Sexy Zone、「僕らの判断」と説明ーー物議醸した「酒を飲んで暴れる父」相談への思い告白

 Sexy Zoneメンバーが交代でパーソナリティを務めるラジオ『SexyZoneのQrzone』(文化放送)の5月20日と23日の放送回に、菊池風磨とマリウス葉が登場。4月18日放送の同ラジオで物議を醸していたリスナーからのメールについて、菊池が自身の考えを語った。(※21日と22日はプロ野球中継延長のため放送休止)

 菊池と中島健人が出演していた4月18日のオンエアで、小〜中学生と思われるリスナーからの「私のお父さんは毎日酒を飲んで、壁を殴ったり、瓶を放り投げたりして暴れます。酒癖の悪い人をどう思いますか? また、酒癖の悪い人の対処法はありますか?」という相談メッセージを紹介し、2人がこれに回答。「今は素敵な我慢をするべきだと思いますけどね」(中島)「適切な距離を測って、素敵な家庭になることを僕らは祈っております」(菊池)などと答えていたが、ファンからは「我慢して女の子が身も心も壊れたらどうするの?」といった批判が続出していた。

 また、番組スタッフからこの相談を「読んでくれ」と頼まれたのを菊池が明かしていたため、「アイドルのラジオで取り上げる内容じゃない」「生死にかかわる問題なのに、安易な回答をさせていいのか?」と番組サイドへの姿勢を問う指摘も。そんな中、5月23日の放送回では、この相談を送ったリスナーの現状について再びメッセージが寄せられた。

 菊池はまず「僕が考えるのは、このメールというか、ハガキを送ってくれるということ自体が一つの勇気だと思ってて、ある種のSOSだとも思っているので。まずこの子のこの現状について、何か僕らにしかできない助け方があるんじゃないかなってことで、僕も僕らの判断として読ませていただいた」と、メールを紹介することになった経緯を説明。さらに、同じような悩みを抱える人たちのためにも、「僕らだからこそ読む意義があるかなと思った」と明かしていた。

 リスナーからは「10分という短い間で風磨くんと健人くんがいろいろな対処法を教えてくださってありがとうございました。最近は、瓶を投げたり壁を殴ったりするのは減ってきたけど、舌打ちが始まりました。今は祖父母の家にいて、少し距離を置いています」と近況報告があったとし、菊池は「まずはね、瓶を投げたりだとか壁を殴ったりしたのが減ってきたということは、一つ前進かなと思っております」「お互いのためにということで、おじいちゃん、おばあちゃんの家に行って少し距離を置いてるんじゃないかな。なんて、このハガキからは伝わってきますけど」と、ひとまず安堵していたようだ。

 その上で、「みんなで考えることかって言われると、確かに『どうなんだろう?』ってところもあるけど。こうやって共有するってことで、当事者の子たちにもね、何か一つの浄化作用になればいいなと思ってますし。こういう現実があるということを知った上で、僕たちもこれから人の前に立っていくというか。どういうアプローチができるかわからないけれども、僕たちにしかできないことって絶対あると思うので。僕たちなりに発信できればと思っております」と、丁寧に言葉を選びつつ思いを語っていた。

 その後、菊池が「選択肢の一つ」として、「24時間子供SOSダイヤル」の電話番号を紹介。最後に「とにかく正解がないし、あったとしてもすぐに出る問題ではないので、選択肢として逃げ場をできるだけ多く持っておいてほしいな。家族だったりとか、親戚、学校の先生、施設、警察、インターネットとか。相談できる相手だったりとか、逃げ込める場所を作っておくといいんじゃないかな」「少なくとも、僕らSexy Zoneと『Qrzone』は、あなたの味方です!」と、悩みを抱えるリスナーに語りかけた菊池だった。

 この放送後は「まだ若い風磨くんが、一生懸命言葉を選んで答えているのが印象的でした」「このお便りを読んだ意味を風磨くんがとても丁寧に話していて、思いが伝わった」「この前の放送からずっとモヤモヤしてたけど、風磨くんの考えがわかって少しホッとした」「リスナーさん、いい方向に進むといいな」といった声が集まっていた。
(華山いの)

岩井ジョニ男、コスプレだった“おじさん”が本当の“おじさん”になった日

 いま「おじさん」は、かつてないほど苦境に立たされている。ズレた発言、ズレたLINEは即さらされ、世間から厳しいジャッジを受ける。そんな中、インスタでの「昭和おじさん」っぷりが話題を呼び、このたびフォトブック『幻の哀愁おじさん』(文藝春秋社)を出版することになったのが、浅井企画所属・イワイガワの岩井ジョニ男だ。三つ揃えのスーツにくたびれた革のカバンを抱え、びっちり七三分けのちょびひげで東京にたたずむ。芸人界最後の秘宝、岩井ジョニ男に聞く、「愛されるおじさん」の作り方。

***

――以前、日刊サイゾーで、ずん飯尾さんのインタビューをさせていただきまして(参照記事)。

岩井ジョニ男(以下、ジョニ男) え! この前も一緒に野球見に行きましたよ。出川(哲朗)さんと3人で。おじさん3人で、はしゃいじゃいましたね。飯尾さんとは普段から仲がよくて、よく飲みに行くんです。

――同じ事務所だからでしょうか、お2人にはなんかこう近いものを感じます。

ジョニ男 そうですね。やっぱり伝統なんですかね。関根(勤)さんも小堺(一機)さんもキャイ~ンさんも、みんなそうなんですよ。

――温かい、人を傷つけない笑いというか。

ジョニ男 人を傷つけない……それはありますね。そういう人が偶然集まったのかもしれないんですけど。争いごととかが本当嫌いなんです。みんなで助け合って、結果みんなで溺れちゃうことのほうが多いんですけど。

――コントですよね(笑)。

ジョニ男 笑っちゃう。でも、「受けなかったけど全力でやったからね」っていう暗黙の了解があるんですよ。仕事終わった後のレモンサワーの味がね……違うわけですよ。

――レモンサワー?

ジョニ男 スベった時は、すごい酸っぱい。でも、そもそも何もなかった時は味がわかんないから、味がするってことはまだいいんだよ、って。

――レモンサワーの味に響いてくるわけですね、今日の仕事は。

ジョニ男 そうなんです。それはレモンサワーですね、やっぱり。あの酸っぱさを感じたいっていう。

――『幻の哀愁おじさん』拝読させていただきました。こちらもまた、甘くて酸っぱい。

ジョニ男 本当にみなさんのお力で、なんとか形にしていただけました。

――今「おじさん」というものが、非常に生きづらいと言われております。何かあると「○○おじさん」とひとくくりにされたり。おじさん独特のLINEをネットにさらされたり。

ジョニ男 そういうのあるんですか!? ドキッ。これは気をつけなきゃいけませんね。

――おじさんが嘲笑の的になりがちな世の中で、若い女性たちがジョニ男さんを「おじさん、めっちゃかわいい」と歓迎しているのです。

ジョニ男 お笑いでワーキャー言われたことは1回もないですよ。お客さんは、とにかくおじさん。家族連れには声かけられたことありますけど。たぶんそれは『ピタゴラスイッチ』(Eテレ)の影響で。ライブ出待ちのワーキャーはゼロですよ。

――ちなみに、ライブの出待ちには、どんな方がいらっしゃるんですか?

