佐藤健『るろうに剣心』最終章が2020年公開へ! 剣心の元妻・巴役は? 誰が演じても批判は免れない?

 佐藤健主演の映画実写映画『るろうに剣心』の最終章にあたる「追憶編」「人誅編」が2020年夏に2作連続公開されることがわかり、話題を呼んでいる。

 佐藤は最終章について「『るろうに剣心』に関しては、やはり特別な思いがあります。また、この2部作は、剣心の十字傷の秘密(剣心の過去)を描いていることもあり、剣心にとって間違いなく一番重要なエピソードです」「僕自身が絶対に作りたいと思っていたエピソードを撮影できる毎日を通して、これが自分にとってとても大切な作品になると実感しています」など、並々ならぬ熱い思いを語っている。

 この作品は12年8月に第1作目を上映しており、1作目の撮影をしていたころの佐藤はまだ22歳。スタントマンやCGを使わずに殺陣のパフォーマンスを見事に務めたとして、当時は大絶賛を浴びていた。そんなこともあり、このニュースを受けたネットでは「30歳で撮影って体力的にキツそう」「30あたりでアクションは大丈夫なのかな、現代の技術があれば加工でどうにでもできるけど」と佐藤の身体を心配する声が。しかし佐藤のビジュアルに関する心配はなく、むしろ「剣心って30くらいの設定だからビジュアルとしては今が1番合ってるんだよね。若く見える優男」という感想も出てくるほど期待が高まっている状態だ。

 「追憶編」「人誅編」編には主人公・緋村剣心の元妻である巴が出演するため、誰がこの巴役を担当するのかネットで話題に。撮影現場の目撃情報では有村架純や橋本愛の名前が出てきており、「有村架純って嘘でしょー!」「目だけだと橋本愛は雰囲気あるけど顔だけ見るとかなり気強そうでちょっとちがうかな……誰になってもみんな揉めそう(笑)」など、この2人のどちらかが元妻役を担当するのではといった推測の声も出てきている。

「たしかに、主人公の剣心が愛していた女性ということで、かなり原作ファンからも重要視されているキャラなので、誰が演じても異を唱える声は出てくるでしょうね」(芸能事務所関係者)

 また、この『るろうに剣心』は今までのキャスティングでも、そういったファンからの「違う!」の声はよく出ていた作品であるという。

「長身で色っぽい美人医者・高荷恵役を蒼井優さんが任されていたのですが、これには蒼井さんが『満場一致のミスキャストだと思いました』と自虐コメントしていたことも。また藤原竜也さんが演じた敵・志々雄真実の恋人である駒形由美を演じた高橋メアリージュンさんにも、グラマーな雰囲気がまったくないとファンからブーイングが出ていましたね」(同上)

 果たして、巴は誰が演じるのか。それを含めて映画の情報公開を心待ちにしたいところだ。

明石家さんま、小倉優子の再婚に大ショック!?「俺を飛び越えて……」

 16日放送の『踊る!さんま御殿』(日本テレビ系)に小倉優子が出演した。小倉は昨年末に40代の歯科医師男性と再婚しており、今回は結婚後初の番組登場となる。

 明石家さんまは小倉の再婚について「俺を飛び越えて……」と悔しいそぶりを見せた。小倉は11年に美容師の男性と結婚し、2人の男の子をもうけるも、2016年に夫の不倫が発覚する。不倫相手は、あろうことか小倉と同じ事務所に所属する後輩タレントだった。その後、17年に離婚が成立し、1年半ほどでの再婚となった。

 さんまは諦めきれないのか「どんな人なの? 何が違うの俺と……」と食い下がると、ヒロミがすかさず「すべて。そんな多分しゃべんないと思うもん」とツッコみ、笑いを誘っていた。それでもさんまは「おもろいのか、おもろないのかどちら?」と問いかけると、小倉は「なんでもツッコんでくれるんですよ」と、円滑なコミュニケーションができているとアピールした。それでもさんまは「素人やろ。下手くそやろ」と食い下がっていた。やはり小倉に未練があるのかもしれない。

 このくだりには前フリがある。小倉の離婚後、さんまはことあるごとに「俺とどう?」と再婚を求めていたが、小倉ははぐらかし続け、現在の夫との交際を始めた。昨年10月の交際発覚後初の出演時には小倉は「もうはっきりちゃんとお答えしようかなと」と、さんまの求めを断ろうとすると、さんまは「楽屋で言えや」とツッコみ、「なんで公開でフラれなあかんのや」と嘆いて笑いを誘っていた。

 小倉はある時期から「ゆうこりん」キャラをパッタリとやめ、離婚後はママタレとして活躍していた。今回もさんまとのやりとりは実にスムーズで、今後もバラエティ番組に欠かせないキャラクターとして活躍しそうな勢いだ。
(文=平田宏利)

その“教祖様”、ホントに大丈夫? 「1万円の自己啓発セミナー」へ行く前に知ってほしいコト

 誰にでも、心が弱ってしまう時はあります。救いを求める先が、信頼できる家族や友人ではないこともあるでしょう。「こうすれば幸せになる」と語りかける心理カウンセラー、スピリチュアリスト、霊能力者。彼らを見ていると、「私を救ってくれそう」「この人たちのようになれるかも」と、次第にそんな気持ちが膨らみ……ちょっと待って! それ、本当に信じて大丈夫? スピリチュアルウォッチャー・黒猫ドラネコが、無責任なことばかり言っている“教祖様”を、鋭い爪でひっかきます。

