高畑充希『メゾン・ド・ポリス』まさかの展開も、「セリフで片付けすぎ!」 竜星涼の“変貌”には称賛の声も……

 3月1日放送の『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)第8話の平均視聴率は9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回より0.8ポイントアップ! 裏で『第42回日本アカデミー賞授賞式』(日本テレビ系)が放送されていたわりに、健闘をみせました。

 衝撃の展開が功を奏したのか……今週もまずはあらすじから振り返っていきます!

(前回までのレビューはこちらから)

藤堂さんを誘拐した犯人は……

 ある日、藤堂さん(野口五郎)が誘拐される事件が発生。犯人は、スマホ越しに外部との連絡手段を断つよう命じ、テレビ電話でメゾンのおじさんたちを監視しながら、30分以内に1億円の価値がある“情報”を提示するよう要求してきます。亡くなった父と同じ高遠建設の社員で、3年前に建設現場で転落死した池原の妻・美砂(萩野友里)を連れてメゾンにやってきたひより(高畑充希)は、オレオレ詐欺被害の相談をしにメゾンへやってきた少女・館林桃香(住田萌乃)が持っていたジュニアケータイで桃香の母・真琴(東風万智子)に警察に連絡するよう頼みますが、その真琴までもが犯人に捕まってしまい、もはや打つ手なし。

 タイムリミットまで5分を切る中、高遠建設の事件についての資料を求める犯人の望み通り、伊達さん(近藤正臣)は机の引き出しから事件についてまとめた資料を引っ張り出してきますが、そこに真新しい情報はありません。

「ここへ直接来てお調べになったらどうですか? 館林真琴さん」

 と、毅然とした態度の伊達さん。実は、電話の向こうの犯人は真琴で、高遠建設の事件を追っているフリージャーナリストの彼女は、美砂とともに、ひよりが計画した狂言誘拐に協力していたのです。ほかのおじさんたちも、ひよりが犯人であることに気づいていました。

 美砂に会いに行き、彼女から真琴を紹介されたひよりは、高遠建設が警察OBの天下り先になっていたこと、伊達さんが警視庁の副総監から退官後、高遠建設の社外取締役として天下りをしていたことを知り、伊達さんから真相を聞きだすために狂言誘拐を実行。藤堂さんには、エイプリルフールに向けてのサプライズ写真を撮ると言って、協力してもらいました。

 ひよりは伊達さんを怪しみますが、伊達さんが高遠建設に天下りをしたのは、事件の真相を調べるため。しかし、結局何の情報も掴めなかった伊達さんは、真相を見つけてくれるかもしれないと当時事件を追っていた夏目さん(西島秀俊)、そしてひよりのこともメゾンに呼んだそうです。

 何を信じていいのか疑心暗鬼に陥ったひよりは草介(竜星涼)に連れ出され、彼が警察官の不祥事を摘発する人事一課、通称「ヒトイチ」の人間で、高遠建設と警察の癒着を探るためメゾンに潜入しおじさんたちを監視していたことを知ります。さらには、監察官・鴨下警視正から、メゾンのおじさんたちには関わるなと釘を刺されてしまいます。

 それでも、なんやかんやおじさんたちを信じたいひよりは、草介に宣戦布告。翌日、もうメゾンに来ないんじゃないかとすっかり落ち込んでしまっているおじさんたちの元を訪れ、「このチームで高遠建設の事件を追うことにしました」と宣言します。

ひより「異論は!?」

おじさんたち「なし!!」

ひより「よし!」

 と、チーム「メゾン・ド・ポリス」が一つになったところで、今週はここまで。

 クライマックスに向けて、ドドっと物語が進行した第8話。これまでと比べて情報量が多かったので、いつものノリで観ていると、置いていかれてしまうような感覚が若干ありました。

 というのも、あまり切迫感のない茶番的な狂言誘拐のシーンに時間を割きすぎていて、物語の核となる、ひよりが事件の真相を知り、誘拐を計画するまでに至った経緯や伊達さんの告白シーンなど、大事な部分がすべてセリフで処理されていたからです。

 ネット上でも、「セリフで片付けすぎじゃない……?」「狂言誘拐の件は全く不要だったような……何を見せられたんだろ」「誘拐コントに呆れて寝ちゃったよ」という声がチラホラ……。

 まぁ、きちんと描かなくても、高畑充希ちゃんや近藤正臣さんの演技で十分伝わるものは伝わるんですが、セリフでの説明が長すぎた感は否めませんでした。

 

戦隊出身・竜星涼の華麗な“変身っぷり”

 前回、ひよりの部屋とメゾンに盗聴器をしかけ、会話を盗み聞きしていたことが明かされた買い物コーディネーターの草介は、一体何者なのかとネット上で話題になっていましたが、今話でその正体が明かされ、「え? うそじゃん草介かっこいいかよ」「いつものキャラは演技なの……好き……どっちも好き」と、視聴者たちは大興奮。

 中には、「癒やしの草介の笑顔がもう見られないのか」「本当は2年も見てきたおじさんたちのこと信じてる草介くんはいませんか!!」といった、三河屋としての草介を恋しがる人もいるようです。

 草介を演じる竜星くんは、これまでに、映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』(2017年)や、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』、TBS系ドラマ『小さな巨人』でも警察官を演じており、昨年放送の『アンナチュラル』(同)では、謎の葬儀屋役を演じ、その演技が話題となりました。

 今回も、お調子者のヘラヘラした態度から一変、クールでキリっとした表情のエリート警察官を見事に演じていました。竜星くん、今回のようにちょっと裏があって二面性のある役を演じたら最高にハマる俳優さんだと思います。今後、草介はメゾン・ド・ポリスチームと敵対していく立場となるでしょうから、竜星くんの黒~い演技に期待したいですね。

 そういえば、ひよりが部屋に仕掛けられていたコンセント形の盗聴器を引っこ抜いて、盗聴しているであろう草介に向かって、「あの人たちと一緒に、必ず事件の真相をつきとめますから」と告げたシーンについて、「あのタイプってコンセントから電源取るんじゃないの?」「そのタイプは抜いたらきこえねぇだろ」と、盗聴器に詳しい視聴者からツッコミの声もありました。

 筆者は特に詳しくないのでよくわかりませんでしたが、ひよりの言葉に「宣戦布告かよ」と不敵な笑みを浮かべる草介がかっこよかったので、気にしないことにします。はい。

 

次週、事件の黒幕がついに現る!

