梅宮アンナが仕事キャンセル、NHK・青山アナは育休で大炎上……働く女性の憂鬱

編集G ネットを見ると、たびたび女性がらみの問題で炎上しているよね。つくづく女性は生きづらい世の中だと、ネットによってあらためて気づかされるよ。

しいちゃん まさに、梅宮アンナがテレビの仕事を巡って炎上中だよ。そもそもの発端は娘の不調。2月16日に自身の公式インスタグラムで17歳の娘が体調不良で入院していると報告。その後、25日の投稿で当初可能性を疑っていたギラン・バレー症候群ではないことが明らかになったものの、「精神的な事もあるかもしれませんし」と考察し、さらに3月5日、娘がMRI(磁気共鳴画像)検査を受けるとして、うつむく娘を含めた自撮りを掲載したの。それが「娘のことを本気で心配している行動とは思えない」「体調不良の娘までネタにするとは」「自分に酔ってる」などと大炎上。

編集G インスタを見ると、ちょいちょい娘とのツーショット写真をアップしているから、タレントとして売り出す気持ちがあってもおかしくないね。

しいちゃん すると、3月18日「今回ネットの悪い記事を気にして、テレビのロケが、なくなったの。ネットの言葉を優先してしまうテレビ局なんだよね。なんか困っちゃう時代ですね。フェイクニュースなのに。仕事をキャンセルされちゃうんだよ。死活問題に発展するのです。(中略)ロケの内容はね。私の家の中のロケだった。snsで、私のメイク場所が、素敵だからロケしたいと。。。 誰もが知っている番組ですよ。。 せっかく素敵なモノのだったのにね。くだらないネットの誹謗中傷を気にしちゃったわけ。。情けないですよ」と炎上によってロケが中止になったことを明かし、さらに、翌19日には「私ね、誹謗中傷本当に許せないんだけど、それより、もっとダメなのは、それに負けてしまう、業界の人々です。スポンサー命な世界。。」と、テレビ業界を批判。これに対しても、ネットユーザーからは「今までが恵まれすぎていただけ」「梅宮辰夫の七光りなしではテレビに出ることのない人」「お父さんがいなくなったら、需要なくなる」という意見が。

編集G アンナの炎上なんて、世間一般的には知られてない……というか、関心もないでしょ? そんなことを気にしてロケが中止になっちゃうなんて、確かにギョーカイの人はネットを気にしすぎ。

しいちゃん 『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日系)で知られる林下清志氏の元妻・美奈子は、3月16日の公式ブログで、昨年11月に出産した第8子を寝かせて哺乳瓶でミルクをあげる写真をアップ。すると、コメント欄に「抱っこしてミルクあげて」という意見が寄せられたんだって。そこで18日、「そんなの私だってしてあげたいのよ。それにもちろん毎回寝かせながらあげてることはない。私が二人いるとか上の子達の手が空いてたりとかじゃないとなかなか難しいときも実際多くて。そーするとだったら産むなよとかまた言ってくる人もいるの。ほんとに子育てしずらい世の中。なぜもっと優しい言葉をかけてあげられないのかな。ってつくづく思ってしまう」と反論。一緒に写真に写っていた第7子は2017年生まれで年子育児。まだ手がかかるし、下の子に嫉妬することもあるし、なかなか難しいよね。

編集G 「抱っこしてあげて」って、よくそういう細かいところに気づくね。最初から叩こうと思ってアラ探ししてるよね。

しいちゃん NHKの青山祐子アナウンサーは、今月中にも退局すると報じられて批判が殺到。青山アナは、11年に結婚、12年に第1子、13年に第2子、15年に第3子、17年に第4子を出産。産休と育休を繰り返してこの約7年間休業。これに対して「育児休業給付金のもらい逃げ」「ずるい」「民間企業ではそんなに待ってもらえない」「辞めるつもりなら、もっと早く辞めるべきだった」という声が多く寄せられたの。「休んでいるのに給料をもらえてずるい」という声もあったけど、それは誤解。育休中に給与は支給されておらず、退職金も休業期間に応じて減算。育休中に受け取れる育児休業給付金は、これまで支払っていた雇用保険から支給されるしくみで、受給は「当然の権利」という人もいる。一方で、厚生労働省のホームページには、「育児休業給付は、育児休業終了後の職場復帰を前提とした給付金です。このため、育児休業の当初からすでに退職を予定しているのであれば、育児休業給付の支給対象となりません」と書かれてはいるので、判断は難しいところ。

編集G 立て続けに4人も生んですごいね。子育てが一段落したら、女性のキャリア、育児休業給付金受給のノウハウ、4人の子育て、ネット炎上の対処法……いろいろな話題で講演会ができそう!

しいちゃん この問題、フィフィも一昨年2017年12月27日に公式Twitterで「6年産休を認めてポストを確保させる余裕、民間には無いね。無給だとしてもここまで長期で社保とか手当とか何らかの保障して、これを働くママの子育て支援と言うなら違う気がする。改めて女性のための制度を考えさせられる」と批判的なツイートをしている。これは、その前日に、神田うのの公式ブログに青山アナがサンタコスプレでクリスマス・ホームパーティーに参加した写真がアップされたことを受けてのツイートだけど。

編集G ここにも、うのが絡んでくるの!? うののブログに登場すると誰でもイメージが3割ダウンするのは確か。しかもサンタコスだなんて(笑)。しかし、細かいところも逃さず噛み付いてくるフィフィにもビックリだよ。有名人は子育ての悩みにプラスして、有名人ならではの悩みもあってホントたいへんだね。

梅宮アンナが仕事キャンセル、NHK・青山アナは育休で大炎上……働く女性の憂鬱

編集G ネットを見ると、たびたび女性がらみの問題で炎上しているよね。つくづく女性は生きづらい世の中だと、ネットによってあらためて気づかされるよ。

しいちゃん まさに、梅宮アンナがテレビの仕事を巡って炎上中だよ。そもそもの発端は娘の不調。2月16日に自身の公式インスタグラムで17歳の娘が体調不良で入院していると報告。その後、25日の投稿で当初可能性を疑っていたギラン・バレー症候群ではないことが明らかになったものの、「精神的な事もあるかもしれませんし」と考察し、さらに3月5日、娘がMRI(磁気共鳴画像)検査を受けるとして、うつむく娘を含めた自撮りを掲載したの。それが「娘のことを本気で心配している行動とは思えない」「体調不良の娘までネタにするとは」「自分に酔ってる」などと大炎上。

