『グッドワイフ』視聴率急増で今期弁護士ドラマNO.1も、話題性イマイチ!? 原因は「常盤貴子の美しさ」!

(これまでのレビューはこちらから)

 常盤貴子主演ドラマ『グッドワイフ』(TBS系)の第2話が1月20日に放送され、平均視聴率11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 前回から1.5ポイント増となり、今期乱立しているリーガルドラマの中でも好調を見せている同ドラマですが、今週はどうだったのでしょうか。

 ではでは、今週もあらすじから振り返っていきましょう!

■事務所代表の父の弁護に奔走する杏子

 所属する弁護士事務所の代表・神山佳恵(賀来千賀子)の父親・大輔(橋爪功)が起こした飲酒運転事件を担当することになった杏子(常盤)。

 飲酒が疑われ現行犯逮捕された大輔だが、裁判で飲酒の事実はないと全否定。事件は暗礁にのりあげ、絶体絶命のピンチを迎えてしまう。そんな中、杏子は大輔のある異変を察知。それを問いただすも、大輔から絶対に口外するなと、硬く禁じられてしまう。

 自分の本採用のためにも、大輔のためにも、無実を勝ち取りたい杏子。そんな彼女が出したやり方とは……という内容でした。

■原作ドラマほぼ同じなのに、面白い!

 今話の内容は、被疑者が代表の父という点など、細かい部分で改変はありましたが、ほぼ原作と一緒。「原作通りだろ」といわれれば、「そう」としかいえないのですが、これが本当に面白い。全体的に話のテンポがよく、次々に新しい証拠が出てきて、見ていて飽きないんです。

 同じく海外ドラマが原作の前期ドラマ『SUITS』(フジテレビ系)だと、1話はほぼ原作と同じ内容で同ドラマとそこは同じ。ですが、『SUITS』の方は話のテンポが悪く、「このままだと、視聴者は飽きる」と思ったんです。その結果かわかりませんが、2話では視聴率が急激にダウン。やはりテンポは大事ですね。

 また、海外ドラマが原作ということで、海外の華やかすぎてどこか浮世離れしているという部分もない。例えば、夫が逮捕され、引っ越した先のマンションが原作では結構いいマンションだったんですが、同ドラマでは普通のマンション。また、日本版オリジナルには、日本人が好みそうなお涙頂戴話が加わっており、老若男女、誰でも楽しめる内容に。そこが高視聴率のポイントとなっているのかもしれません。

 しかし、『グッドワイフ』というタイトル通り、夫と妻の話も同ドラマは重要なのですが、その部分はまだまだ手付かずのまま。原作ではこの部分が後編メインとなり、シーズンを重ねるごとに話の中心となるので、日本版でももっとクローズアップしていって欲しいです。

■キャスト全員作り込みが秀逸!

 前回、ブーイングの多い水原希子が原作に近づけるように頑張っているとの話をしましたが、今回、全員が原作の役柄に近づこうと努力しているような気が。だって、みんな似ているんです(笑)!

 まず、常盤ですが、原作ではアリシアという女性なんですが、長く専業主婦だったためか、控えめな性格で、最初は法廷でもあまり自発的に発言できないという役柄。それを今回、常盤は忠実に再現しており、見ていて「あ! アリシアじゃん!」と思えるほど。原作ファンからも「アリシアっぽくて好きだわ~」なんて声が上がっており、好評なようです。

 また、友人で事務所の先輩でもあるウィル役の小泉孝太郎も上手。ウィルはアリシアを影からアシストし、段々とアリシアとのバディ感が強まってくるのですが、それが2話にして完璧(笑)。筆者、実は小泉孝太郎に「演技うまい!」と一度も思ったことがなかったのですが、同ドラマでそのイメージが激変(笑)。「本当、すみませんでした」と反省するばかりです(笑)。

 それに、そのほかの面々もベテラン、若手かかわらず、似ているといった印象。もしかしたらみんな一緒に原作の試写会でもしたんでしょうか(笑)?

■邪魔なのは、“常盤貴子の美貌”!

 1話の放送後話題となった常盤の美しさ。アラフィフのためか、少しふっくらした印象はありましたが、ナチュラルに美しい! 「20~30代の頃と変わっていない」とネットは話題となっていましたが、やはり今回もこの話題でネットは持ちきり。常盤貴子フィーバーとでも言いましょうか(笑)。

 ですが、正直、この話題ばかりが取り上げられて、肝心のドラマの内容は話題になっておらず……。

『SUITS』よりも断然面白く、今期乱立しているリーガルドラマの中でも「一番面白い」と言われている同ドラマですから、今後は常盤の変わらない美貌以上にドラマ全体への注目が増えることを祈りたいです。

 以上、2話のレビューでした。

 3話は最強妊婦弁護士との戦い。原作にもこれと同じ回があり、結構人気の回ということで後々にもこの話が関わっていたのですが……。日本版ではどんなアレンジをくわえてくれるのか。楽しみ放送を待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

“素”の石原さとみに賛否! “失礼すぎる”野村周平には現場関係者もヒヤヒヤ!?――人気女優&俳優の“裏の顔”

 西野カナの活動休止やレスリング・吉田沙保里の引退、元「純烈」メンバー・友井雄亮のDV騒動、NGT48メンバー暴行事件、横綱・稀勢の里の引退など、始まって早々、ショッキングな話題が続いている2019年ですが、1月上旬の「日刊サイゾー」では、人気女優や若手俳優たちに関する話題が注目を集めました。現場スタッフかも証言が続出した、彼女&彼らの“裏の顔”とは――!?

 早速、詳しいランキングを見ていきましょう!

