窪田正孝主演、待望の続編! 映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』鑑賞券をプレゼント

 窪田正孝主演映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』が7月19日より全国公開されます! 2017年に公開に公開された『東京喰種トーキョーグール』のシリーズ第2作目となる本作。原作は、全世界累計発行部数が4400万部を突破した石田スイの同名コミックです。主人公カネキ役を前作に引き続き窪田が、ヒロインのトーカ役は清水富美加(現在は法名・千眼美子として活動)に代わり山本舞香が演じます。人肉を食べて生きる怪人・喰種(グール)に襲われ、半喰種になったカネキの葛藤を描いたダークファンタジー映画という本作、一体どのような内容となっているのでしょうか。早速あらすじを見てきましょう!

 舞台は、食物連鎖の頂点とされる人間を食う怪人・喰種(グール)が潜む東京。ごく普通の大学生のカネキは、ある事故に遭い人間と喰種のハーフになってしまう。2つの世界の狭間で葛藤しながらも、喰種たちの駆け込み寺でもある喫茶店「あんていく」で働き始め、そこでアルバイトとして働く女子高生・トーカらとともに生活をしている。そんなある日、「美食家(グルメ)」と呼ばれる史上最悪の喰種・月山(松田翔太)が「あんていく」を訪れる。月山を厄介者だと言い露骨に嫌な顔をするトーカは、カネキに「あいつとは関わらない方がいい」と釘を刺すが、月山はカネキの特殊な“におい”に目をつけ、「グールレストラン」へ招き入れる……。

 公開を記念して、映画内にも登場する「喰種レストラン」の世界を再現した体験型レストランが銀座某所に期間限定オープンするようです。4万本の薔薇に包まれる空間で“血”をテーマにした禁断の美食を楽しめるとのこと。

 今回は、映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』の鑑賞券を3名の方にプレゼント。大迫力のバトルアクションエンターテインメントを劇場で楽しむのはいかがでしょうか? サイ女読者の皆さま、奮ってご応募ください。お待ちしております!

※7月1日正午〆

ご応募はこちらから
カテゴリー: 未分類

窪田正孝主演、待望の続編! 映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』鑑賞券をプレゼント

 窪田正孝主演映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』が7月19日より全国公開されます! 2017年に公開に公開された『東京喰種トーキョーグール』のシリーズ第2作目となる本作。原作は、全世界累計発行部数が4400万部を突破した石田スイの同名コミックです。主人公カネキ役を前作に引き続き窪田が、ヒロインのトーカ役は清水富美加(現在は法名・千眼美子として活動)に代わり山本舞香が演じます。人肉を食べて生きる怪人・喰種(グール)に襲われ、半喰種になったカネキの葛藤を描いたダークファンタジー映画という本作、一体どのような内容となっているのでしょうか。早速あらすじを見てきましょう!

 舞台は、食物連鎖の頂点とされる人間を食う怪人・喰種(グール)が潜む東京。ごく普通の大学生のカネキは、ある事故に遭い人間と喰種のハーフになってしまう。2つの世界の狭間で葛藤しながらも、喰種たちの駆け込み寺でもある喫茶店「あんていく」で働き始め、そこでアルバイトとして働く女子高生・トーカらとともに生活をしている。そんなある日、「美食家(グルメ)」と呼ばれる史上最悪の喰種・月山(松田翔太)が「あんていく」を訪れる。月山を厄介者だと言い露骨に嫌な顔をするトーカは、カネキに「あいつとは関わらない方がいい」と釘を刺すが、月山はカネキの特殊な“におい”に目をつけ、「グールレストラン」へ招き入れる……。

 公開を記念して、映画内にも登場する「喰種レストラン」の世界を再現した体験型レストランが銀座某所に期間限定オープンするようです。4万本の薔薇に包まれる空間で“血”をテーマにした禁断の美食を楽しめるとのこと。

 今回は、映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』の鑑賞券を3名の方にプレゼント。大迫力のバトルアクションエンターテインメントを劇場で楽しむのはいかがでしょうか? サイ女読者の皆さま、奮ってご応募ください。お待ちしております!

※7月1日正午〆

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『俺のスカート、どこ行った?』松下奈緒の正義論が「ネット社会をよく表している!」と話題

 古田新太主演ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)の第10話が、6月22日夜10時から放送される。視聴率は第8話で7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したものの、第9話で8.9%に上昇した。同作はゲイで女装家の教師・原田のぶお(古田)が、型破りな方法で生徒たちと向き合う姿を描く。

 第9話では、原田が明智(永瀬廉)とボクシング対決をした時の映像がネットに流出。女装した教師が暴力を振るったとしてマスコミでも取り上げられ、瞬く間に世間の注目を集めてしまう。世間の反応の大きさから、原田はひとまず謹慎することになるが、騒ぎは収まらず寺尾校長(いとうせいこう)は責任を取って辞任を発表した。しかし、古参教師の矢野(小市慢太郎)は、原田の謹慎だけでは世間が納得しないと言い張るのだった。

 生活指導の長井(松下奈緒)は寺尾と共に記者会見を行った後、原田の自宅へ向かう。長井は「どうして先生になりたかったんですか?」と質問。すると原田は、「長いわよ。40年分の話だから」と言い、自分がゲイであることを自覚した中学時代からの半生を語り始める。全てを聞き終えた長井は、「私が原田先生を辞めさせません」と宣言した。

 一方、2年3組では、高槻(眞嶋秀斗)が動画の中で、何かが反射していることに気が付く。コントラストを下げると、みるみる人が現れてその人物は矢野だった。犯人を見つけ出した生徒たちは、原田復帰のための署名活動を始める。動画に被害者として映っていた明智は記者会見を開き、「原田先生が僕を押さえ付けているものではありません。僕が先生を殴ったんです」と殴られた事実はないと主張した。

 長井は集まった署名を矢野に突きつけ、「動画をネットにあげたのも、矢野先生だったんですね」と問い詰める。すると矢野は、若い頃からずっと中心にいる寺尾に嫉妬し、困らせるために軽い気持ちで投稿したという。そんな矢野に生徒たちは「ネットを甘く見すぎじゃね?」と言い、長井は「その席どいてください。じゃないと私たち全員辞めます」と今すぐ校長の椅子から降りるように迫る。その後、寺尾の辞任と原田の謹慎は取り消され、復帰したが、原田は教室に入るやいなや「帰って来て一発目で悪いんですけど、原田のぶお学校辞めます!」と宣言するのだった。

「動画が拡散され、『正義感にあふれた世間が許すはずがない』と自身の復帰を諦めている原田に、長井は『正義の剣は何でも切っていいわけじゃないんです。第一、正義は剣じゃない、盾です!』と力説。このセリフに、ネットユーザーからは『今どきのネット社会をよく表している!』『ものすごく胸に刺さった』『確かに、正義は傷つけるための道具ではないよね』と視聴者から納得の声が上がりました」(芸能ライター)