編集G インスタを見ると、ちょいちょい娘とのツーショット写真をアップしているから、タレントとして売り出す気持ちがあってもおかしくないね。

しいちゃん すると、3月18日「今回ネットの悪い記事を気にして、テレビのロケが、なくなったの。ネットの言葉を優先してしまうテレビ局なんだよね。なんか困っちゃう時代ですね。フェイクニュースなのに。仕事をキャンセルされちゃうんだよ。死活問題に発展するのです。(中略)ロケの内容はね。私の家の中のロケだった。snsで、私のメイク場所が、素敵だからロケしたいと。。。 誰もが知っている番組ですよ。。 せっかく素敵なモノのだったのにね。くだらないネットの誹謗中傷を気にしちゃったわけ。。情けないですよ」と炎上によってロケが中止になったことを明かし、さらに、翌19日には「私ね、誹謗中傷本当に許せないんだけど、それより、もっとダメなのは、それに負けてしまう、業界の人々です。スポンサー命な世界。。」と、テレビ業界を批判。これに対しても、ネットユーザーからは「今までが恵まれすぎていただけ」「梅宮辰夫の七光りなしではテレビに出ることのない人」「お父さんがいなくなったら、需要なくなる」という意見が。

編集G アンナの炎上なんて、世間一般的には知られてない……というか、関心もないでしょ? そんなことを気にしてロケが中止になっちゃうなんて、確かにギョーカイの人はネットを気にしすぎ。

しいちゃん 『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日系)で知られる林下清志氏の元妻・美奈子は、3月16日の公式ブログで、昨年11月に出産した第8子を寝かせて哺乳瓶でミルクをあげる写真をアップ。すると、コメント欄に「抱っこしてミルクあげて」という意見が寄せられたんだって。そこで18日、「そんなの私だってしてあげたいのよ。それにもちろん毎回寝かせながらあげてることはない。私が二人いるとか上の子達の手が空いてたりとかじゃないとなかなか難しいときも実際多くて。そーするとだったら産むなよとかまた言ってくる人もいるの。ほんとに子育てしずらい世の中。なぜもっと優しい言葉をかけてあげられないのかな。ってつくづく思ってしまう」と反論。一緒に写真に写っていた第7子は2017年生まれで年子育児。まだ手がかかるし、下の子に嫉妬することもあるし、なかなか難しいよね。

編集G 「抱っこしてあげて」って、よくそういう細かいところに気づくね。最初から叩こうと思ってアラ探ししてるよね。

しいちゃん NHKの青山祐子アナウンサーは、今月中にも退局すると報じられて批判が殺到。青山アナは、11年に結婚、12年に第1子、13年に第2子、15年に第3子、17年に第4子を出産。産休と育休を繰り返してこの約7年間休業。これに対して「育児休業給付金のもらい逃げ」「ずるい」「民間企業ではそんなに待ってもらえない」「辞めるつもりなら、もっと早く辞めるべきだった」という声が多く寄せられたの。「休んでいるのに給料をもらえてずるい」という声もあったけど、それは誤解。育休中に給与は支給されておらず、退職金も休業期間に応じて減算。育休中に受け取れる育児休業給付金は、これまで支払っていた雇用保険から支給されるしくみで、受給は「当然の権利」という人もいる。一方で、厚生労働省のホームページには、「育児休業給付は、育児休業終了後の職場復帰を前提とした給付金です。このため、育児休業の当初からすでに退職を予定しているのであれば、育児休業給付の支給対象となりません」と書かれてはいるので、判断は難しいところ。

編集G 立て続けに4人も生んですごいね。子育てが一段落したら、女性のキャリア、育児休業給付金受給のノウハウ、4人の子育て、ネット炎上の対処法……いろいろな話題で講演会ができそう!

しいちゃん この問題、フィフィも一昨年2017年12月27日に公式Twitterで「6年産休を認めてポストを確保させる余裕、民間には無いね。無給だとしてもここまで長期で社保とか手当とか何らかの保障して、これを働くママの子育て支援と言うなら違う気がする。改めて女性のための制度を考えさせられる」と批判的なツイートをしている。これは、その前日に、神田うのの公式ブログに青山アナがサンタコスプレでクリスマス・ホームパーティーに参加した写真がアップされたことを受けてのツイートだけど。

編集G ここにも、うのが絡んでくるの!? うののブログに登場すると誰でもイメージが3割ダウンするのは確か。しかもサンタコスだなんて(笑)。しかし、細かいところも逃さず噛み付いてくるフィフィにもビックリだよ。有名人は子育ての悩みにプラスして、有名人ならではの悩みもあってホントたいへんだね。

池江璃花子選手、堀ちえみさん……有名人から「がん公表」を受けた我々が“すべきでないこと”

 2月12日、競泳女子・池江璃花子選手が、自身のTwitterで「白血病」と診断されたことを明かし、世間に衝撃が走った。2020年の東京五輪でメダル獲得を目指す中、18歳という若さで白血病に冒された池江選手に、多くの人がショックを受け、励ましの言葉を送る中、アメリカ在住のがん研究者である大須賀覚氏のツイートが注目を集めた。

「池江選手の報道を見ると、日本でがんを公表する難しさを感じます。公表すると患者は『善意の攻撃』を受けてしまいます。皆さんが心から良くなって欲しいと願う気持ちは分かります。しかし科学的根拠のない治療を勧められたり、『絶対に治る』のような根拠のない励ましは患者に負担となることもあります」

 このツイートは大きな反響を呼ぶとともに、人々が、あらためて「がん公表をめぐる世間の反応」について考える契機となった。

 同19日には、タレントの堀ちえみさんがステージ4の口腔がん(舌がん)を公表。がん発覚の経緯や治療の経過、闘病の葛藤など、随時ブログを通して発信しており、多くの人がその動向を見守っているが、有名人のがん公表やがんに関する情報発信を、我々はどう受け取るべきなのだろうか。今回、大須賀氏に見解をQ&A方式で寄稿していただいた。

【Q1】有名人のがん公表や情報発信から、我々は何を受け取るべき?
【A】「“真剣”に病気のことを考えるきっかけになる」

 有名人のがん公表は、がんについて勉強する良い機会なので、報道を介して病気への理解を深めてもらいたいと思います。

 皆さん、がんという病気について詳しく勉強する機会を持つことは多くないので、どのような病気があって、どのような症状で発見されて、どのような治療がなされて、どのような経過をたどるのかを知ることができる点では、情報発信も貴重なのではないでしょうか。

 ただ、これには報道される情報が「正しいのであれば」という注釈が入ります。正しい情報でないと誤解を招いてしまい、逆に良くありません。

 病気そのものの理解という以外には、がん患者さんにどのように接するべきなのか、何をしてあげるべきなのかを勉強できるという面もあります。まったくの他人ががんになったという話を聞いても、多くの人は実感がわきにくいです。親身になってどうしようかと考えるまでには至りません。

