今週の注目記事・第1位
「人生100年分のお金を守るためにできること」(「週刊ポスト」1/11号)
同・第2位
「ニトリ会長とジム・ロジャーズ 日米の大金持ち2人はこう考える」(「週刊現代」1/19・26号)
同・第3位
「7月参院選で自民大惨敗!」(「週刊ポスト」1/11号)
「ダブル選挙で衆院自民は40議席超減らす!」(「サンデー毎日」1/20号)
同・第4位
「小室家の逆襲『秋篠宮邸へ突撃』」(「FLASH」1/22号)
「眞子さまに残された“恋愛結婚”への最終手段」(「週刊女性」1/15・22号)
同・第5位
「日産が消滅する日」(「フライデー」1/18号)
同・第6位
「2020年の大統領選を占えば」(「ニューズウイーク日本版」1/1・8号)
同・第7位
「ホンマは『おもろない』大阪人」(「週刊ポスト」1/11号)
同・第8位
「ASKAが愛人Tさんと別れられない理由」(「フライデー」1/18号)
同・第9位
「死ぬ前に用意しておくこと」(「週刊現代」1/19・26号)
同・第10位
「『生まれ変わり』の謎」(「週刊ポスト」1/11号)
【特別付録】2018年度のスクープBEST10
【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!
明けましておめでとうございます。
今年も週刊誌のおもろいエッセンスを抜き出してお届けしようと思います。
今週は文春、新潮が合併号でお休み。週刊誌らしいスクープはないけど、読み応えのある記事をピックアップしてみました。
まずは、お正月らしいというか、ポストの「生まれ変わり」についての記事。
私は、こういう話を信じないほうだが、自分は生まれ変わった、前世にはこういうことがあったと「証言」している人は多くいるそうだ。
ジャーナリストの森田健氏は、中国奥地に実在するという「生まれ変わりの村」を訪ねて、村人たちの証言を集めた『生まれ変わりの村』(河出書房新社)を4巻も出している。
米バージニア大学の医学部には「知覚研究所」というのがあり、そこの教授が、前世の記憶を持つ子どもたち、世界40カ国、2,600例を収集しているそうだ。
そこで客員教授を務めた中部大学の大門正幸教授によると、日本にもいて、関西地方に住む男の子・トモ君は3歳11カ月の時、突然、「ニンニクを剥きたい」といい出したそうだ。
母親が理由を尋ねると、自分はイギリスの料理屋の息子だったといい、普段は右利きなのに左手で器用にニンニクを剥きだしたという。
トモ君が4歳の時、列車事故のニュースを見ていて、イギリスのサウスオールでも列車事故があったといった。
父親が調べてみると、1997年9月にロンドンで列車事故が起こり、7人が死亡していた。トモ君が生まれる2年も前のことだった。
だが、こうした前世のことを覚えているのは6歳から7歳までで、8歳ぐらいになると、かなりの部分の記憶を喪失してしまうそうである。
自分の前世はなんだったのだろうと考えると、今度死んだら何に生まれ変わるのだろうと考えられるから、死生観が変わるのだろう。
そろそろ、次は何に生まれ変わろうか、神や仏にお祈りしてみようか。私は、今度生まれ変わってもやはり編集者になりたいと思うのだが。
ところで今朝(1月7日)の朝日新聞朝刊の宝島社の全面広告をを見ただろうか。
湾岸戦争の時、イラクがまいた油によって、油まみれになった水鳥の写真が大きな話題を呼んだ。
この写真の真偽は不明なようだが、戦争の理不尽さをよく表していた。水鳥の横にこう書いている。
「嘘つきは戦争の始まり」
去年は樹木希林が水の中に横たわっている写真が話題になったと思うが、宝島いいね!
