『孤独のグルメ』原作者・久住昌之が出演しなくなる? 第3話はメキシカン感めっきめき!

 深夜の飯テロ番組『孤独のグルメSeason7』(テレビ東京系)。テレビなどで不意に流れる食欲を刺激されてしまう食事シーンを「飯テロ」と呼ぶが、ハナからその「テロ」に襲われるとわかっているのに、自らチャンネルを合わせにいくというのもおかしな話だ。しかし我々は、そのテロを毎週楽しみにしてる。今回もメキシコの「テロリスト」が我々の胃袋に襲いかかります。第3話「東京都港区南麻布のチョリソのケソフンディードと鶏肉のピピアンベルデ」。

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■『真昼のセント酒』はせず、メキシコ料理

 

 商談で久しぶりに広尾を訪れた井之頭五郎(松重豊)は銭湯(広尾湯)を発見。

 どうしても同じ原作者(久住昌之)で同じ深夜枠で放送されていた『真昼のセント酒』という「昼間から営業さぼって銭湯&一杯」がコンセプトの作品を連想してしまい、まさか五郎も今回仕事をさぼって入浴か? と思われたが、「(銭湯は)なくしてはいけない文化だ……」と、ただ慈悲深い感想を述べ、商談先へ向かう。仏のような人だ。

 それでいて商談先のグローバルキッズスクールに入るなり「Wao! He is tall!」とインターナショナルな子どもたちに囲まれてしまう仏の五郎。スタッフ(豊田エリー)に「今日のランチはラザニア」だと言われ「Lasagna! Lasagna! Lasagna!」と軍人のように盛り上がる子どもたちを見て、いつもなら「腹が、減った」と食欲が湧くところを「アイム、ハングリー、トゥ!」とアレンジ、しかもまだ子どもらに贈るアンティークトイの商談中なのに「よし店を探そう!」と勇み足でスクールを飛び出しかけてしまうなど、今回もセルフパロディが目立った。

 見送る子どもたちに笑顔で手を振り、振り返るなり鬼の形相で飲食店を探しだす元・仏、現・鬼の五郎。この「振り向きざまの鬼の形相」も、第2話のバイキング中に披露しており、もはや持ちネタ。五郎風に言わせてもらえば「これ、好きだ」。

 ラザニアの刺激で天ぷら屋や蕎麦屋を素通りしたものの、イタリア料理ではなくたまたま見かけたメキシコ料理店(広尾の「サルシータ」)に「胃袋の直感に従い」入店するのがいかにも五郎らしい。

 しかし勢いで入ったもののメニューを見てもさっぱりわからない。

「ユカタン風」という文字を見て「九州の『博多ン』は好きだけど……」と戸惑い、「チョリソのケソフンディード」を読みながら「『ケソ』で『フン』?」と困惑、だが「ピピアンベルデ? にモレポブラーノ? さっぱりわからんが声に出して言いたい料理に思えてきた」と、前向きに楽しみだす。注文したのは5品。

・ソペス
・ユカタン風チキンとライムのスープ
・ズッキーニのプディン(Sサイズ)
・チョリソのケソフンディード
・メキシカンレモネード(炭酸あり)

 

■知られざる奥深きメニューの数々

 

 ソペスは、トルティーヤ生地を厚めに揚げたものの上に豆ペーストやサルサやチーズなどの具材が乗ったもので、五郎いわく「メキシカンおかずタルト」。店員(渡部豪太)に勧められたオリジナルのハバネロのホットソースをかけて、かぶりつく。

「割と平気、というかナイスアクセント!」

 ユカタン風スープには、アボカド、トマト、チップスなどが細かく刻んで煮込まれおり、ライムのおかげで「具沢山なのに味はすっきり」。「おちゃめなユカタン、きっと人気者だ」と勝手に擬人化して微笑む五郎タン。

「超のつくフワトロ」だというズッキーニのプディンは、刻んだズッキーニを卵やチーズ、生クリームで包んで焼き上げたもので、五郎いわく「ズッキーニ一本槍のメキシカン茶碗蒸し」。「ソンブレロ(メキシコのでかい帽子)被って叫びたいほど」美味いらしいが、ぜひ、広尾の中心・有栖川公園で愛を叫んでほしかった。

 溶けたチーズの中に刻んだチョリソが入ったチョリソのケソフンディードは「食べる前から美味さ当選確実」というのも納得。小ぶりのトルティーヤが付いてくるので、包んで食べる。「もろこし感が尋常じゃない」というトルティーヤはトウモロコシの粉で作った柔らかい餃子の皮みたいなもので、タコスの下に敷いてあるアレ。

「この手の巻き食いはタコスしか知らなかったけど、これもいいぞー!」と、新たな発見を喜ぶ五郎。「巻き食い」という、言いそうで言わない言葉を自然に編み出す。しかし、こういう軽作業をしながら食う時の五郎はいつも楽しそうだ。

