元AKB48・篠田麻里子の“商魂”がスゴすぎる!? 謎の「水着グラビア解禁」の裏に……

 元AKB48・篠田麻里子のたくましすぎる商魂に、あきれる声が相次いでいる。

 篠田は、4日発売の「週刊ヤングジャンプ」(集英社)の表紙に登場。さらに、それまで封印していた水着グラビアを3年ぶりに解禁した。篠田は2010年~16年の6年にわたって、18回も同誌の表紙を飾っており、同誌40周年スペシャル企画として起用された。

「33歳ながら、今からでもグラビアタレントとしてやっていけそうな仕上がり具合はさすがです。しかし、そのやる気満々な水着グラビアが、逆に非難を浴びているんです。確かに結婚で水着を封印するならわかりますが、逆に解禁するというのは意味不明ですからね」(芸能ライター)

 人気メンバーでもAKBを卒業後は多くが失速してしまうものだが、13年にグループを離れた篠田もご多分に漏れない。レギュラー出演していた番組は次々と終了し、自身がプロデュースのアパレルブランドricoriも、全店閉店となり閉鎖。容色の衰えもささやかれた。16年にレギュラー出演していた『PON!』(日本テレビ系)を卒業してからは、テレビで目にする機会はすっかり減り、“神7”と称されたAKB時代の人気はすっかり失せ、半ば引退状態と揶揄されたことも。

 そんな篠田が久々に脚光を浴びたのが、今年2月の3歳年下男性との結婚。玄米を食べて育ったお互いの共通点に惹かれたというエピソードで“玄米婚”などと話題になった。

「夫は実業家なので、このままセレブ妻として芸能界からフェードアウトするものだと思われました。しかし、久しぶりの表舞台に気をよくして、芸能界でもうひと花咲かせたいと、やる気を出したのかもしれません。ネットでは『あざとい』との声もありますが、水着グラビアの解禁も“今後はなんでもやっていく”というアピールなのでしょう。実際、結婚発表を機に、ドラマや舞台の仕事が舞い込んでいるらしいですよ」(同)

 結婚では“交際0日”と“玄米婚”をアピールし、さらには水着グラビア解禁と、商魂たくましい篠田だが、果たして第2の黄金期は訪れるのか。

パクリ疑惑の銭湯絵師・勝海麻衣、父親のコネで入門!? 大掛かりな経歴詐称疑惑も浮上し、大ピンチ!

 3月24日に東京都内で行われた大正製薬のエナジードリンク「RAIZIN」のイベントに出演し、即興で絵を描いたところ「パクリ」が発覚。いまなお、批判が続いている銭湯絵師見習いでモデルとしても活動している勝海麻衣。そんな彼女が、師匠である銭湯絵師・丸山清人氏と師弟関係を解消したと報じられた。

 丸山氏は4月10日、公式サイトにて勝海との師弟関係を解消したと発表。「今般弟子である勝海麻衣氏より師弟関係の解消の申し出がありその申し出を受諾して 2019年4月5日をもちまして勝海氏との師弟関係を解消致しました」と報告し、続けて勝海のパクリ問題に関して「当方とは一切関わりがない」と言及した。

「イベントの騒動後、パクリが次々に発覚しています。オーストラリア在住の写真家が投稿した絵をパクったと指摘された犬の絵は写真家から抗議が来たようで削除しましたが、火消しとならず。さらには自身のTwitterのツイートもパクっていたことが発覚し、世間をあ然とさせています。ここまでくると、今後はアーティストとしてだけではなく、モデルとしての活動も厳しいかと思いますよ」(芸術誌編集者)

 騒動を受けての師弟関係の解消となったようだが、これに対しネットは再び炎上。勝海からの解消の申し出だったことで、「上から目線だな!」「どの面下げて」との声が多く上がっている。

 そんな中、銭湯好きなマンガ家でグラドルの湯島ちょこ氏の4月1日に投稿したツイートに注目が集まっている。

「湯島氏はもともと、銭湯好きがこうじて丸山氏に弟子入り。銭湯絵師見習いをしていたんですが、ある日、丸山氏から『(日本銭湯文化協会理事で丸山氏と旧知の間柄である)町田(忍)さんに頼まれたから師弟関係ははじめからなかったことにするね』と言われたそうで、その一部始終をTwitterで暴露。また、町田氏に『娘のプロデュースをお願いしたい』と勝海さんの父親がお願いしていたということも明かし、勝海さんだけではなく、丸山氏や町田氏まで窮地に追い込んでました。大正製薬が公開しているインタビュー動画には、丸山氏が『弟子ではない』とした湯島氏が映っている写真も使われていますから、湯島氏の納得がいかないという気持ちもわかりますよ」(芸能ライター)

 この、湯島氏のツイートにより、勝海だけではなく、丸山氏や町田氏にも批判が殺到。「女子大生ブランドをとったエロジジイたち」「狭い銭湯絵師の世界に若い女性がはいったから浮かれたんだろ」という声も上がり、セクハラ問題にも発展しそうな予感が。さらに闇が深くなった今回の騒動だが、ネットでは、そのせいで勝海にさまざまな疑惑が次から次へと浮上しているという。

