三瓶、長友佑都の料理人見習いでトルコへ……芸人たちの意外な転身事情

 お笑い芸人の三瓶が、プロサッカー選手の長友佑都の専属料理人見習いとなることがわかった。長友の所属するチームがあるトルコに移住する。三瓶は長友本人ばかりではなく、長友夫人として知られる女優でタレントの平愛梨とも親交がある。

 三瓶は2001年にデビュー。「三瓶です。」の自己紹介ギャグと、柔和な人柄もあいまって、根強い人気を誇ってきた。だが、この春で実質的に唯一のレギュラー番組であった『もしもツアーズ』(フジテレビ系)を卒業していた。

 芸人は続けると明言するも、今後は実質的に料理人見習いに専念するものと見られる。三瓶は調理系の専門学校を卒業し、調理師免許も所有しており「料理うまい芸人」としても知られる。こうした資格や特技を活かした転身を果たす芸人はほかにもいる。

「11年にコンビを解散し、芸人を引退したカリカの“メガネの方”である林克治は、当初は実家の旅館を継ぐと明言していましたが、その後上京し都内にスナックを開業しています。ただ現在は閉店していますね。00年初頭にマセキ芸能社の若手芸人として活躍したファンキーモンキークリニックのすぐるは30歳を手前に芸人を廃業。歯科技工士の専門学校へ入ったといわれていますが、現在はアズマックスこと東貴博の経営する飲食店の店長となっています」(業界関係者)

 こうして見ると、まったく別業種への転身というよりは、芸人時代のコネクションを生かしているともいえるだろう。

「芸人を廃業した人で多いのは、業界に本籍地を残すパターンですね。業界の裏方ともいえる放送作家への転身などはよく知られています。そのほか、テレビ番組制作会社やイベント会社へ身を置くパターンもあります。元芸人の人脈を生かして、ブッキングなどができるためです。ビビる大木の相方として知られる大内登は、現在は制作会社のディレクター、プロデューサーとして活躍しており大木が出演する番組にも関わっていますね」(同)

 三瓶の料理人転身には「単なる平愛梨の話し相手」「ペット扱い」といった批判もあるが、こうした物言いを跳ね返す活躍を見せて欲しいものだ。
(文=平田宏利)

関西ジャニーズJr.がついにYouTube登場、500体の霊が憑くHiHi Jets・猪狩【Jr.チャンネル週報】

 ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Snow Man(水曜)Travis Japan(木曜)SixTONES(金曜)東京B少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、3月28日~31日公開の動画をチェックします!

Travis Japan、脱出ゲームラスト回で運営への批判コメント続出

 28日にアップされたのは「Travis Japan【「映画 少年たち」公開記念】曜日横断特別企画!脱出ゲーム」(再生回数は4月5日時点で19万台)。ジャニー喜多川社長が製作総指揮をとり、SixTONES&Snow Manがメイン出演している『映画 少年たち』(29日公開)のPR動画で、「Jr.チャンネル」に参加する5組の共通企画だ。ヒントを頼りに「密室から脱出できるか」に挑み、一番速いタイムでクリアしたグループは「ただおいしいグルメを食べるたけの動画」を撮影可能。22~27日にかけてはSixTONES、美 少年、HiHi Jets、Snow Man編がそれぞれ配信済みだが、見事に成功したのはHiHi Jetsのみ。ヒントの出し方、正解が微妙に異なっているため、4組の動画の時点でファンの間では「出題方法がヘタ」など、ダメ出しがすでに上がってしまった。

 そんな中、最後に公開となったのがTravis Japan。7人で会議室に移動後、制限時間30分の脱出ゲームが始まった。モニターでのカウントがスタートするなり、「ヒントなくない? 何も……意味がわかんないんだけど」と、当然の疑問をボヤく宮近海斗。実際、この脱出ゲームは室内に手がかりが散りばめられているわけではなく、3分経過時点でモニターに情報が表示されるシステムなのだ。その流れを知らない彼らは、お題がどこかに隠れているのではないかと椅子や机周りを捜索し、川島如恵留は自由に使っていいiPhoneで何やら操作中。青山学院大学を卒業し、頭脳派である川島の発想力に筆者は期待していたが、「マジでわかんないから、なんかアプリでね、YouTubeがあったの。YouTubeで『ジャニーズJr.チャンネル』を登録しようかなと思って」とのコメントで、これはダメそうだ……とガッカリ。

 最初のヒントは「椅子に注目」で、他グループ同様に“椅子の説明書”に惑わされるTravis Japan。2つ目の「メンバー全員で」が出ると、おバカキャラの松田元太がホワイトボードにメモを取り、書記の役割に回った。ここで、川島が「1つの椅子に全員で乗ってみる?」と、SixTONESやSnow Manも試した“1つの椅子に全員で座る”作戦を提案。なぜかわりと華奢な宮近が一番下になり、松田が松倉海斗と向かい合うように座った瞬間、「おい、正面で乗るな」(松倉)と抗議したが、お構いなしで覆いかぶさった。松松コンビ好きのファンにとってはリピート必須のシーンだろう(3分35秒頃)。

 10分のタイミングで「ある法則で座る」のヒントを見た松倉は「赤くなってる!」と、「座」が赤文字になっている点に気づく。前述の2つも一部が赤かったものの、「うわぁ~、全然そういうの意識してなかった」と、反省する川島。松田と同じく松倉もポンコツキャラだと思っていたが、ファインプレーで意外と正解にたどり着くのではないかと、ワクワク感が高まった。全員で正座、年齢の低い順、あいうえお順などの座り方を実行し、15分のヒントタイムは「上下左右反時計回り」(上と反が赤文字)で、20分時点が「最後ヒント 所沢入江日光」(最後のみ赤文字)。ホワイトボードとにらめっこする松田は「上座」とつぶやくも、メンバーは特に反応せずスルー。

 赤文字の単語に注目するも暗礁に乗り上げ、七五三掛龍也は「難しいこれ。せめて1問は解ると思ってたわ」と、ポツリ。「全部で1問だぜ」(川島)「これで1個の答えを出して……」(吉澤閑也)と教わり、「そういうことなんだ」(七五三掛)と、残り1分でようやくルールを理解していた。最後に「上下左右反時計回り」を体現したが、残念ながらタイムアウト。

 正解は、「椅子にメンバー全員で座る」までそのまま解読し、4つ目の「上下左右反時計回り」は赤文字の「上」を「上座」と読み替え、「上座から反時計回り」に。ラストは赤文字の「最後」を数字化して「3・1・5」と変換し、地名の漢字に1~6を振り分けた後、1番目、3番目、5番目を抜き出せば「入所日」になるという。これを全てつなげた「上座から反時計回りに入所日順に椅子に座る」なら、Travis Japanは脱出できたわけだが……。

 ちなみに、唯一脱出したHiHi Jetsは作間龍斗がモニター画面を撮影し、過去のヒントを見返すことができたほか、「ザ・ヒント 上下左右時計回り」を受けて「これだけ『ザ・ヒント』だ!」(猪狩蒼弥)「上、ザ……上座?」(井上瑞稀)と、発見していた。それだけに、今回のTravis Japanについては、ファンから「『ザ・ヒント』とかないのに上座に読み替えるのは厳しい」「最後のやつ、文字と数字を関連付けるようなヒントを一個挟んであげないと難しいよ」といった指摘が相次いでいる。

 中には「たぶん、トラジャたちが1番最初にチャレンジしたんだろうね。で、どう考えても『上』から上座を出すのが難しすぎて、『ザ・ヒント』にしたんだと思う」と予想する声もあり、HiHi Jetsファンは「HiHi Jetsの優勝はうれしいけど、全グループが同じ問題じゃないとフェアじゃない気がする」「せっかく勝ったグループが悪く見られるのは嫌だから、全部同じ問題にしてほしかった」と嘆いている。次回、こういった企画の際はもう少しお題を練ってから撮影に取り組むべきなのかもしれない。個人的に、Travis Japan編は赤文字に目をつけた松倉、書記役で「上座」をイメージできた松田の松松コンビの健闘を称えたい。

 29日は「SixTONES【『映画 少年たち』 公開記念】初登場だ!関西ジャニーズJr.!!! 一緒にロケ地巡りSP」。今回は関西ジャニーズJr.の室龍太、なにわ男子・西畑大吾、Aぇ!group・小島健と一緒に同作のロケに使われた「旧奈良監獄」を散策し、撮影の思い出話に花を咲かせるという企画だ。ファンの間では「Jr.チャンネル」始動時から関西Jr.の登場を願う声が多く出ていたが、今回は映画絡みで3人がYouTubeに初参加。オープニングは室が「はいっ、ということで始まりました~! MTV~!」と仕切り始め、「さあ! 今回のゲストはSixTONESの皆さんで~す!」と、紹介した。

 元気いっぱいの室とは対照的にSixTONESメンバーは静まり返っており、「テンション低! 『やれ』言うたからやってんねや!!」と、ダミ声でつっかかる室。小島&西畑が加勢せず見守っていただけに、「味方しろよ! 俺一人しかしゃべってへんやん!」と、SixTONESの策略で早くも空回り気味だった。彼らが訪れた「旧奈良監獄」とは、重要文化財に指定されている日本最古の刑務所。懲罰が行われていた重屏禁房など生々しいスポットを見学し、ダンスシーンの撮影地を懐かしむ場面も。体育館では田中樹が「小島くんはダンスバトルうまいよね」とパスを出し、小島が奇妙な動きでジェシーと対決。今度は森本慎太郎に「ジェシーのものまね!」と振られ、これまた独特な「JAPONICA STYLE」の振り付けを披露した(アンガールズ・田中卓志のカニのものまねを彷彿とさせるダンス)。

 収容棟の居室で室が頭をぶつけるアクシデントもありつつ(5分51秒頃)、映画内の関西Jr.の登場シーンを回顧した際は再び“室イジり”を展開。カメラマン・田中が室をスルーすると、「映せ、映せ! おい!」「そういうアングルちゃうねん、絶対!」(室)と、ベテラン感たっぷりのツッコミを炸裂させた。また、「JAPONICA STYLE」を歌った場所で撮影を再現した時は、邪魔にならないように端に移動する関西の3人。監獄内は暖房器具がなく寒いためか、屋外に出る時も含めてSixTONESはほとんどのメンバーがポケットに手を入れて歩いているのだが、やはり関西勢はアウェーということもあり、直立状態で寒そうにギュッと拳を握りしめている姿が多く見受けられた(特に西畑と小島)。「JAPONICA STYLE」のSixTONESの見せ場を優先して壁際に立つあたりも、健気だ。

