DA PUMP、振り付け“桜フィンガー”はエロい!?  ザワッとするサブリミナル効果で今年もヒットか

 昨年、「U.S.A.」の大ヒットで再ブレイク。レコード大賞優秀作品賞を受賞、大晦日の『NHK紅白歌合戦』にも16年ぶりの出場を果たしたDA PUMP。

「まさかのユーロビート、しかもふざけた歌詞と、リズムに乗せてジャンプしながら、親指を立てた手を前後に振るキャッチーな“いいね!ダンス”で、大人から子どもまで広い世代に届く大衆音楽の登場に、一気に盛り上がりを見せました。かつてよりも、むしろ高音の伸びを感じせるISSAの歌声とキレのあるダンスが注目され、当初、言われていた “ダサかっこいい”から、次第に、純粋な“かっこいい”へと評価も変わっていったのではないでしょうか」(音楽ライター)

 そんなDA PUMPだけに、次の曲がどんなものになるのか、大いに注目を集めていた。そして明らかになった3月6日についに発売される新曲「桜」。

「かつてのヒット曲、『if…』にも似たミドルチューン。『U.S.A.』ほどのインパクトはないものの、日本の美しさが表現された曲で、“桜ファビュラス”というワードや、人差し指と中指を立てた手を、しだれサクラのようにウェーブさせる “桜フィンガー”と呼ぶ振り付けも注目されています」(同)

 はたして、今年のDA PUMPの活躍やいかに、といったところだが、ある音楽関係者は、この「桜」から、DA PUMPの隠された戦略を見て取ったという。

「ISSAが桜フィンガーの二本指を立ててポーズをとる写真を見て、どこかで見たなと気がつきましたが、あれは、かつてそのゴールドフィンガーで“潮吹き”を広く一般に知らしめることとなった、元カリスマAV男優・加藤鷹の決めポーズに酷似していますよね。その手は、アダルトグッズにもなったほどで、立てた人差し指と中指は、一定世代の男女にはセクシャルなイメージとともに脳を刺激してしまいます。考えてみれば、『いいね!ダンス』で立てる親指も、よく男根のメタファーと言われます。それを、“平成の火野正平”とも呼ばれるモテ男、ISSAが繰り返すことによって、聴く者、見る者の心にザワッとした感触をもたらす、サブリミナル的効果を生む、というのは、ない話ではないでしょう」(音楽関係者)

 ちょっと考え過ぎか? 今年もDA PUMPの活躍が楽しみである。

DA PUMP、振り付け“桜フィンガー”はエロい!?  ザワッとするサブリミナル効果で今年もヒットか

 昨年、「U.S.A.」の大ヒットで再ブレイク。レコード大賞優秀作品賞を受賞、大晦日の『NHK紅白歌合戦』にも16年ぶりの出場を果たしたDA PUMP。

「まさかのユーロビート、しかもふざけた歌詞と、リズムに乗せてジャンプしながら、親指を立てた手を前後に振るキャッチーな“いいね!ダンス”で、大人から子どもまで広い世代に届く大衆音楽の登場に、一気に盛り上がりを見せました。かつてよりも、むしろ高音の伸びを感じせるISSAの歌声とキレのあるダンスが注目され、当初、言われていた “ダサかっこいい”から、次第に、純粋な“かっこいい”へと評価も変わっていったのではないでしょうか」(音楽ライター)

 そんなDA PUMPだけに、次の曲がどんなものになるのか、大いに注目を集めていた。そして明らかになった3月6日についに発売される新曲「桜」。

「かつてのヒット曲、『if…』にも似たミドルチューン。『U.S.A.』ほどのインパクトはないものの、日本の美しさが表現された曲で、“桜ファビュラス”というワードや、人差し指と中指を立てた手を、しだれサクラのようにウェーブさせる “桜フィンガー”と呼ぶ振り付けも注目されています」(同)

 はたして、今年のDA PUMPの活躍やいかに、といったところだが、ある音楽関係者は、この「桜」から、DA PUMPの隠された戦略を見て取ったという。

「ISSAが桜フィンガーの二本指を立ててポーズをとる写真を見て、どこかで見たなと気がつきましたが、あれは、かつてそのゴールドフィンガーで“潮吹き”を広く一般に知らしめることとなった、元カリスマAV男優・加藤鷹の決めポーズに酷似していますよね。その手は、アダルトグッズにもなったほどで、立てた人差し指と中指は、一定世代の男女にはセクシャルなイメージとともに脳を刺激してしまいます。考えてみれば、『いいね!ダンス』で立てる親指も、よく男根のメタファーと言われます。それを、“平成の火野正平”とも呼ばれるモテ男、ISSAが繰り返すことによって、聴く者、見る者の心にザワッとした感触をもたらす、サブリミナル的効果を生む、というのは、ない話ではないでしょう」(音楽関係者)

 ちょっと考え過ぎか? 今年もDA PUMPの活躍が楽しみである。

人件費削減が「成功」なわけない……図書館ストライキから見た「官製ワーキングプア」を生み出す“悪夢の構造”

 昨年12月、にわかに注目を集めた東京都練馬区の図書館で非常勤司書たちによるストライキ。12月19日と26日に実施すると通告された時限ストは、練馬区側が譲歩の姿勢を見せたことで中止となった。

 近年、実施されることも呼びかけられることも少なくなり、労働者の権利のはずなのに反発する人すら多く出るストライキ。だが、この一件ではストを呼びかけた労働組合を批判する声は、まったくといっていいほどなかった。そこには、民間丸投げで生み出される「官製ワーキングプア」への怒りがあったのか。

