ビッグマミィ美奈子『ザ・ノンフィクション』が切り取った現夫の苦悩

2006年から2013年まで通算20回も放送された人気番組『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日系)から、タレント化した「ビッグダディ」こと林下清志さんと、番組後半でビッグダディの妻だった美奈子さん。二人は離婚し、美奈子さんは2015年5月に元プロレスラー・佐々木義人さんと再婚、2017年4月に第七子となる六女を、そして昨年12月には第八子となる七女を出産した。ビッグダディとの離婚直後は、自伝本『ハダカの美奈子』(講談社)を上梓し、メディア露出も多かった美奈子さんだが、最近は育児を中心の日々を送っているようだ。

 今月3日に放送された『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)では、「新・漂流家族 前編」と題し、美奈子さんの現在の家族に密着。主に美奈子さんが七女を妊娠している時期の出来事なのだが、ネット上では、美奈子の現夫・義人さんの言動が「モラハラ」ではないのかという指摘が相次いだ。番組後編は10日にオンエア予定となっている。

 まもなく36歳になる美奈子さんの子どもは全部で8人。最初の夫との間に誕生した長男、長女、次女、三女、四女。林下氏との間に誕生した五女。そして義人さんとの間に誕生した1歳の六女、0歳の七女で、紛れもない大家族だ。番組は、明るいバラエティ色の強かった『痛快!ビッグダディ』とは違った視点で、大家族を追っていた。

 美奈子さんと義人さんは共通の知人を介して出会って交際、美奈子さんがバセドウ病を患ったことがきっかけで2015年5月に入籍している。美奈子さんの子どもたちに懐かれ「いいなってなっちゃった」という義人さんは、美奈子さんが手術で1週間入院した際に子どもたちの面倒を見て「もうほっとけなくなっちゃった」と振り返る。

 結婚直後、埼玉県に4LDKの中古住宅を35年ローンで購入。怪我でプロレスを引退した義人さんは現在バスの運転手として働く。自伝本出版やブログ収入、テレビ出演で“荒稼ぎ”したとの噂もあった美奈子さんだが、家計が潤っているわけではないようだ。

 結婚や再婚、自身のタレント活動に伴い、子どもたちを連れ、小豆島、宮崎、千葉、東京とまさに「漂流」してきた美奈子さんは、「今が一番平和」「住むところがあるし、ごはんも食べれてるし」「前なんてごはんも……米ないとか」と、現在の生活に幸せを感じているそうで、これ以上結婚で失敗したくないとの思いもある。だが実は、美奈子さんと綺麗好きで正義感の強い性格の義人さんとの価値観は微妙に食い違い、結婚直後から子育てを巡る言い争いが絶えない。

 義人さんは年頃の長男、長女との関係に頭を悩ませている。通信制高校に通いながらアルバイトしている長男は義人さんと喧嘩になって家を出た。高2の長女も「お父さんは頭が固い」「今は我慢して、18歳になってひとり暮らしできれば」と距離を置いている。これまで母は離婚と再婚を重ねてきたため、長男は「どうせ1年2年で離婚すんだろ」「お父さんって感覚はない」と冷めた見方だが、義人さんは「何で俺が美奈子と一緒になったかっていうと、お前らをもっと幸せにさせたかったから」「俺は絶対に別れないから」「友達みたいに聞いてやるから」「(困ったことがあれば)言ってきな、親子なんだから」と歩みよろうとする。

 ある時、長女の彼氏が家に訪ねてきたことを後で知った義人さんは、美奈子さんに怒りを爆発させ、「なんで内緒なの?」「あいつ(長女)部屋汚いしよ」「俺の家だぞ」などと詰め寄る。美奈子さんは反論するが、「話しても無駄」「気を付けろよって言われたら返事しろよ」と耳を貸す様子もなく、子どもの前で険悪な状態になってしまった。

 そんな中で美奈子さんの第八子妊娠が判明。嬉しそうな義人さんだったが「今回が本当に最後だよ」と口走り、美奈子さんは「お前が言うな。その言い方は酷い」と傷ついた様子を見せていた。

 昨年6月には、部屋が散らかっていることがきっかけで美奈子さんと言い争いになった義人さんが「離婚」を言い出し、家出。綺麗好きの義人さんは、自分が父親になったからには、子どもたちを清潔な環境で育てたいと考え、こまめに掃除している。だが子どもたちが部屋を片付けないのはしつけが悪いからだと美奈子さんを批判したという。

 長男や長女の件でも、美奈子さんが自分の意見をあまり聞こうとしないことに、義人さんは不満を抱いているようだった。一方、美奈子さんは、「妊婦で1歳児がいて、それでも離婚って言い出せちゃうんだ……『わかりました』って言ったの。なんか疲れちゃった」とやり切れない様子だった。

美奈子は自身の反省を「苦労ばかり」と振り返る
 美奈子さんの自叙伝『ハダカの美奈子』には、その半生が綴られている。子ども時代は父親に暴力をふるわれ、孤独からヤンキーになり、高校中退後の15歳で妊娠、16歳で第一子出産。第二子妊娠後に入籍したが、夫のDVやギャンブルに苦しみつつも次々と子どもを出産し、離婚している。一度はヨリを戻したが、再びDVに苦しみ、彼女はついに子ども連れてシェルターに避難した。ビッグダディと出会うよりも昔のことだ。