「ポーランド侵攻もトンキン湾事件も、嘘から始まったと言われている。陰謀も隠蔽も暗殺も、つまりは、嘘。そして今、多くの指導者たちが平然と嘘をついている。(中略)嘘に慣れるな、嘘を止めろ、今年、嘘をやっつけろ」
トランプ大統領、プーチンロシア大統領、金正恩たちは、嘘をつき続け、国民を騙している。
その筆頭にいるのが安倍首相である。去年「嘘は安倍の始まり」という言葉が流行った。これは安倍政権への直截な批判である。
新聞の全面を使って安倍批判。出版社はこうでなくちゃ。宝島は女性誌ばかりで、ジャーナリズム系の雑誌はない。だが、新聞を使って、宝島もこう思うということをハッキリ宣言するのは、俺たちもジャーナリズムだぜという気持ちがあるからであろう。
それに比べ、せっかくジャーナリズム系雑誌を発行している講談社や小学館が、新年明けの号で、「死ぬ前に用意しておくこと」(現代)「人生100年分のお金を守るためにできること」(ポスト)というのでは、もったいなくはないか。
週刊誌は、部数はどうあれ出版社の「顔」である。その顔がどっちを向いているのか、何を考えているのか、新聞広告や中づり、表紙で国民に訴えることができるのだ。
それをしない週刊誌は、役割を放棄していると断じざるを得ない。
次にいこう。新年早々、暗い気持ちになる現代の巻頭特集である。
内容はどうということはない。親が亡くなったら「死亡診断書は1通しかもらえないから、コピーしておけ」「健康保険や介護保険はすぐ止めろ」「年金は急いで止めないと罪に問われる」「死亡保険金は請求しないともらえない」「相続で申告ミスをすると加算税、滞納税がセットでやってくる」などなど。
私は、両親が亡くなった時に、こうしたことを経験しているから、どうということはないが、早く知っておくに越したことはないだろう。
だが、新年早々、こうした記事を読みたいか? 私は嫌だね。
これもどうでもいい記事の代表のようなものだが、フライデーが、全国ツアーを始めたASKAが、以前、一緒に覚せい剤に溺れていた愛人と暮らしていると報じている。
フライデーも案じているが、覚せい剤を使っていた人間が、それを断ち切るのは至難である。
ましてや、一緒にやっていた女と切れずに同棲しているとなれば、再び薬に手を出す確率ははるかに高くなる。
そうならないように願うが、ASKAの「本気度」が試されているはずだ。
お次は大阪人について書いた井上章一氏の本を取り上げたポストの記事。
彼は、ほんまは大阪人というのは物静かで思慮深い人たちだというのである。
だが、大阪人はがめつい、おもろいというイメージがなぜついてしまったのか。井上氏によると、大阪の「おもろいおばはん」が生まれたのは、83年に放送が開始されたテレビ大阪の番組『まいどワイド30分』に関係があるという。
ここのコーナー「決まった! 今夜のおかず」で登場させた主婦たちは、制作側がおもしろいと判断した主婦だけを取り上げたというのだ。
これが大人気になり、東京のキー局も目をつけ、「大阪人=おもしろい」というイメージができたというのである。
菊田一夫が書いた大ヒット舞台、『がめつい奴』に出てくる荒っぽい大阪弁で強欲な人々も、大阪=荒っぽい=がめついという大阪人の代表だと、世に流布してしまったという。
また、大阪人は熱烈な阪神ファンというのも、メディアがつくり出したものだそうだ。
それまではほとんどが巨人ファンだったのに、69年からサンテレビが阪神戦の完全中継に乗り出してから変わったという。
ノーパン喫茶やストリップ、ラブホの回転ベッドなども大阪発といわれ、大阪人は助平やというイメージができてきたが、ノーパン喫茶の発祥の地は京都で、ストリップは東京発で、昭和20年代は「本場の東京から来た!」のが売りだったそうだ。井上氏はこういう。
「大多数は東京人ともなんら変わらない普通の人々なのに、大阪的なイメージを求められ、それに抗うことなく応じ続ける様は、東京という王に仕える道化師にも映ります。道化師は自分の愚かさを誇張します。それが王に仕える道だからです」