ジョニ男 悩んでる方……でしょうか。まれにですが、「いろんな宗教に行って最後警察にも相談したんだけど、解決しなかったから、ジョニ男さんにお願いします」って……。

――ど、どういうことですか?

ジョニ男 まぁ、それは手紙だったんですけど。最後終着駅がここだったのかと。

――すごい……。

ジョニ男 人の相談に乗ったこともないような人間に……。

――ジョニ男さんの中の何かを見抜いていたのでしょうか?

ジョニ男 ああでも、今までお笑いやってる時は何も言わなかった芸人が、辞める時だけ僕に相談するっていうのはある。

――やっぱり終着駅(笑)。

ジョニ男 「辞める」って言った時に、唯一優しい言葉をかけてくれそうな感じがあるのかもしれないんですよね。

――何かの答えを求めて相談するわけではなく?

ジョニ男 そうじゃないんです。「辞める」っていうのは決めてくるんです。だからこっちもなかなか……まぁ「どうして?」くらいは聞きますけど。

――本人が決めた答えを肯定する役割ですね。

ジョニ男 そう、肯定して、次の道に……旅立ちですよね。旅立ちの言葉です。最近ね、飯尾さんと一緒に行く店行く店、初めて入った店でさえも「今週いっぱいで終わります」って、そういうことが立て続けにあったんですよ。それで僕が会計の時に「旅立ちですね」って言ったのを、階段下りて外に出た瞬間に「なにが旅立ちだよ!」って飯尾さんが(笑)。でも、それぐらいしか言うことがないから。よかったですね、ってことでもないですし。

――確かに(笑)。

ジョニ男 なぜか飯尾さんと行くところばかり。それがまた「いい店見つけたね」なんて話をしてるところへ、後ろからマスターに「いや、今週で終わりなんです。店閉めるんです」って言われて。確かに、僕らしかお客さんがいないんですよ、だいたい。その状況で、かける言葉難しいじゃないですか。

――そうですね。「おいしかったです」のひとつも、なんか意味ありげになっちゃいますよね。

ジョニ男 初めて来た店で「いや、もったいない」とか言うのもねえ。「じゃあなんで、今まであなたたちは来なかったんだ」っていうふうにね、責められるから。やっぱり、旅立ちですね。その手の言葉は、結構今までも送ってきてるなとは思ってたんですよね。やっぱり辞めるのを止めたところで、なんの保証もないじゃないですか。

――「あの時止められたから、もうちょっと頑張ったけど、やっぱりダメだった」とか言われても困りますね。

ジョニ男 そうですね。助成金みたいなのをこっちが出せればいいけどね。いつ売れるかわからないし、いつ落ちるかわからないみたいな仕事なんで。なかなか引き止める勇気も……っていう。

――芸人さんは今、新しい世代も台頭してきて。お笑い第7世代と呼ばれている……。

ジョニ男 え!? もうそんなですか? 7!?

――霜降り明星とかハナコとか、20代で賞レースを制する芸人さんが出てきてます。

ジョニ男 賞レース……みんななんか戦いにきてるよなぁ。僕が子どもの頃は、お笑い芸人がそういう「戦い」をしてると思ってなかったんですよ。関根さんや小堺さんしかり、選ばれた人だけがテレビに出てるんだなっていうのが、この世界に入ってようやくわかったくらい。でも、僕は賞レースがどうも苦手で……。

――以前『『内村さまぁ~ず』の出演をかけたネタバトルの取材をしたことがあったんです。そこの控室にジョニ男さんもいらっしゃって。みなさん結構ピリピリとネタ合わせをしている中、ジョニ男さん1人、テーブルの上に散らかっているお菓子の袋とかを片付けていたんですよ。ちょっとニヤニヤ笑いながら片付けてて「あぁ、なんて肝の据わった方なんだろう」って。

ジョニ男 全然据わってないですよ!! めちゃくちゃ緊張してるんですけど、そういうふうに追い込んでいったら、なんかもっとダメになっちゃうんで。たぶん普段通りの、家でやってるような感じの方がいいんじゃないかなって思ってやってたと思います。まさか、そんなところを見られているとは(照)。

――誰かに勝とうとか、あまり思わないですか?

ジョニ男 そうなんです。なんか戦ってね……『爆笑オンエアバトル』(NHK)とか、勝っても負けてもやっぱり嫌だったなと思って。でも、それじゃダメじゃないですか。だから自分の性格をよくよく見直したけど、やっぱり「よっしゃぁ」みたいな気持ちになれないんですよね。それを最初に感じたのは高校生の時。麻雀に誘われたんです。負けたらジュースおごるとか、そんくらいのやつですけど、やっぱり友達からね、お金をとったりするっていうことがすごい嫌だなと思っちゃった。どっちにしても気分悪いなっていうのが、その後の関係性にも響くじゃないですか。それで麻雀覚えなかったんです。

――ああでも、すごくわかります。

ジョニ男 比較的、浅井企画の人はやらないんですよ。見栄晴さんぐらいじゃないですか?

――見栄晴さんは、それお仕事にされてますし(笑)。

ジョニ男 そうでした。本物のギャンブラーでした。

――浅井企画には、今回の企画趣旨である「愛されるおじさん」が、たくさんいらっしゃる感じがします。

ジョニ男 「愛されるおじさん」かぁ。あまりそういうことは考えたことないですけど。でも……自分は、人が好きなんですよ。それはもう年齢関係なく。あと、すっごい年下でも、尊敬してたらおのずと「さん付け」になってますね。流れ星も「ちゅうえいさん」って呼んでるし。

――芸人さんの世界は上下関係が厳しそうですが、ご自身の中にあんまりそういう感情はない?

