ポルシェから軽自動車まで……意外な愛車に乗っている芸能人たち

 芸能人にもなると、高級車に乗ることをステータスにしている人物が多い。人気女優の蒼井優はひょんなことから愛車がバレて、彼女の運転する“車種”に注目が集まった。

 複数のメディアによる報道で、蒼井が3月5日に都内で追突事故を起こしていたことが判明。その際に蒼井が運転していた車種が、ポルシェ・カレラだったという。ポルシェは言わずと知れたスポーツカーで、ネット上には「蒼井優にポルシェって正直似合わないな……」「全然イメージ違うけど、ポルシェをチョイスするとかカッコいいやん」「自分のイメージに染まらないところは素敵だと思う」といった反応が溢れ返っている。

 今回は蒼井のように、意外な愛車に乗っている芸能人たちを紹介していこう。

 

●西内まりや

 まずはインスタグラムで堂々と愛車を披露した、モデルで女優の西内まりやから。2018年7月更新の画像で西内は、ガッツリと胸元が開き谷間も露わなセクシー衣装を披露。黒のランドローバーの前に堂々と立ち、太ももでナンバープレートを隠した構図となっている。

 西内は「My car▽」(▽はハートマーク)とコメントしており、続けて「ドライブ大好き」というメッセージとともに運転席に乗り込んだ姿も公開。サングラスをかけてバックを振り返り、左手をハンドルに、右腕は窓枠に乗せたワイルドスタイルだ。西内の一連の投稿にファンからは、「かわいらしい車に乗ってるイメージだった!」「ぜひとも助手席に座らせてほしい」「こんなワイルドガールとドライブに行けたら秒で惚れるわ」と賛辞が寄せられている。

 

●浜田雅功

 続いてはお笑い界の大御所・ダウンタウンの浜田雅功。18年12月放送の『ごぶごぶ』(MBS系)で浜田はゲストの花田虎上とともに、高級ホテルが用意したレンジローバーへ乗り込むことに。そこで愛車の話になると花田が「車種は?」としつこく聞きはじめ、根負けした浜田はスズキの軽自動車「アルト」だと答えた。

 花田は軽自動車に乗る浜田の姿を想像できなかったようで、「なんでそんなに好感度を上げようとするんですか。もういいじゃないですか」とチクリ。その後浜田が話題をすり替えたため真偽のほどは分からずじまいとなったが、ネット上では「浜ちゃんが本当にアルトを運転してたらますます好感度上がるわ」「芸能人だからって高級車に乗る必要ないからね」「近所にふらっと出かけるぐらいなら軽に乗ってもおかしくないでしょ」といった声が寄せられている。

『ミリオンヒット音楽祭』、ゲストの“歓声”に「うるさすぎ」「静かにして!」と批判続出

 3月26日、演歌歌手がJ-POPのヒット曲を歌う音楽番組『ミリオンヒット音楽祭 演歌の乱』(TBS系)が放送された。歌唱力の高さを見せ付けた演歌歌手のパフォーマンスに、ネット上は大盛り上がりしていたが、一方で「純粋に歌だけ聞きたかった」「歌に声を被せるな!」と不満の声も上がっている。

「同番組は、演歌歌手が持ち歌を封印し、J-POPのミリオンヒット曲を披露するという内容。昨年9月の放送時には、演歌歌手・徳永ゆうきが米津玄師の『Lemon』(2018年)をこぶし混じりに歌い上げ、放送後に行われたアルバム発売イベントで『僕自身、驚いています』とコメントするほど、大反響がありました。今回の放送にも期待を寄せる視聴者は多かったようですが、パフォーマンス中、ひな壇のゲストが間奏で『フ~!』『カッコいい~!』『すごい!』などと叫ぶ演出が大不評。ネット上では『ひな壇の声がうるさすぎる』『歌声にゲストの声被せてくるのだけが残念』『歌ってるときは静かにしてて!』と、苦情が続出していました」(芸能ライター)

 観客の声が話題になった番組といえば、10日に放送された『R-1ぐらんぷり2019』(フジテレビ系)が記憶に新しい。

「日本一のピン芸を決める同番組では、芸人がネタを披露している最中に、観客席から大きすぎる笑い声や、悲鳴に近い甲高い声が響いてくることが多々ありました。これが、視聴者には“雑音”にしか聞こえなかったようで、『笑い声がうるさくて冷める』『全然ネタに集中できない!』『客の声にイライラする……』と批判が噴出。中には『客の声を足してるとしか思えない』『今回の客はサクラか?』と、番組側の“過度な演出”を疑う声までありました」(同)

 いずれにしても、本来の歌やネタが周囲の声にかき消されてしまうという番組の構成に、視聴者の不満は募るばかりのよう。

「今回の『ミリオンヒット音楽祭 演歌の乱』は、歌手の素顔に迫るVTRを挟みながら進行しており、純粋な音楽番組というより、バラエティ番組のテイストが強かったように思います。そのため、歌っている途中でひな壇ゲストの顔がカメラに抜かれたり、声が入る演出になっていたようですが、演歌歌手のパフォーマンスが白熱していたこともあり、『歌だけじっくり聞きたかった! もったいない!』『次もあるなら、芸人の顔も映さず歌ってるところだけが見たいです』といった意見が多く見受けられました。バラエティ色が強い番組よりも、純粋に歌やネタだけを楽しみたい視聴者が多いのかもしれませんね」(同)

 番組自体の評判は悪くないだけに、次回の放送では視聴者の意見を反映し、改善されると期待したい。

『さすらい温泉』遠藤憲一と元ICONIQが、石崎ひゅーいの演奏で熱唱! 金剛地武志も加わる豪華ユニット

「遠藤憲一が俳優を引退する決意のもと、温泉で派遣の仲居をやっている」という設定のフェイクドキュメンタリー風人情ドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)第10話。

 今回は、改名してなお美人度が加速する伊藤ゆみ(元ICONIQ)がマドンナ。主題歌を担当する石崎ひゅーいの演奏で遠藤とデュエットを披露。振りかえります。

(前回までのレビューはこちらから)

本当の遠藤も温泉好き

 今回も、遠藤のリアル知人に「彼が引退を考えてるらしい」と投げかけるインタビューからスタート。ある知人は「それはない」と否定するが、ある知人は「全然不思議じゃない。あいつだったら辞めちゃいますね」とやけに納得している。

 ただ前回「あんまり驚かないかも、もしそうだったとしても。ていうのは……」と、思わせぶりな編集で終わった知人(伊藤さん)の続きは無し。気になります。

 ちなみに今月発売された本『さすらい温泉 遠藤憲一 極上温泉ガイド』(TAC出版)によると遠藤は本当に温泉好きで、3日くらい休みが続くとすぐ温泉に行くという。

 奥さんの実家が北海道のニセコで温泉だらけとか、昔そこの露天風呂に入ってたらラグビー部の集団が入ってきて、細い身体を見られるのが嫌でのぼせてるにもかかわらず、なかなかお湯から上がれなかったなど、温泉エピソード多し。

 

おしんでも登場する銀山温泉は『千と千尋』のモデル?

