ロンブー淳、慶應通信在学中も2019年度に「再受験」の可能性は?

 昨年度、青山学院大学合格を目指していたロンドンブーツ1号2号の田村淳に再受験の可能性が取りざたされている。淳は青学の全学部に不合格となり、受験の継続を明言。その後、すぐに法律を学びたい欲求が湧き上がり、4月に慶應義塾大学法学部の通信教育課程に入学していた。

 だが、はやくも8月には「単位取得の困難さ」などを挙げて再受験の可能性に言及していた。

「慶應の通信教育課程は、レポートを提出し試験を受けることで単位取得ができます。通学し直接授業を受けて単位を取得するスクーリングの授業もありますが、こちらはきっちりとスケジュールが決まっていますので、インターネットでいつでも学べるといった便利な制度ではありません。働きながら卒業を目指す生徒も多いですが、都合がつかず中退する者も多いです。淳さんは、そうした内部の情報をあまり知らずに入学してしまったのではないでしょうか」(予備校教師)

 レポートの提出がメインとあっては、淳が掲げたサークル活動への参加などの「青春の謳歌」もなかなかできていないことだろう。そこで考えられるのが、再受験の可能性だ。

「昨年度不合格となった青山学院大学を再び目指す、といった行動はありそうですね。さらに大学を卒業していなくとも、事前の審査に合格すれば入学できる社会人大学院も多く存在しますので、そうした大学を目指している可能性もあります。昨年はインターネット番組の企画として受験に挑んだため『本気度が足りない』といったバッシングを受けましたので、今年は密かに行動し、“合格の場合には事後報告する”といった形を取るのではないでしょうか」(同)

 受験は結果がすべてである。周囲ばかりではなく、本人が納得できる立場を獲得できるのが一番ではあろう。
(文=平田宏利)

「ドンキの方が安かった」「変な味」コストコ・業務用スーパーで買って損したアイテムを大調査

 大容量の食品などが購入できるコストコや業務スーパー。一般的なスーパーよりコスパが良かったり、ほかでは買えない海外製品が手に入ったりもするため、定期的に買い出しに行っているという人も多いのではないだろうか。ただ、中には「買って損した!」と感じる商品もある様子。そこで男女100人に、「コストコや業務スーパーで買って損したアイテム」を聞いてみた。

飲料水

 好みの飲料水でも、メーカーによっておいしくないこともあるため、大量買いしてしまうと損することに。

・コーヒー牛乳風の飲料。雪印のコーヒー牛乳より安いので買ってみたが、やはり味が違うので損した気分になりました(40代/女性/専業主婦)
・メーカーが有名ではない飲料水のセット売り。安かろう悪かろうだったのか、あまり味が良くなくてマズかったため、誰も飲まなくなってしまい、気がつけは消費期限が切れて全て廃棄しました。もったいないことをしたと思います(40代/女性/無職)
・2リットル入りのお茶。大量に購入し、常温で保管していましたが、なんだか変な味がしました(40代/男性/正社員)
・ペットボトルのジュース。賞味期限が近いのを承知で買ったが、結局消費しきれなかった(30代/女性/専業主婦)

調味料

 調理に便利な味付けの素などは、ついほしくなりますが、口に合わないとムダになってしまうようだ。

・チリソースのもと。意外と甘すぎて、家族に不評でまったく減らなかったから(40代/女性/パート・アルバイト)
・消費期限が長く、使用頻度も高いと思って、炒飯の素を購入しましたが、使い切ることもできず、同じ味に飽きてしまいました。ほかの使い道もあまりなく、損したなぁと思いました(20代/女性/正社員)
・調味料。そんなに大量に使うものではないので、結局半分くらい使ったところで、消費期限切れになってしまいました(50代/男性/経営者)
・グリーンカレーのペースト。おいしいけど、ほかの使い道を知らないし、使いきれない量だった(30代/女性/個人事業主)
・味噌。味が口に合わないと、どんな料理に使おうとその味が合わないため、そのほかの使い道がなかったからです(20代/女性/正社員)
・マヨネーズのボトルが、確かに安いのですが大きすぎます。そんなに使わんよ3人家族じゃ……。結果的に冷蔵庫を圧迫する分、なんか損した気がします(30代/男性/正社員)

 消費期限の短い生鮮食品は、必要な量だけを購入した方が、結果的にお得になる様子。

・業務スーパーで大きな肉の塊を購入しました。小分けにする手間がかかったことや、量が多すぎて賞味期限までに食べ切れなかったことで、損をした気持ちになりました(60代/女性/個人事業主)
・業務スーパーで鶏肉がとても安く売られていたので大量に買い込んだのですが、後で食べようと思ったら、その肉は普通のスーパーで売っている肉よりとても硬い物だったので、結局食べずじまいになってしまった(50代/男性/パート・アルバイト)
・野菜や果物を旬の状態で食べきれずに、処分してしまった(40代/男性/正社員)
・玉ねぎの爆買い。結局のところ、そんなにいらなかったのと、普通のスーパーとコスパがあまり変わらないということに気がついたから(30代/女性/正社員)

冷凍食品

 時短調理を可能にしてくれる、主婦の味方の冷凍食品。しかし、品質がイマイチなことも?

