純和風ラーメンの極み! 麺まで美味しいラーメンのヒミツ
「ラーメンは、もはや和食である」とは、よく言われる言葉。でも、「日本食」であっても、果たして「和食」か……? そんなことを考えていたら、大阪で「ひょっとしたら和食かもしれない」と思わせる珍級グルメに出会ってしまった。
目の前に着丼したどんぶりには、うやうやしく木のフタが乗っている。単に中の料理が冷めないためという理由もあるのだろうが……。

「さてさて、丼の中身はどんな風になってるのかな?」
と、フタを丼から外した瞬間、目の前に現れたのは、美味しそうなラーメン……じゃなかった!

「ナニこれ!?」
何も知らずに開丼したら、確実にそう言っていたに違いない。
丼の表面を覆い尽くしているのは、卵色で滑らかにテカるもの。見た感じでは、プリンか卵豆腐か茶碗蒸しのどれかに違いない。が、表面に浮いているのが、お麩と三つ葉ってことは……茶碗蒸し!?
そう、今日はこれを食べに来たのだ。大阪の丹頂の名物は、茶碗蒸しらーめんなのだ!
普通、ラーメンを食べる時は、まずスープからだが、この場合、スープも茶碗蒸しに覆われて見えない。なので、最初のひとくちは茶碗蒸しから。

ぷるっとしたプリンみたいな茶碗蒸しをレンゲにすくい、ツルンと舌の上に滑らせる。と、口の中に出汁と卵の香りが広がり、その柔らかな塊が、喉を素早く駆け下りていく。そして、もうひとくち。
「ああ、日本人でよかった~」
完全に和食である。
茶碗蒸しのなくなった場所からチラ見えするのは、まぎれもなくラーメンで、次はそのスープをひとくちゴクリ。

「ンあ~、ホッとする味」
安定の醤油ベースのラーメンスープである……。
でも、待てよ……。チラッと感じたこの風味はなんぞや? それは麺をすすった時に、さらに強く感じられた。
「ナニこの香ばしさ。めちゃ美味しいんだけど」
茶碗蒸しなのに、ラーメンなのに、なんだ、この香ばしい風味は?
その答えはこれだった。

野菜とひき肉を炒めた香ばしさが麺に絡み、非常に美味しい麺となっているのだ。具材はその他、かまぼこに小さめのチャーシューも。
茶碗蒸しから始まって、醤油ラーメンに野菜炒め。一杯の丼料理に、三種類の楽しさと美味しさが詰まっている。そして開丼した瞬間の楽しみと驚き。フタが付いているにはそれなりの理由があるのだった。
茶碗蒸しらーめん、うもうございました。
大阪港 丹頂「茶碗蒸しらーめん」750円
SNS映え ☆☆
味 ☆☆☆
珍級度 ☆☆☆
(写真・文=よしよし)