 今回の舞台は山形・銀山温泉。

 昨今は大正ロマン溢れる街並みがなんとか映えするらしくさらに人気のよう。

 調べてみるとたしかにテーマパークのような異国感があり、特に夕暮れのトワイライト時に街の灯りが燈ると、一気にその雰囲気は倍増、物語の一場面のよう。

 世に数多とある「『千と千尋の神隠し』のモデルとなった」説がここにもあるのだが、行った人の感想を見ると建物や橋、街灯りなど、近い雰囲気が確かに感じられるよう。

 ちなみに、宮崎先生いわく「いろいろな温泉が入ってて特定のモデルはないけれど、道後温泉は確かに入ってる」と愛媛の道後温泉以外は、特定の地名での明言はしてはいない(第4話で出てきた渋温泉の金具屋旅館もモデルによくあげられる旅館)。

 だが「お墨付き」はなくとも、幻想的な雰囲気や唯一無二の存在感に変わりはない。

 ちなみに劇中でも触れているがこの温泉を一気に有名にしたのはNHKの朝ドラ『おしん』で、おしん(小林綾子・乙羽信子)の母親(田中裕子)がこの温泉街で働いてました。

 

手島優がいざなうテレ東感

 冒頭、女将役の手島優が登場した瞬間、ジブリ気分もおしん気分も吹き飛ぶ。

 何もしなくてもテレ東感が一気に増強される絶妙なキャスティング。もちろん入浴シーンもありました。

 ちなみにマドンナは手島でなく、歌謡歌手をしていた父親の痕跡を探しにやって来た尾藤優美(伊藤ゆみ)。

 健さん(遠藤は仲居の時は中井田健一と名乗っている)と手島女将で優美の身の上話を聞くシーンは、内容といいメンバーといい同局の『じっくり聞いタロウ』を彷彿とさせる。

 そこで提示された父親・ペリー尾藤の写真。古めかしい青いジャケットに蝶ネクタイ、マッシュルームカットでポーズを決める男性。よく見たら金剛地武志。

 配役に何クセかある今回。面白い。

 30年前、歌手として最後に訪れた地であるこの温泉街で、父親がやり残したと語っていたことを知りたいという優美。生前、仲が悪かった分、その思いは強いようだ。

 尾藤父の手がかりを探す中、健さんが道端でギターを弾いていたミュージシャンに声をかけると、なんと番組の主題歌を歌う石崎ひゅーい。

 一瞬のカメオ出演かと思いきや、「ねえ、こけし好き?」と意味深な質問をぶつけてくる。

 実はこの石崎演じる磯崎はこけし職人。

「この子はよしえって言います」

「名前ついてるんだ……」

 巨大なこけしを抱いた磯崎と健さんのやりとりの後ろで固まってる優美。楽しい。

 よしえを生きた赤ん坊のように撫でたり健さんに抱かせたりする磯崎。

 今をときめく菅田将暉やあいみょんとプライベートで演奏したりしてる人なのに、何をしているんだ石崎ひゅーい。

 ちなみに調べてみると『おしん』で、売られていくおしんに母がこけしを持たせてやるシーンがあるのだが、それがここのこけしらしい。

 感動のアイテムが悠久の時を経てコントの小道具に。ここのこけしを指定したという橋田壽賀子先生も驚かれていることだろう。ご覧になっていたらの話だが。

 

遠藤憲一が初歌唱

 磯崎の話によると、磯崎父が実行委員をやっていたという「銀山温泉歌謡ショー」でオーバーブッキングがあったという。チラシに尾藤父の名前はなく、出演したと思い込んでいた優美はショックを受ける。

 健さんは、いつものようになんでも出てくるトランクバッグから取り出した、なぜか持ってるペギー尾藤と全く同じステージ衣装に身を包み、磯崎の演奏で歌い出す。

 父との思い出の曲「見上げてごらん夜の星を」を聞いて優美は思い出す。

 オーバーブッキングした歌謡ショーのスタッフに無下に断られ、引退を決めていた記念のステージを踏めず泣きながら土下座して出演許可を請う父の姿を。

 金剛地武志の「最後のステージ」にこだわる芝居が胸を打つ。

 優美は忘れていたが、その時横で見ていたのだ。頭を地べたに擦り付けて土下座する父の姿を。娘に約束した最後の勇姿を見せられずもがく男の涙を。

 歌う健さんが本物のペギーの姿になっている。幼い優美が笑顔で拍手を送っている。

 そして健さんの姿に戻ったかと思うともう一本のマイクを優美に渡す。デュエットだ。

 感動的なシーンなのだが、驚異的にマッシュルームヘアが似合っていない健さん。爬虫類顔に丸みを帯びたフォルムは収まりが悪いのか、顔だけアイコラみたいに見えてくる。

 だが、そんなことは御構い無しに銀山温泉の夜景をバックに「親子」の歌声が響く。

 ここは最後金剛地武志の姿にしてあげたい気もしたが、えもいわれぬパワーのあるシーン。後藤庸介監督はバックショットを効果的に使いますね。

 さらに、父が亡くなる前に一人で近くの神社を訪れ、絵馬で娘の幸せを願う願掛けをしていたことがわかる。

 父のやり残したことが全て自分のためだったとわかり感無量の優美。

 健さんはほぼ毎回、その地にゆかりのある歌を口ずさんでいるのだが(今回は花笠音頭)、本気の歌は初めてで、わかっていたけどそんなに上手くはない。しかしまっすぐで誠実な歌い方でした。

 そして、ラストは石崎本人によるギター一本での生エンディング演奏。後ろに普通にお年寄りが足湯に入ってるのに、ギターをかき鳴らしシャウト。かっこいい。

 カオスながら感動的な回となった今回。

 そろそろ最終回かと思いきや、月をまたぎつつ、残り2回ある模様。Paraviで過去作も見られるので復習しながら待ちましょう。
(文=柿田太郎)

『さすらい温泉』遠藤憲一と元ICONIQが、石崎ひゅーいの演奏で熱唱! 金剛地武志も加わる豪華ユニット

「遠藤憲一が俳優を引退する決意のもと、温泉で派遣の仲居をやっている」という設定のフェイクドキュメンタリー風人情ドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)第10話。

