「S氏とK氏はモデルとSMプレイを……」水原希子も苦言を呈した大物写真家たちの“闇”とは

「アラーキー」の愛称で知られる大物写真家・荒木経惟氏にセクハラ・パワハラ疑惑が噴出した。発端はモデルのKaoRiさんが今月1日に更新したブログ。「その知識、本当に正しいですか?」のタイトルで、荒木氏から受けた性被害を告発している。

 KaoRiさんは2001年から16年まで荒木氏の「ミューズ」としてモデルを務めていたが、撮影の際に同意書がなかったことや、ヌードの強要、無報酬の仕事もあったことを暴露。

「たくさんの人がいる前でわざと過激なポーズをとらせて、自分の手柄にするような言動をされたり、撮影と聞いてスタジオに行くと、自分のプロモーションのための取材撮影で、勝手に部外者を入れてヌード撮影を強いられたことも何度もありました」と被害を訴え、荒木氏から「娼婦」「マンションは買う必要のないレベルの女」「私生活は一切知らない」などと、言い放たれることもあったという。

 この告白にInstagramのストーリー機能で同調したのが、人気モデルの水原希子。彼女自身も荒木氏のモデルを務めた経験があり、過去に男性役20人の前で上半身裸の広告撮影を強いられたことがあったという。水原はKaoRiさんのブログについて「この業界にいる若いモデル そして女性、男性にもこの記事を読んでほしい。モデルは物じゃない。女性は性の道具ではない」と述べた上で、荒木氏に対し「荒木さん あなたにとって女性とは一体何ですか?」と疑問を投げかけている。

 某雑誌カメラマンによると「荒木さんのセクハラ・パワハラはこの世界では有名。性的関係を強要したり、衆人環視の元で女性を罵倒することで『俺はアラーキーなんだ。破天荒なんだ』とアピールする。泣き寝入りしているモデルはKaoRiさんだけではありませんよ」という。

 荒木氏のみならず、俗に言う「有名写真家」は総じてモデルを“愛人”と勘違いし、食い物にしてきた。

「ヌード写真集で有名な超大物のS氏やK氏もバリバリの現役時代はモデルとSMプレイなどに興じていた。当時、無名のモデルはそうした洗礼を受けることが当たり前になっていたが、いまの時代は違う。若い写真家も育っているし、SNSが普及し『♯metoo』のようなムーブメントも起きている。これまでのようにはいきません」(同)

 虚勢を張っている者ほど、本気で反発された時は弱いもの。荒木氏に至っては、こうした疑惑を突きつけられると「俺は病気でもうすぐ死ぬ」「目が見えないからわからない」と意味不明な釈明をすることもあったという。目が見えないのに、どうやって写真を撮るのか……。KaoRiさんの決意の告白は、しばらく波紋を広げそうだ。

『女は二度決断する』新しいファシズムは見えない形で近づいてくる!! ネオナチ犯罪映画を撮った独監督が鳴らす警鐘

 ドイツでは海外からの移民を標的にした爆破テロが2000年~07年に相次ぎ、女性警察官を含む10名が死亡。さらにテロリストたちは活動資金を得るために、銀行や郵便局を襲撃した。ドイツ警察は移民系裏社会がらみの抗争と断定したことで初動捜査を誤り、犯人がようやく逮捕されたのは11年になって。捕まったのはドイツ人のネオナチグループだった。ドイツ警察における戦後最大の不祥事ともされるこの事件を題材にしたのが、ファティ・アキン監督の『女は二度決断する』だ。クエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』(09)などで知られるドイツ出身の国際派女優ダイアン・クルーガー主演作で、トルコ移民である夫と息子を同時に失ったドイツ人女性カティヤを熱演したダイアンはカンヌ映画祭主演女優賞を、作品もゴールデングローブ賞外国語映画賞などを受賞している。トルコ系ドイツ人という独自の視点から映画を撮り続けるファティ・アキン監督に、本作が製作された社会背景について尋ねた。

──トルコ系移民二世であるファティ・アキン監督は、『消えた声が、その名を呼ぶ』(14)ではトルコで起きたアルメニア人大虐殺、今回の『女は二度決断する』
ではネオナチ犯罪を題材にしています。日本では政治色の強い映画は資金集めが難しく、有名俳優も出演したがりません。アキン監督もそういった困難を味わったんでしょうか。

