HiHi Jetsのチームプレーに称賛続出、Snow Man・佐久間はトホホ……【ジャニーズJr.チャンネル週報】

 ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Snow Man(水曜)Travis Japan(木曜)SixTONES(金曜)東京B少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、3月21日~27日公開の動画をチェックします!

Travis Japan、原宿ロケで「あざとすぎ」なイタズラ

 21日に配信されたのは「Travis Japan【竹下通りパニック?】食べたい物を当てる以心伝心」(再生回数は29日時点で21万台)。今回は東京・原宿の竹下通りを訪れ、テイクアウトできる食べ物で、メンバーが何を買ってくるのかを当てる以心伝心ゲームにチャレンジしている。まずは全員で竹下通りを歩き、テイクアウト可能な商品をチェック。さすが若者の街だけあって、Travis Japanがぞろぞろと進むと、彼らに気づいた女の子たちの「ヤバ~イ」といった悲鳴が聞こえてくる。

 竹下通りについて「5年ぶりぐらい」(七五三掛龍也)「中学生ぶりぐらい」(松田元太)「人生でも2~3回くらいしか歩いたことない」(吉澤閑也)と明かす一方、川島如恵留は「学生時代、ひっそり来てたわ」と告白。そんな会話をしながらも、タピオカドリンク、はやりのチーズハットグ、レインボーわたあめなどのお店を確認していった。そのうち、歩くペースがゆっくりな川島、七五三掛、松田、松倉海斗の4人と、残る吉澤、中村海人、宮近海斗が2手に分かれしまう。途中で吉澤が「あいつらどこ行ったの?」と気づくと、中村は「人だかりがあるから、あそこじゃない?」と、予想。

 この時、川島らの近くはTravis Japan目当てか、芸能人の目撃情報が広まったためか、周囲にたくさんの人が集まっていた。一方、中村は「スゴいね。でも俺らの後ろ誰も(ついて)来てない」と自虐的に発言し、なんと人だかりに突入。白々しく「誰かいんのかな? 芸能人いるの?」(宮近)「すみません、誰がいるんですか?」(中村)と野次馬のフリをして若い女の子たちに近づき、「Travis Japan。ジャニーズJr.」と聞くと、「Travis Japanがいるんですか? あ、ジャニーズJr.。へぇ~」(宮近)と、リアクション。まさか背後から話しかけてきた人物が、Travis Japan本人だとは思いもしなかったのだろう。直後、後ろを振り向いた女性は宮近らの顔を見て「エ~!!」と驚いており、中村&宮近の悪ノリに対して吉澤は「お前ら、あざとすぎねぇか!?」と、ツッコんでいた。

 散策を終え、竹下通り付近の会議室に移動。最初にテイクアウトフードを買いに行くのは松田に決まり、購入するものについて「甘いですか?」(松倉)と問われ、「うん」と回答。6人は松田の帰りを待つ間に、日頃の言動から買ってくる物を推理するのだが、川島は「ホームランバーの時(2月18日配信の動画)にさ、『最近甘い話ある?』って言って、『タピオカ飲んだ~』って言ってたじゃん。『甘い話ある?』で、『タピオカ飲んだ~』って言ってたから……」と、タピオカを第一候補に。松田の話しぶりを真似する川島、アホ面&おバカっぽいしゃべり方は、ちょっと小馬鹿にしているようにも思えるが、よく特徴を掴んでいる。結局、松田はレインボーわたあめを買い、当人と正解者の吉澤のみが味わった。

 2番手は中村で、質問タイムに「それって、伸びたりするの?」(松田)とチーズハットグに狙いを定めて尋ねるも、本人は「それはわからない」と曖昧に返した。筆者はこの時点で、メンバーに当てさせる気がないのでは? と、中村の天の邪鬼な一面が気になったが……。川島と吉澤以外はチーズハットグと予想し、「韓国とか好きじゃん、海人」(宮近)「思考がもうチーズハットグだろうなと思う」(松倉)と、中村の好みに合わせて考えた様子。ちなみに、松田はスケッチブックにハングル文字を書いていたため、実は韓国語を勉強中? と驚いたが、会議室にはお店の情報を記した資料があり、こちらを見た可能性も。

 また、「『伸びますか?』って聞いた時に『わかんない』って言ったじゃん」「だって、伸びなかったら、『伸びません』って言うじゃん」(宮近)「海人、結構仕掛けてるんじゃない?」(七五三掛)「そういうところあるよね」(吉澤)「『伸びます』って言ったら、もうそれってわかっちゃうから」(宮近)と話し、中村の行動を見抜くのは仲間でも至難の業のようだ。結果、中村は「俺にはね、人だかりに入る勇気がなかったんだ……。だから、目の前のケバブ屋さん入ろうと思って」と、お店の近さを理由にケバブを購入。食べる前に中村はきちんと帽子をとり、川島、2連勝の吉澤と一緒にケバブを堪能した。

 次は七五三掛の番だが、川島、松田、松倉はミュージカル『Endless SHOCK』(帝国劇場)に出演中とあって、ここで時間切れ。2人目までしか撮影できていないにもかかわらず1本の動画として配信するという、Jr.の忙しさを物語るオチで幕を閉じた(次回の対戦は近日中に開催予定とのこと)。

 22日の動画は「SixTONES【「映画 少年たち」公開記念】曜日横断特別企画!脱出ゲーム」。ジャニー喜多川社長が製作総指揮をとり、SixTONESも出演する『映画 少年たち』(29日公開)のPR企画で、「ヒントを手掛かりに密室から脱出できるか」というお題に挑んでいる。「Jr.チャンネル」に参加する5グループの中で一番速いタイムでクリアした場合、「ただおいしいグルメを食べるたけの動画」を撮影できるとか。一行は会議室に移動し、脱出ゲームがスタート。制限時間は30分、会議室内のiPhoneは自由に使えるが、「とりあえず部屋見ない?」(田中樹)「電気消したら開くとか?」(京本大我)と、辺りを見回す6人。

 3分が過ぎたタイミングでモニターに「椅子に注目!」「メンバー全員で」とヒントが表示され、「リクライニング上げるとか」(森本慎太郎)と、一斉に椅子の上げ下げや回転を試したが、会議室のロックはかかったまま。今度は「ある法則で座る」と指示があり、ここで京本は「“座る”っていう字だけ赤だよ」と、文字にも秘密があるのではないかと気づく(実は先ほどの“椅子”も赤文字だった)。「一つの椅子に全員で座るとかは?」(高地優吾)「お膝に座っていく?」(田中)とアイデアを出し合い、森本の上にジェシー、松村北斗、田中、京本、高地の順に座った。

 この場面、田中の腰辺りをグッと引き寄せて一瞬ニヤリと笑う松村の表情(4分42秒頃~)がリピートポイントだ。田中が極端に華奢ということもあり、まるで“彼女を後ろから包み込むカップルの図”に見える。以降も「手をつないで全員で座る」「椅子に注目しながら座る」を実行し、モニターに「ザ・ヒント 上下左右時計回り」と出ると、「さっき、『ザ・ヒント』なんかあった?」と、違和感を覚えた様子の高地。ジェシーの思いつきによって、昨年11月に公開されたHiHi Jetsの動画「【超能力】エスパーhashiってホントに凄い?!」で椅子を外して空中浮遊する技を再現。手をつなぐシーンに続いて、不仲コンビの“きょもほく”(京本&松村)が密着しているため、ファンにとってはうれしい瞬間だろう。

 最後のヒントは「なは英美氏」。ジェシーが「名前順でアルファベット順で座ったら?」と発言したところ、松村は「たぶん、ひらがなでいいと思う。ひらがな!」と、主張。本来はABC順を意味していたものの、50音順と勘違いしてしまったようだ。結局は正解にたどり着けず、扉が開いた途端に「無理だよ!」(田中)「全然わかんないよ!」(森本)と、嘆く2人。赤い文字を逆からつなげると「上ザ(上座)」になり、正解は「上座から時計回りに名前がアルファベット順に座る」だった。

 ちなみに、説明を聞いた松村は「名前になった時にひらがなにすり替わってた。あぁ、日本人! 入れ替える脳がなかった」と、ポツリ(そのきっかけは自分では……?)。悔しがるあまり、ラストは“もう1回やってすぐ出れるパターン”を撮影。おそらく美 少年やHiHi Jetsならやりそうにない「SixTONES茶番劇場」を繰り広げていた。再生回数は公開後1週間で34万台。

 23日の美 少年の動画も同じく脱出ゲーム(再生回数は29日時点で19万台)。オープニングでご褒美の内容を知ったメンバーは「飯テロじゃん」(那須雄登)「勝ったこと想定してお店とか勝手に決めちゃっていいんじゃない?」(岩崎大昇)と盛り上がり、佐藤龍我は「ファミレス!」と、希望。「ただ美味しいグルメを食べる」との情報でファミレスを連想するあたりが高校生らしく、筆者は佐藤のコメントに母性本能をくすぐられてしまった(もっと高級店をねだってもいいのに……)。

 会議室に入ってカウントが始まり、金指一世が「『携帯を使っていい』っていうのは何かのヒント?」と意見を募ると、佐藤は「これ(モニター)撮っといた方がいいと思う。何か出た時に」と、アドバイス。最初のヒント「椅子に注目」が発表された直後、そんな佐藤がカメラ前にやってきて「わからんちょ」とボヤく場面(2分37秒頃)は、ファンならリピート必須だろう。次は「メンバー全員で」の文言を受け、SixTONESと同様に椅子を上げ下げする6人。3つ目のヒント「ある法則で座る」に対して、藤井が「年齢順!」と仕切り、浮所飛貴が「(座る)場所関係あるのかな?」と話を振った際は、「場所は関係ないと思うよ」と、すぐさま否定。実は、浮所はナイスパスを出していたのだが、この藤井の何気ない一言が“致命傷”になってしまう。

 さらに、残り10分の時点で「ザ・ヒント 上下左右で回り」「最後のヒント いろはに…」まで判明。すると、グループ最年長で高校を卒業したばかりの藤井は「そもそもの『いろはにほへと』っていうものが何なのか……」と、携帯で調べ始めた。「いろはにほへと ちりぬるを」(藤井)と読み上げ、「わが(か)よたれそ、みたいな」と続く佐藤。浮所が思わず「スゴいじゃん!」と褒めると、うれしそうにコクンと頷く佐藤がやけに可愛らしい。一方で、いろは順で座ってみたが、ドアは開かないため「上下左右」の理解に苦しむ美 少年。「でも、いろはにの法則は絶対合ってると思う。ザ・ヒント、上下左右……」と考え込む浮所の表情や仕草に、どこか色気を感じたのは筆者だけだろうか(6分8秒頃)。