 ビッグダディと出会って再婚するも、夫婦のコミュニケーションは円滑にはいかず、あっという間に別居生活となり、わずか2年で離婚。義人さんとの結婚は、美奈子さんにとって4度目(三人目)の結婚だ。美奈子さんは自らを「恋愛依存」と称している。

 『ハダカの美奈子』において彼女は、自己弁護に終始し、自らの半生を「苦労ばかり」「波風ばっかの人生」と綴ったが、「あたしはそういう運命なんだろうなって思ってる」と諦めを見せていた。確かに苦労は多かっただろうが、いずれも「相手だけが悪い」というわけではない。

 たとえばシンナーや喧嘩、万引き、高校中退などの出来事を「友達のせい」にし、実家を出たくて「中学時代からしつこく求愛してきた、近所で評判のすんごいヤンキー」と、「結婚すれば実家を出られる。結婚するには、子どもを作ってしまえばいい」と考えて結婚。こうした内容が『ハダカの美奈子』には赤裸々に書かれているわけだが、どうにか精神的に自律して生きてほしいと思わずにいられない。

 どのような経緯を辿ったにしろ、現在は義人さんと出会い、再婚し、子宝にもまた恵まれた。おそらくだが、義人さんは、ギャンブル狂いで家に金を入れず暴力をふるい(性暴力も)傍若無人だったという最初の夫とも、頑固一徹で変わり者なモテ男のビッグダディとも、タイプが違う。少なくとも番組では、よくもわるくも“普通”の感性の義人さんが、美奈子さんとの家庭を“普通”の家にしたいと望み、良い夫、良い父であるために自分はどうすればいいのか迷い、悩んでいるように見えた。

 10日には「新・漂流家族 後編」として、一家のその後が放送される。

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『グッドワイフ』北村匠海のグダグダな姿に、「なんであんなに偉そうだったんだ」とツッコミ続出

 2月10日夜9時に、常盤貴子主演ドラマ『グッドワイフ』(TBS系)の第5話が放送される。これまでの視聴率は第1話10.0%、第2話11.5%、第3話9.6%、第4話9.0%と推移している。

 同ドラマは、常盤演じる弁護士・蓮見杏子が16年のブランクを乗り越えて法廷で活躍する物語。杏子は弁護士事務所の本採用をかけてライバル・朝飛光太郎(北村匠海)と競い合い、プライベートでは汚職疑惑で逮捕された検事の夫・壮一郎(唐沢寿明)のことを気にかけている。

 第4話では、かつて杏子の親友だった荻原奈津子(須藤理彩)の息子・翔平(佐藤緋美)が傷害致死容疑で逮捕される。事件が起きたのは、翔平が同じ野球部の中村明宏(前田旺志郎)とビルの屋上でタバコを吸っていた夜のこと。2人はビルの管理人に見つかって別の方向へ逃げ出したのだが、直後に管理人が階段から転落して死亡してしまった。

 朝飛は杏子が弁護すればいいと今回の案件を譲ろうとするが、杏子は壮一郎が逮捕された直後に、奈津子から連絡を絶たれたことを気にかけている。担当を請け負った朝飛は、無罪の立証が難しそうだという理由で示談を提案。しかし奈津子は翔平を信じ、裁判に持ち込むことを望んだ。

 杏子と朝飛は事件現場に赴き、明宏の証言を踏まえて事故の瞬間を検証。無罪立証の足掛かりになりそうなデータを集め、法廷に挑む。直前までは自信満々なそぶりを見せていた朝飛だが、実は法廷に立つのは初めて。証人喚問の段階で急にたどたどしくなってしまい、結局杏子が明宏への質問や裁判官への説得を全て引き受けた。明宏は管理人を突き落とす翔平の顔を見たと証言していたが、その時間は暗くてまったく顔が見えない。さらに杏子は、現場に残されていた靴の付着物から、ビルにもう1人別の野球部員がいたことを突き止める。

「朝飛は事務所の代表である多田征大(小泉孝太郎)や神山佳恵(賀来千香子)に、自分の有能ぶりをたびたびアピールしていました。しかし法廷ではまったくと言っていいほど役に立たず、裁判官からも心配されるほど。『全然ダメダメじゃん!』『あれだけ杏子を煽っておいて本番に弱いなんて』『なんであんなに偉そうだったんだ』と視聴者からツッコミの声が続出しています」(芸能ライター)

 第5話では、資産20億といわれるロックスター・東城数矢(宇崎竜童)が離婚訴訟に乗り出す。杏子は数矢の妻・ちなみ(銀粉蝶)の代理人となり、財産分与として11億円を請求することに。数矢の代理弁護人・栗山美咲(芦名星)は、なんと多田の元恋人。完全にペースを乱され苦戦する杏子のもとに、壮一郎が敵視している脇坂博道(吉田鋼太郎)の妻も離婚の相談に現れた。

