『M-1』優勝・霜降り明星 ゴリ押ししていた吉本はひと安心、テレビ界では「マジメさ」に不安も

 12月2日に放送された『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)で、よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪所属の霜降り明星が優勝した。霜降り明星といえば、ここ数年よしもとが強くプッシュしていたコンビだ。

「養成所出身ではなくオーディションに合格して、吉本の劇場に出始めたコンビ。最初はツッコミの粗品がピン芸人といて活動していて、19歳の時にMBSの年末恒例のお笑い番組『オールザッツ漫才』で優勝し、よしもと内でも一目置かれる存在となりました。その後、ボケのせいやとコンビを結成し、かつてのナインティナインやキングコングなどのように、プッシュされるようになったわけです」(お笑い関係者)

 霜降り明星としては、「お笑い8年周期」に基づいて次世代スターを発掘する『新しい波24』(フジテレビ系)に出演。同番組の出演者から選抜されたメンバーによる同じ趣旨の番組『AI-TV』(同)にも名を連ねていた。

「まさに、ナイナイやキングコングのようなイメージで、若くして売れていくことを約束されたコンビという印象。ただ、仲間内や業界内では、よしもとのプッシュが露骨すぎるということで反感を買っていた部分もあります」(同)

『R-1ぐらんぷり2018』(同)では、粗品がピン芸人として決勝に進出。さらに、せいやも敗者復活から決勝戦に勝ち上がった。

「もちろんネタでも評価されていた2人ですが、コンビ揃って『R-1』の決勝進出という展開は、さすがにヤラセっぽすぎるという指摘も多かった。実際、決勝戦では2人とも結果を出せなくて、“やっぱりゴリ押しだな”というイメージがついたのも事実です」(同)

 しかし、今回の『M-1』では見事コンビで優勝を飾ることとなった。

「ゴリ押しのイメージの中で、ついに実力を発揮したという感じでしょうか。本人たちの喜びはもちろんですが、それ以上にこれまでプッシュし続けてきたよしもとのほうがひと安心といったところでしょう」(同)

 今後、霜降り明星はスターダムに一気に駆け上がっていくのだろうか。ある放送作家はこう本音を漏らす。

「ネタは面白いし、センスもある。粗品の方は大喜利もできるし、将来は有望だと思います。ただ、2人ともマジメすぎて、人間的な面白さがあまりないという業界評です。優勝後の記者会見もほとんどボケなしでしたしね」

 つまり、「優等生」だということが、霜降り明星のウイークポイントなのだ。

「せいやは『人志松本のすべらない話』(同)でMVSを獲ったこともありますが、エピソードトークは若手にありがちな“事前に話をつくってきましたよ”感が強すぎて、興ざめしてしまう。なんというか、まだまだ教科書通りな部分が多いんですよ。泥水をすすってきた芸人が醸し出す、狂った魅力みたいなものはほとんと感じられず、そういったところをどうやって埋めていくかが課題だと思います」(同)

 現在は大阪を拠点に活動している霜降り明星だが、『M-1』優勝で東京での仕事が増えていくことは間違いない。

「本人たちは東京進出を希望しているようですね。確かにできるだけ早く東京に出てきたほうがいいでしょう。東京のバラエティーでは、番組内の空気をつかめないとなかなか入っていけるものではないし、さらにはほかの芸人たちからイジられる部分をいち早く見つけてもらう必要もある。大阪にいると“ネタが面白い芸人”で終わってしまう可能性もありますからね。せっかくの逸材だし、若いんだから、東京でもまれて全国区の芸人になってほしいと思います」(同)

 史上最年少で『M-1』王者となった霜降り明星。実力は証明されたが、本格的にブレークするには、もう少し時間がかかるかも?

マコーレー・カルキンがサイト上でミドルネームの投票を受け付け、まさかの案がダントツ1位に

 クリスマスシーズン定番の名作映画『ホーム・アローン』(1990)で、世界中から愛される子役となったマコーレー・カルキン。長年交際していた女優ミラ・クニスとの破局後に激ヤセしてしまい、「薬物依存症で余命わずか!」とタブロイドを騒がせたこともあったが、現在はガリガリ体形から脱して、見た目は健康そのもの。

 友人と結成したコミックバンドが話題となったり、『ホーム・アローン』をネタにしたYouTubeのショートコメディ動画に出演してファンを喜ばせたり。現在の恋人、米ディズニー・チャンネルの人気青春コメディシリーズ『スイート・ライフ』に出演していたブレンダ・ソングとの関係も絶好調で、「子作りの練習はずっとしてるよ」「彼女はアジア系だから、小さな小さなかわいいアジアンベイビーになるね」とのろけるなど、精神的にも安定しているようだ。

 そんなマコーレーが、ミドルネームを正式に変更することに。「新しいミドルネームを、ぜひみんなに決めてもらいたい!」と、全米向けのテレビ番組で呼びかけたのだ。

 その番組は、11月28日に米NBCで放送された人気トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー スターリング・ジミー・ファロン』。マコーレーは、「今って僕のシーズンだよね」と笑顔で言い、「彼女がテレビのチャンネルをザッピングしていて、『ホーム・アローン』が放送されていると“これにする?”って聞かれるんだ」「で、“『ホームアローン』をマコーレー・カルキンと見たい?”“イエ~ス!”ってなるわけ。一緒に見てると、小声で自分の台詞を言っちゃうわけよ!」とテンション高めにトークを展開。

 そして話は、マコーレーが運営するライフスタイル・ウェブサイト「BunnyEars」へ。ここで、マコーレーの新しいミドルネームを決めるための投票が行われているのだ。

 マコーレーは、「最近、自分のパスポートを眺めていて。“カーソン”というミドルネームなんだけど、“マコーレー・カーソン・カルキン”はめちゃくちゃアイリッシュな響きの名前なんだよね」と、名前の部分をアイルランド訛りで発音し、観客は爆笑。「だから、ミドルネームを変えようと決めたんだ。友人や家族にアンケートをとって、最終候補を5つまで絞ってね。その中でどれが一番いいと思うか、今、サイトで投票を行っているんだ」と楽しそうに明かした。

 その最終候補とは、「マコーレー・カルキン」「シャーク・ウィーク」「キーラン」「ザ・マックリブ・イズ・バック」「パブリシティ・スタント」の5つ。

 1つ目については、「空港で、“あなたの名前は本当に、マコーレー・マコーレー・カルキン・カルキンなんですか?”って聞かれたら、“えぇ! ミドルネームがマコーレー・カルキンなんです”って返せるんだぜ!」と笑顔で説明。2つ目は、ディスカバリーチャンネルがサメの番組ばかり放送する毎夏の1週間「シャーク・ウィーク」にちなんでいるが、マコーレー自身は「一切見たことがない」とコメント。

 3つ目は『ホーム・アローン』にいとこ役として出演していた実弟の名前で、キーラン自身が「これ、どう?」と提案したとのこと。4つ目のマックリブは、マクドナルドの人気バーガーのことで「期間限定モノだけど。最近食べたけど、おいしかった!」とのこと。最後は「売名行為」を意味する言葉で、これはブレンダが提案したとのことだ。

 マコーレーはこの5つの中から最も票を集めたものを新しいミドルネームとし、「裁判所へ行って手続きをとる」とのこと。「本当にするから、みなさんぜひBunnyEarsにアクセスして、投票してくださいね!」と呼びかけられた会場の観客は、戸惑いつつ、パラパラと拍手をしていた。

 名子役として世界的な人気を誇ったかと思えば、そのギャラをめぐって醜い争いを繰り広げた両親を訴えるなど、アップダウンの激しい壮絶な人生を歩んでいるマコーレー。しかし、誰もが『ホーム・アローン』時代を知っているため、他人とは思えない感覚になってしまうようで、ネット上では「変なことしていても、元気な彼を見ているとホッとする」「楽しそうでよかったと、うれしくなっちゃう」といった声が多数上がっていた。

 投票だが、現時点では「マコーレー・カルキン」が3万票超えでダントツ1位。「マックリブ」と「キーラン」が後を追う展開となっている。新ミドルネームは、クリスマスイブにサイト上で発表するとのこと。マコーレーは番組司会のジミーに、「次にここに来る時は、新しいミドルネーム入りのパスポートを持ってくるからね! 楽しみに!」とはじけるような笑顔を振りまいていた。

(あなたの清き一票をこちらから)

眞子さまと小室圭さんは、即刻記者会見すべし!? 秋篠宮さまの“発言”は2人へのエールだ

今週の注目記事・第1位
「不快感を隠されなかった『秋篠宮』会見の高すぎる『納采ハードル』」(「週刊新潮」12/6号)
「小室さんから辞退を『誕生日会見でも語られなかった』秋篠宮さまの真意」(「週刊文春」12/6号)
「眞子さま(27)『結婚断行』に秋篠宮さまの『白旗宣言』」(「女性セブン」12/13号)

同・第2位
「カルロス・ゴーン20の疑問/『100億円の老後』は水泡に帰したか?」(「週刊新潮」12/6号)
「日産『極秘チーム』ゴーン追放『一年戦記』」(「週刊文春」12/6号)
「日産と検察 元特捜部長石川達紘が明かす」(「週刊現代」12/15号)
「剛腕ゴーンが落ちたクーデターの闇」(「ニューズウイーク日本版」12/4号)

同・第3位
「貴乃花<独占告白>景子夫人との離婚 すべてを語った」(「週刊文春」12/6号)
「『河野景子』に男の影を疑った『貴乃花』へ長男からも『離婚報告』」(「週刊新潮」12/6号)
「元貴乃花親方、銀座で美女と深夜デート-花田家一家離散は当然の結果だった」(「フライデー」12/14号)

同・第4位
「国税は芦屋・六麓荘の超富裕層たちの何に目をつけたのか」(「週刊現代」12/15号)

同・第5位
「連続告発、私は片山さつきを許せない」(「週刊文春」12/6号)

同・第6位
「<恐怖の年末>直前『ヤマト・佐川は本当に変わったのか』」(「週刊文春」12/6号)

同・第7位
「『原巨人のFA』を堀内恒夫が採点する」(「週刊ポスト」12/14号)

同・第8位
「高千穂6人殺人、バツイチ次男を駆り立てたW不倫」(「週刊文春」12/6号)

同・第9位
「イチローのす々め 大谷翔平『姉さん女房をもらえ』」(「FLASH」12/11号)

同・第10位
「中国資本の支度金60億円に飛びついた大塚家具『かぐや姫』の嫁入り」(「週刊新潮」12/6号)

