台本なしの即興演出がリアルすぎ!? ラブコメディ『ドリンキング・バディーズ』DVDプレゼント

 サイ女読者の皆さん、『ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式』という映画をご存じでしょうか? 主要キャストには、2009年にイギリス「Maxim(マキシム)」誌の「セクシーな女性100人」で栄えある1位に輝いたオリヴィア・ワイルドや、『ピッチ・パーフェクト』シリーズに出演のアナ・ケンドリックらが出演しています。そんな人気俳優を迎えたロマンティックコメディの本作は、一体どのような内容となっているのでしょうか。

 ビール工場に勤務するケイトとルークは、男女の垣根を超えた大親友。ある日、2人はお互いの恋人を連れて休暇を過ごす計画を立て、ケイトの彼氏であるクリスの別荘へ行くことに。最初は和気あいあいと親睦を深め合いながら、楽しいダブルデートを楽しんでいたのだが、ケイトとルークはなぜかギクシャク。そしてそれをきっかけに、彼らの関係性は微妙に狂い始めていく……。

 本作は、2組のカップルが織り成すラブコメディ作品で、男女ならではの複雑な友情と恋愛模様を、それぞれの視点から楽しむことができます。また、本作の注目ポイントは、ほとんどのシーンが台本なしの即興演出で撮影されているということ! 台詞のやりとりや出演者たちの表情の変化が非常にリアルなので、現実のカップルたちをモニタリングしているような感覚になるはずです。

 今回は、映画『ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式』のDVDを3名の方にプレゼント。”男女の友情は成立するか”といったテーマで盛り上がった学生時代を思い出しながら見てみるのもいいかも? 皆さん奮ってご応募くださいね。お待ちしています!

※4月23日〆

ご応募はこちらから

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水原希子もついに「#MeToo」告発! 広告業界とカメラマンは戦々恐々か?

1804_mizuhara.jpg『水原希子フォトブック KIKO』(講談社)

ハリウッドの大物プロデューサーのセクハラ疑惑報道をきっかけに広がったセクハラ被害に声を上げる「#MeToo」の輪が、日本にも波及している。

 先日、モデルのKaoRiが写真家の“アラーキー”こと荒木経惟氏に被写体として尊重されなかったことをブログで告発したことを受け、今度は女優の水原希子が4月9日に更新したインスタグラムで、自身も性的被害にあったことを告白したのだ。

「水原は20代前半の頃にある企業の広告撮影で上半身裸になって手で胸を隠して撮影をする仕事があったといい、その時だけなぜか上層部の社員20人くらいがスタジオに来たので、裸だから撮影中は見られたくないと伝えたところ、写真を確認しなくてはならないからという理由で、結局大勢の男性に裸を見られる環境で撮影を強いられたのだとか。そして、『荒木さんあなたにとって女性とは一体何なんですか?』と名指しで批判しています」(芸能記者)

 また、2月に放送されたネット番組『必殺!バカリズム地獄』では、人気グラドルの葉加瀬マイが撮影現場のカメラマンによるセクハラ発言について激怒する一幕があった。

「葉加瀬はカメラマンから『マイちゃんは、どこが感じるのかな?』と言われたことをあげ、『グラビアの現場って、セクハラ発言バンバンですよ』と怒りを爆発させていました」(芸能ライター)

 これまでも、カメラマンによるセクハラ問題はたびたび漏れ伝わってきたものだった。グラビア関係者が言う。

「カメラマンSによる被害は特に有名です。雑誌の表紙撮影では被写体と2人きりになり、陰部に指を入れられて泣きながらスタジオから出てきた有名アイドルが大勢いたといいます。また、同じく大御所のKは“ハメ撮り風”に撮る企画で、ワインを片手にハメてしまい、大問題に発展したことも。このとき被写体の一人が性病を患っていたのですが、その子だけ一切撮影しなかったそうです」

 水原のSNSは多方面に拡散し話題を呼んでいるが、「Me Too(私も)」と声をあげる有名タレントがほかにも登場するのか。身に覚えのあるカメラマンや関係者たちは戦々恐々だろう。

年齢を隠す、ごまかすという「作法」が招く年齢差別

 新年度からNHKの『テレビでハングル講座』を見ることにした。NHKの語学番組は本当によくできているし、なによりも無料なので、たいへんありがたい。

 番組には、進行役のシン・ウィスと講師の女性、生徒役の大貫亜美(PUFFY)が出演する。

 大貫亜美は小学生の頃、父親の転勤にともない2年半ソウルで暮らしていたという。ハングルに少しだけ素養があるという点が、生徒役としてちょうどいいのだろう。

 初回放送(4月4日)でそのあたりを説明するくだりがあった。

シン「(韓国にいたのが)小学生のときっていうのは、まあ、5年くらい前?」
大貫「えっと、7年くらい前かな」
講師もふくめ三人で和気藹々。

  大貫亜美はプロフィールなどでも年齢を隠していない。「作法」に則った台本を読まされただけなのだろう。番組では中盤もう一度同様のやりとりがあり、ちょっとしつこかった。今後はいかに。