なるほどな~。せやけど、大阪弁が全国区になったのは、やはりおもろいからやろ。あんなに吉本の芸人が大量に毎年出てきて、東京で稼げるのも、大阪弁の持っているおかしさ、親しみやすさだと思う。いいじゃないの幸せならば。
ところで、年末発売した文春のスクープ、写真家・広河隆一氏のセクハラ報道は大きな反響を呼んでいる。
ここで、彼がやってきた写真誌「DAYS JAPAN」の故事来歴に触れておきたい。
「DAYS JAPAN」を講談社が創刊したのは1988年だった。大版でカラーページをふんだんに使ったビジュアルな雑誌である。創刊号には広瀬隆氏と広河隆一氏による「四番目の恐怖」が掲載された。チェルノブイリ、スリーマイル島、ウィンズケール、青森県六ヶ所村での「放射能汚染」の危険を伝えている(Wikipediaより)。広河氏はその後も「地球の現場を行く」を連載している。
当時、創刊号は広告が1億円入ったと聞いた。当時としては大変な額である。出だしはよかったが、だんだん、広瀬隆の個人雑誌の風を呈してきて(反原発的論調)、部数は伸び悩んでいたと記憶している。
ある号で、タレントや文化人たちの講演料を掲載した。だが、歌手のアグネス・チャンからクレームがついた。高すぎるというのだ(もちろんタダではない)。
当時アグネスは、講談社と関わりのある仕事をしていて、面識のある社長に、直接談じ込んだと聞いている。社長のほうから、この件を早く処理しなさいという声がかかったのだろう、編集長はもちろん、担当の専務も動き、謝罪することになった。
だが、その謝罪の仕方が過剰だった。私の記憶では、誌面で大々的にお詫びをしただけではなく、新聞広告にも詫び文をかなりのスペースで載せたと思う。
私を含めた部外の人間からは、書いた金額がやや多かっただけで、なぜここまで謝るのかという声が上がった。社長も、これほどのお詫びを求めたのではないと、編集部のやり方に異を唱えたのである。
結局、今度は社長の一言で、雑誌は休刊、専務は責任を取って辞任、編集長は退社、編集部は解散となってしまった。わずか2年足らずで「DAYS JAPAN」は消えてしまうのである。
だいぶ後になって、広河氏が「DAYS JAPAN」という雑誌名を買い取り、フォトジャーナリズム雑誌として復刊するという話を聞いた。
編集部へ行って、旧知の彼と話をした。広河氏はこの雑誌名に大変な愛着があり、なんとか復刊したいと考えていたという。わずかな賛助金を出し、できることがあれば協力しようと申し出たように思う。
1年ばかり、私のもとに雑誌を送ってくれた。こうした雑誌を出し続けるのは大変だろうと、陰ながら応援していたのだが、残念なことになった。
「DAYS JAPAN」という不幸な雑誌は、広河氏の不届きな性暴力といってもいいセクハラで、息の根を止められたのである。
ニューズウイーク日本版が、「2019年の世界を読み解く」という特集をやっている。
そこに、2020年のアメリカ大統領選を占うというのがあるが、共和党はトランプしかいないが、民主党も今のところ有力な候補者がおらず、このままいくとヒラリー・クリントンとの再戦になるという見方をしている。
トランプは、ロシア疑惑で追い詰められ、起訴を免れる大統領職を退くことは、その翌日起訴され、刑務所入りも現実になりかねない。
何がなんでも立候補するのは間違いないようだが、ヒラリーが再出馬すれば、勝つ確率は相当高いと見る。
アメリカの有権者にとって、ヒラリーを落選させたという後悔の念が強いだろうから、私もそうなると思うが、日本にとってはやりにくい相手になるはずだ。そのときは安倍首相はいない。ポスト安倍は、誰がなっても難しい舵取りになる。
カルロス・ゴーン容疑者がいよいよ釈放されることになりそうだ。
シャバに戻ったゴーンが何を仕掛けてくるのか、西川社長を始め日産の連中は戦々恐々だろうが、それよりも心配なのは、売り上げが落ちている日産の今後であると、フライデーが報じている。
今の危機は、ゴーンのようなカリスマ的経営者がいないことが原因で、西川社長はその任ではないという声が多いようだ。