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“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士が映画『クリード』を斬る! スタローンへの“忠誠心”強すぎ!?
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“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士が映画『クリード』を斬る! スタローンへの“忠誠心”強すぎ!?

“キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士(39)が森羅万象を批評する不定期連載。今回のテーマは、現在公開中のボクシング映画『クリード 炎の宿敵』だ。ロッキーシリーズから派生した『クリード チャンプを継ぐ男』(日本では2015年12月公開)の続編。ロッキーの大ファンで、シリーズ全作を飽きるほど見てきたという瓜田だが、果たしてこの最新作に対しては、どんな反応を見せるのか?

 瓜田の“ロッキー愛”はハンパじゃない。ロッキーことシルベスター・スタローンがフィラデルフィア美術館の前でガッツポーズをする名場面の写真を自宅に飾り、それに勇気をもらいながら自身も毎日筋トレに励んでいるという。

「筋トレにはタンパク質が不可欠。スーパーのハム売り場に行ったら、俺は迷わず伊藤ハムを選ぶ」と瓜田。これも、伊藤ハムのCMに出演していたスタローンへの忠誠心なのだとか。

 そんな瓜田は前作『クリード チャンプを継ぐ男』を見て、感動のあまり泣いたそうだ。その続編がこのたび上映されると知るや、「前作を超える予感がする。絶対に見逃せない!」と大興奮。公開初日に映画館へ駆けつけた。

 あらすじは次の通り。ロッキーのライバルにして親友であるアポロは、『ロッキー4/炎の友情』(日本では1986年6月公開)で、ソビエト連邦の王者ドラゴと対戦。壮絶なファイトの末に倒され、そのまま帰らぬ人となった。あれから月日が流れ、ロッキーの指導を受けたアポロの息子アドニス・クリードと、ドラゴの息子ヴィクターが、ついにリングで激突することに――!

 以下は、鑑賞後の瓜田夫妻の感想である。

 * * *

――いかがでしたか?

瓜田純士(以下、純士) いやぁ、よかったです。作り手がファン心理をわかってる。物足りない点もあるにはあったけど、アドニスに子どもが生まれるなどの新展開もよくて、ガッカリさせない内容でした。際立ってたのは、アポロの奥さん。アドニスの嫁が妊娠してることを見抜いたり、ヴィクターにビビってるアドニスを奮い立たせたりと、オカンとして一枚上手な感じが最高でした。

――「物足りない点もあった」とのことですが、具体的には?

純士 いくつかあるんですけど、ドラゴの息子ヴィクターに関していえば、「俺はお前のロボットじゃねえ!」みたいに父親に噛み付くシーンが欲しかった。最後まで父親離れしてない点が残念でした。

瓜田麗子(以下、麗子) でもドラゴ親子にも、最後のほうでええ見せ場があったやん。

純士 あれは泣けたね。物語の設定もよかった。ロッキーに負けたせいで国からも嫁からも見捨てられたドラゴ親子と、守るべき子どもができたアドニス夫婦。お互い背負うものがあり、おまけに父親の仇という要素も加わるから、そりゃ男なら燃えるに決まってるでしょ! っていう内容でした。前作を超える感動だったかもしれない。

麗子 いや、ウチは、前作を超えることはなかったな。

純士 俺は初っ端から面白かったよ。なのに、上映中に嫁から「スタローンはカツラや」とか耳打ちされて、水を差されたわ。笑ったけど。

麗子 あれ、絶対にカツラか増毛やろ。ウチの目はごまかされへんで。

純士 確かに、スタローンやドラゴの嫁は、最新の美容技術を駆使した無理な若作りが見てて辛かった。と同時に今回、スタローンの出番が少ないことに寂しさを感じたなぁ。発言も年相応に日和ってたし。以前のスタローンは、もっと熱いことを言ってたんだよ。「人生ほど重いパンチはない」とか。でも今回は次世代の物語になってて、ロッキーが入り込む隙がなかった。もちろん、世代交代もいいんだけど、今作ではもっと、嫁よりもロッキーが、アドニスに付きっきりでいてほしかったな。アドニスが独り立ちするのは、次回作あたりでよかったんじゃないか。

――感動したと言う割に、苦言が多いですね。

純士 ロッキー好きとしてはどうしても、スタローンやシリーズの、この先のことを考えてしまうんでね。因縁はドラゴで終わり。『クリード』シリーズをまだまだ続けるつもりなら、アドニスの子どもにボクシングをさせる展開とかも有りだろうけど、アドニスの子どもは女の子だからなぁ……。

麗子 出産そのものには感動したけどな。最初のベッドシーン、「いらんわ~。見たくないわ~」と思って見とったけど、赤ちゃんができたことにつなげたんやったら、お見事やと思ったわ。

――今をときめくマイケル・B・ジョーダンが演じた、アドニスについて思うことは?

純士 アポロって、過去キャラの中でも印象が弱いほうなんですよ。だから、アポロの息子ってことで今後も物語を紡いでいくのは、ちょっと花がないというのが正直なところ。

麗子 クリードの話は、今回で完結でええんちゃう?

純士 かもね。ロッキーの若い頃のほうが、荒くてハングリーでタフでした。一方、アドニスは結婚して子どもができたことで日和っちゃうあたりが、「今の子」って感じです。あの子は、体も顔つきも、きれいすぎる。エグザイルみたいな感じ。スタローンみたいな骨太さがない。あんな真面目な性格だったら、アポロと違って、隠し子も作らないだろうし(笑)。

――ところで今日は、公開初日の夕方6時台からの上演回でしたが、客入りがイマイチでしたね。

純士 前作のときは満員だったんですけどねぇ。公開初日の金曜のこの時間帯なら、もっと入ってもよかったのに。そこまで期待されてないのかなぁ……。この手のストレートな男臭さや、単純なスポ根は、今の若い子たちにはハマらないのかも。

――総合格闘家でもある瓜田さんから見て、この映画のトレーニング風景はいかがだったでしょう?