ファティ・アキン(以下、アキン) 政治的なトラブルにぶつかることはそれまでずっとなかったんだけれど、『消えた声が、その名を呼ぶ』のときは難しさを肌身に感じたね。僕がこの人と一緒にやりたいと思って声を掛けたトルコの俳優がいたんだけど、作品内容を知って彼には断られたんだ(トルコ政府はアルメニア人虐殺の事実を認めていないため)。トルコ政府やトルコ国民からの圧が掛かることを考慮してのことだったみたいだね。僕にとっては初めての体験で、驚いたよ。トルコを悪く言うつもりはないけど、トルコに比べると僕が生まれ育ったドイツはタブーと呼ばれるものが少ない、とても自由な国なんだなと『消えた声』のときは改めて思ったかな。

──ダイアン・クルーガーが主演した本作には、そういった難しさはなかった?

アキン ダイアンはカンヌ映画祭のパーティー会場で、初対面の僕にドイツ語で「機会があれば、あなたの映画に出演したい」と声を掛けてくれた。それもあって、今回の脚本は彼女をイメージして書いたんだ。さっきはドイツにはタブーがないと言ったけど、表現や言論の自由が認められているドイツにあって、唯一のタブー的な存在となっているのが“ナチス”なんだ。第二次世界大戦の反省もあって、ドイツの学校教育ではナチスが犯した戦争犯罪について学ぶことが義務づけられているし、今でもナチスものを取り上げる際は慎重にならざるを得ないし、ネオナチもジョークの対象にすることは難しい。でも、映画をつくるって、そういった既成概念を壊すことでもあると僕は思うんだ。ネオナチによる実在の犯罪を映画の題材にしていることに対して一部のメディアから攻撃されたこともあったけど、僕の映画監督としてのキャリアに傷がつくようなことにはならなかったよ。

──ドイツでは言論や表現の自由が守られているとのことですが、そのため鉤十字の旗を掲げたり、ヒトラー崇拝を謳わなければネオナチの集会も許されていると耳にします。実際のところはどうなんでしょうか?

アキン ノー、ノー! ネオナチの集会や活動は、決して認められているわけではないよ。でも、今のネオナチは昔と違って、外見では判断することができない。昔なら髪型や服装を見ればナチかナチじゃないかすぐ分かったけど、今のネオナチは普通のファッションで目立たないようにしているし、法律のことも彼らはすごく研究していて、どうすれば法の網に引っ掛からずに済むのかをよく考えて、巧妙に集会を開いたり、活動しているんだ。ドイツの国会ではネオナチの集会を禁じる法案が何度か持ち上がったんだけど、思想や言論の自由が憲法で守られているため、司法側に反対されて成立しなかったという経緯があるんだ。常識のある人はみんな、ネオナチは認めるべきではないと分かっている。でも、ネオナチは法律の抜け穴を上手にかいくぐって、気が付いたときには我々の前に現われている。そのことはドイツではすごく議論が交わされていて、メディアでも度々取り上げられてはいるんだけど、禁じる手がないというのが今のドイツの状況なんだ。

■現代のネオナチは『バットマン』のジョーカーのよう

 

──夫と息子を爆殺された主人公カティヤ(ダイアン・クルーガー)は、みずから証人として裁判に臨むことに。裁判を傍聴していた被告側の父親(ウルリッヒ・トゥクール)の姿が、とても印象に残ります。いかにも中流階級の真面目そうなお父さんで、何不自由なく息子を育てたはずなのに、息子はヒトラー崇拝者に育ってしまった。加害者家族のやるせなさ、不条理さを感じさせます。

アキン 右翼思想、ファシズム思想の人たちはすべての階級にいると僕は感じているよ。移民ヘイトしているのは、労働者階級だけじゃないんだ。特にネオナチは非常に高学歴で、洗練されたエリート階級の中にもいる。彼らにとってのアイデンティティー・ムーブメントなんだ。さっきも触れたけど、90年代の頃とは違って今は外見からはネオナチかどうか判別できないし、彼らが使うレトリックも以前は論破しやすいものだったけど、より巧妙なものに変わってきている。リベラル系のメディアの中にもネオナチが紛れ込んでいるケースもあるし、左寄りの政党に所属していた政治家が実はネオナチだと正体を明かしたこともある。まるで『バットマン』に出てくる悪役のジョーカーみたいに、普段はその素顔を隠しているんだ。

