「日曜劇場」が軽いコメディになった理由とは? 福山雅治がバカボンのパパに『集団左遷!!』第2話

“平成最後の下克上”というキャッチコピーを謳った福山雅治主演ドラマ『集団左遷!!』(TBS系)。平成時代が終わっても、下克上宣言を続けるつもりでしょうか。序盤からすでに泥舟感が漂うことが気がかりです。泥舟に乗った気分で、第2話を振り返ってみましょう。

 大手の三友銀行に勤める片岡(福山雅治)は、廃店が内定している蒲田支店の支店長として着任しました。本部の横山常務(三上博史)からは「がんばらなくていい」と釘を刺されていた片岡ですが、蒲田支店の若手行員たちのがんばっている姿に感化され、ついつい「がんばらせてください、廃店にはしないでください」と横山常務に反逆してしまいました。

 副支店長の真山(香川照之)が廃店の話をみんなの前でバラし、行員たちは動揺しまくりです。新支店長である片岡が「半期で100億円のノルマを達成すれば、廃店はありません」と明るい笑顔で説明するも、「どーやって100億円のノルマを達成するんですか!?」とまるで相手にされません。「とにかく、がんばるんです」と連呼する片岡支店長の空回り感は否めません。

 さらに横山常務の指示による本部からの圧力が、蒲田支店全体を揺さぶります。かなり前に本部の審査部に提出していた融資の申請書が「不備がある」と突き返されてしまったのです。片岡支店長が横山常務に逆らったことへの露骨な嫌がらせです。

■部下に舐められまくる上司

 本部からの支店いじめは、まだまだ続きます。営業課長の横溝(迫田孝也)は町田社長(市川猿之助)から5000万円の融資の相談を受けてきたのですが、この情報は本部に筒抜けで、何と羽田支店が蒲田支店よりも安い金利でさらってしまいます。同じ支店同士での醜い足の引っ張り合いとなるのでした。

「とにかく、がんばろ~!」としか言わない片岡支店長に、若手行員のエース格である滝川(神木隆之介)がブチ切れます。

滝川「また出たよ、『がんばれ』。……と僕に口答えされたらムカつきますよね。本部に対して同じことをしたんじゃないですか」

 20代の部下に正論を吐かれ、ぐうの音も出ない片岡支店長でした。これでは、どちらが上司か分かりません。

 自宅に帰った片岡は、高校受験を控えた息子の裕太(絃瀬聡一)に「勉強か? がんばれよ」と声を掛けたところ、またまたやりこめられてしまいます。「はぁ。がんばっているのに、さらにがんばれと言われるのはキツいんだよ。会社でも言わないほうがいいよ」と息子に説教されてしまう片岡パパ。せっかく奥さまのかおり(八木亜希子)が作ってくれたすき焼きも、これでは美味しさ半減です。トホホホホ……。

■片岡支店長はバカ田大学出身?

 がんばれと部下を励ますのは、パワハラになってしまうのでしょうか? それなら、自分がまずがんばって見せるしかありません。町田社長がメガソーラーシステムをやりたがっていることを聞き出した片岡支店長は、大量のソーラーパネルを並べられる東京ドーム半分の広さがある土地を探し始めます。今回の融資話はダメでも、夢を持っている人を銀行員として純粋に励ましたいと考えたのです。他の支店への異動願いが受理されないことを知った横溝も一緒になって土地探しに奔走します。でも、このシーンを見ながら、多くの視聴者は「ちょっと待てよ」と感じたのではないでしょうか。

 太陽光パネルビジネスは、クリーンなエコイメージで以前はもてはやされましたが、ご近所とのトラブルや積雪・台風などでパネルがすぐダメになってしまうなど、多くの人が失敗に終わっている案件です。そんなリスクの高すぎるビジネスのために、後先考えずに走り続ける片岡支店長。泥舟感がハンパない蒲田支店です。

 視聴者の不安をよそに、片岡支店長は三浦半島で格安物件を見つけてしまうのでした。「仕事って、お金だけじゃないですもんね。私たち銀行員ががんばるのは、そこにがんばるお客さまがいらっしゃるからなんです」という言葉を残し、町田社長のもとをドヤ顔で去っていく片岡支店長。横溝課長と「これでいいのだ~、これでいいのだ~♪」と『天才バカボン』の主題歌をハモりながら蒲田支店への帰路に着きます。どうやら、片岡支店長はバカ田大学出身のようです。ますます、蒲田支店が心配になってきます。

 蒲田支店に戻った片岡支店長はびっくりです。さっき別れたはずの町田社長が先に来て、待っているではありませんか。片岡支店長は『天才バカボン』を歌いながら、どこまで練り歩いたのでしょうか。それはさておき、町田社長です。金利の安い羽田支店ではなく、蒲田支店から融資を受けたいと頼みにきたのでした。片岡支店長のバカ正直さに、すっかりほだされてしまったようです。福山雅治と市川猿之助、歌舞伎の世界では市川中車を名乗っている香川照之が同じ画面の中に並ぶという、なかなかレアな光景が第2話のハイライトシーンとなりました。まぁ、歌舞伎好きな人でないと、スルーされてしまいそうですけど。

 5000万円の融資話を羽田支店から奪い戻し、女性行員の木田恵美子(中村アン)をはじめとする蒲田支店の行員たちは、片岡支店長のことをすっかり信頼するようになります。蒲田支店が一丸となってがんばることで、100億円のノルマは1か月後には93億円まで減らすことに成功します。盛り上がる蒲田支店、でも本部に内部情報を漏らしているスパイはいったい誰? というところで第2話は終わりました。

 原作小説の『集団左遷』『銀行支店長』(講談社)が重々しい内容なのに比べ、福山の「日曜劇場」初主演作となった『集団左遷!!』はコメディタッチの展開です。第2話では『天才バカボン』の主題歌を歌ってみせた福山ですが、この調子なら植木等が軽快に歌った昭和のヒット曲「スーダラ節」あたりもダンスを交えて披露してくれるのではないでしょうか。

 それにしても、『集団左遷!!』に漂うこの超ライト感覚、言い換えればチャランポランさはどこから来ているのでしょうか。その答えはとても簡単です。

 今年9月からは日本で「ラグビーワールドカップ2019」が始まります。国際的なスポーツイベントを盛り上げるため、TBSでは7月期の「日曜劇場」は“切り札”池井戸潤が書き下ろすラグビードラマを放送することが決まっています。演出を務めるのは、もちろん『半沢直樹』『下町ロケット』など一連のTBS「日曜劇場」の池井戸ドラマを大ヒットさせてきた福澤克雄ディレクターです。

 福澤ディレクターは、慶應大学時代にラグビー部の主力選手としてチームを日本一に導いています。同じく慶應大学出身の池井戸潤は、国立競技場でその試合を応援していたという縁があります。なので、7月期のラグビードラマはかつてないほど熱いものになることが予測されます。つまり、逆算的に福山主演の『集団左遷!!』はライトなコメディタッチの作品になったと思われます。福山の魅力を最大限に引き出すというよりも、TBSの看板枠である「日曜劇場」の編成にメリハリをつけるための演出方針ではないでしょうか。与えられた条件の中で、結果を出すことが求められている―。という点では、片岡支店長と福山雅治の置かれている立場はすごく似通っていると思います。

 初回視聴率13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率でスタートした『集団左遷!!』。泥舟のように沈んでいくのでしょうか。それともライト感覚のサラリーマンものとして、すいすいと進んでいけるでしょうか。

 第2話では片岡が真山たちと深刻な話をしている最中に、奥さまのかおりが「今日はすき焼きよ♪」と場違いな電話を掛けてくるシーンがありましたが、うまくギャグにすることができずにいました。お笑いの演出が今後うまくハマれば、泥舟化をまぬがれる可能性もあるかもしれません。気になる第2話の視聴率は、次回まとめてお伝えしたいと思います。
(文=長野辰次)

眞子さま&小室圭さん、やはり結婚へ──“前進”報道の裏に何がある?

今週の注目記事・第1位
「五輪選手村マンション1500億円値引き、小池百合子隠蔽文書を入手」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第2位
「池袋暴走運転、東大卒通産官僚の履歴書」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第3位
「新天皇を悩ませる秋篠宮さま『即位拒否』雅子さまのご体調」(「週刊文春」5/2・9号)
「御代替わり20の謎」(「週刊新潮」5/2・9号)

同・第4位
「春日俊彰が捨てたもうひとりの彼女-結婚美談のウラで冷酷な仕打ちがあった」(「フライデー」5/10・17号)

同・第5位
「ご学友が語る『新天皇』知られざる素顔-コンパで池に落とされた!」(「週刊新潮」5/2・9号)

同・第6位
「『樹木希林」が『週刊新潮」に語った『全身女優』『内田裕也』『死生観』」(「週刊新潮」5/2・9号)

同・第7位
「あなたはこの国にこんなに貢献してきた-どれくらい税金を納めてきたか」(「週刊現代」5/11・18号)

同・第8位
「田原俊彦初告白5時間『ジャニーさんの僕への興味は20代半ばで終わった』」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第9位
「怨恨卒業NGT山口真帆、運営がひた隠す現場録音テープの中身」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第10位
「たけし長男怒りの激白『お父さん、ダサいよ』」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第11位
「木嶋佳苗<獄中結婚>のお相手は「週刊新潮」デスクだった」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第12位
「あの寝坊アナ古谷有美MR.キャッシュレスIT社長と『そうだ、京都へ行こう。』」(「FLASH」5/7・14・21号)

同・第13位
「『羽生結弦』が心酔したオカルト『整体師』追放の舞台裏」(「週刊新潮」5/2・9号)

同・第14位
「新天皇が大ファンだった柏原芳恵が競艇場で歌ったあの曲」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第15位
「中西進先生のリアル万葉ライフ」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第16位
「わいせつ就活<コンプラ最優先>のはずがいまだ調査中」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第17位
「眞子さま、小室さん『未来年表』が見えた」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第18位
「<強制わいせつ>女性官僚の訴えを外務省は二度黙殺した」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第19位
「創価学会の暗闘、原田続投か谷川新会長か、『ポスト池田』の最終戦争」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第20位
「会見で父娘和解を匂わせ大塚久美子社長に父は『でも連絡なし』」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第21位
「『老人ホーム』優・良・不可の実名-全国調査!『不祥事』リスト付き」(「週刊新潮」5/2・9号)

同・第22位
「昭和・平成・令和の『美しい顔』100人を選んで順位を付けた!」(「週刊現代」5/11・18号)

同・第23位
「日本と世界 淫乱女子列伝」(「週刊現代」5/11・18号)

【巻末付録】現代のSEXYグラビア採点!