 このストライキは、練馬区の図書館で働く非常勤職員司書である図書館専門員で構成する「練馬区立図書館専門員労働組合」が呼びかけたものだ。騒動の発端となったのは、練馬区による図書館の指定管理者制度、すなわち民営化の拡大だ。練馬区では現在、12ある図書館のうち9館で同制度を導入しているが、残りの区が直営する3館のうち2館も、民営化する方針を示したのだ。

 これに反発したのが、練馬区の図書館で働く図書館専門員たちだ。図書館専門員は、1988年から始まった練馬区独自の制度。区の直営図書館108人のうち57人を占める。非常勤で1年ごともの更新を繰り返す不安定な立場の図書館専門員だが、その蓄積したノウハウで、練馬区の図書館は運営されてきた。民間委託の拡大は、雇用の継続を不安にするだけでなく、蓄積された図書館運営のノウハウを捨ててしまうものであった。

 労使交渉は難航し、ついにストライキ通告に至ったが、それを受けて練馬区側は譲歩。指定管理者制度拡大の阻止はできなかったものの、図書館専門員全員の雇用継続と、直営が維持される区立光が丘図書館で図書館業務に従事することを練馬区側に認めさせることができた。

 一連の事態が注目を集めたのは、単に雇用の継続を求めるだけではなく、不安定な雇用関係にありながらも長く業務に従事してきた図書館専門員の声を多くの人が理解したからにほかならない。図書館は専門的な知識が必要な職場にもかかわらず、大勢の非常勤の職員によって維持されているもの。その努力をないがしろにするような練馬区の方針に怒りを共有した人が多かったということだろうか。

 

■人件費削減くらいしか利益の出ない図書館

 そして、この一件によって図書館の民間委託が生み出す「官製ワーキングプア」の実態をも浮き彫りになっている。

 2月12日に練馬区内で開催されたストライキの経過報告集会では、これまでの経緯と共に、全国の図書館民間委託に共通した根本的な問題も提起された。

 講演の中で、生々しくこの問題に触れたのは「NPOげんきな図書館」の理事長・渡辺百合子さん。以前は渋谷区などで図書館業務を受託していた「NPOげんきな図書館」は、2017年に図書館業務から撤退した。理由は様々あるが、やはり民間委託する際の値段の安さが大きい。

 講演の中では、実際にあった募集と、渡辺さんによる見積もりも示された。

 2012年12月に募集があった渋谷区の例では、図書館10館を一括業務委託。渋谷区の示した参考価格3億148万円である。

 渡辺さんの積算は、このようになる。

責任者クラス:35人×月給20万円(手当・社会保険・交通費込)×12ヶ月=8,400万円
その他スタッフ:80人×時間給1,100円(雇用保険、交通費込)×8時間×25日×12ヶ月=2億1,120万円

合計人件費:2億9,520万円
管理費:628万3,000円

 渡辺さんは「これまで人件費は最高でも91.3%だったが、積算では97.9%」と、とても見合わない数字だったと説明した。一般的な企業の経営では、人件費が50%を超えると赤信号である。90%超えとは信じがたい数字だ。しかも、これでも人員は最低限。責任者は開館時間に常駐している必要があるので、実際には、この人数では回らないという。

 区の示した参考価格では、この低賃金であっても受託業者に儲けが出ない状態。しかも、参考価格ということは、これよりも安い金額で落札されているのが実情だ。つまり、儲けを出すために、さらなる人件費の削減が行われていることは想像に難くない。

 もともと指定管理者制度というものは委託された業者が、その施設で利益をあげて成り立つもの。だが、プールなどの運動施設や博物館などと違い、図書館は無料が原則。「民間委託でコストは削減できる」という自治体もあるが、図書館の場合は人件費を削って、安くする以外に方法はないのである。

 同じく講演を行った、元・日本図書館協会事務局長の松岡要さんは、既に民間委託後、直営に戻した図書館が15館に上ることを指摘。日本図書館協会の調査では、2015年には1403館のうち283館あった民間委託を検討していた図書館が、2017年には1415館中135館に減少したことを示す。その上で「これは、自治体とかの問題ではなく、国政レベルの問題」として、図書館に限らずあらゆる公共サービスが非正規雇用によって維持されている問題を指摘した。

 昨今、あらゆる業界でアルバイトや契約社員など不安定な立場に置かれた非正規雇用に従事する人が、多大な業務上の責任を課せられていることが問題視されている。公共サービスすら安上がりであればよいと「官製ワーキングプア」を生み出している現状が、この安く使い捨てる雇用を再生産しているのか。

 図書館のストライキから始まった問題は、仕事への誇りを持てないまま使い捨てられるだけの、働く人たちに、今一度自分を振り返る機会を与えてくれたように見える。

(文=昼間たかし)

欅坂46、2世タレント、『ラブライブ』声優……ついに水着を解禁した女性芸能人3人

 欅坂46の“ゆいぽん”こと小林由依が、3月13日に発売予定のファースト写真集(KADOKAWA)で水着姿を初披露。ネット上で、「想像したらマジで興奮してきた」「美胸・美尻・美脚すべてを兼ね備えるゆいぽんの水着は必見でしょ」と話題になっている。

 イギリスで撮影されたという同写真集は、撮影中に19歳の誕生日を迎えた小林の魅力を閉じ込めた1冊。ロンドンの市街地中心部や人気スポットなど、イギリス各地で彼女の多彩な表情が収められているという。

 中でも注目を集めているのが、初めての水着ショット。小林の水着姿に期待するファンは多く、SNSなどには「小林由依の水着姿とか、俺にとってもはやエロ本の領域」「寝られないから小林由依さんの水着何色かなぁって想像していたら、ますます寝られなくなった」「小林由依ちゃんの水着にしか生きる価値を見出せない」といった声が続出している。

