Hey!Say!JUMP伊野尾慧、約10年ぶりに日生劇場を訪問! 思い出の場所に「懐かしい!」と大喜び

 Hey!Say!JUMP伊野尾慧が木曜レギュラーとして出演している情報番組『めざましテレビ』(フジテレビ系)内のコーナー「イノ調」。4月12日の放送では、東京・日比谷にある歴史ある建物を調査した。

 今年3月末にオープンした「ミッドタウン日比谷」で盛り上がる日比谷にある、古き良き建物を調査した伊野尾は、まず最初に「帝国ホテル」を訪問。何度か建て替えられ、現在は3代目の建物となっているが、帝国ホテルの中に入ると古き良き時代の内装が残されていた。そんな様子にうっとりしていた伊野尾は、「なんで建て替えしちゃったんですかね……」と悲しそうな表情を浮かべていたのだった。

 そんな伊野尾は、今でもジャニーズアイドル出演の舞台がよく行われている「日生劇場」を訪れる。この建物が1963年に建てられ、55年間変わらぬ姿を保っていると聞き、伊野尾は「(ジャニーズ)Jr.のころ先輩の舞台とか出演したことありますけど、その当時、そんな歴史ある建物って知らず出演してました」としみじみ。そんな思い出深い建物を案内してもらい「懐かしい!」と喜びながら、独特なデザインの天井を見上げ「『なんだこの天井は?』って当時も思ってました」と感慨深そうにつぶやいていた。

 この日生劇場は、建築家の村野藤吾がデザインしたこだわりの内装で、真珠貝をプレスして1枚1枚貼り付けた天井や、ガラスタイルをわざとデコボコに取り付けた吸音設備が特徴。伊野尾はこの内装を見て「めちゃくちゃ面白いですね!」と興奮気味でコメント。さらに「日常生活の中で舞台を見に行くって、ひとつの“特別な体験”じゃないですか。『違う世界に入ったんだぞ』と潜在的に感じられる劇場ということですよね」と、舞台に立ったことがある伊野尾ならではの着眼点でコメントを残していた。

 さらに伊野尾はスタジオにて、自身が2006年に日生劇場で上演された、タッキー&翼・滝沢秀明主演の『One! -the history of Tackey-』という舞台に出演していたと明かす。スタッフが当時の伊野尾の姿を映像から探そうとしたらしいが、出演機会が少なすぎたためか、残念ながら見つからなかったそう。そんな伊野尾がいまやレギュラー番組を何本も持っていると思うと、ファンにとっては感慨深いものがあるだろう。

 ネット上では「日生劇場のコンセプトを汲み取って、『なぜそのような設計をしたのか』を語れる伊野尾くん、めちゃくちゃカッコイイ!」「目の付け所も、見てる人にわかりやすく伝えてくれる所も、伊野尾くんの頭の良さが出てて感動しちゃう」「舞台を見に行くこと、その空間を意識すること、そこに着目できるのは舞台に立ったことがある伊野尾くんだからだよね」と、ファンからは絶賛の声が多数見受けられた。

 古き良き建築を訪ね、終始目を輝かせていた伊野尾。思い出の日生劇場を訪れることもでき、満足なレポートとなったことだろう。

Hey!Say!JUMP伊野尾慧、約10年ぶりに日生劇場を訪問! 思い出の場所に「懐かしい!」と大喜び

 Hey!Say!JUMP伊野尾慧が木曜レギュラーとして出演している情報番組『めざましテレビ』(フジテレビ系)内のコーナー「イノ調」。4月12日の放送では、東京・日比谷にある歴史ある建物を調査した。

 今年3月末にオープンした「ミッドタウン日比谷」で盛り上がる日比谷にある、古き良き建物を調査した伊野尾は、まず最初に「帝国ホテル」を訪問。何度か建て替えられ、現在は3代目の建物となっているが、帝国ホテルの中に入ると古き良き時代の内装が残されていた。そんな様子にうっとりしていた伊野尾は、「なんで建て替えしちゃったんですかね……」と悲しそうな表情を浮かべていたのだった。

 そんな伊野尾は、今でもジャニーズアイドル出演の舞台がよく行われている「日生劇場」を訪れる。この建物が1963年に建てられ、55年間変わらぬ姿を保っていると聞き、伊野尾は「(ジャニーズ)Jr.のころ先輩の舞台とか出演したことありますけど、その当時、そんな歴史ある建物って知らず出演してました」としみじみ。そんな思い出深い建物を案内してもらい「懐かしい!」と喜びながら、独特なデザインの天井を見上げ「『なんだこの天井は?』って当時も思ってました」と感慨深そうにつぶやいていた。

 この日生劇場は、建築家の村野藤吾がデザインしたこだわりの内装で、真珠貝をプレスして1枚1枚貼り付けた天井や、ガラスタイルをわざとデコボコに取り付けた吸音設備が特徴。伊野尾はこの内装を見て「めちゃくちゃ面白いですね!」と興奮気味でコメント。さらに「日常生活の中で舞台を見に行くって、ひとつの“特別な体験”じゃないですか。『違う世界に入ったんだぞ』と潜在的に感じられる劇場ということですよね」と、舞台に立ったことがある伊野尾ならではの着眼点でコメントを残していた。

 さらに伊野尾はスタジオにて、自身が2006年に日生劇場で上演された、タッキー&翼・滝沢秀明主演の『One! -the history of Tackey-』という舞台に出演していたと明かす。スタッフが当時の伊野尾の姿を映像から探そうとしたらしいが、出演機会が少なすぎたためか、残念ながら見つからなかったそう。そんな伊野尾がいまやレギュラー番組を何本も持っていると思うと、ファンにとっては感慨深いものがあるだろう。

 ネット上では「日生劇場のコンセプトを汲み取って、『なぜそのような設計をしたのか』を語れる伊野尾くん、めちゃくちゃカッコイイ!」「目の付け所も、見てる人にわかりやすく伝えてくれる所も、伊野尾くんの頭の良さが出てて感動しちゃう」「舞台を見に行くこと、その空間を意識すること、そこに着目できるのは舞台に立ったことがある伊野尾くんだからだよね」と、ファンからは絶賛の声が多数見受けられた。

