滝沢秀明の不遇幼少期、働けるなら「どこでも良かった」少年がジャニーズのスターになるまで

 滝沢秀明の引退まで残り数日を切った。今年9月、タッキー&翼が解散していたことが発表され、同時に、滝沢秀明は年内で芸能活動を引退しプロデュース業や後輩の育成に専念すると表明。今井翼は、芸能界からは引退しないもののジャニーズ事務所を退社し、今後の予定は白紙だという。

 引退までのカウントダウンが始まった今月、滝沢はテレビ出演や雑誌の単独インタビューなど、積極的にメディア露出してきた。29日には、ジャニーズJr.黄金期を象徴する伝説の番組『8時だJ』が、『超豪華!! 最初で最後の大同窓会!8時だJ』(テレビ朝日系)として一夜限りの復活を遂げる。

 そして28日には、滝沢が『中居正広のキンスマスペシャル』(TBS系)に出演し、解散・引退の真相、さらに「自分の中で封印していた時代」である極貧の幼少期についても語るという。まさに滝沢祭りの2日間だ。

 だが、滝沢秀明が自身の幼少期について明かすのはこれが初めてではない。ジャニーズアイドルとして華麗な経歴を持つ滝沢が、実は複雑な家庭環境に育っていることは、一般的にはあまり知られていないかもしれないが、ファンの間ではずっと前から有名な話だ。なぜならば、2006年の主演舞台「One! -the history of Tackey-」は滝沢の半生を描いた自叙伝的ストーリーだったからである。

 当時、舞台「One! -the history of Tackey-」の制作発表で、企画・構成・総合演出を手掛けたジャニー喜多川氏から、滝沢が病院のベンチで生まれたことなどが明かされた。東京・八王子で3人兄弟の末っ子として生まれた滝沢は、父親から「わかりやすい愛情」を受けた記憶はなく、幼稚園児の頃に両親が離婚すると母親の元で育てられた。経済的には恵まれず、母親は食費を切り詰めるべく餃子の具にツナを使い、滝沢はそれを普通の餃子だと思っていたという。

 母親が再婚して滝沢姓になったが新しい家庭環境になじめず苦労したことなども明かされた。ファンやメディアから「タッキー」という愛称で親しまれる滝沢だが、新しい苗字を最初から受け入れていたわけではないようだ。

 一刻も早くこの生活を抜け出したいと思っていた滝沢は、中学生になると「どうやったら子どもも働けるんだろう」と考え、ジャニーズ事務所のオーディションを受けて合格。本人としては、ジャニーズに入りたいわけでもアイドルになりたいわけでもなく、「どこでもよかった」のだというが、結果的にジャニーズ事務所にとっては滝沢がこのときオーディションを受けてくれたことで、ジャニーズ黄金期という一時代を築け、その後の面々の躍進につながったのだから、感謝があるだろう。番組では、滝沢の後輩である松本潤、山下智久、生田斗真、北山宏光(Kis-My-Ft2)らのほか、滝沢の母親も息子について語るという。

 また、今年7月には、KEN☆Tackeyのユニットを組む三宅健とともに『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に出演した滝沢自身が、三宅に宛てた手紙の中で「僕には兄がいました。数年前に亡くなってしまいました」と明かしていた。滝沢の光と影が明かされる『金スマ』はファンならずとも必見となるだろう。

 ジャニーズ事務所に入所すると13歳の若さで瞬く間に人気を獲得し、ジャニーズJr.の黄金期を牽引した滝沢秀明。Jr.でありながら単独でドラマ主演を務めるなど、Jr.時代から「特別な存在」だった。その引退を惜しむ声は今なお根強いが、これからは裏方としてジャニーズ事務所を引っ張っていく。今年、コンプライアンスの点などから様々な問題点を指摘されてきたジャニーズ事務所だが、エンタメ性は随一。2019年は会社として衿を正すとともに、滝沢がジャニー喜多川氏の後継者として、芸能界を盛り上げてほしい。