 はじめまして。黒猫ドラネコと申します。このたび、縁あって連載させていただくことになりました。Twitter上で2年ほど、ネット社会にはびこる“怪しいもの”や“おかしなこと”を観察してきました。一部には共感され、また一部には「なんだアイツ」と、多分言われています。少しでもご興味を持っていただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、私はこれまで「自己啓発セミナーの信者ビジネス」「怪しいスピリチュアル」などを、毎日のようにTwitterで批判してきました。子宮系女子、心屋カウンセリング、卑弥呼の生まれ変わり、スピリチュアルブロガーhappyちゃん、胎内記憶、アカシック・リーディング……。もしかしたら、どれか目にしたことがあるかもしれませんね。しかし、その実態や、距離感を誤った時の恐ろしさを、どれぐらい知っていますか?

「1万円の自己啓発セミナー」が招く“破滅”

 彼らの主戦場は、FacebookやInstagram、アメーバブログが多く、ここでは心の弱った人を甘くいざなうような話が散見されます。不思議なことに、Twitterは水が合わないのか、“教祖様”たちはすごくおとなしく、ほとんどそんな話をしていません(ちょっとはこっち来て、私とも遊んでくれや!)。

 私がこうして発信するようになったきっかけは、そんな彼らの恐ろしさを目の当たりにしたからです。私の大切な人は、スピリチュアルにかぶれ、無責任な自己啓発のマインドコントロールを受けたこともあってか、すっかり心が壊れてしまいました。家族は嘆き、親戚一同は悲しみ、その渦中に私はいました。当事者を抱きかかえ、同じようにもがいて、苦しんで……。あまり思い出したくないし、おもしろおかしくこの時のことを書くのは、難しいかもしれません。それでも、広めておくべき「被害」のわかりやすいケースでした。

 例えば、あなたの大切な友人が、ある日ネットで知った「受講料1万円の自己啓発セミナー」に行ったとしましょう。「おもしろかった」と喜んでいて、次週にはそこで「3万円の開運グッズ」を購入。この段階で「怪しいな」と思い、友人にやんわり注意してみるも、「あなたになにがわかるの?」「なにをしても自由だし、ほっといて」と突っぱねられてしまいます。そして友人は、翌月までに「年会費12万円のオンラインサロン」に入会し、「25万円の特別合宿」に参加。気づいた時には、「100万円の集中講座」を受け、「認定講師」になっていました。

 でも、その友人には家族がいます。子どもはまだ小さく、これからお金もかかるでしょう。それなのに、「幸せになった仲間がたくさんいる」「自分の幸せが、家族の喜び」「お金は出せば入ってくるもの」などと勝手なことを口走り、学資保険を解約するなどして、無計画に散財してしまいます。友人との約束は遅刻やドタキャンが当たり前になり、家族の注意にも聞く耳を持たず、平然と「人に迷惑をかけていい」と言うようになり、揚げ句の果てには、育児放棄まで……。

 これは、決して大げさな話ではありません。怪しいスピリチュアルや自己啓発セミナーに心酔してしまうと、同じような道をたどる可能性があるのです。

 知らないうちに金銭感覚や思考をコントロールされることが、どんなに恐ろしいことか。身近な人がこの状態になったら、「怪しいものにハマるのも人の自由」なんて言えなくなります。高額セミナーやお茶会などに通い、その手法に心酔した揚げ句「私にもできるかも!」なんて新たな“宗派”を立ち上げようとする。被害者がまったく悪意なく、加害者にクラスチェンジしたがる。小説の話じゃありません、現実に起こっていることなのです。

 もっとも気の毒なのは、すっかり“信者”と化してしまった人のご家族。様子がおかしいと気づいた時にはもう遅く、底なし沼から引き揚げるために、多大な労力と犠牲を払うことになります。……この話は、また次回に。

 「簡単に影響されるほうが悪い」、確かにそうかもしれません。しかし、私利私欲のために無責任に発信した側は、今のままではお咎めなしです。まずは「怪しいスピリチュアルビジネス、信者ビジネスなどで稼ぐ人々」を白日の下に晒して、「妄信すると危険」と注意喚起することが必要だと考えます。

 なにを信じるのも自由。だけど、その判断材料として、「こうすれば幸せになれる」という一方的な誘い文句だけでなく、否定的な意見があってもいいはずです。依存・共依存の心理分析などはちょっと後回しに、善人面しておかしなことを言っている人たちを一緒に観察し、立ち止まって考えてみませんか。バカバカしい言い分を取り上げ、社会的に危ないものなら否定したい。そんなスタンスで、これから書いていきたいと思います。

 ……過激なことをやっていると思われがちですが、私、割といいヤツですよ。このコラムは無料で読めるし、変なセミナーなんかに誘導しませんから。

■黒猫ドラネコ
 1983年5月生まれ。性別、職業は非公表。大分県出身、学生時代から大阪で過ごし結婚を機に上京。穏やかで細かい性格。自分勝手な人が嫌い。趣味はスポーツ観戦、カフェ巡り、漫画・アニメ鑑賞など。甘党でお酒よりジュースを好む。ショートスリーパーにつき夜行性。

Twitter/ブログ「黒猫ドラネコのブログ(仮)

吉高由里子『わたし、定時で帰ります。』“定時帰宅”の主人公はファンタジーでも、リアルな労働問題に共感の声!