 雨降って地固まる的なストーリーとなった今回。前回に引き続き、おじさんたちのワチャワチャシーンは少なめでしたが、棚の中に大事な資料が隠されているんじゃないかと疑うひよりとは裏腹に、高平さん(小日向文世)以外の娘を持たないおじさんたちがお金を出し合って買った雛人形を必死に隠していたのはグッときたし、そんなおじさんたちを疑って、迷って、その結果信じることを選択したひよりの心情を表情豊かに演じた高畑充希ちゃんのお芝居も、さすがでした。

 ここまで引っ張りまくった伏線がドドンと明かされ、8話にしてやっと本筋に突入した『メゾポリ』。今夜放送の第9話にはついに黒幕が登場するとか……。波乱のニオイがプンプンです。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

ジャニーズ“ゴリ押し”だった中山優馬は今…ひっそりと芸能界引退した猛烈押されJr.も

 関ジャニ∞錦戸亮さんの「脱退・退所」報道で、またもや地盤がグラグラ揺らいでいるジャニーズ事務所。事務所はそんなでも、惑わされず自分の確固たるポジションを築き、仕事に邁進している所属タレントさんはたくさんいます。

 中でも、デビュー当時の強烈な“ゴリ押し”が印象的だった、ジャニーさんの“スペオキ”中山優馬くんは今、舞台で光輝く姿を見せています。アツコの振り返る、ジャニーズゴリ押し列伝をご賞味あれ。

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 皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 最近、そう言えば中山優馬くんの姿をテレビであんまり見ないなぁなんて思っていた矢先、『VS嵐』や『KinKi Kidsのブンブブーン』(ともにフジテレビ系)などに生田斗真くんと一緒にゲスト出演していたから、いきなりテンションが上がっちゃったわ。

 斗真くんと優馬くんは3月8日から始まった舞台『2019年劇団☆新感線39興行◆春公演  いのうえ歌舞伎「偽義経冥界歌」』に出演するのでその告知の為に番組出演をしていたんだけど、久しぶりにテレビで見た優馬くんは相変わらずシュッとしていてカッコよくて。

 舞台は斗真くんが主演で偽義経役を、優馬くんはその弟役なんだそう。今回は残念ながら大阪と金沢、松本公演のみだけど、2020年には東京と福岡での公演も予定されているとか。大人気の劇団☆新感線だからいつもチケット入手は大困難でとてつもなく大変なんだけど、来年は東京オリンピック同様、何としても見に行きたいところだわ。

中山優馬W/B.I.Shadow→NYC Boysとして瞬く間に紅白出演
 それにしても優馬くんってばもう25歳なのね。月日が経つのは本当に早いわぁ。今更の紹介になるけど、野球少年だった彼は2006年に12歳でジャニーズ事務所に入所して、関西ジャニーズJr.として活動開始。取材陣の誰もが認めたことだけど、「初めて見た時にガツンと衝撃を受けた。とにかく整った顔立ちで“ジャニーさんのスペオキ”と言われるのも当然だとみんなで言い合った程」だったのよ。Jr.の中でも頭1つどころか、100コぐらい抜き出てたし、デビュー組もざわついてたしね。

 あれよあれよと言う間にドラマの初主演を射止め、2009年には優馬くんを中心とした5人のメンバーで中山優馬W/B.I.Shadowを結成。メンバーには中島健人くんや菊池風磨くん、松村北斗くん、高地優吾くんがいたの。お披露目コンサートでケンティーが涙ながらに「グループに入れた事を家族に報告したら、すごく喜んでくれて。優馬くんには感謝しかないです」とコメントしたのが忘れられないわ(でも影から脱却して、独自の世界観を作り上げた今のケンティーの方がよっぽど好きだけどね)。

 さらに結成からたった3日後には、そこにHey! Say! JUMPの山田涼介くんと知念侑李くんまで加わることになって、NYC Boysとして『第60回NHK紅白歌合戦』に出場するという大躍進。それからあれこれ紆余曲折の末、2010年には優馬くんと山ちゃんと知念くんの3人でNYCとしてもデビューして……と、目まぐるしい変遷をたどるんだけど。

 入所時から優馬くんの輝くオーラは本物だったけど、スペオキなゆえのハンパない“ゴリ押し感”が一部の人から猛反発を食らってしまったのよね。

目立ち過ぎたゴリ押し演出で嫌われ、消えてしまったJr.も
 ファンの人って、自分で探し出したJr.が売れていく過程を見るのが何よりもの醍醐味なんじゃないかしら?  アツたちも同じなんだけど、やっぱり多くのJr.の中から「見つけた、これぞ原石!」という自分なりのお気にを探り出していくのが楽しみでしょ。青田買いで温かく長い目で見守りつつじっくり育てていったその子が、ちょっとでも注目を浴びたり売れ始めたら、もうそれこそ我がことのように嬉しいし。

 それがゴリ押しで「この子、ヨロシク!」ってゴリゴリに推されちゃうとソッポ向きたくなっちゃうと言うか……。今までだって何回もそんなゴリ押しはあったけど、彼らは夢の途中でいつの間にか退所しちゃったりで、悲しい結果になっている場合も多いのよね。

 随分前だけど、ゴリ押しで強烈な印象を残したのはやっぱりジミーMackeyくんかなぁ。2000年3月に、ジャニーズ事務所に入所したタッパのあるハーフのイケメンくんを覚えているかしら?  まだ彼が何者かも知らされていないうちにすぐにテレビに出演。初ライブを行ったりと大活躍したんだけど、ことあるごとに目立ち過ぎるジミー推しの演出に「もうお腹いっぱい」との評がわんさか出ちゃって。インターナショナルスクールから早稲田大学に入学して、いつの間にかひっそりと芸能界を引退していたわ。

 でもそれからが凄いの。現在、31歳になったジミーくんは本名に戻し、実業家となって大成功しているんですって。在籍時は赤西仁くんなんかとも仲良しで、性格もよくて努力家でもあったんだけど、そのゴリ押し感が本当に勿体なかったなって。「あれさえなければタレントとして大化けしていたかもしれないのに」と、未だに惜しむ業界人も多くいるぐらいなのよね。

中山優馬も「僕は嫉妬される方だった」と自覚
 まぁ優馬くんを“ゴリ押しくん”と呼ぶのは申し訳ないけど、かつてはその色合いがあったのも事実だと思うのよね。『~ブンブブーン』の中で本人も「僕、最初の方からセンターに立たせてもらったりしてたんで、嫉妬される方だった」って言ってたし。いつも後輩にまで嫉妬していじり倒す横山裕くんにも「こいつはもう、すぐにマイク持ってセンター立つから嫌いやねんって、何年間もいじられてました」と言っていて、キンキ兄さんや斗真くんは大爆笑してたけど、そんなことをすっかり笑い話として披露出来るようになっていてホッとしちゃったわ。