上沼恵美子への暴言余波?『ウチのガヤ』スーマラ出演“全カット”の深刻な裏事情

 25日放送の『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)の内容が物議を読んでいる。この日は、高畑充希をゲストに東西ガヤ芸人おもてなし対決SPが放送され、関東芸人と関西芸人が一堂に会した。

 番組には『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)で優勝を果たした霜降り明星のほか、若手ながら貫禄のある見た目で話題のギャロップなどが出演した。だが、同じく決勝進出者のスーパーマラドーナは画面に映るものの、まったく触れられなかったのだ。田中一彦は時折画面に映り込むものの、もっとも右端に位置する武智の姿は切り取られていた。

 この編集は、とろサーモンの久保田かずのぶと武智が引き起こしたネット動画による上沼恵美子への“暴言”騒動が尾を引いている結果と見られる。だが時系列を整理すると、さらに複雑な事情がからんでくる。

「この日の放送は霜降り明星が優勝したと言っていますので『M-1』後に収録が行われています。件のネット動画が公開されたのは、『M-1』放送の深夜から早朝にかけてですから、当然収録時に問題は明らかになっていました。発言を問題視するならば、スーパーマラドーナを当日呼ばない対策もできたはずですが、収録に呼ばれたということは、当初は現場でもそれほど深刻にとらえられていなかったのかもしれません」(芸能関係者)

 つまり、収録時は問題なしとされたものの、その後の編集段階でバッサリと切られてしまったということ。確かに番組を見ると、本来ならカットレベルのMr.シャチホコによる「新和田アキ子ゲーム」のグダグダなプレゼンの様子が長くつながれており、不自然な印象を受ける。

「これは現場スタッフの忖度というよりは、『絶対に映すな』といった、より上のレベルからの強い指示があったのではないでしょうか。そうなると、この番組自体というよりは、テレビ局レベルでの“出禁”処分へ発展する可能性もあります」(同)

 ひょっとすると25日の放送はスーパーマラドーナが全国区のテレビで見られる最後の機会だったのかもしれない。
(文=平田宏利)

「カミンスカス身柄拘束」は誤報だらけだった!? フィリピン人情報屋の手玉に取られた日本マスコミ

 2018年に列島を騒がせた事件のひとつが、東京都内の不動産をめぐって積水ハウス(大阪)が約63億円をだまし取られた地面師事件。巨大企業が地面師グループに大金をかすめ取られるという映画のような顛末は、世間の耳目を集めた。

 十数人からなる地面師グループの中でもひときわ注目を浴びたのが、警視庁の強制捜査前にフィリピンへと逃亡した主犯格、カミンスカス操容疑者(59)である。

「浅草のフィリピンパブでの豪遊ぶりや、直撃した記者につかみかかる姿がニュース映像で流れ、視聴者の関心を誘いました。ハーフ風の顔立ちと、リトアニア人妻の姓という『カミンスカス』という国籍不明の名前もあいまって、“劇場型犯罪の主役”として強いインパクトを残しました」(民放記者)

 地面師グループのメンバーが次々と逮捕される中、逃亡を続けるカミンスカス容疑者の動向に、テレビや新聞の事件担当記者は注視。このまま越年か、とも思われた矢先の12月19日、事態は一気に動いた。

 この日の早朝、マニラ市内の日本大使館に自ら出向き、その後、フィリピンの入国管理局に身柄が引き渡されたのだ。電撃的な出頭劇は当然、日本でも速報で伝えられたのだが、この時、取材現場は混乱を極めていたという。

「日本国内での身柄拘束ならば、警察が情報を集約して記者にレクチャーするのが自然な流れです。ところが、今回はフィリピンでの話。大使館に出頭しているため、所管する外務省への取材が必要となり、各社裏取りに難航したようです」(大手紙社会部記者)

