LGBTにペドフィリア、ズーフィリア、ネクロフィリアも加えるべき? 「やらせろ連帯」ではなく「やってしまわないための連帯」を

 今月14日からスタートした特集「性を語ること」。本稿では、タレント・文筆家の牧村朝子さんに「LGBTPZN」をテーマにご執筆いただきました。

 本記事で牧村さんは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字をとった、性的マイノリティを総称する言葉「LGBT」に、ペドフィリア・ズーフィリア・ネクロフィリアの頭文字をとった「PZN」を加えようという主張がネット上で見られます。「LGBTPZN」が生まれた経緯と主張の背景にある問題を丁寧に追いながら、性を語る際に必要な姿勢を提示しています。

▽特集「性を語ること」
***
「LGBTばかり権利を主張するのはおかしい。P(ペドフィリア/小児性愛)、Z(ズーフィリア/動物性愛)、N(ネクロフィリア/死体性愛)も加えて“LGBTPZN”とすべきだ」

 このような主張が、2018年4月2日現在、日本のインターネット上で見られます。そう聞いてあなたは、どう思われたでしょうか。それぞれのご意見があるかと思いますが、この記事でお伝えしたいのは次の2点です。

全ての人には、性のあり方にかかわらず、
1.好きなものを好きでいる自由がある。ただし、性暴力は他者の自由の侵害である。
2.嫌いなものを嫌いでいる自由がある。ただし、侮辱・蔑視・攻撃は他者の自由の侵害である。

 本人の性のあり方にかかわらず、何を思っても自由。ただし、合意なく他者を巻き込むことはその人の自由の侵害である……LGBTがどうの、PZNがどうのではなく、実はそんなシンプルな話なのではないでしょうか。

 ですが「LGBTPZN」には、「LGBTばかり正義ヅラしてうざい」という不満のもと、「あいつらPZNを加えたら発狂しそう」「炎上させよう」という狙いで広められた経緯があります。また「ポーランド人が言い出したらしい」という伝聞形の話があちこちに転載されていますが、なぜポーランドでLGBTPZNと言われたのか、きっかけとなったニュース記事を引いてきちんと解説している日本語記事はありませんでした。

 性を語ることが、炎上狙いの喧嘩や、「どっちが本物の弱者でしょう合戦」ではなく、歴史を踏まえた建設的な議論になるように。この記事では、きちんと元をたどって経緯をまとめます。

twitter、個人サイト、そしてまとめサイトへ 日本でLGBTPZNが広まるまで
 日本語圏のインターネット上でLGBTPZNと言われるようになるまでをたどると、「twitter→個人サイト→まとめサイト」という道筋が見えてきます。以下、時系列でまとめます。

▼2016年9月末 twitter上で「LGBTPZN」が複数ユーザーに言及される

・2016年3月
 英語とインドネシア語を話すユーザーがLGBTPZNについてツイート(記録にある限り世界初)

・2016年4月
 日本語ユーザーがLGBTPZNについてツイート(記録にある限り日本初)

・2016年7月22日
 後述するポーランドでのニュースをきっかけに、一人のユーザーがLGBTPZNについて肯定的な日本語ツイートを連発。続いて数人のユーザーに「炎上しないかな」「流行ってほしい」「怒られてほしい」などと言及される

・2016年9月
 LGBTPZNについてポーランド語のツイートがなされると、7月にLGBTPZNについて日本語ツイートを連発していたのと同一のユーザーが、またLGBTPZNについてツイート。

・2016年9月26日
 もともと一定数のツイートがある「#LGBT」「#LGBTさんと繋がりたい」ハッシュタグで、LGBTPZNについてLGBT社会運動のパロディ的なツイートをしたユーザーがいたことから、日本語ツイートが一気に増加。

参考:2016年9月当時、LGBTPZNがtwitter上で話題になるまでのツイート検索結果(2018年4月2日閲覧。以降、上記で言及したツイートが削除された可能性もあります)