 今回は、改名してなお美人度が加速する伊藤ゆみ(元ICONIQ)がマドンナ。主題歌を担当する石崎ひゅーいの演奏で遠藤とデュエットを披露。振りかえります。

(前回までのレビューはこちらから)

本当の遠藤も温泉好き

 今回も、遠藤のリアル知人に「彼が引退を考えてるらしい」と投げかけるインタビューからスタート。ある知人は「それはない」と否定するが、ある知人は「全然不思議じゃない。あいつだったら辞めちゃいますね」とやけに納得している。

 ただ前回「あんまり驚かないかも、もしそうだったとしても。ていうのは……」と、思わせぶりな編集で終わった知人(伊藤さん)の続きは無し。気になります。

 ちなみに今月発売された本『さすらい温泉 遠藤憲一 極上温泉ガイド』(TAC出版)によると遠藤は本当に温泉好きで、3日くらい休みが続くとすぐ温泉に行くという。

 奥さんの実家が北海道のニセコで温泉だらけとか、昔そこの露天風呂に入ってたらラグビー部の集団が入ってきて、細い身体を見られるのが嫌でのぼせてるにもかかわらず、なかなかお湯から上がれなかったなど、温泉エピソード多し。

 

おしんでも登場する銀山温泉は『千と千尋』のモデル?

 今回の舞台は山形・銀山温泉。

 昨今は大正ロマン溢れる街並みがなんとか映えするらしくさらに人気のよう。

 調べてみるとたしかにテーマパークのような異国感があり、特に夕暮れのトワイライト時に街の灯りが燈ると、一気にその雰囲気は倍増、物語の一場面のよう。

 世に数多とある「『千と千尋の神隠し』のモデルとなった」説がここにもあるのだが、行った人の感想を見ると建物や橋、街灯りなど、近い雰囲気が確かに感じられるよう。

 ちなみに、宮崎先生いわく「いろいろな温泉が入ってて特定のモデルはないけれど、道後温泉は確かに入ってる」と愛媛の道後温泉以外は、特定の地名での明言はしてはいない(第4話で出てきた渋温泉の金具屋旅館もモデルによくあげられる旅館)。

 だが「お墨付き」はなくとも、幻想的な雰囲気や唯一無二の存在感に変わりはない。

 ちなみに劇中でも触れているがこの温泉を一気に有名にしたのはNHKの朝ドラ『おしん』で、おしん(小林綾子・乙羽信子)の母親(田中裕子)がこの温泉街で働いてました。

 

手島優がいざなうテレ東感

 冒頭、女将役の手島優が登場した瞬間、ジブリ気分もおしん気分も吹き飛ぶ。

 何もしなくてもテレ東感が一気に増強される絶妙なキャスティング。もちろん入浴シーンもありました。

 ちなみにマドンナは手島でなく、歌謡歌手をしていた父親の痕跡を探しにやって来た尾藤優美(伊藤ゆみ)。

 健さん(遠藤は仲居の時は中井田健一と名乗っている)と手島女将で優美の身の上話を聞くシーンは、内容といいメンバーといい同局の『じっくり聞いタロウ』を彷彿とさせる。

 そこで提示された父親・ペリー尾藤の写真。古めかしい青いジャケットに蝶ネクタイ、マッシュルームカットでポーズを決める男性。よく見たら金剛地武志。

 配役に何クセかある今回。面白い。

 30年前、歌手として最後に訪れた地であるこの温泉街で、父親がやり残したと語っていたことを知りたいという優美。生前、仲が悪かった分、その思いは強いようだ。

 尾藤父の手がかりを探す中、健さんが道端でギターを弾いていたミュージシャンに声をかけると、なんと番組の主題歌を歌う石崎ひゅーい。

 一瞬のカメオ出演かと思いきや、「ねえ、こけし好き?」と意味深な質問をぶつけてくる。

 実はこの石崎演じる磯崎はこけし職人。

「この子はよしえって言います」

「名前ついてるんだ……」

 巨大なこけしを抱いた磯崎と健さんのやりとりの後ろで固まってる優美。楽しい。

 よしえを生きた赤ん坊のように撫でたり健さんに抱かせたりする磯崎。

 今をときめく菅田将暉やあいみょんとプライベートで演奏したりしてる人なのに、何をしているんだ石崎ひゅーい。

 ちなみに調べてみると『おしん』で、売られていくおしんに母がこけしを持たせてやるシーンがあるのだが、それがここのこけしらしい。

 感動のアイテムが悠久の時を経てコントの小道具に。ここのこけしを指定したという橋田壽賀子先生も驚かれていることだろう。ご覧になっていたらの話だが。

 

遠藤憲一が初歌唱

 磯崎の話によると、磯崎父が実行委員をやっていたという「銀山温泉歌謡ショー」でオーバーブッキングがあったという。チラシに尾藤父の名前はなく、出演したと思い込んでいた優美はショックを受ける。

 健さんは、いつものようになんでも出てくるトランクバッグから取り出した、なぜか持ってるペギー尾藤と全く同じステージ衣装に身を包み、磯崎の演奏で歌い出す。

 父との思い出の曲「見上げてごらん夜の星を」を聞いて優美は思い出す。

 オーバーブッキングした歌謡ショーのスタッフに無下に断られ、引退を決めていた記念のステージを踏めず泣きながら土下座して出演許可を請う父の姿を。

 金剛地武志の「最後のステージ」にこだわる芝居が胸を打つ。

 優美は忘れていたが、その時横で見ていたのだ。頭を地べたに擦り付けて土下座する父の姿を。娘に約束した最後の勇姿を見せられずもがく男の涙を。

 歌う健さんが本物のペギーの姿になっている。幼い優美が笑顔で拍手を送っている。

 そして健さんの姿に戻ったかと思うともう一本のマイクを優美に渡す。デュエットだ。

 感動的なシーンなのだが、驚異的にマッシュルームヘアが似合っていない健さん。爬虫類顔に丸みを帯びたフォルムは収まりが悪いのか、顔だけアイコラみたいに見えてくる。

 だが、そんなことは御構い無しに銀山温泉の夜景をバックに「親子」の歌声が響く。

 ここは最後金剛地武志の姿にしてあげたい気もしたが、えもいわれぬパワーのあるシーン。後藤庸介監督はバックショットを効果的に使いますね。

 さらに、父が亡くなる前に一人で近くの神社を訪れ、絵馬で娘の幸せを願う願掛けをしていたことがわかる。

 父のやり残したことが全て自分のためだったとわかり感無量の優美。

 健さんはほぼ毎回、その地にゆかりのある歌を口ずさんでいるのだが(今回は花笠音頭)、本気の歌は初めてで、わかっていたけどそんなに上手くはない。しかしまっすぐで誠実な歌い方でした。

