『インハンド』山下智久、矛盾だらけのストーリーを演技力でカバーするも視聴率は苦戦

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第5話が10日に放送され、平均視聴率9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.3ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 失った右手の幻肢痛や、自殺に追い込んだ元助手・入谷廻(松下優也)の記憶に苦しむ寄生虫学者の紐倉哲(山下)。事態を重くみた助手の高家春馬(濱田岳)は、紐倉がCDC(アメリカ疫病予防管理センター)に所属していた当時の上司・福山和成(時任三郎)のもとを訪問します。

 すると福山は、紐倉と入谷を引き連れ、フィリピン沖にある島で感染症の調査をした5年前の出来事を回顧。島民の少女・マリアが新型のウィルスに感染したことで、アメリカ陸軍があっという間に押し寄せ、厳戒態勢が敷かれた話をします。

 実はこのウィルスは陸軍が開発した生物兵器であり、空輸している最中に飛行機が墜落したためにマリアは感染。しかし陸軍はこの事実を隠蔽するためろくな治療もせず、最終的には島民の病死体をすべて焼却してしまうのでした。

 正義感の強い入谷はこれが許せず、エボラウィルスを密かに持ち帰って独自に研究を進めることに。ところが実験中に感染してしまい、さらには陸軍に勘づかれて命の危険にさらされてしまいます。

 CDCの研究棟の屋上に逃げた入谷は、追いかけてきた紐倉に投降するよう説得されます。周囲の建物からは陸軍の兵士たちが銃口を向け、絶体絶命の状況。そこで入谷が取った行動は、紐倉に向かって英語で罵詈雑言を浴びせ、仲間ではないことをアピールすることだったのです。

 しかし、その入谷の真意が理解できない紐倉は、本当に憎まれてしまったのだと解釈し、後々まで苦しむことに。さらに、屋上から飛び降りた入谷の腕を掴んだものの、右腕を銃で撃たれたために助けることができず、これがトラウマとなって幻肢痛を患うようになってしまったのでした。

 福山から話を聞いた高家は入谷の遺留品を受け取り、紐倉のもとへ届けます。その中には日記があり、最後のページには「紐倉哲の助手で良かった。哲、ありがとう」のメッセージが。入谷の本当の想いを知った紐倉は涙し、高家を助手としてこれからも研究を続けて行こうと決心したところで今回は終了となりました。

 今回は紐倉の過去の話がメインとなったのですが、陸軍による新型ウィルスの隠蔽工作を察知した時、憤る入谷に向かって紐倉が「感情の奴隷になるな」と、それに対して入谷が「感情がなきゃ人間じゃない」と返す場面がありました。この会話は、ドライな紐倉、ウェットな入谷という2人の性格を端的に示していたと思います。

 たとえば今回のエピソードを、紐倉と入谷のそれぞれの感性で見た場合、感想はまったく異なることでしょう。まず、理論を重んじる紐倉的な視点で見れば、入谷の遺留品がなぜ陸軍に没収されなかったのか、陸軍の機密情報を知った紐倉がなぜ放置状態なのかなど、矛盾点がかなり目につきます。入谷の件でトラウマがあるハズなのに、紐倉が自ら高家を助手に誘った第1話での行動も解せません。

 また、入谷から浴びせられた罵詈雑言が本音だと思い込み、紐倉が悩み続けた点についても、わざわざ英語で罵られたことに疑問を抱かなかったのかと不思議に思ってしまいました。他人の心に無頓着な変人であるがゆえの勘違いだったということなんですかね。いずれにしろ、感情の奴隷にならずに見た場合、感動の押し売り感がやや強い印象の回でした。

 一方、理屈抜きで感情の奴隷になって見た場合、失った友の幻影に苦しみ続け、そして真意を知ったことで感動して静かに男泣きする山下の演技はグッとくるものがありました。以前から孤島に新たな研究棟を建てる計画を立てていたのは、入谷の遺志を継ぐためであり、実は情に厚いという紐倉のキャラを深掘りできた回になったのではないでしょうか。また、内面的に入谷と似たところがある高家との絆がより深まった回でもありました。

 そんな山下の熱演も空しく、視聴率的には苦戦を強いられてしまっています。山下の人気から考えれば15%前後はいけそうな気がしますけど、寄生虫というマニアックなテーマが災いしているのかもしれません。

 何はともあれ、紐倉の右腕の秘密が明かされたことで、次回からどう展開していくのか気になるところ。今回のラスト、福山が新型のエボラウィルスをラボ内で取り扱うシーンが映し出されました。福山は現在、最先端の科学技術を駆使したビジネスで大成功しているのですが、その行動は何やら怪しげで、入谷の遺留品を保管していた点も気になります。ドラマは折り返し地点に差しかかり、ここからストーリー的にも視聴率的にも盛り返せば、シリーズ化も見えてくるかもしれません。次回を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