 第10話では、謹慎から復帰したはずの原田が学校を辞めると言い出す。原田が去った後の学校では、生物教師・古賀(荒川良々)や2年3組の副担任・田中(桐山漣)といった男性教師たちが女装姿で授業をするようになった。一方、2年3組では明智の思いつきで少し早い卒業式を行うことに。入院していた原田も再び生徒の前に姿を現し、2年3組だけの卒業式が始まる。

「最終回が卒業式という展開に『卒業式が1年早くなるとは思わなかった』『絶対に号泣すると思う』『見たいけど見たくない……!』と視聴者も驚愕。原田の病状を心配する声も多く、注目が集まっています」(同)

 果たして2年3組にどんな結末が訪れるのか、最後まで見逃せない。

Twitterで話題の元ウリセンボーイ・カマたくさんが、「売春を始めたきっかけ」を明かした理由

 Twitterで話題の、元ウリセンボーイで現在歌舞伎町のバーの店長を務めるカマたくさん。テンポよく作られた動画やツイートが人気を博し、フォロワーは39万人(6月21日現在)を突破。Twitterではたびたび「16年売春していた」と話し、実際の体験をネタにもしていますが、そんな「カマたく」が誕生した背景とは? 出張ホストやウリセンボーイを取材したルポ『男娼』(光文社)の著者・中塩智恵子さんが迫ります。

■最初の動画で「16年間、体を売っていた」と告白

中塩智恵子さん(以下、中塩) Twitterに上げた「オカマでーす」で登場する動画が大きくバズっていましたよね。初めて動画を上げたのはいつ頃なのでしょう? 動画を上げることにしたきっかけも教えてもらえますか?

カマたくさん(以下、カマたく) 去年の9月から動画を上げ始めました。30万人くらいフォロワーのいるヴァネッサという女の子と仲が良くて、彼女に勧められたんです。「やったら、たぶんいけるよ」って言われてやってみたら、一発目でバズりました。

中塩 それをきっかけに、一気にフォロワーが増えた印象です。

カマたく 寝て起きたら3万人くらい増えてて、もう止まらずに10万人まで増えました。それからユーチューバーなどに注目され始めて仲良くなって、動画を出すとまたバズるの繰り返しです。お店にもお客さんがいっぱい来るようになって、ますますフォロワーが増えていきましたね。

中塩 最初に上げた動画は「16年間、体を売っていた」と告白したものですよね?

カマたく そうです。それが最初です。

中塩 あれを見た時、リズム感がとてもいいし、パンする(カメラを左右に振る)タイミングとかが絶妙で、おもしろい! と思って拝見していました。動画はすべてカマたくさんがお一人で作られているんですか?

カマたく 全部一人で自主制作みたいな感じです。ネタ出しと撮影と編集と出演と。動画を撮って、文字を入れて、つなげていく作業を繰り返してiPhoneだけで作っています。勘というか、「どのアプリ使ってる?」ってヴァネッサに聞いて、いろいろ適当にやってみただけです。

中塩 去年一時期、動画更新やTwitterを中断されていた時期がありませんでしたか?

カマたく 仕事が忙しすぎて、ストレス性肝炎で入院していました。私のお客さんが一日に4〜5組来て終わり、みたいな適当なお店だったんですけど、動画がバズった次の日から急に40組くらいになっちゃって。従業員がオーナーと私の2人だけだったので、無理じゃない? となったんです。もともとそんなに大きくないお店なんですけど、急にもう入れない店みたいになっちゃって。

中塩 入れない店に……。すごい反響ですね。

カマたく 入れないうえに3時間待ちとかになって。今でも、それがずっと続いてる感じです。適当に週6働いてたら、とんでもねぇことになっちゃって……。私、アレルギーなんで、お酒は一滴も飲めないんですよ。シラフで、ずっと営業してます。

中塩 2月6日の動画は、売春を始めた経緯を漫画にしたものでしたけど、衝撃的な内容でした。酒乱で家庭内暴力(DV)のひどいお父さんが、売春を始めるきっかけになったと。どこまでが事実なのだろうと思いながら見ました。

カマたく オール本当の話です。あまりにも、なぜウリセンを始めたのかを聞かれるから、面倒臭いな、言ったほうが楽かなと思って。

中塩 ウリセンボーイを取材してきた中でも、カマたくさんの話は特に衝撃的でした。16年間、体を売っていたということは、逆算したら、13〜14歳からじゃないですか。

カマたく そうですね。中1からなんで。

中塩 中学から援交を始めて、お小遣いや生活費を稼いできたという人は少なくないんですけれど、父親が息子に男性客をあてがってビジネスにしてしまったというのは初めて聞くパターンでした。

カマたく そうですねぇ。きっかけは父親でしたけど、その後、継続してやる必要はなかったんですよね。でも、私は開き直っちゃったんです。普通だと父親にそんなことをされて傷つくはずなんですけど、「こういう稼ぎ方があるんだ。便利ね」という、あっけらかんとした感じでした。父親はもう死んでますし、なぜああいうことをしたのか、意図を聞いたことがないのでわからないですけど。

中塩 最初にお父さんに連れられて男の人のところへ行ったのは、13歳の時なんですよね?

カマたく そうです。「友達の家に行くから」みたいに言われました。急にそう言われたから、「なんで?」とは思いました。

中塩 いきなり男の人と2人きりにさせられたんですか?

カマたく はい。それで父親は「パチンコ行ってくる」とか言って出たんですよね。あんまり覚えてないですけど。

中塩 そこから怒涛の展開になって、びっくりですよね。いきなり男性とセックスすることになるなんて。お父さんには、その後、何か言わなかったんですか? 「ひどいよ」とか「ありえない」とか。

カマたく あんまり……。父親にお金さえ渡せば、そんなに暴力も振るわなくなったし、おとなしくなったんですよね。本当に暴力が減ったんで、これでいいじゃんみたいな感じだったんですよ。別に、そんなにしんどくないし。

中塩 お父さんがきっかけで男性への売春を始めたわけですが、その後、どこかのお店に所属してウリセンボーイを始めたのでしょうか?

カマたく 「スタービーチ」っていう出会い系サイトの先駆けみたいなのがあったんですけど、それを駆使して、自分で相手を探しました。年齢が13歳だとお店には所属できないので。それにその当時、売り専って、そんなになかったですし。父親がきっかけではありましたけど、それからは自分でお客さんを取るように。なんか自分でやれるなと思って。

中塩 13歳だと、出会い系プロフィールでは年齢を詐称していた?

カマたく 17歳って書いてたと思います。でも、実際会ったら言ってました。実際の年齢を。

中塩 13歳って言われたほうは、たぶんびっくりしますよね?

カマたく でも16〜7歳いける人って、大体、中学生もいけるんですよ。若いほうが好きな性的嗜好の方が多いので。

中塩 一回の相場は、いくらだったのでしょう?