「一番話題となっているのは、裏口入学疑惑です。勝海さんは東京芸術大学大学院に在籍していますが、大学は別の美大。外部からの大学院進学は難しいと言われているんですが、現役で合格しているんですが、これにネットからは疑問の声が。五輪がある2020年に『TOKYO SENTO Festival 2020(仮称)』とのイベントが予定されており、政府や広告代理店が勝海さんにこのイベントに参加させるべく、『早急に経歴と実績を作ったのでは?』との陰謀説が浮上しています。また、勝海さんと同じく“若い女性”“銭湯絵師”で有名な田中みずき氏の業績を乗っ取るつもりだったのではとの臆測も飛び交っており、騒動に油を注いでいる状態。この騒動はまだまだ続きそうな予感がします」(週刊誌記者)

 パクリ元とされるアーティストにはメールで謝罪するも、「結果的にパクリになってしまった」と弁明し、アーティストを激怒させてしまった勝海。騒動をこれ以上広げないためにも、公で説明と謝罪をしたほうがいいと思うのだが……。

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テレビはどうすれば「テレビらしさ」の呪縛を解けるか/小島慶子インタビュー

 2018年は「メディア」と「ジェンダー」を考えるうえで、非常に重要な年だった。きっかけは、4月に発覚した福田淳一元財務事務次官によるテレビ朝日の女性記者に対してのセクハラである。

 この事件で率先して声をあげたのが、同じメディアで働く女性たち。特に、ニュース番組を担当する女性アナウンサーたちだった。小川彩佳アナ、夏目三久アナ、山﨑夕貴アナ、宇賀なつみアナなど、多くの女性アナウンサーが社会にまん延するハラスメントの問題に対して毅然とした態度で意見を表明したのだ。

 元TBSアナウンサーで、現在はタレント・エッセイストとして活動する小島慶子さんは、彼女たちの動きを見て「“女子アナ”は死んだ」と語る。それはどういう意味なのか?

 桐野夏生、武田砂鉄、伊藤公雄、斉藤章佳、白河桃子、中野円佳、伊藤和子、浜田敬子、荻上チキ、トミヤマユキコ、佐藤信といった、ハラスメント問題に詳しい専門家やジャーナリストとの対談集『さよなら!ハラスメント自分ち社会を変える11の知恵』(晶文社)を出版したばかりの小島慶子さんに、これからの時代における「テレビ」のあるべきかたちについて聞いた。

「ちゃんと自分の意見を言う」女性アナウンサーが評価される時代
――福田前事務次官のセクハラ報道で各局の女性アナウンサーたちがいっせいに声をあげました。これは、テレビ業界においてどんな意味があったのでしょうか?

小島慶子(以下、小島) 昔の女子アナブームみたいな「企業の箱入り娘である知的なお嬢さんが“らしくない”ことをしているのを面白がる」というテレビの在り方はもうとうに終わっていますが、さらに「女性がちゃんと自分の意見を言う」とか、そういうことが評価される時代にまで移ってきたのかなと思いました。

女性アナウンサーたちがいっせいに声をあげたあの事件って、すごいセンシティブなものだったと思うんです。「テレビ局の女性記者が霞ヶ関の高級官僚を告発」ですから、本来であれば彼女らも何も言わないほうが安全だったかもしれない。でも、「こういうことがあってはいけない!」と言わずにはいられないぐらい、思いが強かったということは、大事なことだと思います。

そして重要なのは、彼女たちの勇気ある発言がSNSでは叩かれることなく、支持されたということ。その流れを見て私は完全に潮目が変わったなと思って。女性アナウンサーが「ただの従順な聞き役」ではなくなり、「ちゃんと自分の意見を言うことが格好いい」と評価されるようになった時代。そういう時代になったことはすごく良いことだと思うんです。

 

 

――2017年に性暴力を訴えた伊藤詩織さんのケースでは、被害者のはずなのになぜか彼女にバッシングが集中する流れになっていましたよね。

小島 そういう状況だけに、「ハラスメントなんてうるさいこと言わないで受け流した方が穏便なんじゃないか」となってしまいがちなところを、「お互いが嫌な思いをしない世の中にした方がいいんじゃない?」と言ったアナウンサーたちの勇気はすごい。

そういった勇気ある意見に対して「そうだよね!」と支えてあげるのは大事なことです。それで周囲の人も「自分もおかしいことはおかしいと言って大丈夫だな」と思えるし、その積み重ねで人の考え方は変わるので。

報道番組が変わる一方、バラエティ番組は……
――それが「テレビ」という多くの人が見る場で展開されれば効果も絶大だと思うのですが、報道はともかくとして、バラエティ番組では相変わらずの状態が続いてしまっています。

小島 バラエティ番組におけるコミュニケーションのあり方は、学校とか職場のお手本になってしまっている側面があります。なのに、テレビではいまだに「シャレの分かる人は格好いい、シャレの分からない人はダサイ」という空気がまかり通っています。シャレといっても、身体的特徴をネタにしたり、童貞をネタにしたり、非モテをネタにしたりっていうイジリが、面白いとされていますよね。

そういった「イジリ」に対して怒らずにうまく返すのがウケるというシーンが放送されていると、視聴者は“あれが上手なコミュニケーションなんだな。ああ言われたら、あんな風に返すのが正解なんだ。イジリはオイシイんだ”と学習してしまい、日常生活でもそれを応用してしまう。

バラエティ番組は「ショー」なのでその場で終わりますけど、職場とか学校でそれをやれば、やられる方にしてみれば「いじめ」になってしまいますよね。たとえ、話を振った側はバラエティ番組のマネをしたシャレのつもりでやっていたとしても。

バラエティ番組が人々のコミュニケーションのモデルになってしまっている構造には、見る人も、つくる方も、自覚的になったほうがいい。

――とはいえ、いままで積み上げてきた番組づくりの慣例を打ち壊すのは容易ではない気もします。

 