 これに先ほどのハバネロソースをかけ「ハバネロ追加でメキシカン感めっきめき!」。今日イチのパワーワード。

■チョコレートを使った鶏料理は選ばれず

 

 ここで「鶏肉のピピアンベルデ」を追加注文。もう一つのメインの名物「鶏肉のモレポブラーノ」はソースにチョコレートを使っていることから「俺をどこへ連れて行こうっていうんだ」と悩みつつも選ばれなかったが、どんな味なのかとても気になる。ドラマと違って口に合わないものは遠慮なくがっかりする原作コミックスだったら、どんな顔をするのか。だが、実は甘党の五郎の口に合いそうだ。

 冷めてなお美味いというズッキーニのプディンの残りを平らげ、「死せる孔明、生ける仲達を走らす!」と、なぜか中米から三国志を引用する五郎。

 五郎の食事の感想は全て原作者・久住昌之の手直しが入ってるので、間違いなく久住の趣味。同氏原作の「蜀の軍師」(=諸葛亮孔明ら)をパロった『食の軍師』(日本文芸社)という食の戦略漫画もオススメです。

 鶏肉のピピアンベルデが到着。カボチャの種とグリーントマトを使ったソースで食べる鶏肉料理。

「食べたことない味だ、脳がこの味をどの棚に入れていいのか困ってる。困るけど……美味しい」

 初めて出会った味覚は舌が美味いと思っても、まだ脳の理解が追いつかない感じがあるが、まさにそうなのだろう。

 しかし次第に脳も活性化し、「俺の脳もソースの美味さにようやく追いついてきた」。

 周りの店内はテキーラを飲んだり、おしゃべりしたり、わいわい楽しんでるのに、そのセンターで一人黙ってカチャカチャと鶏肉の骨をだけを外し、最終決戦の準備を進める五郎。ここで今季からの戦闘用BGM「アイリッシュ・スプーン」のイントロがけたたましく鳴り響く。アイリッシュトラッドとメタルが混ざったような曲に乗せて、一気に流し込んだ。

 ハバネロソースをかけたピピアンベルデを「異文化の伝統と新しさが陽気に踊りまわってるような味だ」と評していたが、そんな曲だ。勢い余った五郎がメキシコ語で叫ぶ(心の中で)。

「アミーゴ アミーバ ウノ ドス トレス メヒコ バンザーイ!(=男女の友達、1、2、3、メキシコ万歳! ※筆者の直訳)」

 

■久住があのコーナーを辞めたがってる?

 

 そして久住が実際に店舗を訪れる「ふらっとQUSUMI」のコーナー。

 実は前回の放送の少し前に、久住は自身のTwitterでこのコーナーの出演を迷っている旨の書き込みをしていた。揶揄するのだけが目的のアカウントからの心無い書き込みがきっかけなのだが、その直後「最後のコーナーいらないような気がずっとしてる」「ボクの仕事は原作と音楽と五郎台詞直しだけで十分」「いい歳して出たがりみたいで、いつも居心地が悪かったんだ」と本音を吐露した。

 しかし、以前も書いたが、このコーナーをむしろメインに考えている視聴者もいるくらいで、「やめないでほしい」という書き込みが殺到、久住は反響に驚きながらも「よく考えてみます」と結論を保留している。

 もともとメインストリームで目立って何かをすることに抵抗がある人だと思うので、特に近年のブーム気味のヒットで、出演するたびに一部でやんや言われたり、あげつらって見られることに疲弊していたのかもしれない。

 しかし今回も久住はメキシコビール(ライム添え)を「ライムジュースかな?」と、恒例の酒じゃない物に例えて飲む特技を披露し、サボテンのサラダやタコスを流し込んだ。

 筆者の久住のイメージは、いまだ、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)の「東京トワイライトゾーン」というコーナーで、タモリやカメラマンの滝本淳助(みうらじゅんのバンド「大島渚」のドラマー)と一緒に、街角の気になる建造物(2階にドアがあるが階段がないとかどうしようもないやつ)などを見て、くだらない妄想を繰り広げる貧相な人というイメージ(失礼)で、今の成功者のような扱いに馴染めないのだが、おそらく当人が一番馴染めていないのかもしれない。

 ドラマとは違った雰囲気のあのコーナー、ドラマパートとセットで見て補完し合うものだと思うので、ぜひマイペースに続けていただきたい。
(文=柿田太郎)

池松壮亮の役者バカぶりがさらに激しさを増す!! 美人OLと現実逃避の旅『宮本から君へ』第3話

 社会のルールを守ることは大人の常識ですが、ルールに縛られすぎていては生きていくことが面白くも何ともありません。退屈な社会のルールなら平然と破ってしまう男、それが宮本浩です。新井英樹原作コミックのTVドラマ化『宮本から君へ』(テレビ東京系)を観ていると、裸になった池松壮亮がサウナ風呂のロウリュのような熱風をテレビの中からこちらに向けて吹き込んできます。テレビを観ているだけなのに、視聴者の心は汗だくです。池松演じる宮本の熱さがますますヒートアップした『宮本から君へ』第3話を振り返りましょう。