純士 インスタに一般の外人たちが投稿してるトレーニングをそのまんまやってる感じで、新鮮味がありませんでした。昔のロッキーはニワトリを追いかけたり、丸太を担いだりしてたから、見てて衝撃を受けたんですけどね。そういうのを超えてほしかった。原始的なネタがないなら、その逆でもいい。VRゴーグルを使って宇宙軍と戦うような科学的なトレーニングをしたり。

――虎の穴での特訓シーンはどうでしたか?

純士 あれの何が虎の穴なんだよ(笑)。アドニスが「ひどい環境だな」みたいに嘆いてたけど、別になんにもひどくない。お互いタイヤに片足突っ込んで殴り合う練習なんて、俺が今通ってるジムでもみんな普通にやってますから。

――試合のシーンはいかがでしたか?

純士 みんな目が肥えてきてるからなぁ。ついこないだ、メイウェザーの変幻自在な動き見た後に、いくらヘビー級とはいえ、役者のガチガチの“ボクシング風”の動きだと、ちょっと……。

麗子 メイ・ウェザーと那須川天心の、数分間の試合のほうが引き込まれたわ。

純士 この映画は正直、ボクシングのリアリティーは薄いですよ。あんなきれいに2連発は入らねえよとか、ここでブロッキングはねえだろとか、細かい粗を探すとキリがない。どうせ泥臭くいくなら、スローを多用して、嘘臭い「うぉぉぉぉぉ!」みたいな叫び声とかも入れて、もっと昔っぽくしたほうが映画的にはよかったのかも。

麗子 まあ、なんにせよありきたりで、心に残らん作品やったわ。ストーリーもすべて予想通りやし。

純士 確かにすべてが予想通りだった感は否めない。俺が監督だったら、こういうストーリーにしたかも。まず、強くなった途端にすり寄って来た元嫁や国に対し、ドラゴ親子がブチ切れる。「ナメてんのか。お前みたいなクソ女や、こんな国に応援されたくない!」と。で、追放処分を食らう。その代わりにロシアが用意したサイボーグみたいな怪物ボクサーと、アメリカのアドニスが戦うことになる、と。

――いいですね。そこから先は?

純士 試合前夜、アドニスのもとに、ヴィクターが1人の男として現れる。「何しに来た?」と問うアドニスに対し、ヴィクターがこう言います。「俺はボクサーは辞めたけど、親父の仇を取りに来た。ここで勝負をつけよう」と。そしてストリートファイトに発展して、ロッキーが止めに入って、アドニスとヴィクターの間に友情が芽生える。その翌日、アドニスのセコンドにヴィクターがついて、ロシアの怪物と戦う、みたいな話はどうでしょう?(笑)

――試合前日にタイマンを申し込むのは非常識極まりないですが、映画なら有りでしょう。なかなか燃えるストーリー展開ですね。

純士 昨日の敵は今日の友となり、共に戦う。で、ロシアの観衆も考えが変わっていく、みたいなストーリーだったら、もっと感動したでしょう。

――ソビエト連邦の時代だったら、さらによかったですね。

純士 確かに。今の時代、ロシア対アメリカと聞いても、かつてのような緊張感がないですもんね。映画の中でも、アドニスの嫁がアドニスの入場曲を生で歌わせてもらえたりして、会場はアウェイなのに丁重に扱われてたし。ザギトワが秋田犬を抱いてニコニコしてる現実社会の印象も加わって、映画の中でのロシアという国に脅威を感じなかったのは事実だわ。

麗子 『ロッキー4/炎の友情』のときは、あんなにハラハラドキドキしたのになぁ。

純士 ……って考えると、スタローンには悪いけど、ロッキーは前作で死んだほうがよかったのかも(笑)。その上で、ドラゴ親子に狙われて、アドニスが自力でどう乗り切るか。「ロッキーならこう言ったはず」「ロッキーならこうするはず」と亡き師匠の意思を想像しながら、アドニスが暗中模索するストーリーだったら、スタローン不在の次世代バトルでもヒリヒリできたと思う。

麗子 やっぱ誰かが死ななアカン、ってことやな。

純士 そう。だから、「スタローンの出番が少なくて寂しかった」という前言を撤回します。やっぱ、カツラや増毛してまで出しゃばってくるのは、いい迷惑だわ(笑)。プラセンタ注射を打ちすぎたせいか、オネエみたいになってたもんなぁ、スタローン……。まあでも、そんなスタローンのことも、好きなんですけどね。
(取材・文=岡林敬太、撮影=おひよ)

『クリード 炎の宿敵』瓜田夫婦の採点(100点満点)
純士 78点
麗子 3点

※瓜田純士のYouTube好評配信中!(瓜田純士プロファイリング)
https://www.youtube.com/channel/UCv27YAy0FZ-4wwisy5zPmeg

※「“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、かく語りき」の記事一覧
https://www.cyzo.com/cat8/outlaw_charisma/

サラダにカタツムリ、白米にカビ……中国系航空会社の機内食にご用心

 航空機を利用する人にとって楽しみのひとつでもある機内食が、中国では問題の火種となっている。

「南方都市報」(1月12日付)によると昨年11月20日、上海からマカオへ向かうため中国東方航空(MU2007便)を利用した乗客の女性が機内食を食べようと開けると、サラダの中に蠢く生物を発見した。なんと、親指ほどの大きさのカタツムリが混入していたのである。驚いた女性が乗務員にそのことを伝えたところ、「着陸後に担当者に報告し、適切に対応する」と、女性の連絡先を受け取った。

