『いだてん』もはや、なす術なし!? 『イッテQ!』『ポツンと一軒家』が休止でも視聴率8%台の惨状

 図らずも、足袋職人役で出演していたピエール瀧容疑者が麻薬取締法違反(使用)の疑いで逮捕されたことで注目を浴びる格好となった、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリンムピック噺~』は、もはやなす術がないのか?

 17日、同ドラマの第11話「百年の孤独」が放送されたが、平均視聴率は8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)止まりだった。前週(10日)と同率で、まったく数字を上げることができず、6週連続1ケタ台に沈む惨状だ。

 2015年『花燃ゆ』(井上真央主演)と並び、大河史上ワースト視聴率に終わり、1ケタ台を連発した、12年『平清盛』(松山ケンイチ主演)でさえ、連続1ケタ台は4週が最高で、『いだてん』は、あらゆる大河のワースト記録を塗り替えそうな気配だ。

 第11話では、ストックホルム五輪で、日本代表の三島弥彦(生田斗真)が短距離走に挑む内容だった。同話では、主人公のマラソンランナー・金栗四三役の中村勘九郎と生田が、ほぼ全裸になって、川で水浴びするサービスショット(?)も流されたが、数字には結びつかなかった。

 ここに来て、絶望的とも思えるのが、まさにその第11話の不振だ。この回は、強力な裏番組である、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)、『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)がそろって休止。それだけに、『いだてん』は視聴率を回復する絶好の機会だった。前週、『イッテQ!』は16.5%、『一軒家』は17.0%と、共に高い数字を弾き出していた。その両番組の放送がなかったにもかかわらず、『いだてん』はチャンスを生かせなかった。

 17日の同時間帯でオンエアされた、『ザ!鉄腕!DASH!!2時間SP』(日本テレビ系)は16.8%、『ナニコレ珍百景2時間半SP』(テレビ朝日系)は13.1%で、高い視聴率をマークしたが、『イッテQ!』『一軒家』ほど強力ではなかった。

 24日は、『イッテQ!』『一軒家』共に通常放送され、月イチの人気番組『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』(テレビ東京系)がオンエアされるだけに、『いだてん』の苦戦は免れそうにない。

 注目された瀧の代役に、15年後期のNHK連続テレビ小説『あさが来た』でブレークし、バイプレーヤーとして活躍する三宅弘城が決まったが、とても視聴率アップにつながるとは思えない。この先、まだまだ9カ月も放送が続くだけに、なんとか打開策を見いだしてほしいものだが……。
(文=田中七男)

やっぱりエロがないと無理だよ……Tumblrユーザー激減で“エロ再開”はあり得るのか

 やっぱりエロのないTumblrに意味などなかった。昨年12月にアダルトコンテンツを全面的に禁止したTumblrのユーザーの訪問数が今年1月以降、30%近くも落ち込んでいることが判明している。

 これは、ネット分析企業の調査などで明らかになったもの。TumblrはSNSでも画像投稿のしやすさなどから、多くのユーザーがアダルト画像を投稿したり、共通の嗜好を持つ人同士などが交流をする場として機能してきた。無数のジャンルのアダルト画像が存在することで、世間的にはマイノリティな性的嗜好の人々にとっては貴重な存在であった。

 例えば日本では、いまだマニアックなジャンルとされるSissyも、Tumblrでは世界のあちこちから無数のユーザーが投稿していた。要は、いかなる「変態」であっても同好の士に出会え、自分が決してマイノリティではないことを実感できる場だったのだ。

 そんな楽園が突如として崩壊したのは昨年12月のこと。きっかけは昨年11月にTumblrのiOSアプリがApp Storeからダウンロードできなくなったのである。その理由はTumblrに投稿されたものの中に「児童ポルノ」が紛れ込んでいたから。

 これを受けてTumblrは規約を改定し「成年向けコンテンツの投稿を完全に禁止」することを決めたのである。それまで、自由であったのが完全に禁止となったのだから混乱は必至であった。AIによる判定で、禁止される画像には警告が表示されるようになったが、その判定が極めていいかげんだったことも話題になった。それでも、Tumblrは方針を改めずエロは完全に排除されたのである。

 ユーザー数の激減を受けて、Tumblrが方針を改めるか否かはわからない。ただ、これまでのユーザーの多くは、元に戻ることに期待を抱いている。Tumblrから排除されるにあたり、さまざまな代替となるサービスについての情報交換がなされた。けれども、どれもTumblrに比べると使い勝手はよくない。加えて、散っていったコミュニティを再結集するのは困難。だいいち、これまでにアップした画像をもう一度アップし直すのも面倒なもの。かくて、世界中のさまざまなジャンルのエロコミュニティが困難に陥っているともいえる。

 ユーザー激減を反省して、Tumblrには方針を変更してもらいたいものだ。
(文=昼間たかし)

本当の気持ちに気づいて、人はまた少し幸せになる――ドラマ『初めて恋をした日に読む話』最終話

(前回までのレビューはこちらから) 

 物事の本質を見極めることは大切だ。

「自分が本当はどうしたいのか?」「自分にとっていちばん大切なものは何か?」それに気づくのは案外難しい。一時の感情に流されて、短絡的な判断をしがちだからだ。

 ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)も最終話。匡平(横浜流星)にとって、そして順子(深田恭子)にとっていちばん大切なものは、何だったのだろうか。