アメリカの市場で日産車が売れない。18年11月には、前年同月比でマイナス18.7%という最悪の数字だった。
このままいけば、ルノーにとっても日産の価値が落ち、シャープや東芝のように部門ごとに切り売りされてしまうかもしれないそうである。
日産にとっては、ゴーンが有罪になろうが、もはや関係ないということなのだろう。
ゴーン容疑者の逆襲ともども、注目である。
さて、小室圭さんが正月休みにも帰らなかったことで、週刊誌はさまざまな憶測を報じている。
中でもFLASHは、小室圭さん側が、眞子さんとの結婚は諦めたからと会見して、秋篠宮家とどんなやりとりがあったのか、眞子さんとどんな付き合いをしてきたのかを、全部ばらし、その上、暴露本を出すのではないかと心配していると報じている。
そんなバカなと私は思うが、同誌は「破談にするならカネをくれ」といい出すのではないかとまで書いている。
週刊女性は、これとは真反対で、眞子さんの圭さんを思う気持ちに変わりはなく、この愛を成就させるために、皇籍を離脱し、民間人になって圭さんと添い遂げるという見方をしている。
これも、そんなバカなであるが、小室圭さん側がなんのリアクションもしないことから、こうした臆測がささやかれるのだ。
一度、圭さんは帰国して、眞子さんと一緒の姿でも見せれば、世論はガラッと変わるのだろうが。
今年は地方選、参議院選が行われる。また、憲法改悪を目論む安倍首相は、衆院選挙を一緒にやるダブル選挙を目論んでいるともいわれ、予断を許さない。
ポストは、自民党選対本部の関係者が、「議席の大幅減は避けられない」と見ていると報じている。
大勝した6年前の参院選は1人区で29勝2敗で65議席を獲得したが、今回は50議席台前半がやっとだという。
そうなれば、憲法改正に消極的な公明党は頼りにならないから、安倍の悲願は潰えることになる。
サンデー毎日も、選挙プランナーの三浦博史氏が、ダブル選挙でも、参議院の自民党は、14議席減らして110議席。
衆議院はもっと悲惨で、48議席減の235議席に終わるという。どちらにしても先の見えた安倍政権はじり貧で、惨敗すれば選挙後に安倍降ろしが始まるに違いない。やはり公明党の安倍離れが致命的だろう。
ところで、ネット通販のZOZOの前澤友作社長というのは度し難い人のようだ。
剛力彩芽とどうこうというのは勝手にしろというだけだが、6日に、Twitterでリツイートした100人に各々100万円ずつ計1億円をプレゼントするというバカげたやり方には虫唾が走った。
この男は、何か勘違いしているとしか思えない。たかがIT成り金のくせに、貧しいヤツにカネを恵んでやる、オレは100億、200億なんぞカネだと思っていないという卑しい思い上がりが鼻につく。
所詮あぶく銭、どう使おうといいが、難民たちの集落でカネをばらまくようなやり方は、必ず大きな反発を招くはずだ。
私も下流老人だからカネは欲しい。だが、恵んでやるという思い上がりをあからさまに持った人間からは、びた一文だってもらいたくはない。
こんな行為を持ち上げるメディアはどうしようもないが、IT成り金たちも、みなこうした類の人間だと思われたくなければ、前澤のようなやり方を批判するべきではないのか。こういう手合いを拝金野郎というのだ。
さて、株価が下落している。予想されたことではあったが、みな大慌てだろう。
現代によると、こうした事態を、ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長は、昨年1月に現代で予測していたというのだ。
日本経済の失速がハッキリしてくるのは18年の10月から12月ぐらいで、日経平均は2万円を切るといっていた。
根拠の一つは米中の景気の停滞だ。両国共に景気拡大がストップし、それが日本へ波及する。
彼が注視しているのは、住宅の売れ行きだという。景気が良かったときは、毎年120万戸が売れていた。それが一昨年から減りだし、昨年も95万戸に届かなかったのではないか。
警鐘を鳴らすのは彼だけではない。投資の神様といわれるジム・ロジャーズ氏も、1カ月前に持っている日本株をすべて売ったという。