「4話で杏子は、自分の子である隼人(小林喜日)と綾香(安藤美優)に向かって壮一郎との離婚を考えていると打ち明けています。隼人は覚悟を決めた表情で受け入れているのに対し、綾香は涙ぐみながら『しょうがないよね』と一言。視聴者からも『胸が痛くなるシーンだった』『この子たちには幸せになってほしい』と、悲しみの声が相次ぎました」(同)

 自分の問題も抱えながら、2件の離婚問題を抱えることになる杏子。果たして全てをうまくまとめることができるのだろうか。

「10戦1勝9敗」中学受験で不合格連発……「闇落ち」する親子と「立ち直る」親子の違い

“親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 今年も中学受験が終了した(2次募集などを除く)。中学受験は「1点差の勝負」と言われるほどに、僅差の戦いになっていくため「まさかの不合格」に呆然とする親子もまた多い。また受験に“絶対”はないので、当日のコンディション次第で、良くも悪くも“大どんでん返し”が起きてしまう世界である。ゆえに、波に乗れないと信じられないほど「合格切符」が遠のくケースも続出するのだ。そんな「まさかの不合格」をもらったとき、親の対応が、子どもの人生を左右することもある。今回は2人の女の子の話をつづってみたいと思う。

「もう、どこにも受かる気がしない!」と涙

 加奈ちゃん(仮名)も、合格切符をなかなか得られず、苦戦した受験生の一人だった。1月受験が不合格で、気落ちしたまま2月1日の安全校に臨んだが、まさかの不合格。完全に自信を失ったまま受けた翌日の本命校でも力を出し切れず撃沈。4日まで、連続して5校を受け続けたものの、一つも合格をもらうことができなかった。

 「もう、どこにも受かる気がしない!」と泣き喚く加奈ちゃんに、塾の先生はある学校を受験するように指導したという。そしてついに2月5日、8校めとなる、加奈ちゃんの母である幸美さん(仮名)いわく「聞いたこともないA学園」に合格を決めた。

 その後、幸美さんは、6日に行われるA学園よりも偏差値が高い学校の受験を強烈に推し、嫌がる加奈ちゃんを無理やり会場まで引っ張っていったという。そして、不合格。加奈ちゃんの受験は、1月校も含めると、10戦1勝9敗であった。

 加奈ちゃんは、A学園に進学したが、ある日筆者は、幸美さんからこんな相談を受けた。

「加奈が不登校になってしまいました。私のせいです……。時間を戻すのはどうすればいいですか」

 当時の幸美さんには、1勝9敗という結果も、A学園進学という事実も到底受け入れられるものではなかったそうだ。

「小学校1年生から中学受験塾に通わせていたのに、このザマか……って思ったら、もう情けなくて、悔しくて、それで、その気持ちをつい加奈にぶつけちゃったんです。『ママはアンタが恥ずかしい!』『こんなバカ学校にしか行けなかったのかって、近所のいい笑いものだわ!』って……」

 加奈ちゃんは現在、中学2年生に当たる年齢だが、A学園の入学式には出たものの、その後は家に引きこもった暮らしをしているそうで、幸美さんは加奈ちゃんの昼夜逆転生活に悩んでいるという。なぜあのとき、ひどい言葉をぶつけてしまったのか。どれだけ後悔しても、時間は戻らないのだ。

 A学園には、加奈ちゃんと同じようなパターンを辿った若葉ちゃん(仮名)という子が在籍している。現在、A学園の高校1年生である若葉ちゃんとその母・真純さん(仮名)に先日お会いしたのだが、「確かに2月の中学入試はつらかったです。“絶対確実”って言われていた学校も含めて、一つも合格が取れないので、もう、どこにも受かる気がしなかったですね……」と、本人が当時のことを振り返ってくれた。

 一体、彼女はどう立ち直ったのか。それは、塾の先生からのアドバイスと、A学園の先生からの言葉を、親子ともども「素直に聞いたこと」だったという。

「塾の先生がこう言ってくださったんです。『若葉にとっておきの学校があるぞ!』って。偏差値が本命校より15も低いんですが(笑)。でも、信頼していた先生がすっごく勧めてくださるから、『じゃあ、いいのかな?』って、単純にそう思いました」

 若葉ちゃんが、A学園の合格発表を迎えたのは、奇しくも本命校から2度目の不合格結果をもらった直後だったという。

「あの時、母も私もお葬式のような顔をしていたと思うんですが、A学園の先生が合格書類をくださる時に、本当に慈しむように、私に『ようこそ、よくいらしてくださいましたね』と言ってくれて。母が最初に泣いて、私も泣いて、ふと見たら、その先生も泣いていて(笑)、母に『私はここの学校がいい!』と言ったことを憶えています。あ、今、その先生は私の部活顧問なのですが(笑)」

 一方の真純さんは、「そうだったわね。あの時、ママが先に泣いちゃって、ごめんね(笑)」と微笑んでいたが、若葉ちゃんから「ママが『ここなら若葉を安心して任せられそう。若葉、頑張った、おめでとう!』って、顔をグチャグチャにしながら言ってくれたことが本当にうれしかった。ありがとう、ママ」と言われると、感極まってハンカチで顔を覆っていた。何年たっても、当時を思い出すと感情がこみ上げてくる……親子が全力で挑まなくてはいけないという中学受験の一面をよく表しているように思う。