 匡平の東大二次試験の日、順子がバイクにはねられ病院に運ばれる。命に別状はないということだが、手術後は意識が戻らず、周囲の人達も経過を見守るしかなかった。

 従兄弟の雅志(永山絢斗)は、会社で重要な仕事があったにもかかわらず、それを投げ出して病院に駆けつけた。一方、匡平は、迷った末、東大の受験を続けた。

 この時の2人の判断は、それぞれ大きく分かれたことになる。雅志は、「自分の出世のチャンスを投げ捨ててでも、今順子のそばにいたい」という気持ちを優先した。そして匡平は、「今まで順子と一緒に積み重ねてきたものを、結果として残したい。そして順子をも幸せにしてあげたい」そんな思いを優先させたのだ。

 お互いの事情は異なるものの、より先を見て、本当に順子が喜ぶ決断をしたのは、匡平の方ではないかと思う。匡平は、戦っていたのだ。もちろん自分のためでもあるが、父親のためにも、そして順子のためにも。

 順子と出会って一年半、匡平は大きく成長した。それは、勉強で増えた知識ばかりではない。人の気持ちを思い、「本当に大切なことは何か」を見極める力をつけた。それこそが、彼が順子から学んだ、最大の知恵ではなかったろうか。

 事故の翌日、順子は目を覚ました。しかし、入院中、匡平が彼女に会いに来ることはなかった。匡平は、順子が事故に遭った時、受験を選んだことに後ろめたさを感じていたのだ。「選択するということは、他を捨てるということ」「高みを目指せば、必ず厳しい選択をしなければならない時が来る」そんな言葉が、彼の頭にうず巻いていた。

 とかく世の中が複雑になると、目的を見失うことがある。繰り返すが、匡平が受験をしたのは、順子のためでもあるのだ。その気持ちの整理を、自分でもできていなかったのかもしれない。

 その頃、順子もまた匡平のことを考えていた。匡平のことが好きだという気持ちに気づきながらも、「彼の気持ちは、受験期のつり橋効果のようなもの」「彼の未来を邪魔するような足手まといにはなりたくない」と考え、会わない選択をしていたのだ。

 ドラマの後半、最終回ということで、いろんなエピソードが収束していく。

 美和(安達祐実)と西大井(浜中文一)はお互いの嘘がバレてしまうが、結局交際はうまくいき、婚約までこぎつける。

 順子は雅志のプロポーズを断る。どうしても、恋人とか結婚というような関係にはなれなかったのだ。

 そして、順子と母親(檀ふみ)との確執も溶けていく。「子育てに失敗した」と言う母に、順子は答える。「子育ては成功している。だって今、私はすごく幸せだから」。

 塾では、牧瀬(高梨臨)が順子の代理で働き始め、順子も正規の講師となることが決まる。そして……。

 匡平は東大に合格していた。

 合格の報告をし、改めて順子に告白する匡平。順子は、匡平をあきらめさせるため、「雅志と結婚する」と嘘をつく。お互いがお互いへの思いを抱えたまま、2人は別れるのだった。

 4月になって、大学が始まった。匡平は入学のガイダンスを受け始めていた。順子との別れを覚悟していた匡平の背中を押したのは、高校の元担任である山下(中村倫也)だった。山下から、順子と雅志の結婚が嘘だと聞いた匡平は、順子に会いに行く。

 思いを伝える匡平に、それでも順子は交際を断る。年齢差や、将来のことなど、“理性的に”考えて問題が多いと判断したのだ。

 ここで登場するのが、小ネタとして使われていた「スプーン曲げ」である。入院時の暇つぶしで興味を持った順子は、スプーン曲げに挑戦する。しかし、もちろん簡単には曲がらない。

 美和と西大井の婚約祝いの席で、集まった人たちに匡平とのことを全てを話し、「まっとうな大人として誠実にさよならできたと思う」と語る順子に、塾長(生瀬勝久)は言う。「普通ですね。春見先生は普通の大人じゃないと思っていた」。

 その言葉を聞いて、自分のあり方を思い出した時、順子の持っていたスプーンが曲がる。そう、自分は“変わった大人”だったのだ。そして、そんな大人にしかなれない自分を好きになってくれたのは、他ならぬ匡平だ。それに気づいた順子は、匡平に会いに行く。

 東大の教室で、思いを伝える順子。ようやく気持ちが通じ合った順子と匡平は、しっかりと抱き合い、キスをするのだった――。

 雅志や山下の気持ちを考えると、少し切ない展開だったが、幸せなラストといえるだろう。

 最終回は、目に涙を浮かべた順子の姿がたくさん見られたが、深田恭子に潤んだ瞳で見つめられたら、それはもうたまらない。全話を通して視聴率は1ケタどまりと苦戦を強いられたが、せめてその涙が、順子を演じきることができた喜びによるものであってくれるよう、祈るばかりである。

 全体としては、「東大受験」というテーマに収束しがちだが、このドラマが伝えたかったのは、“自分の正直な思いを見つめ、それに従って生きることの大切さ”なのかもしれない。最終回で雅志の言った、「失敗したっていい。実らなくても幸せな恋もある。成功も失敗も全部自分のせい。大人は自由なんだから!」という言葉に集約されている。

「自分はまっとうな大人になりきれていないな」と思っている大人も、「つまらない大人にはなりたくはない」と思っている若者も、自分の心の声に耳を澄まし、それに従っていけばいいのだ。正解なんかない、失敗してもいい。本当に、大人は自由なんだからさ。

(文=プレヤード)

明日花キララ、“エルメスタワー”騒動に完全勝利!? 女性人気の高さは「勝気な性格」も一因か

 セクシー女優の明日花キララが自身のTwitterにアップした“エルメスタワー”画像をめぐり、ネット上でちょっとした騒動となっている。

 明日花は16日、「やだホワイトデーに溺れて死ぬ」というコメントとともに、人気ブランド「エルメス」の箱や袋を大量に積んだ写真をアップ。するとフォロワーから、包装に使用されているリボンに2016年のものがまじっているという指摘が入り、「実は空箱によるかさ増しでは?」といった疑惑が浮上。これを受け、明日花は「これらは今月、高島屋新宿店に一緒に買いに行ったもので、原因はわからないが2016と2019のリボンが混ざっていた」と説明するも、アンチは納得しなかったため、高島屋の外商だとする人物とのLINEのやりとりをアップ。そこには、明日花にプレゼントした主が2016年に購入した商品を高島屋の金庫で保管していたが、先日商品を渡したと、いった内容が書かれていた。