 今回は小林のように、最近水着を解禁した女性芸能人たちをご紹介していこう。

 

●Koki,

 木村拓哉・工藤静香夫妻の次女であるKoki,は、昨年8月に水着姿を自身のインスタグラムで公開。彼女は自らがアンバサダーを務めるブルガリのサングラスを手に持ち、水色の水着を着た夏らしいショットを披露している。

 スレンダーなスタイルを惜しげもなく公開したKoki,だが、ネット上には「すらっとしたボディラインで美しい」「スレンダーで爽やかなセクシー。その辺りはお母さん譲りなのかな?」といった称賛の声が。しかし一方で、「キムタクの顔でビキニ着てるのがものすごく違和感!」「もう水着出しちゃったの? もうちょっと出し惜しみするべきだったよ」「才能ありそうなのに、水着戦略とか可哀想。ちゃんとした人にプロデュースして貰えば良いのに」など不評の声も少なからず上がっていた。

 

●斉藤朱夏

 アニメ『ラブライブ! サンシャイン!!』(TOKYO MXほか)の渡辺曜役などで知られる声優・斉藤朱夏は、昨年8月に発売された写真集『裸足。』(東京ニュース通信社)で初の水着姿を披露。斉藤は写真集の発売記念サイン会で水着ショットについて、「特に恥じらいとかはなかった」「躊躇なく撮影を楽しんでいました」とコメントして注目を集めていた。

“しゅかしゅー”の愛称で親しまれている人気声優の水着ショットに、ファンからは「しゅかしゅーの写真集さいっこうでした! 水着姿もいやらしくないスッキリとした体で大満足」「水着を着て、海で楽しそうにはしゃいでる姿が本当に女神」「水着しゅかしゅーの破壊力よ…」「しゅかしゅーの写真集今見てるやつ、水着ゾーンで死ぬなよ。俺は注意不足だったが、頭を殴られたような衝撃に襲われるぞ」など大興奮の声が続出している。

欅坂46、2世タレント、『ラブライブ』声優……ついに水着を解禁した女性芸能人3人

 欅坂46の“ゆいぽん”こと小林由依が、3月13日に発売予定のファースト写真集(KADOKAWA)で水着姿を初披露。ネット上で、「想像したらマジで興奮してきた」「美胸・美尻・美脚すべてを兼ね備えるゆいぽんの水着は必見でしょ」と話題になっている。

 イギリスで撮影されたという同写真集は、撮影中に19歳の誕生日を迎えた小林の魅力を閉じ込めた1冊。ロンドンの市街地中心部や人気スポットなど、イギリス各地で彼女の多彩な表情が収められているという。

 中でも注目を集めているのが、初めての水着ショット。小林の水着姿に期待するファンは多く、SNSなどには「小林由依の水着姿とか、俺にとってもはやエロ本の領域」「寝られないから小林由依さんの水着何色かなぁって想像していたら、ますます寝られなくなった」「小林由依ちゃんの水着にしか生きる価値を見出せない」といった声が続出している。

 今回は小林のように、最近水着を解禁した女性芸能人たちをご紹介していこう。

 

●Koki,

 木村拓哉・工藤静香夫妻の次女であるKoki,は、昨年8月に水着姿を自身のインスタグラムで公開。彼女は自らがアンバサダーを務めるブルガリのサングラスを手に持ち、水色の水着を着た夏らしいショットを披露している。

 スレンダーなスタイルを惜しげもなく公開したKoki,だが、ネット上には「すらっとしたボディラインで美しい」「スレンダーで爽やかなセクシー。その辺りはお母さん譲りなのかな?」といった称賛の声が。しかし一方で、「キムタクの顔でビキニ着てるのがものすごく違和感!」「もう水着出しちゃったの? もうちょっと出し惜しみするべきだったよ」「才能ありそうなのに、水着戦略とか可哀想。ちゃんとした人にプロデュースして貰えば良いのに」など不評の声も少なからず上がっていた。

 

●斉藤朱夏

 アニメ『ラブライブ! サンシャイン!!』(TOKYO MXほか)の渡辺曜役などで知られる声優・斉藤朱夏は、昨年8月に発売された写真集『裸足。』(東京ニュース通信社)で初の水着姿を披露。斉藤は写真集の発売記念サイン会で水着ショットについて、「特に恥じらいとかはなかった」「躊躇なく撮影を楽しんでいました」とコメントして注目を集めていた。

“しゅかしゅー”の愛称で親しまれている人気声優の水着ショットに、ファンからは「しゅかしゅーの写真集さいっこうでした! 水着姿もいやらしくないスッキリとした体で大満足」「水着を着て、海で楽しそうにはしゃいでる姿が本当に女神」「水着しゅかしゅーの破壊力よ…」「しゅかしゅーの写真集今見てるやつ、水着ゾーンで死ぬなよ。俺は注意不足だったが、頭を殴られたような衝撃に襲われるぞ」など大興奮の声が続出している。

『さすらい温泉 遠藤憲一』しずちゃんの代打で漫才披露! 天津・木村が相方役を好演

 遠藤憲一が俳優を引退する決意で、派遣の仲居として各地の温泉で働いている。そんな設定のちょっとだけドキュメンタリー風味なドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)。

 第4話となる今回は、南海キャンディーズ・しずちゃんと天津・木村の「新コンビ」が登場、我らが遠藤「健さん」も漫才を披露してくれました。

(前回までのレビューはこちらから)

 