 言うまでもなく、こうした作法は女性の年齢が言及される際に多く見られる。これが年齢についての男女の二重基準である。

 私は20代の終わり頃、1、2歳年下の同僚男性から「オバサン」と呼ばれ、「は?」と反応したところ、「女の年は(男の)10歳増しだからね」と返され、まだそんなことを言う人がいるのかと驚いたことがある。

 そして、こういう人に「どうぞ」と手渡せる本があればいいなと思い、しばらくしてから『「オバサン」はなぜ嫌われるか』(集英社新書)という本を書いた。一見わかりづらいタイトルだが、「(揶揄的な)オバサン」という言葉を使うと嫌われますよ、という意味である。

 同書では、女性の年齢と男性の年齢に対する世間の考え方の違い、つまり年齢についての二重基準の実態を指摘し、なぜ二重基準が生じたのかについて考えた。また、「オジサン」よりもはるかに多義的な「オバサン」という言葉の意味、そして中高年女性に対する社会の視線などに言及した。女性の年齢を揶揄する男性に対しては「それは恥ずかしいことなんですよ」と、年齢を意識しすぎている女性に対しては「年齢は隠さない方がいいですよ」と伝えたかったのだ。

 もちろん、年齢についての二重基準は、時代とともに解消されてきてはいる。一例を挙げれば、1970年代まで多くの企業や団体に存在した「女子若年定年制」や、その後も2000年頃までは存在した「男女別定年制」も、今はなくなった。

 ちなみに「女子若年定年制」とは、おもに放送局のアナウンサーや観光関係の職種、つまり「女性の美貌」が重視された職種に見られた定年制度で、30歳を「定年」としているところが多かった。「男女別定年制」は「女子若年定年制」ほど顕著ではないが、女性の方が男性よりも10年から5年ほど早く退職しなければならないという制度である。

 現在、制度としての年齢差別は解消されつつあるが、社会の風潮としての二重基準はまだ残っている。これがある限り、女性たちはつねに男性以上に年齢を意識させられながら生きることになる。こうした風潮を解消するために、女性たち自身にできることは何かといえば、それは「年を隠さない」ということである。年を隠したりごまかしたりすることは、「女性の弱みは年齢である」という考え方に迎合することになり、二重基準を強化することになる。

  そもそも日本で暮らしていて年齢を隠し続けるということは、不可能である。不可能に挑み続けるということは、多大なストレスを生む。年をとることは恥ずかしいことでもなければ、いけないことでもないという当たり前のことを踏まえ、余計なストレスを抱えずに生きていくほうが賢明である。

Sexy Zone中島健人が『東大王&初耳学!』に登場! 4月15日(日)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

11:25~11:55 『男子ごはん』(テレビ東京) 国分太一

●V6

19:30~19:55 『みんなの手話』(NHK Eテレ) 三宅健

●嵐

12:45~13:15 『ニノさん』(日本テレビ系) 二宮和也
18:00~18:30 『相葉マナブ』(テレビ朝日系) 相葉雅紀

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Sexy Zone中島健人が『東大王&初耳学!』に登場! 4月15日(日)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

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●TOKIO

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●V6

19:30~19:55 『みんなの手話』(NHK Eテレ) 三宅健

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トンチキ世界観に高いスキル……Hey!Say!JUMPとこぶしファクトリーに重なる7つの共通点

 ジャニーズのファンと、ハロー!プロジェクトのファンを兼ねている人は、時々いる。「嵐ファンだったら、○○」「V6ファンなら……」などとハロー!プロジェクトのグループを勧めるブログなどもある。

 Hey!Say!JUMPの場合は、「メンバー同士がわちゃわちゃ仲良し+大人数のフォーメー ションダンス」という点から「アンジュルム」を、またエース・宮本佳林のプロ意識の高さが山田涼介と重ね合わせて語られることから「Juice=Juice」を推す意見をよく見かける。

 しかし、個人的には、JUMPファンに勧めたいのは断然「こぶしファクトリー」だ。以下に、Hey!Say!JUMPとこぶしファクトリーの共通点を挙げてみたい。

■寄せ集めメンバーのエリートグループで、風当たりが強かった

 ジャニーズJr.のトップにいた薮宏太や八乙女光などから、Jr.経験がほとんどなかった岡本圭人まで“寄せ集め”で作られたHey!Say!JUMP。Jr.ユニットが解体され、涙を飲んだJr.やファンもいた。下積みがあまりなく、若くしてデビューしたエリートグループということから、他グループやファンに冷ややかに見られることも多かった。

 一方、こぶしファクトリーは“研修生トップ”的な存在だった浜浦彩乃を中心に、つんくが手がける外部プロジェクトの「ナイスガールトレイニー」から、歌唱力の高い広瀬彩海と井上玲音を引き入れて作られた「寄せ集め」グループ。ユニット結成からデビューまでが非常に速いエリートで、しかも、広瀬は外部から来た存在でありながら「リーダー」に就任。グループ内にギクシャクした空気が流れた。