【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 今週はポストに読むべき記事がほとんどない。ここは秋篠宮の誕生日会見やゴーン逮捕のその後という話題に、ほとんど関心がないようだ。

 現代のほうがまだましだが、それでもゴーンや秋篠宮の特集は目立たない小さなタイトルである。そうした話題より、相続や検査結果の話題のほうがランクが上にあるようだ。

 ということで早速いこう。

 3年で売り上げが4割も落ちている瀕死の大塚家具だが、ここへきて中国の家具販売大手「居然之家」から、秋波が送られてきたという。

 だが新潮によれば、大塚家具側もここと販売交渉をしていることは認めているが、業績が回復しなければ、否応なしに経営に介入してくるから、かぐや姫は逡巡しているようだ。

「居然之家」は日本のブランドと高品質の家具を中国の富裕層へ売ろうというのだが、そのためには再び父親のやっていた高級路線へ回帰する以外に道はない。

 悩んでいるようだが、他に道はないようである。

 新人王獲得で、来季のさらなる活躍が期待される大谷翔平だが、ここへきて「お嫁さん」のウワサが絶えないようだ。

 そのひとりが、元ロンドン五輪女子バレー日本代表の狩野舞子だそうだ。2人が同じブランドのブレスレットをつけていたり、ドジャー・スタジアムで大谷の試合を狩野が観戦している姿が写真に撮られている。

 大谷より年上のようだが、イチローを始め、ダルや田中も、奥さんは年上である。

 大リーガーで成功する秘訣は年上女房にあり。イチローも大谷に、そう勧めているそうだ。

 大谷は否定しているが、火のないところに、であろうか。まだ、結婚するのは早いと、私は思うのだが。

 さて、日本の神話の舞台として名高い、宮崎県高千穂町の山間の集落で起きた「家族皆殺し事件」は、犯人と思われる次男も自殺しているようで、犯行動機はよくわからない。犯行現場は、首が切断されるなど、まさに地獄絵のようだとフライデーが報じている。

 激しい夫婦喧嘩の末、仲裁に呼んだ男性までが殺されるという悲惨な事件は、なぜ起きたのか。溺愛していた娘まで殺すという強い殺意はどこから生じたのであろう。

 全員が亡くなっているため、事件の全容解明は難しいと思わざるを得ないが。

 今年も金にあかして広島の丸をはじめ、他球団のFA宣言した選手を獲りまくっている原巨人だが、またまた同じ失敗をするのではないか。

 元巨人監督の堀内恒夫氏は、「これは補強とはいえない」と手厳しい。

 その典型が、来季は捕手だらけになるという補強の仕方。阿部慎之助を捕手に戻し、大城もいるし、宇佐美もいる。そこに炭谷まで1億5,000万円も払って獲得した。

 堀内氏はもっと補強すべきところがあるという。私も同感だが、菅野しかいない投手陣の補強をなぜしないのか。

 また、堀内氏は「外人選手はギャンブル」だといいきる。日本の野球に合うかどうか、やってみなければわからないし、巨人の外国人選手獲りの下手さは実証済みである。

 何を考えているのかわからないチームが、いい成績を上げることはできない。史上最弱といわれる巨人の優勝は来季もなさそうだ。

 さて、宅配大手のヤマト運輸や佐川急便の「働き方改革」で、Amazonも宅配料を値上げしたり、雑誌なども合わせ買い対象にするなど、われわれ利用者には大きな負担になってきている。

 では、ヤマトや佐川のドライバーたちの待遇はどれほどよくなったのだろうか。文春は、現役ドライバーたちの座談会をやっている。

 そこで聞こえるのは、何も変わっていないということである。休憩時間については、佐川のドライバー氏が「昼休憩が1日で10~15分取れればいい方」だと話している。

 退勤前の点呼で、今日はどれぐらい休憩をとったのかと聞かれ、正直に答えようものなら、「今から休憩を取ってから帰れ」といわれるそうだ。笑える話である。

 未払いの残業代を払うといったが、満額もらえたのはほとんどいないようだ。

 聞き捨てならないのは、値段が高いクール宅急便だが、生産性が落ちるため、お歳暮やお中元の時期は、常温室に積んで運んでいるという。一度溶けたものを車両の冷凍庫に入れて、再び凍らせることもあるそうだ。何のためのクール代なのか。

 人を増やさないので、依然としてサービス残業はなくならないという。何のための値上げだったのか。

 お次は、やや飽きが来た片山さつき大臣の話である。今週の文春の中でおもしろいのは、ここである。またまたまた政治資金流用疑惑が露呈したというのだ。

「きぐるみアザラシバスボール」「ヒルアロン酸ウェットティッシュ」「開運だるま貯金」。これらを政治資金で爆買いしていたというのである。

 これってみんな百円ショップで売っているモノである。中でも「バスボール」などは10個も買って、それを「お土産用袋代」「消耗品代」として記載していたというのだ。

 みみっちいというなかれ。覚えておいでだろうか。片山の元夫君、舛添要一元都知事が、公用車を乗り回して別荘に毎日帰宅したり、海外で贅沢三昧していたことを文春が追及したとき、最初のうちは、それほど都民の中に怒りは湧かなかった。

 怒りに火がついたのは、自宅近くの店で家族で食べた飲食代や、マックまで公費で落していたことが暴かれ、都民の怒りが爆発したのである。

 百均で勝ったモノぐらい、自分のカネで買えよ。元夫婦はみみっちいところまで似た者同士だったのである。もうダメだね。

 お次は現代。兵庫県芦屋市の六麓荘は、日本屈指の高級住宅地として知られている。かつては、光世証券創業者で「北浜の風雲児」として知られた巽悟朗氏や、ダイエー創業者の中内功氏などが住んでいたことで知られる。

 現在も小林製薬の小林一雅会長や日本管財の福田武会長、UCCの上島一族など、日本の財界のトップたちが住んでいるそうである。

 まさに桁違いの超富裕層ばかりが暮らすこの街に、世間の注目がにわかに集まったのは、11月20日のことだという。

 朝日新聞朝刊に掲載された記事がきっかけだった。

「芦屋の資産家ら 申告漏れ30億円 大阪国税局指摘 富裕層への監視強化」

 昨年7月からの約1年間で、少なくとも50人以上が総額30億円超の申告漏れを指摘されたことがわかったというのである。

 この町の人口は650人。単純に計算すれば人口の10%近くが申告漏れを指摘されたというのだ。住人たちの心中は穏やかではないだろうと現代は推察する。

 この意図はどこにあるのか。元東京国税局職員で、税理士の高木重利氏はこういう。

「7~8年前からでしょうか。国税庁は富裕層への課税強化のための調査研究を一気に進めています。たとえば、名古屋国税局管内の昭和税務署では、対富裕層のスペシャリストである『国際担当統括国税調査官』を配置し、富裕層の資産運用の実態を調査する手法を蓄積してきました。そのノウハウをどんどん広げるかたちで、東京や大阪にも、次々と『調査チーム』ができています」

 それだけではない。

「総資産3億円以上等の条件にあてはまる人に提出が義務付けられる『財産債務調書制度』や、やはり5000万円超の国外資産の保有で義務付けられる『国外財産調書制度』など、富裕層の課税逃れに目を光らせるためのシステムが次々と整備されてきています。今までよりも、かなり緻密に資産状況を把握できる土壌が生まれているのです」

 まあ、われわれのような下流老人には関係ない話だが。

 さて、九州場所は貴景勝の優勝で盛り上がった。貴の母親の美しさも話題になった。これで貴乃花も鼻高々かと思っていたら、その翌日、突然の離婚発表である。

 以前から、不仲はささやかれてはいたが、このタイミングで発表するかよ、と思った人は多いのではないか。

 元妻・景子さん(54)はフジテレビの美人アナ。1995年、貴乃花が横綱だった時に結婚した。

 新潮によると、以前から幾度も離婚の危機があったが、今回の決め手になったのは、やはり、9月末に相撲協会を退職したことだった。それも、このことを妻には全く相談していなかったという。

 元後援者がこう話す。

「直情径行な言動を繰り返しては周囲と軋轢を生む夫に愛想が尽きていたんです。(中略)とりわけ最近は、パーティーなど公式な行事には顔を出し、おかみさん然と振る舞うものの、部屋そのものには寄り付かなかった。親方の身の回りは荒れ放題だったそうです」

 自分の事務所を立ち上げ、講演活動などに熱心だったという妻に、男ができたのではないかと、嗅ぎまわるようになったという。

 2人には息子と娘2人がいるが、靴職人の息子は母親ベッタリで、それがもとで、息子の嫁との折り合いが悪く、離婚の危機にあるそうだ。

 文春では、貴乃花のインタビューを掲載している。離婚届を出したのは10月25日だそうだ。やはり、景子さんの相撲以外の仕事に対しての不満があったようだ。

「彼女は『仕事がある限りはやり続ける』ということで。相撲部屋のおかみさんであれば、師匠である私と一緒に、弟子たちを我が子以上の気持ちで支えていかなきゃいけない。その意見を聞いて、そうじゃないんだよなと感じたのは事実です」(貴乃花)

 またこうも話す。

「今まで以上に本腰を入れて、これから先の人生を歩んでいこうとする時に、私の生き方についてこられない人をムリについてこさせる権利は、私にはありません。彼女には彼女の人生を歩んでもらった方がいいだろうと。夫婦卒業は、互いのケジメなんです」

 いいこというじゃん。「円満な夫婦なら離婚なんてしません。気づけば、円満ではなくなっていたということです」といい、離婚ではなく「卒婚」だという。

 私もそういってみたいな。そういう亭主が、私を含めて多くいることだろう。円満でなくても、カミさんが自分を振り向かなくても、離婚できずにいる世の亭主たちよ、立ちあがってこういおうではないか。「卒婚しよう」と。

 フライデーは、「元貴乃花」といういい方は何かしっくりこないが、景子さんと離婚したばかりのモテ男が、銀座で美女とデートしている姿をバッチリ、フライデーが撮っている。

 長男も靴もつくらずに女性と遊び歩いているそうだ。似たもの親子である。

 ところで「ゴーン・ショック」の余震が収まらない。ルノー本社のあるフランスだけではなく、世界中のメディアが、逮捕後のゴーン容疑者の動向を注視している。

 中でも、長期拘留に対しての批判が多い。米紙ウォールストリート・ジャーナルはこうした扱いは「詐欺や私的金融取引を行った前歴のない世界企業トップにではなく、暴力団の構成員にこそふさわしい」(朝日新聞DIGITAL・11月28日)。