 平成の終わりというキーワードが喧しい。元号が変わり、新しい天皇になるだけである。

 昭和から平成の時は、喪に服していたということもあるが、今より静かな時の移りであった。

 それでいえば、この原稿も平成最後のものになる。さしたる感慨はないが。

 先夜、衝撃的な話を聞いた。週刊現代が月3回刊行にするというのである。

 理由は、赤字が増え続けるために、少しでも費用を削減するためだという。

 早ければ5月の連休明けからでもやるそうだ。月曜日発売と金曜日発売にすると聞いた。

 そうなればもやは週刊誌ではない。隔週刊誌でもない変則的な雑誌ができることになる。

 この情報を現代編集部に問い質したわけではないので断言はできないが、もしそうなれば、先日催した「週刊現代60周年の祝いの会」で、現代は週刊誌としての役割を終えるということになる。

 いくらなんでもそんなバカな、そう思いたい。今は違うが、かつて現代は講談社の顔だった。

 現代の論調が社の主張だと、そう捉えられていた時期も長くあった。講談社という“お公家さん”的な会社で、現代編集部だけが治外法権の荒くれたちの梁山泊のようだった。

 社内の多くの人間も、この編集部には怖れをなして足を踏み入れなかった。

 私が、ジャニーズ事務所のスキャンダルで女性誌に異動させられた時、女性誌を統括していた局長に、「君はようやくまともな編集部に来ることができたな」と、声をかけられた。

 現代以外の部署は、そういう目でわれわれを見ていたんだと、初めて気づかされた。

 そこを2年で追い払われ、再び月刊だったが現代編集部に戻った時、自分はここの汚れた水が性に合っていたんだと、ホッとしたものであった。

 現場と編集長を含めると10数年週刊現代にいて、切った張ったという日々を過ごしてきた。

 私は、愛社精神はこれっぽっちもないが、現代に対する愛情は人に負けないと自負している。

 私が、今もこのような雑文を書き散らしていられるのも、元現代編集長という肩書のおかげである。

 その現代が、週刊誌でなくなるというのが本当だとしたら、身を切られるように辛い。

 この欄でも、病気、年金、相続ばかりやっているのなら週刊誌である必要はないと、厳しいことをいってきた。

 それは、週刊誌がやらなければいけない本来の役割、「新聞、テレビがやれないこと」をやれということである。

 それができないから、週刊誌をやめますというのでは、あまりにも情けない。

 いくら何でも講談社という出版社が、そんなバカなことをするわけはない。そう思いたいが。

 さて、その現代からいこう。

 現代に、海野弘、永井義男、島崎晋らによる鼎談、「日本と世界 淫乱女子列伝」という特集があるが、その中で、英国の皇室のセックススキャンダルは出るが、日本ではタブーなのはなぜかという問題について、海野がこう話している。

「日本では皇室関係者のセックス・スキャンダルはタブーですが、英国では王室でも許される側面があります。なぜなら、女系を認める伝統があり、いい男を婿に迎えることが重要になるからです。そのためにはいろいろ試すのが当たり前という風潮が、王室にも国民にもあるのでしょう」

 日本も、女系天皇が誕生すれば、セックス・スキャンダルも解禁になるのだろうか。

 同じ現代が、昭和・平成・令和の「美しい顔」100人を選んでいる。

 1位は後藤久美子、2位が宮沢りえ、3位が夏目雅子。4位が広瀬すず、5位が岸恵子だ。

 わが憧れの吉永小百合さまが8位というのは解せないが、山口百恵が20位だからよしとしておこう。

 新潮が、どこでもやっている老人ホームの優劣を実名で紹介している。

 この中で目新しいのは、過去10年分の事件・事故・不祥事を起こした老人ホームをリストアップしているところである。

 殺害、虐待など、こうして見ると驚くほど多くあることがわかる。

 中には不祥事があると名前を変えたりしているところがあるから、要注意であろう。

 こうしたことも含めて、いい老人ホームを選ぶうえで大事なのは「認知症ケアと看取りをきちんとやっているかどうか」という点だそうだ。

 入った途端、倒産してしまうところも多くある。終の棲家となる老人ホーム選びに失敗は許されない。

 文春は、大塚家具の大塚久美子社長が、仲違いしていた父親と会うといいながら、連絡しないと報じているが、その後、2人は会うことになった。

 久美子社長が提携するという中国で約200店を持つ家具販売大手「居然之家(イージーホーム)」は、中国に詳しい友人の話だと、大塚家具の下請けの優秀な家具職人が欲しくて手を差し伸べたのであって、中国に大塚家具が進出する手助けをすることはないと見ている。

 それに「大塚」というのは、彼がいうには、中国語で「大きなお墓」を意味するため、縁起が悪いから、中国人にはアピールしないだろうというのである。

 まだまだ苦境から脱出できないようであるが、父親がどう舵を取るのだろう。

 同じ文春によれば、創価学会が、次の会長が誰になるかで暗闘が続いているという。

 現在の原田稔会長が続投するのか、現在主任副会長の谷川佳樹に取って代わるのか、予断を許さないそうだ。カギを握るのは、ポスト安倍の有力候補といわれる、菅官房長官だという。創価学会、維新の会に強い影響力を持つ菅が、次の首相になる流れになってきているようだが。

 6年半前に在イラン日本大使館の公使室で、駒野欽一イラン大使から強制ワイセツ行為を受けていたと、女性外務官僚が3月に刑事告訴をして、受理された。

 だが、文春によれば、12年の10月下旬に上司の総務参事官に事情報告したのに、「駒野氏のことは忘れてよく休むように」といわれただけだったという。

 今年3月にも、植沢利次ケニア大使(当時)が、セクハラが疑われる行為があったとして、厳重訓戒処分を受け、退職している。

 在外公館では大使は「王様」だから、部下は逆らえない。外務省は個人の問題に矮小化することで、組織を守ろうとすると元外務省主任分析官だった佐藤優がいっている。

 外務省だけではなく、多くの官庁で、新入社員が次々に辞めていくことが話題である。彼らも、入ってみたらヒラメのような上司ばかりで、国のために働こうなどという高邁な理想を持った人間などいないことに気づき、早々に辞めていくのであろう。

 さて、毎度おなじみの眞子&圭の結婚問題だが、文春は、2人が結婚する方向へ舵を切り始めたようだ。

 最大の障害であった圭さんの母親と元婚約者との金銭トラブルだが、元婚約者の代理人が、「本人が協議する気にならない」と話しているのだ。これは推測だが、これまで元婚約者のいっていた話の中に、何やら“不都合”なことがあって、小室側の弁護士と会いたくないのではないか。

 今一つの障害は、結婚後の経済問題だが、圭がめでたく弁護士試験に合格すれば、NYの大手弁護士事務所の初年度の平均年収は1800万円だそうだから、こちらもクリアできる。文春は、2人が結婚するなら2012年秋と読んでいる。

 先に文春が報じた、大林組の幹部リクルーターが就活女子学生を、内定をちらつかせて肉体関係を求めた件だが、いまだに当人には何らの処分も下っていないそうだ。

 社長が新入生たちに向かって、コンプライアンスを最優先していくと挨拶したのに、この体たらくではと、文春が嘆いている。

 今週の現代に、白地に令和の文字が印刷されたものが付録で付いている。私には令和が「零は」と見えて、何やら大きな天変地異が起きて日本がゼロになるように思えて仕方ない。予感が当たらなければいいのだが。

 この元号を考案したといわれる国際日本文化研究センター名誉教授の中西進(89)は、新潮によれば、女子学生にずいぶんとモテたそうだ。

 彼は3度結婚していて、現在の奥さんは30歳ほども離れている品の良い女性だそうだ。万葉集にある恋人同士が交わした相聞歌でも贈ってプロポーズしたのだろうか。

 新天皇の御贔屓は柏原芳恵だったことは有名である。柏原もはや53歳になる。文春に、大阪の競艇場「ボートレース住之江」で歌ったという記事がある。

 競艇場で歌っているのでは、彼女も落ち目の三度笠かと思って読んだら、そうではないようだ。そこではもちろん、新天皇も好きだったといっていた「春なのに」を絶唱したそうだが、最近は、ホテルのディナーショーや地方のお祭りなどに出ていて、集客力も抜群だそうだ。一度新天皇になられたお祝いに、御前で「春なのに」を歌ってあげたらいいのに。

 新潮は羽生結弦の最近の不振は、ケガもあるが、羽生が心酔していた「整体師」が離れてしまったことにもあるのではないかと報じている。

 この整体師は菊地晃(63)で、仙台市内で「寺岡接骨院きくち」を営む一方で、羽生が小学校低学年の時、練習中に足首を捻挫した羽生に、体幹を鍛えろとアドバイスして、羽生や両親に見込まれ、13年から「チーム羽生」に参加したという。

 羽生は、菊地が気を込めたブレスレットを愛用し、彼を信頼していた。

 その菊地が、最近羽生のそばから消えたと話題だそうだ。だが、羽生と何かあったというより、羽生が所属するチームの監督などが、非合理的な指示を出す菊地を疎んじ、羽生ママもそれを諒としたようだ。

 だが、アスリートには菊地のような精神的な師がいるケースは多い。精神的なよりどころを失った羽生のこれからが心配だ。

 古谷有美アナ(31)はTBSの優等生アナだそうだが、最近、寝坊してラジオ番組に遅れたことが話題になったそうだ。

 そんな彼女が、4月6日、京都で放送が終わってから高級ホテルに向かい、「朝食」に男と現れたという。

 この男、投資会社を経て「Origami Pay」というQRコード決済の会社の康井義貴社長(33)だそうだ。

 桜は満開だっただろうが、外国人観光客で混雑してただろうな。フライデーモよくそんなところで見つけたね。

 こっちは本物の美談かもしれない。交際していた3人の男を殺害したとして17年に死刑判決が確定した木嶋佳苗死刑囚(44)と、彼女の手記を載せたことで近しくなった週刊新潮のデスクが、獄中結婚していたと文春が報じたのである。

 この編集者、草なぎ剛似のイケメンで、手記を手掛けた後、死刑が確定した流れの中で「取材者と被取材者の関係を超えて思いが募り」結婚に至ったというのだ。

 木嶋は東京拘置所で2回結婚しているし、ブログで以前、ジャーナリストの青木理が好きだと告白して話題を呼んだ。イケメン好きであることは間違いないが、移り気なことも確かである。この結婚、どこまで続くのか、いらぬ心配をしてしまう。

 文春は、ビートたけしの連載が終わるのを待っていたのだろう。たけしの長男・篤(38)のインタビューを載せている。

 長男が生まれたのは漫才ブームで、『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)が始まった年。だが、父親がいないのは当たり前で、父親のテレビも見ていなかったという。もちろんフライデー襲撃事件も知らない。

 長男は父親と自分には共通点があるという。

「父は子供に対して何も感情を抱かなかったとよく言いますが、それは子供の方も同じこと。他人のことに関心がないという点で、僕と父は性格がすごく似てるなと思うことが多々あるんです」

 父親を他人と突き放すところに、長男の辿ってきた屈折した人生が垣間見える気がする。

 最近、愛人と暮らしている、事務所と喧嘩別れ、次々に弟子たちが離れていくことについて、長男はこう語る。

「父の周りにいる顔ぶれもすっかり変わり、そうした人たちの悪い噂も見聞きするようになった。この状態を放置している父は何を考えているのか。何もできないのでしょうか。心配な報道ばかりだし、ちょっとダサいなって……。正直、格好いい父でい続けて欲しいという気持ちがあります」

 たしかに、最近のたけしを見ていると、「老いてますます耄碌」という山口瞳の言葉がピタリとくる。

 NGT48の山口真帆が卒業したことが話題である。なぜ、被害者である山口が追い出されなければいけないのか、運営会社のAKSには批判が殺到しているそうだ。

 文春によれば、暴行現場に駆け付けた村雲颯香(21)と、山口を襲った2人の男たちがいい争いになった時、村雲が録音していたデータが存在するという。

 実際に聞いた人物は、山口が日頃とは違う厳しい声で犯人を追い詰めるところが録音されているという。

「あのテープにこそ、まだどこにも出ていない核心がある。あれを聴けばいろいろと見えてくる。ここまで問題が大きくなった以上、公開すべきだと思います」(聞いた人物)

 これは第三者委員会にも提出されているそうだが、いまだに公表されていない。

 山口は3月22日、運営会社のAKSの松村取締役が事件について会見している間に、5回ツイッターで投稿して、「なんでうそばっかりつくんでしょうか」「記者会見に出席している3人は、事件が起きてから、保護者説明会、スポンサー、メディア、県と市に、私や警察に事実関係を確認もせずに、私の思い込みのように虚偽の説明をしていました。なんで事件が起きてからも会社の方に傷つけられないといけないんでしょうか」と書き込み、それをもとに質問する記者を使って、松村たちAKS側を追い詰めるという見事な戦術を繰り広げたのである。

 見事だ山口!