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 都内の弱小文具メーカーに勤める宮本浩(池松壮亮)は仕事や生きることに価値を見出すことができずに悩んでいます。大手自動車メーカーの受付嬢である甲田美沙子(華村あすか)と朝の通勤電車で会話を交わすことだけが唯一の楽しみです。美沙子に会うために、毎日出社しているようなものでした。社会人になって初めての秋。24歳になった宮本は美沙子からマフラーをプレゼントされます。美沙子ともっと深い仲になりたいと願う一方、今のお友達づきあいも壊したくありません。恋に仕事に、宮本は宙ぶらりんな状態でした。

 11月の終わりの金曜日、いつになく美沙子が駅に姿を見せません。そろそろ電車に乗らないと会社に遅刻してしまうなというタイミングで、ようやく美沙子は現われました。でも、いつもとちょっと様子が違います。宮本の手を握って「どこか行きませんか、会社をサボって。海とか……」。美沙子がどこまで本気なのか、冗談を言っているだけなのか、宮本は女心を計りかねてしまいます。

 電車の発車メロディが流れ、意を決した宮本は美沙子と共に会社とは反対方向へ向かう電車に乗り換えるのでした。社会人1年生として仕事のルールを学ぶことに明け暮れていた毎日が、美沙子と会社をサボったことで刺激的でロマンティックな、非日常的な世界へと変貌していきます。

 原作コミックが連載されたのは1990年代前半。サラリーマンたちはバブルの世を謳歌していましたが、まだ当時はケータイ電話が一般には普及していませんでした。ある意味、その頃のサラリーマンは会社からも恋人からも首輪を繋がれていない時代でもあったわけです。時代設定は明確にされていないTVドラマ版『宮本から君へ』ですが、宮本も美沙子もケータイ電話は持っていないようです。会社に「急にお腹が痛くなりました」「身内に不幸があったので」などバレバレな嘘電話をすることなく、2人は外房あたりの海へと繰り出していきます。

 ガラガラの電車の中、美沙子と2人っきりという駆け落ち気分を宮本は味わい、見知らぬ駅で買った駅弁を半分っこします。美沙子から「あーん」してもらい、宮本はサイコーの浮かれ具合です。これが政治家や官僚なら「ハニートラップかな?」と疑わなくてはいけませんが、小さな文具メーカーの平社員である宮本は、浮かれたい放題に浮かれるのでした。まだ何者にもなれずにいる宮本は、その分だけとても自由な生き物です。

 駅弁で食欲を満たした後は、浜辺に出て海を眺める宮本と美沙子でした。平日の海には2人以外に誰も人影がありません。流木に腰掛けた宮本は、隣にいる美沙子の肩を抱き寄せようとしますが、誤って美沙子の頭を叩いてしまいます。「なんで叩くんですか!?」とちょっと怒った美沙子がサイコーにかわいく思えてきます。「肩を、肩を(抱くつもりがね)……」と言いよどむ宮本の言葉尻を美沙子は繋いで「肩を、ちょっと貸してくださいね」としなだれ掛かります。ついに宮本は惚れた女を手中に収める瞬間を迎えたのです。

 

■華村あすかのたどたどしさが男心をくすぐる!?

 

 美沙子が会社をサボって海を見たがったのには、明確な理由がありました。残念ながら、宮本とデートがしたかったわけではありません。昨晩、交際していた彼と別れ、思いっきり泣くために海を訪れたのでした。宮本はそれに付き合わされていたのです。美沙子からそのことを知らされた宮本は、座っていた流木からまるでワイヤーで引っ張られたかのように後方へビョ~ンと跳び退きます。後ろ跳び世界選手権があれば、確実にメダルを獲得したことでしょう。ここからの宮本は尋常ではない行動に移ります。いよいよ、アブノーマルパーソン・宮本の本領発揮です。

 おもむろにスーツを脱ぎ出した宮本は、パンツ一丁になります。「付き合っている人がいたこと、隠すつもりはなかったんです」と謝る美沙子を浜辺に残し、波が高い海へ狂ったように駆け出す宮本。どうやら失恋で気落ちしている美沙子の心のスキに付け込んで、エロい関係になろうとしていた自分自身が許せないようです。会社はズル休みしたくせに、自分の頭の中にある恋愛哲学には厳格な宮本でした。「甲田美沙子がフツーの奴に捨てられちゃダメだろ!」「泣くなら、ひとりで泣け!!」と波にさらわれながら、ズブ濡れになった宮本は叫び続けます。宮本の叫び声は波の音に掻き消され、半分も美沙子の耳には届きません。美沙子は宮本の言動に励まされたというより、むしろあっけにとられています。きっと美沙子は「男はみんなバカだ」と痛感したに違いありません。