 初めて優馬くんをインタビューした頃は子供だったこともあってまだあどけなくて、東京にも戸惑っていて。「関西人は面白いことを言わなあかんみたいに言われるのがちょっとしんどい」と言っていて、「あらヤダ、スーパーアイドルと言うよりは普通の子だわ」と思ったっけ。生真面目で確かにそんなに面白いコメントはなかったけど(笑)、ピュアで優しくて会うとみんな「優馬って素直ないい子だね」と言っていて。

 派手な優馬演出で悪目立ちしちゃった時期もあったし、ヘンなジェラシーも持たれたりして悩んでいたのかな?  口数が少なくなった時もあったんだけど、それがNYCとして山ちゃん&知念くんと一緒にニューヨークに行った頃から、明らかに変化していったのよね。

知念侑李がライバル同士の潤滑剤に
 最初は傍から見ても「山ちゃんと優馬くんの関係はちょっとギクシャクしてる」感じだったの。トップ同士が同じグループになったわけだから、そりゃライバル意識も芽生えちゃっただろうしね。知念くんが間に入って「涼介、優馬と一緒にご飯に行こう」とか、「優馬、涼介が呼んでるよ」等と声をかけて何かと気を使っていたみたい。でも慣れないニューヨーク生活で「ホテルの部屋がオシャレ過ぎて。1人じゃ眠れない、寂しいよって思った。でも恥ずかしくてなかなか言い出せなかったんだ。だけどみんな同じ気持ちだったみたいでね。結果、ベッドを入れてもらって1つの部屋で3人で仲良く寝た」そうなの。

 ニューヨークの男子部屋で、夜中にピーチクパーチクおしゃべり三昧。今までのちょっとしたわだかまりなんてあっという間に無くなって「帰国した頃にはすっかり大親友」になっていたそう。よくよく話してみれば山ちゃんと優馬くんの「エンターテインメントに対する考え」も同じ方向性だったらしく「その上、趣味が一緒だったりね。お互い料理好きだったし」と意気投合。それに「意外と女子力が高いところも似てた」んですって。

 信頼出来る親友を得て心の鎧が取れた優馬くんは、それからどんどん明るくなって、元々の人懐っこさも取り戻して。「仕事もプライベートもマイペースに地道に進めていく」事を決めたそう。

 2012年には自ら決断した駒澤大学に入学して一人暮らしを始めた優馬くん。その時のインタビューで笑ったのは「引っ越したのはいいけど電気がつかなかったり、うまく水道が出なかったり。生活するって大変なんだなって思った。早く友達も呼びたいのに」と苦労していたことかな。アツは優馬くんの新居だから新築の高級マンションを思い描いていたんだけど「学生なんだから、そんなのに住めるわけないでしょ」と叱られちゃって「あら、まだ普通感覚なのね」と反省しちゃったもの。自炊は当たり前で、もちろん掃除や洗濯もして。しっかりと自分の足で歩み始めた感じがとても頼もしかったな。

先輩が後輩をフォローし育てる好循環
 その後はソロデビューもした優馬くん、昨今は舞台を中心に活動していて、きちんと実力を付けてきているの。堂本光一くんとはご存知『Endless SHOCK』で共演しているし、様々な経験を積んで精神的にも余裕が出てきたせいなのか、キンキ兄さんとの会話もとってもスムーズで、時にちょっとキワキワの可愛い毒舌も混ぜていて「すっかり大人になってる~」とみんな思ったはずよ。

 『VS嵐』でも「今まであまりカラミがなかったからね」と言われていたけれど、嵐兄さんを前に堂々と発言していて頼もしいったらありゃしない。毎日、いい時間を過ごしているんだろうなぁと想像出来たものね。

 今回の劇団☆新感線の舞台は、優馬くんにとっては初参戦で殺陣にも挑戦するのよ。斗真くんは新感線は4度目の参加で、もう手慣れたものだけど、いのうえ歌舞伎の新作に主演として登壇するのは初めてとか。とはいえ、松岡昌宏くんと一緒に出演した2002年上演の『スサノオ~神の剣の物語~』で殺陣はとっくに体得しているし、劇団員とも仲良しだから、心強い斗真兄貴もいる事だし、優馬くんは安心して挑めると思うの。

 まぁね、『スサノオ』の時はその斗真くんもまだまだひよっこでガチガチに緊張していたから、松兄ィにずっとフォローされながらだったけど。今度は優馬くんを陰ながらフォローしていくんだろうな。そしていずれは優馬くんも後輩たちをフォローする日々になるんだろうし。うーん、いい循環だわ。

 経験値の高い先輩や刺激し合える良き友達に囲まれて、揉まれて、ここまできた優馬くん。ファンの皆さん、ずっと彼を応援してきて本当に良かったね!  紆余曲折、天狗になってもおかしくない時代もあったのに、そんな流れには一切乗らず、粋も甘いも噛み分け黙々と頑張って自分の世界を作り上げた中山優馬。これからまたどんな進化を遂げて行くのか、すごーく楽しみ。いつどこで会っても「来てくれたの?  ありがとー」と言ってくれる心優しい男子。微力ながら、いつまでも末長く応援させていただきますっ!

ブレーク寸前だった若手女優がユーチューバーに! 人気急上昇中のinliving.「被写体としての魔力」

 inliving.(いんりびんぐ)というショートボブの美女をご存じだろうか?