 私は今でも田原俊彦という名前を見ると身構えてしまう。田原が近藤真彦や野村義男らと「たのきんトリオ」を組んで絶頂の頃、彼らの事務所の社長、ジャニー喜多川の性癖について週刊現代で取り上げたことがあった。

 記事が出てから大騒ぎになり、私は現代から女性誌にすっ飛ばされた。その田原も58歳。文春で、これまでの人生を振り返っている。

 事務所から渡される給与が月額20万円から、辞める時でも30万円程度だったこと。退職金は100万円。メリー喜多川副社長とはよく口論していたこと。

 辞めると電話した時、ジャニー喜多川社長は「いいんじゃない? トシ」と答え、引き止めなかった。その頃は田原からSMAPへと彼の関心は移っていたそうだ。

 やはり、事務所を離れると仕事が激減した。だが田原は、「今でも、田原俊彦がジャニーさんの最高傑作だったと断言できます」といっている。

 還暦間近で「僕は“ジ・アイドル”」だといい切る。この自信がすごい。

 現代も合併号だが、やや誌面が変わったように思う。相続問題は息切れしたのか、今週は「60歳まで働いていた人は、どれだけ税金を納めてきたのか」というのが巻頭特集である。

 いいところに目をつけたと思う。私もサラリーマンだったから、会社にいる間は給料から天引きされていて、どれぐらい税金を払っていたのか、気にもしなかった。

 だが、こうして見ると、大変な額をむしり取られていたと愕然とする。

 所得税は、平均的な一人当たりの総額は1787・6万円になる。所得税収入は09年度の12・9兆円から17年度には18・9兆円にまで増額している。

 住民税は、生涯収入が3億2000万円の場合、1699・1万円を負担している。

 このように、われわれ国民が多額の税金を払っているのに、使われ方はずさんで、会計検査院が17年度に「ムダ遣い」だと指摘した税金は総額で1156億9880万円になるというが、こんなものでは済まないはずだ。

 現代が所得税や保険料、自動車税、酒税などを合わせると、生涯で1億1442.7万円にもなるそうである。

 現代のいうように、国はわれわれに感謝しないとバチが当たる。

 樹木希林ブームが続いている。現代も、別冊『おとなの週刊現代 樹木希林さんが教えてくれたこと』を出した。

 樹木はなぜか新潮には、「お宅は面白い週刊誌だから」と、忙しいときもインタビューに答えてくれたそうだ。

 新潮は、これまでのインタビューの断片をまとめて掲載している。いつものように、内田裕也との結婚生活を樹木流にアレンジして語っているが、私は、樹木と内田の夫婦生活の内実は、相当深刻だったのではなかったかと思っている。

 この中でも、ろっ骨を折られたり、数知れない女癖の悪さで、女性から訴えられ、逮捕されたりもしている。

 家庭内DV、女癖、結婚以来一銭ももらったことはないという結婚生活が、樹木を鍛え、諦め達観したかのような樹木的人生観や死生観を形作ってきたのであろう。

 そういう意味では、内田という稀有な悪夫が、樹木希林というたぐいまれな女優を作ったともいえる。樹木が映画で見せる背中の寂しさは演技ではなかった、そう思っている。

 同じ新潮に、新天皇の知られざる素顔というのがある。学習院大学の学生食堂の前に、かつては汚い小さな池があったという。

 皇太子は音楽部に所属していたそうで、入部すると男子学生はビールを一気飲みして、好きな女性の名前を呼んで、先輩に池に突き落とされるという“儀式”があった。

 皇太子は「やる」といった。そばにいた侍従も「どうぞどうぞ」というので、先輩が思い切り突き飛ばしたそうだ。だが皇太子が好きな女性の名をいう前だったので、聞きそこなったと後輩の女性が話している。

 部の仲間が休日に御所に伺って、テニスをしたりクラブハウスでカラオケを歌ったりしたそうである。皇太子は柏原芳恵の大ファンで、グッズ鉛筆を使っていたという。

 カラオケでは柏原ではなく、佳山明生の「氷雨」を好んで歌ったそうだ。

 オードリーの春日俊彰(40)が、11年交際していた彼女にようやく結婚を承諾してもらったという話が美談になり、春日の好感度は“爆上がり”していた。

 ところが、フライデーは、春日は結婚発表の直前まで、テレビ局内のカフェで働く女性とたびたび飲み歩き、自宅に泊めていたと報じたのである。

 お笑い芸人の間でも「あの子は師匠のオンナやから」(中川パラダイス)、芸能関係者も「二人に肉体関係があったことは、言い逃れなんてできませんよ」といい切る。

 春日も、彼女を家に泊めたことは認めていて、所属事務所側も「とんだ大バカ変態野郎ですね。クミさん(春日の妻)には口もきいてもらえないみたいです」とボロクソだ。

 ところで「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできないです」と、4月21日付の朝日新聞朝刊が報じた秋篠宮のこの発言が物議を醸している。

 この舌足らずの発言を、新潮は、秋篠宮は自分が天皇を継ぐことになるのなら、できるだけ早くやりたいと考えているとし、自分の代は短くてもいいから、早く悠仁に継がせたいという思いが出ていると見ている。

 しかし、兄が新天皇になる直前に、弟が皇位を早く譲ってほしいと急かせるような発言をするだろうか。もしそうだとしたら、新潮は令和時代の「壬申の乱(天智天皇の弟の大海人皇子と天皇の長子である大友皇子が皇位継承をめぐって起こした内乱=デジタル大辞泉より)」になるかもしれないと危惧している。

 文春は、秋篠宮の発言の真意は「自分は天皇になるつもりはない」というもので、皇位継承順位第一位の秋篠宮が即位をしないためには、皇室典範の改正や特例法の制定が必要となるから、皇嗣になって同様の発言をすると、政治的な発言だと批判を浴びかねない。そのためギリギリのタイミングで自分の考えを朝日に書かせたのではないかと、河西秀哉名古屋大学大学院准教授の見解を掲載している。

 しかし、これが秋篠宮の即位拒否だとすれば、今後も退位が繰り返され、短期間での退位や新天皇の即位拒否が繰り返され、天皇が空位になる可能性もあるという、保守派の八木秀次麗澤大教授のような意見もある。

 文春は先週号で、皇太子が秋篠宮に対して、「もっと大きな志を持ってほしい」「(新天皇となる)自分の思いを理解してほしい」と知人に漏らしていたと報じたが、秋篠宮に皇嗣としての自覚があるのかと問うている。

 たとえば、5月4日には新しい天皇皇后と秋篠宮夫妻が初めて国民と対面する一般参賀が行われるが、秋篠宮は2日か3日にしてほしいと希望していたそうだ。

 4日に、彼と親しいタイの新国王の戴冠式があり、それに出席したいと望んでいたからだという。結局、タイ側が、外国から賓客を招かないことになって事なきを得たそうだが。

 私は、自由奔放な秋篠宮らしいと思うのだが、皇室にいる人間たちはそうとは考えないようだ。

 文春に、87歳で車を運転して、東池袋の大通りで8人の通行人を引き倒し、2人の母子を死亡させた、旧通産官僚の飯塚幸三についての記事がある。

 この男、通産省に入り、技術畑を歩み、約3000人の研究者を抱える工業技術院長になった。

 どんなに位人臣を極めても、晩年がこれでは、それまでの輝かしい人生が泡となって消えてしまった。

 2年前に受けた免許更新では、認知機能検査で問題はないと判定されていたという。だが、昨年あたりから弱って来て、年が明けてからは、バックで車庫入れする際に、何度も失敗して妻から指示を受けていたそうだ。私も年を取ってきて分かるが、高齢者の体調は日替わりである。いつも万全というわけにはいかないのだ。

 私は、自分が運転しないこともあるが、後期高齢者がハンドルを握るのには反対である。

 現在のように、簡単な認知機能検査で免許を更新させるのではなく、原則、後期高齢者には免許を更新させない。だが、例外的に認知機能も身体も衰えがなく、健常者と認めることができた人間だけを更新させたらいい。

 さて、合併号というのは、その雑誌の真の力が出ることは間違いない。やはり文春の充実ぶりが目立つ。

 中でも、ノンフィクション作家の清武英利を起用して、五輪選手村を閉幕後にマンションとして一般分譲される都有地が、1500億円も値引きされて三井不動産レジデンシャルや三菱地所レジデンス、住友不動産など11社の企業連合に払い下げられたことをスクープした記事は圧巻である。

 4月23日に開発業者から選手村マンションの販売価格が発表された。価格帯は5000万円から1億円を超えるものまであり、入居開始は23年3月。

 これまでも、この取引に疑問を持った住民団体や報道機関が情報開示請求をしたが、都は肝心のところを黒塗りした「のり弁資料」しか出してこなかった。

 だが、それに強い疑問を感じた選手村事業関係者が、極秘の「調査報告書」の原本の写しを提供してくれたというのである。

 それによると、「五つの街区から成る選手村の地価は、十三・四ヘクタールで計百二十九億六千万円(1㎡あたり九万六千八百円)と結論づけた。東京二十三区内には、土壌汚染地でもこれほど安い土地はない」(文春)

 10分の1から20分の1の安値で11社連合の手に渡ったのである。

 調査報告書は、3つのマンションの分析結果を示しているが、たとえば、三菱地所レジデンスが日本水産から購入した「ザ・パークハウス晴海タワーズディアロレジデンス」は、1㎡当たりの価格は約186万円で、約19倍になる。

 こんなバカげたことがなぜ行われたのか。森友学園の国有地払い下げ事件と同じ構図である。

 清武の分析によれば、調査報告書が提出されたときは、舛添都知事の公私混同問題で、彼が辞めて都知事選の真っ最中だったから、混乱に紛れて選手村整備を進めてきた都議会のドンといわれ大手不動産業者と親しい内田茂都議(当時)と、その側近の都市整備局長と五輪準備局技官を兼務していた安井順一(当時)が、この報告書を通してしまったのではないかと見ている。

 文春は、この件について小池百合子都知事に、「あまりに不透明ではないか?」と声をかけているが、無言だった。

 17年8月に、企業連合に適正な土地売買代金を請求するよう都知事に求める住民訴訟が起きており、住民側は「実際の選手村用地の不動産価格は1611億1800万円」だという鑑定結果を東京地裁に提出している。

 この通りなら1500億円近い値引きが行われたことになり、森友学園どころの話ではない。

 都民の一人として、心の底から怒りが湧いてきている。安倍政権も小池都政も、同じ穴の狢である。(文中敬称略)

【巻末付録】

 今週は現代だけだが、合併号というのにまったく気合が入っていない。グラビアを見たくて買うのなら、やめといたほうがいいと思う。

「『美しい顔』の女たち-本誌を飾った女優から、美の変遷を読み解く 岡田奈々、有馬稲子、橋本環奈、綾瀬はるか、夏目雅子、浅丘ルリ子、あべ静江、多岐川裕美、三田佳子、山本陽子など」。名前はあるがただそれだけだ。

「<お宝袋とじ>もう二度と見られない!彼女が水着だったころ 石田ゆり子、宮崎あおい、米倉涼子、松嶋菜々子、浜崎あゆみ」。こちらもほぼ同じ。

 現代が週刊誌ではない道を模索していることは、このグラビアを見てもよくわかる。

 ヘア・ヌードも事件も、スクープもない週刊誌なんて、何とかのないコーヒーよりも味気ない。
(文=元木昌彦)

今週の注目記事・第1位
「五輪選手村マンション1500億円値引き、小池百合子隠蔽文書を入手」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第2位
「池袋暴走運転、東大卒通産官僚の履歴書」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第3位
「新天皇を悩ませる秋篠宮さま『即位拒否』雅子さまのご体調」(「週刊文春」5/2・9号)
「御代替わり20の謎」(「週刊新潮」5/2・9号)

同・第4位
「春日俊彰が捨てたもうひとりの彼女-結婚美談のウラで冷酷な仕打ちがあった」(「フライデー」5/10・17号)

同・第5位
「ご学友が語る『新天皇』知られざる素顔-コンパで池に落とされた!」(「週刊新潮」5/2・9号)

同・第6位
「『樹木希林」が『週刊新潮」に語った『全身女優』『内田裕也』『死生観』」(「週刊新潮」5/2・9号)

同・第7位
「あなたはこの国にこんなに貢献してきた-どれくらい税金を納めてきたか」(「週刊現代」5/11・18号)

同・第8位
「田原俊彦初告白5時間『ジャニーさんの僕への興味は20代半ばで終わった』」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第9位
「怨恨卒業NGT山口真帆、運営がひた隠す現場録音テープの中身」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第10位
「たけし長男怒りの激白『お父さん、ダサいよ』」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第11位
「木嶋佳苗<獄中結婚>のお相手は「週刊新潮」デスクだった」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第12位
「あの寝坊アナ古谷有美MR.キャッシュレスIT社長と『そうだ、京都へ行こう。』」(「FLASH」5/7・14・21号)

同・第13位
「『羽生結弦』が心酔したオカルト『整体師』追放の舞台裏」(「週刊新潮」5/2・9号)

同・第14位
「新天皇が大ファンだった柏原芳恵が競艇場で歌ったあの曲」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第15位
「中西進先生のリアル万葉ライフ」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第16位
「わいせつ就活<コンプラ最優先>のはずがいまだ調査中」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第17位
「眞子さま、小室さん『未来年表』が見えた」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第18位
「<強制わいせつ>女性官僚の訴えを外務省は二度黙殺した」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第19位
「創価学会の暗闘、原田続投か谷川新会長か、『ポスト池田』の最終戦争」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第20位
「会見で父娘和解を匂わせ大塚久美子社長に父は『でも連絡なし』」(「週刊文春」5/2・9号)

同・第21位
「『老人ホーム』優・良・不可の実名-全国調査!『不祥事』リスト付き」(「週刊新潮」5/2・9号)

同・第22位
「昭和・平成・令和の『美しい顔』100人を選んで順位を付けた!」(「週刊現代」5/11・18号)

同・第23位
「日本と世界 淫乱女子列伝」(「週刊現代」5/11・18号)

【巻末付録】現代のSEXYグラビア採点!