▼2016年秋〜 LGBT社会運動を皮肉る個人サイト増加

・2016年9月26日以降
 既存のLGBT社会運動の「LGBT」に「PZN」を加え、「LGBTPZNパレードを!」「LGBTPZNで連帯して差別をなくそう!」などと、LGBT社会運動のパロディを行う下記のような動きが続く。

・「@LGBTPZN」の日本語twitterアカウント開設(現在更新停止)
・WEBサイト「LGBTPZN.org」開設(現在閉鎖)
・複数の個人ブログがLGBTPZNについて言及

▼2017年3月〜 複数のまとめサイトがLGBTPZNについて言及

 以下、タイトルの一例です。

・【悲報】「LGBTPZN」という言葉が流行。ぺド、獣姦、屍姦が追加される [無断転載禁止]©2ch.net
・「LGBTPZN」とかいう闇の深い概念wwwwwwwww
・【LGBTPZN】今年の東京レインボープライドパレードではLGBT以外の性的マイノリティも参加歓迎だと話題に ロリコンども今こそ立ち上がれ

 このように「LGBTPZN」は、twitter→個人サイト→2ちゃんねる(現5ちゃんねる)→まとめサイト、という道筋をたどってきました。なお2018年4月2日現在、最新100件のツイートを分析すると、以下のような特徴が見られます。

・最新100件のツイートのうち、100%が日本語ツイート(2018年4月2日現在)
・最も一緒に使われるハッシュタグは「声かけ写真展」、続いて「ありがとう声かけ写真展」(関連記事:http://wezz-y.com/archives/31235)
・論文なし
・報道なし
・商業出版物なし

 つまり現時点でLGBTPZNは、ほぼ日本語のインターネット上でしか使われていないものだと言ってよいでしょう。

 しかしながら複数の日本語WEBサイトに、「LGBTPZNはポーランドで使われていた言葉だ」という記述がみられます。具体的にどういう背景でのことだったのでしょうか。再び時系列でまとめていきます。

LGBTの子を持つ親の手紙をアンチが揶揄 ポーランドでの経緯
・2016年7月初頭
 ポーランド首都・ワルシャワ平等パレードにて、LGBTの子を持つ親たちが、「世界中からカトリックの若者が集うワールドユースデーに合わせ、ポーランドにおけるLGBTの現状についてローマ教皇に手紙を書こう」と発案。下記のような被害状況を訴える。

・LGBTのシンボルが燃やされる。
・LGBTの子どもたちが、日常的な暴言や暴力にさらされる。
・異性愛者でない人々が攻撃される。
・同性愛者の権利運動に取り組む団体の事務所が攻撃される。

(参考:ポーランド語メディア「WP Wiadomości」ニュース記事、手紙の英語訳)

・2016年7月10日

(画像:Politically Incorrectスクリーンショット、2018年4月3日閲覧)
 ポーランドに近いロシアのIPアドレスから、英語の匿名掲示板サイト「Politically Incorrect」に、「LGBTPZN。愛は愛。平等と受容を」と、英語圏におけるLGBT社会運動のスローガンを改変した匿名投稿がなされる。

・2016年7月22日

(画像:SALON24スクリーンショット/2018年4月3日閲覧)
 投稿型サイト「SALON24」にて、「LGBTPZNの親たちが教皇に手紙を送った」という反LGBT的な記事が、stopfalszerzom(偽造反対)というアカウント名のユーザーにより投稿される。

 以上、ポーランドでの経緯をたどってきました。

「長い。3行でまとめろ(インターネット古語で言う「今北産業」)」という態度で、丁寧に文献を読もうとはしない人に向けて言うならば、こういうことが言えるでしょうか。

「LGBTPZNは
子供を守りたいポーランド人への皮肉で生まれ
子供を性欲の対象にする日本人の皮肉で広められた言葉」

 さて、ここで筆者がキレてLGBTPZNを全否定すれば、きっと炎上させたかった人たちの思う壺なのでしょう。が、そうはしません。改めて、冒頭のこの話に戻ります。

全ての人には、性のあり方にかかわらず、
1.好きなものを好きでいる自由がある。ただし、性暴力は他者の自由の侵害である。
2.嫌いなものを嫌いでいる自由がある。ただし、侮辱・蔑視・攻撃は他者の自由の侵害である。