小島 テレビはもうそろそろ「テレビらしさ」の呪縛から放たれてもいいと私は思っているんです。

テレビというのは「画」をつくらなければいけない。ラジオの後に出てきたメディアであるテレビの強みは「画」だった。だから、どうしても「画」に縛られる。すると、どうしても刺激的なものを求めてしまう。

テレビは見ている人をもっと信用してもいいと思いますね。「見ている人はきっと難しい話は嫌いに違いない」「見ている人はゲスで、ショッキングなゴシップが好きだろう」とか、そんな視聴者像はもうリアルな社会の姿とはズレてきているのかなと思います。

いまはテレビにとって「チャンス」の時代
――いまはテレビ業界が「過渡期」なのかなと感じました。

小島 そう。だから、見方によっては、チャレンジしがいのある環境だと思いますよ。

いままでつくれたものがつくれなくなるのは窮屈だという気持ちも分からないではないですが、逆に、マンネリ化していたものを新しいものにする結構なチャンスでもあるので。

あとは、昔ながらのやり方では新しい視聴者層は獲得できないということを意思決定層が分かっているかどうか。上層部は新しい試みにチャレンジするスタッフを応援してあげてほしいですよね。

――「チャンス」というのは、テレビ番組をつくるスタッフのみならず、出演するタレントにとっても同じかもしれません。

小島 これからの司会者に求められるのはイジリ型から「受容型」の司会だと思っています。相手の話を聞いて、「あー、なるほどね。そういう風に考えたんだ。何で?」といった感じで、一回相手の話を受容しつつ質問することによって、相手の面白さを引き出していく司会術。決して新しい手法ではなく、むしろ定番とされてきた手法なのですが。

私は『エレンの部屋(The Ellen DeGeneres Show)』というアメリカのトーク番組が好きなのですが、彼女はプロモーションで登場するセレブにも、例えば性的少数者であることをカミングアウトした経緯や、キャリアの挫折などについても率直に温かく訊ねて、トークショーとしての楽しさと、社会に対するメッセージとを上手にミックスして出しているんです。視聴者との掛け合いもあるんですがそれも温かみがあって、とても後味がいいんですよね。バカバカしいクイズもあるし、素朴なびっくりを仕掛けたりもするんですが、相手を貶めて笑うものが一切ないので、屈託なく楽しめます。

 

 

相手のダメなところを笑いものにするというかたちではなくて、ゲストのもっているストーリーの面白さを引き出して、最後にはその人のことを祝福する。セレブも、普通の人も。あとスポンサーがいっぱいついているのかやたらとものをプレゼントする(笑)。そういう昼間の人気のトークショーなんですね。一方、夜のトークショーでは私の好きなスティーブン・コルベアやジミー・キンメルなどのコメディアンがかなり辛辣な風刺を連発していて、痛快です。

私は何でも「アメリカでは」という人は信用ならないと思っているのですが(笑)、こういう定番の番組は、やっぱり面白いです。日本のテレビは本当にクオリティが高くて作りも半端なく丁寧ですが、大御所の芸人さんが後輩や素人をイジったり、内輪ノリで無知や容姿をからかったりするのを笑うここ30年ほどのスタイルは、なんかもう見ていてハッピーにはならない……私があんまり偉そうに言うとお詳しい皆さまに叱られそうですが。

客観的に見ても、ハラスメントに対する意識も前より敏感になって来たし、いままでとは風当たりも違ってきている。だから、前と同じようにやっていると、すごい古い人に見えちゃうし、世間知らずに見えちゃう。いまはそういう状況なのかもしれませんね。

――ハラスメントを避けたポリティカル・コレクトネスな番組づくりを「つまらない」と敬遠する層もいますよね。

小島 これまでのお笑いというのは「お互いに生まれも育ちもある程度一緒で同質であること」が前提となっていて、そのうえで「内輪の論理」を読む力に長けていることが「洗練」されているとされてきた。

そういった背景のもとに「ダメ出し」を「笑い」としてきた価値観からすれば、多様性を尊重する「受容型」の司会はゆるいし、ダサいですよ。

でも、私は、誰かが嫌な思いをする笑いよりは、ゆるくてもいいからみんなが気持ちよく見られる笑いの方がいいと思う。テレビは「広場」なので。「内輪ノリ=洗練されている」とする笑いは、テレビではなく劇場などの、より先鋭化された場所でやる方向でいいんじゃないかと思います。

「いい番組」を増やすため、視聴者にできること
――『ワイドナショー』(フジテレビ系)における松本人志の発言が頻繁に炎上するようになったのも、そのように視聴者の意識が急速に変わってきたからですよね。では、いい番組を増やすために、私たち視聴者にできることはなにかありますか?

小島 番組を褒めることです! いい番組だと思うものがあったら、ただ見るだけで終わりじゃなくて、褒めてください。それも、ツイッターとかに書き込むだけではなく、テレビ局にメールするなり、電話するなりして、「良かった」と伝えるのがいい。

 

 

――電凸の逆パターンですね。

小島 人ってけなす方には一生懸命になりますけど、意外と褒める方には労力を割かないんですよね。だから、褒めてあげてください。いい番組をメチャクチャ褒めて、それを言いふらすと、似たような番組が増えてくるはずです。

というのも、テレビをつくっている人たちは、自分たちの番組がどう見られているかにすごく敏感なので、そのなかに褒める意見があると、とても喜ぶ。それが次につながっていくんですよね。

Wezzyを読んでいる人は、テレビを見ていて「ああっ(怒)!」となることも多いと思うんですけど、むしろテレビの良いところを見つけて褒めるのが、そういった状況を変える近道かもしれませんね。

――小島さんもそういう草の根活動をしているんですか?