ジョニ男 それ、面白くないですもんね。

――ああ。

ジョニ男 自分も面白くなくなっちゃう。後輩たちも最初は「ジョニ男さん」って言ってくれるけど、途中から「おっちゃん」「おっちゃん」って言い始めるんです。まぁ、それが一番いいなっていう。結構若い頃から「おじさん」「おじさん」って言われてたんで、最近やっとそれに年齢が追いついてきて……まぁ40~50ですけど、一応年齢は非公表なんで(笑)。最近「思ったより若いですね」みたいなことを言われるようになったのもあるし。やっと本当のおじさんになれたんだなーって。

――ちょっと樹木希林さんみたいな感じですよね。

ジョニ男 ああ……希林さん、まさに。

――若い頃から、おばあちゃん役をやっていた。

ジョニ男 『寺内貫太郎一家』とか。自分は、昔から「おじさん」的なものが好きだったんです。ゴルフとか将棋とか、まぁお酒も好きだし、今もうやめちゃったんですけどタバコも吸ってましたし。オヤジがタバコケースからタバコを取り出して、それをね、縁側でこうやって吸ってるんですよ。それを見てね、なんかずいぶんおいしそうだなぁと思って。まぁ子どもながらに好奇心でちょっとやってみたら「うぇぇマズイ」。でも、おじさんになったらきっとああいうのがわかるんだなぁって思った。そしてやっと今、そういうものが、フキの味がわかってきましたよ。

――本当に小さい頃から憧れていたんですね、おじさんに。

ジョニ男 憧れていましたね。おじさんがお笑いをやってるんだと思ってたんですよ。ドリフもそうですけど、漫才だと瀬戸てんやわんやさんとかね、団しん也さんとか、みんなスーツでやってた。いま思えば皆さん30ぐらいだったと思うんですけど、ものすごいおじさんに見えて。

――確かに昔の動画を観たりすると「え、この人まだ25?」みたいな感じ……八代亜紀さんとか。

ジョニ男 いや、八代亜紀さんは本当貫禄ありましたよね。あの歌を、あの若さで歌ってたんです。「お酒はぬるめの燗がいい」なんてわかりませんよ、20代には。

――20代なんてカルアミルクとかじゃないですか。

ジョニ男 そうです。今になってやっと夏でも燗飲むっていうね、わかってきました。冷房が強くて燗酒飲むという。

――方向によっては冷風が直撃してきますしね。

ジョニ男 そうなんですよ。まぁ、みんな貫禄あっておじさんだった……いや、おじさんに見えた。三船敏郎さんとかハンフリー・ボガートとか。あっという間に時代も変わってね。30で若いっていう、今は。

――よくうちの祖母が俳優さんを見て「苦み走ったいい男」って言ってたんですよ。全然意味がわからなかったんですけど、きっとそういう……ジョニ男さんが見て憧れていたおじさんって、そういう感じなのかなと。

ジョニ男 そうです、ビターな感じです。もうそれはね、いろんなものを経てじゃないと出てこないものなんですよね。今の女性たちは、そういうものを男性に求めなくなったのかもしれませんが。

――今の若い女の子たちは、ジョニ男さんのインスタを見て「かわいい」ってなっています。

ジョニ男 「かわいい」か……。僕、20代の頃にタモリさんに言われて強烈に覚えていることがあって。「お前、絶対にかわいこぶるなよ」って。それはたぶんタモリさんのダンディズムみたいなものだと思うんですけど、かわいこぶってるやつを異常に嫌うんですよ、タモリさんって。前にですね、ちょっと袖の長いジャケットを着た男性マネジャーがいたんですよね。ちょっと手が隠れる感じの。

――「萌え袖」っていうやつですね。

ジョニ男 萌え袖っていうんですか? そのちょっとかわいこぶってる仕草を、タモリさんが嫌がって。タモリさんと4年半一緒にいたんですけど、この人はかわいこぶることを異常に嫌うんだな、と。だから俺も気をつけようと思って。

――「かわいい」に自覚的になると、結局かわいくはならないですからね。ジョニ男さんとしては、小さい頃に憧れていたおじさんを、ずっと今までやってきただけ。

ジョニ男 もともとは、スーツに関してはデヴィッド・ボウイの影響なんですけど。学生の頃からスーツを着てましたし、ポマードつけて。いま学園モノの映画はやってますけど、あそこに私服でスーツ着てポマードつけてる学生なんています? 山崎賢人くんや竹内涼真くんは、そんなことしないじゃないですか。だから、今考えるとだいぶ気持ち悪いです。

――当時の自分を冷静に振り返ると……?

ジョニ男 気持ち悪い。ポマードをつけてサイドにメッシュを入れて、それで学ランにヨーロピアン……尖った靴を履いて、セカンドバッグで学校に行ってたんですよ。偽物のルイ・ヴィトンとかヴァレンチノとか持って。

――ちょっと目は合わせられないかも(笑)。

ジョニ男 ですよ。好きな俳優やミュージシャンの格好をひたすら真似てましたけど、でもあれって人前に出る人だから着こなせたんであって。千葉の田舎の普通のやつが、なにも成し遂げてないやつがスカーフ巻いてバルーンジャケット着てるんですよ。それで気取ってサングラスしてあぜ道を歩いてる。

――あぜ道……。

ジョニ男 トラクターの跡があるあぜ道を……。そりゃ、やっぱり周りの人は声かけられないですよ。異様ですもん。

――でもそれが、ジョニ男さんが憧れた「大人」だった。

ジョニ男 同世代の人間には憧れないじゃないですか。やっぱりちょっと上の人たちが格好いいなぁと思って、音楽でもなんでも。

――国内外のかっこいい俳優やミュージシャンに憧れてやってきたことが、今は「昭和のおじさん」イメージになってるのも、なんか不思議ですよね。

ジョニ男 確かになぁ。僕が司会者で相方がラッパーのネタがあるんですけど、「NHKの堅い司会者をイメージしてるから、なんかスーツ持ってきて」って言われて持っていったら、ああいうスーツだったわけですね。それまで私服では、一応普通のスラックスとかジーパンとかはいてたんですよ。だけど、ある時期からそういうネタをいっぱいやるようになって、お客さんから「あのスーツの衣装で今度写真撮ってください」って言われるようになったんです。「だったら毎日スーツで行きゃいいんじゃない」って。もちろんスーツは好きですから。それからは、ワイシャツを着てカフスをはめてネクタイを締めて。髪の毛も、メイクさんにやってもらったことないんですよ。ぼさぼさの頭でスーツを着て行きたくないから、家出るときにはこうなってる。

――すごい。やっぱり美学があるんですね。

ジョニ男 飯尾さんはサンダルで登場したりするんで、よく言われるんです。「ジョニ男さん、面倒臭くないの? それ」って。「いや、僕はこれが好きなんですよ」と。

――スーツはすべてリサイクル品だから、元の持ち主の名前の刺繍が入っていたり。

ジョニ男 歴史を感じるんです。いま僕が着てますよ、と。まさかちょびひげ生やしてるやつが着てるとは思わないでしょうけど(笑)。すごく気が弱いんで、その人の力も借りてなんとか、という気持ちもあるんですよ。

――そうやって、見知らぬおじさんの魂を受け継ぎながら……。

ジョニ男 いま本当のおじさんになりました(笑)。
(取材・文=西澤千央)

●『幻の哀愁おじさん』(講談社)

「インスタ映えしすぎるおじさん」として注目を集める岩井ジョニ男。
そのインスタ(ジョニスタグラム)写真を中心に編んだ、おじさん愛とノスタルジーに満ちた心癒されるフォトエッセイ