 さらに厄介だったのが、カミンスカス容疑者の身柄がフィリピンの入管当局に引き渡されたことだ。

 その日、テレビ各局の夜のニュースでは、入管施設内に連行され、取り調べを受けるカミンスカス容疑者の映像が流されたが、マスコミの狂騒が思わぬ事態を招いたという。

「彼らはカミンスカス容疑者の取材をさせる代わりに、マスコミ各社に金銭を要求してきたんです。金をもらって気をよくした入管関係者が、拘束時の状況も喜々として語ってはくれたのですが……」と苦笑いするのは、先の民放記者。

 取材に応じたフィリピン人たちは、大捕物の様子を記者に詳細に語った。ただ、サービス精神旺盛な彼らが作った「ストーリー」は、真実にはほど遠いものだったという。

「好き勝手に話すものだから、どれが本当でどれがウソかわからない。某通信社なんかは、『マニラ市内の大通りを歩いているところを拘束した』なんて書いていましたが、そんなわけはない(笑)。実際は大使館に自ら出頭したのですが、その事実さえ抑えていないマスコミも結構いました。結局、フィリピン人にとって、真実なんてどうでもよくて、我々日本のマスコミは“いい金づる”ぐらいにしか思ってなかったんでしょう」(先の民放記者)

 事件の舞台裏で、自称“情報屋”のフィリピン人たちにマスコミが手玉に取られていたというわけだ。

 フィリピンの国内事情に詳しい暴力団関係者はあきれ顔でいう。

「地獄の沙汰も金次第というが、この言葉にピッタリなのがフィリピンという国だよ。あいつらは、金さえ渡せばなんでもする。それは役人だろうと同じ。あれだけマスコミが群がれば、そりゃあ商売しようと思うだろうね。あることないことしゃべって金をもらおうってなるだろう」

 大企業から大金をかすめ取った詐欺師がフィリピンを目指すのも、宜なるかな……。

【タイ移住マンガ】パスポート、腹巻、貴重品! はじめての国外脱出に緊張したものの【17話】

フツーに日本で生まれ育ち、フツーに日本人男性と付き合っていたはずの80年代生まれ女子・ふっくらボリサットが、いつのまにか「バンコク在住」に至るまでのゆるっと顛末と生活をレポート。

あんまりリゾートじゃないけど、やっぱり東南アジアな気配ただよう、タイの日常へようこそ! 

今回からは第4章・「はじめてのバンコク」編がスタート!

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はじめての国外脱出!

――毎週金曜日に、最新話を更新。次回をお楽しみに!

ふっくらボリサット
80年代、東京都生まれ。南の国の漫画家。2013年からタイ・バンコク在住。FROGGY×note「お金マンガ投稿コンテスト」で佳作受賞。生々しい内容を描いても生々しくなりすぎないのが強み。腹筋の割れた富豪になりたい。筋トレばっかりしています。懐メロが好きな腐女子です。

インスタグラム:https://www.instagram.com/fukkuraborisat/
twitter:https://twitter.com/fukkurabo
ブログ:http://fukkurab.net/


<『ふっくらタイ移住まんが』バックナンバーはこちら>

【第1章】バンコク在住になったワケ

【第2章】タイと日本、それぞれの新生活

【第3章】まさかの「タイ起業」!?

【第4章】
■とうとうバンコクに招かれた!?