 そして、ラストは石崎本人によるギター一本での生エンディング演奏。後ろに普通にお年寄りが足湯に入ってるのに、ギターをかき鳴らしシャウト。かっこいい。

 カオスながら感動的な回となった今回。

 そろそろ最終回かと思いきや、月をまたぎつつ、残り2回ある模様。Paraviで過去作も見られるので復習しながら待ちましょう。
(文=柿田太郎)

「娘は自力で名門校に入った」と自慢していたドクター・ドレー、寄付金と娘の「パパがUSCに行けって~」発言で大炎上

治安が非常に悪いカリフォルニア州コンプトンの貧困家庭に生まれ育ち、ラッパー/音楽プロデューサーとして大成功を収めたドクター・ドレー。音楽プロデューサーのジミー・アイオヴィンと共に立ち上げたオーディオブランド「Beats by Dre」を14年に米アップル社に売却し、億万長者になった。

 敏腕ビジネスマンとしても知られるジミーから「スニーカーを作ろう」と誘われた時、ドレーは「スニーカーなんてフ●ックだ。作るならスピーカーにしようぜ」と提案し、ヘッドホンやイヤホンをプロデュース。セレブ友達やアスリートたちに使ってもらうことでブランド力を高め、「Beats by Dre」は世界的な大ヒット商品となった。

 「Beats by Dre」で財を成したドレーとジミーは、13年、名門・南カリフォルニア大学(USC)に「アートとテクノロジーを両立させられるようなベンチャー起業家を育成する」として、7,000万ドル(約77億円)を寄付。次世代のクリエイティブ・リーダーを生み出すことを目的とした志の高い投資であり、全米から高く評価された。

 そのUSCは今、セレブや富裕層の裏口入学騒動の渦中に置かれている。そんな最中、ドレーの娘トゥルーリー・ヤングがUSCに進学することに。大喜びしたドレーは、大学から送られてきた入学許可証を持つ娘とのツーショット写真をインスタグラムに投稿。「オレの娘は自力でUSCに入った。オレは(裏口入学騒動で罪に問われそうなセレブと違って)服役しなくて済むな」という文章からも得意げな様子がうかがえる。

 しかし、すぐにこの投稿を削除しなければならなくなった。昨年5月、トゥルーリーがドレーとの2ショット写真をインスタに投稿した際に添えた「パパがUSCに行けってプッシュするのよね」という一文が、「本人は望んでいないのに、パパの力でUSCに行くことになりそうという意味じゃないか!?」と大炎上したからである。

 「パパの力」とは言うまでもなく、6年前に大学に寄付した大金のこと。「7,000万ドルも寄付してれば、ノーチェックで入学させてもらえるだろう。裏口入学と大差ないのに、なんで得意げなんだ!」というバッシングや、「自分の意思とは関係なく裏口入学させられた子どもたちがかわいそう」という意見がネットに飛び交い、大騒ぎとなったのだ。

 そんな中、先週末、インスタグラムのストーリーに「努力が報われた。映画学科に入れたわ」と、トゥルーリーがうれしそうな顔で報告。そのため「(昨年5月に)ドレーに“USCに入れよ” と意見された時は、“うるさいオヤジ”だと感じたかもしれないが、最終的には彼女自身がUSCに入ると希望し、自らの力で入学許可を手にした」という線が有力だとみられている。

 この騒動について米ニュースサイト「TMZ」の突撃取材班から意見を求められた、コメディアンで俳優のD ・L・ヒューリーは、「子どもを(いい方向へ)導くのが親の役目じゃないのか」とドレを擁護。自分の娘もUSCに通っているヒューリーは、「大学側が7,000万ドルを寄付した男の気持ちを忖度して子どもを入学させたとしても、誰も文句言えないだろうよ」との見解を示した。TMZのコメント欄には、ヒューリーの意見に「確かに人生を先導するのが親」「USCも私立校だし」と同意するコメントが多数書き込まれた。

 ちなみにドレーは6人の女性との間に、7人の子どもを儲けている。08年には当時20歳だった次男を薬物の過剰摂取で亡くす不幸に見舞われたため、道を外れてほしくないという思いから、末っ子のトゥルーリーには口うるさくなってしまうのかもしれない。

 なお、トゥルーリーの母親が産んだドレーの四男トゥルイス・ヤングのインスタの自己紹介欄には、騒動の前まで「USC」と書かれていたため、ドレーの子どもは2人もUSCに進学したということになる。7,000万ドルの寄付金が2人の入学に際しどう影響したかは不明だが、ドレーは自分が得られなった名門大学で学ぶというチャンスを我が子に与えられたことを喜んでいるはずだ。

主演ドラマで高橋一生が歌手デビュー! ディーン・フジオカの二の舞を心配する声

 4月13日スタートのドラマ『東京独身男子』(テレビ朝日系)で、俳優の高橋一生が主題歌を担当。「きみに会いたい -Dance with you-」という楽曲を歌うのだが、彼の歌手デビューには賛否両論の声が上がっている。

 同ドラマは「あえて(A)」「結婚しない(K)」男子=“AK男子”にスポットを当てたラブコメディで、高橋はメガバンク勤務の優良物件アラフォー男子・石橋太郎役で主演を務める。

 そんなドラマで高橋は主題歌も担当するわけだが、楽曲提供&プロデュースはエレファントカシマシの宮本浩次が担当。カリスマミュージシャンとの共同作業に、高橋も「未だに夢のようです。それも浩次さん初のプロデュースに。畏れ多いのですが、同時に光栄でもあって。夢中で歌っていたと思います」と恐縮していた。

 一方の宮本は高橋について、「竹を割ったような性格の大変男らしい方だと私は感じました。歌声もまっすぐでしかも相当に歌のうまい方です。デリケートな歌い回しなど表現力もさすがでした」とコメント。彼にとっても楽曲提供&プロデュースは初めてのことだが、確かな手ごたえを感じているようだ。

「完璧なお膳立てで歌手デビューする高橋ですが、ネット上では『よくある“俳優の寒い歌手デビュー”になりそう』『嫌な予感しかない』『なぜちょっと人気出た俳優はすぐに迷走しちゃうんだろう』といった声が。また『ディーン・フジオカの二の舞になるかも』とも指摘されていました。ディーン・フジオカも自身が出演したドラマ『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)で主題歌を担当するなど、歌手としても精力的に活動。ラップを披露している楽曲もあるのですが、『声量はあるけどカラオケレベル』『ラップが聴いてて恥ずかしくなる』などと言われていました」(芸能ライター)