 しかし、実際に高島屋に電話確認したというユーザーは「お代済みのものを長期保管することはありえない」「修理の物ですら、3年もの間、店舗でお預かりすることは絶対にない」という回答を得た、と攻撃の手を緩めない。

 すると19日、明日花は最終手段といわんばかりに、高島屋に頼んでもらってきたという、領収書と受領書まで公開。高島屋の対応を疑問視する声は残るものの、いちおう彼女の勝利となった。

「明日花はここ数年、女性人気が高く、先日発売した初のフォトエッセイは大ヒット。Instagramのフォロワーは約150万人で、彼女のメイクやファッションに憧れる女性が世にあふれている。今回のエルメスタワーも、そんなフォロワーウケを狙ったものだったが、思わぬところからケチがついてしまった。正直、ここまで必死にならなくても……というところですが、結果として、総額285万円ものプレゼントをされたことを世間にしれっとアピール。こういった強気なところも女性たちから支持されている一因なんです。この騒動に乗じて、プレゼントの主から”迷惑をかけたお詫び”と、さらにもう1個、バーキンをもらったそうですし」(芸能ライター)

 明日花のSNSが炎上したのは、今回が初めてではない。昨年5月13日、自身のInstagramに「Happy mother’s day!」というコメントとともに、愛犬と花束が一緒に写った画像を公開。一見すると愛犬がウインクしているようだが、よく見ると花束をバックに撮影するためか、左手で犬をわしづかみにし、かなり高い位置にまで持ち上げていることが判明。これに対し、犬好きのユーザーから「犬をインスタ映えに利用するな!」といった批判が相次ぎ、この時は反論することなく投稿を削除している。

 アンチに執拗に攻撃されるのも、人気者の証し、といったところか。

 

SixTONES(ストーンズ)に“ゴリ押し”のバッシングも、ジャニーズJr.ファンの絶大支持はホンモノ!

今月27日発売の女性誌「anan」(マガジンハウス)で表紙を飾るなど、ジャニーズJr.でありながらデビュー組にも引けをとらない活躍を見せはじめた「SixTONES(ストーンズ)」。今月16日にはKANSAI COLLECTION 2019 SPRING/SUMMER」のシークレットゲストとして登場したが、そんな彼らに対して“ゴリ押し”という声が出ている。

 SixTONESは2015年に結成された、髙地優吾、京本大我、田中樹、松村北斗、ジェシー、森本慎太郎の6人組グループ。京本大我は俳優・京本政樹の息子で、森本慎太郎は元Hey! Say! JUMP・森本龍太郎の弟だ。

SixTONESの猛烈売りに着手した滝沢秀明
 SixTONESは、ジャニーズ事務所が「推しているジャニーズJr.」のひとつであることは間違いないだろう。

 ジャニーズ事務所の子会社でジャニーズJr.のプロモーションやマネージメントをする「ジャニーズアイランド」の社長に就任した滝沢秀明がまず手をつけたのは、SixTONESであった。

 滝沢は昨年11月、SixTONES「JAPONICA STYLE」のMVをプロデュースし、YouTubeで公開。ジャニーズアイランドはバーチャルアイドルやライブの動画配信など、今までのジャニーズにはなかったデジタル領域への進出を進めているが、SixTONESはその先陣を切る役割を担ったのだった。また、今月29日から公開される『映画 少年たち』(製作総指揮ジャニー喜多川)へも、メンバー全員が出演している。

ジャニーズファンからの支持は厚いが、世間の知名度はまだ低い
 事務所のプッシュと本人たちの努力・実力が認められ、SixTONESはジャニーズファンからの支持を着実に増やしている印象だ。

 まず、YouTubeの「ジャニーズJr.チャンネル」でSixTONESの動画は安定して30万以上の再生回数をたたき出している。また、非公式で行われている「ジャニーズ楽曲大賞2018」の「未音源化楽曲部門」では2位にランクイン。今月21日から行われる単独ライブのチケットも、ツイッターでは落選を悲しむファンが続出していた。

 女性ファッション誌「ViVi」(講談社)が発表する「国宝級NEXTイケメン」ランキングの2018年上半期では、1位のKing&Prince(以下、キンプリ)・平野紫耀に続いて松村北斗が2位にランクイン。下半期でも同じく2位に入り、「クールとかわいい」の両方を兼ね備えていると評価されている。

 とはいえ、ジャニーズファンの間では人気の高いSixTONESだが、世間一般の知名度はまだまだ低いのが現実。その差が一部ネット上で“ゴリ押し”と揶揄される原因だろう。

 だが、昨年デビューしたキンプリも“ゴリ押し”と言われるほどメディアに多数露出したことで、ジャニーズファン以外にも知名度を広げ、人気を得ることができたといえる。

 「国宝級NEXTイケメン」2位の松村は、4月スタートの松坂桃李主演ドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)にレギュラー出演することが決まっている。世間一般の知名度を上げファンを増やすことに成功すれば、SixTONES の“ゴリ押し”というイメージも早々に消えるだろう。

高橋一生の好感度が急降下!? 私生活を明かしてドン引きされた芸能人たち

 いま大ブレイク中の俳優・高橋一生が、今年2月放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演。番組内で“トイレを手で洗う”と明かして、視聴者からドン引きの声が続出している。