小島 私はこれを日々やってます(笑)。たとえばこの前、バラエティ番組の収録の時に、ある芸人さんが司会者に向かって「それセクハラですやん!」ってツッコミを入れたことがあったんです。そのとき、休憩時間に芸人さんのところまで行って「さっきのすごい格好よかったです!」って言ったら、「女性はそう思うもんなんやな!」って。そういう風にポジティブに後押ししてるんです。

ある十代の人気女性タレントさんは、収録で熟年司会者などに対して果敢に「セクハラですよ」って言う方なんですよね。編集でカットされてしまうのだけど。彼女と二度目に収録が一緒になった時にも、「この前のあれ、とっても心強かった。私一人じゃないんだって思えたし、すごくかっこよかったです」とお伝えしました。嬉しそうにしてくれて、私も嬉しかったな。

だから、「SPA!」(扶桑社)のこともめちゃ褒めてます(笑)。「SPA!」は1月に「ヤレる女子大学生ランキング」という記事をつくって炎上しましたけど、その後の対応が良かった。抗議の署名活動を行った大学生たち(VOICE UP JAPAN)と話し合いを行って、さらに、学生たちから教わった性的同意についての認識をもとに、3月には性的合意の特集を組んだんです。この動きは素晴らしかった。ツイートで、VOICE UP JAPANの学生たちだけでなく「SPA!」のことも絶賛したら、1000以上のリツイート、2000以上のいいねがつきました。やっぱり、希望の見える変化はみんな嬉しいんだと思います。

ハラスメントに対して声をあげ、対話をし、それがフィードバックされたら褒める。そうして好循環がつくられていくと思うんですよね。

皆さんも、いいと思う番組があったら、是非ぜひ褒めてあげてください。

――「いいと思ったものを褒める」。これは誰にでもマネできそうですね。私もやってみたいと思います!

(取材、構成:編集部)

 

小島慶子『さよなら!ハラスメント自分ち社会を変える11の知恵』(晶文社)

小島慶子
1972年、オーストラリア生まれ。小学生のころシンガポールと香港で暮らす。学習院大学法学部を卒業後、1995年にアナウンサーとしてTBSに入社。テレビ、ラジオに出演し、1999年ギャラクシー賞ラジオ部門DJパーソナリティ賞受賞。2010年に退社後は、タレント、エッセイストとして活動している。『気の持ちようの幸福論』『女たちの和平交渉』『失敗礼賛』『解縛』『大黒柱マザー』『不自由な男たち』(田中俊之氏との共著)など著作多数。『わたしの神様』『ホライズン』など小説も手掛ける。

キンプリ・平野紫耀の撮影現場に「雇った男性」を同伴する女性ファン殺到? ジャニヲタのエキストラ事情

 今年9月に公開予定のKing & Princeの平野紫耀と橋本環奈が共演する映画『かぐや様は告らせたい』の撮影現場にて、ちょっと変わった光景が広がっているという。

「エキストラとして参加した平野ファンと、そのファンに雇われた男性エキストラが気まずそうに待機していたのだそうです。そんなカップルが何組もいて、何時間も待機していたというのだから、なんともすごい空気だったみたいです」(ジャニーズファン)

 映画やドラマではエキストラを一般公募することは珍しくないが、ジャニーズタレントが出演する作品の場合は、そのジャニタレのファンが多数応募することとなる。しかし、そうすると女性のエキストラばかりが集まってしまうことになるので、「男女ペアでの参加」が条件となるケースも多いというのだ。

「エキストラには髪形や体形、年齢など、いろんな条件もあって、その中で『男性同伴優先』といったような項目があることが多い。ジャニーズの女性ファンはそれでも、エキストラに参加して間近でメンバーを見ようと、同伴してくれる男性をSNSなどで探すんです。中には、男性に謝礼を払う女性ファンもいます」(同)

 人を雇ってまでエキストラに参加するとは、相当熱心なファンといえるだろう。

「一般公募のエキストラは、基本的に無償。交通費も出ないし、下手すればお弁当も出ない。ちょっとした記念品がもらえるくらい。しかも、どんなシーンにエキストラとして参加するのかも事前にはよくわからないわけで、いざ撮影が始まってみたら、お目当てのタレントが出ないシーンだった……なんてこともありうる。それでも同伴してくれる人を雇ってまで参加するんだから、本当にすごいと思います」(映画関係者)

 映画やドラマの制作には、こういった熱心なファンの存在は欠かせないという。

「最近は制作費も削減されていて、ギャラが発生するような事務所所属のエキストラを使う機会も減っています。通行人などはもちろん、ちょっとセリフがあるくらいの役なら、一般公募エキストラで済ませてしまうこともある。だからこそ、熱心なジャニーズファンの協力というのは、意外と重要なんです。なんなら彼女たちが男性のエキストラも連れてきてくれるわけで、助かっています」(同)

 結果的に男性エキストラの手配までしてくれるのが、ジャニーズのファンということ。そんな熱心なファンを持つジャニタレは、不況にあえぐ芸能界にとって必要不可欠な存在だといえそうだ。

