20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!
【煩悩004-02】食材ストックの買い溜めで荒廃(Kさん・37歳)
前回に引き続き、Kさんの汚部屋です。まずは、お悩みスポット「食材ストックコーナー」から始めました。
冷蔵庫の横には、スチールラックが2つ。どちらも友人から譲ってもらったモノだそう。ひとり暮らしの適量を考えると、ラック一つで十分なので、半分に減らすことを目標にしました。大きな収納スペースに「モノの住所」を決めていないと「詰め放題」となり「雪だるま式」にモノが増えます。片付け後のリバウンドを防ぐためにも、「空間の制限」を持ち「モノの住所」を作ります。
ちなみに、モノが多い家ほど家具の“裏側”がミステリーになりがちです。人はきっと、「表面的に見えなければOK!」と「裏側が知りたくてたまらない!」というタイプとで分かれるのかもしれません。KさんはA型で「細かい点が気になる几帳面」でしたが、「見えなければ気にならない」という面もありました。
ずっと“裏側”を見てみぬフリをしているとどうなるでしょう? 体調をこじらせる“菌”は、床面や家具などの重たい場所に沈みます。部屋の通気性を考えないと、あらゆるモノの劣化が早くなります。このスチールラックもやはり、サビが固まって高さ調節ができませんでした。
ラック内のモノを「ぜんぶ出し」した写真です。中には、キッチンに関係ないスリッパや自転車グッズもあります。モノを種類別に分けてから、「必要・不要・保留」の3つに選別してもらいます。片付けにかかる時間は、この判断の速さによって決まります。Kさんは「使えるモノは使いたい」ため、ちょっぴり苦戦しました。
片付けない日にも実践! 「食材ストック」は食べて減らす!
ビフォー写真に戻ります。キッチンのあちこちに散らばる主食を集めると、日本米、タイ米、穀米、パスタ、うどん、そば、シリアル、インスタント麺とありました。Kさんの「使い切りたい」という気持ちを大切に、食材ストックを「食べて減らす」ミッションをお願いしました。
Kさんの努力もあって、約1カ月後には半分以下まで減りました。賞味期限切れなど、処分するタイミングがわかりやすい食材はいいのですが、そうでないものの場合は「家にストックしておくと安心」という理由や、「買ったはいいけど、食べる気が失せた」などのから、減らすことが困難になりがちです。でも、都心で暮らす人は「食材ストック」の買い溜めは不要です。限られた空間を圧迫し、お金の無駄が増えるだけです。実は、「無くても困らないモノ」でもあり、必要なら24時間営業の店が冷蔵庫代わりになるからです。
食材が多すぎる人必見「買い溜め癖」を断つ6つの方法!
実は筆者も「食材ストック」が多すぎる「特売大好き人間」でした。特に、異国に行った場合、日本の半額以下で現地の食材が購入できるので“トランク満タン”になるまで買い溜めしていました。その結果、多くの「食品ロス」を作り、自己嫌悪に陥ったのです。そこで実践したのが「食材の買い溜め癖を断つ」6つの心得です。

【1】収納空間の制限を持つ
……食材をストックする空間を作り、制限を持ちます。
【2】お買い得に飛びつかない
……買う予定のないモノに飛びつく癖があることを自覚します。
【3】異国食材に惑わされない
……よく食べる習慣がない人には、作る意欲が湧きにくいものです。
【4】成分表示を読む習慣を持つ
……おいしくなかった加工品には、理由が潜んでいます。同成分のものをチェックしましょう。(例えば筆者は、増粘多糖類やアミノ酸調味料が苦手だと判明しました)
【5】使い切ってから次を買う
……食材に限らず「消耗品」は、この習慣を持つよう意識すること。
【6】ミーハー心を認める
……新製品に飛びつくタイプだと認めると、自制心が宿ります。
食材を買い込んでは「食品ロス」を繰り返す人は、結果と理由を考えてみましょう。これは、洋服や雑貨を買いすぎる人も同じです。例えば、異国のワンピースを買っても日本では着る場所がなくて、タンスの肥やしになるケースなどがあてはまります。モノが増える理由の前には、「考えないで買う癖」も潜んでいます。
キャスター付きのラックを残して、もう1つはジモティ(フリマアプリ)を利用して手放しました。粗大ゴミなら数百円かかるモノも、必要な方へ譲れば0円で済みます。また、ほかの部屋から出た不用品を手放して得たお金でイケアのキッチンワゴン(4,999円/税込/ライター調べ)とダイソーの白い収納ボックス(合計1,700円/税抜)を購入しました。
家の中に「風の通り道」を作って、通気性アップ!
イケアワゴンには、調味料、ビン類、缶類をまとめました。どちらも可動型なので、ずっと見ないフリをしていた“裏側”も、掃除がしやすくなりました。通気性が良くなったのはもちろん、在庫量の見通しも抜群です!
ビフォーアフター比較! 暗さが消えてスッキリ!
食材は全てフタ付きのボックスへ入れて、「モノの住所」を作りました。面が整ったので、色の散らかりとモノの影による暗さが消えたのがわかると思います。これまでスムーズにできなかった、お茶を入れるスペースもできたので全ての作業にムダがなくなります。次回は、「キッチン小物の断捨離」です!
――次週は、6月3日(月)に更新!
<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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