崇拝者200人が集結! 飲尿療法セミナーに潜入

<実話誌が次々と休刊に追い込まれる昨今、何を間違ったかアングラの世界に足を踏み入れたライター・國友公司(26)が、危ないニオイのするトピックスを徹底取材!>

 会場にいるだけで頭がクラクラしてきた。健康になるとはいえ、やっぱり自分にはおしっこを飲むことなんてできない。おしっこを当たり前のようにガブガブと飲む人たちを目の前に、筆者は驚きを隠せなかった。思い出すとやっぱり、異常な空間だった。

 みなさんは民間療法というワードに、どのようなイメージを抱いているだろうか? がんを患った芸能人が民間療法にすがり、週刊誌の話題をさらうことがあるように、瞬時にマユツバものだと思ってしまう人も多いだろう。筆者も同じく「民間療法」と聞いただけで裏モノ系ライターの血が騒ぐ。都内某所で「飲尿療法」のセミナーが開催されると聞きつけ、参加費4,000円を払って飛び込んできた。飲尿療法とは、自分で出した尿を自分で飲むという治療法である。

 セミナーの前日に、もう一度チラシを確認する。そこからわかることは以下の3つ。

・イベントは、トータル10時間もある

・1,000人入る会場で行う

・途中で余興がある

 察するに、参加者のほとんどが飲尿療法を実践しているのだろう(実際そうだった)。もしも1,000人集まったら……。偏見極まりないが、鼻の穴に綿でも詰めていったほうがいいかもしれない。余興でおしっこ飲むことになるかもしれないので、ニンニクや脂っこい物は控えておこう。

 開始時間から少し遅れて、会場である都内某所の音楽ホールへ入る。ステージ上ではスキンヘッドの男性が1人、南米かどこかの民族楽器らしい縦笛で「コンドルは飛んでいく」を演奏している。おしっこの臭いもしてこないけど、会場はここで間違いないしな……と席に着く。入り口で渡されたプログラムを見てみると、どうやら今は、くだんの余興の時間のようだ。このあとも、著名人?(10年間体を洗わずに垢でコーティングしているというジャーナリストなど)を迎えた講演がギッシリと詰まっている。

「尿の伝道」「一家丸ごと尿生活」などポップな講演名もあれば、「社会教育と尿」「尿療法の経緯と現在」などガチな講演もある。とりあえず一通り聞いてはみるものの、どれも「とにかく尿はすごい!」と力説するだけで、科学的な解説は一切なし。しかし観客は「ウンウン」とうなずいては拍手喝采で講演者を送り出す。どうやらこのセミナー、講演者も尿に魅了されているが、むしろ観客のほうが尿にどっぷりと浸かってしまっているようだ。

 講演の途中に観客にマイクが渡され、それぞれ尿への想いをぶつけるタイムがあったのだが、これが長いこと。みんな尿のことをしゃべりたくてしゃべりたくて仕方がないのだ。

「私は朝イチの尿をコップ一杯飲んでいます。うがいをするときも目を洗うときも全部尿。尿はすべての病気に効くんです。おかげさまで視力も良くなってきています」(飲尿歴9年)

「尿を飲み始めて自分が変わりました。自分が本当は不老不死の人間なんじゃないか、そういったインスピレーションまで湧いてきて宇宙のパワーまで感じるようになりました。尿を飲んだ私はいつも覚醒しているんです」(飲尿歴3年半)

「尿をためたお風呂にいつも浸かっています。毎日尿を注ぎ足していくのですが、まだ1回もお風呂は洗っていません。発酵が始まり、どんどん質の良い尿になっています」(飲尿歴3カ月)

「30年間、特別支援学校で真面目に働いてきました。でも仕事柄、自分の殻がなかなか破れない。あと1年で私は定年です。何か新しいことを、勇気の要ることをしたいと思い、尿を飲み始めました!」(飲尿歴1カ月)

……とまあ、1人あたり3分は語っていた気もするが、要約するとこんな感じである。飲尿歴3カ月の人は、まだ初心者にもかかわらず、ベテラン勢を凌駕する浸かりよう。1カ月の人は、尿以外にも自分を変えるテーマはいくらでもあっただろうに。

 講演とは別会場で「尿の酸化還元電位」を計るイベントをやっていたので、受付で紙コップをもらい、尿を持参してみた。専門家いわく、私の尿の数値は「-40」らしい。マイナスなほど質のいい尿らしく、周りの参加者には「いい尿が飲めてうらやましい」と肩をたたかれた。専門家が私の尿に塩を入れ、かき混ぜると、数値は「-120」に。さらに体にいいものに生まれ変わったらしい。周りの参加者は、塩を入れた尿をガブガブと飲んでいるではないか……。百聞は一見にしかず。実際に目の当たりにすると、迫力が違った。

 講演では引き続き、「尿のおかげでアトピーが治った!」「尿のおかげでがんが治った!」というエピソードトークが続いていた。民間療法なので因果関係は証明できないわけではあるが、おしっこ飲んで本当に病気が治るというのなら「すごいっすね」としか言えない。だって、治療費はゼロだしね……。

(文=國友公司)

【サッカーW杯】ポーランド戦の裏に隠された日本代表の“本当の問題”とは?

 日本代表が、サッカーW杯ロシア大会のグループステージを突破した。

 グループリーグ最終節のポーランド戦は0-1で敗れたものの、同じ時刻にキックオフした同組のコロンビア×セネガル戦で、1-0でコロンビアが勝利。日本とセネガルの勝ち点と得失点差と当該対戦成績が並ぶ形になったが、フェアプレーポイントで上回った日本がラウンド16に進出した。

 だが、その切符を手にしたポーランド戦の残り10分の日本のパフォーマンスに、世界中から非難の声が上がっている。

 ポーランド戦の80分以降、日本はコロンビアがセネガルに1-0でリードしているという情報から、攻めるのを止めて時間稼ぎのパス回しに終止した。当然、リードしているポーランドも無理にはボールを奪いに来ないため、無気力試合感が漂い、スタジアムにはブーイングが溢れた。試合を楽しみにチケットを購入した層の怒りが爆発し、「二度と日本の試合は観ない」という声まで上がったほどだ。

 とはいえ、勝ち点を計算した“忖度試合”は過去にもあったし、日本は最初から談合試合を行ったわけではない。トーナメントに向けて休ませていた乾貴士を投入するなど80分まで死力を尽くし、以降はグループステージ突破への最善の方法を選択しただけである。

 しかし、その西野朗監督の選択に対し、「もしセネガルが追いついていたらどうするのか? 無気力試合でW杯を去ることになっていたのでは?」と疑問を呈する声もある。プロのサッカーコーチたちはどのように見たのか?

「忘れてはいけないのは、このグループは実力的にコロンビアとポーランドのグループだったということです。コロンビアはポーランドに3-0で圧勝しています。そんなコロンビアが残り10分でセネガルに同点に追いつかれる可能性と、日本がポーランド相手に得点を奪いにいってカウンターを受けて失点する可能性。この2つを天秤にかければ、明らかに後者の方が高い確率です。となると、日本はコロンビアが勝つことを想定し、ポーランド相手にこれ以上失点せずに0-1で終わらせるのが最善の策です。この策を批判している人たちこそ、コロンビアの強さを理解できていないのではないかと思います」

 だが、サッカーコーチたちは、ポーランド戦の戦い方よりも気になったことがあると口を揃える。それはグループリーグを突破した後のトーナメント表だ。

 日本のグループHの1位は、グループG2位のイングランド、Hの2位は1位のベルギーとぶつかる。どちらも強豪国で、日本がグループを何位で突破しようとなんら変わらないように思うが、そうではないという。

「問題はラウンド16を突破した後なんです。日本がグループ首位突破していれば、ベスト8であたるのは、スイスかスウェーデンです。両チームとも、拮抗したグループとトーナメントを戦った後で、疲労感もある。日本が勝つチャンスは充分にあります。ですが、2位で突破になった日本は、ベルギーに勝ったとしても、次にブラジルかメキシコとあたる。こちらは、かなり厳しい。つまり、日本が1位突破していれば、夢のベスト4だってありえたんです。ポーランド戦で、日本が首位突破を意識しているようには見えなかった。日本の目標は現実的にベスト8ということでしょう」(同)

 世間ではポーランド戦の80分以降の日本のパフォーマンスにブーイングが上がっているが、サッカーの現場からはベスト8以降を考えていないように映ったマネジメントに疑問の声が上がっていたようだ。
(文=TV Journal編集部)

ラバーガール“夢”の全国ツアーへ! その意気込みは「家族に見られるのが恥ずかしい……」!?