「りんこさん、今は本命校に落ちたことも、神様が本当に若葉に合ったところへ導いてくれたからだと思っています。塾の先生にもA学園にも、もちろん若葉にも感謝です。自慢の娘です……」

 次期部長が内定している若葉ちゃんは今、常連である全国大会に向かって燃えている。

 今、思うような結果が出ずに気落ちされている中学受験生の母は多いことだろう。しかし、「まさかの不合格」を前にした親の心持ち次第で、未来は変わるように思う。筆者は長年の取材で「ご縁があった学校が一番良い学校」ということを確信している。なので、中学受験を終えた母は、不合格にとらわれ続けるのではなく、願うならば、今まで最高に頑張ってきたお子さんと一緒に、最後の小学校生活を楽しんでほしい。

『NCIS』『THIS IS US』がランクイン、1位はあの過激作! 2018年に最も視聴された米ドラマのトップ5

 2018年も、アメリカでは多くのテレビドラマが誕生した。「Netflix」「hulu」などの動画配信サービス(VOD)も台頭してきているが、シリーズを重ね、ファンを抱えているテレビドラマは、優秀なコンテンツともいえるだろう。世界的な情報調査会社ニールセンが発表した「2018年にアメリカで最も視聴されたテレビシリーズ トップ10」は、以下の通り。

■10位:『ザ・ヴォイス』(平均視聴者数1,250万人)
■9位:『NCIS: ニューオーリンズ』(1,270万人)
■8位:『ブルーブラッド~NYPD家族の絆』 (1,320万人)
■7位:『BULL/ブル 法廷を操る男』(1,470万人)
■6位:『グッド・ドクター』(1, 580万人)
■5位:『ヤング・シェルドン』(1,650万人)
■4位:『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』(1,790万人)
■3位:『THIS IS US 36歳、これから』(1,830万人)
■2位:『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』(1,870万人)
■1位:『ロザンヌ』(2,320万人)

 今回はこの中からトップ5に入ったドラマを紹介すると共に、その魅力を分析してみよう。

『NCIS』『THIS IS US』がランクインし、1位はあの過激作! 2018年に最も視聴された米ドラマのトップ5の画像1

 米CBS局で2017年9月から放送されている、『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』のスピンオフ番組。同作の人気キャラクター、シェルドン・リー・クーパー(ジム・パーソンズ)の子ども時代を描いたコメディで、ナレーションはジムが担当する。

 作品に登場するシェルドンは9歳。飛び級進学し、高校生活を送っている。超天才児だと自覚している彼の性格は、9歳にしてすでに横柄で傲慢でナルシスト。上から目線で人の間違えをズバズバ指摘するため、クラスメイトからも先生からも疎まれるが、本人はあまり気にしない。南部のド田舎の家庭に生まれた超天才児シェルドンは、家族にも「変わり者」扱いされているが、母親からたくさんの愛情を注がれ、メンタルは強いのだ。とはいえ、9歳の子ども。体は小さく、心も繊細なので、落ち込むこともまれにある。

 『ヤング・シェルドン』でシェルドンを演じるのはイアン・アーミテージ。『ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~』などのヒット作にも出演している天才子役で、ズバ抜けた演技力と長く難しい台詞も難なく覚えられる記憶力の良さで知られる。父親はミュージカル『Taboo』での演技が高く評価されたユアン・モートン、祖父は第13代米国務副長官リチャード・アーミテージで、祖父譲りの鋭い眼力で観客を惹きつける。

 同作が大ヒットとなったのは、『ビッグバン★セオリー』でシェルドンがよく子どもの頃の話をするため、「どんな子どもだったのか見たい」と思っていた人が非常に多かったからだろう。また、イメージ通りの生意気な子どもなのに、見た目が想像以上に愛らしいため、そのギャップに視聴者は惹きつけられていくのだ。

 アメリカではシーズン2まで放送されているが、シーズン3の更新はまだ発表されていない。『ビッグバン★セオリー』が今年でシーズン終了となるため、「『ヤング・シェルドン』もキャンセルになるのでは」という臆測も流れているが、高視聴率のため、しばらく続くとみられている。

『NCIS』『THIS IS US』がランクインし、1位はあの過激作! 2018年に最も視聴された米ドラマのトップ5の画像2

 米CBS局で2003年9月から放送されている、クライムサスペンスドラマ。同局で1995~05年に放送されていた『犯罪捜査官ネイビーファイル』のスピンオフで、アメリカ海軍やアメリカ海兵隊の将兵が関わる事件を扱う海軍犯罪捜査局の活躍を描いた作品。基本的に1話完結型だが、テロなど実際にあった事件をヒントにしたビッグスケール・ストーリーは数話にわたって描かれることもある。

 シーズンを重ねるごとに視聴率がうなぎ上りとなり、12年~13年に放送されたシーズン10では平均視聴者数2,100万人以上を記録。その後も安定した高視聴率を維持している。09年から『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』が、14年から『NCIS:ニューオーリンズ』がスピンオフとして放送開始されており、こちらも好調だ。