 

日テレ『ちょうどいいブスのススメ』改題も、テレ朝は“ブスドラマ”放送で「胸クソ」と批判

 テレビ朝日系で12月27日深夜、尼神インター・誠子と新川優愛がW主演したスペシャルドラマ『ブスだってI LOVE YOU』が放送され、ネット上で「これもブスいじりドラマ?」と波紋を呼んだ。

「1週間前の21日、日本テレビ系で来年1月にスタートする連続ドラマ『ちょうどいいブスのススメ』が、「誰にとって“ちょうどいい”なの?」「失礼すぎる」などと物議を醸し、タイトルが『人生が楽しくなる幸せの法則』に変更となりました。それでも批判が冷めやらぬ中、テレ朝はしれっと“ブス”を掲げたままオンエア。ストーリーは違えど、女性の容姿をネタにしているという点は日テレと同じと言えるでしょう」(芸能ライター)

『ブスだってI LOVE YOU』は、勤務先の美容室でブス扱いされる川端湯菜乃(誠子)が、美人な同僚・町田美里(新川)との境遇の差を痛感し、整形を決意。ところが不思議なことに、目が覚めると整形されておらず、美的感覚が真逆になった世界、つまり“ブスがチヤホヤされる世界”になっていたのだ。

「初めは戸惑っていた湯菜乃ですが、もともと思いを寄せていたイケメン美容師・諸星誠也(岡田龍太郎)と付き合うことに成功。しかし結局、湯菜乃は性格の問題で誠也に振られ、その世界でブス扱いされながらも幸せを手にしていく美里を見てショックを受ける……という展開でした」(同)

 ネット上には「なんとなく見てたけど、結構おもしろいドラマだった」「いくら容姿を絶賛される人間でも、やっぱり内面が大事ってことよね」と好意的な声もあったが、一方で「日テレがタイトルを変えざるを得ないほど問題になってる中、テレ朝が似たようなドラマをやってて驚き」「テレ朝は何も思うところはなかったのか?」という指摘も。

「また、『ブス役にされた誠子が可哀想』『まず、女の子をブス呼ばわりする職場が胸クソ悪い』といった苦言のほか、ドラマの終盤に湯菜乃が元の世界へと戻り、心を入れ替えて誠也に告白するも『見た目が無理』と言われて振られるというオチには、『途中まで“性格が大事”みたいな雰囲気のドラマだったのに、結局ブスは幸せになれないってこと!?』『結果的にブスに厳しいドラマだった。つらい』などと、愕然とするネットユーザーも少なくなかったようです」(同)

 単発の放送でもこのような批判が寄せられていたことを顧みるに、日テレの連ドラも、炎上は避けられなさそうだ。

V6井ノ原があわや炎上&関ジャニ∞大倉に付きまとうファンを丸山が撃退! Jトピ!年間人気記事10~6位

 2018年7月にローンチした「Jトピ」。おかげさまで多くの読者が訪れるジャニーズファン向けサイトとして着々と成長しています。ローンチから5カ月で2018年が終わりましたが、この間にファンの関心を集めたのはどんな記事だったのでしょうか? まずは10~6位を見てみましょう。

■10位 『V6 Next Generation』井ノ原快彦があわや“炎上”!? 「街中での対応」に苦労する芸能人のホンネ

 V6の年長グループ「20th Century」(トニセン)がパーソナリティを務めるラジオ『V6 Next Generation』(JFN系)の9月1日放送にて、井ノ原快彦が芸能人ならではの苦労を吐露した。例えば、仕事をするスタッフは、テレビに出ている時の元気な井ノ原の印象を持っているため、素の状態で電話に出ると機嫌が悪いと思われることがあるそう。また、舞台観劇の帰りに一般人に話しかけられたものの、立ち止まって対応すると他の人に見つかりそうな場所だったために、「すみません、ごめんなさい」と立ち去ったが……

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マイリー・サイラス、やはり結婚していた! 友人からは「もう妊娠しているかも」との証言も

ドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』で世界的な人気を得て、米ディズニー・チャンネルのプリンセスとしてあがめられていたマイリー・サイラス。アイドルとして絶頂期だった2009年に、映画『ラスト・ソング』で共演した俳優リアム・ヘムズワースと交際を開始。12年に婚約したにもかかわらず、くっついたり離れたりを繰り返し、情緒が不安定になったマイリーは、露出度高めの衣装で舌を出しながら挑発的なダンスを踊る“ハレンチ路線”を驀進していた。