 どういうことなのか。最後にまとめます。

「やらせろという連帯」から「やってしまわないための連帯」へ
 日本含む各国では、小児性愛・動物性愛・死体性愛・加虐性愛・日本語で痴漢と呼ばれるものを含む性暴力加害その他、実行に移せば他者の権利の侵害となる欲望を持つ人が、その行為に合意を示せない小児・動物・死体や、その行為に合意を示していない対象に手を出してしまうことのないよう、似たような欲望を持つ人同士で話し合う自助団体が存在します。つまり、「やってしまわないための連帯」があるのです。

 しかしながら、LGBTにPZNを加えようという人の一部は、LGBT社会運動を「大っぴらな変態性欲」「やらせろという運動」などと矮小化し、「LGBTだけじゃなく自分たちにもやらせろという連帯」を求めているように思えます。

 本人がどんな人であろうが……異性愛者であろうが、同性愛者であろうが、シスジェンダーであろうが、トランスジェンダーであろうが、男性であろうが、女性であろうが、こうした二元論におさまらない人であろうが、オムツフェチであろうが、ロリコンであろうがとにかく、性別・性自認・性表現・性的指向・性的嗜好その他一切関係なく、同意していない相手を性的な行為に巻き込むことは性暴力です。そして小児・動物・死体は、行為時点での同意を、客観的に確認可能な形では示すことができません。

 また、LGBT、非LGBT(と便宜的に表記します)、そしてPZNは、別個に存在するわけではありません。端的に言えば、同性愛の小児性愛者もいるし、異性愛の死体性愛者もいます。そして「やってしまわないための連帯」は、全ての人に可能なはずです。

「異常ではなく正常です」のロジックを問い直す、LGBTPZN
 英語圏で始まったLGBT社会運動は、何に興奮するかを「性的嗜好(sexual preference)」、どの性別の人を恋愛/性愛のパートナーとしたいか(もしくは、したくないか)を「性的指向(sexual orientation)」として切り分けました。そして「性的指向は性的嗜好と違い、生まれつきで、変更不可能だ」と、生得性および変更不可能性を盾に、「異常ではなく正常だ」と訴えてきた歴史があります。このロジックは、当時のアメリカでは非常に有効なものでした。例えば、同性愛治療と称した拷問行為を止めるために。例えば、「女のくせに男装するなんて男を騙る詐欺罪だ」と不当逮捕される人を救うために。

 ですが、これで良かったのでしょうか。

生まれつきでない同性愛者は差別されて良いのでしょうか。
やめられるけれど趣味で始めた女装は差別されて良いのでしょうか。
異常ではなく正常です、と言えない人たちは、差別されて良いのでしょうか。

 LGBTPZNは、性的指向を生得性と変更不可能性の二点から性的嗜好より上位に置く価値観を問い直し、「やってしまわないための連帯」の可能性を開拓しうる概念であると筆者は考えます。

 「LGBTとPZNを一緒にするな!」と吠える姿こそ、炎上狙いの人々が見たかったLGBTの姿なのでしょう。が、一緒だと思います。本来、みんな一緒の人間だと思います。「○○界隈」とか「○○派」とか「アンチ○○」とか、もう疲れたのです。ポーランドはおろか日本での経緯も知らないまま3行しか読まずに叩く、ネット上での「どっちが弱者でしょう合戦」には、もう、心底、疲れたのです。

 ただ、人として、全ての人が「やってしまわないための連帯」をして行ける社会を望みます。

全ての人には、性のあり方にかかわらず、
1.好きなものを好きでいる自由がある。ただし、性暴力は他者の自由の侵害である。
2.嫌いなものを嫌いでいる自由がある。ただし、侮辱・蔑視・攻撃は他者の自由の侵害である。