 古き良き建築を訪ね、終始目を輝かせていた伊野尾。思い出の日生劇場を訪れることもでき、満足なレポートとなったことだろう。

関ジャニ∞・渋谷すばる、ツアー直前の“脱退”で囁かれる「赤西と同じパターン」説

 いまだ公式発表がない、関ジャニ∞・渋谷すばるのグループ脱退。しかし、各メディアはジャニーズ事務所サイドが「まもなく本人から説明させる」という旨の説明を行っていることから、「オフィシャル待ち」の状態となっているという。「信じない」と叫ぶファンは、渋谷が全国ツアーを控える身であることから、脱退などあり得ないと考えているようだが、関ジャニ∞としての渋谷は、すでにステージに上る機会も失われているようだ。

 4月13日発売の「フライデー」(講談社)報道で発覚した、渋谷のグループ脱退。今夏行われることが発表されているドームツアー『関ジャニ’sエイターテインメント GR8EST』は、5月リリース予定のベストアルバムのレコ発となっているが、渋谷は「アイドル路線にはもうこれ以上付き合えない」という思いから、脱退を決意したという。

「渋谷は態度の悪さがたびたび問題視されるメンバーで、以前、手に入れていたタトゥーや、番組出演時のやる気のない素振りが“炎上”した過去も。しかし、ここ数年ほどは『かなり丸くなった』と言われているし、グループやメンバーへの愛も、本人なりに持ち合わせていたはず。それなのに、よりによってツアーを控えたこのタイミングで、脱退を発表するはずがないというファンの意見は、少なからずうなずけるものがあります」(アイドル誌記者)

 しかし同じジャニーズでも、ツアーに不参加と発表された後、開催中のタイミングでグループ脱退が明らかとなった、赤西仁の例もある。

「赤西もKAT-TUN在籍中からソロ志向が強く、主演と主題歌を務めた映画『BANDAGE』は、本来やりたいことをやらせるための“ガス抜き”といわれていたものですが、結局はグループを脱退。また黒木メイサとのデキ婚を『事後報告』したとして、ペナルティ的にジャニーズ自体を追われることに。渋谷にしても、主演映画『味園ユニバース』主題歌でソロデビューしているだけに、近い流れになるのではといわれています」(テレビ局関係者)

 そして肝心の“公式発表”だが、この週末にも動きがあるとみられているようだ。

「さすがにこれだけの発表を、FAXや公式サイトだけで済ませるわけにもいかないため、本人が自らの口で報告するようです。現状、ファンが脱退を『信じない』と叫んでいることについては、つまりは『渋谷が裏切るはずがない』と同じ意味だけに、果たして渋谷はどうやって、自身の考えや気持ちを説明するのでしょうか」(同)

 報道された通り、渋谷は別のヴィジョンしか考えられない状態になっているのだろうか。本人の発言に注目が集まる。

関ジャニ∞・渋谷すばる、ツアー直前の“脱退”で囁かれる「赤西と同じパターン」説

 いまだ公式発表がない、関ジャニ∞・渋谷すばるのグループ脱退。しかし、各メディアはジャニーズ事務所サイドが「まもなく本人から説明させる」という旨の説明を行っていることから、「オフィシャル待ち」の状態となっているという。「信じない」と叫ぶファンは、渋谷が全国ツアーを控える身であることから、脱退などあり得ないと考えているようだが、関ジャニ∞としての渋谷は、すでにステージに上る機会も失われているようだ。

 4月13日発売の「フライデー」(講談社)報道で発覚した、渋谷のグループ脱退。今夏行われることが発表されているドームツアー『関ジャニ’sエイターテインメント GR8EST』は、5月リリース予定のベストアルバムのレコ発となっているが、渋谷は「アイドル路線にはもうこれ以上付き合えない」という思いから、脱退を決意したという。

「渋谷は態度の悪さがたびたび問題視されるメンバーで、以前、手に入れていたタトゥーや、番組出演時のやる気のない素振りが“炎上”した過去も。しかし、ここ数年ほどは『かなり丸くなった』と言われているし、グループやメンバーへの愛も、本人なりに持ち合わせていたはず。それなのに、よりによってツアーを控えたこのタイミングで、脱退を発表するはずがないというファンの意見は、少なからずうなずけるものがあります」(アイドル誌記者)

 しかし同じジャニーズでも、ツアーに不参加と発表された後、開催中のタイミングでグループ脱退が明らかとなった、赤西仁の例もある。

「赤西もKAT-TUN在籍中からソロ志向が強く、主演と主題歌を務めた映画『BANDAGE』は、本来やりたいことをやらせるための“ガス抜き”といわれていたものですが、結局はグループを脱退。また黒木メイサとのデキ婚を『事後報告』したとして、ペナルティ的にジャニーズ自体を追われることに。渋谷にしても、主演映画『味園ユニバース』主題歌でソロデビューしているだけに、近い流れになるのではといわれています」(テレビ局関係者)

 そして肝心の“公式発表”だが、この週末にも動きがあるとみられているようだ。

「さすがにこれだけの発表を、FAXや公式サイトだけで済ませるわけにもいかないため、本人が自らの口で報告するようです。現状、ファンが脱退を『信じない』と叫んでいることについては、つまりは『渋谷が裏切るはずがない』と同じ意味だけに、果たして渋谷はどうやって、自身の考えや気持ちを説明するのでしょうか」(同)

 報道された通り、渋谷は別のヴィジョンしか考えられない状態になっているのだろうか。本人の発言に注目が集まる。

小室圭さんの「眞子さま二股疑惑」まで暴露! 元婚約者A氏の“大誤算”を皇室ウォッチャーが斬る

 秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんの結婚延期が発表されてから、2カ月が経過した。その後、週刊誌は、圭さんの母である佳代さんの400万円借金トラブルを大々的に報道。その証言をしているのが、まさに金を貸した張本人である佳代さんの元婚約者A氏とあって、世間は彼の発言に大きな関心を寄せることになった。A氏は、借金の存在以外にも、いかに小室さん親子が“金の亡者”だったのか、はたまた圭さんの二股疑惑まで暴露。今回、「眞子さま並びに、秋篠宮家の心中を思うとやり切れない」と語る皇室ウォッチャーX氏に、そんなA氏をどのように見ているか、話を聞いた。

――小室佳代さんの元婚約者A氏について、どのような人物であると感じていますか?