 非情にも29分が過ぎ、次第に壊れていくメンバー。個人的に面白かったのは、いつも物静かな金指の行動で、急に腹部をおさえて「あぁ……!」と崩れ落ちるシーンだ。ここで浮所は「大丈夫ですか? 先生!」と乗っかり、再び「あぁ~!」と、オーバーリアクションで倒れ込む金指。佐藤も「先生!」と駆け寄り、小芝居に付き合っていた。どうやら、これは菅田将暉が柊一颯先生役を演じた1月期のドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)のパロディだった模様。というのも、3月7日付の「POTATO」(学研プラス)編集部のTwitterによると、金指は撮影現場で「菅田将暉さんに憧れてパーマかけました、へへっ」と、ハニカミ顔で話していたとか。

 問題の正解は「上座から左回りにいろは順に座る」。ついさっき、「場所は関係ないと思うよ」と浮所の疑問を受け流したはずの藤井が「あ~。ほらやっぱ座り位置だった」と、なぜか悔しそうにポロリ。金指は「両方試してみればよかった」と漏らし、浮所が「上座だからここか」と那須の席を起点にして座るべきだったと、おさらいした。この時、テロップでは「藤井のあの一言が無ければ……」と“主犯”扱い。メンバーが藤井を責めなかったのがせめてもの救いだろう。

 コメント欄やSNS上の感想を見てみると、「テロップのせいで失敗が藤井くんのせいみたいになってる。『あの一言が無ければ……』って余計だよ」「『3年A組』ごっこする一世くんめちゃめちゃ可愛い。雰囲気も菅田将暉さん感出てる!」「浮所くん、位置が関係するんじゃないかと言ってたし、めちゃめちゃ頭冴えてる!」と、さまざまな反応が。美 少年では浮所と那須が高学歴コンビと言われているだけに、2人の頭の回転の速さに期待していたファンも多かったよう。しかし、今回は那須に覇気がないと感じた人も多かったのか、「那須くん、もしかして花粉症? 顔色悪いしテンション低い」「那須くんどうした? 機嫌悪いのかな。いつもよりテンション低いし……。疲れてるのなら無理せず休んでね」と、心配の声が出ていた。

 24日は脱出ゲームのHiHi Jetsバージョンを公開(再生回数は29日時点で21万台)。概要欄に「自分たちもビックリな結末でした!俺たちって…出来る子だったのかな?!」と記載がある通り、実は前述のSixTONES・美 少年とは異なる衝撃的な展開が待っていた。オープニングは進行役の高橋優斗が「自信ある人います? 結構、ガリさんとか」と、普段から頭が切れる猪狩蒼弥に話を振り、橋本涼も「今回のエースだよ」と期待。作間龍斗と並んで年下の16歳コンビとあって、猪狩本人は「最年少だぜ、俺」と及び腰だった。

 スタート後、情報量の少なさに戸惑うメンバーをよそに、猪狩は「出るべ、ヒント」「待とう。たぶん30秒とかで出ると思うよ」と、余裕たっぷり。この時点で勘の鋭さを発揮し、今度は作間が「3分に(ヒントが)来る気がする」と予想。作間はiPhoneを手にスタンバイしており、「椅子に注目」と表示された画面を撮影している様子。最年少コンビ、侮れないなと感じる一幕だった。次の「メンバー全員で」も、作間がモニターにiPhoneを向けていたため、高橋は「動画まわすのいいかもね」と支持。以降は猪狩や井上瑞稀が積極的に発言し、手をつなぐ、ほかのグループにない“椅子ガン見”という発想も。

 10分時点で「ある法則で座る」と出た際は、橋本が「さっきから、関係ないかもしれないけど、赤文字の方が気になる」とつぶやき、作間が撮ったデータをチェック。これによって「椅子」「全員」「座」が赤文字だと判明し、高橋は「作ちゃんが撮ってるのがスッゲー」とヨイショした。また、「ザ・ヒント 上下左右時計回り」の時も作間の動画が役に立ち、「これだけ『ザ・ヒント』だ!」と猪狩が反応。かたや、ホワイトボードに文字を書き起こしていた井上は「これだ! 上、ザ……上座?」と気づき、猪狩が「入り口に遠い方が先輩で、こっち側が弱い方だから……」「先輩から奥に座ってみる?」と、促した。16歳にして上座の意味を知っている猪狩、恐るべし。

 そして、「最後のヒント 名前であい…」をきっかけに、あいうえお順で上座から全員で椅子に座ってみたところ、見事に部屋のロックが外れ、大喜びする5人。「22分22秒」で脱出成功となり、思わず高橋は「マジか! 学歴じゃないんだよね」と、驚いていた。安堵の表情を浮かべるメンバーは、さっそく「何食う?」とご褒美グルメの相談を開始。エンディングは「マジでチームプレーじゃない? 作ちゃんがさ、動画撮ってる」(高橋)「あれ素晴らしかった」(橋本)「確かに、あれなかったら赤文字とかわかってなかった」(作間)「あれスゴかったよ! で、瑞稀くんも書いてくれて」(高橋)「そう、瑞稀くんのひらめきだからね、基本は」(猪狩)と互いの活躍を振り返っていた。

 筆者は、5グループの共通企画と知った時、クリアするなら浮所&那須のいる美 少年か、上智大学大学院理工学研究科を修了した阿部亮平が所属するSnow Manではないかと想像。失礼ながら、まさかHiHi Jetsがクリアするとは……全く予想外だった。正直、今回の動画で最年長・高橋の目立ったファインプレーはなかったが、他者の意見を否定せず、頑張ったメンバーを褒める姿勢に感服。今回は、アイデアと団結力で正解を導き出したHiHi Jets。こうした連携ぶりを見ると、彼らは誰か1人が欠けてもダメなグループなんだなと、胸がいっぱいになった。

 ファンも、「積極的に動いてひらめく瑞稀くんと、アイテム活用してヒントにつなげた作ちゃん、どんどん意見出す猪狩くん、冷静に赤文字に気づくはしもっちゃん、いろんな意見に賛成するゆうぴ。完璧な連携プレーのHiHi Jets、最高すぎ」「年下たちの活躍を褒めてくれる優斗がいるから、このグループは結束できるんだろうな。優斗は何もしてないけど、それでいいと思う」と、5人の関係性を絶賛している。

 27日の動画はSnow Man9人が脱出ゲームにチャレンジ。タイトルコール後、佐久間大介は「俺が脱獄王だ!」とカメラ目線で声高に叫ぶのだが、実際に彼の言動が注目ポイントの1本となっている。さっそく、お助けアイテムのiPhoneが支給されると、佐久間は「困ったらHey Abe!」とイジり、阿部本人は「誰がAIだ! 誰が人工知能だ!」とツッコミ。とはいえ、過去の「阿部ちゃん先生」企画でオリジナルメンバーのおバカがバレた通り、頼りになりそうなのは阿部か、可能性が未知数の新メンバー・村上真都ラウール、向井康二、目黒蓮くらいだろう。

 人数が多いためか、一行が入ったのは他グループよりも広い会議室。部屋のロックがかかれば、佐久間は「なんだ今の音! 閉じ込められたぞ!」と、オーバーな演技を披露。「00:01」とカウントが始まったモニターを見て、「これは……俺たちの命のカウントダウンだ」と騒ぎ立てるも、「増えちゃう!」(深澤辰哉)「寿命が伸びてる! 最高! 死なへん!」(向井康二)と、まっとうな指摘を受けていた。それでもボケ足りない佐久間は「ふざけやがって! 開かない!?」と、施錠を確認。同じく大げさな台詞回しの向井は「佐久間くん、そんなはずはない! 開くに決まってるだろ……ホンマや!」と、乗っかった(佐久間、ボケに付き合ってくれるメンバーができて良かったね)。

 佐久間の暴走は続き、「椅子に注目」「メンバー全員で」のヒント後に「椅子取りゲーム!」と絶叫。宮舘涼太は思わず「ちょっとうるさい」と、ガチのトーンで注意した。落ち着きを取り戻し、「メンバー全員で椅子に注目でしょ?」(岩本照)「一個の椅子に座る?」(佐久間)「あり得るんじゃね?」(阿部)と話し合う中、筋肉自慢の岩本は「じゃあ、はい」と、膝を叩いて自分の上に座るよう指示。すると、8人は岩本を土台にどんどんと重なっていき、ギュッと密着していた(可愛い)。

 3つ目のヒント「ある法則で座る」を境に身長順、名前順、入所順の座り方を試すSnow Man。次のキーワードは「東西南北時計回り」で、阿部が「あ、そういうことか!」「iPhoneでコンパス調べればいいんだ!」と切り出し、南の方角を調査。20分時点で、「身」「長」が赤文字になった「身体能力に長けている」というヒントが表示され、村上が「時計回りで、身長順で、東西南北を使う、みたいな……」と言うと、佐久間は「南をスタートにして……」と提案。しかし、一同はこの「南を~」発言をスルーしてしまい、「“カメラを使う”は関係ないかな? 方角に向けてなんかカメラを回して、とか。関係ない? 座った状態でみたいな」(渡辺翔太)と、別の作戦にスイッチ。

 渡辺が撮影用に置いてあるiPhoneを持って「東、西……」とカメラを向けていったが、意外にも冷静な佐久間は「インカメラだからさ、全然(意味がない)」と教え、メンバーは“インカメラに気づかないしょうたくん”に大爆笑だった。そんな失態を犯した渡辺は「ラウールも頭いいんだよね、結構」と、最年少・15歳の村上に丸投げする始末。ホワイトボードに「東西南北」「EWSN(east、west、south、north)」と記し、考え込む村上は「(頭文字が)Eって誰かいましたっけ?」と、投げかけた。深澤は咄嗟に「岩本!」と食いつくも、「あ、違う。それIか」と、すぐに撤回。岩本の「い=E」の発想に、「超頭悪いじゃん」(渡辺)「小学生でもわかるレベルだったぞ」(佐久間)と、ダメ出しが相次いだ。

 ロイヤルキャラの宮舘は「でも今、9人で素敵な時間を過ごしてるよね」と、もはや謎解きを放棄してロマンチックタイムを満喫中。今度は「もうちょっと『少年たち』にかかってるんじゃないですかね」(目黒)「『少年たち』に関する何かを言ってく?」(佐久間)「山手線ゲームとか」(村上)といった流れで、山手線ゲームを始めた。「脱獄」「刑務所」「仲間の大切さ」などと関連ワードが飛び出す中、目黒は「俺出てない」と、ボソリ。結果、映画に出演していない目黒の切ない嘆きでゲーム終了となった。

 結局、タイムアップとなり、正解は「南から時計回りに身長順に座る」。南の重要性に勘付いていた佐久間は「ほら~、おい! 言ったじゃん!」と訴えるも、「まぁまぁまぁ、落ち着け!」と、なだめる岩本。「惜しかった」(阿部)との声も聞こえたが、筆者はもう少し頑張って知恵を出してくれるかと思っていた阿部にほんの少しガッカリ(コンパスで調べたのがピークだった)。HiHi Jetsは作間が信頼を集めた一方、Snow Manの佐久間は正解に近づいていたにもかかわらず、相手にされないというオチ。同じ“さくま”の対照的な扱いに面白みを感じてしまった。

 ネット上では「さっくんスゴい!」「さっくん、南を当ててるし、身長順も当ててる!」と佐久間を高く評価する声のほか、「脱出ゲームするんだったら、お題を全部一緒にしないとダメじゃん」「脱出ゲーム、お題がダメダメ。だって、ヒントが画面に出ないと動けないし、答えに結びつかないんだもん。あれじゃ早く解くなんて無理」「タイムを競う脱出ゲームなのに、ヒントが出揃わないと解けないのはおかしい!」と、企画へのクレームも見受けられた。

 再生回数は29日時点で17万台、26日配信の『少年たち』関連動画「ジャニーズJr.【「映画 少年たち」公開記念】完成披露試写会パフォーマンス in TDC HALL」は22万台となっている。
(中村チズ子)

HiHi Jetsのチームプレーに称賛続出、Snow Man・佐久間はトホホ……【ジャニーズJr.チャンネル週報】

 ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Snow Man(水曜)Travis Japan(木曜)SixTONES(金曜)東京B少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、3月21日~27日公開の動画をチェックします!