 最後に桜の木のスポットへ向かうと、田中は「ここでホント覚えてるのが、大吾がなんか五分丈のやつ(衣装)で。その日雪だったの。唇、紫になって、どんどんなんか『眠いです』って。『大吾寝るな!』って」とエピソードを語り、「俺、イジメられてんねや! って思いましたもん」と、ようやく自分の話をする西畑。その後も「この映画通して初めて絡んだようなもんだよね、小島くんは」(高地優吾)「それでジェシー好きになったの?」(田中)「そこで見た、最後のポーズ」(小島)「楽屋とかでもずっとSixTONESさんの動画見てる」(西畑)とトークは弾む。小島はジェシーの写真を見せて美容院で髪を切るほどあこがれているそうだが、本人に「美容院紹介してあげるよ」と言われると、「おぉ、また……いつか……」と、そっけなく返答。今後は映画のキャンペーン以外でもこうした東京と関西Jr.のコラボレーションが見たいと思える一幕だった。

 室、西畑、小島は終始遠慮気味ながら、ラストは小島の持ちギャグ「ビバ!」で締めくくるなど、各々のコメントを引き出したSixTONESの優しさも感じられた1本。ネット上では「ついに関西から室くん、大ちゃん、こじけんがYouTubeデビュー!」「関ジュも『Jr.チャンネル』レギュラーになってほしい」「室くんいる時のSixTONES、イキイキしてて大好き」と、喜びの声が上がっている。

 ちなみに「Jr.チャンネル」の動画は午後8時公開が基本となっているが、29日は『少年たち』のPRでSixTONESとSnow Manが『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演する日でもあった。放送時間と被るためか、公式Twitterが午後4時台に「本日のSixTONESの動画は、テレビ番組の生出演もお楽しみいただきたいので、通常より早く17:00頃にアップする予定です」と、ツイート。臨機応変な対応に、ファンから感謝の声が多く出ていた。再生回数は配信後1週間で40万台。

 30日にアップされたのは、美 少年・那須雄登のメイン企画「美 少年【那須からドッキリ】風船パーン!水ビシャー!! 開けるとゴキちゃん!!!」(再生回数は4月5日時点で21万台)。常日頃、一発ギャグを求められるなど事あるごとに無茶振りを受ける那須が、メンバーに “いたずらドッキリ”を仕掛けている。ワンショットの登場からニヤニヤが止まらない那須は「なんでこの企画をやることになったかと言うと、普段僕へのイジりが激しいんですよね。いつからこうなっちゃったんだろう?」「グループ組んだ時は全然イジられてなかったのに、まぁ気がつけばこの那須の扱い!」と不満を漏らしつつ、「ちょっと今日はいじわる那須くんで」と、意気込んだ。

 やる気満々の那須は2時間前に現場入りし、楽屋の各所に隠しカメラをセット。時間差で入ってくるメンバーにそれぞれ別のドッキリを実行するそうだが、最初は風船と画びょうを使ったもので、ドアを開ける時に「パーン」と大きな音がなるという仕組み。那須が「これはビックリするわ、絶対。特に浮所(飛貴)とか、(佐藤)龍我とか」と期待していると、最初にやって来たのは名前の挙がった佐藤だった。しかし、風船が狙い通りに割れず、焦る那須。急きょ、ワンプッシュウェットティッシュケースの中にゴキブリのおもちゃを忍ばせる作戦に変更した。

 何食わぬ顔で楽屋に入った那須は、Jr.公式エンタメサイト「ISLAND TV」用の動画を撮ると告げ、「(iPhone)回しまーす」と、録画開始。「ティッシュとウェットティッシュ、いつも取り合いになるよね」「いつもだったらウェットティッシュ開いてるけどね」(那須)と自然な会話でケースを開けさせ、佐藤はまんまと「えっ!? 何、何、何!? うわ~、ビックリした~!」と、仰天していた。再トライでうまくいき、那須は“ドッキリ大成功”うちわを持って大喜び。「これ本物(のゴキブリ)だよ」と二度も騙された末、「イェーイ! 楽しかった~!」(佐藤)となんだかんだでうれしそうな笑顔を見せるあたり、高校生らしいなと思えるリアクションだ。

 次のターゲットになったのは、金指一世。風船ドッキリのリベンジで、賢い那須は1度目の失敗を踏まえて「そこちょっと開けといてほしい」と、ドアを全開にするようお願いした。先ほどのウエットティッシュへの誘導にしても、言葉遣いが巧みなのか、那須は他人を自分の思い通りに動かすセンスがある様子。実際、やっと風船が破裂し、佐藤も那須サイドに加わってはしゃいだ。金指は初めてのドッキリだといい、那須は「金指くんが怒らなくてよかった」と、安堵(年上に恐れられる金指って一体……)。3人目の藤井直樹も「コップを取ると中から水がバシャーン」ドッキリに引っかかり、金指含めて大爆笑。

 岩崎大昇の時は、椅子の下にブーブークッションを仕込み、カメラを持つ那須は「ここに来て話聞かせてください」と、ポジションに導いた。岩崎がすんなり座るも、なぜか音が鳴らず、背後の佐藤は満面の笑み。またもゴキブリinウエットティッシュで驚かせることには成功したが、岩崎は「ちょっと(ドッキリかと)思ってた。なんかもうスゴい(佐藤と金指が)ヘラヘラしてた」と、周囲の態度でバレ始めていたよう。残る浮所にも他メンバー同様にインタビューから入ると、視線が気になったのか、「そんなみんな注目する?」(浮所)とポツリ。楽屋でのエピソードを聞かれた浮所は「金指のメイク落としを那須が借りる」と答え、那須がここぞとばかりに「ウエットティッシュもカピカピなの。中、開いてみたらわかるけど」と、促した。

 素直に開けた浮所はゴキブリを目にして「うわぁ~!! うわぁ~!! ビックリした! ビックリした! ビックリした!」と、大騒ぎ。この日一番の反応に、那須は「いやぁ~、もういいね! やっぱリアクション王ですね!」と満足げだったが、浮所本人は「ふざけんなよ、お前らマジで!」と、腕を組んでご機嫌ナナメに(10分22秒頃、手で顔を隠す浮所は可愛い)。最後に那須が「日頃の皆さんからの那須イジりが激しい」とドッキリのきっかけを話した後、佐藤は「頑張ったな!」と上から目線で那須の頭をナデナデ。「やめろ、やめろ!」と手を振り払った那須、褒められてどこかうれしそうに見えたのは筆者だけだろうか。それにしても、男性が男性に対して頭を撫でるとは……なんとも可愛らしい関係性に心がほっこり。

 “なすりゅ”コンビもファンが多いだけに、ネット上では「龍我くんが那須くんの頭撫でたのヤバすぎて泣いた」「なすりゅ可愛い。『頑張った』って頭よしよしはもう彼氏と彼女だよ」「なすりゅの頭ナデナデ、永遠に見てられる」と、歓喜のコメントが相次いでいる。

 3月31日の動画は「HiHi Jets【初霊視】僕ら背後霊に人気ありますか?」。エスパーhashiこと橋本涼が主役の1本かと思いきや、今回は霊視ができるピン芸人・シークエンスはやともをゲストに招き、“芸能界に向いているランキング”をつけるという企画。最初に高橋優斗が「霊を視てもらって、芸能界に向いてるっていうのがわかるんですか?」と質問すると、はやともは「(霊は)お化けとして誕生するんじゃなくて、元々は生きてた人ですから、生きてる人に人気なのと、死んでる人に人気なのはだいたい比例するんですよ。いっぱいついてると、この人は人気なんだなっていうのと。で、全然ついてないと、この人全然人気ないんだなっていうのが、その見た目の判断でわかっちゃうかな」と、解説。

 人間についている霊は亡くなった方の魂や、成仏していない霊魂などの「幽霊」と、生き物の念のような塊「生き霊」の2種類。はやともは、除霊こそできないが、霊の数や性別、年齢、性格などの特徴まで判別できるとか。今回は「霊が一番多くついている人が人気者=芸能界向き」といった考えのもと、この場で霊視。4位に選ばれたのは作間で、「若い男性のアイドルの方には珍しく、男性の応援している人が多い。ちょこちょこいらっしゃいます」(はやとも)と伝えると、本人も心当たりがあるのか、「確かに男性のファンの方、時々ファンレターとかもらったり」とコメント。「(霊は)10人いってないぐらい」「生き霊がほとんどですね。死んでる人も、なんでかはわからないですけど、50代半ばぐらいの男性が1人だけついてます」とのことだった。

 3位は橋本で、作間と同等に男性人気があるそうだが、その3倍は女性がついており、人数としては「30人弱ぐらい」。さらに、はやともの口からは「性の対象として見られている人が多い」と衝撃的な一言が飛び出し、井上は「はははは! 合ってんじゃん!」と手を叩いて大笑いした。実際、橋本は高校を卒業したばかりとは思えないほど、男の色気やセクシーさが垣間見える瞬間があり、多くの女性ファンを擁している。一部ファンの間では「歩く18禁」とのキャッチフレーズも使われているだけに、メンバーも納得の鑑定だったのだろう。

 2位の井上はとにかく女性の支持者が多く、はやともによれば、霊は総勢100人程度。中高生ファンも多いが、「その人たちを押しのけるように、内側に内側に中高年層の人たちがくっついてるんですね。なんで、ファン同士のトラブルにはなりやすいかもしれない」と、恐ろしい忠告も。栄えある1位は猪狩で、「500弱ぐらい(ついている)」と、驚異的なモテモテ度。「ただこれは、『HiHi Jetsというメンバーの猪狩さん』だって、知らないでついてる人が結構います。例えば、街で見かけたとか、YouTubeとかTwitterとかを見てて、“なんとなくこの人魅力的だな”って言ってくっついてる人、好意を持ってる人というのがいっぱいいます。もちろん(猪狩のことを)スゴく好きっていう人もいっぱいいます」と、ファン以外の興味を引く存在でもあるようだ。

 また、はやともは「そういう人がいっぱいいるっていうのは、何が素晴らしいかって言うと、全員最初は無名なわけじゃないですか」「(猪狩は)『この人だったら見てみよう』って思われやすいってこと」と太鼓判を押し、「もしかしたら芸能界でバーンといきやすいかもしれない」とベタ褒め。言われてみれば、猪狩は「この子がジャニーズアイドルなの!?」と、良くも悪くも注目を集めるタイプかもしれない。当人は「わ~、うれしい! そん時は任せろ!」と力強く宣言したが、かたや最下位の高橋はダラっと椅子に座り、表情はもはや“瀕死状態”。

 詳しく聞いてみると、「めちゃくちゃ高橋さんのこと好きな人が3人ついてます。ただ、好きが高じて大嫌いになる可能性も、もしかしたらあるんで。手のひら返しされた時に物理的に何かされるかもしれないから気をつけた方がいい」となかなかディープな内容。「それヤバくないですか?」と困惑する高橋をよそに、はやともは「はい」と、サラリと肯定。HiHi Jets内では“リア恋枠”とされている高橋、想いが強すぎるファンを多く抱えているのか……!?