皇室ウォッチャーX氏(以下、X) 昨年12月、女性週刊誌が、初めて圭さんの母である佳代さんの借金トラブルを報道した際は、A氏の知人が証言していました。しかし、結婚延期が発表されてからというもの、A氏本人が各週刊誌に登場して、佳代さんの話を躊躇なく暴露していますね。各マスコミも、みな自宅住所や連絡先を把握しているようです。主張は一貫していて、「貸した400万円を返してほしい」というもの。話もかなり具体的なので、ウソではないでしょうが、さすがにプライベートを明らかにしすぎている印象です。眞子さまの結婚相手とはいえど、あくまで圭さんと佳代さんは芸能人でもなければ皇族でもありません。確かに小室親子が悪いとは思いますが、借金トラブル以外の話をする必要ないかと思います。

――A氏の暴露で、特に印象深かったものをお教えください。

X いろいろショッキングな話が多いですが、佳代さんの“お金への執着”が強すぎて恐怖すら感じたのは、「A氏の生命保険の死亡金受取人を、佳代さんに書き換えるよう伝えた」というエピソードです。まだ佳代さんとA氏は婚約期間であったにもかかわらず、受取人を自分に書き換え、挙げ句には「死亡金が500万は少ない」と発言したという……。シングルマザーとして一家を支えていただけに、お金に困っていたのでしょうが、さすがにこの話は人格を疑いましたね。

――そもそもA氏の狙いは何だと思いますか? 過激な暴露内容を見ていると、「お金を返してもらう」というより、小室さん親子を潰したいのではないかとすら思ってしまいます。

X いや、それは各週刊誌に主張されている通り、「借金を全て返済してもらう」ことが目的でしょう。貸していたものを返してほしいと伝えても、「贈与」だと言い張るために、困り果てた挙げ句、週刊誌の力を借りたということだと思います。眞子さまと圭さんの結婚を邪魔したいわけではないと主張しているようですし、逆に破談になってしまうと、ますます借金が返ってこないのでは。A氏はむしろ、結婚してほしいと思っている気がします。佳代さんに対しては、嫌な思いをさせられているので、嫌悪の感情があるのかもしれませんが、圭さんに対しては本当の息子のように思っていたとの報道もあるので、「迷惑をかけたくない」という気持ちもあるでしょう。

■二股疑惑は信ぴょう性に欠ける

――圭さんの二股疑惑を暴露した件についてはどう思いますか? これこそまさに、圭さん、そして眞子さまと秋篠宮家を貶める行為だと感じましたが

X A氏が証言したとされますが、A氏もそれぞれの交際期間の記憶があいまいで、どうも信ぴょう性に欠けている気がします。ただ、A氏に対する批判があるとすれば、何でもかんでも記者に聞かれたことに対して答えすぎなのではないかということです。やはり、借金以外のことは答えるべきではないと考えます。

――眞子さまと圭さんの結婚延期をめぐる報道は、今後落ち着くのでしょうか。

X この一連の小室家に関する報道は、基本的にA氏からの話を元に作られた記事がかなり多いです。現在段々と報道がやみ始めているのは、A氏の持っている小室家ネタが尽きたからでしょう。今後、報道が盛り上がるとすれば、例えば小室家がA氏に接触したり、借金返済をするなど、新たな動きがあったとき。また11月に、秋篠宮殿下がお誕生日を迎えるのですが、その際、眞子さまの結婚についてコメントを出されれば、また報道が過熱するでしょうね。それに、これまでとはまったく別の小室家に関する話題も出てくるかもしれません。延期の2年間で、また何度か報道の波は起こると思いますよ。

『孤独のグルメ』スタート!「こういうのでいいんだよ」という美学を覆すとんかつ屋の“追いステーキ”ってナンだ!?

 レギュラー放送としては1年ぶりとなる『孤独のグルメ Season7』(テレビ東京系)がスタート。

 ほぼ毎年レギュラー放送があり、さらに昨年は大みそかの年越し直前枠を2時間SPで任されるまでになった人気コンテンツ。もはや局を代表する顔だ。ただおじさんが独り言を言い(思い)ながら飯食うだけの地味な番組なのだが、それが逆によかった。

 言うまでもないが『アンナチュラル』(TBS系)や『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系)で1~3月期もフル回転だった松重豊を押し上げた出世作。

 Season7の開幕を飾るのは上尾(埼玉)。Season6こそ大阪での遠征スタートだったが、それ以外の初回は、門前仲町、新丸子、赤羽、清瀬、稲田堤というクラクラするほどの地味具合。この気負わぬスピリットは変わらずだが、しかし今回の上尾でのとんかつが、とんでもないやつだった。

 

■第1話「埼玉県上尾市本町の肩ロースかつ定食」

 

 前日、すんでのところでとんかつを食いそびれた五郎(松重=個人でやってる輸入雑貨の貿易商)は、朝から腹がとんかつ状態。アンティーク照明を希望する呉服店主夫妻にカタログを届けに来たのだが、返す刀で着物を売りつけられそうになる。「売るか、売られるか」の弱肉強食なセールス合戦。なんとなく付き合い的にこちらも「買わなきゃいけない」ような気持ちになるのは営業あるあるだ。

「あやうくミイラ取りがミイラになるところだった」が、なんとか脱出。一安心したその直後、恒例・食事決心のシーン。いつもの「よし、店を探そう」を「よし、とんかつを探そう」とセルフパロディ。

 とんかつはSeason1の第6話で「ミックスかつ」、Season4の第7話で「カツサンド」を食べているが、意外とがっつりのとんかつ単体は初めて。

 いつもは惹かれそうな中華、洋食、うなぎに目もくれず、とんかつを求め彷徨う五郎。上尾市役所前で職員が行く飯屋があるはずと推理。(実は市役所に隣接する食堂にも、とんかつがあるのだが)長いとんかつクエストの末、たどり着いたのが今回の舞台・キセキ食堂だ。

 結論から言うと、地元では有名な人気店。今回の放送を知った店のファンは、むしろ「バレて」しまうことを悲しんでいるだろう。

 ドラマ内でも繁盛店として描かれているが、少なくとも今の時点でふらっと来て並ばず入れるようなことはないだろう(放送翌日にいたっては店頭のシート記入がいっぱいになり開店時間前なのに「品切れ」となるほど)。

 五郎が選んだのは、肩ロースを低温熟成したという人気ナンバーワンのキセキ定食。カツとステーキ(豚)があるのだが、「初めての方にはステーキをお勧めします」という注意書きを振り切り、カツを選ぶ「初志貫徹」。

 

■メジャーで肉を採寸する五郎

 

 出てきたカツは『なにこの威圧感』とビビるほどのデカさ。

 思わずメジャーを取り出し採寸しちゃう五郎。前シーズンでもアジフライを測っていた恒例のアレ。

 横16センチ、縦10センチ、高さ4センチ5ミリ。立体感がレンガのよう。

 真ん中の切り身にだけソースをかけ、箸で持ち上げるが、デカい。「ジェンガだな!」と例える心の声もデカかった。ジェンガがピンとこない人は、赤ちゃんの靴くらいのデカさを想像してほしい。もしくは小さめのテレビリモコン。一切れが、だ。一口かじって「何だよこれ、笑うしかないなあ」と目尻が垂れる。この番組(原作)を端的に表す名台詞「こういうのでいいんだよ」という美学とは明らかに違う、今までになかった圧倒的な美味さに屈服する感じ。