カマたく 制服で行ったら一律5万円。ジャージが好きな人だったらジャージで行く。学校の帰りに、その人の自宅などへ行って稼いで帰ることもありました。

中塩 ジャージコースをつくったんですね。結構稼げましたか?

カマたく 稼げましたね。最高が、月180万円です。14歳の時ですね。

中塩 ええええ!? 14歳で?

カマたく そうなんですよ。ほんとすごいなって思いました。ちゃんと計算してないんで、たぶん180万くらいだったと思います。

中塩 10代の時にそれだけ稼いでいたら、金銭感覚が狂いませんでしたか?

カマたく 狂わなかったですね。全部自分のものではなかったので。父親の借金を返すためじゃなかったら、たぶん狂っていましたけど。ただ母親は、ちょっと不審がってました。何か買うと「これはいつ買ったの?」って。うすうす何かおかしいと感じていたとは思いますけど、うまくはぐらかして。そこまで突っ込んで聞いてこなかったんですよ。

中塩 当時、一番高いもので何を買いましたか?

カマたく 今もそうなんですけど、物欲がないし、趣味もないから、お金を使わないんですよね。お金絡みで苦労してきたので、無駄にお金を使おうと思わないんです。お酒も飲まないし。

中塩 ちなみに、お父さんの借金の総額はどれくらいだったのでしょうか?

カマたく たぶん1000万円くらいだったと思います、ざっくりですけど。母親は私が「20歳になったら離婚する。とりあえずそれまでは、なんとか耐えようね」と、ずっと言ってたんですよ。でも、19歳の夏くらいに父親ががんになったので、しょうがねぇから最後まで面倒見るかとなったんです。

中塩 お父さんが亡くなった時は、どういう気持ちになりました?

カマたく 私は焼き鳥屋でバイトをしていて、店を片付けてからじゃないと駆けつけられなくて、死に目には間に合いませんでした。その時は悲しいというか、「あぁ、死んだんだな……」みたいな感じでしたけど、葬式の時は不思議と泣けましたね。父親としてはなんとも思ってないけど、やっぱり家族だったんだなっていうのはありました。

中塩 今は、お父さんに対してどういう感情を持っていますか?

カマたく 何もないです。無です。もう死んじゃったし、家族の中でも別に話題にも上がらないくらいです。年に一回、命日あたりでちょっと話をするくらいです。

中塩 お墓参りに行ったりとかは?

カマたく 私は行かないです。母と姉は行っているみたいですけど、私は行かないです。基本。

(後編へつづく)

カマたく
歌舞伎町のバーCRAZEの店長。
Twitter

中塩智恵子(なかしお ちえこ)
ライター。宮城県石巻市出身。アダルト系出版社を経てフリーランスのライターに。主に女性週刊誌で執筆。現在、新宿二丁目在住。著書に『風俗嬢という生き方』『男娼』(ともに光文社)がある。
7月20日(土)に『男娼』トークイベント開催。詳細はHPにて 

【後編】DV加害者に必要な対話とは? 暴力的なコミュニケーションを肯定する「男らしさ」の“学び落とし”

 男性性にまつわる研究をされている様々な先生に教えを乞いながら、我々男性の課題や問題点について自己省察を交えて考えていく当連載。5人目の先生としてお招きしたのは、ドメスティック・バイオレンスの問題にジェンダーの視点から取り組み、『ドメスティック・バイオレンスと家族の病理』(作品社)などの著書もある立命館大学大学院教授の中村正さんです。

 前編では、直接的な暴行に限らず、束縛や不機嫌な態度によって相手を萎縮させ、縛りつけようとすることも「DV」であると認識を広げたうえで、DVと「男らしさ」の関係を見てきました。では、その「男らしさ」は男性の中でどのように醸成されていくのでしょうか。

中村正(なかむら・ただし)
1958年生まれ。立命館大学教授。臨床社会学の視点から家族病理や社会病理の問題を研究。家庭内暴力の男性加害者へのサポート行う「男親塾」「メンズサポートルーム」を立ち上げるなど、日本における「加害者問題」の研究・対策に取り組んでいる。著書に『ドメスティック・バイオレンスと家族の病理』(作品社)、『治療的司法の実践』(第一法規)などがある。

暴力と競争と友情が紙一重な男同士の関係性
清田代表(以下、清田) ここまで(前編)、直接的な「殴る」「蹴る」だけでない様々な暴力の在り方や、暴力と「男らしさ」の関係、またDV男性の言い分に見られる暴力加害の「中和化」にまつわるお話をうかがいました。こういった男性の加害性に、男性自ら目を向けることはそれほど簡単なことではないように感じますが、そもそも中村先生は、どういった経緯で暴力と男性性の問題に関わられるようになったのでしょうか?

中村正(以下、中村) 元々は「男性同士の関係性」に抱いていた疑問から始まったものでした。その源流をたどると、小学生の頃までさかのぼります。5年生のときにマサルくんというクラスメイトがいて、彼は背が高くて勉強もスポーツもできて、おまけにいいやつという非の打ちどころがない男子だったんだけど、あるとき児童会の役員を決める選挙みたいなものがあり、私とマサルくんが立候補する流れになったんですね。そしたら彼は「いいよ、正くんにあげる!」と譲ってくれまして……そこで私は敗北感を抱き、彼との関係がなんとなくぎくしゃくしてしまったんです。

清田 ちょっとわかるような気がします。勝手に比べて勝手に負けたような気持ちになってしまうことってありますよね。

中村 嫉妬しちゃったりね(笑)。もちろん当時はジェンダーとかフェミニズムなんてものは知らなかったわけですが、私の中には体験的なレベルで「男同士の付き合いって難しいな」という感覚が芽生えたんです。自分のライフヒストリーを振り返ってみるとそれを感じるシーンは他にもたくさんあって、例えば小さい頃は4歳下の弟を相手に負けるはずのないケンカを繰り返していたり、あと、うちの父親は竹馬とか竹とんぼを作ってくれた自慢のオヤジだったんだけど、そのパワーを借りて友達に「すごいだろ」って自慢ばかりしていたり。

清田 虎の威を借る狐的な(笑)。そう言えば僕も、小学生のときはサッカークラブの先輩の威光を盾に調子に乗りまくっていたような気がします。

中村 また、友達のちんちんがとても気になり始めたり、性的な関心をどう収めていいのか悩んだり、好きな女子を直視できなかったり、そしてモデルでありライバルのような男友達とどう距離を保てばいいのかなど、苦しかった思春期の記憶があります。

 そんなことをいろいろ思い出す中で、「そういった男同士のコミュニケーションの中で知らず知らずの内に刷り込まれていくものとはなんだろう?」という疑問がわいたんです。明確に暴力とは言いにくいんだけど、競争なのか友情なのか暴力なのかよくわからない、まだ名づけられていない領域が、男同士の関係にはあるんじゃないか。暴力とコミュニケーションが紙一重な環境の中で、男子は自己形成をしていくんじゃないか。DVや虐待問題の根底には、そのような男性性の問題があるんじゃないか──。そんなことを考えるようになったんです。