 キングオブコントで決勝に進出すること2回。片や俳優としても活躍し、片や脚本や監督業もこなす。着実にマルチなコント師の地位を固めているラバーガール。しかし、悲願のキングオブコント優勝に向け念願の全国ツアーをスタートするこのインタビューで、彼らの口から飛び出すのは、不満、不安、愚痴、自虐……。的確すぎる自己分析に漂うこのわびさびこそ、永遠の中堅モラトリアム、ラバーガールの真骨頂なのかもしれない。

――全国ツアーのチラシのビジュアル……一度見たら忘れられないですね。デザインもそうですが、「スタイリッシュなコントをあなたに……」っていうキャッチもすごい……。

ラバーガール飛永(以下飛永) いつも単独ライブをやる時は、おしゃれでかっこいいもの作ってもらうんですけど、それだとちょっと伝わりづらいのかなっていうのが、まずありまして。顔がどーんと出てる方がわかりやすいなって。そういうのを突き詰めていくと、演歌の地方巡業のディナーショーチラシが一番ベストなんじゃないか、というところに辿りつきました。

ラバーガール大水(以下大水) 演歌の方たちは、全国を回っているじゃないですか、長年。そういう方たちが、ああいうチラシにしているということは、あれが正解なんだっていう。

飛永 ホールの入り口にどーんってポスター貼り出されるので、居並ぶ演歌の方たちに見劣りしないチラシをつくらないと。

――「爆笑オンステージ」という文言で、「ああおもしろいやつだ」というのも伝わる(笑)。

飛永 営業で書かれたりはありますけれどね。でも、もう言っちゃった方がいいんじゃないかっていう。逆をいえば、僕らがこれをやったらギャグにもなるかなっていうのもあったので、あえてそうしたというか。でも、意外とこういうダサいチラシをつくろうと思ってお願いしたら、ダサい感が、すごい難しくて。最初サンプルで上がってきたものとか、本当に手を抜いた感じにも見えちゃったんですよ。ダサいのをギャグにすることの難しさを知りました。

大水 「追加公演決定!」っていうこれも、いかにもっていう感じでね(笑)。

――よくスーパーに置いてありますよね。演歌の方がたくさん出られている謎のステージチケット。

飛永 年齢層が高い人にも来ていただきたいんですよ。シソンヌもちょうど全国ツアーをやっていて、おしゃれにすると、そっちともかぶっちゃうなーというところもありますね(笑)。

■大水は青森に凱旋、飛永は……?

――先行販売の手応えはいかがですか?

飛永 動員数が3,000人ぐらいなんですよ。今まで最高で、東京だけで1,000人ちょいぐらいなので、その3倍もある。

大水 東京は大丈夫そうですけど、それ以外が、まったく見当つかないですね。

――8月4日の石川公演は、なんと県内最大の花火大会とかぶってるらしいです……。

大水 え?? 初耳。知らなかったな。それやばいな。花火のライブビューイングとかやった方が入るんじゃないかな。

飛永 同時に見れます、とか。

――頑張れば、ライブを見てから花火に行ける時間なんですかね……?

飛永 そのハシゴしますかね? しないでしょ。

大水 普段ラバーガールのライブ見たい人でも、花火行く日ですもん。

飛永 絶対花火だよ。

大水 そもそも花火行きたい人がラバーガールには来ないもんね。マイナス要素しかないよね。

飛永 このツアー、いい要素がないな。唯一、大水さんの故郷の青森ですかね。

大水 200くらいのキャパなんで、知り合いとかは多少来ると思うけど……。

飛永 去年、青森の一番大きいお祭りのMCをさせてもらったんだよね。そこで「実は青森出身なんです」って言ったんですけど「えーー」みたいな。まったく知られてない状況だった(笑)。

――あれ? 飛永さんの地元の静岡は入ってないんですか?

飛永 ないですね。静岡って……じゃっかん冷めている感じがあるんですね。だから、地元に帰ってもあまり凱旋感もなくて……うーん、ちょっと恥ずかしいですしね。今回は、外させてもらいました。

――冷めてる感じというのは……?

飛永 静岡に営業に行って、ウケたなっていう思い出がない。

大水 青森も恥ずかしいけどな。家族の前でネタやるって。

飛永 絶対来るもんね。青森行ったら。

大水 絶対、来る。絶対、教えないようにしてても、どこかから嗅ぎつけて来る。今回のツアーも、僕は言ってなかったんですけれど、お姉ちゃんとラインのやりとりしてたときに「そういえば青森でやるんだって?」って言われて。

――ご家族に感想を言われることは?

大水 1回、営業に行って言われたのは「たまには違う内容も見たいな」って。

飛永 そうだよな(笑)。

大水 営業って、わりと一緒のネタだから。

――営業は、初めての人を対象にしていますもんね(笑)。

大水 毎回来る人は対象にしてないです(笑)。

飛永 今回はね、違うネタもあるし。大水さんの家族もうれしいライブ。

――「全国ツアーは、芸人を始めたときからの夢」という大水さんのコメントがネットニュースになっていましたが、今回ようやく、その夢が叶うと。

飛永 そうそう。大水さんそれ書いてたけど、聞いたことねーけどなって。ウソじゃないかなと思って。見出しになってたよ。

大水 いや、あれはですね、最後にすごい真面目な文章をわーって書いて、「夢でした」って。「なので今から福岡の地へ出発します」「早えーよ」みたいなことを言うために、それまで真面目に書いたんですけど、そこだけ切り取られてしまった。

飛永 そうなの?

大水 真面目なところだけ見出しになっちゃって、すげー恥ずかしかった(笑)。このチラシで、「夢でした」ってコメントって、完全にガチのやつじゃんか。

■「スタイリッシュ」と「キングオブコント」

――確かに(笑)。でも実際ラバーガールさんは「スタイリッシュなコント」と言われていますが、それについてご本人はどのようにお考えですか?

飛永 「スタイリッシュ」とか「シティ派コント」って言われますけど、静岡と青森出身ですからね。

――スタイリッシュは、あえて意識しているんですか?

飛永 そうですね。それは、人力舎っていう事務所に入ってるというのもですが、シティボーイズとかアンジャッシュとか、そういう東京コントの芸風をちゃんと踏まないといけないな、というのを何年か前に僕は決めたというか。放送作家のオークラさんに言われたのかな。「そこは意識してやった方がいいよ」と。ベースを、ちゃんとした方がカッコいいな、っていうのは思ってます。

大水 一時期ちょっと「スタイリッシュ」みたいなことを言うのが恥ずかしいという時期があったんですけれど。「意外と俺たちベタだし」って。でも、それってあんまり得ねえなと。スタイリッシュって言っちゃった方がいいんじゃないかな、っていう気持ちには、なってきましたね。

――しかし「スタイリッシュコント」で、その価値観と最も遠いように思われる「賞レース」を戦わなければいけないというのも、難しいものがあるよなぁと感じます。

飛永 そうですね。本当は関係ないところでやりたいんですけれど、世間がそうなってきちゃってるから。本当は、シティボーイズのような、どっかで「お客さんが笑わなくてもいいや」っていうのを突き通したいということがあるんですけれど、勝負の場ができちゃってるんで、戦わないといけないし、逃げるのも違うかな、みたいな。そういう葛藤はありますね。

大水 本当は戦いたくないですからね。いろいろおもしろい人がいていいじゃんって。でも大会がある以上、出ないでスカしてるのもカッコ悪いし。

飛永 やっぱ、おもしろい人は優勝してるしね。

大水 できれば優勝して、もう出たくない。

飛永 それは一番大きいですね。

――出なくてもいい理由は、もはや優勝するしかない?