 彼女は昨年5月から活動しているユーチューバーだ。動画では一人暮らしをする彼女が料理をしたり、買ったものを紹介する姿が淡々と記録されている。

 こう書くと、ほかのユーチューバーと何が違うのか? と思われるかもしれないが、この“淡々”が尋常ではないのだ。

 ユーチューバーの番組には、ひとつの型がある。10分の動画ならば、自己紹介した後、画面にはデカデカと派手なテロップを出して「○○をやってみた」と紹介し、会話の行間を編集で切り詰めて、内容を簡潔に見せる。そうやって、テレビのバラエティ番組の見せ方を極限まで圧縮したような映像をコンスタントに量産していくのだ。

 時間は短く内容はシンプル、無駄は省略してキャッチーに。ファストフードのような「うまい、やすい、はやい」刺激的な映像である。

 一方、inliving.の動画は、同じことをやっていても、ゆったりとした雰囲気が漂っている。最初の挨拶こそ、両手を広げて「こんばんわーinliving.です」などとユーチューバーのように(小さな声で)言うが、その後はウェアラブルカメラで撮影した映像を淡々と見せていく。テロップも端っこにおしゃれな文字で小さく出ているだけ。声を張り上げることもなく、淡々と進行していく。

 その淡々とした感じが新鮮で、彼女の周囲だけ別の時間が流れているかのよう。まるで良質な短編映画を見ているようだ。

 実は彼女、昨年までは“りりか”という名で女優として活動していた。現在24歳。2015年から芸能事務所に所属し、モデル・女優として活躍した。広末涼子や能年玲奈(のん)のようなショートカットの美少女で、華奢な体が中性的な色気を発しており、透明感のあるビジュアルと憂いのある表情が印象的だった。

 メジャー作品への出演こそなかったが、『退屈な日々にさようならを』(16年/今泉力哉)や『花に嵐』(17年/岩切一空監督)といったインディペンデント系の映画や、インスタグラムで配信された縦長映像のWEBドラマ『それでも告白するみどりちゃん』、深夜ドラマなどに多数出演。CMにも出ていた。

 女優としてはブレーク寸前という感じだったのだが、昨年末に事務所を退社し、芸能界を引退した。

 女優としてのりりかは透明感があり、とてもさわやかで魅力的だった。同時に、目を離すとふわっと消えてしまいそうなはかなさがあり、どんなに笑顔で笑っていても拭い去ることのできない翳のようなものも見え隠れした。

 そんな女優時代の彼女の魅力が余すところなく発揮されていたのが、映画『花に嵐』だろう。物語は岩切監督自身が演じる大学生の“ぼく”が、大学の映画サークルで借りたカメラで自分の映像日記を撮影していたところ、りりか演じる謎の少女と知り合う。彼女は“ぼく”に、未完で終わっている「ある学生映画」の続きを撮ってほしいと頼む。“ぼく”は彼女に翻弄される形で次々と無茶な撮影を要求されるのだが、その姿がフェイクドキュメンタリーテイストで展開され、どこまでがフィクションでどこからが現実かわからない虚実入り混じった展開となっていく。

 りりかが演じる少女は、いわばミューズ(芸術の女神)なのだが、被写体としての彼女はとても魅力的で、岩切監督でなくても、彼女と一緒なら「何か新しい作品が撮れるのではないか?」と期待させる魔力がある。だからこそ、数々のクリエイターに愛され、短期間で彼女はカルト的な人気を博したのだ。

 実はりりかは、芸能活動をする以前から知る人ぞ知る存在で、画像投稿ブログのTumblrに写真を多数投稿していた。その写真もinliving.と同様、どこかのアパートで暮らす彼女の日常生活を撮影したものだったのだが、どの写真も妙な生活感があって色っぽく、まるで恋人が撮影したプライベート写真を、盗み見しているようだった。

 これらの写真はセルフポートレートではなく、何人かのカメラマンの撮影したものだったが、思うに、りりかの魅力は自撮りではなく他者が撮影した時にこそ発揮される。つまり、カメラマンや映画監督といったクリエイターの目線を通した時に、クリエイターのイメージを媒介して彼女の輪郭が浮かび上がるのだ。

 inliving.も、りりかとカメラマン・末永光の共同プロジェクトである。りりかと末永は以前に「♯きょうのねぐせ展」という個展を行っている。細かい説明はないが、おそらくこのinliving.も、動画を入り口にした新しい表現なのだろう。

 彼女のHPには動画だけでなく、洋服や好きな本が紹介されているのだが、一つひとつの記事がコラムとして読み応えがある。彼女の好きなものを通して一つの世界観を提示しており、inliving.自体が2人の作品なのだとよくわかる。

 HPには2019年6月28日というカレンダーがあり、「あと3か月です。」という表示がある。その日に何が起きるのか? 今からドキドキしている。

●なりま・れいいち
1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。

◆「女優の花道」過去記事はこちらから◆

Sexy Zone・佐藤勝利、光一&滝沢の「流れが俺にきてる」と豪語! 奥義継承に意欲?

 Sexy Zoneが週替わりでパーソナリティを務めるラジオ『Sexy ZoneのQrzone』(文化放送)。3月4~7日の放送には菊池風磨と佐藤勝利が登場し、4日には記念すべき800回目の放送を迎えた。

 この放送回では、リスナーから「みなさんがライブの時に飲んでいるステージドリンクの中身はなんでしょうか? 人によって水だったりコーラだったり、違うというのを知りました。みなさんはなにを飲むことが多いですか?」という質問が届いた。これに2人は「コーラって(KinKi Kids・堂本)光一さん以外で飲むのかな?」(菊池)「光一さんとね、滝沢(秀明)くんですね」(佐藤)と答え、数いるジャニーズの中でもステージドリンクにコーラを飲んでいるのは、光一と滝沢くらいだと明かした。

 そこで、菊池が「そのラインで言ったら次、勝利がコーラじゃないの?」と佐藤に話を振ると、「まあ、コーラにしようと思ったのも若干あります。やっぱなんか“兄さん”たちの流れが俺にきてるんじゃないかって、ちょっと意識は過剰ですけど」と、光一・滝沢に影響され、自身のステージドリンクもコーラに変えようとしたことがあると告白。しかし、「普通にコーラだと、結構キツくなりますよ。炭酸だと、息がさ。炭酸だと溜まるじゃないですか。呼吸もね、しづらくなる」とコーラが水分補給に適していないと気がついたらしく、奥義の継承は断念したようだ。

 一方で菊池は「一回、俺と中島(健人)で脂肪が燃焼するお茶飲んでた時ありましたね。(それか)スポーツドリンクか」と、メンバーの中島といろいろ試した期間があったと明かす。なんでも、菊池・中島・佐藤の3人で同じ舞台に出演した際、菊池と中島は飲み物を「箱で買って」常備していたらしく、佐藤も「あ~買ってたね! 俺、『変な人たちだな』と思ったもん」と2人の行動を不思議に思っていたと暴露した。

 最後に菊池は「一番飲んでると思うけどな、芸能人の中で。“ヘルシア”」と具体的な商品名を挙げており、ファンからは「ヘルシアって言っちゃったよ! 明日買いに行こう(笑)」「私もヘルシア飲んでSexy Zoneと一緒に脂肪を燃焼させるわ」「話を聞いててヘルシアかなと思ったけど、やっぱり! 前からずっと飲んでますよ!」などと反応が。

 以前、同ラジオで生パスタ専門店「ポポラマーマ」の話題が出た際、公式サイトにファンのアクセスが殺到し、サーバーダウンさせた一件があった。その後もファンが続々と店を訪れ、2月下旬からはポポラマーマのラジオCMが流れるという異例の展開に発展したばかりだが、今回もヘルシアがファンの間で流行すれば、なにか新しい動きが起こるかも……?
(華山いの)

「ザ・プロディジー」のキース・フリント、妻との別れが自殺の引き金に!?