 HiHi Jetsはフジッコ株式会社提供の「【究極のヘルシー】カスピ海ヨーグルトの料理No.1を決める!?」(4月1日)も配信中。こちらは猪狩の堂々とした食レポ&上品そうにフォークを持つ場面(2分20秒頃など)、メンバーが食べる様子を定期的に気にかける高橋の優しい目線が必見。通常回の再生回数が14万台、プロモーション動画は16万台(5日時点)となっている。

 一方、3日~7日にかけては5夜連続で「Jr.チャンネル」1周年記念特別企画がアップされ、5グループ33人が大集合。レポートの詳細は次回お届けしたい。
(中村チズ子)

関西ジャニーズJr.がついにYouTube登場、500体の霊が憑くHiHi Jets・猪狩【Jr.チャンネル週報】

 ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Snow Man(水曜)Travis Japan(木曜)SixTONES(金曜)東京B少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、3月28日~31日公開の動画をチェックします!

Travis Japan、脱出ゲームラスト回で運営への批判コメント続出

 28日にアップされたのは「Travis Japan【「映画 少年たち」公開記念】曜日横断特別企画!脱出ゲーム」(再生回数は4月5日時点で19万台)。ジャニー喜多川社長が製作総指揮をとり、SixTONES&Snow Manがメイン出演している『映画 少年たち』(29日公開)のPR動画で、「Jr.チャンネル」に参加する5組の共通企画だ。ヒントを頼りに「密室から脱出できるか」に挑み、一番速いタイムでクリアしたグループは「ただおいしいグルメを食べるたけの動画」を撮影可能。22~27日にかけてはSixTONES、美 少年、HiHi Jets、Snow Man編がそれぞれ配信済みだが、見事に成功したのはHiHi Jetsのみ。ヒントの出し方、正解が微妙に異なっているため、4組の動画の時点でファンの間では「出題方法がヘタ」など、ダメ出しがすでに上がってしまった。

 そんな中、最後に公開となったのがTravis Japan。7人で会議室に移動後、制限時間30分の脱出ゲームが始まった。モニターでのカウントがスタートするなり、「ヒントなくない? 何も……意味がわかんないんだけど」と、当然の疑問をボヤく宮近海斗。実際、この脱出ゲームは室内に手がかりが散りばめられているわけではなく、3分経過時点でモニターに情報が表示されるシステムなのだ。その流れを知らない彼らは、お題がどこかに隠れているのではないかと椅子や机周りを捜索し、川島如恵留は自由に使っていいiPhoneで何やら操作中。青山学院大学を卒業し、頭脳派である川島の発想力に筆者は期待していたが、「マジでわかんないから、なんかアプリでね、YouTubeがあったの。YouTubeで『ジャニーズJr.チャンネル』を登録しようかなと思って」とのコメントで、これはダメそうだ……とガッカリ。

 最初のヒントは「椅子に注目」で、他グループ同様に“椅子の説明書”に惑わされるTravis Japan。2つ目の「メンバー全員で」が出ると、おバカキャラの松田元太がホワイトボードにメモを取り、書記の役割に回った。ここで、川島が「1つの椅子に全員で乗ってみる?」と、SixTONESやSnow Manも試した“1つの椅子に全員で座る”作戦を提案。なぜかわりと華奢な宮近が一番下になり、松田が松倉海斗と向かい合うように座った瞬間、「おい、正面で乗るな」(松倉)と抗議したが、お構いなしで覆いかぶさった。松松コンビ好きのファンにとってはリピート必須のシーンだろう(3分35秒頃)。

 10分のタイミングで「ある法則で座る」のヒントを見た松倉は「赤くなってる!」と、「座」が赤文字になっている点に気づく。前述の2つも一部が赤かったものの、「うわぁ~、全然そういうの意識してなかった」と、反省する川島。松田と同じく松倉もポンコツキャラだと思っていたが、ファインプレーで意外と正解にたどり着くのではないかと、ワクワク感が高まった。全員で正座、年齢の低い順、あいうえお順などの座り方を実行し、15分のヒントタイムは「上下左右反時計回り」(上と反が赤文字)で、20分時点が「最後ヒント 所沢入江日光」(最後のみ赤文字)。ホワイトボードとにらめっこする松田は「上座」とつぶやくも、メンバーは特に反応せずスルー。

 赤文字の単語に注目するも暗礁に乗り上げ、七五三掛龍也は「難しいこれ。せめて1問は解ると思ってたわ」と、ポツリ。「全部で1問だぜ」(川島)「これで1個の答えを出して……」(吉澤閑也)と教わり、「そういうことなんだ」(七五三掛)と、残り1分でようやくルールを理解していた。最後に「上下左右反時計回り」を体現したが、残念ながらタイムアウト。

 正解は、「椅子にメンバー全員で座る」までそのまま解読し、4つ目の「上下左右反時計回り」は赤文字の「上」を「上座」と読み替え、「上座から反時計回り」に。ラストは赤文字の「最後」を数字化して「3・1・5」と変換し、地名の漢字に1~6を振り分けた後、1番目、3番目、5番目を抜き出せば「入所日」になるという。これを全てつなげた「上座から反時計回りに入所日順に椅子に座る」なら、Travis Japanは脱出できたわけだが……。

 ちなみに、唯一脱出したHiHi Jetsは作間龍斗がモニター画面を撮影し、過去のヒントを見返すことができたほか、「ザ・ヒント 上下左右時計回り」を受けて「これだけ『ザ・ヒント』だ!」(猪狩蒼弥)「上、ザ……上座?」(井上瑞稀)と、発見していた。それだけに、今回のTravis Japanについては、ファンから「『ザ・ヒント』とかないのに上座に読み替えるのは厳しい」「最後のやつ、文字と数字を関連付けるようなヒントを一個挟んであげないと難しいよ」といった指摘が相次いでいる。

 中には「たぶん、トラジャたちが1番最初にチャレンジしたんだろうね。で、どう考えても『上』から上座を出すのが難しすぎて、『ザ・ヒント』にしたんだと思う」と予想する声もあり、HiHi Jetsファンは「HiHi Jetsの優勝はうれしいけど、全グループが同じ問題じゃないとフェアじゃない気がする」「せっかく勝ったグループが悪く見られるのは嫌だから、全部同じ問題にしてほしかった」と嘆いている。次回、こういった企画の際はもう少しお題を練ってから撮影に取り組むべきなのかもしれない。個人的に、Travis Japan編は赤文字に目をつけた松倉、書記役で「上座」をイメージできた松田の松松コンビの健闘を称えたい。

 29日は「SixTONES【『映画 少年たち』 公開記念】初登場だ!関西ジャニーズJr.!!! 一緒にロケ地巡りSP」。今回は関西ジャニーズJr.の室龍太、なにわ男子・西畑大吾、Aぇ!group・小島健と一緒に同作のロケに使われた「旧奈良監獄」を散策し、撮影の思い出話に花を咲かせるという企画だ。ファンの間では「Jr.チャンネル」始動時から関西Jr.の登場を願う声が多く出ていたが、今回は映画絡みで3人がYouTubeに初参加。オープニングは室が「はいっ、ということで始まりました~! MTV~!」と仕切り始め、「さあ! 今回のゲストはSixTONESの皆さんで~す!」と、紹介した。

 元気いっぱいの室とは対照的にSixTONESメンバーは静まり返っており、「テンション低! 『やれ』言うたからやってんねや!!」と、ダミ声でつっかかる室。小島&西畑が加勢せず見守っていただけに、「味方しろよ! 俺一人しかしゃべってへんやん!」と、SixTONESの策略で早くも空回り気味だった。彼らが訪れた「旧奈良監獄」とは、重要文化財に指定されている日本最古の刑務所。懲罰が行われていた重屏禁房など生々しいスポットを見学し、ダンスシーンの撮影地を懐かしむ場面も。体育館では田中樹が「小島くんはダンスバトルうまいよね」とパスを出し、小島が奇妙な動きでジェシーと対決。今度は森本慎太郎に「ジェシーのものまね!」と振られ、これまた独特な「JAPONICA STYLE」の振り付けを披露した(アンガールズ・田中卓志のカニのものまねを彷彿とさせるダンス)。

 収容棟の居室で室が頭をぶつけるアクシデントもありつつ(5分51秒頃)、映画内の関西Jr.の登場シーンを回顧した際は再び“室イジり”を展開。カメラマン・田中が室をスルーすると、「映せ、映せ! おい!」「そういうアングルちゃうねん、絶対!」(室)と、ベテラン感たっぷりのツッコミを炸裂させた。また、「JAPONICA STYLE」を歌った場所で撮影を再現した時は、邪魔にならないように端に移動する関西の3人。監獄内は暖房器具がなく寒いためか、屋外に出る時も含めてSixTONESはほとんどのメンバーがポケットに手を入れて歩いているのだが、やはり関西勢はアウェーということもあり、直立状態で寒そうにギュッと拳を握りしめている姿が多く見受けられた(特に西畑と小島)。「JAPONICA STYLE」のSixTONESの見せ場を優先して壁際に立つあたりも、健気だ。