 平成の終わりというキーワードが喧しい。元号が変わり、新しい天皇になるだけである。

 昭和から平成の時は、喪に服していたということもあるが、今より静かな時の移りであった。

 それでいえば、この原稿も平成最後のものになる。さしたる感慨はないが。

 先夜、衝撃的な話を聞いた。週刊現代が月3回刊行にするというのである。

 理由は、赤字が増え続けるために、少しでも費用を削減するためだという。

 早ければ5月の連休明けからでもやるそうだ。月曜日発売と金曜日発売にすると聞いた。

 そうなればもやは週刊誌ではない。隔週刊誌でもない変則的な雑誌ができることになる。

 この情報を現代編集部に問い質したわけではないので断言はできないが、もしそうなれば、先日催した「週刊現代60周年の祝いの会」で、現代は週刊誌としての役割を終えるということになる。

 いくらなんでもそんなバカな、そう思いたい。今は違うが、かつて現代は講談社の顔だった。

 現代の論調が社の主張だと、そう捉えられていた時期も長くあった。講談社という“お公家さん”的な会社で、現代編集部だけが治外法権の荒くれたちの梁山泊のようだった。

 社内の多くの人間も、この編集部には怖れをなして足を踏み入れなかった。

 私が、ジャニーズ事務所のスキャンダルで女性誌に異動させられた時、女性誌を統括していた局長に、「君はようやくまともな編集部に来ることができたな」と、声をかけられた。

 現代以外の部署は、そういう目でわれわれを見ていたんだと、初めて気づかされた。

 そこを2年で追い払われ、再び月刊だったが現代編集部に戻った時、自分はここの汚れた水が性に合っていたんだと、ホッとしたものであった。

 現場と編集長を含めると10数年週刊現代にいて、切った張ったという日々を過ごしてきた。

 私は、愛社精神はこれっぽっちもないが、現代に対する愛情は人に負けないと自負している。

 私が、今もこのような雑文を書き散らしていられるのも、元現代編集長という肩書のおかげである。

 その現代が、週刊誌でなくなるというのが本当だとしたら、身を切られるように辛い。

 この欄でも、病気、年金、相続ばかりやっているのなら週刊誌である必要はないと、厳しいことをいってきた。

 それは、週刊誌がやらなければいけない本来の役割、「新聞、テレビがやれないこと」をやれということである。

 それができないから、週刊誌をやめますというのでは、あまりにも情けない。

 いくら何でも講談社という出版社が、そんなバカなことをするわけはない。そう思いたいが。

 さて、その現代からいこう。

 現代に、海野弘、永井義男、島崎晋らによる鼎談、「日本と世界 淫乱女子列伝」という特集があるが、その中で、英国の皇室のセックススキャンダルは出るが、日本ではタブーなのはなぜかという問題について、海野がこう話している。

「日本では皇室関係者のセックス・スキャンダルはタブーですが、英国では王室でも許される側面があります。なぜなら、女系を認める伝統があり、いい男を婿に迎えることが重要になるからです。そのためにはいろいろ試すのが当たり前という風潮が、王室にも国民にもあるのでしょう」

 日本も、女系天皇が誕生すれば、セックス・スキャンダルも解禁になるのだろうか。

 同じ現代が、昭和・平成・令和の「美しい顔」100人を選んでいる。

 1位は後藤久美子、2位が宮沢りえ、3位が夏目雅子。4位が広瀬すず、5位が岸恵子だ。

 わが憧れの吉永小百合さまが8位というのは解せないが、山口百恵が20位だからよしとしておこう。

 新潮が、どこでもやっている老人ホームの優劣を実名で紹介している。

 この中で目新しいのは、過去10年分の事件・事故・不祥事を起こした老人ホームをリストアップしているところである。

 殺害、虐待など、こうして見ると驚くほど多くあることがわかる。

 中には不祥事があると名前を変えたりしているところがあるから、要注意であろう。

 こうしたことも含めて、いい老人ホームを選ぶうえで大事なのは「認知症ケアと看取りをきちんとやっているかどうか」という点だそうだ。

 入った途端、倒産してしまうところも多くある。終の棲家となる老人ホーム選びに失敗は許されない。

 文春は、大塚家具の大塚久美子社長が、仲違いしていた父親と会うといいながら、連絡しないと報じているが、その後、2人は会うことになった。

 久美子社長が提携するという中国で約200店を持つ家具販売大手「居然之家(イージーホーム)」は、中国に詳しい友人の話だと、大塚家具の下請けの優秀な家具職人が欲しくて手を差し伸べたのであって、中国に大塚家具が進出する手助けをすることはないと見ている。

 それに「大塚」というのは、彼がいうには、中国語で「大きなお墓」を意味するため、縁起が悪いから、中国人にはアピールしないだろうというのである。

 まだまだ苦境から脱出できないようであるが、父親がどう舵を取るのだろう。

 同じ文春によれば、創価学会が、次の会長が誰になるかで暗闘が続いているという。

 現在の原田稔会長が続投するのか、現在主任副会長の谷川佳樹に取って代わるのか、予断を許さないそうだ。カギを握るのは、ポスト安倍の有力候補といわれる、菅官房長官だという。創価学会、維新の会に強い影響力を持つ菅が、次の首相になる流れになってきているようだが。

 6年半前に在イラン日本大使館の公使室で、駒野欽一イラン大使から強制ワイセツ行為を受けていたと、女性外務官僚が3月に刑事告訴をして、受理された。

 だが、文春によれば、12年の10月下旬に上司の総務参事官に事情報告したのに、「駒野氏のことは忘れてよく休むように」といわれただけだったという。

 今年3月にも、植沢利次ケニア大使(当時)が、セクハラが疑われる行為があったとして、厳重訓戒処分を受け、退職している。

 在外公館では大使は「王様」だから、部下は逆らえない。外務省は個人の問題に矮小化することで、組織を守ろうとすると元外務省主任分析官だった佐藤優がいっている。

 外務省だけではなく、多くの官庁で、新入社員が次々に辞めていくことが話題である。彼らも、入ってみたらヒラメのような上司ばかりで、国のために働こうなどという高邁な理想を持った人間などいないことに気づき、早々に辞めていくのであろう。

 さて、毎度おなじみの眞子&圭の結婚問題だが、文春は、2人が結婚する方向へ舵を切り始めたようだ。

 最大の障害であった圭さんの母親と元婚約者との金銭トラブルだが、元婚約者の代理人が、「本人が協議する気にならない」と話しているのだ。これは推測だが、これまで元婚約者のいっていた話の中に、何やら“不都合”なことがあって、小室側の弁護士と会いたくないのではないか。

 今一つの障害は、結婚後の経済問題だが、圭がめでたく弁護士試験に合格すれば、NYの大手弁護士事務所の初年度の平均年収は1800万円だそうだから、こちらもクリアできる。文春は、2人が結婚するなら2012年秋と読んでいる。

 先に文春が報じた、大林組の幹部リクルーターが就活女子学生を、内定をちらつかせて肉体関係を求めた件だが、いまだに当人には何らの処分も下っていないそうだ。

 社長が新入生たちに向かって、コンプライアンスを最優先していくと挨拶したのに、この体たらくではと、文春が嘆いている。

 今週の現代に、白地に令和の文字が印刷されたものが付録で付いている。私には令和が「零は」と見えて、何やら大きな天変地異が起きて日本がゼロになるように思えて仕方ない。予感が当たらなければいいのだが。

 この元号を考案したといわれる国際日本文化研究センター名誉教授の中西進(89)は、新潮によれば、女子学生にずいぶんとモテたそうだ。

 彼は3度結婚していて、現在の奥さんは30歳ほども離れている品の良い女性だそうだ。万葉集にある恋人同士が交わした相聞歌でも贈ってプロポーズしたのだろうか。

 新天皇の御贔屓は柏原芳恵だったことは有名である。柏原もはや53歳になる。文春に、大阪の競艇場「ボートレース住之江」で歌ったという記事がある。

 競艇場で歌っているのでは、彼女も落ち目の三度笠かと思って読んだら、そうではないようだ。そこではもちろん、新天皇も好きだったといっていた「春なのに」を絶唱したそうだが、最近は、ホテルのディナーショーや地方のお祭りなどに出ていて、集客力も抜群だそうだ。一度新天皇になられたお祝いに、御前で「春なのに」を歌ってあげたらいいのに。

 新潮は羽生結弦の最近の不振は、ケガもあるが、羽生が心酔していた「整体師」が離れてしまったことにもあるのではないかと報じている。

 この整体師は菊地晃(63)で、仙台市内で「寺岡接骨院きくち」を営む一方で、羽生が小学校低学年の時、練習中に足首を捻挫した羽生に、体幹を鍛えろとアドバイスして、羽生や両親に見込まれ、13年から「チーム羽生」に参加したという。

 羽生は、菊地が気を込めたブレスレットを愛用し、彼を信頼していた。

 その菊地が、最近羽生のそばから消えたと話題だそうだ。だが、羽生と何かあったというより、羽生が所属するチームの監督などが、非合理的な指示を出す菊地を疎んじ、羽生ママもそれを諒としたようだ。

 だが、アスリートには菊地のような精神的な師がいるケースは多い。精神的なよりどころを失った羽生のこれからが心配だ。

 古谷有美アナ(31)はTBSの優等生アナだそうだが、最近、寝坊してラジオ番組に遅れたことが話題になったそうだ。

 そんな彼女が、4月6日、京都で放送が終わってから高級ホテルに向かい、「朝食」に男と現れたという。

 この男、投資会社を経て「Origami Pay」というQRコード決済の会社の康井義貴社長(33)だそうだ。

 桜は満開だっただろうが、外国人観光客で混雑してただろうな。フライデーモよくそんなところで見つけたね。

 こっちは本物の美談かもしれない。交際していた3人の男を殺害したとして17年に死刑判決が確定した木嶋佳苗死刑囚(44)と、彼女の手記を載せたことで近しくなった週刊新潮のデスクが、獄中結婚していたと文春が報じたのである。

 この編集者、草なぎ剛似のイケメンで、手記を手掛けた後、死刑が確定した流れの中で「取材者と被取材者の関係を超えて思いが募り」結婚に至ったというのだ。

 木嶋は東京拘置所で2回結婚しているし、ブログで以前、ジャーナリストの青木理が好きだと告白して話題を呼んだ。イケメン好きであることは間違いないが、移り気なことも確かである。この結婚、どこまで続くのか、いらぬ心配をしてしまう。

 文春は、ビートたけしの連載が終わるのを待っていたのだろう。たけしの長男・篤(38)のインタビューを載せている。

 長男が生まれたのは漫才ブームで、『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)が始まった年。だが、父親がいないのは当たり前で、父親のテレビも見ていなかったという。もちろんフライデー襲撃事件も知らない。

 長男は父親と自分には共通点があるという。

「父は子供に対して何も感情を抱かなかったとよく言いますが、それは子供の方も同じこと。他人のことに関心がないという点で、僕と父は性格がすごく似てるなと思うことが多々あるんです」

 父親を他人と突き放すところに、長男の辿ってきた屈折した人生が垣間見える気がする。

 最近、愛人と暮らしている、事務所と喧嘩別れ、次々に弟子たちが離れていくことについて、長男はこう語る。

「父の周りにいる顔ぶれもすっかり変わり、そうした人たちの悪い噂も見聞きするようになった。この状態を放置している父は何を考えているのか。何もできないのでしょうか。心配な報道ばかりだし、ちょっとダサいなって……。正直、格好いい父でい続けて欲しいという気持ちがあります」

 たしかに、最近のたけしを見ていると、「老いてますます耄碌」という山口瞳の言葉がピタリとくる。

 NGT48の山口真帆が卒業したことが話題である。なぜ、被害者である山口が追い出されなければいけないのか、運営会社のAKSには批判が殺到しているそうだ。

 文春によれば、暴行現場に駆け付けた村雲颯香(21)と、山口を襲った2人の男たちがいい争いになった時、村雲が録音していたデータが存在するという。

 実際に聞いた人物は、山口が日頃とは違う厳しい声で犯人を追い詰めるところが録音されているという。

「あのテープにこそ、まだどこにも出ていない核心がある。あれを聴けばいろいろと見えてくる。ここまで問題が大きくなった以上、公開すべきだと思います」(聞いた人物)

 これは第三者委員会にも提出されているそうだが、いまだに公表されていない。

 山口は3月22日、運営会社のAKSの松村取締役が事件について会見している間に、5回ツイッターで投稿して、「なんでうそばっかりつくんでしょうか」「記者会見に出席している3人は、事件が起きてから、保護者説明会、スポンサー、メディア、県と市に、私や警察に事実関係を確認もせずに、私の思い込みのように虚偽の説明をしていました。なんで事件が起きてからも会社の方に傷つけられないといけないんでしょうか」と書き込み、それをもとに質問する記者を使って、松村たちAKS側を追い詰めるという見事な戦術を繰り広げたのである。

 見事だ山口!