■猛プッシュ&華々しいデビュー

JUMPの場合は、デビューコンサートがいきなり東京ドーム。こぶしファクトリーも早々にツアーが組まれたり、『レコード大賞最優秀新人賞』を受賞したりと、順調すぎる滑り出しを見せる。

■事務所や社長の寵愛を受け、変な曲ばかり歌わされる

「あのファッショングラっと来て もうグラッチェグラッチェちぇけらうよ♪」(「『ありがとう』~世界のどこにいても~」)とか「家族、担任 おざなり Over♪」(「OVER」)とか、とてつもなくヘンテコな曲を歌ってきたJUMP。水太鼓や龍、綱渡りや空中ブランコ、犬と一緒に大縄跳びなどにもチャレンジし、摩訶不思議な世界を数年間にわたって表現してきた。

 一方、こぶしはメジャーデビュー曲が「ドスコイ!ケンキョにダイタン」。「相撲」である。3枚目のシングル「サンバ!こぶしジャネイロ」なんかも、ジャニーズ的なおかしなセンスの曲名だ。そして、「忍者」が主人公の舞台と映画に主演し、忍者ファッションで「エエジャナイカ ニンジャナイカ」という妙な歌を歌った。

 トークが不得手で、ガツガツしたところがあまりなく、おっとりした雰囲気のJUMPは、彼らの世代に引っ掛けて、他グループのファンから「ゆとり」と揶揄されてきた。

 一方、こぶしの現在のメンバーたちは天然度の高いタイプが多く、MCものんびり。「エース」の浜浦はラーメンばかり食べているし、グループのシンボル的存在の井上玲音は、美人なのに「すましていると思われること」に悩み、変顔の練習に余念がない。また、実力・人気ともに上昇中の野村みな美は、パフォーマンスがカッコいいのに、普段は超マイペースで、パンに夢中。

 和田桜子は恵まれた声質と、グループの緩衝材的な役割を持ち、しっかり者に見えるリーダー・広瀬は、重い性格ながらどこかヌケている。また、新曲が発表されるたびに毎回「これまでにない大人のJUMPを」「今までと違う大人っぽいこぶしファクトリーを」などと、お約束のフレーズで語るところも似ている。

■悲しい出来事が続き、どん底にあった

 JUMPの場合、一部メンバーの喫煙・活動休止(のちに脱退)や、マネジメントの管轄替えによる“干され”の危機、メンバーのスキャンダルなど、「いよいよ売れそう」という予感が漂っては、何度も予感が消えてきた。

 こぶしの場合、2016年11月発売のアルバムに収録された名曲「辛夷の花」で「売れそう!」感が漂っていた中、翌年、メンバー3人がスキャンダルなどで次々に脱退・卒業してしまう。

■重い話し合い&ちょっとズレてる工夫

 Sexy Zoneがデビューした後、『カミスン!』(TBS系)に出演したJUMPは、MC・中居正広に「後輩もできたことですし、頑張りましょうね」と真顔で説教されていた。自分たちでも不甲斐なさを感じていた彼らは、グループで何度も重い話し合いをしている。

 チケットの売れ行きが芳しくなかった13年の東京ドームコンサートでは、空席を無数の風船で埋めたり、機関車を走らせたりと、手作り感あふれるコンサートを演出。幼い工夫に、ファンは涙した。

 また、こぶしの場合、YouTubeチャンネル『ハロ!ステ』で、スタッフからスキャンダルの多さについて「デビューから応援して下さっていた沢山の方々の期待を裏切った」と公開説教されてしまう。「裏切った」のは、この5人じゃないのに。さらに、これからの方向性について、合宿で話し合ってもいる。

 ちなみに、レコ大最優秀新人賞を受賞したときの白い衣装は、バラされ、別の衣装にリメイクされてしまった。精一杯の工夫だったのだろう。でも、取っておけばよかったのに……。

■悲しい出来事を乗り越え、気づけばスキル集団になっている

 低迷期に、ひたすらダンスを揃えることにこだわり、技術を磨いたJUMP。今では9人が複雑なフォーメーションダンスを一糸乱れぬ美しい動きで見せたり、コンサートでは「無音ダンス」の群舞で圧倒してみせたりする。

 こぶしの場合、もともと歌のうまいメンバーが多かったが、3人脱退した今、奇跡的にも「5人全員が歌のうまいグループ」になった。ボイパやラップ、アカペラなどの練習もさせられ、「迷走か」とも思ったが、完成した曲は素晴らしい出来栄えである。実は、現時点で、ハロプロ内だけでなく、業界全体を見回しても「全員歌がうまいアイドルグループ」というのは、こぶしのほかにほとんどいない気がする。