岩井ジョニ男、コスプレだった“おじさん”が本当の“おじさん”になった日

 いま「おじさん」は、かつてないほど苦境に立たされている。ズレた発言、ズレたLINEは即さらされ、世間から厳しいジャッジを受ける。そんな中、インスタでの「昭和おじさん」っぷりが話題を呼び、このたびフォトブック『幻の哀愁おじさん』(文藝春秋社)を出版することになったのが、浅井企画所属・イワイガワの岩井ジョニ男だ。三つ揃えのスーツにくたびれた革のカバンを抱え、びっちり七三分けのちょびひげで東京にたたずむ。芸人界最後の秘宝、岩井ジョニ男に聞く、「愛されるおじさん」の作り方。

***

――以前、日刊サイゾーで、ずん飯尾さんのインタビューをさせていただきまして(参照記事)。

岩井ジョニ男(以下、ジョニ男) え! この前も一緒に野球見に行きましたよ。出川(哲朗)さんと3人で。おじさん3人で、はしゃいじゃいましたね。飯尾さんとは普段から仲がよくて、よく飲みに行くんです。

――同じ事務所だからでしょうか、お2人にはなんかこう近いものを感じます。

ジョニ男 そうですね。やっぱり伝統なんですかね。関根(勤)さんも小堺(一機)さんもキャイ~ンさんも、みんなそうなんですよ。

――温かい、人を傷つけない笑いというか。

ジョニ男 人を傷つけない……それはありますね。そういう人が偶然集まったのかもしれないんですけど。争いごととかが本当嫌いなんです。みんなで助け合って、結果みんなで溺れちゃうことのほうが多いんですけど。

――コントですよね(笑)。

ジョニ男 笑っちゃう。でも、「受けなかったけど全力でやったからね」っていう暗黙の了解があるんですよ。仕事終わった後のレモンサワーの味がね……違うわけですよ。

――レモンサワー?

ジョニ男 スベった時は、すごい酸っぱい。でも、そもそも何もなかった時は味がわかんないから、味がするってことはまだいいんだよ、って。

――レモンサワーの味に響いてくるわけですね、今日の仕事は。

ジョニ男 そうなんです。それはレモンサワーですね、やっぱり。あの酸っぱさを感じたいっていう。

――『幻の哀愁おじさん』拝読させていただきました。こちらもまた、甘くて酸っぱい。

ジョニ男 本当にみなさんのお力で、なんとか形にしていただけました。

――今「おじさん」というものが、非常に生きづらいと言われております。何かあると「○○おじさん」とひとくくりにされたり。おじさん独特のLINEをネットにさらされたり。

ジョニ男 そういうのあるんですか!? ドキッ。これは気をつけなきゃいけませんね。

――おじさんが嘲笑の的になりがちな世の中で、若い女性たちがジョニ男さんを「おじさん、めっちゃかわいい」と歓迎しているのです。

ジョニ男 お笑いでワーキャー言われたことは1回もないですよ。お客さんは、とにかくおじさん。家族連れには声かけられたことありますけど。たぶんそれは『ピタゴラスイッチ』(Eテレ)の影響で。ライブ出待ちのワーキャーはゼロですよ。

――ちなみに、ライブの出待ちには、どんな方がいらっしゃるんですか?

ジョニ男 悩んでる方……でしょうか。まれにですが、「いろんな宗教に行って最後警察にも相談したんだけど、解決しなかったから、ジョニ男さんにお願いします」って……。

――ど、どういうことですか?

ジョニ男 まぁ、それは手紙だったんですけど。最後終着駅がここだったのかと。

――すごい……。

ジョニ男 人の相談に乗ったこともないような人間に……。

――ジョニ男さんの中の何かを見抜いていたのでしょうか?

ジョニ男 ああでも、今までお笑いやってる時は何も言わなかった芸人が、辞める時だけ僕に相談するっていうのはある。

――やっぱり終着駅(笑)。

ジョニ男 「辞める」って言った時に、唯一優しい言葉をかけてくれそうな感じがあるのかもしれないんですよね。

――何かの答えを求めて相談するわけではなく?

ジョニ男 そうじゃないんです。「辞める」っていうのは決めてくるんです。だからこっちもなかなか……まぁ「どうして?」くらいは聞きますけど。

――本人が決めた答えを肯定する役割ですね。

ジョニ男 そう、肯定して、次の道に……旅立ちですよね。旅立ちの言葉です。最近ね、飯尾さんと一緒に行く店行く店、初めて入った店でさえも「今週いっぱいで終わります」って、そういうことが立て続けにあったんですよ。それで僕が会計の時に「旅立ちですね」って言ったのを、階段下りて外に出た瞬間に「なにが旅立ちだよ!」って飯尾さんが(笑)。でも、それぐらいしか言うことがないから。よかったですね、ってことでもないですし。

――確かに(笑)。

ジョニ男 なぜか飯尾さんと行くところばかり。それがまた「いい店見つけたね」なんて話をしてるところへ、後ろからマスターに「いや、今週で終わりなんです。店閉めるんです」って言われて。確かに、僕らしかお客さんがいないんですよ、だいたい。その状況で、かける言葉難しいじゃないですか。

――そうですね。「おいしかったです」のひとつも、なんか意味ありげになっちゃいますよね。

ジョニ男 初めて来た店で「いや、もったいない」とか言うのもねえ。「じゃあなんで、今まであなたたちは来なかったんだ」っていうふうにね、責められるから。やっぱり、旅立ちですね。その手の言葉は、結構今までも送ってきてるなとは思ってたんですよね。やっぱり辞めるのを止めたところで、なんの保証もないじゃないですか。

――「あの時止められたから、もうちょっと頑張ったけど、やっぱりダメだった」とか言われても困りますね。

ジョニ男 そうですね。助成金みたいなのをこっちが出せればいいけどね。いつ売れるかわからないし、いつ落ちるかわからないみたいな仕事なんで。なかなか引き止める勇気も……っていう。

――芸人さんは今、新しい世代も台頭してきて。お笑い第7世代と呼ばれている……。

ジョニ男 え!? もうそんなですか? 7!?

――霜降り明星とかハナコとか、20代で賞レースを制する芸人さんが出てきてます。

ジョニ男 賞レース……みんななんか戦いにきてるよなぁ。僕が子どもの頃は、お笑い芸人がそういう「戦い」をしてると思ってなかったんですよ。関根さんや小堺さんしかり、選ばれた人だけがテレビに出てるんだなっていうのが、この世界に入ってようやくわかったくらい。でも、僕は賞レースがどうも苦手で……。

――以前『『内村さまぁ~ず』の出演をかけたネタバトルの取材をしたことがあったんです。そこの控室にジョニ男さんもいらっしゃって。みなさん結構ピリピリとネタ合わせをしている中、ジョニ男さん1人、テーブルの上に散らかっているお菓子の袋とかを片付けていたんですよ。ちょっとニヤニヤ笑いながら片付けてて「あぁ、なんて肝の据わった方なんだろう」って。

ジョニ男 全然据わってないですよ!! めちゃくちゃ緊張してるんですけど、そういうふうに追い込んでいったら、なんかもっとダメになっちゃうんで。たぶん普段通りの、家でやってるような感じの方がいいんじゃないかなって思ってやってたと思います。まさか、そんなところを見られているとは(照)。

――誰かに勝とうとか、あまり思わないですか?