 吉高由里子主演ドラマ『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)の第1話が4月16日に放送され、平均視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 お仕事ドラマといえば、ひと昔前は篠原涼子というイメージでしたが、『正義のセ』に続き今回。時代は吉高に変わりそうですね。ではでは、1話を振り返ってみましょう。

定時で帰るがモットー!

 WEB制作会社『NETHEROS』に務める東山結衣(吉高)は入社以来、残業ゼロ(本当かよ!)を貫き、退社後を充実させたいと考えている女性。恋人の諏訪巧(中丸雄一)との関係も良好で、私生活は充実していたが、突然、会社に仕事人間だった元カレ・種田晃太郎(向井理)が来てしまい、結衣は困惑する。

 そんな中、吸収合併された会社からやってきた堅物社員・三谷佳菜子(シシド・カフカ)が新人社員・小泉咲(ついひじ杏奈)と対立。耐えかねた小泉は突然会社を辞め、腹いせに三谷のパソコンのパスワードを勝手に書き換えてしまった。

 困った結衣は小泉に連絡するも、取り合ってくれず。三谷は会社中から責められてショックで無断欠勤してしまう。結衣は三谷の自宅へ赴くと、三谷は本音を吐露。結衣も自分が定時で帰る理由を告白し、2人は仲良く。結衣に説得され、三谷は翌日出社。仕事は種田が穴埋めしてくれ、無事、問題は解決した、というのが今回のストーリーでした。

 当初の予想では「有能な社員が大量仕事を電光石火の如く仕事をこなし、定時帰社するドラマ」だと思い、「それって『ハケンの品格』(日本テレビ系)と同じじゃん!」と思っていたのですが、見たら全然違ってました(笑)。(スタッフの皆さん、すみません……)

 よくあるお仕事ドラマではなく、現代に蔓延する労働問題を取り上げたドラマでして、それが結構リアルだなと。特に三谷が仕事ばかりしているのが、過去に受けたパワハラが原因だったという部分。三谷はゆとり世代で就職氷河期に就職した世代のようで、「休んだら終わり」「バカにされたくない」という気持ちで仕事しかしてこなかったんでしょう。

 世の中にもこういう人たくさんいるんじゃないでしょうか? 特に三谷と同じ世代は。ネットには「わかるわ~、私もそうだもん」「仕事やめても次があるかどうかわからないし、しがみついちゃうんだよね」「バカにされてできないってレッテル貼られたくない気持ちわかる」と共感する声がいっぱいありました。

“パスワードを変えてやめる”“口答えする”新入社員に関してですが、「こんな奴いるの?」とみなびっくりしていたよう。ですが、実際問題いるんですよね~。筆者の友人たち(全員アラサー)が毎年4月になると、「今年の新入社員はヤバイ」「仕事できないのに『それ、必要あります?』とか言ってくる」「入社早々、『あと3年したらやめるつもりなんで』と宣言された」など、衝撃的な話をするんですよ(笑)。だから、実際にモンスターな新入社員はたくさんいるです。そういうところもやけにリアル。(ただ、パスワード変えてやめるのは会社に損害を与えているので、賞罰欄に書かれ再就職不利になるだけではなく、損害賠償請求される可能性があるので、これを読んでいる新入社員の皆さんはやめておいたほうがいいと思います)

 ただ、主人公が残業ゼロを貫いているという設定に、ファンタジーかつ“働き方改革”の理想像ではないかという疑問が。しかしながら、その疑問がチャラになってしまう内容がリアルなだけに次回も楽しみです。

中丸と吉高のキスにジャニオタざわつく……

 放送開始早々、結衣と恋人の巧のキスシーンが放送され、びっくり! それも何度もチュッチュするもんだから、「おお! これは、ジャニオタ案件じゃああああ!」とワクワク(?)しながらTwitterを覗いたら、案の定ジャニオタのみなさんがすごい反応していたんですよ(笑)。

ただ、

「結構いい雰囲気! いい感じでよかった!」

「ゆっちと吉高さんっていいコンビ!」

「美男美女のキスシーンだしいいじゃん!」

「嫌ではなかった。むしろ良かった(笑)!」

といった声がある一方で、

「毎日定時で上がって中丸くんとキスして、現実では大倉と付き合ってって、吉高由里子ムカつく」

「ゆっちがキスシーン…………時止まった………」

「軽くじゃないんですね。結構ちゃんとした……」

「中丸くんは最高だけどイライラする」

「一周回って大倉と中丸がキスしたようなものか」

といった声も。さまざま意見はあるようですね。

個人的には、中丸&吉高のキスシーン、嫌いじゃなかったです(笑)。

スタートは良かったけど……終わり方がモヤモヤして残念。

 中盤まではよかったんです。先に言ったように、仕事でのリアルな問題をブッ込んでいて。ですが、終わり方はふんわりして終わってしまい、ちょっとショック。

 というのも、突然やめた新人がパスワードを勝手に変えてしまい大変なことに。さらに新人は意地悪で新しいパスワードを教えてくれず、といったストーリーでしたが、最後にその新人との一件が解決したのか、しなかったのか描かれていないんですよね。