関ジャニ∞の番組がまた…女性差別・肥満体型嘲笑で炎上 テレビの“常識”アップデートを

 関ジャニ∞の村上信五、丸山隆平、安田章大がレギュラー出演しているバラエティ番組『ありえへん∞世界』(テレビ東京系)の放送内容が物議を醸している。

 この日の『ありえへん∞世界』では「人はお金さえ払えばカメラの前で秘密を語るのだろうか?」という新企画を放送。その検証のひとつが、道行く人に体重を答えてもらうものだった。体重は秘密にしたいもの、ということだ。

具体的には、道行く人が体重を答えたうえで、その場で体重計に乗り、洋服込みで0.1kg単位までズレなくピッタリ当たったら金一封(1万円)を贈呈するという企画だった。

 体重なんて日によって変わるもので、食事内容によって1日のなかでも1kg前後の幅がある。まして、洋服まで込みとなると、0.1kg単位まで寸分違わず当てるのは至難の業だと思うのだが、炎上の理由はそこではない。

 問題なのは、声をかけた「道行く人」の人選だ。番組では3組の通行人に声をかけているのだが、そのすべてが女性だった。

 ひと組目は女性ひとり。彼女は申告の体重よりも0.8kgオーバーして失格した。彼女は夫に対して10kgサバを読んでいるらしく、番組が放送されることで嘘がバレる、と笑いながら心配していた。

 ふた組目はフラペチーノを美味しそうに嗜む女性ふたり。このうちのひとりが企画に挑戦したのだが、実際の体重は申告よりも2kg近く軽くて失格。しかし、金一封は逃したものの、予想よりも軽い体重が計測されて満足そうな顔を浮かべていた。

 最後は子どもを連れたお母さん二人組。彼女たちは金一封が出ると聞いても企画への参加を拒絶。その代わり、小学生の娘を身代わりに差し出した。結局は0.1kgの僅差で失敗。その後、娘による<ねえ次、自分やってみて>の声に観念して母も企画に参加したが、娘と同じくこちらも0.1kg違いで失敗してしまった。

 こういった番組内容を受けてネットであがっている批判の多くは、女性ばかりを意図的に抽出していることを問題視しているが、そもそも、体型をネタにして嘲笑を誘おうという番組企画そのものが、いまの時代においてもはや決定的にナンセンスだ。たとえ検証内容に男性が入っていたとしても、問題視されてしかるべき企画だったのではないか。

関ジャニ∞の番組は今年の元日にもセクハラ発言などで炎上
 関ジャニ∞のバラエティ番組といえば、今年の元日に放送された『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系)のお正月特番「真夜中のおひとり様 東京大捜索スペシャル」も、炎上騒動につながってしまっていた。

 『ありえへん∞世界』の炎上部分は関ジャニ∞メンバーがロケに参加したものではなく、スタッフだけで取材したVTRだったが、『関ジャニ∞クロニクル』の場合はそうではない。

 元日の『関ジャニ∞クロニクル』では、深夜に上野や品川、巣鴨といった街をひとりで歩いている女性に関ジャニ∞のメンバーたちが取材をするという企画を放送。その取材のやり方が問題であった。おひとり様を探すメンバーは大きなバンに乗ってスタッフと移動し、女性を見つけるとバンを路肩に止め、メンバーが外に出て声をかけるのだ。

 この状況に「連れ去り」を連想するなというほうが無理な話で、ヤラセで協力した女性でなければ恐怖を覚えもしたかもしれない。しかも、取材を断った女性に対してしつこく付きまとう、全速力で追いかけるなどの場面もあった。

 さらに取材の過程で、横山裕が<年下の男と付き合っていますよね?><女の色気が出ている><酔うと(男性の)膝とか触ったりしますか?>といった主旨の質問をするなど、初対面の女性に対する度し難いセクハラ発言もあった。

 また横山裕は早朝、神楽坂でランニングをしている女性に<お母さん、ちょっと話聞くことって可能ですか>と声をかけたうえ、女性の横を併走した。女性は<お母さんじゃない。失礼な><テレビはダメ><どうせくだらないテレビ>と取材を拒否。しかし、それでも横山とカメラは女性を追い続け、<しんどい、やめて><しつこいね>と言われるまで話しかけ続けた。その後、取材を断られた横山はカメラに向かって<くだらないバラエティだって>と憮然とした顔を浮かべる。

テレビ製作側は早急に価値観をアップデートするべき
 「常連客の性別が分からない」という依頼に応えるかたちで、一般人の免許証を見たり、体を触って性別を確認するロケ内容を放送した『かんさい情報ネットten.』(読売テレビ)、名前と上半身が隠された3人の女子フィギュア選手の写真が並べられ、そのなかからアリーナ・ザギトワ選手の脚を当てるクイズを放送した『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)など、ここ最近、バラエティ番組やワイドショーでの炎上騒動は頻発している。

 今回の『ありえへん∞世界』も含め、本稿で取り上げた企画や演出はこれまでであればなんの問題もなくスルーされてきたものだろう。しかし、視聴者の価値観や倫理観がアップデートされ続ける今、違和感は増幅している。テレビ製作者サイドの“常識”も、更新し続ける必要があるだろう。