 季節はずれの海で寒中水泳に励んだその夜、宮本は同期入社の田島(柄本時生)のアパートを訪ねました。会社をサボった宮本のために、田島は2人分のナポリタンを作ってやります。「人間ひとり、大した意味もっとらんて。つまらん意地を張っとったら後悔するぜ」と助言する田島に向かって、宮本は「でも人間に意味なし、なんて思ってないだろう?」と聞き返すのでした。「それ、本気で聞いとる?」と答えるときの田島、いや柄本時生の人生を半分達観したような表情がすごくいいんですよ。

 週明けの月曜、出社した宮本は無断欠席したことで岡崎部長(古舘寛治)から小言を言われますが、小田課長(星田英利)や田島がフォローしてくれたお陰で思いのほかあっさりと解放されました。こんなことで激怒していては、新入社員がいなくなってしまうからでしょうか。宮本が勤める文具メーカーは、良くも悪くも緊張感というものがありません。でも、美沙子と一緒にズル休みしたことで、2人の心の距離は確実に縮まりました。終業後も美沙子と待ち合わせて、アフターファイブを楽しむようになります。あの日以来、美沙子は髪型を変え、香水も変えました。「(彼と別れて)ひと月も経っていないのに、薄情でしょう?」と笑いながら宮本と夜の街をデートする美沙子。気が付けば、東京はもう初冬。夜風に震える美沙子のために、宮本は彼女からプレゼントされたマフラーを手渡します。宮本の体温をマフラーごしに感じる美沙子でした。

 美沙子が「東京でいちばん好きな場所」という神宮外苑のベンチに腰掛ける2人。短い沈黙の後、宮本は「甲田さん、本気で好きになるよ」と低い声で囁き、美沙子と唇を重ねます。友達の関係から初キスまでずいぶん回り道しましたが、会社を1日ズル休みした収穫がようやく実ったのです。

 宮本の憧れのヒロイン・甲田美沙子を演じる華村あすかは、本作がデビュー作となる山形出身19歳の新人女優です。まだお芝居はうまくありませんが、たどたどしい感じが逆に「守ってあげたい!」という男心をくすぐるタイプのようです。所属事務所はかつて石田ゆり子・ひかり姉妹らが活躍したボックスコーポレーション。先輩女優たちと同様に小悪魔的な魅力をこれから発揮していくことでしょう。それにしても、美沙子に振り回される宮本に徹底的になりきる池松壮亮の熱いこと熱いこと。番組エンディングに流れたメイキング映像を見ると、本当に波に呑まれて海難事故になるギリギリまで芝居を続けています。ハードな撮影続きで「何回か記憶が飛んだ」そうです。原作で描かれた宮本の熱さに真っ正面からぶつかっていく池松の役者バカぶりは、一体どこまでエスカレートしていくのか。宮本&池松のクレージーさにますます拍車が掛かる第4話も楽しみです。
(文=長野辰次)

閉鎖されてもまだ続く……『漫画村』『漫画タウン』に続く“新サイト”が登場していた

「もう、黙ってはいられない!」

 閉鎖されてはリニューアルオープンを繰り返す海賊版サイトに、無数の有志による監視の目が強まっている。

 海賊版漫画サイト『漫画村』が閉鎖されたのもつかの間、その後継を称する『漫画タウン』が登場。公式を自称するTwitterアカウントは「もう出来上がったコンテンツにお金を払う時代じゃないんだよ。漫画だけを叩くのはおかしいんだよ」などと、煽りを繰り返し、権利者のさらなる怒りを買った。

 もともと、炎上でアクセスを増やす意図があったのか、常に煽りを繰り返していた『漫画村』であったが、旗色が悪いと感じたのか、現在『漫画タウン』もアクセスはできなくなっている。

 いたちごっこが続き、政府の求めるブロッキングなど効果がないことがわかっている海賊版対策。だが、監視の目は確実に強まっている。

 そうした中、追い詰められた『漫画村』が、最後の一稼ぎを目論んでいるのではないかというサイトが発見された。『同人マーケット』なるサイトがそれだ。

 このサイト、あたかも同人販売サイトを装いながら、これまで類似の海賊版サイト「ドロップブックス」などにアップロードされていたものと同様のデータを、クレジットカード決済で販売しているのだ。要するに、ネットの海賊版サイトから引っ張ってきたデータで商売をするという、トンデモサイトなのだ。

「この間、海賊版サイトに広告が表示されていた広告主に対する非難が強まりました。これで収入源を失ったことから、なりふりかまわず、最後の一稼ぎを狙っているのではないでしょうか」(IT関係者)