 ゴーン逮捕のスクープを報じた朝日新聞でさえ、取り調べに弁護士が立ち会えない、否認し続ければ釈放しない「人質司法」への批判が強まっていると報じている。

 メディア間での温度差の違いも出てきている。検察のリーク情報でゴーン批判を強めている朝日に対して、11月27日の読売朝刊は、1面トップで「退任後報酬認めたゴーン容疑者『違法ではない』」と報じた。

 報酬の開示義務がなくなる退任後に受け取ることにした時点で、「過少記載を立証できる」と強調する検察のいい分に対して、「後払い分は日産社内で積み立てられておらず、ゴーン容疑者の退任後、日産に蓄積された利益の中から支払われる予定だった」と確定してはいなかったと、開示義務違反に問えるか疑問を呈した。

 それに対して、朝日(11月29日付)は、やはり一面で、「報酬合意文 秘書室で秘匿」と報じ、「約10億円を退任後に受領するという文書を、毎年、日産と交わしていた」合意文書を特捜部は入手していて、日産秘書室の幹部は「将来の支払いは確定している」と証言していると“反撃”した。

 また、ゴーン氏の逮捕の正当性には疑問があるとする声も、郷原信郎弁護士や古賀茂明氏などから上がっている。

 そうした中、文春と新潮が大特集を組んできた。文春は、ゴーン追放を仕掛けた日産の「極秘チーム」を実名で報じている。

 ルノーとの経営統合に舵を切ったゴーンに危機感を持った日産は、ゴーンの不正に関する情報収集を始めた。そのひとりはマレー系英国人で弁護士資格を持つハリ・ナダ氏。彼は代表取締役になったとき、ゴーンのインド事業の私物化などで、ゴーンのやり方に疑問を持つ。

 リーマンショックなどで減益になったため、ゴーンはインドのホバー社と独占代理店契約を結ぶ。この会社の社長の娘はゴーンの長女と同じ学校で、家族ぐるみの付き合いだった。しかし、売れ行きがよくないために関係が悪化し、6年後の14年には契約を解除している。

 こうした情報を彼は、菅官房長官とも親しい川口均専務執行役員に届けている。今津英敏監査役は、オランダに設立された子会社「ジーア・キャピタルBV」の資金がバージン諸島に置く孫会社に流れ、ブラジルとレバノンにあるゴーンの高級住宅の購入や改装費に充てられていたことを知る。

 彼らは実行役のO氏を説得して「ある資料」を手に入れる。だが、これを検察に告発すると、O氏やハリ・ナダ氏は法的責任を問われる。そこで元検事の熊田彰英弁護士、名取俊也弁護士に相談する。

 そして6月から始まる司法取引制度を利用しようと決まった。文春によると、西川廣人社長に調査結果がもたらされたのは8月頃だという。もともとゴーン・チルドレンだった西川社長だったが、ゴーンの私物化のすべてを知らされ、検察の捜査に全面協力する決意を固めたというのである。

 今回の捜査の責任者・森本宏東京地検特捜部長は、強気の捜査姿勢で知られるそうだ。「今後は直近三年分の有報の虚偽記載(約三十億円)で再逮捕し、最大四十日間の拘留期間でさらに調べを進め、業務上横領や特別背任に繋げたい意向です」(検察関係者)。

 新潮は「20の疑問」という特集。いくつか見てみよう。特別背任が成立すれば、10年以下の懲役か1,000万円以下の罰金だが、これがなくても合計約80億円の報酬を記載していないことになり、動機が悪質だと認定されれば、実刑の可能性もあるという。早くも「有罪」認定である。

 レバノンに17億円の豪邸と報じられているが、経済力世界80位のレバノンにそんな豪邸があるのか? という疑問には、元レバノン大使の天木直人氏が、写真を見る限り10億円なら納得できるし、このような豪邸はいくつもあると話している。

 ベルサイユ宮殿で再婚相手との結婚パーティーを催したというが、そんなことは可能なのか? そこは宮殿とは別で、離宮がある大トリアノン宮殿の部屋の一つだという。一般でも利用することはでき、ゴーン夫妻の場合は参加者は120名ぐらいだったから、場所代食事代合わせて500万円から600万円ぐらいだそうだ。ゴーン容疑者からすれば、小銭であろう。

 ルノーの大株主であるフランス政府が、これから口を出してくるが、黙らせるには? 日産が今後、フランス政府やルノーから干渉されないためには、現在日産が所有しているルノー株15%を、25%に買い増すか、両社の関係を従来通り維持し、人事などの重要事項に関しては、お互い干渉しないという覚書を結べという。

 ゴーンの夢は、2022年に控えるブラジル大統領選に出馬することだったといわれる。特別背任などで実刑になれば出馬は不可能だが、仮に、灰色無罪、または執行猶予がつけば、出馬の可能性はあるのではないか。これは私の個人的な意見だが。

 大スポンサーである日産に気を使って、テレビはこの事件を扱うのに消極的だ。だが、私の目から見て、この逮捕事件にはまだまだ裏があるに違いないと考える。

 もし検察が、証拠が不十分なのに逮捕・長期拘留して「自白」を当てにしているとしたら、手ひどいしっぺ返しを世界中から受けることになる。

 検察にのめり込み過ぎる朝日新聞は、今一度客観的にこの事件を見直したほうがいい。

 それに、ゴーンを検察に売り渡した日産幹部たちの「罪」も、同時に、直視すべきである。私は、ゴーン容疑者が無罪だというのではない。だが、今のゴーンバッシングは、ヒステリックに過ぎる。このままでは、韓国、中国に続いて、嫌仏という空気が蔓延しかねない。心配である。

 ゴーン逮捕でまだ語られていないのが「日本版・司法取引」である。私の記憶では、ロッキード事件で田中角栄前総理が逮捕されたとき、日本でも大きな話題になった。賄賂を渡したほうが司法取引で罪を問われないのはおかしい、司法取引で得られた証言を日本の裁判で採用するのはやめるべきだなど、侃々諤々の議論が巻き起こった。

 ゴーン逮捕の衝撃が大きすぎて、まだそこまで考えが回らないのだろうが、ニューズウイーク日本版は、これからは司法取引を前提としたコンプライアンス・クーデターが日本で本格化する可能性があると指摘、だが、「企業のコンプライアンス違反を口実とした『クーデター』には、捜査機関との司法取引で都合の良い虚偽の自白が行われるリスクもある。日本企業はこの『両刃の剣』を使いこなせるのだろうか」と疑問を呈している。

 現代で元東京地検特捜部長の石川達紘氏(79歳)が事件について語っている。

 元特捜のエースとして名高い石川氏は、元自民党副総裁で政界のドン・金丸信の脱税事件を指揮し、現在は弁護士に転じている。

「ゴーン氏は、いろんなところで日産のカネを使っているんだから、問題があることは間違いない。有価証券報告書の虚偽記載についても、起訴は難しいという意見が出ているようだけれど、問題がある以上、検察は徹底的にやっていくしかない」

 だが、この件で犯罪を立証していくのは難しいともいう。

 デリバティブ取引の損失を日産に付け替えたとする事案は、公訴時効を過ぎている。石川氏はだが、という。

「たしかにこのこの件は時効だ。しかし過去に会社の資産を個人的に動かしたという背景があることは、特別背任を立証していく上で、貴重な情報になっていく。
 状況証拠をつかんでいくということかな。海外のペーパーカンパニーを使って、会社の資産を自宅に換えていたという話もあるけれど、海外の案件で落としきるのは無理だろう。
 大事なのは、国内でそうしたカネの動きがあったかどうかをなんとか押さえていくことだ。たとえ帳簿的には問題がなかったとしても、実質的に会社の資産がゴーンの所得となっていることを示していく」

 今後、東京地検特捜部が狙っていくのは、不動産や金融資産を含め、書類上は日産や孫会社以下のペーパーカンパニーが所有していたとしても、実質的にはゴーン氏のものだったことを立証してことになると見ている。

 しかし検察内部からも「逮捕は勇み足だったのではないか」という弱音が漏れ始めているそうだ。

 日産関係者も、「ゴーン氏が逮捕され、色々な事実が明らかになっても『これほどまで検察が決定的な証拠を押さえていないなんて、びっくりだ』と嘆息しているそうである。

 今週の第1位は秋篠宮が誕生日会見で発言した内容の詳細をスクープしていた新潮に捧げる。それ以外にも、関連報道として、文春、女性セブンの記事も、加えておきたい。

 秋篠宮の22日に行われた誕生日会見が、30日に解禁になった。一部では、眞子さんの結婚問題について破局を匂わせる発言があったため、誕生日まで解禁を延ばしたのではないかという憶測が流れた。

 だが、そうではなかった。天皇の代替わりに行う皇室行事「大嘗祭」に、「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」として、政府は公費を支出するべきではないという考えを示したのである。

 1990年に行われた「大嘗祭」では、宮廷費約22億5,000万円が使われたという。秋篠宮は、天皇家の私費にあたる「内廷会計」で賄うべきだ、つまり質素にやるべきだと宮内庁の山本信一郎長官らに「かなりいった」が、聞き入れてもらえなかったと話している。

 宮内庁はまったく知らされていなかったため、大慌てのようだ。政教分離の観点からも重大発言だが、そうしたことを全く考えずに前例を踏襲して公費を支出することを決めた、安倍政権への異議申し立てでもある。

 テレビや新聞の写真で見る53歳になった秋篠宮の表情には凄みが出てきた。天皇皇后や皇太子がいえないことを私がいう。そうした覚悟をした男の顔である。

 今週の新潮も文春も、こうした発言の要旨は入手していたようだが、眞子さんと小室圭さんの結婚問題についてしか触れていない。両誌や女性誌は、秋篠宮の「このままでは納采の儀を行うことはできません」という発言だけを取り上げて、「千代田のお城から『さようなら小室圭さん』」(新潮)、「小室圭さんから辞退を 秋篠宮さまの真意」(文春)と、婚約破棄が決まったかのような騒ぎである。

 11月30日の各局のワイドショーも、再び小室さんの母親の元婚約者による一方的な発言を取り上げ、小室家側の非をあげつらう論調だった。

 私には、どうして秋篠宮夫妻の発言が「2人の結婚は許さない」ということになるのか、さっぱりわからない。

 さらに秋篠宮は、週刊誌の一連の記事の何本かを読んでいると語っている。先週の女性誌では、眞子さんの結婚問題で自暴自棄になった秋篠宮が、毎晩やけ酒を飲んでいると書いたところもあった。私がそばに居たら、「殿下、こういったものはお読みにならないほうが」というだろう。