 しかも、CD音源よりも生歌の方が断然うまく、テレビよりもコンサートやイベントで直に聞く方がさらにうまい。ちなみに、どん底にいたときのJUMPは、頼りなさの一方で、内に秘めた闘志と努力が少しずつ実を結び始め、今にもあふれ出しそうなエネルギーに満ちていた。そして、今ではジャニーズ事務所の稼ぎ頭の一角を担っている。

 同様に、いま苦境にあるこぶしは、当時の彼らを思い出させるような熱さ、キラキラ感を身にまとってきている。3月28日に発売された、こぶしの新曲「これからだ!/明日テンキになあれ」は、そんな彼女たちの物語にピタリと重なる曲。そう、まさしく「これからだ!」。
(田幸和歌子)

“美少女原理主義者”が撮った倒錯的純愛ワールド!! Wヒロインがせめぎあう快楽の極み『聖なるもの』

 心理学者フロイトの言うところの“快感原則”に従って、庵野秀明監督がテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(テレビ東京系)を生み出したことはファンの間では有名だろう。自主映画シーンで活躍する岩切一空(いわきり・いそら)監督の新作『聖なるもの』もまた、快感原則に忠実に従って撮り上げた実写映画となっている。

 新歓シーズンで賑わう大学の映画サークルを舞台にした前作『花に嵐』(16)がPFFアワード準グランプリ、「カナザワ映画祭」観客賞を受賞するなど、1992年生まれの岩切監督は新世代の映像クリエイターとして注目されている。岩切監督が最後の自主映画という触れ込みで完成させた『聖なるもの』は、若手監督の登竜門となっている「MOOCIC LAB2017」で長編部門グランプリを含む4冠を受賞した話題作だ。『花と嵐』と同じく“初めての映画撮影”に浮き足立つ主人公を岩切監督自身が演じ、これまで以上に“美少女原理主義者”としての信条を鮮明に打ち出したものとなっている。

 岩切監督が「聖なるもの」と名付けた上映時間90分のこの映画を一度観ると、ひと言も台詞を口にしない無口なヒロイン・南美櫻、そして19歳のときに主演・監督した『あさつゆ』(16)が「ゆうばりファンタスティック映画祭」に入選した才媛・小川紗良という、真逆な魅力を持つ2人の美少女の輝きが網膜に焼き付いて忘れられなくなってしまう。

 ストーリーはこんな感じだ。全国から上京してきた新入生たちがキャンパスに溢れる新歓期の大学は、まるで毎日がお祭りのような騒ぎ。そんな中、映画サークルに所属する大学3年生の岩切(岩切一空)は、まだ一本も自分の映画を撮れずにいることに焦っていた。先輩が撮る新作映画の主演女優探し&新入部員の勧誘に励むも、メタボ体型でオタクな風貌の岩切が声を掛けても、なかなか女の子は立ち止まってくれない。先輩から無能呼ばわりされて落ち込む岩切だったが、新歓合宿で奇蹟の出逢いを果たすことになる。合宿に向かうバスの中に、名前も知らない、見覚えもない、黒髪の透き通るような白い肌をした美少女(南美櫻)が、ひとりで静かに佇んでいたのだ。

 どこからともなく現われた美少女は、どうやら映画サークルに代々伝わる“新歓の怪談”の少女らしい。4年に一度現われ、「彼女を見た者は、衝動的に映画を撮りたくなり、唯一彼女に選ばれ、彼女を被写体に撮った映画は必ず大傑作になる」と言い伝えられていた。誰もいない夜更けの海で、くだんの美少女は裸になって黒い波とひとりで戯れていた。岩切はどうしようもなく叫ぶ。「僕の映画に出てください!」と。

 いつもはオドオドしている岩切だったが、自分が監督する映画に主演してくれるヒロインが見つかったことで、態度が急変する。名前のない美少女に、漫画『タッチ』のヒロインの名前にあやかって“南”と名付ける。さらには南がケータイを持っていないことから、「連絡が取りやすいし、いろいろ映画の話もできるし」という口実で、アパートの一室で同棲生活を始める。

 おのれの欲望丸出しで、映画製作にのめり込んでいく岩切。映画サークルの有能な後輩である理工学部2年の小川(小川紗良)に対しても、強気でキャスティングを決めてしまう。小川は自分の監督作の準備を進めていたが、岩切のいつにない熱意に押し切られ、5月いっぱいなら岩切の映画に協力すると約束してしまう。南と小川というダブルヒロインを手に入れて、我が世の春を謳歌する岩切だった。だが、南と小川という正反対な魅力を持つヒロインたちは化学融合を起こし、撮影現場は誰にもコントロールできない状況へと陥っていく。