■愛犬家・遠藤憲一

 今回も遠藤の30年来の友人(伊藤さん)のインタビューからスタート。「彼(遠藤)の本性に迫るべく」敢行してるインタビューらしいのだが、今回はずっと遠藤の飼っていたマルチーズの話。「引退」や「俳優」からどんどん遠ざかってゆく話題。

 後ほど温泉宿で卓球に興じる遠藤に、この亡くなった犬の話題を振ると明らかに動揺し始め、何かを振り切るように力み過ぎのスマッシュを鬼の形相で連発。

 引退の真相はいまだ謎だが、とりあえず彼がかなりの愛犬家だということだけはわかった。

 

■『千と千尋』のモデルとウワサの旅館

 今回、遠藤改め中井田健一(派遣中居業の時の名前)、通称・健さんが訪れたのは、長野県の渋温泉。

「厄除巡浴九湯めぐり」という9つの外湯巡りが人気の歴史ある温泉。奈良時代に発見され、戦国の世には、前回の山梨・下部温泉と同じく武田信玄の隠し湯になっていたという。

 健さんが今回働く宿・金具屋は、あの『千と千尋の神隠し』の舞台の参考になっているとの説もある見事な木造4階建て。

 変わった名前だと思ったらどうやら元が鍛冶屋で、温泉が出たため鞍替えしたということらしい。

 3つの名物風呂と並んでこの宿の売りは、登録有形文化財に指定されている130畳の大広間・飛天の間。昔は芝居小屋としても使われていたというこの舞台に地方営業として出演するため、ある芸人がやってくる。

 いまいち芽の出ない漫才コンビ・ワンワンパニックだ。

 遠藤のペットのインタビューからの流れから考えると、実に悪意のあるネーミングである。

 ちなみにファミコンカセット『オバケのQ太郎 ワンワンパニック』から取ったのかは、明らかにされなかった。

 

■ギスギスするお笑いコンビ

 しずちゃん演じる石原聡美は、舞台以外でも芸人らしく笑いを取ろうといじってくる相方のヒロト(天津・木村卓寛)に嫌気が差しており、支配人や健さんらの前でも、その不快感を隠そうとしない。

「こいつね、こんなブサイクな顔してますけど石原聡美って名前なんですよ? 聡明で美しいって書く……って、どこがやねん!」

「……(無視)」

 売れる気満々のヒロトに対し、役割を放棄し、無言を貫く聡美のギクシャクぶりが見るに耐えない。周囲が気を使うパターン。

 ヒロトは隙あらば売れようと「種」を巻き続けるタイプ。

 そしておそらく聡美は少なくとも舞台以外では割り切って「芸」を見せようとしないタイプ。

 どちらも間違いではないのだろうが、現時点では聡美の不満が燻って着火しかけてるのがわかる。

 さらに聡美には溺愛する男がおり、芸人を辞めて男と一緒になるつもりだという。

 結論から言うと、この彼氏は聡美を金ヅルとして利用していただけなのだが、電話で男に金を無心されてる姿を見てしまった健さんは、いきなり聡美に金を握らせる(おそらく1~2万円)。介入するスピードが光のように速い。

 営業のステージをすっぽかし、こっそり帰ろうとする聡美を待ち伏せし、バカを装って外湯めぐりに連れ出す健さん。聞き上手の健さんに心を開く聡美。

 いつも思うのだが、健さんはこういうとき、仲居の仕事を完全に放棄している。

 この日も夕方まで8つもの外湯を一緒に巡っており、やりたい放題。うらやましい。

 しかし、結局男の元へと去った聡美の代わりにヒロトと営業の舞台に立つ健さん。

■今回、四次元トランクから出てきたものは?

 なんでも出てくる健さんの「四次元トランク」から、今回は聡美と全く同じ舞台衣装(髪留めや蝶ネクタイまで)が。

 あらかじめ用意していたわけがあるはずないのだが、それでも出てくる。この番組唯一のファンタジー要素。

 今回は目的の服を探しているとき、トランクの中からテディベアらしきものや草鞋らしきものが飛び出しており、この「関係ない余計なもの」を見つけるのも楽しい。

 

■健さんの初漫才

 女装して漫才を行う健さん。

 関係ない枕からの「あーー結婚したい!」「突然やな!」。ネタへの入り方がよくある導入で笑ってしまった。

 細かくは省くが、この漫才シーンはしっかりネタ合わせして、舞台さながらに「ネタ」として披露したのだろう。

 荒いながらも新鮮なグルーブ感が出ていた。

 そして、イマイチ受けなくなってきた後半、帰ったはずの聡美が戻ってくる。

 男を振って吹っ切れたからなのか、健さんとの話で初心を思い出したからなのか、前のめりで大爆笑をとる聡美。

 だが、舞台を降りると恩人の健さんの姿はどこにもない。

「貴女の夢の足かせになっちゃいけない」と、聡美の「想い」が膨らむ前に身を引いたのだ。

 惚れさすだけ惚れさせて、置いていなくなる、西部劇のような美学。

 宿から出てきた聡美が大声で叫んだ「健さーーーん!」の声が「シェーーーン、カムバーーク!」みたいに聞こえた。

 仕事の途中で挨拶もなく派遣先からいなくなることになるが、そんなことはどうでもいいのだ。渡り鳥のように健さんは次の温泉に向かう。社会人失格なその気まぐれっぷりは、まさに「さすらい」。

 

■天津・木村の巧さ

 2006年に公開された映画『フラガール』以降、役者としても評価されているしずちゃんももちろんよかったが、天津・木村の「いかにもいそうな関西の若手漫才師のツッコミ」役もとてもよかった。