 やはり世間では“餅は餅屋”という思想が根強いようで、二足の草鞋を履くと批判されがち。しかし高橋には、「歌手としても成功するのでは?」と期待する人も少なくない。

「高橋はミュージカルへの出演経験もあり、もともと美声には定評のある俳優。映像作品でも、映画『デトロイト・メタル・シティ』(2008年)やドラマ『カルテット』(TBS系)などで歌声を披露しています。また彼の弟は『never young beach』という実力派バンドのボーカル・安部勇磨。そのため『弟がめっちゃ歌うまいし、兄も才能がありそう』といった声も寄せられていました」(同)

 高橋の歌手デビューはどのように転ぶのか、今後の活動に注目したい。

“歩く伝説”山本政志監督が『ロビンソンの庭』と未完の大作『熊楠 KUMAGUSU』について語る

 1980年代に盛り上がったインディーズムーブメントにおいて、その中心にいた人物が山本政志監督だ。ロックバンド「じゃがたら」の初期プロデューサーを務め、16ミリフィルムで撮影した自主映画『闇のカーニバル』(82)はベルリン映画祭やカンヌ映画祭に出品された。音楽と映画が混然化した熱気を放ち、新しい時代の到来を感じさせた。続く35ミリフィルム作品『ロビンソンの庭』(87)は単館系での上映ながらロングランヒットを記録し、ミニシアターブームの先鞭となった。

 現在はワークショップスタイルの映画塾「シネマ☆インパクト」を主宰するなど、プロデューサーとしての活躍が目立つ山本監督。クラウドファンディングによるHDリマスター化を進めている初期代表作『ロビンソンの庭』にまつわる伝説の数々、また撮影が中断したまま18年の歳月が流れた町田康主演作『熊楠 KUMAGUSU』の内情を語った。

──バブル期の東京都内に残っていた廃墟の数々で撮影した『ロビンソンの庭』には、多くの伝説が残されています。出資者を求め、長者番付(高額納税者ランキング)の上から順に当たったそうですね。

山本政志監督(以下、山本) やったやった(笑)。その頃は長者番付が毎年発表されていて、上から順に電話した。もろろん、うまくはいかないよ。それでもめげずに、長者番付には載ってないけど、日本船舶振興会(現日本財団)の笹川良一会長ならお金をたくさんもっているはずだと思って電話したんだよ。「俺、頭いいな!」と思って。やっぱりダメだったんだけど、あの頃はなんでもやってみたね(笑)。それで経済紙の記者から「佐々木ベジって人に、会ってみたら」と勧められた。当時のベジさんは、“秋葉原のバッタ王”と呼ばれていた人だったんだよ。

──本名が佐々木ベジとはすごい。ネット検索してみると、今も「企業再生引受人」として活躍中のようですね。

山本 本当に面白い人だよ。初対面で、「テレビショッピングを撮れるか」と訊くから、「当たり前だろ」と答えたら、その場で広告代理店に電話して、地方局での放送を決めたんだよ。しかも、「明日までに納品しろ」と(笑)。こちらも「やれる」と答えたから断ることもできず、知り合いに電話をしまくって撮影できるスタジオを速攻で抑えたよ。4本くらい撮影して、翌朝まで掛けて編集したら、その編集スタジオに黒塗り車が現われたんだよ。どこの暴力団関係者かと思ったら、ベジさんだった(笑)。それでベジさんに融資してもらい、制作会社レイラインを立ち上げた。2年間弱で6000万円くらい出資してもらった。でも、俺は「じゃがたら」復活ライブとかアルバム制作だとか、好き勝手なことばっかやってた。そのつけは、全て親会社のベジさんのとこに回してね。そんなとき、うちのおふくろが遺産相続で4000万円受け取ったんで、「社会貢献に使うべきだ」と俺がぶんどったの。ベジさんから「その4000万円を預けたら、3倍にしてあげるよ」と甘い言葉を囁かれたけど、さすがにそれは断った(笑)。

混沌さを極めた廃墟での撮影

──映画制作費は守ったわけですね。いよいよ都内に残っていた廃墟の数々で『ロビンソンの庭』を撮影することに。

山本 目黒、立川、井荻、初台……。都内の6か所くらいの廃墟で撮影したかな。今はどこの廃墟も消えてしまったね。井荻の廃墟は確か、区民公園にするかゴミ処理場にするかで地元住民の間でトラブっていて、国会議員のところまで撮影の許可をもらいに行ったんだよ。「8ミリフィルムを使って、5~6人で撮っている小さな小さな映画です」とか言ってさ。本当はスタッフ50人くらいで、クレーン3台入れてガンガン撮ったんだけど。廃墟一面をペインティングして、やりたい放題やったね(笑)。

──ジム・ジャームッシュ監督作『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(84)の撮影監督トム・ディチロが参加したことも話題でしたが、トムは撮影途中で帰国することに。ケンカ別れだったんですか?

山本 いや、そうじゃないよ。もともとトムとは40日間という約束で契約を結んでいたんだけど、最終的に撮影は2か月半に及んだ。途中から俺、スケジュールは気にせずにやりたいようにやろうと決めたわけ。プロデューサーの浅井隆(現『アップリンク』代表)にしてみれば「何、それ?」だよな(笑)。今はさすがにそんなことはしないけど、あのときは本当に自分が撮りたいものを撮ろうとこだわったんだよ。『ロビンソンの庭』が欧州の映画祭で上映された後、NYに寄って、ジム・ジャームッシュやトムや照明のジム・ハイマンたちと一緒に試写したんだけど、トムたちはガールフレンドに「俺が撮ったこのシーンの光がいいだろう」とか自慢してた。和気あいあいな雰囲気でさ。撮影現場の地獄のような日々はなんだったんだろうと思ったよ(笑)。プロデューサーの浅井は海外勢との仕事や海外映画祭での上映で、今の仕事につながるものがあったと思うし、演出補の諏訪敦彦は、8ミリ作品から続いて3本目の参加で、いつもながらの地獄を案外楽しんでたみたいだし、助監督だった平山秀幸さんは商業映画の監督として活躍することになるけど、『ロビンソンの庭』の打ち上げでは、「この現場に参加できてよかった」と酔っぱらいながら泣いてたし、美術を担当した林田裕至はこの作品が美術監督としてのデビュー作だし、俺もスタッフワークで作る映画の面白さが分かった。みんなのこだわりが結実した作品だよ。