 続いて塩で一切れ。

「塩とんかつがうまいってことは肉がいい証し。それを白いご飯で追っかける法悦(ほうえつ)」

 塩レモンでも一切れ。

「今俺が食ってるのは肉の形をした幸せだ」

 辛味噌で一切れ。

「今度は辛味噌で名古屋に行ってみるか!」

 ふんだんな調味料でバイキング状態を楽しむ五郎。キャベツもごまドレやソースで味替え。どこにでも幸せはある。

 ちょいちょい「ごまドレいってみよー」「塩レモンいってみよー」と宣言する五郎が、いかりや長介みたいでどこか頼もしい。

 くどいようだが、肉一切れがデカく、五郎ですら場合によっては4口で食べていた。女性なら5口から6口は要するはず。中は低温熟成ということで、ほんのりピンク。生だと誤解する人もいるらしく、しっかり中まで火が通っていることを告げる張り紙が店内にあるほど。

 低温熟成ならではだと感じたのが、箸で肉片を持ち上げた際、両端が微妙にプルンとたわむこと。柔らかそうな食感が口に広がる。食ってないけど。

「肉食ってる感が尋常じゃない肉」

 これが230グラムの定食で1,000円。自分が地元民なら紹介した番組を生涯呪う。

■とんかつの後の「追いステーキ」

 

 さらに隣の客の「キセキのステーキとかつ100グラムずつ」という注文の仕方に注目し、「そういうのアリなのか……」とキセキのステーキ100グラムを追加。思わず隣の客に「助かりました」と礼を言い、動揺させてしまう五郎。今回も飯の海を自由に泳いでる。

 ラストのかつ一切れを再度とんかつソースで締める。ソースに始まりソースで終わる美学。

 そして美学とはとても思えない追加のステーキが到着。

「衣を脱いでなお旨し」という肉をステーキソースで。

「これはご飯いらない、肉で肉が食える」らしい。注文時にも「ここで追いステーキをかませたのはうれしい」と喜んでいたが、五郎独自の言語感覚がこのドラマの人気を支える一つ。いやメインといってもいい。追いステーキって、ソイソースみたいでどこかしっくりくるし。

 店員お勧めのオニオンソース。豚肉と玉ねぎの相性の良さから「生姜焼きの原理か」と発見する五郎。美味い組み合わせを考えている時、その舌は科学者だ。

 今回、ぜひ確かめたくなったのは、わさび醤油で食う(この店の)豚肉の美味さ。この組み合わせを「ベストアンサー」だと断言した五郎。

「俺の舌は今、感動にむせび泣いている」

 食えるか心配していたくせに、結局「あと300グラムくらい全然イケる」と胃袋フル回転。量を食っても軽い肉なのだろう。

「こんなとんかつとこんなステーキが、上尾の街に潜んでいたなんて。豚肉の道、奥深し」

 そして原作者・久住昌之がロケ地で飯を食う「ふらっとQUSUMI」のコーナー。原作漫画にない店しかドラマでは描かれないので、作者が来るのも基本毎回初めて。

 まずは予約限定の牛タンステーキを、わさび醤油で。美味いに決まってる。驚いたのは小ぶりの熟成ひれカツの150円といういう値段。小ぶりといっても久住ですら4口以上かかりそうな立派な「小ぶり」っぷり。店からしたら大迷惑だろうが、これとご飯だけでも昼飯としてアリだと思ってしまった。

 本編でメニューだけ出てきたお子様定食(カツまたはステーキ)も350円だし、五郎も言ってたが、いくら精肉店が経営してるとはいえ「店として大丈夫か?」。

 

■「行かない」視聴者でも、ただ見るだけで楽しめる作り

 

 この番組は基本実在する店やメニューで撮影しているのだが、店員は役者が演じているし、味わってるのも、あくまで架空の存在・井之頭五郎であって松重豊でないし、もちろん物語部分はフィクション。ドラマ本編部分には必要以上の「情報」的なものは差し込まず(久住コーナーが「情報」に当たるが、あくまで脇。逆に裏返しでここを「メイン」だと言う人もいる)、視聴者が「行く」という前提を強く押し出してはいない。

「食べたいけど行くの面倒臭い」とか「一見さん入りづらそう」とか「そもそも行く時間ない」とか、そういった萎える感情から解き放たれ、ただ井之頭というどこにでもいそうな人物が、ただ一人、悩んだり浮かれたり発見したりしながら日常の飯を享受するサマを観て楽しめばいいだけだ。

 グルメ情報を見てる時につきまとう「でもどうせ俺は行かないしな……」という劣等感に苛まれることがない。

 もちろん行きたくないわけではない。そりゃ行きたいし食べたいのだが、それはそれとして、「ここ」に行かないで「これ」を食べなくても、別に構わない気持ちにさせてくれる。腹が減ったら各々のとんかつ「らしき」ものを食えばいいのだ。

 だがしかし、今回はこのキセキのとんかつは食ってみたくて仕方がない。うれしいような悔しいようなこの気持ち。

 あくまで五郎が食らうところを鑑賞することで「自分の中に眠る食の思い出を喰らう」的な楽しみ方を提示してきた番組だったのに、こんなに感情をかき乱されるとは。

 Season6でもラム肉だらけの中華という未知の味を突きつけ我々を困らせた「前科」があったが(第8話)、今回は王道の味でありながらそのクオリティの高さと圧倒的なコストパフォーマンスで仕掛けてきた。この方向が番組的にどう影響するかはまだわからない。今週の「世田谷区経堂のバイキング」を待ちたい。
(文=柿田太郎)

『孤独のグルメ』スタート!「こういうのでいいんだよ」という美学を覆すとんかつ屋の“追いステーキ”ってナンだ!?