飛永 それか、何か犯罪を犯すか。出なくていいっていうのはね。

大水 出れない(笑)。

――実は調べてみると、人力舎さんの芸人は、キングオブコントの決勝までいくと解散するんですよ。リンゴスターとか、巨匠とか……。

大水 確かに……。

――外側から見ると「これからなのに」と思ってしまうのですが。

飛永 目標がなくなる、っていうのはあるかもしれない。「キングオブコント決勝進出」を目標にしちゃうと。

大水 決勝行って、優勝できなかった。決勝いくことによって、仕事が増えるかなと思っていたら、そこまで増えない。そうなると、もっと大きい悩みがのしかかってくる。ネタ以外の悩みが。食っていけないんじゃないかとか。そうなると行き詰まって、結果解散になっちゃうんじゃないですか。

飛永 あと、「世に出てないけどおもしろい」と思われていたのが、世に出ちゃうと「こんなもんか」みたいな気持ちになる。お客さんのウケとか。そこに耐えられるかどうか。決勝いったことによって、ライブに来てくれるお客さんが減るっていうのも実際あるんですよ。

――そのパターンもあるんですね!

飛永 青田買い目的で見に来ていたお客さんが減って。

大水 キングオブコントで知ってやってきたお客さんも、やがていなくなって、誰もいなくなっちゃって。

――想像しただけで恐ろしいです。

大水 毎年、ライブで勢いがある人たちが準決勝の客席を埋めて、お客さんたちも決勝に上げたい、みたいな空気があるんですよね。後押しが。それは悪いことではないんですが、いざ決勝でテレビに出ちゃうと、そのお客さんもちょっと冷めちゃう、みたいな現象が起こる。

飛永 発掘した感だよね。でもその魔法が、翌年から消えちゃいますから。

大水 僕ら、あまりそういう思いをしてこなかったから。そこまでお客さんに人気なかったし。誰か人気のあるやつが必ず上にいたという感じですね。

飛永 何十組か集まるライブだと、うちらはMCとか頼まれても断ったり。消極的っていうのもあるんですけど。あまりライブで求められる感じじゃない。同世代の芸人ともつるまないし、仲良い感じを出さないようにやってきちゃったんで、孤独感はずっとあります。テレビのスタッフとか、作家さんとか、いろんな人とも、一緒に何もやれていないな、という感覚はずっとありますね。単独ライブをやっても、お客さんを巻き込んで、拍手喝采! みたいな状況が、あんまりないから。お客さんも、普通に笑わないしね。本当にウケない時あるから。千秋楽の出待ちひとりもいなかったし(笑)。

大水 「誰のためにやってるのかな?」って思う時はあります。一定の距離が、ずっと保たれている。

飛永 達成感とか、あまりないですよね。結局、自分のせいでそうなってるんでしょうけど。かまってちゃんなのかもしれないです。歩み寄らないくせに、「孤独だ……」みたいな。

――そのお話を踏まえると、より一層「爆笑オンステージ」というキャッチに深みを感じます。

大水 逆にハードルが下がってる(笑)。

■ライブに「業界人が来る」という評価

――シソンヌさんや東京03さんのライブは「業界人がたくさん来る」というのが一つ代名詞のようにウリ文句になっていますが、ラバーガールさんもそうですか?

飛永 来てたとしても、楽屋には来ないですね。別に仲良くないから。マネジャーが呼んで、業界の方も来てくれてるんでしょうけれど、僕らとの距離はすごいありますね。それこそ大水さんはドラマや映画にも出てるんで、俳優さんの知り合いとかいっぱいいるはずなんですよ。ずる賢くやれば、そういう人たちをいっぱい呼んで、SNSに写真あげてもらったり。でも、結局来るのって、前にやっていた番組のメイクさんとかなんです。

大水 いいんだけどね(笑)。

飛永 来てくれるのはうれしいんだけど、もう少し拡散力のある人を呼んだ方が本当よかったな、という反省はしますよね。

――積極的に声をかけないのは、なぜなんでしょうか?

大水 なんですかね。あれじゃないですか、結婚式、誰呼ぶか呼ばない問題みたいな。どこまで呼んだらいいかわからなくなるやつ。

飛永 意外と前回、前々回の単独は早めにチケットが売れちゃって、関係者枠が少ないって言われて。そうなると誰を呼んだらいいんだ? となり、結局誰も呼ばない。

大水 その結果、メイクさん、もしくは知らない後輩がすげーぞろぞろ来る(笑)。

飛永 楽屋の挨拶でね、「初めまして、1年目の……」みたいな。

――いろんなジャンルの方とお知り合いというのが、ひとつのステータスである芸人さんも多いと思うのですが、あまりそういう欲がない?

大水 どっかで、そういうのダセーと思ってるんでしょうね。

飛永 客観的には「大水さんの知り合い誰か呼んでくれればいいのに」とか思いますけれど(笑)。

大水 いざ、自分となると……変にカッコつけてるのかもしれないですね。もっとキャパがでかくて、「いっぱい関係者呼べます」なら、なりふり構わず声もかけるでしょうが、いつも微妙な数なんですよ。だから厳選しないといけない。

飛永 厳選しすぎて、結果、3年目の子が1年目の子を紹介しくてる(笑)。

大水 自分たちができればいいんですけれども、マネジャーなり、誰か考えてくれる人が今後は必要かな、ということが課題ですね。

飛永 マネジャーも付き合い長いから、僕たちと一緒に悩む感じになっちゃって。実行力が弱いんですよ(笑)。

大水 いろいろ考えて、現実的なことを考えて、一周してくる感じ。

大水 「初回なんで赤字覚悟で!」みたいな感じだったらいいんですけれども、なんとか「損出すなよ」の空気感というか、そのへんも考えろよ感、ありますね。でも、それって芸人の仕事じゃないなと思うんです。それでも最近は、自分たちでやらなきゃっていう気持ちと、実際に動いてくれる方との気持ちが合致してきた。

■人力舎という事務所

――人力舎さんは、吉本みたいに上下関係はあまり強くなさそうですが、一方で「すごく面倒を見てあげる」みたいなイメージもなくて。

飛永 ドライではありますね。

大水 事務所に動いてもらうには、具体的なものを投げないといけないっていうのはありますね。その分、これやりたい、これやりたくない、ということをハッキリ言える良さもある。

――とはいえラバーガールさんが、ほかの事務所にいるイメージも湧かないですよね。人力舎らしさは意識されていますか?

飛永 今となっちゃ、先輩たちもネタをそんなにやっちゃいないですけれど、やっぱ、矢作さんをはじめ、カッコいい人たちがいっぱいいるんで「そうなりたい」みたいな気持ちはどこかにはありますね。でも、後輩見ると、そういう世代でもないんですよ。仲良しお笑いサークルみたいな感じの雰囲気のほうが強い。

――スクールの延長みたいな。

飛永 営業で若手がやってるネタを、別の若手も同じやつやってたりして「あのネタって、誰々もやってたよね」って言うと「それは、みんなで共有しようっていうネタなんです」って。

大水 普通に、東京03さんのショートコントをやってたりするんです。若手の中では著作権フリーみたいなことになってるらしい。でも飯塚さんに聞いたら「いや、ぜんぜんそんなこと言ったことないし、現役でやってるネタだし」って。

飛永 結構、怒ってた。あと、毎年、後輩たちが先輩のネタをカバーするっていうライブがあるんですよ。本音を言ったらやられるの嫌ですけど、僕らだけ断るのも口うるさい先輩みたいでアレじゃないですか。でも前に一度、俺たちのネタやった後輩の動画見たら、ボケの方がおかっぱのカツラをかぶって、すげーいじられてたんですよ。

大水 最悪だよ。

飛永 見た目で笑いとってる(笑)。

――三四郎さんも、確かうしろシティの阿諏訪さんもそうだったと思うのですが、人力舎のスクールを卒業して別の事務所でブレイクするという、このパターンが多いのはなぜでしょうか。

飛永 時代として瞬発的に売れないといけないというか、わかりやすい人が売れる時代なんじゃないですか。人力舎に入っている時点で、そういうのに向いてない人が集まってる。ほんとは、そこで地道にコツコツやんなくちゃいけないんだけど、その前に解散しちゃうことが多いのかもしれない。

大水 先輩のネタをカバーしてる場合じゃないよ。

飛永 自分が3年目、4年目の頃、先輩のネタをカバーしろって言われたらヤダもんな。

大水 そのへんの感覚がまったく違う。

■50歳のラバーガール像

――ご自身の感覚的にはラバーガールさんは若手ですか? それとも中堅?