 私は今でも田原俊彦という名前を見ると身構えてしまう。田原が近藤真彦や野村義男らと「たのきんトリオ」を組んで絶頂の頃、彼らの事務所の社長、ジャニー喜多川の性癖について週刊現代で取り上げたことがあった。

 記事が出てから大騒ぎになり、私は現代から女性誌にすっ飛ばされた。その田原も58歳。文春で、これまでの人生を振り返っている。

 事務所から渡される給与が月額20万円から、辞める時でも30万円程度だったこと。退職金は100万円。メリー喜多川副社長とはよく口論していたこと。

 辞めると電話した時、ジャニー喜多川社長は「いいんじゃない? トシ」と答え、引き止めなかった。その頃は田原からSMAPへと彼の関心は移っていたそうだ。

 やはり、事務所を離れると仕事が激減した。だが田原は、「今でも、田原俊彦がジャニーさんの最高傑作だったと断言できます」といっている。

 還暦間近で「僕は“ジ・アイドル”」だといい切る。この自信がすごい。

 現代も合併号だが、やや誌面が変わったように思う。相続問題は息切れしたのか、今週は「60歳まで働いていた人は、どれだけ税金を納めてきたのか」というのが巻頭特集である。

 いいところに目をつけたと思う。私もサラリーマンだったから、会社にいる間は給料から天引きされていて、どれぐらい税金を払っていたのか、気にもしなかった。

 だが、こうして見ると、大変な額をむしり取られていたと愕然とする。

 所得税は、平均的な一人当たりの総額は1787・6万円になる。所得税収入は09年度の12・9兆円から17年度には18・9兆円にまで増額している。

 住民税は、生涯収入が3億2000万円の場合、1699・1万円を負担している。

 このように、われわれ国民が多額の税金を払っているのに、使われ方はずさんで、会計検査院が17年度に「ムダ遣い」だと指摘した税金は総額で1156億9880万円になるというが、こんなものでは済まないはずだ。

 現代が所得税や保険料、自動車税、酒税などを合わせると、生涯で1億1442.7万円にもなるそうである。

 現代のいうように、国はわれわれに感謝しないとバチが当たる。

 樹木希林ブームが続いている。現代も、別冊『おとなの週刊現代 樹木希林さんが教えてくれたこと』を出した。

 樹木はなぜか新潮には、「お宅は面白い週刊誌だから」と、忙しいときもインタビューに答えてくれたそうだ。

 新潮は、これまでのインタビューの断片をまとめて掲載している。いつものように、内田裕也との結婚生活を樹木流にアレンジして語っているが、私は、樹木と内田の夫婦生活の内実は、相当深刻だったのではなかったかと思っている。

 この中でも、ろっ骨を折られたり、数知れない女癖の悪さで、女性から訴えられ、逮捕されたりもしている。

 家庭内DV、女癖、結婚以来一銭ももらったことはないという結婚生活が、樹木を鍛え、諦め達観したかのような樹木的人生観や死生観を形作ってきたのであろう。

 そういう意味では、内田という稀有な悪夫が、樹木希林というたぐいまれな女優を作ったともいえる。樹木が映画で見せる背中の寂しさは演技ではなかった、そう思っている。

 同じ新潮に、新天皇の知られざる素顔というのがある。学習院大学の学生食堂の前に、かつては汚い小さな池があったという。

 皇太子は音楽部に所属していたそうで、入部すると男子学生はビールを一気飲みして、好きな女性の名前を呼んで、先輩に池に突き落とされるという“儀式”があった。

 皇太子は「やる」といった。そばにいた侍従も「どうぞどうぞ」というので、先輩が思い切り突き飛ばしたそうだ。だが皇太子が好きな女性の名をいう前だったので、聞きそこなったと後輩の女性が話している。

 部の仲間が休日に御所に伺って、テニスをしたりクラブハウスでカラオケを歌ったりしたそうである。皇太子は柏原芳恵の大ファンで、グッズ鉛筆を使っていたという。

 カラオケでは柏原ではなく、佳山明生の「氷雨」を好んで歌ったそうだ。

 オードリーの春日俊彰(40)が、11年交際していた彼女にようやく結婚を承諾してもらったという話が美談になり、春日の好感度は“爆上がり”していた。

 ところが、フライデーは、春日は結婚発表の直前まで、テレビ局内のカフェで働く女性とたびたび飲み歩き、自宅に泊めていたと報じたのである。

 お笑い芸人の間でも「あの子は師匠のオンナやから」(中川パラダイス)、芸能関係者も「二人に肉体関係があったことは、言い逃れなんてできませんよ」といい切る。

 春日も、彼女を家に泊めたことは認めていて、所属事務所側も「とんだ大バカ変態野郎ですね。クミさん(春日の妻)には口もきいてもらえないみたいです」とボロクソだ。

 ところで「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできないです」と、4月21日付の朝日新聞朝刊が報じた秋篠宮のこの発言が物議を醸している。

 この舌足らずの発言を、新潮は、秋篠宮は自分が天皇を継ぐことになるのなら、できるだけ早くやりたいと考えているとし、自分の代は短くてもいいから、早く悠仁に継がせたいという思いが出ていると見ている。

 しかし、兄が新天皇になる直前に、弟が皇位を早く譲ってほしいと急かせるような発言をするだろうか。もしそうだとしたら、新潮は令和時代の「壬申の乱(天智天皇の弟の大海人皇子と天皇の長子である大友皇子が皇位継承をめぐって起こした内乱=デジタル大辞泉より)」になるかもしれないと危惧している。

 文春は、秋篠宮の発言の真意は「自分は天皇になるつもりはない」というもので、皇位継承順位第一位の秋篠宮が即位をしないためには、皇室典範の改正や特例法の制定が必要となるから、皇嗣になって同様の発言をすると、政治的な発言だと批判を浴びかねない。そのためギリギリのタイミングで自分の考えを朝日に書かせたのではないかと、河西秀哉名古屋大学大学院准教授の見解を掲載している。

 しかし、これが秋篠宮の即位拒否だとすれば、今後も退位が繰り返され、短期間での退位や新天皇の即位拒否が繰り返され、天皇が空位になる可能性もあるという、保守派の八木秀次麗澤大教授のような意見もある。

 文春は先週号で、皇太子が秋篠宮に対して、「もっと大きな志を持ってほしい」「(新天皇となる)自分の思いを理解してほしい」と知人に漏らしていたと報じたが、秋篠宮に皇嗣としての自覚があるのかと問うている。

 たとえば、5月4日には新しい天皇皇后と秋篠宮夫妻が初めて国民と対面する一般参賀が行われるが、秋篠宮は2日か3日にしてほしいと希望していたそうだ。

 4日に、彼と親しいタイの新国王の戴冠式があり、それに出席したいと望んでいたからだという。結局、タイ側が、外国から賓客を招かないことになって事なきを得たそうだが。

 私は、自由奔放な秋篠宮らしいと思うのだが、皇室にいる人間たちはそうとは考えないようだ。

 文春に、87歳で車を運転して、東池袋の大通りで8人の通行人を引き倒し、2人の母子を死亡させた、旧通産官僚の飯塚幸三についての記事がある。

 この男、通産省に入り、技術畑を歩み、約3000人の研究者を抱える工業技術院長になった。

 どんなに位人臣を極めても、晩年がこれでは、それまでの輝かしい人生が泡となって消えてしまった。

 2年前に受けた免許更新では、認知機能検査で問題はないと判定されていたという。だが、昨年あたりから弱って来て、年が明けてからは、バックで車庫入れする際に、何度も失敗して妻から指示を受けていたそうだ。私も年を取ってきて分かるが、高齢者の体調は日替わりである。いつも万全というわけにはいかないのだ。

 私は、自分が運転しないこともあるが、後期高齢者がハンドルを握るのには反対である。

 現在のように、簡単な認知機能検査で免許を更新させるのではなく、原則、後期高齢者には免許を更新させない。だが、例外的に認知機能も身体も衰えがなく、健常者と認めることができた人間だけを更新させたらいい。

 さて、合併号というのは、その雑誌の真の力が出ることは間違いない。やはり文春の充実ぶりが目立つ。

 中でも、ノンフィクション作家の清武英利を起用して、五輪選手村を閉幕後にマンションとして一般分譲される都有地が、1500億円も値引きされて三井不動産レジデンシャルや三菱地所レジデンス、住友不動産など11社の企業連合に払い下げられたことをスクープした記事は圧巻である。

 4月23日に開発業者から選手村マンションの販売価格が発表された。価格帯は5000万円から1億円を超えるものまであり、入居開始は23年3月。

 これまでも、この取引に疑問を持った住民団体や報道機関が情報開示請求をしたが、都は肝心のところを黒塗りした「のり弁資料」しか出してこなかった。

 だが、それに強い疑問を感じた選手村事業関係者が、極秘の「調査報告書」の原本の写しを提供してくれたというのである。

 それによると、「五つの街区から成る選手村の地価は、十三・四ヘクタールで計百二十九億六千万円(1㎡あたり九万六千八百円)と結論づけた。東京二十三区内には、土壌汚染地でもこれほど安い土地はない」(文春)

 10分の1から20分の1の安値で11社連合の手に渡ったのである。

 調査報告書は、3つのマンションの分析結果を示しているが、たとえば、三菱地所レジデンスが日本水産から購入した「ザ・パークハウス晴海タワーズディアロレジデンス」は、1㎡当たりの価格は約186万円で、約19倍になる。

 こんなバカげたことがなぜ行われたのか。森友学園の国有地払い下げ事件と同じ構図である。

 清武の分析によれば、調査報告書が提出されたときは、舛添都知事の公私混同問題で、彼が辞めて都知事選の真っ最中だったから、混乱に紛れて選手村整備を進めてきた都議会のドンといわれ大手不動産業者と親しい内田茂都議(当時)と、その側近の都市整備局長と五輪準備局技官を兼務していた安井順一(当時)が、この報告書を通してしまったのではないかと見ている。

 文春は、この件について小池百合子都知事に、「あまりに不透明ではないか?」と声をかけているが、無言だった。

 17年8月に、企業連合に適正な土地売買代金を請求するよう都知事に求める住民訴訟が起きており、住民側は「実際の選手村用地の不動産価格は1611億1800万円」だという鑑定結果を東京地裁に提出している。

 この通りなら1500億円近い値引きが行われたことになり、森友学園どころの話ではない。

 都民の一人として、心の底から怒りが湧いてきている。安倍政権も小池都政も、同じ穴の狢である。(文中敬称略)

【巻末付録】

 今週は現代だけだが、合併号というのにまったく気合が入っていない。グラビアを見たくて買うのなら、やめといたほうがいいと思う。

「『美しい顔』の女たち-本誌を飾った女優から、美の変遷を読み解く 岡田奈々、有馬稲子、橋本環奈、綾瀬はるか、夏目雅子、浅丘ルリ子、あべ静江、多岐川裕美、三田佳子、山本陽子など」。名前はあるがただそれだけだ。

「<お宝袋とじ>もう二度と見られない!彼女が水着だったころ 石田ゆり子、宮崎あおい、米倉涼子、松嶋菜々子、浜崎あゆみ」。こちらもほぼ同じ。

 現代が週刊誌ではない道を模索していることは、このグラビアを見てもよくわかる。

 ヘア・ヌードも事件も、スクープもない週刊誌なんて、何とかのないコーヒーよりも味気ない。
(文=元木昌彦)