──本作のドイツ語の原題が「Aus dem Nichts(どこからともなく)」となっているのは、そういう背景があるんですね。

アキン 右寄りのテロリストたちの家族構成を調べてみると、両親は実はリベラリストであることが多いんだ。これは僕の推測だけど、子どもはどうしても自分自身のアンデンティティーを確立したいがために、親からなるべく離れたものを目指してしまうんじゃないかな。若者は特に過激なものへと走ってしまう。ドイツ赤軍派の女性メンバーは、父親が教会の神父だったなんてこともあったしね。僕の家族にもそれは言える。僕の父はすごく保守的な考え方だったけど、僕は若い頃に共産党を支持するなど、父とはまったく異なる政治的思想を持っていた。平穏な家族のもとで育っても、過激な政治思想を持つようになることは、決して珍しいことじゃないんだ。

──中盤まではリアルな法廷サスペンスとして展開しますが、やがて物語は予想外の方向へと振り切っていく。フランス映画の名作『冒険者たち』(67)で知られるロベール・アンリコ監督のもうひとつの代表作『追想』(75)を思わせるクライマックスです。『追想』もナチスが無辜の市民を虐殺した実在の事件を題材にしていました。そういった過去の作品からインスパイアされた部分はある?

アキン ロベール監督の作品はどれも観ているはずだけど……、『追想』は邦題だよね? 意識して撮ってはないけれど、意識下にはあったかもしれないね。ドイツに帰ったら、見直してみるよ。もちろん、僕が撮る映画は古今東西のいろんな作品から影響を受けているよ。ダイアン・クルーガーが夜の街を歩くメインビジュアルはポスターにもなっているけど、『タクシードライバー』(76)の主人公トラヴィス(ロバート・デニーロ)の妹みたいじゃないかい(笑)。ひとりぼっちで歩くダイアンの姿がトラヴィスっぽかったんで、スチールカメラマンに頼んでそのシーンを撮ってもらったんだ。

──『タクシードライバー』のマーティン・スコセッシ監督も、移民二世という立場から現代社会を描いてきた映画作家ですね。

アキン スコセッシ監督の作品は好きだし、彼と同じように僕もアジア映画からはすごく影響を受けている。ダイアンが身体にタトゥーを入れるシーンがあるけど、そのタトゥーはSAMURAIなんだ。ダイアンが演じているカティヤは、言ってみれば現代のSAMURAI。死してなお、忠義を持って仕える。彼女の場合は、家族に対する忠義というわけさ。社会の法律とは異なる、彼女なりの武士道を持っているんだ。テクニカルな面では、照明などは香港や韓国の犯罪映画をイメージしているよ。僕自身はドイツという西側の国の映画監督だけど、ヒップホップがいろんな音楽をサンプリングするみたいに、アジア映画のいろんな要素とドイツ映画とを組み合わせて、今回の映画は撮ったんだ。

──アキン監督が愛する音楽や映画のように、現実世界もいろんな文化が融合しあった豊かな社会になればいいのにと思います。

アキン 本当にそう願うよ。僕たちがつくる映画が異文化間の相互理解や交流に少しでもつながるよう、これからもがんばるつもりだよ!

(取材・文/長野辰次)

『女は二度決断する』
監督・脚本/ファティ・アキン 音楽/ジョシュ・オム
出演/ダイアン・クルーガー、デニス・モシット、ヨハネス・クリシュ、サミア・ムリエル・シャクラン、ヌーマン・アチャル、ヘニング・ペカー、ウルリッヒ・トゥクール、ラファエル・サンタナ、ハンナ・ヒルスドルフ、ウルリッヒ・ブラントホフ、ハルトムート・ロート、ヤニス・エコノミデス、カリン・ノイハウザー、ウーヴェ・ローデ、アシム・デミレル、アイセル・イシジャン
配給/ビターズ・エンド PG-12 4月14日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー
(C)2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathe Production, corazon international GmbH & Co. KG, Warner Bros. Entertainment GmbH
http://www.bitters.co.jp/ketsudan