 それに対して、普段からテレビで良く見ている芸能人などの場合には、比較的身近な人にがんが起こった時のように、かわいそうだ。何かできないか。励ましたいというような感情が湧き、真剣に病気のことを考えることでしょう。自分が好きな芸能人だと、なおさら感情が入ると思います。

 それは、自分が病気になった時にはどうしようかとか、家族や大切な友人が病気になったら、どのように対処しようかとあらかじめ考えることにもつながります。

 ただ、この病気になった人への対処については、報道が必ずしも正しい方向性の報道をしているとは限らず、中には明らかに間違っているのではということを推奨していることもあり、この辺りはまだまだマスコミ側にも改善をお願いしたいところではあります。

【Q2】有名人のがん公表、「マスコミ報道」の問題点は?
【A】「がんになった要因を探るため、過去の行いを振り返るのはよくない」

 まず、マスコミが正確性の低い医療情報を提供するのは大きな問題です。正確性を欠いてしまう原因はいくつかあります。

 一つはがんという病気が多種類の病気の集まりということの理解が低いことに起因します。肺がんと大腸がんでは違う病気ということくらいは配慮していても、例えば乳がん一つとっても、どの種類の乳がんか、どのぐらい進行しているのかで、症状・治療・予後も大きく変わってきます。その辺りの配慮が低いことがあり、時折、誤解を招いていることがあります。

 予防手段の情報についても適切でないことがあります。肺がんはタバコを吸ったことでなるということを、極端に単純化して、過度に強調してしまうことで、タバコを吸わなければ肺がんを完璧に防げたのではないかというような印象を与えてしまったりもします。実際にはタバコを吸っておらず肺がんになる人もたくさんいるわけで、正確性の欠く情報は誤解を与えていることがあります。

 がん検診に関しても、その効果を過度に強調していることがあり、これも検診を受けていれば早くに見つかったのに、それを患者は怠ったというような印象を与えてしまい問題です。検診で早期発見できるがんはごく一部であることや、それも完璧なものでないことなどを、正確に伝えることが重要だと思います。

 もちろん、がんを予防するために喫煙の害を強調することや、がん検診にしっかりとかかるように報道することは、とても大事なことです。ただ、がんという病気の発症機序はとても複雑で、検診も万能ではないので、過度の単純化は時に違う問題を引き起こすことがあるので、注意が必要です。

 あと、芸能人のがん報道で問題なのは、過去を振り返る報道。なぜ、がんになってしまったのか、過去のどのような行いがあって、それが影響したのかを、勝手に詮索して、現在の状況との因果関係を見つけようとすることです。この人はヘビースモーカーだったとか、大酒飲みだったとか、検診を受けていなかったとか、根拠のない治療を受けていたからがんが進行したなどは、典型的な過去を追及する報道です。これは本当に良くないです。

 がんはとても複雑な病気で、たとえ典型的な因果関係があるような生活習慣が過去にあったとしても、それが必ずしも関わっているとは限りません。また、人という生き物は常に完璧な生活をできるわけでは、もちろんありません。誰だって細かく探せば、悪い生活習慣はあるものです。過度に責任追及することは良くないです。また、このような報道は、間接的にほかのがん患者や家族も傷つけることになっています。

 マスコミのこのような報道が影響して、一般の方は、がんに関するさまざまな勘違いをしてしまいます。例えば、生活習慣を完璧にあらためて、検診も毎年受けていたら、がんはならないものだと思い込んでしまうことや、自分や家族ががんになってしまった場合に、強く後悔してしまうこともあるでしょう。がんは誰にでも起こりうる病気です。
報道はどうしても単純明快で、センセーショナルなものを好みます。そのため、誤解を誘導してしまうことが多く、そのことがさまざまな問題を引き起こしています。

【Q3】がんになった有名人に、我々が「してはいけないこと」とは?
【A】「自分の信じる価値観や治療方法を押し付けてはいけない」

 次に、患者さんにどのように接すれば良いのか、どのような声をかけてあげれば良いのかという点について触れます。この点では、個人的にあまり好ましくないと感じる場面に出会うこともあります。

 がん患者さんへの対処というものは、人と人との関係ですので、もちろん100%の人に当てはまる一つの答えがあるわけではありません。そのため、患者さんによっても変わります。それは大前提です。

 ただ、患者さんが不快に思う接し方が、あたかも「良いこと」と誤解されているケースもあり、この点に関しては知っておいてもらった方が良いのかなと思っています。
有名人に限らずですが、家族ではない周囲の人ががん患者さんに対して取る基本的姿勢としては、「距離を保ったまま、とにかく静かに見守ってあげること」「何か困ったことがあったら、いつでも相談に乗ること」だと思います。

 良くないと思うのは、「善意の攻撃」をしてしまうことです。自分が何か行動して、患者さんのためになる何かをしないといけないと思ってしまい、本人や家族に頻回に会いに行ったり、自分が良いのではと思うがん治療に関する情報を、一生懸命に送ったりなどは好ましくありません。自分も不安で何かをしてあげたい、それをぬぐうためにも自分も何か具体的な行動をしてあげたい、その思いは大変にわかります。しかし、患者さんに必要なのは適切な治療をしっかりと進めていくことであり、それを静かに見守ってもらうことです。

 こと有名人の患者さんに対しては、SNSなどを通じて、自分の信じる価値観や治療方法を押し付けようとする人がいますが、これは、むしろ迷惑になってしまうことも多いです。この治療は効果があると根拠のはっきりとしない治療を勧めたりするのも問題になることがあります。がんはとても難しい病気ですので、専門家でない人がネットなどで調べた情報では、正確性が低く、逆に患者さんを混乱させることも、残念ながらあります。

 また、マスコミも誤解をさせていることが時にあると思います。報道では、「みんなで励まそう」とするような傾向がとても強く、本人に積極的に関わるような行動を、素晴らしいというように推奨してしまうものもあり、それも良くないと思います。「静かに見守ってあげる」とことを第一に、患者本人が積極的に関わってくれることを望む時には行うと考えてもらった方が良いのではと思います。

 また、マスコミの行動の中で良くないと思うのは、本人や家族にインタビューをすることです。突然の病気で、本人も家族も混乱していますし、病気治療で本当に大変です。家族自体も第2の患者といわれるように、大変な精神状態にあったりします。家族なら良いわけではなく、そっとしておいてあげるべき対象です。もう少し配慮が必要ではと思います。