Travis Japan、原宿ロケで「あざとすぎ」なイタズラ

 21日に配信されたのは「Travis Japan【竹下通りパニック?】食べたい物を当てる以心伝心」(再生回数は29日時点で21万台)。今回は東京・原宿の竹下通りを訪れ、テイクアウトできる食べ物で、メンバーが何を買ってくるのかを当てる以心伝心ゲームにチャレンジしている。まずは全員で竹下通りを歩き、テイクアウト可能な商品をチェック。さすが若者の街だけあって、Travis Japanがぞろぞろと進むと、彼らに気づいた女の子たちの「ヤバ~イ」といった悲鳴が聞こえてくる。

 竹下通りについて「5年ぶりぐらい」(七五三掛龍也)「中学生ぶりぐらい」(松田元太)「人生でも2~3回くらいしか歩いたことない」(吉澤閑也)と明かす一方、川島如恵留は「学生時代、ひっそり来てたわ」と告白。そんな会話をしながらも、タピオカドリンク、はやりのチーズハットグ、レインボーわたあめなどのお店を確認していった。そのうち、歩くペースがゆっくりな川島、七五三掛、松田、松倉海斗の4人と、残る吉澤、中村海人、宮近海斗が2手に分かれしまう。途中で吉澤が「あいつらどこ行ったの?」と気づくと、中村は「人だかりがあるから、あそこじゃない?」と、予想。

 この時、川島らの近くはTravis Japan目当てか、芸能人の目撃情報が広まったためか、周囲にたくさんの人が集まっていた。一方、中村は「スゴいね。でも俺らの後ろ誰も(ついて)来てない」と自虐的に発言し、なんと人だかりに突入。白々しく「誰かいんのかな? 芸能人いるの?」(宮近)「すみません、誰がいるんですか?」(中村)と野次馬のフリをして若い女の子たちに近づき、「Travis Japan。ジャニーズJr.」と聞くと、「Travis Japanがいるんですか? あ、ジャニーズJr.。へぇ~」(宮近)と、リアクション。まさか背後から話しかけてきた人物が、Travis Japan本人だとは思いもしなかったのだろう。直後、後ろを振り向いた女性は宮近らの顔を見て「エ~!!」と驚いており、中村&宮近の悪ノリに対して吉澤は「お前ら、あざとすぎねぇか!?」と、ツッコんでいた。

 散策を終え、竹下通り付近の会議室に移動。最初にテイクアウトフードを買いに行くのは松田に決まり、購入するものについて「甘いですか?」(松倉)と問われ、「うん」と回答。6人は松田の帰りを待つ間に、日頃の言動から買ってくる物を推理するのだが、川島は「ホームランバーの時(2月18日配信の動画)にさ、『最近甘い話ある?』って言って、『タピオカ飲んだ~』って言ってたじゃん。『甘い話ある?』で、『タピオカ飲んだ~』って言ってたから……」と、タピオカを第一候補に。松田の話しぶりを真似する川島、アホ面&おバカっぽいしゃべり方は、ちょっと小馬鹿にしているようにも思えるが、よく特徴を掴んでいる。結局、松田はレインボーわたあめを買い、当人と正解者の吉澤のみが味わった。

 2番手は中村で、質問タイムに「それって、伸びたりするの?」(松田)とチーズハットグに狙いを定めて尋ねるも、本人は「それはわからない」と曖昧に返した。筆者はこの時点で、メンバーに当てさせる気がないのでは? と、中村の天の邪鬼な一面が気になったが……。川島と吉澤以外はチーズハットグと予想し、「韓国とか好きじゃん、海人」(宮近)「思考がもうチーズハットグだろうなと思う」(松倉)と、中村の好みに合わせて考えた様子。ちなみに、松田はスケッチブックにハングル文字を書いていたため、実は韓国語を勉強中? と驚いたが、会議室にはお店の情報を記した資料があり、こちらを見た可能性も。

 また、「『伸びますか?』って聞いた時に『わかんない』って言ったじゃん」「だって、伸びなかったら、『伸びません』って言うじゃん」(宮近)「海人、結構仕掛けてるんじゃない?」(七五三掛)「そういうところあるよね」(吉澤)「『伸びます』って言ったら、もうそれってわかっちゃうから」(宮近)と話し、中村の行動を見抜くのは仲間でも至難の業のようだ。結果、中村は「俺にはね、人だかりに入る勇気がなかったんだ……。だから、目の前のケバブ屋さん入ろうと思って」と、お店の近さを理由にケバブを購入。食べる前に中村はきちんと帽子をとり、川島、2連勝の吉澤と一緒にケバブを堪能した。

 次は七五三掛の番だが、川島、松田、松倉はミュージカル『Endless SHOCK』(帝国劇場)に出演中とあって、ここで時間切れ。2人目までしか撮影できていないにもかかわらず1本の動画として配信するという、Jr.の忙しさを物語るオチで幕を閉じた(次回の対戦は近日中に開催予定とのこと)。

 22日の動画は「SixTONES【「映画 少年たち」公開記念】曜日横断特別企画!脱出ゲーム」。ジャニー喜多川社長が製作総指揮をとり、SixTONESも出演する『映画 少年たち』(29日公開)のPR企画で、「ヒントを手掛かりに密室から脱出できるか」というお題に挑んでいる。「Jr.チャンネル」に参加する5グループの中で一番速いタイムでクリアした場合、「ただおいしいグルメを食べるたけの動画」を撮影できるとか。一行は会議室に移動し、脱出ゲームがスタート。制限時間は30分、会議室内のiPhoneは自由に使えるが、「とりあえず部屋見ない?」(田中樹)「電気消したら開くとか?」(京本大我)と、辺りを見回す6人。

 3分が過ぎたタイミングでモニターに「椅子に注目!」「メンバー全員で」とヒントが表示され、「リクライニング上げるとか」(森本慎太郎)と、一斉に椅子の上げ下げや回転を試したが、会議室のロックはかかったまま。今度は「ある法則で座る」と指示があり、ここで京本は「“座る”っていう字だけ赤だよ」と、文字にも秘密があるのではないかと気づく(実は先ほどの“椅子”も赤文字だった)。「一つの椅子に全員で座るとかは?」(高地優吾)「お膝に座っていく?」(田中)とアイデアを出し合い、森本の上にジェシー、松村北斗、田中、京本、高地の順に座った。

 この場面、田中の腰辺りをグッと引き寄せて一瞬ニヤリと笑う松村の表情(4分42秒頃~)がリピートポイントだ。田中が極端に華奢ということもあり、まるで“彼女を後ろから包み込むカップルの図”に見える。以降も「手をつないで全員で座る」「椅子に注目しながら座る」を実行し、モニターに「ザ・ヒント 上下左右時計回り」と出ると、「さっき、『ザ・ヒント』なんかあった?」と、違和感を覚えた様子の高地。ジェシーの思いつきによって、昨年11月に公開されたHiHi Jetsの動画「【超能力】エスパーhashiってホントに凄い?!」で椅子を外して空中浮遊する技を再現。手をつなぐシーンに続いて、不仲コンビの“きょもほく”(京本&松村)が密着しているため、ファンにとってはうれしい瞬間だろう。

 最後のヒントは「なは英美氏」。ジェシーが「名前順でアルファベット順で座ったら?」と発言したところ、松村は「たぶん、ひらがなでいいと思う。ひらがな!」と、主張。本来はABC順を意味していたものの、50音順と勘違いしてしまったようだ。結局は正解にたどり着けず、扉が開いた途端に「無理だよ!」(田中)「全然わかんないよ!」(森本)と、嘆く2人。赤い文字を逆からつなげると「上ザ(上座)」になり、正解は「上座から時計回りに名前がアルファベット順に座る」だった。

 ちなみに、説明を聞いた松村は「名前になった時にひらがなにすり替わってた。あぁ、日本人! 入れ替える脳がなかった」と、ポツリ(そのきっかけは自分では……?)。悔しがるあまり、ラストは“もう1回やってすぐ出れるパターン”を撮影。おそらく美 少年やHiHi Jetsならやりそうにない「SixTONES茶番劇場」を繰り広げていた。再生回数は公開後1週間で34万台。

 23日の美 少年の動画も同じく脱出ゲーム(再生回数は29日時点で19万台)。オープニングでご褒美の内容を知ったメンバーは「飯テロじゃん」(那須雄登)「勝ったこと想定してお店とか勝手に決めちゃっていいんじゃない?」(岩崎大昇)と盛り上がり、佐藤龍我は「ファミレス!」と、希望。「ただ美味しいグルメを食べる」との情報でファミレスを連想するあたりが高校生らしく、筆者は佐藤のコメントに母性本能をくすぐられてしまった(もっと高級店をねだってもいいのに……)。

 会議室に入ってカウントが始まり、金指一世が「『携帯を使っていい』っていうのは何かのヒント?」と意見を募ると、佐藤は「これ(モニター)撮っといた方がいいと思う。何か出た時に」と、アドバイス。最初のヒント「椅子に注目」が発表された直後、そんな佐藤がカメラ前にやってきて「わからんちょ」とボヤく場面(2分37秒頃)は、ファンならリピート必須だろう。次は「メンバー全員で」の文言を受け、SixTONESと同様に椅子を上げ下げする6人。3つ目のヒント「ある法則で座る」に対して、藤井が「年齢順!」と仕切り、浮所飛貴が「(座る)場所関係あるのかな?」と話を振った際は、「場所は関係ないと思うよ」と、すぐさま否定。実は、浮所はナイスパスを出していたのだが、この藤井の何気ない一言が“致命傷”になってしまう。