ジョニ男 そうなんです。なんか戦ってね……『爆笑オンエアバトル』(NHK)とか、勝っても負けてもやっぱり嫌だったなと思って。でも、それじゃダメじゃないですか。だから自分の性格をよくよく見直したけど、やっぱり「よっしゃぁ」みたいな気持ちになれないんですよね。それを最初に感じたのは高校生の時。麻雀に誘われたんです。負けたらジュースおごるとか、そんくらいのやつですけど、やっぱり友達からね、お金をとったりするっていうことがすごい嫌だなと思っちゃった。どっちにしても気分悪いなっていうのが、その後の関係性にも響くじゃないですか。それで麻雀覚えなかったんです。

――ああでも、すごくわかります。

ジョニ男 比較的、浅井企画の人はやらないんですよ。見栄晴さんぐらいじゃないですか?

――見栄晴さんは、それお仕事にされてますし(笑)。

ジョニ男 そうでした。本物のギャンブラーでした。

――浅井企画には、今回の企画趣旨である「愛されるおじさん」が、たくさんいらっしゃる感じがします。

ジョニ男 「愛されるおじさん」かぁ。あまりそういうことは考えたことないですけど。でも……自分は、人が好きなんですよ。それはもう年齢関係なく。あと、すっごい年下でも、尊敬してたらおのずと「さん付け」になってますね。流れ星も「ちゅうえいさん」って呼んでるし。

――芸人さんの世界は上下関係が厳しそうですが、ご自身の中にあんまりそういう感情はない?

ジョニ男 それ、面白くないですもんね。

――ああ。

ジョニ男 自分も面白くなくなっちゃう。後輩たちも最初は「ジョニ男さん」って言ってくれるけど、途中から「おっちゃん」「おっちゃん」って言い始めるんです。まぁ、それが一番いいなっていう。結構若い頃から「おじさん」「おじさん」って言われてたんで、最近やっとそれに年齢が追いついてきて……まぁ40~50ですけど、一応年齢は非公表なんで(笑)。最近「思ったより若いですね」みたいなことを言われるようになったのもあるし。やっと本当のおじさんになれたんだなーって。

――ちょっと樹木希林さんみたいな感じですよね。

ジョニ男 ああ……希林さん、まさに。

――若い頃から、おばあちゃん役をやっていた。

ジョニ男 『寺内貫太郎一家』とか。自分は、昔から「おじさん」的なものが好きだったんです。ゴルフとか将棋とか、まぁお酒も好きだし、今もうやめちゃったんですけどタバコも吸ってましたし。オヤジがタバコケースからタバコを取り出して、それをね、縁側でこうやって吸ってるんですよ。それを見てね、なんかずいぶんおいしそうだなぁと思って。まぁ子どもながらに好奇心でちょっとやってみたら「うぇぇマズイ」。でも、おじさんになったらきっとああいうのがわかるんだなぁって思った。そしてやっと今、そういうものが、フキの味がわかってきましたよ。

――本当に小さい頃から憧れていたんですね、おじさんに。

ジョニ男 憧れていましたね。おじさんがお笑いをやってるんだと思ってたんですよ。ドリフもそうですけど、漫才だと瀬戸てんやわんやさんとかね、団しん也さんとか、みんなスーツでやってた。いま思えば皆さん30ぐらいだったと思うんですけど、ものすごいおじさんに見えて。

――確かに昔の動画を観たりすると「え、この人まだ25?」みたいな感じ……八代亜紀さんとか。

ジョニ男 いや、八代亜紀さんは本当貫禄ありましたよね。あの歌を、あの若さで歌ってたんです。「お酒はぬるめの燗がいい」なんてわかりませんよ、20代には。

――20代なんてカルアミルクとかじゃないですか。

ジョニ男 そうです。今になってやっと夏でも燗飲むっていうね、わかってきました。冷房が強くて燗酒飲むという。

――方向によっては冷風が直撃してきますしね。

ジョニ男 そうなんですよ。まぁ、みんな貫禄あっておじさんだった……いや、おじさんに見えた。三船敏郎さんとかハンフリー・ボガートとか。あっという間に時代も変わってね。30で若いっていう、今は。

――よくうちの祖母が俳優さんを見て「苦み走ったいい男」って言ってたんですよ。全然意味がわからなかったんですけど、きっとそういう……ジョニ男さんが見て憧れていたおじさんって、そういう感じなのかなと。

ジョニ男 そうです、ビターな感じです。もうそれはね、いろんなものを経てじゃないと出てこないものなんですよね。今の女性たちは、そういうものを男性に求めなくなったのかもしれませんが。

――今の若い女の子たちは、ジョニ男さんのインスタを見て「かわいい」ってなっています。

ジョニ男 「かわいい」か……。僕、20代の頃にタモリさんに言われて強烈に覚えていることがあって。「お前、絶対にかわいこぶるなよ」って。それはたぶんタモリさんのダンディズムみたいなものだと思うんですけど、かわいこぶってるやつを異常に嫌うんですよ、タモリさんって。前にですね、ちょっと袖の長いジャケットを着た男性マネジャーがいたんですよね。ちょっと手が隠れる感じの。

――「萌え袖」っていうやつですね。

ジョニ男 萌え袖っていうんですか? そのちょっとかわいこぶってる仕草を、タモリさんが嫌がって。タモリさんと4年半一緒にいたんですけど、この人はかわいこぶることを異常に嫌うんだな、と。だから俺も気をつけようと思って。

――「かわいい」に自覚的になると、結局かわいくはならないですからね。ジョニ男さんとしては、小さい頃に憧れていたおじさんを、ずっと今までやってきただけ。

ジョニ男 もともとは、スーツに関してはデヴィッド・ボウイの影響なんですけど。学生の頃からスーツを着てましたし、ポマードつけて。いま学園モノの映画はやってますけど、あそこに私服でスーツ着てポマードつけてる学生なんています? 山崎賢人くんや竹内涼真くんは、そんなことしないじゃないですか。だから、今考えるとだいぶ気持ち悪いです。

――当時の自分を冷静に振り返ると……?