●ファティ・アキン監督
1973年ドイツのハンブルクにて、トルコ移民の両親のもとに生まれる。トルコ系ドイツ人同士の偽装結婚を描いた『愛より強く』(04)がベルリン映画祭で金熊賞を受賞。ドイツとトルコを舞台にした『そして、私たちは愛に帰る』(07)でカンヌ映画祭脚本賞を受賞。庶民向けレストランのオーナー兄弟を主人公にしたコメディ映画『ソウル・キッチン』(09)でベネチア映画祭審査員特別賞を受賞し、30代にして世界三大映画祭の主要賞を制している。その他の監督作に、アルメニア人虐殺を描いた歴史大作『消えた声が、その名を呼ぶ』(14)、青春ロードムービー『50年後のボクたちは』(16)などがある。

『女は二度決断する』新しいファシズムは見えない形で近づいてくる!! ネオナチ犯罪映画を撮った独監督が鳴らす警鐘

 ドイツでは海外からの移民を標的にした爆破テロが2000年~07年に相次ぎ、女性警察官を含む10名が死亡。さらにテロリストたちは活動資金を得るために、銀行や郵便局を襲撃した。ドイツ警察は移民系裏社会がらみの抗争と断定したことで初動捜査を誤り、犯人がようやく逮捕されたのは11年になって。捕まったのはドイツ人のネオナチグループだった。ドイツ警察における戦後最大の不祥事ともされるこの事件を題材にしたのが、ファティ・アキン監督の『女は二度決断する』だ。クエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』(09)などで知られるドイツ出身の国際派女優ダイアン・クルーガー主演作で、トルコ移民である夫と息子を同時に失ったドイツ人女性カティヤを熱演したダイアンはカンヌ映画祭主演女優賞を、作品もゴールデングローブ賞外国語映画賞などを受賞している。トルコ系ドイツ人という独自の視点から映画を撮り続けるファティ・アキン監督に、本作が製作された社会背景について尋ねた。

──トルコ系移民二世であるファティ・アキン監督は、『消えた声が、その名を呼ぶ』(14)ではトルコで起きたアルメニア人大虐殺、今回の『女は二度決断する』
ではネオナチ犯罪を題材にしています。日本では政治色の強い映画は資金集めが難しく、有名俳優も出演したがりません。アキン監督もそういった困難を味わったんでしょうか。

ファティ・アキン(以下、アキン) 政治的なトラブルにぶつかることはそれまでずっとなかったんだけれど、『消えた声が、その名を呼ぶ』のときは難しさを肌身に感じたね。僕がこの人と一緒にやりたいと思って声を掛けたトルコの俳優がいたんだけど、作品内容を知って彼には断られたんだ(トルコ政府はアルメニア人虐殺の事実を認めていないため)。トルコ政府やトルコ国民からの圧が掛かることを考慮してのことだったみたいだね。僕にとっては初めての体験で、驚いたよ。トルコを悪く言うつもりはないけど、トルコに比べると僕が生まれ育ったドイツはタブーと呼ばれるものが少ない、とても自由な国なんだなと『消えた声』のときは改めて思ったかな。

──ダイアン・クルーガーが主演した本作には、そういった難しさはなかった?

アキン ダイアンはカンヌ映画祭のパーティー会場で、初対面の僕にドイツ語で「機会があれば、あなたの映画に出演したい」と声を掛けてくれた。それもあって、今回の脚本は彼女をイメージして書いたんだ。さっきはドイツにはタブーがないと言ったけど、表現や言論の自由が認められているドイツにあって、唯一のタブー的な存在となっているのが“ナチス”なんだ。第二次世界大戦の反省もあって、ドイツの学校教育ではナチスが犯した戦争犯罪について学ぶことが義務づけられているし、今でもナチスものを取り上げる際は慎重にならざるを得ないし、ネオナチもジョークの対象にすることは難しい。でも、映画をつくるって、そういった既成概念を壊すことでもあると僕は思うんだ。ネオナチによる実在の犯罪を映画の題材にしていることに対して一部のメディアから攻撃されたこともあったけど、僕の映画監督としてのキャリアに傷がつくようなことにはならなかったよ。

──ドイツでは言論や表現の自由が守られているとのことですが、そのため鉤十字の旗を掲げたり、ヒトラー崇拝を謳わなければネオナチの集会も許されていると耳にします。実際のところはどうなんでしょうか?