 パスワードが開かない分は種田が代わりに仕事して解決したらしいんですが、セリフひとつで終わらせて。それに、新入社員が正式に辞めたことにも触れず。(放送後、ホームページの相関図を見たら、思いっきり小泉が消去されていましたが(苦笑))

 仕事ドラマならば、その辺の決着を1シーンでいいので、しっかり見せてほしい。モヤモヤが残って気持ち悪い感じがしました。

 以上、1話のレビューでした。

 次回は6カ月という短期間の育休をとり戻ってきた内田有紀演じるママ社員がメインに。最長3年取れるはずの育休を「会社での席がなくなる」不安から6カ月で戻ってきてしまい(筆者の昔の上司は同じ理由で出産後1カ月という脅威のスピードで戻ってきて、会社中から「そんなことしたらあとに続くママたちが困る」と批判を浴びてましたが……)ということで、何かしら問題が起きそう。

 次回も楽しみに放送を待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

『ラジコフェス』『ソフィ・カル』『ハチクロ』~片想いと失恋をめぐる考察~

 初めてラジオでメールが読まれたのは2013年の3月だった。『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(TBSラジオ)内の「しまおまほのぼんやり相談室」というコーナーに、当時高校生の自分は、こんな相談メールを送った。「僕は現在高校3年生で、来月から浪人生になります。付き合っている人がいて今も好きなのですが、勉強に集中するために別れるべきでしょうか?」というものだ。なんて青く、そして身勝手な相談だろうか。宇多丸さんは、「どうせ別れたってやりまくるんだよ! 関係ない!」と言い、しまおまほさんは「たぶんもっとプラトニックな話だと思う。だってラジオネームが草食系の極みだよ」と言った。この時僕は、しまおさんに一生ついて行くと誓ったのだった。

 それから6年たった19年の3月21日、『TBSラジコフェス』という番組が放送された。radikoのPRを兼ねた4時間半の番組で、爆笑問題が司会を務め、TBSラジオの人気番組のパーソナリティとトークを繰り広げた。その中で、ジェーン・スーさんがゲストの時間に、リスナーからこんな内容の恋の相談が届いた。

「意中の女性がいるのですが、告白する勇気が出ません。そもそも、相手が自分のことを好きなのかもわかりません。これまでは一緒に出かけたりしていたのに、最近は誘ってもなかなか予定を合わせてくれません。彼女の気に障ることをしたのではないかなど、ねちねちぐるぐる考えてしまいます。告白しても振られるビジョンしか見えませんが、こんなに恋い焦がれるのは初めてです。私は何をすべきなのでしょうか?」

 このメールが読まれた直後、爆問田中さんは、「俺が23の時なんか片想いしかしてなかったよ。両思いなんて経験ないよ」と言い、太田さんは、「俺はいつまでもうじうじしてろって思うよ。それが後にいい経験になるよ」と言った。

 少し話がそれるが、先月まで原美術館で開催されていたフランスの女性現代美術作家ソフィ・カルによる『限局性激痛』という展示があった。この展示は2部構成で、1部ではソフィ・カルが失恋に至るまでの恋人との手紙と写真が展示され、2部ではその失恋から立ち直るために、自身の失恋話を他者に語り、その代わりに人生で一番不幸であった話をその人から聞き、そのお互いの語りが刺繍で縫われたテキストによって表現されていた。ソフィ・カルは幾人もの人に同じ失恋話をしていくにつれて、最初は悲劇的な語り口であったものが他者の不幸話によって自分の不幸を次第に客観視できるようになり、どこにでもある話のように失恋を受け止めていく。

 ラジコフェスの片想いの相談を聴き、ソフィ・カルの失恋にまつわる展示を見て、「恋はどこまでも普遍的であり、しかし個人的である」と思った。好きな人に振り向かれたいが、きっと相手は自分に興味がない。わかってはいるけれども、可能性は捨てられない。振られた時、それは人生の終わりのようであり、食べ物も喉に通らないかもしれない。しかし、時間がたてば、よくある話のようになる。恋にまつわるこれらは、きっと誰もが経験したことのあるものだ。それゆえに普遍的だ。けれども、それを経験した個人という揺るぎない存在がいる限り、その想いは唯一無二であるのだ。

 羽海野チカの『ハチミツとクローバー』最終話に、こんなセリフがある。

実らなかった恋に意味はあるのかって

消えてしまったものは初めから無かったものと同じなのかって

 恋に限らず、あらゆる物事への祈りや願いが叶わなかった時、私たちはそれまでのすべてが意味のないことなのではないかと思ってしまう。とりわけ、恋に関してはなおさらだ。ラジコフェスでの男性による片想いも、きっと叶うことはないだろう。けれども、太田さんが言った「俺はいつまでもうじうじしてろって思うよ。それが後にいい経験になるよ」の言葉を思い出してほしい。ソフィ・カルは、成就することのなかった恋を元に作品を作り上げ、芸術として昇華している。叶わなかった恋も、形を変え、それを見る人の心を動かす何かになる。

