吉田栄作、ナベプロ退所理由はやっぱり“結婚願望の強い”内山理名! 50歳を境に再婚準備か!?

 俳優の吉田栄作が2018年をもってワタナベエンターテインメント(以下、ナベプロ)を退所し、独立した。業界内では、これにより恋人の内山理名との再婚にも一歩近付いたのではないかとささやかれている。

 吉田の独立は1月5日にナベプロよりマスコミ各社に対してコメントがあり、正式に発表された。また吉田も自身の誕生日の翌日、4日の本人ブログにて「今年は起承転結の『転』の年…この先まだまだ表現の旅を続けるうえでこの新しい一歩を大事にしたいと思います」(原文ママ)などと新年のあいさつをしている。

 このナベプロ退所に関して、ネットでは「天下のナベプロを離れたら、今以上に仕事が減ると思う」「アメリカに武者修行に行った頃の勘違いがまた(笑)」など否定的な意見も多い。だが、「心機一転というなら結婚もあるかも。初婚の嫁(平子理沙)に不倫されているし、幸せになってほしい!」などと応援する声もある。

「内山理名も今年で38歳ですし、今年ゴールインするのは濃厚ではないでしょうか。内山はかつてインタビューで『結婚願望は人並みにある』と答えていますし、芝居で母親役を演じる際に、経験がないことを悔しがってもいたそうです。年齢を考えると、そろそろ子作りに入りたいのかもしれませんね」(芸能ライター)

 内山といえば過去には加藤晴彦や上川隆也、東山紀之とも交際の噂があった。特に東山紀之との恋愛は、内山の事務所が認めるほど親密なものであり、「結婚もあるのでは?」と言われていたが、結局破局している。

「東山の後に付き合った一般男性とは、結婚する、しない、を巡って破局に至ったと言われています。その際にも周囲に結婚願望を口にしていたというので、内山が結婚に対して願望をもっているのは明らかでしょうね」(同)

 出身地は二人とも神奈川県内で、若い頃から演技に打ち込んでいる仲間同士。しかも互いに結婚願望があるとなればゴールインに障害はない。

 内山理名の誕生日は11月。このころに吉田にとっても新たな節目があるかもしれない。

ジャニーさん大暴走、スペオキ候補の9歳児を「美 少年」で露骨にプッシュ【Jr.チャンネル週報】

 ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Snow Man(水曜)Travis Japan(木曜)SixTONES(金曜)東京B少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、1月3日~9日公開の動画をチェックします!

 年明けすぐの配信とあって、Travis Japan、SixTONES、Sexy美少年(“美 少年”に改名)、HiHi Jetsはそれぞれ新春メッセージ動画を配信している。前回のコラムで、筆者は1月2日公開の「Snow Man 【新年の抱負】あけましておめでとうございます!」について「過去イチの省エネ動画」と評してしまったが……。全グループとも、共通で撮影していたようだ(Snow Manごめんなさい)。

Travis Japan、今年は「ヌルヌルファンミーティング」開催!?

 Travis Japanは「2019年やりたい企画」を挙げており、松田元太、吉澤閑也、七五三掛龍也はファンと触れ合うイベントを提案。「Jr.チャンネル」において、最初のチャレンジは「ヌルヌル相撲」だったため、松倉海斗は「ヌルヌルやりたいよね」と、希望を口に。すると、松田が「ヌルヌル、ファンのみんなとやる!?」と思いつき、宮近海斗も「ヌルヌルファンミーティング?」と、便乗。しかし、ここはしっかり者の川島如恵留が「なんかダメ!」と、制止した。確かに、「ヌルヌルファンミーティング」となると、どことなくアダルトビデオのタイトルにありそうで、ジャニーズアイドル的にはアウトだろう。

 その川島はお泊まり企画を発案し、「山形牛」が好きという中村海人は「山形牛を食べたい」と具体的にリクエスト。全員の意見を聞いた宮近は「良い年になればいいと思ってる」とまとめつつ、自身はスポーツへの挑戦を望んでいた。再生回数は8万台(11日時点)。

 3日~9日更新分の中で最も意外に感じたのは、おしゃべりなメンバーが多いSixTONESの動画が一番短い1分43秒だったこと。オープニングはいつも通りハイテンションの6人だが、ジェシーは「まず感謝だよね。これ(Jr.チャンネル)なかったらね、世間の人は俺たちがどういう人たちかわからない」と、真面目にコメント。チャンネル開設をきっかけに、昨年は「YouTube アーティストプロモ」キャンペーンへの抜てき、ミュージックビデオの制作と、活躍の場が増えたSixTONESは、YouTubeのありがたみを噛み締めているようだ。

 そして、高地優吾の一言をきっかけに、チャンネル登録者数の100万人超え(現在は44万台)を“SixTONESの19年の目標”に掲げた。一方、個人的にはいつもより静かな森本慎太郎&松村北斗に注目。特に松村は無表情が目立つ上に、何度か眠そうな瞬きも。お疲れ気味なのか、それとも発言がカットされたのか……。率先して自分の思いや理想を語るでもなく、周囲に合わせて気のない返事をしている様子に不安を抱いてしまう。次回、通常の動画は普段の状態に戻ってほしいものだ。再生回数は公開後1週間で18万台。

 5組の新春動画で異彩を放っているのは、5日公開の「Sexy美少年【サプライズゲスト登場】あけおめことよろです!」。彼らは出演中の舞台『JOHNNYS' King & Prince IsLAND』内で、いきなりグループ名の「Sexy」がなくなり、7日時点でファンクラブサイト「ジャニーズ情報局」も「美 少年」変わったばかり。昨年11月に「東京B少年」から「Sexy美少年」に改名し、多くのファンを戸惑わせたが、わずか2カ月足らずで新たな呼び名がついてしまった。