King&Prince、『ZIP!』スタッフを困惑させた「気合を入れて」メンバー全員で変えたコト

 朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)内で放送されているKing&Princeの冠コーナーが、4月からリニューアル。2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向け、メンバーがさまざまなスポーツに挑戦するコーナー「MEDAL RUSH」がスタートした。4月8日~12日は先週に引き続き、King&Princeメンバー全員でバスケットボールの練習に励んだ。

 先週、日本代表女子選手を擁するチーム「JX-ENEOSサンフラワーズ」から、基本的なドリブルやシュートの方法を学んだ5人。今週はオフェンス・ディフェンスにも挑戦し、より試合に近い練習が行われた。最初はまったく選手に歯が立たなかった5人だったが、ディフェンスはなかなかセンスがあるよう。中でも、神宮寺勇太は相手の目を見てプレッシャーを与える作戦に出て、「いいよ、そういうプレッシャーいいですよ!」と選手から褒められるまでに成長。一方、永瀬廉は実践を想定した1対1の対決で、“ファウルを受けたフリ”をするという姑息な手段に出て、神宮寺から「ダセえな!」とツッコミを受けていた。

 そして、King&Princeの5人 VS JX-ENEOSサンフラワーズの3人とハンデをもらい、初日に惨敗した試合のリベンジマッチをすることに。試合用にKing&Prince全員が赤のユニフォームに着替えて登場したのだが、メンバーを見てスタッフが「ちょっと1個いいですか? 髪の毛、意味あるそれ?」と、困惑しつつ指摘。

 というのも、着替え中に「みんなで気合を入れて前髪を上げよう」と相談したらしく、神宮寺、永瀬、平野紫耀、高橋海人の4人は前髪をピンでとめ、おでこ全開のヘアスタイルにしていたのだ。しかし、なぜか岸優太だけが頭のてっぺんで髪を結び、前髪は下ろしたままの不思議な髪形で登場。これには神宮寺が「この短さだと(前髪が)上がらなかったです……」と解説を入れ、「僕が一応ここ(頭のてっぺん)だけ上げときました」と、岸の髪形は“神宮寺作”だと明かしていた。

 放送を見ていたファンからは、「スタッフさん、よくぞ髪の毛のこと聞いてくれた! ちょんまげかわいすぎ!」「みんな前髪上げてるのに、岸くんだけなんか変(笑)。でもかわいいよ!」「岸くんの髪の毛結んだのが神宮寺くん……! クッソ萌える!」と反応があり、レアな髪形に歓喜していた。

 肝心の試合結果は、試合終了ギリギリまでKing&Princeチームがリードしていたものの、JX-ENEOSサンフラワーズの猛攻により、惜しくも引き分けに終わった。神宮寺は「引き分けですけど、実質負けです!」と、JX-ENEOSサンフラワーズの底力に驚いたようで、平野も「めちゃめちゃ厳しい!」と悔しさを滲ませていた。しかし、神宮寺が「ほぼ初めて僕たちバスケをやらさせていただいたんですけど、ホントに楽しさを教わりました。楽しかった!」と言ったように、King&Princeメンバー全員が満足そうな表情を浮かべ、バスケの魅力を十分に感じることができた様子だった。

 この調子で、これからもさまざまなスポーツの魅力を伝えていってほしいものだ。
(華山いの)

活動再開が見えてきたピエール瀧、執行猶予期間中が一番危ない?

 コカイン使用容疑で逮捕起訴された電気グルーヴのピエール瀧が保釈された。現在は薬物治療の専門施設に入院しながら、今後裁判へと進む。早ければ1~2カ月ほどで判決まで進み、執行猶予付きの有罪判決が出る公算だ。

 執行猶予期間中は、海外旅行に際して渡航国から入国を拒否される可能性はあるものの、日常生活を送る分には特に制限はない。社会復帰が奨励されるため、芸能活動も行って良い。ただ、薬物犯罪に関しては執行猶予期間中がもっとも注意が必要ともいわれている。

「ミュージシャンの岡村靖幸は2003年に覚せい剤取締法違反で逮捕され、懲役2年執行猶予3年の有罪判決を受けています。ただ、このときは逮捕の事実は公表されませんでした。しかし執行猶予期間中の05年に再び覚せい剤使用で逮捕され、今度は懲役1年半の実刑判決を受けています。岡村は08年にも同じ容疑で逮捕され二度目の服役をしています。薬物の誘惑を断ち切るのは難しいといえるでしょう」(業界関係者)

 さらに、薬物で逮捕された著名人には売人の方から近づいてくるパターンもある。

「覚せい剤で数度の逮捕歴がある元タレントの田代まさしは、一度目の懲役から戻ってきたのち2年半ほど薬物を断ち芸能活動を再開していました。ところがあるイベントで、売人が現れ『お気持ちお察しします』と手渡されたのが覚せい剤の現物と電話番号だったようです。『試しに一回だけ』と再び手を染めてしまったようですね。有名人である分、誘惑は全方位からやってくるといえるでしょう」(同)

 さらに薬物は周囲の人間関係を通しても入ってくる。実際に今回の事件では瀧被告の長年の友人である女性が「売人」として逮捕起訴されている。こうした誘惑を断ち切るには完全に生活環境や人間関係をリセットするしかないのだが、芸能界や音楽業界への復帰を目指す場合には難しい舵取りを迫られそうだ。
(文=平田宏利)

きゃりーぱみゅぱみゅの“初水着グラビア”にツッコミ殺到!「初じゃないだろ」「あの黒歴史が……」

 歌手のきゃりーぱみゅぱみゅが、8日発売の「週刊プレイボーイ」(集英社)で、水着グラビアを披露している。

 グラビアでは女優でモデルの内田理央と共演しており、内田が主演を務める『向かいのバズる家族』(日本テレビ系)の主題歌をきゃりーが担当していることから実現したコラボ企画。誌面には、きゃりーの“初水着グラビア”を謳っているが、これにはツッコミの声が多数。