 15年末にリアムと復縁してから落ち着きを取り戻したマイリーは、16年10月にトーク番組で「すぐに結婚するわけじゃない」と説明しながらも再び婚約したことを認めた。その後2人はシェルターから受け入れた犬や猫などたくさんの動物に囲まれながら、順調に愛を育んできた。

 今月に入り、マイリーはラジオ番組で、自分が不在中に発生したカリフォルニア州の山火事の際、すべての動物たちを避難させてくれたリアムに感謝。彼のことを「サバイバル・パートナー」と呼び、「彼とは(人生を)サバイバルのためペアになった」「いままで以上に愛している」とし、一層絆が深まったこのタイミングで電撃結婚する可能性も高いと注目された。

 そんな中、12月23日にはマイリーの友人がインスタグラム・ストーリーに、ドレスやタキシードを着た2人が「Mr&Mrs」と書かれたバルーンの前でウェディングケーキを切る、結婚パーティーらしき映像を投稿。リアムの兄クリスとルークがいる映像もあり、マイリーの妹ノアも映像と同じ場所で感極まった表情で涙を流している姿をインスタグラム・ストーリーに掲載したため、複数の米メディアは「マイリーとリアムがとうとう結婚したようだ」と、こぞって報道した。

 クリスマス明けの26日、マイリーとリアムはそれぞれのインスタグラムに、流出した映像と同じ服装でキスやハグをする写真を投稿。リアムが左手薬指に指輪をはめ、「12.23.18」という結婚記念日らしい数字をメッセージ欄に添えていることから、これが2人による結婚の報告なのだと世間は沸いた。

 同日、米芸能誌「People」電子版は、マイリーが「8,600ドル(約95万円)するヴィヴィアン・ウエストウッドのオフショルダー・ウェディングドレス」を着用し、結婚したと報道。米ニュースサイト「RadarOnline」によると、このアットホームなパーティーはテネシー州フランクリンにある自宅で行われ、ゲストには地元のビッグ・シェイクズ・ホット・チキンが振る舞われたそう。

 同じく米ニュースサイト「TMZ」は27日、マイリーとリアムが18日にテネシー州ウィリアムソン群裁判所を訪れ、結婚許可書を申請していたと報道。パーティーにはマイリーの母親と父親のビリー・レイに妹たちも出席したと伝えられたが、リアムの両親の姿は見えず、またゲストはみなラフな服装のため、「直前に決めたサプライズに違いない」「突発的な結婚かも」とネット上は大盛り上がりしている。

 「RadarOnline」はマイリーの友人からの情報として、「マイリーは妊活している」「友達の間では『もう妊娠してるかもしれないね』と話してる」「だって、妊娠でもしない限り、結婚なんてしない子だから」という話も紹介。この報道を受け、ネット上では「妊娠していたなら、このような急な結婚式なのも納得できる」といった声が上がっている。

 ウェディングドレスの裾をつかみ、太ももをチラチラと見せながらダンスする映像をTwitterで公開したマイリーだが、おなかはまったく膨らんでいない。近いうちにおめでた発表があるのか? 19年に“ママ・マイリー”となるのか? 来年も引き続き、注目していきたい。

『忘却のサチコ』今度は本格ラップ! なんでもこなす高畑充希の器用っぷり

 年末を迎え、今夜最終回を迎える『忘却のサチコ』(テレビ東京系 )。第11歩(第11話)となる「YO! 夜明けのソルロンタン」を振り返ります。

(前回までのレビューはこちらから)

■「作家」は曲者だらけ

 担当している姫村先生(長谷川朝晴)の執筆の相談に乗る編集者・佐々木幸子(高畑充希)。

 だが幸子は、小説の登場人物が「なぜ結婚破談になったか?」という話題において、「ケッコン」や「ハダン」の言葉が言えない。

 あげく、結婚式の当日に新郎に逃げたられた記憶が蘇り、フリーズしてしまう。

 その新郎こと俊吾さん(早乙女太一)がどこにいるのか? なぜいなくなったのか? の部分が、もはやグルメパート以上にキモになってきている。今回も出てきた食事は1回のみ。多い時は立ち食い的なのを含め3回くらい食べたりするので、やや少ない印象。