 高橋は素手によるトイレ掃除について、「スポンジとかより汚れに届くので」「(素手だと)汚れとかの感覚を感じる」と説明。この習慣は祖母から受け継いだものらしく、高橋は「最初は嫌だったけど、汚れは取れるんですよ」と力説していた。

 この暴露にネット上からは、「手で洗うにしても限界があるよね。普通に引くわ」「自分しか使わないトイレでも素手は無理」「不衛生で最悪。その手で作った料理とか食べたくない」「いくら手を洗ってるとはいえ、周りの人はこの事実を知ったら触られたくないよね」「いくらイケメンでも、これは無理だわ……」などの声が続出している。

 今回は高橋のように、私生活を明かしてドン引きされた芸能人たちをご紹介していこう。

 

●峯岸みなみ

 AKB48の峯岸みなみは、ズボラな私生活を明かしてスタジオをドン引きさせたことがある。2016年放送の『踊る! さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出演した峯岸は、“家事がダメ”という私生活を暴露。洗濯物を浴室乾燥させ、次に使うまでそのままにしておくという“雑な生活”を明かした。

 さらに料理もできないそうで、久しぶりに土鍋を取り出したら重くて鍋が床に落下。その鍋からいつのモノかわからない食べ残しが飛び出して、台所に飛び散ったというエピソードを話した。他にも峯岸は、「箸は食べるときに口が触れる先端しか洗わない」「ペットボトルをベランダに1年放置した」「布団のシーツは汚れた時だけ取り換える」などの話を披露。スタジオをドン引きさせた峯岸のエピソードに、ヒロミは「お前、もう喋んないほうがいいよ!」とツッコミを入れている。

 

●本郷奏多

 俳優・本郷奏多は、潔癖すぎるエピソードで周囲をドン引きさせた芸能人。17年放送の『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)に出演した本郷は、「小銭を持ち歩かない」と明かした。その理由は「何千人、何万人という人が触り続けてきた」「昭和30年の小銭もある。数十年前の菌がずっと残ってる」から。またプールや温泉については「他人の体液がにじみ出たもの」と語り、入ることができないという。

 本郷の度が過ぎた潔癖に、ネット上からは「催眠術か何かで直せば? さすがに異常だよね」「ドン引きなんだけど。こういうキャラ設定のやつ大嫌い」「どんな育て方されたんだろう。親の顔が見てみたい」「ビジネス潔癖っぽいよね? 検索すればプールで遊んでる画像とか出てくるし……」といった声が上がっている。実はネット上には、友達とプールに入っている本郷らしき人物の写真が。楽しそうにプールへ入る本郷を見た人は、彼の潔癖を“ビジネス”だと疑っているようだ。

『さすらい温泉 遠藤憲一』に尾崎紅葉もびっくり!?『金色夜叉』執筆した宿で、女体にボディ書道

「遠藤憲一が俳優を引退して温泉で派遣の仲居をやっている」という設定のフェイクドキュメンタリー風人情ドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)第9話。他人の恋路におせっかいなほど首をねじ込む健さんこと遠藤憲一。振り返りましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

俳優を引退するのも想定内?

 毎度恒例の遠藤のリアル知人へのインタビュー。

 今回はいよいよ「遠藤が俳優を辞めようとしている」という核心にせまる質問をぶつける。

「え? それは本当の話ですか?」

「はい」

 驚く30年来の友人・伊藤さんに、いけしゃあしゃあと答えるディレクター。

 伊藤さんの反応から見るに、この時点では番組がフェイクドキュメンタリーであるとは伝えていない感じだ。

 驚く伊藤さんの反応よりも、堂々と素人に嘘をつくディレクターのトーンにニヤついてしまう。

 しかし、もっと驚くかと思われた伊藤さんだが、「あんまり驚かないかも、もしそうだったとしても。ていうのは……」。

 気になるところでインタビューシーンは終了、次回へ持ち越し。気になります。

 

『金色夜叉』執筆の地でボディ書道

 今回、健さんが訪れたのは静岡・修善寺。

(遠藤は仲居の時は中井田健一と名乗り、かつ健さんと呼ばれたがる。)

 ここが夏目漱石や芥川龍之介ら、文人墨客に愛された地であるというのが今回のキモ。

 目の前を流れる桂川で、井伏鱒二もよく釣りをしていたらしいし、今回働く新井旅館にも川端龍子や横山大観の書が飾られている。あちこちに作家や書家らの息吹を感じられるので、文学好きには二度美味しい温泉地だ。

 そんな中あらわれた客人はギャル丸出しのなちょす(なちゅ)。

「てか鯉ってバカじゃね? ガンガン(餌)食うしヤベー」と、撮影のためとはいえ心配になるくらい錦鯉に餌をあげて喜んでる。ヨーロッパなら虐待になるレベル。

「けんけん」と呼ばれタジタジの健さんがだが、実は彼女は若き書道界のカリスマ。

 夜中に女将(並木塔子)の肉体に筆で文字を書き「いや~ん先生、感じちゃううう」と、あえがせてしまうほどの大物。

 なんだこれ? と思ったが、演じるなちゅは本物の書道7段。

 以前レギュラー出演していた『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)では明石家さんまに「蕎麦屋の前」と呼ばれるほど信楽焼(たぬきのアレ)然とした風貌なのに、腕前は師範代クラス(事実、師範代である)だというから驚きだ。