「“初”じゃないですもんね(笑)。彼女はきゃりー名義で歌手デビューする前、本名の竹村桐子でジュニアアイドルとして活動しており、スクール水着姿でグラビアやDVDにさんざん出ていましたからね。彼女にしてみれば“黒歴史”かもしれませんが、今さら“初”の水着グラビアをうたうとは厚かましいにも程があります」(音楽ライター)

 かつて、「自分はどう考えてもアイドルじゃない」と豪語するなど、アーティスト志向の強かったきゃりーだが、水着グラビアを披露するとは、どういった心境の変化だろうか。

「原宿系のカワイイ路線がすっかり飽きられていて、昨年9月に発売された4年ぶりのアルバム『じゃぱみゅ』は1万枚程度の売り上げで苦戦しています。本人も現在の路線に限界を感じ、親しい関係者に今後の方向性を相談するなど、“キャラ変”を模索しているようです。というよりも、歌手活動そのものに行き詰まっていて、別の展開を考えているのかもしれません。今回の水着グラビアもその一環で、セクシー路線もあり得るかも。最近、彼女のSNSでは胸の谷間など、露出多めの画像がよく投稿されていますしね」(同)

 落ち目の女性芸能人の行き着く先がセクシー路線。きゃりーも、その例に漏れないようだ。

ピエール瀧の怪演を見よ! 山田孝之主演映画『凶悪』のDVDをプレゼント

 サイ女読者の皆さま、『凶悪』という映画をご存じでしょうか。原作小説は『凶悪―ある死刑囚の告発』(新潮文庫)で、1999年に茨城県で実際に起こった凶悪殺人事件「上申書殺人事件」を元に描かれています。また監督は、『第42回日本アカデミー賞最優秀監督賞』にノミネートされた白石和彌氏。一体『凶悪』はどのような内容となっているのでしょうか。早速あらすじを見てきましょう。

 ある日、雑誌「明朝24」の編集部に、収監中の死刑囚・須藤純次(ピエール瀧)から一通の手紙が届く。記者の藤井修一(山田孝之)は上司に、須藤から話を聞いて来るように命じられる。藤井が須藤から聞かされたのは、判決を受けた事件とはまた別に、3件の殺人事件を起こしていること、また事件の首謀者で“先生"と呼ばれる男・木村孝雄(リリー・フランキー)の存在についてだった。藤井は、いまだに逮捕されていない木村を追い詰めたいと願う須藤の告発を受け、取材を始める。当初は半信半疑だったものの、須藤の証言の裏付けを取るうちに、取り憑かれたように取材にのめりこんでいく……。

 映画公開時、原作の著者で主人公・藤井のモデルとなった宮本太一氏は、瀧被告の迫真の演技に「実際の死刑囚よりはるかに凶暴で迫力があったことを保証」とコメントを寄せており、ネット上では「リアルすぎて、本物の犯罪者のようだった」とコメントも上がっていました。

 今回は、映画『凶悪』DVDを3名の方にプレゼント。世間を騒がした人物の怪演、ご自宅で楽しむのはいかがでしょうか。 サイ女読者の皆さま、奮ってご応募くださいね。お待ちしております!

※4月22日正午〆

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【五所純子/ドラッグ・フェミニズム】ラッパー・なかむらみなみが抱く麻薬で壊れた母の肖像(前編)

――覚醒剤、コカイン、大麻、向精神薬……クスリに溺れる女たちを嗤うのはたやすい。だが、彼女らの声に耳を澄ませば、セックスやジェンダーをめぐる社会の歪みが見えてくる。これは、文筆家・五所純子による“女とドラッグ”のルポであり、まったく新しい女性論である。

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神奈川県藤沢市の辻堂をレペゼンするなかむらみなみ。母が逮捕されたという引地川沿いを案内してくれた。(写真/草野庸子)

「川にすべての記憶がつながってる」

 神奈川県藤沢市、引地川に沿って歩く。上流の山寄りの町で、人が埋められた景色を見た。母が逮捕されたのは、河口にほど近い平坦な道だった。家から逃げて歩いたのも、路上生活のあてを探したのも、この川に沿った。何度となく川を行ったり来たりした。

「川が好き。線路も好き。ずっと向こうの知らないところまで続いてるから、どこかへ行ける気がして」

 流れるから川はいい。ねえ誰か、私をどこかへ連れてって。海のほうから潮風が吹きつける。きゃらきゃらと笑いながら彼女は顔を襟にうずめる。

 なかむらみなみがTENG GANG STARRというラップ・ユニットでデビューしたのは2015年。デビュー曲「NO MERCY」で、みなみは自身の経験をもとにしたリリックを歌った。

「私のママは元プッシャー タクシー蹴飛ばすクラッシャー ママは男つくって4回目にしてダルクに搬送」

 みなみの母は現在、薬物など依存症の回復支援施設に入所している。母と娘はこの10年ほど会っていない。

「お母さんのこと大好きです。明るいところ、強いところ、友達が多いところ、自由なところが好き。あと、オムライスがめちゃくちゃ美味しい。ただ、これは母が依存症になる前の話です」

