“不倫疑惑”で、テレ朝『朝生』を降板濃厚な村上祐子元アナ ドロ沼の離婚訴訟係争が明らかに……

 テレビ朝日系の人気討論番組『朝まで生テレビ!』でメインキャスターを務める村上祐子元アナ(現・報道局政治部記者)がドロ沼の離婚訴訟係争中であることが明らかになった。

 15日発売の「週刊ポスト」(小学館)が既婚者の村上記者と、10歳近く年下のNHK政治部記者との“花見デート”と“お泊まり愛”を報じていた。

 この報を受けて、テレ朝は23日に行われた定例の社長会見で、篠塚浩取締役が「案件自体はプライベートな案件ではありますが、報道情報番組ということもございまして、総合的に判断いたしまして、『朝まで生テレビ!』の出演に関しては当面、見合わせることにいたしました」と説明。『朝生』で司会を務めるもアナウンサーではないだけに、世の批判を浴びてまで、村上記者を無理に使う必要はない。従って、当面出演自粛ではあるが、このまま降板となってしまう可能性が高いだろう。

 同局の対応を聞いた、『朝生』常連メンバーの国際政治学者・三浦瑠麗氏が自身のTwitterで「そもそも何年も別居し離婚調停後、離婚訴訟係争中の人を不倫疑惑とする方が間違い。新しいパートナーと再スタートを切り、子どもを作ることさえ、離婚しにくい日本ではむずかしい。これは本来多くの人が抱える問題のはずなのに。村上祐子さんを『朝まで生テレビ!』から下ろすべきではない」と持論を展開し、村上記者が離婚訴訟係争中であるとした。

 25日付の「NEWSポストセブン」では、村上記者はアナウンス部から政治部に異動して間もなく、夫と別居し、現在はNHK記者の自宅マンションを拠点として、事実上同棲状態にあると報じた。

 村上記者は2006年4月に、元同局アナウンサーの西脇亨輔氏(現・法務部所属弁護士)と結婚。15年7月に政治部に異動したが、西脇氏との夫婦関係は約10年で破綻していたことになる。

「二人の夫婦関係が破綻した後に交際が始まったのなら、三浦氏の主張にも一理あります。しかし、村上記者の不倫が原因で、別居に至ったのなら、モメるのは当然でしょうね。ましてや、西脇氏は弁護士資格をもっていますから、そう簡単には引けないでしょう」(スポーツ紙記者)

 村上記者とNHK記者の交際が、どの時点でスタートしたのか気になるところではあるが、村上記者がテレビ画面に登場することは、残念ながら当分ないだろう。
(文=田中七男)

中国で洞窟遭難事故が発生! 60時間で捜索打ち切り、少年見殺しに……

 昨年6月、タイの洞窟で少年12人とサッカーコーチ1人の13人が遭難した事故では、世界各国からレスキュー隊が救援に集結。結果、隊員一人が死亡したものの、13人の少年たちは無事救助された。この感動の実話はすでに映画化も決定しているが、彼ら少年がもし中国の洞窟で遭難していれば、その運命は変わっていたかもしれない。

 3月、中国でも少年が洞窟内で遭難する事故が発生したのだが、ハッピーエンドとはならなかったのだ。

「南方都市報」(3月21日付)によると事故は3月16日、湖北省恩施市内にある山間の洞窟で発生した。地元に住む中学生の少年7人が洞窟内部に入り、入口から奥に400mほど進んだところにある地底湖で遊んでいたところ、1名の少年が潜ったまま浮かんでこなくなったというのだ。

 そこで6人の少年たちはすぐに洞窟を飛び出して保護者たちに助けを求め、保護者が消防に救助を要請。事故が起こった洞窟にレスキュー隊が派遣されたのだ。少年が行方不明となった地底湖は20㎡ほどの広さで、水は泥などで濁っており、水中の様子を確認することは出来なかったという。現場にはレスキュー隊や消防など100名以上の人員が集められ、4名のレスキュー隊が池の内部に潜り少年の捜索を行うも発見に至らなかった。その後、地底湖の水を洞窟の外に排水する作業が行われた。しかし、3台の抽水ポンプで池の水を外に排水するも水の量が多いためか数時間経っても、地底湖の水位はわずか数ミリしか減少しなかったのだ。

 さらに不運なことに、内陸部にある湖北省には、水難事故の専門部隊がなかった。そこで当局は、約1000キロ離れた広東省の部隊に応援を要請し、2名の専門隊員が派遣された。

 彼らの水中捜索により、地底湖の水面下に大きな空間が広がっていることが判明した。行方不明になった少年は、その空間で生存しているという希望も出てきた。

 しかし事件発生から60時間後、捜索は突然打ち切られる。地元当局は「レスキュー隊員の身に二次災害が起こってしまう可能性があることも考慮した少年の両親が、捜索の打ち切りを願い出た」としているが、ネット上では不信感が広がっている。中国版ツイッター「微博」では、「自分の子が生きているかもしれないのに見殺しにする親がいるだろうか」「水難事故の専門隊員が2名しかいないのは少なすぎる」「タイの遭難事故の時のように、海外に救援要請するべきだった」など、地元当局の対応を非難する声が上がっている。

 捜索が打ち切られて以降、地元メディアによる事故に関する続報もない。少年は、中国社会の深い闇に永遠に葬り去られる形となった。

(文=牧野源)

たらちねの母が語る初恋の思い出と戦争体験……平成の終わりに問う『誰がために憲法はある』

 母が元気なときに、もっといろんな話を聞いておけばよかった。多感な少女時代に戦争を体験し、戦後の混乱期を過ごした母親たちは、いったいどんな想いで大人になり、子どもを育てたのだろうか。親孝行する機会もなくこの世を去った親のことを考えると、胸がチクリとする。渡辺美佐子主演のドキュメンタリー映画『誰がために憲法はある』は、そんな世代が共感を覚えるものとなっている。