 さらに、残り10分の時点で「ザ・ヒント 上下左右で回り」「最後のヒント いろはに…」まで判明。すると、グループ最年長で高校を卒業したばかりの藤井は「そもそもの『いろはにほへと』っていうものが何なのか……」と、携帯で調べ始めた。「いろはにほへと ちりぬるを」(藤井)と読み上げ、「わが(か)よたれそ、みたいな」と続く佐藤。浮所が思わず「スゴいじゃん!」と褒めると、うれしそうにコクンと頷く佐藤がやけに可愛らしい。一方で、いろは順で座ってみたが、ドアは開かないため「上下左右」の理解に苦しむ美 少年。「でも、いろはにの法則は絶対合ってると思う。ザ・ヒント、上下左右……」と考え込む浮所の表情や仕草に、どこか色気を感じたのは筆者だけだろうか(6分8秒頃)。

 非情にも29分が過ぎ、次第に壊れていくメンバー。個人的に面白かったのは、いつも物静かな金指の行動で、急に腹部をおさえて「あぁ……!」と崩れ落ちるシーンだ。ここで浮所は「大丈夫ですか? 先生!」と乗っかり、再び「あぁ~!」と、オーバーリアクションで倒れ込む金指。佐藤も「先生!」と駆け寄り、小芝居に付き合っていた。どうやら、これは菅田将暉が柊一颯先生役を演じた1月期のドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)のパロディだった模様。というのも、3月7日付の「POTATO」(学研プラス)編集部のTwitterによると、金指は撮影現場で「菅田将暉さんに憧れてパーマかけました、へへっ」と、ハニカミ顔で話していたとか。

 問題の正解は「上座から左回りにいろは順に座る」。ついさっき、「場所は関係ないと思うよ」と浮所の疑問を受け流したはずの藤井が「あ~。ほらやっぱ座り位置だった」と、なぜか悔しそうにポロリ。金指は「両方試してみればよかった」と漏らし、浮所が「上座だからここか」と那須の席を起点にして座るべきだったと、おさらいした。この時、テロップでは「藤井のあの一言が無ければ……」と“主犯”扱い。メンバーが藤井を責めなかったのがせめてもの救いだろう。

 コメント欄やSNS上の感想を見てみると、「テロップのせいで失敗が藤井くんのせいみたいになってる。『あの一言が無ければ……』って余計だよ」「『3年A組』ごっこする一世くんめちゃめちゃ可愛い。雰囲気も菅田将暉さん感出てる!」「浮所くん、位置が関係するんじゃないかと言ってたし、めちゃめちゃ頭冴えてる!」と、さまざまな反応が。美 少年では浮所と那須が高学歴コンビと言われているだけに、2人の頭の回転の速さに期待していたファンも多かったよう。しかし、今回は那須に覇気がないと感じた人も多かったのか、「那須くん、もしかして花粉症? 顔色悪いしテンション低い」「那須くんどうした? 機嫌悪いのかな。いつもよりテンション低いし……。疲れてるのなら無理せず休んでね」と、心配の声が出ていた。

 24日は脱出ゲームのHiHi Jetsバージョンを公開(再生回数は29日時点で21万台)。概要欄に「自分たちもビックリな結末でした!俺たちって…出来る子だったのかな?!」と記載がある通り、実は前述のSixTONES・美 少年とは異なる衝撃的な展開が待っていた。オープニングは進行役の高橋優斗が「自信ある人います? 結構、ガリさんとか」と、普段から頭が切れる猪狩蒼弥に話を振り、橋本涼も「今回のエースだよ」と期待。作間龍斗と並んで年下の16歳コンビとあって、猪狩本人は「最年少だぜ、俺」と及び腰だった。

 スタート後、情報量の少なさに戸惑うメンバーをよそに、猪狩は「出るべ、ヒント」「待とう。たぶん30秒とかで出ると思うよ」と、余裕たっぷり。この時点で勘の鋭さを発揮し、今度は作間が「3分に(ヒントが)来る気がする」と予想。作間はiPhoneを手にスタンバイしており、「椅子に注目」と表示された画面を撮影している様子。最年少コンビ、侮れないなと感じる一幕だった。次の「メンバー全員で」も、作間がモニターにiPhoneを向けていたため、高橋は「動画まわすのいいかもね」と支持。以降は猪狩や井上瑞稀が積極的に発言し、手をつなぐ、ほかのグループにない“椅子ガン見”という発想も。

 10分時点で「ある法則で座る」と出た際は、橋本が「さっきから、関係ないかもしれないけど、赤文字の方が気になる」とつぶやき、作間が撮ったデータをチェック。これによって「椅子」「全員」「座」が赤文字だと判明し、高橋は「作ちゃんが撮ってるのがスッゲー」とヨイショした。また、「ザ・ヒント 上下左右時計回り」の時も作間の動画が役に立ち、「これだけ『ザ・ヒント』だ!」と猪狩が反応。かたや、ホワイトボードに文字を書き起こしていた井上は「これだ! 上、ザ……上座?」と気づき、猪狩が「入り口に遠い方が先輩で、こっち側が弱い方だから……」「先輩から奥に座ってみる?」と、促した。16歳にして上座の意味を知っている猪狩、恐るべし。

 そして、「最後のヒント 名前であい…」をきっかけに、あいうえお順で上座から全員で椅子に座ってみたところ、見事に部屋のロックが外れ、大喜びする5人。「22分22秒」で脱出成功となり、思わず高橋は「マジか! 学歴じゃないんだよね」と、驚いていた。安堵の表情を浮かべるメンバーは、さっそく「何食う?」とご褒美グルメの相談を開始。エンディングは「マジでチームプレーじゃない? 作ちゃんがさ、動画撮ってる」(高橋)「あれ素晴らしかった」(橋本)「確かに、あれなかったら赤文字とかわかってなかった」(作間)「あれスゴかったよ! で、瑞稀くんも書いてくれて」(高橋)「そう、瑞稀くんのひらめきだからね、基本は」(猪狩)と互いの活躍を振り返っていた。

 筆者は、5グループの共通企画と知った時、クリアするなら浮所&那須のいる美 少年か、上智大学大学院理工学研究科を修了した阿部亮平が所属するSnow Manではないかと想像。失礼ながら、まさかHiHi Jetsがクリアするとは……全く予想外だった。正直、今回の動画で最年長・高橋の目立ったファインプレーはなかったが、他者の意見を否定せず、頑張ったメンバーを褒める姿勢に感服。今回は、アイデアと団結力で正解を導き出したHiHi Jets。こうした連携ぶりを見ると、彼らは誰か1人が欠けてもダメなグループなんだなと、胸がいっぱいになった。

 ファンも、「積極的に動いてひらめく瑞稀くんと、アイテム活用してヒントにつなげた作ちゃん、どんどん意見出す猪狩くん、冷静に赤文字に気づくはしもっちゃん、いろんな意見に賛成するゆうぴ。完璧な連携プレーのHiHi Jets、最高すぎ」「年下たちの活躍を褒めてくれる優斗がいるから、このグループは結束できるんだろうな。優斗は何もしてないけど、それでいいと思う」と、5人の関係性を絶賛している。

 27日の動画はSnow Man9人が脱出ゲームにチャレンジ。タイトルコール後、佐久間大介は「俺が脱獄王だ!」とカメラ目線で声高に叫ぶのだが、実際に彼の言動が注目ポイントの1本となっている。さっそく、お助けアイテムのiPhoneが支給されると、佐久間は「困ったらHey Abe!」とイジり、阿部本人は「誰がAIだ! 誰が人工知能だ!」とツッコミ。とはいえ、過去の「阿部ちゃん先生」企画でオリジナルメンバーのおバカがバレた通り、頼りになりそうなのは阿部か、可能性が未知数の新メンバー・村上真都ラウール、向井康二、目黒蓮くらいだろう。

 人数が多いためか、一行が入ったのは他グループよりも広い会議室。部屋のロックがかかれば、佐久間は「なんだ今の音! 閉じ込められたぞ!」と、オーバーな演技を披露。「00:01」とカウントが始まったモニターを見て、「これは……俺たちの命のカウントダウンだ」と騒ぎ立てるも、「増えちゃう!」(深澤辰哉)「寿命が伸びてる! 最高! 死なへん!」(向井康二)と、まっとうな指摘を受けていた。それでもボケ足りない佐久間は「ふざけやがって! 開かない!?」と、施錠を確認。同じく大げさな台詞回しの向井は「佐久間くん、そんなはずはない! 開くに決まってるだろ……ホンマや!」と、乗っかった(佐久間、ボケに付き合ってくれるメンバーができて良かったね)。

 佐久間の暴走は続き、「椅子に注目」「メンバー全員で」のヒント後に「椅子取りゲーム!」と絶叫。宮舘涼太は思わず「ちょっとうるさい」と、ガチのトーンで注意した。落ち着きを取り戻し、「メンバー全員で椅子に注目でしょ?」(岩本照)「一個の椅子に座る?」(佐久間)「あり得るんじゃね?」(阿部)と話し合う中、筋肉自慢の岩本は「じゃあ、はい」と、膝を叩いて自分の上に座るよう指示。すると、8人は岩本を土台にどんどんと重なっていき、ギュッと密着していた(可愛い)。

 3つ目のヒント「ある法則で座る」を境に身長順、名前順、入所順の座り方を試すSnow Man。次のキーワードは「東西南北時計回り」で、阿部が「あ、そういうことか!」「iPhoneでコンパス調べればいいんだ!」と切り出し、南の方角を調査。20分時点で、「身」「長」が赤文字になった「身体能力に長けている」というヒントが表示され、村上が「時計回りで、身長順で、東西南北を使う、みたいな……」と言うと、佐久間は「南をスタートにして……」と提案。しかし、一同はこの「南を~」発言をスルーしてしまい、「“カメラを使う”は関係ないかな? 方角に向けてなんかカメラを回して、とか。関係ない? 座った状態でみたいな」(渡辺翔太)と、別の作戦にスイッチ。

 渡辺が撮影用に置いてあるiPhoneを持って「東、西……」とカメラを向けていったが、意外にも冷静な佐久間は「インカメラだからさ、全然(意味がない)」と教え、メンバーは“インカメラに気づかないしょうたくん”に大爆笑だった。そんな失態を犯した渡辺は「ラウールも頭いいんだよね、結構」と、最年少・15歳の村上に丸投げする始末。ホワイトボードに「東西南北」「EWSN(east、west、south、north)」と記し、考え込む村上は「(頭文字が)Eって誰かいましたっけ?」と、投げかけた。深澤は咄嗟に「岩本!」と食いつくも、「あ、違う。それIか」と、すぐに撤回。岩本の「い=E」の発想に、「超頭悪いじゃん」(渡辺)「小学生でもわかるレベルだったぞ」(佐久間)と、ダメ出しが相次いだ。