カテゴリー: 未分類

関ジャニ∞の番組がまた…女性差別・肥満体型嘲笑で炎上 テレビの“常識”アップデートを

 関ジャニ∞の村上信五、丸山隆平、安田章大がレギュラー出演しているバラエティ番組『ありえへん∞世界』(テレビ東京系)の放送内容が物議を醸している。

 この日の『ありえへん∞世界』では「人はお金さえ払えばカメラの前で秘密を語るのだろうか?」という新企画を放送。その検証のひとつが、道行く人に体重を答えてもらうものだった。体重は秘密にしたいもの、ということだ。

具体的には、道行く人が体重を答えたうえで、その場で体重計に乗り、洋服込みで0.1kg単位までズレなくピッタリ当たったら金一封(1万円)を贈呈するという企画だった。

 体重なんて日によって変わるもので、食事内容によって1日のなかでも1kg前後の幅がある。まして、洋服まで込みとなると、0.1kg単位まで寸分違わず当てるのは至難の業だと思うのだが、炎上の理由はそこではない。

 問題なのは、声をかけた「道行く人」の人選だ。番組では3組の通行人に声をかけているのだが、そのすべてが女性だった。

 ひと組目は女性ひとり。彼女は申告の体重よりも0.8kgオーバーして失格した。彼女は夫に対して10kgサバを読んでいるらしく、番組が放送されることで嘘がバレる、と笑いながら心配していた。

 ふた組目はフラペチーノを美味しそうに嗜む女性ふたり。このうちのひとりが企画に挑戦したのだが、実際の体重は申告よりも2kg近く軽くて失格。しかし、金一封は逃したものの、予想よりも軽い体重が計測されて満足そうな顔を浮かべていた。

 最後は子どもを連れたお母さん二人組。彼女たちは金一封が出ると聞いても企画への参加を拒絶。その代わり、小学生の娘を身代わりに差し出した。結局は0.1kgの僅差で失敗。その後、娘による<ねえ次、自分やってみて>の声に観念して母も企画に参加したが、娘と同じくこちらも0.1kg違いで失敗してしまった。

 こういった番組内容を受けてネットであがっている批判の多くは、女性ばかりを意図的に抽出していることを問題視しているが、そもそも、体型をネタにして嘲笑を誘おうという番組企画そのものが、いまの時代においてもはや決定的にナンセンスだ。たとえ検証内容に男性が入っていたとしても、問題視されてしかるべき企画だったのではないか。

関ジャニ∞の番組は今年の元日にもセクハラ発言などで炎上
 関ジャニ∞のバラエティ番組といえば、今年の元日に放送された『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系)のお正月特番「真夜中のおひとり様 東京大捜索スペシャル」も、炎上騒動につながってしまっていた。

 『ありえへん∞世界』の炎上部分は関ジャニ∞メンバーがロケに参加したものではなく、スタッフだけで取材したVTRだったが、『関ジャニ∞クロニクル』の場合はそうではない。

 元日の『関ジャニ∞クロニクル』では、深夜に上野や品川、巣鴨といった街をひとりで歩いている女性に関ジャニ∞のメンバーたちが取材をするという企画を放送。その取材のやり方が問題であった。おひとり様を探すメンバーは大きなバンに乗ってスタッフと移動し、女性を見つけるとバンを路肩に止め、メンバーが外に出て声をかけるのだ。

 この状況に「連れ去り」を連想するなというほうが無理な話で、ヤラセで協力した女性でなければ恐怖を覚えもしたかもしれない。しかも、取材を断った女性に対してしつこく付きまとう、全速力で追いかけるなどの場面もあった。

 さらに取材の過程で、横山裕が<年下の男と付き合っていますよね?><女の色気が出ている><酔うと(男性の)膝とか触ったりしますか?>といった主旨の質問をするなど、初対面の女性に対する度し難いセクハラ発言もあった。

 また横山裕は早朝、神楽坂でランニングをしている女性に<お母さん、ちょっと話聞くことって可能ですか>と声をかけたうえ、女性の横を併走した。女性は<お母さんじゃない。失礼な><テレビはダメ><どうせくだらないテレビ>と取材を拒否。しかし、それでも横山とカメラは女性を追い続け、<しんどい、やめて><しつこいね>と言われるまで話しかけ続けた。その後、取材を断られた横山はカメラに向かって<くだらないバラエティだって>と憮然とした顔を浮かべる。

テレビ製作側は早急に価値観をアップデートするべき
 「常連客の性別が分からない」という依頼に応えるかたちで、一般人の免許証を見たり、体を触って性別を確認するロケ内容を放送した『かんさい情報ネットten.』(読売テレビ)、名前と上半身が隠された3人の女子フィギュア選手の写真が並べられ、そのなかからアリーナ・ザギトワ選手の脚を当てるクイズを放送した『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)など、ここ最近、バラエティ番組やワイドショーでの炎上騒動は頻発している。

 今回の『ありえへん∞世界』も含め、本稿で取り上げた企画や演出はこれまでであればなんの問題もなくスルーされてきたものだろう。しかし、視聴者の価値観や倫理観がアップデートされ続ける今、違和感は増幅している。テレビ製作者サイドの“常識”も、更新し続ける必要があるだろう。

カテゴリー: 未分類

『執事 西園寺の名推理2』スーパー執事、爆弾処理からフィギュアスケートまでこなす万能アピールで逆に魅力を損なう?