ジョニ男 気持ち悪い。ポマードをつけてサイドにメッシュを入れて、それで学ランにヨーロピアン……尖った靴を履いて、セカンドバッグで学校に行ってたんですよ。偽物のルイ・ヴィトンとかヴァレンチノとか持って。

――ちょっと目は合わせられないかも(笑)。

ジョニ男 ですよ。好きな俳優やミュージシャンの格好をひたすら真似てましたけど、でもあれって人前に出る人だから着こなせたんであって。千葉の田舎の普通のやつが、なにも成し遂げてないやつがスカーフ巻いてバルーンジャケット着てるんですよ。それで気取ってサングラスしてあぜ道を歩いてる。

――あぜ道……。

ジョニ男 トラクターの跡があるあぜ道を……。そりゃ、やっぱり周りの人は声かけられないですよ。異様ですもん。

――でもそれが、ジョニ男さんが憧れた「大人」だった。

ジョニ男 同世代の人間には憧れないじゃないですか。やっぱりちょっと上の人たちが格好いいなぁと思って、音楽でもなんでも。

――国内外のかっこいい俳優やミュージシャンに憧れてやってきたことが、今は「昭和のおじさん」イメージになってるのも、なんか不思議ですよね。

ジョニ男 確かになぁ。僕が司会者で相方がラッパーのネタがあるんですけど、「NHKの堅い司会者をイメージしてるから、なんかスーツ持ってきて」って言われて持っていったら、ああいうスーツだったわけですね。それまで私服では、一応普通のスラックスとかジーパンとかはいてたんですよ。だけど、ある時期からそういうネタをいっぱいやるようになって、お客さんから「あのスーツの衣装で今度写真撮ってください」って言われるようになったんです。「だったら毎日スーツで行きゃいいんじゃない」って。もちろんスーツは好きですから。それからは、ワイシャツを着てカフスをはめてネクタイを締めて。髪の毛も、メイクさんにやってもらったことないんですよ。ぼさぼさの頭でスーツを着て行きたくないから、家出るときにはこうなってる。

――すごい。やっぱり美学があるんですね。

ジョニ男 飯尾さんはサンダルで登場したりするんで、よく言われるんです。「ジョニ男さん、面倒臭くないの? それ」って。「いや、僕はこれが好きなんですよ」と。

――スーツはすべてリサイクル品だから、元の持ち主の名前の刺繍が入っていたり。

ジョニ男 歴史を感じるんです。いま僕が着てますよ、と。まさかちょびひげ生やしてるやつが着てるとは思わないでしょうけど(笑)。すごく気が弱いんで、その人の力も借りてなんとか、という気持ちもあるんですよ。

――そうやって、見知らぬおじさんの魂を受け継ぎながら……。

ジョニ男 いま本当のおじさんになりました(笑)。
(取材・文=西澤千央)

●『幻の哀愁おじさん』(講談社)

「インスタ映えしすぎるおじさん」として注目を集める岩井ジョニ男。
そのインスタ(ジョニスタグラム)写真を中心に編んだ、おじさん愛とノスタルジーに満ちた心癒されるフォトエッセイ

今週のマンガ情報 6作品更新★★★★(5月24日最新)

 ★★★今週のマンガ情報をお知らせします★★★

「私の彼が毒親から逃れられない!~婚約破棄で訴えてやる・番外編~」音咲椿/第16回

同棲開始後、実家とアパートを往復する彼。平穏な毎日と思っていたら……

「トンデモ☆スピリチュアル寄行!!」華桜こもも/第2回

教祖の上には、また別の“教祖”がいる!

「ヤリマン引退!」ドルショック竹下/第48回

元・ヤリマンがBLにハマった結果……目に映る男は当然こうなる

「アラサー独身女、今日も日雇いで生きてます」柿ノ種まきこ/第48回

ピッキングバトル! 熾烈な戦いはB列棚にて……

「ネット配信で人生が狂った人の裏側ぶっちゃけていいスか!?」あさのひかり/第29回

AV女優がネット配信で「ハニートラップ」!? ガチで配達員を誘惑した結果

「私の生理、『病名』がつきました。」まお/第67回

婦人科の診察で「あり得ない発言」!? こんな医者は絶対ムリ!

 

☆そのほか、連載一覧はこちら

嵐、ファンに“マウンティング”!? 『VS嵐』で「知らないの!?」と煽ったメンバーの秘密

 嵐の冠番組『VS嵐』(フジテレビ系)が5月23日に放送された。この日の対戦相手は、お笑いコンビ・和牛率いる「チームセカンド」。嵐チームに加わるプラスワンゲストには、Hey!Say!JUMP・知念侑李と中島裕翔が登場した。

 この日は対戦相手にちなんで、「セカンド嵐」という特別コーナーが登場。2択の問題で「どちらが2位か」を当てるゲームで、収録前に観覧客のファンを対象に行った「嵐のイメージランキング」も出題された。「嵐の中で怒ったら怖そうな人は誰?」「嵐の中で騙しやすそうな人は誰?」などのクイズに、メンバー自身も答えることに。

 「嵐の中でよく鏡を見てそうな人は誰?」というクイズでは、1位がぶっちぎりで松本潤、2位が櫻井翔となったが、櫻井本人は大野智と回答。「大野さん、髪の毛のセット自分でやってるんですよ。よく鏡の前で髪の毛をセットしてるイメージで僕入れたんですけど」とのことで、楽屋などで大野の姿をよく見ているからこその答えだったと櫻井。続けて「……そうか、ファンのみんなは知らないのか」と唐突に“マウンティング”をとり、スタジオは笑いに包まれる。

 一方、二宮和也と回答した松本が「ニノがヘアアイロン使ってる時期があって、それが急に浮かんだからニノを選んだ」と説明すると、二宮はニヤニヤしながら「でも、それも多分(ファンは)知らないんじゃない?」とコメント。松本は「そうだね。俺らしか知らないね」といい、観覧客のファンを指差しながら「あれ? みんな、知らないの!?」と煽っていたのだった。

 メンバーそれぞれが盛り上がる中、このランキングで5位となった相葉雅紀は「それ寂しい。すごい寂しいんだけど……」と浮かない顔。まるで「もっと鏡見ろ!」と言われているようだとつぶやく相葉に、二宮が「(このクイズに)そんなメッセージあるの?」とツッコミ。相葉は「そういうことじゃない!? そういうことじゃないの? このゲームだめだ! やり続けると仲が悪くなるよ!」と必要以上に疑心暗鬼になってしまい、ほかのメンバーから苦笑いされていた。

 この日の放送に視聴者からは、「ファンにマウント取ってくる嵐さんたちが最高だった……! そういうのもっとください!」「こういう些細な言動で仲の良さを感じるよね。ずっと見ていたかった」「相葉ちゃんの深読み、申し訳ないけど笑ってしまった」という声が集まっていた。
(福田マリ)