 先ほど挙げたセリフの続きはこうだ。

今ならわかる

意味はある

あったんだよここに

 これは、かつてそこに在った愛の肯定だ。ラジコフェスで読まれたきっと叶わない片想いは、消えることなく電波に乗って今も存在し続ける。そして時々形を変えて、誰かの元へ届いたりもする。実際に、私はこうして文章を書くことができている。片想いのメールを聴いて思い出した、初めて読まれた6年前の私の思いも、どこかを漂い続けているのだろう。そして、知らない誰かの元へ届いているのかもしれない。

●ミワリョウスケ

1994年生まれ。生活のこと、面白かった映画や演劇、ラジオなどについてブログを書いている。日記をまとめた本の販売も行っている。好きな食べ物はうなぎ。<http://miwa0524.hatenablog.com/

元ジャニーズJr.・小原裕貴、意外すぎる現在の姿……STU48のスタッフになっていた!

 瀬戸内7県を拠点に活動するアイドルグループ・STU48が4月16日、彼女たちの専用劇場である船上劇場「STU48号」でこけら落とし公演を行った。AKB48の国内6つ目の姉妹グループとあって、48グループのファンから注目を集めていることはもちろん、意外な層からも熱視線を送られているという。それがジャニーズファンだ。

「STU48は2016年にグループ発足後、約2年の歳月を経て、ようやく船上劇場の就航にこぎつけました。すでに音楽活動は開始しており、昨年1月に1stシングル『暗闇』を、今年2月に2ndシングル『風を待つ』を発売していますが、“船上劇場計画”は、『平成30年7月豪雨』の被害に鑑みて延期されてきたんです。それだけに、メンバーもファンもこの日を待ちわびていたでしょう」(芸能ライター)

 48グループは今年、NGT48・山口真帆の暴行事件が表沙汰なるなど、グループ全体に不穏な状況が続いていた。そのため、STU48の門出は久しぶりの明るいニュースと言える。

「昨年末頃から、一部ジャニーズファンの間でSTU48が密かに話題になっていました。というのも、『風を待つ』のミュージックビデオのクレジットに、スタッフとして元ジャニーズJr.の小原裕貴の名前があったからです」(前出・関係者)

 小原は2000年にジャニーズ事務所を退所し、その後は大手広告代理店・博報堂に入社したことが公になっている。

「名前だけであれば同姓同名の別人の可能性もありますが、STU48の運営は博報堂が行っているので、同一人物でしょう。また、熱心なジャニーズファンが、ミュージックビデオのメイキングに“小原に似た男性”が映り込んでいるのも発見しています。小原似の男性はマスクをしていますが、ウワサを聞いて映像を確認したファンも『これは小原くんだよね……』『本人だ! 感激!』などと歓喜しています」(同)

 ネット上ではそのほか、「小原くんがSTU48に携わっているなら、握手会に参加したい」「STU48を推すしかない」「『伝説のジャニーズJr.』がスタッフにいるSTU48はすごい」というコメントが上がっている。

「小原は、1997年KinKi Kidsがダブル主演した連続ドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』(日本テレビ系)に出演しており、一昨年のスペシャルドラマ『ぼくらの勇気 未満都市 2017』(同)にも特別出演して大きな反響を呼びました。また、ジャニーズ退所後も、嵐・櫻井翔や二宮和也といった“現役ジャニーズ”との交流がオープンにされるなど、“元ジャニーズ”の中でも異色の存在。そもそも小原の退所時、Jr.では異例の卒業セレモニーが行われていたこともあり、『伝説のジャニーズJr.』と呼ばれているんです」(同)

 アイドルを辞めた小原が、裏方としてアイドルに携わることになるとは驚きだが、彼なら双方ファンの架け橋になれるかもしれない。

キンプリ岩橋玄樹「飲みすぎ」報道で復帰意思は? 平野紫耀らメンバーの思い

 King&Prince(以下、キンプリ)の岩橋玄樹が、2月に警察沙汰を起こしていたと「文春オンライン」及び「週刊文春デジタル」(文藝春秋)が報じた。岩橋玄樹は2月19日夜、プライベートで複数の友人とお酒を購入するために原宿駅近くのコンビニに立ち寄ったが、年齢確認のため身分証の提示を求めた店員と口論となり、110番で駆けつけた警察官によって署まで連行。結果、厳重注意を受けて解散となったという。

 このトラブルについてジャニーズ事務所も事実と認めており、「コンビニエンスストアのスタッフの方の予期せぬ問いかけに対して突発的に緊張を感じて取り乱し、思わぬ形でご迷惑をお掛けすることとなり大変申し訳なく思っております」とコメントしている。

 岩橋玄樹は昨年10月にパニック障害を公表し、治療に専念するため活動休止に入っていた。キンプリは5人で活動を続けてきたが、今年2月17日に岩橋が一部活動再開を発表。しかし、この活動再開発表からたった2日後に岩橋はトラブルを起こしていたことになる。そのためなのだろう、2月28日には「引き続きパニック障害の治療に専念」と再開を撤回、再び活動休止状態になっている。