 ロイヤルキャラの宮舘は「でも今、9人で素敵な時間を過ごしてるよね」と、もはや謎解きを放棄してロマンチックタイムを満喫中。今度は「もうちょっと『少年たち』にかかってるんじゃないですかね」(目黒)「『少年たち』に関する何かを言ってく?」(佐久間)「山手線ゲームとか」(村上)といった流れで、山手線ゲームを始めた。「脱獄」「刑務所」「仲間の大切さ」などと関連ワードが飛び出す中、目黒は「俺出てない」と、ボソリ。結果、映画に出演していない目黒の切ない嘆きでゲーム終了となった。

 結局、タイムアップとなり、正解は「南から時計回りに身長順に座る」。南の重要性に勘付いていた佐久間は「ほら~、おい! 言ったじゃん!」と訴えるも、「まぁまぁまぁ、落ち着け!」と、なだめる岩本。「惜しかった」(阿部)との声も聞こえたが、筆者はもう少し頑張って知恵を出してくれるかと思っていた阿部にほんの少しガッカリ(コンパスで調べたのがピークだった)。HiHi Jetsは作間が信頼を集めた一方、Snow Manの佐久間は正解に近づいていたにもかかわらず、相手にされないというオチ。同じ“さくま”の対照的な扱いに面白みを感じてしまった。

 ネット上では「さっくんスゴい!」「さっくん、南を当ててるし、身長順も当ててる!」と佐久間を高く評価する声のほか、「脱出ゲームするんだったら、お題を全部一緒にしないとダメじゃん」「脱出ゲーム、お題がダメダメ。だって、ヒントが画面に出ないと動けないし、答えに結びつかないんだもん。あれじゃ早く解くなんて無理」「タイムを競う脱出ゲームなのに、ヒントが出揃わないと解けないのはおかしい!」と、企画へのクレームも見受けられた。

 再生回数は29日時点で17万台、26日配信の『少年たち』関連動画「ジャニーズJr.【「映画 少年たち」公開記念】完成披露試写会パフォーマンス in TDC HALL」は22万台となっている。
(中村チズ子)

「高校生は妊娠しちゃダメ」は本当なのか? 性教育の“当たり前”を考え直すことの可能性

 人が生きていくうえで切り離して考えられない「性」。喜びと危険が隣り合わせのデリケートなテーマだけに、総じて教育による理性的なコントロールを身に着けることが望ましいと言われている。しかし、日本の性教育はグローバルスタンダードから大幅に遅れているとの指摘が絶えない。

 そこで、性教育に自論を持つとにかく明るい性教育 パンツの教室協会」代表・のじま なみさんと、NPO法人「ぱぱとままになるまえに」代表・西出 博美さんの対談を実施。前編に続き、後編では家庭での性教育や未成年の妊娠について、それぞれの考察をお届けしたい。

(前編はこちら)

――やはり家族で性の話をするのは難しいのでしょうか、

のじまなみさん(以下、のじま) おそらく、子育ての一番の悩みは性に関する教育だと思います。食や運動、勉強にまつわる話は、家庭でも会話しやすく、ママ友にも悩み相談しやすいですし、ネットにも信頼できる情報がある程度充実しています。でも、人生を左右する性教育は、誰からも教え方を学ぶことができませんし、悩み相談もしづらいものです。

西出博美さん(以下、西出) 何をどこまでどう教えるかって本当に難しい問題ですよね。学校で「責任が取れるまでコンドームを着けてセックスしましょう」と教えられましたが、私は「いつコンドーム外せばいいの?」って思いました。教える側の強い意志・主張を学校教育で植え付けられた私たちが、今度社会へ出たときに「考えを変えるきっかけ」がなくて、大人になり、交際して結婚して、「あれ、どうしたらいい?」みたいなことになりかねないなと。それもあって、もっと普通に妊婦さんと出会って友達になり、話をする中で、ご夫婦や女性、妊婦さんの変化、赤ちゃんの成長を知っていくのがいいのではないかという思いがあり、そういったNPO活動をしているんです。子ども自身が考えて選択する自由が、性教育にあってもいいんじゃないかなと思っています。

――確かに子どもだからといって、一方的に教えるたり否定するだけではなく、意思を尊重することも大事ですよね。

のじま ただ、性被害に遭うリスクを回避するための知識は、たとえ一方的でもきちんと教えるべきだと思っています。私は年間4000人のお母さんに向けて講演していますが、ご自身が性被害に遭われている方が本当に多いんです。実の両親から、兄弟、近所のお兄ちゃん、こんなにも多いのかと驚きます。でも、誰一人、親に言えていないんです。親を傷つけてしまうのでは、親から嫌われてしまうのではと思い、一人で堪えて傷を抱えてきた女性がいて、子どもたちにこんな経験をさせたくないという思いが強いんです。

――幼少期だと、性被害なのかどうかもわからないですよね。

のじま そうですね。皆さん、自分が大人になってから、あれは性被害だったんだと気づいたパターンがほとんどのようです。いま、小学生がSNSで巻き込まれる性被害の数が、過去最高となっており、発覚している被害者の中で、低年齢だと8歳のお子さんもいます。また、男の子のお母さんは、誰かを悲しませる加害者になったらどうしようと悩んでいます。

西出 性教育と防犯を合わせて教えることも大事ですよね。例えば、防犯や防災と組み合わせて教えていくとか、真正面の性教育だと難しくても、もうちょっと違う入り口を探してみるのもいいかもしれませんね。性教育は近い未来と遠い未来、それぞれに影響がある話をする必要があると思っていて、教える側は、段階を踏むことと、「自分はどこを教えているのか」を理解することが必要なんじゃないかなと。

のじま 世界では5歳からの性教育がスタンダードだという認知が広まっている中、日本では「コンドーム」という言葉が性教育で出てくるのが高校です。今のままでいいのだろうかと、親も教員も疑問に思っているけれど、どこまで踏み込んで良いかわからない。ジレンマがありますよね。

西出 私自身の好みかもしれませんが、あまり主張を織り込まず、色をつけない性教育がいいなと思いますね。

――10代の妊娠はリスクと教えられるのが常ですが、法律で明確に出産年齢が決められていない以上、「じゃあいつならいいの?」という疑問はつきまといますよね。もちろん身体的な面からリスクだと伝えることはできると思いますが。

西出 性教育では、当たり前に「高校生は妊娠してはダメ、リスク」と教えられるけど、「高校生の妊娠はリスクなのか??」っていう問いがあり、リスクかどうかは本人が判断したら良いと思っています。逆に、例えば高校生に「いま妊娠したら、妊娠させたらどうなるんだろうね?」という問いを立てて、そこから性の話に降りて考えるのも良いのではないかなと。「結婚はできる? できない? できるならする? しない? 学校はどうする?」と考えさせるように、教えていくんです。そして、実際にそうなったとき、「考えた結果、子どもを持ちたい」ということなら、その判断をするのは本人と家族がすればいいと思います。

のじま 私は「10代では産まなくて良い」と思っている側の人間です。10代でしかできない経験があるのと、10代の離婚率は9割と高くて体の負担も大きい。人生をショートカットせずに、子どもを持つ前に自分自身と向き合うことが大事だと思います。若年層の妊娠出産の支援がもっと充実してもいいと思いますが、社会を変えるのは時間が掛かると思います。

西出 そうですね。ただ私としては、いまは高校生で妊娠すると、退学になる学校が多いですが、それはおかしいと感じます。復学しやすい環境をすぐに整えるべきではないでしょうか。本人の意思で勉強し直すことができる、寛容な社会になったらいいなと思います。

――どんな選択をするにしても、それが苦しみや悲しみを伴う選択にならないために、まずは家庭で臆せずに性の話ができる環境づくりから始めるべきかもしれないですね。

のじま そうですね。シビアなテーマも自然と語り合えることが望ましいと思います。性教育に段階をつけるとしたら、セックスの話は8合目です。その後に、妊娠、感染症、エイズ、レイプについて語る必要があります。これらは、普段から家庭で性の話をしているからこそ、ハードルは低くなるのです。今の日本では、漫画とかネット媒体、アダルトビデオから性を知って育ちますが、その中に「巨根神話」「イクイク神話」というのがあって、問題だと思っています。男性は「おちんちんが大きくないとダメ」、女性も「イケないのは不感症?」「演技をしなきゃ」と思い込んだり……これは、セックス離れが進む原因にもなっていると感じますね。

西出 最近、ボランティアで「命育」という新しいサイトがローンチされましたが、かわいくて見やすく、性教育にまつわる具体的な質問に対して、監修に入っている助産師さんが答えるというコンテンツが充実しています。私はこうしたサイトのように、学校の性教育だけでなく、いろいろな組織や団体がちょっとずつ性教育のあり方を変えていけたらいいのかなと思います。

のじま そうですね。そのときに大事にしてもらいたいのは、プラスの性教育とマイナスの性教育、両方を教えるということ。防犯やHIVや中絶はマイナスなので、愛や恋愛などプラスの性教育も必要です。そうじゃないと子どもは、性を恐怖だけで受け取ってしまい、バランスに欠いてしまいます。そうやって地道な積み重ねで、20年後に日本の性教育が世界から一目置かれるようなものに発展していくことが理想ですね。
(末吉陽子)

『学校と先生』『シンドローム』『バンブルビー』~高校生と隕石と、もう戻ることのできない季節の話~

 東京に住むようになって5年がたつ。春が訪れるたびに、街のさまざまな場所に桜が咲いていることに気づかされる。地方出身の私にとって桜は、山に咲くものか、学校の校庭に咲くものであった。とりわけ、4月に咲く学校の桜は新学期への期待と不安を膨らませ、何かが起きるんじゃないか、何かが変わるんじゃないか、そんな根拠のない想像を掻き立てる。

 3月22日発売のおほしんたろう『学校と先生』(ナナロク社)に、こんなセリフがある。

「俺たちゃ17歳だぞ! こんなこともたまには起こるよ!」

 この言葉の通り、高校時代、とりわけ17歳は何が起こったっておかしくない季節なのだ。

 前述のセリフは、1人の生徒の首が授業中に突然伸びたことにより発せられたものだ。『学校と先生』は、ファミ通町内会の伝説的なハガキ職人塩味電気、現在はお笑い芸人のおほしんたろうによる学校を舞台とした初の連作ギャグ漫画であり、こちらの想像を裏切る笑いにあふれている。しかし、この作品をとりわけ魅力的にしているのは、誰かから誰かへのまなざしが描かれている点だ。例えば、新田くんは心にゴリラを飼っている。その話を友人と話す姿を遠くから見つめる水谷さんは、こうつぶやく。