 相方との開きかけた距離を感じながらも、マネジャーもついてこない現場でマネジャー的な仕事もこなしつつ、割り切ったかのように相方の分まで腐らず周りに媚を売る。

 出番は決して多くないのだが、メインの邪魔をしない存在感で、的確に芝居を締めた。

 終わった後、爆笑だったことを支配人に褒められているときの、喜びながらも心の底からは喜んでいない、どこか醒めているような半・作り笑顔は、おそらく普段からしているのだろう、なんとも言えない味わいがあった。

 境目が薄れつつあるこのご時世、こんな分類に意味はないのかもしれないが、それでもコント師以上に漫才師は普段から素の部分まで微妙に「演じて」いるのだろう。そんな風に知ったかぶりたくなるくらい、自然な芝居だった。

 そして、ドラマ『火花』のときの井下好井・好井、とろサーモン・村田もそうだったが、ネタ中、片方が「本職」だと急造のコンビでもネタが締まる。

 面白い面白くない以前の、漫才として成り立ってる空気を作り出せるのが、プロならではの技術だ。

 今回の木村も、同じプロであるしずちゃん相手のときはともかく、「素人」である遠藤を、さりげなくフォロー、誘導しながら漫才として成り立たせていた。

 ただ台本のネタをやるだけでなく、観客へ見やすく橋渡しをし、呼吸をするように見所を整えながら、自然に話してるように話を運ぶのは、場数や経験がものをいうはずだ。

 木村が隙間を埋めたり諸々を担ってくれたので、急造のコンビの割に遠藤もやりやすかったのではないだろうか。

 途中から(演出的に)、意味なくエロ詩吟をやらされてしまうのでは? と、勝手にハラハラしながら見ていたが、そんな野暮なこともさせられることなく、無事役目を全うしていたのでよかったです。

 やってても、それはそれで見たかったけど。

 さて次回は法師温泉。オープニングでも使われてるあの名湯が登場。見ましょう。
(文=柿田太郎)

 

元気の連鎖が生み出す幸せな関係――ドラマ『初めて恋をした日に読む話』第5話

(前回までのレビューはこちらから) 

 愛にはいろいろな種類がある。

 男女の情愛、親子愛、師弟愛など、「相手を思い、慈しむ」という点では共通しているが、それぞれに微妙な感情の違いが出てくる。

 ただし、それが、どの愛なのか明確にするのは難しい。なぜなら、多くの場合、一つの感情だけではなく、複数の思いが複雑に絡まっているからだ。

 時として人は、その愛がどのような種類のものなのか、理解しきれずに悩んでしまったりする。ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)第5話。登場する人たちはみな、そんな思いに振り回されているようだった。

 塾の強化合宿中、インフルエンザになってしまった順子(深田恭子)と匡平(横浜流星)。隔離された部屋で寝ていた二人だったが、それを知った従兄弟の雅志(永山絢斗)は、その部屋で一緒に寝て、インフルエンザを移されてしまう。

 もちろん、雅志の行動は、順子と匡平の仲を心配してのことだが、相変わらず無自覚な順子は、そんな雅志を「父性本能によるもの」と思い込む。そして、合宿中に見られた、匡平からのアクションも、全て「師弟愛」によるものだと考えているのだ。

 ここで、「いやいや、匡平の思いは完全に恋愛感情だろ!」とツッコミを入れることは簡単である。ただ、ちょっと考えてみてほしい。彼の中には、本当に恋愛感情しかないのだろうか?

 女性としての順子に魅力を感じていることは確かだろう、しかし、いざとなった時に自分を守り、悠然と意見を言う姿に、「人間愛」のようなものも感じてはいないだろうか。そして、順子の思っている「師弟愛」だって感じているはずである。それは、自分に生き方を教えてくれた人に感じる、自然な感情だから。

 つまり、匡平の順子への思いは、それらの複雑な感情が絡み合ってできている。そして多分、匡平自身も、その気持の整理ができていないのだ。

 今回、もう一つキーになっているのは「元気が出る」という言葉だ。

 学校の図書室で勉強中、スマホで順子の写真を見る匡平。その姿を見た担任の山下(中村倫也)に問われると、「元気が出るんです」と答える。

「好きなんです」でも「ずっと見ていたいんです」でもない。しかし、それは、どんな言葉よりも強く、彼の気持ちを表しているように思える。

 塾では、現代文の教習が行われていた。文章を読んで、作者の意図を答えるという問題。順子は、「自分の主観はなくし、相手の気持を先入観なく理解しなければならない」と教える。このシーンは非常に面白いところだ。なぜなら、周りの人の自分に対する思いを一番理解できていないのは、他ならぬ順子なのだから。

 模試に向けて、数学の強化が必須だと考えた順子は、雅志に指導を仰ぐことにした。雅志がアドバイスしたこと、それは、「徹夜はしない」「テスト時間に合わせ、朝方生活をする」「数学はスケッチブックを使う」ということだった。

 雅志の家からの帰り、匡平とともに自宅に寄った順子は、母親(檀ふみ)と遭遇する。匡平を見た母は、「あんな子が簡単に東大に受かるわけない」と言う。それに対し、順子は「私の生徒を否定することは許さない!」と強く言い返したのだった。自分が責められたときよりも、はっきりと感情をぶつける順子。そんな姿に母親も戸惑う。

 母親との関係がこじれた順子を心配し、匡平は電話をかける。そして言うのだ。「元気?」

 順子は答える。「今元気になった」

 匡平の言葉によって、順子が励まされ、順子の言葉によって匡平はまた励まされる。相手を思いやった上で、励ましが連鎖となり、元気もまた連鎖する。実に美しい姿だ。愛の作用というのは、実はこういうことではないかと思う。