 みなみの母・典子は、芥川賞作家の父と美術教師の母のもとに生まれた。辻堂にある典子の家では数世帯の親戚が集まって暮らし、典子は親戚じゅうから将来を期待されていた。しかし一転、典子は孤立する。高校で大麻を売ったことが発覚したのだ。職員室に呼び出された典子は、教員である母の前で疑惑を追及された。母は娘が反抗する様子を同僚たちの前で突きつけられた。この醜聞に親戚たちは恥じ入った。そして典子を恥の塊のように遠ざけた。

 典子と一也が恋をする。出会った場所は辻堂海岸のすぐそばにある、おでんセンター。若者たちの溜まり場だった。ふたりとも走り屋のチームに属し、海辺の子らしくサーフィンに親しんでいた。娘が生まれると海にちなんだ名前をつけた。

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辻堂駅から車で10分ほど南下すると、相模湾に面した砂浜が現れる。(写真/草野庸子)

「私、本名は美波なんです。でもまったく泳げないんですよ。自己紹介でこれ言うと笑ってもらえるんですよね」

 結婚して実家を出て、典子がみなみを産んだのは20歳のとき。2年後に息子を産み、まもなく離婚。夫婦で栽培した大麻は、きれいさっぱり片付けた。典子は2人の子どもを抱え、辻堂よりも山寄りの町にアパートを借りる。

「私が小学校に入るまで、3人で転々としました。アパートに住めてたのはいいほうで、お金がなくなると車中泊です。子どもって普通、夜が朝に変わる瞬間を見たことないですよね。朝日が上がってから家でゆっくり目覚めるじゃないですか。私は車の中から毎日朝焼けを見てて、その空の様子を保育園で喋ったら同級生に不思議そうな顔をされてびっくりした。その頃住んでたのは夜の店がいっぱいある町で、治安もあまりよくなかったかな」

母にやらされた酒と煙草と薬

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なかむらみなみが幼い頃、母はキャバクラで働き、薬物売買にも手を染めた。(写真/草野庸子)

 典子は昼の仕事を終えると、夜は娘と息子を連れてキャバクラに出勤する。子どもたちを更衣室に座らせれば、同僚たちがかわるがわる遊んでくれた。酒に強い典子は客に酔い潰されることがなく、典子自身もそれが誇りだった。キャバクラの上階にはホストクラブが、そのまた上階にはニューハーフバーがあり、すべて系列店だったせいか、店の垣根を越えてみんなが子どもに優しい。恋人のホストは保育園の迎えを手伝ってくれたし、店長は大理石のフロアで子どもを遊ばせ、トイレットペーパーの先端を三角に折るママゴトを子どもにあたえてくれた。

「ある夜、系列店の元締めみたいな男の人が来て、店から家への送迎車に全員乗せられました。車は山道に入っていって、着いた先で、ぼこぼこに歪んだ顔が地面から突き出てました。店長さんが縦に埋められてたんです。助けに行ったのか見せしめだったのかわかんないですけど、翌日には店長が替わってましたね。ちょうど昨日『アウトレイジ 最終章』を観て、同じようなシーンがあったから驚きました。でも、あんなきれいに埋められないですよ。人が手で掘った穴はもっとでこぼこしてる。『店長さん、どうなったの?』ってキャバ嬢たちに訊いても、『ねえ、どうしたんだろうね』とか『そんな人いたっけ』とかとぼけられちゃって。でもお母さんは、テーブルで誰かがコップを割ったりしたら『おい、首まで埋められっぞ!』とかふざけて言うんですよ。私はおかしくて笑ってましたけど、周りは凍りついてましたね。母は私と同じでお調子者なんです」

 店の元締めは、薬物取引の元締めでもあって、典子は売買に精を出す。家があろうとなかろうと、薬を売るのは車の中と決めていた。お気に入りのピンクのMRワゴンは、ブルーの好きな母に反発して選んだものだ。車だけじゃない、家も服も何もかも典子はピンクを選んだ。自分は運転席に、客は助手席に座らせる。ときには後部座席に子どもを座らせたまま、客を出迎えた。わきまえのない客が来て、助手席から手を伸ばして乳房を触ろうとする。そんなときは遠慮なく罵声を浴びせて殴ってやった。「ウチをナメんな」という言葉がきまって口から出た。軽んじられることだけは耐えられなかった。

「家の電話の横にカラフルな錠剤がいっぱいあって、ラムネみたいでかわいかったんですよね。『元気が出るおくすりだよ』って母から言われてました。今思うと、たぶんモーリー(MDMA)ですね。それが悪いものだってわかってなかったから、私は保育園でべらべら喋っちゃって、お母さんからめっちゃ怒られたりしました。でもお母さん、そんなに悪い気はしなかったんじゃないかな。

 今で言うバカッターですけど、お母さんは私に酒を飲ませたり煙草を吸わせたりして、それをケータイで写真に撮って友達に見せびらかしてました。薬もありましたね。母はすごく楽しそうで、私も楽しかったんですよ。わあい、お母さんと一緒に遊んでる、いえーい! って感じで。母が薬と酒と煙草をやらせるのは私だけで、弟にはやらせませんでした。弟は生まれたときに肺炎をこじらせて、片方の肺を切除してるんです。だから無茶させなかったんでしょうけど、私だけ特別に愛されてる気がしてうれしかった。小さい頃から金髪にしてくれて、ド派手な服を着せてくれて。私は他の子たちとは違う特別な人間なんだ。そう信じてこれたのは、母のおかげです」