 1996年に発売したシングル「ファイアスターター」で世界的にブレークしたイギリスのテクノバンド「ザ・プロディジー」。そのフロントマン、キース・フリントが3月4日、イングランド東部のエセックスの自宅で遺体となって発見された。バンドリーダーのリアム・ハウレットはバンドの公式インスタグラムに「報道は本当だ。自分がこんなことを言うのが信じられないけど、オレたちの兄弟キースは週末に自ら命を絶った。怒りと混乱で、心がずたずたに引き裂かれた状態だ……R.I.P. お前のブラザー、リアムより」と投稿。キースが自殺したことを明かした。

 今なおカリスマ的人気を誇るザ・プロディジーは、昨年11月に3年ぶりとなるニューアルバムをリリース。オーストラリアツアーを終えたばかりで、5月には10年ぶりとなる北米ツアーを予定しており、ファンを大喜びさせていたところだった。

 キースとパブを共同経営していたディ・ベネットは、英紙「デイリーメール」の取材に対して、「キースはツアーの前は禁酒し、ランニングしたりパーソナルトレーナーと特訓したり。自制心のある男だった」とコメント。遺体となって発見される2日前、キースはエセックスの公園で行われた5kmランに参加し、パーソナルベストである21分22秒を記録。その日の昼には、パブでパーソナルトレーナーと機嫌よく話をしてる姿がパパラッチされており、自殺とは無縁の充実した生活を送っているように見えていた。

 しかし、実はキースの私生活はボロボロだった。06年にキースが一目惚れをして交際を始め、同年のクリスマスにスピード婚した日本人妻のマユミ・カイから離婚を突きつけられていたのだ。

 キースを「アルコール、ドラッグ、うつから救ってくれた」というマユミは、DJ、女優、モデルとしても活動していた美女。12年のザ・プロディジー15周年記念アルバムを引っさげたツアーではオープニングアクトを務め、キースは「美しくてクール」とベタ惚れしていた。

 華やかな仕事をしている2人だが、プライベートではエセックスの田舎を満喫。過去のインタビューでキースは、たくさんの犬を飼い、乗馬やピクニックといった“ゆったりとした時間”を楽しんでいることをうれしそうに語っていた。

 「デイリーメール」は、マユミが昨年末に家を出たと報じた上で、「キースはマユミとの復縁を望んでいた。彼女に何度も電話をかけて、やり直したいと訴えていた」「しかし彼女の意志は固く、家をさっさと売ってほしいと突き放した。その言葉に、キースはズタズタになってしまったんだ」「マユミに責任があるわけではない。でも、彼女はキースが自分なしでは生きていけないと知っていたと思う」という情報筋からの話を紹介した。

 また英紙「デイリー・ミラー」によると、キースは昔から父親と折り合いが悪く、IQは高かったものの、失読症などの学習障害を抱えていた上、反抗的でもあったため、15歳で退学処分に。どん底まで落ち込むと、自分の部屋に鍵をかけ、音楽を聞きながら壁に頭を打ちつけるなどの自傷行為も行っていたとのことで、09年に受けた英紙「タイムズ」のインタビューでは、「オレは常に精神的な問題を抱えている。自己破壊的な人間なんだ。めちゃくちゃにね」と激白している。

 この「タイムズ」のインタビューでは、自殺に関して「度胸がないと無理だよ。オレは弱虫だから」と語っていたが、15年の男性誌「FHM」のインタビューでは「自分が“終わった”と思ったら自殺する」と発言。結婚して安定した暮らしを送っていても精神的に不安定だった可能性があり、マユミに復縁を断られたことで突発的に首を吊ってしまったのではないかという臆測が流れている。

 自殺した自宅は、15世紀に建築された150万ポンド(約2億1,900万円)のファームハウスで、キースは97年に購入。昨年、所有権の一部をマユミに移転しており、亡くなる数日前に売りに出されていた。

 ザ・プロディジーだが、5日、公式ツイッターで「近日中に予定されているショーはキャンセルする」と発表。キースなしで、バンドがどのように活動を続けるのかにも注目が集まっている。

【タイ移住マンガ】「結婚します!」一世一代の宣言も……出発寸前にトラブル勃発!?【26話】

フツーに日本で生まれ育ち、フツーに日本人男性と付き合っていたはずの80年代生まれ女子・ふっくらボリサットが、いつのまにか「バンコク在住」に至るまでのゆるっと顛末と生活をレポート。

あんまりリゾートじゃないけど、やっぱり東南アジアな気配ただよう、タイの日常へようこそ! 

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両親の前で結婚宣言!

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――毎週金曜日に、最新話を更新。次回をお楽しみに!

ふっくらボリサット
80年代、東京都生まれ。南の国の漫画家。2013年からタイ・バンコク在住。FROGGY×note「お金マンガ投稿コンテスト」で佳作受賞。生々しい内容を描いても生々しくなりすぎないのが強み。腹筋の割れた富豪になりたい。筋トレばっかりしています。懐メロが好きな腐女子です。

インスタグラム:https://www.instagram.com/fukkuraborisat/
twitter:https://twitter.com/fukkurabo
ブログ:http://fukkurab.net/


<『ふっくらタイ移住まんが』バックナンバーはこちら>

【第1章】バンコク在住になったワケ

【第2章】タイと日本、それぞれの新生活

【第3章】まさかの「タイ起業」!?

【第4章】初バンコクと、プロポーズ!

■22話……タイ暮らし、早くも不安!
■23話……迷う背中を押したのは……
■24話……渡航日を決めちゃおう!
■25話……大事な「アレ」、忘れてない?