 謎のヒロイン・南を演じるのは、プロフィールをいっさい公表していない南美櫻。岩切監督が5年前から出演交渉し、『聖なるもの』が岩切監督の最後の自主映画になることから出演をOKした。台詞はなく、瞬きもせず、劇中劇の中で「こちらの世界」から「向こう側の世界」へと抜け出そうとする女子高生役を演じる。岩切監督にとって至高のミューズである南美櫻だが、そんなミューズに対しても岩切監督は容赦ない。夜の海の場面では、プロの女優ではない彼女のヌードシーンを用意している。大切な人に自分の映画に出てほしい。そして、まだ誰にも見せたことのないレアな姿をカメラに収めさせてほしい。岩切監督の願望はひどく捻れていて、とても純粋である。

 劇中劇では女子高生役の南をいじめ、向こう側の世界へ行こうとする南を阻止しようとするクラスメイト役の小川だが、南美櫻がカメラの中で無言の魅力を発揮するのに呼応して、小川紗良も岩切ワールドに溶け込み、呼吸を始める。岩切監督の大学のサークルの後輩だったことから小川紗良は出演することになったそうだが、当初はそれほど出番は多くなかったと思われる。ところが静の魅力を醸し出す南とは対照的に、本人はクールのつもりなのに内面はいつも揺れ動いている小川は動的魅力に溢れ、この2人は相乗効果で輝きを増していく。

 庵野監督の『エヴァンゲリオン』でいえば、謎めいた南は綾波レイ、勝ち気な性格の小川は惣流・アスカ・ラングレーを思わせる。後半からは小川の感情の揺れをカメラはどんどん追い掛け、小川のクローズアップが増えていく。岩切が、いや岩切監督が2人のヒロインの間で右往左往していることが手に取るように伝わってくる。さらには『エヴァンゲリオン』の葛城ミサトのようなお姉さんキャラの松本(松本まりか)も現われ、岩切の映画をサポートすることを申し出る。美少女原理主義者である岩切監督は、すべての女性を美しく撮ることに特化していく。だが、女たちのあまりの美しさと奔放さに、岩切が頭の中で夢想していた小さな物語はあっけなく崩壊する。残された岩切は、自制心を失った欲望の塊のモンスターとして暴れ回るしかなかった。

 週末を利用して、撮影が進められた『聖なるもの』。すべてのシーンを撮り終えるのに半年を要したそうだ。岩切監督にとっては長いようで短く、そして切ない半年間だった。撮影が終了すれば、サイコーに美しいヒロインたちともお別れしなくてはならない。いつまでも映画の撮影が続けばいいのに。永遠に五月のままならいいのに。できれば、ミューズは自分の世界だけに閉じ込めておきたい。でも、ミューズは男のそんな浅ましい思惑をするりと通り抜け、向こう側へと軽やかに駆け出していく。

 庵野監督が快感原則によって生み出した『エヴァンゲリン』だが、その世界には阪神・淡路大震災&地下鉄サリン事件に喘いだ1990年代の日本社会の混迷ぶりが見事なまでに映し出されていた。そして『シン・ゴジラ』(16)では、東日本大震災&福島原発事故というセカンドインパクトからの復興へと向かう現代の日本社会を描いてみせた。庵野監督ばりの快感原則に従って、最後の自主映画『聖なるもの』を撮り終えた岩切監督。これから彼はどんな世界へと向かうのだろうか。
(文=長野辰次)

『聖なるもの』
監督・脚本・撮影・編集/岩切一空 劇中歌・主題歌/ボンジュール鈴木 
出演/南美櫻、小川紗良、山元駿、縣豪紀、希代彩、半田美樹、佐保明梨、青山ひかる、松本まりか
配給/SPOTTED PRODUCTIONS 4月14日(土)よりポレポレ東中野にてレイトショー公開、全国順次公開
C)2017「聖なるもの」フィルムパートナーズ
http://seinarumono.com

 

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【マンガ】酒飲みの聖地・赤羽に、女ひとりでやってきたのだ【お酒がやめられない】

「酒に強くも弱くもないわたしは、よくお酒に飲まれる」――。

20代から酒に飲まれつづけた漫画家・緑丘まこが酒と出会いと黒歴史を綴る、飲んだくれコミックエッセイ。土曜のひとり飲みのおともにどうぞ。

第1回:飲んだくれの聖地・赤羽に、女ひとりでやってきたのだ

 

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(隔週土曜日・次回は4月28日更新予定)

緑丘まこ(みどりおか・まこ)
兵庫県育ちの30代独女。漫画とゲームとお酒をこよなく愛する。
センベロ居酒屋やレトロなレストランを発掘するのが休日の楽しみ。
お酒は最高の友達。

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東京・赤羽でまさかの「火葬体験」!? 激安整体の実態は、“違法まがい”のサロンだった?