『私がオバさんになったよ』レビュー:“排他的な日本”を生き抜く上で、最も必要なスキルは……

――本屋にあまた並ぶ新刊の中から、サイゾーウーマン読者の本棚に入れたい書籍・コミックを紹介します。

■『私がオバさんになったよ』(ジェーン・スー、幻冬舎)

『私がオバさんになったよ』レビュー:排他的な日本を生き抜く上で、最も必要なスキルは……の画像1

■概要

 『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(同)で、アラサー女性が引っかかりがちな諸問題を軽妙に提示し、講談社エッセイ賞を受賞したコラムニスト、ジェーン・スー氏。『私がオバさんになったよ』は、彼女が「テーマを設けず自由に話したい」と思った8人の“中年”と、縦横無尽に語り合った最新対談集。

************

 大型連休前の忙しさに流される中で、気がつけば「人生再設計第一世代」と定年したてのおじさんのような名札を貼られていた30代後半~40代の氷河期世代。個人的には「再設計もなにも、まだ一度もまともに人生設計したことない」という困惑はあるものの、働き方、家族の在り方、社会保険制度、何をとっても親世代のような人生を送るのは難しいだろう。『私がオバさんになったよ』は、その世代が、対話を通して自分たちの生き方やスタンスを改めて整理し、「人生後半」の先にある(はずの)明るさを信じようとする対談集だ。

 対談相手は、タレント・光浦靖子、作家・山内マリコ、脳科学者・中野信子、社会学者・田中俊之、漫画家・海野つなみ、ラッパー・宇多丸、エッセイスト・酒井順子、文筆業・能町みね子。さまざまなジャンルでオリジナルな活躍をする中年男女たちが、気の赴くままに自由に話しつつ、若さを失ったことでぶつかった壁、逆に得た視点などを気さくに語り合う。

 その中で、特に出色となっているのは、脳科学者・中野氏との対談だ。中野氏の科学的見地に、コラムニストといういわば文系の代表のようなジェーン氏の知見が加わり、今の日本を覆う「時代の空気」とその先を予見する、鋭敏な社会分析にもなっている。

 話題は多岐に広がっているが、重点的に語られたテーマのひとつは「多様性」だ。近年にその重要性が叫ばれつつ、「そのあとすごいスピードで『排他』が来たから混乱する」と漏らすジェーン氏に、仲間意識と他者への攻撃性に相関を見いだす医学研究の結果を例に挙げながら、「不寛容はいけない、仲良くしましょうって口では言うんだけど、(略)でも、この仲良くしましょうこそが不寛容の源になっている」と打ち返す中野氏。

 仲良くしようとすればするほど、他者への攻撃性が高まってしまうという前提から2人が提示する多様性への最適解は、「放置」「干渉しない」だ。「放置しつつ、社会で見守り、困っている時には助ける」というシステムを日本で成立させる困難さを踏まえた上で、それでも中野氏は「こんなに私たちが多様でなければならなかった事情がある」と、多様性が種の生存戦略として有効であることを科学的に解説する。

 多様性に乏しい種は、外的な環境変化で簡単に滅びやすい。加えて中野氏は、「集団に馴染めなかった奴ら」が人類の活動範囲を広げてきた人類史の一面も挙げる。もともと肥沃なアフリカの森の中で暮らしていた人類の祖先のうち、逸脱者=マイノリティーが森を下り、危険な狩りを始め、寒冷地や砂漠で暮らす術を編み出し、海を渡る――。「人類の歴史は逸脱者の歴史」でもあり、多様性を抱えていればいるほど、種としてタフになることが、さまざまな角度から指し示される。それは、集団の在り方としても同様だろう。

 2人は、「干渉できない者には愛着はわかない」という率直な感覚を認めつつ、他者の多様性を尊重するための第一歩として、「自分自身も多様性の一部を担っていると自覚する」ことを勧める。それは、それぞれ違う分野において働き盛りの最前線を走っていながら、若手でも大御所でもない“オバさん”同士だからこそたどり着く結論であり、対談全体に、今の日本において、社会性と多様性の両輪を走らせるための手がかりがちりばめられている。

 ほかにも、男性学を研究する田中俊之氏や『逃げるは恥だが役に立つ』(講談社)の作者・海野つなみ氏との対談から、男性にかかっているプレッシャーがコインの裏表のように女性の生きづらさにつながっているという考察や、地方でも東京でも社会階層の分断・固定化が強化されている現状を見据える作家・山内マリコ氏との対談など、本書には、そこかしこに今の社会が抱える歪みと、その歪みに向かい合ってみた人の“途中報告”が詰まっている。

 さまざまな対話に通底するメッセージは、「普通はこうだから」「これまではこうだったから」などという枠にとらわれず、自分でひたすら考え抜くことの重要性だ。オバさんになった私たちは、結婚、育児、介護、病気、それぞれバラバラの事情と責任を抱えていて、中年以降の人生をどう歩むにも自分なりの解答を見いだすしかない。あまりにも漠然とした問いの厳しさに途方に暮れたとき、この本に登場する、考えることを諦めない面々の「人生、折り返してからの方が楽しい」という確信は、迷いの先にある未来におぼろげな光を当ててくれるだろう。本当はオバさんだけでなく、男女や世代にかかわらず、幅広い大人に読まれてほしい一冊だ。

エリート・ジャニーズJr.だった小原裕貴、現役ジャニーズと交流ありで今も異例尽くし

 平成のテレビ業界を牛耳った芸能事務所といえばジャニーズ事務所だが、SMAPがブレイクした後に訪れた「ジャニーズJr.」黄金期は、現在まで続くジャニーズ帝国の礎といって過言ではなかっただろう。滝沢秀明がJr.入りした1995年以降が俗にJr.黄金期と呼ばれ、ジャニーズ事務所の研修生的立場でまだデビュー前の彼らが高い人気を誇った。

 黄金期の人気Jr.といえば、滝沢秀明を筆頭に、現在の嵐や関ジャニ∞メンバー、山下智久、生田斗真、風間俊介らが有名。一方で、俗に「辞めジュ」と呼ばれる、デビューを待たずにジャニーズ事務所を退所した元Jr.も大勢いる。彼らの多くは、表立って告知されることもなくひっそりと退所。未成年でありながら喫煙が報じられたことが退所理由と見られるケースもあった。

 そんなJr.において異例と言われるのが、2000年にジャニーズ事務所を退所し、同時に芸能界も引退した“伝説のジャニーズJr.”こと小原裕貴だ。

小原裕貴は「卒業セレモニー」も開かれる異例の存在
 1980年生まれの小原裕貴は滝沢秀明の1学年年上。当時、「東の滝沢・西のすばる(渋谷)」と言われていたが、小原の人気もまた絶大なものだった。TOKIOの松岡昌宏とV6の井ノ原快彦とともに出演した『サイコメトラーEIJI』シリーズ(1997年、1999年/日本テレビ系)、KinKi Kids主演の『ぼくらの勇気 未満都市』(1997年/日本テレビ系)など、連続ドラマにもレギュラーに出演し、引退直前には主演映画『ガラスの脳』(2000年)が制作・公開されている。

 小原が退所したのは2000年、理由は学業に専念するためだった。Jr.の退所が前もって発表されること自体異例だが、さらに小原にはラストステージが用意された。2000年10月、東京ドームで彼の卒業セレモニーが行われている。このように送り出された「辞めジュ」は後にも先にも小原裕貴だけであろう。滝沢より数年早くJr.入りした小原は、およそ9年間ジャニーズ事務所に在籍した。

 引退後の小原がメディアに露出することはめったに無く、よその事務所から芸能界に再デビューすることもなかった。しかし2010年、『A-Studio』(TBS系)にゲスト出演した二宮和也の“友人”として番組の取材に応じるかたちで登場。二宮は、小原と櫻井が親交を続けているとも語っていた。

 そして2017年に放送されたスペシャル復活ドラマ『ぼくらの勇気 未満都市2017』(日本テレビ系)には、一夜だけ芸能界に復帰する形で小原も出演。こうした再登場もまた、異例だろう。

現在の小原裕貴はSTU48の活動をサポート
 今年4月には、小原裕貴の名が意外なところから話題になった。AKBグループで瀬戸内を拠点に活動するSTU48がリリースしたセカンドシングル「風を待つ」のスタッフとして、クレジット表記されていたのだ。MVメイキングにも小原らしき人物が映りこんでいるという。

 また、株式会社博報堂DYメディアパートナーズのサイト内に掲載されている社員座談会にも小原は登場している。2003年に博報堂に入社した小原は営業局に在籍、さまざまなクライアントを担当していたが、2018年8月に博報堂DYメディアパートナーズのエンタテインメントビジネス局に異動したという。

 この座談会で小原は、<もともとシンプルに広告会社のビジネスに興味をもったことが入社動機で、当初はエンタテインメントに関わろうとは思っていませんでした。ただ、いくつもの大きなクライアントを担当させてもらい、自分のキャリアを広げていくことを考えたときに、自分の経験も踏まえ、ぐるっぐるっと3周くらい周って(笑)、コンテンツ開発って面白そうだなというところにたどり着いたんです>と語っている。

 Jr.時代の経験をいかし、小原がクリエイター側の立場でどのようなコンテンツを開発するのか、注目したい。

「夫と、女性の恋人がいます」二股をかける女の葛藤……プウ美ねえさんが一喝!

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

<今回のお悩み>
「イスラム教の一夫多妻を参考にしていますが、これは浮気ですか?」
 浮気の定義を教えてください。既婚かつ女性の恋人がいます。夫と恋人にも話をし、2人を好きなままで今の関係を続けたいと正直に話し、夫には「人を好きという気持ちは、自分にはどうしようもない」と理解と承諾をもらい、一緒に暮らしています。恋人とは遠距離ですが「夫には承諾をもらったが、2人の関係はどうするか?」と相談し、恋愛の関係を続けることにいたしました。

 イスラム教の一夫多妻を参考に、夫と恋人を平等に扱うように接しています。ですが、日本人としてどうしても、浮気をしている気がしてしょうがありません。今の状況は浮気でしょうか。(アップルマンゴーさん、36歳) 

【プウ美ねえさんの回答】
 民法上の浮気はすでに定義されています。いまの法律では同性との肉体関係が想定されていないので、アップルマンゴーさんのしていることは、法的な不貞行為にはあたらないようです。

 それにしても、恵まれた状況なのにどうしてこんなに沈んだ文面なのでしょう。ご夫君と恋人の納得ぷりに満足していないのですか? おふたりは単純にあなたと過ごす時間を削られるのですから、手放しに喜べなくて当然です。それとも、軸であるあなたが「ひとり勝ち」になるのが後ろめたいのでしょうか? ほんらい三つ巴で愛し合えるホモの3Pですら、和やかに遂行するには気配りと体力そして体の柔軟性が必要で、全員が協力しあわないとすぐプレイが破綻します。まして、別々にくらす男女ふたりと、同時に愛を育むのは大変なことでしょう。でも、それもはじめから想定できたことですね。

 もし遠距離恋人が男性だったら、ご夫君は承諾しなかったかもしれないし、もし未婚だったら、恋人さんはあなたを独占したがったかもしれません。けれど実際には合意を得られたのです。まずはおおいに感謝すべきです。おねえさんだったら、ウジウジしながら二股なんかかけられたくありません。「イスラム教ならばこう」なんて他人の考えにたよるのはやめて、「自分ひとりの責任で、誰になんと言われても彼らを愛し続ける」と胸をはってください。それがご夫君、恋人にとっても一番重要なはずです。そしてふたりから愛されることを、うんと喜び楽しんでください。自慢しない程度に。

【今月のエプロンメモ】
イスラム教の一夫多妻制度は「それぞれの妻にたいしてついやす時間・金品に差異をつけてはならない」という厳しいもので、よほどの大金持ち以外実践がむずかしいと聞いたことがあります。おねえさんだったら、嫉妬されにくそうな「下から2番目に若い妻」くらいの位置におさまりたいものです。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『世界でヤろう!! おひとりホモ☆』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)、『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)など。