 上川隆也がハイスペックな執事役で主演を務めるドラマ『執事 西園寺の名推理2』(テレビ東京系)の第3話が10日に放送され、平均視聴率5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.5ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 資産家の奥様・伊集院百合子(吉行和子)が後援するフィギュアスケートのチャリティー・イベントに足を運んだ西園寺一(上川)は、フィギュア選手の井上美波(庄司理紗)が、週刊誌のフリー記者・松田裕紀(山口馬木也)の殺害未遂&失踪事件を起こしたことを知り、調査に乗り出します。

 松田が腹部を刺されたのは昨夜の23時30分頃。携帯電話の通話記録から23時55分にその場にいたことが判明し、さらに現場近くの防犯カメラに走る姿が映っていたため、美波は犯行を疑われてしまったのです。

 美波と松田の接点を探った西園寺は、1年前に原田玲奈というフィギュア選手のシューズに細工をしてケガをさせ、引退に追いやった犯人として、松田が美波を非難する記事を書いたことを突き止めます。実際、玲奈が引退したことによって美波は、その後の大会で上位入選するようになったのですが、美波のライバル・渡辺楓(田辺桃子)もまた成績が良くなったため、西園寺は楓の策略なのではないかと疑います。

 そして西園寺は早速、楓と面会をするのですが、美波との不仲説はガセネタだということが判明。それどころか2人は一緒に練習をする仲で、昨夜も22時までリンクに居残っていたことが発覚します。

 その後、松田の身辺調査に切り替えた西園寺は、週刊誌の編集長・春日晃之(羽場裕一)からスクープを取るようプレッシャーを受けていたことや、美波の『知られざる裏の顔』と題した特大のスキャンダル記事を書いていたことを知るのでした。

 松田の部屋からはタブレットが紛失しているため、スキャンダルを揉み消すために美波が犯行に及んだのではないか……。そんな疑いを抱く西園寺ですが、防犯カメラに映る美波が手にするチケットのようなものが気になり、松田の領収書を調べることに。その結果、宮城への夜行バスの乗車券を購入していたことが発覚するのですが、同地には美波が亡き母親と滑った思い出のスケートリンクがあることを知り、急いで現地へと向かいます。

 するとそこには、美波の命を狙う春日の姿が。1年前、スクープを出すことに焦っていた春日は、玲奈の事件の犯人が美波だとでっち上げて松田名義で記事を執筆。しかしその後、松田が不正を弾劾する記事を書いたために刺し、そのデータが入ったタブレットを美波が持ちだしたために奪いに来たというわけだったのです。

 そこへタイミングよく駆けつけた西園寺が春日を撃退。意識を取り戻した松田と美波は和解し、一件落着となったのでした。

 今回はフィギュアスケートがテーマということで、浅田真央と亡き母親との関係性や、羽生結弦が東日本大震災の被害で練習場を失ったエピソードなど、現実のフィギュア選手を意識したようなエピソードが散りばめられていました。

 それはまあいいのですが、美波と松田の関係性が最後までハッキリせず、不完全燃焼といった感が否めませんでした。松田は美波のことを愛していたのか、あるいはただスケーターとして尊敬していただけなのか。宮城への夜行バスのチケットをなぜ用意したのかも、説明がなかったためさっぱりわかりませんでした。

 そのため、松田がスキャンダルではなく実は褒め記事を書いていたことを知り、意識を取り戻した彼に対して美波が涙を流しながら「ありがとう」と呟いたラストシーンに関しても、制作陣の意図とは裏腹にまったく感動が起きませんでした。

 また、今回は西園寺がフィギュアスケートの演技を披露するシーンがありましたが、いくらなんでもキャラ設定に無理があるように感じてしまいました。前回は爆弾処理をしましたし、あまりに常人離れしすぎているため、もはや視聴者を笑わせにかかっているようにしか思えません。

 前シーズンは常識の範囲内で“なんでもできる”感があったのですが、今シーズンは悪ふざけなのか、あるいはバージョンアップさせすぎてしまったのか、万能すぎるため逆に西園寺の魅力が損なわれてしまっているように思えます。欠点があるからこそ長所が輝くわけですし、オールマイティーなキャラを演じる姿が魅力的に映るのは、その役者のファンだけなのではないでしょうか。そのあたりが視聴率の低下に表れているような気がしてなりません。