 詳しい情報を掲載した会員制の「週刊文春デジタル」では、療養せず酒を飲み歩く岩橋にキンプリメンバーが呆れ果て、不仲状態だという気になる記述もあった。果たして岩橋は、いつかキンプリに復帰できるのか、それともこのまま脱退してしまうのか。

キンプリの最新曲「君を待ってる」は、岩橋玄樹のこと?
 キンプリメンバーたちの本音はわからない。ただ、ジャニーズ事務所としては岩橋の復帰を待つ方向で調整していたはずだ。だからこそ、岩橋不在でも“6人”のフォーメーションで、キンプリはパフォーマンスを続けてきた。「女性自身」4月2日号(光文社)では、休養中の岩橋に向けてメンバーたちがポジティブなメッセージを送っている。

 各メンバーに一言ずつメッセージを送る企画のなかで、“岩橋玄樹へ一言”として、平野紫耀は「早く戻ってこい。2年目は6人そろって迎えたい。ファンの皆さんと待ってますよ」。永瀬廉は「僕には病気のこととか大変さは全然わからない。でも、できるだけ落ち着いた状態で復帰するのが、玄樹にとっても僕らにとっても一番だと思うので、しっかり休んで体を大事にしてください」とコメント。

 また、高橋海人は「居場所は僕たちでずっと守っていく。勝手に守っていくので、ゆっくりでもいいから、自分と闘って戻ってきてくれたらな、と」とし、岸優太は「ベストな状態で復帰してくれることを、みんなで待っています。健康第一でね」。もっとも岩橋と親しくファンから“じぐいわ”コンビとして愛される神宮寺勇太は「いろいろ思うことはあると思うけど、いまはじっくり休むことだけに専念して。これから先、何十年って活躍することを考えたら、とても短い期間だと思うから」……それぞれ、岩橋への温かく優しい言葉だ。

 また、岩橋とのコンビを“いわれん”と親しみを込めて呼ばれている永瀬廉が、「この前、20歳の誕生日をメンバーみんなで祝ってもらったんですが、それがご褒美かな。(岩橋)玄樹も来てくれて、うれしかった」とも明かしている。永瀬の誕生日は1月27日なので、岩橋は休養中もメンバーと顔を合わせているようだ。

 ちなみに、3月20日発売の『TVガイド 春の新番組特大号!』(東京ニュース通信社刊)のインタビューでも、永瀬は「岩橋から誕生日にソックスとキャップをもらった」とし、同取材にも岩橋からプレゼントされた靴下を履いてきたことを自慢していた。

 そのインタビューでは、岸優太も「岩橋とよく電話で話している」ことを明かし、ファンに向けて「安心して」とコメントを残していた。平野紫耀も、「俺たちが言わなくても玄樹は本当のことを分かってくれている。やっぱり6人がいいなと思ったし、1人でも欠けたらKing&Princeじゃない。戻ってくるのを待ってるよ」と言葉を投げかけ、キンプリの固い絆を覗かせたのだ。

 キンプリの3rdシングル「君を待ってる」は、当初、岩橋を含めた6人で3月20日にリリースされる予定だった。しかし岩橋が再び活動を休止したことで、発売は4月3日に延期されただけでなく、CDのジャケットは5人の姿のみの仕様になっている。岩橋は今、何を思うのだろうか。

勝地涼のイクメンアピールに「私生活の切り売りはもういらない」と冷ややかな声! 幸せアピールで叩かれた芸能人たち

 TwitterやInstagramが普及した現在、SNSで芸能人の日常を垣間見ることができるようになった。2018年7月に元AKB48の前田敦子と結婚した俳優・勝地涼も、SNSを利用している芸能人のひとり。勝地のインスタは、今年3月に第1子が誕生してから、子どものこと一色になった。

 3月13日には、「1日早いはっぴーほわいてぃーん」とのコメントと共に動画をアップ。家族3人それぞれにバッグを買ったと報告している。さらに22日には、子ども服の画像を公開した。27日に更新した投稿では、家族写真を初めて撮ったと報告。4月2日には、ベビーカーデビューしたことを画像つきで明らかにしている。

 そのほか、テレビで前田とのラブラブっぷりなどを語って話題になった勝地。インスタからはイクメンっぷりが伝わってくるが、ネット上には「勝地さんは俳優として好きだけど、プライベートをベラベラ話す今の感じは好きじゃない」「俳優なら俳優でがんばれ! 私生活の切り売りはもういらないよ」「こういう浮かれた男キライ。もっと硬派にいったほうがカッコいいと思う」などの声が。度重なる“幸せアピール”にお腹がいっぱいになってしまう人も多いようだ。

 今回は勝地のように、幸せアピールで叩かれた芸能人たちをご紹介していこう。

 

●福原愛

 昨年10月に現役引退を発表した、卓球の“愛ちゃん”こと福原愛も幸せアピールで叩かれたことがある。福原は、16年9月に台湾の卓球選手・江宏傑と国際結婚。国民的卓球選手の結婚に、当初は日本中から祝福の声が相次いだ。