 それはさておき、公園で佇む幸子の背後から、芝の斜面を段ボールに寝そべり、身体を揺すりながら滑って登場した笑顔の姫村先生の不審者感は際立っていた。

 一見ちゃんとして見える人物だけに、そのポテンシャルは未知数。

 このドラマを見ていると、文芸作家というのは異常な人しかいないのだな……と錯覚してしまうほど、ジーニアス黒田(池田鉄洋)といい有村先生(大和田伸也)といい、クセの強い作家ばかり登場する。

 特に幸子ら編集者側からは“機嫌を損ねてはならない相手”だけに、余計にそう描かれているのかもしれないが、このドラマの魅力の1つが曲者だらけの作家先生たちなのは間違いない。

 ちなみに姫村を演じる長谷川朝晴は元ジョビジョバだし、コメディ芝居が上手いのはもちろんなのだが、タレントの千秋のリアル同級生で仲も良かったと知り、不審者感の細かい演技が上手いのも、なぜか納得してしまった。

 

■俊吾は「クソ野郎」

 幸子は編集部の後輩・小林(葉山奨之)の協力のもと、姫村の執筆に生かすべく、結婚が破談になった相手に取材をすることになるのだが、取材の席で聞く破談経験者の意見が、つらい記憶を刺激し、ギアが一段上がってしまう。

「何か止むに止まれぬ理由があったんですよね? 例えば元恋人が、実は血のつながった兄弟だったと判明したとか? そして、許されざる愛から身を引かれた……」

「違います」(破談経験者)

「もしくは、なんらかの組織に命を狙われていて彼女の身を危険から守るために」

「違います」

「もしくは実家が倒産して、莫大な借金を……」

「抱えてません」

「披露宴の最中に突然記憶喪失に……」

「なってません」

 幸子の「何か止むに止まれぬ事情があってほしい」感が溢れ出し、取材される破談経験者も段々とぶった切るように否定しだす。普通に考えたら重い内容なのだが、台詞がいいのか見ていて気持ちのいい掛け合い。

 結局、統計すると「なんとなく好きではなくなった」という漠然とした理由が多く、それに納得できない幸子は、もっと徹底的に調べた方が……とムキになる。

 そんな幸子を、「これ以上、傷口に塩を塗るようなことはしなくても」と小林がなだめる。幸子の「傷口」に、初めてしっかりと触れる小林。

 腫れ物に触るような人たちばかりの中、この小林の踏み込みは新鮮だ。

 さらに、一度再会してるのに再度逃げられ(第7話)、それでも俊吾を信じようとする幸子に、振り向いてもらえない小林の想いが爆発する。

「馬鹿なんですか? 現実見てくださいよ? 2年も付き合った結婚式当日に紙切れ一枚で逃げて、再会しても紙切れ一枚で逃げて、そういう奴をなんて言うかわかりますか? クソ野郎って言うんですよ」と痛烈。

 好きだからこその苛立ち。

「本当に優しい人間が逃げるわけないでしょ? まだそんな人間を引きずってるなんて、佐々木さんも佐々木さんですよ」

 言うだけ言ってしまった後、我に返り後悔するような小林が切ない。

■ラップも上手い高畑充希

 所変わって、幸子の勤め先・文芸誌さららの忘年会。居酒屋とかではなく、温泉の大宴会場のような場所を借り切って全員浴衣での本格的な宴会だ。

 ここで披露される部下たちの一芸を、編集長(吹越満)は「つまらなかったら次の年、あらゆる企画が通らなくなる」ほど楽しみにしてるらしい。

 幸子も例によって生真面目に宴会芸を考えているようで、その候補リストにチラッと見えた文字は、二人羽織や似顔絵描き、作家先生のモノマネ(ジーニアス黒田)と比較的オーソドックスなものから、「一発ギャグ20連発」というリスクの高いものまで並ぶ。