木村佳乃にカズレーザー、桐谷美玲も歌手だった!? 歌手デビューが黒歴史になった芸能人3人

 現在放送中のドラマ『後妻業』(フジテレビ系)で、「演技も上手いし貫禄出てきた!」と評判の木村佳乃。女優としての地位を高めている木村だが、実は“歌手”としての黒歴史が存在する。

 1998年に「第21回日本アカデミー賞 新人俳優賞」を受賞した木村は、同年に「イルカの夏」という曲で歌手デビューを果たす。作曲を担当したのは“小室哲哉の一番弟子”を名乗る久保こーじ(Cozy Kubo)で、ハウス食品「スープスパゲッティ」のCMソングにも使われるなど話題性は十分。しかし、結局ヒットすることなく2001年に歌手活動を終了している。

 15年に映画『星ガ丘ワンダーランド』の主題歌を歌った際には、「イルカの夏」について「(TVなどで歌手活動の話をすると)後ろで曲が流れて恥ずかしい」とまで語っていた木村。18年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)でもZARDの「負けないで」を歌ったりと、まだまだ歌に未練はあるのかもしれない。

 今回は木村のように、歌手活動が“恥ずかしい結果”に終わった芸能人たちを紹介しよう。

 

●メイプル超合金・カズレーザー

 過去の歌手活動を「暗黒時代」とまで言い切ったのは、メイプル超合金のカズレーザーだ。16年に放送された『お願い! ランキング』(テレビ朝日系)で21歳当時を振り返った時に、「『おもしろ演歌歌手』だった」と明かしている。

 当時のことを、写真も映像も残っていない“暗黒時代”と評したカズレーザー。「資料映像すらないくらい」と語ると、昔はプロレスラーをやっていた相方の安藤なつも「本当に黒歴史ですね」とツッコんでいる。『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)では「すぐに企画が頓挫」「2年くらい何もすることがなかった」と告白。黒人演歌歌手のジェロが登場したことで、“太刀打ちできない”と判断されたらしい。

 

●桐谷美玲

 三浦翔平と結婚して公私ともに順調な女優の桐谷美玲も、歌手としての黒歴史を持つ芸能人のひとり。16年に『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の「BISTRO SMAP」に出演した際、デビューシングルに収録された「乱反射」という曲がBGMに使用されてしまう。

 香取慎吾が「桐谷さんが11年に発売したシングルです」と告げると、桐谷は顔を手で覆って恥ずかしそうに「ちょっと待って!」と焦りだす。その後「(自分の曲だと)気づいてたんですけど、『自分からは絶対言わない』って思ってた」と打ち明けた。ちなみに番組の公式サイトで桐谷は「曲は黒歴史です」とコメントしている。この曲は同年に公開された桐谷主演映画『乱反射』の主題歌であり、試写会では生歌を披露したりと、歌の披露にも積極的だった桐谷。しかし残念ながら、これ以降の歌手活動はストップしてしまった。

『刑事ゼロ』南果歩が怪しげな役で登場も声に違和感 沢村一樹、最終回で松田優作のパロディ!?

 沢村一樹が刑事生活20年分の記憶を失ってしまった役で主演を務めるドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の第9話が7日に放送され、平均視聴率11.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.3ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、元妻で弁護士の奥畑記子(財前直見)に記憶喪失になったことがバレてしまい、1週間以内に辞職するよう勧告されてしまった時矢暦彦(沢村)。なんとか記憶を取り戻そうとするも、連続殺人犯・能見冬馬(高橋光臣)にビルから突き落とされる直前の記憶を思い出したところで、何らかの強いストレスがかかってしまい、記憶を取り戻せません。

 そんな中、その能見が過去に起こした3つの事件同様、タロットカードの図柄に見立てて死体を遺棄する殺人事件が発生。しかし能見は現在、勾留中の身です。以前の3件と今回の事件の被害者は、いずれも殺人事件で逮捕された後に起訴猶予や不起訴などで釈放された、という共通点があることを見出した時矢は、能見がライターとして勤めていたインターネットニュース配信社の司法担当記者・外山直澄(粟島瑞丸)などにあたり、模倣犯になりうる怪しい人物がいないか調査を開始します。

 その結果、“罪を逃れた”人々の名前が載ったリストを発見。そこには、それぞれが釈放された理由も明記されているのです。

 さらに時矢は、記憶を失ってから初めて能見と接見することになるのですが、その席で能見から、事件がこの先も続くことを示唆されます。また、殺人事件は「秩序の回復」のためであり、その理由を時矢も知っているハズだと言われたため、ビルから突き落とされる直前に能見から何か耳打ちされたことを薄っすら思い出すのですが、やはり強烈なストレスがかかってしまい、それ以上は思い出せません。

 その後、能見の弁護を担当するのが奥畑だと知った時矢は、そのツテで、能見の精神鑑定をしている犯罪心理学の権威・藤林経子教授(南果歩)に会いに行くことに。そこで藤林から、能見は快楽のためではなく、義務感や秩序を重んじることを動機として殺人を犯したことを知らされるのでした。

 そんな中、奥畑と接見した能見が、「もうすぐ人が降る」と、次の事件が起こることを予言。時矢は、連続殺人事件の被害者たちがいずれも違う理由で釈放されたこと、それが犯人のターゲット選びのこだわりなのだということに気が付き、リストの中から該当者を見つけ出します。

 ところがひと足遅く、フードをかぶった何者かが、その該当者をビルの屋上から落下させて殺害。時矢は謎の真犯人を追い詰め、その正体が外山であることを突き止めるのですが、そのまま逮捕か、と思われたところで外山が拳銃を取り出し自殺してしまうのです。

 そしてその映像にかぶせ、研究室で藤林が、「能見は心神喪失。刑事責任能力を問うことは不可能」と意味深に呟き笑う姿が映し出されたところで今回は終了となりました。

 次回で最終話ということで、今回から一気にクライマックスへ突入。時矢の記憶喪失のカギを握る能見がようやく絡んできて、ラストを盛り上げるための人物や要素が次々と投入される回となりました。

 その中でも特に怪しげな存在として登場したのが、南果歩が演じる藤林。『ハンニバル』(2001)のレクター博士のように精神科医が犯罪者になってしまったパターンなのでは? 能見らを裏で操っている首謀者? と思わせる役どころです。

 実際に犯罪に関わったのかはともかくとして、キーマンとして登場した南ですが、ヘリウムでも吸ったかのような高い声が気になってしまい、ラストで意味深に呟くセリフなども集中して聞けませんでした。こんな声の人だった!? と気になり過去作を調べましたが、どうやら役作りのために意図して変えているようですね。う~ん、余計な小芝居といった感が否めませんでした。