 そんな現「美 少年」のメッセージは、ジャニー喜多川社長の“ゴリ推しっぷり”が垣間見える演出になっている。まず内容としては、他グループと変わらず19年の抱負を述べるメンバー。佐藤龍我は「2019年はね、もうSexy美少年がもっと世界に知られるように頑張っていきたい」と意気込んでいただけに、この瞬間は改名なんて聞いていなかったんだろうなぁ……と思うと、少し可哀想になってくる。最年少の金指一世が「(企業との)コラボ企画とかもやらせてもらったじゃないですか。また違う何かとコラボさせてもらって、もっと美少年が有名になれるように頑張っていきたい」と一所懸命に語る打ち明ける場面の見どころは、浮所飛貴のウインク。金指へのエールなのか、笑顔を引き出したかったのか、チラ見する度に目を閉じる浮所がキュートだ(1分26秒頃)。

 今年19歳になる藤井直樹は「気持ちだけは永遠の18歳で!」と、宣言。全員がピンクのジャケットを着る中、1人だけインナーの白シャツ&ベスト姿で登場しており、「(ジャケット)着忘れた?」(浮所)「なんか寒いと思ったら……」(藤井)「誰か着てるのかな? 代わりに、もしかして」(浮所)といった小芝居を展開。すると、藤井のピンクジャケットを羽織った小さい男の子が「ハロー!」と、カメラ前に現れた。愛くるしい顔つきが特徴の彼はJr.の「キャメロン」。「どこに住んでるの?」(浮所)と問われ、「I live in Calofornia(カリフォルニアに住んでいます)」と流暢な英語で答えた。

 そのキャメロンは“舞台の合間に遊びに来た”設定だが、「もういいよ、藤井これ」(岩崎大昇)「藤井くん、あざっした!」(那須雄登)と、冷たく接する一同。「確かにめちゃくちゃフレッシュにはなると思うんだけどさ……お兄さんだよ!」(藤井)とショックを受けると、同情したキャメロンが藤井に抱きつき、「可愛い……」(藤井)とメロメロに。キャメロンの年齢確認(9歳)をへて、藤井が19年の抱負を尋ねれば、優しい浮所が目線をキャメロンの背の高さに合わせて話を聞いていた(2分40秒頃~)。当のキャメロンは「僕? アクロバット」と絶妙な発音で返し、すでに大物感が漂っている。

 メンバーは「この感じでアクロバットしたらカッコいいよね」(岩崎)と褒めまくりで、最終的には「そんなキャメロンくんもね、2019年頑張っていきましょう!」(藤井)と、キャメロンをフィーチャーしてエンディングへ。最後の挨拶も「See you! バイバ~イ!」とキャメロンがオイシイところを持っていき、「チャンネル登録よろしく」画面に切り替わった際は、“キャメロンの名前を覚えて”と言わんばかりに「マイネームイズ、キャメロン!」の音声が流れる始末。5グループ所属外のJr.があっさりと「Jr.チャンネル」に出られるんだ……と、衝撃を受けてしまった(ならば関西Jr.あたりにもチャンスを!)。

 ちなみにネット上のファンの書き込みによれば、このキャメロンは18年入所の新人Jr.だとか。ジャニーさんといえば、期待のJr.が見つかるといきなりステージや番組内で目立たせたり、露骨なゴリ押しを何度も行っている(俗に言う“スペオキ”)。Jr.時代のKing&Prince・平野紫耀や高橋海人など、ファンはその度に「あぁ、今のジャニーさんのお気に入りはこの子なんだな」と察知するものだが、きっとキャメロンの飛び入り参加もジャニーさんの仕業だろうと、容易に想像ができた。最近、ハーフ系のイチオシは昨年9月の『ミュージックステーション ウルトラFES 2018』(テレビ朝日系)の特別企画「JOHNNYS' mini IsLAND」で活躍したブランデンかと思いきや、もう次に目をつけていたとは……。

 コメント欄やSNS上では「6人とキャメロンが終始可愛い」「目線合わせる浮所くんはお兄ちゃんだし、ずっとキャメロンの髪触ってる龍我くんも可愛い」と好意的に受け入れた人もいる中で、「キャメロンくんの尺が長過ぎない? 美少年の出番なのに他のJr.に持っていかれて、正直不満。フレッシュJr.を紹介したいなら別の動画を上げればいい。せっかく新年一発目の美Tubeだったのに、メンバーだけが見たかった」といった辛らつな感想や、「新元号が発表されたら、新元号と美少年をグループ名にして、キャメロンを新メンバーにするとか……さすがにそんなことしないよね」との邪推も。今後、キャメロンを皮切りにプッシュしたいJr.が「Jr.チャンネル」に出てくるのかどうか、行く末を見守りたい。

 さらに、美 少年はフジッコ株式会社とのプロモーション動画「Sexy美少年【おにぎりdeウルフ】僕たちは受験生を応援します!」も7日に配信され、再生回数は通常回が14万台、2本目は13万台(11日時点)。

 6日公開の動画は「HiHi Jets【謹賀新年】あけおめことよろで~今年の抱負~」(再生回数は11日までに10万台)。冒頭から意味不明なノリで周囲を困らせる作間龍斗は「YouTubeさんでいろんな、歩いたりとか、登ったりとか。だいぶ体張ってたりとか。今年はゲームの方に力を入れていこうと思います」と、いきなり長時間ロケを拒否した。直後、5人が映ると、ポケットに手を突っ込んでいる“ラフ”な猪狩蒼弥に目がいく(43秒頃)。井上瑞稀は『YouTube FanFest Music JAPAN 2018』への出演に加えて、「MV撮りたい」と、いずれもSixTONESが実行済みの2つを目指すとのこと。

 高橋優斗は「ジャニーズJr.グループ対抗球技大会」をやりたいそうだが、ドッジボールを挙げた時は「ドッジボールはなし。痛いから。体大事にしよ!」(井上)「危ない」(猪狩)「突き指しちゃう」(作間)とクレームが入り、なおも井上は筋肉キャラで知られるSnow Man・岩本照を例に「岩本くんが投げたボール捕れるか、お前?」と、質問。球技大会に乗り気な橋本涼ですら「無理だね!」と岩本を恐れ、井上は「(時速)200kmぐらい出るよ、たぶん」と、勝手なイメージで言いたい放題だった。