 一方、山下は妻との離婚を決断し、バツイチとなった。離婚届を提出したことを伝え、相手を案じる山下に、妻から届いた返信は「ここ数年で一番元気なくらいです」というもの。ここでもまた、「元気」という言葉が使われる。彼と別れて自由になり、そして元気になる。愛情がなくなっていることを示すものだろう。

 順子と飲みに行った山下は、そこで離婚したことを告げる。順子は「無理して笑わなくていいよ」と言って、杯を重ねるのだった。酔いつぶれて、帰途についた二人は、順子の部屋までたどり着き、そこで寝入ってしまう。

 翌朝、目覚めた順子は、驚いて、一緒に寝ていた山下のことを布団とテープでぐるぐる巻きにしてしまうのだ。

 落ち着いた二人は、家を出て向かい合う。その様子を、訪ねてきた匡平に見られてしまう。匡平は、自分に合わせて早起きをしているという順子を思い、毎朝彼女の家の前に来ていたのだ。山下に、匡平の気持ちについて諭された順子は、今までの出来事を振り返り、自分がこれまで匡平の思いを弄んでいたような行動をとっていたことに気づき、頭を抱えるのだった。

 今回は、山下が順子にぐるぐる巻きにされているというシーンから始まり、その「タネ明かし」をするような構成で物語が進んでいった。毎回、何かしらのギミックを入れてくるところに、制作側の工夫が感じられる。

 そして、その工夫は、深田恭子の魅力をどう引き出すか、という点にも置かれている。今回で言えば、順子が林修のキャラを真似て「今でしょ!」というシーンや、ラストの、今まで匡平にしてきたことを思い出し、「私、全部0点じゃーん!」と叫ぶシーンなど。彼女のコメディエンヌとしてのキャラを存分に引き立てている。

 来週以降、三人のバトルは激しさを増し、順子も身の振り方を考えざるをえなくなるだろう。巧みな構成によって、深田恭子自身の魅力をどう引き出してくれるかも含め、期待していきたい。

(文=プレヤード)

櫻井翔に「2020年以降、政界進出」の報道続出、ジャニーズ事務所のメリットは?

 今月11日、『news zero』(日本テレビ系)の現地レポーターとして、「第61回グラミー賞授賞式」に参加した嵐の櫻井翔。その櫻井に、嵐が活動休止をする2021年以降の“政界進出疑惑”が浮上している。

 先月29日公開の「週刊女性PRIME」によると、「これまでは現役アイドルですから、それを理由に即刻断ることができましたが、2021年以降は、ちょっとハードルが低くなる」と、嵐の解散以降は、櫻井へ出馬オファーしやすくなると伝えている。

 また、一部のスポーツ紙では実際に自民党は過去に数回、櫻井の出馬を検討していたと伝えているが、その理由は抜群の知名度と華麗な経歴のようだ。

櫻井翔には政治家としての素質が備わっている?
 櫻井翔は慶応大学に幼稚舎から通っており、俗に言う高学歴だ。また、ジャニーズタレントの中でもキャスターとして活躍する者はいるが、櫻井はその先駆けとなったひとりと言える。2006年から『news zero』のキャスターを務め、安心感と安定感があるとして好評だ。

 日本テレビ系で放送されたオリンピックの特番では『2008年北京オリンピック』『2010年バンクーバーオリンピック』『2012年ロンドンオリンピック』『2014年ソチオリンピック』『2016年リオデジャネイロオリンピック』『2018年平昌オリンピック』まで6大会連続でキャスターを担当している。

 その他、自民党所属の衆議院議員・中曽根康隆氏とは幼馴染で、中曽根氏は昨年9月に放送された『議員GO』(AbemaTV)の取材で「(櫻井は)番組のキャスターをやっていて世の中の問題に敏感だし、復興問題と戦争問題に興味を持っている。遺骨の収集にも行ったりしていて、僕としても勉強になる面がたくさんあって、仲良くさせてもらっている」と発言するなど、現役政治家からも時事問題に敏感だと評価されている。

 また、櫻井翔の政界進出疑惑が浮上した一番の要因は、櫻井の父・俊氏の影響のようだ。櫻井俊氏は元総務官僚であり、2016年には“嵐・櫻井翔の父親”というネームバリューを活かし東京都知事選への出馬のオファーを受けているのではと複数のメディアが報じていた。しかし、俊氏は「どこからもそういう具体的なお話があるわけではありません。仮にあったとしても、光栄ではありますが出るつもりはありません」と噂を否定し、都知事選に出馬することはなかった。しかし、俊氏は自身が出馬しなかったことに罪悪感を持っており、父親の代わりとして櫻井翔が出馬する可能性があるという見方もある。

嵐と政治家の二足の草鞋には無理がある
 櫻井翔は2016年にも政界進出疑惑が浮上していた。また、キャスターとして政治に言及しているイメージが強いことから2017年6月に放送された『業界激震!? マジガチランキング!』(AbemaTV)の「10代男女がマジで選挙に出馬して欲しい有名人」で1位を獲得している。

 しかし、肝心の櫻井翔本人に政界進出の意欲はあるのだろうか。

 櫻井は嵐の活動休止会見が開かれた翌1月28日に出演した『news zero』で、有働由美子アナウンサーから嵐の復帰について質問をされると「ありますよ!」とはっきり答えていた。この発言から、櫻井は再び嵐として活動する気持ちがあると取れるが、政治家と嵐を両立することはどう考えても難しいだろう。