 犯罪系のドラマの中でも本作が長期間トップの座に君臨しているのは、マーク・ハーモン演じる主人公・ギブス捜査官の人間性が魅力的だから。硬派だが部下への愛情は強く、機械に弱いというチャーミングな一面も持っている。そんな彼が個性豊かな部下/仕事仲間と力を合わせて事件を解決していく過程は、見応えたっぷり。ショーン・マーレイ演じる頭脳迷彩でオタクっぽいマクギー捜査官、マイケル・ウェザリーが演じた口達者なディノッゾ捜査官、ポーリー・ペレットが演じた個性的で奇抜な科学捜査分析官のアビーなど、数多くの人気キャラクターも視聴者獲得に貢献している。長寿番組であるため役者の入れ替わりは多々あるものの、ギブスの人気が絶大であるため、視聴率にはさほど影響なし。2018年も難なくトップ5入りを果たした。

『NCIS』『THIS IS US』がランクインし、1位はあの過激作! 2018年に最も視聴された米ドラマのトップ5の画像3

 米NBC局で2016年9月から放送されている、ファミリードラマ。親世代を中心とした過去の話、3人の子どもたちの今(シーズン1では36歳)を混ぜ合わせながらストーリーが展開していく。シリアスなシーンもあればコミカルなシーン、涙なしでは見られない感動的なシーンもあり、ぐいぐいと視聴者を引き寄せていく。

 本作が人気となったのは、1980年代をリアルに再現した親世代の映像も一因だが、徐々に変化していく夫婦の愛情や子育ての難しさなどの普遍的なテーマがリアルに描かれたから。親は亡くなっても子どもたちの心の中で生き続け、子どもたちの人生に多大な影響を与えていることや、メインキャラクターの性格を表と裏、両方細かく描いている。養子や肥満、鎮痛剤依存など、アメリカが抱える問題も組み込まれ、多くの人々の興味を引き、共感を得た。

 また、シーズン1とシーズン2では雰囲気もがらりと変わり、視聴者を飽きさせずに視聴率を伸ばした。昨年9月に放送されたシーズン3の視聴率は下がったものの、評論家からは高く評価されている。日本ではNHKで19年4月からシーズン2が放送される予定だ。

『NCIS』『THIS IS US』がランクインし、1位はあの過激作! 2018年に最も視聴された米ドラマのトップ5の画像4

 米CBS局で2007年9月から放送されている長寿コメディ。IQ173を持つ物理学者のレナード(ジョニー・ガレッキ)と、同じくIQ187の天才シェルドン(ジム・パーソンズ)、彼らの友人である高学歴のオタク仲間、向かいの部屋に暮らす、ごく普通のブロンド美女の友人との日常をコミカルに描いた作品。

 天才であるがゆえの生きづらさや、一般人は思いもつかないような言動、オタクであるがゆえ滑稽になりがちな恋愛事情が大ウケし、放送開始直後から大きな話題に。一般人をバカにするのかと思いきや、素直で柔軟な彼らの思考がうまく表現されており、とりわけシェルドンのシニカルでコミカルな性格が爆発的な人気となった。このシェルドンの幼少期を題材にしたのが、今回第5位に入っているスピンオフの『ヤング・シェルドン』である。

 シーズン5以降、1,500万人を超える平均視聴者数を維持してきた『ビッグバン☆セオリー』は、現在アメリカで放送されているシーズン12をもって終了することが決定しており、最終回は記録的な数字をマークするのではないかと目されている。

『NCIS』『THIS IS US』がランクインし、1位はあの過激作! 2018年に最も視聴された米ドラマのトップ5の画像5

 米ABC局で1988~97年まで放送されていた国民的コメディ。アメリカのやや貧しいワーキングクラスの日常をコミカルかつ過激に描き、リアルすぎると爆発的な人気を得た作品が、オリジナルキャストで復活。18年3月から復活版の放送が始まった。

 主人公のロザンヌを演じるロザンヌ・バー、夫のダンを演じるジョン・グッドマンは、オリジナル版ではでっぷりと太っており、それが「リアルな一般的アメリカ人の姿」と視聴者は親しみを覚えていた。そんな2人は、復活版で「関節炎やらの持病」から鎮痛剤依存に陥っており、今度は「現代の超リアルなアメリカ人の姿だ」と共感を集めた。

 また、女優ロザンヌ自身が保守派でトランプ支持者であることから、復活版では番組の中のロザンヌもトランプ支持者として描かれている。反トランプである出戻り娘とのやりとりや、ジェンダーレスな孫に対する扱いも偏見とジョークと正論が入り混じった絶妙なものに。代理母やイスラム系移民などの社会問題や時事ネタを取り上げたエピソードを次々と放送し、視聴者は「さすが『ロザンヌ』!」と大絶賛。復活版も爆発的なヒットとなった。

 しかし、5月にロザンヌが人種差別ツイートをしたことが大問題となり、番組はあっけなく終了。シーズン2の制作はすでに決定していたため、他の役者やスタッフのために、タイトルを『コナーズ』に変更して継続。ロザンヌは鎮痛剤の過剰摂取で死んだことにされてしまった。多くの人々に支援されスタートした『コナーズ』だが、初回エピソードの平均視聴者数は1,050万人で『ロザンヌ』に比べて激減、皮肉にもロザンヌの絶大な人気を証明する形となった。

モバイルバッテリー投げ売り祭りが終了 今後価格はどうなるのか……?