アキン ノー、ノー! ネオナチの集会や活動は、決して認められているわけではないよ。でも、今のネオナチは昔と違って、外見では判断することができない。昔なら髪型や服装を見ればナチかナチじゃないかすぐ分かったけど、今のネオナチは普通のファッションで目立たないようにしているし、法律のことも彼らはすごく研究していて、どうすれば法の網に引っ掛からずに済むのかをよく考えて、巧妙に集会を開いたり、活動しているんだ。ドイツの国会ではネオナチの集会を禁じる法案が何度か持ち上がったんだけど、思想や言論の自由が憲法で守られているため、司法側に反対されて成立しなかったという経緯があるんだ。常識のある人はみんな、ネオナチは認めるべきではないと分かっている。でも、ネオナチは法律の抜け穴を上手にかいくぐって、気が付いたときには我々の前に現われている。そのことはドイツではすごく議論が交わされていて、メディアでも度々取り上げられてはいるんだけど、禁じる手がないというのが今のドイツの状況なんだ。

■現代のネオナチは『バットマン』のジョーカーのよう

 

──夫と息子を爆殺された主人公カティヤ(ダイアン・クルーガー)は、みずから証人として裁判に臨むことに。裁判を傍聴していた被告側の父親(ウルリッヒ・トゥクール)の姿が、とても印象に残ります。いかにも中流階級の真面目そうなお父さんで、何不自由なく息子を育てたはずなのに、息子はヒトラー崇拝者に育ってしまった。加害者家族のやるせなさ、不条理さを感じさせます。

アキン 右翼思想、ファシズム思想の人たちはすべての階級にいると僕は感じているよ。移民ヘイトしているのは、労働者階級だけじゃないんだ。特にネオナチは非常に高学歴で、洗練されたエリート階級の中にもいる。彼らにとってのアイデンティティー・ムーブメントなんだ。さっきも触れたけど、90年代の頃とは違って今は外見からはネオナチかどうか判別できないし、彼らが使うレトリックも以前は論破しやすいものだったけど、より巧妙なものに変わってきている。リベラル系のメディアの中にもネオナチが紛れ込んでいるケースもあるし、左寄りの政党に所属していた政治家が実はネオナチだと正体を明かしたこともある。まるで『バットマン』に出てくる悪役のジョーカーみたいに、普段はその素顔を隠しているんだ。

──本作のドイツ語の原題が「Aus dem Nichts(どこからともなく)」となっているのは、そういう背景があるんですね。

アキン 右寄りのテロリストたちの家族構成を調べてみると、両親は実はリベラリストであることが多いんだ。これは僕の推測だけど、子どもはどうしても自分自身のアンデンティティーを確立したいがために、親からなるべく離れたものを目指してしまうんじゃないかな。若者は特に過激なものへと走ってしまう。ドイツ赤軍派の女性メンバーは、父親が教会の神父だったなんてこともあったしね。僕の家族にもそれは言える。僕の父はすごく保守的な考え方だったけど、僕は若い頃に共産党を支持するなど、父とはまったく異なる政治的思想を持っていた。平穏な家族のもとで育っても、過激な政治思想を持つようになることは、決して珍しいことじゃないんだ。

──中盤まではリアルな法廷サスペンスとして展開しますが、やがて物語は予想外の方向へと振り切っていく。フランス映画の名作『冒険者たち』(67)で知られるロベール・アンリコ監督のもうひとつの代表作『追想』(75)を思わせるクライマックスです。『追想』もナチスが無辜の市民を虐殺した実在の事件を題材にしていました。そういった過去の作品からインスパイアされた部分はある?