【Q4】がんの有名人に「かけるべき言葉」「かけるべきではない言葉」とは?
【A】「『必ず治るよ』の安易な励ましは適切ではない」

 言葉というのはとても難しくて、人により感じ方も違うので、これは必ず良い/良くないというのは言い切れないです。しかし、皆さんが多くかけてしまう言葉である「必ず治るよ」などの安易な励ましはあまり適切でないと思います。

 がんの患者自身も、そう簡単なものではないという現実を痛いほど知っているので、その安易な励ましは、うれしくは思わなかったり、逆に傷つけさえすることもあります。もちろん患者にもよるとは思いますが、気をつけないといけない言葉でしょう。

 逆に「見守っているよ」「困ったことがあったら言ってね」というような、静かに見守っていることを伝える言葉が良い場合もあります。

【Q5】日本でのがん公表が患者にとってプラスになるためには?
【A】「そもそも公表しないことも立派な手段。がんへの理解が進めば……」

 そもそもとして、がん患者さんは病気を公表しないといけないわけではありません。とてもプライバシーに関わることですし、日本の現状では多くの誤解や攻撃も受けることですので、公表しないことも立派な手段です。

 この点でも、マスコミは病気の公表を称賛するような報道を行うことがあり、問題だと思っています。このような報道が「病気を公表しなければならない」という圧力になってしまうので注意が必要です。

 公表自体に伴う現在の問題は、先ほど触れた点です。繰り返しになりますが、日本は病気と過去の行いを結びつける傾向の強い国なので、「がんになったということは、何か過去に悪いことをしたのでは」と発想をする人が多く、そのため、がん患者さんは何か悪い生活習慣をしていたのではと責められることがあります。また、検診の効果を過度に理解している人もいて、検診をサボっていたからだというような批判も、患者が公表しにくくしている点です。

 「善意の攻撃」も怖いものです。多くの人が良かれと思って、たくさんの善意からくるアドバイスを押し付けてきます。それを断ると人間関係が悪くなることもあり、効果がないとわかっているものに付き合わされたりということもあるので、とても難しい問題です。

 現時点では、がんの公表にはさまざまな問題があるのが事実です。しかし、それも将来変わってもらえればと私は望んでいます。

 がんという病気自体、またがん患者さんへの関わり方への理解が進み、善意の攻撃や、病気の誤解からくる攻撃が減れば、がん患者さんも安心して病気を公表できるようになるのではと思います。そして、周囲の人からたくさんの温かいサポートを受けられて、安心してがん治療が進められるようになれば良いなと願っています。

大須賀覚(おおすか・さとる)
がん研究者。筑波大学医学専門学群卒業。医学博士。現在、米国エモリー大学ウィンシップ癌研究所に所属。日本では脳神経外科医として、脳腫瘍患者の手術・治療に従事。一般人に向け、がん治療を解説する活動を積極的に行い、がん患者やその家族はもちろん、多くの人々から支持を受けている。

ツイッター:@SatoruO
ブログ:「がん治療で悩むあなたに贈る言葉 米国在住がん研究者のブログ」(http://satoru-blog.com/)

池江璃花子選手、堀ちえみさん……有名人から「がん公表」を受けた我々が“すべきでないこと”

 2月12日、競泳女子・池江璃花子選手が、自身のTwitterで「白血病」と診断されたことを明かし、世間に衝撃が走った。2020年の東京五輪でメダル獲得を目指す中、18歳という若さで白血病に冒された池江選手に、多くの人がショックを受け、励ましの言葉を送る中、アメリカ在住のがん研究者である大須賀覚氏のツイートが注目を集めた。

「池江選手の報道を見ると、日本でがんを公表する難しさを感じます。公表すると患者は『善意の攻撃』を受けてしまいます。皆さんが心から良くなって欲しいと願う気持ちは分かります。しかし科学的根拠のない治療を勧められたり、『絶対に治る』のような根拠のない励ましは患者に負担となることもあります」

 このツイートは大きな反響を呼ぶとともに、人々が、あらためて「がん公表をめぐる世間の反応」について考える契機となった。

 同19日には、タレントの堀ちえみさんがステージ4の口腔がん(舌がん)を公表。がん発覚の経緯や治療の経過、闘病の葛藤など、随時ブログを通して発信しており、多くの人がその動向を見守っているが、有名人のがん公表やがんに関する情報発信を、我々はどう受け取るべきなのだろうか。今回、大須賀氏に見解をQ&A方式で寄稿していただいた。

【Q1】有名人のがん公表や情報発信から、我々は何を受け取るべき?
【A】「“真剣”に病気のことを考えるきっかけになる」

 有名人のがん公表は、がんについて勉強する良い機会なので、報道を介して病気への理解を深めてもらいたいと思います。

 皆さん、がんという病気について詳しく勉強する機会を持つことは多くないので、どのような病気があって、どのような症状で発見されて、どのような治療がなされて、どのような経過をたどるのかを知ることができる点では、情報発信も貴重なのではないでしょうか。

 ただ、これには報道される情報が「正しいのであれば」という注釈が入ります。正しい情報でないと誤解を招いてしまい、逆に良くありません。

 病気そのものの理解という以外には、がん患者さんにどのように接するべきなのか、何をしてあげるべきなのかを勉強できるという面もあります。まったくの他人ががんになったという話を聞いても、多くの人は実感がわきにくいです。親身になってどうしようかと考えるまでには至りません。

 それに対して、普段からテレビで良く見ている芸能人などの場合には、比較的身近な人にがんが起こった時のように、かわいそうだ。何かできないか。励ましたいというような感情が湧き、真剣に病気のことを考えることでしょう。自分が好きな芸能人だと、なおさら感情が入ると思います。

 それは、自分が病気になった時にはどうしようかとか、家族や大切な友人が病気になったら、どのように対処しようかとあらかじめ考えることにもつながります。

 ただ、この病気になった人への対処については、報道が必ずしも正しい方向性の報道をしているとは限らず、中には明らかに間違っているのではということを推奨していることもあり、この辺りはまだまだマスコミ側にも改善をお願いしたいところではあります。

【Q2】有名人のがん公表、「マスコミ報道」の問題点は?
【A】「がんになった要因を探るため、過去の行いを振り返るのはよくない」

 まず、マスコミが正確性の低い医療情報を提供するのは大きな問題です。正確性を欠いてしまう原因はいくつかあります。

 一つはがんという病気が多種類の病気の集まりということの理解が低いことに起因します。肺がんと大腸がんでは違う病気ということくらいは配慮していても、例えば乳がん一つとっても、どの種類の乳がんか、どのぐらい進行しているのかで、症状・治療・予後も大きく変わってきます。その辺りの配慮が低いことがあり、時折、誤解を招いていることがあります。