・冷凍のカット野菜。安いけど品質が悪いので調理に向かないと思いました(30代/男性/個人事業主)
・冷凍野菜。1キログラムほど入った大容量のものを買いましたが、原産国が中国だったことに後から気がついて後悔しました(20代/女性/専業主婦)
・冷凍のミックスベジタブル。少し料理に入れたくて買ったが、一人暮らしのためなかなか消費できずに困ってしまった(20代/男性/学生)
・冷凍食品のフライ系。ほぼハズレでした。イカや白身魚という無難なものを選んだのですが、まずくて食べられないほどで、とてもショックでした(40代/女性/パート・アルバイト)
・特大のフライドポテト。たくさんありすぎて冷凍庫に入らなかった(40代/女性/専業主婦)
・業務用スーパーで冷凍桜餅を購入したが、1個あたりのボリュームが小さかったため、結果的に損をしたように感じた(40代/男性/公務員)
・チュロス。揚げるだけで簡単だと思い購入しましたが、揚げるとバラバラになって、油を吸って、おいしくできませんでした(30代/女性/専業主婦)

レトルト食品、加工食品

 そのまま食べられるレトルト食品や加工食品。便利でも、おいしくなければ買い損に。

・安さに惹かれて、聞いたことのないメーカーのインスタントカレーを買いました。おいしくなくて、買って損したと思いました(30代/女性/正社員)
・レトルトの味噌汁。とてもたくさん入っていて、値段を考えたらお得だと思ったのですが、だんだん飽きてきてしまい、そうこうしているうちに賞味期限が来そうになって、慌てて食べました。一人暮らしの場合、量が多すぎると消費しきれないので、よく考えて買わないと逆に損するなと思いました(40代/女性/個人事業主)
・アヒージョの大皿。食べたことがなかったので、安くて思わず買ってしまったが、結局そんなに口に合わず、ほとんど捨ててしまった(20代/女性/正社員)
・業務スーパーの大袋入りのマカロニサラダ。水っぽくておいしくなかった(20代/女性/パート・アルバイト)
・業務用ピザ。サイズがデカすぎて家のオーブンレンジでもフライパンでもサイズが足りなかった。結局切って温めた(30代/女性/パート・アルバイト)

 毎朝食べるから……と思っても、大量かつ味がイマイチだと消費が大変!?

・コストコで売られているテーブルロール。パサパサしていておいしくなかった(20代/女性/専業主婦)
・マフィン。食べきれなくて残るし、外国のヤツはパサパサであまりおいしくない(40代/女性/専業主婦)
・パンの詰め合わせ。量が多すぎて、頑張って食べることになったので損だったと思う(20代/女性/学生)

菓子類

 大容量のお菓子はテンションが上がるものだが、食べきるとなると悩ましい問題が続々。

・ポップコーン。子どもにせがまれて買いましたが、何しろ量が多すぎて食べきれないし、外国のものなので食の安全性にも疑問を感じます。もう買うことはないと思います(40代/女性/無職)
・業務スーパーでセット売りのたい焼きを買ったのですが、おいしくなかったのでもう利用しません(40代/男性/派遣社員)
・大量のクッキー。アメリカンなとびきりの甘さで、家族がそこまで多くない我が家では食べきれず……。賞味期限が切れそうだったので、友達にお裾分けしました(10代/女性/学生)
・海外製のお菓子やアイスクリーム。味の薄さ、悪さに、買ったことを後悔しました(40代/男性/経営者)
・コストコで、キャラメルが絡んでいるナッツを買いましたが、量も多く、甘すぎて食べ切れなかったので、お得というより損をした感じがします(50代/女性/個人事業主)
・ブランド物のチョコレートの大袋。なんかちょっと品質が悪いな、と思ったら、本物とは製造場所が違うらしい(20代/女性/正社員)
・コストコでポテトチップスを大量に買って、結局全部食べてしまったときには、なんだか悪いことをしたような気分になりました(40代/女性/正社員)

ケーキ

 大きなケーキはパーティを盛り上げてくれるものの、甘さにやられてしまう人続出の様子。

・ケーキ。友人とパーティだからという理由で何回か購入したが、大きすぎて毎回結局残してしまう。ケーキは普通の店で買うのがおすすめ(20代/女性/正社員)
・四角い形のケーキ。思っていた以上に甘くて、買って損したなぁと思いました(30代/女性/無職)
・ティラミスなどのスイーツ類。確かに量は多いし安いんだけど、食べてみたらおいしくなかった。これなら少量でもおいしいものを食べた方が幸せになれると思った(20代/女性/無職)
・大きいレアチーズケーキ。クリームチーズの塊のようで、味が雑すぎてすぐに飽きてしまい食べきれなかった(50代/女性/派遣社員)

 大容量のメリットを感じられないのは、食料品に限ったことではない模様。消耗品でも損することはあるようだ。

・量がたっぷり入ったウェットティッシュ。思ったより匂いがきつく、結局使わなくなってしまいました。まとめ買いしてしまったので損したなあと思いました(40代/女性/専業主婦)
・シャンプー。大容量でお得だなぁと思って購入しましたが、使い切るのに苦労しました(20代/女性/学生)
・たくさん入ったトイレットペーパー。肌触りが合わなかった(30代/女性/専業主婦)
・大きな容器に入った洗濯用洗剤。なかなか使い切ることができず、劣化したと思って使わなくなったから(30代/女性/専業主婦)
・大きめの収納ボックス。今は百均でもいい収納ボックスがあるし、やたらと大きいし値段も高いし、その場の勢いで買ってしまって後悔しています(30代/女性/個人事業主)

その他

 ほかにもさまざまな買って損したアイテムが……。

・業務用のチーズの塊。カットして食べやすい大きさに切って冷凍して使っていたが、なかなか減らない。また、解凍するときに溶けてしまったり、思い通りの硬さになるまで加熱するのに時間がかかったり、使い切りサイズの方が冷蔵保存で食べきれるので便利だと感じた(20代/女性/正社員)
・大きいサイズのオリーブオイル。使い切れずに捨ててしまったことがある(30代/男性/個人事業主)
・コーンミール。マフィン作りにハマっていたこともありましたが、そんなに使わないので大量に余って困っている(30代/女性/専業主婦)
・カレールー。一般家庭では多すぎて使いきれない(60代/女性/専業主婦)
・小麦粉。業務スーパーよりドン・キホーテの方が安く売っていた(40代/男性/無職)
・業務用スーパーで大容量のパスタを買いました。おいしくなくてとてもがっかりでした(30代/女性/正社員)
・大容量のドレッシング。安いけれど自宅で使う分には、すぐ飽きてしまうので(30代/女性/個人事業主)
・輸入物の缶詰。どうしても料理に必要だったのですが、微妙に高かった気がしました(40代/女性/専業主婦)
・小分けになっている商品は、ほかのスーパーと値段変わらずか高いことが多いです(40代/男性/個人事業主)
・国産の物だと思って買ったものが輸入品だと気づいた時に、安いはずだと、損した気分になりました(30代/女性/正社員)

キスマイが嵐と“肩を並べて”ファン大歓喜 “推されない”グループに変化か?