 桜の季節もあっという間に過ぎ去り、日に日に薄着になっていく中、ぜい肉の“はみ出した部分”の存在感も増しているような気がする。特に大福もちのような腹、ズボンがすれるとヒリヒリする太腿には目も当てられない! ぜい肉の上にセルライトが便乗している緊急事態だけに、早速いつものようにクーポンサイトを漁ることにした。

潜入その1:普通の整体だと思ったら……/赤羽・K

【メニュー】70分。首肩 、 腕 、手 、 腰 、 膝 、 耳から1パーツ施術
【クーポン価格】1,000円(50%~オフ)

 「未知なるものに興味津々」という性分の筆者が、今回選んだ美容クーポンは「漢方養生」。サイトで施術の流れを見ると、カウンセリング→お着替え→希望の部位の温め&漢方薬塗布→アフターティーとなっており、知られざる漢方薬パワーを実感したく、早速購入を決めた。

 今回の予約はCメールで行い、比較的簡単に、希望日での施術が受けられることになった。まぁ、ここまでは問題なかったのだが、赤羽にあるサロンに到着すると、中国人の施術者が、突然「クーポン、漢方養生。火、大丈夫?」と聞いてくるではないか。なんのこっちゃと思っていると、「経絡わかる? 経絡の流れが悪いとよくない。冷えると良くない」「だから火のパワーで温める」とのこと。正直、「火のパワーって何?」と頭の上にハテナが浮かび、ホットマットや赤外線ドームのようなマシーンを想像していたのだ。

 が、説明書らしきものを見てようやく理解できた。なんとこのサロン、カラダに火をつけるようなのである。「これってイリュージョン? それとも人間フランベ?」と、ほぼ絶句していると、「中国に昔からある方法。大丈夫、すごくイイ」と励まされ、もう半ば自暴自棄にOKを出してしまった。

 施術ルームに案内され、「パンツが濡れるから」と紙パン1枚の姿で施術台にうつ伏せとなる。そして、濡れタオルでカラダを覆われ、その上に防火シートのような布&さらにタオルを乗っけられるのだが、「消毒用のアルコールかけます!」と施術者の声がしたと思った瞬間、「カチャ! ボッ!」と突然の着火! 「火が……背中に火が……!!」と大混乱に陥ってしまう。すぐに消火されるも、しかしすぐにまたアルコールをかけられて「ボッ!」……。その繰り返しなのである。

 熱くはなく、温かいのはいいが、何度かアルコールでフランベされ、カラダの芯がジンワリ温まってくると、「荼毘にふされるというのは、こんな感じなのか」としみじみ実感してしまった。

 約15~20分近く、着火、消火、着火、消火が繰り返され、蒸し焼き状態にされたら、今度は漢方薬塗布へ。この漢方薬は、ショウガをはじめとする68種類の各種薬草がブレンドされたものだという。これを背中に塗り込み、ラップで覆い、仰向けになり30分休息を取れば、施術終了。実はこの日、花粉症でカラダがダルかったのだが、ウソのように軽くなった。

 が、単なるプラシボ効果の可能性もあるため、行きつけの鍼灸院を訪れ、先生にみてもらうと、筆者の背中と肩のコリはまったく改善の兆しはなく、「なんで、こんなにガチガチなんすか?」といわれ、愕然。さらに、院長には「あのさぁ……火を使う施術でしょう? 鍼灸の免許持ってるの? 持っていなかったとしたら、違法にならない?」と指摘される始末だった。が、筆者としては、あの未知なる快感がややクセになってしまった。お試し価格は基本半額だそうなので、また燃やされに行くかと考え中である。

 ちなみに、今回は1パーツだけの施術だったが、全身施術の場合、火は使わず、火と同じ効果があるマシーンを使うそう。でもやっぱりあの“火”を体感してほしいと思う筆者であった。

クーポン満足度:★★★★☆
クーポンリピ度:★★★★☆
※まさに「燃やされて、生き返る」って感じ!

【メニュー】小顔矯正とオールハンドのマッサージ+石膏パック
【クーポン価格】3,800円(82%オフ)

 クーポンサイトによると、なんでもこの六本木・Rの小顔矯正は、口の中に手を入れて行うという点が売りらしい。これまで小顔矯正には何度か訪れたが、口内から攻める施術は未体験だけに、やっぱ食いついてしまった。それに、よく目にするものの、クーポンでもそれなりのお値段がするあの石膏パック付き。行かないでどうする! ってことで、六本木まで足を伸ばすことにした。

 サロンは、六本木ヒルズの裏手、ケヤキ坂を上りきったところにあるビルの一角にあった。六本木というだけに、近代的なビルを想像していたものの、そこは昭和の雰囲気漂う茶色のビル。しかしサロン内は、白を基調とした清潔感あふれる内装になっていた。

 到着すると、まずはハーブティーが運ばれてきて、なんとも優雅な気持ちに。さらに、施術室に通されると、手がとにかく美しい男性施術者が待っていて、思わずテンションが上がってしまった。なんでも彼は、過去にリハビリのお仕事をしていたので、骨や筋肉には詳しいのだそうだ。

 施術前に顔写真を撮影して、施術台に仰向けになる。すると施術者が、その美しい手で筆者の肌に触れられながら「……華奢な骨格ですね。肌はやわらかいので、その分むくみやすいかも。それに噛み合わせの問題で顔が歪んでいます。まずはオイルマッサージをしてリンパを流しますが、ちょっと痛いかも」と語りかけてくるものだから、ちょっとだけときめいてしまう。