<お悩み大募集>
サイゾーウーマン読者の皆さんから、プウ美ねえさんに相談したいお悩みを募集しています。下記フォームよりご応募ください。

ご応募はこちらから

3M、ジュニアアイドルブーム、おバカキャラ……極私的平成アイドル史【女優・タレント編】

 平成時代をドルヲタとして過ごしてきた私が、ファン目線で平成アイドル界を振り返る企画。今回は「女優・タレント編」である。

 

アイドル女優の台頭

 平成が始まった頃、現在もアイドル評論家として活動している北川昌弘氏が中心となって、『NIPPONアイドル探偵団』(JICC出版局)という本が、毎年作られていた。

 そこでは、活躍中のアイドル、女優、アーティスト、女子アナ、アスリートなど、広い意味での「女性アイドル」と考えられる人たちを、ある程度の実績や将来性、そして独断と偏見を加えてランク付けし、それについて、読む者がああだこうだと語り合えるような作りになっていた。

 例を挙げてみると、平成元年(1989年)の1位は宮沢りえ、翌年は発行がなかったが、平成3年(91)は鈴木保奈美、その後、和久井映見(92年)、牧瀬里穂(93年)、内田有紀(94年)、常盤貴子(95年)と続いていく。

 一目瞭然なのは、いずれも女優をメインとして活動している人が1位をとっているということだ。平成のアイドル界は、若手女優を中心に回っていたというのもある意味真実なのだ。

 特に、平成初期に活躍した、宮沢りえ、観月ありさ、牧瀬里穂は、3人のイニシャルから「3M」と呼ばれ、映画やドラマに引っ張りだこだった。もちろん、それぞれ歌手デビューもしたが、あくまでも「女優」がメインである点は、いわゆるライブアイドルとは異なる点だ。

 この、「女優メイン」の活動というのは、その後の内田有紀、菅野美穂、仲間由紀恵などへと繋がっていき、後に広末涼子の大ブレイクを迎えるのである。ハードな踊りや歌をメインにするよりも、年齢に合わせた役を演じることができるため、息の長い活動ができる点が大きなメリットである。

 私はこの、“女優系のアイドル”というのも大好きで、特に、演じた役と本人のキャラクターがぴったりと合い、一層の魅力を持って輝き出す瞬間がたまらなかった。広末涼子でいえば、『ビーチボーイズ』(フジテレビ系)での和泉真琴役、菅野美穂なら『イグアナの娘』(テレビ朝日系)の青島リカ役などが、まさにその奇跡を感じさせた。

 この系譜はその後も、堀北真希や多部未華子などが継承し、現在の土屋太鳳や広瀬すずへと受け継がれている。直接会う機会は少ないが、写真集やカレンダーイベントなどで目の当たりにすると、テレビだけでは伝わらないオーラのようなものを感じて、感激することしきりなのである。

 広末涼子がブレイクした平成10年頃、アイドル界で一つのブームが起きつつあった。それが、小中学生の女の子をフィーチャーしたテレビや雑誌による「ジュニアアイドルブーム」である。

 きっかけとなったのは、小中学生向けファッション誌のモデルとして人気を集めた野村佑香のブレイクだったが、それに続き、前田愛・亜季姉妹や中田あすみなども活躍し、活況を呈した。

『天才てれびくんシリーズ』(NHK Eテレ)の「てれび戦士」や『おはスタ』(テレビ東京系)の「おはガール」などは、その登竜門でもあり、当時のアイドルファンの多くがチェックしていたものだ。

 それらの中からは、蒼井優、ベッキー、飯田里穂など多くの人気者が生まれていったし、宮崎あおいや長澤まさみといった女優も、当初はジュニアアイドル的な活動をしていたのだ。

 もちろん、私もご多分にもれず、秋葉原で多く行われるようになったジュニアアイドルのイベントに通っていた。単純に可愛い子を見るのも楽しかったが、「この中から、次はどんな子がブレイクするのだろう」という、宝探しのようなトキメキを感じていたものだ。

 最近は「ジュニアアイドル」という言葉はあまり使われなくなったが、アイドルが全体的に低年齢化しており、特別なことではなくなっていったという背景が大きいだろう。

 平成10年代には、アイテムとしてもアイドル界に新たな流れが登場する。それがイメージDVDである。

 もちろん、それ以前のVHSビデオの時代からアイドルのイメージ作品は作られていたが、DVDの手軽さなどもあって、爆発的に広まっていくのである。そして、それまでは、アイドル歌手や女優が活動の一環として行っていた「グラビア」を、メインで行うアイドルが出てきた。雛形あきこや小池栄子などが当時所属していた、イエローキャブが有名だが、ハロー!プロジェクトのメンバーや、先に挙げたジュニアアイドルなども、グラビア活動を行っていた。

 最近は規制も多く、以前のように若いアイドルが水着になることも少なくなったが、それでも、グラビアアイドルのイベントなどには多くの人が集まり、ひとつの文化を形成している。

 私がイベントに行っていた中では、中川翔子、浜田翔子、吉木りさ、壇蜜などが、メジャーになっていったところだろうか。

 

忘れてはいけないバラエティタレントの存在

 

 最後に挙げておきたいのは、歌手でも女優でもない、いわゆる「タレント」としてのアイドルである。元々は、昭和の終わり頃、山瀬まみや井森美幸が「バラドル」と呼ばれて、人気を博したのが始まりだが、平成の時代においても、その時々によって、求められるバラエティアイドル像があるのである。

 バラドルの中でも、一番スキルが高いと思われるのが、島崎和歌子や森口博子などのように、番組の仕切りなどもできるタイプだ。正統派アイドルを目指していたのが、そちらの才能を買われて転身してきたり、MEGUMIなどのように、グラビア界から入ってきた人もいる。現在では、小島瑠璃子などが第一人者だろう。

 次に、多いのは不思議ちゃん系である。“天然”などとも呼ばれるが、西村知美や、釈由美子、小倉優子などがこの系譜にあたり、今ではどのアイドルグループにも一人はいるキャラになっている。

 そして、現在も続いているのが、「おバカキャラ」である。昔から「アイドルはものを知らない」というイメージはあったが、それを特に強調したり、間違えた時でも、普通の人は考えないようなことを言ったりすることで人気を得る人たちが出てきた。これは、平成17年に始まった『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ系)でクローズアップされるようになり、里田まい、木下優樹菜などが人気を集めた。現在も、鈴木奈々や、滝沢カレンなどに受け継がれている。

 バラエティタレントは、ファンと直接交流する機会は少ないが、イベントのゲストやトークライブなどに出演する人は多い。チャンスがあれば、ぜひ“生の面白さ”を感じてもらいたいものだ。

 以上、平成という時代のアイドルを、駆け足で振り返ってみたが、まさにアイドルは「時代を写す鏡」である。かつては、歌や演技、グラビアなど、総合的な能力が求められていたが、それは取りも直さず、日本人の多くがマルチな力を必要としていたことの反映に他ならない。それらが細分化されていった平成の後期は、何かに特化した“一芸”が評価されてきた時代なのだ。

 令和の時代に入り、アイドル界はどのように変わっていくのか。それは多分、日本人の心のありかたがどう変わっていくかを表す、一つの指標になることだろう。いずれにせよ、アイドルを追いかけることができる幸せを噛み締めながら、この時代を過ごしていければいいと思う。

(文=プレヤード)

【月経困難症マンガ】卵巣に「のう腫」が見つかったらどうする?【第41回~第50回まとめ読み】

「生理痛なんて、みんな一緒!」

1カ月ごとにやってくる、尋常じゃない腹痛・寒気・吐き気……。
周囲の言葉を信じて10数年も耐え続けた「生理痛」、医者にかかってみたらビョーキと診断されちゃった!?

30歳から治療を開始した「月経困難症」との向き合い方をつづる、日常闘病コミックエッセイ。

パワハラと体調不良を乗り越えて

紹介状って?

ラブホのそばの産婦人科!?

のう腫は悪性?良性?

いざお会計

(つづく)

――「私の生理、病名がつきました。」は、毎週日・月・火の週3回更新になります。お楽しみに!

 

<著者プロフィール>

まお

月経困難症。体験した事や思った事を4コマ漫画にしています。自分の体、大切な人の体を考える事や、行動する事のきっかけになればうれしいです。ポジティブに生きてるオタク。



<バックナンバーはこちら>

第1回~第10回まとめ読み……私の生理、ビョーキでした!?
第11回~第20回まとめ読み……ピル服用、7カ月の間に起きたこと
第21回~第30回まとめ読み……ピル服用で「不正出血」が止まらない!?
第31回~第40回まとめ読み……「生理を知らない成人男性」って実在したの!?

【第51回】新しい職場で大寝坊!
【第52回】30代で更年期障害!?
【第53回】ピル由来と思しき「新たな症状」
【第54回】3度めの「低容量ピル」
【第55回】「不正出血」が起きたワケ
【第56回】ピルを飲むと太るって本当?
【第57回】「ピル太り」実録レポート!
【第58回】ピル太りに効いたダイエット方法
【第59回】自己管理できない人、じゃない!

皇后となる雅子さま、「適応障害」は今――「小室圭さんがいい影響与えた」と精神科医が指摘

 5月1日、皇太子さまが新天皇として即位されるのに伴い、雅子さまが皇后となる。日本国民が新しい時代の幕開けに希望を抱きつつ、新たな天皇・皇后に期待を寄せているが、そんな中、今あらためて雅子さまの“病状”に関心が集まっているようだ。

 雅子さまは、2003年12月、体調を崩して宮内庁病院に入院。翌年7月には、精神科医・大野裕医師の診断によって「適応障害」との病名が発表された。その後、雅子さまは、長い療養生活に入り、ご公務や宮中行事を欠席されることが目立つように。また、長女・愛子さまが、学習院初等科での児童同士のトラブルから、体調不良となって学校を欠席されたとか、中等科でも不規則登校が続くとかいったことが起こるたび、雅子さまのメンタル面に心配の声が飛び交ったものだった。

 しかし17年頃から、その病状に関して、「ご快復著しい」と盛んに報道されるように。17年には、泊まりがけで、秋田県の「献血運動推進全国大会」に出席したほか、地方訪問を積極的に行い、昨年1月には、新年恒例の「講書始の儀」に15年ぶりに出席、また同11月にも、園遊会の全工程に15年ぶりに参加されたのだ。こうした雅子さまの変化は、「新皇后へのご自覚の現れ」などと言われているが、一方で、今年1月に行われた「歌会始の儀」は欠席、また2月の天皇皇后両陛下主催の茶会にも姿を見せず、「やはりご体調に波があるのか」「皇后になられることで、病状が悪化する可能性もあるのでは」などと、世間ではささやかれている。

 雅子さまの適応障害は今後どうなると考えられるのか。今回、『一億総他責社会』(イースト・プレス)や『高学歴モンスター~一流大学卒の迷惑な人たち~』(小学館)などの著者である精神科医・片田珠美氏に話を聞いた。

 片田氏はまず、雅子さまが「適応障害」であるとされている点について、こんな疑問を投げかける。

「雅子さまは、適応障害ではなく、『産後うつ』だと思います。産後うつは、妊娠・出産によるホルモンバランスの急激な変化、そして育児不安によって起こる抑うつ状態で、少なくとも10人に1人の割合で発症するとも言われるほど、珍しくない病気なんです。ホルモンバランスの急激な変化は、妊娠・出産した女性全てに起こりますし、育児不安という点に関しては、第1子出産直後に特に多い。愛子さまも、第1子ですし、雅子さまは育児に大きな不安を抱えていたと思います。加えて、雅子さまは完璧主義のように見受けられます。だからこそ、東大からハーバード、そして外交官へという輝かしい経歴を歩んでこられたのでしょうが、育児に関しても百点満点でなければならないと思われたのではないでしょうか。しかも“皇室の姫君”の育児をするわけですから、その重圧は、計り知れないほど大きかったはずです」

 つまり、雅子さまには、「産後うつになりやすい要因がかなりそろっていた」と片田氏。一方で、適応障害は、読んで字の如く「環境に適応できない」せいで、抑うつ気分や不安が生じ、行動面で支障をきたす障害であり、「6カ月くらいで治ることが多い」という。

「基本的に環境に慣れることによって病状は改善するので、雅子さまの場合、03年に体調を崩され、それから16年近く続くのは考えにくいと、私は思います。大野先生も、発表当時は、まさかここまで続くとは考えてらっしゃらなかったかもしれません。もしくは、これは個人的な見解ですが、もしかしたら『うつ』というのは体裁が悪いと判断され、『適応障害』と発表された可能性もあるのではないかと、思うところはありますね」