 次回は西園寺の隠し子騒動が巻き起こるようですが、今までにない魅力を引き出す展開になるのか注目したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

Sexy Zone、“異例のラジオ放送”が波紋! 「どこまで台本?」「理解できない」と不評のワケ

 Sexy Zoneメンバーが交代でパーソナリティを務めるラジオ『Sexy ZoneのQrzone』(文化放送)の5月13~16日放送回に、佐藤勝利とマリウス葉が登場。16日には、ファンが投稿したラジオの台本がそのまま使われる異例の放送となり、不満の声が続出した。(※14日は放送休止)

 16日の放送回は、「みなさんこんばんは。『Sexy ZoneのQrzone』、司会の佐藤勝利です。さあ、本日はゲストにマリウス葉さんを迎えております」と、いつもとは違う雰囲気で番組がスタート。その後、リスナーから届いたという「みなさんの気持ちを川柳であらわしてください」というメッセージを元に、トークが繰り広げられた。

 川柳をあまり理解していないマリウスに対し、佐藤が“サラリーマン川柳や“風刺”について説明。そして、マリウスが10年前にした旅行をテーマに「スイス山 空気がきれいや いっぱいある」という作品を発表した。マリウスらしい独特な川柳に、「急に関西弁!」とツッコむ佐藤だった。

 そして、番組最後に告知を行うコーナーでは、菊池風磨と佐藤がレギュラー出演しているバラエティ番組『アオハルTV』(フジテレビ系)を宣伝したマリウス。これに佐藤が「ご本人の宣伝としては?」と聞くも、マリウスは「あの……今幸せです」と的外れな回答を披露し、「それが告知ということでいいですね? 今、幸せということで。本当に楽しみですね」と佐藤は半ば強引にまとめたのだった。それでもマリウスは、「もう佐藤さん、本当にもうすばらしい司会だと思いました! これから将来が楽しみですね、ウフフ」と話を続け、「今の言い回し、ローラじゃん!」と佐藤は一言。

 その後も「今夜のお相手は、Sexy Zoneの佐藤勝利と、ローラさんでした」(佐藤)「じゃあ、ローラーを履いて帰るわ! スラースラー、ローラー! ローラー!」(マリウス)という、不思議なやりとりが。エンディングで、ようやく佐藤から「気づいた方もいらっしゃると思いますが、リスナーの方に台本を募集しまして。そのリスナーさんの台本でやらしていただきました」とネタ明かしがあり、2人のトークは台本に添ったものだということが判明したのだった。

 今回のラジオを聞いていたファンからは、「どこまでが台本なんだろう?」「全部台本だったのかな? アドリブっぽいところもあったけど、気になる」と戸惑いの声が続出。また、「なんだ、台本か……残念。すっごくガッカリ」「ちょっと不自然な感じがするなと思ったら、そういうことだったのね。これは事前に告知するべきでしょう」「うーん、なんかグダグダだったなあ。もうリスナー参加企画はいらないかな」など、不満を募らせたファンも。

 今後もリスナーからの台本を募集するようだが、次回はファンを落胆させないためにも、冒頭でタネ明かしをした方がいいかもしれない。
(華山いの)

工藤静香の服装は「ヤンキー丸出し」か? 伝説のレディース四代目総長がジャッジ!

着用するファッションが、ことごとく「ヤンキー丸出し」とネット上で嘲笑されている工藤静香。しかし、それはホントにヤンキーファッションなのだろうか? そもそも、「ヤンキー」とは何をもって認定されるのか――? そこで、ヤンキー界の有名人たちに静香のファッションをチェックしてもらった。プロの目が下す「ヤンキー度」はいかに――!?

◎査定する静香ファッション一覧

ヤンキーはなぜか“紫色”と“赤色”を好む

まずは、埼玉のレディース「紫優嬢」の四代目総長(1991年当時)となり、伝説のヤンキー雑誌「ティーンズロード」(ミリオン出版)では表紙も飾ったこともある作家・中村すえこ氏に話を聞いた。

――元レディース目線から、現在の静香の服装はどうでしょうか? ネットニュースでは、“紫のパーカーがヤンキー丸出し”と叩かれていますが……。

中村氏 ヤンキーはなぜか“紫色”と“赤色”を好むんですよね。私自身も「紫優嬢」というレディースの総長で、紫という文字が入っているし、紫が好きで、紫の服ばかり着ていました。今でも靴やポーチに差し色として使っています。工藤さんはどうかわかりませんが、私にとって「紫」は、青春の象徴であり特別な色ですよね。

――ここに並んだ静香のファッションを見て、ヤンキーならではの特徴はありますか?