 一方、時矢がビルから落下する直前に能見から耳打ちされた話は何だったのか、記憶を取り戻す障害になっているストレスとは何なのか、という点は気になるところです。“秩序”に関することらしいので、時矢本人か同僚の誰かの汚職絡みですかね。

 または、時矢の妻・奥畑に関連したことかもしれません。元夫が逮捕した容疑者の弁護を担当するって何か違和感があったんですよね。無理やりストーリーに捻じ込んできたような感じがしました。連続殺人の被害者たちが逮捕された時に釈放されるよう尽力したのが奥畑だったのではないか。その時に法の秩序を乱すような、何らかの裏取り引きをしたのではないか、という気がしないでもありません。

 何はともあれ、次回ですべてが明らかになることでしょう。予告動画では、時矢が腹部をナイフで刺され両膝立ちする場面も。まるで、名作ドラマ『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)で松田優作が演じたジーパン刑事が、「なんじゃこりゃあ!」と殉職したシーンのパロディのような演出ですが、その運命はいかに。次週を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

毒親も脇キャラも、み~んな必要な存在だった!? 唐突な死亡フラグ『ハケン占い師アタル』第8話

 働く人々の悩みを、毎回無料ですっきりとカウンセリングしてくれる『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)。若手演技派・杉咲花とベテラン脚本家・遊川和彦との年の差タッグの活躍も残すところ僅かとなりました。実質的な最終回となった第8話を振り返ってみましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

 かつて人気占い師だったアタル(杉咲花)ですが、今は派遣社員としてイベント会社で働いています。そんなアタルの前に、母親のキズナ(若村麻由美)が現われました。大崎課長(板谷由夏)に退職願を渡し、一方的にアタルを連れ戻そうとします。「あなたの金儲けに利用されたくない」と抵抗するアタルですが、派遣先に退職願を差し出す常識知らずのキズナは聞く耳を持ちません。「あなたに占い以外の何ができると言うの?」と娘の働く職場で言い放ちます。いわゆる“毒親”のようです。

 ここで、いつものごとく代々木部長(及川光博)が大崎課長らDチームのメンバーに難しい案件が届いていることを知らせます。大手ゼネコンのCSR(社会貢献)イベントのコンペがあるので、参加するようにとのことです。いつもは雑用を黙々と片付けているアタルですが、このコンペにオリジナルな企画を提案し、自分は会社に必要な存在であることを証明しようとします。

 普段は冷静沈着なアタルなのに、自分が中心となって企画を考えるというプレッシャーから自分を見失ってしまいます。得意にしていた伝票整理やコピー取りでもミスを連発。会議の席では「ゼネコンのアイデアは、全然出てコン」と意味不明なダジャレを口にしてしまい、上野(小澤征悦)から「キャラじゃないから、やめとけ」と諭される有り様です。占い以外にも自分には能力があることを証明しようとするアタルの空回りが続きます。

 

アタルに帰ってきたブーメラン

 コンペ案は防災講習を授業形式で開くという無難なものにまとまりかけますが、アタルは「何か違うかなって。クライアントは今までにないものと言っていたわけで……」と異議を唱えます。品川(志尊淳)は「派遣なのに企画案に反対するなんて」とディスります。アタルの占いのお陰で仕事の面白さに目覚めた品川ですが、恩はあっさりと忘れるタイプのようです。せっかく明るく働きやすいムードになっていた職場ですが、久々にギスギスした空気が戻ってきました。

 冴えないときは冴えないことが続くものです。アタルが占い師だったことが社内で評判となり、「私たちも占ってくださ~い」と女子社員たちがアタルのもとに押し寄せてくるのでした。大崎課長たちが「ここは職場ですよ」と何とか追い返しましたが、やはりアタルには占いの道しかないのでしょうか。どんどんダウナー状態に陥っていくアタルでした。

 ここまで1人で悩んでいたアタルですが、それは第1話から第7話までのDチームのメンバーの姿でもありました。神田(志田未来)のように自分に自信が持てず、目黒(間宮祥太朗)のように1人で空回りし、田端(野波麻帆)のように心を閉ざしてしまっていたのです。ここぞとばかりに、声の大きな上野が切り出します。「しようがないな。俺たちでアタルを占ってやるか!」。体育会系のパワハラ野郎だった上野ですが、すっかり頼りがいのある先輩になっていました。

 会議室にこれまでアタルの占いによって救われたDチームの7人が集まり、アタルをカウンセリングします。アタルからの質問は「みなさんは、この会社で私に何ができると思いますか?」というシンプルなものでした。Dチームのメンバーにはアタルのような霊能力はありませんが、世界中の人々を感動させる奇蹟のチームとしての自負と団結力があります。Dチームを代表した大崎課長のアタルへの言葉はこうでした。

「自分にしかできない仕事。それは見つけるものじゃない、創るものじゃないかな。毎日時間をかけてコツコツ続けていくしかないんじゃないかな」

 これまでアタルがDチームのみんなを励ましてきた言葉をぎゅっと凝縮し、悩んでいるアタルに優しく返す大崎課長でした。心温まる優しいブーメランに、アタルだけでなく視聴者も思わずウルッとしてしまいます。

 職場の仲間たちに背中を押され、アタルはこれまで避け続けてきたキズナと正面から向き合います。「まだ答えは見つからない。でも、私はもがきたい。この会社で自分は何ができるか、もがき続けたい」と訴えます。警備のおじさんも、食堂のおばちゃんも、清掃のおばさんも、居酒屋の店長も、それぞれ特種能力を持っているわけではありませんが、それでも懸命に働く彼らの明るさ、朗らかさに敬意を感じていることをキズナに伝えます。

 ここで、これまでスマホで撮ってきた記念写真の数々を見せるアタルでした。初めてのコピー、初めてのボード、初めての会議……。小さい頃から占いしかやらせてもらえず、高校にも進学させてもらえなかったアタルにとっては、何でもない雑用の数々も貴重な体験だったのです。働くということはお金を稼ぐだけではなく、社会と繋がるという行為でもあるわけです。これまでの伏線やエピソードがずんずん回収されていく第8話でした。

 ところがまぁ、アタルが頭を下げてお願いしても、毒親キズナは金の卵を産むアタルを手放そうとはしません。こうなったら最後の手段です。「わかりました、あなたを鑑(み)ます」と実の母親であるキズナに宣告するのでした。
 