「パラパラの角度で~」と鯉に餌を投げて騒いでいた姿からは、想像がつかない。

 しかも今回披露したのは、ただの書道ではなく、なちゅが近年押してる「ボディ書道」。

 女将の地肌(胸)に『金色夜叉』と書き殴ってある先週の予告でも異彩を放っていたシーンなのだが、なんと作者の尾崎紅葉が『金色夜叉』を執筆したのが、この宿。館主とも親交が深いとホームページにも記されている。

 まさか120年後に同じ場所で「ボディ書道」の題材にされるとは、尾崎も夢にも思わなかっただろう。しかも、なちゅに。

 というか撮影を許可した新井旅館がまず凄い。

 今回のメインのマドンナはなちゅでも女将でもなく、宿泊客として一人でやって来た矢部グループの令嬢・矢部順子(阿部純子)。

 特別室しか空いてないので若い女性1人で泊まるのは大変では……と断られかけるも「お金ならあります!」の痺れる一声で逗留決定。死ぬまでに一度は言ってみたい言葉。

 実は財閥の会長である父親の決めた結婚から逃げて来た順子。

 父親の部下に捕まり、連れ去られそうになるも、健さんの必殺「警察に電話をするフリ」でことなきを得る。さすが現役役者・遠藤憲一。

 実際に警察を呼んだのか? という順子の問いに「呼んだフリです。ケータイ持ってないんで」と答えたのは哀愁があってよかった。

 助けてくれた人の最初の個人情報が「今時ケータイ持ってない奴」という哀愁。

 

人力車もトランクから出て来たのか?

 修善寺で、束の間の自由を満喫する順子と、そのお供する健さん。足湯やスマートボールを楽しむ伊豆版ローマの休日。先のことを忘れるように刹那的に今を楽しむ順子の姿が物悲しい。

 小説家を目指すフリーターの彼氏との結婚を諦め、親の決めた相手と結婚するレールに乗りかかかろうとする順子。

 しかし順子の本心を感じ取った健さんは、今回も例のごとく、なんでも出てくるトランクバッグを開ける。

 今回、健さんが扮したのは車夫。人力車を引っ張り、街を駆ける、あの『はいからさんが通る』とかに出てくるやつ。

 おそらくあのレトロな人力車もトランクから出てきたのだろう。物理的に無理とかそういう話は置いておこう。これはそういうドラマだからいいのだ。必要ならオスプレイでもトマホークでも、あのトランクから出てくるのだろう。そういうドラマだから。

 なちゅや女将の協力もあり、父親の手下たちから順子を奪還した健さんは、彼氏の待つ教会へと順子を乗せて駆ける。

 地下足袋履いた車夫姿が異様に似合う健さん。

 今までの扮装の中でも傑出した似合い方。

 車夫としてさまざまなお客と関わる人情ドラマもいいかもしれない。

 実は順子は父親の巨大な力で、彼氏の小説家デビューを邪魔されるのを恐れて身を引こうとしていたのだが、健さんは文壇にパイプのある新井旅館に頼み、この彼氏の今後を守ってくれるよう根回ししておいた。

 持つべきものはコネと縁故だ。

 ボディ書道の下地にされて喘いでいたあの変態っぽい女将に、そんな力があるのか謎だが、現実世界では文壇に影響力があるのかも知れない。

 今回は、なちゅが少ない出番ながらいいスパイスとして働き、地味になりがちなストーリーを引き締めていた。

 バカだけど、ここ一番は頼れるムードメーカー的存在としてたまに出てきてほしい。

 次回は山形・銀山温泉。

 またなちゅが来て、開高健になぞらえ女体に「フィッシュ・オン」と書くのを楽しみにしています。
(文=柿田太郎)

『さすらい温泉 遠藤憲一』に尾崎紅葉もびっくり!?『金色夜叉』執筆した宿で、女体にボディ書道

「遠藤憲一が俳優を引退して温泉で派遣の仲居をやっている」という設定のフェイクドキュメンタリー風人情ドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)第9話。他人の恋路におせっかいなほど首をねじ込む健さんこと遠藤憲一。振り返りましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

俳優を引退するのも想定内?

 毎度恒例の遠藤のリアル知人へのインタビュー。

 今回はいよいよ「遠藤が俳優を辞めようとしている」という核心にせまる質問をぶつける。

「え? それは本当の話ですか?」

「はい」

 驚く30年来の友人・伊藤さんに、いけしゃあしゃあと答えるディレクター。

 伊藤さんの反応から見るに、この時点では番組がフェイクドキュメンタリーであるとは伝えていない感じだ。

 驚く伊藤さんの反応よりも、堂々と素人に嘘をつくディレクターのトーンにニヤついてしまう。

 しかし、もっと驚くかと思われた伊藤さんだが、「あんまり驚かないかも、もしそうだったとしても。ていうのは……」。

 気になるところでインタビューシーンは終了、次回へ持ち越し。気になります。

 

『金色夜叉』執筆の地でボディ書道

 今回、健さんが訪れたのは静岡・修善寺。

(遠藤は仲居の時は中井田健一と名乗り、かつ健さんと呼ばれたがる。)

 ここが夏目漱石や芥川龍之介ら、文人墨客に愛された地であるというのが今回のキモ。

 目の前を流れる桂川で、井伏鱒二もよく釣りをしていたらしいし、今回働く新井旅館にも川端龍子や横山大観の書が飾られている。あちこちに作家や書家らの息吹を感じられるので、文学好きには二度美味しい温泉地だ。