1月3日、『キスマイ超BUSAIKU!?新春2時間半SP』(フジテレビ系)が放送される。悲願のゴールデンタイム進出とあり、お馴染みのあの胸キュンコーナーも、大幅にグレードアップしているようだ。

 2013年に『キスマイBUSAIKU!?』としてスタートしたKis-My-Ft2(以下、キスマイ)の冠番組は、2017年から『キスマイ超BUSAIKU!?』(スーパーブサイク)と改題しさらにパワーアップ。約5年間、深夜帯で放送されて同番組がゴールデンタイムに初進出を果たす。

 『キスマイ超BUSAIKU!?』(以下、『キスブサ』)の人気コーナーで、毎回異なるテーマに即して女性が胸キュンするシチュエーションを各メンバーが考案し、ミニドラマを演じる「BUSAIKU!?ランキング」は2本立て。大掛かりなロケもアリ、正月にふさわしく大幅にグレードアップされる。

 藤ヶ谷太輔、玉森裕太、北山宏光の3人は「最後に女優をキュンとさせるサプライズ」というテーマに挑戦し、スタジオゲストの竹内結子、水川あさみ、木村多江、新木優子ら豪華女優陣ほか、ご意見番の大久保佳代子、若槻千夏、木下優樹菜、鈴木奈々、SKEの須田亜香里が批評を加える。同コーナーで通称“キング”と呼ばれ女性の扱い方に定評のある藤ヶ谷をはじめ、イケメンたちに新年早々胸キュンさせられてしまう視聴者が続出しそうだ。

 一方……「舞祭組」メンバーの千賀健永、横尾渉、宮田俊哉、二階堂高嗣は、少し趣向を変えて「時間と体力を使って習得したカッコいいスゴ技」で勝負する。正月特番とあって「舞祭組」たちも発奮したようで、かなり体を張った大がかりなアクションに挑戦するという。たとえば千賀は危険度MAXのファイアーアクション、料理好きの横尾は巨大マグロの解体ショー、オタクの宮田はゲーム「太鼓の達人」、二階堂はカーアクション……思い思いのスゴ技(?)で勝負をかける。

 毎度、胸キュンから程遠い素っ頓狂なシチュエーションで女性視聴者をドン引き&爆笑させてくれる「舞祭組」。じつは、そのジャニーズらしからぬ三枚目っぷりこそ「キスブサ」の魅力と語るファンも多い。新年一発目、下克上よりも初笑いへの期待が大きい。

ついにキスマイが嵐と肩を並べた……!?
 キスマイファンならずとも楽しめること必至の『キスブサ』特番だが、ファンにとってはまた別の意味を帯びている。というのは、1月3日のテレビ欄を見れば分かりやすい。この日、フジテレビは16時15分から『嵐ツボ』、18時から『VS嵐 2019賀正新春豪華3時間SP』を立て続けに放送する。その嵐の後、21時から『キスブサ』が放送されるのだ。つまり、キスマイが嵐と肩を並べるほど出世した……と言っても過言ではないだろう。ファンは「キスマイさん、あの嵐と並ぶなんてすごすぎ!!」「2019年はキスマイの年になるのかな?」と、期待を寄せているようだ。とはいえ嵐は、年末年始もその顔を見ない日はないほど引っ張りだこではあるが……。

 ファンがこれほど歓喜するには理由がある。キスマイは、ファンの間では“推されない”グループと噂されて久しかった。かつてはジャニーズ事務所の飯島マネージャーのもと、同じ“飯島派”のSMAPと蜜月関係にあり、冠番組にゲスト出演させてもらうなど、何かと有利な状況にあった。しかし2016年にSMAPが解散し、飯島氏がジャニーズを退社してからはその後ろ盾を失い、どことなく影が薄め……という現状に甘んじてしまっている。事務所に残留した中居正弘からは、『中居正広の身になる図書館』(テレビ朝日系)をはじめ、昨年のクリスマスには『第44回ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』(ニッポン放送系)でも共演するなど今も可愛がられているものの、やはり一般知名度は、本家本流の“ジュリー派”である嵐やTOKIO、関ジャニには敵わないといったところだ。

 ちなみに昨年のキスマイは、『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)のメインパーソナリティーを後輩のSexy Zoneに回されるという憂き目にも遭った。こうした状況を嘆いてか、最近はキスマイがジャニー氏の後継者・滝沢秀明の“滝沢派”に乗り換えようと画策しているとまで噂されている。2019年は、キスマイの事務所内での立場がどう変化するのか、ファンは気を揉んでいるところだろう。

 ひとまず、正月の『キスブサ』によって、キスマイの魅力がいっきにお茶の間に浸透すれば良いのだが……メンバーのポテンシャルは文句ナシに高いのだから、キスマイも“推され”グループになれば、いつか本当に嵐と肩を並べる日が来るかもしれない。

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King&Prince・平野紫耀、“天然キャラ”は本物かビジネスか? 専門家がタブーに斬り込む!!