 次の橋本が「僕は楽しいことがしたいです」と話す間、高橋がやや不自然な動きで手を下半身に持っていき、ファスナーが閉まっているかをチェックするシーンもバッチリ映っている(1分22秒頃~)。ほかには「0円キャンプ」(橋本)「わらしべ長者企画」(井上)「富士山に登りたい」とアイデアが出るなど、19年もメンバー発信の挑戦が見られるようだ。

 前週、新春メッセージを公開したSnow Manは、同じく年明けにふさわしい「Snow Man【笑顔力】笑う門には福来たる?おみくじで検証してみた!」という動画が配信されている。東京ドームでの『ジャニーズカウントダウン2018-2019』終了後、初日の出を見に行くロケを行うといい、初詣をするために千葉県の「玉前(たまさき)神社」に立ち寄ったとか。撮影時間は午前3時30分とあって、暗がりの中で静かに話す6人。渡辺翔太いわく、同所は「風水的に関東屈指のパワースポット」で、縁結び・子授けにご利益があるそう。「Jr.チャンネル」がなければ『カウコン』後の初詣映像を見る機会はなかなかないだけに、ファンにとってはうれしい限りだろう。ハットを被っていた阿部亮平、フードで頭を覆う渡辺&深澤辰哉が鳥居をくぐる前に外した点や、お辞儀の角度、手の合わせ方、タイミングを含め、お参りの仕方も個人で違うんだなと、見入ってしまった。

 そして、今年のSnow Manの運勢を占うべく、「笑う門には福来る! おみくじ運試し」を敢行。ことわざの「笑う門には福来る」が正しいのかを検証する目的で、笑いながら引く笑顔チームは阿部、岩本、宮舘涼太、真顔のまま引くのは深澤、渡辺、佐久間大介の組み合わせに決まった。特に笑顔が可愛い阿部はニコニコスマイルでおみくじを手に取り、普段はスナイパーのような鋭い目つきの岩本も、とびっきりの笑顔に(宮舘はややぎこちない顔)。真顔チームは渡辺&佐久間がクールな一面を見せるも、深澤は巫女さんの笑いにつられて吹き出した。

 いざ、おみくじを開いてみると、笑顔チームの宮舘&岩本が揃って中吉、阿部のみが大吉をゲット。真顔の3人は小吉(渡辺)、末吉(佐久間)で、大トリの深澤は、なんと説とは対照的な大吉を引き当てた。一同が笑いに包まれたところ、渡辺は「だって正直、真顔って言っても、ふっかは(おみくじを引く時に)ちょっと笑ってたから」「って考えたら、真顔でちゃんと引いてたのやっぱ2人(自分と佐久間)なんだよ。2人は小吉と末吉だから。で、笑顔チームは結構みんないいじゃん。で、(深澤は)大吉でしょ。……説、立証!」と、強引に総括。率直に言うと、企画を聞いた瞬間に筆者は神様や神社に対して失礼(罰当たり)では? と、ほんの少し引っかかりを覚えたが、結果的には面白い検証となった。

 最後に佐久間がお笑いコンビのチョコレートプラネット・長田庄平の持ちネタ「そろりそろり」(和泉元彌のモノマネ)の動きを繰り出した途端、すかさず「佐久間、佐久間! ここ神社だから」(岩本)「あと、お前がそれやり始めたら、締められないから」(渡辺)と止めに入る場面はシュールだ。コメント欄を見る限り、ファンは「阿部くん、ふっか、翔太くんは入るまでハットもフードも被ってるのに、境内に入ったらちゃんと脱いでる。礼儀正しさに惚れた」「阿部くん、鳥居の前で帽子取ってる! なべふか(渡辺&深澤)もフード取ってるし、みんな良い子」と、マナーにも注目した様子。

 また、オープニングトーク撮影中に車が近くを通ったのか、スタッフに向けて「車!」と手で合図する宮舘&岩本(18秒頃)について、「スタッフさんに『車!』って言いながら手をちょいちょいってやる舘様とひーくん、年明け早々優しさが爆発してる」「ひーくんと舘様がスタッフさんに『車!』って呼びかけてて、優しさを感じた」と、ベタ褒めの声も。再生回数は公開後2日で10万台。
(中村チズ子)

大谷翔平の“お嫁さん探し”があり得ない 「遺伝子残して」というグロテスクな要望

2019年、最も結婚の動向が注目されている有名人は大谷翔平選手ではないだろうか。大谷翔平選手は昨シーズンからメジャーリーグに挑戦し、本塁打22本を放つなど大活躍。日本人メジャーリーガーではイチロー以来の17年ぶりとなる新人王に選出された。

 こうした快挙にも関わらず、11月に行われた凱旋帰国会見で、メディアの関心は大谷選手の結婚に向けられていた。ある記者が「結婚の予定」の質問を投げかけると、大谷は、「全くもって(結婚の予定は)ない」と苦笑。それでも記者は、「何歳くらいまでにご結婚されたいとか、ご自分のなかでありますか?」と食い下がったものの、大谷は「特にないですね」ときっぱりと否定していた。この場面は『バイキング』(フジテレビ系)をはじめ、各番組で大きく取り上げられた。

 大谷翔平選手は独身であるため、時代を生きるトップアスリートがどんなパートナーを選ぶのか、大きな関心を集めることは理解できる。しかし、恋愛や結婚は個人のプライベートな領域であり、メディアが面白半分ではやして立てるものではないはずだが……。

 2019年の年明け早々にも、大谷選手の結婚にまつわる話題がテレビのネタにされた。1月10日の『ナカイの窓』(日本テレビ系)では、「勝手にランキングを作ろう!」というテーマの下、「美味しすぎるコンビニグルメ」や「最高のツッコミをする芸人」などのランキングを出演者がディスカッションする様子が放送された。だが、その中に「日本の宝・大谷翔平のお嫁さんにしたい人」というテーマが含まれていたことに、筆者は違和感を覚えずにはいられなかった。