飛永 ギリギリ若手で括られることもあるんですけど、あと、5年、多くて7年ぐらいはそういう雰囲気でいけると思うんですけど、50歳になったら、この感じじゃいけないですよね。どっかで自分のフィールドを確立しないと50歳以降食えないな、っていう不安はあります。

大水 朝まで飲めなくなったり、将来のことを考えると、家を買うとしたらあと数年でなんとかしなきゃいけないんじゃないかとか……ローン、45歳を超えたら組めなくなるじゃないですか。そうなると、あと10年もないんですよ。今はなんとなく生活はできているけど、もういっこ上に早くいかなきゃな、っていうのはね。

飛永 やな話だな(笑)。

大水 なかなか50歳のおじさん、学園祭に呼ばれなさそうじゃないですか。実際の仕事のリミットは50歳ギリだよね。

――実行委員の学生さんが、しゃべりづらくなりますもんね(笑)。

大水 昔はそれ40歳だったんだけど、だんだん上がってきたというのもある。だから、それでいいわけじゃなくて、そのままだとヤバイから、早くどこかで切りたい。それこそ全国ツアーでお客さん増やして、人に頼らずとも食えていける場所をつくらないと。今はそうやって、もがく時期なのかな、という気がしますね。

飛永 個人的には、去年HKT48さんの企画で映画監督をやらせてもらったり、「サンリオピューロランド」の「ぐでたまショー」で脚本を書かせてもらったり、そういうのも楽しかったり、手応えがあったりするんですけど、それをやるためにはやっぱりコントがおもしろくないと……という気持ちですね。おもしろいコントやってるから別のジャンルに呼ばれてるわけであって、コントはちゃんとやっていかなきゃなって思います。

大水 やりたいというよりも、やっていかなきゃなーですね。

――売れるって、どういうイメージですか? お2人の中で。

飛永 事務所に入った当時はやっぱり『めちゃイケ』や『はねる』のような、テレビでコントをやって、有名になって……が黄金ラインでした。なれるもんなら、そこになりたかった。うちの事務所の先輩もいい感じだったし。『エンタ』やってる頃はネタ番組もいっぱいあったんで、それでいけたんですが、今、ネタ番組も呼ばれずらくなってきて。俺たち新鮮味もないし。

大水 ちょうど呼ばれずらいんですよね。若手のフレッシュさはないし。かといって、『ENGEIグランドスラム』みたいなすごい人たちより、ちょっと下にいるというか。毎回言われるのは「(キャスティングで)名前は出てるんだけど、最終的に会議で落ちちゃいました」みたいな。絶妙な位置にいる。そういう意味では、J2みたいな感じ。天皇杯を獲ればフィーチャーされるけど。

飛永 リアルな話だな。

大水 かといって、J1に上がっちゃうと下位という、複雑な心境もあるんですけれど、J2上位の今の位置の方が、安定してるなみたいな気持ちもあるし。

――ラーメンズのように、テレビという枠から外れて売れるというやり方もありますよね。

大水 そうですね。そんな売れ方のラインがあるんだ、みたいに思いましたよね。どうなんだろう。そうなれたらいいですが……どこかで、2人とも「カリスマ性がないな」という気持ちがあるんですよ、自分たちに。カリスマ性があるように見せる、自己プロデュースも必要じゃないですか。あえてカッコつけてみせるとか。そういうのもあんまりできないし、なかなか。慎ましいんだよな(笑)。

――お2人とも、お姉ちゃんが2人いると伺いましたが、「末っ子長男」気質というのも、なんらか影響してますかね?

飛永 ああ……あると思いますよ。「われが、われが」じゃない感じは。

大水 どこかで、お兄ちゃんタイプの人を味方につけないと、もういっこ上にはいけないなっていう気持ちは、ずっとありますね。すでに自分たちのベストは出してる。ずっと出し続けてるので……!!
(取材・文=西澤千央)

●「ラバーガールベストネタライブツアー 爆笑オンステージ」

2018年7/23(月) in 福岡@スカラエスパシオ
18:30開場 19:00開演

7/25(水) in 広島@広島YMCA国際文化ホール
18:30開場 19:00開演

7/27(金)・28(土) in 大阪@ABCホール
27(金) 18:30開場 19:00開演
28(土) 11:30開場 12:00開演

★特別公演「ラバーガールと仲間たち ネタ&企画の爆笑オンステージ」
28(土) 16:30開場 17:00開演
この公演は、ラバーガールが仲の良いゲストしずるとラブレターズを迎え、各コンビのネタと企画が盛りだくさんの内容でお送りします。
※ラバーガールは、27(金)と28(土)昼公演では披露していないネタを披露する予定です。

8/4(土) in 金沢@石川県教育会館
16:30開場 17:00開演

8/5(日) in 新潟@新潟県民会館 小ホール
17:00開場 17:30開演

8/12(日) in 青森@BLACK BOX
16:30開場 17:00開演

8/13(月) in 仙台@仙台市福祉プラザ ふれあいホール
17:30開場 18:00開演

8/16(木) in 東京@座・高円寺2
 18:00開場 18:30開演

詳細はこちらから
http://www.p-jinriki.com/event/2018/07/004101.php
◆一般発売日7/1(日)10:00~
◆チケット取扱い イープラス
http://eplus.jp/rubbergirl/
◆チケット料金 前売り3,200円/ 当日3,700円
※消費税込、各手数料別、全席指定

お問合せ:
プロダクション人力舎
http://www.p-jinriki.com/

●ラバーガール
飛永翼(上)と大水洋介(下)からなるお笑いコンビ。2001年結成。2010年・14年『キングオブコント』決勝進出。

みやぞん、大金“散財”の行方……「宵越しの金は持たない主義」が芸人を救う!?

 人気お笑いコンビ、ANZEN漫才のみやぞんの“散財”ぶりを、相方のあらぽんが暴露。お笑い関係者の間で早くも話題を呼んでいる。

 今やゴールデンタイムの番組で数々のレギュラーを得ているみやぞん。

「今、最もスケジュール確保が厳しい芸人であることは間違いない。番組のキャスティング会議にも候補者として名前がよく挙がるので、各番組で取り合いになっている」(中堅放送作家)

 そんなこともあってか、最近は給料制から歩合制に変更になったという。一方で、バラエティー番組では、あらぽんがみやぞんの金遣いの荒さを指摘。「最近、金のネックレスをしている」と、わかりやすい“成金ぶり”をおもしろおかしく披露した。

「人気者でゆっくりとお金を使う暇すらないみやぞんが、高級品などに大金を費やすのはある部分、仕方がないこと。ずっと貯金ばかりに回していたら、それこそトーク番組でのエピソードも作れないし、芸人らしからぬ行為として周囲は白い目で見ると思う」(お笑い関係者)

 ただ、散財するにしても「かつて著書『ホームレス中学生』(ワニブックス)が大ヒット、1億円とも2億円とも言われる印税を手にした麒麟の田村裕が後輩を引き連れて飲食代に使ったように、同業者の後輩や同僚におごることができれば、それを恩に感じてその後仕事などで返ってくることはよくある。一方で、自分だけで使ったりケチぶりを発揮するような実話が出てきたらその時点でアウト。みやぞんブームも一気に終焉に向かうと思いますよ」(同)とも言う。

 近年は堅実さを売りにしたタレントも目立つが「宵越しの金は持たない」主義が、浮き沈みの激しい芸能界では最も生き残れる方法かもしれない!?