 名前も顔も出さず、一方的に小室母子を非難する元婚約者と名乗る男性の話だけが独り歩きしている。これまでの週刊誌報道のほとんどは、「それが事実だとすれば」という前提で、話が組み立てられている。

 いつもの週刊誌なら、件の男性の話の裏付けを取り、なぜ、圭さんの婚約が決まりそうになった時期に、この話を蒸し返し、週刊女性に持ち込んだのか、その背景を取材するはずだが、不可思議なことに、今回はそれをほとんどしていないのはなぜなのか。

 眞子さん圭さんについての週刊誌報道を見てきたが、一つだけ確かなことがある。どれを読んでも、眞子さんの圭さんに対する思いが変わったと書いたところは、私が知るかぎり、どこにもないということだ。

 2人に厳しいセブンでさえも、宮内庁関係者がこう語っている。

「秋篠宮さまの胸の中には、積極的に眞子さまを翻意させようという気はないようです。“心変わりしないなら、そのうちに金銭トラブルについて周囲が納得をし、結婚すればいい”という諦観さえ抱いているように見えます」

 また眞子さんの知人は、

「(眞子さんは=筆者注)結婚の延期や、それについての報道をまったく意に介していないような雰囲気で、どちらかというと、“もうすぐ結婚します!”という幸せオーラを漂わせていることには、驚きもありました」

 といっているのである。

 以上のようなことを前提にして、秋篠宮夫妻の会見を読んでみた。私には、どうして秋篠宮さんの発言が「2人の結婚は許さない」ということになるのか、さっぱりわからないのである。

 ここで秋篠宮さんはこういっているのだ(11月30日のNHK NEWS WEBを参考にしました)。

「私は最近はそれほど、娘と話す機会がない」として、「私は今でもその二人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います」と、結婚したいのなら、週刊誌などで報じられている「金銭問題」について、きちんと世間に向けて話せといっているのである。

 また母親の紀子さんは、

「昨年の夏から、さまざまなことがありました。そして、折々に、私たちは話合いを重ねてきました。そうした中で、昨年の暮れから、だんだん寒くなっていく中で、長女の体調がすぐれないことが多くなりました。(中略)これからも、長女への思いは変わることなく、大切に見守りたいと思っております」

 うっすら涙を浮かべているようにも見えた。

 天皇家を含めた皇族は、世相を映す鏡である。娘が好きになった男の母親にやや問題があり、そうしたところへ嫁がせていいのだろうかと思い悩む両親。

 そうしたことで親子の仲もぎくしゃくして、話す機会もあまりなくなっている娘と、どう付き合っていいかわからない両親の心の内を吐露しているのだ。

 これは眞子さんへ向けた両親からのメッセージである。

 言外に窺えるのは、眞子さんが圭さんとの結婚に強い思いを抱いているということ。それを理解したうえで、それほどまでに思っているのなら、2人で相談して、世間に対して理解をしてもらう方策を考えなさい。私たちは決してお前を見放しはしませんよ。

 眞子さんの両親から、これほど強いメッセージをもらったのなら、眞子さんと圭さんのやることは一つしかないはずだ。

 記者会見を開き、自分たちの強い思いと、週刊誌などで書かれている「金銭問題」について納得のいく説明をし、少しでも世間に理解をしてもらうよう努めることである。

 27歳にもなった男と女が、それぐらいのことができなくてどうする。

 といっても、眞子さんはやんごとなきお方の娘さんであり、失礼だが、世間というものをまだよくわからないはずだ。

 圭さんは父親に死なれ、母子家庭で育ち、世間の冷たさや怖さをそれなりに知っていると思う。

 ここは大学を一時休学してでも、自から週刊誌記者たちの前に出て、2人の結婚への強い意志と、ささやかれている金銭問題をどう処理するつもりなのを、2017年9月3日にやった婚約内定会見の時と同じように、正々堂々と申し開きするべきである。

 圭さんの母親も隠れてばかりいないで、息子の一生に一度の大勝負のために、行動を起こす時だ。

 それを秋篠宮夫妻も、眞子さんも待ち望んでいる。秋篠宮夫妻の言葉の中に、その思いがにじみ出ている、私はそう思う。

 それができずに、NYの象牙の塔に閉じこもり、沈黙を通すのなら、小室圭という男は、眞子さんの結婚相手にはふさわしくない。眞子さん&圭さんの味方を任ずる私でも、そう断じざるを得ない。

【巻末付録】

 現代から。「大島優子、1年ぶり!完全プライベート・ショット」。AKB卒業から4年が経つのか。女優としての存在感が出てきた。

「石橋杏奈、連ドラ『ドロ刑』に出演中-女優として躍進中の彼女に注目」。たしかに正統派美女である。

 袋とじは「ゆきぽよ 初めての袋とじで美尻を見せた!」。『サンデージャポン』で大人気のギャルモデルだそうだ。エキゾチックな顔と肢体である。まあ、頑張りなはれ。

 ポストにいこう。「『ピンク四天王』とポルノ映画の時代/剥き出しの情を描く時裸は欠かせない」。AV監督のサトウトシキ、瀬々敬久、佐藤寿保、佐野和宏らが語っている。

 袋とじは「平成最後の『AV・OPEN』開幕!-栄冠に輝いたヌード美女が大集合」。AV女優の高橋しょう子、三上悠亜など。

「シリーズ初脱ぎ/優月心菜さん。23歳。-その大きな瞳に吸い込まれる」。なかなか大胆な女性だ。「美熟女の卵 三十路グラドル艶名鑑」はそれなりに。

 というわけで、今週もこれというのはない。で、引き分けだ。
(文=元木昌彦)

30女の汚化粧スペースは「高級ゴミの山」!? “理想が迷子”な汚女子に片付け方を伝授!

 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋"を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

 

【煩悩003-13】理想の見えない「メイクスペース」が、”女優仕様”に変身!(Eさん・32歳)

 ひきつづき、第3回目のクライアント・東京都世田谷区の2DKに住むEさん(32歳)のお部屋です。

 前回は、洋服をたたまなくてすむクローゼットを作りました。今回は、女優気分になれる「メイクスペース」に変えていきます!

 写真は、Eさんが毎朝メイクをするコーナー。官能的な香りを放つナルシソ・ロドリゲスの香水瓶と、ピンナップグラビアが素敵です。この手彫りのローチェストは、彼女が選んだお気に入りの家具だそう。

 よく見れば良いモノばかりなのに、埋もれてしまっています。

 片付けのファーストステップは「理想の暮らし」をリアルに考えること。次に「不満に思うこと」「苦手なこと」なども追求していきます。そして「この場所で何をするか」を考えることも重要です。

 Eさんの願う「理想の暮らし」とはどんなものでしょうか。片付けながら考えていきましょう。

 天井ライトだけでは明るさが足りなかったので、IKEAのHEMMAテーブルランプベース(500円/税込)を用意しました。フローリングに座ってメイクをするのにお尻が痛かったので、IKEAのアルムティエルン バスマット(999円/税込)も敷きました。フワフワの座り心地だし、洗濯も簡単です。

 右側には、ゴミ箱をスタンバイ。これで、紙ゴミの山ともサヨナラできます。左側には電源スイッチがあったので、ドライヤーも使えるようになりました。メイクタイムの行動を考えて、モノの配置をレイアウトしました。

 

片付けたら「理想の暮らし」が見えてきた!

 天板が無いため、手彫りの凹面に化粧粉が詰まっていた”汚ローチェスト”も、IKEAのKALLAXガラス製棚板・2枚(1,000円/税込)で解決できました。

 不満点が解消したら、次は「継続できるマインド」を整えます。

 美しく蘇ったローチェストに、お好みのミラー(※)を置いてドレスアップはいかが? 毎日使うスキンケアアイテムやコットンは、深さのある容器(筆者私物)に入れて手元にスタンバイです。こんな雰囲気なら、メイクタイムのテンションも上がるはず。※=写真はIKEAのEKNEミラー(1,999円/税込/筆者私物)

 Eさんの理想は、「色気のあるメイクスペース」でした。自分好みのインテリアなら、キレイをキープしたい意欲が増します。

 とはいえ、せっかく手放したのに「モノを買い溜める」では本末転倒なので、くれぐれも慎重に、必要範囲のモノまでと考えてください。

 天板の上の「スッキリ」をキープするためには、出しっぱなしを避けることです。

 続いて、引き出し収納のポイントも説明していきます。

 ローチェストには、深めの引き出しが2つありました。引き出しの中も、グループ分け収納に仕切り「モノの住所」を作ります。

 左側には、Eさん私物の空き箱を使って、使用頻度の低いアイテムを収納しました。ヘアケアアイテム、コンタクト用品、スポンジやコットンのストックなどです。

 

【テクニック】「透明な箱」を上に重ねる!

 右側の引き出しには、ダイソーのシューズケース(100円/税抜)を2つ用意しました。深めの引き出しには、靴の空き箱が収まりやすいです。

 空間を区切ったら、さらに小分けしていきます。ワンボックスにワングループが理想的です。

 もうひとつのポイントは、深い引き出しの中に「モノを埋もれさせない」ことです。

 引き出しを開けたら「上から見て、見渡せるか」を考えること。透明の小箱を上に重ねて使うなどして、深さを有効活用するのがオススメです。

 

【テクニック】散らばるアクセサリーの「100円収納」

 ベッドルームを整える前は、スキンケア用品やヘアケアアイテムがあちこちに散らばっていました。香水を纏う、アクセサリーを付けるなどの行為も、部屋の中で場所がバラバラです。

 とりあえず、「空いている場所に置く」を繰り返していたので、散らかり続ける仕組みになっていました。「モノの住所」を用意しないと、大切なモノも行方不明になります。

 よく使うアクセサリーは、フラットな空き箱やトレーに並べます。あまり使わないモノは、100円ショップのパーツボックス(100円/税抜)にペア保管を。これで、アクセサリー迷子の心配はありません。

 改めて、メイクスペースのビフォーアフターをご覧ください。

 片付ける前は、出しっぱなしが目立ちますね。不要な安物が溢れているわけではないのですが……。

 不要なモノを排除した部屋は、意識がちらばりません。目的にまっすぐ集中できるようになりました。

 シンプルライフは、「出す→戻す」が簡単になります。「部屋からあふれるモノ」も目立つようになるので、「新調する→手放す」も活性化します。お金や幸福が巡る秘訣と同じ理屈なので、開運に繋がります。

 年末に向けて変わりたい方は、シンプルライフを作るための”片付け”にぜひチャレンジしてみてください。

 次回は、ベッドルームのビフォーアフター総集編です。

――「30代女子の『煩悩部屋』ビフォーアフター」は毎週月曜更新です。次回をお楽しみに!