 最後に桜の木のスポットへ向かうと、田中は「ここでホント覚えてるのが、大吾がなんか五分丈のやつ(衣装)で。その日雪だったの。唇、紫になって、どんどんなんか『眠いです』って。『大吾寝るな!』って」とエピソードを語り、「俺、イジメられてんねや! って思いましたもん」と、ようやく自分の話をする西畑。その後も「この映画通して初めて絡んだようなもんだよね、小島くんは」(高地優吾)「それでジェシー好きになったの?」(田中)「そこで見た、最後のポーズ」(小島)「楽屋とかでもずっとSixTONESさんの動画見てる」(西畑)とトークは弾む。小島はジェシーの写真を見せて美容院で髪を切るほどあこがれているそうだが、本人に「美容院紹介してあげるよ」と言われると、「おぉ、また……いつか……」と、そっけなく返答。今後は映画のキャンペーン以外でもこうした東京と関西Jr.のコラボレーションが見たいと思える一幕だった。

 室、西畑、小島は終始遠慮気味ながら、ラストは小島の持ちギャグ「ビバ!」で締めくくるなど、各々のコメントを引き出したSixTONESの優しさも感じられた1本。ネット上では「ついに関西から室くん、大ちゃん、こじけんがYouTubeデビュー!」「関ジュも『Jr.チャンネル』レギュラーになってほしい」「室くんいる時のSixTONES、イキイキしてて大好き」と、喜びの声が上がっている。

 ちなみに「Jr.チャンネル」の動画は午後8時公開が基本となっているが、29日は『少年たち』のPRでSixTONESとSnow Manが『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演する日でもあった。放送時間と被るためか、公式Twitterが午後4時台に「本日のSixTONESの動画は、テレビ番組の生出演もお楽しみいただきたいので、通常より早く17:00頃にアップする予定です」と、ツイート。臨機応変な対応に、ファンから感謝の声が多く出ていた。再生回数は配信後1週間で40万台。

 30日にアップされたのは、美 少年・那須雄登のメイン企画「美 少年【那須からドッキリ】風船パーン!水ビシャー!! 開けるとゴキちゃん!!!」(再生回数は4月5日時点で21万台)。常日頃、一発ギャグを求められるなど事あるごとに無茶振りを受ける那須が、メンバーに “いたずらドッキリ”を仕掛けている。ワンショットの登場からニヤニヤが止まらない那須は「なんでこの企画をやることになったかと言うと、普段僕へのイジりが激しいんですよね。いつからこうなっちゃったんだろう?」「グループ組んだ時は全然イジられてなかったのに、まぁ気がつけばこの那須の扱い!」と不満を漏らしつつ、「ちょっと今日はいじわる那須くんで」と、意気込んだ。

 やる気満々の那須は2時間前に現場入りし、楽屋の各所に隠しカメラをセット。時間差で入ってくるメンバーにそれぞれ別のドッキリを実行するそうだが、最初は風船と画びょうを使ったもので、ドアを開ける時に「パーン」と大きな音がなるという仕組み。那須が「これはビックリするわ、絶対。特に浮所(飛貴)とか、(佐藤)龍我とか」と期待していると、最初にやって来たのは名前の挙がった佐藤だった。しかし、風船が狙い通りに割れず、焦る那須。急きょ、ワンプッシュウェットティッシュケースの中にゴキブリのおもちゃを忍ばせる作戦に変更した。

 何食わぬ顔で楽屋に入った那須は、Jr.公式エンタメサイト「ISLAND TV」用の動画を撮ると告げ、「(iPhone)回しまーす」と、録画開始。「ティッシュとウェットティッシュ、いつも取り合いになるよね」「いつもだったらウェットティッシュ開いてるけどね」(那須)と自然な会話でケースを開けさせ、佐藤はまんまと「えっ!? 何、何、何!? うわ~、ビックリした~!」と、仰天していた。再トライでうまくいき、那須は“ドッキリ大成功”うちわを持って大喜び。「これ本物(のゴキブリ)だよ」と二度も騙された末、「イェーイ! 楽しかった~!」(佐藤)となんだかんだでうれしそうな笑顔を見せるあたり、高校生らしいなと思えるリアクションだ。

 次のターゲットになったのは、金指一世。風船ドッキリのリベンジで、賢い那須は1度目の失敗を踏まえて「そこちょっと開けといてほしい」と、ドアを全開にするようお願いした。先ほどのウエットティッシュへの誘導にしても、言葉遣いが巧みなのか、那須は他人を自分の思い通りに動かすセンスがある様子。実際、やっと風船が破裂し、佐藤も那須サイドに加わってはしゃいだ。金指は初めてのドッキリだといい、那須は「金指くんが怒らなくてよかった」と、安堵(年上に恐れられる金指って一体……)。3人目の藤井直樹も「コップを取ると中から水がバシャーン」ドッキリに引っかかり、金指含めて大爆笑。

 岩崎大昇の時は、椅子の下にブーブークッションを仕込み、カメラを持つ那須は「ここに来て話聞かせてください」と、ポジションに導いた。岩崎がすんなり座るも、なぜか音が鳴らず、背後の佐藤は満面の笑み。またもゴキブリinウエットティッシュで驚かせることには成功したが、岩崎は「ちょっと(ドッキリかと)思ってた。なんかもうスゴい(佐藤と金指が)ヘラヘラしてた」と、周囲の態度でバレ始めていたよう。残る浮所にも他メンバー同様にインタビューから入ると、視線が気になったのか、「そんなみんな注目する?」(浮所)とポツリ。楽屋でのエピソードを聞かれた浮所は「金指のメイク落としを那須が借りる」と答え、那須がここぞとばかりに「ウエットティッシュもカピカピなの。中、開いてみたらわかるけど」と、促した。

 素直に開けた浮所はゴキブリを目にして「うわぁ~!! うわぁ~!! ビックリした! ビックリした! ビックリした!」と、大騒ぎ。この日一番の反応に、那須は「いやぁ~、もういいね! やっぱリアクション王ですね!」と満足げだったが、浮所本人は「ふざけんなよ、お前らマジで!」と、腕を組んでご機嫌ナナメに(10分22秒頃、手で顔を隠す浮所は可愛い)。最後に那須が「日頃の皆さんからの那須イジりが激しい」とドッキリのきっかけを話した後、佐藤は「頑張ったな!」と上から目線で那須の頭をナデナデ。「やめろ、やめろ!」と手を振り払った那須、褒められてどこかうれしそうに見えたのは筆者だけだろうか。それにしても、男性が男性に対して頭を撫でるとは……なんとも可愛らしい関係性に心がほっこり。

 “なすりゅ”コンビもファンが多いだけに、ネット上では「龍我くんが那須くんの頭撫でたのヤバすぎて泣いた」「なすりゅ可愛い。『頑張った』って頭よしよしはもう彼氏と彼女だよ」「なすりゅの頭ナデナデ、永遠に見てられる」と、歓喜のコメントが相次いでいる。

 3月31日の動画は「HiHi Jets【初霊視】僕ら背後霊に人気ありますか?」。エスパーhashiこと橋本涼が主役の1本かと思いきや、今回は霊視ができるピン芸人・シークエンスはやともをゲストに招き、“芸能界に向いているランキング”をつけるという企画。最初に高橋優斗が「霊を視てもらって、芸能界に向いてるっていうのがわかるんですか?」と質問すると、はやともは「(霊は)お化けとして誕生するんじゃなくて、元々は生きてた人ですから、生きてる人に人気なのと、死んでる人に人気なのはだいたい比例するんですよ。いっぱいついてると、この人は人気なんだなっていうのと。で、全然ついてないと、この人全然人気ないんだなっていうのが、その見た目の判断でわかっちゃうかな」と、解説。

 人間についている霊は亡くなった方の魂や、成仏していない霊魂などの「幽霊」と、生き物の念のような塊「生き霊」の2種類。はやともは、除霊こそできないが、霊の数や性別、年齢、性格などの特徴まで判別できるとか。今回は「霊が一番多くついている人が人気者=芸能界向き」といった考えのもと、この場で霊視。4位に選ばれたのは作間で、「若い男性のアイドルの方には珍しく、男性の応援している人が多い。ちょこちょこいらっしゃいます」(はやとも)と伝えると、本人も心当たりがあるのか、「確かに男性のファンの方、時々ファンレターとかもらったり」とコメント。「(霊は)10人いってないぐらい」「生き霊がほとんどですね。死んでる人も、なんでかはわからないですけど、50代半ばぐらいの男性が1人だけついてます」とのことだった。

 3位は橋本で、作間と同等に男性人気があるそうだが、その3倍は女性がついており、人数としては「30人弱ぐらい」。さらに、はやともの口からは「性の対象として見られている人が多い」と衝撃的な一言が飛び出し、井上は「はははは! 合ってんじゃん!」と手を叩いて大笑いした。実際、橋本は高校を卒業したばかりとは思えないほど、男の色気やセクシーさが垣間見える瞬間があり、多くの女性ファンを擁している。一部ファンの間では「歩く18禁」とのキャッチフレーズも使われているだけに、メンバーも納得の鑑定だったのだろう。

 2位の井上はとにかく女性の支持者が多く、はやともによれば、霊は総勢100人程度。中高生ファンも多いが、「その人たちを押しのけるように、内側に内側に中高年層の人たちがくっついてるんですね。なんで、ファン同士のトラブルにはなりやすいかもしれない」と、恐ろしい忠告も。栄えある1位は猪狩で、「500弱ぐらい(ついている)」と、驚異的なモテモテ度。「ただこれは、『HiHi Jetsというメンバーの猪狩さん』だって、知らないでついてる人が結構います。例えば、街で見かけたとか、YouTubeとかTwitterとかを見てて、“なんとなくこの人魅力的だな”って言ってくっついてる人、好意を持ってる人というのがいっぱいいます。もちろん(猪狩のことを)スゴく好きっていう人もいっぱいいます」と、ファン以外の興味を引く存在でもあるようだ。

 また、はやともは「そういう人がいっぱいいるっていうのは、何が素晴らしいかって言うと、全員最初は無名なわけじゃないですか」「(猪狩は)『この人だったら見てみよう』って思われやすいってこと」と太鼓判を押し、「もしかしたら芸能界でバーンといきやすいかもしれない」とベタ褒め。言われてみれば、猪狩は「この子がジャニーズアイドルなの!?」と、良くも悪くも注目を集めるタイプかもしれない。当人は「わ~、うれしい! そん時は任せろ!」と力強く宣言したが、かたや最下位の高橋はダラっと椅子に座り、表情はもはや“瀕死状態”。

 詳しく聞いてみると、「めちゃくちゃ高橋さんのこと好きな人が3人ついてます。ただ、好きが高じて大嫌いになる可能性も、もしかしたらあるんで。手のひら返しされた時に物理的に何かされるかもしれないから気をつけた方がいい」となかなかディープな内容。「それヤバくないですか?」と困惑する高橋をよそに、はやともは「はい」と、サラリと肯定。HiHi Jets内では“リア恋枠”とされている高橋、想いが強すぎるファンを多く抱えているのか……!?