清田 暴力が肯定的に捉えられる環境って確かにありますよね。僕が子どもの頃は「少年ジャンプ」の全盛期で、『ドラゴンボール』のようなバトル漫画や『ろくでなしブルース』のようなヤンキー漫画において、暴力はひどいものというよりむしろカッコいいものとして描かれていたし、中高6年間を過ごした男子校でも、教師からの体罰はわりと日常的に存在していて、しかもそれにビビるのはカッコ悪いという価値観すらありました。

中村 私の時代にも『あしたのジョー』や『巨人の星』といった作品があった。男の人生からすると、暴力って「当たり前に存在しているもの」だったりするんですよね。

清田 僕は19歳のとき、駅で4人組の男たちから暴行被害に遭いました。友達とホームを歩いていたらいきなり「金を出せ」って絡まれて、周囲に人がたくさんいたから大丈夫だろうと思って無視したら、わけもわからないうちにボッコボコにされ、鼻の骨を折られて血だらけになって救急車で運ばれまして……。でも、そのことを“恥”のように思う気持ちが抜けなくて、本当は思い出すたびに動悸がしてくるようなトラウマ体験のはずなのに、「5000円出せって言われて断ったらボコられて、結果的に病院で治療費25000円取られた(笑)」って、周囲には笑えるネタのように話していた時期が長年続きました。

中村 それは大変な経験でしたね……。でも、暴力を受けても「被害」と認められないのも男性に特徴的な傾向なんです。弱音を吐けなかったり、人によっては傷を乗り越えたことを“武勇伝”にしてしまうこともある。そういう中で、男性の暴力被害も見えづらくなっていくわけです。

清田 自分もまさにそんな感じだったと思います。

中村 デボラ・カメロンという言語学者が「ジェンダーは名詞ではなく動詞である」と言っているんだけど、男性にとって「男らしさ」とは行動の指針やシナリオとして機能している。そういった視点を導入しないと暴力の問題は解き得ないのではないかと考え、大学院時代に学んだ「臨床社会学」の立場から暴力と男性性の問題に取り組み始めたというのが今に至る流れです。当時はまだDV防止法も成立していない時代で、それを説明するための言葉が全然なかったので、様々な男性たちの話を聞いたり、自分の内面を掘り下げたりしながらワードを構築していくところからのスタートでした。

非対称な関係性に根ざした「関係コントロール型暴力」
清田 中村先生は著書『ドメスティック・バイオレンスと家族の病理』で、「親密な関係」に秘められた危険性について述べられていました。距離が近く、身体接触の機会も多く、精神的な一体感があり、自他の境界や認識が薄れていく──。そういう関係の中で暴力も発生しやすくなるという指摘でした。

中村 そうですね。夫婦や恋人だけでなく、親子や師弟、教師と生徒や上司と部下なんて関係もそこに含まれると思いますが、こういった非対称な関係性に根ざして立ち現れる暴力を私は「関係コントロール型暴力」と呼んでいます。ここで言う暴力はもちろん身体的なものだけでなく、心理的、感情的、言語的な暴力も含まれますが、それらを用いて被害者の心や身体、思考などをコントロールしようとするわけです。

清田 前編で先生が挙げてくれた暴力の事例、過剰な束縛や性の強要、避妊の拒否、暴言、無視、侮辱、自尊心を打ち砕く、自由を奪う、相手を孤立させる、責任の転嫁や放棄、監視、ストーキング、セカンドレイプ、マインドコントロール、プライバシーの暴露……いずれも、まさにそれですよね。

中村 こういったものの土台にあるのが男らしさの問題です。これまで述べてきたように、そこでは暴力が容易に肯定されるどころか、暴力によって自己を形成し、他者との関係を構築していく習慣すらある。男性にとって暴力は相手との境界線を越えるためのツールになり得てしまうんですよね。古くは殴り合って友情を深める男性たちの姿が映画や漫画にはよく描かれていたし、競い合いによって互いに切磋琢磨していくとか、あるいはイジりやからかいによって絆を確かめ合うといったコミュニケーション様式も極めて男性的です。

清田 DVやデートDVも、そういう男性的コミュニケーションの延長線上にあるというわけですね。僕も昔、ヘアスタイルをショートボブに変えた恋人に対して「ちんちんみたいな髪型だね〜」とからかい、泣かせてしまったことがあるのですが、思えばあれも一種のデートDVだったのかもしれません。

中村 どうしてそんなことを言ってしまったの?

清田 そのとき周囲には男友達も数人いて、彼女をイジって笑いを取ろうという意図があったんですが、心の奥底のほうでは、恋人の新しい髪型があまり好みの感じではなく、その感情が攻撃性のあるイジりとして発露してしまっていたのではないか……と今の話を聞いていて思い直しました。

中村 もしそうだとすると、清田さんの取った行動は一種の「関係コントロール型暴力」ということになるかもしれませんね。

清田 こういう「男らしさ」に根ざした加害性について、我々男性はどのように自覚することができるのでしょうか?

中村 もちろん「男らしさ」といってもその内実は多義的だし、当人の性質やそのときに置かれた状況、また相手との関係性や社会状況なども関係してくるため、「これをすれば暴力は防げる」という万能な対策があるわけではありません。しかし、私も関わっている「脱暴力のプログラム」など、加害者臨床の現場で培われた知見やノウハウは非常に役立つと考えています。それは「アンラーン(脱学習)」といって、暴力と結びつきそうな男らしさの習慣や思考、認知の癖などを“学び落としていく”というものです。

感情の言語化とパワーの適切な使い方
清田 暴力と結びつきそうな男らしさを「アンラーン」していくプログラムとは、具体的にどういったものになるのでしょうか。

中村 脱暴力の対策は「暴力のナラティブ」を取り出すところから始まるんですね。ナラティブとは「自己の物語化」といった意味の言葉ですが、当人がどういう認識の元に暴力行為に及んだのか、まずはそこを聞き取ります。前編で挙げた「中和化のロジック」などもそれですね。

清田 都合のいい言い訳とか、正当化のための理屈などを検証し、修正していくというイメージでしょうか。

中村 そうではあるのですが、例えば「認知の歪み」というような価値判断はせず、あくまでナラティブとしてそのまま取り出します。「歪み」という表現に対しては「正しい認知」「適切な認知」が想定されることになるわけですが、ここには正解のようなものが存在するわけではないので。そうやって当人の言い分を聞き取った上で、どうしてそう思ったのか、相手はそのときどんな気持ちだったと思うかなど、いろいろ質問を投げかけながらナラティブを耕していきます。

清田 自分の感情や思考様式について言語化していくわけですね。

中村 そういう対話の中で男性たちの「意識覚醒(コンシャスネス・レイジング)」を促します。ただし、男性にとって感情の言語化というのはなかなか難しいもので、まさに清田さんの被害体験のように、DV加害者たちも自分の行為をある種の「エピソード化」してしまっていて、それを解体するのに時間がかかるわけです。