 また、昨年12月に放送された『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)の中では、「究極的にこの生き方が最高」だという理由から最も憧れる人物として長嶋一茂を挙げていた。櫻井にとって長嶋の「ハワイにたとえば1週間とか10日行かれて、日本で仕事とかして」という働き方は憧れであり、「2週間働いて3カ月休む、みたいな働き方もできなくはないじゃない。そういうのすげぇ素敵だな~」と発言していたのだ。

 仮に政治家となった場合は、日本で数週間働いて海外で数ヶ月休むといった働き方を実現することも不可能。さらに週刊誌では気の早い「復帰プラン」まで飛び出しており、櫻井の本音がどうであれ、ジャニーズ事務所側との折り合いがつかなければ出馬はなさそうだ。もっとも、櫻井の政治家転身でジャニーズ事務所に「タレント活動」以上のメリットがあれば、話は別だが……。

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世界初のクラフトコーラ専門メーカー「伊良コーラ」を飲んできた【前編】

 コーラが好きだ。無性に飲みたくなってコンビニに急ぎ、店の外に出るなりグビグビ飲む。すると、いつも「こんなおいしい飲み物って、ほかにないよな」と思う。私は酒が好きだが、ビールとコーラ、どっちがおいしいかと聞かれたら、迷わずコーラを選ぶ。ビールは苦い、コーラは旨い。

 コーラといえば日本コカ・コーラ株式会社が販売する「コカ・コーラ」、サントリー食品インターナショナル株式会社が販売する「ペプシコーラ」が思い浮かぶ。また、そのほかにも国内外のさまざまな飲料メーカーが独自のコーラ飲料を作っていて、なんとなく“コーラ味”というところは共通していながら、それぞれに細かな風味の違いがある。筆者が子どもの頃、UCCから「ジョルトコーラ」というコーラ飲料が発売され、ちょっとほかとは違う刺激的な味で好きだった記憶がある。 

 一説によれば世界にはおよそ1万種類ものコーラ飲料が存在するそうなのだが、そんな中、日本にたった一人でゼロから作り上げた“クラフトコーラ”があるという情報を耳にした。そのコーラの名は「伊良(いよし)コーラ」。

 その「伊良コーラ」を飲むためには都内を中心に主に土日に行っているというキッチンカーでの移動販売を利用するか、吉祥寺の映画館「アップリンク吉祥寺」で提供されているものを購入するという方法があるそうなのだが、今回は特別に「伊良コーラ」が作られている工房を訪ねて飲ませてもらうことができた。

 こちらが東京都新宿区にある「伊良コーラ」の工房。

 ドアを開けると、スパイスらしきものがたくさん入った瓶が目に入ってくる。

 そしてこちらが、「伊良コーラ」の生みの親であるコーラ小林さん。

――今日は、よろしくお願いします!

「まずは『伊良コーラ』を飲んでいただくのが一番だと思いますので、ぜひ味わってみてください」

 コーラ小林さんはそう言って、「伊良コーラ」のパッケージ を用意してくれた。底の方にたまっている濃い茶色の液体が「伊良コーラ」の原液。

 ここに氷と炭酸水を注ぎ、レモン果汁を加える。

 ちなみに普段、移動販売車で提供している「伊良コーラ」はオリジナルの炭酸水に輪切りのレモンを加えているが、今回は簡易版で作っていただいた。

 グッと飲んでみる。

 わっ旨い!

 コーラといえば確かにコーラの味なのだが、もっと奥行きのある味わいなのだ。シナモンの風味が最初にきて、その後にさまざまなスパイスの味わいが時間差で口の中に広がっていくような。平面的な味わいではなく、いろいろな風味が絶妙なバランスで配合されているのがわかる複雑な味。

 スパイスの粒々した感じが飲んでいて気持ちよく、なんだか体に良いものを飲んでいる、という感じ。移動販売では1パッケージ500円、「アップリンク吉祥寺」では550円で販売しているという。

――おいしいですね! コーラだけど、今まで飲んだことのあるコーラ飲料とは全然違います!

「ありがとうございます。だいたい15種類ぐらいのスパイスを独自の調合で混ぜ合わせて、コーラの実をすりつぶしたものを加えて味を作っています」

――その「コーラの実」というのが、この味を生んでいるんですね?

「いえ、コーラの実そのものは、あまり味には影響していないんですよ」

――あ、そうなんですか? コーラというからには、その「コーラの実」の味なのかと。

「『コカ・コーラ』は1886年にアメリカの薬剤師だったジョン・ペンバートンが開発したものなんですが、『コカの葉』と『コーラの実』を配合していたんです。その2つは薬効成分として入れられていたもので、当初は滋養強壮剤のように飲まれていたんです。『コカ・コーラ』という名前は、そういうものが配合された飲み物であることを示すセールスポイントをアピールした名前というか、例えば『リポビタンD』という名前だと、ビタミンが入っていることが伝わりやすいじゃないですか。そういう感覚でつけられた名前なんです。コーラの実の味自体は結構苦くて、あまりおいしいものではないんですよ」

――そうなんですね。いきなり勉強になりました!

「これがコーラの実です。日本では一般的には販売されていないもので、これを手に入れるのが大変なんです。私の場合はガーナの領事館に連絡していろいろとやりとりさせていただいた結果、個人で輸入することができたんです」

――貴重なものなんですね。コーラに入れる以外に、使い道はあるものなんですか?

「アフリカではそのままポリポリとかじって、滋養強壮に良いものとして食べられたりもしているんですけどね」

――そもそも「伊良コーラ」さんみたいに個人で作る「クラフトコーラ」っていうものは、ほかにも存在するものなんですか?