 が、そんなときめきなんて一瞬で吹っ飛んでしまうほど痛い! とにかく痛い!! ゴリゴリと刺激されると、いかに自分の顔が凝っているかを痛感させられる。さらに、首のリンパも詰まりまくっていたようで、その痛さは半端じゃない。ある程度、顔を解した後、今度は「骨格調整をします」とのことで、頭蓋骨、おでこに圧をぎゅうぎゅうかけられる。正直言って「顔がつぶされるのでは?」と思うほどの強さだった。

 そして、いよいよ口内の施術へ。ビニールをはめた施術者の美しい手が、筆者の口にインし、内側をマッサージしていくのだが、誰にも触られないところを触られているだけに、何とも妙な気持ちになる……が、こちらも痛くないと言えばウソになるレベルの刺激があった。ちなみに、この矯正のお値段、通常価格はズバリ1万円チョイ。さらにフェイシャルマッサージは約5,000円というだけにお安くない。

 最後に、通常価格5,000円という石膏パック体験をすることに。石膏パックとは、あのチョークやギブスに使われる硫酸カルシウムを主原料とする石膏を使用したパックで、50年以上前にフランスで生まれたものだそうだ。石膏は水を加えると熱が発生するため、コースの仕上げなどに美容成分を顔に塗布し、石膏でパックすると、お肌の中に成分がグングン吸収されていき、さらに新陳代謝も良くなるという。確かに、ほのかな温かさで、ついついウトウトしてしまうほど気持ちのよいパックだったが、この石膏パックは、熟練者が適量を塗らないと低温やけどになるケースもあるのだとか。そのため、石膏を購入して自宅でトライはやや危険なため、プロにお任せすることをオススメする。

 そんなこんなで、小顔矯正+フェイシャル+石膏パック120分コースが全て終了。ベッドに仰向けに寝た状態で手鏡を渡され、「おっ! ほうれい線が消えた! アゴのラインがシャープになった!」と心弾むほどに喜んだのだが……帰りの電車内で鏡を見て愕然、そこに映っていたのは、いつも通りの筆者の顔だった。あれはただの仰向け効果、ということだろうか。

クーポン満足度:★★☆☆☆
クーポンリピ度:★☆☆☆☆
※もう少しお安いなら、あの手に悶絶させられたい!

吉原杏(よしわら・あんず)
大阪生まれ、大阪育ち。好きなモノは小銭。好きな場所はリサイクルショップに100円均一。美容・健康オタクとしてプチ整形、数々のダイエット法に挑戦したことも。数々の携帯小説家、『株一年生~ゼロからわかる株の教科書~』(オープンアップス)などのアプリ作家として活動。

海外で「日本人はモテる」は昔話? アジア5カ国で働いた元底辺キャバ嬢が語る“夜の景気”

 4月上旬、アジアにある日本人客向け“日本人キャバクラ”の潜入記『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イースト・プレス)が発売された。著者は、歌舞伎町や六本木の元キャバ嬢で、現在は、裏モノ、夜遊びをテーマにしたコラムを執筆するライターのカワノアユミ氏。

 2014~15年に、1年弱をかけ、タイ、香港、シンガポール、カンボジア、ベトナムの日本人キャバクラへ潜入したカワノ氏に、日本人キャバクラは儲かるのか? さらには、かつてアジアで激モテしていたとされる日本人女性の現在の“価値”について、話を聞いた。

■海外で「日本人はモテる」は昔話?

 カワノ氏が初めて海外のキャバクラで働いたのは、2001年のこと。当時付き合っていた彼氏でスカウトマンのケンちゃんに、「お前、香港のキャバクラ行かね?」と“売り飛ばされ”、10日間限定で香港初となる日本人キャバクラのキャバ嬢になった。

「当時は日本人の女の子の価値がすごく高くて、日給3万円。10日で30万円稼げました。1997年に香港がイギリスから返還されたばかりで、夜のお店があまりなかったことも理由かと思います」

 ところが、再び15年に同じ店で働くと、月給約28万円と、3分の1に下がってしまった。

「そこからさらに寮費を引かれ、手元に残るのは18万程度。おそらくですけれど、理由は、ほかのアジア系の外国人の価値が上がったんだと思います。韓国人が整形などで、すごくきれいになったんですよ(笑)。キャバ嬢は、やっぱり見た目が命です。それから、01年以降はお店がだんだん増えてきて、中国人、香港人が働くようになったことも大きく影響していると思います」

 また、現在では香港の物価が上がった一方、日本人駐在員の給料は下がってきて、日本人キャバクラは高すぎて行けないという事実もあるそうだ。

「聞いたところによれば、現地のキャバクラの料金は、“連れ出し”(店外デート)込みで5~7万円が相場のようですね。ちなみに、アジアのキャバクラは、女の子の連れ出しができるお店がほとんど。連れ出しがないお店は、日本人オーナーのお店ぐらいしかない気がします」