「私以外にも飼ってる人いるんだ、心のゴリラ」

 ご飯をおいしそうに食べる男子はモテるらしいといううわさを聞き、新田くんはおいしそうにお昼を食べるも、女子からは見向きもされない。しかし、屋上から双眼鏡でそんな姿を覗いている人がいる。

 新田くんと小野寺くんは、偶然入ったファストフード店で、学校では昼休みにノリでケツを出す久保くんがペラペラな英語をしゃべり、接客しているのを見かける。

 野球部のキャプテンは、マネジャーの青山がたまにふとさびしげな表情をすることを知っている。

 気づかれることなく誰かをまなざし、まなざされることは、まさに青春であり、愛おしいほどに意味のないギャグや不条理な出来事を支える重要な柱となっている。私が個人的に好きなのは、校庭に隕石が落ちてもそれほど動じず、「野球部の1年が片付けるだろ!」と言う場面だ。何が起きても受け止め日常の一部にしてしまう。そんな季節が17歳なのだ。

 4月9日に文庫化される佐藤哲也『シンドローム』(キノブックス)でも、隕石が落ちる。『シンドローム』は、高校生を主人公としたSF小説だ。この作品の面白いところは、街に隕石が落ち、謎の生命体が侵略してきても、主人公にとってそのことはさほど重要ではなく、常に頭の中にあるのは同級生の久保田葉子のことばかりという点だ。謎の生命体の侵略という非日常と、あの子のことを考える日常が分断されることなく同居しているのだ。

 物語は、主人公「ぼく」の一人称で進行する。「ぼく」は常に頭の中で思弁し、心の動きや目の前で起こることを理性的に捉えようとする。恋に落ちることを非精神的とし、自分がその状態に陥っていないことを、自分でも気づかないほどに自己弁護する。そんな思春期特有の自意識がどこまでも張り巡らされるが、結局のところ「ぼく」は久保田のことが好きというそれでしかないのだ。しかし、思春期の高校生の自意識は簡単にそんなことを認めることはできず、思弁を展開していく。そんな理性的な「ぼく」が唯一、恋を感覚として捉えた瞬間がある。久保田と河原でお昼を食べた時だ。

ぼくは久保田の顎を見つめる。

ぼくは久保田の手を見つめる。

ぼくは久保田の頬を見つめる。

ぼくは久保田を見つめている。

ぼくはまぶしさを感じている。

 好きな人のすべてを見つめたい。そんな一方的なまなざし、それはもう恋でしかないのだ。「ぼく」による一人称の自意識にまみれた語りの中で、川原でのこのひとときは、とても美しく輝いている。

『バンブルビー』もまた、空から何かが落ちてくることによって物語が始まる。家族や同級生との軋轢を抱えた思春期真っ盛りのチャーリーは18歳の誕生日を迎えた日、バンブルビーと出会う。チャーリーはすぐに彼を受け入れ、名前をつける。トランスフォーマーシリーズのリブートとなる本作は、これまでの作品とは一線を画したものとなっている。それは、SFやアクションではなく、れっきとした青春映画であるからだ。宇宙人との出会いや交流といった80年代のスピルバーグ的映画への目配せと、ザ・スミスを筆頭とする音楽の使い方、そして『ブレックファスト・クラブ』(1985)オマージュといった、さまざまな要素が折り重なって、出会い、成長、別れが描かれる。

 個人的に、たまらなかったのは、話すことのできないバンブルビーがカーステレオから流れるラジオの音楽によって会話をするところだ。なんて素敵な設定だろうか。物語終盤、バンブルビーはカーステレオからザ・スミスの音楽のワンフレーズを使ってチャーリーに言葉を投げかける。チャーリーは、「スミスで会話ができた!」と喜ぶ。このシーンは、好きな人と好きなものを共有できた多幸感がギュッと詰まった瞬間だった。CGがふんだんに使われ、非日常なアクションが繰り広げられる中での日常の小さな喜びに、どうしたって感動してしまう。

 この3作は、どれも高校生が主人公だ。そしてフィクションである。17歳の私の首は伸びていないし、地球外生命体も侵略してきていないし、車に変形する友人もいなかった。けれども、そんなフィクションの中に、あの時のまなざしや小さな喜びを見つけ、もう戻ることのできない季節をふと思い出してしまうのだ。

●ミワリョウスケ

1994年生まれ。生活のこと、面白かった映画や演劇、ラジオなどについてブログを書いている。日記をまとめた本の販売も行っている。好きな食べ物はうなぎ。<http://miwa0524.hatenablog.com/

『学校と先生』『シンドローム』『バンブルビー』~高校生と隕石と、もう戻ることのできない季節の話~

 東京に住むようになって5年がたつ。春が訪れるたびに、街のさまざまな場所に桜が咲いていることに気づかされる。地方出身の私にとって桜は、山に咲くものか、学校の校庭に咲くものであった。とりわけ、4月に咲く学校の桜は新学期への期待と不安を膨らませ、何かが起きるんじゃないか、何かが変わるんじゃないか、そんな根拠のない想像を掻き立てる。

 3月22日発売のおほしんたろう『学校と先生』(ナナロク社)に、こんなセリフがある。

「俺たちゃ17歳だぞ! こんなこともたまには起こるよ!」

 この言葉の通り、高校時代、とりわけ17歳は何が起こったっておかしくない季節なのだ。

 前述のセリフは、1人の生徒の首が授業中に突然伸びたことにより発せられたものだ。『学校と先生』は、ファミ通町内会の伝説的なハガキ職人塩味電気、現在はお笑い芸人のおほしんたろうによる学校を舞台とした初の連作ギャグ漫画であり、こちらの想像を裏切る笑いにあふれている。しかし、この作品をとりわけ魅力的にしているのは、誰かから誰かへのまなざしが描かれている点だ。例えば、新田くんは心にゴリラを飼っている。その話を友人と話す姿を遠くから見つめる水谷さんは、こうつぶやく。

「私以外にも飼ってる人いるんだ、心のゴリラ」

 ご飯をおいしそうに食べる男子はモテるらしいといううわさを聞き、新田くんはおいしそうにお昼を食べるも、女子からは見向きもされない。しかし、屋上から双眼鏡でそんな姿を覗いている人がいる。

 新田くんと小野寺くんは、偶然入ったファストフード店で、学校では昼休みにノリでケツを出す久保くんがペラペラな英語をしゃべり、接客しているのを見かける。

 野球部のキャプテンは、マネジャーの青山がたまにふとさびしげな表情をすることを知っている。

 気づかれることなく誰かをまなざし、まなざされることは、まさに青春であり、愛おしいほどに意味のないギャグや不条理な出来事を支える重要な柱となっている。私が個人的に好きなのは、校庭に隕石が落ちてもそれほど動じず、「野球部の1年が片付けるだろ!」と言う場面だ。何が起きても受け止め日常の一部にしてしまう。そんな季節が17歳なのだ。

 4月9日に文庫化される佐藤哲也『シンドローム』(キノブックス)でも、隕石が落ちる。『シンドローム』は、高校生を主人公としたSF小説だ。この作品の面白いところは、街に隕石が落ち、謎の生命体が侵略してきても、主人公にとってそのことはさほど重要ではなく、常に頭の中にあるのは同級生の久保田葉子のことばかりという点だ。謎の生命体の侵略という非日常と、あの子のことを考える日常が分断されることなく同居しているのだ。

 物語は、主人公「ぼく」の一人称で進行する。「ぼく」は常に頭の中で思弁し、心の動きや目の前で起こることを理性的に捉えようとする。恋に落ちることを非精神的とし、自分がその状態に陥っていないことを、自分でも気づかないほどに自己弁護する。そんな思春期特有の自意識がどこまでも張り巡らされるが、結局のところ「ぼく」は久保田のことが好きというそれでしかないのだ。しかし、思春期の高校生の自意識は簡単にそんなことを認めることはできず、思弁を展開していく。そんな理性的な「ぼく」が唯一、恋を感覚として捉えた瞬間がある。久保田と河原でお昼を食べた時だ。

ぼくは久保田の顎を見つめる。

ぼくは久保田の手を見つめる。

ぼくは久保田の頬を見つめる。

ぼくは久保田を見つめている。

ぼくはまぶしさを感じている。

 好きな人のすべてを見つめたい。そんな一方的なまなざし、それはもう恋でしかないのだ。「ぼく」による一人称の自意識にまみれた語りの中で、川原でのこのひとときは、とても美しく輝いている。

『バンブルビー』もまた、空から何かが落ちてくることによって物語が始まる。家族や同級生との軋轢を抱えた思春期真っ盛りのチャーリーは18歳の誕生日を迎えた日、バンブルビーと出会う。チャーリーはすぐに彼を受け入れ、名前をつける。トランスフォーマーシリーズのリブートとなる本作は、これまでの作品とは一線を画したものとなっている。それは、SFやアクションではなく、れっきとした青春映画であるからだ。宇宙人との出会いや交流といった80年代のスピルバーグ的映画への目配せと、ザ・スミスを筆頭とする音楽の使い方、そして『ブレックファスト・クラブ』(1985)オマージュといった、さまざまな要素が折り重なって、出会い、成長、別れが描かれる。

 個人的に、たまらなかったのは、話すことのできないバンブルビーがカーステレオから流れるラジオの音楽によって会話をするところだ。なんて素敵な設定だろうか。物語終盤、バンブルビーはカーステレオからザ・スミスの音楽のワンフレーズを使ってチャーリーに言葉を投げかける。チャーリーは、「スミスで会話ができた!」と喜ぶ。このシーンは、好きな人と好きなものを共有できた多幸感がギュッと詰まった瞬間だった。CGがふんだんに使われ、非日常なアクションが繰り広げられる中での日常の小さな喜びに、どうしたって感動してしまう。

 この3作は、どれも高校生が主人公だ。そしてフィクションである。17歳の私の首は伸びていないし、地球外生命体も侵略してきていないし、車に変形する友人もいなかった。けれども、そんなフィクションの中に、あの時のまなざしや小さな喜びを見つけ、もう戻ることのできない季節をふと思い出してしまうのだ。

●ミワリョウスケ

1994年生まれ。生活のこと、面白かった映画や演劇、ラジオなどについてブログを書いている。日記をまとめた本の販売も行っている。好きな食べ物はうなぎ。<http://miwa0524.hatenablog.com/

『南極ではたらく』レビュー:「中年女性」や「キャリアブランク」を生かした著者の強さ

【校正中】『南極ではたらく』レビュー:「中年女性」や「キャリアブランク」を生かした著者の強さの画像1

――本屋にあまた並ぶ新刊の中から、サイゾーウーマン読者の本棚に入れたい書籍・コミックを紹介します。

『南極ではたらく:かあちゃん、調理隊員になる』(渡貫淳子、平凡社)