 次世代のジャニーズを担うとの呼び声高いKing&Prince。今年5月のCDデビューをきっかけに、メンバーはそれぞれに目覚ましい活躍を見せているが、中でも高い注目を浴びているのが平野紫耀だ。「“マジ卍”の卍(まんじ)が地図記号だと最近初めて知った」「エイプリルフールをエリンギプールだと思っていた」などの発言や、オーバーすぎるリアクションで、バラエティ番組でも芸人顔負けの笑いを巻き起こしており、世間では「天然すぎる!」「かわいいし面白い」と大人気。とはいえ、「21歳にもなる大人が、本当にそんな間違え方をするものか?」「ビジネス天然キャラなのではないか?」と、疑惑を抱く者も少なくない。

 そこで、パフォーマンス心理学の博士である、ハリウッド大学院大学教授・佐藤綾子先生に、平野の天然キャラがホンモノかビジネスか、ジャッジしていただいた。

平野の天然キャラは「演技です」

 平野の天然発言の数々を見た佐藤先生の見解は、「演技ですね。ただ、頭のいい人がバカなフリをするのとも違うので、演技の比率は6割で、4割は本当の天然だと思います」とのことだった。

 その根拠として、「普通では連想できないような間違え方をしたり、話を振られたときに全身で反応したり、感情を過度に表情に表したりと、平野さんは不自然な言動が多い。リアクション面でいうと、驚いたときに飛び跳ねて床に転がるなんてシーンもありましたが、普通驚いただけではそこまでいかないはず。以前、関ジャニ∞の番組で、目の前の風船が突然割れたときの反応から、『誰が一番ビビりか?』を診断したことがあるのですが、皆さん、後ずさりしたり、目をつむっていたくらいで、倒れ込んだ人は1人もいませんでしたよ」と語る。

 佐藤先生の解説によれば、間違えは誰にでもあるが、「たいていは元の事象から間違いを連想できる範囲内」とのこと。例えば「ダンスホール」→「ダンボール」など、パッと見が似ているものを見間違える程度だというが、平野の場合は、「エイプリルフール」という世に広く知られた事柄を、文字面的にもそこまで似ていない「エリンギプール」と勘違いし続けていたなど、にわかには信じがたい間違え方をしている。そのようなことから、「演技の比率が高い」とのジャッジに至ったようだ。

 そんな平野を、佐藤先生は“3オーバー”であると指摘する。

「平野さんは、オーバーリアクション、オーバー表情、そしてオーバー連想と、3つのオーバーが見受けられます。これほど“オーバー”が揃っている人は稀有ですね(笑)。普通は、突拍子もない間違えやリアクションなどをすると、恥をかいて終わり。でも、彼の場合はそれが仕事であり、お金に変わるので、演技をしてでも3オーバーで笑いを取っているのだと思います」

 突然振られた話題で、即座にオーバーな返しの演技ができるのは、平野の努力の賜物なのだろうか。

「恐らく、ずいぶん昔に『どうしたらみんなが笑ってくれるか』を考えていた時期があったと思います。それで、奇想天外なことを言えばいいとわかり、そればかりをやり続けてきた結果、今はボタンを押せば出てくるかのように、咄嗟にオーバーな演技が自然とできるようになったのではないでしょうか。もしかしたら、演技ではなく、4割ある天然の部分で返しているときもあるかもしれませんが(笑)」

平野の笑いは時代に求められている

 パフォーマンス学の観点から、演技色が強いとのジャッジが下った平野の天然キャラ。佐藤先生は、そんな平野が生む笑いを「今の時代に求められる」という。一体どういうことなのか。

「『笑い』には3つのパターンがあります。1つは『考え落ち』『まわり落ち』といわれる高級な笑い。これは、よく考えないとその面白みに気づけない笑いで、笑わせる方も笑う方も頭を使います。落語などによく使われる手法で、特に中高年の方が好む笑いです。2つ目は『自虐ネタ』や『あるあるネタ』の笑い。多くの人が共感できる話題で笑いを取るため、笑わせる方は頭を使わないと話せませんが、笑う方は一瞬考えるだけで笑えてしまう。綾小路きみまろさんの小話を思浮かべていただけば、わかりやすいと思います。3つ目は『優越感を抱かせる笑い』という、笑わす方も笑う方もコンマ1秒も考える必要がない、学びはないけど疲れない笑いです」

 佐藤先生は、平野の笑いをこの3つ目のタイプと分析する。

「例えば『卍が地図記号だと知らなかった』という発言ひとつとっても、見ている側は『小学生でも知ってるよ』『バカだなぁ』と、優越感に浸りながら何も考えずに笑うことができるんです。そして、今までの歴史を振り返ってみると、閉塞感に満ち溢れている時代には、このような奇想天外な笑いが求められる傾向にあります」

 かの有名な喜劇王チャールズ・チャップリンが監督・脚本・主演を務めた映画『独裁者』。アドルフ・ヒトラーの独裁政治をモチーフにした動作の“笑い”は、当時の閉塞した時代背景あってこそのものだという。

「チャップリンの笑いには、時代に対する反骨精神、いわゆる“イズム”があります。いつ自分の命が取られるかわからないような閉塞感の中だけに、チャップリンのようなレジスタンティズムのある笑いが、一瞬でも気持ちを休め、ヒトラーに仕返しができたような愉快な気持ちにもなれるとして、ウケたのです」

 現代は、長期に渡る安倍政権や目前に迫った消費増税、諸外国からさらされている脅威など、閉塞的な状況が続いている。また、個人で見ても、貧富の差などの格差があったり、技術の進歩や外国人労働法が通過したことによって「AIや外国人に職を奪われるかもしれない」という先々への不安があったりと、やはり閉塞気味だ。