中村氏 私が一番ヤンキーチックだと思うのは、7(一覧参照)のジャンプスーツですね。ジャンプスーツというより、ヤンキー御用達の“つなぎ”に見えてきて……。あとちょっと“特攻服”に似てませんか? こういう特攻服、私も着てたなって。

――言われてみれば、つなぎに特攻服……(笑)。

中村氏 あと特徴というと、このジャンプスーツにゴールドの時計とネックレスをジャラジャラつけていますよね。基本、ヤンキーは光り物が大好きです。6(一覧参照)の黒ニットワンピースの写真でもチェーンのバッグに、ブルガリの指輪とかたくさんつけてますよね。光り物は、特徴かもしれません。

――なるほど。確かに、昔のヤンキー必携のメリケンサックのように、リング多めですね。

中村氏 昔のヤンキーといえば、3(一覧参照)の派手なブルゾンですよね! 昔のヤンキーは確かに柄物が好きでした。

――その他、気になる点というと?

中村氏 あと、ヤンキーは実はかわいい物が好きだったりします。若い頃は背伸びして大人びた服を着ていたので、昔に着れなかったかわいい服を大人になってから選んでしまう。例えば、8(一覧参照)の花柄のワンピースは、かわいいですよね。私も好きなファッションです。

――ファッションのほかに、静香のインスタグラムを見て思うことはありますか? 料理の盛り付けが雑でセンスがないなどと言われていますが……。

中村氏 料理のセンスはともかく、ヤンキーって人に認めてもらいたい感が強いと思うんです。だから、料理写真をアップするのも、“家庭的な私を見て!”とか“おしゃれな私を見て!”とか、人に認められたい気持ちが強いのかもしれないです。そんな私も、子どものお弁当写真や自撮りを日々、インスタグラムやFacebookにアップしてますけどね(笑)。

――そうすると、全体的に静香のファッションのヤンキー度というと?

中村氏 うーん。30%ですかね。

――え? 30%ですか? 低いですね。

中村氏 私が思うに、どのファッションがヤンキーなのかではなく、誰がそれを着るか、どう着こなすかが重要。言うなれば、ヤンキーとしての“ポリシー”と“こだわり”を持って着ることで、初めてヤンキーファッションとなるから、私が見る限り工藤さんのファッションにポリシーは感じられないですね。

 元レディース総長・中村すえこ氏から見た静香のヤンキー度は30%だったが、一方で、ヤンキー男子から見た静香のファッションはどうなのか? 次回は、ピコ太郎のキンキラコスチュームを作ったヤンキーファッションを標榜するアパレル会社「BIRTH JAPAN」の社長であり、自身も不良だったという石川智之社長に話を聞く。
(井本智恵子)

中村すえこ(なかむら・すえこ) 
作家、文筆家、著書に『紫の青春』(ミリオン出版)。現在、ドキュメンタリー映画『記憶』を製作中。
Instagram:sueko.1o

 

藤原紀香超え!? Mattの“波動愛”が止まらない!! “ポスト美輪明宏”に期待

 インスタグラムの美しすぎる投稿写真が「ほとんど人形」「もはや絵画」と話題沸騰の音楽家でモデルのMattだが、その“波動愛”にも関心が集まっている。

「相当なスピリチュアル好きであることが窺えるMattですが、波動に関する不思議な文章も相まって、ファンから神格化されつつあるようです。今後、美輪明宏のようなありがたい存在になるかもしれません」(芸能記者)

 Mattは、インスタグラムで幾度となく波動に関するメッセージを発信。16日の投稿では、「魔法の水が目の前にあるとします。これを毎日飲むと、“肌が綺麗になり”(中略)でもそのお水を飲む時に、あなたは心の中で“本当かよ”“めんどくさいなぁ”と少しでも思った瞬間、悪い波動が流れ込み その悪のパワーに水は負けてしまい 良い波動は消えて 将来発揮できるそのお水の力はなくなります。これが波動の原理。光よりも速く届く、恐ろしいものなのです。だからこそ、あなたは常に良い波動を出すべきなのです。」と説明。

 さらに、この前日の15日には、三日月のイラストと共に「【良い波動】・私は~できる ・~を叶える ・大丈夫 *自分を愛して肯定するの 波動は常にプラスにね! 悪い波動は光より速く影響するわ。だから良い波動を出していこう!(後略)」と投稿。

 また先月27日には、「地球と宇宙には約1週間の時差があります 自分が1ミリでも思ったことは大体1週間後ぐらいに結果として出てきて(中略)これはあなたが出している“波動”で動いています。(中略)今現在、嫌なことが起こってる場合、大体一週間前くらいにあなた自身がその波動を出していたのです。(後略)」と長文を投稿している。

 波動好き芸能人といえば、今月5日、女優の藤原紀香が、鉱石が発する波動を取り込めるという「宝石水」なる水を紹介。鉱石があしらわれた専用ボトルに水を入れると「宝石水」に変化するといい、「私はWOX水というお気に入りの酸素水をボトルの中に入れて、鉱石のエネルギーと合体させています」などと綴っている。

「スピリチュアル好きの多い芸能界ですが、Mattは17日、『だーいすき(はぁと)』『また会いたい』というメッセージと共に、ダウンタウン・浜田雅功とのツーショット写真を投稿。浜田はパワーストーン好きで知られていますから、波動レベルで気が合ったのでは?」(同)