■バンコクで初のナンバー1になったポイントは“同伴”

 続いて、“夜遊び天国”として知られ、カワノ氏自身が大好きなタイのバンコクでも、現地初の日本人向けキャバクラへ潜入。

「飛び込みで働き始めました。タイにはカラオケができるキャバクラ店がたくさんありますが、日本人キャバクラは15年にパッポン(バンコクの三大歓楽街のひとつ)にできたのが初だと思います。香港同様、タイも連れ出しが基本ですが、日本人客は色恋関係を求めているのではなく、普通の日本語での会話を求めてるんですよね」

 また、カワノ氏はこのお店で、日本で達成できなかった初のナンバー1にも輝く。そのコツは、「タイの夜遊び教えてあげるよ~」と、客をアフターに誘い出すこと。バンコクの大歓楽街として有名なパッポンのゴーゴーボーイ(ゴーゴーバーの男版)やディスコなどに連れて行った。日本人キャバクラにやってくる客は、ほぼ100%バンコク初心者なのだという。

「タイでは、同伴して、一緒に遊んで、お客さんとの距離を縮めたほうがいいですね。日本では、店外デートしちゃうと、満足して店に来なくなっちゃうんですが、タイを含め、海外だと日本人キャバクラがそこしかないケースが多いので、じゃあ、店に行こうかな、という流れによくなります」

 月給は最高で25万円だったとのことで、物価の安いタイでこれだけの金額をもらえたら、かなりリッチな暮らしぶりが想像できる。

 ところ変わって、シンガポールでは、タイの夜の世界とはガラリと雰囲気が異なる。

「アジアのゆるさがまったくないです。政府が認めた地域以外で売春ができないので、まず日本のような風俗街はもちろん、夜の歓楽街がない。デパートとかショッピングモールがある大通りに、日本食のお店とかがあって、そこの近くに、キャバクラとスナックが数軒、並んでいるぐらいですね」

 さすがは、シンガポール。ゴミひとつ落ちていないクリーンな国のイメージ通り。だが、景気が上り調子で絶好調のため、店にやってくる客の金払いは良いようだ。

「シンガポールのキャバクラは主に接待で使われるため、日本人よりも外国人客が多かったですね。料金もボトル込みで2~3万円と比較的高く、客層も一昔前の歌舞伎町にいそうなバブルな人が多かったです(笑)」

 とはいえ、リッチな生活ができるかというと、そうでもない。理由は物価の高さ。日給約1万円もらえるものの、寮費が1週間で2万5,000円。外食は食堂で850円程度とそこそこするため、手元には残る額は少なかった。

「働いている日本人キャストの女の子は、将来事業を起こすことを考えていて、自分で何かやりたいという子が多かったです。あと、駐在員や現地の社長との結婚、玉の輿を夢見てる人が多いんですけれど、実際、かなう人はあまりいない。結局、日本に帰って、普通の日本人と結婚している子が多いから、そこに夢はないかも(笑)」

 そして、筆者が気になったのは、ここ最近、イオンモールができたり、街が激変しているというカンボジア。

「イオンモールは、お金持ちの人が買い物に行く感じで、周りはそんなに大きくは変わってないんじゃないかな。風俗街は、メコン川沿いに、置屋、ガールズバー、KTV(カラオケ)とかが結構あるんです。ぼったくりに遭うことも多いので、現地に住む日本人は日本人キャバクラか、日本人経営のスナックに集まっていましたね。駐在のお客さんは少なくて、自分で事業を立ち上げているアクの強い日本人が多かったです」

 ベトナムでは、番外編としてハノイの日本人向けガールズバーへも潜入。Tシャツと短パン姿で、女の子10人ぐらいとカウンターに並んで接客した。

「ハノイは夜遊びできる場所がほとんどなくて、22時には街全体が真っ暗になる分、働いていたお店はものすごく繁盛していました。街に日本人の女の子があまりいなくて、『うわ~、日本人の女の子がたくさんいる!』って、すごい喜んでもらえましたよ。お客さんは、出会いがなさすぎて、女の子と話すだけで、明らかに緊張してましたね(笑)」

 ちなみに日給は6,000円ほどで、寮費が1カ月で約5,000円。物価も安いので、なかなか楽しいハノイライフが送れそうだ。

 カワノ氏に聞いたところによれば、アジアの日本人キャバクラは、まだまだひとつの国に1~2軒存在する程度。その上、日本でキャバ嬢をしていた経験者が働いているケースは、極めて少ないという。閉塞感漂う日本に飽きたら、アジアへ飛び出し、現地の日本人キャバクラでナンバー1を目指してみるのも、ひとつの選択かも!?
(上浦未来)

アジア5か国でキャバ嬢やってきました&女のディープ夜遊びガイド
〜『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(カワノアユミ著)発売記念トークイベント〜
4/15(日) なんば紅鶴 19:00~