 中には「Tシャツ何枚重ね着できるか」、という「演目」もあり、幸子がいかにこの宴会芸に真剣に取り組んでいるかがわかる。

 その宴会芸で、小林はなんとオペラをアカペラで披露。『夢遊病の女』(ヴィンチェンツォ・ベッリーニ)の中から「どうか許しておくれ、愛しい人よ」を熱唱。

 どうやら強く当たってしまった幸子に謝ってるつもりらしいが、当の幸子は仲居さんにデザートを出すタイミングを指示しており、まったくその歌を聞いてない。聞いててもイタリア語なのでわかるかは不明だが。

 そして、幸子の出番。

 B-BOYの格好で登場した幸子が、シンプルなトラックに乗せてライムを繰り出す。

 それもとりあえずできないなりにラップしてみましたというより、日々、逆おしくらまんじゅうみたいに、井戸端会議みたいに向かい合ってラップでけなし合うやつ(サイファーと言うらしい)やって腕磨いてますといった感じで本格的。

 自己紹介からの「編集のお仕事紹介、必要なスキルは長文読解、読んだ原稿奥深い、校了終えたら即公開、センテンス組み合わせ作る世界、力合わせて交わすは誓い、私たちで作ろう出版業界ーー!」。

 盛り上がる浴衣姿のオーディエンスたち。

 なんか韻を踏んでると「凄い感」が増し、盛り上がりそうなので、若手が宴会芸を披露する際、ラップは意外とありかも。鼻に付く危険性も多分にあるが。

「なんか不思議と上がるな」とご機嫌な編集長だが、後半から盛り上がりのための人柱に選ばれ、ディスられまくる。

「say! 編集長(編集長)長! 長! 長! ゲラチェックをお願いに、そこで見たのはスマホゲーム、こっそりこそこそスマホゲーム(スマホゲーム)、そこで見たのはPC動画(PC動画)!」

 上司をいじって盛り上がるのは、内輪の集まりの鉄則。しかし異様に盛り上がってしまっていただけに、幸子がこの先どこか理不尽な部署に移動させられないかが心配だ。

 

■新大久保で牛骨スープ

 明け方お開きになった後、小林は幸子をソルロンタンの朝食に誘う。

 ソルロンタンは韓国料理で牛骨で出汁を取ったスープ。乳白色でこってりしていそうだが、実はあっさり味で朝飯にもぴったりだという。

 ある程度食べた後、キムチやカクテを混ぜて味変えしてもいいし、ご飯を投入して、おじやにしてもいい。

 石焼の器だからご飯投入後も熱が保たれるのがうれしい。

 調べてみるとこの店は新大久保の「とまと」というサムギョプサル専門店。しかしランチでソルロンタンの定食があるらしいので、サチコ体験したい人は是非。

 

■またまたまた、俊吾さん登場

 帰り道、先日の件を謝り仲直りしつつ、幸子への恋の告白をしかける小林。

 しかし告白する寸前、橋の向こうから現れたのは、なぜか生鮭の発泡スチロールを抱えた俊吾さん。

 漁師っぽいかっこをしてるのが気になるが、しっかり「ただいま」と微笑むその姿は、紛れもなく俊吾さん本人だ。

 三崎漁港に行った際、まるで似ていない地元漁師(東京03・角田晃広)を俊吾だと空目していたことがあった(第4話)ので油断はできないが、いよい大団円だし、さすがに本人であってほしい。

 俊吾さんが消えた理由は気になるものの、それが解決すると幸子が『忘却』する必要もなくなってしまうので、なんとも複雑だ。

 いよいよ今夜最終回。

 来期のドラマ『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)で、西島秀俊、小日向文世、野口五郎、さらに近藤正臣ら豪華キャストと共演する幸子、いや充希。