 ところが1週間が経過しても航空会社からの連絡はなく、不信感を覚えた女性は、上海市消費者協会に相談した。同協会が仲裁に入ったことで、航空会社はようやく女性に連絡。慰謝料として最大で1,000元(約1万6,000円)支払うことを提案したが、女性は今回の出来事が発生した経緯の説明や公式の場での謝罪を求め、慰謝料の受け取りを拒否している。

 一方、航空会社はメディアの取材に対し、「すでに女性客とは和解に向け対応している」と、コメントしている。

 中国系航空会社では、昨年にも機内食をめぐるトラブルが発生している。昨年7月、雲南祥鵬航空では、乗客8名にカビが繁殖し、変色した機内食が配布された。乗客たちは精神的苦痛を味わったとして、合わせて10万元(約160万円)の損害賠償を求めている。

 こうした問題は、日本人にとってもひとごとではない。中国を目的地とする旅行のみならず、経由便も合わせると、日本からの海外旅行者が中国系航空会社を利用する機会は少なくないのだ。

 中国の航空業界は、機内食への異物混入の背景についてしっかり調査し、明らかにしてもらいたいものだ。

(文=青山大樹)

シンガポール「ティラミスヒーロー」パクリ疑惑……「HERO’S」は法的に罰せられるか、弁護士解説

 1月20日に、ティラミスブランド「HERO'S(ヒーローズ)」の1号店が、東京・表参道にオープンした。同17日には、俳優の三浦翔平が登壇する初出店記念イベントも開催され、早くもスイーツファンの間で注目が集まっているが、そんな中、店頭で売られるティラミスや猫のキャラクター、ブランドロゴなどが、シンガポール発のティラミスブランド「ティラミスヒーロー」のものと“酷似”していると、ネット上で炎上している。

 2012年、シンガポールで創業した「The Tiramisu Hero」は、13年8月から日本で瓶入りティラミス「ティラミスヒーロー」の販売を開始し、14年からは、日本の百貨店やジェイアール名古屋タカシマヤをはじめとするJR各社などとの取引もスタート。「アントニオ」という名前の猫が同ブランドのキャラクターとなっている。一方、1号店がオープンしたばかりの「HERO'S」も、同じく瓶入りティラミスを展開し、“ヒーロー”だという猫をイメージキャラクターとしている。

 昨年末には「ティラミスヒーロー」の公式Twitterが、「2012年にシンガポールでつくった私達のオリジナルブランドロゴがコピーされ、只今日本で使用できなくなってしまいました。私達が大好きな日本でこのような事が起きた事を、大変残念に思っています。でも、アントニオは負けません!(中略)さらにアントニオヒーローは新しい称号を手に入れました。その名は【ティラミススター】」と報告していることから、ネット上では現在、「HERO'S」が意図的に「ティラミスヒーロー」に似せているのではないかと、盛んに指摘されている状況だ。

 なぜ、本家であるはずの「ティラミスヒーロー」が改名に至らなければいけないのか、そして、ネット上で高まる「『HERO'S』を罰することはできないのか?」という疑問について、今回、弁護士法人ALG&Associatesの山岸純弁護士に話を聞いた。

 まず、今回の騒動をひもとくカギは、山岸氏いわく「商標登録」。シンガポールの「ティラミスヒーロー」が日本で商標登録を行っておらず、「HERO'S」が先手を打ったことにより起きた“悲劇”だという。確かに、特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」で商標検索をすると、「HERO'S」の社長・高田雄史氏が代表取締役を務める株式会社gramが、17年6月に商標を出願、18年3月に登録という情報が出てくる。

「商標などの権利は、国ごとに取り決められるものなので、たとえシンガポールの法律で『商標』として登録されているロゴや商品名であっても、日本の法律で『商標』として登録されていないロゴや商品名は、日本では使用できてしまうのです。逆もまたしかりで、これを、『属地主義』(法の適用範囲に関する立法主義の1つで、自国領域内に場所的に限定するもの)といいます」

 それでは、“本家”が泣き寝入りするケースが多発してしまうように思うが、それをフォローする「『マドリッド協定』という、たくさんの国が参加している条約がある」という。

「自国の法律で『商標』登録した後、もし将来、海外でもその『商標』を使った商品を販売する予定があるのであれば、このマドリッド協定にしたがって、『国際登録』をすることで、将来、海外(特定の国)でも『商標』の権利を主張することができるようになります」

そういった法的な背景を考えるに、今回シンガポールの「ティラミスヒーロー」は、「この『国際登録』をしていなかったのでしょう」と山岸氏は指摘する。

「日本では、13年8月から、シンガポール発の『ティラミスヒーロー』が販売されていたようですが、この時に、しっかりと『商標登録』なり、『国際登録』の手続きをしていなかったものとみられます。そのため、『HERO'S』が、先に日本で登録をすることができたわけです。これは、シンガポールの『ティラミスヒーロー』側のミスと言えるでしょう」

 では、「HERO'S」が法的に罰せられる可能性はといえば、「商標上、正しいことをしているので、罰せられません」ときっぱり。

「卑怯と言えば卑怯ですが、『商標』というものが、原則として国ごとに制度化されているものである以上、仕方がありません。恐らく、『HERO'S』の関係者が、過去にシンガポールに行った際などに『ティラミスヒーロー』を見つけてきて、国ごとに『商標制度』があるということを知った上で、先に『商標』を確保したと考えられます」