 大事なことなので、3回言いました。

嵐・二宮和也&伊藤綾子も? 有名人と結婚した元タレントの“一般女性”たち

 嵐の二宮和也と、3月末に所属事務所「セント・フォース」を退所した伊藤綾子の交際報道が世間を騒がせている。4月11日にはニュースサイト「NEWSポストセブン」が2人のドライブデートを画像付きで報じ、二宮ファンからは悲鳴が続出する事態に。ネット上には「伊藤綾子が退社所した理由って、まさか結婚?」「“一般人”になった上でニノと結婚するつもりかよ」といった声があふれ、伊藤の退所を二宮との結婚に結びつけて考えるファンが多い。

 芸能界を去り、“一般人”としての道を選択した伊藤。二宮との結婚話が進んでいるかは不明だが、芸能界には“元タレントの一般人”が有名人と結婚したパターンは少なくない。

「2014年末に結婚した俳優・西島秀俊のお相手は、『16歳年下の会社員』と報道されましたが、実際は日産のコンパニオンガール“ミス・フェアレディ”を務めていた女性。容姿端麗なコンパニオンとして数々のPR活動をこなしていたが、撮影会を開くなど地下アイドルのような活動も展開していたとか。結婚発表後に、そのことが判明すると、ネット上で『西島さんには同世代の落ち着いた人と結婚してほしかった』といった声が続出しました」(同)

 ロンドンブーツ1号2号の田村淳の妻は、「一般女性のカナさん」としてテレビに登場していたが、モデルの経歴があることが明らかになっている。

「すでにモデル業から引退していたために“一般人”という扱いでしたが、『ASAYAN』(テレビ東京系)のモデルオーディションからデビューした経歴を持つ元芸能人。また、淳が不倫したら『一緒に反省する』といった発言や、完璧に淳に尽くすその姿勢がネット上で批判の的となり、『嘘くさい』『キャラ作ってる』などと叩かれ、番組で共演したクワバタオハラのくわばたりえが、『完璧すぎてこわい』『(淳が)ちょっとダマされてる感がある』と後々コメントしたほど。また、良家のお嬢さんである一般人としてテレビに出ている点についても『もう元芸能人ってバレてる』『そういう設定ね』とネットで指摘されました」(同)

 西島や田村のほかに、伊藤英明が交際4カ月で結婚した“一般女性”も、元タレントであることが後に報じられている。“一般人”とゴールインする男性有名人は意外にも多いが、そのお相手は、もともと芸能界とコネクションを持つ“半芸能”一般人と考えた方がよさそうだ。

嵐・二宮和也&伊藤綾子も? 有名人と結婚した元タレントの“一般女性”たち

 嵐の二宮和也と、3月末に所属事務所「セント・フォース」を退所した伊藤綾子の交際報道が世間を騒がせている。4月11日にはニュースサイト「NEWSポストセブン」が2人のドライブデートを画像付きで報じ、二宮ファンからは悲鳴が続出する事態に。ネット上には「伊藤綾子が退社所した理由って、まさか結婚?」「“一般人”になった上でニノと結婚するつもりかよ」といった声があふれ、伊藤の退所を二宮との結婚に結びつけて考えるファンが多い。

 芸能界を去り、“一般人”としての道を選択した伊藤。二宮との結婚話が進んでいるかは不明だが、芸能界には“元タレントの一般人”が有名人と結婚したパターンは少なくない。

「2014年末に結婚した俳優・西島秀俊のお相手は、『16歳年下の会社員』と報道されましたが、実際は日産のコンパニオンガール“ミス・フェアレディ”を務めていた女性。容姿端麗なコンパニオンとして数々のPR活動をこなしていたが、撮影会を開くなど地下アイドルのような活動も展開していたとか。結婚発表後に、そのことが判明すると、ネット上で『西島さんには同世代の落ち着いた人と結婚してほしかった』といった声が続出しました」(同)