■概要

 映画『南極料理人』(2009)で、南極で働く人々の姿に刺激を受け、「ここで働きたい! この人たちのごはんを作りたい!」と決意した調理師・渡貫淳子。3度目の応募で合格し、民間人女性初の女性調理隊員として、第57次南極地域観測隊に参加した2年弱を中心に、著者の半生をつづったエッセイ。バラエティー番組『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)で紹介され、大きな反響を呼んだ「悪魔のおにぎり」などの「家庭で作れる南極リメイクレシピ」も掲載。

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 『南極ではたらく』は、30代半ばで「南極で働きたい!」と大きな目標を見つけ、40代で実現した女性の明るいパワーに満ちた“お仕事エッセイ”だ。

 約1年間、南極圏内の昭和基地で、研究や観測・設備維持を行う南極地域観測隊(越冬隊)。著者が所属した「第57次南極地域観測隊」は30人、平均年齢40歳超。1年間、食糧や機材などの補給が入ることはなく、主にひとつの施設で30人が暮らすことになる。水や電気などライフラインの使用には制限があり、天候によっては外出もできない。厳しい自然環境下、わずかな判断ミスがチーム全体の生死を左右する、責任の重いプロジェクトだ。

 調理関係の職に就き、結婚・出産後は一度職を離れ、一児の母として暮らしていた渡貫氏は、なにげなく見た新聞記事や映画『南極料理人』をきっかけに、南極での「調理隊員」という仕事に強く惹きつけられる。「自分の心の中に一滴、しずくが落ちたような気がした」と、出会いはまるで少女マンガで描かれる恋のようだが、彼女の行動は現実的で迅速だった。

 SNSを通じて人脈を得て、調理隊員経験者に自身をしっかりプレゼンし、推薦状をもらう。体力勝負の職務であり、現実的に40代という年齢や性別は不利に働くというアドバイスを受けるも、3度目の応募で合格。民間人女性として、そして母親として初の調理隊員となり「第57次南極地域観測隊」に所属することになる。

 極地での勤務がどれだけ特殊かは想像することは難しいが、“調理師”という比較的身近な役割を通して描かれることで、わかりやすく伝わってくる。基地の厨房で毎日3食プラス間食・夜食の調理が仕事ではなく、出発前には2,000品目、30トンという約1年分の使用計画を立て、仕入れを行う能力が求められる。赴任後は、雪上車内や、直前まで凍っていた基地外の小屋で料理することもある。さらに夏期には、建物の本格的な修繕も担当し、1年を通して、雪かきや雪上車の運転など、調理以外の作業にも加わる。

 南極ならではの不便さや隊員とのけんか、失敗経験なども語られるが、調理隊員を務めている時の渡貫氏の筆致は、基本的にどの局面でも生き生きとして、ユーモアに満ちている。それは彼女の目に映るほかの隊員の様子も同様で、エッセイのそこかしこに心からやりたい仕事をやっている人特有の充実感がちりばめられている。

 本書の帯には「平凡な主婦」と書かれている主婦だが、専門教育を受け、料理学校職員・講師を経験するなど、そもそも調理師として十分な実力があったからこそ合格したのは間違いないだろう。しかし著者自身は、「ごはんを作ったり、洗濯ものをたたんだり、子どもにお小言を言ったりといった日常は、平凡でなんてことのない毎日かもしれません。(略)でも、そのなんてことのない日常こそが自分のスキルになっていたと気が付いたのも南極でした」と、南極越冬隊という特殊な環境下で、主婦・母親としての平凡なスキルが自分を支えていたと語る。

 大学教授、建設技術員など異なるバックグラウンドを持った人々が、基本的には対等に協力し、寝食を共にする1年間。上下関係に頼らず、価値観や性格が合わない人とも、粘り強くコミュニケーションをとる能力は、仕事だけをこなしているより、主婦業や育児を通して、より培われやすいものなのかもしれない。

 加えて、女性隊員の中でも最年長であり、唯一の育児経験者だった渡貫氏が、男女隊員の間で言いにくいことを伝える架け橋のような役目を果たしている様子もうかがえる。女性であること、中年であること、出産・育児でキャリアにブランクがあること。それらはデメリットとして取り上げられがちだが、キレイごとではなく表裏一体のメリットもあるのだ。

 年齢や環境を言い訳にせず、むしろ糧にして、「これをやりたい」という意志をまっすぐに実現させた渡貫氏の姿はすがすがしく、単純にとても格好良い。「主婦であるからとやりたいことを我慢するのも違うなと思うようになった」とつづる彼女のエッセイの、まっとうな明るさに力づけられる人は多いだろう。

(保田夏子)

横浜のラーメン店で抗争が起こったワケ――元極妻が考える山口組二次団体幹部殺害事件

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■ラーメン店で殺人事件

 すでに手打ち(和解)しているそうですが、3月20日に横浜市内のラーメン店でヤクザ同士のケンカがあり、2人が刺されて1人は死亡、1人は重傷を負いました。

 亡くなったのは六代目山口組二次団体・三代目小西一家の小濱直史統括委員長。ネットでは「ラーメン店の厨房の包丁でメッタ刺しされた」との話も出ていますが、真偽はわかりません。また、実行犯はこの原稿を書いている3月28日の時点では、まだわかっていませんが、稲川会二次団体・十二代目小金井一家の組員といわれています。この方も、また長い逃亡生活が続くのでしょうか。

 報道などによりますと、名前が似ていてわかりにくいですが、「小金井一家のシマで小西一家がシノギをしている」ということで、以前から両者の間で話し合いが持たれていたそうです。

 20日も、この件で話し合おうとラーメン屋に集まったところ、小金井一家側は3人だったのに、小西一家側はなぜか10人以上だったそうで、「話が違う」と口論となった挙げ句に刺されてしまった……ということです。「多勢に無勢」ではなく、多勢の方が刺されているのもどうなっていたのか、報道ではよくわかりませんね。

 被害者は、現在服役中である小西一家の最高顧問で二代目堀政連合・小濱秀治会長の養子さんでもあるそうで、カエシ(報復)による全面抗争も懸念されましたが、素早く手打ちが済んだことで、最悪の事態は回避できたんですね。ひとまずよかったです。

 南無阿弥陀仏。

 2011年の暴排条例の全国施行、15年の山口組分裂、17年の再分裂などを背景に、ヤクザ間のトラブルが続いているのはご存じと思います。ただ、ほとんどが六代目山口組と神戸山口組、神戸山口組と任侠山口組など、内部的な事件なんですね。他組織間はもちろん、山口組関係者の事件も大規模な抗争に発展しないのは、重罰化と併せて最高幹部の責任が重くなっているという事情があります。まったく今どきは何でもかんでも「教唆」とか「使用者責任」ですからね。

 でも、私もムリして長い懲役に行くことはないと思いますし、街中で抗争が起こるのは問題ですし、抗争はないほうがいいと思います。時代が違いますから、長い懲役で、いいことは何もないんです。裁判費用も組はなかなか出せないし、そもそも出所しても組が存続しているかどうかわかりませんからね。

 そういうこともあって、ずっと自粛ムードが続いている中で起こった今回の件は、ネット界隈を中心に「シマを侵略してきた山口組に稲川会が『ノー』を突き付けた」と評価する声も出ています。そうなると、これからが心配です。

 「やっぱり俠(おとこ)は行動してこそ俠」となっちゃうと、どうなるのでしょうか。「これまで抑えられていたエネルギーが暴発する……」というのは週刊誌の読みすぎだと思いたいです。でも、それもこれもヤクザを追い詰めた結果ではないでしょうか。暴排条例で正業を奪われて生活できなければ、オレオレ詐欺だって強盗だってやりますよね。

 作家の宮崎学さんは「かつてヤクザがここまで追い詰められた時代はなかった」とおっしゃっていましたが、追い詰められれば「せめて俠になって長期刑を務めよう」と思うのは、いいことではないですが、仕方ないかもしれません。「去るも地獄、残るも地獄」のヤクザ社会で、これから何が起こっていくのか……。元極妻としては「心配」しかないのです。

山﨑賢人が正念場!? 肝入り主演映画『キングダム』公開で、“実写爆死俳優”との異名返上なるか

 4月19日から公開される映画『キングダム』に主演する山﨑賢人。久しぶりの邦画界の大作映画ということもあり、山﨑も気合十分の様子で現在発売中の雑誌「Ray」5月号(主婦の友社)のインタビューでは「(演じる役柄の)信は孤児の少年なのでやせているだろうということでトレーニングと、炭水化物を抜いてブロッコリーと赤身肉などを食べる食事制限をして。10kgくらい体重を落として挑みました」と明かしている。また3月27日に行われたワールドプレミアレッドカーペットイベントで山﨑は「僕にとって大切な作品で熱い思いを込めて撮影に挑ませてもらいました」と熱弁。映画の出来のほうは原作漫画の著者であり、脚本にも参加したという原泰久氏が試写を見て「5回泣いた」と明かしていることからも、かなり期待が持てる内容になっていると思われる。

 山﨑といえば『四月は君の嘘』『一週間フレンズ。』といった恋愛作品から『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』や『斉木楠雄のΨ難』といったエンターテインメント作品など、とにかく漫画の実写映画の主演をたくさん務めてきた俳優という印象があるが、大ヒット作品もありつつ、大コケした作品も少なくない。

「山﨑主演で大ヒットしたのは『ヒロイン失格』『orange』あたり。大コケしたのは『ジョジョ』『一週間フレンズ。』『L・DK』でしょうか。共演の女優陣の人気や作品の出来もありますから一概に大コケが山﨑のせいとはいえませんが、山﨑の知名度と人気の割に代表作品が無いのも確か。一部では“実写爆死俳優”と異名があるだけに『キングダム』の成功に懐疑的な声もある。山﨑自身も盟友の菅田将暉のような実力派人気俳優を名乗りたいでしょうが、そのためには今回の『キングダム』の成功が必須になるでしょう」(映画会社勤務)

 また、この『キングダム』は山﨑がイメージキャラクターを務める三菱UFJ銀行とコラボレーションするなど、邦画界において大掛かりなプロジェクトであるのは確か。そのせいか、山﨑の宣伝活動も力が入っているようで、3月27日放送の『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)に登場。指原莉乃や川田裕美アナ、佐藤仁美の女子会に参加するためにわざわざ吉沢亮と一緒にハワイに出向いてロケに参加するなど気合の入ったところを見せている。

「まだ宣伝には早い時期というのもあり、ネットでは『予算すごいからコケられないよね』『賢人とお亮これだけのためにハワイ来たの!?』とその必死な宣伝ぶりに苦笑の嵐でした。制作費は日本映画最大規模とのことですし、それだけに、これでコケてしまったら山﨑は今後、相当ヤバイことになるでしょうね」(同上)