 HiHi Jetsはフジッコ株式会社提供の「【究極のヘルシー】カスピ海ヨーグルトの料理No.1を決める!?」(4月1日)も配信中。こちらは猪狩の堂々とした食レポ&上品そうにフォークを持つ場面(2分20秒頃など)、メンバーが食べる様子を定期的に気にかける高橋の優しい目線が必見。通常回の再生回数が14万台、プロモーション動画は16万台(5日時点)となっている。

 一方、3日~7日にかけては5夜連続で「Jr.チャンネル」1周年記念特別企画がアップされ、5グループ33人が大集合。レポートの詳細は次回お届けしたい。
(中村チズ子)

ピエール瀧は愛されているか。三度の覚せい剤逮捕にもかかわらず蘇る岡村靖幸のように

3月12日に麻薬取締法違反の疑いで逮捕された、電気グルーヴのメンバーであり俳優のピエール瀧(本名:瀧正則・51)被告。4月2日に起訴されたのち、翌日に弁護人が保釈を申請。4日にこれが認められ、瀧被告は400万円の保釈保証金を支払い、5日夜、勾留先の湾岸署から保釈された。地検の発表によれば瀧被告は3月12日ごろ、東京・世田谷区にあるマンション一室でコカイン若干量を使用したとされている。調べに対し「20代の頃からコカインや大麻を使っていた」と罪を認めている。

 電気グルーヴは結成30周年を迎え、1月にはアルバム『30』をリリース。『電気グルーヴ30周年“ウルトラのツアー”』の真っ最中で、東京公演を控えたタイミングでの逮捕だった。俳優としても精力的に活動していた瀧被告の逮捕を受け、テレビ・映画業界は出演見合わせや配信停止、代役への交代など、おおむね消極的な方向の対応を取ったことは既報の通り(https://wezz-y.com/archives/64364)。追い討ちをかけるように、起訴された同日、株式会社ソニー・ミュージックアーティスツは瀧被告のマネジメント契約解除を発表した。

 逮捕から起訴まで、“芸能人・ピエール瀧”を抹消するかのような対応が各社でなされたが、唯一、5日公開の映画『麻雀放浪記2020』だけは公開に踏み切られた。だが今後、瀧被告の公判が終結し罪を償い終わったとしても、そして薬物依存を治療できたとしても、彼の俳優としての居場所はないだろう。少なくともテレビドラマは難しいのではないか。

 電気グルーヴとしての活動はどうか。逮捕直後からCDの発売や音源のリリースは中止となっており、過去作まで及んだ。企業がイメージやコンプライアンス遵守を重視する昨今、違法行為に手を染めた“芸能人”の禊が終わるのはまだ当分先のはずだ。

 瀧被告をめぐる業界の厳しい対応を目にする中、時折目にする意見は「昔はもっと甘かった」というものだ。ライター近藤正高氏による記事『槇原敬之が覚醒剤事件から復帰できたワケ』https://president.jp/articles/-/28222(プレジデントオンライン)では、過去に芸能人が不祥事を起こした際の復帰までの道のりを詳しく記している。これによると芸能界においては1960年代から不祥事が度々見られたが、禊の期間は短く、ペナルティも軽かった。ミュージシャンの不祥事でCDの販売が初めて停止となったのは1999年、槇原敬之(49)が覚せい剤取締法違反で逮捕された頃からだ。尾崎豊が1987年に覚せい剤取締法違反で逮捕された際も、半年で復帰を果たした。

 「時代が違う」というが、時代性だけなのだろうか。その人物の人脈、居場所、そして愛され度によるところも大きいのではないか、と筆者は思う。槇原敬之に坂本龍一が手を差し伸べたように。そして10年ほど前でも、覚せい剤取締法違反で三度逮捕され、服役の後、復活したミュージシャンがいる。岡村靖幸(53)だ。

 1986年に「OUT OF BLUE」でデビューした岡村靖幸は、その後「だいすき」「カルアミルク」「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」など、名曲をリリースし続けたが、2005年7月、覚せい剤取締法違反で起訴されたことが唐突に報じられた。岡村の逮捕は、これが初めてではなかったのである。実はこの2年前である2003年2月にも、同罪で逮捕起訴され、翌月に執行猶予付きの有罪判決を下されていたことが、2005年の逮捕の際に初めて公表されたのだ。

 執行猶予中の再犯であったことから、懲役1年6カ月の実刑判決を受けた岡村は服役。出所後の2007年、小林武史が主催するイベントにて復帰を果たすが、その翌年には三度目の同罪での逮捕となる。懲役2年の実刑判決を受け、服役。それでも岡村はミュージシャンとして復活する。出所後の2011年に2枚のアルバム発売とツアーを発表し、本格復帰を果たし、今に至る。何事もなかったかのように楽曲はタイアップされ、一流オシャレ雑誌「GINZA」(マガジンハウス)で“結婚したい”をテーマに対談連載を持ち、テレビ『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にだって出演しちゃうのだ。

 もう少し詳しく逮捕から復活までの経緯を見ていこう。

 2005年までひた隠しにされていた2003年の逮捕時は、奇しくも瀧被告の相棒である石野卓球(51)とのユニットでシングルとアルバムのリリースが予定されていた。これらは発売中止となり、またエピックソニー25周年記念コンサート「LIVE EPIC 25」の出演もキャンセルとなった。同年3月には有罪判決が下され、所属していたEPICソニーを離れているのだが、なんと同年の夏には「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2003」に出演。その後ツアーも行われている。つまり逮捕から裁判終結までは活動を停止していたが、これは周知せず、落ち着き次第すぐに活動を再開する措置が取られたようだ。その後は吉本興業所属となり、アルバム発売や書籍刊行など精力的に活動を続けるが、2005年の逮捕が公となったことも影響したか、このときは所属事務所との契約も終了し、ファンサイトも閉鎖となった。

 三度目の逮捕の際も、予定されていたツアーの中止や、発足したばかりのファンクラブの解散など、それなりの措置が取られはしたが、先述の通り出所後はまもなく活動再開している。書籍を出版するなど文化人の側面もあるものの、あくまでもミュージシャンとしての活動がメインだったためか、不祥事からの復帰は概ね早い。三度も繰り返しているなか、三度目の復帰すらも出所から長い時間を要さなかったのは、彼がかかわる企業のイメージダウンやコンプライアンスを問われるような事態にならなかったことも幸いしている。

 そして何といっても、岡村の音楽的才能を愛するファンの多さが決め手なのだろう。そしてファンは業界内にも非常に多いのだ。不祥事を起こしたのちの復帰の道のりは、その芸能人がどれだけファンに愛される存在だったか、そして周囲の同業者に愛されていたかで決まると言えよう。

 翻って、ピエール瀧はどうか。電気グルーヴのメンバーとして30年活動してきた。すでに起訴前の3月26日には、ライブストリーミングサイトdommuneで、配信・出荷停止となった電気グルーヴの楽曲のみを配信する特別企画が組まれ、この日の視聴者は46万人にのぼった。少なくともミュージシャンの瀧被告を愛し、その復帰を待つファンや同業者は、多いと言えるかもしれない。

カテゴリー: 未分類 | タグ:

ピエール瀧は愛されているか。三度の覚せい剤逮捕にもかかわらず蘇る岡村靖幸のように

3月12日に麻薬取締法違反の疑いで逮捕された、電気グルーヴのメンバーであり俳優のピエール瀧(本名:瀧正則・51)被告。4月2日に起訴されたのち、翌日に弁護人が保釈を申請。4日にこれが認められ、瀧被告は400万円の保釈保証金を支払い、5日夜、勾留先の湾岸署から保釈された。地検の発表によれば瀧被告は3月12日ごろ、東京・世田谷区にあるマンション一室でコカイン若干量を使用したとされている。調べに対し「20代の頃からコカインや大麻を使っていた」と罪を認めている。

 電気グルーヴは結成30周年を迎え、1月にはアルバム『30』をリリース。『電気グルーヴ30周年“ウルトラのツアー”』の真っ最中で、東京公演を控えたタイミングでの逮捕だった。俳優としても精力的に活動していた瀧被告の逮捕を受け、テレビ・映画業界は出演見合わせや配信停止、代役への交代など、おおむね消極的な方向の対応を取ったことは既報の通り(https://wezz-y.com/archives/64364)。追い討ちをかけるように、起訴された同日、株式会社ソニー・ミュージックアーティスツは瀧被告のマネジメント契約解除を発表した。

 逮捕から起訴まで、“芸能人・ピエール瀧”を抹消するかのような対応が各社でなされたが、唯一、5日公開の映画『麻雀放浪記2020』だけは公開に踏み切られた。だが今後、瀧被告の公判が終結し罪を償い終わったとしても、そして薬物依存を治療できたとしても、彼の俳優としての居場所はないだろう。少なくともテレビドラマは難しいのではないか。

 電気グルーヴとしての活動はどうか。逮捕直後からCDの発売や音源のリリースは中止となっており、過去作まで及んだ。企業がイメージやコンプライアンス遵守を重視する昨今、違法行為に手を染めた“芸能人”の禊が終わるのはまだ当分先のはずだ。

 瀧被告をめぐる業界の厳しい対応を目にする中、時折目にする意見は「昔はもっと甘かった」というものだ。ライター近藤正高氏による記事『槇原敬之が覚醒剤事件から復帰できたワケ』https://president.jp/articles/-/28222(プレジデントオンライン)では、過去に芸能人が不祥事を起こした際の復帰までの道のりを詳しく記している。これによると芸能界においては1960年代から不祥事が度々見られたが、禊の期間は短く、ペナルティも軽かった。ミュージシャンの不祥事でCDの販売が初めて停止となったのは1999年、槇原敬之(49)が覚せい剤取締法違反で逮捕された頃からだ。尾崎豊が1987年に覚せい剤取締法違反で逮捕された際も、半年で復帰を果たした。

 「時代が違う」というが、時代性だけなのだろうか。その人物の人脈、居場所、そして愛され度によるところも大きいのではないか、と筆者は思う。槇原敬之に坂本龍一が手を差し伸べたように。そして10年ほど前でも、覚せい剤取締法違反で三度逮捕され、服役の後、復活したミュージシャンがいる。岡村靖幸(53)だ。