元AKB48・小嶋陽菜の“ファッションブランド立ち上げ”は大丈夫? 「過去の失敗に学んでない」の声も……

 元AKB48の小嶋陽菜が自身が企画、プロデュースするブランド「Her lip to」(ハーリップトゥー)を立ち上げた。隔週で新商品を発売していくという。

“今、私着たい服”をコンセプトにブランドを展開。小嶋は「日常に溶け込む程良くドラマティックな服”が、私が提案するHer lip toらしさかなと思っています」と挨拶している。彼女と同じ、アラサー世代をターゲットにしているようだが、早くも芸能関係者は「過去の失敗をまったく学んでいない……どうなっているのか……」とあきれ顔だ。

「過去には篠田麻里子が自身のブランド『ricori』を立ち上げましたが、その後倒産。その前には若槻千夏が参加していたブランド『WC』から撤退。佐々木希も同様の事業を展開しようとして、失敗している。小嶋は先日、IT系会社の社長との熱愛が報じられたばかりだが、無理して事業に失敗すれば当然、交際や結婚にも大きな影響が出かねない。立ち上げたばかりで申し訳ないが、止めさせるのが一番無難だと思いますけどね」

 近年だけでも、こうしたタレントのファッションブランドは失敗続き。小嶋のブランドは「事業の責任者は所属事務所の幹部が務めるので信用性はある。後は本人が積極的に衣装をテレビやイベントなどで着てプロモーションできるか。流行りのファッションショーで自らモデルとして着用してランウェイを歩いて宣伝するのも1つ。要はどこまで“こじはるブランド”を世間一般に浸透させて、それを確立させられるかにかかっている。本人が本業の片手間にやるレベルで考えていたら、厳しいでしょうね」という。

 女の子の憧れでもあるファッションブランド業で勝負するなら、それなりの覚悟を持ってやってほしいものだが、果たして……。

人生が辛い時ほどアイドルは輝いて見える――ドルヲタを描いた栗山千明主演ドラマ『婚外恋愛に似たもの』レビュー

 今の時代、一口に「アイドル」と言っても、その種類は多岐に渡る。それらをひとくくりに語ることはもはや不可能だろう。ただ、絶対的に大きなくくりとして分けられるのは「女性アイドルのファン」と「男性アイドルのファン」である。

 その中で、「女性アイドルファン」については、地下のライブハウスでヲタ芸を打ち、サイリウムを振っているような姿で、ドラマやドキュメンタリーなどで多く取り上げられてきた。しかし、一方の「男性アイドルファン」というものは、あまりセンセーショナルにとらえられることがなかった。ある意味、ヲタクの中でもベールに包まれた存在だと言えるかもしれない。

 そんな男性アイドルのヲタクが主人公となった、宮木あや子の小説『婚外恋愛に似たもの』(光文社)が、ドコモの動画配信サイト「dTV」で連続ドラマ化された。6月22日に配信された第一話をチェックしたので、レビューしていこう。

 まず注目したいのは、今回の出演者だ。主人公・桜井美佐代を演じるのは、栗山千明。学生時代からモデル・女優として活躍し、男女問わず人気を集めているが、2000年に主演した深夜ドラマ『秘密倶楽部o-daiba.com』(フジテレビ系)では、宮崎あおいやベッキーらと「リアルシスターズ」を結成、アイドルファンからも大いに注目を集めた経歴がある。

 そして、有名なのは彼女のオタク趣味。アニメ、ゲーム、マンガなどに造詣が深く、役を演じる上でも、その気質が見え隠れすることがある。昨年放送されたドラマ『でも、結婚したいっ!~BL漫画家のこじらせ婚活記~』(同)では、そのヲタクぶりが遺憾なく発揮され、恋愛に疎いBL漫画家をリアリティを持って演じていた。

 第一話でもう一人のメインとなっていたのは、やんちゃな息子に手を焼くシングルマザー・益子昌子役の江口のりこ。言わずと知れた名バイプレーヤーだ。とにかく個性的な役を演じたらピカイチ、作品自体にコミカルさや深みを与えることができる。

 今回は、美佐代と昌子との置かれている環境の差がじっくりと描かれていた。子供はいないものの、テレビマンの夫(袴田吉彦)と結婚し、いわゆる「勝ち組」とも言える美佐代。高級マンションに暮らし、ブランド物を身につけるその姿からは、不満などなにもないように思える。

 しかし、義母からの「子供はまだか」との催促や、夫の女遊びなどに悩まされる日々。そんな時、街で偶然見かけた男性アイドルに心奪われてしまう。

 彼女が夢中になっているのは、5人組の男性アイドルグループ「スノーホワイツ」。中でも「みらきゅん」こと神田みらい(Da-iCE・岩岡徹)が彼女のイチオシだ。彼のことを思っている時が、彼女の唯一の幸せなのかもしれない。

 そんなある日、美佐代は、夫から家を出ていくようにと告げられる。もともとアイドル好きの夫は、「KGB64」という女性アイドルグループのメンバー、さなちゃんといい仲になり、一緒に暮らしたいというのだ。男性アイドルヲタの女性が、女性アイドルヲタの夫に別れを迫られるという修羅場の構図。 好きな女性アイドルと関係を持った夫を前に、美佐代は思う。

「好きなアイドルと寝たいとは思わない。でも一晩中独占できるなら、その美しい寝姿をただ眺めていたい」

 ここに男性と女性のアイドル観の違いが透けて見える。

 双方のアイドルファンの名誉のために言っておくが、アイドル好きの男性が皆アイドルと繋がりたいと思っているわけではなく、もちろん逆に女性がみな関係を持ちたいと思っていないわけでもない。ただ、一般的に、女性アイドルに対して男性ファンが「繋がりたい」という欲求を持つことは多い。

 これは、男女の資質によるものが大きいだろう。

「夜空に輝く星を見て、男はそこに行くことを願い、女はそれを手にすることを願う」そんな言葉を聞いたことがある。男性ヲタクと女性ヲタクの違いがあるとすれば、そこに介在するセクシャリティの差だと言えるかもしれない。

 さて、一方の昌子である。彼女は、問題ばかり起こしている中学生の男の子を抱えたシングルマザー。スーパーのレジのパートをしながら息子を養っているが、生活は楽にはならない。そんな彼女が心の支えにしているのもまた「スノーホワイツ」。彼女は「ハッチ」こと八王子(太田将煕)のファンである。

 彼女がパートをする高級スーパーに、美佐代が買い物に来るシーンで二人の運命が繋がる。ひょんなことからお互い“ホワラー(スノーホワイツのファン)”であることを知り、話をするのだ。

 ここでは、二人の格差が顕著に現れる。セレブな生活をし、客として食材を買う者と、そこで働く者。しかし、その格差さえも「同じアイドルのファン」ということで、一瞬で消え去ってしまう。これこそが、アイドルファンの中にある自由なのだ。

  そしてもう一つ、二人が「今の現実をつらい」と感じている点も重要だ。アイドルとはつらい気持ちを感じた時に、すっと心に入ってくるものだ。人生がつらければつらいほど、アイドルはより輝いて見える。そんな気がする。この二人もそうなのであろう。

 美佐代は、自分は「一番になりたくてもいつも三番目の女」だと思い悩む。ヒエラルキーの底辺にいる人から見れば、三番目など羨ましくて仕方がないだろう。しかし、人の思い、欲望というものは、相対的に見てしまいがちなのだ。

 アイドルの現場というのは、そんな社会のヒエラルキーをなくしてしまう空間だ。

 もちろん、同じイベントに来た人にも、収入や家庭など差はあるだろう。しかし、好きなアイドルを思い、応援する瞬間において、それらを消し去る力があるのだ。ファンになってしまえば、誰が偉いわけでも誰がみじめなわけでもない。それが根底にあることを知ってもらいたい。おそらくは、このドラマも、その素晴らしさを伝えてくれるものとなっていくことだろう。