 シンガポールの「ティラミスヒーロー」側は、法的には“手も足も出ない”状況というわけだが、山岸氏は「HERO'S」の手法について、「いくら法律的に正しくても、ビジネス的には好まれません」と持論を述べる。

 「HERO'S」側は21日、公式サイトで、「多彩なキャラクターと本物のティラミスの味わいを特徴に、『ティラミスヒーロー』やキャラクターの商号・ロゴを取得して展開を進めております」「他社のティラミスに関する商品とは関係ありませんので、他社の商品と混同されませんようお気をつけ下さい」とコメントしているが、「たとえ商品開発の過程で『シンガポールの「ティラミスヒーロー」を見てインスピレーションを得た』というようなことがあったとしても、どういう経緯で、商品を生み出したのか、もっとちゃんと説明すべきだと思います。シンガポールの『ティラミスヒーロー』の関係者の方に敬意を払う必要があるのでは」

 このような“パクリ騒動”は珍しいことではないが、「日本の商品やサービスは、世界的にとても優秀であることから、近くの国にフリーライド“される”ということの方が、圧倒的に多い」と山岸氏は指摘する。確かに過去には、江崎グリコが、同社のチョコ菓子「バトンドール」を模したような商品を、韓国のロッテグループが販売しているとして、韓国の裁判所に提訴した事件もあったが、今回は日本側がフリーライド“した”騒動の可能性がある。「HERO'S」には、シンガポールの「ティラミスヒーロー」に、ぜひ誠意ある対応をしてもらいたいものだが……。

『レ・ミゼ』『モンテ・クリスト伯』をまっとうした、ディーン・フジオカの“異物感”

 1月5日、ディーン・フジオカと井浦新がダブル主演を務めたスペシャルドラマ『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』(フジテレビ系)が放送された。

 本作は1862年に執筆されたヴィクトル・ユーゴーの大河小説を、現在の日本に置き換えた物語だ。原作は1枚のパンを盗んだことで19年間の監獄生活を送ることになったジャン・ヴェルジャンの生涯を描いたもの。そこにフランス革命を筆頭とするフランスの政治状況が重ねられるが、本作では、平成という時代の始まりから終わりにかけての日本の状況が重ねられている。

 主人公の馬場純(ディーン・フジオカ、若年期は吉沢亮)は、母親を詐欺でハメた男を事故死させたことで逮捕される。2年後、死期間近の弟に一目会うために脱獄。しかし、弟はすでに亡くなっていて、失意の馬場は自殺を図ろうとするが、すんでのところで徳田浩章(奥田瑛二)に救われる。彼の経営する自立支援施設「徳田育成園」で正体を隠して暮らしていると、そこで渡辺巧海(村上虹郎)と出会う。渡辺は馬場の正体に気づくが、彼のことを受け入れ、2人は親友となる。

 そんな中、1995年、阪神・淡路大震災で建物の下敷きになった渡辺は、死の間際、馬場に「渡辺拓海として生きろ」と告げる。9年後、馬場は渡辺巧海として暮らしていた。渡辺の夢だった弁護士となった馬場は、貧しい人々のために働いていたが、ある日、馬場の行方を探している斎藤涼介(井浦新)という男が現れる。斎藤は、馬場が殺した男の息子だった――。

 正体を隠して逃亡する男という役は、ディーンが自ら監督・主演を務めた映画『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』で演じた、殺人逃亡犯・市橋達也役を彷彿とさせるものがあり、ディーンのポテンシャルが発揮されていた。馬場を追う刑事を演じるのが、昨年『アンナチュラル』(TBS系)で再ブレークした井浦新というのも見事な配役で、とても見応えのあるヒューマン・ドラマだった。

 『レ・ミゼラブル』は、昨年放送された同じくディーン・フジオカ主演の『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』(同)の成功を引き継ぐ形で作られた作品だ。こちらは、1844~46年にかけてフランスの新聞で連載された人気小説が原作。政治犯の容疑をかけられ軟禁された、船乗りのエドモン・ダンテスが14年後に脱獄し、自分を罠に嵌めた3人の人間に復讐するという復讐譚で、日本では『巌窟王』としても知られる。ドラマは、時代設定を現代の日本に置き換え、冤罪で異国の監獄に8年間監禁された柴門暖(ディーン)が、監獄で知り合ったラデル共和国の元大統領・ファリア真海(田中泯)の財産を受け継ぎ、モンテ・クリスト・真海と名前を変えて自分を嵌めた犯人を倒そうとする復讐譚となっていた。

 物語のトーンはシリアスで重厚だが、18世紀のフランス小説を現代日本に当てはめたためか滑稽なところもあり、放送当時は、“半分シリアス半分ギャグ”として受け入れられた。傑作というよりは怪作とでもいうような作品で、印象としては『真珠夫人』や『牡丹と薔薇』(ともにフジテレビ系)といった、東海テレビの昼ドラに近い。特に、役者の演技にそれが現れていて、稲森いずみや山口沙也加が演じる悪女は明らかにやりすぎなのだが、それがやみつきになる。そんな、浮世離れした世界に説得力を与えていたのが、ディーンの“異物感”だ。

思わせぶりな芝居が醸す「異物感」の使い方
 連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)で、明治時代に日本のために尽力した実業家・五代友厚役を演じて以降、ディーンは人気俳優となった。しかし、ディーンの芝居は思わせぶりすぎて、何をやっても含みがあるように見えてしまう。そのため、ドラマ『ダメな私に恋してください』(TBS系)でヒロインを支える元上司役や、映画『空飛ぶタイヤ』の会社員など、普通の人を演じると妙に浮き上がって感じた。