 1月下旬、モバイルバッテリーがタダ同然の価格で店頭に並ぶ騒ぎが起きた。2月1日から、モバイルバッテリーも電気用品安全法の規制対象となり、この法律で義務付けられたPSEマークの表示がないモバイルバッテリーの販売が禁止されることになったためだ。

 このため、店頭やネット通販ではモバイルバッテリーの投げ売りが行われた。禁止まであと数日となった月末には、以前は数千円で販売されていたモバイルバッテリーが、100円で売られるまでに価格が下落したのである。

 もう二度とはこないモバイルバッテリーの激安祭り。その原因となった法改正が実施された理由は、相次ぐモバイルバッテリーの発火事故である。これまでも、モバイルバッテリーの中身であるリチウムイオン蓄電池は、PSEマークが義務付けられていた。だが、モバイルバッテリー本体自体は対象外。そこに近年、モバイルバッテリーの発火事故が相次いだことが原因だ。

 2017年の製品評価技術基盤機構の発表では、12年に19件だったモバイルバッテリーや、ノートパソコンなどの発火事故は16年には108件と5倍増し。そうした機器を使用する人が増加したことで、事故も増えていることが明らかになった。たかが、モバイルバッテリーの発火と甘く見てはいけない。リチウムイオンバッテリーの発火が原因で飛行機が墜落した事例だってあるからだ。

 今回は法改正によって投げ売りされたモバイルバッテリー。あまりの売れ行きに、しばらくは売れない時期が続くのではなかろうか。

「安さに飛びついているのは、だいたいは事情がわかっている人です。実は値引き商品は、PSEマークがないだけで利用に支障がないものがほとんど。2月以降、型番そのままにPSEマークだけ追加される製品も多いと思われます。法律が変わって販売できなくなるイコール危険だと考える人も多いですから、それなりに知識がある人しか、手出しをしていない印象でした。なので特需が終わったからといって売れなくなるということはないでしょう」(量販店店員)

 なお、電気用品安全法はネットオークションなどの販売者も対象。なので、在庫を大量に買い込んでいる人が、ヤフオクやメルカリで売ることはできないので、念のため。
(文=是枝了以)

【月経困難症マンガ】ピル服用、7カ月の間に起きたこと【第11回~第20回まとめ読み】

「生理痛なんて、みんな一緒!」

1カ月ごとにやってくる、尋常じゃない腹痛・寒気・吐き気……。
周囲の言葉を信じて10数年も耐え続けた「生理痛」、医者にかかってみたらビョーキと診断されちゃった!?

30歳から治療を開始した「月経困難症」との向き合い方をつづる、日常闘病コミックエッセイ。

ピルには「飲み方」があるんです

生理痛で会社を休む? 休まない?

PMSは、どうなった?

同性からも生理ハラスメント

お医者さんに聞いてみた

(つづく)

――「私の生理、病名がつきました。」は、毎週日・月・火の週3回更新になります。お楽しみに!

 

<著者プロフィール>

まお

月経困難症。体験した事や思った事を4コマ漫画にしています。自分の体、大切な人の体を考える事や、行動する事のきっかけになればうれしいです。ポジティブに生きてるオタク。



<バックナンバーはこちら>

第1回~第10回まとめ読み……私の生理、ビョーキでした!?
■第11回~第20回まとめ読み……ピル服用、7カ月の間に起きたこと

【第21回】2度目の生理は…地獄!
【第22回】婦人科でセカンドオピニオン!
【第23回】婦人科で…言葉責め!?
【第24回】2人目の医者は果たして…
【第25回】ナカで動かさないで!
【第26回】「前と同じピル」でも平気なの?
【第27回】3カ月のピル実験!

【月経困難症マンガ】ピル服用、7カ月の間に起きたこと【第11回~第20回まとめ読み】

「生理痛なんて、みんな一緒!」

1カ月ごとにやってくる、尋常じゃない腹痛・寒気・吐き気……。
周囲の言葉を信じて10数年も耐え続けた「生理痛」、医者にかかってみたらビョーキと診断されちゃった!?

30歳から治療を開始した「月経困難症」との向き合い方をつづる、日常闘病コミックエッセイ。

ピルには「飲み方」があるんです

生理痛で会社を休む? 休まない?

PMSは、どうなった?

同性からも生理ハラスメント

お医者さんに聞いてみた

(つづく)

――「私の生理、病名がつきました。」は、毎週日・月・火の週3回更新になります。お楽しみに!

 

<著者プロフィール>

まお

月経困難症。体験した事や思った事を4コマ漫画にしています。自分の体、大切な人の体を考える事や、行動する事のきっかけになればうれしいです。ポジティブに生きてるオタク。



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第1回~第10回まとめ読み……私の生理、ビョーキでした!?
■第11回~第20回まとめ読み……ピル服用、7カ月の間に起きたこと

【第21回】2度目の生理は…地獄!
【第22回】婦人科でセカンドオピニオン!
【第23回】婦人科で…言葉責め!?
【第24回】2人目の医者は果たして…
【第25回】ナカで動かさないで!
【第26回】「前と同じピル」でも平気なの?
【第27回】3カ月のピル実験!