「命を取られるほどではないため、チャップリンのように、イズムがあったり、命がけで笑わせてくれたりするような笑いまでは求めていないけれど、閉塞感から、束の間開放されるような、パッと笑える笑いがほしい……。現代の人たちはそう感じているのでしょう。だから、何も考えずに笑える、平野さんの“3オーバーな笑い”がぴったりなんです」 

 さらに佐藤先生は、「人に優越感を与えるという平野さんの笑いは、計算されていると思います」と語る。21歳という若さ、そして、平野のキャラクターに“3オーバー”が合わさることで、相手は優越感を抱くと共に、可愛がったりいじったりしたくなる。それが人気の一端を担っていることを平野自身が理解しているからこそ、笑いを生む演技ができているのではないかというのだ。 

「おそらく24~25歳くらいまでは今のままで人気を維持できるでしょう。それ以降、平野さんのセカンドステージがどのような方向性になるのかは、そのときの社会と本人の意識によって変わってくるでしょうね」

 ジャニーズでありながら、見る者に優越感を与える笑いを届けられるのは、“サービス精神が旺盛”とも言える。今後も平野には、とことん演技をして、ボケまくり、さらなる人気を博してほしいものだ。

少女マンガで歴史にひたる。文芸評論家が選んだ100作『少女マンガ 歴史・時代ロマン 決定版全100作ガイド』

 少女マンガというとまず、中学生の時、好きな女の子から貸してもらった矢沢あいの『天使なんかじゃない』(集英社)が思い浮かぶ。彼女は「付き合った男全員に『天ない』を無理矢理読ませる」という変な癖さえなければ、広末涼子似のパーフェクトな美少女だったが、大人になった今でも、夫や恋人に『天ない』を読ませているのだろうか――。このように、少女マンガ一冊一冊にはさまざまな思い出が詰まっていることだろう。

 彼女が『天ない』を無理矢理読ませてくれたおかげで、その後、多くの少女マンガを読むようになった。『少女マンガ 歴史・時代ロマン 決定版全100作ガイド』(河出書房新社)は、文芸評論家の細谷正充氏が、歴史・時代ものの少女マンガ100作を厳選し、紹介したガイドブックだ。山岸涼子『日出処の天子』(白泉社)、池田理代子『ベルサイユのばら』(集英社)といった不朽の名作から、近年では惣領冬実のイタリア大河ロマン『チェーザレ 破壊の創造者』(講談社)や、鈴木ジュリエッタの西遊記ファンタジー『トリピタカ・トリニーク』(白泉社)まで幅広く取り上げている。デビュー時の作家の印象など、細谷氏がリアルタイムで読んできた感覚が事細かに記されており、単なるガイドブックに留まらない読み応えのあるものとなっている。

 取り上げられた作品はいずれも名作ぞろいだが、ひとつだけ選ぶとしたら、坂田靖子の『バジル氏の優雅な生活』(白泉社)を挙げたい。英ヴィクトリア朝の貴族社会を描いたこの作品を、細谷氏は以下のように語っている。

「(前略)その中で、個人的にもっとも愛着が深いのが、『バジル氏の優雅な生活』だ。主人公は有閑貴族のバジル・ウォーレン卿。プレイボーイだが、気のいいお節介で、すぐに困っている人の世話を焼く。ただし、人の出来ることの限界も弁えており、愚か者には手厳しい。(中略)人の心を見抜き、何度も恋のキューピッド役を務めるバジル氏の、小粋な立回りが素敵なのだ。そして、この魅力的なヴィクトリア朝の世界と会いたくて、何度も本作を読み返してしまうのである」(本書P174-175)

 そう、何度も読み返してしまうんですよね。ラブコメだけでなく、ミステリーやサスペンスなど、多彩なストーリーを楽しめる賑やかな作品だ。

 現在、「まんがホーム」で連載中の杜康潤(とこう・じゅん)『孔明のヨメ。』(芳文社)も見逃せない。ゲーム『三国無双』シリーズなどでおなじみの諸葛孔明の妻・黄月英と諸葛孔明の新婚生活を描いた4コママンガだ。諸葛孔明が180cmを超す大男であったなど、やたらと細かい三国志うんちくが面白い。漢代の文化についても注釈が添えられ、三国志ファン必読の作品だ。細谷氏も「本作の一番の魅力は孔明と月英のいちゃラブである。時代の激流の中で、ふたりがいつまでも変わらずにいることを祈りたい」(本書P212-213)と絶賛している。

 ラブストーリー主体の少女マンガは、男性にはなかなか手に取りづらいものだが、歴史ものは男性にも読みやすいジャンルといえるだろう。この『少女マンガ 歴史・時代ロマン 決定版全100作ガイド』で未読の作品をチェックをし、既読の名作の思い出を振り返る。そんな正月休みも有意義かもしれない。
(文=平野遼)

脱いだ靴下の匂いを嗅ぐのがやめられず……フェチ男の肺に真菌が繁殖

 人にはさまざまな嗜好があるが、健康を害する類いの過度のフェティシズムは控えるべきだろう。

 12月中旬、中国・福建省漳州市に住む男性が、肺の不調を訴えて市内の病院に運び込まれた。医師がX線写真を撮って肺の様子を見てみたところ、真菌症にかかっていることが判明。すぐに入院して治療を受けることになった。

 真菌症とは、菌類が体内に入って繁殖する感染症のことで、水虫やカンジダ症なども真菌症の一種である。

 実は、男性には特殊な“趣味”があった。男性は毎日仕事が終わって帰宅すると、靴下を脱いで、匂いを嗅いでいたのだという。

 その結果、靴下で繁殖した真菌が肺に感染し、真菌症になったものと思われる。また、男性の家では赤ん坊が生まれたばかりで、夜遅くまで赤ん坊の面倒を見たりすることも多く、疲労により免疫力が落ちたのも原因とされている。