 一方、映画『結婚』で演じた結婚詐欺師や『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』の殺人逃亡犯のような、“謎の男”となると、ポテンシャルが発揮される。とはいえ、素性を隠した犯罪者役ばかりを演じるわけにもいかないだろうし、ディーンは今後は難しいのではないかと感じていた。

 そんな中、『モンテ・クリスト伯』はハマった。それは、過去の海外小説を現代日本に置き換えることで生じた“違和感”が、ディーンの“異物感”とうまくフィットしたからだろう。

 このシリーズ、是非、ディーン主演で今後も続けてほしい。正月に楽しむにはもってこいの、こってりとしたドラマである。
(成馬零一)

Hey! Say! JUMPのファンがまたも交通機関で暴走 暴言を吐くファンにメンバーも辟易「あー、まじうぜぇ」

一部のHey! Say! JUMP(以下、平成ジャンプ)ファンの交通機関でのマナーが、またもや問題となっている。

 騒動が起こったのは、今月18日の羽田空港と飛行機のなか。Hey! Say! JUMPは19日と20日に「福岡ヤフオク!ドーム」でコンサートをしており、その移動中であったと思われる。偶然、平成ジャンプメンバーと同じ飛行機に乗り合わせたファンが、ツイッターで当時の状況を説明している。今回、当該ファンの方に引用許可をいただいたのでその詳細をまとめたい。

マネージャーに暴言を吐くファンに、メンバーは「あー、まじうぜぇ」
 まず、空港で平成ジャンプの出待ちをしていたファンは20人ほどだったそう。そのファンたちは搭乗口の列に並びながら、おそらくグループのマネージャーに向かって「山田どこだよ」「なんか言えよ」「使えねぇなぁ今回のは」といった主旨の暴言を投げかけていたという。

 こういったファンの言動を目にしたメンバーの顔は険しく、あるメンバーからは「あー、まじうぜぇ」という、怒りに満ちた発言もあったそうだ。なお、この言葉に反応した投稿者がそのメンバーの顔を見ると、“お辞儀をされたように見えた”といい、「一般の利用客に迷惑をかけてしまったと思ったのでは」と推測している。

 迷惑ファンの暴走はこれだけではない。着陸後はメンバーが乗っていたファーストクラスの乗客が先に降りていったという。しかし、ファーストクラスとエコノミークラスの席はカーテンで仕切られているにもかかわらず、エコノミークラスに座っていた5、6人のファンが客室乗務員の制止を振り切り、ファーストクラスのカーテンの中にもぐりこんで行った。また、エコノミークラスの乗客が降りる際にも、バーゲンセールのように猛ダッシュをするファンがいたようだ。

 「福岡ヤフオク!ドーム」でのコンサートの最中には、コンサート風景をLINELIVEで生中継していたファンがいたという話もツイッター上で拡散、良識的なファンの間で問題視されている。

 当然のことながら飛行機には一般の利用客も搭乗しており、一部のファンの行動はあまりにも身勝手で危険な行為である。平成ジャンプのメンバーは、一般の利用客や交通機関へ迷惑をかけないように、こういった“迷惑ファン”に対して、再三にわたり注意喚起を行ってきたが、未だに届かないごく一部のファンがいるということか。

八乙女光は「メンバー全員本当に辛いし、寂しいです」とブログに綴る
 平成ジャンプのメンバー・八乙女光は2017年、会員サイトのブログ「JUMPaper」の記事を更新し、「約束じゃないけど、嫌われても良いから書きたい事があるの」と前置きしたうえで、迷惑ファンに向けて以下の文章を綴った。

<他のメンバーを追いかけて僕に強く身体が当たったりするのは全然いいの。でも関係のない人に危害を加えてしまうと、そのうちに、ジャンプのライブの移動は危ないからって警告を受けて、まだまだ行きたい場所も行けなくなると思うの>

 しかし、八乙女の決死の思いが迷惑ファンに伝わることはなく、昨年の10月にも東京駅にいたメンバーをファンが追いかけ、新幹線を遅延させる騒動が勃発した。この騒動後も八乙女は「JUMPaper」を更新し

<新潟からの帰りの東京駅、マナーの悪い人が多かったです>
<メンバー全員本当に辛いし、寂しいです>
<どうすれば伝わるのかな>

と、改善されないファンマナーに再び苦言を呈した。

 また、昨年11月に長野で行われたコンサートの際には、メンバーが「今のままではコンサートができなくなる」とファンのマナーを注意し、一般の利用客に迷惑をかけないために「今日は新幹線ではない方法で帰る」と宣言。後日の八乙女のブログには「バスで帰ったので身体が痛い」と書かれており、メンバーにとって相当な負担となったようだ。

 このように、メンバーが必死になって一部のファンのマナー向上を求めても、一向に改善されない状況であり、メンバーが怒るのも当然のことだろう。一般の利用者に迷惑がかかると共に、メンバーの心身にも重い負担がかかっていると思われる。

 迷惑なファンはあくまでもごく“一部”である。冒頭で述べた羽田空港での状況を説明したツイッターの投稿にも、多くの人が「こういうことは止めよう」「ジャンプのメンバーに申し訳ない」といった、常識的な反応を見せている。

 しかしこのままでは、八乙女が危惧していたコンサートの開催規模を縮小するといった措置も現実味を帯びてしまう。それは“誰も望まない結果”だろう。そうなる前に、迷惑ファンには自身の行動を省みてほしい。

『トレース~科捜研の男~』微減も、高視聴率! 錦戸亮人気だけじゃない、キープの秘訣とは!?