 ロンドンブーツ1号2号の田村淳の妻は、「一般女性のカナさん」としてテレビに登場していたが、モデルの経歴があることが明らかになっている。

「すでにモデル業から引退していたために“一般人”という扱いでしたが、『ASAYAN』(テレビ東京系)のモデルオーディションからデビューした経歴を持つ元芸能人。また、淳が不倫したら『一緒に反省する』といった発言や、完璧に淳に尽くすその姿勢がネット上で批判の的となり、『嘘くさい』『キャラ作ってる』などと叩かれ、番組で共演したクワバタオハラのくわばたりえが、『完璧すぎてこわい』『(淳が)ちょっとダマされてる感がある』と後々コメントしたほど。また、良家のお嬢さんである一般人としてテレビに出ている点についても『もう元芸能人ってバレてる』『そういう設定ね』とネットで指摘されました」(同)

 西島や田村のほかに、伊藤英明が交際4カ月で結婚した“一般女性”も、元タレントであることが後に報じられている。“一般人”とゴールインする男性有名人は意外にも多いが、そのお相手は、もともと芸能界とコネクションを持つ“半芸能”一般人と考えた方がよさそうだ。

台本なしの即興演出がリアルすぎ!? ラブコメディ『ドリンキング・バディーズ』DVDプレゼント

 サイ女読者の皆さん、『ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式』という映画をご存じでしょうか? 主要キャストには、2009年にイギリス「Maxim(マキシム)」誌の「セクシーな女性100人」で栄えある1位に輝いたオリヴィア・ワイルドや、『ピッチ・パーフェクト』シリーズに出演のアナ・ケンドリックらが出演しています。そんな人気俳優を迎えたロマンティックコメディの本作は、一体どのような内容となっているのでしょうか。

 ビール工場に勤務するケイトとルークは、男女の垣根を超えた大親友。ある日、2人はお互いの恋人を連れて休暇を過ごす計画を立て、ケイトの彼氏であるクリスの別荘へ行くことに。最初は和気あいあいと親睦を深め合いながら、楽しいダブルデートを楽しんでいたのだが、ケイトとルークはなぜかギクシャク。そしてそれをきっかけに、彼らの関係性は微妙に狂い始めていく……。

 本作は、2組のカップルが織り成すラブコメディ作品で、男女ならではの複雑な友情と恋愛模様を、それぞれの視点から楽しむことができます。また、本作の注目ポイントは、ほとんどのシーンが台本なしの即興演出で撮影されているということ! 台詞のやりとりや出演者たちの表情の変化が非常にリアルなので、現実のカップルたちをモニタリングしているような感覚になるはずです。

 今回は、映画『ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式』のDVDを3名の方にプレゼント。”男女の友情は成立するか”といったテーマで盛り上がった学生時代を思い出しながら見てみるのもいいかも? 皆さん奮ってご応募くださいね。お待ちしています!

※4月23日〆

ご応募はこちらから

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水原希子もついに「#MeToo」告発! 広告業界とカメラマンは戦々恐々か?

1804_mizuhara.jpg『水原希子フォトブック KIKO』(講談社)

ハリウッドの大物プロデューサーのセクハラ疑惑報道をきっかけに広がったセクハラ被害に声を上げる「#MeToo」の輪が、日本にも波及している。

 先日、モデルのKaoRiが写真家の“アラーキー”こと荒木経惟氏に被写体として尊重されなかったことをブログで告発したことを受け、今度は女優の水原希子が4月9日に更新したインスタグラムで、自身も性的被害にあったことを告白したのだ。

「水原は20代前半の頃にある企業の広告撮影で上半身裸になって手で胸を隠して撮影をする仕事があったといい、その時だけなぜか上層部の社員20人くらいがスタジオに来たので、裸だから撮影中は見られたくないと伝えたところ、写真を確認しなくてはならないからという理由で、結局大勢の男性に裸を見られる環境で撮影を強いられたのだとか。そして、『荒木さんあなたにとって女性とは一体何なんですか?』と名指しで批判しています」(芸能記者)

 また、2月に放送されたネット番組『必殺!バカリズム地獄』では、人気グラドルの葉加瀬マイが撮影現場のカメラマンによるセクハラ発言について激怒する一幕があった。

「葉加瀬はカメラマンから『マイちゃんは、どこが感じるのかな?』と言われたことをあげ、『グラビアの現場って、セクハラ発言バンバンですよ』と怒りを爆発させていました」(芸能ライター)