それに、こんな状況なのに、安倍首相は10月に消費税増税を行うという。クレイジーな政策で信じられないそうだ。
自分が日本人だったら、すぐに日本から逃げ出しているとまでいっているのである。
もやはこの国の景気減速、株価の低迷は避けられないようだ。元号が改められてもこの状況が変わりはしない。
今週1位に上げたのは、ポストのおカネの話だ。何より恐ろしいのは、この数字である。
ポストによれば、10月に消費税が10%に引き上げられると、厚労省の標準モデル年金に近い月額22万円(夫16万円、妻6万円)の世帯の場合、物価が増税幅と同じ2%上昇すれば、実質的に年間5万2,800円の減額になるというのである。
由々しき事態だ。年金は、物価や賃金に応じて支給額を調整する制度があるが、マクロ経済スライドの導入で、この機能が働かないのだ。
それに、ポイント還元などの負担軽減策もあるにはあるが、複雑すぎて、年寄りには何がなんだかわからない。
経済ジャーナリストの荻原博子氏は、安倍首相は本音では消費税増税をやりたくないという。それはそうだろうが、破れかぶれでやってしまうことは十分考えられる。
家は老朽化、年収は下落、年金は目減りでは、あと数年、どう生きていったらいいのだろう。居酒屋で飲むのもままならない。
落語には「因果と丈夫」という言葉がよく出てくるが、病気になったらもはや地獄。生まれ変われたら、兆万円長者の家に生まれ、カネの苦労なしに編集者をやってみたいと思う。
【特別付録】2018年度のスクープ大賞BEST10
昨年1年間のスクープの中から10本を選んでみた。
第10位
「日本の医療費が中国人に食い物にされている」(「週刊現代」5/26号)
これは嫌中記事ではない。日本の医療制度の“欠陥”を指摘した現代が放ったスマッシュヒットである。
安倍政権は、唐突に出入国管理法改正案を提出し、強引に成立させてしまった。労働力不足を外国人労働者で補うというのだが、受け入れるためには、こうした医療問題を含め、山積しているさまざまな問題を早急に解決しなければならないはずだ。外国人を単なる“労働力”としか考えないのであれば、待遇のひどさや低賃金への不満から、多くが自殺や就労放棄をしている外国人実習生たちと同じになること間違いない。
第9位
「『滝川クリステル』も見限った『ピースワンコ』の捨て犬虐待」(「週刊新潮」9/20号)
昨年春に我が家に18年もいた老犬・モエが亡くなった。彼女が亡くなって、私のような年寄りには犬が最高の友だちであることを、嫌というほど知らされた。今でも月命日には、写真に花をあげ、モエの思い出にふける。犬と暮らしたことがある人間ならば、そんな気持ちはよくわかるだろう。その犬を食い物にしているNPOがいると、新潮が告発したのだ。この号だけを買った犬好きも多かったのではないか。
第8位
「デパートのアダルトグッズ店に殺到した『バイブ女子』の本音」(「週刊ポスト」10/5号)
同
「世界初『マスターベーション』大調査-驚きの結果発表!」(「週刊現代」6/16号)
同
「刑務所専門求人誌の募集要項」(「週刊ポスト」5/25号)
風俗は、週刊誌が果たすべき役割の重要な柱である。後世の人が、2018年に普通の人たちはどんなことをして楽しんでいたのかを知るためには、週刊誌を引っ張り出して読むのが一番いい。
「週刊誌は時代の目撃者であれ」。それは政治や事件だけではない。庶民の暮らしを書き残しておくことも重要であるはずだ。
第7位
「山口達也が女子高生連れ込んでチューした犯行現場-強制わいせつで書類送検」(「フライデー」5/18号)
18年も、芸能界発のスキャンダルも多かった。中でもジャニーズ事務所のタレントたちが世を騒がせた。中でも、このTOKIOの山口スキャンダルは、破壊力満点だった。
紅白歌合戦の常連で、NHK・Eテレの情報番組の司会をやっていた山口が、アル中で、女子高生に強制わいせつ容疑で書類送検されたというのだから。