 

<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
Instagramはこちらから

 

●Eさんのお部屋・バックナンバーはこちら

<リビング編>

【3-001】“多すぎる欲望”に埋もれた30女の汚部屋
【3-002】「捨てられない!」で溢れた30女リビング
【3-003】封印されし「ミニクローゼット」を断捨離
【3-004】ネットワークビジネスの「不良在庫」を断捨離!

<キッチン編>

【3-005】「腐ったザクロ」と「モノ」に溢れる汚キッチンを清掃!
【3-006】“無料”と“流行”に汚染された30女の汚台所
【3-007】30女キッチンの「吊り戸棚」を800円で整理
【3-008】レシートまみれの「キッチンカウンター」
【3-009】ゴミに埋まる「キッチンテーブル塚」
【3-010】動画で見る「汚DK」ビフォーアフター!

<ベッドルーム編>

【3-011】動線最悪の「汚ベッド」を配置換え!
【3-012】ハンガーは「40本」あればいい!?



<片付けに悩む[30代・ひとり暮らしの女性]を大募集>

自分のお部屋を片付けたい、都内近郊在住の30代女性を募集。収納ライターのito makiさんが、30代女性・ひとり暮らしの「煩悩部屋」を一掃いたします。URL先の応募要項をご一読の上、ふるってご応募ください!

★応募フォームはこちら★

「ヒアルロン酸はエチケット」「整形ではなく若返り」神田うのの発言にDr.高須幹弥が真っ向反論!

【第76回】「高須幹弥センセイ、アンチエイジングは整形になりますか?」

 かねてからネットを中心に顔の変化が指摘されている神田うの。先日、友人でクロスフィットトレーナーのAYAがインスタグラムに投稿した神田とのツーショット写真によって整形疑惑が再熱したのだが、神田はそのコメント欄で、「私の目も鼻も整形ではありません」「私がやっていますのはヒアルロン酸とベビーコラーゲン注射です」「40歳を過ぎた周りの友人たちはみなさんエチケットとしてやっていますね」「これは整形ではなくいわゆる若返り」「老け込んだ汚いお顔は失礼になりますので、今後も40歳過ぎてからのエチケットであるヒアルロン酸とベビーコラーゲンと上手に付き合いながら歳を重ねていきます」などの長文をつづり、整形を真っ向から否定した。

 しかし、「40歳過ぎのエチケット」「汚いお顔は失礼」といった発言がさらなる波紋を呼ぶことに。また、「整形ではなく若返り」とのフレーズに、疑問を抱く人も少なくなかったようだ。高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥先生、今回の騒動、どうお感じですか?

■「整形ではなく若返り」はうの流定義

 整形にははっきりとした定義がないので、ヒアルロン酸やベビーコラーゲンが整形なのか否かを明確に判断することはできないのですが、どちらも医療行為だし、針を刺して体内に異物を注入しているので、僕は美容整形だと思います。いわゆる“プチ整形”ですね。

 とはいえ、神田うのさんのような芸能人が整形を公言すると、芸能人としての商品価値が下がってしまうので、絶対に整形とは認めないでしょう。神田さんの中では、「注射だけで、切ったり縫ったりしないから整形ではない」と勝手に定義付けているのかもしれませんね。

 なお、神田さんが使用されているというヒアルロン酸とベビーコラーゲンは、どちらも用途はほぼ同じで、肌にハリや潤いを与えて、シワやたるみを目立たなくするアンチエイジングの施術のひとつです。ちなみに、ベビーコラーゲンは赤ちゃんから採ったコラーゲンではなく、ご遺体から採ったコラーゲンでできた“ヒトコラーゲン製剤”で、赤ちゃんの肌に多いIII型のコラーゲンを多く配合していることから、赤ちゃんのようなハリと潤いのある肌に近づける効果が期待されているもの。以前のコラーゲンは牛や豚を使用していたので、アレルギーが出やすかったのですが、そのような心配が少ないというのも特徴のひとつです。

 ベビーコラーゲンに比べ、ヒアルロン酸の方が施術後の持続期間が長いことも多く、仕入れ価格も3分の1ほどなので、僕のクリニックではベビーコラーゲンは使用していないのですが、どちらを使うかは、ドクターの好みや、「新しい製剤」「赤ちゃんのような肌に」というキャッチコピーに惹かれた患者さんのインプレッションによるところが大きいと思います。ただ、その背景には、ベビーコラーゲンを手掛けるメーカーが医者と結託して認知を広めるなど、商売的な要素が大きく絡んでいることは言うまでもないでしょう。

■うのの「エチケット」発言は悪くない

 女性は誰しも若く美しくいたいという願望があり、その欲望を満たすために整形するわけですが、神田さんの場合は、やはり芸能人という立場上「欲望のためにやった」とは言えないから、「エチケット」という言葉に置き換えたのではないでしょうか。ただ、僕は別に悪くないと思います。芸能人は美を売る職業だし、神田さんは美に関連するもののプロデュースなどもされているので、常に美しくいるべき立場。芸能人以外にも、美容整形の受付や女医、エステティシャンなど、美を売る職業の人が、エチケットとして常に若く美しくいるよう心がけるのは、正しいと思います。だって、エステティシャンがシワシワでシミだらけだったら、行く気がしないでしょ? 

 美を売る職業の人でなくても、化粧をしたり、髪形やファッションで身なりを整えたりするのと同じように、整形で綺麗を維持するのはいいことだと思います。ただ、実際に40代女性でヒアルロン酸などを行っているのは、体感的に2割程度。そのような人たちは神田さんの言葉に賛同すると思いますが、圧倒的少数派なので、「何言ってんだ!?」という声の方が大きくなってしまい、今回のような騒動に発展したのではないかと感じます。

 とはいえ、最近は産婦人科や歯医者などでもヒアルロン酸注入を行っているので、施術自体はとっても身近になってはいるんですよ。

■仕上がりの良し悪しは女医の顔でわかる

 ヒアルロン酸はいずれ吸収されていくので、美しさを維持するためには定期的に施術を受ける必要があります。ただ、感覚がマヒして必要以上に注入してしまうとか、シワなど細かいところばかりに意識が集中して全体を見ていないといった患者さんも時々見受けられます。本来は医者側が止めるべきなのですが、利益にならないし、患者さんによってはトラブルに発展することもあるので、バランスが崩れるとわかっていながら施術してしまう医者も少なくないんですね。

 また、医者自身の感覚がマヒしているケースもあり、そのような医者から施術を受けると、当然バランスの崩れた仕上がりになります。そのような傾向は特に女医に多く、ヒアルロン酸を打ちすぎて、唇がオバケのように腫れあがっていたり、ナメクジが這っているかのような涙袋をしていたりと“いかにも”な顔をしているので、施術を受ける際は、女医の顔で医院のセンスを見極めるといいかもしれません。

高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
・公式ブログ

「ヒアルロン酸はエチケット」「整形ではなく若返り」神田うのの発言にDr.高須幹弥が真っ向反論!

【第76回】「高須幹弥センセイ、アンチエイジングは整形になりますか?」

 かねてからネットを中心に顔の変化が指摘されている神田うの。先日、友人でクロスフィットトレーナーのAYAがインスタグラムに投稿した神田とのツーショット写真によって整形疑惑が再熱したのだが、神田はそのコメント欄で、「私の目も鼻も整形ではありません」「私がやっていますのはヒアルロン酸とベビーコラーゲン注射です」「40歳を過ぎた周りの友人たちはみなさんエチケットとしてやっていますね」「これは整形ではなくいわゆる若返り」「老け込んだ汚いお顔は失礼になりますので、今後も40歳過ぎてからのエチケットであるヒアルロン酸とベビーコラーゲンと上手に付き合いながら歳を重ねていきます」などの長文をつづり、整形を真っ向から否定した。

 しかし、「40歳過ぎのエチケット」「汚いお顔は失礼」といった発言がさらなる波紋を呼ぶことに。また、「整形ではなく若返り」とのフレーズに、疑問を抱く人も少なくなかったようだ。高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥先生、今回の騒動、どうお感じですか?

■「整形ではなく若返り」はうの流定義

 整形にははっきりとした定義がないので、ヒアルロン酸やベビーコラーゲンが整形なのか否かを明確に判断することはできないのですが、どちらも医療行為だし、針を刺して体内に異物を注入しているので、僕は美容整形だと思います。いわゆる“プチ整形”ですね。

 とはいえ、神田うのさんのような芸能人が整形を公言すると、芸能人としての商品価値が下がってしまうので、絶対に整形とは認めないでしょう。神田さんの中では、「注射だけで、切ったり縫ったりしないから整形ではない」と勝手に定義付けているのかもしれませんね。

 なお、神田さんが使用されているというヒアルロン酸とベビーコラーゲンは、どちらも用途はほぼ同じで、肌にハリや潤いを与えて、シワやたるみを目立たなくするアンチエイジングの施術のひとつです。ちなみに、ベビーコラーゲンは赤ちゃんから採ったコラーゲンではなく、ご遺体から採ったコラーゲンでできた“ヒトコラーゲン製剤”で、赤ちゃんの肌に多いIII型のコラーゲンを多く配合していることから、赤ちゃんのようなハリと潤いのある肌に近づける効果が期待されているもの。以前のコラーゲンは牛や豚を使用していたので、アレルギーが出やすかったのですが、そのような心配が少ないというのも特徴のひとつです。

 ベビーコラーゲンに比べ、ヒアルロン酸の方が施術後の持続期間が長いことも多く、仕入れ価格も3分の1ほどなので、僕のクリニックではベビーコラーゲンは使用していないのですが、どちらを使うかは、ドクターの好みや、「新しい製剤」「赤ちゃんのような肌に」というキャッチコピーに惹かれた患者さんのインプレッションによるところが大きいと思います。ただ、その背景には、ベビーコラーゲンを手掛けるメーカーが医者と結託して認知を広めるなど、商売的な要素が大きく絡んでいることは言うまでもないでしょう。

■うのの「エチケット」発言は悪くない

 女性は誰しも若く美しくいたいという願望があり、その欲望を満たすために整形するわけですが、神田さんの場合は、やはり芸能人という立場上「欲望のためにやった」とは言えないから、「エチケット」という言葉に置き換えたのではないでしょうか。ただ、僕は別に悪くないと思います。芸能人は美を売る職業だし、神田さんは美に関連するもののプロデュースなどもされているので、常に美しくいるべき立場。芸能人以外にも、美容整形の受付や女医、エステティシャンなど、美を売る職業の人が、エチケットとして常に若く美しくいるよう心がけるのは、正しいと思います。だって、エステティシャンがシワシワでシミだらけだったら、行く気がしないでしょ? 