 これまでも、カメラマンによるセクハラ問題はたびたび漏れ伝わってきたものだった。グラビア関係者が言う。

「カメラマンSによる被害は特に有名です。雑誌の表紙撮影では被写体と2人きりになり、陰部に指を入れられて泣きながらスタジオから出てきた有名アイドルが大勢いたといいます。また、同じく大御所のKは“ハメ撮り風”に撮る企画で、ワインを片手にハメてしまい、大問題に発展したことも。このとき被写体の一人が性病を患っていたのですが、その子だけ一切撮影しなかったそうです」

 水原のSNSは多方面に拡散し話題を呼んでいるが、「Me Too(私も)」と声をあげる有名タレントがほかにも登場するのか。身に覚えのあるカメラマンや関係者たちは戦々恐々だろう。

年齢を隠す、ごまかすという「作法」が招く年齢差別

 新年度からNHKの『テレビでハングル講座』を見ることにした。NHKの語学番組は本当によくできているし、なによりも無料なので、たいへんありがたい。

 番組には、進行役のシン・ウィスと講師の女性、生徒役の大貫亜美(PUFFY)が出演する。

 大貫亜美は小学生の頃、父親の転勤にともない2年半ソウルで暮らしていたという。ハングルに少しだけ素養があるという点が、生徒役としてちょうどいいのだろう。

 初回放送(4月4日)でそのあたりを説明するくだりがあった。

シン「(韓国にいたのが)小学生のときっていうのは、まあ、5年くらい前?」
大貫「えっと、7年くらい前かな」
講師もふくめ三人で和気藹々。

  大貫亜美はプロフィールなどでも年齢を隠していない。「作法」に則った台本を読まされただけなのだろう。番組では中盤もう一度同様のやりとりがあり、ちょっとしつこかった。今後はいかに。

 言うまでもなく、こうした作法は女性の年齢が言及される際に多く見られる。これが年齢についての男女の二重基準である。

 私は20代の終わり頃、1、2歳年下の同僚男性から「オバサン」と呼ばれ、「は?」と反応したところ、「女の年は(男の)10歳増しだからね」と返され、まだそんなことを言う人がいるのかと驚いたことがある。

 そして、こういう人に「どうぞ」と手渡せる本があればいいなと思い、しばらくしてから『「オバサン」はなぜ嫌われるか』(集英社新書)という本を書いた。一見わかりづらいタイトルだが、「(揶揄的な)オバサン」という言葉を使うと嫌われますよ、という意味である。

 同書では、女性の年齢と男性の年齢に対する世間の考え方の違い、つまり年齢についての二重基準の実態を指摘し、なぜ二重基準が生じたのかについて考えた。また、「オジサン」よりもはるかに多義的な「オバサン」という言葉の意味、そして中高年女性に対する社会の視線などに言及した。女性の年齢を揶揄する男性に対しては「それは恥ずかしいことなんですよ」と、年齢を意識しすぎている女性に対しては「年齢は隠さない方がいいですよ」と伝えたかったのだ。

 もちろん、年齢についての二重基準は、時代とともに解消されてきてはいる。一例を挙げれば、1970年代まで多くの企業や団体に存在した「女子若年定年制」や、その後も2000年頃までは存在した「男女別定年制」も、今はなくなった。

 ちなみに「女子若年定年制」とは、おもに放送局のアナウンサーや観光関係の職種、つまり「女性の美貌」が重視された職種に見られた定年制度で、30歳を「定年」としているところが多かった。「男女別定年制」は「女子若年定年制」ほど顕著ではないが、女性の方が男性よりも10年から5年ほど早く退職しなければならないという制度である。

 現在、制度としての年齢差別は解消されつつあるが、社会の風潮としての二重基準はまだ残っている。これがある限り、女性たちはつねに男性以上に年齢を意識させられながら生きることになる。こうした風潮を解消するために、女性たち自身にできることは何かといえば、それは「年を隠さない」ということである。年を隠したりごまかしたりすることは、「女性の弱みは年齢である」という考え方に迎合することになり、二重基準を強化することになる。