 レギュラー放送としては1年ぶりとなる『孤独のグルメ Season7』(テレビ東京系)がスタート。

 ほぼ毎年レギュラー放送があり、さらに昨年は大みそかの年越し直前枠を2時間SPで任されるまでになった人気コンテンツ。もはや局を代表する顔だ。ただおじさんが独り言を言い(思い)ながら飯食うだけの地味な番組なのだが、それが逆によかった。

 言うまでもないが『アンナチュラル』(TBS系)や『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系)で1~3月期もフル回転だった松重豊を押し上げた出世作。

 Season7の開幕を飾るのは上尾(埼玉)。Season6こそ大阪での遠征スタートだったが、それ以外の初回は、門前仲町、新丸子、赤羽、清瀬、稲田堤というクラクラするほどの地味具合。この気負わぬスピリットは変わらずだが、しかし今回の上尾でのとんかつが、とんでもないやつだった。

 

■第1話「埼玉県上尾市本町の肩ロースかつ定食」

 

 前日、すんでのところでとんかつを食いそびれた五郎(松重=個人でやってる輸入雑貨の貿易商)は、朝から腹がとんかつ状態。アンティーク照明を希望する呉服店主夫妻にカタログを届けに来たのだが、返す刀で着物を売りつけられそうになる。「売るか、売られるか」の弱肉強食なセールス合戦。なんとなく付き合い的にこちらも「買わなきゃいけない」ような気持ちになるのは営業あるあるだ。

「あやうくミイラ取りがミイラになるところだった」が、なんとか脱出。一安心したその直後、恒例・食事決心のシーン。いつもの「よし、店を探そう」を「よし、とんかつを探そう」とセルフパロディ。

 とんかつはSeason1の第6話で「ミックスかつ」、Season4の第7話で「カツサンド」を食べているが、意外とがっつりのとんかつ単体は初めて。

 いつもは惹かれそうな中華、洋食、うなぎに目もくれず、とんかつを求め彷徨う五郎。上尾市役所前で職員が行く飯屋があるはずと推理。(実は市役所に隣接する食堂にも、とんかつがあるのだが)長いとんかつクエストの末、たどり着いたのが今回の舞台・キセキ食堂だ。

 結論から言うと、地元では有名な人気店。今回の放送を知った店のファンは、むしろ「バレて」しまうことを悲しんでいるだろう。

 ドラマ内でも繁盛店として描かれているが、少なくとも今の時点でふらっと来て並ばず入れるようなことはないだろう(放送翌日にいたっては店頭のシート記入がいっぱいになり開店時間前なのに「品切れ」となるほど)。

 五郎が選んだのは、肩ロースを低温熟成したという人気ナンバーワンのキセキ定食。カツとステーキ(豚)があるのだが、「初めての方にはステーキをお勧めします」という注意書きを振り切り、カツを選ぶ「初志貫徹」。

 

■メジャーで肉を採寸する五郎

 

 出てきたカツは『なにこの威圧感』とビビるほどのデカさ。

 思わずメジャーを取り出し採寸しちゃう五郎。前シーズンでもアジフライを測っていた恒例のアレ。

 横16センチ、縦10センチ、高さ4センチ5ミリ。立体感がレンガのよう。

 真ん中の切り身にだけソースをかけ、箸で持ち上げるが、デカい。「ジェンガだな!」と例える心の声もデカかった。ジェンガがピンとこない人は、赤ちゃんの靴くらいのデカさを想像してほしい。もしくは小さめのテレビリモコン。一切れが、だ。一口かじって「何だよこれ、笑うしかないなあ」と目尻が垂れる。この番組(原作)を端的に表す名台詞「こういうのでいいんだよ」という美学とは明らかに違う、今までになかった圧倒的な美味さに屈服する感じ。

 続いて塩で一切れ。

「塩とんかつがうまいってことは肉がいい証し。それを白いご飯で追っかける法悦(ほうえつ)」

 塩レモンでも一切れ。

「今俺が食ってるのは肉の形をした幸せだ」

 辛味噌で一切れ。

「今度は辛味噌で名古屋に行ってみるか!」

 ふんだんな調味料でバイキング状態を楽しむ五郎。キャベツもごまドレやソースで味替え。どこにでも幸せはある。

 ちょいちょい「ごまドレいってみよー」「塩レモンいってみよー」と宣言する五郎が、いかりや長介みたいでどこか頼もしい。

 くどいようだが、肉一切れがデカく、五郎ですら場合によっては4口で食べていた。女性なら5口から6口は要するはず。中は低温熟成ということで、ほんのりピンク。生だと誤解する人もいるらしく、しっかり中まで火が通っていることを告げる張り紙が店内にあるほど。

 低温熟成ならではだと感じたのが、箸で肉片を持ち上げた際、両端が微妙にプルンとたわむこと。柔らかそうな食感が口に広がる。食ってないけど。

「肉食ってる感が尋常じゃない肉」

 これが230グラムの定食で1,000円。自分が地元民なら紹介した番組を生涯呪う。

■とんかつの後の「追いステーキ」

 

 さらに隣の客の「キセキのステーキとかつ100グラムずつ」という注文の仕方に注目し、「そういうのアリなのか……」とキセキのステーキ100グラムを追加。思わず隣の客に「助かりました」と礼を言い、動揺させてしまう五郎。今回も飯の海を自由に泳いでる。

 ラストのかつ一切れを再度とんかつソースで締める。ソースに始まりソースで終わる美学。

 そして美学とはとても思えない追加のステーキが到着。

「衣を脱いでなお旨し」という肉をステーキソースで。

「これはご飯いらない、肉で肉が食える」らしい。注文時にも「ここで追いステーキをかませたのはうれしい」と喜んでいたが、五郎独自の言語感覚がこのドラマの人気を支える一つ。いやメインといってもいい。追いステーキって、ソイソースみたいでどこかしっくりくるし。

 店員お勧めのオニオンソース。豚肉と玉ねぎの相性の良さから「生姜焼きの原理か」と発見する五郎。美味い組み合わせを考えている時、その舌は科学者だ。

 今回、ぜひ確かめたくなったのは、わさび醤油で食う(この店の)豚肉の美味さ。この組み合わせを「ベストアンサー」だと断言した五郎。

「俺の舌は今、感動にむせび泣いている」

 食えるか心配していたくせに、結局「あと300グラムくらい全然イケる」と胃袋フル回転。量を食っても軽い肉なのだろう。

「こんなとんかつとこんなステーキが、上尾の街に潜んでいたなんて。豚肉の道、奥深し」

 そして原作者・久住昌之がロケ地で飯を食う「ふらっとQUSUMI」のコーナー。原作漫画にない店しかドラマでは描かれないので、作者が来るのも基本毎回初めて。

 まずは予約限定の牛タンステーキを、わさび醤油で。美味いに決まってる。驚いたのは小ぶりの熟成ひれカツの150円といういう値段。小ぶりといっても久住ですら4口以上かかりそうな立派な「小ぶり」っぷり。店からしたら大迷惑だろうが、これとご飯だけでも昼飯としてアリだと思ってしまった。