 女の子はかわいい。この子にはウチのできなかったことを思いきりさせてやる。好きなことをめいっぱいやらせれば、この子はきっと何かを見つける。ウチだって本当は何かを見つけられたはずだ。男の子はわからない。かわいがり方がわからない。この子はウチがいなくてもうまくやる。そんな気がする。夫婦で大麻を育てたのも、一人で薬を売りだしたのも、もともとこの子の医療費を稼ぐためだった。他に恋人つくって別れたのはおたがいさまだけど、離婚したとたん無責任に放り出しやがって。少しは金持ってこい。誰かウチを最後まで愛してみろ。どいつもこいつも馬鹿のひとつおぼえみたいに通り過ぎやがって。なんだこれ。

よみうりランドで遊んだ“知らない人”との日曜日

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冬の冷たい潮風が吹きつける辻堂海浜公園で、母との思い出を振り返るなかむらみなみ。(写真/草野庸子)

「保育園の頃からわりと長く住んだ2DKのアパートがあって、お母さんの部屋と子ども部屋で分かれてました。お母さんには決まった恋人がいたけど、そうじゃない男の人がよくお母さんの部屋に来てました。体を売ってたんですよね。数えきれないくらい来てたし、いつものことだったから、その頃はなんとも思いませんでした。

 日曜日になるとときどき、お母さんから『今からよみうりランドに遊びに行ってきな』って言われました。知らない人が家に迎えに来て、電車を乗り継いで。「入場するときは“お父さん”って言うんだよ」とか「『この人は誰ですか』って訊かれたら“お母さん”って答えるんだよ」って念を押されてました。そんな場面なかったですけどね。ただ、ジェットコースターって身長制限があるじゃないですか。職員から『お父さん、お子さんの身長は何センチですか』って訊かれて、一緒に行ってたおじさんが答えられなくて、気まずかったです。手をつないでアトラクションをまわって、アイスとか買ってもらって、楽しかったですよ。でも、しつこく頬っぺた触られたり抱っこされたりして、ちょっと気持ち悪かったです。また電車に乗って家に帰って、子ども部屋で一緒に寝ることもありました。お母さんは外出してるか、隣の部屋にいました。どの人も1回きりで、2度と会うことなかったです。

 後になって、学校で“知らない人にはついていかない”と習ったときに、急に怖くなりました。それが危ないことだって、私は知らなかったんです。母は平気で私を“知らない人”に渡して、一日じゅう遠くを連れ歩かせて、あれはなんだったんだろうって。そのへんの人をシッターがわりにしたのか、養子にでも出すつもりだったのか、新手のビジネスでもやろうとしたのか……いろいろ考えてみたけど、謎です。大人への不信感と、身体的な接触への不快感がこみあげてきました。お母さんが嫌いになりました」

 お前らにわかってたまるかよ。酒に強く、飲んだ直後でも猛スピードで正確に車を転がしていた典子が、一杯の酒でろれつが回らなくなり、誰かれかまわず喧嘩腰で歯向かうようになった。もう酒だけじゃなかった。酒をぐいぐい飲み、薬をがんがん食い、男にどんどん溺れた。いや、調子のいいときは料理だってしてみせる。オムライスに歓声を上げる子どもたちの顔だって、うれしい。この子たちさえいればウチは満足だとすら思う。でも、なぜかいきなり調子が崩れる。くやしい。恋人の甘い言葉にまみれて、腹を空かせた子どもには気づかないふりして、何もかも忘れきって、部屋に引き籠もりたい。いくら部屋を分けたところで、子どもの声が頭に刺さってくる。手近にあった洗濯カゴを子どもたちに向けて投げる。素早くよけた子どもの頭上をかすめ、洗濯カゴはテレビに命中して画面を割り砕く。さっき男と買ってきたばかりの最新型の亀山モデルだ。こんなことばかりだ。みんなウチをナメやがって。

「気づいたら、カッコいいお母さんが消えてました。みるみる痩せて変わっていった。なんか老化とは違って、体は萎んでるのに妙なエネルギーが暴発しまくる感じで。これは違うなって、子どもながらに思いました」

 娘が小学校に入学して、典子は辻堂の実家に近いアパートに移り住んだ。もう家に帰る気が失せていた。恋人の家に入り浸り、家にいてもほとんど自室から出ない。典子の留守に気づかれたか、大きすぎる物音を訝られたか、隣人がしょっちゅう通報し、週に1度は警察や児童相談所がやってくる。そのたびに実家から母がやってきて、ウチから娘を引き剥がそうとする。手放してたまるかよ。腕をもぎとろうとしたら娘が泣き叫んだ。息子の姿はない。息子は夜のうちに実家に電話して、ひとりで避難したそうだ。窓から逃げたってお姫様かよ。でも、それもそうだ。ウチは娘に手を上げることはなかったが、息子のことはよく殴った。たぶんもう限界なんだと思う。

(つづく)

※なかむらみなみさんを除き、人物の名称はすべて仮名です。

(写真/草野庸子)

五所純子(ごしょ・じゅんこ)
1979年生まれ。文筆家。映画や文芸を中心に執筆。著書に『スカトロジー・フルーツ』(天然文庫)、共著に『1990年代論』(河出書房新社)、『心が疲れたときに観る映画』(立東舎)がある。

以前の連載記事は下記のリンクから読むことができます
【第一回】ダンサー・君島かれんの野良知性
【第二回】ゴミ収集員【真弓】の物語(前編)
【第三回】ゴミ収集員【真弓】の物語(後編)
【第四回】【向精神薬】をパステルに包む彼女
【第五回】【解離症】の中で得た金と薬と3人の神