 渡辺美佐子は1932年生まれ、俳優座出身の大ベテラン女優だ。1970~80年代は『ムー』『ムー一族』『赤い疑惑』(どれもTBS系)などの人気ドラマで母親役を演じることが多かった。黄金期のテレビドラマを観て育った世代にとっては、いわば“日本の母”のような存在だ。そんな渡辺美佐子が85歳を過ぎ、自身の少女時代を振り返り、子や孫の世代に伝えなくてはならない大切なメッセージをスクリーン上からこちらに向けて、せつせつと語りかけてくる。

 渡辺美佐子が語る初恋の思い出が、このドキュメンタリーの核となっている。都内の小学校に通っていた少女時代、気になるひとりの同級生がいた。その男の子は登校時の通学路で、渡辺美佐子が現われるのをいつも待っていた。当時は男の子と女の子が親しく言葉を交わすこともなく、ただ一緒に学校に向かうだけの関係だった。手を繋ぐことすらなかったが、彼女にとってそれは淡い初恋の記憶だった。

 多くのテレビドラマや映画に出演し、人気女優となった渡辺美佐子は、1980年に『小川宏ショー』(フジテレビ系)の名物コーナー“ご対面”に出演。このとき渡辺美佐子が再会を願ったのは、小学校時代のあの初恋の男の子だった。お互いにおばさん、おじさんになった今なら、いろんな思い出を語り合うこともできるんじゃないかと番組出演したものの、生放送中に意外な事実を知ることになる。

 渡辺美佐子は男の子の名前をきちんと覚えておらず、“水瀧くん”と曖昧に記憶していた少年は、終戦直前に広島へと疎開していた。そして1945年8月6日に広島に投下された原爆により、爆心地にいた広島二中の生徒321人と教員4人と共に消滅していたのだ。遺体の一部も遺品もまったく見つからなかったという。“水瀧くん”の代わりに番組に出演した“水瀧くん”の両親からそのことを聞かされ、渡辺美佐子のその後の人生は大きく変わっていく。

 85年から全国を巡回する朗読劇『この子たちの夏』に参加し、2008年からは新劇系の女優仲間と共に「夏の会」を結成、『夏の雲は忘れない ヒロシマ・ナガサキ一九四五』として公演を続けてきた。転校して別れたきりとなっていた“水瀧くん”や同年代の少年少女たちは、どんな想いで運命の日を過ごしたのかを舞台上で再現している。「夏の会」のメンバーは、『3年B組金八先生』(TBS系)で鶴見辰吾の母親を演じた高田敏江、海外ドラマ『大草原の小さな家』(NHK総合)でお母さんの声を長年吹き替えてきた日色ともゑ、『十年愛』(TBS系)での姑役が印象に残る岩本多代ら、母親役で馴染みのある女優たちが多い。舞台という表現の場で“母親”たちが反戦を訴えて闘う姿を、このドキュメンタリー映画は記録している。

 本作を撮った井上淳一監督は、門脇麦、井浦新らが熱演した実録映画『止められるか、俺たちを』(18)の脚本家として知られる。『止められるか、俺たちを』は井上監督の師にあたる若松孝二監督の若き日を描いた青春映画だった。『止め俺』は若松監督の“父性”に惹かれた若者たちの物語でもあったが、今回の『誰がために憲法はある』は“母性”を強く感じさせるものとなっている。

 1965年生まれの井上監督にとって、渡辺美佐子はまさに母親世代。まったくの偶然だが、井上監督の母親と渡辺美佐子は同年同日生まれだそうだ。戦争を知らない若い世代に向けて反戦メッセージを伝えようとする“もう一人の母”に、自称“不肖の息子”がカメラを回しながら寄り添うことで完成したドキュメンタリーだと言えるだろう。

井上淳一「若松監督は僕にとって師匠以上父親未満の存在でした。若松さんは福島原発事故を題材にした映画の企画を考えていましたが、2012年に交通事故で亡くなってしまった。僕が監督したドキュメンタリー映画『大地を受け継ぐ』(16)は僕なりに若松さんの遺志を形にしたものです。若松さんが今も生きていたら、憲法改正を強引に進めようとする現政権を皮肉った映画もきっと企画したはず。そんなことを考えていたときに、松元ヒロさんが憲法を擬人化して演じている一人芝居『憲法くん』を知ったんです。恥ずかしい話ですが、若い頃は“憲法とは国家権力を縛るためにある”ということを知りませんでした。『憲法くん』はそういう憲法の基本のキの字を分かりやすく伝えています。これならば、届かない人にも届くのではないかと映画にすることにしました。映画版は戦争を体験している高齢の俳優のほうが、よりリアリティーが出せるだろうと考えたところ、渡辺美佐子さんが出演をOKしてくれました。上映時間12分の短編映画として『憲法くん』の撮影をしているときに、渡辺さんの初恋のエピソードを知り、ドキュメンタリーパートを加えることで『誰がために憲法はある』ができました。いろんな繋がりがあって完成した映画です」

 

 2019年で最後となる渡辺美佐子たち「夏の会」の公演の様子を追ったドキュメンタリーパートは、2018年6月の広島で撮影された。折しも、西日本大豪雨と重なり、日色たちがインタビューに応えるシーンの背景には大粒の雨で曇って見える原爆ドームが窓ガラス越しに映っている。大豪雨によって撮影日数を短縮せざるをえなかったそうだが、井上監督は撮影のことだけでなく、もうひとつ気に病むことがあった。その頃、井上監督の実の母親は末期がんを患い、愛知県の実家で闘病中だった。