 第一話では少しの登場となったものの、他のキャストも見逃せない。

 まずは、女経営者、隅谷雅役の平井理央。元フジテレビアナウンサーのイメージが強いが、もともとは『おはスタ』(テレビ東京)の「おはガール」として活動するなど、アイドルファンにも人気が高かった。実際にアイドル側にいた彼女が、アイドルファンの側を演じるというのが、なんとも面白い。

 主要メンバーの中で一番の「オタク具合」を見せてくれるのではと期待されるのが、片岡真弓役の富山えり子。14年の『ごめんね青春!』(TBS系)や、16年の『重版出来!』(TBS系)など、アイドル女優が出演したドラマにも出ていたので馴染みがあるだろう。今年1月~3月に放送された、芳根京子主演の『海月姫』(フジテレビ系)で、人形オタクの女性を見事に演じていたのも記憶に新しい。ちなみに同作では、昌子役の江口のりこも、個性的な役で出演していた。この二人の掛け合いがまた見られるというのも興味深い。

 最後は、専業主婦・山田真美役の安達祐実。子役時代から積み重ねてきたキャリアでは、アイドル的な曲を出していたこともある。彼女の中で「オタク」という存在がどう消化され、演じられるのかも見ものである。

「婚外恋愛」という不思議なワードが冠されたこのドラマ。「不倫」でも「浮気」でもない愛情の形を見せてくれるのではないかと思っている。

 なお、最後になるが、回想シーンでアイドルのコスプレをした栗山千明はなかなかのサービスショットだった。「男性アイドルファン」がテーマであるだけに、メインターゲットは女性に設定されているだろうが、男性が見ても十分に楽しめる作品となっているし、今後も遊び心あふれる展開を見せてくれるのではないかと期待は高まるばかりだ。

(文=プレヤード)

■ドラマ『婚外恋愛に似たもの』
dTVにて6月22日より毎週金曜日配信

『あなたには帰る家がある』強烈な“ドラマ臭”がする見せ場に失笑の嵐! 視聴者を裏切る結末には賛否両論!

 中谷美紀主演ドラマ『あなたには帰る家がある』(TBS系)の最終回が6月22日に放送され、平均視聴率は9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 残念ながら2ケタ更新とはならなかったものの、毎回ネットでは話題となっていた同ドラマ。一体、この2組の夫婦はどんな終わり方を迎えたのでしょうか?

 それでは、今回もあらすじから振り返っていきましょう!

(これまでのレビューはこちらから)

■真弓の反撃になかなか怯まない綾子……

 綾子(木村多江)と秀明(玉木宏)に対し、「太郎(ユースケ・サンタマリア)と慎吾(萩原利久)と麗奈(桜田ひより)の4人で幸せになる」と宣言した真弓。実はこれ、太郎と綾子の仲を戻そうと考えた真弓の作戦だった。しかし、真弓の作戦を見抜いた綾子は、自分は秀明と幸せになるから「太郎さんを宜しくお願いします」と宣言。2人は「これからは良いお友達になりましょう」と表向き和解する。

 別の日、真弓の作戦とは裏腹に、太郎は本気で真弓との将来を考え始めており、綾子と家族で毎年行っていた海に、慎吾と真弓と麗奈の4人で行こうと誘う。一方、秀明は会社の後輩・桃(高橋メアリージュン)の告発によって不倫がバレて左遷。私生活では綾子と暮らし始め、現実を受け入れようとしていた。

 週末、真弓は太郎の誘いを受け入れ、麗奈と慎吾とともに海に遊びに来ていた。すると、そこへ綾子と秀明が現れるも、楽しそうな4人の姿を見てショックを受けて帰っていってしまう。

 週が明けた月曜、太郎は真弓とともに離婚届を出しに行こうとしていた。そこに真弓から「出す前に寄りたい場所がある」と連絡が。なんと、その場所は秀明の左遷先があるビルで、そこには綾子の姿もあった。真弓と太郎が来るなり口論を始める4人だったが、いたたまれなくなった綾子がその場を逃げ出し、その後を追う3人ともにエレベーターに乗り込んだ。しかし、動こうとした瞬間にエレベーターが故障し、中に閉じ込められてしまった。

 そんな大ピンチの中、4人は再び口論を開始。秀明と真弓が綾子を貶し始めたところ、太郎は「綾子を責めるな!」と言い放ち、綾子にはっきりと自分の気持ちを伝えた。すると、綾子は考えを改め始め、エレベーターから救出されたときには太郎と綾子は元通りの仲に。あっさりと2人で帰っていった。

 一方、真弓と秀明は「この距離がしっくりくる」と離婚したまま、仲の良い関係を続けることに。2組とも幸せになりました、というのが最終回の内容でした。

■ドラマ臭プンプンの展開にガッカリ!

 さて、最終回の見せ場はやはり、4人がエレベーターに閉じ込められるシーン! なんですが、このシーンがあまりにもご都合主義すぎて失笑もの。

 秀明の新しい職場である書類倉庫に4人が集まり、綾子への説得が始まるのですが、綾子は耳を貸さずその場から逃亡。逃げる綾子を3人が追って、うまいことエレベーターで捕まえるのですが、このエレベーターが急に故障して停止。4人は閉じ込められる……って都合が良すぎてなんと言ったらいいのか……(笑)。多分、今まで聞く耳を持たず逃げ続けるアバズレ綾子に3人の本音をぶつけるため用意した展開なのでしょうが、急にドラマ臭がプンプンしてきてドン引き。かつ、どっかで見たと思ってしまうような使い古された設定に、「正直これはいただけない……」という気持ちになりました。

 ただ、これまで不倫相手の嫁の職場に手作りメンチカツを差し入れ、不倫相手が家に乗り込み発狂といった驚愕展開が多かっただけに、アリっちゃアリなのかもしれません。

■2組の夫婦の結末に賛否両論

 そして、今度は閉じ込められた4人が白熱したコントのような討論会を繰り広げるのですが、急に太郎が綾子を庇い始め、優しく「綾子帰ってこい」と説得し、真弓も「帰りなよ」と言い、ついに綾子は折れます。で、エレベーターが動き始める頃には茄子田夫婦は元の仲に戻るですが、佐藤夫婦は最後まで離婚したまま……という、なんともモヤっとする終わり方。ネットでもこの結末に「結局、他人の家を壊しておいて綾子だけ幸せになってる(笑)」「一番の胸グソ展開!」と批判の声が殺到し、大荒れ。タイトル通りに2組とも夫婦に戻る、もしくは、それぞれ離婚し4人別々の道を歩み始めるという結末を期待していた人が多かったようです。

 しかし一方で、「佐藤家はずっと一緒にいたことで性格の違いがわかり元々冷めていたから元サヤに戻らないほうがベスト」「これが一番いい結末だったと思う」という声が上がっており、賛否両論あるようです。原作は、ドラマのように離婚はしませんが、夫婦関係が元々冷め切っており、子どものためだけに夫婦を続けるという割り切ったオチ。現代っぽく内容を変更するなら、これが一番ベストな結末なのかもしれません。

■真の主役は木村多江!