 予防手段の情報についても適切でないことがあります。肺がんはタバコを吸ったことでなるということを、極端に単純化して、過度に強調してしまうことで、タバコを吸わなければ肺がんを完璧に防げたのではないかというような印象を与えてしまったりもします。実際にはタバコを吸っておらず肺がんになる人もたくさんいるわけで、正確性の欠く情報は誤解を与えていることがあります。

 がん検診に関しても、その効果を過度に強調していることがあり、これも検診を受けていれば早くに見つかったのに、それを患者は怠ったというような印象を与えてしまい問題です。検診で早期発見できるがんはごく一部であることや、それも完璧なものでないことなどを、正確に伝えることが重要だと思います。

 もちろん、がんを予防するために喫煙の害を強調することや、がん検診にしっかりとかかるように報道することは、とても大事なことです。ただ、がんという病気の発症機序はとても複雑で、検診も万能ではないので、過度の単純化は時に違う問題を引き起こすことがあるので、注意が必要です。

 あと、芸能人のがん報道で問題なのは、過去を振り返る報道。なぜ、がんになってしまったのか、過去のどのような行いがあって、それが影響したのかを、勝手に詮索して、現在の状況との因果関係を見つけようとすることです。この人はヘビースモーカーだったとか、大酒飲みだったとか、検診を受けていなかったとか、根拠のない治療を受けていたからがんが進行したなどは、典型的な過去を追及する報道です。これは本当に良くないです。

 がんはとても複雑な病気で、たとえ典型的な因果関係があるような生活習慣が過去にあったとしても、それが必ずしも関わっているとは限りません。また、人という生き物は常に完璧な生活をできるわけでは、もちろんありません。誰だって細かく探せば、悪い生活習慣はあるものです。過度に責任追及することは良くないです。また、このような報道は、間接的にほかのがん患者や家族も傷つけることになっています。

 マスコミのこのような報道が影響して、一般の方は、がんに関するさまざまな勘違いをしてしまいます。例えば、生活習慣を完璧にあらためて、検診も毎年受けていたら、がんはならないものだと思い込んでしまうことや、自分や家族ががんになってしまった場合に、強く後悔してしまうこともあるでしょう。がんは誰にでも起こりうる病気です。
報道はどうしても単純明快で、センセーショナルなものを好みます。そのため、誤解を誘導してしまうことが多く、そのことがさまざまな問題を引き起こしています。

【Q3】がんになった有名人に、我々が「してはいけないこと」とは?
【A】「自分の信じる価値観や治療方法を押し付けてはいけない」

 次に、患者さんにどのように接すれば良いのか、どのような声をかけてあげれば良いのかという点について触れます。この点では、個人的にあまり好ましくないと感じる場面に出会うこともあります。

 がん患者さんへの対処というものは、人と人との関係ですので、もちろん100%の人に当てはまる一つの答えがあるわけではありません。そのため、患者さんによっても変わります。それは大前提です。

 ただ、患者さんが不快に思う接し方が、あたかも「良いこと」と誤解されているケースもあり、この点に関しては知っておいてもらった方が良いのかなと思っています。
有名人に限らずですが、家族ではない周囲の人ががん患者さんに対して取る基本的姿勢としては、「距離を保ったまま、とにかく静かに見守ってあげること」「何か困ったことがあったら、いつでも相談に乗ること」だと思います。

 良くないと思うのは、「善意の攻撃」をしてしまうことです。自分が何か行動して、患者さんのためになる何かをしないといけないと思ってしまい、本人や家族に頻回に会いに行ったり、自分が良いのではと思うがん治療に関する情報を、一生懸命に送ったりなどは好ましくありません。自分も不安で何かをしてあげたい、それをぬぐうためにも自分も何か具体的な行動をしてあげたい、その思いは大変にわかります。しかし、患者さんに必要なのは適切な治療をしっかりと進めていくことであり、それを静かに見守ってもらうことです。

 こと有名人の患者さんに対しては、SNSなどを通じて、自分の信じる価値観や治療方法を押し付けようとする人がいますが、これは、むしろ迷惑になってしまうことも多いです。この治療は効果があると根拠のはっきりとしない治療を勧めたりするのも問題になることがあります。がんはとても難しい病気ですので、専門家でない人がネットなどで調べた情報では、正確性が低く、逆に患者さんを混乱させることも、残念ながらあります。

 また、マスコミも誤解をさせていることが時にあると思います。報道では、「みんなで励まそう」とするような傾向がとても強く、本人に積極的に関わるような行動を、素晴らしいというように推奨してしまうものもあり、それも良くないと思います。「静かに見守ってあげる」とことを第一に、患者本人が積極的に関わってくれることを望む時には行うと考えてもらった方が良いのではと思います。

 また、マスコミの行動の中で良くないと思うのは、本人や家族にインタビューをすることです。突然の病気で、本人も家族も混乱していますし、病気治療で本当に大変です。家族自体も第2の患者といわれるように、大変な精神状態にあったりします。家族なら良いわけではなく、そっとしておいてあげるべき対象です。もう少し配慮が必要ではと思います。

【Q4】がんの有名人に「かけるべき言葉」「かけるべきではない言葉」とは?
【A】「『必ず治るよ』の安易な励ましは適切ではない」

 言葉というのはとても難しくて、人により感じ方も違うので、これは必ず良い/良くないというのは言い切れないです。しかし、皆さんが多くかけてしまう言葉である「必ず治るよ」などの安易な励ましはあまり適切でないと思います。

 がんの患者自身も、そう簡単なものではないという現実を痛いほど知っているので、その安易な励ましは、うれしくは思わなかったり、逆に傷つけさえすることもあります。もちろん患者にもよるとは思いますが、気をつけないといけない言葉でしょう。

 逆に「見守っているよ」「困ったことがあったら言ってね」というような、静かに見守っていることを伝える言葉が良い場合もあります。

【Q5】日本でのがん公表が患者にとってプラスになるためには?
【A】「そもそも公表しないことも立派な手段。がんへの理解が進めば……」

 そもそもとして、がん患者さんは病気を公表しないといけないわけではありません。とてもプライバシーに関わることですし、日本の現状では多くの誤解や攻撃も受けることですので、公表しないことも立派な手段です。

 この点でも、マスコミは病気の公表を称賛するような報道を行うことがあり、問題だと思っています。このような報道が「病気を公表しなければならない」という圧力になってしまうので注意が必要です。