 結婚発表後の17年の元旦には、台湾で結婚披露宴を開催。さらに翌2月には、東京ディズニーリゾートで2度目の披露宴を開催した。そのほか夫婦でのCM出演やSNSへのさりげない結婚指輪アピールなど、幸せそうな姿を堂々とアピール。しかし次第に「おめでとう」の声は少なくなり、ネット上には「愛ちゃん完全に浮かれてるなぁ……」「なんか残念な人になっちゃったね」「おめでたいことは間違いないんだけど、何回も幸せアピールするのはちょっと違う気がする」などの声が続出していた。

 

●山田優

 12年に俳優の小栗旬と結婚したモデルの山田優。2児の子どもを育てる彼女も、幸せアピールで叩かれていた。16年にインスタを更新した山田は、「パジャマ風set up ダラダラっと。可愛い」とのコメントと共に私服写真をアップ。そして「旦那のset upを拝借して」と小栗の服を着ていることを明らかに。

 さらに18年9月放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)では、結婚前に一度小栗と別れていたことを告白。しかし小栗から「優のためなら何でもするから戻りたい」と言われ、よりを戻したことを明らかにした。ほかにもインスタで“小栗の存在を匂わせる投稿”を繰り返してきた山田。ネット上からは、「はいはい、私は愛されてる自慢ですね」「小栗旬からは夫婦の話を聞かないのに、ベラベラ話しすぎだと思う」「“私のこと羨ましいでしょ?”みたいな態度でアピールすると、自分自身だけじゃなくて小栗旬のイメージも悪くなることに気がついた方がいい」などの声が上がっている。

障害者ドラマに託されたメッセージが聞こえる――ドラマ『パーフェクトワールド』第1話

 テレビなどのメディアで身体障害者を取り上げる場合、かなりデリケートな問題が起こりがちだ。

 2016年に放送された、『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)で、障害者のチャレンジ企画が実施された際、裏番組の『バリバラ~障害者情報バラエティー~』(NHK Eテレ)が、「障害者の取り上げ方が“感動ポルノ”になっているのではないか」という内容の放送をし、物議を醸したこともある。

 一方で、障害を持った人を描いたドラマは、これまでも数多くあり、ヒット作も多い。

 豊川悦司が聴覚障害のある画家を演じ話題となった、1995年の『愛していると言ってくれ』(TBS系)、同じく聴覚障害者をテーマにし、シリーズ化もされた酒井法子主演の『星の金貨』(日本テレビ系)、和久井映見が知的障害のある女性を演じた『ピュア』(フジテレビ系)など、いずれも、障害を持って生きることの難しさや葛藤などを描き、多くの視聴者の共感を得た。

 4月16日に第1話が放送された、『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)も、その系譜の上にあるといっていいだろう。

 インテリア会社に勤める川奈つぐみ(山本美月)は、ある日、仕事の飲み会の席で、高校の同級生で初恋の相手でもある鮎川樹(松坂桃李)と再会する。

 高校卒業以来、11年ぶりの再会を喜び、昔の思い出話を口にするつぐみだったが、そこで樹が大学時代に事故に遭い、現在は車椅子での生活を送っていることを知らされる。

 つぐみの心には複雑な思いがうず巻く。懐かしさ、恋愛感情、そして「かわいそう」という気持ち。

 障害を持った人を見た時、安易な同情をするのは、相手に失礼なのではないかという思いが浮かんでくる。実際、「同情なんてしてほしくない」という人も多いだろう。ただ、湧き上がってくる感情をコントロールするのは簡単ではない。つぐみはそんな中で、どんな思いで樹と相対したらよいのか、迷っていたのだと思う。

 翌日、つぐみは樹に会いに行き、二人で街を見下ろせる高台に行く。そこで、学生時代の思い出話に花を咲かせ、一緒に美術展を観に行く約束をする。

 二人で出かけた美術展だったが、会場にはエレベーターが無く、展示室となっている2階に上がることができなかった。納得のいかないつぐみは、担当者に苦情を言う。しかし、樹は慣れた様子であきらめるのだった。

 足が不自由な人でも、一人で暮らしていけること、手だけを使って車を運転できること、排泄障害があること、死にたくなるほどの苦悩など、見ている人に、障害を持った人がどんなことで困り、生活をしているかを知ってもらう意味でも有意義な作品だと思う。どんなにバリアフリーの社会になっても、当事者でなければ気づかないことは、案外多いものだ。

 そんな時、東京で高校時代の同窓会が開かれる。一緒に行くことになったつぐみに、樹はあるお願いをする。それは、「恋人のふりをしてほしい」ということ。実は、樹には、高校時代から付き合っていた雪村美姫(水沢エレナ)という恋人がいた。しかし、樹が事故に遭った後、別れていたのだ。

 美姫を安心して結婚させるため、自分が幸せだということを見せたくて、つぐみに恋人のふりを頼んだ樹。その気持ちは、美姫に伝わったのだろうか?