 本編でメニューだけ出てきたお子様定食(カツまたはステーキ)も350円だし、五郎も言ってたが、いくら精肉店が経営してるとはいえ「店として大丈夫か?」。

 

■「行かない」視聴者でも、ただ見るだけで楽しめる作り

 

 この番組は基本実在する店やメニューで撮影しているのだが、店員は役者が演じているし、味わってるのも、あくまで架空の存在・井之頭五郎であって松重豊でないし、もちろん物語部分はフィクション。ドラマ本編部分には必要以上の「情報」的なものは差し込まず(久住コーナーが「情報」に当たるが、あくまで脇。逆に裏返しでここを「メイン」だと言う人もいる)、視聴者が「行く」という前提を強く押し出してはいない。

「食べたいけど行くの面倒臭い」とか「一見さん入りづらそう」とか「そもそも行く時間ない」とか、そういった萎える感情から解き放たれ、ただ井之頭というどこにでもいそうな人物が、ただ一人、悩んだり浮かれたり発見したりしながら日常の飯を享受するサマを観て楽しめばいいだけだ。

 グルメ情報を見てる時につきまとう「でもどうせ俺は行かないしな……」という劣等感に苛まれることがない。

 もちろん行きたくないわけではない。そりゃ行きたいし食べたいのだが、それはそれとして、「ここ」に行かないで「これ」を食べなくても、別に構わない気持ちにさせてくれる。腹が減ったら各々のとんかつ「らしき」ものを食えばいいのだ。

 だがしかし、今回はこのキセキのとんかつは食ってみたくて仕方がない。うれしいような悔しいようなこの気持ち。

 あくまで五郎が食らうところを鑑賞することで「自分の中に眠る食の思い出を喰らう」的な楽しみ方を提示してきた番組だったのに、こんなに感情をかき乱されるとは。

 Season6でもラム肉だらけの中華という未知の味を突きつけ我々を困らせた「前科」があったが(第8話)、今回は王道の味でありながらそのクオリティの高さと圧倒的なコストパフォーマンスで仕掛けてきた。この方向が番組的にどう影響するかはまだわからない。今週の「世田谷区経堂のバイキング」を待ちたい。
(文=柿田太郎)

世界一うざい男・宮本はもう1人の自分なのか!? 恋も仕事も失敗だらけ『宮本から君へ』第1話

 常にクールでスマートでいることが求められる現代社会において、そこからいちばん遠い遠い存在が宮本浩という男です。新井英樹の同名コミックを原作にしたドラマ24『宮本から君へ』(テレビ東京系)の主人公・宮本浩は、とにかく暑苦しくて、面倒くさいことこの上ありません。中小企業に就職した社会人1年目の宮本は、恋に仕事に100%全力でぶつかり、そのたびに七転八倒します。そんな超うざいキャラクター・宮本役に、若手演技派の筆頭格である池松壮亮。脚本・演出が暴力青春映画『ディストラクション・ベイビーズ』(16)で注目を集めた新鋭・真利子哲也監督というタッグで、1クールにわたってオンエアされることに。モヤモヤモヤ~とした寝苦しい3カ月間になりそうですね。

 原作コミックは1990~94年に青年漫画誌「モーニング」(講談社)で連載され、バブル景気で浮かれまくっていた世相に、冷や水を差しまくるような異質な内容でした。小さな文具メーカーの営業部に配属された宮本(池松壮亮)の真っすぐすぎて、超かっこ悪い、痛~い青春の日々が描かれます。

 さて、テレビ版第1話のオープニング、駅のホームで電車を待つ若いOLの姿が映し出されます。宮本にとって憧れの女性となる甲田美沙子(華村あすか)の登場です。入社1年目で仕事が楽しくない宮本は、朝の通勤時に見かける美沙子だけが毎日の楽しみでした。電車の中で同僚たちとの会話を盗み聞きし、美沙子は大手自動車メーカーの受付嬢であることが判明。超美人な美沙子は、ちっぽけな文具メーカーに勤める宮本にとっては高嶺の花。さりげなく声を掛けたいけど、きっかけがつかめません。自分の持てる欲望と情熱をどう形にすればいいのか分からない宮本浩、22歳の新人営業マンでした。

 宮本のうざったさがむっちりみっちりと描かれたのが、職場の同僚たちと繰り出した居酒屋シーンでした。小田課長(星田英利)の面倒見のよさに甘え、愚痴をこぼしまくる宮本。「学校に行ってるうちはよかった。学校を出たら、夢も自信もなくなったなぁ~」と上司に向かってタメ口で愚痴るダメダメな宮本でした。「学校出たらから失う自信を、何か持ってたん?」と関西弁でやんわりと宮本に釘を刺す小田課長ですが、酔っぱらった宮本には馬の耳に念仏でした。「自宅通いのボンボンは生活を考えんでええなぁ」と同期入社の田島(柄本時生)にディスられ、店の中でつかみ合いのケンカに。「何か俺、デカいことやりたいんです~!」と居酒屋で叫ぶ宮本は自己チューな大バカ野郎です。

 翌朝、二日酔い状態で出社する宮本。同僚たちに向かって「デカいことやりたいんです」と叫んだ手前、田島が手渡すスポーツ飲料を飲んでまったりすることは宮本自身が許せません。ホームに立つ可憐な一輪の花・美沙子を見つけるや、ツカツカと歩み寄り、「僕の、僕の名前は宮本浩ですッ!!」とホーム中に響くようなハイトーンボイスで自己紹介するのでした。

 何かデカいこと=通勤電車で見かける美女に声を掛けること、というエピソードにほんの少しでも共感した人は、この先も『宮本から君へ』を見続けるでしょうし、まるで響かなかった人は、さっさとチャンネルを変えるか、SNSの世界に没頭することでしょう。

 まずはバットを振ってみなくちゃ、ボールは前には転がりません。ひどくかっこ悪いスイングでしたが、宮本の振ったバットにボールが当たり、運よくポテンヒットになりました。美沙子と毎朝、電車の中で世間話をする仲になったのです。出社前に超ラブリーなOLとお話ができるという、モテない男にとっては至高の喜びを手に入れた宮本でした。女神・美沙子はさらなる福音を宮本に与えます。「総務部の女の子が宮本さんに会ってみたいって」と合コンすることを持ち掛けてきたのです。俄然、やる気まんまんになる宮本、そして同僚の田島でした。

■美人OLが合コンに連れてきた女友達がつらかった!