ヒロシ、苦労の末に勝ち取った「独立」「月収数百万」……激怒ツイートのワケ

「テレビは安易で嘘が多すぎる」
「レベルが低すぎるわ」

とお怒りモード全開となっているのは、「ヒロシです」の自虐ネタで2004〜05年に大ブレイクした、お笑い芸人のヒロシである。

 現在、テレビでは見かけなくなったが、キャンプ関連の動画が人気を博し、チャンネル登録者数38万人超を誇るユーチューバーとして成功を収めている。そんなヒロシに、テレビから密着取材のオファーがあったというのだが……。

「”今の成功を純粋に密着したい”というオファーで、一発屋といった切り口ではないと説明を受けていたといいますが、同番組の予告編を見たところ、〈あの一発屋が大儲け〉という見出しがつけられており、”約束と違う!”と激怒したようですね」(芸能記者)

 そして、冒頭の怒りのツイートを投下したという。

「”芸人はテレビの仕事ならどんな扱いだろうと喜んで引き受けるだろう”という、制作サイドのおごりが透けて見えます。テレビがメディアの王様であった時代ならいざ知らず、テレビに頼らずとも、好きなことをやって十分な収入を得ているヒロシにとっては、“一発屋”として都合よくテレビに利用されることが許せなかったのでしょう」(同)

 ここで気になるのは、現在のヒロシの収入である。

「ユーチューバーの世界では、一般的に月収はチャンネル登録者数の3倍といわれていますから、ヒロシは少なくとも100万円は稼いでいるものとみられる。さらに、キャンプ関連のイベントやメディア取材のギャラもあるでしょうし、昨年末に上梓した書籍もヒットしています。また、PR案件も舞い込んでいる。月収は軽く200〜300万円は超えているでしょう」(ITジャーナリスト)

 あまり知られていないが、実はヒロシは、テレビや芸能界のしがらみに疑問を抱き続け、一人戦い続けてきた芸人でもある。

「ライブで“ヒロシです”のネタが注目され始めてすぐに、当時、お笑いブームの中心にあった『エンタの神様』(日本テレビ系)から出演オファーが来たんですが、フリーだったため、日テレが某お笑い事務所と話をつけて所属させようとしたんです。フリーでの活動を望んでいたヒロシでしたが、その事務所に世話になることを決めて、さあ所属にというときに、なぜかサンミュージックに『うちで預かります』と引っ張られていった。この急展開の裏に何があったのか、ヒロシ本人もいまだによくわかっていないそうです」(お笑い関係者)

 大ブレイクを果たしたものの、自分の意思とは関係ないところで話が決まり、やりたくない仕事に追われて自分を見失うような経験はもうごめんと、ヒロシはサンミュージックを辞めようとしたが、これがなかなか許されなかったという。

「仕方なく、担当マネジャーとともに個人事務所を立ち上げ、サンミュージックとは業務提携という形を取っていましたが、これが他の芸人に悪影響と同社からいい顔をされず、完全独立までに数年がかかりました」(同前)

 そして勝ち取った成功に、レベルの低い茶々を入れてほしくないのは当然なのだ。

関西弁毒舌で話題のファーストサマーウイカ 2019年下半期のブレークは間違いない?

 2019年のバラエティー番組界で、最も注目される女性タレントの1人が、アイドルグループ「BILLIE IDLE」のメンバーであるファーストサマーウイカだ。

 舞台女優を経て13年にBiSに加入した彼女。同グループ解散後、15年よりBILLIE IDLEのメンバーとして活動を開始、さらに今年に入ってからバラエティー番組への出演が急増している。

「ロングヘアーのクールなルックスと、関西弁と標準語が混ざった、キレのいいトークが特徴。特に、女性に対する強烈な毒舌が好評です」(バラエティー番組関係者)

 今年1月には日本テレビ系『女が女に怒る夜~2019年愚痴始めSP~』に出演。“嫌いな女性”に対する鋭いトークで話題となった。それ以外にも、同じく日本テレビ系の『ヒルナンデス!』や『今夜くらべてみました』にも出演。さらに、5月からはTOKYO FMで自身がメインパーソナリティーを務める番組『DIG GIG TOKYO!』も始まった。

「世の人々がなんとなく思っている怒りをうまく話してくれる毒舌キャラですね。おバカ系が多いアイドル出身のバラエティータレントとしては、珍しいタイプ。どちらかといえば、女性芸人のライバルになりそうな立ち位置です」(同)

 現在、そういった毒舌キャラこそが求められるという。

「鈴木奈々のブレーク以降、朝日奈央、丸山桂里奈、西野未姫など、やはりおバカ系、あるいは体当たり系の女性バラエティータレントが多く世に出てきました。しかし、最近は少々供給過多な状態になりつつあって、現場としてもそろそろ違うタイプのタレントが欲しいなという感覚があったところです。

 そんな中で現れたのが、ファーストサマーウイカ。AKB系でもなくハロプロ系でもないアイドルというのも、物珍しくて引きがあると思います。ちょうど、元℃-uteの岡井千聖が芸能活動を休止したところなので、その後釜としていろんな番組に出ることになるのでは?」(同)

 19年の下半期は、ファーストサマーウイカの毒舌がバラエティー番組界を席巻するかもしれない。

関西弁毒舌で話題のファーストサマーウイカ 2019年下半期のブレークは間違いない?

 2019年のバラエティー番組界で、最も注目される女性タレントの1人が、アイドルグループ「BILLIE IDLE」のメンバーであるファーストサマーウイカだ。

 舞台女優を経て13年にBiSに加入した彼女。同グループ解散後、15年よりBILLIE IDLEのメンバーとして活動を開始、さらに今年に入ってからバラエティー番組への出演が急増している。

「ロングヘアーのクールなルックスと、関西弁と標準語が混ざった、キレのいいトークが特徴。特に、女性に対する強烈な毒舌が好評です」(バラエティー番組関係者)

 今年1月には日本テレビ系『女が女に怒る夜~2019年愚痴始めSP~』に出演。“嫌いな女性”に対する鋭いトークで話題となった。それ以外にも、同じく日本テレビ系の『ヒルナンデス!』や『今夜くらべてみました』にも出演。さらに、5月からはTOKYO FMで自身がメインパーソナリティーを務める番組『DIG GIG TOKYO!』も始まった。

「世の人々がなんとなく思っている怒りをうまく話してくれる毒舌キャラですね。おバカ系が多いアイドル出身のバラエティータレントとしては、珍しいタイプ。どちらかといえば、女性芸人のライバルになりそうな立ち位置です」(同)

 現在、そういった毒舌キャラこそが求められるという。

「鈴木奈々のブレーク以降、朝日奈央、丸山桂里奈、西野未姫など、やはりおバカ系、あるいは体当たり系の女性バラエティータレントが多く世に出てきました。しかし、最近は少々供給過多な状態になりつつあって、現場としてもそろそろ違うタイプのタレントが欲しいなという感覚があったところです。

 そんな中で現れたのが、ファーストサマーウイカ。AKB系でもなくハロプロ系でもないアイドルというのも、物珍しくて引きがあると思います。ちょうど、元℃-uteの岡井千聖が芸能活動を休止したところなので、その後釜としていろんな番組に出ることになるのでは?」(同)

 19年の下半期は、ファーストサマーウイカの毒舌がバラエティー番組界を席巻するかもしれない。

川栄李奈、二股疑惑の廣瀬智紀よりも崖っぷち!? “暴走ツイート”でCM仕事に陰り?