 この男性のように、一日の終わりに脱いだ靴下の匂いを嗅ぐクセがある人は、ほどほどにしておいたほうがよさそうである。

(文=佐久間賢三)

関ジャニ∞錦戸亮、『トレース~科捜研の男~』で新境地開拓なるか!? 第1話のみどころをチェック

 2019年1月7日夜9時から放送がスタートする、関ジャニ∞・錦戸亮主演のドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)。毎クール注目度が高い“月9枠”だが、錦戸にとって同枠では初主演。情報解禁後はジャニーズファンのみならず、早速世間的に注目を集めている。

 原作は、「月刊コミックゼノン」(ノース・スターズ・ピクチャーズ)で連載中の古賀慶によるマンガ『トレース~科捜研法医研究員の追想~』。事件の痕跡を科学的に捜査する科学捜査研究所・通称「科捜研」を舞台にした本格警察サスペンスで、錦戸は陰惨な過去を持つ、どこか陰のある科捜研法医研究員・真野礼二を演じる。また、真野に振り回される新人研究員・沢口ノンナ役を……

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『アンナチュラル』『宇宙を駆けるよだか』……2018年ドラマ名シーンベスト3を選出

――『キャラクタードラマの誕生』(河出書房新社)『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ』(宝島新書)などの著書で知られるドラマ評論家・成馬零一氏が、2018年放送のドラマから名シーンベスト3をピックアップ。

1位 『アンナチュラル』第5話

 『アンナチュラル』(TBS系)は不自然死の理由を解明する架空の研究機関・UDIラボを舞台にした作品で、法医解剖医の三澄ミコト(石原さとみ)たちUDIのメンバーが魅力的だった。中でも、妻を殺した犯人を探す法医解剖医の中堂系(井浦新)が素晴らしかったが、そんな中堂の哀しさが炸裂したのが第5話。

 物語は、溺死した妻の死因を調べる鈴木巧(泉澤祐希)が、妻の遺体を葬儀場から盗み出し、UDIラボに調査依頼するところから始まる。やがて、死因は自殺ではなく他殺だとわかるが、自殺を偽装した何者かがいるという推理を中堂は鈴木に伝える。

 鈴木は、知人の女性が妻を殺したと確信し、葬儀場に来ていた犯人をその場で刺してしまう。映像はスローモーションになり、米津玄師の挿入歌「Lemon」が流れる。粉雪が舞い散る中、あぜんとするミコトたち。そんな中、中堂だけは虚ろな目で宙を見上げている。自分と同じ境遇の鈴木が復讐を遂げたことに納得しながらも、同時に哀しんでいるようにも見える複雑な表情である。

 ここから物語は折返し地点に入り、妻を何者かに殺された中堂が、鈴木のように犯人を殺すのか? というクライマックスへ向かっていくことになるが、この場面は哀しさと美しさが備わった名シーンだった。

 『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)は、天空不動産という会社に務める33歳の春田創一(田中圭)が、ある日、部長・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)と、ルームシェア中の後輩・牧凌太(林遣都)から告白され、三角関係に思い悩む物語だ。漫画では定番化しているBL(ボーイズラブ)の構造を持ち込むことで、新しい恋愛ドラマに仕上がっていた。

 個人的に面白かったのは黒澤部長の描写。吉田鋼太郎の演技もあってか、チャーミングなおじさんの一面も見えるのだが、一方で、春田への振る舞いは、上司という立場で部下に交際を迫るパワハラではないか? という批判も多かった。確かに仕事中に春田を盗撮したり、仕事にかこつけて会おうとする行為は職権乱用で、もしも男性上司が女性社員に同じことをやったら、もっとグロテスクに感じていただろう。おそらく、作り手サイドもそこは自覚していたのではないかと思う。

 第4話で部長の告白に対して春田が断る場面は、その回答に見えた。

 「ごめんなさい」と謝る春田に対して「駄目なのは俺が上司だから? それとも男だから?」と尋ねる部長。この台詞だけでもすごいのだが、春田の「理想の上司だと心から思ってます」と言った後で、でも、この気持ちは「恋愛感情じゃないんです」と言い、「純粋な上司と部長の関係に戻りたいんです」と伝えるのが素晴らしい。優柔不断な春田が、彼なりに一生懸命考えて、誠実に答えたのが見ていて伝わってくる。

 春田の言葉を聞いて、自分がパワハラに等しいことをして、春田を困らせていたことに気づいた部長は毅然とした態度に戻り、春田の元から去っていく。遠くに見えるネオン街の光が割れたハートになっている芸の細かさも含めて、名シーンである。この後、物語は二転三転するのだが、この場面があったことで『おっさんずラブ』に対する信頼が、自分の中で高まった。

3位 『宇宙を駆けるよだか』第1話

 『宇宙を駆けるよだか』(Netflix)は、容姿の美醜という題材を扱っているため、見ていて苦しい。そのため、視聴を続けるか最初は迷うのだが、あるシーンを見て、このドラマは「大丈夫」だと思った。

 物語は容姿がかわいくて明るい女子高生・小日向あゆみ(清原果耶)が、幼馴染で彼氏の水本公史郎(神山智洋 ジャニーズWEST)と初デートをしている時に、クラスメイトの、太っていて陰気な女子高生・海根然子(富田望生)が飛び降り自殺するところを目撃してしまうところからはじまる。飛び降りを目撃したことで、なぜか、海根と容姿が入れ替わってしまったあゆみ。そのことを誰にも信じてもらえず、あゆみは学校でどんどん孤立していくのだが、もう一人の幼馴染・火賀俊平(ジャニーズWEST・重岡大毅)だけは、あゆみだと気づいてくれる。