「いや、世界的にもないと思います。『簡単に手に入るものでコーラの味を再現してみよう!』みたいなことを試みとしてやっている人はいると思うんですが、コーラの実をわざわざ個人で輸入してすりつぶしてっていうのは、ないと思います」

――なぜ、そんなことをしようと思ったんですか?

「学生時代に世界のいろいろな国を放浪している時期がありまして、もともとコカ・コーラが好きだったんですが、世界のコーラを飲み比べて、味の違いを知ったりして、ますますコーラが好きになっていったんです。そんな感じでずっと一コーラマニアだったのです
が、ある日、たまたまコカ・コーラの秘伝のレシピがネット上に公開されているのを目に
して、作ってみようと」

――そのレシピ通りに作れば、「コカ・コーラ」の味になるものなんですか?

「いや、全然うまくいきません(笑)。例えばスパイスひとつとっても、ホール(スパイス本来の形)で使うか、すりつぶしてパウダーにして使うかで、味が全然違うんです。最初は、味がぼんやりしてしまって。ただ、私は北海道大学の農学部で勉強していたこともあって、自然の調味料であるスパイスにも興味がありましたし、漢方の職人をしていた祖父の影響もあって、何かを調合するということが好きだったんです」

――調合好き! なかなかいないですよね(笑)。

「そうですね。祖父の影響は、とても大きいんです。理想の味を作る上で、祖父が仕事で使っていた焙煎の技術を応用したらうまくいくようになりまして、それでも納得のいく味に近づけるのに3年ほどはかかりました」

――その漢方職人だったおじいさんは、どんな方だったんですか?

「祖父は伊東良太郎という和漢方の職人で、今のこの工房も、祖父が『伊良葯工(いよしやっこう)」』という工場をやっていた場所なんです」

「祖父は私が25歳の時に93歳で亡くなったのですが、私が幼稚園に通っていた頃、よく祖父の手伝いをしていたんです。祖父の仕事は、漢方薬の材料となる生薬を入手して、加工していろいろなところに卸すというものだったのですが、その作業をよく手伝っていたんです」

――幼稚園の頃にそんあ作業を手伝っていたと。それは……楽しかったんですか?

「それが結構楽しかったんです(笑)」

――幼い頃から漢方とか調合とか、そういうものに触れてこられたんですね。貴重な経験ですね。

「「ただ、それから小学生高学年になって中学高校と成長していく中で、弁護士や医者みた
いな、いわゆる社会的なステータスがあると言われる仕事をかっこいいと思い込むように
なり、祖父の仕事が時代遅れなものに感じたこともあったんです。好きでやっていた手伝いもしなくなって……。でも、大学に入って世界中の人々と知り合ったり、自分自身が会社に勤めるようになって、改めて祖父の仕事に対する姿勢を尊敬するようになってきました」

――それが今は同じ場所で、おじいさんの影響も受けながらオリジナルコーラを作っているわけですもんね。運命を感じるような話ですね。

「祖父は仕事に妥協しなかったですし、いつも自分の物差しを持っていたので、そういう姿勢には影響を受けています。それに漢方の原料である生薬とスパイスって、かなり近いんです。例えばシナモンは桂皮という生薬で、クローブは丁子ですし、共通するものが多いんです」

――コカ・コーラの味に影響を受けつつ、漢方の要素を取り入れたものが「伊良コーラ」ということですね。確かに、体に良いものを飲んでいるような気がしました。

「体に良いコーラ、体調を整えるコーラとして飲んでもらいたいんです。日々の仕事で疲れた時に飲んでもらったりとか。受験生が勉強で疲れた時に、お母さんが出したりするような。例えば、コーラの実だったらリラックス効果や滋養強壮、カルダモンだったら胃腸の調子を整える、コリアンダーだったらデトックスとか、いろいろなスパイスの効能がぜんぶ詰まってますから! 美味しさと機能面、両方を追求したいですね」

――さっき飲ませていただいて、心なしか体が温まってきたような気がします。

「ショウガも入っていますので、それはあると思います。冬はショウガを多めにしたりですとか、調合のバランスは、いろいろと今も変化しています」

――なるほど、調合のバランスで微妙に味わいを変えたりとか、そういうことができるのもクラフトコーラならではの面白さですね。

「そうです。特別なオーダーに応じて作り替えることもできます。例えば特定の地方の名産のフルーツを使って、その土地だけのオリジナルコーラを作ることもできますよ」

(後編へ続く/取材・文=スズキナオ)

【マンガ】バイト先で孤立、そして数日後……新人の女子に居場所を奪われた!?【19話】

東京の下町には、酒とサウナとへんなおじさんが吹き溜まる――…。

荒川周辺に暮らすアラサー漫画家・のがみもゆこが
独特の視点であれやこれやを掘り下げる、ぶらぶらお散歩たのしいルポエッセイ。

水曜の夕方を亜空間へいざなう、へんなおじさんワールドへようこそ!

友達作りに来てるんじゃないし

前回はこちら

(つづく)

――水曜日の午後1時・午後6時に最新話を更新。お楽しみに!

のがみ・もゆこ
1985年茨城生まれ。日本大学芸術学部デザイン学科卒。
茨城の高校でデザイン・映像メディア専攻の非常勤講師をしつつ
個展、グループ展、WEBにてイラストレーションやエッセイマンガを発表しています。

Twitter:https://twitter.com/mogaminoyuko
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<『東京をディグる』バックナンバーはこちら>

【第1章】南千住・三ノ輪をディグる
【第2章】浅草をディグる
【第3章】上野をディグる

■16話……ヤンキーが嫌いだったあの頃
■17話……私は「何者か」になるんだよ
■18話……20代、プライドと自意識の間で