 全話を通して思ったのは、「“真の主役”は木村だ」ということ。やはり常軌を逸した「綾子事変」を演じきったことには脱帽しました。振り返ると、ほとんど綾子の異常行動のシーンばかりが思い出されるばかり。特に、気に入っているのは、真弓と秀明の家に乗り込み、「離婚しろ~!」と迫るシーン。あのときの木村の表情や目が逝っちゃってる演技には、「マジで怖い……」と感じる反面、「木村多江の演技すごい~!」と思わせてくれました。

 正直、木村には“おとなしい幸薄女性”役の印象を強く持っており、「大丈夫?」と当初は期待してなかったのです。特にそう思わせたのが、『アンフェア』(フジテレビ系)を見たとき。このドラマで演じた、優しい顔を持ちながら実は犯人グループの仲間だった家政婦役が余りにひどく(木村が悪いわけじゃなく、演技指導や演出がひどかったというのもありますが……)、「この人はいい人役しかできないんだな~」と思っていたのですが、同ドラマのおかげで印象がガラリと変わりました。これを機に、今後演じる役柄が広がることを期待したいです。

 以上、最終回のレビューでした。

 不倫ドラマという重い内容にもかかわらず、最後までコメディ要素を取り入れ、見やすくしたことで、視聴者も楽しめたよう。「見やすくて面白かった!」「こういうドラマをもっと見たい」と好評価する声がたくさん聞こえていました。

『あなたのことはそれほど』(同)もそうですが、ちょっと笑える不倫ドラマの方が今は人気が出るよう。TBSにはぜひ、このような不倫ドラマを再び制作してほしいですね。

(どらまっ子KOROちゃん)

三代目JSB・岩田剛典がCMで伝える熱いセリフの意味

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎ぬけがけ
 「オレ、正社員になる」。求人サイト・バイトルネクストのCMで、岩田剛典が彼女と母親にそれぞれ熱く伝えるセリフ。土砂降りの雨の中で恋人に「一緒に暮らそう。オレ、正社員になる!」。停車した車の中から電話で「母さん心配かけてごめん。オレさ、好きになれそうな仕事見つけたんだ。正社員になる」。……「正社員になる」ことが人生のクライマックスでありゴールであり、親や彼女を安心させる最強のキーワード。そんな層に向けてアピールするのに、最適な人物としてチョイスされたのが岩田剛典であると。いやぁ、しびれるほどに適材適所。これを見て「オレも正社員になる!」という若者が増えたらいいなっと。納税しろよ。

◎二世の末路
 「出ずの踊り子」となってしまった坂口杏里。ホステスやってAVに出て風俗もやって、ストリッパーの話も出て。しかし、どれも全うせず。ホストを恐喝し逮捕歴も。この奈落のコンプリートのスピード感、深刻さより、マンガ的破天荒さの方が勝ってる気が。「全裸土下座写真」とかなぁ。余人には思いもつかない読ませるエピソードで、福本伸行のマンガみたい。『無法風没記・アンリ』、「ビッグコミック・スピリッツ」(小学館)あたりで、新連載どうでしょう。

◎二世の岐路
 やられたな、Koki,。いや、工藤静香。「海外の大学で学び、スポーツでも優秀な成績を収め、パリコレでモデルデビュー」。やりたかったの、これだろうに。見事にモックンの息子に油揚げさらわれちゃって。結局、あの表紙デビュー以降、目立った活動もしてないし。海外からのオファーがないんなら、結局は親のしがらみ漂う日本の芸能界での仕事しか選択肢はないはずなのだが。「芸能人にはしたくない(by静香)」って言われても。ご利用は計画的に。

 後から来たのに追い越され。早くも後藤久美子の娘と同じフラグが。伝説は始まる前に終わるのか。静香なるドンの次の手は。岡田圭右んちと同じ結末ってことはないだろうな。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

山下智久に専属マネがいない!? ジャニーズ事務所の深刻な人材不足

 Hey! Say! JUMPの岡本圭人(25)が、今年9月からグループ活動を休止し、アメリカの二年制演劇学校「アメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツ」ニューヨーク校に2年間留学することを発表しました。前向きに見える決断には意外な裏事情が……。おまけにSMAP解散以来ゴタゴタ続きのジャニーズ事務所は、スタッフを大量採用するも、山下智久に専属マネージャーがつかないというほどの人材不足だといいます。映画『コード・ブルー』の公開を間近に控え、宣伝活動で多忙な時期のはずなのに一体なぜ……? さらにHey! Say! JUMPのチーフマネージャーも異動という謎人事に、現場は混乱。何が起こっているのでしょうか。

___

 皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 またまたジャニーズ事務所に文春砲が炸裂しちゃったわね。今度はHey! Say! JUMPの岡本圭人くんがターゲットに。最初は「脱退か?」と噂されていたから「約2年間のアメリカ留学」と聞いて、ホッとしたファンも多かったみたい。

 『シューイチ』(日本テレビ系)で中丸雄一くんがこの話題に触れた時「驚きましたけど前向きな話だし、今の時代はこういう形の活動があってもいいのかなと。パワーアップして戻ってきて欲しい」とあっさりコメントしていたけど。中丸くんがいるKAT-TUNもかつてメンバーだった赤西仁くんがロスに留学して、帰国してから合流したけど、その後グループを脱退してソロ活動へ。でも結局、電撃入籍後に退所という仁くんらしいお騒がせな流れだったしね。中丸くんにとっては「お前もか」のデジャブ現象だったんじゃないかしら?

 圭人くんは音楽や演技&語学などの勉強をして、東京オリンピックイヤーの2020年には帰ってくると表明しているけれど、本当にグループに復帰するのか、刺激的な前例があるから、どうしたって不安が残っちゃうわよね。

 少し前から「地味だからスルーされてたけど、圭人のやんちゃっぷりがヤバイらしい」とのよからぬ噂が漏れ聞こえていたから心配はしていたのよ。でも、事情通によると、圭人くんのやんちゃはまだカワイイものだそう。

「でも本当にハンパないのは伊野尾慧だけどね。事務所からもJUMPで一番の推しメンとされているのに本人は自覚なしで、平成の高田純次ばりのテキトー王子。海外での現地女性ガラミのお遊びも目撃されていてトラブルが多発しているとか。埃だらけだから叩いちゃいけないJUMP最大の要注意人物なんだよ。だから伊野尾の代打として圭人が差し出されたのでは?  とも言われているんだ。まぁ圭人も派手に遊んでたからバレるのは時間の問題だったんだけどね。伊野尾を守るための“体のいい厄介払い”なんて言う人もいる」

 うーん、圭人くんの謎の留学は、中丸くんが言うような“前向きな話”とは少し違うようで、何となく釈然としないのよね。

 事務所サイドも「会見?  しないしない」の一点張りで、詳しい説明は皆無。スポーツ紙の記者たちも「休業の理由を聞いても『いや、ただの留学だから』って。“もう圭人には触れないでくれオーラ”がハンパなくて、みんな深追いしてもしょうがないかって苦笑いしながら、あっさり諦めた」んですって。一番大切なファンのために、説明責任があるとは思うんだけどね~。

成長著しかった岡本圭人
 アツが圭人くんを初めて取材したのは2007年のHey! Say! JUMPのCDデビュー時。「イギリス留学をしていた帰国子女で、岡本健一さんの息子さん」ということで話題性は十分だったのだけど、やっぱりセンターを務める山田涼介くんや、中島裕翔くん、知念侑李くんがキラキラ目立っていたから、埋もれちゃった感は否めなかったわね。パパ譲りでギターも弾けたし英語もできるし、タッパもあるわで何でも持っていたからなのか、メンバーの言葉の端々にちょっとしたジェラシーが交じる時があって、「ボンボン扱い」されていた時期もあったのよ。「圭人はセレブだから」なんて言われちゃってね。

 みんな10代の血気盛んな時期だった……と言うよりは完全にお子ちゃまだったから仕方ないわ。圭人くんも「まだ日本語がうまく出てこない時があって」と言っていて、最初はコミュニケーションを取るのに言葉の壁などの苦労がいっぱいあったって。先輩たちも「岡本健一大先輩の息子さん」ということで一目置いてたし、おのずと距離ができてしまったみたいなのよ。

 そんな噂を聞きつけた健一パパは私たちに「圭人、ちゃんとやってる?   どんな感じ?    怒るから俺が直接聞くわけにはいかなくてさ。アイツは絶対に愚痴も言わないし、いつも言葉短く『大丈夫』って言うだけだから、父親としては心配で心配でしょうがないんだ。だからどんな様子か、たまに教えてよ」なんて言ってきて、アツはいつも「優しいパパだなぁ」と思っていたの。もちろん圭人くんには「パパが心配してるよ」とは言えないし、健一パパにも「圭人くん、頑張ってます」としか報告できなかったけど、ジャニーズに親子で所属するって、思ったより大変なんだろうなと感じていたの。