 そんな中あらわれた客人はギャル丸出しのなちょす(なちゅ)。

「てか鯉ってバカじゃね? ガンガン(餌)食うしヤベー」と、撮影のためとはいえ心配になるくらい錦鯉に餌をあげて喜んでる。ヨーロッパなら虐待になるレベル。

「けんけん」と呼ばれタジタジの健さんがだが、実は彼女は若き書道界のカリスマ。

 夜中に女将(並木塔子)の肉体に筆で文字を書き「いや~ん先生、感じちゃううう」と、あえがせてしまうほどの大物。

 なんだこれ? と思ったが、演じるなちゅは本物の書道7段。

 以前レギュラー出演していた『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)では明石家さんまに「蕎麦屋の前」と呼ばれるほど信楽焼(たぬきのアレ)然とした風貌なのに、腕前は師範代クラス(事実、師範代である)だというから驚きだ。

「パラパラの角度で~」と鯉に餌を投げて騒いでいた姿からは、想像がつかない。

 しかも今回披露したのは、ただの書道ではなく、なちゅが近年押してる「ボディ書道」。

 女将の地肌(胸)に『金色夜叉』と書き殴ってある先週の予告でも異彩を放っていたシーンなのだが、なんと作者の尾崎紅葉が『金色夜叉』を執筆したのが、この宿。館主とも親交が深いとホームページにも記されている。

 まさか120年後に同じ場所で「ボディ書道」の題材にされるとは、尾崎も夢にも思わなかっただろう。しかも、なちゅに。

 というか撮影を許可した新井旅館がまず凄い。

 今回のメインのマドンナはなちゅでも女将でもなく、宿泊客として一人でやって来た矢部グループの令嬢・矢部順子(阿部純子)。

 特別室しか空いてないので若い女性1人で泊まるのは大変では……と断られかけるも「お金ならあります!」の痺れる一声で逗留決定。死ぬまでに一度は言ってみたい言葉。

 実は財閥の会長である父親の決めた結婚から逃げて来た順子。

 父親の部下に捕まり、連れ去られそうになるも、健さんの必殺「警察に電話をするフリ」でことなきを得る。さすが現役役者・遠藤憲一。

 実際に警察を呼んだのか? という順子の問いに「呼んだフリです。ケータイ持ってないんで」と答えたのは哀愁があってよかった。

 助けてくれた人の最初の個人情報が「今時ケータイ持ってない奴」という哀愁。

 

人力車もトランクから出て来たのか?

 修善寺で、束の間の自由を満喫する順子と、そのお供する健さん。足湯やスマートボールを楽しむ伊豆版ローマの休日。先のことを忘れるように刹那的に今を楽しむ順子の姿が物悲しい。

 小説家を目指すフリーターの彼氏との結婚を諦め、親の決めた相手と結婚するレールに乗りかかかろうとする順子。

 しかし順子の本心を感じ取った健さんは、今回も例のごとく、なんでも出てくるトランクバッグを開ける。

 今回、健さんが扮したのは車夫。人力車を引っ張り、街を駆ける、あの『はいからさんが通る』とかに出てくるやつ。

 おそらくあのレトロな人力車もトランクから出てきたのだろう。物理的に無理とかそういう話は置いておこう。これはそういうドラマだからいいのだ。必要ならオスプレイでもトマホークでも、あのトランクから出てくるのだろう。そういうドラマだから。

 なちゅや女将の協力もあり、父親の手下たちから順子を奪還した健さんは、彼氏の待つ教会へと順子を乗せて駆ける。

 地下足袋履いた車夫姿が異様に似合う健さん。

 今までの扮装の中でも傑出した似合い方。

 車夫としてさまざまなお客と関わる人情ドラマもいいかもしれない。

 実は順子は父親の巨大な力で、彼氏の小説家デビューを邪魔されるのを恐れて身を引こうとしていたのだが、健さんは文壇にパイプのある新井旅館に頼み、この彼氏の今後を守ってくれるよう根回ししておいた。

 持つべきものはコネと縁故だ。

 ボディ書道の下地にされて喘いでいたあの変態っぽい女将に、そんな力があるのか謎だが、現実世界では文壇に影響力があるのかも知れない。

 今回は、なちゅが少ない出番ながらいいスパイスとして働き、地味になりがちなストーリーを引き締めていた。

 バカだけど、ここ一番は頼れるムードメーカー的存在としてたまに出てきてほしい。

 次回は山形・銀山温泉。

 またなちゅが来て、開高健になぞらえ女体に「フィッシュ・オン」と書くのを楽しみにしています。
(文=柿田太郎)

『あいのり』シャイボーイ投入で”でっぱりん劇場”が加速……もう、おなかいっぱいです!

人気恋愛ハウツーブログ「ハッピーエンドを前提として」(https://www.zentei-happy-end.com/)のウイさん(36歳未婚彼女ナシ)が、青春時代に夢中になった『あいのり』の新シリーズをウォッチ! 

<※これまでのあらすじはこちらから>

#19 「キルギスの誘拐結婚」映像で『あいのり』は何を伝えたいのか?

 ラブワゴンはシーズン2最後の国となるキルギスを走ります。ドライバーの友人宅で夕食をごちそうになるメンバー。水餃子のように見える家庭料理が、普通においしそうです。しかし、ほんわかしているのもつかの間、衝撃的な映像が流れます。

 かつて、キルギスで習慣になっていた「アラ・カチュー」と呼ばれる「誘拐結婚」の映像です。男性が、結婚したい女性を拉致するのです。形式上の「拉致」ではなく、本当の拉致です。7年前にアメリカのドキュメンタリー番組が取材したという、実際の拉致の映像が流されます。村に住む18歳の女の子を、その子に惚れた21歳の農家の男性が男友達複数人と協力し、無理やり車に押し込んで走り去るのです。男性の家に着くと、少女は年配の女性たちに取り囲まれ、結婚の説得を受けます。説得は、時には数日に及ぶこともあるそうです。18歳の少女が拉致られ、知らない場所で、知らない大人たちに囲まれ、結婚の説得をされる――。冷静な判断ができる状況ではありません。日本で問題になっている、脅されて無理やりAVに出演させられる女の子を連想してしまいます。