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『トレース~科捜研の男~』の第2話が1月14日に放映された。

 1話から0.5ポイントダウンするも、11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と2桁視聴率をキープ。最近の月9の視聴率アップや、3連休の最終日という環境の良さも理由にあるだろう。

 だが、前クールの『SUITS』(同)が2話で、1話から3.1ポイントダウンの11.1%だったことを考えると、本作第2話は好成績だったと言える。今回は、なぜトレースが高視聴率に恵まれているか、その要因を考察したい。

■第2話あらすじのおさらい

 まずはあらすじを事件パートと人間ドラマパートに分けて紹介する。(ネタバレを防止したい人は、「フジテレビオンデマンド」や「TVer」での見逃し配信を見てから、本記事を読むことをお勧めします)

 まずは事件パートから。

 祝賀パーティ会場のバルコニーから突き落とされ死亡する外科医・真田和寿(名高達男)。真田の娘・有里(関めぐみ)は、バルコニーから逃走する被疑者・宮永渉(篠原篤)を目撃。現場バルコニーで宮永が真田と揉み合った際に残ったと思われる血痕が発見され、真野礼二(錦戸亮)と沢口ノンナ(新木優子)はDNA鑑定を行う。だが、血痕は別の人間のモノであった。

 宮永は釈放されるも、現場で彼の落とした折り鶴が発見される。さらに殺された真田も同じ折り鶴を所持していた。2つの折り鶴で被害者と被疑者の接点が見えてくる。

 捜査一課の虎丸良平(船越英一郎)が、宮永が過去、真田の病院で骨髄移植を受けた患者だった確証を得る。宮永は他者の骨髄を貰い受けたことで、複数のDNAを持つ“キマイラ”という特異体質だったと発覚。血痕から宮永のDNAが検出されなかったのもそのためだ。

 真田を殺したのは宮永と断定しかけた矢先、有里が宮永に襲われる。宮永の真田殺害の動機は、有里に移植された心臓にまつわるエピソードにあった。そして、悲しい過去と事件の真相がわかり、第2話は幕を閉じる。

 以上が事件パートを中心に追ったあらすじである。そこに新木優子演じる沢口ノンナをメインとした人間ドラマパートが絡み合う。新人として科捜研の仕事に悩むノンナは、被害者の娘・有里と親交を深め、励まされる。しかし、科捜研の一員として父親が殺された理由が有里にあったというつらい真実を突きつける結果に。「真実で人は救えない」と落ち込むノンナを、礼二が「真実が人を前に進ませる。お前はよくやった」と前向きにさせる。

 第2話は、上記で分割した事件パートと人間ドラマパートの織り交ぜ方が見事だった。

 ストーリーの“構成”という類の話であるが、高視聴率の要因はその構成にあると感じる。次章では上記あらすじを元に、構成が高視聴率を呼び込んだ理由を分析する。

■最初から最後まで飽きずに見られる手品の種とは?

 タイトルまでの冒頭5分で、【主人公・礼二が仕事に苦悩するノンナと共に、宮永のDNA不一致の謎を追う回】だと分からせたことが、高視聴率の決め手だろう。

・開始1分まで――真田が転落し、娘・有里が被疑者・宮永を発見。

・開始3分まで――科捜研の足手まといとなっているノンナの苦悩を提示。

・開始5分まで――宮永のDNAと現場に残された血痕のDNAが一致しない。

 その後、人間ドラマはノンナの苦悩に集約し、ノンナが有里と励まし合う中で被疑者と被害者のバックグラウンドが見える作りになっていた。ノンナが悩むほど事件の真相に近づくという構造だ。その構造により、ドラマ冒頭で示した見所から物語が逸れることなく、事件の真相とノンナの悩み解消というゴールへと導かれていく。物語に脱線が少なく、視聴者が見たい部分だけを見せることができるため、飽きてチャンネルを変える人が少なかったのではないか。

 唯一の脱線といえば、あらすじでは触れなかった【虎丸の捜査班の解体の危機】という要素だけ。これは、DNA不一致により宮永を誤認逮捕したとされ、一週間以内に事件を解決できなければ班が解散するというもの。事件にもノンナの悩みにも作用しない要素ではあるが、一週間以内というタイムリミットと、解決すれば班の続行が叶うというメリットを提示できた。スーパーマリオでいうところの時間制限とピーチ姫の救出の役割と同じく、物語にメリハリを与え、のめり込んで見られる要素となっていた。

「冒頭で見所を明確に提示」「見所から脱線しにくい構造」「のめり込む要素の散りばめ」、その3点がバランスよく構成されていたことにより、第2話が見易く飽きないモノとなっていた。

■『トレース』は、他の事件モノまで面白くさせる作品か?

 前章で挙げた3つのポイントは、多くのドラマが心がけている基本ではある。ただ、『トレース』の場合は他のドラマ以上にセオリーに忠実で、見る人への配慮が行き届いている。その手堅さを、ウェルメイドに感じてつまらないと思う人もいるかもしれない。

 だが、スタンダードなドラマがあるからこそ、他のドラマの個性を楽しむことができる。2018年度の話題となった事件モノのドラマを例にあげてみよう。

 まずは『アンナチュラル』(TBS系)。この作品は、ベタな事件モノを見ている人ほど楽しめる作りになっている。「普通ならこうなる」というドラマ的なセオリーとは違う斜め上の展開が随所に見られた。また、『リーガルハイ』(フジテレビ系)や『科捜研の女』(テレビ朝日系)などの有名作品を意識したパロディ的な小ネタも頻出する。