 美を売る職業の人でなくても、化粧をしたり、髪形やファッションで身なりを整えたりするのと同じように、整形で綺麗を維持するのはいいことだと思います。ただ、実際に40代女性でヒアルロン酸などを行っているのは、体感的に2割程度。そのような人たちは神田さんの言葉に賛同すると思いますが、圧倒的少数派なので、「何言ってんだ!?」という声の方が大きくなってしまい、今回のような騒動に発展したのではないかと感じます。

 とはいえ、最近は産婦人科や歯医者などでもヒアルロン酸注入を行っているので、施術自体はとっても身近になってはいるんですよ。

■仕上がりの良し悪しは女医の顔でわかる

 ヒアルロン酸はいずれ吸収されていくので、美しさを維持するためには定期的に施術を受ける必要があります。ただ、感覚がマヒして必要以上に注入してしまうとか、シワなど細かいところばかりに意識が集中して全体を見ていないといった患者さんも時々見受けられます。本来は医者側が止めるべきなのですが、利益にならないし、患者さんによってはトラブルに発展することもあるので、バランスが崩れるとわかっていながら施術してしまう医者も少なくないんですね。

 また、医者自身の感覚がマヒしているケースもあり、そのような医者から施術を受けると、当然バランスの崩れた仕上がりになります。そのような傾向は特に女医に多く、ヒアルロン酸を打ちすぎて、唇がオバケのように腫れあがっていたり、ナメクジが這っているかのような涙袋をしていたりと“いかにも”な顔をしているので、施術を受ける際は、女医の顔で医院のセンスを見極めるといいかもしれません。

高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
・公式ブログ

ASKAのIKKOモノマネが「シャレにならない」と話題に! 意味不明な言動が物議を醸した芸能人3人

 今年11月にシンガーソングライターのASKAが、5年8カ月ぶりにコンサートを開催。ファンの前で3曲を熱唱した後、「おまたせ~」「まぼろし~」とIKKOのモノマネを披露して注目を集めた。

 ASKAがコンサートを行ったのは、2014年9月に覚醒剤取締法違反などで有罪判決を受けて以来初のこと。ASKAはコンサートの3日後『ビビット』(TBS系)に出演し、IKKOのモノマネについて「お客さんの高ぶりをまず1回落とさなきゃいけない。最初にピークを持ってきたらもう上がれないから。“なんちゃって”から入らなきゃいけないという気持ちがあった」と裏話を明らかに。

 しかしASKAのIKKOモノマネにネット上からは、「復帰が早すぎたみたいですね」「まだアレの影響が残っているのか?」「『まぼろし~』って普通に幻想見えてそうだからシャレにならんわ」などの声が続出していた。

 今回はASKAのように、意味のわからない言動が話題になった芸能人たちをご紹介していこう。

 

●広末涼子

 1990年代後半に“ヒロスエブーム”を巻き起こした女優・広末涼子も、2000年代前半に奇行が取り沙汰されていた。2001年に広末は、リュック・ベッソンが製作総指揮を手掛けた映画『WASABI』の製作発表会見へ出席。その場でなぜか号泣してしまう。

 さらに同年には『FRIDAY』(講談社)が、広末の“タクシー無賃乗車”を報道した。広末は西麻布で朝まで飲み明かした後、ドラマのロケ地である千葉県・白浜町までタクシーで直行。しかし広末はお金を持っておらず、タクシー代4万円分を無賃乗車したのだという。現在は清純派女優に返り咲いた広末だが、これらの奇行は今なおネット上で語り継がれている。

 

●Fukase

 大人気バンド「SEKAI NO OWARI」のボーカル・Fukaseも意味不明な言動が話題になっていた。今年11月にインスタグラムへ「ぶっ殺すぞ」と過激な発言を投稿して物議を醸したFukase。実は2014年には、ファン数十人を自宅へ招いて飲み会を開いたとTwitterへ投稿している。

 Fukaseは飲み会が終わった後、Twitterへ「もう潰れて自由が丘で寝てる」と地面に横たわる自撮りをアップ。ファンからは心配の声が上がったが、ネット上には「わざわざ報告するのウケる」「路上で寝ちゃう俺って異端でしょアピール?」「なんかこの人“THE 高校デビュー”って感じがする」「歌は普通だけど、普通とはちがうアピールがキモい」と辛らつな声が続出。Fukaseはファンからのリプライに「変わるなっていったり変われって言ったり皆は色々いうなぁ!」と返信していた。

『下町ロケット』第8話 シニア向け回春誌「週刊ポスト」が大スクープ!? イモトアヤコはプー生活

 オジさんたちがこれからの日本産業の進むべき未来を熱く語り合う、熱血理系ドラマ『下町ロケット』(TBS系)。農業用の新型ロボットが次々と登場し、激しく火花を散らします。なんだか『鉄腕アトム』の人気エピソード「地上最大のロボット」を思わせるSFチックな展開になってきました。さっそく、『下町ロケット ヤタガラス』第8話を振り返ってみましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

「社長、見てください!」。吹けば飛ぶような中小企業「佃製作所」を経営する佃社長(阿部寛)のもとに、経理部の迫田係長(今野浩喜)があわてて出社してきました。迫田が手にしているのは「週刊ポスト」(小学館)です。いつもは高齢者向きの回春特集や懐かしいアイドルのセクシーグラビアが多い「週刊ポスト」ですが、迫田が「見てください」と開いたページはそうではありません。なんと「帝国重工」の次期社長と目されている的場(神田正輝)が下請け企業をイジメていた過去が暴露されていたのです。「週刊ポスト」にとっては、久々のスクープ記事だったのではないでしょうか。ちなみに池井戸潤の原作小説は小学館から発売中です。

 スクープネタをリークしたのは、小型エンジンメーカー「ダイダロス」の重田社長(古舘伊知郎)と「ギアゴースト」の伊丹社長(尾上菊之助)でした。重田も伊丹も、かつて的場の出世の踏み台として使い捨てにされた苦い過去があります。2人の的場に対する復讐心が、“下町トラクター”こと小型農業ロボット「ダーウィン」を生み出したのです。「ダーウィン」は哀しい生い立ちを持ったロボットのようで、不憫に思えてきます。そういえば、鉄腕アトムも天馬博士の亡くなった息子の代用品として誕生した哀しい生い立ちの持ち主でしたね。

 重田たちの仕掛けた罠に、的場はまんまと引っ掛かります。的場の醜聞は「帝国重工」内でも問題視され、退任がウワサされていた藤間社長(杉良太郎)がもう一期続投することに。反藤間派の沖田会長(品川徹)から呼び出された的場は「このままでは君は終わりだ」と警告されるのでした。焦った的場は、太鼓持ちの奥沢部長(福澤朗)に大型ロボット「アルファ1」の完成を急がせます。農業関係者が10万人集まる大イベント「アグリジャパン」で、重田たちが出品する「ダーウィン」と直接対決し、劣勢を挽回しようと考えたのです。すべては古舘伊知郎扮する重田の考えたアングルどおりの展開です。

 

■M-1の裏で繰り広げられたロボットバトル

 裏では『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で霜降り明星と和牛が激しいお笑いバトルを繰り広げる中、いよいよ田んぼのど真ん中で「アグリジャパン」が開催されます。こちらは超リアルなロボット対決で盛り上がります。ロケ地となった新潟県燕市には大勢のエキストラが集まり、米どころ新潟での『下町ロケット』人気の高さが伝わってきます。

 デモンストレーションの先攻は、伊丹社長がトランスミッションを提供している「ダーウィン」です。小型ロボットらしく小回りがよく、トラブルなくパフォーマンスを終えました。立ち上がった観客たちは“下町トラクター”に惜しみない拍手を送ります。続いては「帝国重工」が完全自社製造した大型ロボット「アルファ1」の入場です。会場に現われたその大きさに圧倒されますが、日本の小さな田んぼには不向きなようです。馬力はあるものの、仕事ぶりは雑。トランスミッションの性能に難があります。極めつけは最後の安全テストでした。目の前に置かれていたカカシを、「アルファ1」は無惨にも轢き潰してしまったのです。会場から思わず悲鳴が上がります。

 ロボットが人命を脅かすという、「ロボット工学三原則」に抵触する事態を起こしてしまった「アルファ1」。しかも衆人の見ている場で。「アグリジャパン」に参加するために米国から緊急帰国した藤間社長の顔に泥を塗ることとなりました。「センサーに泥が付いたようです」と言い訳する奥沢部長は、武士の世なら切腹ものです。大企業「帝国重工」は社内の派閥争いによって、その信頼を一気に失ってしまいました。ロボット新世紀の幕開けに、暗い影を落とす結果となったのです。

■しゃぶりつく軽部とリアルに悩むイモトアヤコ

 今週の軽部の時間です。「佃製作所」きっての変人・軽部(徳重聡)の言動をチェックしてみたいと思います。第8話は軽部の出番が思いのほか多く、軽部ファンにはうれしい回となりました。北海道農業大学の野木教授(森崎博之)の監修のもと、「佃製作所」でも独自に農業ロボットを開発しています。試作機の性能が思うように上がらず、焦る立花(竹内涼真)は軽部に協力を求めるのでした。そんないきり立つ立花をいなすように、軽部は「お昼になったので、メシに行ってきま~す♪」と相変わらずのあまのじゃくぶりです。実用化までの長い長い開発をモノにするには、軽部のようなマイペースさは大切です。しょげる立花を、「北海道はうまいもんがいっぱいあるからな」と技術部の山崎部長(安田顕)が肩を叩いて励ますのでした。