 あたかも、真面目な商売を装うこのサイト。規約について記されたページを見ていくと……。

「ユーザーと当サービスとの間で、訴訟の必要が生じた場合、当運営所在国(オランダ)の法に準拠し、当運営所在地を管轄する裁判所をユーザーと当サービスの専属的合意管轄裁判所とします」

 と、いう記述が。

 煽りはやめながらも、まだまだ犯罪行為を続ける意志を感じる。いずれ正体が明らかになった時、『漫画村』にはどんな正義の鉄槌が振り下ろされるのか。
(文=昼間たかし)

【求人】「月刊サイゾー」編集アシスタント募集

株式会社サイゾーでは現在、「月刊サイゾー」編集部の体制強化を図るため、スタッフを募集しております。「月刊サイゾー」の編集作業において発生する編集のほか、ウェブメディア関連の編集などが主な業務となります。
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メールアドレス:recruit.management@cyzo.com

ふるってのご応募、お待ちしております!

無期限謹慎となったTOKIO“山口達也メンバー”の生きる道とは?

yamaguchitatsuya_syazai――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎いざ島へ
 山口達也メンバー。この呼称が聞けるのは、日本赤軍とジャニーズだけ。

 もう元の鞘に収まるのは難しくなってしまった山口メンバーであるが。例の島があるじゃないか。あそこに移住して、黙って仕事を続ければいい。炉を作り、魚を釣り、海藻を取って干物作って。今までと何も変わることなく。ただ、テレビに映らないだけで。

 ほかの4人が島に撮影に来た際に、嵐の後に堆積した漂着物がなくなっていたら、島の奥を見つめて「ありがとな……」と呟く。それでよし。みなまで言うな。そんな日々を積み上げていくしか、今はない。ごんぎつねか。

◎同じ穴のムジナ
  福田淳一前事務次官も、退職金が払われるかどうか決まるまで、「福田メンバー」って呼んどいたらいいんじゃないか。TOKIO・山口の件で、なんだか一気にうやむやになってラッキーみたいに思ってるんだろうが。同じ類だぞ、忘れてねぇぞの楔を打ち込むためにも。

 名前にメンバーを付けて呼ぶ。新たな社会的制裁の形が、今ここに構築された。

◎年貢の納め時?
 ZOZO社長と剛力彩芽、熱愛発覚。所属事務所のゴリ押しも全く実らず暖簾に腕押しに終わり、完全なる不良債権と化した彼女。しかし、急にお役御免で放り出すわけにもいかず、終身雇用の負担が重苦しくのしかかってきていたところであった。

 本当に、よくぞ拾って下さいました。子だくさんの大富豪とウチのタレントの合口がいいのは、菊川怜で証明済みですから。ええ、ええ、喜んで熨斗つけてお渡し致しますので。申し訳ありませんが、返品はお断りしております。交換はできます。オスカープロモーション一同。うそ。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

『あなたには帰る家がある』木村多江の演技が主演・中谷美紀を喰う!? “不倫を楽しむ”姿が怖すぎる! 

 中谷美紀主演のドラマ『あなたには帰る家がある』の第2話が4月20日に放送され、平均視聴率8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.2ポイントダウンしてしまいました。

 同時間帯に日本テレビでは、2017年邦画興行収入ランキング第1位を獲得した映画『名探偵コナン から紅の恋歌』が放送されており、それを考慮すると、この視聴率は良かったのかもしれません。

 では、今回もあらすじから振り返ってみましょう!

(これまでのレビューはこちらから)

■不審な行動をとる秀明に浮気を疑い始める真弓……

 妻である佐藤真弓(中谷美紀)との13回目の結婚記念日に、顧客である茄子田太郎(ユースケ・サンタマリア)の妻・綾子(木村多江)とホテルで一線を越えてしまった秀明(玉木宏)。真弓は、遅く帰ってくるなり、よそよそしい秀明の様子に疑いを持ち、友人で同僚の由紀(笛木裕子)に相談したところ、「絶対に浮気している」と断言され、不安になってしまう。

 一方、秀明は行きつけのカレーショップで綾子との情事を思い返し、マスターの圭介(駿河太郎)から「今ならまだ引き返せる。忘れろ!」と忠告される。

 秀明が家に帰ると、真弓はウェブサイトで見つけた「夫にする浮気チェックリスト」をさっそく試してみた。すると、ところどころ当たっている節があり、さらに不安に……。しかし、次の日の夜に秀明から久しぶりの夫婦水入らずのデートを提案され、真弓は嬉しさからその不安も吹っ飛ぶ。

 デート当日、真弓との待ち合わせ場所に行こうとする秀明のもとに、綾子から「すぐに相談したいことがあって、来てほしい」との電話がかかってくる。動揺する秀明は真弓とのデートに向かうも「仕事で戻らないといけない」と言い残し、その場を去っていってしまった。

 すぐさま、綾子に指定された喫茶店に向かった秀明。だが実は、太郎が呼べと綾子に命令し、設計図に文句を付けるために呼び出しただけだった。家に帰ると真弓はカンカンに怒っており険悪なムードに。娘の麗奈(桜井ひより)からも「ママの気持ちも考えて!」と注意されてしまう。

 数日後、麗奈の中学生になって初めての陸上大会が行われ、ひとり娘を応援する真弓。すると、そこに「仕事で行けない」と言っていた秀明が現れた。「これからはちゃんとする」との秀明の言葉を聞いて、今までのことを忘れようとする真弓。しかし、家に帰り送られてきた秀明のクレジットカード明細を見て愕然。そこにはホテル代金が書かれており、再び浮気を疑い始めるのだった、というのが第2話でした。

■コミカル演出が逆にスリリングさを引き立たせる!