──主人公のクミ(太田久美子)は廃墟で暮らすことで心の癒しを感じるものの、やがて自然界の大いなる力に呑み込まれてしまう。目に見えない大きな力に引き寄せられていく、大自然の前では人間なんてちっぽけな存在だというテーマは、その後の『熊楠 KUMAGUSU』や『水の声を聞く』(14)などに通じるものですね。

山本 それはあるね。ロジックじゃないんですよ。俺はヨーロッパ的なエコロジーの考え方には賛成できない。自然は人間が保護してあげなくちゃいけないって言うけど、人間も自然の一部なんだよ。その立ち位置の違いは、かなり大きい。『ロビンソンの庭』は主人公が自然に取り込まれていくみたいな展開になるけど、俺としては大きな意味での再生を描いたつもりなんだ。ロジックで映画を撮ろうとするとつまらなくなる。よくは分からないけど、なんか面白いなと感じてもらえるような映画にしたかったんだ。

──『闇のカーニバル』に続いて、太田久美子さんが主演。スクリーンで独特な佇まいを感じさせた太田さんのその後は……。

山本 何十年も会ってない。最後に電話で話したときは、チャネリング占いをやってるって話だった。宇宙から声が聞こえてきたらしいんだけど、その声が英語だったんで英会話スクールに通っていると話してた。面白いよなぁ。本当、俺の周囲はぶっ飛んだ奴らばっかしだったよ(笑)。

──「シネマ☆インパクト」で若い世代と接することも多いと思いますが、山本監督から見ると今の世代はどう映っていますか?

山本 女の子は今も面白い子が多いけど、男の子はみんなマジメで大人しいな。もっと個性を出せばいいのにと思うよ。コンプライアンスだとか、リスクマネジメントとか気にせずにさ。いや、でも変な奴らは今もいるところにはいるんだろうな。だいたい当時から俺らは少数派だったわけだし、俺らみたいな人間ばっかりだったら、世の中は回らなくなるよ(笑)。

──「シネマ☆インパクト」の一環として製作された大根仁監督の『恋の渦』(13)はスマッシュヒットし、話題になりました。大根監督が語っていた「製作費10万円」というのは本当?

山本 大根監督のリップサービスだよ。実際はもっと使っている。現場で30~50万円。あっ、充分に安いか(笑)。編集費も含めて製作費100万円ってところだね。でも、今にして思えば、『恋の渦』はワークショップスタイルでヒットした映画の走りだな。「ENBUゼミナール」の市橋浩治プロデューサーが製作した『カメラは止めるな!』(18)は興収30億円のヒットだっけ? 面白いと思うよ。そういう予想もしていなかったことが現実でも起きるから、この世の中は面白いんだよ。この間、夢を見てさ。市橋プロデューサーがバリ島風の豪華御殿で暮らしていて、ライオンの頭をなでなでしてたんだよ。夢だよ。それでこの間、彼に会いに行ったときに「ライオンはどこだ?」と尋ねたら、すごく怪訝そうな顔をしてたよ(笑)。

『熊楠』はまだ生きている

──1991年に町田康主演で撮影を進めていたものの、撮影が中断してしまった『熊楠 KUMAGUSU』のことが気になります。映画の完成をまだ諦めてないそうですね。

山本 『ロビンソンの庭』を撮ったことで、より大きな自然について考えるようになり、日本で初めてエコロジー的思想を提唱した南方熊楠の生涯に興味を持つようになったんだよ。熊楠が暮らした熊野でのロケを含めて撮影は60%以上済んでいたけど、製作費が底を突いてどうにもならなくなってしまった。その後、アミューズの当時の会長が出資を検討してくれた時期もあったし、俺自身でプロデュースしようと頑張ってもみたんだけど、『熊楠 KUMAGUSU』は簡単には動かないんだよ。

──最初の撮影から18年の歳月が流れ、熊楠の青年時代を演じた町田康は熟年期も演じられる年齢になったわけですが……。

山本 撮影が中断してしまったことを肯定的に受け止めるなら、町田康がひとりで熊楠の生涯を実年齢で演じられるようになってきたということだね。それは大きなメリットだと考えている。撮影のたむらまさきさんは2018年に亡くなったけど、『熊楠 KUMAGUSU』が完成したら自分の最高傑作になると言ってくれていた。だから、映画は絶対に完成させたい。まずは『ロビンソンの庭』のHDリマスター化。その次に新作を何本か撮って、それから『熊楠 KUMAGUSU』にもう一度取り組もうと考えている。

──『ロビンソンの庭』のHDリマスター化は、クラウドファンディングで製作費を募っていますが、今なら動画配信サービスの企業あたりを営業すればお金は出るんじゃないですか?

山本 HDリマスター化されたら、そういったところにも売り込むつもりだけどね。でも、なるべくなら自前で資金は調達したい。著作権を手放すと、劇場が「山本政志特集をやりましょう」と言ってくれたときに、すぐには組めなくなってしまう。俺の監督作の中で『アトランタ・ブギ』(96)だけはアミューズに権利があるから、特集上映のときに一本だけ上映されない状況なんだよ。この間も、香港の映画関係者が相米慎二監督の『台風クラブ』(85)の著作権がどこにあるか探すのを手伝ったんだけど、撮った本人が故人になっている作品は著作権の所在先が分からないケースが増えてきている。それもあって、なるべく自分の作品は自分でコントロールできる状態にしておきたいんだ。

──山本監督の新作と『熊楠 KUMAGUSU』の撮影再開を楽しみにしています。

山本 新作『脳天パラダイス』は年内には撮る予定で、すでに「シネマ☆インパクト」でワークショップオーディションをやってるところ。その後、何本か撮って、自分の中で気持ちが整ったら『熊楠 KUMAGUSU』をやりたいね。これが完成したら、監督としてのキャリアはもう終わってもいいくらいの気持ちなんだよ。『ロビンソンの庭』HDリマスターのクラウドファンディングに興味を持ったみなさん、ぜひお金持ちの知り合いも紹介してください(笑)。

(取材・文=長野辰次)

歩く伝説山本政志監督が『ロビンソンの庭』と未完の大作『熊楠 KUMAGUSU』について語るの画像5

『ロビンソンの庭』(1987年公開)
監督/山本政志 製作/浅井隆 撮影/トム・ディッチロ、苧野昇 音楽/じゃがたら、吉川洋一郎、ヘムザ・エル・ディン 
出演/太田久美子、町田康、上野裕子、CHEEBO、OTO、坂本みつわ、IZABA、横山SAKBI、溝口洋、利重剛、室井滋

■『ロビンソンの庭』HDリマスター版制作クラウドファンディング実施中!!
https://motion-gallery.net/projects/ROBINSONS-GARDEN