アキン ロベール監督の作品はどれも観ているはずだけど……、『追想』は邦題だよね? 意識して撮ってはないけれど、意識下にはあったかもしれないね。ドイツに帰ったら、見直してみるよ。もちろん、僕が撮る映画は古今東西のいろんな作品から影響を受けているよ。ダイアン・クルーガーが夜の街を歩くメインビジュアルはポスターにもなっているけど、『タクシードライバー』(76)の主人公トラヴィス(ロバート・デニーロ)の妹みたいじゃないかい(笑)。ひとりぼっちで歩くダイアンの姿がトラヴィスっぽかったんで、スチールカメラマンに頼んでそのシーンを撮ってもらったんだ。

──『タクシードライバー』のマーティン・スコセッシ監督も、移民二世という立場から現代社会を描いてきた映画作家ですね。

アキン スコセッシ監督の作品は好きだし、彼と同じように僕もアジア映画からはすごく影響を受けている。ダイアンが身体にタトゥーを入れるシーンがあるけど、そのタトゥーはSAMURAIなんだ。ダイアンが演じているカティヤは、言ってみれば現代のSAMURAI。死してなお、忠義を持って仕える。彼女の場合は、家族に対する忠義というわけさ。社会の法律とは異なる、彼女なりの武士道を持っているんだ。テクニカルな面では、照明などは香港や韓国の犯罪映画をイメージしているよ。僕自身はドイツという西側の国の映画監督だけど、ヒップホップがいろんな音楽をサンプリングするみたいに、アジア映画のいろんな要素とドイツ映画とを組み合わせて、今回の映画は撮ったんだ。

──アキン監督が愛する音楽や映画のように、現実世界もいろんな文化が融合しあった豊かな社会になればいいのにと思います。

アキン 本当にそう願うよ。僕たちがつくる映画が異文化間の相互理解や交流に少しでもつながるよう、これからもがんばるつもりだよ!

(取材・文/長野辰次)

『女は二度決断する』
監督・脚本/ファティ・アキン 音楽/ジョシュ・オム
出演/ダイアン・クルーガー、デニス・モシット、ヨハネス・クリシュ、サミア・ムリエル・シャクラン、ヌーマン・アチャル、ヘニング・ペカー、ウルリッヒ・トゥクール、ラファエル・サンタナ、ハンナ・ヒルスドルフ、ウルリッヒ・ブラントホフ、ハルトムート・ロート、ヤニス・エコノミデス、カリン・ノイハウザー、ウーヴェ・ローデ、アシム・デミレル、アイセル・イシジャン
配給/ビターズ・エンド PG-12 4月14日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー
(C)2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathe Production, corazon international GmbH & Co. KG, Warner Bros. Entertainment GmbH
http://www.bitters.co.jp/ketsudan

●ファティ・アキン監督
1973年ドイツのハンブルクにて、トルコ移民の両親のもとに生まれる。トルコ系ドイツ人同士の偽装結婚を描いた『愛より強く』(04)がベルリン映画祭で金熊賞を受賞。ドイツとトルコを舞台にした『そして、私たちは愛に帰る』(07)でカンヌ映画祭脚本賞を受賞。庶民向けレストランのオーナー兄弟を主人公にしたコメディ映画『ソウル・キッチン』(09)でベネチア映画祭審査員特別賞を受賞し、30代にして世界三大映画祭の主要賞を制している。その他の監督作に、アルメニア人虐殺を描いた歴史大作『消えた声が、その名を呼ぶ』(14)、青春ロードムービー『50年後のボクたちは』(16)などがある。

安東弘樹アナの“変態キャラアピール”赤裸々発言が「気持ち悪い」と大不評!

 4月10日に放送された『5時に夢中!』(TOKYO MX)に、3月末をもってTBSを退社した安東弘樹アナウンサーが出演。女性に対する想いを熱く語ったのだが、「正直、気持ち悪い」と早くも嫌悪感を抱かれてしまったようだ。

 番組では「日刊ゲンダイ」の夕刊に取り上げられているトピックを紹介。記事によると、1万人以上の男性と関係をもった元娼婦で、現在は行動心理学者に転身したというオーストラリアの女性が、「性的に満たされない既婚男性は浮気しなさい」「性的不満足によって夫婦関係を終わらせてはいけない。男性が性的欲求を満たされれば結婚相手とは関係を続けられる。そのために風俗がある」「女性たちは男性に外で発散させてあげて」と発言したことが、現在話題になっているらしい。