 番組中、進行をする陣内智則は「大きなお世話でしょうけども」と前置きをするも、「大谷翔平くんに“似合う”お嫁さんをみんなで話し合って決めようじゃないか」と議論を始めた。土田晃之は元ハンマー投げ選手である室伏広治の妹・室伏由佳の名前を挙げ、中居正広は「すげぇDNAだね」と興奮した様子を見せた。さらに、プロフィギュアスケーターの浅田真央や陸上選手の福島千里、ソフトボール選手の上野由岐子など女性トップアスリートの名前が飛び交い、“大谷選手のお嫁さん探し”は大いに盛り上がる。

 大谷選手が大スターであることは疑いようがないが、その結婚相手(正確に言えば、“子供を作って欲しい女性”ということなので、よりおぞましい)をテレビのネタにすることには、怒りを通り越して呆れるほどだった。さらに、大谷翔平選手の「DNA」を“使って”、日本の未来を担うトップアスリートを“作る”という全体主義めいた考え方は、ただ気持ち悪いのひと言に尽きる。もちろん、名前を挙げられた女性アスリートたち対するセクハラも懸念され、はなはだ時代錯誤な内容であった。

アスリートの恋愛や結婚、出産は「公共事業」ではない
 なぜ、トップアスリートの恋愛や結婚、出産に対して、こうも平然とデリカシーを欠くメディアが多いのだろうか。こうした事例は枚挙に暇がない

 2016年放送の『行列のできる法律相談所 クリスマスザンゲSP』(日本テレビ系)に出演した桐谷美玲は、「FIFAクラブワールドカップジャパン2016」のキャスターを務めていた際に、明石家さんまから「桐谷。今夜、ロナウドに抱かれておけ。未来の日本代表のためにロナウドのDNA、ゲットしてこい!」とアドバイスされたことが不快だったと告白した。

 桐谷は、笑いを交えつつも明石家さんまに「懺悔してほしい」との趣旨でこのエピソードを明かしていたのだが、明石家は「俺は真剣に言うたんや。ロナウドのDNAが日本サッカー界に必要や、と。下ネタでも何でもないねん」「芸能界の先輩の言うことを聞いてくれたらいいねん」と言って憚らなかった。

 メディアの世界では、「トップアスリートのDNAは優秀」というネタはいまだ横行しているし、「優秀な子孫を残すべき」というトンデモない理屈を振りかざすことは少なくない。

 公共の電波に乗せられた価値観に、大衆が影響される例は珍しくない。2015年にハンマー投げの室伏広治氏が一般女性と結婚した際、世間の一部から落胆の声が挙がったことは記憶に新しい。室伏選手には、“霊長類最強の女性”と評される元レスリング選手・吉田沙保里と結婚し、「優秀な子を生む」ことを期待していた人が多かったようで、ネットは祝福ムード一色とはならなかった。これに対し、当時から「ネタにするなんて失礼すぎる」「セクハラじゃない?」という真っ当な意見が上がっていたが、2019年現在も、事態は変わっていないように思える。

 その吉田沙保里が先日引退し、会見で「女性としての幸せというのは絶対につかみたいなと思っていますし、夢と言ったらそういうことになるかもしれません」と話したが、情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)においてRIKACOが次のように発言してネットで物議を醸した。

 「やっぱり結婚してほしい。今まで選手としてすごい大変だったから、今度は結婚して、お子さん持って。これだけすごいいろんな経験をしてきているから、旦那さんにもすごい最強のサポートをすると思うし、子育てもすごい楽しみ。どんな子育てするんだろうと思って」

 この発言に、メインMCの加藤浩次が「いろんな幸せがありますから、どれを選ぶかわかりませんけどね。選択肢はこれから考えていくんじゃないですか」とフォローしたが、“女性の幸せ=結婚と子育て、夫のサポート”という価値観を、何の疑いもなく披瀝したRIKACOへの批判の声は大きかった。

 当たり前のことだが、トップアスリートも同じ人間であり、競技以外の人生がある。必ずしも結婚して子孫を残さなければならないわけではないし、ましてや他人のネタにされるようないわれはない。

 ただ、2019年 1月8日にNHKが発表した調査によると、「必ずしも結婚する必要はない」と答えた人は68%もおり、「人は結婚するのが当たり前だ」(27%)を大きく上回った。時代は過渡期にあり、少しずつ個人の自由が尊重される社会になりつつあるのは喜ばしいことだ。

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出版市場はピーク時の半分以下……もはや雑誌はオワコンで新たな時代へ突入

 情報を得る手段としての雑誌は終焉を迎えようとしているのか。

 出版科学研究所の発表によれば、2018年の紙の出版販売額は約1兆2,800億円台になると見込まれているという。前年度に比べて6.4%の落ち込み。1996年に2兆6,563億円だった市場規模は、いよいよ半分以下となる見通しだ。

 この内訳をみると、書籍は約6,900億円、雑誌が約5,800億円を占めている。いずれも前年からはマイナスで、書籍は12年連続、雑誌に至っては21年連続で前年割れになる。

 中でも出版業界が危惧しているのは、雑誌の低迷だ。長らく日本の出版は雑誌を主体として流通網を築いてきた。ほぼ毎日、書店へと配本される取次経由の雑誌の流通網に、書籍も乗っかっているというものだった。ところが、雑誌の落ち込みによって、毎日、書店に本を運ぶコストも問題となり、取次が出版社に負担を求めるなど、さまざまな問題が起こっている。

 いずれにしても、紛れもなく雑誌がオワコンとなっている状況下、漫画を含めた週刊誌の落ち込みは明らかだし、気がつけば月刊誌もかなり数を減らした。読み物を主体にした月刊誌は、もう数えるほどしか存在しない。昨年、さまざまな意味で話題になった「新潮45」(新潮社)も、どの読者層をターゲットにしているのか、いったいどんな人が読んでいるのか、とらえどころのない雑誌へと迷走していた。