●山本政志(やまもと・まさし)
1956年大分県生まれ。16ミリフィルムで撮影した『闇のカーニバル』(82)がベルリン映画祭、カンヌ映画祭に選出される。続く35ミリフィルム作品『ロビンソンの庭』(87)はベルリン映画祭zitty読者賞、ロカルノ映画祭審査員特別賞、日本映画監督協会新人賞を受賞。1991年『熊楠 KUMAGUSU』の撮影に取り組むが、資金難のため中断。97年には文化庁海外派遣文化研究員としてニューヨーク留学を経験。主な監督作に『アトランタ・ブギ』(96)、『リムジン・ドライブ』(00)、『聴かれた女』(07)、『水の声を聞く』(14)など。プロデューサー、俳優としても活躍中。

日本は盗み撮りし放題!? 弁護士に聞く、“無法状態”の現実と「盗撮罪」新設の必要性

 「会社員が女子高生のスカート内を盗撮」「教師が女子生徒の着替えを盗撮」など、頻繁に報道されている盗撮事件。最近では、レイプ加害者が犯行を盗撮する、より悪質な事件も増えている。しかし、日本では現状、盗撮そのものを罰する法律が存在しない。

 盗撮行為の実態や、法律の不備により生じる別の問題について犯罪被害者支援弁護士フォーラム事務次長で弁護士の上谷さくら氏に聞いた。

■盗撮を罰する専門的な法律がない

 盗撮とは「相手の同意を得ず、勝手に写真や動画を撮影する」という犯罪行為。多くの人がイメージするのは、男性が性的欲求を満たすために、階段やエスカレーターの下から女性のスカート内を隠し撮りするといった犯行だろう。

 誰でも簡単に盗撮ができるようになったのは、スマートフォンの普及によるところが大きい。多くの盗撮犯は、シャッター音が鳴らない「無音カメラ」と呼ばれる無料アプリなどを悪用しているといわれる。そのため、自分が盗撮被害に遭ったことにまったく気づいていない人も多く、実際の発生件数は計り知れない。しかし、もっと恐ろしいのは「そもそも日本では、盗撮行為そのものを厳格に罰する法律が存在しないこと」と上谷氏は指摘する。

「現在、盗撮を罰するには、主に各都道府県で制定されている迷惑防止条例、もしくは軽犯罪法が適用されています。法律家でも『それで取り締まれるのだから問題ない』と言う人もいるのですが、どちらも実態とかけ離れており、適切な法律とはとてもいえません」(上谷氏、以下同)

■迷惑防止条例は、罪の重さが「統一されてない」

 というのも、迷惑防止条例の場合、各自治体で内容がそれぞれ異なるため、都道府県によって、処罰されたりされなかったりと、全国一律のルールが存在せず、仮に罰せられたとしても、非常に罪が軽いそうだ。

「仮に、駅構内のエスカレーターでスカートの中を盗撮した場合、迷惑防止条例違反に問われます。事件の内容によりますが、東京では一般的に1年以下の懲役、または100万円以下の罰金が科せられます。常習だと2年以下の懲役又は100万円以下の罰金。ただ初犯で懲役刑はまずあり得ず、被害者に賠償金を払って示談になることも多い。重くても、せいぜい略式起訴で、罰金10万円から20万円程度になると思います」

 さらに、埼玉や千葉の場合だと、通常は6月以下の懲役又は50万円以下の罰金、常習だと1年以下の懲役又は100万円以下の罰金になるという。

 また、スマホでの盗撮は軽犯罪法第1条第23号で定められている「窃視(のぞき)の罪」に該当する可能性があるが、上谷氏によれば、解釈が難しいようだ。「窃視(のぞき)」とは、“通常衣服をつけないでいる場所(自宅、浴場、トイレなど)をひそかにのぞき見ること”と規定されている。

「スマホの画面を見ずに被害者にかざしてシャッターを切る行為が『ひそかにのぞき見た』に当たるのか、専門家の間でも見解の相違があります。高裁では、スマホでの盗撮行為が『のぞき』とされた裁判例がありますが、被害者を救済するために無理な解釈をしたように思っています。そもそも軽犯罪法は昭和23年に制定された法律なので、スマホでの盗撮などはまったく想定されていなかったのです」

 もうひとつ重要なのは、日本では公共の場所(電車や公園のトイレなど)以外での盗撮は、ほとんど処罰されない点。アメリカやカナダなどでは、会社や自宅など、非公的な場所での盗撮も犯罪となっているという。

「迷惑防止条例は『公共の平穏を保持する』ことが目的なため、基本的に私的スペースは範囲外。そして軽犯罪法の場合は、自宅や浴場など『通常衣服をつけないでいる場所』での行為が対象のため、たとえば社長室、ホテルの部屋などでの盗撮には適用されないのが実態なのです」

 さらに、深刻な問題となるのは「プライベートな場での強制性交や、強制わいせつ罪に問われるような場面で盗撮されていたケース」と、上谷氏は指摘する。

■犯人から盗撮動画を没収する法律がない

「レイプなどの性犯罪が行われる際、加害者が犯行場面を盗撮するケースが非常に多くなっています。しかし、撮影された盗撮画像や動画を加害者から取り上げる根拠となる法律がそもそもないため、現状では検察や警察が説得して任意提出させたり所有権放棄させたりしているのです」

 こうしたケースで大きな問題になったのが2010年4月〜13年12月に起きた「宮崎アロママッサージ店強姦等事件」だ。これは、宮崎市のアロママッサージ店を経営する男が、店舗内で複数の女性に対して強姦・強姦未遂・強制わいせつを行った上、その犯行をデジタルビデオカメラで隠し撮りしていた事件。被告人は、法的根拠がないのをいいことに、これらの盗撮動画の所持を強く訴え続けていた。

「この事件は、被告人側が『告訴を取り下げるのであれば、盗撮ビデオを処分する』といった示談交渉をしていたという経緯がありました。そして、昨年6月26日の最高裁判決では『捜査機関に処罰を求めることを断念させ、刑事責任の追及を免れようとしたと認められる』という理由で、ビデオ没収になりました。しかし、今回のケースでは『犯行の発覚を防いだ』点のみに言及しており、例えば『性的に楽しむ』、『被害者との関係継続を強要する』といった目的ではビデオ没収が認められない可能性があります。なので、一般的に動画を回収することを認めたわけではないのです」

つまり、被告人が捜査の妨害をしたという理由が根拠で、今回はたまたま盗撮動画を没収できたということなのだ。

 また、仮に盗撮ビデオを没収したとしても、犯人がどこかにコピーを取っている可能性もある。さらに動画をインターネット上に拡散することを規制する法律としては、リベンジポルノ禁止法があるが、元交際相手に対する復讐を防ぐ目的で作られた法律であることから、それ以外のケースにはあまり適用されていない。つまり、被害者は流出におびえながら生活しなければならないことになる。