 公表自体に伴う現在の問題は、先ほど触れた点です。繰り返しになりますが、日本は病気と過去の行いを結びつける傾向の強い国なので、「がんになったということは、何か過去に悪いことをしたのでは」と発想をする人が多く、そのため、がん患者さんは何か悪い生活習慣をしていたのではと責められることがあります。また、検診の効果を過度に理解している人もいて、検診をサボっていたからだというような批判も、患者が公表しにくくしている点です。

 「善意の攻撃」も怖いものです。多くの人が良かれと思って、たくさんの善意からくるアドバイスを押し付けてきます。それを断ると人間関係が悪くなることもあり、効果がないとわかっているものに付き合わされたりということもあるので、とても難しい問題です。

 現時点では、がんの公表にはさまざまな問題があるのが事実です。しかし、それも将来変わってもらえればと私は望んでいます。

 がんという病気自体、またがん患者さんへの関わり方への理解が進み、善意の攻撃や、病気の誤解からくる攻撃が減れば、がん患者さんも安心して病気を公表できるようになるのではと思います。そして、周囲の人からたくさんの温かいサポートを受けられて、安心してがん治療が進められるようになれば良いなと願っています。

大須賀覚(おおすか・さとる)
がん研究者。筑波大学医学専門学群卒業。医学博士。現在、米国エモリー大学ウィンシップ癌研究所に所属。日本では脳神経外科医として、脳腫瘍患者の手術・治療に従事。一般人に向け、がん治療を解説する活動を積極的に行い、がん患者やその家族はもちろん、多くの人々から支持を受けている。

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ブログ:「がん治療で悩むあなたに贈る言葉 米国在住がん研究者のブログ」(http://satoru-blog.com/)

うさんくささ全開! 東京五輪前に読むべきカオス漫画『ディアスポリス- 異邦警察-』

 皆さんは「インバウンド」っていう言葉をご存じですか? ダイエットに失敗することじゃないですよ! 訪日外国人旅行のことで、最近よく使われています。2020年の東京オリンピックに向けて、今まさにインバウンド景気のピークを迎えつつあります。

 そして、景気がいいということは、人手が足りない。じゃあ、外国人に働いてもらえばいいじゃん、ということで、外国人労働者とか移民の受け入れの話なんかも出てきていますね。カッコよくいうと、ダイバーシティの時代ってことです 。もちろん、お台場のビルのことじゃないです。

 そして、そんな今だからこそ、ご紹介したいマンガがあります。怪しげな外国人と怪しげな日本人がワンサカ出てくるカオスなマンガ『ディアスポリス-異邦警察-』です。 

 脚本:リチャード・ウー先生、漫画:すぎむらしんいち先生のコンビによる作品で、「モーニング」(講談社)で2006~09年まで連載されていました。タイトルの「ディアスポリス」は、「移民」「難民」を意味する「ディアスポラ」と警察の「ポリス」をかけ合わせた造語です。

 舞台は東京。難民認定を受けられない、ワケあり密入国外国人たちがテーマです。悪い奴らもいるが、ほとんどは貧しく悲惨な生活をしている人々。密入国外国人なので犯罪に巻き込まれても警察に相談できないし、医師にも診てもらえない、仕事の働き口もない……そんな弱者である「裏都民」たち を守るために作られた秘密組織が「異邦都庁」、通称・裏都庁です。

 裏都民には独自の法律、住所登録、納税があり、選挙権もあります。しかも、デキの良い(偽造)外国人登録証やパスポートまで与えられます。さらに裏都民の専用の病院、学校、銀行、郵便局も警察も全部そろっています。もちろん、全部「裏の」ですけど。 

 主人公は裏都庁公認の異邦警察の署長・久保塚早紀。闇でしか生きられない異邦人を犯罪から守り、時には厳しく罰する国籍不明の男。昔「異邦人」をヒットさせたシンガー久保田早紀が元ネタですが、それをわかる人は、そこそこ年食ってる人に違いありません。

 久保塚は、名前こそ日本人ぽいですが、実際の国籍や過去は不明。アフロヘアに顎ヒゲといううさんくさいルックス。ケンカはイマイチですが、困っている異邦人に対しては人一倍面倒見がよく、裏都民たちに信頼されています。

 本作の魅力は、なんといっても作品全体に漂う「うさんくささ」。これに尽きます。すぎむら先生の描く国籍不明のアクの強いキャラクターたちは、本作のうさんくささの演出に一役買ってい ますし、なにより脚本のリチャード・ウー先生がまたアレです。だって、長崎尚志名義で『20世紀少年』『MASTERキートン』といった有名作品を手がけるれっきとした日本人なのに、わざわざ本作では怪しげなアジア人風のペンネームに変更してるんですから。超くせー(褒め言葉)。

 登場人物たちもみんな、どこか憎めないうさんくささです。久保塚の「相棒」として刑事になる男、「鈴木」は、もともと東大卒のエリート銀行員。しかし、50億円横領の罪をかぶらされ、逃亡犯の身となり、過去を捨てて裏都民になったのです。潜入捜査のために顔をとびっきりのイケメンに整形するも、肥満体型 のため彦摩呂似になってしまったという面白キャラです。

 裏都庁の都知事「コテツ」も、都知事らしからぬうさんくささ。年齢不詳のミャンマー人で、常にアロハシャツにサングラス、葉巻というスタイル。イサームという元テロリストで、裏都庁最強の女戦士をボディーガードに雇ってています。

 裏都庁のNo.2として助役を務める中国人の阿(アー)さん。表向きはネズミ・ゴキブリ・スズメバチなどの害虫駆除会社・「 アーさんの店」を経営していますが、中国で悪徳警官殺しをして国を追われた裏都民です。

 裏都庁公認の医師、邱(チュウ)先生は、不法入国者のため無免許のモグリ医師。裏都民の中でも評判のヤブ医者で、腕の悪さは自他ともに認めるところ。いや、自分で認めるなよ……。

 こんな感じでどいつもこいつも、日本にいてほしくない怪しい人物ばかりなのですが、実はやむを得ない事情があり、悲しい十字架を背負っている人たちばかりであることが、後々のエピソードを通してわかってくるのです。

対立する日本人も、割とうさんくさい

 裏都庁は普通の日本人には全く知られていないシークレットな存在ですが、その存在に気づき、日本から抹殺しようとしている組織があります。その名はシャドー・オブ・ポリス、通称「S・O・P」。表向きは警備会社ですが、実態は警察を汚職などの理由でクビになった奴らの集まる、警察OB組織です。