 もはや、そうした雑誌で得ていた情報がネットへと移行したことが明らか。ゆえに、ニュースサイトをめぐる情勢も変化してくると見られる。

「ニュースサイトは、そのネット特性から、まず単純に目を引いて、とにかく“バズる”ネタを追い求める傾向にありました。しかし、次第に読者も慣れてきています。これからは、より“読ませる”記事をつくっていかなければ、飽きられてしまうことになるでしょう」(編集者)

 かつての雑誌が持っていたクオリティをニュースサイトは持つことができるのだろうか?
(文=ピーラー・ホラ)

暴食の醍醐味、硬い食べ物への偏愛……“おいしい”だけじゃない食べ物の魅力をつづった『わるい食べ物』

――本屋にあまた並ぶ新刊の中から、サイゾーウーマン読者の本棚に入れたい書籍・コミックを紹介します。

■『わるい食べもの』(千早茜/ホーム社)

■概要

デビュー作『魚神(いおがみ)』(集英社)で、小説すばる新人賞と泉鏡花文学賞をダブル受賞し、直木賞にも複数回ノミネートされている注目の小説家・千早茜による、初のエッセイ集。世の中に氾濫する「いい食べ物」を横目に、糖質たっぷりの食事への思い入れや、食にまつわる幼少期の思い出、食をめぐる常識への疑問など、さまざまな角度から「食べること」をテーマにした41編が収録されている。

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 世の中に、「いい食べ物」についての本はあふれている。おいしいレストランを教えてくれるガイド本や健康にいい食材や調理について書かれた本――。小説家・千早茜がつづった『わるい食べもの』は、“食べること”についての思い入れを語るエッセイだが、タイトルから察せられる通り、「いい食べ物」についての話ばかりではない。序文に「おいしいものしか食べたことがない、という人がいたら相当の幸せ者だろう。たいていの人は『おいしい』の裏にある膨大な『まあまあ』や『まずい』や『うまくもまずくもない』を経験して生きている」とある通り、特別ではない日常食への愛から、おいしいというわけではない食事の思い出、体の毒になる暴食の醍醐味まで、「食」というジャンル自体を表も裏も味わい尽くすようなエピソードが詰まっている。

 本作で一貫しているのは彼女の「健康のために食事をするなんて人生の無駄だと思っている。食べる目的はただひとつ。体が求めるから」というさっぱりした姿勢だ。

 自宅で食べるカレーや牛丼は「がんがん食べ『あー食べ過ぎた!』と転がって後悔したい」と語り、体にいい食材だけを食べられるデリに連れてこられれば、豊富すぎる選択肢に「この中から即断できる人ってすごい。日々バリバリ英断を下している意識高い系ビジネスマンならわけもないのかもしれない」とおののきつつ、「菓子と肉への意識だったら私だってべらぼうに高い」と謎の対抗心を見せる。愛する「硬い食べ物」の魅力をつづり、「『ふわふわ~』とうっとりするようなグルメ番組だけではなく、『ものすごい歯ごたえです!』『噛んでも噛んでも終わらない気がします!』『私、もう顎が限界です!』とリポーターが顔をゆがめながら食すグルメ番組があればいい」と妄想する。

 しばしば自身を「偏屈爺」と呼ぶ通り、著者の食へのこだわりは強いが、どのエッセイにも食自体への愛が込められていて、偏屈さを発揮している時ほど「好きなことを語っている人」特有の熱がこもり、妙に生き生きとしている。

 そして、類は友を呼ぶのか、著者の周りにはチャーミングな食いしん坊が集まっている。料理人である著者の夫を筆頭に、大の甘党で「とらやの羊羹なら一本食いができる」篆刻(てんこく)の師匠・S先生。「死んだら棺桶にあんこを詰めてくれ」が口癖の、著者が勤めていた病院のO部長。がんを患い、生きるか死ぬかの瀬戸際でもこっそりケーキを食べ、「いつどうなってもいいように、好きなものを食べ、悔いのない人生を送る」と語った京都の洋菓子店の奥さん。著者によって描写される「体にわるいかもしれないけど、精神にいい食べ物」を愛する人々の姿は、それぞれひと癖ある魅力にあふれていて、その人なりの信念があれば、「体にいい食事」ばかりが食べ方の正解ではないと思わせてくれる。

 ほとんどの人は、日常の食について深く意識することはない。それでも、今日自分が口に入れた食べ物、昨日作ったメニュー、そういった一つ一つの食にはそれぞれの選択があり、自分だけの思い出が詰まっている。『わるい食べもの』は、著者がユーモアを込めて語る食の好みや思い出を楽しくたどるうちに、読者自身の食にまつわる個人的な思い入れをも呼び起こしてくれる。いい食べ物もわるい食べ物も合わせて、あらためて自分の食の記憶を味わいたくなるような1冊だ。

(保田夏子)

【マンガ】「生理痛ハラスメント」は同じオンナの方がひどい!【第17回】

「生理痛なんて、みんな一緒!」

1カ月ごとにやってくる、尋常じゃない腹痛・寒気・吐き気……。
周囲の言葉を信じて10数年も耐え続けた「生理痛」、医者にかかってみたらビョーキと診断されちゃった!?

30歳から治療を開始した「月経困難症」との向き合い方をつづる、日常闘病コミックエッセイ。

「いいなー」って何!?

 

(つづく)

――「私の生理、病名がつきました。」は、毎週日・月・火の週3回更新になります。お楽しみに!