 偉大なパパの存在を引きにすることなく、インタビューでも殊更話題に乗せることもなく、“ちょっとした反抗”を繰り返しながら芸能生活をスタートさせた圭人くん。順風満帆に見えたけど、2011年のドラマ『3年B組金八先生ファイナル』(TBS系)での“華麗なる棒演技”には、ごめんなさいだけどびっくりしちゃったし、伝説になっちゃったぐらいだものね。だってパパは演技上手な名役者よ。ど、どーなってるの?   と思わざるを得ないじゃない。

 でもね、あの棒演技をいじられ始めた頃から、圭人くんも腹をくくったというか、一皮むけたというか、笑い飛ばすようになって。メンバーとも腹を割って話すようになったから、山ちゃんとはガールズトークを繰り広げるわ、オフに連れ添ってカフェデートするわですっかり仲良しに。2014年には連ドラ『ファーストクラス』(フジテレビ系)に初出演して、東山紀之さんの奥様である木村佳乃さんと顔と顔を大接近させたり、堂々の演技を見せてくれて、「上手くなったなぁ。努力したんだね」とみんなが拍手喝采だったし、成長ぶりが垣間見えてこの後がすごく楽しみだったのにな。

 とはいえ、辞めるわけじゃないらしいから、今は帰国を信じるしかないんだけど。それにしてもこのところジャニーズの出入りがかなり激しくない? どうしちゃったのかしら? SMAPの解散以降、やっぱり何かおかしいものね。あの巨大な組織の内部で一体、何が起きているというの?

50人採用しても人材不足、山Pに専属マネージャー不在!
 ジャニーズとの仕事が多いテレビ局スタッフは、「何か不祥事があっても強気な態度は決して崩さないあの強いメンタルは尊敬に値するけど、実状はゴタゴタ続きらしいよ。この春にスタッフを大募集して50人を採用したりして話題になってたもん。中堅のマネージャー陣がどんどん辞めていったし、人材不足が著しい。でもね、急に新しいスタッフを入れてもタレントのマネージメントがすぐにできるわけがない。素人同然の新人も採用したから、彼らが育つには時間がかかる。育つ前に辞めていく人も多いだろうし、そもそも育てる意識は薄いからね。何のための採用だったのか不思議でならない」とため息交じりで教えてくれたの。

 「主演ドラマが始まろうとしている問題の加藤シゲアキくんについている現場マネージャーも、まだ研修中で、名刺も持っていない人が付いてきたりしてる。山下智久くんもついにマネージャーが辞めてしまって、今は中居正広さんを担当する古株のマネージャーが兼任してる。中居さんは忙しいから、山Pにまで手が回らないだろうに。ジャニーズJr.じゃなくて、一世を風靡したあの山Pに専属マネージャーがいないって何なんだろう?  山Pは今から主演映画が公開される身なのに、一体どうなることやら。人材不足もここまでくるとかなり深刻だよ」と嘆きながら心配していたわ。

 タレントとマネージャーさんは、やっぱり意思の疎通ができていないとね。そう言えばHey! Say! JUMPのチーフマネージャーさんも他のグループの担当になってしまって、「異動は仕方ないからメンバーみんなで発案して歓送迎会をしたんだ。お世話になったしね。でも正直、事務所の方針なんだろうけど、何でこんなにうまくいってたのに異動なんだよって寂しくてガッカリした」そうなのよね。信頼関係なんて一日二日で築けるものではないし、仲良くなって仕事も充実していた矢先に、急な人事異動ってあんまりじゃない。

 「でもあの事務所は女性のツートップが全ての権限を持って采配を奮っているから、誰も『その人事はいかがなものか?』なんて間違っても言えないんだ。そんな進言をしようものなら、いきなり立場が危うくなるからね。宣伝部も今は3人体制だけど、あの名物C部長でさえ何の決定権もないぐらい。よく『女の上司はね、もう大変なのよ~』って愚痴ってる」そうだもの。

 ベテラン陣だって上層部に何一つ言えないんだから、若手の新人スタッフなんて尚更よね。「タレントもスタッフも辞めていくばかりだから、とにかく人材育成が急務なのに、何事にも聞き耳を持たないトップだから、風通しは悪いし、誰もついていけなくなる」らしいの。人気者がいっぱいいる最強の事務所なのに残念よね。

 今年になってからも山口達也さんの退所、渋谷すばるくんの退所発表、圭人くんの留学の話といろいろだけど、それらの話題を逸らすかのように、小山慶一郎くんの早期バラエティー番組及び音楽番組復帰が発表されて、これまた賛否両論でゴタついている毎日なのに、「日テレの『news every.』は報道番組だからさすがに復帰は簡単じゃない。他局の番組に出て、世間の反応を見てから改めてもう一度、復帰時期を決める腹づもり。スポンサーサイドも早期復帰なんて望んでないんだけど、ジャニーズ側はそんな様子見をしている日テレが歯がゆくて『7月すぐの復帰』を相変わらず強く主張している」らしいのよ。もう怖いものなしなのね。

 まぁ何はともあれ、メンバーも「今は圭人を明るく送り出してあげることが俺たちにできること」って健気に言ってたし、優しいグループでホントよかったね。事務所内はバタついてるけど、留守を守るHey! Say! JUMPを応援しながら、私たちも圭人くんを信じて、彼の帰りを待ちましょう!

『花のち晴れ』脚本家が大炎上、竹内涼真主演映画『センセイ君主』がとばっちり!?

 ブレーク中の若手俳優・竹内涼真の主演映画『センセイ君主』が8月1日に公開予定だが、思わぬばっちりを受け、その観客動員に暗雲が立ちこめてしまったそうだ。

 同作は、竹内にとって、ブレーク前の『仮面ライダー』シリーズを除くと、初の主演映画。4月期の連続ドラマ『ブラックペアン』(嵐・二宮和也主演/TBS系)では、重要な役どころを果たし、主演映画に向け“いい流れ”をつくったばかりだ。

 ところが、その『センセイ君主』が、“二次被害”とも言える事態に直面し、窮地に追い込まれてしまった。というのも、同作の脚本を書いた吉田恵里香氏が、“火だるま”になっているからだ。

 吉田氏は、4月期のTBS系連続ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』で脚本を担当したが、そのストーリーに視聴者からの批判が集中。その矛先が吉田氏に向いてしまったのだ。

 同ドラマは、井上真央と嵐・松本潤のコンビで、2005年と07年に放送され、大ヒットを飛ばした『花より男子』の“続編”との位置づけで制作されたため、視聴者の期待度は高かった。しかし、主人公・江戸川音(杉作花)の気持ちが、婚約者・馳天馬(中川大志)と、そのライバルである神楽木晴(King & Prince・平野紫耀)との間で行ったり来たりするストーリー展開に、視聴者はイライラを爆発させることに。

 最終回(6月26日放送)でも、天馬から別れ話を切り出され、涙を流した音が、すぐに気持ちを切り替え、笑顔で晴の元へ走り出すというエンディングに、視聴者から怒りの声が噴出。ネット上には、「脚本として破綻している気がする」「何このラスト、あり得ない」などと脚本を酷評する書き込みが相次ぎ、吉田氏のSNSにもクレームが殺到して大炎上する事態に発展。中には、「もうあなたの作品は見ない!」といった手厳しい声も上がった。

 批判の的となった吉田氏は、桐谷美玲主演の映画『ヒロイン失格』(15年)で注目を集めた若手脚本家。今年は『センセイ君主』のほか、秋に公開予定の『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』(波瑠主演)でも脚本を担当しており、“期待の新進脚本家”であることは確かだ。しかし、ことドラマに関しては、『恋するイヴ』(13年/日本テレビ系)、『男水!』(17年/同)に次いで、『花のち晴れ』はまだ3作目。しかも、プライム帯の連ドラを書くのは初挑戦とあって、経験不足は否めなかったのかもしれない。

 くしくも、『センセイ君主』も代理教師と教え子の女子高生との恋愛を描いた“ラブストーリー作品”だ。『花のち晴れ』で多くのアンチを作ってしまった吉田氏だけに、興味はあっても、『センセイ君主』の鑑賞をボイコットする人も出てくるかもしれない。そうなると、竹内にとっては、せっかくの主演映画が爆死する可能性も高まりそうで不安は尽きない。
(田中七男)