 トランスミッションの開発と同様に、軽部の扱い方もなかなか難しいものがあります。軽部が昼食をしっかり摂る派であることを理解したアキ(朝倉あき)は、「とのむらのお米」で炊いたご飯でおにぎりを作ってきました。タコさんウインナーと卵焼きがおかずです。アキが「軽部さんもどうぞ」と言い終わるやいなや、軽部は瞬時に手を伸ばしておにぎりを頬張ります。「いただきます」も「ありがとう」も言わない軽部ですが、自分が作った料理を美味しそうに食べる姿にアキは満足げです。意外と軽部は母性本能をくすぐるタイプかもしれません。男くさい職場で、アキが眩しく輝く第8話でした。

 イモアトアヤコ演じる天才エンジニア・島津のその後の動向も気になるところです。伊丹社長がダースベイダー化してしまったため、「ギアゴースト」を退職するはめになった島津は、第7話ではボウリング場で孤独さを噛み締めていました。しばらくプー子状態だった島津ですが、貯金も限りがあるのか就活を始めます。企業間の権力闘争に巻き込まれるのが嫌で大学の研究職を探す島津ですが、思うような仕事は見つかりません。カレンダーを見ると、週1ペースでいろんな大学の面談を受けていることがうかがえましたが、反応は思わしくないようです。

 暇を持て余した島津は「アグリジャパン」の会場に出掛けたものの、自分が設計したトランスミッションを内蔵した「ダーウィン」の活躍を目の当たりにしても、笑顔にはなれません。エンジニアとして純粋な情熱を注いだトランスミッションを、「帝国重工」への復讐の道具として利用されたのがつらいのです。

 単なる偶然でしょうが、イモトアヤコのホームグラウンドとも言うべき『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)はヤラセ問題で番組の存続が危ぶまれています。プー子となり、自分の将来に不安を感じている島津の姿が、現実のイモトアヤコと重なって映ります。これまで通りにバラエティー番組を主戦場として続けていくのか、それとも女優業へシフトチェンジするべきか。イモト自身も自分のこれからの進路に悩んでいるのではないでしょうか。

 第8話の視聴率は11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、先週の12.0%からさらにワースト記録を更新。『M-1 グランプリ』の17.8%に、あっさり破れてしまいました。佃社長たちが密かに開発する理想の農業ロボットは、「帝国重工」と重田たち「ダーウィン・プロジェクト」との骨肉の争いにどのような形で割り込んでいくことになるのか。最終回まで残すところ、あと3話。佃社長が新型ロボットの開発によって日本の産業を新次元のものへ変えようとしているように、TBSのドラマ班も視聴率に惑わされない新次元のドラマづくりに挑戦してほしいと思います。
(文=長野辰次)

『SUITS/スーツ』第8話 B’zの歌がサプライズだって!? 視聴率のためなら手段を選ばないのか……

『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)第8話。「情報漏えい者は誰だ!? 最終章スタート!!」

(前回までのレビューはこちらから)

■あのエロスを振りまく弁護士が再登場

 今回の案件は、有害性塗料によって健康被害を負ったと主張する原告団が、大手建設会社「烏丸建設」を相手取って起こした集団訴訟。

 一審を担当した原告団の弁護士が裁判直前にスキャンダルで炎上し、廃業に追い込まれてしまったということで、甲斐正午(織田裕二)とアソシエイトの鈴木大輔(中島裕翔)が新たに弁護を担当することに。

 相手方「烏丸建設」の弁護士は、甲斐の後輩でもあるスタンリー法律事務所の畠中美智瑠(山本未來)。

 大輔が担当するはじめての裁判の時に「嬉しいです、初体験のお相手になれて(は~と)」なんて、エロスを振りまいていたあの弁護士だ。

「勝つためには手段を選ばない」という甲斐イズムを継承している美智瑠は、原告団ひとりひとりの弱味を徹底的に調べ上げ、脅して回ることによって、わずかな金額での和解を進めようとする。

 甲斐たちの側も「烏丸建設」の情報を調べて対抗しようとするが、えげつない手を使って常に一歩先を行く美智瑠に苦戦。

 ……というか、甲斐って常々「勝つためには手段を選ばない」と言っているわりには大して汚い手を使っていない。

 今回の案件に関しても、「烏丸建設」が法改正された後も使用禁止となった塗料を使用していたという事実を突き止めて決着。裏技的ではあるが、真っ当な戦い方だ。

 前回登場した竹中直人演じる「最強の弁護士」もだいぶショボかったし、本作最強の「勝つためには手段を選ばない」弁護士は畠中じゃないだろうか。

■大輔の恋愛沙汰とか見たくないよ……

 今回は「烏丸建設」の案件と同時進行で、相変わらず大輔の経歴詐称がバレるのバレないだの、大輔を取り巻く女性問題だのもやっていた。

 聖澤真琴(新木優子)が事務所内の情報を流出させた犯人だと疑われ、親身になって守ろうとする大輔。

 それを見て、谷元砂里(今井美桜)がジェラシーを燃やし、ちょいちょい事務所にスーツを届けたり、夜食を届けたり。

「烏丸建設」案件でハードな情報戦が繰り広げられているのに、この恋愛要素、必要だったか!?

 ラスト、砂里がいきなり大輔にキスをしたところを、ちょうど真琴が目撃してしまい、三角関係の激化必至! という感じではあるが……そんなことより、もっとちゃんと弁護士の仕事やって!

 

■サプライズがショボ過ぎて逆にサプライズ!

 第8話に関しては、甲斐と畠中の対決よりも、大輔をめぐる三角関係よりも、よっぽど気になったのが「サプライズ」。

 番組表に「今夜ドラマ放送中にスペシャルサプライズ決行!!」と書かれていたのだ。

 しかし、テレビドラマにおいて視聴者を驚かせるような展開なんて当たり前だ。

 ここまでドーンとアピールしているからには、とんでもないゲストが出てくるとか(江口洋介、安田成美あたりが出てきたらサプライズだが)、香取慎吾主演のドラマ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(TBS系)のように、ドラマなのにいきなり生放送になるとか、そのくらいの仕掛けがなければ「サプライズ」とは言えないだろう。

 しかし『SUITS』の第8話、普通に見ていても何がサプライズだったのか分からず……。もう一回見直しても分からず……。

 放送後に公式Twitterアカウントが明かしたところによると、中盤にB’zによるドラマ主題歌「WOLF」のバラードバージョンが流れたことがサプライズだったんだとか。

 ……はい?

 確かに、初公開のバージョンだったらしく、「いつもと違う感じで稲葉がうなってるなぁ~」とは思っていたが……そんなの知らんがな!

 既に撮影が終了してしまっているため、テコ入れしようにも、ドラマの内容には手を加えられない。苦肉の策が、挿入歌によるサプライズということか。

 この作戦が功を奏したか、一桁台が続いていた視聴率もチョイ盛り返して10.5%(関東地区)になったようだが、何回も繰り返していると信用をなくすぞ!

 甲斐は大して「勝つためには手段を選ばない弁護士」じゃないのに、『SUITS』は「視聴率のためなら手段を選ばないドラマ」状態だ。
(文とイラスト=北村ヂン)

ジェンダーレス明確に示す『プリキュア』『セーラームーン』、反発の動きも目立つ

12月2日放送の『HUGっと!プリキュア』(以下、はぐプリ/テレビ朝日系)42話で、主人公・野乃はな(=キュアエール)たちと同級生の男子・若宮アンリが、プリキュア戦士・キュアアンフィニに変身した。プリキュアシリーズ史上初となる男の子のプリキュア誕生は、ネット上で大きな話題となっている。

 「女の子だって暴れたい」というコンセプトから2004年に始まったプリキュアシリーズ。15周年の節目となる今年の『はぐプリ』は、これまでのシリーズ以上に明確に、ジェンダーバイアスからの解放、多様性を打ち出している。自分の心も他者の心も尊重しようというメッセージを、幼い視聴者にもわかりやすく発信している作品だ。

 特に話題になったのは6月10日放送の第19話で、やはり若宮アンリが登場しジェンダーレスな価値観を披露した回。アンリは中学生ながら美形の男子フィギュアスケーターであり、“大和撫子とパリジャンのダブル”で帰国子女。学校制服のネクタイをリボン結びにし、髪も耳にかけられるくらい長い。

 そんなアンリを<女子みたいだよ、君の格好><男子の中で浮いている>と批判し、<ヒーローって男のための言葉だよ。女の子は守られる側だ。言葉は正しく使わなきゃ><女の子はヒーローにはなれない>とプリキュアの存在を否定する少年に対して、野乃はなは<誰の心にだってヒーローはいるんだよ! 人の心をしばるな!>激昂。アンリも<ボクは自分のしたい格好をする><ボクは君のためにボクをかえることはできない。誰に何を言われたってかまわない。ボクの人生はボクのものだ。ボクはボクの心を大切にする>と、信念を貫くのだった。

 女の子はヒーローになれるし、男の子はお姫様になれる。『はぐプリ』には既存のジェンダーバイアスを取り除く作業を続けてきた下地があるだけに、男の子プリキュアが誕生したことは必然だったのだろう。そして、自分のしたい格好をして、自分の心を大切にし、自分の人生を生きる若宮アンリと重なる一人の青年が日本にいる。タレントのりゅうちぇるだ。

 というのも、11月に『美少女戦士セーラームーンCrystal』と『モンスターストライク』のコラボが実現し、りゅうちぇる、メイプル超合金の安藤なつとカズレーザー、モデルの多屋来夢が出演するCMがテレビで流れ、話題となった。アニメ『美少女戦士セーラームーン』は1992~1997年にテレビ朝日系で放送され、今なお根強いファンを持つコンテンツだ。このCMのテーマが、「ジェンダーフリー」。

 りゅうちぇるら4名がセーラー戦士に扮して登場し、「セーラームーンは女のもの。モンストは男のもの。そんなのもう古いでしょ?」「変身願望に、男も女もないよ」「自分が好きなら、それでいい」「壁なんて壊して、みんなで熱くなろうよ」「同じ地球(くに)に生まれたんだから」「いいじゃん!全員戦士!モンストセーラームーン。自由でいいんだよ」とメッセージを発信する。「楽しいことも、ジェンダーフリーに。」という字幕。たしかにモンスト好きの女性も、セーラームーン好きの男性も、珍しい存在ではないだろう。

セーラーマーキュリーに扮するりゅうちぇる。 りゅうちぇるは、今回のCMについて「ハフポスト日本版」で単独インタビューに応じていた。りゅうちぇるは、「男らしさ」「女らしさ」よりも「自分らしさ」を大切に考え、また自分の意見をしっかり持ち発信することで知られており、今回のCM起用は適役だ。