 

<著者プロフィール>

まお

月経困難症。体験した事や思った事を4コマ漫画にしています。自分の体、大切な人の体を考える事や、行動する事のきっかけになればうれしいです。ポジティブに生きてるオタク。



<バックナンバーはこちら>

【第1回】私の生理、ビョーキでした!?
【第2回】「生理で病院」を後回しにしていたら
【第3回】恥ずかしすぎる「例のイス」
【第4回】私のアソコ、何が入ってるの!?
【第5回】「子ども生みたい? 結婚してる?」
【第6回】月経困難症、はじめてのピル!
【第7回】「避妊薬」じゃないピル
【第8回】「ピルの副作用」って?
【第9回】ピルを飲み始めたら「こうなった」!
【第10回】2週間も「血が流れっぱなし」!?
【第11回】「ピルを飲む時間」は結構シビア
【第12回】「月経困難症+就職」で検索してみたら
【第13回】生理痛で欠勤、正直に言ってみた
【第14回】ピルを飲んで数カ月、どうなった?
【第15回】PMSが軽くなった!?
【第16回】ピルへの誤解あるある!

Kis-My-Ft2宮田俊哉、結婚式は帝国劇場で!? 暴走する妄想に玉森裕太がツッコミ

 1月9日深夜放送のラジオ『Kis-My-Ft2 キスマイRadio』(文化放送)に、Kis-My-Ft2の玉森裕太と宮田俊哉が出演。宮田が“ぶっとんだ妄想”を披露する場面があった。

 リスナーから教育実習先での恋愛話が届くと、まるで少女マンガのようなエピソードに刺激を受けたのか、宮田がすかさず「俺の憧れのシチュエーション、言っていい?」とウズウズ。そんな宮田に「なんかすごそうだねえ……

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中学受験の本番直前、母を襲う極度の“不安”――「自分は狂ってる」と吐露した悩みとは?

“親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

中学受験の本番直前、母は理性を狂わす!?  「目覚まし10個購入」「大地震起きたら」不安の種

 今年も各地で中学受験の本番がスタートした。2月1日に受験解禁になる東京・神奈川の私立中学の受験生家族は、まさに今、右往左往しているであろう。

「人事を尽くして天命を待つ」というように、「できる限りのことをしたのだから、その結果は天の意思に任せよう」と、どっしり構えていられれば最高なのだが、現実はそうはいかない。もうなすがままに身を任せるしかないとは頭では理解しているつもりでも、心配しすぎで足掻いてしまうのが親心。中学受験とはそういうものなのだ。

 この心配は「合格しなかったらどうしよう?」ということに尽きる。しかも、その心配が高じて、些細なことまでもが、さまざまな“不安”となって、母の心をかき乱すのだ。

 東日本大震災の数年後、筆者は貴也君(仮名)という男の子の母・聖子さん(仮名)から、相談を受けたことがある。貴也君は、全国でもトップレベルの偏差値をキープしたまま、受験本番週を迎えた。模試の結果によると、志望校は余裕で合格圏内、塾もお墨付きを与え、何より、受験するご本人様が“やる気満々”。死角はどこにもないと誰もが確信していたのだ。

 しかし、聖子さんだけが人知れず“不安”と戦っていた。受験本番数日前、彼女から筆者の元にメールが届いたのだが、その内容はこうだった。

「もし、受験本番の日に大地震が起こったら、息子はどうすれば良いのでしょうか?」

 「なぜそんなことを?」と思わずにはいられないが、彼女は真剣に悩んでいたのだ。参考までに記すと、筆者は「大地震があったら、入試は延期になる。受験生全員が等しい条件で受けられないのだから、心配いらない」と答えた。

 筆者はつくづく、母という生き物は、悩みがなさそうな人であっても、わざわざ自ら“悩み”を生み出してしまうものなのだなと実感したのである(結果、貴也君は、余裕で最難関校を総なめにした)。

 このように、たとえ貴也君のような“雲上人”の母であっても、親は受験直前、谷底に突き落とされたような心境になるのだ。いわんや、“一般人”の母には、不安しかないのが普通だ。

 昨年、2月1日から受験本番を迎えたものの、5日まで合格が得られなかったという樹君(仮名)の母・幸恵さん(仮名)から、ある相談が入った。いろいろと話を交わしているうちに、幸恵さんが「自分は狂っている」などと言い出した。いわく、目覚まし時計を大量に買ってしまったというのだ。

「年明けから、こんな夢ばかり見るんです。受験本番の朝に私が寝坊して、集合時間に遅刻。樹の一生を私が台無しにしてしまう夢です。もう、それからは不安で不安で、目覚まし時計を次々と購入し、今、10個かけているんですが、結局、使わないんですよね……。この1週間近く、ほとんど私は寝ていません。眠れないんです。でも、明日、最後のチャンスなのに、もし寝入ってしまって起きれなかったら。やっぱり、私が樹の一生を……」

筆者は、そんな切々たる思いを聞き、こう声をかけた。

「1週間くらい眠れなくても、人間、死なないから大丈夫! このまま起きてろ!」

 受験本番週は、子どもにとっても親にとっても、今までの人生で最も気合が入る1週間と言えるだろう。子どもが緊張のあまり「眠れない」と訴えることはむしろ普通で、それは親も同じこと。だから「寝入ってしまって寝坊」なんて事態は、そうそう起こらないものだ。睡眠不足を気にする人も多いが、横になっているだけでも体は休まるので、親子で横になり、子どもが眠ったタイミングで、母は朝まで起きていればいい。そういう母は受験本番の保護者控室で休息を取れば問題ないと、筆者は考える。

 なお、目覚まし時計を10個も部屋にセッティングするほど、うろたえていた幸恵さんをよそに、樹君は2月5日の3回目入試で、見事に第1志望校の合格を得ている。

 中学受験は、母の理性を狂わすものなのかもしれない。この時期は「インフルエンザ」「ノロウイルス」に関する不安がピークを迎える。それゆえ、母たちは防御に必死だ。

 家族全員で予防接種をするのは当然だし、ご家庭によってはこれらの感染を防ぐために1月中の小学校を自主休業するケースも珍しくない。毎年、この問題は賛否両論を巻き起こしているが、こればかりは各ご家庭が最善と思う方法を貫き通すのが一番だと思う。

 筆者が苦笑したのは、昨年の受験生家庭の話だ。太郎君(仮名)は難関中学を目指していた。太郎君の父・一郎さん(仮名)も同じ中学出身なのだが、気合が入りすぎてしまったらしく、1月は仕事での激務に加え、家庭で“父塾”(父が勉強の指導をすること)を開催したそうだ。