  そもそも日本で暮らしていて年齢を隠し続けるということは、不可能である。不可能に挑み続けるということは、多大なストレスを生む。年をとることは恥ずかしいことでもなければ、いけないことでもないという当たり前のことを踏まえ、余計なストレスを抱えずに生きていくほうが賢明である。

Sexy Zone中島健人が『東大王&初耳学!』に登場! 4月15日(日)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

11:25~11:55 『男子ごはん』(テレビ東京) 国分太一

●V6

19:30~19:55 『みんなの手話』(NHK Eテレ) 三宅健

●嵐

12:45~13:15 『ニノさん』(日本テレビ系) 二宮和也
18:00~18:30 『相葉マナブ』(テレビ朝日系) 相葉雅紀

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Sexy Zone中島健人が『東大王&初耳学!』に登場! 4月15日(日)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

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※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

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18:00~18:30 『相葉マナブ』(テレビ朝日系) 相葉雅紀

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トンチキ世界観に高いスキル……Hey!Say!JUMPとこぶしファクトリーに重なる7つの共通点

 ジャニーズのファンと、ハロー!プロジェクトのファンを兼ねている人は、時々いる。「嵐ファンだったら、○○」「V6ファンなら……」などとハロー!プロジェクトのグループを勧めるブログなどもある。

 Hey!Say!JUMPの場合は、「メンバー同士がわちゃわちゃ仲良し+大人数のフォーメー ションダンス」という点から「アンジュルム」を、またエース・宮本佳林のプロ意識の高さが山田涼介と重ね合わせて語られることから「Juice=Juice」を推す意見をよく見かける。

 しかし、個人的には、JUMPファンに勧めたいのは断然「こぶしファクトリー」だ。以下に、Hey!Say!JUMPとこぶしファクトリーの共通点を挙げてみたい。

■寄せ集めメンバーのエリートグループで、風当たりが強かった

 ジャニーズJr.のトップにいた薮宏太や八乙女光などから、Jr.経験がほとんどなかった岡本圭人まで“寄せ集め”で作られたHey!Say!JUMP。Jr.ユニットが解体され、涙を飲んだJr.やファンもいた。下積みがあまりなく、若くしてデビューしたエリートグループということから、他グループやファンに冷ややかに見られることも多かった。

 一方、こぶしファクトリーは“研修生トップ”的な存在だった浜浦彩乃を中心に、つんくが手がける外部プロジェクトの「ナイスガールトレイニー」から、歌唱力の高い広瀬彩海と井上玲音を引き入れて作られた「寄せ集め」グループ。ユニット結成からデビューまでが非常に速いエリートで、しかも、広瀬は外部から来た存在でありながら「リーダー」に就任。グループ内にギクシャクした空気が流れた。

■猛プッシュ&華々しいデビュー

JUMPの場合は、デビューコンサートがいきなり東京ドーム。こぶしファクトリーも早々にツアーが組まれたり、『レコード大賞最優秀新人賞』を受賞したりと、順調すぎる滑り出しを見せる。

■事務所や社長の寵愛を受け、変な曲ばかり歌わされる

「あのファッショングラっと来て もうグラッチェグラッチェちぇけらうよ♪」(「『ありがとう』~世界のどこにいても~」)とか「家族、担任 おざなり Over♪」(「OVER」)とか、とてつもなくヘンテコな曲を歌ってきたJUMP。水太鼓や龍、綱渡りや空中ブランコ、犬と一緒に大縄跳びなどにもチャレンジし、摩訶不思議な世界を数年間にわたって表現してきた。

 一方、こぶしはメジャーデビュー曲が「ドスコイ!ケンキョにダイタン」。「相撲」である。3枚目のシングル「サンバ!こぶしジャネイロ」なんかも、ジャニーズ的なおかしなセンスの曲名だ。そして、「忍者」が主人公の舞台と映画に主演し、忍者ファッションで「エエジャナイカ ニンジャナイカ」という妙な歌を歌った。