清田 僕も「あのとき自分は怖かったんだ」「本当は今でも悔しい気持ちが拭えない」というようなことを自覚し、認めるまでにものすごく時間がかかりました。

中村 基本的にはグループワークを通じた語り合いの中で言語化を進めていくことが多いけど、読書で言葉を仕入れたり、あるいは自分の体験を芝居にするというアプローチもある。諸外国の刑務所では「プリズンシアター」といって、受刑者たちが自分の犯罪を演劇で表現し、みんなで評しあうというプログラムが実際にあったりします。言葉にならないから行動化してしまったわけで、そこを改めて言葉にしていくことはとても大切です。

清田 ひと口に「言語化」といっても様々な手法があるんですね。

中村 ただ、もちろん言葉にするのは大事なんだけど、今度は脱暴力のプロセスによって“腑抜け”になってしまう男性も一定数いるんです。彼らにとって暴力とはパワーそのものなんですよ。誰かを攻撃することによって自分を奮い立たせてきた人にとって、脱暴力は生きる力を奪われることにすらなりかねない。そういう男性たちに対しては、例えばボクシングのようなプログラムが有効だったりします。つまり「殴るならちゃんと殴れ」「弱い者には手を出すな」と、卑怯な暴力を責任あるパワーに組み替えていくアプローチですね。プロボクサー経験者などが指導に当たっているところも多く、効果もてきめんです。これを「リフレーミング」と言います。

清田 なるほど。感情を言葉にしていくことと、持っている力を適切に使えるようになることは、男らしさの問題を考える上で重要な両輪となるわけですね。

中村 今回は暴力と男性性にまつわる話が中心になりましたが、DVの問題で真っ先にケアされるべきはもちろん被害者です。近しい人から暴力被害に遭うと信頼や安心の基盤が壊れ、常に恐怖を感じながら日常生活を送ることになります。自分を責めてしまったり、過剰に加害者の世話を焼いてしまったりする人すらいます。暴力が相手を異常な事態に追い込む行為であることは、すべての人が理解しておくべきだと思います。

清田 中村先生は「地雷とともに暮らしているようだ」「卵の殻の上で生活しているようだ」というDV被害者の声も紹介されていましたが、日常を奪われるのって最も苦しいことですよね……。

中村 被害者の保護および支援は引き続き拡充されていくべきですが、一方で加害者への対策も同時に進めていくべきだと私は考えています。かつて「売春」を「買春」と言い換え、買う男の問題なのだと読み替えたように、暴力をジェンダーの視点から捉え直し、男らしさに関する問題として掘り下げていく。まだまだ未開拓な部分も多いけど、男が自分たちで言葉を作っていかなくてはならない。

 私はよく「ワード(word)がワールド(world)を作る」と言っています。言葉がないと現実を認識できないので。でも、既製品の言葉に頼ると単に男らしさワールドが再生産されるだけなので、これを破壊する創造的なワードが必要です。そのためにはまず、競争的・暴力的に陥らない男同士の関係を模索していくことが大切です。そういう意味では、清田さんたちがやっている男同士の恋バナも有用な試みだと感じています。

清田 確かにそうですね。恋バナが暴力抑止につながるとは思いもよりませんでしたが……これからも語り合いを通じて男性性の問題を考えていきたいと思います!

服装が冬……原稿まとめに時間がかかってしまってすいません!

『ドメスティック・バイオレンスと家族の病理』(作品社)

【当連載が清田代表の新刊に収録されます!】

1200人以上の女性たちの失恋話や恋愛相談に耳を傾ける中で気づいた、失望される男性に共通する傾向や問題点とは? 「オトコ研究」の新たな地平を切りひらくフィールドワークの書!

『よかれと思ってやったのに──男たちの「失敗学」入門』(清田隆之/晶文社)

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歌舞伎町の人魚伝説事件――ホストのラストイベントから、消えた「女」と「1000万円」

 ホストにハマりすぎている女たち――通称“ホス狂い”。「ホストに多額のカネを貢ぐ女」というイメージだけが横行する中、外の世界からはわからない彼女たちの悲喜劇がある。「ホストにハマらなかったら、今頃家が建っていた」という、新宿・歌舞伎町では名の知れたアラサー元風俗嬢ライター・せりなが、ホス狂いの姿を活写する。

 歌舞伎町で日夜ホストに執心していると、急に知人が音信不通・行方不明になる、ということがままにある。

 突然、非通知で「○○を知らないか」などと、不穏さしかない電話がかかってきたことも何度かあった。そういうときは迷わず「知らない」と答えるようにしている。だいたい、金か、異性か――あるいは、その両方か、だ。首を突っ込んでもなにひとつ、いいことがない。くわばらくわばら。

 一方で、歌舞伎町を10年ほどフラフラしていて、ある気づきを得た。それは、一時は「消えた」人々も、だいたい、1~2年もすればまた歌舞伎町で見かけるようになる、ということだ。そして、過去の蒸発について、歌舞伎町の住人たちも、たいして詮索しない。なんとなく、許して、受け入れる(私含め、多くの人は自分のことで精一杯で、もしかしたら他人の事情なんて酒のアテほどしか興味がないのかもしれない)。

 キビシイ掟があるかと思えば、同時に寛容さも持ち合わせている。不思議なものである。あるいは、それもまた、歌舞伎町の底なしの魅力の一つなのかもしれない。

 さて、今日はそんな「消えた」友人・ミク(仮名)の話をしてみたい。

 ミクは私より4つか5つ年上で、当時の職場であるSMクラブの先輩だった。そして、ホスト遊びの先輩でもあった。私がどっぷりホストにハマっていたときのこと。ミクはSMクラブとソープを掛け持ちして、7年間ずっと同じ担当にお金を使い続けていると話していた。

 7年である。小学校に入学した子が、もうぼちぼち「15の夜」を迎えようとしているという年月だ。その後、私も一人のホストに5年近くお金を注ぎ込むことを思えば、そんなこと言えた義理ではないが、少なくとも、その当時は衝撃だった。

 7年間一人のホストの売り上げを支え続けたミク。先に結果からお伝えする――彼女は歌舞伎町から消えて、帰って来なかった。しかも1000万円か、それ以上のお金と一緒に消えてしまったのだ。泡のように。シャンパンの話でも、人魚姫の伝説でもない。しかし、彼女は、泡姫(ソープ嬢)ではあった。

 なんだか安いサスペンス染みてきたが、これは空想ではない。まごうことなき、ノンフィクションである。後に、「歌舞伎町人魚伝説事件」と語り継がれることになる……もとい、私が語り継ぐその日は、彼女の担当のラスト・イベントだった。