井上淳一「余命宣告されていたこともあり心の準備はしていたのですが、渡辺さんたちをカメラで追いながらも、どこかで母のことが気になっていた部分はあったと思います。母は2018年8月に亡くなったのですが、最期の2週間は母にずっと付き添いました。亡くなる前の母は、子どもの頃のことをよく話しました。『お父さんに会いたい』としきりに言うので、僕の父のことかなと思ったら、祖父のことでした。子どもの頃の記憶は鮮明に残っていたようです。母は三重県桑名市育ちなので、軍港のあった桑名で空襲も体験していたはずですが、そのことは口にしませんでした。僕の母だけでなく、つらい過去は話したくないという戦争体験者は多いと思います。そんな母には聞けなかったことを、誕生日が同じ“もう一人の母”である渡辺さんに求めていたのかもしれませんね」

 ドキュメンタリーパートの後半、渡辺美佐子の初恋の男の子“水瀧くん”の本名を我々も知ることになる。そのとき、広島に投下された原爆による犠牲者数14万人という数字が、ひとりの人間の命の重みへと変わる。

 映画の最後、憲法くんに扮した渡辺美佐子は憲法の前文を、スクリーンを見つめている観客に向かって朗々と語りかける。この国の主権は国民にあることを明記した憲法くんを、毅然とした表情で演じるたらちねの母。“母性”とは優しさや温かさだけではなく、そこにはたくましさや痛み、苦み、哀しみといった多くのものが内包されていた。
(文=長野辰次)

たらちねの母が語る初恋の思い出と戦争体験……平成の終わりに問う『誰がために憲法はある』の画像4

『誰がために憲法はある』
監督/井上淳一 『憲法くん』作/松元ヒロ 音楽/PANTA
撮影/蔦井孝洋、土屋武史、髙間賢治、向山英司
出演/渡辺美佐子、高田敏江、寺田路恵、大原ますみ、岩本多代、日色ともゑ、長内美那子、柳川慶子、山口果林、大橋芳枝
配給/太秦 4月27日(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開
(C)「誰がために憲法はある」製作運動体
http://www.tagatame-kenpou.com

たらちねの母が語る初恋の思い出と戦争体験……平成の終わりに問う『誰がために憲法はある』の画像5『パンドラ映画館』電子書籍発売中!
日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』
が電子書籍になりました。
詳細はこちらから!

 

Sexy Zoneマリウス葉のジェンダー観「“女子力”なんて気にせず、ありのままの自分でいよう」がティーンの救いになる

 Sexy Zoneのマリウス葉による「女子力」という言葉をめぐる発言が、インターネット上で拡散している。

 マリウス葉の発言は、4月22日発売の「Myojo」(集英社)2019年6月号でのこと。新学年の始まりということで「スクールライフお悩み相談BOOK」なる小冊子がついており、King & Prince、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、ジャニーズWEST、A.B.C-Z、Snow Man、Travis Japan、SixTONESといったグループのアイドルたちが読者からの悩み相談に答えている。

 マリウス葉は、「女子力の低さ」に悩む13歳の女の子からの便りに答えた。相談者は、<友だちやクラスメイトから「女子力がない」と言われます。ガサツなのは自分でもわかっています(中略)休み時間にバカ笑いするのをやめたほうがいいですか? 女子力の上げ方がイマイチよくわかりません>という悩みを綴っている。

 この悩みにマリウスは、<女子力なんて古い! 男子も女子も関係なくありのまま生きて>と回答。「女子力」などという言葉や概念に惑わされず、自分自身を認め、愛することが大事だとアドバイスしたのだ。

<なんかさ、そもそも“女子力”っていう表現が、もう古くない? 今はそういう時代じゃないと思う。男子も女子も関係ないんだから、“女子だからこうしなきゃ”とか気にしなくていいよ! ありのままの自分でいることがいちばん。自信を持って堂々と生きればいいし、もし誰かに何か言われても、「自分のことは自分がよく理解してるから」ってキッパリ返せたらステキだよね>

 マリウスは続けて、相談者の<休み時間にバカ笑いするのをやめたほうがいいですか?>という質問に対しても、<バカ笑いだっていいと思う! その笑い方がきっかけで、いっしょに笑いたい友だちが増えたり、ひなちゃん(引用者注:相談者の名前)のことを好きになる人が現れたりするかもしれないし>と答えている。

 「男なら強くあるべき、女ならおしとやかであるべき」といった決め付けから解放されることを提案するマリウスのアドバイスは、読者である10代学生の心をほぐすだろう。

 相談の文面から察するに、相談者の個性は「明るい性格」であるはずなのに、世間が押し付ける規範を気にするあまり、大事なその個性を殺してしまいそうになっていた。マリウスのこの回答は、ひとりの女の子の人生を救ったともいえるかもしれない。

 この回答にSNS上では、絶賛の言葉が飛び交っていた。

<マリウスのジェンダー観については本当にいつも感心させられる……女子力なんて古い!と言いきる男性アイドルなかなか居ないよな>
<男子も女子も関係ないんだから〜っていうマリウスかっこいいな…さすがすぎる>
<女子力に苦められる女性や生きづらい世の中でどう生きていくかとかいつも平和や平等を考えてくれてるマリウスは本当にこれからの多様性社会で輝くアイドルだよ>