 外見の神々しさに加え、「自分を愛して肯定するの」「光より速く影響するわ」と時折見られるオネエ喋りも相まって、どこか美輪明宏を彷彿とさせるMatt。唯一無二の存在感で、ますます活躍を見せそうだ。

薔薇族編集長・伊藤文學 講演会開催!『令和の名付け親とされる中西進さんと薔薇族のぼく~それは短歌の出会い』

 月刊サイゾーで連載をしている薔薇族編集長・伊藤文學氏が6月1日トークイベントを開催する。

 テーマは『令和の名付け親とされる中西進さんと薔薇族のぼく~それは短歌の出会い』。伊藤文學氏は短歌に精通しており、学生の頃から国文学者で万葉集研究第一人者の中西進氏と交流があった。中西進氏は新元号である「令和」の生みの親とされ、いま最も注目を浴びている人物だ。

 今回、伊藤文學氏は中西進氏と過去の交流を振り返り、その当時の思い出を語る予定だ。もちろん薔薇族の話も忘れてはいけない。ふだんあまり表にでない裏話を披露してくれるとのことだ。

 また、来場者全員に伊藤文学氏の歌集『渦』の豆本が入場者特典としてプレゼントされる。そこには中西進氏が寄稿した序文も掲載されているとか。非常に貴重なものと言える。ぜひとも会場へ足を運ぼう。

日程:2019年6月1日(土) 
時間:13:30開場/14:00開演(16:00終了予定。途中休憩あり)

場所:東京都渋谷区道玄坂1-20-8 寿パークビル 2F(株式会社サイゾー イベントスペース)
料金:前売り¥1,500/当日¥2,000
   高校生以下¥500

※当日券と高校生以下のチケットは当日、受付にて入場料をお支払ください。

●イベント詳細
https://barazoku-ito.peatix.com/

薔薇族編集長・伊藤文學 講演会開催!『令和の名付け親とされる中西進さんと薔薇族のぼく~それは短歌の出会い』

 月刊サイゾーで連載をしている薔薇族編集長・伊藤文學氏が6月1日トークイベントを開催する。

 テーマは『令和の名付け親とされる中西進さんと薔薇族のぼく~それは短歌の出会い』。伊藤文學氏は短歌に精通しており、学生の頃から国文学者で万葉集研究第一人者の中西進氏と交流があった。中西進氏は新元号である「令和」の生みの親とされ、いま最も注目を浴びている人物だ。

 今回、伊藤文學氏は中西進氏と過去の交流を振り返り、その当時の思い出を語る予定だ。もちろん薔薇族の話も忘れてはいけない。ふだんあまり表にでない裏話を披露してくれるとのことだ。

 また、来場者全員に伊藤文学氏の歌集『渦』の豆本が入場者特典としてプレゼントされる。そこには中西進氏が寄稿した序文も掲載されているとか。非常に貴重なものと言える。ぜひとも会場へ足を運ぼう。

日程:2019年6月1日(土) 
時間:13:30開場/14:00開演(16:00終了予定。途中休憩あり)

場所:東京都渋谷区道玄坂1-20-8 寿パークビル 2F(株式会社サイゾー イベントスペース)
料金:前売り¥1,500/当日¥2,000
   高校生以下¥500

※当日券と高校生以下のチケットは当日、受付にて入場料をお支払ください。

●イベント詳細
https://barazoku-ito.peatix.com/

『きのう何食べた?』上がりまくったハードルを一瞬で飛び越える、磯村勇斗の逸材っぷり!

 5月10日深夜に放送された『きのう何食べた?』(テレビ東京系)の第6話は、筧史朗(西島秀俊、以下「シロさん」)の自意識が暴走した回である。

 上町法律事務所に女性の司法修習生・長森夕未(真魚)がやって来ることに。指導はシロさんが務めると聞いた矢吹賢二(内野聖陽、以下「ケンジ」)は、シロさんが迫られるのでは? とヤキモキした。

 実際、夕未はシロさんに好意のあるそぶりを見せるのだ。この態度にいちいち困惑するシロさん。焦り、慌てふためき、自分が恋愛対象に見られていないか確認すべく、夕未に「彼氏はいないの?」と、ついつい聞いてしまった。

 シロさんの心境がわかっていればこの問いにも納得だが、相手からすると、あまりにも脈略がなかった。ドン引きする夕未。一瞬で顔色が変わった。こっちは尊敬の念を示していただけなのに、中年男が必死こいて彼氏の有無を聞いてきたのだと受け止められてしまったのだ。

 こんなことが起こったそもそもの原因は、シロさんの自己評価の高さにある。だから勝手に1人でしどろもどろになり、結果的に起きてしまったセクハラ事案。まあ、顔が西島秀俊だったら、誰でも自意識過剰になるとは思うが……。