 ラスト・イベントとは、ホストがその店を辞めるときに行われる行事である。簡単に言えば、卒業式だ。ラスト・イベントには2種類ある。

・店を辞める
・ホスト自体を辞める

である。そのどちらかで、意味合いが大きく変わってくる。ミクの担当ホストは後者であった。7年間貢いでいる、ということは、ホストもそれなりの年齢になっているだけに、この稼業から足を洗うことを選択したという。

 もしこれが前者――すなわち、「お店を辞める」だけであれば、さほど珍しい話でもない。お客は次の店へ同じように通うだけだ。女の子はお店にではなく、ホストについている。納得しやすい論理だと思う。

 しかし、「担当がホストを辞める」。これはある意味、残酷な話だ。今までは、よほどのことがない限り、少なくとも「お金さえ持って店に行けば」会えた存在。関係が悪化しようが、こちらの金策が尽きようが、ホストと接続する回路は温存されていた。少なくとも、いつでも、回路を復活させることはできた。

 しかし、ホストを辞めてしまうことは、その貴重な回路を喪失することを意味する。芥川の例で言えば、釈迦が垂らした「蜘蛛の糸」は、ぷっつりと切断されてしまって、復活することはない。そういう哀しきカンダダの話は、歌舞伎町のいたるところで見聞きする。

 だからこそだ。「ホストがホストを辞める」という意味での卒業式において、純粋に「今までありがとう」という気持ちだけで、ホス狂いが数百万を払うことはなかなかに難しい。先の見返りにそこまでの期待はできない、蜘蛛の糸が間もなく断たれることが、わかりきっているからだ。ならば、新しい担当を見つけて投資した方が有意義だろう。堅気に戻るホストには、新しい門出を祝ってシャンパン数本、が一般的なのではないか。

 だが、ミクは違った。一般論が長くなってしまった。取り急ぎ、この物語を語りきってしまおう。

 彼女は、数カ月後に開催される担当のラストイベントに、1000万円を使うのだ、と私に豪語していた。そのために今はお金を貯めている、とも。勘違いしてはならない。ミクはエースだったので、もちろん毎月100万円以上を使いながら軍資金を貯めていた。とんでもない努力である。

 これには、ある理由があった。ミクは「ホストを辞めた後は、担当と同棲する予定」とうれしそうに話していた。当時、ミクと担当ホストは“週に数日はお泊まりする仲”だった。「ラストのお給料は今後の同棲資金になる」「風俗も辞めて、二人で昼間の仕事をする」。7年間も一途にお金を使い続ければ、そんな夢のようなこともあるのか。当時はそう感心したのを覚えている。

 あのときのミクより年上になった今の私であれば、「普通の恋人同士になるのに、最後にホストクラブでそんなに使う必要があるのだろうか」とも思うかもしれな……いや、やめておこう。100人のホス狂いがいれば100の事情がある。野暮な話はしない。

 その後しばらく、ミクはお金を貯めるために連日連夜働いていた。私自身、彼女と会う機会は減っていた。

 次にミクの名前を聞いたのは、件のラストイベントが終わった後のことである。情報提供者は、知り合いの、これまたホストからだった。歌舞伎町は狭い。ミクは、大量の諭吉様が詰まった小さなキャリーケースを持って、ラストイベントに現れた。そういえば、「銀行には入れられないから、キャリーケースに貯金している」と、ミクは私に写真を見せてくれたことがある。

 キャリーケースには両手を体の後ろへ隠して微笑む、ピンク色の某ウサギキャラクターが描かれていた。きっとそのキャリーケースだろう。キャラクター自体は愛らしいが、想像してみると、なかなかにエグみのある絵である。

 余談だが、歌舞伎町のホス狂いたちは、なぜかこのキャラクターを愛好する者が多かった。今でこそ少なくなったが、数年前まではこのピンクウサギがホス狂いの目印のようになっていた。歌舞伎町で石を投げればウサギにあたる。冗談でもなく、そんなトレンドだった。

 1000万円のシャンパンタワー。ホストとして、有終の美を飾るにふさわしい、さぞかし立派なものだったことだろう。そして最後の営業時間も終わりに近づき、いざお会計となったときだ。

 ミクは姿を消していた。

 ミクの座っていた卓にはピンクのキャリーケースだけが置いてあり、中身は空っぽだった。キャリーケースの中身が一瞬で消失するというトリックであろうか。もしや、そのなかから、ミクがマジシャンさながら大脱出を決める……。しかし、残念ながら、そんなことはなかった。ミクも金も、きれいさっぱり消えてしまっていたのである。1000万円相当のシャンパンタワーは履行されている。担当は有終の美を飾るラスト・イベントで、1000万円の借金を背負うこととなった。

 こういったことが起きないよう、超高額のお会計は、事前に半分程度を入金するのが普通だ。しかし、ミクは7年もの間担当を支え続け、実際にお金も貯めていた。その強固な信頼関係で、事前の入金は行われなかったのだろう。ホスト生活最後の日に多大な借金を背負う羽目になった担当ホストの話は、少しの間ホスト界隈を騒がせたという。

 ミクは、その後職場にも現れず、音信不通になった。どうして、ミクはそんなことをしたのだろうか。ここからは私の勝手な推測である。思うに、ミクは「担当がホストを辞めたら一緒になれる」なんて、はなから信じていなかったのではないだろうか。なんせ、7年も付き合いを続けていたのだ。それくらいの嘘は見抜けそうなものである。というか、本当に一緒に住むのなら、ホストを辞めなくても一緒に住むことはできる。

 彼女は全てを承知していた。だからこそ、最後の夜に復讐する。それだけのために大金を作ってきたのだ。蜘蛛の糸が空虚な強度しか持たないことを、ミクは知っていた。だったら、自分から引きちぎってやる。ミクの最後の行動は、そういう意味があったのかもしれない。

 ミクの担当ホストはしばらくの時をおいて、またホストを始めていた。今現在もご活躍中である。私が知らないだけで、もしかしたらミクも歌舞伎町で、違うホストにハマっているのかもしれない。いつか、会うことがあったらあの時のことを聞いてみたいな、と思う。酒のアテ程度に。

せりな
新宿・歌舞伎町の元風俗嬢ライター。『マツコが日本の風俗を紐解く』(日本テレビ系)で、 現役時代のプレイ動画を「徹底した商業主義に支配された風俗嬢」 と勝手に流されたが、 ホストに貢いでいたのであながち間違いではない。その他、デリヘル経営に携わるなど、業界では知られた存在。 現在も夜な夜な歌舞伎町の飲み屋に出没している。
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【バックナンバー】
第1回:歌舞伎町の元風俗嬢が語る、愛しき“ホス狂い”たち――「滑稽だけど大真面目」な素顔
第2回:担当ホストに月200万円……OLから風俗嬢になった女が駆け上がった「ホス狂い」の階段
第3回:容姿や年齢より「使った金額」! ホス狂いたちが繰り広げる、担当ホストのエースをめぐる闘争
第4回:Twitterで「担当ホストの本命彼女」を暴露!! ホス狂い界隈を絶望させた“ある女の復讐劇”
第5回:ホストに月200万円使う女は、どんな接客を受けるのか? 究極の接客「本営」の実態
第6回:ホストにハマる女は「まじめ」になる。引きこもり風俗嬢が出会った「ホスト・コミュニティ」
第7回:テレビが取り上げない「毎日ホストに通う女」の実態……シャンパンコールの裏にある光景
第8回:ホストで「一晩1000万円」使った女――担当も驚いた「紙袋に詰まった万札」の出所とは?
第9回:ホストクラブ「300万円偽札事件」勃発――歌舞伎町を震撼させた“未解決事件”に思うこと

カラオケバーで声をかけられ……西川貴教の”暴走下半身”が一般女性に暴露され、あの人がブチ切れる可能性

 身体を鍛えているのは“あの時”のため?