 1986年に「OUT OF BLUE」でデビューした岡村靖幸は、その後「だいすき」「カルアミルク」「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」など、名曲をリリースし続けたが、2005年7月、覚せい剤取締法違反で起訴されたことが唐突に報じられた。岡村の逮捕は、これが初めてではなかったのである。実はこの2年前である2003年2月にも、同罪で逮捕起訴され、翌月に執行猶予付きの有罪判決を下されていたことが、2005年の逮捕の際に初めて公表されたのだ。

 執行猶予中の再犯であったことから、懲役1年6カ月の実刑判決を受けた岡村は服役。出所後の2007年、小林武史が主催するイベントにて復帰を果たすが、その翌年には三度目の同罪での逮捕となる。懲役2年の実刑判決を受け、服役。それでも岡村はミュージシャンとして復活する。出所後の2011年に2枚のアルバム発売とツアーを発表し、本格復帰を果たし、今に至る。何事もなかったかのように楽曲はタイアップされ、一流オシャレ雑誌「GINZA」(マガジンハウス)で“結婚したい”をテーマに対談連載を持ち、テレビ『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にだって出演しちゃうのだ。

 もう少し詳しく逮捕から復活までの経緯を見ていこう。

 2005年までひた隠しにされていた2003年の逮捕時は、奇しくも瀧被告の相棒である石野卓球(51)とのユニットでシングルとアルバムのリリースが予定されていた。これらは発売中止となり、またエピックソニー25周年記念コンサート「LIVE EPIC 25」の出演もキャンセルとなった。同年3月には有罪判決が下され、所属していたEPICソニーを離れているのだが、なんと同年の夏には「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2003」に出演。その後ツアーも行われている。つまり逮捕から裁判終結までは活動を停止していたが、これは周知せず、落ち着き次第すぐに活動を再開する措置が取られたようだ。その後は吉本興業所属となり、アルバム発売や書籍刊行など精力的に活動を続けるが、2005年の逮捕が公となったことも影響したか、このときは所属事務所との契約も終了し、ファンサイトも閉鎖となった。

 三度目の逮捕の際も、予定されていたツアーの中止や、発足したばかりのファンクラブの解散など、それなりの措置が取られはしたが、先述の通り出所後はまもなく活動再開している。書籍を出版するなど文化人の側面もあるものの、あくまでもミュージシャンとしての活動がメインだったためか、不祥事からの復帰は概ね早い。三度も繰り返しているなか、三度目の復帰すらも出所から長い時間を要さなかったのは、彼がかかわる企業のイメージダウンやコンプライアンスを問われるような事態にならなかったことも幸いしている。

 そして何といっても、岡村の音楽的才能を愛するファンの多さが決め手なのだろう。そしてファンは業界内にも非常に多いのだ。不祥事を起こしたのちの復帰の道のりは、その芸能人がどれだけファンに愛される存在だったか、そして周囲の同業者に愛されていたかで決まると言えよう。

 翻って、ピエール瀧はどうか。電気グルーヴのメンバーとして30年活動してきた。すでに起訴前の3月26日には、ライブストリーミングサイトdommuneで、配信・出荷停止となった電気グルーヴの楽曲のみを配信する特別企画が組まれ、この日の視聴者は46万人にのぼった。少なくともミュージシャンの瀧被告を愛し、その復帰を待つファンや同業者は、多いと言えるかもしれない。

カテゴリー: 未分類 | タグ:

駅のロッカーに無記名の同人誌封筒を入れるだけ! 進化する同人誌自家通販

 同人誌はコミックマーケットなどのイベントで頒布されるのがメジャーだが、通販を行うサークルも多い。「とらのあな」など各種通販販社もあるが、自宅から発送する「自家通販」派もいる。近年は住所や氏名などを先方に明かさずに通販する方法もあるのだ。さらに今は駅のロッカーから同人誌を送ることすらできる。進化を続ける最先端の配送方法を実践してみた。

 

個人情報を出さずに同人誌を送付できる「あんしんBOOTHパック」

 私はオフ同人活動を4年前から行っており、当初はイベントで頒布した残部を通販会社に委託して販売してもらっていたが、今は自家通販を行っている。

 イラストコミュニケーションサービスPixivでは、BOOTHと呼ばれる通販プラットフォームも提供している。その中には自分の住所や氏名などの個人情報を明かさずに同人誌のやりとりができる「あんしんBOOTHパック」なるものもある。

 あんしんBOOTHパックの概要や、梱包グッズのそろえ方など詳しくはこちらに書いている(参照記事:住所や本名を知らせずに同人誌を自家通販できる! あんしんBOOTHパックを試してみた)。

 私は二次創作の小説を書いており、今まで7冊の同人誌を出したが、それぞれ発行部数は30~100冊だ。100冊は調子こいて刷りすぎてしまったケースであり、在庫が押し入れで隠しきれない存在感を放っている。30~50冊が、しみじみと火傷しないちょうどいい部数だ。

 私はイベントには年1回か2回しか参加しないし、飽き性なので二次創作の対象ジャンルがころころ変わる。出した7冊の同人誌のジャンルは4つになり、ジャンルによっては1冊しか同人誌を出さなかったケースもある。

 ジャンルが変わると、旧ジャンルの同人誌はほぼイベントでは手に取られなくなってしまう。これは、イベントはジャンルごとに配置場所が異なるというのがとても大きい。よって旧ジャンルほど通販は生命線になる。晴れてこの間、旧ジャンルの同人誌のひとつが完売になったが、通販なしで完売はあり得なかっただろう。

 

従来のあんしんBOOTHパックの弱点「コンビニだと微妙に面倒」

 BOOTHが提供する匿名で自家通販できる「あんしんBOOTHパック」は、コンビニからでも同人誌が送れるのが魅力だが、コンビニで送ろうとすると微妙に手間だった。

【コンビニであんしんBOOTHパックを送る流れ】

(1)コンビニの端末(チケットを発券するあの機械)にBOOTHからのQRコードをかざす

(2)レシートが出てくるのでそれをもってレジへ行く

(3)レジで店員がレシートから「宛先(匿名配送なのでそれ見ても送付先の住所はわからない)」を発券するのを見守る

(4)発券された宛先と、「宛先を入れるシール状の袋」を店員から渡されるので、同人誌が入った封筒にシール状の袋を貼り、その中に宛先を入れる。店員はその工程を見守る

(5)店員に封筒を託す

 どんなに早くやろうと思ってもトータルで2分はかかる。(3)(4)で店員さんと私が互いに見守り合う工程があるのと「宛先」をわざわざシール状の袋に入れる形式にしたのかがしみじみと謎だ。

 最初から「宛先をシール1枚にする」にするか、いっそ端末が出したレシートを封筒に貼るだけにすれば一連の工程は大幅に短縮できただろう。ヤマト運輸の偉い人の都合でこう決まったのだろうが、いざコンビニでそれをやる側としては、往年のアニメの名台詞「偉い人にはそれがわからんのですよ」とぼやく絶好の機会の到来だ。

 このやり方は手間であることを公式も承知の上なのか、あんしんBOOTHパックの案内には“なるべく空いている時間にコンビニを利用してね”という旨が書いてあるが、コンビニは昼時などを外してもそれなりに人がいる。R-18のボーイズラブ同人誌が入った封筒にシール状の袋を貼っている間に、後ろに人があれよあれよと並んでしまうと焦ってしまうし、特に送るものが複数ある場合、焦りはミスにもつながりかねない。

 もう少し心穏やかに同人誌を送りたいと思っていたが、21世紀は便利すぎる。その手法もすでに開発されていた。

 それが当記事画像の宅配ロッカー「PUDOステーションだ」。駅や商業施設、駐車場などに設置されており、さまざまな宅配業者の荷物をそこで受け取ることができる。マツコ・デラックスもヤマト運輸のTVCMで不在届を手に宅配便のお兄さんに詫びていたが、不在届は心苦しいものだ。小さなものであれば通勤や通学で使う最寄り駅の宅配ロッカーで受け取れれば互いに楽だろう。

 さらにPUDOステーションはあんしんBOOTHパックと提携しており、「発送する」こともできるのだ(※PUDOステーションを利用した「発送」は提携事業者のみ対応。BOOTHのほか、メルカリなども対応している)。

 PUDOステーションを利用したあんしんBOOTHパックの利用方法は以下の通りになる。

(1)PUDOステーションの端末にBOOTHで発行されたQRコードをかざす

(2)荷物の大きさなどを端末で操作

(3)ロッカーが開くのでその中に同人誌の入った封筒を入れる。封筒には何も貼る必要なし。

 同人誌の入った封筒をロッカーに入れるだけであり、コンビニで発送するときの半分以下の時間で済む。何より目の前に店員さんもいなければ後ろに人が並ばれることもまずないため、プレッシャーなくのびのびと作業ができるのがいい。

 特にいいのが「送る同人誌が複数あるとき」だ。あの人には同人誌AとBを、この人には同人誌Cを送る、というときは決して間違えられない。BOOTHでは同人誌の注文ごとにQRコードと、数字のコードが発行される。そのため私は同人誌を入れた封筒に数字のコードを書いた付箋を張り付けておいて、発送の際、QRコードをかざすたびにコードを読み上げて、付箋とあっているか指さし確認をしている。無人のため、心配性の人も気の済むまで確認し放題なのもいい。

 

令和のこれから、オフ同人は最高にやりやすい

「昨今、オフ同人をやりにくくなった」という意見をTwitterなどで見るが、この手の人たちはSNSでの他人の動向や自身の反響をかなり気にしているケースが多い。そういう人にとってこの高度情報化時代におけるオフ同人は、売れっ子もしくは交流厨でなければ相当シビアなものに見えるだろう。

 しかしそれ以外の要素に目を向ければ、印刷料金はかつてよりは安くなったし小口でも印刷できるし、配送の封筒なども100円ショップですべて揃うし、フリーの画像ソフトも充実しているし、こうして自宅から完全匿名で発送もできるようになっている。私は10年前ならオフの同人活動は面倒すぎてやろうと思わなかっただろう。気にしなければ今は、有史以来最高にオフ同人をやりやすい時代ともいえる。

(文/石徹白未亜 [https://itoshiromia.com/]

 