 その妻・和子さん(仮名)が語るに、こうだった。

「やり慣れないことをいきなりやったものだから、多分、夫の方に疲労が蓄積しちゃったんですよ。父塾を開催して丁度1カ月後、つまり、よりによって受験本番1週間前にインフルエンザに罹ったんです! 太郎はただでさえ、父塾を嫌がっていたのに、無理矢理やらせて、しかも自分はインフルエンザなんて……許せませんよ! もう私は真剣に離婚を考えました。不合格だったら、絶対に離婚しようって!」

 結果、一郎さんはひとり自宅待機を命じられ、妻子は速攻で家を脱出し、受験終了まで本命校そばのホテル住まいとなったらしい。太郎君の合格で、両親の離婚は免れたのではあるが、実は、お父さんがインフルエンザ等の病原菌をうっかり家庭内に持ち込んでしまうといった類の話は、毎年よく聞く話なのだ。

 この時期、母親は子どもに「万全な健康状態で受験させたい」と強く願っているだけに、体調管理こそが、最も不安を抱いてしまうポイントになる。受験直前は、親も不安に駆られ、良かれと思って足掻きだすが、新しく何かを始めることなく、日々のスケジュールを淡々とこなすことが、実は最も重要なことなのである。

 何はともあれ、これを読んでくださっている受験生家族の皆さんが万全な状態で受験できますように。
(鳥居りんこ)

菅田将暉主演『3年A組』初回は謎だらけ……エンドロールがあぶり出すクラスの闇

 1月6日、『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)がスタートした。タイトル自体は金八先生を意識したものと容易に察することができるが、内容はあまりにも違った。

 菅田将暉扮する3年A組の担任教師・柊一颯(ひいらぎいぶき)が生徒たちへ宣言した「今から皆さんには人質になってもらいます」というセリフから映画『バトル・ロワイアル』をイメージしがちだが、それも違う。映画『悪の教典』に近いものを感じるが、まだ結論付けたくない。ショッキングなシーンが連続した初回だったが、実のところ、まだ伏線が提示されるばかりの段階である。

■初日でクラス全員を敵に回してしまったさくら

 半年前、A組の生徒である景山澪奈(上白石萌歌)が自殺した。

「なぜ、景山澪奈は死んでしまったか。その理由を夜の8時までに導き出せたら、みんなをここから解放してあげよう。不正解の場合、誰か1人死んでもらう」(柊)

 ちなみに、この宣言が行われたのは朝の9時だ。『3年A組』は、サスペンスや残酷ショーといった類いのドラマではない。ちゃんと、柊は11時間ものシンキングタイムを与えている。彼の狙いは、生徒に考えさせること。やはり、授業を行おうとしているのだ。

 本作は各話ごとに「Day-1」「Day-2」とナンバリングされており、どうやら1話ごとに1日ずつ進んでいくようだ。1日目でフォーカスされたのは、茅野さくら(永野芽郁)と宇佐美香帆(川栄李奈)の2人だった。

 水泳の全国大会で優勝した経験を持つ澪奈に憧れを抱いていたさくら。澪奈とさくらは友達になった。それ以前、澪奈は香帆と仲が良かったが、澪奈はさくらを優先するようになる。香帆から声を掛けられても「先約あるから」とその誘いを振り、見せつけるようにさくらと一緒に下校する澪奈。2人の後ろ姿を見る香帆が嫉妬に燃えている。かわいさ余って憎さ百倍。のちにA組で澪奈へのいじめが勃発するが、その中心人物は香帆だった。

 香帆の澪奈への執着は、1日目の様子のそこかしこに表れていた。クラスメイトから「よく(澪奈と)一緒に帰ってたじゃん」と聞かれると、いじめの首謀者にもかかわらず「この中じゃ一番仲良かったかな」と返し、他の生徒が「景山さんと友達だったのは茅野ちゃんでしょ?」と発言すると、なぜか香帆が「別にさくらだってそこまで仲良かったわけじゃないよ」とシャットアウト。さくらがいじめに遭っていた澪奈への態度を悔やむと「自分が一番の親友みたいに語っちゃってさあ! そういうの、マジでむかつくんだけど」と激高する香帆。

 香帆とさくらは危うい関係性だ。「私のほうが澪奈と仲良かった!」という嫉妬の感情を香帆はさくらに抱いている。

 生前の澪奈にはドーピングのうわさが立てられていた。自殺を選んだ彼女に対し、「卑怯な真似してまで1位になろうとしたあいつにムカついたから、しゃべりたくなかっただけ」「薬使うような奴と仲良くなれねえよな」とクラス中が罵詈雑言をやめない。「あんな奴、死んで当然だったんだよ」と暴言を吐く甲斐隼人(片寄涼太)に、とうとう我慢ならなくなったさくらは、「ふざけんじゃねえ!」と膝蹴りを入れた。

 香帆も甲斐もスクールカーストのトップで、さくらは下位だ。さくらは2人を敵に回し、初日からいきなり「さくらvs他のクラスメイト」という状況に陥った。これから10日間、教室に閉じ込められて共同生活を強いられる3年A組。明日からのさくらを思うと、地獄の日々が容易に想像できてしまい、つらいのだが。

■エンドロールがあぶり出すA組の闇

 A組の面々が、とにかくクズすぎる。誰か1人が死ぬというのに、澪奈の自殺の原因について真面目に考えない。「水泳絡みが自殺の原因」と浅い答えで結論付け、答えに窮す回答者のさくらに「さっきの言えばいいんじゃない」「あれでいいと思うけど」と圧をかける無責任さ。「あれでいい」レベルの答えじゃダメなのに、当事者意識がまるでない。

 さらに、「死んで当然だった」と吐き捨てる冷たさ。澪奈の自殺原因を言い当てられなかったさくらを指さし「茅野を殺れよ。答えを外したのはこいつなんだから!」と主張する身勝手さ。