 6月20日発売の「週刊新潮」(新潮社)にて、西川貴教と男女の関係を持った女性の証言が掲載され、その内容が話題を呼んでいる。

「告白したのは、都内に住む自営業の30代女性。彼女によれば、カラオケバーで飲んでいた時に声をかけられ、西川と連絡先を交換し、出会って2回目でホテルに。その際、西川は夕方から翌日の昼まで食事もとらず、10回以上の行為に及んできたというのです。内容も濃厚で、赤裸々に暴露。さらに、女性がベッドで目覚めると、突然、西川は『死ぬのが怖い』とつぶやき、『俺、家にお札いっぱい貼ってんねん』という謎の告白をしていたのだとか」(週刊誌記者)

 ともあれ、世の中年男性がうらやむほどのタフネスぶりだが、そんな西川といえば、昨年2月に「FRIDAY」(講談社)で元フリーアナウンサーの伊東紗冶子とのお泊まり愛を報じられ、今年1月にも女性週刊誌が2人のデート現場を激撮している。

「伊東は西川より身長が5センチ高い166センチ。13年にミス近大に輝き、16年からセント・フォースに所属し、フリーアナとして本格始動。『週刊プレイボーイ』(集英社)で表紙を飾ったこともあり、胸の谷間とくびれが美しいビキニ姿が“神ボディー”として話題になりました。現在は事務所を退所していることから、西川とは結婚秒読みと目されています。そんな神ボディーの女子アナだけに、西川もその性豪ぶりをフルに発揮しているのではないでしょうか」(芸能ライター)

 しかし、この報道が出たことで西川には大きな結婚のハードルが待ち構えていそうだという。

「西川とのお泊まり愛が報じられた際、企業の社長を務めている伊東の母親が会社のブログで騒動を謝罪。『伊東家始まって以来の恥さらしで先祖に対して申し訳ないです』と激怒。西川についても『この相手の方、どこの誰だか私は全く知りません。一言の詫びも挨拶もこの雑誌が出た今でさえ一切ありません。社会人として終わっています』と猛批判していました。出会って2回目でホテルに行く西川の暴走下半身を知り、またブチ切れる可能性も。結婚の許可が下りればいいのですが……」(前出・週刊誌記者)

 西川は9月からNHK朝ドラ『スカーレット』に出演するが、さらなる下半身スキャンダルにはくれぐれもご注意を。

寺尾聰卒業の裏で内紛?『特捜9』主要キャストの“抗議行動”に、V6・井ノ原も困惑

 チームワークの良さが高視聴率につながっているように見えたが……。

 6月19日に放送されたV6・井ノ原快彦主演のドラマ『特捜9 season2』(テレビ朝日系、以下『特捜9』)第10話の平均視聴率が12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。初回から全て2桁超えを続けているが、26日放送の最終回では寺尾聰が演じる班長・宗方朔太郎が、特捜班を去ることが明らかになった。

「同ドラマの前身だった『警視庁捜査一課9係』で主演していた渡瀬恒彦が17年になくなり、彼の代わりを務めたのが寺尾。昨年放送されたseason1で特捜班を立ち上げ、班長を務めることになった。ドラマではみずから主任に指名した直樹(井ノ原)の成長を見守り続け、今回、主任としての成長を実感した宗方は彼に後を託すために、最後の決意を固めるという展開でした」(テレビ誌ライター)

 ネット上では「寺尾さんだからこそ、渡瀬恒彦さんの後も楽しく見られた」「寺尾さんが卒業だなんて。涙無しでは見られない」との声で溢れ、最終回では自己最高視聴率を記録しそうな雰囲気となっている。

 そんななか、6月20日発売の「女性セブン」(小学館)が<『特捜9』の14年目の確執現場>との見出しで、きな臭い舞台裏を報じている。

「season1では『9係』の1作目からメガホンをとってきた大御所の監督2人がリストラされたそうで、代わりに入った監督のやり方に合わず、俳優陣から不満の声が上がっていた。そこにきて、主要キャストの津田寛治が打ち上げを欠席。打ち上げはこれまで誰も休んだことがなく、津田がスタッフに『このシリーズがここまで続いてきたのは、前作までの監督の力が大きい』と語っていたことから、テレ朝への抗議行動だと目されています。これには井ノ原も困惑しきりだったとか」(週刊誌記者)

 となれば、ひょっとすると寺尾の番組卒業は抗議行動だった可能性も?

 

ボクシング井岡一翔、日本男子初の4階級制覇も……私生活でゲスすぎる“不倫デキ婚”の顛末!

 プロボクシング・WBOスーパーフライ級2位の井岡一翔(Reason大貴)が19日、千葉・幕張メッセで行われた同級王座決定戦で、同級1位のアストン・パリクテ(フィリピン)に10回1分46秒TKOで勝利し、日本男子では初の4階級制覇の快挙を成し遂げた。

 本業のボクシングでは偉業を達成した井岡だが、私生活では非常識な“不倫デキ婚”が判明した。20日、一夜明け会見に臨んだ井岡は、同居中の交際女性(30代前半の元モデル)が8月下旬から9月上旬に第1子となる男児を出産予定であること、近日中にケジメとして婚姻届けを提出することを明かした。

 ちょっと待ってほしい。井岡が前妻で歌手・グラドルの谷村奈南との離婚を発表したのは昨年11月11日。計算してみると、井岡と新恋人が子どもを仕込んだ時期は、谷村との婚姻期間中である可能性が極めて高いということになる。

 3月上旬、井岡は同居中の新恋人が妊娠中であると一部で報じられていた。その際、井岡の所属事務所は「友人関係だったが、離婚後に交際に発展した」と説明していたが、どうやらそれはウソだったようだ。

「井岡が出産予定日を明らかにすれば、新恋人との交際が離婚前からだったことがわかってしまうんですから、潔いとも言えます。ただ、すでに谷村との結婚生活が破綻していたとしても、離婚が成立する前に、新恋人と子作りまでしてしまったのなら、人としてどうなのかといった批判は免れないでしょうね。まさに“ゲスの極み”と言われても致し方なさそうです」(スポーツ紙記者)