駅のロッカーに無記名の同人誌封筒を入れるだけ! 進化する同人誌自家通販

 同人誌はコミックマーケットなどのイベントで頒布されるのがメジャーだが、通販を行うサークルも多い。「とらのあな」など各種通販販社もあるが、自宅から発送する「自家通販」派もいる。近年は住所や氏名などを先方に明かさずに通販する方法もあるのだ。さらに今は駅のロッカーから同人誌を送ることすらできる。進化を続ける最先端の配送方法を実践してみた。

 

個人情報を出さずに同人誌を送付できる「あんしんBOOTHパック」

 私はオフ同人活動を4年前から行っており、当初はイベントで頒布した残部を通販会社に委託して販売してもらっていたが、今は自家通販を行っている。

 イラストコミュニケーションサービスPixivでは、BOOTHと呼ばれる通販プラットフォームも提供している。その中には自分の住所や氏名などの個人情報を明かさずに同人誌のやりとりができる「あんしんBOOTHパック」なるものもある。

 あんしんBOOTHパックの概要や、梱包グッズのそろえ方など詳しくはこちらに書いている(参照記事:住所や本名を知らせずに同人誌を自家通販できる! あんしんBOOTHパックを試してみた)。

 私は二次創作の小説を書いており、今まで7冊の同人誌を出したが、それぞれ発行部数は30~100冊だ。100冊は調子こいて刷りすぎてしまったケースであり、在庫が押し入れで隠しきれない存在感を放っている。30~50冊が、しみじみと火傷しないちょうどいい部数だ。

 私はイベントには年1回か2回しか参加しないし、飽き性なので二次創作の対象ジャンルがころころ変わる。出した7冊の同人誌のジャンルは4つになり、ジャンルによっては1冊しか同人誌を出さなかったケースもある。

 ジャンルが変わると、旧ジャンルの同人誌はほぼイベントでは手に取られなくなってしまう。これは、イベントはジャンルごとに配置場所が異なるというのがとても大きい。よって旧ジャンルほど通販は生命線になる。晴れてこの間、旧ジャンルの同人誌のひとつが完売になったが、通販なしで完売はあり得なかっただろう。

 

従来のあんしんBOOTHパックの弱点「コンビニだと微妙に面倒」

 BOOTHが提供する匿名で自家通販できる「あんしんBOOTHパック」は、コンビニからでも同人誌が送れるのが魅力だが、コンビニで送ろうとすると微妙に手間だった。

【コンビニであんしんBOOTHパックを送る流れ】

(1)コンビニの端末(チケットを発券するあの機械)にBOOTHからのQRコードをかざす

(2)レシートが出てくるのでそれをもってレジへ行く

(3)レジで店員がレシートから「宛先(匿名配送なのでそれ見ても送付先の住所はわからない)」を発券するのを見守る

(4)発券された宛先と、「宛先を入れるシール状の袋」を店員から渡されるので、同人誌が入った封筒にシール状の袋を貼り、その中に宛先を入れる。店員はその工程を見守る

(5)店員に封筒を託す

 どんなに早くやろうと思ってもトータルで2分はかかる。(3)(4)で店員さんと私が互いに見守り合う工程があるのと「宛先」をわざわざシール状の袋に入れる形式にしたのかがしみじみと謎だ。

 最初から「宛先をシール1枚にする」にするか、いっそ端末が出したレシートを封筒に貼るだけにすれば一連の工程は大幅に短縮できただろう。ヤマト運輸の偉い人の都合でこう決まったのだろうが、いざコンビニでそれをやる側としては、往年のアニメの名台詞「偉い人にはそれがわからんのですよ」とぼやく絶好の機会の到来だ。

 このやり方は手間であることを公式も承知の上なのか、あんしんBOOTHパックの案内には“なるべく空いている時間にコンビニを利用してね”という旨が書いてあるが、コンビニは昼時などを外してもそれなりに人がいる。R-18のボーイズラブ同人誌が入った封筒にシール状の袋を貼っている間に、後ろに人があれよあれよと並んでしまうと焦ってしまうし、特に送るものが複数ある場合、焦りはミスにもつながりかねない。

 もう少し心穏やかに同人誌を送りたいと思っていたが、21世紀は便利すぎる。その手法もすでに開発されていた。

 それが当記事画像の宅配ロッカー「PUDOステーションだ」。駅や商業施設、駐車場などに設置されており、さまざまな宅配業者の荷物をそこで受け取ることができる。マツコ・デラックスもヤマト運輸のTVCMで不在届を手に宅配便のお兄さんに詫びていたが、不在届は心苦しいものだ。小さなものであれば通勤や通学で使う最寄り駅の宅配ロッカーで受け取れれば互いに楽だろう。

 さらにPUDOステーションはあんしんBOOTHパックと提携しており、「発送する」こともできるのだ(※PUDOステーションを利用した「発送」は提携事業者のみ対応。BOOTHのほか、メルカリなども対応している)。

 PUDOステーションを利用したあんしんBOOTHパックの利用方法は以下の通りになる。

(1)PUDOステーションの端末にBOOTHで発行されたQRコードをかざす

(2)荷物の大きさなどを端末で操作

(3)ロッカーが開くのでその中に同人誌の入った封筒を入れる。封筒には何も貼る必要なし。

 同人誌の入った封筒をロッカーに入れるだけであり、コンビニで発送するときの半分以下の時間で済む。何より目の前に店員さんもいなければ後ろに人が並ばれることもまずないため、プレッシャーなくのびのびと作業ができるのがいい。

 特にいいのが「送る同人誌が複数あるとき」だ。あの人には同人誌AとBを、この人には同人誌Cを送る、というときは決して間違えられない。BOOTHでは同人誌の注文ごとにQRコードと、数字のコードが発行される。そのため私は同人誌を入れた封筒に数字のコードを書いた付箋を張り付けておいて、発送の際、QRコードをかざすたびにコードを読み上げて、付箋とあっているか指さし確認をしている。無人のため、心配性の人も気の済むまで確認し放題なのもいい。

 

令和のこれから、オフ同人は最高にやりやすい

「昨今、オフ同人をやりにくくなった」という意見をTwitterなどで見るが、この手の人たちはSNSでの他人の動向や自身の反響をかなり気にしているケースが多い。そういう人にとってこの高度情報化時代におけるオフ同人は、売れっ子もしくは交流厨でなければ相当シビアなものに見えるだろう。

 しかしそれ以外の要素に目を向ければ、印刷料金はかつてよりは安くなったし小口でも印刷できるし、配送の封筒なども100円ショップですべて揃うし、フリーの画像ソフトも充実しているし、こうして自宅から完全匿名で発送もできるようになっている。私は10年前ならオフの同人活動は面倒すぎてやろうと思わなかっただろう。気にしなければ今は、有史以来最高にオフ同人をやりやすい時代ともいえる。

(文/石徹白未亜 [https://itoshiromia.com/]

 

明るく聡明な母で尊敬していたが――「せん妄」で知った母の本心【老いゆく親と向き合う】

 あえて言おう。「ピンピンコロリ」は幻想だ。シリーズを始めるにあたって、まずはこの文を読んでほしい。

【大方の高齢者は、70代までは元気であっても、晩年期の80代、90代の老いの坂を「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける「ピンピン・ヨロヨロ・ドタリ」の高齢期を生きる時代になっている】――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 平均寿命が延びて、人生100年時代になろうとも、人間は必ず老い衰えていく。「ピンピンコロリ」が叶うのは“少数の幸運な人だけ”(前掲書)なのだ。そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか――“終活”ならぬ“終末”ライター・坂口鈴香が、さまざまな家族の姿から考えます。

明るく聡明な母を尊敬していた

 岩崎武志さん(仮名・54)は大手企業の管理職だ。東京近郊で妻、娘と暮らしている。妻の実家は歩いて5分ほどの“スープの冷めない距離“にある。妻の両親も健在で、妻や娘は頻繁に行き来しており、平日は遅くまで仕事、週末はゴルフで忙しい岩崎さんにとっては、安心できる環境だと思っている。

 北海道出身の岩崎さんは、大学入学時に実家を出て以来ずっと首都圏で暮らしてきた。父親は早くに亡くなった。80代の母親は北海道の実家で一人暮らしをしているが、今のところ足腰もしっかりしているし、社交的な性格で友人や親せきも周りにたくさんいる。それに、姉が実家から車で15分ほどの場所に住んでいるので何かあっても安心とばかりに、岩崎さんは年に1回帰省する程度で済ませていた。とはいえ、妻や娘も「明るく聡明なおばあちゃん」のことを慕っており、電話でよく会話もしていた。

「離れて暮らしていることもあるのでしょうが、妻は母から嫌な思いをさせられたことは一度もないと言っていて、関係は良好。私もしっかり者の母を誇りに思っていました」

 こんなエピソードもある。岩崎さんの一人娘は、高校入学後まもなく登校できなくなった。望んでいた高校ではなかったこと、親の期待に応えられなかったことなどから、家から外に出ることができなくなったのだ。岩崎さんも心配したが、妻の心労は人一倍だった。日頃から、孫をかわいがっていた妻の両親はオロオロするばかりで、どう対処したらよいのかわからない。腫れ物に触るような毎日を過ごしていた。

 いらぬ心配をかけまいと、岩崎さんの母には何も伝えていなかったが、その年の暮れに一人で帰省した岩崎さんは事情を打ち明けざるを得なかった。

「なるべく深刻にならないよう伝えたつもりだったんですが、母には娘のつらさや妻の憔悴がわかったんだと思います。母は『今は本人が居場所を探しているとき。自分で見つけ出すことができるまで、周りは静かに見守るしかないね』と言ってくれました」

 暗闇に光が差し込むように感じた。岩崎さんは、妻にも母の言葉を伝え、娘を信じて見守ることにしたのだ。

 そして1年ほどたつと、娘は自ら高校を中退。フリースクールに通いながら大検を受け、今は希望の大学に楽しそうに通っている。

「正直なところ、私たちが望んでいたような大学ではありませんでしたが、娘の選択を尊重することができているのは、母の言葉があったからです。改めて母を見直しました」

 姉から「お母さんが入院した」という連絡が来たのは、岩崎さん一家に穏やかな日常が戻ってしばらく経ったころだった。トイレで倒れている母を姉が発見し、救急車で病院に運んだという。

「原因は不明だったものの生命にかかわる状態ではないとのことでしたし、姉が毎日病院に行ってくれているようなので、ひとまず大丈夫だろうと。ちょうど仕事も忙しい時期だったため、様子を聞きながらも姉任せにしていたんです」