 山﨑にとっては、正念場となる一作になるようだ。

「自分で運転しろ」「時間に余裕を」タクシー運転手にクレームも批判された芸能人3人

 外国人観光客の増加や、東京オリンピックが迫り、接客が重要視される業種に“おもてなし”精神が求められている昨今。真心が行き届いた接客もあれば、反対に愚痴の一つもこぼしたくなるような、ひどい接客を受けることも。しかし、拡散力のある芸能人が、ネットやテレビで接客態度に不満を漏らした場合、反対に炎上につながることもある。その一人が、元AKB48でタレントの大島麻衣だ。

「大島は3月12日、自身のTwitterに、タクシー運転手に対するクレームを投稿しました。『タクシーの運転手さんがタメ口で受け答えしてきたので私もタメ口で話させてもらいました』と投稿。さらにハッシュタグで『見た目で人を判断するひどいおじさん』『私はお客だ』『どうゆうつもりで運転手してるのか』と怒りを爆発させました。このツイートに対し、『“私は客”というワードが、運転手を見下している』『だったら自分で車を運転しろ』『やられたからやり返すって……精神的に成長して』と批判のコメントが殺到。その後、大島は『思いついたことを素直に呟くのが許されないらしいから自分の思いはこれからは彼氏だけに話そうーっと』と不満ありげに投稿しましたが、『仕事用のアカウントなんだから、余計な発言はしない方がいい』と苦言を呈されるなど、炎上する事態に発展しました」(芸能ライター)

 同じくタクシー運転手へのクレームを明かし、不評を買ってしまったのが女優の有村架純。

「有村は2018年9月27日放送の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に出演し、“怒った出来事”として、『何でそんな言い方されなアカンのやろって思ったんですけど……』と前置きしつつ、タクシーでのエピソードを披露しました。運転手の怒声を再現しながら『「右に曲がってください」って言ったら、曲がりづらかったみたいで「いや、曲がれないよ右に!」って言われた』と告白。有村はその時点で途中下車したといい、共演者からは共感の声を集めましたが、ネットユーザーからは、『運転手の言い方も悪いが、急な車線変更に文句を言うのはおかしい』『伝えるのが遅かったのかも……』『マネジャーに送ってもらえ』と有村の言動に対するさまざまな指摘が相次ぎました」(同)

 また、プロフィギュアスケーターの浅田真央は、打ち合わせに遅刻した原因がタクシー運転手にあると発言し、批判を集めてしまった。

「浅田は18年7月18日放送の『PON!』(日本テレビ系)にVTR出演し、激怒したエピソードを披露。その日、浅田はNHKで重要な打ち合わせがあったといい、品川から渋谷の道のりでタクシーを利用。余裕をもって出発し、運転手にも『遅刻できない』と伝えたものの、30分あれば着くはずが、約45分ほど掛かってしまったそうです。浅田は『タクシーの運転手さんが、その時に遠回りしていたことに気付いたんです。遠回りをするのは本当に良くないと思います。本当に許せなかったです』と話していたものの、ネットユーザーからは、『都内で15分遅れはよくある』『ただのクレーム』『重要な打ち合わせがあるなら、もっと時間に余裕を持って出発しろ』と呆れた声が続出してしまいました」(同)

 自分の意見が正しいと信じて疑わず、“クレーム”を披露した芸能人。正論を述べたつもりが、世間に非常識さを露呈しただけのようだ。
(立花はるか)

「テラハはバカにされる」宮城大樹が語る、『テラスハウス』で「一番キツかったこと」と現在

 『あいのり』(フジテレビ系)に始まり、『テラスハウス』(同)『バチェラー・ジャパン』(Amazonプライム・ビデオ)など、最近また話題を集めているリアリティ番組。「やらせだ」「台本だ」などの論争が飛び交いながらも、素人に毛が生えたような人々がカメラの前で巻き起こすリアルな人間模様に、ついつい感情移入してしまう人も多いのでは? 

 そこで、リアリティ番組出演者の、その後を追ってみよう! ということで、今回は2013年1月から12月まで『テラスハウス』湘南編のメンバーだった宮城大樹さん(29歳)にインタビューを敢行。キックボクサーとしても活躍していた宮城さんのイマとは……?

■台本がない……は本当? 

 現在は渋谷のキックボクシングジム「TARGET SHIBUYA」の代表を務めながら、タレントとして活動されている宮城さん。そもそもテラスハウス入居のきっかけは、なんだったのでしょうか?

「単純に、有名になりたかったからですね(笑)。あとは当時、プロのキックボクサーだったので、キックボクシングをもっとメジャーなスポーツにしたいという思いがあって、それをオーディションで伝えたら受かっちゃった」

 実際に番組では宮城さんの試合が放映され、メンバーみんなで応援に行くという一幕も。販売価格3億円超えともうわさされる豪奢な家で繰り広げられる「台本のない男女6人の共同生活」。実際に「台本がない」は真実?

「ガチです(笑)! 何しゃべろうとか一切決まってなくて、スタッフさんに『(ドアの)ピンポン押してください』と言われて、え! いきなりっすか! って焦りましたね。ドアを開けた瞬間に、哲(菅谷哲也)がいて、とりあえず挨拶するしかないって感じで始まりました」

 メンバーが卒業すると入れ替わりに新メンバーが入居するというスタイルのテラスハウスにおいて、湘南編で最初から最後まで住み続けた菅谷さんと、13年1月から12月まで11カ月間という長期滞在をした宮城さんはムードメーカーとなり、番組を盛り上げました。とはいえ、最初から素を出すのは難しかったのでは?

「僕、けっこう人見知りなんです。好き嫌いも激しいし。湘南編はみんないい意味で自己中だったんで、それがうまく共存できた理由ですね(笑)。だから最初の頃の自分を見ると、めちゃくちゃカッコつけてんなと。初オンエアが終わった瞬間に、友達から『キャラどうした?』みたいな連絡がいっぱい来ました(笑)」

 カメラで撮られ続けるだけではなく、ときに炎上やネットでの誹謗中傷に遭うことも多いリアリティ番組ですが、ストレスを感じることはなかったのでしょうか?

「スタッフさんの人数も限られてるので、常にカメラを回してるわけではないし、自分は目立ちたがりなんで、撮られているのは楽しめました。SNSのバッシングも気にならなかったけど、当時はよくエゴサーチしてましたね。僕は意外と叩かれてなかったほうなんで、それはラッキーでした(笑)」

 番組で最も印象的だったエピソードについて聞くと「メンバーとのデート後、同じ家に一緒に帰らないといけないのがキツかった」と苦笑い。

「普通だったら、そんなシチュエーションって絶対ないじゃないですか! 朝、一緒に出発して、夜はまた一緒に家に帰ってくる。この帰りの時間が、微妙に気まずいんですよ(笑)。僕にとっては好きな人と同じ家で生活するっていうのが、一番新鮮でドキドキしましたね」

 テラスハウスで欠かせないのが当然、メンバー間の恋愛と友情です。卒業から5年、今でもテラスハウスのメンバーと親交はあるのでしょうか?

「最初の頃は女性メンバーともよく集まっていたけど、最近会うのは男だけですね。仲良くしてるのは、哲と島一平。3人のグループラインがあって、毎日連絡をとっています。もちろん仲良くなれなかったメンバーもいたけど、みんなの活躍はSNSで見て応援しています」

 現在、Netflixにて配信中の最新シーズン『軽井沢編』には、「ゲスの極み乙女。」の休日課長が入居するなど話題には事欠きませんが、宮城さんは視聴していないそう。

「僕、自分が入居する湘南編も、最初は見ていなかったぐらいなので……(笑)。ただテラハメンバーって、仕事とか、スタッフさんの結婚式とかで会う機会が多いので、あとで友達になることはありますね。このあいだも東京編(『TERRACE HOUSE BOYS & GIRLS IN THE CITY』)の太田光るくんと、20歳祝いで一緒に飲みました」

 13年7月の検査でくも膜嚢胞が見つかり、ドクターストップがかかったことでキックボクサーの道を断たれた宮城さん。その様子は番組内でも放映され、多くの視聴者の涙を誘いました。

「当時は、路頭に迷うしかないと思いました。僕って中卒なんですよ。5歳から格闘技を始めて、もう『人生捧げよう』って勉強もしてこなかったから、自分にはキックボクシングしかない。そのことを後悔はしていないけど、『じゃあ格闘技できなくなったら、何する?』って。当たり前にあると思っていた道が閉ざされて、目の前が真っ暗になりました」

 そんな中、自身の新たな道を探すために、テラハからの卒業を決意。一度は目標を失い、失意の底に落ちた宮城さんですが、それでも前向きに行動できたのはテラスハウスのおかげだといいます。

「キックボクシング引退後は、子どもが好きなんで保育園でアルバイトさせてもらったり、ジムのインストラクター業を始めたり、いろいろ模索しました。本気で保育士になろうかと勉強した時期もあったし……。でもやっぱり自分はどこか表舞台に立ちたくて。テラハがあったから可能性を広げられて芸能界という新たな道が開いたので、本当に感謝しています」

 姉でありモデルの宮城舞さんの事務所に声をかけられたことがきっかけで、芸能界入りを決めた宮城さん。今は「俳優という仕事が楽しい」と、うれしそうに話します。6月よりU-NEXTで独占配信される任侠連続ドラマ『すじぼり』への出演も決定しているそう。

「最初は芝居って照れくさかったけど、初めて舞台に出た時に、格闘技時代に応援してくれた方々が何百人と見にきてくれたんです。で、その応援団の人たちが舞台後に口をそろえて、『リングと同じぐらい輝いてたよ』って言ってくれた。なんか涙出てきちゃって、俺の次の目指すところ、ここなのかな? と思いました」

 親友の菅谷さんが俳優として頑張っているのも当然、刺激になっているそう。

「あいつサラッと『下町ロケット』(TBS系)とかに出てて、すごいんですよ。だからお互い芽が出てるとはいえないながらも、がんばろうぜって。2人で飲みに行くと『これ決まったんだよね』『ふーん。俺も今度あれに出るんだよね』って、静かにやり合ってます(笑)」

 テラスハウス出身のメンバーには誰にも負けたくないという、宮城さん。現在の目標は?

「俳優をやっても、『テラスハウスの〜』ってなると、ちょっとバカにされる。テラスハウスってだけで、下に見てくる人は多いんです。だから逆に僕がもっと有名になって、『テラスハウスの宮城大樹』って言われないようにしたい。そこに負けないようにという糧になっています」

 いつまでもテラスハウス出身の……と枕詞がついてしまう彼らにとって、「テラスハウス」を越えられるかどうかが、今後の芸能人としての分かれ道なのかもしれません。
(ジョージ山田)