 “授かり婚”発表から1週間足らずで、夫の俳優・廣瀬智紀に“二股疑惑”が浮上した、元AKB48の川栄李奈。廣瀬の二股報道を受けて、川栄は自身のTwitterに思いをつづったが、一部業界関係者は「廣瀬はともかく、川栄サイドのダメージが大きい」と、ため息をついているようだ。

「川栄は5月17日、廣瀬との結婚および妊娠を発表しました。ところが、同23日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が、廣瀬は昨年12月まで20代女性・A子さんと結婚前提の同棲をしていたと報道。川栄と廣瀬の出会いは同10~11月の舞台『カレフォン』と言われていますが、記事によれば、廣瀬は同舞台の千秋楽を迎えるとA子さんに別れを切り出したとか。A子さんはこれに応じたものの、その後、再び廣瀬の方から『結婚に向けてがんばろう』と言われ、ヨリを戻したといいます。しかし結局12月中旬に正式な別れに至ったそうです」(マスコミ関係者)

 記事内容の一部は、同誌発売前日の22日、ウェブサイト「文春オンライン」で公開された。すると同日夜に、川栄が自身のTwitterを更新。廣瀬の二股報道について、詳細は語らなかったものの、「事実でも事実じゃなくても 人に恨まれる事をしたんでしょうね 過去はバカ人間ですね!」(現在は削除)と廣瀬に対する怒りとみられる文章を投稿した。このほかにも、「でもね、私はどんなに嫌な思いをしてもどんなにムカついても 世間に公表するのは絶対に違うと思う」と、「文春」の取材に答えたA子さんへの苦言ともとれる内容を立て続けに更新していたが……。

「怒りが収まらなかったのか、川栄は『チェキ会2万? たけーわ! どこの大物俳優だよ!』とつづっており、これは廣瀬が今月25日に都内で行うブログブック『My Rule~またメールするね。~』(東京ニュース通信社、3月発売)の、記念イベントに言及したものだとみられます。ブログブック1冊の価格は税込み4,104円となっており、5冊購入するとチェキ撮影ができる予定なので、この特典にケチをつけたのでしょう。現在、当該ツイートは全て削除されましたが、業界関係者の間ではスキャンダルを報じられた廣瀬よりも、Twitterで“暴走”した川栄の方が懸念される事態となっています」(同)

 現在、CMを13本抱えるほど売れっ子の川栄。一部ネット上では、結婚発表の時点で「仕事に影響が出るのでは?」という指摘もあったが……。

「2017年に武井咲がEXILE・TAKAHIROとの結婚&妊娠を発表した頃から、“タレントのデキ婚がCMに影響する”ことを疑問視する声が多くなっているといいます。犯罪は当然NGですが、契約書でも妊娠した場合に関しての記述は『禁酒と禁煙』程度のため、川栄も“デキ婚”がCM仕事に支障をきたす心配はいらないと思います。しかし、今回の川栄の“暴走”ツイートは、廣瀬だけでなくそのスタッフ、廣瀬のイベントに参加するファン、そしてA子さんに対し、“敵意をむき出しにしている”ものなのでは。本人もマズいと思ったのか、問題の投稿は即削除されたものの、すでにネット上で拡散されていますし、イメージを著しく損ねてしまいました」(広告代理店関係者)

 Twitterの投稿内容が今後の仕事に影響する可能性もあるというが、これまでの川栄は周囲からの評判も良かったそう。

「川栄はAKB在籍時、“おバカキャラ”でブレークしましたが、あれはあくまでも演じていただけでしょう。本性は『人たらし』で、一度仕事をした人に気に入られるのがうまく、業界やスポンサー関係者にも愛される“天性の妹キャラ”なんて言われているんです。また、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』に出演するなど、AKBの卒業生で一番の成功者と呼ばれることも。ちなみに、昨年欅坂46を卒業した今泉佑唯が、エイベックスへ移籍したのは『川栄さんのようになりたいから』という理由だそうです。そんな後輩からも憧れられる川栄のイメージに傷がついてしまい、関係者も残念に思っているのでは」(同)

 廣瀬が好感度を下げるのは自業自得だが、川栄まで仕事が減る恐れがあるとは、2人の結婚生活は前途多難である。

ポスト川栄李奈をめぐって若手女優のバトルが始まる 最有力は元乃木坂46・深川麻衣か

 女優の川栄李奈が、俳優・廣瀬智紀との結婚と妊娠を発表した。出産は年内の予定で、近く産休に入ることとなりそうだ。

「川栄といえば、近年の若手女優の中ではどんな役もこなせるバイプレーヤーとしてかなり重宝されています。主役級ではないけど、女性キャストの2番手3番手として、主役をつぶさないくらいの適度な存在感で、いろいろな作品を支えてきた。その重要なポストが空くわけですから、ほかの若手女優にとっては大きなチャンスとなるでしょう」(ドラマ関係者)

“ポスト川栄”の座をめぐる女優バトルが始まりそうだ。その候補として、すでに何人かの名前が挙がっているようだ。

「演技派の伊藤沙莉、広瀬すずの姉で最近はCM出演も増えている広瀬アリスあたりの仕事が増えそうだという声も多いです」(同)

 そんな中、特に業界内で注目度が高いのが、元乃木坂46の深川麻衣だという。

「乃木坂卒業後は、なかなか目立つ仕事もなかったんですが、NHK朝ドラ『まんぷく』に出演したことで、注目度が高まっています。今年1月期にテレビ東京で放送された主演ドラマ『日本ボロ宿紀行』も、業界内評価がとても高い」(テレビ局関係者)

 また、深川は“バイプレーヤー”としての素質があるという。

「乃木坂時代は、人気はそれなりに高かったものの、世間的な知名度はそこまでではなく、決して目立つメンバーではなかった。つまり、乃木坂のイメージがあまりないので、いろんな役にフィットしやすいんですよ。川栄と同様に適度な存在感なので、2番手、3番手の女優としては、大きなメリットになるでしょう」(同)

 深川は現在28歳。“若手女優”と呼ぶには、少々年齢が高いような気もするが……。

「最近は25歳以下の女優が多すぎて、むしろもう少し上の世代の方が、チャンスは多いともいわれています。年齢が高ければ、それだけ役の幅も広がるし、深川にとっては好材料だと思います」(同)

 深川がどんな活躍を見せていくのか、今後に期待だ。