 前回に引き続き「不倫」という重い題材を扱う分、コミカルな演出が多めでとても見やすいのが同ドラマ。上戸彩主演の不倫ドラマ『昼顔』(フジテレビ系)とは、違ったスリリングな展開が大人の女性の心を鷲掴みしてくれます。

 第2話で言うと、特に真弓が秀明の浮気を疑うも、秀明の「ちゃんとするから」との一言に「まあ、いっか!」と思ってしまうところが、なんとも滑稽で面白い。その後、夫のクレジットカード明細を見て愕然とするという描写が引き立ち、「え~、どうなるの~! 気になる~」という気持ちにさせてくれます。

 しかし、そのコミカル演出が逆に怖さを引き立てる部分も。冒頭で必ず、真弓が優しい口調で秀明の裏切りの行動を説明するというところや、いつも前向きで元気な真弓だからこそ、今後浮気を知って、どういった復讐をするのかと考えると、ゾクゾクとさせてくれます。

 原作では、現実では笑えないようなとんでもないシリアスな展開が待ち構えているのですが、このコミカル演出のおかげで、よりいっそう楽しめそう。

 また、秀明の頭の中が単純すぎて面白い。“浮気相手を思い出して上の空”“浮気相手からの電話にワクワクする”などの「クズ夫」描写に笑ってしまいます。男性からは「夫をバカにしている」「夫はそんなんじゃない!」と怒られそうですが、女性の視点は鋭い。「残念ですが、そういう風に見えているんですよ」とだけ言っておきます(笑)。

■「前科あり!?」と疑いたくなる木村多江の演技に脱帽!

 第2話でもやはり、秀明の不倫相手・綾子役の木村多江の演技は素晴らしかったです。この役のために生まれてきたのかと思うくらいばっちりハマっています。

 真弓目線で見ると、夫の浮気相手ですから嫌いになりそうですが、偏屈な性格の太郎に従って生きている嫁というだけで、かわいそう過ぎて……(涙)。ううっ、嫌いになれない!

 ただ、第2話を見て思ってしまったことは、「綾子よ、もしかして不倫、初めてではないな!?」ということ。まるで経験者のように危険な情事を楽しんでいるように見えたのです。極めつきは第2話最後の「たまにでいいの……。だから、奥さんと呼ばないで。名前で呼んで」という綾子が秀明に向けて言うセリフ。あの幸薄顔でこんなこと言われたら、“ドキッ”としてしまうのも無理はない。ハマってしまう男性の気持ちもわかります。

 原作では綾子のとんでもない秘密についても触れているのですが、その部分を木村がどのように演じきるのか。期待できそうです。

■目を引く小ネタ演出が面白い!

 前回のレビューの際には、触れなかったのですが、同ドラマには小ネタ的な演出が入っています。第1話では、13日の結婚記念日に秀明が綾子とホテルに行くのですが、そのホテルの部屋番号が「1313」。さらに、この部屋のカードキーを秀明が落とすという演出で、視聴者側の不安をますます掻き立ててくれました。

 そして今回は、「笑い」の小ネタが。浮気を疑いだした真弓は、ネットで浮気している夫の行為について調べるのですが、アクセスした先というのが、読売新聞社が運営するウェブサイト「発言小町」。実際このウェブサイトを覗くと、主婦からの質問がたくさん。主婦の強い味方なのでしょう。ネットでも「おお、『発言小町』が登場した(笑)」という主婦からの声が上がっており、笑いを引き出していたようです。

 今後もこういった小ネタ的演出がたくさん出てくるかと思うので、注目してみるのもいいかもしれません。

 以上、第2話のレビューでした。

 第3話は、佐藤家と茄子田家が合同バーベキュー! 秀明や真弓は太郎と仕事上で面識がありますが、真弓と綾子は初対面。その上、真弓は綾子が秀明の浮気相手とは知らず……。さあ、どんな展開になるのでしょうか! 放送をお楽しみに。

(文=どらまっ子KOROちゃん)