 高視聴率を博した『99.9』(TBS系)であれば、他の事件モノよりもミステリー難易度を下げ、キャラの軽妙なやり取りに特化したドラマだと見てとれる。

『トレース』を基準に他の事件モノのドラマを見てみると、各ドラマの斬新さやドラマ全体のトレンドが見えやすくなるだろう。

 そう言うと、まるで『トレース』が無個性ドラマのようだが、本作の個性は細かいポイントに散りばめられている。紫のトレードカラーや、『科捜研の女』を意識したサブタイトルやキャラの名前(沢口靖子由来かもしれない、沢口ノンナ)が挙げられる。その小ネタを作中でイジることなく視聴者にツッコミを委ねてしまう割り切りも洒落ている。

 笑える、重厚、斬新など、ドラマを形容する言葉はさまざまだが、『トレース』は「美しいドラマ」と評するのが相応しい作品だと思う。真摯に視聴者を楽しませようとする心意気も、ドラマ界全体を見渡した上での存在意義も、何を見せたいのか明確な作品性も、美しいと感じるからだ。これは綺麗ごとかもしれないが、作り手の誠実さが、視聴率に反映しているとも思えてくる。

 今回は第2話の構成にスポットを当てたが、全話を通した構成も楽しみである。

 第1話では、『主人公たちはどんなキャラクターなのか』を、第2話では構成の絶妙さで『どんな事件を扱うドラマなのか』を丁寧に描いていた。

 1月21日放映予定の第3話では何を見せてくれるのだろうか。虎丸の先輩刑事が過去に捜査した事件と酷似する児童の殺人を扱うため、虎丸のキャラや過去にスポットが当たるのか。それとも許しがたい殺人で、メイン3人の事件へのリアクションの違いを示してくれるのか。作り手の意図や意識にも注目しながら、第3話を楽しみにしたい。

(海女デウス)

花田優一が靴の“納期遅れ”について弁明! さらに炎上する事態に!?

 1月20日放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に、“靴職人”の花田優一が出演。一部メディアで報じられている靴の“納期遅れ”について弁解したが、より火に油を注ぐ形となってしまった。

 例えば昨年「日刊ゲンダイDIGITAL」では、「貴乃花夫婦に亀裂を入れた『靴職人』長男の呆れた素行不良」という記事を配信。これによると花田は前金で注文を受けているのだが、納期になっても“デザイン画”だけが送られてくるケースもあるという。また催促の電話やメールを送っても、連絡がつかないことがしばしば。客からのクレームが相次ぎ、返金騒動にも発展しているそうだ。

 番組では司会の東野幸治が、「靴ってオーダーしたら、1~2カ月で届くイメージ」「もっと時間かかんのやろ?」と質問。これに花田は、「報道されている方とか、世界中の有名なブランドのオーダーシューズとかを調べていただきたい」「怒ってます」と憤慨した。

 彼曰く、有名ブランドのオーダーシューズは“2年”ほど待たないと靴が完成しないらしい。その後も花田は、「手作りのものって時間がかかるんですよ」「今自分が履いている靴も、縫い目を1個ずつ手で縫うわけですよ。平面のものを立体にするのって時間がかかるんです」と説明している。

「花田は『オーダーシューズは時間がかかる』と語っていますが、世間で問題視されているのは“納期遅れ”についてでした。そのため視聴者からは、『時間かかるんだったら最初からその時間を見こして納期を伝えるものでは?』『なんの弁解にもなってない』『時間がかかるのはわかるが遅れるのはダメでしょ』『“いつできるかわかりません”はプロとして失格』といった意見が。的外れな弁解で、余計に人々の感情を逆なでしてしまったようです」(芸能ライター)

 花田が“納期遅れ報道”に言及したのは今回だけではない。昨年末に放送された『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)でも、一連の報道について反論していた。

「花田は『報道の中には事実と違ってる部分もある』と語り、採寸から納品まで全て自分の手でやっているから時間がかかると説明。また靴を作るペースについては、『2週間に1足』と答えていました。しかし『行列のできる法律相談所』での弁明を聞くと、“2週間に1足”でコンスタントに作れているとは思えません。彼には“本当の納期”をしっかり伝えてもらいたいところなのですが……」(同)

 すっかり炎上タレントの仲間入りを果たしてしまった花田。彼の靴が注文した人へ無事届くことを祈るばかりだ。

『3年A組』第3話も2ケタ獲得! 好調の菅田将暉“引っ張りだこ”のワケとは?

「今出演しているNHKの朝ドラ『まんぷく』での弁護士役も好評ですし、1月クールからは主演ドラマも始まりましたし、この夏には映画の主演の大作もありますからね。彼のスケジュールを押さえるのは相当大変みたいですよ」(テレビ局関係者)

 1月からスタートしたドラマ『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)で主演を務めている菅田将暉。視聴率も初回から第3話まで2ケタをキープしている。

「最近では俳優としてだけでなく歌手としても活躍してマルチな才能を見せていますが、本業の俳優業では、さまざまな役柄を感覚的に演じることから、いろんなタイプの監督から引っ張りだこです。単館系の映画から大衆系の映画まで幅広く演じられるのは、若手では彼くらいじゃないでしょうか」(映画関係者)

 この夏に映画化される『アルキメデスの大戦』も、漫画原作だが、話の展開としては地味なものだという。

「主人公が数学者ということもあって、会話の端々に数字が出てくるので、地味な話といえば地味な話なんです。それを菅田さんの演技力と山崎貴監督の演出力でカバーできるかどうか。脚本は非常に面白いと評判なので、東宝としては興収20億円から30億円を狙っているようです。また、原作自体はまだ続いているので数字が良かったら当然、続編の話も出ます。東宝も『ALWAYS 三丁目の夕日』のようにシリーズ化も視野に入れているようですよ。この作品が当たれば『あゝ、荒野』(2017)のときのように、映画賞を総ナメする可能性もありそうです」(芸能事務所関係者)

 今年も賞レースは、菅田将暉を中心に回りそうだ。