 柊は、涙を流して生徒たちを怒鳴った。

「自分が助かれば、他人がどうなっても構わない。イカれてるね~。どうしてそんな、貧しい考えが生まれるのか。モラルの欠如、アイデンティティの拡散。要は、中身が空っぽなんだよ!」

「お前たちは、さっきの茅野を見ても何も思わなかったのか? 景山の死から目を背けていた自分を奮い立たせて、向き合おうとした茅野を見ても……何も思わなかったのか!? 過去の自分が、今の自分を作る! だから、過去から逃げてるお前も、お前も、お前も、極めて幼稚なガキのまま成長が止まってるってわけだ。そんな奴らが、一体何から卒業するって言うんだよ!」

「なぜ、景山澪奈は死ななければならなかったのか? これから、彼女の生きざまを通して、お前らの考えがいかに脆く、弱いものなのか、思い知らせてやる」

「変わるんだ。悪にまみれたナイフで、汚れなき弱者を傷付けないように、変わるんだよ! ……変わってくれ」

 先がまったく読めないこのドラマだが、人質にとってまで柊が生徒に教えたいことは、間違いなくこの熱弁に凝縮されている。

 柊は宣言通りに1人の生徒を刺殺したが、これだって怪しい。自殺の原因を考えさせ、生まれ変わるよう説く彼が人を殺めるとは思えない。柊は美術教師だ。殺したように見せかけるのはお手の物。血糊メイクだって簡単に施せるだろう。じゃないと、彼の理念に反するではないか。

 初回、筆者の印象に最も強く残ったのは、エンディングのスタッフロールだった。クロマニヨンズのアップテンポな曲をバックに映し出されるのは、仲良さげな学校生活を送るA組の写真。「澪奈は死んで当然」「茅野を殺れよ」と平気で口にするほどの薄っぺらい関係性なのに、外ヅラはこんなにも楽しそう。闇を隠し、表面上は明るく振る舞う日常を見事に切り取っている。

 でも、本当のA組はこんなんじゃない。だから、現実とのギャップにゾッとするのだ。この闇をあぶり出し、変わるよう促すのが柊の目的であり願いである。

(文=寺西ジャジューカ)

ホリエモンがいた長野刑務所に「介護スタッフ」――元女囚が考えるムショの高齢化問題 

覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■長野刑務所が介護専門スタッフを採用

 皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

 新年早々ですが、あのホリエモン(堀江貴文氏)が勤めていた長野刑務所(須坂市、男子刑務所)で介護専門スタッフが採用されたというニュースが暮れに出ていたので、ムショの介護問題を考えてみたいと思います。

 長野刑務所は、めっちゃ寒いのですが、夏にはプール遊びもあって、「わりと過ごしやすい施設」として知られています。とはいえリアルヤクザもいますから、初犯で微罪のホリエモンが行くようなところではないです。よっぽど検察を怒らせたんですねー。普通なら栃木の喜連川(きつれがわ)とか、もうなくなるけど黒羽とかですよ。黒羽は政治家さんやお役人さんも務めた「名所」です。

■ホリエモンも獄中で高齢受刑者の介護

 さて本題。懲役(受刑者)の高齢化は、前から問題になっています。ホリエモンも獄中(なか)では高齢の懲役の介護をしていたそうですね。介護は懲役の中でもエリートの作業です。私もムショでは同房のおばあちゃんのお世話をけっこうさせてもろてたんで、懐かしいです。

 長野刑務所の懲役891人のうち70歳以上が6.5%やそうで、「認知症とみられる症状がある」人が11人いてるそうです。房内を長時間歩き回ったり、物忘れがひどかったりするそうで、「それは、もうすでに認知症では?」と思いますが、どうでしょうね。でも、今回雇った介護担当は1人で、週に3日勤務の非常勤やそうです。ニュースにするほどのことはなかったですよね。これでは11人も面倒見られませんから、やっぱり基本的には懲役がお世話するしかありません。

 「刑務作業」の一環として介護をするならええんですが、布団の上げ下げや、下着や靴下の洗濯を手伝ってあげるのは、100%ボランティアです。毎日やからけっこうタイヘンですが、私がいた施設ではみんな手伝ってあげてましたよ。

 これからは、認知症や寝たきりの懲役はもっと増えるでしょうから、もうボランティアでは対応しきれへんでしょうね。やっぱり布団の上げ下げや洗濯も含めた「介護工場」(機械がなくても「工場」といいます)にして、ヘルパーとかの介護の資格が取れるようにしたら、出所後も役に立つと思いますよ。

 思えば女子刑務所のおばあちゃんたちは、ある意味優雅でした。ムショというのはホンマ不思議なところで、裁判書類とかがクリップで留められていると、「指定外の文具やから没収!」ってなるのに、なぜかシルバーカートは「アリ」でした。あの「お年寄りがガラガラ押して、時々座るアレ」です。

 朝ごはんを食べ終わって工場に移動する時に、5〜6人のおばあちゃんたちがみんなでカートを押していく行列は、なかなかシュールです。工場までイッキにたどり着けなくて、時々座って休んでますしね。行列を見てると、なんかドラマの『大奥』を思い出します。あと、行ったことないんですが、「おばあちゃんの原宿」もこんな感じかなと。

 お年寄りは、お掃除や刑務作業はほとんど免除されてました。晴れた日は、みんなで中庭に座ってひなたぼっこしながら「今日はあったかいねえ」なんてのんびり話していました。こうなると、もうみんな出所したくないんですね。出ても行くところがないし、もちろんお金も仕事もないし、家族もいてないから。

「ここ(ムショ)なら友だちもいてるし、センセイ(刑務官)もやさしいから」

 こう真顔で言うおばあちゃんには、何も言えません。

 まあお風呂にロクに入れず、夏は臭くて、真冬はシャンプーして髪が凍っても平気な人なら、ムショも「住めば都」ですよ。三食ついてますしね。私はもうイヤですが。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

※この連載が本になりました!
女子刑務所ライフ!』(イースト・プレス)発売中です。