 

 通勤中に出会う美人OLと仲良くなり、合コンにまでありつけるという美味しい展開。原作コミックが連載されたバブル時代のイケイケ感を彷彿させるじゃないですか。原作者の新井英樹自身も漫画家になる前は文具メーカーに勤めていたそうですが、バブル時代に流行したトレンディードラマのようなおしゃれな方向には、このドラマはこの先、間違っても転がりません。宮本たちは営業部の新人3人でこの合コンに臨みますが、そこで待っていたのは「女性幹事マックスの法則」でした。

 美人受付け嬢の美沙子がどんなかわいい友達を選抜して連れてくるのか? 浮かれ気分で渋谷の雑居ビル地下にある微妙な雰囲気のパブの扉を開けた宮本たちですが、美沙子が連れてきた女の子たちも微妙なランクでした。ひとりは乗りがよくて合コン向きですが、総務部の裕奈(三浦透子)は全身から暗いオーラを漂わせ、ねっとりとした視線を宮本に注ぐのでした。このメンバーの中では、どうしようもなく美沙子のルックスが際立ちます。無意識なのかもしれませんが、自分がいちばんかわいいことを美沙子はアピールしているようで、男性陣は一抹の侘しさを覚えるのでした。

 楽しいはずの合コンなのに、そこは男の度量の大きさが試される修練の場でした。懸命に場を盛り上げようとする田島。できれば美沙子と2人っきりになりたい宮本ですが、「宮本さんに会ってみたい」と言い出した裕奈のフォローもしなくてはいけません。口数が少ない裕奈は彼女なりに気を遣って、宮本たちのグラスにピッチャーからビールを注ぎ足そうとしますのが、その度にグラスを倒してしまい、「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣きながら謝るばかりです。いましたよね、クラスに1人はマジメなんだけど、すっごい不器用な子が。要領よく人生を生きることができない裕奈は、社会人になってもつらい思いをしているのではないでしょうか。宮本や田島たちは、まるで鏡を見せられているようなブルーな気分です。宮本たちももっと要領がよければ、大きな会社に入社していたでしょうから。男の欲望としては美沙子に向かいながらも、心の中では裕奈にシンパシーを感じてしまう宮本でした。

 盛り下がり気味の合コンの雰囲気を変えようと、パブの店長がサービスで大きな鉢に入ったフルーツポンチを運んできました。ここでもやっぱり裕奈がやらかしてしまいます。宮本に上着を渡そうとする裕奈でしたが、宮本の上着のポケットに入っていた小さな包みを誤ってフルーツポンチの鉢の中に落としてしまいます。小さな包みは、「宮本」とサインペンで名前が書かれたコンドームでした。コンドームの包みだけが甘く濡れた、とってもしょっぱい合コンはこうして終わりを告げたのです。

 合コンの後もしばらくは美沙子や裕奈に振り回されることになる宮本ですが、やがて先輩営業マンの神保(松山ケンイチ)と一緒に得意先回りをするようになり、仕事の厳しさと面白さを同時に学ぶようになっていきます。さらには、年上の女性・靖子(蒼井優)との出逢いも待っています。原作コミックでは、宮本と靖子との濃厚なSEXシーンが激しい筆使いで描かれ、思わず読者が引いてしまったほどです。ベッドの上でもやっぱり宮本はクドくて、暑苦しい男なのです。R18映画『愛の渦』(14)でリアルなSEXシーンを見せつけた池松壮亮と、最近は『オーバー・フェンス』(16)や『彼女がその名を知らない鳥たち』(17)で濡れ場に挑んでいる蒼井優ですが、テレビ版『宮本から君へ』ではどこまで描いてみせるのか興味津々です。

 いかがだったでしょうか、『宮本から君へ』第1話。見終わった視聴者は「だせえよ、宮本」「コンドームをネタに渾身のギャグで切り返せよ」と宮本に向かって叫びたくなったんじゃないでしょうか。そうです、社会人1年生の宮本は実はかつての視聴者自身なのです。仕事や恋愛に失敗した恥ずかしい体験の数々を、テレビの中の宮本はこれからも生々しく再現してみせるのです。あのとき彼女にもっと違う言葉を掛けていれば、あの職場でもう少し要領よく立ち回っていたら……。忘れかけていた記憶のドロドロした部分を宮本は呼び起こすのです。やっぱり、宮本は超うざい奴です。これから、ひどく寝苦しい3カ月間になりそうです。
(文=長野辰次)

世界一うざい男・宮本はもう1人の自分なのか!? 恋も仕事も失敗だらけ『宮本から君へ』第1話

 常にクールでスマートでいることが求められる現代社会において、そこからいちばん遠い遠い存在が宮本浩という男です。新井英樹の同名コミックを原作にしたドラマ24『宮本から君へ』(テレビ東京系)の主人公・宮本浩は、とにかく暑苦しくて、面倒くさいことこの上ありません。中小企業に就職した社会人1年目の宮本は、恋に仕事に100%全力でぶつかり、そのたびに七転八倒します。そんな超うざいキャラクター・宮本役に、若手演技派の筆頭格である池松壮亮。脚本・演出が暴力青春映画『ディストラクション・ベイビーズ』(16)で注目を集めた新鋭・真利子哲也監督というタッグで、1クールにわたってオンエアされることに。モヤモヤモヤ~とした寝苦しい3カ月間になりそうですね。

 原作コミックは1990~94年に青年漫画誌「モーニング」(講談社)で連載され、バブル景気で浮かれまくっていた世相に、冷や水を差しまくるような異質な内容でした。小さな文具メーカーの営業部に配属された宮本(池松壮亮)の真っすぐすぎて、超かっこ悪い、痛~い青春の日々が描かれます。

 さて、テレビ版第1話のオープニング、駅のホームで電車を待つ若いOLの姿が映し出されます。宮本にとって憧れの女性となる甲田美沙子(華村あすか)の登場です。入社1年目で仕事が楽しくない宮本は、朝の通勤時に見かける美沙子だけが毎日の楽しみでした。電車の中で同僚たちとの会話を盗み聞きし、美沙子は大手自動車メーカーの受付嬢であることが判明。超美人な美沙子は、ちっぽけな文具メーカーに勤める宮本にとっては高嶺の花。さりげなく声を掛けたいけど、きっかけがつかめません。自分の持てる欲望と情熱をどう形にすればいいのか分からない宮本浩、22歳の新人営業マンでした。