 ほかにも、元牧師が組長を務める新宿のヤクザ・黒銭会とか、全身に蝶の入れ墨を施した詐欺師で初代裏都知事の山本、裏都庁も表の都庁も支配しようとする悪徳政治家・暁天栄作、そして本作品の裏ボスとなる正体不明の男「はだかの王様」などなど、うさんくさい日本人がいっぱい登場します。どいつもこいつも、一般市民であれば誰一人として関わりたくないタイプです。

裏都民の国籍がカオスすぎて、何言ってんだかわからない

 登場人物の大部分が密入国外国人のため、いろんな国籍の言葉のセリフが飛び交うのも本作の特徴です。中国・韓国・タイ・フィリピン・ロシア・トルコetc……要所要所には日本語訳が入っているものの、面倒くさいからか、大部分は日本語訳なしのそのまんまです。

「ニイ ンゴイドオ セイ ア」「ジャングリー」「カカーヤ ニェブリヤートナステ」「チャィウェラーイークノイ」「アークォン ヴィー トイトイ ホンテー- ドゥアザーケット ルアン クオイクン」

 作中、普通に飛び交う謎のセリフの数々……。すげーカオス。何言ってるんだか、全然わかりません。

 本作は、格闘マンガとしての側面もあります。初めはヘナチョコだった久保塚ですが、ロシアから来たユーリという男の元でロシア最強の格闘術「システマ」の修行をしたことで、宿敵S・O・Pの刺客達 に対しても負けない強さを身につけます。それと同時に、作品の格闘技色も強くなっていきます。

 それに合わせるかのように、久保塚を倒すための刺客たちもパワーアップ。イスラエルの格闘術「クラウ マガ」とか、フィリピンの棒術「カリ」とか、カンボジアの古武術「ボカタオ」の使い手などが登場します。

 空手とかテコンドーとか、ボクシングとかではなく、全然聞いたこともない格闘技名ばかりなので、てっきり創作なのかと思っていたのですが、ググったらどれも実在の格闘技でした。あるのかよ! マニアックすぎるだろ!!

映画化、そして続編へ

 本作は2016年に松田翔太主演でドラマ化、そして映画化されており、原作マンガのほうも「999」篇という新エピソードの続編が出版されています。アフロだった久保塚が、ドレッドヘアになっており、さらにうさんくささがパワーアップしています。ドレッドヘアの警察署長とか、ヤバイですよね。

 というわけで、インバウンドで外国人だらけのカオスになりつつある日本ですが、『ディアスポリス -異邦警察-』を読んでおけば、いろいろと異文化コミュニケーションに対する心構えができるのでお勧めです、という話でした。こんなにもうさんくさい外国人が出そろっているマンガは、たぶんほかにはありません。

(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん <http://ablackleaf.com/>)

◆「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

内田裕也さん死去「代表曲なし」の理由と“ロックンローラー”の在り方

 ロックミュージシャンの内田裕也さんが17日早朝に亡くなった。79歳だった。内田さんといえば、毎年恒例となっている『ニューイヤーロックフェスティバル』の主宰などで知られる。ただ、ミュージシャンとしては「代表曲、ヒット曲なし」ともいわれる。これは不名誉な言葉ではなく、内田さんの“ロックンローラー”としての在り方を示しているといえる。

「内田さんは高校在学中にエルヴィス・プレスリーに憧れ学校を中退、その後は多くのバンドを渡り歩きます。1966年のビートルズ来日時はソロで前座を務め、アニマルズの『朝日のない街』のカバー曲を披露していますね。当時の内田さんは26歳であり、凛々しい姿が垣間見えますね」(芸能ライター)

 内田さんの音楽志向はあくまでも洋楽のカバーであり、もともとオリジナルの楽曲への興味は薄かったといえる。そんな内田さんを巻き込んで1970年代はじめに起こったのが「日本語ロック論争」である。

「これは当時、先鋭的な音楽雑誌として知られた『ニューミュージック・マガジン』(ミュージックマガジン)誌上で行われた意見交換を指します。もともとアメリカからの輸入音楽であるロックを、日本語で歌うべきか、オリジナルに忠実に英語で歌うべきかが論点となりました。英語派についたのが内田さんのほか、鈴木ヒロミツらが在籍したザ・モップスです。対する日本語派は大滝詠一、細野晴臣らが在籍したはっぴいえんどのほか、ボブ・ディランらのフォークミュージックに影響を受け日本語で歌っていた岡林信康も加わりました。今からすれば『何を争っているのか?』という話ですが、実際この論争に決着を付けたのは日本語と英語をまぜこぜにした歌詞を歌った矢沢永吉、ジョニー大倉が在籍したキャロルの登場によってです。このスタイルは今のJ-POPでは当たり前のものとなっていますね」(同)

 さらに内田さんは、日本人のロックバンドが海外進出するにあたり英語は不可欠というスタンスも主張していた。実際にジョー山中をボーカルに据えたフラワー・トラベリン・バンドをプロデュースし海外でも活躍している。表裏問わない音楽仕事を長年にわたって行っていたのが内田さんであり「代表曲」に収まる人ではなかったのだ。
(文=平田宏利)

「浮気の次は犯罪者の嫁って……」「旦那がクズすぎる」夫が逮捕された女性芸能人3人

 “ダメ夫”と呼ばれる男性は世の中に多々いるが、芸能界にも、そうした夫をパートナーに持つ女性は少なくない。“離婚寸前”とウワサされている南野陽子も、その一人。

「2019年2月28日発売の『週刊文春』(文藝春秋)で、南野の夫・A氏の金銭トラブルが報じられました。A氏が事務長を務める銀座のクリニックで、1億8000万円の使途不明金が発覚し、クリニック側はA氏を業務上横領で刑事告訴。民事でも損害賠償請求を起こす予定とのことです。さらに、A氏は南野の実父の有料老人ホーム費用にまで手を付け、現在は離婚に向けた話し合いが進んでいるようです。この報道についてネットからは、『義父の金を使い込むのは最低』『旦那がクズすぎる』『親孝行な人がクズに捕まったなんて可哀想』という、南野への同情の声が多く寄せられました」(芸能ライター)

 また、前夫とは相手の浮気を理由に離婚し、再婚相手は金塊密輸未遂で逮捕。まさに踏んだり蹴ったりの結婚生活を送ることになってしまったのは、モデルの高垣麗子だ。

「高垣は10年3月に元スピードスケート選手の清水宏保氏と結婚したものの、清水の浮気を理由に11年12月に離婚。15年3月に音楽ユニットのSTUDIO APARTMENT・森田昌典と再婚し、17年7月に第1子を出産しました。しかし、それから1年もたっていない18年3月に森田が、香港からの金塊密輸未遂で逮捕されることに。同年8月に離婚を発表しましたが、ネットからは『男の趣味に問題がある』『浮気の次は犯罪者の嫁って、見る目がない』『再婚報道の時から心配だった』と、“オトコを見る目のなさ”を指摘するコメントが続出しました」(同)