マリウス葉のジェンダー観
 マリウスがこのようにジェンダー論や、「多様性・自尊感情」の大切さを訴えたのは今回が初めてではない。

 2018年5月23日放送『Sexy ZoneのQrzone』(文化放送)でもこんな一幕があった。

 菊池風磨とマリウスが出演したこの回の番組では、リスナーから送られてきた、<好きな人のために女子力を上げようと思ったのですが、ふと、女子力とはなんなのか、女子である自分のことがわからなくなってしまいました。男性から見た女子力ってなんですか、教えてほしいです>という悩み相談のメールに回答していた。

 このメールを読んだマリウスは<女子力っていうワード自体がなんか……>と、「女子力」なる言葉自体への違和感を表明しつつ、<女子力って、結局、“美”を意識することじゃない?>と結論づけた。

 ただ、それは「女子」に限った話ではない。“美”を意識するのは男性も同じだからだ。

 マリウスは<最近ってやっぱりジェンダーレスだったりそういうのがあるからこそ、男性がメイクとか化粧水とか美容を意識するようにもなっている>とし、そのうえで<男性も男性でそれが普通になってきた>と語る。

 つまり、「女だから」「男だから」といった主題の立て方がそもそもナンセンスなのだ。

 その後、菊池が<ご飯つくるのが上手とかさ、洗濯をこまめにするとか、掃除ができるとか、それは女子力ではないんですか?>と、家事能力にまつわる「女子力」に関する質問をぶつけると、マリウスは<それは女子力だけど……>と口ごもる。

 世間的には家事が得意な人に「女子力が高い」という評価がつくことはマリウスも認識しているが、それでもやはり、「家事」と「女子」がイコールで結ばれていることへの疑問は拭えない。

 美容を意識するのが女性だけではないのと同じように、家事をするのも女性だけではないからだ。マリウスは自分の両親のことを例に出しながらこのように語っている。

<最近ではそれは女性だけの役割でもなく、家にいる男性だったり、そういう人もするし。僕のお父さんとかもね、逆にお母さんが仕事をしているから、お父さんの方がご飯つくる数が多いから。(でも)だからって、『お父さん、女子力高いね』っていうのも違う気がするけどね>

 「美しくありたい」と思うことに性別は関係ないし、家族の誰が家事をやるかということにも性別は関係ない。

 だから、「その人個人の個性」や、「家族ごとの事情」といったものをまったく勘案せず安易に「女子力」といった言葉が使われている状況にマリウスは一言もの申さずにはいられないのだ。

 このように多様性を重んじる発言を頻繁に行う男性タレントといえば、りゅうちぇるが筆頭にあがるが、マリウスの発するジェンダーに関するメッセージも、りゅうちぇると同じぐらい深く、強い。

 ジャニーズ事務所に所属するトップアイドルのひとりが、こういったリベラルな考え方を発露する。その影響力は大きい。彼の言葉に救われるファンも少なくないことだろう。影響力の強いタレントの活動は、社会を変える大きな力になるはずだ。

1D・ルイ、妻を亡くした高齢男性の「死ぬまでにやってみたいこと」をかなえる姿が感動呼ぶ

 2016年1月に長男が誕生し、所属するボーイズバンド「ワン・ダイレクション」(現在グループの活動は休止中)の中で一番早くパパになったルイ・トムリンソン。幸せもつかの間、同年12月に最愛の母親が白血病のため43歳で死去。今年3月には異父妹が心臓発作を起こして18歳の若さで亡くなるという、相次ぐ不幸に見舞われた。

 母親ジョアンナ・ディーキンが亡くなって3日後のテレビ番組には、「母が楽しみにしていたから」と予定通り生出演したルイだが、妹フェリシティの突然の死には大きなショックを受け、2日後に予定していたイベントへの出演をキャンセルした。SNSの更新も途絶えてしまい、「妹の死から立ち直るには相当な時間がかかるのではないか」とファンを心配させた。

 ルイは、妹の死から1カ月以上たった4月17日、ツイートを再開。応援してくれているファンに感謝すると共に、「数カ月の間に書いた曲の歌入れを始めた」と報告した。また、22日にはインスタグラムを更新し、「これまではヒットするような曲にしか興味がなかったけど、これからは自分が本当に好きなことをすると決めた」「自分の好きな音楽を作り、ファンに“ルイのファン”であることを誇りに思ってもらえるようにする。今日から新たなスタートを切る」と宣言。「今日を楽しみ、人生を楽しもう! 迷うことなくね」と自分に言い聞かせるように締めくくった。

 そんなルイが24日、3月7日に発売した亡き母親に捧げる新曲「Two of Us」のミュージックビデオ(以下、MV)を公開。「Richard’s Bucket List Official Video」というサブタイトル通り、「リチャードの『死ぬまでにやってみたいことリスト(バケットリスト)』をかなえてあげる」という内容になっている。リチャードとは、ルイが母親を失った同じ月に、アルツハイマー病で妻を亡くした83歳の男性リチャード・グリーン氏とのことだ。

 ルイは同日、インスタグラムで「1カ月ほど前に、リチャードという素晴らしい男性に出会った。彼にはやりたいことがいくつかあって、僕はぜひその手助けをしたいと思ったんだ」「リチャードは、つらい経験をしても笑うことを忘れずに幸せに生きようと努力する、無敵の人間なんだ」と説明。「僕がこのビデオ制作を楽しんだくらい、みんなも楽しんでくれるといいな」と新作MVに込めた思いを明かし、公式YouTubeチャンネルにてMVを公開した。

 MVは7分を超える長いもので、冒頭でリチャードがどのような人生を歩んできたのか説明される。ルイはリチャードの自宅を訪問し、同時期に愛する人を亡くした2人が遺族としての悲しみを分かち合った後、バケットリスト制覇に向けて出発する。