 キルギス政府は1994年にこの制度を禁止していますが、果たして『あいのり』は、これを流すべきだったのでしょうか? 拉致される際、「ママー!!」と、悲鳴と呼ぶには生易しすぎる声にならない声を上げながら泣き叫ぶ少女。拉致する男性の中には笑顔も見えます。少女が車から引きずり出されるシーンでは生脚があらわになり、下着まで見えてしまっています。ストレートに言えば、強姦を連想させるシーンなのです。

 貧困、差別、戦争の傷痕、医療問題……。これまで『あいのり』は世界中の問題を取り上げてきました。地上波の頃からそうでした。これは、理解できます。勉強になることも多いです。でも、それでも、今回の誘拐結婚は流すべきではなかったような気がします。誘拐結婚を取り上げるにしても、実際の拉致現場のショッキングな映像は、流すべきではありませんでした。なぜなら、『あいのり』は恋愛バラエティだからです。その後の番組に集中できないくらい、衝撃的な映像でした。

 番組では誘拐結婚でも幸せな生活を送る夫婦の様子や赤ちゃんを映し、こんなナレーションで締めます。

「決して許されないキルギスの誘拐結婚。しかしそこには『幸せだ』と語る夫婦の笑顔。そして、新しい命が生まれたのもまた現実である」

 だから? なんなんでしょう? 誘拐結婚させられた女性全員が、ハッピーな結婚生活を送っているのでしょうか? さまざまな愛の形があります、というメッセージなのでしょうか? 『あいのり』のキャッチコピー「真実の愛を探す旅」のために必要な映像だったのでしょうか? 僕は、これっぽっちもそう思いません。

 もしそうではなく、世界中で起こっている問題に警笛を鳴らすためであったのならば、誘拐結婚で不幸になっている女性にもフォーカスを当て、問題提起するべきでした。

 前回のレビューから『あいのり』の展開に疑問を感じていることを書いてきましたが、今回が一番理解できませんでした。僕たちが10代の頃に夢中になった『あいのり』は、もう存在しないようです。これは『あいのり』が地上波という「縛りやしがらみ」の多い場からNetflixという「自由が利く」場で進化したのではなく、明らかな退化です。

 東大卒のAI(エーアイ)の告白を断り、3カ国想い続けてきた美容師の英クン一直線かと思いきや、でっぱりん、今度は女性不信のアパレル・じゅんきですか。OK、告白してすぐ帰ってほしい。じゅんきと末永くお幸せに。あざした!

 これでレビュー終えたい気持ちです。

 本当にもう、でっぱりんの、でっぱりんによる、でっぱりんのための『あいのり』は飽きました。でも、彼女が悪いわけではありません。一生懸命恋愛しています。でっぱりんに頼りっきりの『あいのり』に問題があるんです。Twitterで「あいのり観ている方、感想をDMでください」とつぶやいたところ、30通を超えるDMが届きました。そして、そのほとんどが「僕たち、私たちは、でっぱりんでおなかいっぱいです」というメッセージでした(同時に、「スタジオメンバーがつまらん」「女3人で同じような意見ばっかり」「ゲストほとんどしゃべらないし」「オードリーがいた頃のほうがいろいろな意見が出て面白かった」「春日と若林出せ」「私たちのオードリー返せ」といった意見も多かったです)。

 少し脱線しましたが、僕だけじゃない。視聴者は、でっぱりんに飽きています。しかし、シーズン1の人気メンバー・シャイボーイや、かすがまで引っ張り出してきて、でっぱりん劇場を加速させる『あいのり』。パティシエ見習いのトムが劇団主宰の桜子にアタックするのも「でっぱりんのフィナーレの前座」に見えてしまう僕は性格が悪いのでしょうか?

 トム、最後の最後に好感度ブチ上がりました。学生時代は格闘技を学び、心技体の道を歩んできた僕にとって、すぐ泣いたり、ビューラーやコンシーラーを持ち歩くトムは嫌いなタイプの男でした。でも、たくさんのバラの花が並んだ見事なケーキを作り、テンパりながらも桜子に告白し、返事について「フィフティフィフティ」を「ハーフ&ハーフ」と言い間違える彼のことが少し好きになりました。「俺と一緒に日本に帰ってくださいではなくて、俺と一緒に日本に帰ったら幸せにするよって気持ちを伝えたほうがいい」というシャイボーイのアドバイスなんか聞かなくてもいい。自分の気持ちを、自分の言葉で伝えられたなら、それでいいじゃないか、トム。「お前の泣き芸はもういい」とか言ってごめん、トム。告白、良かったよ、トム。グッときた。来週、幸せになって日本に帰れるといいね。

 そして、何よりも僕が大絶賛してきた「萌え袖の天才・みゃあ」が一言もしゃべらず。怒るで、ほんまに。

◆毎週木曜新エピソード配信中『あいのり Asian Journey SEASON2』<https://www.netflix.com/jp/title/80174280>

 

ウイさんの初の著書『ハッピーエンドを前提として』(KADOKAWA)が好評発売中。彼氏がいてもいなくても、結婚しててもしてなくても、女も男も、みんなで読みたい恋愛指南書です。

『後妻業』最終回 原作を読んでいると逆に予想がつかない衝撃展開! やはり高橋克典が最強だった

『後妻業』(フジテレビ系)最終回「衝撃の最終回!黒い取引!勝つのは誰か!悪女の運命はいかに」

 視聴者の気を少しでも引こうという作戦なのか何なのか分からないが、最近のドラマはやたらと「衝撃の~」という煽り文句が使われている。

 その多くは、大して衝撃的でもないフツーの内容なのだが、『後妻業』の最終回は、確かに衝撃的で予想不可能な展開だった。

(前回までのレビューはこちらから)

やはり高橋克典が最強だった

 中瀬朋美(木村多江)から依頼を受けて「後妻業」の裏を調査していた探偵・本多芳則(伊原剛志)から殺人の証拠と引き替えに3,000万円を要求された柏木亨(高橋克典)。

 ヤクザ・舟山善宣(松尾諭)からも父親の慰謝料として5,000万円を要求されているし、もう絶体絶命!