これはフライデーの独自スクープではない。警察沙汰になったため、NHKが速報を流し、すべての週刊誌、テレビ、大新聞までが報じた。だが、相も変わらず、ジャニーズ事務所に忖度して、テレビや新聞までが「山口メンバー」と訳の分からない肩書をつけて呼んでいたが、これは間違いなく、ジャニーズ事務所の終わりの始まりを象徴する事件であった。
第6位
「靖国神社トップ『皇室批判』の波紋」(「週刊ポスト」10/12・19号)
ポストの見事なスクープである。小堀邦夫宮司はこの発言の責任をとって辞任した。当然であろう。平成が終わり、新しい元号になるとき、靖国神社をこのまま放置せず、どうするのかを考える時だと思う。私は、大東亜戦争の戦犯たちの遺骨は、別に移すべきだと思うのだが。
第5位
「『黒田課長』のつつましい夕食」(「週刊新潮」3/1号)
この人の名は黒田慶樹さん(48)といって、東京都建設局の担当課長である。妻はサーヤこと黒田清子さん。尊いお方と結婚して早12年が経つ。
妻が、昭和天皇の四女池田厚子さんから伊勢神宮の祭主を引き継ぎ、神事とその準備で忙殺され、家を空けることが多いそうで、夕食は一人で取ることが多いようだ。
何も付け加えることがない。何万語を費やしても一葉の写真には適わない。写真週刊誌にこういう写真が毎週出ていたら、今ひとたび100万部も夢ではないだろう。
第4位
「『イッテQ』は宮川大輔『祭り企画』をデッチあげた」(「週刊文春」11/15号)
テレビの歴史はヤラセ、デッチアゲの歴史でもある。視聴率がよければ、それを維持しようと、ありもしないことをデッチアゲ、バレると下請けのせいにする。
第一報では強気だった日テレ側も、第二弾「『イッテQ!』手越祐也カリフラワー『祭り』にもデッチ上げ証言」(「週刊文春」11/22号)が出ると、あっさり降参した。文春の取材力を軽視していたのではないか。
番組を止めるのかと思ったら、祭りコーナーだけを休止して、存続させてしまった。昨今、長年視聴率首位を走ってきたフジテレビが信じられないような凋落ぶりである。対応を間違えると、日テレもフジの二の舞になる。
第3位
「女子レスリング伊調馨『悲痛告白』」(「週刊文春」3/8号)
18年ほど、スポーツ界の醜聞が多く飛び出した年はないだろう。
その最初が、国民栄誉賞を受賞した伊調が告発した、栄監督のパワハラだった。その後、日大アメフト部の傷害事件、日本ボクシング協会を私している山根会長のパワハラと暴力団との深い関わり、体操界を揺るがした塚原夫妻のワンマンぶりなど、次々に明るみに出てくるのである。
こうした問題は、週刊誌の独壇場である。中でも文春の取材力には何度も驚かされた。
スポーツ界のスキャンダルは、大新聞やスポーツ紙は事件化しなければ書かない。
これらのスキャンダルも、週刊誌が追及しなければ、ここまで追い込めなかったであろう。
栄監督も粘り腰を見せたが、FLASHが栄はキャバクラで豪遊していたと報じたため、辞任に追い込まれた。週刊誌畏るべし。
伊調は復帰した天皇杯全日本レスリング選手権で17年ぶりに負けはしたが、決勝戦では見事に勝利して復活をアピールした。
第2位
「ろくでもない『財務事務次官』のセクハラ音源」(「週刊新潮」4/19号)
18年最大の大物を辞任に追い込んだ新潮の天晴れなスクープである。
こんなことをいったことはないと、シラを切り続けた福田を、「セクハラをしらばっくれた『福田次官』の寝言は寝て言え!」(「週刊新潮」4/26号)と追い詰めた。
スキャンダル記事のお手本である。
第1位
「小室哲哉“裏切りのニンニク注射”」(「週刊文春」1/25号)
同
「『小室哲哉は許せない』KEIKO 親族怒りの告発」(「週刊文春」7/12号)
この2本の記事がすごい。第1報の後、小室が泣きながら会見を開き、これからは妻と一緒に生きていくといったため、「小室が可哀想だ」と、文春への批判の声があちこちから上がった。
文春も戸惑ったに違いない。だが、文春は半年かけて、小室のいい分が本当かどうか検証したのである。これってなかなかできないことだ。