 リチャードは、ヘリコプターを操縦し、サーキットコースでレーシングカーを爆走させるなど、次々に望みをかなえていく。念願のタトゥーは決心がつかなかったのか、急きょルイに彫る側に回った。また、ルイと並んでローラーコースターに乗り、夜には観客で埋め尽くされたルイのライブに飛び入りして、オペラ『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」を堂々と熱唱。そばで見守るルイは優しい笑顔を見せていた。

 MVが終わりに近づくと、画面に「愛がいっぱいの心の中であなたを抱きしめる」「この人生は僕たち2人のためのものだから」という歌詞が浮かび、最後にアルツハイマー病協会、ブルーベル・ウッド子ども病院、英国がん研究所への支援/寄付を呼びかけ、終了する。

 MVはたちまち140万回再生され、「いいね!」は31万を超え、2万4,000以上ものコメントが書き込まれている。コメントは「感動した」「涙が止まらない」といったものばかりで、「シンプルだけど、素晴らしいMV」とネットでも大きな話題になっている。

 ルイがMVを紹介するインスタグラムの投稿にも2万8,000を超えるコメントが書き込まれており、ワン・ダイレクションのメンバーも反応。リアム・ペインは「信じられないほど素晴らしい」と書き込み、ナイル・ホーランは「めちゃくちゃすごいよ、Tommo(ルイの愛称)!」と称賛した。

 MVのルイは終始笑顔だが、母親の死に触れたときは暗い表情になり、つらい体験を乗り越えてないよう。悲しみが癒えるにはまだ時間がかかるだろうが、リチャードのように前向きに自分の人生を謳歌してほしい。

『執事 西園寺の名推理2』予想通りの八千草薫ロス発生! トリックよりもプリンセス天功の方がミステリアス?

 上川隆也が完全無欠な執事役で主演を務めるドラマ『執事 西園寺の名推理2』(テレビ東京系)の第1話が19日に放送され、平均視聴率8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前作の最高記録7.9%をいきなり更新する結果となりました。

 伊集院百合子(吉行和子)の執事・西園寺一(上川)は、ある日、百合子が25年来の付き合いだという天才イリュージョニスト・薫子(プリンセス天功)のショーを観覧することに。すると、天女をモチーフにした瞬間移動の演目中、薫子が脇腹を刺され死んでしまう事件が発生します。

 この演目は、小部屋の中に閉じ込められた薫子が、離れた場所にある台の上に登場するというもので、客席から見えない通路を小部屋と台の間につくり移動する、という瞬間移動のトリックを西園寺はすぐに見抜きます。そして、その通路内に薫子の血痕があることから、何者かに刺されたことが判明するのでした。

 ところが、舞台袖で見守っていた絹代(秋元才加)や夏美(日南響子)、オペレーション・ルームにいた演出家の吉崎ら劇団員たちは、怪しい人物を目撃していないと証言。西園寺は、ショーの途中で客席から立ち去って行った久美子(浅野ゆう子)が事件に関わっているのではないかと睨みます。

 すると、久美子が薫子の先輩だったことや、25年前のショーの直前、演目で使う羽衣が消失したショックで久美子がショーに出られなくなり、その代役として薫子が舞台デビューを果たしたことが判明。その後、薫子が羽衣を盗んだ疑惑が生じ、2人の仲がこじれたというのです。

 また、久美子と絹代が母娘だということもわかり、丸山昭雄・刑事(佐藤二朗)ら警察は、復讐のための殺人だと決めつけます。

 しかし、他に真犯人がいるのではないかと疑う西園寺は、独自に調査を開始。その結果、事件発生時、オペレーション・ルームにいたハズの吉崎が、実際には防音用のガラスに自身の顔の映像を反射させてアリバイを確保していたことを突き止めるのです。

 殺人の動機は、吉崎が考えたトリックを薫子が演目に採用してくれないためであり、25年前の羽衣消失事件も吉崎が関わっていたことが発覚。吉崎は逆上し、絹代を人質にして逃亡を図りますが、西園寺が機敏な身のこなしで制したところで一件落着となりました。

 昨年4月に第1シリーズが放送され、すぐさま続編制作ということで人気の高さが窺える同ドラマですが、凝ったトリックよりも、西園寺のスタイリッシュな佇まいや、百合子への美しき忠誠心が見どころなのだと思います。

 そのため、前作からの視聴者にとって1番の注目ポイントは、がん治療で休業中の八千草薫に代わり、今作から百合子役に抜擢された吉行のキャラづくりだったと思います。

 吉行も八千草と同様、輝かしいキャリアを築く大女優であり、演技力は申し分ありません。上川とのやりとりも自然でした。ただ、達者すぎるんですよね。パーフェクトな執事の西園寺がいなくても、十分に生活していけそうな感じなんです。

 その一方で八千草には、今にも消え入りそうな儚げな雰囲気が漂っていました。それを見守る西園寺は、主というより老齢の祖母に接するようであり、残されたわずかな時間を1秒でも惜しむまい、百合子を守るために完璧であらねばならないんだ、という愛情からくる強さみたいなものが感じられました。

 案の定、ネット上でも八千草ロスを訴える声が少なくないようですが、現在闘病中の身ですから、これはもう仕方ありませんよね。受け入れるしかありません。メイドの前田美佳(岡本玲)がイギリス留学中で不在、というのも前作ファンからすれば寂しいところだと思います。ただ、岡本は19日の放送後、「いつ戻ってくるのかしら?」と含みをもたせたツイートをしているので、この先の大事な局面で登場するのかもしれません。