 偶然トイレで遭遇したつぐみに、美姫は言う。「樹はパーフェクトだった。全てにおいて完璧な人だった」。

 ここで、タイトルにもなっている「パーフェクト」という言葉が出てくる。

 パーフェクトな人間、パーフェクトな世界。一体それはどんなものなのだろう。全てが思い通りになり、欠けたものや、悲しいことが何もない状態。そんなことを思いがちだ。でも、それはなんだか違う気がする。何かが欠けていても、悲しくても、それを受け入れ、優しさをもって生きていける世界。もしかしたら、それで十分「パーフェクト」と呼べるのではないだろうか。

 つぐみとともに美姫の結婚式を見に行った樹は、そこで過去を振り切り、前へと進む力を得るのだった。

 仕事にも熱心に取り組み、任されたコンペに向け、追い込みをかける中、樹は褥瘡により高熱を出して病院に運ばれてしまう。入院先のベッドでも仕事をしようとする樹を見かね、つぐみは作画を手伝うことになる。そのおかげもあって、コンペに通過し、二人は喜び合う。

 そこに、樹のヘルパーである長沢葵(中村ゆり)が入ってくる――。

 この作品は、昨年、杉咲花と岩田剛典の主演で映画化もされている。こちらは、設定された年齢が若いこともあり、ドラマよりも恋愛要素が強いものとなっていた。ただ、映画の内容の半分以上が、今回の第1話で描かれているため、ドラマの方は、より丁寧にこれからの展開を追っていくことができるだろう。

 公式ホームページには、「いつかこのドラマが、ただのありふれたラブストーリーになりますように」とある。車椅子を使っている、という障害が、生きていく上でのマイナスになるのではなく、社会に受け入れられるように、というメッセージだ。

 確かに、障害のことを除けば、ありふれた恋愛ドラマだ。松坂桃李と山本美月、美男美女のカップルが、困難を乗り越えて心を通じあわせていく。普通だったら、“遠距離”とか“すれ違い”とか“ライバルの妨害”などの形で描かれる困難が、“障害”というものに変わっているだけだ。

 この作品に限らず、障害者を描いたドラマが支持されるのは、決して「かわいそう」といって同情しているだけではないだろう。足が動かない、目が見えない、耳が聞こえない。でも、人が抱えてる“痛み”というのはそれだけではない。

 人とうまく接することができない、自分の能力や容姿にコンプレックスがある、貧困によって生活が苦しい。そんな多くの人が抱えている問題全てが、幸せに生きようとするための“障害”なのだ。障害に向き合い、乗り越えなければならないのは、体が不自由な人ばかりではない。そんな、作り手のメッセージが伝わってくるような話だった。

 今回ラストに登場した、ヘルパーの長沢に加え、つぐみに思いを寄せる元同級生・是枝(瀬戸康史)、同居する妹のしおり(岡崎紗絵)、そして故郷に住む父親(松重豊)などの感情が、次回以降、複雑に交錯していきそうだ。

 もちろん、恋愛ドラマとして普通に楽しめるものだと思うが、一歩踏み込んで、障害というものを知るための作品として見てみてはどうだろうか。きっとそこには、新しい発見があり、人に寄り添う気持ちを持つことができるようになる気がする。

(文=プレヤード)

EU離脱の影響がここにも……? 英名門大学が中国人学生の獲得に躍起なワケ

 離脱交渉や英国議会での合意がまとまらないことから、10月末まで延期されることとなったブレグジット(イギリスのEU離脱)だが、教育機関はすでに「離脱後」に向けての動きを加速させている。

「新浪新聞」(4月12日付)によると、名門ケンブリッジ大学が今後、中国の大学入学試験「高考(ガオカオ)」の結果を踏まえた入学者選抜を行うことを表明した。同大学の公式サイトによると、「受験資格があるのは高考受験者のうち、各省の成績上位者0.1%に限る。また英語試験IELTSで7.0以上を獲得する必要がある」と、その条件は生易しいものではないが、「高考の受験者数が毎年1000万人近くいることを考えれば、毎年1万人の中国人にケンブリッジ大学受験のチャンスが与えられることになる」と伝えている。

 中国人学生の獲得に躍起になっているのは、ケンブリッジ大学だけではない。ノーベル賞受賞者を数多く輩出しているブリストル大学や、ロンドン大学、エセックス大学、サセックス大学などをはじめとする英国内の複数の大学では、中国人学生のために中国国内で卒業式を行うとしている。また、中国国内ではイギリスの大学の分校が次々と開校されている。

 中国人学生にすり寄るかのような英大学の方針について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏はこう話す。

「イギリスの大学はこれまでEU諸国から多くの学生を受け入れ、それに応じてEUから巨額の助成金も得ていた。しかし、離脱となれば、もはや助成金は当てにできない。そこで、留学熱が高く、教育費を惜しまない中国人に接近し始めているんです。富豪一家の子息を学生として獲得できれば、授業料以外に寄付金を得ることも期待できる。ちなみに、2014年ごろには温家宝の娘が牛耳っているChong Hua財団が、5億円以上をケンブリッジ大学に寄付していたことも明らかになっています」

 そんななか、危惧されるのが教育の独立性だ。17年には、ケンブリッジ大出版局がサイトに掲載した中国関連の論文について、中国側からの要請に従ってアクセスを一時的に遮断していたことも明らかになった。

 国際エリートを多数輩出してきた英名門大学だが、EU離脱の混乱に乗じ、中国に乗っ取られる?

(文=青山大樹)