 しかし、産後うつは、これほどまで長期化するものだろうか。03年当時、2歳だった愛子さまは、現在17歳の高校生だ。

「雅子さまは、産後うつが“遷延化”したと考えられます。その原因は、愛子さまが女児であることから、『跡継ぎとなる第二子の男児を産んでほしい』というプレッシャーにさらされたことなのではないでしょうか。さらに決定的だったのが、03年、湯浅利夫宮内庁長官(当時)による『秋篠宮様のお考えはあると思うが、皇室と秋篠宮一家の繁栄を考えると、3人目を強く希望したい』という発言です。これはつまり、『雅子さまにはもう期待していない』ということで、当時、40歳を目前としていた雅子さまにとって、これほどショックな言葉はなかったのではないでしょうか。これまで成功を積み重ねてきた完璧主義の雅子さまには、耐え難い屈辱だったと思います」

 その後、愛子さまが成長すると、学校内でのトラブルから欠席が続くように。これもまた、雅子さまの精神面を揺るがしたのではないかと、世間では見る向きが強い。母親のメンタルの不調は、「子どもに伝染してしまうことがあり、特に雅子さまと愛子さまは母子一体感が強いのでなおさらでしょう」と片田氏は語る。皮肉なことに、雅子さまが「ご快復著しい」と言われるようになったのは、16年末、愛子さまが“激やせ”し、世間を騒がせたことがきっかけだったのではないかと片田氏。その際、「雅子さまは思い悩まれながらも、『子どもは思い通りになるわけではない』『子育ては完璧にやれるものではない』と受け入れられるになったように思います」という。そんな完璧主義からの脱却が、ご快復につながったと見ることもできるだろう。

 さらに、片田氏は、雅子さまご快復を後押しした最大の要因は、「少々、意地悪な見方かもしれませんが、『小室圭さん』ではないでしょうか」と話す。小室さんとは、言わずもがな、現在、秋篠宮家の長女・眞子さまとの結婚延期騒動の渦中にいる人物である。母親の借金トラブルが問題視される中、米大学に留学したことにより、国民から「本当に眞子さまと結婚する気があるのか」と、懐疑的な目で見られている。「結婚反対」を強く主張する者も少なくない状況だ。

「雅子さまはこれまでずっと、紀子さまと比較され続けてきたと思います。紀子さまは、男児である悠仁さまを出産され、娘である眞子さま、佳子さまが不登校になることも、摂食障害を疑われることもなかった。美智子さまから気に入られているという話もありますよね。雅子さまは、そんな紀子さまに対して、強いコンプレックスを抱かれていたのではないでしょうか。特に、『皇室に嫁いだが、男児を産めなかった』という点でのコンプレックスは、今の時代には見合わないかもしれませんが、払拭しがたいと思います。しかし、そんな順調にやってきた紀子さま、ひいては秋篠宮家が、小室さんの騒動で揉めに揉めている。何事も完璧にはいかないものだと、雅子さまはお気持ちが少し楽になられたと思いますよ。期せずして、小室さんが雅子さまの心を救った面はあるでしょう」

 そんな雅子さまが、5月1日より、皇后となる。今後、メンタル面はどうなるのかが気になるところだが……。

「安定していくことを願っていますが、やはり皇后のプレッシャーは大きいと思いますし、雅子さまは完璧主義なので、“ゼロヒャク思考”に陥ってしまうことはあり得ます。『完璧にできなければ意味がない』『完璧にできない私はダメだ』と思い詰め、不安定になってしまうこともあるかもしれませんね。やはり、完璧主義の呪縛に囚われすぎないようになさってほしいですし、何より『美智子さまとご自分を比べないこと』がとても重要だと思います。国民から敬愛される美智子さまのように『なれない』と思い悩むことで、ご公務に行けなくなってしまう可能性があるからです。やはりご公務を行わなければ、国民からの敬愛は得られませんが、ただご公務を完璧にやらなければいけないと重圧を感じることで、ご公務に行けなくなる恐れもあります。その折り合いをどうつけるかが大切だと思います」

 宮内庁関係者も「美智子さまはこうしておられました」などと、美智子さまと比較するようなものの言い方をするのは避けるべきと片田氏。もともと雅子さまは、「皇室外交をしたい」との思いから、皇室に入られたらしいが、「皇后になることで、その思いを実現できる、能力を発揮できると考えるのがよいと思います」という。新たな時代「令和」の皇后となる雅子さまのご活躍を、一国民として心から祈りたい。

皇后となる雅子さま、「適応障害」は今――「小室圭さんがいい影響与えた」と精神科医が指摘

 5月1日、皇太子さまが新天皇として即位されるのに伴い、雅子さまが皇后となる。日本国民が新しい時代の幕開けに希望を抱きつつ、新たな天皇・皇后に期待を寄せているが、そんな中、今あらためて雅子さまの“病状”に関心が集まっているようだ。

 雅子さまは、2003年12月、体調を崩して宮内庁病院に入院。翌年7月には、精神科医・大野裕医師の診断によって「適応障害」との病名が発表された。その後、雅子さまは、長い療養生活に入り、ご公務や宮中行事を欠席されることが目立つように。また、長女・愛子さまが、学習院初等科での児童同士のトラブルから、体調不良となって学校を欠席されたとか、中等科でも不規則登校が続くとかいったことが起こるたび、雅子さまのメンタル面に心配の声が飛び交ったものだった。

 しかし17年頃から、その病状に関して、「ご快復著しい」と盛んに報道されるように。17年には、泊まりがけで、秋田県の「献血運動推進全国大会」に出席したほか、地方訪問を積極的に行い、昨年1月には、新年恒例の「講書始の儀」に15年ぶりに出席、また同11月にも、園遊会の全工程に15年ぶりに参加されたのだ。こうした雅子さまの変化は、「新皇后へのご自覚の現れ」などと言われているが、一方で、今年1月に行われた「歌会始の儀」は欠席、また2月の天皇皇后両陛下主催の茶会にも姿を見せず、「やはりご体調に波があるのか」「皇后になられることで、病状が悪化する可能性もあるのでは」などと、世間ではささやかれている。

 雅子さまの適応障害は今後どうなると考えられるのか。今回、『一億総他責社会』(イースト・プレス)や『高学歴モンスター~一流大学卒の迷惑な人たち~』(小学館)などの著者である精神科医・片田珠美氏に話を聞いた。

 片田氏はまず、雅子さまが「適応障害」であるとされている点について、こんな疑問を投げかける。

「雅子さまは、適応障害ではなく、『産後うつ』だと思います。産後うつは、妊娠・出産によるホルモンバランスの急激な変化、そして育児不安によって起こる抑うつ状態で、少なくとも10人に1人の割合で発症するとも言われるほど、珍しくない病気なんです。ホルモンバランスの急激な変化は、妊娠・出産した女性全てに起こりますし、育児不安という点に関しては、第1子出産直後に特に多い。愛子さまも、第1子ですし、雅子さまは育児に大きな不安を抱えていたと思います。加えて、雅子さまは完璧主義のように見受けられます。だからこそ、東大からハーバード、そして外交官へという輝かしい経歴を歩んでこられたのでしょうが、育児に関しても百点満点でなければならないと思われたのではないでしょうか。しかも“皇室の姫君”の育児をするわけですから、その重圧は、計り知れないほど大きかったはずです」

 つまり、雅子さまには、「産後うつになりやすい要因がかなりそろっていた」と片田氏。一方で、適応障害は、読んで字の如く「環境に適応できない」せいで、抑うつ気分や不安が生じ、行動面で支障をきたす障害であり、「6カ月くらいで治ることが多い」という。

「基本的に環境に慣れることによって病状は改善するので、雅子さまの場合、03年に体調を崩され、それから16年近く続くのは考えにくいと、私は思います。大野先生も、発表当時は、まさかここまで続くとは考えてらっしゃらなかったかもしれません。もしくは、これは個人的な見解ですが、もしかしたら『うつ』というのは体裁が悪いと判断され、『適応障害』と発表された可能性もあるのではないかと、思うところはありますね」

 しかし、産後うつは、これほどまで長期化するものだろうか。03年当時、2歳だった愛子さまは、現在17歳の高校生だ。

「雅子さまは、産後うつが“遷延化”したと考えられます。その原因は、愛子さまが女児であることから、『跡継ぎとなる第二子の男児を産んでほしい』というプレッシャーにさらされたことなのではないでしょうか。さらに決定的だったのが、03年、湯浅利夫宮内庁長官(当時)による『秋篠宮様のお考えはあると思うが、皇室と秋篠宮一家の繁栄を考えると、3人目を強く希望したい』という発言です。これはつまり、『雅子さまにはもう期待していない』ということで、当時、40歳を目前としていた雅子さまにとって、これほどショックな言葉はなかったのではないでしょうか。これまで成功を積み重ねてきた完璧主義の雅子さまには、耐え難い屈辱だったと思います」

 その後、愛子さまが成長すると、学校内でのトラブルから欠席が続くように。これもまた、雅子さまの精神面を揺るがしたのではないかと、世間では見る向きが強い。母親のメンタルの不調は、「子どもに伝染してしまうことがあり、特に雅子さまと愛子さまは母子一体感が強いのでなおさらでしょう」と片田氏は語る。皮肉なことに、雅子さまが「ご快復著しい」と言われるようになったのは、16年末、愛子さまが“激やせ”し、世間を騒がせたことがきっかけだったのではないかと片田氏。その際、「雅子さまは思い悩まれながらも、『子どもは思い通りになるわけではない』『子育ては完璧にやれるものではない』と受け入れられるになったように思います」という。そんな完璧主義からの脱却が、ご快復につながったと見ることもできるだろう。

 さらに、片田氏は、雅子さまご快復を後押しした最大の要因は、「少々、意地悪な見方かもしれませんが、『小室圭さん』ではないでしょうか」と話す。小室さんとは、言わずもがな、現在、秋篠宮家の長女・眞子さまとの結婚延期騒動の渦中にいる人物である。母親の借金トラブルが問題視される中、米大学に留学したことにより、国民から「本当に眞子さまと結婚する気があるのか」と、懐疑的な目で見られている。「結婚反対」を強く主張する者も少なくない状況だ。

「雅子さまはこれまでずっと、紀子さまと比較され続けてきたと思います。紀子さまは、男児である悠仁さまを出産され、娘である眞子さま、佳子さまが不登校になることも、摂食障害を疑われることもなかった。美智子さまから気に入られているという話もありますよね。雅子さまは、そんな紀子さまに対して、強いコンプレックスを抱かれていたのではないでしょうか。特に、『皇室に嫁いだが、男児を産めなかった』という点でのコンプレックスは、今の時代には見合わないかもしれませんが、払拭しがたいと思います。しかし、そんな順調にやってきた紀子さま、ひいては秋篠宮家が、小室さんの騒動で揉めに揉めている。何事も完璧にはいかないものだと、雅子さまはお気持ちが少し楽になられたと思いますよ。期せずして、小室さんが雅子さまの心を救った面はあるでしょう」

 そんな雅子さまが、5月1日より、皇后となる。今後、メンタル面はどうなるのかが気になるところだが……。

「安定していくことを願っていますが、やはり皇后のプレッシャーは大きいと思いますし、雅子さまは完璧主義なので、“ゼロヒャク思考”に陥ってしまうことはあり得ます。『完璧にできなければ意味がない』『完璧にできない私はダメだ』と思い詰め、不安定になってしまうこともあるかもしれませんね。やはり、完璧主義の呪縛に囚われすぎないようになさってほしいですし、何より『美智子さまとご自分を比べないこと』がとても重要だと思います。国民から敬愛される美智子さまのように『なれない』と思い悩むことで、ご公務に行けなくなってしまう可能性があるからです。やはりご公務を行わなければ、国民からの敬愛は得られませんが、ただご公務を完璧にやらなければいけないと重圧を感じることで、ご公務に行けなくなる恐れもあります。その折り合いをどうつけるかが大切だと思います」

 宮内庁関係者も「美智子さまはこうしておられました」などと、美智子さまと比較するようなものの言い方をするのは避けるべきと片田氏。もともと雅子さまは、「皇室外交をしたい」との思いから、皇室に入られたらしいが、「皇后になることで、その思いを実現できる、能力を発揮できると考えるのがよいと思います」という。新たな時代「令和」の皇后となる雅子さまのご活躍を、一国民として心から祈りたい。