 トリックに関しては、前述したように特に目新しいものはありませんでした。防音ガラスにパソコン画面の顔を反射させてアリバイ確保というのは、かなり無理があるのでは? とも思いましたが、その辺りの微妙な設定は前作同様です。現場にしゃしゃり出てくる名探偵に対して、無能な刑事がイライラする手垢がつきまくった関係性も相変わらず。謎解きの面白さをメインで楽しむドラマではないのだと思いますし、今回に限っていえば、プリンセス天功の存在そのものの方がよっぽどミステリアスだったと思います。

 気になったのは、その天功が演じた薫子が殺された場面。瞬間移動中に吉崎に刺されたものの助けを求めず、最後までショーを続けたのはなぜか、という小さな謎が提示された点です。

 これを西園寺は、薫子が新人時代に久美子から受けた、「一度お客様の前に出たら、何があっても魔法(ショー)を止めちゃいけない」という教えを守ったためだと解き、そのことを知った久美子が涙を流すという感動仕立ての展開になりました。けれど、久美子は羽衣が無くなって動揺した結果、舞台を降板した過去があるんですね。それが頭にあったため、このシーンはどうにも心を動かされませんでしたし、感動の押し売り感がありました。

 次回は爆破事件が描かれるとのことですが、『令和』が発表直後にはしっくりこなかったように、吉行の百合子役も次第に違和感がなくなっていくことでしょう。上川との新たな名コンビぶりが発揮されることを期待したいと思います。

(文=大羽鴨乃)

TBS『わたし、定時で帰ります。』シリアスな題材で光る、吉高由里子の“チャラさ”という才能

 TBSの火曜夜10時枠のドラマ『わたし、定時で帰ります。』が話題を呼んでいる。

 本作は、会社での働き方に深く切り込んだ作品だ。始まる前は、主演の吉高由里子が定時に帰り、居酒屋を飲み歩くようなお気楽な内容になるかと思われていたが、予想に反したシリアスな内容だったため、第1話放送終了後、SNSでは主人公の働き方に対する賛否両論が巻き起こった。自分の職場と重ねて見ている人が多いようで、他人事ではないと感じているようだ。

 WEB制作会社で働く東山結衣(吉高)は定時になると誰よりも早く退社し、残業ゼロをモットーとしている。前の会社で超過労働による事故を起こし、意識不明の重体となった結衣は、今の会社に入る際に無理することはやめようと思い、効率の良い仕事を心がけて恋人との時間も大切にしていた。

 そんな結衣の考えは、働き方改革が叫ばれる世の中とマッチしたものだ。しかし、誰もが彼女のように生きられるわけではない。一生懸命働こうとするあまり、自分のやり方を押し付けて孤立する三谷佳菜子(シシド・カフカ)や、産後に復帰してワーキングマザーとして仕事ができることを証明しようとするあまり、育児との狭間で疲弊していく賤ヶ岳八重(内田有紀)。職場で空回りする彼女たちに対して「無理しなくていいんだよ」と結衣が受け止めることで、彼女たちがラクになる姿が、第1~2話では描かれた。

『ゆとりですがなにか』や『獣になれない私たち』(ともに日本テレビ系)など、会社を舞台にした話題作が近年増えている。会社モノがいま面白いのは、労働問題や女性差別といった、社会が抱える諸問題が会社に集約されているからだ。中でも「働き方」をめぐる世代間の意見対立は深刻で、50代前後の上司世代と新入社員に挟まれて葛藤する30代の中堅社員に、そのしわ寄せがいっている。上は昭和のバブル世代。下は何を考えているかわからないさとり世代。30代はその狭間で苦しんでいる。

 そんな悩める30代女子の葛藤をシリアスに演じ高く評価されたのが『獣になれない私たち』の新垣結衣だったが、近い境遇の30代女子を演じても吉高のほうが安心して見ていられるのは、彼女のほうが何倍も“チャラい”からだろう。

 吉高は現在30歳。女優としての彼女が世間に広く知られるようになったのは、蜷川幸雄の映画『蛇にピアス』だ。芥川賞を受賞した金原ひとみの同名小説を映画化した本作で吉高が演じたのは、ルイという少女。ルイは、タトゥー、スプリット・タン、ピアッシングといった人体改造にハマるアマ(高良健吾)と出会ったことで未知の世界へと足を踏み入れる。

 本作で吉高は、茶髪で巻き髪のギャルを演じている。劇中ではヌードを披露し、激しい濡れ場も演じているため、今の吉高しか知らない人が見たらショックを受けるかもしれない。

 しかし、当時からしゃべり方が軽妙でふわっとしていて、殺伐としたシーンを演じてもどこかユーモラスなチャラさが漂う。これは彼女が持つ天賦の才能だろう。逆にどれだけチャラいキャラを演じていても、常に暗い影が見え隠れする。

 園子温の映画『紀子の食卓』は、そんな吉高の明るさの中にある暗さが引き出された初期の代表作だろう。チャラさと暗さをオセロの表裏のようにひっくり返し、明るさの中にある暗さと、暗さの中にある明るさを体現してきた。だからこそ、女優として高く評価されるようになったのだ。

 やがて、20歳を越えると前田弘二のコメディ映画『婚前特急』や沖田修一監督の『横道世之介』などに出演し、コミカルな部分を強く打ち出した明るい作品が増えていく。そして連続テレビ小説『花子とアン』(NHK)で主演を務めたことで、彼女は国民的女優の一人に仲間入りを果たした。

 現在の彼女のイメージは、陽気なお姉ちゃんという感じだ。ヘラヘラしたしゃべり方はいつも軽く酔っ払っているみたいで、一緒にお酒を飲んだらさぞかし楽しいことだろう。

 その意味で彼女の一番のハマり役は、サントリー「トリス・ハイボール」のCM かもしれない。「ドリフ大爆笑のテーマ」の替え歌に乗ってハイボールを飲む吉高は、陽気で明るく健康的。いつもヘラヘラしているチャラいイメージは、このCMで完成した。