 トークが不得手で、ガツガツしたところがあまりなく、おっとりした雰囲気のJUMPは、彼らの世代に引っ掛けて、他グループのファンから「ゆとり」と揶揄されてきた。

 一方、こぶしの現在のメンバーたちは天然度の高いタイプが多く、MCものんびり。「エース」の浜浦はラーメンばかり食べているし、グループのシンボル的存在の井上玲音は、美人なのに「すましていると思われること」に悩み、変顔の練習に余念がない。また、実力・人気ともに上昇中の野村みな美は、パフォーマンスがカッコいいのに、普段は超マイペースで、パンに夢中。

 和田桜子は恵まれた声質と、グループの緩衝材的な役割を持ち、しっかり者に見えるリーダー・広瀬は、重い性格ながらどこかヌケている。また、新曲が発表されるたびに毎回「これまでにない大人のJUMPを」「今までと違う大人っぽいこぶしファクトリーを」などと、お約束のフレーズで語るところも似ている。

■悲しい出来事が続き、どん底にあった

 JUMPの場合、一部メンバーの喫煙・活動休止(のちに脱退)や、マネジメントの管轄替えによる“干され”の危機、メンバーのスキャンダルなど、「いよいよ売れそう」という予感が漂っては、何度も予感が消えてきた。

 こぶしの場合、2016年11月発売のアルバムに収録された名曲「辛夷の花」で「売れそう!」感が漂っていた中、翌年、メンバー3人がスキャンダルなどで次々に脱退・卒業してしまう。

■重い話し合い&ちょっとズレてる工夫

 Sexy Zoneがデビューした後、『カミスン!』(TBS系)に出演したJUMPは、MC・中居正広に「後輩もできたことですし、頑張りましょうね」と真顔で説教されていた。自分たちでも不甲斐なさを感じていた彼らは、グループで何度も重い話し合いをしている。

 チケットの売れ行きが芳しくなかった13年の東京ドームコンサートでは、空席を無数の風船で埋めたり、機関車を走らせたりと、手作り感あふれるコンサートを演出。幼い工夫に、ファンは涙した。

 また、こぶしの場合、YouTubeチャンネル『ハロ!ステ』で、スタッフからスキャンダルの多さについて「デビューから応援して下さっていた沢山の方々の期待を裏切った」と公開説教されてしまう。「裏切った」のは、この5人じゃないのに。さらに、これからの方向性について、合宿で話し合ってもいる。

 ちなみに、レコ大最優秀新人賞を受賞したときの白い衣装は、バラされ、別の衣装にリメイクされてしまった。精一杯の工夫だったのだろう。でも、取っておけばよかったのに……。

■悲しい出来事を乗り越え、気づけばスキル集団になっている

 低迷期に、ひたすらダンスを揃えることにこだわり、技術を磨いたJUMP。今では9人が複雑なフォーメーションダンスを一糸乱れぬ美しい動きで見せたり、コンサートでは「無音ダンス」の群舞で圧倒してみせたりする。

 こぶしの場合、もともと歌のうまいメンバーが多かったが、3人脱退した今、奇跡的にも「5人全員が歌のうまいグループ」になった。ボイパやラップ、アカペラなどの練習もさせられ、「迷走か」とも思ったが、完成した曲は素晴らしい出来栄えである。実は、現時点で、ハロプロ内だけでなく、業界全体を見回しても「全員歌がうまいアイドルグループ」というのは、こぶしのほかにほとんどいない気がする。

 しかも、CD音源よりも生歌の方が断然うまく、テレビよりもコンサートやイベントで直に聞く方がさらにうまい。ちなみに、どん底にいたときのJUMPは、頼りなさの一方で、内に秘めた闘志と努力が少しずつ実を結び始め、今にもあふれ出しそうなエネルギーに満ちていた。そして、今ではジャニーズ事務所の稼ぎ頭の一角を担っている。

 同様に、いま苦境にあるこぶしは、当時の彼らを思い出させるような熱さ、キラキラ感を身にまとってきている。3月28日に発売された、こぶしの新曲「これからだ!/明日テンキになあれ」は、そんな彼女たちの物語にピタリと重なる曲。そう、まさしく「これからだ!」。
(田幸和歌子)