『3年A組』今田美桜への説教は強引すぎ? 熱血教師の”正論”がついに破綻……

 2月3日放送の『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)第5話。今回スポットが当たった生徒は、諏訪唯月(今田美桜)だ。

 半グレ集団「べルムズ」リーダーの喜志正臣(栄信)と交際していた唯月は、海外のファッションショーに出るようなモデルになるのが夢。彼女が喜志と付き合っているのには理由がある。喜志のコネクションによってメジャーなモデル事務所に所属でき、雑誌の表紙も飾ることができた。喜志がいれば、何も言わなくても勝手にライバルを蹴落としてくれる。夢を追う唯月にとって、かけがえのない拠りどころになっていた。

 半グレと芸能界のつながりを描くとは、なかなかに踏み込んでいる……。

 景山澪奈(上白石萌歌)を見た喜志は、不穏なことを口走った。

喜志「あいつ、有名な水泳の選手なんだろ。人気あんの?」

唯月「まあ。私は苦手だけど。なんか鼻につくっていうか。あんな奴いなくなればいいのに」

喜志「本当にいなくなったりして」

 唯月が澪奈にいら立つ理由はわかりやすい。好きでもない男と付き合い、媚び、自らを犠牲にしながら夢に向かっている自分。澪奈はひたむきな練習に励み、誠実に結果を出している。うしろめたさがある唯月は、澪奈に嫉妬したのだ。

 何も言わなくてもライバルを蹴落としてくれる喜志はフェイク動画を製作、澪奈のドーピング疑惑を拡散して澪奈を自殺に追いやった。

唯月「間違ったことくらいわかってる。でも、私はこうやって生きてきたから!」

 そんな彼女に、柊一颯(菅田将暉)が掛けた言葉が意外だった。

「お前は間違ってない」

「迷って、もがいて、途方に暮れて、それでも正解を求めて前を向く。進んで進んで、ダメなら傷付きながら引き返す。で、また歯を食いしばって前を向く。みんなみっともないんだよ! でも、それでいい。それがいい! 恥を繰り返して強くなるんだよ。っていうか、恥もかかずに強くなれると思うな!」

「お前のこれまでは、誰が何と言おうと絶対に間違ってない!」

 これまでの柊が“俺の授業”で伝えてきたメッセージは、至極まっとうな正論ばかりだった。言ってしまえば、彼の説教の内容はありきたりなものばかり。

 でも、今回のそれはいかがなものか。半グレの力を使い、ライバルを陥れる彼氏。未成年の高校生がその力に頼り、知らぬとは言え澪奈を自殺に追い込む片棒を担いだ。それらを全部ひっくるめて「それでいい。それがいい!」と言われても……。「恥もかかずに強くなれると思うな」のメッセージを伝えたいがために、強引がすぎるのだ。その論理は、残念ながら刺さらない。

■田辺誠一は敵か味方か?

 澪奈が喜志から受け取ったペンダントにはUSBメモリーのチップが入っていた。内容はフェイク動画の顧客リストである。依頼人の欄を見たら、魁皇高校教師がいると記されていた。

 これが明らかになるや、Twitterでは「武智先生」がトレンド入りする事態に! 事件そっちのけでテレビに露出、軽薄な態度を取り続ける武智大和(田辺誠一)を多くの視聴者が黒幕視したのだ。

 彼の今までの行動を振り返ると、確かに喜志とのつながりに説明がつく。自己顕示欲の強い武智は、半グレの力を借りることで数多いテレビ露出を成し得たのか? と。ただ、一方でこんな予想も立つ。人質事件のSNS拡散に腐心し、日本中の注目を集めたい柊。もし武智が柊の味方だとすると、異常なほどのメディア露出に合点が行くのだ。自らがテレビに出ることで、魁皇高校への注目を集めている。武智は柊の協力者か? と。

 まあ、今作は伏線とまったく関係ない事柄が正解になったり予測不可能だ。だから、先の展開予想はこの辺でやめておこう。

 このドラマには、犯人探し→説教→改心という流れがフォーマットとしてある。その対象が、生徒から今度は教師へと移る。武智、市村浩一(ベンガル)、佐久間現(バッファロー吾郎A)、森崎瑞希(堀田茜)、坪井勝(神尾佑)の5人の内の誰かがフェイク動画の犯人なのだから、そうなるのは自然。5人の内の誰かの闇があぶり出され、例によって柊が改心させる。そんな次回が来そうである。

 とはいえ、まだ終わりじゃない。犯人が明らかになったとて、その背後には黒幕がいて、その黒幕を別の黒幕が操っていて……と連鎖していくのが今作の定石なのだから。まだまだ先はありそうだ。でも、病に冒される柊は、今にも力尽きてしまいそうである……。

(文=寺西ジャジューカ)

 

 

『3年A組』今田美桜への説教は強引すぎ? 熱血教師の”正論”がついに破綻……

 2月3日放送の『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)第5話。今回スポットが当たった生徒は、諏訪唯月(今田美桜)だ。