 あゆみの絶望が伝わってきて、序盤はとても苦しいのだが、30分前後から始まる火賀とのやりとりと「どんな姿しててもわかるよ。あゆみは、あゆみなんやから」という言葉に救われる。重岡の話す気さくな関西弁はとても心地よく、劇中の役割を超えて「彼がいるなら安心できる」という気持ちにさせてくれた。

名シーンはクライマックスには生まれない

 これら名シーンは、それぞれのドラマにおける大きな転換点に配置されている。劇場で結末まで見終わる映画と違い、連続ドラマは複数の話を見せて、最後まで完走させないといけない。『宇宙を駆けるよだか』のようなハードな作品は特にそうだが、視聴者は不安を抱えながら見ているため、早く「このドラマは見ても大丈夫」という確信が欲しい。そんな中で、作り手の「大丈夫」というサインが成功すると、今までの不安は安心と信頼へと変わる。だからこそ、ドラマの名シーンはクライマックスではなく、転換点に生まれるのだ。

『放課後ソーダ日和』『宇宙を駆けるよだか』……WEBドラマが若手女優の活躍の場に?

 2018年はWEBドラマに、見るべき傑作が多かった。

 過去にも、又吉直樹の小説をNetflixでドラマ化した『火花』やGYAO!で配信され、後に再編集版が前後編2部作で映画化された『女子の事件は大抵、トイレで起きるのだ。』など、優れた作品はあったが、昨年は作品数も充実していた。

 プラットホームもYouTube、Instagram、LINEといった無料で見られる場所や、Netflix、Amazonプライム、Hulu、Paravi、FODといった会員制の定額有料動画サービスまでさまざまだ。

 中でもWEBドラマ一番の主戦場となっているのが、YouTubeだ。松本穂香が地方で暮らす鬱屈したYouTuberを演じた『♯アスアブ鈴木』、人気YouTuberグループ・ボンボンTVの『最後のねがいごと』、LINE NEWSで配信された、のん主演の『ミライさん』など、1話あたり10分前後と短い、若手の女優やアイドルが主演を務めるドラマが多く、民放地上波から青春ドラマがなくなっている中、若手俳優や新鋭クリエイターが自由に力を発揮する場となっている。

 特に素晴らしかったのが『放課後ソーダ日和』だ。タイトルの通り、放課後に喫茶店でクリームソーダを飲むという、ささやかな楽しみを謳歌する3人の女子高生の日常を描いた青春ドラマである。

 1話10分弱、全9話と短い作品で、『孤独のグルメ』(テレビ東京系)などの食べ歩きドラマの女子高生版とでもいうような作品だ。登場する喫茶店とクリームソーダは実在するものであり、毎回、メニューと地図が出てくるので、喫茶店へ遊びに行くこともできる。

 枝優花が監督を務めた映画『少女邂逅』のアナザーストーリー的な作品で、本作も枝が脚本・演出・編集を担当。プライムタイムのテレビドラマと違い、予算規模は小さめだが、だからこそ小回りが利くため、作家性の強い作品となっている。

 出演は森田想、田中芽依、蒼波純の3人だが、それぞれ、本人の個性と演じる役がリンクしている。中でも面白かったのが蒼波の見せ方だ。

 彼女は独特の存在感がある女優で、常に自然に振る舞っているため、良くも悪くも浮き上がってしまうのだが、そんな蒼波の“浮き上がってしまう存在感”が、うまく役柄に反映されていた。

 蒼波が演じるムウ子は、ある事情でしゃべることを拒絶して、スマホの人工音声で会話する、メガネに三つ編み姿のどんくさい女の子。友達ができたことで、自分の言葉でしゃべれるようになっていくのだが、あえてあまりしゃべらせないことで、繊細な表情の変化に現れる蒼波の魅力を引き出していた。

 彼女たちの悩みは、大人からは他愛のない、ほほえましいものに見えるが、10代の女の子にとっては、とても切実なもの。だからこそ、ドラマチックな展開はほとんどないのに、見ている側に訴えかけてくるものがある。

 羊文学の主題歌「ドラマ」も、素晴らしい切実な輝きを持った宝石箱のような作品である。

 一方、Netflixで放送されていた『宇宙を駆けるよだか』は、会員限定のクローズドなサービスだからこそできたハードな青春ドラマだった。物語は一種の入れ替わりモノで、かわいくて明るい女子高生・小日向あゆみ(清原果耶)が、恋人の水本公史郎(神山智洋・ジャニーズWEST)との初デートの日に、ブサイクなクラスメイト・海根然子(富田望生)が飛び降り自殺をするところを目撃したことで、外見が入れ替わってしまう。

 あゆみは、唯一自分の言うことを信じてくれた幼なじみの火賀俊平(重岡大毅・ジャニーズWEST)と共に入れ替わった謎を探っていくのだが、その過程で入れ替わったあゆみと然子の気持ちが描写されていく。題材が題材なだけに最初は見ることに抵抗があったのだが、外見と内面をめぐる葛藤を誠実に突き詰めた、青春ドラマの傑作となっていた。

 ほかにもParaviでは、堤幸彦演出の人気超能力ドラマの新シリーズであるSPECサーガ完結篇『SICK’S 恕乃抄』、FODとdTVでは野島伸司脚本のドラマ『彼氏をローンで買いました』など、今の民放地上波では困難なドラマが放送されている。

 このように同じWEBでもYouTubeと有料配信動画サイトでは違うアプローチで作られている。中でもInstagramのストーリー機能で限定配信された『それでも告白するみどりちゃん』(現在はYouTubeにアップされている)は、WEBならではの映像作品に仕上がっていた。

 物語は女子高生のみどり(りりか)が毎回、好きな男の子・谷口くん(中島広稀)にあの手この手で告白するというもの。毎回3分弱と短いため、ドラマというよりは、面白い動画という感じだが、注目ポイントは画面が縦長だということ。スマホで見ることを想定した縦長動画は、女優のフルショットを違和感なく収めることができ、映画やテレビドラマとは違った面白さがある。

 この縦長の映像を駆使した表現は、WEBドラマだからこそできる試みだといえるだろう。まだまだ試行錯誤中だが、ここから新しい作品が出てくるのではないかと楽しみである。

●なりま・れいいち
1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。

◆「女優の花道」過去記事はこちらから◆

『放課後ソーダ日和』『宇宙を駆けるよだか』……WEBドラマが若手女優の活躍の場に?