 このドラマを見てると不器用な幸子に親心を抱いてしまうので、次期ドラマへ無事旅立てるのかとお節介にも気になってしまう。まずはこちらの最終回、楽しみに待ってます。

(文=柿田太郎)

 

Kis-My-Ft2「家族限定ライブ」、ペットの犬や1歳児のステージ観覧に覚えた不安

 2018年のジャニーズ出演番組で最もおかしな企画が、12月24日に放送された。『CDTVスペシャル! クリスマス音楽祭2018』(TBS系) でのKis-My-Ft2「家族限定ライブ」である。

 同番組で事前に観覧募集していた企画で、観覧者の資格として「家族全員でキスマイの振り付けができる!」「お孫さんの影響でキスマイが大好きになったおばあちゃんを連れてってあげたい!」 などのエピソードが挙げられていた。

 ジャニーズ番組の観覧の場合、ときどきこの手の「男性やちびっこ、お年寄りなど、意外性のあるファンがいることを見せるための募集」というのが行われる。ちびっこのいるママさんのジャニオタは多いだけに、子どもは当選に有利な条件にならないという面もあるが、観覧に協力してくれる「大人男性」は少ないだけに、お父さんなどが行ける場合は当選確率が自ずと上がる。

 そして、目一杯集めた「お父さん」は、「お父さんファンが存在していること」を強調するため、気の毒なことに家族から離され、目立つ場所に立つように指示を受け、「もっと大きく動いて!」「お父さん! 映りますよ! 笑顔で!」などと個別で指導を受けることもある。もちろん、お父さん自身がファンなのか、単に娘か妻に連れて来られただけか、なんてことはまったく問題じゃない。重要なのは「ファンという集団の中に男性がいること」なのだ。
 
 そんなわけで、この企画も「ああ、ジャニーズのお得意な家族企画ね」と思っていたのだが、今回ばかりは驚いた。番組では「なんとこんな意外なファンも」として、「犬のファン」 を紹介したのだ。

なんでもキスマイの曲を聞くと鳴くとかで(比較対象として、他ジャニーズグループや別アーティストの曲を聞かせる実験はナシ)、「実はまだキスマイのライブに行ったことがない」と言う。ええ、そうでしょうとも。

  ともあれ、赤ちゃんからお父さん、おばあちゃん、さらに犬までいる混沌のライブが行われた。「娘や嫁に付き合わされてるだけだろ」「これだからジャニオタは」とネット上で叩かれそうで、見ながらヒヤヒヤしてしまう。そして案の定、「犬がファンというのは、さすがにやりすぎ」「犬がファンのわけはなく、赤ん坊もファンか確かめられない」などの声が上がっていた。

  世間に「人気がある」と思わせるため、「きゃー! きゃー!」という歓声を上げさせるジャニーズの番組協力での指導は、正直、ものすごく古いし、「特殊な集団」に見えることで、世間にドン引きされる原因にもなる。さらに、「幅広い人気」を示す演出ともなると、さすがにどうかしている。このあたりのヘタさは、さすがジャニーズだ 。

 さらに、一番恐れていたのは、CD売り上げもコンサートの観客動員数も事務所内で安定して上位にいるキスマイが、 こうした企画をすることによって「人気がないグループ」 に見えないかということだ。これにも、やはりネット上で「家族限定ライブって、招待されてるのがキスマイファンの1歳とかペットの犬って、おかしくない? それともキスマイはファンがいないのか」との指摘があった。

 これでは、ちゃんと人気があるキスマイが、あまりに可哀想だ。とはいえ、多くのキスマイファンは「ほっこりした」「犬にまで愛されるキスマイ」などとつぶやいているわけだけど……。 みんな良い人なのか。
(南山ヒロミ)