 また、15年10月に爆笑問題・田中裕二と再婚し、第3子にも恵まれるなど、穏やかな結婚生活を送るタレントの山口もえも、過去に夫が逮捕されている。

「05年の結婚当時は、アパレル系ネット会社の社長を務めていた山口の前夫の尾関茂雄。2人の子宝に恵まれるも、結婚から約6年後の11年に尾関が、男性客を女性に接待させる“キャバクラ”を無許可で営業し、逮捕されました。実は、08年にアパレル会社の社長を解任されており、10年には1億2000万円の横領疑惑問題が浮上するなど、黒いウワサが絶えない人物。逮捕当時、ネットでは『子どもを守れるのはお母さんだけ。がんばれ!』『最初からうさんくさかった』『山口もえなら、しぶとく芸能界で生き残ると思う』といった、さまざまな意見が上がりました」(同)

 見る目がないのか、無自覚に選んでしまうのか――。魑魅魍魎の芸能界だからこそ、十分な警戒心が必要そうだ。
(立花はるか)

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「2019年2月28日発売の『週刊文春』(文藝春秋)で、南野の夫・A氏の金銭トラブルが報じられました。A氏が事務長を務める銀座のクリニックで、1億8000万円の使途不明金が発覚し、クリニック側はA氏を業務上横領で刑事告訴。民事でも損害賠償請求を起こす予定とのことです。さらに、A氏は南野の実父の有料老人ホーム費用にまで手を付け、現在は離婚に向けた話し合いが進んでいるようです。この報道についてネットからは、『義父の金を使い込むのは最低』『旦那がクズすぎる』『親孝行な人がクズに捕まったなんて可哀想』という、南野への同情の声が多く寄せられました」(芸能ライター)

 また、前夫とは相手の浮気を理由に離婚し、再婚相手は金塊密輸未遂で逮捕。まさに踏んだり蹴ったりの結婚生活を送ることになってしまったのは、モデルの高垣麗子だ。

「高垣は10年3月に元スピードスケート選手の清水宏保氏と結婚したものの、清水の浮気を理由に11年12月に離婚。15年3月に音楽ユニットのSTUDIO APARTMENT・森田昌典と再婚し、17年7月に第1子を出産しました。しかし、それから1年もたっていない18年3月に森田が、香港からの金塊密輸未遂で逮捕されることに。同年8月に離婚を発表しましたが、ネットからは『男の趣味に問題がある』『浮気の次は犯罪者の嫁って、見る目がない』『再婚報道の時から心配だった』と、“オトコを見る目のなさ”を指摘するコメントが続出しました」(同)

 また、15年10月に爆笑問題・田中裕二と再婚し、第3子にも恵まれるなど、穏やかな結婚生活を送るタレントの山口もえも、過去に夫が逮捕されている。

「05年の結婚当時は、アパレル系ネット会社の社長を務めていた山口の前夫の尾関茂雄。2人の子宝に恵まれるも、結婚から約6年後の11年に尾関が、男性客を女性に接待させる“キャバクラ”を無許可で営業し、逮捕されました。実は、08年にアパレル会社の社長を解任されており、10年には1億2000万円の横領疑惑問題が浮上するなど、黒いウワサが絶えない人物。逮捕当時、ネットでは『子どもを守れるのはお母さんだけ。がんばれ!』『最初からうさんくさかった』『山口もえなら、しぶとく芸能界で生き残ると思う』といった、さまざまな意見が上がりました」(同)

 見る目がないのか、無自覚に選んでしまうのか――。魑魅魍魎の芸能界だからこそ、十分な警戒心が必要そうだ。
(立花はるか)

【日雇いマンガ】39話『プチ潔癖さんにおすすめな◯◯の現場』

――「キツイ」「汚い」「男臭い」……なんとなく近寄りがたいイメージのある“日雇労働”。その、実態はどのようなものなのか? 日雇い労働を生業とするアラサー・柿ノ種まきこが、日雇いの日々と人間模様を紹介します。

第39話『プチ潔癖さんにおすすめな◯◯の現場』

 工場系の日雇い(食品、化粧品など)は現場がピカピカなので働いていて気持ちいいです。

 自分も何回も手を洗ったり消毒したりするので、潔癖な方におすすめ!

 虫が入らないように厳重に管理されているので、虫が嫌いな人も良いかも!

――毎週、木曜日に最新話を更新。次回40話は年3月28日(木)の更新予定です。

柿ノ種まきこ/@kakinotane_makiko
日雇いをしながらマンガを描くアラサー。過去には、「iVERY」にて婚活マンガ『女もつらいよ』を連載。現在はインスタグラムにて、マンガを不定期投稿。
https://www.instagram.com/kakinotane_makiko/

【マンガ・ヤリマン引退】2歳児はなぜ「毛」に執着する? その心理は……【第34回】

ヤリマン、一児の母になる!

『挿れるモノ拒まず』で話題のマンガ家・ドルショック竹下が綴る、異色の育児コミックエッセイ。

百戦錬磨のテクニックは、ムスメの世話にも応用できる!?

すし美ちゃんの!

――最新話は毎週水・木曜日に更新。お楽しみに!

 

ドルショック竹下(どるしょっく・たけした)

体当たり取材を得意とする、体験マンガ家。2016年に女児を出産。近著に『セックス・ダイエット』(ミリオン出版)、電子書籍『挿れるモノ拒まず~旦那がいてもシてみたいんです~』(大洋図書)。


<バックナンバーはこちら>

第1回~第10回まとめ読み………ヤリマン、母になる!
第11回~第20回まとめ読み……「パイ」と「マンマン」が好き

* * *

【第21回】あれもイヤ、これもイヤ!
【第22回】ブランド品なら「イヤイヤ」しない?
【第23回】脱がせるにもテクがいる
【第24回】おまたパンパン
【第25回】痛いの痛いの「パクリ芸」!?
【第26回】保護者なのにムラムラ!
【第27回】妊婦の性欲、どう発散する?
【第28回】「我が子の才能」が見えてきた!? 
【第29回】ムスメの成長、ヤリマンの成長
【第30回】遊ぶときに着けるアレ
【第31回】娘、ヒワイな呪文を唱える
【第32回】深夜、子連れでラブホ街
【第33回】母、イヤホンオナニーでドキッ!