 井岡は2017年5月、父で当時のジム会長だった一法氏の反対を押し切って、谷村と強行結婚。その後、生活拠点を大阪から東京に移し、定期的に練習する環境を失い、同11月にWBA世界フライ級王座の返上を発表。その年の大みそかには引退を表明し、谷村は“さげマン”扱いされていた。

 昨年7月、井岡は米国に練習拠点を移し、階級を上げて電撃復帰。米国、マカオで2試合を戦った後、今年3月に現在のジムに所属し、JBC(日本ボクシングコミッション)のライセンスを再取得していた。

 いったん引退した後、左腕にタトゥーを入れた。JBCではライセンスを発行する選手には、原則としてタトゥーを禁止しているため、!9日の試合で井岡は左腕にペイントを施して臨んだ。

 かつての井岡は「マジメにボクシングに取り組む好青年」といった印象だったが、“不倫デキ婚”、そして大きなタトゥーを入れたことで、イメージダウンは避けられないかもしれない。

【人気私立小を大分析】ペーパーレスで縁故最強の慶應幼稚舎、ペーパーありで実力主義の慶應横浜初等部

 先日、慶應横浜初等部の制服デザインをされている、「コージアトリエ」のアシスタントデザイナー・渡辺陽子さんとお話できる機会があり、すっかり意気投合しました。今月は弊社運営の保育園「駒沢の森こども園」で有名私立小学校の学校説明会を行うのですが、その後の時間で「お受験する学校によって、メイクや服装を変えるべき」というお話をしていただこうかなと考えています。

 就職活動でも、エアラインとメーカーでは求められるメイクがまったく違うのと同じで、小学校も学校によってカラーがまったく違います。昔、女性ファッション誌「VERY」(光文社)に、お受験ママの声として「成〇は特殊な学校で、面接にエルメスのケリーバッグを持っていくと合格すると言われていたので、持っていったら合格した」と都市伝説レベルものの一文が載っていたのですが、ここはお受験の服装のプロである、渡辺陽子さんに話してもらい、ネットや雑誌に振り回されるお受験ママに「正解」を語ってもらいたいなと思いました。

人気私立小トップに君臨する、慶應幼稚舎のお受験はペーパーレス!

 カラーといえば、同じ慶應ブランドでも慶應幼稚舎と慶應横浜初等部では全くカラーが違うことも有名です。幼稚舎は渋谷区恵比寿にあり(最寄り駅は広尾)、芸能人の子どもも多く通い、華やかです。特色としてクラスは6年持ち上がりで、クラスによって異なる授業の進み方やルールがあるそうです。受験では、ペーパーテストがなく、行動観察(グループでゲームをしたりする)と絵画(製作含む)、模倣体操(先生と同じことをする)があります。

 体操は模倣体操と、指示体操です。他校と同様、お手本の先生がジャンプをしたとき、「片足」だったのか「両足」だったのかをしっかり見ていないとダメ。行動観察では最初に発言した子に加点されるので、全員発言する機会があるか戦々恐々です。

 幼稚舎はリーダーシップが取れる子を好くので、行動観察試験中に輪に入れない子がいたら「一緒にやろうよ」と声を掛けたり、「リーダーを決めてやろうよ」(まあ言い出した子がリーダーになるんだけど)と提案したりできる子が好きです。そもそもお受験会場では周囲は初めて会った子たちばかりなので、もじもじするのが普通だと思うのですが……。幼児教室で訓練された子ばかりなので、心配は無用なのか。

 幼稚舎ならではの出題は、やはり絵画です。数年前までは絵画の途中で、先生から「何を描いているの?」などの「お尋ね」があった子は合格といわれていたのですが、「お尋ね」が有名になりすぎて、最近は出来不出来関係なく「お尋ね」があるそうです。また、幼稚舎ならではの「ヒマラヤ問題」と言われている難問(※)の絵画が出題される年もあり、柔軟な頭の持ち主でユニークな発想ができる子ではないと、倍率10倍の壁(しかも縁故最強)は破れないと思います。

 試験自体は入室してから90~120分で行われます。子どもの試験中に親の面接を行う学校も多いですが、幼稚舎&初等部は親の面接がないので、保護者は控室で待つのみです。

 知り合いのお子様で、お受験対策の「お教室」も通わずに合格した人がいるのですが、お父さんの職業は伝説のAV監督、お母さんはカリスマAV女優です。お父様いわく、「自己破産してお金がなかった時期なので、お教室は行かせず、海や川に行って思いっきり遊んだ」「幼稚舎は偏見のないとてもいい学校、素晴らしい」と話していました。とにかくお受験までの日々は、昭和の子どもらしい遊びをさせていたそうです。

 慶應横浜初等部は、東急田園都市線江田駅から徒歩約10分の住宅街の中に学校があります。知っている範囲だと芸能人のご子息はいないよう。その理由にかかわるのかは不明ですが、幼稚舎がノンペーパーに対し、横浜初等部は最初にペーパーテストが行われ、そこで合格しないと2次には進めません。ペーパーはさほど難しくないので、ほぼ全問正解じゃないと2次には進めないレベルです。

 2次は幼稚舎同様の体操、行動観察、絵画です。開校当初は幼稚舎の過去問の類似問題が出ていたのですが、最近は独自の出題の傾向が強いと思います。うちの保育園の卒園生が通っているのですが、素敵だなと感じたのはノート。学校指定で、あの有名なペンの校章が入っていて、持っているだけで賢く見えます。クラス替えがあり、幼稚舎と違って持ち上がりはありません。幼稚舎と同じなのはK組E組I組O組と分かれているところと、お弁当ではなく給食なところです。入ってからも勉強はしっかりさせるようで、元園児によると「けっこう大変~」と言っていました。

 ちなみにこの子は最初会ったとき(3歳)から、超利発で、ほかの子とはまったく違っていましたね。この子の勉強は、朝自宅でお母さんとのペーパー、保育園でペーパー、角川オリジナル指示製作練習(お手本通りの順番でカバンや靴、サイコロなどを作りました。画材は画用紙、折り紙、モール、スズランテープ、お花紙などです)、帰宅後ペーパーが平日メニューで、土日にお教室と絵画教室へ通っていました。

 地頭がよく、言葉も達者、目を引く美少女でしたね。幼稚舎&初等部とも、体操が試験にありますが、指示体操なので、体操教室には通わなくても問題ないようです。合格した子も通っていませんでしたし、『慶應幼稚舎』(幻冬舎新書)、『慶應幼稚舎と慶應横浜初等部』(朝日新書)の著者でうちの保育園の顧問でもある、アンテナ・プレスクール校長・石井至さんが「体操教室は必要ない」とおっしゃっていました。

※「ヒマラヤ」を10回言わせてから「世界で一番高い山は?」(正解はエベレスト)と質問するように、誘導のような設定を与えてから、物事の本質を描かせる絵画の難問

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。