 吉高のこうしたキャラクターは、近年のドラマや映画においては悪目立ちしており、女優としての幅を狭めているようで不満だった。しかし『わたし、定時で帰ります。』の結衣は、彼女のキャラクターがうまく生かされている。ドラマで描かれる問題がシリアスで重いからこそ、吉高のチャラさの中にある優しさが救いとなるのだ。

 それは、キツイ現実に対する中和剤のようなものだ。本作を見て、吉高の女優としてのポテンシャルの高さをあらためて理解したような気がする。つらいご時世だからこそ、職場に一人、吉高がいてくれたらと思う。

●なりま・れいいち
1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。

◆「女優の花道」過去記事はこちらから◆

フジ『結婚できない男』、13年ぶり復活も「『ショムニ』の大爆死思い出す」などと心配の声

 2006年に阿部寛が主演を務めた連続ドラマ『結婚できない男』(フジテレビ系)の続編が、今年10月期に放送されることが明らかになった。ネット上のドラマファンは歓喜しつつも、「フジテレビだから心配」とも言われている。

「同作は『結婚できないのではなく結婚しない』と言い張る、主人公・桑野信介(阿部)の日常を描いたドラマ。06年放送時は、最終回の平均視聴率が22.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、全話平均でも16.9%を記録しており、大ヒットとなりました。そんな前作から13年後が舞台となっているそうで、桑野は相変わらず独身という設定。ネット上には『すごく好きなドラマだったからうれしい!』『続編待ってました!』といった声が寄せられています」(芸能ライター)

 その一方で、「阿部さん以外のキャストがガラッと変わりそう」という懸念も。

「前作には、桑野と同業者の金田裕之役で高知東生が出演していましたが、16年に覚せい剤取締法違反で逮捕されたため、その後の再放送では出演シーンがカットされるなどしています。高知は18年からフリーで芸能活動を再開しているとはいえ、続編に出る可能性は低いでしょう」(同)

 また、桑野は前作で内科医・早坂夏美(夏川結衣)との距離を縮めていたが、続編のあらすじには「交際まで発展したものの、愛想を尽かされてしまい、その後に破局」と2人の関係が書かれており、ネット上では「夏川さんも出ないってこと!?」「高知は仕方ないにしても、夏川さんには出てほしかったからショック」「本当に前作が良かったから、できるだけ同じキャストで見たかった……」などと言われている。

「そのほか、『面白かったって言っても13年前だし……。今のフジを思うと不安』『フジは続編とかリメイクがヘタくそだからね。あんまり期待しない方がいいかも』といった書き込みも。確かに、1998年から開始した江角マキコ主演の大人気ドラマ『ショムニ』シリーズは、13年に江角以外のキャストを一新して続編を放送したところ、ネット上に批判が噴出。その結果、初回こそ18.3%を獲得したものの、最終回は自己最低の7.8%と、目も当てられない状態でした。『結婚できない男』も続編でキャスト変更が起こるとなれば、やはり『ショムニ』の大爆死を思い出しますよね」(同)

 さらに、フジの時代劇『大奥』シリーズも、03・05年に放送された連ドラは、それぞれ視聴率2ケタを獲得していたが、16年のスペシャルドラマは第1部が9.6%、第2部が9.2%と不発。そして、今年3月にフジテレビ開局60周年特別ドラマとして放送された『大奥 最終章』は、なんと6.9%の“大爆死”だった。

「今期はさらに、竹内結子主演で人気を博した『ストロベリーナイト』シリーズのリメイク版『ストロベリーナイト・サーガ』を、二階堂ふみ&KAT-TUN・亀梨和也のW主演で放送していますが、こちらも不評で、初回から視聴率1ケタ台を連発。こうした状況なので、『結婚できない男』ファンが不安になるのも無理はないでしょう」(同)

 フジテレビには今度こそ、視聴者をガッカリさせない続編を作ってほしいものだ。

『インハンド』山下智久、1番かっこいいパターンのギャップでキャラ確立に一歩前進 濱田岳の卓越したコミカル演技が冴える

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第2話が19日に放送され、平均視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.8ポイントダウンとなってしまいました。

 寄生虫学者・紐倉哲(山下)の助手として働くことになった高家春馬(濱田岳)は、その人使いの荒さに辟易。マダニの研究をするも実用的なものとは思えず、モチベーションも上がりません。

 そんな折、ハートランドウィルスに感染したとみられる女性が入院したとの情報が紐倉のもとへ。このウィルスは本来、日本にはいないシカダニを媒介に感染するため、紐倉はその感染ルートに興味を示します。

 感染した女性のマンションを訪ねると、出てきたのは9歳の息子・渉(込江大牙)。母親と2人暮らしのため、今は上階に住む柔道のコーチに面倒を見てもらっているとのこと。部屋の中を物色した紐倉は、渉が犬と一緒に映る写真を発見します。

 その犬は、別居する渉の父・相原光一の飼い犬で、相原は仕事でアメリカと日本を何度も行き来しているため、感染元はここにあるのではないかと紐倉は睨みます。

 そんな中、渉の母親が死亡し、さらに7人のハートランドウィルス感染者が発生。サイエンス・メディカル対策室の牧野巴(菜々緒)の協力を得て共通点を探ったところ、全員が御殿場で開催されたアジリティ(犬の障害物競走)に参加し、その中には相原も含まれることがわかります。

 また、感染者のカラダにシカダニに噛まれた痕がないため、自身は発症せずに周囲の人間に接触感染させてしまう、スーパースプレッダーと呼ばれる特異体質の持ち主がいるのではないかと、紐倉は推測します。