 そんな岩崎さんのもとに電話が入った。姉の長女からだった。

「姪から怒られてしまいました。『おじちゃん、自分のお母さんでしょ。何やってるの?』と。『これまでも、うちのお母さんは仕事しながら、おばあちゃんの様子を頻繁に見に行っていた。それは娘だから当然だけど、今回の入院でさすがにお母さんも疲れている。おじちゃんもおばあちゃんの子どもなら、お母さんと替わってあげるくらいしたら?』って、これにはこたえました」

 姪の怒りももっともだ。慌てて金曜の夜、仕事を終えると飛行機に乗り、母親の病院に駆け付けた。

「面会時間は過ぎていましたが、事情を話して母の部屋に行きました。母は寝ているようでしたので、起こさないように座っていたのですが、ふと母が目を覚まして僕を見たんです。それで『お母さん、大変だったね。大丈夫?』と声をかけたところ、母はこれまで見たことのない厳しい表情に変わったんです」

 もう一度「お母さん」と呼んで手を握った岩崎さんに、母親は厳しい表情のまま、吐き捨てるように言ったのだ。

 「息子は、嫁の家に盗られてしまって、いないも同然」と――

「おそらく入院して環境が変わったことによる“せん妄”だったんでしょう。そうだとわかってはいても、これが母がずっと胸にしまっていた本心だと思えて仕方ないんです。めったに顔を出さない僕のことはもういないものとして、あきらめようとしていたんじゃないかと思うと、なんとも……」

 幸いなことに、その後母親は回復し、岩崎さんの毎週末の帰省は2カ月ほどで終わった。

「正直ヘトヘトでしたが、姪への意地もありし、頑張るしかありませんでした。でもこれ以上続くとこちらがダウンでしたね。遠距離介護をしている人を尊敬しますよ」

 母にはもちろん、姉にも、妻にも、せん妄時の言葉は伝えていない。

 母は再び元の穏やかな母に戻り、一人暮らしを再開した。でも、もう岩崎さんは母の入院前の自分には戻れない。

 「息子は、嫁の家に盗られてしまった」という言葉は、今もはっきり耳に残っている。

明るく聡明な母で尊敬していたが――「せん妄」で知った母の本心【老いゆく親と向き合う】

 あえて言おう。「ピンピンコロリ」は幻想だ。シリーズを始めるにあたって、まずはこの文を読んでほしい。

【大方の高齢者は、70代までは元気であっても、晩年期の80代、90代の老いの坂を「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける「ピンピン・ヨロヨロ・ドタリ」の高齢期を生きる時代になっている】――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 平均寿命が延びて、人生100年時代になろうとも、人間は必ず老い衰えていく。「ピンピンコロリ」が叶うのは“少数の幸運な人だけ”(前掲書)なのだ。そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか――“終活”ならぬ“終末”ライター・坂口鈴香が、さまざまな家族の姿から考えます。

明るく聡明な母を尊敬していた

 岩崎武志さん(仮名・54)は大手企業の管理職だ。東京近郊で妻、娘と暮らしている。妻の実家は歩いて5分ほどの“スープの冷めない距離“にある。妻の両親も健在で、妻や娘は頻繁に行き来しており、平日は遅くまで仕事、週末はゴルフで忙しい岩崎さんにとっては、安心できる環境だと思っている。

 北海道出身の岩崎さんは、大学入学時に実家を出て以来ずっと首都圏で暮らしてきた。父親は早くに亡くなった。80代の母親は北海道の実家で一人暮らしをしているが、今のところ足腰もしっかりしているし、社交的な性格で友人や親せきも周りにたくさんいる。それに、姉が実家から車で15分ほどの場所に住んでいるので何かあっても安心とばかりに、岩崎さんは年に1回帰省する程度で済ませていた。とはいえ、妻や娘も「明るく聡明なおばあちゃん」のことを慕っており、電話でよく会話もしていた。

「離れて暮らしていることもあるのでしょうが、妻は母から嫌な思いをさせられたことは一度もないと言っていて、関係は良好。私もしっかり者の母を誇りに思っていました」

 こんなエピソードもある。岩崎さんの一人娘は、高校入学後まもなく登校できなくなった。望んでいた高校ではなかったこと、親の期待に応えられなかったことなどから、家から外に出ることができなくなったのだ。岩崎さんも心配したが、妻の心労は人一倍だった。日頃から、孫をかわいがっていた妻の両親はオロオロするばかりで、どう対処したらよいのかわからない。腫れ物に触るような毎日を過ごしていた。

 いらぬ心配をかけまいと、岩崎さんの母には何も伝えていなかったが、その年の暮れに一人で帰省した岩崎さんは事情を打ち明けざるを得なかった。

「なるべく深刻にならないよう伝えたつもりだったんですが、母には娘のつらさや妻の憔悴がわかったんだと思います。母は『今は本人が居場所を探しているとき。自分で見つけ出すことができるまで、周りは静かに見守るしかないね』と言ってくれました」

 暗闇に光が差し込むように感じた。岩崎さんは、妻にも母の言葉を伝え、娘を信じて見守ることにしたのだ。

 そして1年ほどたつと、娘は自ら高校を中退。フリースクールに通いながら大検を受け、今は希望の大学に楽しそうに通っている。

「正直なところ、私たちが望んでいたような大学ではありませんでしたが、娘の選択を尊重することができているのは、母の言葉があったからです。改めて母を見直しました」

 姉から「お母さんが入院した」という連絡が来たのは、岩崎さん一家に穏やかな日常が戻ってしばらく経ったころだった。トイレで倒れている母を姉が発見し、救急車で病院に運んだという。

「原因は不明だったものの生命にかかわる状態ではないとのことでしたし、姉が毎日病院に行ってくれているようなので、ひとまず大丈夫だろうと。ちょうど仕事も忙しい時期だったため、様子を聞きながらも姉任せにしていたんです」

 そんな岩崎さんのもとに電話が入った。姉の長女からだった。

「姪から怒られてしまいました。『おじちゃん、自分のお母さんでしょ。何やってるの?』と。『これまでも、うちのお母さんは仕事しながら、おばあちゃんの様子を頻繁に見に行っていた。それは娘だから当然だけど、今回の入院でさすがにお母さんも疲れている。おじちゃんもおばあちゃんの子どもなら、お母さんと替わってあげるくらいしたら?』って、これにはこたえました」

 姪の怒りももっともだ。慌てて金曜の夜、仕事を終えると飛行機に乗り、母親の病院に駆け付けた。

「面会時間は過ぎていましたが、事情を話して母の部屋に行きました。母は寝ているようでしたので、起こさないように座っていたのですが、ふと母が目を覚まして僕を見たんです。それで『お母さん、大変だったね。大丈夫?』と声をかけたところ、母はこれまで見たことのない厳しい表情に変わったんです」

 もう一度「お母さん」と呼んで手を握った岩崎さんに、母親は厳しい表情のまま、吐き捨てるように言ったのだ。

 「息子は、嫁の家に盗られてしまって、いないも同然」と――

「おそらく入院して環境が変わったことによる“せん妄”だったんでしょう。そうだとわかってはいても、これが母がずっと胸にしまっていた本心だと思えて仕方ないんです。めったに顔を出さない僕のことはもういないものとして、あきらめようとしていたんじゃないかと思うと、なんとも……」

 幸いなことに、その後母親は回復し、岩崎さんの毎週末の帰省は2カ月ほどで終わった。

「正直ヘトヘトでしたが、姪への意地もありし、頑張るしかありませんでした。でもこれ以上続くとこちらがダウンでしたね。遠距離介護をしている人を尊敬しますよ」

 母にはもちろん、姉にも、妻にも、せん妄時の言葉は伝えていない。

 母は再び元の穏やかな母に戻り、一人暮らしを再開した。でも、もう岩崎さんは母の入院前の自分には戻れない。

 「息子は、嫁の家に盗られてしまった」という言葉は、今もはっきり耳に残っている。

【マンガ】30代で「更年期障害」!? バケツをかぶったような汗に驚愕!【第52回】

「生理痛なんて、みんな一緒!」

1カ月ごとにやってくる、尋常じゃない腹痛・寒気・吐き気……。
周囲の言葉を信じて10数年も耐え続けた「生理痛」、医者にかかってみたらビョーキと診断されちゃった!?

30歳から治療を開始した「月経困難症」との向き合い方をつづる、日常闘病コミックエッセイ。

寝ていただけなのに

(つづく)

――「私の生理、病名がつきました。」は、毎週日・月・火の週3回更新になります。お楽しみに!

 

<著者プロフィール>

まお

月経困難症。体験した事や思った事を4コマ漫画にしています。自分の体、大切な人の体を考える事や、行動する事のきっかけになればうれしいです。ポジティブに生きてるオタク。



<バックナンバーはこちら>

第1回~第10回まとめ読み……私の生理、ビョーキでした!?
第11回~第20回まとめ読み……ピル服用、7カ月の間に起きたこと

【第21回】2度目の生理は…地獄!
【第22回】婦人科でセカンドオピニオン!
【第23回】婦人科で…言葉責め!?
【第24回】2人目の医者は果たして…
【第25回】ナカで動かさないで!
【第26回】「前と同じピル」でも平気なの?
【第27回】3カ月のピル実験!
【第28回】「低用量ピル」が合わない体質!?
【第29回】はじめての漢方は?
【第30回】漢方がマズかった理由
【第31回】「中容量ピル」にいよいよ挑戦!
【第32回】”血栓”は他人事じゃない!?
【第33回】生理痛に無理解な職場
【第34回】「中容量ピル」に変えて3日後
【第35回】足のむくみって……痛いんだ!
【第36回】不正出血がなくなった!
【第37回】職場のストレスが体に出た!
【第38回】「生理」を知らない男性
【第39回】生理を「知る機会」
【第40回】「ブラック企業」と生理
【第41回】ブラック企業、心の支えだったのは
【第42回】月経困難症から、結婚へ
【第43回】医者の「紹介状」ってどんなもの?
【第44回】「とりあえず」の通院先、どう選ぶ?
【第45回】産婦人科の隣にラブホテル!?
【第46回】卵巣に「のう腫」がある!?
【第47回】卵巣のう腫は良性?悪性?
【第48回】中容量ピル、長期服用はNG?
【第49回】婦人科の悩みは人それぞれ
【第50回】コンビニで短期バイト!
【第51回】新しい職場で大寝坊!