 つまり、迷惑防止条例、軽犯罪法、リベンジポルノ法といった3つの法では、現状、盗撮行為、盗撮画像・動画の没収、盗撮物の拡散・販売を罰することができないわけだ。これらを網羅的に取り締まる「盗撮罪」の新設は急務といえるだろう。
(福田晃広/清談社)

NEWS、ジャニーズ定番「うちわ」にテコ入れで「賛否ある」「正解はわかんない」と反響明かす

 NEWS・小山慶一郎がパーソナリティを務めるラジオ『KちゃんNEWS』(文化放送)。3月26日深夜の放送では、9日からスタートしたコンサートツアー『NEWS LIVE TOUR 2019 WORLDISTA』で販売されているグッズについて語られた。

 公演前日の8日に、コンサートグッズのプレ販売が行われたが、するとTwitterトレンドワードに、突如「うちわの袋」という言葉が浮上。ジャニーズアイドルのコンサートでは、メンバーの顔写真が印刷された「ジャンボうちわ」が定番グッズとして販売されており、うちわを保護している透明の外袋は、角のある四角いものが一般的だった。しかし、『NEWS LIVE TOUR 2019 WORLDISTA』で販売されたジャンボうちわの外袋は、角のない丸いもので、ファンから驚きの声が多数上がった結果、トレンド入りを果たしていたのだ。

 実はこれ、NEWSが1月6日に東京ドームで行ったコンサート『NEWS DOME TOUR 2018-2019 EPCOTIA -ENCORE-』のMC中、「うちわの袋に角があると持ち運ぶときに折れ曲がる」というファンの意見を聞いたメンバーが、「袋は丸い方がいい」と制作スタッフへ提案したのが発端。そして今回のラジオでは、「『EPCOTIA -ENCORE-』のMCでうちわの袋の角は丸い方がいいという話になって、今回のグッズで早速変えていてすごくうれしかったです。ネットでも話題になっていました。今回のグッズを決めたときのエピソードがあれば教えてください」というメッセージが紹介された。

 この日のゲストとして登場したメンバーの加藤シゲアキは、自身がパーソナリティを務めているラジオ『SORASHIGE BOOK』(FMヨコハマ)にも、うちわについての意見が寄せられていると明かし、「うちのラジオだとね、“否”もある」と角を丸くすることに反対のファンもいたとのこと。小山も「あるんです、こちら(『KちゃんNEWS』)にも」「賛否はあるよ」と発言したが、続けて「やってみて、結果どちらが好きなのかというのを見てみないと」と熱弁し、ファンの反応を見るためにも、まずは“現状を変える”選択をしたようだ。

 しかし、加藤いわく「値段をとんでもなく釣り上げたら、いいものができるかもしれないけど……」とのことで、現状では『WORLDISTA』で販売した状態が予算の限界だという。それでも小山は「正解はわかんないけど、僕らが愛をもって作ってることだけは伝われば」「どうにか(ファンに)喜んでもらいたいんだ」と語り、今後もさまざまな意見を取り入れつつ、改良を続けていく姿勢を見せていた。

 放送を聞いていたファンからは、「すごくファンのことを考えてくれてる……うれしくて泣きそうになりました……!」「NEWSがファンを一番に考えてくれてるのが伝わって、ラジオ聞いてて幸せな気持ちになった。本当にありがとう!」「こんなにファンを大切にしてくれる人たちはいない。本当にNEWSが大好き!」と喜びの声が続出。

 ラジオでは、新たに「うちわのケース」を販売する案や、「うちわを四角くする」という話も出ていたが、どんな形であろうとも、メンバーの愛がたっぷり詰まったグッズになることは間違いなさそうだ。
(華山いの)

球界のレジェンド・イチロー引退で考える、”キングカズ”三浦知良が現役を続けられる理由

 日本プロ野球界だけでなく、アメリカ・メジャーリーグのレジェンドでもあるイチロー(45)が引退した。

「50歳までは現役としてプレーする」と公言していただけに、日本で行われたメジャーリーグ開幕シリーズの第2戦後、引退が発表された時は日本中が驚いた。各局のニュース速報になったくらいだ。

 とはいえ、引退は遅すぎたのかもしれない。2018年シーズンはパフォーマンスが上がらず、打率は2割まで落ち込む。結果、同年5月からマリナーズとの契約が「スペシャルアシスタントアドバイザー(会長付特別補佐)」となり、選手としては残り試合に出場しないことが発表された。

 そして迎えた19年シーズン。2試合の出場は勝ち取ったものの、6打席で5打数無安打。そういった背景を考えれば、引退はやむなしであり、ゆえに「引退を撤回してくれ!」といった声は上がっていない。

 そんな球界のレジェンドが引退した一方で、サッカー界のレジェンドであるキング・カズこと三浦知良(52)は、23日に行われたJ2第5節のFC岐阜戦に2年ぶ りに先発出場を果たす。横浜FCの今季ホーム初勝利に貢献……ということになっているが、カズに代わって入ったイバが2得点に絡んで勝利したというのが実情だ。

 実際のところ、カズは戦力になっているのか? とサッカーライターたちに聞いたところ、「キレはないので、アタッカーとしては苦しい。かといって、ボランチなどでプレーする俯瞰力もない」などと 厳しいコメントばかりだった。

 それでも、カズの引退を促す声はない。いったいなぜなのだろうか? スポーツライターに聞いた。

「野球は数字に出やすいんです。わかりやすく言えば、投手は防御率、打者は打率に表れます。今回のイチローの2試合だって、野球を知らなくても、打率を見れば悪いのはわかりますよね? 18年からのイチローは、メジャーリーグのレギュラーでプレーできる数字を残せていない。ゆえに、引退に対して、多くの人たちが納得したのでしょう。しかし、サッカーは野球よりも数字に表れづらい。もちろん、Jクラブも試合の個々の細かいデータは持っていますが、欧州のようにファン向けには公表していません。そういったこともあり、一般にはカズのデータが伝わりづらい。さらにいえば、アタッカーに必要な瞬発系の数値ですが、カズはかなり厳しいでしょう。ですが、スポーツニュースはカズの過酷な筋トレや持久系のトレーニングを取り上げるため、まだまだ現役を続けられそうな印象を与えているかもしれません」

 カズが偉大なアスリートなのは間違いない。だが、アタッカーとして活躍できる数字を残しているのかとなると微妙だろう。イチロー引退に、カズは何を思うだろうか?

(文=TV Journal編集部)