「母親だから言いたくなかったけど、いちばん酷いものが見えているんだよね」とアタルは容赦ありません。アタルの霊能力によって、キズナはうさん臭い占い稼業にハマるようになった過去へとタイムスリップします。そこにいたのは小学生時代のキズナでした。その頃のキズナは親が離婚したことから、同級生たちのイジメに遭っていました。イジメ地獄から抜け出したいあまり、少女時代のキズナはイジメっ子たちを「このままだとあんたたち死ぬよ。悪霊が取り憑いているよ」と脅すことで難を逃れたのでした。それ以来、キズナは霊能力のあるふりをして、今日に至ったのでした。

「これ以上、ママのことを嫌いになりたくない。私はドキドキしたいの。私はママから卒業したい」と占い師に戻ることを拒むアタルでした。と、自分の口にした言葉によって、アタルはひとつのアイデアが閃きます。ゼネコンのCSRイベントですが、被災地で卒業式ができなかった被災者家族に向けて卒業式形式のイベントを開くことを思いついたのです。

 いつも会議中、居眠りしている代々木部長。これは現在公開中のミッチーが出演している映画『七つの会議』の主人公“居眠り八角”のパロディでしょうか。それはさておき、珍しく会議中も起きていた代々木部長は、アタルの企画案を「アタルちゃん、ナイスアイデア!」と称賛します。キズナもようやく諦めたようです。「もう二度と来ないわ。ただし、占いはやめなさい」「自由になりなさい。言っとくけど、自由ってしんどいわよ」と毒親なりの親身な言葉を残し、去っていくのでした。アタルの占いによって、霊能力がないことを明かされたキズナは、これから勉強し直して本物の占い師になるそうです。

占い師の未来と視聴率は占えない?

 今回で最終回と言っていいんじゃないかという濃い内容だった第8話。次週が最終回だそうです。そして不吉な死亡フラグが終わりに盛り込まれました。それまでアパートでカナリアを飼っていたアタルですが、キズナからの巣立ちと重ねるようにカナリアを籠から取り出して、空へと放ったのです。室内飼いしていたペットを野放しするという愚挙! いきなり自由の身になったカナリアは果たして生きていけるのでしょうか?

 気になる第8話の視聴率ですが、9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でした。第6話の9.5%以来となる10%割れです。毒親を演じた若村麻由美の熱演もあり、内容的にはもっと数字が伸びてよさげでしたが、遊川脚本らしくないウェルメイドなストーリー運びが視聴者に飽きられてきたのでしょうか。

 第8話の最後、職場で意識を失いぶっ倒れてしまったアタル。自由にしたカナリアに続いての死亡フラグです。占い師は自分の未来は占えないという、占い師のジンクスを逆手にとったような最終回となるのでしょうか。このままウェルメイド路線で終わりを迎えるのか、それともNHK朝ドラ『純と愛』や『○○妻』(日本テレビ系)のような衝撃のエンディングとなるのか。遊川脚本が一体どんな結末を用意しているのか興味津々です。

(文=長野辰次)

“カジサック”梶原雄太、妻のおかげでTGC出演!? 「自力で仕事取れないの?」と辛辣な声

 3月30日に開催されるファッションイベント『マイナビ presents 第28回 東京ガールズコレクション 2019 SPRING/SUMMER』(以下、TGC)に、YouTuber・カジサックとして活動中のキングコング・梶原雄太と、“ヨメサック”こと妻・未来子さんが出演することが7日、発表された。ファンからは祝福の声が上がっているものの、このところ炎上続きの梶原がTGCに出演することに、ネット上では批判的な声も多い。

「かつては『はねるのトびら』(フジテレビ系)などで活躍した梶原ですが、近年は露出が激減。私生活では2004年に一般女性と離婚し、06年に元読者モデルの未来子さんと再婚しています。そんな梶原は、昨年10月からYouTuberとしての活動を開始し、今年の12月末までにチャンネル登録者数100万人を達成できなければ『芸能界を引退する』と宣言しました。なお、8日現在のチャンネル登録者数は約78万人で、このまま行けば100万人突破は問題なくクリアできるでしょう」(芸能ライター)

 しかし、一部ネット上では、当初から「芸人としてテレビに出られないからYouTubeに目をつけたの?」「安易な気持ちでYouTuberやったって成功しないよ」などと指摘が相次いでいた。また、最近の梶原は“炎上騒動”を連発しており、ネットユーザーからの印象は悪化する一方だ。

「1月に関西テレビで放送された『快傑えみちゃんねる』で、梶原は、サンシャイン池崎が両親に贈った新築の一軒家を『公衆トイレ』呼ばわりし、ネット上で猛バッシングを浴びました。梶原はその後、自身のTwitterで謝罪しましたが、2月開催のイベント『ホリエモン万博』で共演した評論家・宇野常寛氏から、『梶原に執拗にイジられた』と告発を受けることに。宇野氏はその後、自身のTwitterで『こういうヤツがいるからイジメってなくならない』『テレビ的なイジメ芸の縮小再生産』などと梶原を批判していました」(同)

 これらの騒動を受け、ネット上には「梶原は芸人のくせに、イジリとイジメの区別もつかないんだな」「前々から梶原の言動って笑えないと思ってたけど、最近炎上続きで、本当に才能ないんだなと思う」など、梶原に拒否感を示す書き込みが続出。そんな中、梶原は3月7日付のTwitterでTGC出演が決まったことを報告し、「1000%ヨメサックのおかげです」とコメントしているが……。

「以前から、未来子さんへの厳しい“束縛”を公表している梶原。そのため、『奥さんへのモラハラをネタにしたり、今回も奥さんのおかげでTGCに出演したりって……梶原は芸人として何やってるの?』『自分の力で仕事取れないの?』『モラハラ夫&イジメ芸のつまらない梶原なんて見たくない』といった意見が噴出しています。一方で梶原は、8日に更新したTwitterで『おそらく、、おそらくですが、、せんちゃんも一緒に歩く可能性があります』(原文ママ)と、16年に誕生した次女・千鈴ちゃんもTGCに出演することを示唆。こういった部分も、家族を使った必死な“話題作り”に見えてしまい、ネットユーザーからの評判を落としています」(同)

 ちなみに、今月10日に放送される『R-1ぐらんぷり2019』(フジテレビ系)において、動画サイト・GYAO!で特番『R-1見ながら裏生トーク ~カジサックのGYAO!部屋~』が配信されるが、カジサックがMCということで、「どうせまた炎上発言でもするんでしょ」「見る気しないわ」との声が寄せられている。このような形でも、本人は話題になればそれでいいのだろうか。