 何だかんだで武内小夜子(木村佳乃)と柏木の「後妻業」コンビが最後に懲らしめられて終わるのかな……と思いきや、ここから気持ちよくどんでん返ししまくった。

 前回、小夜子の息子・黒澤博司(葉山奨之)は、柏木からもらった小遣いを持って、さっそくシャブを買っていた。しかし実は、舟山組がシャブを扱っている証拠写真を入手するためのおとりだったのだ。

 柏木はこの写真と引き替えに、逆に舟山へ1億円を要求する。

 本多と、本多の刑事時代の部下にも協力を仰ぎ、1億円を持ってきた舟山組の連中を一斉に逮捕し、1億円だけをゲット。

 最後は小夜子、柏木、朋美、本多、みんなで仲良くワッハッハという、急展開にもほどがある結末だった。

 確かに衝撃的だが、かなりムリヤリ感のある強引などんでん返し! ただ、振り返ってみると確かに(うっすらと)伏線は張られていたのだ。

 朋美&本多チームは、当初の「朋美の父親を殺した小夜子への復讐」という目的から、「金が手に入ればオッケー」という方向にシフトしていた。

 ほぼ忘れていたけど、本多がかつてマル暴の刑事だったというのも重要な伏線だった。

 刑事時代、舟山組を何度も検挙しようとしていたが、そのたびに逃げられて悔しい思いをしていたという。その悔しい思いが、敵対関係にあった柏木からの、かなりムチャめな計画に乗る理由付けとなったのだ。

 この計画を実行するのに絶対に必要な、現役警察官の協力者・橋口(平山祐介)も、確かに以前、チョロッと出てましたわ。……ホントにチョロッとだったので存在を完全に忘れていたけど。

 強烈に反発しあっていた小夜子と朋美も、お互いの心の闇を知ることで共感しあい、徐々に「仲良くけんかしな」状態になっていた。

 その上、後妻業で手に入れた金はほとんど寄附していたということ。「死にたい」と言っていた老人たちはみんな、小夜子が手をくだすまでもなく、自ら死んでいったのだということを明かされ、小夜子と朋美も和解ムードに。

 結局、ヤクザを騙し、本多をたきつけ、小夜子&朋美を手玉に取って計画を成功させた柏木。

 やはり高橋克典最強ドラマだった。

 ドドドーッとこれまでの種明かしが繰り広げられた最終回において、よく分からなかった……というより、必要なかったんじゃないかというエピソードは、小夜子の死んだふり。

 息子(弟)である博司と言い争ったイキオイで首を絞められた結果、原作小説ではホントに死亡していたし、映画版では死んだと思ったらギリギリ生きていた。

 そして、ドラマ版では「死んだふりをしていた」というよく分からない展開。

 ヤクザを騙して金を奪っただけに、息子を巻き込みたくなく、死んだと思わせたかった……ということらしいが、結局すぐに「死んだふりや」と博司にネタばらししていたし、このエピソード、丸ごと必要なかったんじゃないかと。

 原作小説&映画版では重要なポイントとなる印象的なエピソードだったので、ドラマ版にも一応入れてみたというところだろうが、オチが「死んだふり」というのはワケが分からなかった。

 今回のドラマ版。原作や映画から大きく改変されているため、原作と同じエピソードが起こっても、結末はまったく違うところに着地するというケースが多い。

「ここからあの展開に……ならないんかーい!」

 原作小説や映画版を知っていると、逆にミスリードさせられて混乱するという、珍しいドラマ版だ。

 原作ファンを驚かせるため、わざとこういう構成にしているのかもしれないが。

 

コンフィデンスマンの世界へようこそ!?

 最終回を見終え、このドラマ全体を振り返ってみると、やはり同じフジテレビ系列のドラマ『コンフィデンスマンJP』からの影響を強く感じた。

 コメディノリではじまり、物語が進展していくにつれ、ウェットなエピソードやシリアスな駆け引きが繰り広げられ、緊張感が高まりきったところで、ハチャメチャな種明かしが披露されるという展開。

『コンフィデンスマンJP』は1話完結で、『後妻業』は1クール通してという違いはあるものの、ドラマの構造が非常に似ている。

 やたらとハイテンションで露悪的な詐欺師という設定からして、意識しているのは間違いないだろう。

 最終回で小夜子は、後妻業で手に入れたお金はほとんど寄附しているし、老人たちの殺人にも手を染めていないと語っていた。

 しかしラストシーンでは、注射器や寄附の証明書が捨てられたごみ箱が。……やっぱり小夜子は老人を殺していたし、金もガッツリ貯め込んでいるのでは!?

「目に見えるものが真実とは限らない。何が本当で、何が嘘か。コンフィデンスマンの世界へようこそ!」(『コンフィデンスマンJP』の決めゼリフ)

 みたいなエンディングだ。

 原作小説の後味が悪い結末や、映画版のボンヤリとした終わり方に比べると、スカッと痛快なハッピーエンドで楽しく見ることのできたドラマ版。

 脚本の粗も目立ったが、お茶の間で見るテレビドラマとしては正しいアレンジだったんじゃないだろうか。

(文とイラスト=北村ヂン)