 宮本のうざったさがむっちりみっちりと描かれたのが、職場の同僚たちと繰り出した居酒屋シーンでした。小田課長(星田英利)の面倒見のよさに甘え、愚痴をこぼしまくる宮本。「学校に行ってるうちはよかった。学校を出たら、夢も自信もなくなったなぁ~」と上司に向かってタメ口で愚痴るダメダメな宮本でした。「学校出たらから失う自信を、何か持ってたん?」と関西弁でやんわりと宮本に釘を刺す小田課長ですが、酔っぱらった宮本には馬の耳に念仏でした。「自宅通いのボンボンは生活を考えんでええなぁ」と同期入社の田島(柄本時生)にディスられ、店の中でつかみ合いのケンカに。「何か俺、デカいことやりたいんです~!」と居酒屋で叫ぶ宮本は自己チューな大バカ野郎です。

 翌朝、二日酔い状態で出社する宮本。同僚たちに向かって「デカいことやりたいんです」と叫んだ手前、田島が手渡すスポーツ飲料を飲んでまったりすることは宮本自身が許せません。ホームに立つ可憐な一輪の花・美沙子を見つけるや、ツカツカと歩み寄り、「僕の、僕の名前は宮本浩ですッ!!」とホーム中に響くようなハイトーンボイスで自己紹介するのでした。

 何かデカいこと=通勤電車で見かける美女に声を掛けること、というエピソードにほんの少しでも共感した人は、この先も『宮本から君へ』を見続けるでしょうし、まるで響かなかった人は、さっさとチャンネルを変えるか、SNSの世界に没頭することでしょう。

 まずはバットを振ってみなくちゃ、ボールは前には転がりません。ひどくかっこ悪いスイングでしたが、宮本の振ったバットにボールが当たり、運よくポテンヒットになりました。美沙子と毎朝、電車の中で世間話をする仲になったのです。出社前に超ラブリーなOLとお話ができるという、モテない男にとっては至高の喜びを手に入れた宮本でした。女神・美沙子はさらなる福音を宮本に与えます。「総務部の女の子が宮本さんに会ってみたいって」と合コンすることを持ち掛けてきたのです。俄然、やる気まんまんになる宮本、そして同僚の田島でした。

■美人OLが合コンに連れてきた女友達がつらかった!

 

 通勤中に出会う美人OLと仲良くなり、合コンにまでありつけるという美味しい展開。原作コミックが連載されたバブル時代のイケイケ感を彷彿させるじゃないですか。原作者の新井英樹自身も漫画家になる前は文具メーカーに勤めていたそうですが、バブル時代に流行したトレンディードラマのようなおしゃれな方向には、このドラマはこの先、間違っても転がりません。宮本たちは営業部の新人3人でこの合コンに臨みますが、そこで待っていたのは「女性幹事マックスの法則」でした。

 美人受付け嬢の美沙子がどんなかわいい友達を選抜して連れてくるのか? 浮かれ気分で渋谷の雑居ビル地下にある微妙な雰囲気のパブの扉を開けた宮本たちですが、美沙子が連れてきた女の子たちも微妙なランクでした。ひとりは乗りがよくて合コン向きですが、総務部の裕奈(三浦透子)は全身から暗いオーラを漂わせ、ねっとりとした視線を宮本に注ぐのでした。このメンバーの中では、どうしようもなく美沙子のルックスが際立ちます。無意識なのかもしれませんが、自分がいちばんかわいいことを美沙子はアピールしているようで、男性陣は一抹の侘しさを覚えるのでした。

 楽しいはずの合コンなのに、そこは男の度量の大きさが試される修練の場でした。懸命に場を盛り上げようとする田島。できれば美沙子と2人っきりになりたい宮本ですが、「宮本さんに会ってみたい」と言い出した裕奈のフォローもしなくてはいけません。口数が少ない裕奈は彼女なりに気を遣って、宮本たちのグラスにピッチャーからビールを注ぎ足そうとしますのが、その度にグラスを倒してしまい、「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣きながら謝るばかりです。いましたよね、クラスに1人はマジメなんだけど、すっごい不器用な子が。要領よく人生を生きることができない裕奈は、社会人になってもつらい思いをしているのではないでしょうか。宮本や田島たちは、まるで鏡を見せられているようなブルーな気分です。宮本たちももっと要領がよければ、大きな会社に入社していたでしょうから。男の欲望としては美沙子に向かいながらも、心の中では裕奈にシンパシーを感じてしまう宮本でした。

 盛り下がり気味の合コンの雰囲気を変えようと、パブの店長がサービスで大きな鉢に入ったフルーツポンチを運んできました。ここでもやっぱり裕奈がやらかしてしまいます。宮本に上着を渡そうとする裕奈でしたが、宮本の上着のポケットに入っていた小さな包みを誤ってフルーツポンチの鉢の中に落としてしまいます。小さな包みは、「宮本」とサインペンで名前が書かれたコンドームでした。コンドームの包みだけが甘く濡れた、とってもしょっぱい合コンはこうして終わりを告げたのです。

 合コンの後もしばらくは美沙子や裕奈に振り回されることになる宮本ですが、やがて先輩営業マンの神保(松山ケンイチ)と一緒に得意先回りをするようになり、仕事の厳しさと面白さを同時に学ぶようになっていきます。さらには、年上の女性・靖子(蒼井優)との出逢いも待っています。原作コミックでは、宮本と靖子との濃厚なSEXシーンが激しい筆使いで描かれ、思わず読者が引いてしまったほどです。ベッドの上でもやっぱり宮本はクドくて、暑苦しい男なのです。R18映画『愛の渦』(14)でリアルなSEXシーンを見せつけた池松壮亮と、最近は『オーバー・フェンス』(16)や『彼女がその名を知らない鳥たち』(17)で濡れ場に挑んでいる蒼井優ですが、テレビ版『宮本から君へ』ではどこまで描いてみせるのか興味津々です。

 いかがだったでしょうか、『宮本から君へ』第1話。見終わった視聴者は「だせえよ、宮本」「コンドームをネタに渾身のギャグで切り返せよ」と宮本に向かって叫びたくなったんじゃないでしょうか。そうです、社会人1年生の宮本は実はかつての視聴者自身なのです。仕事や恋愛に失敗した恥ずかしい体験の数々を、テレビの中の宮本はこれからも生々しく再現してみせるのです。あのとき彼女にもっと違う言葉を掛けていれば、あの職場でもう少し要領よく立ち回っていたら……。忘れかけていた記憶のドロドロした部分を宮本は呼び起こすのです。やっぱり、宮本は超うざい奴です。これから、ひどく寝苦しい3カ月間になりそうです。
(文=長野辰次)