「これに対して、安東アナは『僕は外で発散というのはありえないんです。なぜなら、本当に女性が好きなんで、女性に対して本当に愛情というか気持ちがないと、そういう行為ができないんです』と赤裸々に告白。さらに自身の経歴を番組で紹介されたとき、幼いころからスペインに在住し、ハグなどで日常的に女性の柔らかさを感じていたため、『小学校に入る前から恋愛対象として女性を見ていた』とも言っていました。女の子の母親から『いつも友達でいてくれてありがとね』と言われた際には、『え、心外。友達じゃねえし』とも感じていたそう。ただ、女遊びをする男性に対して『論外です。女性好きじゃなくて、それは肉体が好きなだけ』と猛烈に批判していました」(芸能ライター)

 紳士なのかなんなのかわからない安東アナの言動に、ネット上では「これは変態だ」「なんとなくわかるけど、気持ち悪いです」「これが50過ぎの男の言葉か……」「フリーになってこの路線でいくの? 無理してる感じ」と引き気味の声が続出している。

「3月30日放送の『有吉ジャポン』(TBS系)でも、安東アナは変態性を惜しげもなく披露。フリーになった後は“セクシービデオの男優”になりたいと明かし、独身時代は1日に2ケタほどセックスしていたとも言っています」(同)

 これまでに『ひるおび!』や『アッコにおまかせ!』(共にTBS系)で真面目な姿を見せてきた安東アナ。今後はこの変態キャラでブレイクを目指すのだろうか?

反町隆史と水谷豊の仲に亀裂? 大後輩・杉咲花のバーターでTBSドラマ『花晴れ』に出演の怪

 テレビ朝日系の鉄板ドラマ『相棒』で、杉下右京(水谷豊)の“4代目相棒”冠城亘役が、すっかり定着した反町隆史が、同じ事務所(研音)の大後輩・杉咲花が主演を務める、4月期のTBS系連続ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(火曜午後10時~)に“バーター出演”することが決まり、よからぬ臆測を呼んでいるようだ。

 同ドラマは、2005年、07年に井上真央と嵐・松本潤のコンビで放送され、イケメン4人衆「F4」が話題になり大ヒットした『花より男子』シリーズの続編との位置付けだ。その「F4」が卒業してから10年後の落ち目になった英徳学園を舞台に、人に言えない“秘密”を抱えた新世代のキャラクターたちが巻き起こす“自分らしく生きる”ことがテーマの痛快青春ラブストーリーを展開する。

 主人公・江戸川音役は連ドラ初主演の杉咲が務め、相手役となる神楽木晴役には関西ジャニーズJr.出身で、5月23日にCDデビュー予定のKing&Prince・平野紫耀が、そのライバルとなる馳天馬役には、中川大志が起用された。学園ドラマだけに、主たる登場人物は、大方、まだネームバリューの低い若手ばかり。その脇を固めるべく、滝藤賢一、志賀廣太郎、高岡早紀、木南晴夏、堀内敬子、菊池桃子ら有名どころのベテラン、中堅陣がキャスティングされている。

『花より男子』シリーズで、主人公・牧野つくし(井上)の相手役となった道明寺司役の松本が、初回にゲスト出演することも決定。主題歌はKing&Princeのデビュー曲となるが、挿入歌は『花より男子2(リターンズ)』でも担当した宇多田ヒカルが再登板するなど、同局も力を入れている。

 そんな中、最後のメインキャストとして、反町が出演することが明らかになった。役どころは、主人公・音の父・誠役で、杉咲と親子、菊池と夫婦を演じる。

 反町は、『相棒』に起用されたシーズン14(15年10月~16年3月)以降の2年半、『相棒』以外のドラマ、映画への出演を一切絶って、同作に専念してきた。しかも、TBS系ドラマに出演するのは、12年の『最高の人生の終り方〜エンディングプランナー〜』以来、約6年ぶりとあって、ネット上では「水谷との仲に亀裂が入ったのか?」との声が出ているという。その真偽は果たして、どうなのか?