山口達也の謹慎期間はどのくらいの長さになるか

 TOKIOの山口達也(46)が強制わいせつ事件を起こし書類送検された事件で、芸能活動を無期限謹慎することになった。自宅マンションで女子高生に飲酒を勧め、無理矢理キスするなどした容疑で、本人はこれを認め謝罪。被害者とは和解しているものの、まだ検察の取り調べはこれからであり、4月26日に開いた謝罪会見では記者の質問に「今は話せない」とする点も多かった。

 山口達也は会見で涙ぐみ言葉に詰まりながら質疑応答をしたが、今後について聞かれると、「待っていてくれる席があるなら、またTOKIOとしてやっていけたら」「ファンがいる限り、山口達也で、そして、TOKIOでありたいなという気がしています」とも述べた。

 まず「無期限謹慎とありますが今後は?」という質問には、こう答えている。

山口<謹慎が開けるというところまで、今そこまで考えは至っておりません。それは私が決めることではなくて、やっぱり被害者の女性、そのご友人、そのご家族の心が穏やかになって、以前のような生活ができることを願い、一番に。>

そしてTOKIOメンバーにどういう想いでいるかと問われると、長い沈黙を経て次のように言葉を絞り出した。

山口<一言で言えないですが…………城嶋茂、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也というメンバーで23年間同じ方向を向いて走っておりました。もう人生の半分彼らと一緒に戦ってきて、助けて助けられてTOKIOはここまで来ました。
しかし今回私のこういう身勝手な件で彼らがどれだけ辛い思いをしているか、今彼らがどういう想いで過ごしているかを考えると、どうしていいかわからないですけど………
彼らがいて私がいるので、甘い考えかもしませんが、怒ってくれるのも彼らしかいない歳にもなったので、彼らを信じて、もし、待っていてくれる席があるなら、またTOKIOとしてやっていけたらなって……本当にすみません。>

また、最後にファンに向けてのメッセージを求められた際も、謝罪とともに「TOKIOでありたい」と述べた。

山口<それでも支えてくれる人がいるかもしれないし、それこそ、怒鳴りつけてくれてもかまわないし、いまファンの人、この会見を見ているすべての人がいろいろな感情でわたしのことを見ていると思いますけれども………
これから……どうしていくっていうのは、わたしには言う権利はないですけれども、あの………
ファンがいる限り、山口達也で、そしてTOKIOでありたいなという気がしています>

 山口達也がTOKIOというグループにひとかたならぬ想いを持っていることは、ファンのみならずとも彼の出演番組を見ていた視聴者なら容易に想像できるだろう。しかしだからこそ、TOKIOというグループそのものを崩壊させるような非常識な行動を取ってはならなかった。そして、被害者への謝罪を繰り返し、1人の児童をどれだけ傷つけたかを思い知ったと発言しつつも、まだ検察の取調べが始まってもいない現段階で、将来的な復帰を口にするのは早すぎるだろう。

 国分太一(43)は、4月27日放送の『ビビット』(TBS系)で、会見後の山口達也と面会したことを話した。スケジュールの都合上、面会できたのはリーダーの城島茂(47)と国分だけだったが、山口は憔悴しきった様子で二人に謝罪したという。

 そうした山口の状態を説明したうえで、国分は「TOKIOにまだ席があるのであれば、戻りたい」といった山口のコメントを、「そのコメントに関しましては、23年間、一緒に走ってきたからこそ、そんな甘えた言葉は、山口からは聞きたくなかったです」と厳しく批判。「それよりも、被害に遭った人、そしてその家族が、普段の生活に戻れる、そこに関してもっともっと語って欲しかった。率直にそう思っています」と、会見で被害者への配慮が足りなかったことにも言及した。

復帰の見通しは現時点でまったく立たない。
 すでに山口の復帰について、想像をはたからせた記事を掲載するメディアも出ている。スポーツ報知は、<ジャニーズ事務所は山口達也に「無期限謹慎」という重い処分を下した。同事務所は過去にも何度か不祥事を起こしたタレントを処分したことがあるが、無期限謹慎は異例><ジャニーズでは過去、活動自粛となったタレントが復帰する場合、期間は半年に満たない数か月程度。また、無期限謹慎処分が下された例は未成年タレントの喫煙、飲酒などがある。いずれも1年以上の謹慎の後にグループ脱退や事務所を退社することになった。山口の場合、そこまで展開することは考えにくいが、やはり早期復帰は難しい。半年間を超える長期間に及ぶと見られる>と予想した。

 しかし半年や一年そこらの謹慎での復帰は、ありえないだろう。すでに示談は成立し被害者側は被害届を取り下げられているが、強制わいせつ罪は起訴されれば6月以上10年以下の懲役刑となる重い罪で、告訴がなくても起訴される非親告罪だ。また、たとえ不起訴になったとしても、山口が無罪・冤罪というわけではない。