 現在23歳のりゅうちぇるは、いわゆる「セーラームーン世代」ではないが、小学生時代に見たことがあるという実写版ドラマやアニメの印象について<一人ひとりの個性が立っていて、すごくかわいい部分もあるし、キレイな部分もある。それでいて、かっこよく戦う。 その凛とした姿って、女性にすごく勇気を与えたし、男性も憧れたと思います。そういうところがすごく好きでした>と語っている。

 CMでりゅうちぇるはセーラーマーキュリーの衣装を着用しているが、<衣装はミニスカートを着てロングブーツを履いて、いわゆる『女の子』に人気のタイプのファッションだったんですけど...服やファッションって自由だし、誰がどんな服を着てもいいし、楽しむもの。服は自分を表現するものだから、全然違和感なんてなかったし、すごく楽しく撮影しました〉と振り返り、ジェンダーフリーがテーマのCMが全国放送で流れることに〈世の中が変わっていく流れの大きな一歩>と見ている。

 しかしその一方で、日本の化粧品売り場やメイクショップについて、<男の人が入れないわけじゃないのに、なんで女の人の写真ばっかりなんだろう?って不思議に思うんです。男の人でメイクする人もいるのに、って。だから、まだそこまではいってないんです>とも。

 メイク好きのりゅうちぇるは、2016年に出演したバラエティ番組のドッキリ企画で、「化粧してる男ってありえない」「子どもが生まれてもそのままでいるつもりなの?」「男らしくない」と非難された際も、「絶対かわいいパパでいます」「人に何を言われても負けないで、自分をしっかり持つ姿を見せる」と、子どもが生まれても自分のメイクやファッションは変える気はないときっぱりと語っていた。そして宣言通り、りゅうちぇるは今年7月、妻・ぺことの間に長男・リンクくんが誕生してからも、自分の好きなメイクやファッションを貫いている。

 りゅうちぇるのメッセージは、極めてシンプルだ。自分を大切にする。家事や育児など家庭内のことは、自分たちに見合ったスタイルで行う。他人に自分のやり方を押し付けない。家族は「身内」だから雑に扱ってもいいような文化のもとで育った人も今の日本には少なくないと思うが、家族という「身内」であっても相手を尊重し大切に扱うのが、りゅうちぇるの基本スタンスだ。妻のぺこ、息子のリンクくん、どちらにも価値観を押し付けないように意識しているという。

 ただ、そんなりゅうちぇるのスタンスがスタンダードかというと、わざわざメッセージを発信してインタビュー記事になるほど“特別”なことで、まだスタンダードとは言えないというのが実情だと思う。この社会には「男らしさ」「女らしさ」という呪縛が残っており、それを当たり前の前提として構築されたシステムがたくさんある。

 また、Yahoo!ニュースに転載された上記のりゅうちぇるのインタビュー記事には800件近くのコメント(いわゆるヤフコメ)が寄せられているが、りゅうちぇるを非難する内容が意外にも多い。の男がセーラー戦士のコスプレなんて「気持ち悪い」というコメントをはじめ、りゅうちぇるこそが他人に価値観を「押し付けている」という論調のコメントが多い。どういうことか。たとえばこうだ。

 <そういうのが好きな人は勝手にやればいいと思います。ただそれを認めて!とか言うのはまた別問題>

 <好きな人は好きだしで良くないですか?いちいち認めて下さい!みたいなのは要らないと思いますが…それに人それぞれと言うならそれを見て嫌がる人がいても、それも人それぞれの意見だから差別とか言わないで欲しい。自由を望むなら他人の自由の考えも認めるべきですよね、そういう方はその覚悟で言ってると思っていいんですよね…>

 <何でもかんでも公言すれば、良いというものではありませんし、公言するからには、賛成意見や反対意見があるのは当然です。 何かに過度に反応すれば、過度な反応が返ってくるのは当然です。本当に自分の意見や趣味、感性を大切にしたいなら、自分の中で大切にしてていただいて、 “自分の意見は正しい”“わかって”といったスタンスでガツガツ話さないでもらいたいです>

 <好きなことは好き!って自分自身で大切にしていけばいいと思います。自分が本当に好きで、大切にしているものって別に認めてもらおうとは思わないし、わざわざひけらかそうとも思わない。 結局は認めて認めて!って承認意欲が強すぎるから、最近のりゅうちぇるを見ていても、好きな事だけやっててもダメなんだなぁ。と思うようになりました>

 <男女らしさもジェンダーレスも、どちらの考え方にも一長一短はあり、どちらだけが正しいというものではない。にもかかわらず、最近のLGBTの押し付けにも似た正当性主張には逆の意味での差別感を感じる。男女らしさを大切に思ってはいけないの?>

 <この人は自分の意見を押し付けてくる。差別は良くないとは思うけど、人それぞれ考えがある。自分が正論だと思うのはいいが、自分の中だけにしてください>

 <ただの認めるの押し付けだろ。トランスもゲイもバイも普通の人は認める、認めない以前にそういう感覚で接してないと思うが 好きなら好きでいいじゃんってだけ。当人の被害者意識が強すぎて認める、認めないに拘り過ぎてるだけな感じがする。認めてないのは大抵当人の親だけだろ>

 <好きなら勝手にすればいい。ただ、私がそういう人を見て不快に思うことも感じてほしいし、私にそれを嫌いだという自由があることも分かってもらいたい。こういうCMで見かけたものはその企業の他の製品サービス含めて多分買わない>

 <りゅうちぇるの「個性を認めてくれない、受け入れてくれない、そんな世の中おかしいし、古い」ていう考えの押しつけこそが古くておかしいんじゃないかなー>

 <勝手にやってればいいだろ そういう概念を一般に押し付けんな>

 インタビュー記事の中でりゅうちぇるは、CMコンセプトが自分にとって共感できるものであったこと、自分と妻は家事・育児の分担を『男性』『女性』『父親』『母親』ではなく『ぺこりんとりゅうちぇる』として決めていることなど、自分の価値観や考えを語っているだけであり、「認めて」と訴えているようにも、押し付けているようにも見えなかった。しかし、「認めて」欲しがっているどころか、他人に自分の価値観や考えを押し付けているように捉えるユーザーも多かったようだ。

 また、昔だって少女漫画や女児向けアニメを好きな男の子はいたし、少年漫画や男児向けアニメが好きな女の子もいた、といった論調のコメントも見受けられた。実は12月2日放送の『はぐプリ』で男の子のプリキュアが誕生したことを伝えるYahoo!ニュース内の記事にも<ウチに関してですが子供達は、プリキュアが女の子男の子という事を気にして見てなかったです>といったコメントが少なからず出ている。こういったコメントにせよ、先に紹介した「認めて認めてと押し付けないで」と非難するコメントからは、「自分たちは差別も偏見もないのに、マイノリティの人たちは被害妄想を抱いて、権利ばかり主張してきてうんざり」という空気が漂っていることを感じる。

 LGBT当事者などマイノリティの立場にいる人たちや、彼らの立場に立つメディアは、マイノリティを取り巻く現状を説明し、誤解や偏見を解こうと情報を発信するが、その発信を「自分の権利ばかり主張してきてうるさい」と捉える人もいる。というか、広く発信されて目立つようになったからこそ、「うるさい」と捉えるユーザーも増えているという感じだろうか。

 思い出されるのが、今年7~9月に大きな波紋を呼んだ『新潮45』(新潮社)の大炎上だ。発端は、『新潮45』2018年8月号に自由民主党の杉田水脈衆議院議員が寄稿した「「LGBT」支援の度が過ぎる」というコラムだった。杉田議員は、まさに前述したような「マイノリティの主張がうるさい」との論調を展開していた。

 <朝日新聞や毎日新聞といったリベラルなメディアは「LGBT」の権利を認め、彼らを支援する動きを報道することが好きなようですが、違和感を覚えざるをえません>

 <しかし、LGBTだからといって、実際そんなに差別されているものでしょうか>

 <リベラルなメディアは「生きづらさ」を社会制度のせいにして、その解消をうたいますが、そもそも世の中は生きづらく、理不尽なものです>

 <「生きづらさ」を行政が解決してあげることが悪いとは言いません。しかし、行政が動くということは税金を使うということです>

 その2カ月後に発売された『新潮45』2018年10月号では、30ページ以上にわたる特集「そんなにおかしいか「杉田水脈」論文」が組まれ、7人の書き手が杉田議員を擁護した。文藝評論家・小川榮太郎氏は<テレビなどで性的嗜好をカミングアウトする云々という話を見る度に苦り切って呟く。「人間ならパンツを穿いておけよ」と。 性的嗜好など見せるものでも聞かせるものでもない>などと綴り、しかしなぜLGBTの人たちがカミングアウトしたのかについて思案した様子はなく、<LGBTという概念について私は詳細を知らないし、馬鹿らしくて詳細など知るつもりもないが、性の平等化を盾にとったポストマルクス主義の変種に違いあるまい>と無責任に断定。破綻した理論を展開して多大なる批判を受けた。

 このようなトンデモ論考を掲載した『新潮45』は出版業界内で大いに批判を受け、休刊。だが同様の主張、つまりLGBTや日本における外国人などマイノリティを不当に非難する過激な主張を掲載する雑誌は複数存在している。そうした論を好む層は少なからずおり、需要があるということだ。

 自分たちは差別などしていない。差別ではなく区別だ。マイノリティは正義ヅラして自分たちを悪者扱いしてくる。どうしてただ普通に生きているだけで悪者扱いされるのか。納得がいかない!……とりたてて“ネトウヨ”というわけでもない一般のマジョリティの中には、マイノリティが何かを主張するたびに、上記のような流れで嫌悪感を強めている人も少なくないのかもしれない。マイノリティの主張が、マジョリティへの糾弾として機能してしまうとき、両者はどこまでもすれ違うのではないだろうか。

 結果的に、杉田水脈の言う「そもそも世の中は生きづらく、理不尽なもの」との見方に則って、マジョリティの立場からマイノリティの“生きづらさ”を想像することなく、耳をふさいでしまう。両者のズレが広がり、分断されていく。

 一方で、もう今の時代、教育現場ではジェンダーレスが普通のことで、個性を尊重する教育も重視されていると実感しており、「日本は同調圧力が~」等の言説を聞くと違和感を覚えるという人も確かにいるのだろうと思う。ただ、前述したように、「マジョリティだって生きづらいのに、マイノリティの権利主張がうるさすぎ」「LGBTを不快に思う自由や嫌悪する自由もある」といった非難も多いうえ、それを政治家がやるのだから、日本という国は「もう充分にフラットで平等な社会だ」とは決して言えない。