故郷に帰って順調に回復してきているKEIKOの元気な姿を写真に撮り、会見後、小室が一度も帰って来ていないという親族の証言をとり、小室の嘘を完膚なきまでに暴いた。
文春は、何の根拠もなく汚された“誇り”を、再取材することで見事晴らして見せたのである。
文春を敵にしたら怖い。多くのすねに傷を持つ芸能人や文化人を震え上がらせたに違いない。スキャンダルの大きさでは新潮の福田事務次官の記事が勝るとは思うが、週刊誌の矜持を見せてもらったということで、こちらを1位にした。
【残念なスクープ記事たち】
1年間、週刊誌は挙って秋篠宮眞子さんと小室圭さんについて報じた。週刊女性に端を発したスキャンダルだが、どこの誰ともわからない元婚約者の話と、宮内庁や秋篠宮家の関係者の談話ばかりで、真実性に乏しいと思わざるを得ない。
新潮の爆笑問題・太田光の日大裏口入学問題は、話は面白いが、どこまで裏をとった話なのか疑問が残った。
同じく新潮の、「タモリの最後の愛人」の記事は、新潮ともあろうものが当事者取材もなく、腰が引けた内容だった。事務所からの圧力があったのだろうか。
やはり新潮。「『地面師マネー』に汚染された警視庁の『黒い警視』!?」(「週刊新潮」11/1号)は、事実だとすれば重大な問題だが、私にはこれを事実だと判断する何ものもない。
文春は「貴乃花親方を引退に追い込んだ相撲協会の吊し上げ」(「週刊文春」10/4号)など、貴乃花に密着して、彼のいい分を十二分に取り上げてきたが、残念なことに、突然の引退発表、景子夫人との離婚をスクープできなかったため、マイナス点。
【番外編】
ベスト10には入れなかったが、面白く読んだ記事を上げておきたい。
さわやかなスクープとでもいおうか。
「角界一の色男『勢』がガチンコで接吻した『美人ゴルファー』」(「週刊新潮」7/5号)
公になっているデータの中からどれを選んでくるのか、編集者の視点がいい。
「製薬会社から謝礼貰って原稿執筆する医師350人全実名」(「週刊ポスト」8/10号)
この動画を見て、彼女の違反のひどさを実感させられた。
「吉澤ひとみ『ドラコレ』に記録されたひき逃げ動画」(「フライデー」9/28号)
タイトルもうまい。
「バドミントン『桃田賢斗』と『美貌選手』の『夜這いシャトル』事件」(「週刊新潮」10/18号)
産経新聞の情報公開請求で、片山が2015年9月に関東信越国税局に何らかの問い合わせの電話をしていたことが判明した。
「片山さつき大臣国税口利きで百万円、証拠文書入手!」(「週刊文春」10/25号)
だが、政治家としては小物だな。
【巻末付録】
まずはポストから。「晴れ着の年女たち-亥年生まれの女優・アイドルが初春を華やかに寿ぐ 岡田奈々、榊原郁恵、石川ひとみ、林寛子、高田美和」「亥年生まれグラドル11人のセクシー新年会-ビキニで抱負と野望を大宣言 相原美咲、比留川マイ、久松かおり、百川晴香、彩川ひなの」。
「斉藤由貴、多様性の女-変幻自在の活躍を続ける女優が語った仕事と家庭」。もちろんヌードではない。
今流行のAR袋とじ「たかしょー&三上悠亜が雑誌の上で動き出す!」。こういうのやってみようという気が起きないのだ。老いたのか!
お懐かしや袋とじ「謎の美女YURI『幻の写真集』があった!」。あの頃はよかったな。
「美熟女ランナー松山まなか鍛え抜かれたヘアヌード-マラソンで2時間59分」「シリーズ初脱ぎ/まだ誰にも見せたことのない本当の私。伊賀まこさん21歳」。
この中では伊賀まこが意外にいい。ポストは合併号でもないのに大盤振る舞い。480円。
現代は、「小祝さくら、2019年の誓い-大人気美女ゴルファーを撮り下ろし」。まあどうということはないね。
「白石麻衣-売り上げナンバーワン「写真集の女王」が初登場」。初めて見る白石麻衣。やっぱり売れる子は違う。
「人妻・熊田曜子のエロス-色気がますますアップ」これもAR袋とじで「2019年、最初の衝撃!『たかしょー』とSEXできる」。これで500円。
SEXYという意味では白石には不満ありだ、仕方ないけど。今週はSEXY度でポストがやや優勢勝ちか。
(文=元木昌彦)