 例にあげることが出来るのは、2006年に極楽とんぼ山本圭壱(50)が、未成年の女子児童に酒を飲ませ性行為に及んだ事件だ。山本は参加する社会人野球チームの遠征で北海道を訪れた際に知り合った女子児童を、宿泊していたホテルの部屋に呼び飲酒させ性的暴行に及んだとして、少女が被害届を警察署に提出。山本は強姦容疑で書類送検され、所属していた吉本興業は専属マネジメント契約を解除した。この件も示談が成立しており、被害者側が告訴を取り下げて不起訴処分となったが、これも無罪・冤罪と同じではなく、被害者の傷がなかったことになるわけではない。

 12年が経過する今もなお、山本圭壱が事件前のようにテレビに登場することはほぼない。山本圭壱の場合は、清潔感など売り物にしていない、非常識なキャラクター性のお笑い芸人という立場だった。それでも、なのか、だからこそ、なのか、ネットテレビならばともかく、今の地上波テレビ業界で彼を必要とする側面はないのだ。

 他方、山口達也のケースはどうか。清潔感、信頼性、安心感……タレントとして売りにしていたもののすべてが、この事件を起こしたことで崩れた。二度とこれまでのような地上波テレビ出演は出来ない、と考えてもおかしくはない。少なくともこの先のまったく展望は見えないし、まだ捜査段階にあり被害者のいる事件である以上、現時点で見通そうとしてはいけないのではないだろうか。

Kis-My-Ft2が『COUNT DOWN TV』に登場! 4月28日(土)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。
※有料放送の視聴方法等については公式サイトをご確認ください。

●TOKIO

6:00~ 8:00 『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日ほか) 城島茂
24:50~25:15 『二軒目どうする?』(テレビ東京) 松岡昌宏

●KinKi Kids

11:21~11:50 『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ)

●V6

21:00~21:54 『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系) 井ノ原快彦

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韓国・北朝鮮の南北融和ムードで、マニア垂涎のお宝「ミサイル切手」に要注目!?

 歴史的な南北首脳会談の開催で、朝鮮半島は融和ムードに包まれている。すでに核実験とミサイル発射実験の凍結を表明した金正恩朝鮮労働党委員長が、米国のトランプ大統領との首脳会談で、核・ミサイル放棄に言及する可能性も出てきた。

 現時点ではどこまで本気なのかは怪しいが、表向きのポーズとしてなんらかの“歴史的”な行動に出る可能性もある。そんな中、コレクターの間では、北朝鮮が発行した核・ミサイルを誇示する「不謹慎グッズ」の確保を急ぐ動きが出ている。

 北朝鮮は2017年に、16回のミサイル発射実験を実施。火星12型、同14型、同15型と北極星2号を打ち上げた。このうち、米国まで届くと主張する大陸間弾道ミサイル、火星14型、同15型の発射成功は思わぬところでお祭り騒ぎとなった。

 世界の切手コレクターという東京都内の50代後半男性は、異常なペースで発売された“不謹慎切手”の乱発を振り返る。

「昨年はミサイル高度、飛距離がデザインに入ったものや、金正恩党委員長が命令書にサインするシーンなど、ミサイル関連の切手が10種以上も発行された。全世界でニュースとなっただけに、日本人の立場としては不謹慎な話だが、需要はあったのではないか?」

 北朝鮮の郵政当局は、試験発射から1~2カ月以内という猛スピードで発行し、「付加価値を付けるためにA4判の台紙に挟み込み、日本円に換算して1,000円ぐらいで外国の切手商に売っていた」(前出の切手コレクター)。

 昨年末に出た「国家核武力完成の歴史的大業の実現」シリーズは、火星15型の発射指揮所で笑う金正恩党委員長をデザインに採用。「北朝鮮人民にとって限りなく使いにくいデザインがアツい」(同)という。

 一方、米朝会談で正恩氏が核・ミサイル廃棄に前向きな姿勢を見せた場合、米国に届くミサイルの切手を発禁にして、核・ミサイル放棄をアピールする可能性があるという。コレクターによると、過去にも粛正された幹部が映り込んだ切手がカタログの中から消え去った例があり、仮に発禁となった場合は、オークションサイトで価格が上がる可能性がある。このため入手を急ぐコレクターが出始めているという。

 また、韓国北部を中心に風船やドローンを使ってバラまかれた北朝鮮のビラも、このところ発見数が激減している。

 民間の北朝鮮研究専門家は「宣伝ビラも『伝単』といって集めているマニアがいる。切手よりも入手が難しいので値段が高い。平昌冬季五輪の期間ぐらいまで、韓国のハイキングコースにいくらでも落ちていたようだが、今はめっきりなくなった」。この研究者はインスタグラムやツイッターに韓国人が「北のビラを拾った」と画像をアップするのを注視しているといい、見かけなくなったことについては「ようやく北の当局が宣伝ビラのばらまきは単なる迷惑行為に過ぎなかったと理解した可能性が高い」としている。

 激動する朝鮮半島情勢は、政治家だけでなくマニアも大忙しといったところか?