 その最も疑わしい人物である相原のマンションを訪ねたところ、リビングの床に倒れて死体となった状態で発見。手にはアジリティの参加券が握られ、御殿場に行く前に死んだことや、渉が以前から母親には内緒でこっそり会いに来ていたことが発覚します。

 さらに、渉の面倒を見ている柔道のコーチも感染したことで、渉がスーパースプレッダーであることが確定。すぐさま隔離されるのですが、その理由を伝えるべきかどうか、牧野は判断に迷います。

 その姿を見かねた紐倉は、絶対に伝えるべきだと主張。しかしそれは、両親の死を招いた細菌の感染主であることを伝えることにもなるため、あまりにも無慈悲だと高家は激昂し、2人は仲違いしてしまうのでした。

 しかし結局、渉はテレビのニュースを通じて事実を知ってしまい、罪の意識に苛まれて病院から逃走。捜索にあたった牧野と高家は、渉が紐倉の研究所にいることを突き止めます。

 2人が研究所に到着すると、マスコミから“生物兵器”呼ばわりされたことを嘆き悲しむ渉は、再び逃げ出そうとしてしまいます。そんな渉に対し、紐倉が訥々と語り始めたのは、右手を失った経緯。飼い犬が傷口を舐めたことで細菌が感染し、切断するハメになってしまったものの、悪いのは病原体であると話し、ハートランドウィルスの抗体をつくる手掛かりが秘められた渉は今後、人類の救世主になりうるのだから、「生きてくれ」と説得するのでした。

 実は右手を失った経緯は渉のためについたウソだったのですが、紐倉にも優しい心があることを知った高家は、再び助手として働くことを決意。研究所を訪れたところ、義手を外して汗まみれになりながら苦しむ紐倉の姿を発見し呆然……というところで今回は終了となりました。

 前回同様、山下のセリフは聴き取りづらい部分があったのですが、冷淡かと思いきや実は誰よりも相手のことを深く考えている、“悪者、実は良い人”という1番かっこいいパターンのギャップを見せ、キャラ確立に一歩前進した印象でした。美しい顔立ち、渉を説得した時の優しい眼差しで、多くの女性視聴者のハートを撃ち抜いたことでしょう。渉がはしゃいでいたように、ロボット風の義手がヒーロー的な見方をされれば、子どもからの人気もゲットとなるかもしれません。

 その山下に代名詞のドSキャラを奪われ、前回はなんとも中途半端な立ち位置に感じられた菜々緒ですが、今回は保守的な上司のケツを叩き、正義のために奔走して存在感を発揮。見た目はクールながら中身は熱血、という新たなキャラを徐々に作り上げている感じがしました。

 ただ、この2人が活きるのは、卓越した演技力をもつ濱田の存在があってこそ。コミカルな演技はもちろんのこと、渉に対して隔離の説明をするかしないかで紐倉と揉めた時の感情的な演技は秀逸でした。この場面では、紐倉の冷たい発言の裏に何か意図するところがあるのだろうと予想しつつも、視聴者の感情は高家の方へと揺れたことでしょう。渉に真実を教えないことが優しさなのだと。そんな高家の存在によって、紐倉のギャップの振れ幅が何倍にも大きくなる効果が生まれたのだと思います。

 3人が絡むシーンが多くなったことで、前回よりも確実に見応えがアップしました。今後、隠蔽体質の厚労省にどす黒いキャラが登場することで、牧野との敵対関係が生まれ、さらに紐倉と高家が巻き込まれてと、面白い展開になっていくのではないかという予感も。人気シリーズになることを期待しつつ、次回を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

Sexy Zone、プロ野球中継延長に「また?」「多すぎ」とファン嘆息――冠番組の休止相次ぐ

 Sexy Zoneが週替わりでパーソナリティを務めるラジオ『Sexy ZoneのQrzone』(文化放送)。4月22日〜25日の放送回には菊池風磨と佐藤勝利が登場したが、23日と25日の放送はプロ野球延長のため休止になった。

 24日の放送回では、中学2年生のリスナーから届いた、「中1から付き合っている彼氏がいるのですが、最近部活が楽しくなってきたので、恋愛なんてしてる場合じゃないと思うようになりました。別れるか迷っています。Sexy Zoneの皆さんならどうしますか?」というメッセージを紹介し、「タイプによるよね。恋愛が力になるのか、恋愛が足を引っ張っちゃうのか、っていう……」と佐藤は真剣に思考。しかし菊池は「付き合うのって何すんのよ? 中学生の付き合うって何?」と中学生の恋愛事情が疑問のよう。

 とはいえ、この中学2年生のかわいい相談に、佐藤は「俺は恋愛を楽しみながら、部活やったほうがいいと思うけどな……」と別れないほうがいいとアドバイス。一方、菊池は「何はともあれ、恋愛なんかしてる場合じゃないと思った時点で、別にその人のこと好きじゃないんだろうな」と、リスナーの心はもう彼氏にはないと指摘。この菊池の意見が腑に落ちたのか佐藤は、「別れちゃえ!」とさっきのアドバイスとは真逆の言葉を言い放ったのだった。

 また今週はプロ野球中継の延長のため、放送が2回も休止に。さらに、先週16日の放送回も同様の理由で休止になっていたため、ファンからは「また?」「休止が多すぎる」という声が相次いでいた。

 プロ野球中継で放送がなくなるケースが絶たない現状に、ネット上では「とても残念。どこかで休止分を放送してほしい」「とても楽しみにしていたので残念。休止になった分を蔵出し等で放送してほしい」と、切実に訴えるファンも多い様子。

 放送休止になった回を、いつか“お蔵入りスペシャル”として放送してほしいものだ。
(華山いの)