 2018年はWEBドラマに、見るべき傑作が多かった。

 過去にも、又吉直樹の小説をNetflixでドラマ化した『火花』やGYAO!で配信され、後に再編集版が前後編2部作で映画化された『女子の事件は大抵、トイレで起きるのだ。』など、優れた作品はあったが、昨年は作品数も充実していた。

 プラットホームもYouTube、Instagram、LINEといった無料で見られる場所や、Netflix、Amazonプライム、Hulu、Paravi、FODといった会員制の定額有料動画サービスまでさまざまだ。

 中でもWEBドラマ一番の主戦場となっているのが、YouTubeだ。松本穂香が地方で暮らす鬱屈したYouTuberを演じた『♯アスアブ鈴木』、人気YouTuberグループ・ボンボンTVの『最後のねがいごと』、LINE NEWSで配信された、のん主演の『ミライさん』など、1話あたり10分前後と短い、若手の女優やアイドルが主演を務めるドラマが多く、民放地上波から青春ドラマがなくなっている中、若手俳優や新鋭クリエイターが自由に力を発揮する場となっている。

 特に素晴らしかったのが『放課後ソーダ日和』だ。タイトルの通り、放課後に喫茶店でクリームソーダを飲むという、ささやかな楽しみを謳歌する3人の女子高生の日常を描いた青春ドラマである。

 1話10分弱、全9話と短い作品で、『孤独のグルメ』(テレビ東京系)などの食べ歩きドラマの女子高生版とでもいうような作品だ。登場する喫茶店とクリームソーダは実在するものであり、毎回、メニューと地図が出てくるので、喫茶店へ遊びに行くこともできる。

 枝優花が監督を務めた映画『少女邂逅』のアナザーストーリー的な作品で、本作も枝が脚本・演出・編集を担当。プライムタイムのテレビドラマと違い、予算規模は小さめだが、だからこそ小回りが利くため、作家性の強い作品となっている。

 出演は森田想、田中芽依、蒼波純の3人だが、それぞれ、本人の個性と演じる役がリンクしている。中でも面白かったのが蒼波の見せ方だ。

 彼女は独特の存在感がある女優で、常に自然に振る舞っているため、良くも悪くも浮き上がってしまうのだが、そんな蒼波の“浮き上がってしまう存在感”が、うまく役柄に反映されていた。

 蒼波が演じるムウ子は、ある事情でしゃべることを拒絶して、スマホの人工音声で会話する、メガネに三つ編み姿のどんくさい女の子。友達ができたことで、自分の言葉でしゃべれるようになっていくのだが、あえてあまりしゃべらせないことで、繊細な表情の変化に現れる蒼波の魅力を引き出していた。

 彼女たちの悩みは、大人からは他愛のない、ほほえましいものに見えるが、10代の女の子にとっては、とても切実なもの。だからこそ、ドラマチックな展開はほとんどないのに、見ている側に訴えかけてくるものがある。

 羊文学の主題歌「ドラマ」も、素晴らしい切実な輝きを持った宝石箱のような作品である。

 一方、Netflixで放送されていた『宇宙を駆けるよだか』は、会員限定のクローズドなサービスだからこそできたハードな青春ドラマだった。物語は一種の入れ替わりモノで、かわいくて明るい女子高生・小日向あゆみ(清原果耶)が、恋人の水本公史郎(神山智洋・ジャニーズWEST)との初デートの日に、ブサイクなクラスメイト・海根然子(富田望生)が飛び降り自殺をするところを目撃したことで、外見が入れ替わってしまう。

 あゆみは、唯一自分の言うことを信じてくれた幼なじみの火賀俊平(重岡大毅・ジャニーズWEST)と共に入れ替わった謎を探っていくのだが、その過程で入れ替わったあゆみと然子の気持ちが描写されていく。題材が題材なだけに最初は見ることに抵抗があったのだが、外見と内面をめぐる葛藤を誠実に突き詰めた、青春ドラマの傑作となっていた。

 ほかにもParaviでは、堤幸彦演出の人気超能力ドラマの新シリーズであるSPECサーガ完結篇『SICK’S 恕乃抄』、FODとdTVでは野島伸司脚本のドラマ『彼氏をローンで買いました』など、今の民放地上波では困難なドラマが放送されている。

 このように同じWEBでもYouTubeと有料配信動画サイトでは違うアプローチで作られている。中でもInstagramのストーリー機能で限定配信された『それでも告白するみどりちゃん』(現在はYouTubeにアップされている)は、WEBならではの映像作品に仕上がっていた。

 物語は女子高生のみどり(りりか)が毎回、好きな男の子・谷口くん(中島広稀)にあの手この手で告白するというもの。毎回3分弱と短いため、ドラマというよりは、面白い動画という感じだが、注目ポイントは画面が縦長だということ。スマホで見ることを想定した縦長動画は、女優のフルショットを違和感なく収めることができ、映画やテレビドラマとは違った面白さがある。

 この縦長の映像を駆使した表現は、WEBドラマだからこそできる試みだといえるだろう。まだまだ試行錯誤中だが、ここから新しい作品が出てくるのではないかと楽しみである。

●なりま・れいいち
1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。

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