 同時期に、シロさんは小日向大策(山本耕史、以下「小日向さん」)からのお誘い攻撃にも頭を悩ませていた。「一度、どうしても2人でお会いしたい」というメールの文面は強引で、距離の詰め方もエグい。改めて、小日向さんを山本耕史が演じるという配役が絶妙に思えてくる。「この人はこうやって堀北真希を落としたのだろうか?」という……。

 シロさんは小日向さんと待ち合わせた。

「小日向さんは割と俺のタイプなんだ……!」(シロさん)

 あなたの顔を見てればわかる。あからさまにうれしそうだから。でも、小日向さんは恋人とののろけ話を延々語り続けた。交際中の井上航(磯村勇斗、以下「ジルベール」)をシロさんに会わせるのが、今日の小日向さんの目的だった。

 第6話は、「男女からのモテ期到来!」という勘違いから「フラれてガッカリ」というシロさんの自意識過剰回だった。実は、原作において司法修習生のエピソードと小日向さんに誘われるエピソードは別々の回で描かれている。この2つをくっつけたドラマ制作陣のセンスは特筆ものだ。シロさんが独り相撲したエピソードとして、見事1つにまとまった。素晴らしかったと思う。

 なんといっても今回は、待望のジルベール初登場である。原作でも人気の高いキャラクターだけに、ハードルは上がりまくっていた。

 ジルベールを演じる役者は磯村勇斗と、すでに発表済みだ。不安材料はあった。シロさんは彼を見たとき「どこがジルベールじゃ!」と内心でツッコむのだ。本当に美少年だとまずい。となると、磯村はルックスが良すぎる。そういう意味での不安である。

 いや、恐れ入った。磯村自身はイケメンのはずなのに、イケメンと呼ぶには少々惜しいジルベールの雰囲気を彼は仕上げてきていたのだ。ジルベールが、ちゃんとジルベールだった。トロンとした目つき。小汚いけど、なんかかわいい。ゆるさがあって小悪魔感がある。まさに、マンガから飛び出てきたかのような感覚。ジルベールの出番はほんの数分だったが、あの数分だけで絶大なインパクトを残し、事前に上がっていたハードルをはるかに上回る印象を残して見せた。

 磯村といえば、『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の相良猛役が記憶に新しい。筆者は同作のレビュー記事で『今日俺』のMVPとして磯村を挙げたが(参照記事)、あのときの彼の作り込み(狂気の再現など)もすごかった。さらに、今回も原作以上に原作っぽいジルベールとして登場。磯村もすごいし、彼を起用したドラマ制作陣の目利きもすごい。素直に驚いた。

 また、磯村に呼応する山本耕史もいい。シロさんと会話するときのダンディさはどこへやら、ジルベールが来た途端にクネクネし始める。渋声から甘声への異常な高低差。原作版小日向とドラマ版小日向には若干の違いがあるが、山本は役を完全に自分のものにしている。

 実は、ジルベールと会話した際、山本は一瞬セリフをかんでいる。そのかみを、磯村は「かわいい」とアドリブでツッコむことでフォローし、OKテイクにさせた。これぞ、まさに丁々発止。

 第7話では、シロさん、小日向さん、ジルベールにケンジを加えた4人が一堂に会して食事するようだ。つまり、西島、内野、山本、磯村という実力派の役者4人が集結する見せ場でもある。この面子による演技合戦が今から楽しみで仕方ない。というか、この面子なのに公安ドラマでも時代劇でもなく、ラブラブなカップル2組による会合が描かれるという事実がすごい。

 司法修習生からはガッカリされ、小日向さんからの誘いは勘違いだった。へこんだシロさんは「今日は何もしたくない」とふさぎ込むが、とはいっても鍋を作ろうとするのがならでは。普通の人なら、こういう日は弁当かカップラーメンで済ますだろうに。今までのグルメドラマと違い、自分で料理を作るところがこのドラマのいいところ。やりきれないことがあっても、料理が発散させてくれる。さらに、その料理を大切な人と食べれば、いつの間にかもやもやは消えている。その過程に救いがあるのだ。また、元気になったシロさんにケンジが安堵している様子も素敵だった。相性がいい人との食事は幸せをもたらせてくれるのだと、改めて実感する。

 また、食べ過ぎようとするケンジをシロさんが咎める場面も秀逸である。

シロさん「おいおいおい! うまいからって食いすぎるなよ」

ケンジ「え~っ。また腹八分目にしとけって言うの?」

シロさん「この後があるからだよ」

ケンジ「……」

 無言の間の後、ニヤッと笑うケンジの喜び方が妙だ。明らかに勘違いしている。シロさんはシメの雑炊のことを言っているのに、ケンジはエロいことを想像している。このドラマ、ちょいちょいそういうのを意外とぶっ込んでくる。

 今夜放送の第7話は、ケンジがどうしてシロさんのことを好きになったか理由を明かすエピソードだ。……というか、気づいたらもう7話か。『きのう何食べた?』は全12話と発表されており、折り返し地点はもう過ぎたということ。すでに、現時点で名残惜しい。

(文=寺西ジャジューカ)