 半グレ集団「べルムズ」リーダーの喜志正臣(栄信)と交際していた唯月は、海外のファッションショーに出るようなモデルになるのが夢。彼女が喜志と付き合っているのには理由がある。喜志のコネクションによってメジャーなモデル事務所に所属でき、雑誌の表紙も飾ることができた。喜志がいれば、何も言わなくても勝手にライバルを蹴落としてくれる。夢を追う唯月にとって、かけがえのない拠りどころになっていた。

 半グレと芸能界のつながりを描くとは、なかなかに踏み込んでいる……。

 景山澪奈(上白石萌歌)を見た喜志は、不穏なことを口走った。

喜志「あいつ、有名な水泳の選手なんだろ。人気あんの?」

唯月「まあ。私は苦手だけど。なんか鼻につくっていうか。あんな奴いなくなればいいのに」

喜志「本当にいなくなったりして」

 唯月が澪奈にいら立つ理由はわかりやすい。好きでもない男と付き合い、媚び、自らを犠牲にしながら夢に向かっている自分。澪奈はひたむきな練習に励み、誠実に結果を出している。うしろめたさがある唯月は、澪奈に嫉妬したのだ。

 何も言わなくてもライバルを蹴落としてくれる喜志はフェイク動画を製作、澪奈のドーピング疑惑を拡散して澪奈を自殺に追いやった。

唯月「間違ったことくらいわかってる。でも、私はこうやって生きてきたから!」

 そんな彼女に、柊一颯(菅田将暉)が掛けた言葉が意外だった。

「お前は間違ってない」

「迷って、もがいて、途方に暮れて、それでも正解を求めて前を向く。進んで進んで、ダメなら傷付きながら引き返す。で、また歯を食いしばって前を向く。みんなみっともないんだよ! でも、それでいい。それがいい! 恥を繰り返して強くなるんだよ。っていうか、恥もかかずに強くなれると思うな!」

「お前のこれまでは、誰が何と言おうと絶対に間違ってない!」

 これまでの柊が“俺の授業”で伝えてきたメッセージは、至極まっとうな正論ばかりだった。言ってしまえば、彼の説教の内容はありきたりなものばかり。

 でも、今回のそれはいかがなものか。半グレの力を使い、ライバルを陥れる彼氏。未成年の高校生がその力に頼り、知らぬとは言え澪奈を自殺に追い込む片棒を担いだ。それらを全部ひっくるめて「それでいい。それがいい!」と言われても……。「恥もかかずに強くなれると思うな」のメッセージを伝えたいがために、強引がすぎるのだ。その論理は、残念ながら刺さらない。

■田辺誠一は敵か味方か?

 澪奈が喜志から受け取ったペンダントにはUSBメモリーのチップが入っていた。内容はフェイク動画の顧客リストである。依頼人の欄を見たら、魁皇高校教師がいると記されていた。

 これが明らかになるや、Twitterでは「武智先生」がトレンド入りする事態に! 事件そっちのけでテレビに露出、軽薄な態度を取り続ける武智大和(田辺誠一)を多くの視聴者が黒幕視したのだ。

 彼の今までの行動を振り返ると、確かに喜志とのつながりに説明がつく。自己顕示欲の強い武智は、半グレの力を借りることで数多いテレビ露出を成し得たのか? と。ただ、一方でこんな予想も立つ。人質事件のSNS拡散に腐心し、日本中の注目を集めたい柊。もし武智が柊の味方だとすると、異常なほどのメディア露出に合点が行くのだ。自らがテレビに出ることで、魁皇高校への注目を集めている。武智は柊の協力者か? と。

 まあ、今作は伏線とまったく関係ない事柄が正解になったり予測不可能だ。だから、先の展開予想はこの辺でやめておこう。

 このドラマには、犯人探し→説教→改心という流れがフォーマットとしてある。その対象が、生徒から今度は教師へと移る。武智、市村浩一(ベンガル)、佐久間現(バッファロー吾郎A)、森崎瑞希(堀田茜)、坪井勝(神尾佑)の5人の内の誰かがフェイク動画の犯人なのだから、そうなるのは自然。5人の内の誰かの闇があぶり出され、例によって柊が改心させる。そんな次回が来そうである。

 とはいえ、まだ終わりじゃない。犯人が明らかになったとて、その背後には黒幕がいて、その黒幕を別の黒幕が操っていて……と連鎖していくのが今作の定石なのだから。まだまだ先はありそうだ。でも、病に冒される柊は、今にも力尽きてしまいそうである……。

(文=寺西ジャジューカ)

 

 

香取慎吾の“財布事情”にSMAPファンの関心集まる&中居正広がサプライズ登場!? 【『ななにー』#11 見どころまとめ】

 インターネットテレビ局・AbemaTVの生放送番組で、稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾がレギュラー出演する『7.2 新しい別の窓』(通称・ななにー)が、毎月第1日曜日に放送されている。2月3日のオンエアーは冒頭から「ななにー節分」と題し、3人がアパホテルの元谷芙美子社長宅を訪問し豆まきを行った。さらに、2019年の運勢を占うべく、開運セラピスト・紫月香帆氏をゲストに招いたほか、「ななにースペシャルライブ」では、ヒップホップグループのスチャダラパーとコラボレーション。番組後半は「ななにープレゼンツ!THEものマネー!」なる新企画が行われ……

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