「反町が水谷の相棒を務めるようになってから、視聴率が急落して、反町には常に“降板”のウワサが流れてきました。ですが、二人の中は良好です。『相棒』は、前シーズン中に大杉漣さんが亡くなり、杉本哲太が代役に起用されました。“次期相棒候補”ともいわれた仲間由紀恵は今夏に出産予定で、降板の可能性が高くなっています。従って、次期シーズンでは、これ以上、キャストが代わるのは好ましくないですから、反町は続投するでしょう。今回は単純に、たまたまスケジュールが空いていて、連ドラ初主演の後輩・杉咲のアシスト役に指名されただけと思われます」(スポーツ紙記者)

 反町という強力な援軍を得た『花晴れ』。正直、主要キャストの知名度が低いだけに、苦戦は免れそうにないが、どこまで善戦するか注目されるところだ。
(文=田中七男)

アラーキー告発で「モデルの弱い立場」浮き彫りに――業界のセクハラ横行が問題視されにくい理由

 世界的に有名な写真家・アラーキーこと荒木経惟氏の“元ミューズ”であるKaoRi氏が、ソーシャルメディアプラットフォーム「note」に「その知識、本当に正しいですか?」というタイトルで、荒木氏への告発文を掲載し、世間の関心を集めている。

 KaoRi氏は、荒木氏の被写体を務めていた2001~16年にさまざまな苦痛を経験したといい、その詳細を一つひとつ綴っているが、そもそも最初に違和感を覚えたのは、契約書がなかった点だったようだ。KaoRi氏いわく「それまで海外で一緒に活動したフォトグラファーたちは毎回、撮影同意書があり(中略)出版する場合にもその度ごとに同意書や内容確認が求められていました。ロイヤリティーに関して記載があるものもありました」とのことだが、一方で荒木氏とはこういった契約を一切結ばなかったという。

 それが影響してか、「撮った写真は、事前の報告もなく、いつの間にか私の名前をタイトルにした写真集やDVDにもなり出版され、世界中で展示販売されてゆきました」「撮影は、報酬を得ていたこともありましたが、パフォーマンスなど、無報酬のことも多々ありました」といった事態に発展。

 また荒木氏に「『ミステリアスで、なんでもする女』というようなイメージを公に晒されたことによって、日常生活は長い間、ストーカー被害に悩まされ」るなど、KaoRi氏の日常はどんどん蝕まれ、「あまりのストレスに、街中や飛行機の中で意識を失って倒れたことや、目を閉じたら殺されているかもしれないと身の危険を感じた日も少なくありませんでした」と当時を振り返っている。

 こうしたKaoRi氏の告発には、「モデルの地位はなぜこれほどまでに低いのか?」「モデルは写真家に搾取されるだけの存在に見えてしまう」といった指摘が出ているが、その背景について、弁護士法人ALG&Associatesの山岸純弁護士が次のように解説してくれた。

「“写真集”は、モデルに何らかの権利が発生するものではなく、あくまでカメラマン、出版社に権利(著作権)があります。モデルは“被写体”という扱いなんです。野良ネコの写真、航空機の写真、自然の風景写真、撮影に同意した一般人が写った街角の写真……いずれもカメラマンが、構図、光源、色彩などを調整して1つの芸術作品である“写真”を創作するものゆえに、『モデルがどうこう言う筋合いではない』というふうになるのではないでしょうか」

 「事前の相談もなく『KaoRi Sex Diary』というタイトルをつけられた」という事態も、こうした業界内の風潮にゆえに起こってしまったと推察される。

 またKaoRi氏は、「たくさんの人がいる前でわざと過激なポーズをとらせて、自分の手柄にするような言動をされたり、撮影と聞いてスタジオに行くと、自分のプロモーションのための取材撮影で、勝手に部外者を入れてヌード撮影を強いられたことも何度もありました」と撮影の強要があったことを明かしている。

 この点に関して、山岸氏は「“撮ってほしくない”にもかかわらず、強要すれば強要罪(刑法223条)が、また性的な意図があれば強制わいせつ罪(刑法176条)が成立するかもしれません」と述べるが、一方で、KaoRi氏が実際に荒木氏を訴えたとしても「“やらざるを得ない状況に追い込まれました”レベルでは、最終的には自身の意思に基づいた行動となりますので、強制・強要には当たらない」(山岸氏、以下同)と判断されてしまうようだ。

 「刑事告訴しようにも、おそらく捜査機関は、『強制されたことにはならない』として受け取らない(事実上の拒否)でしょうし、民事事件として損害賠償などを請求しても、恐らく通らないでしょう」というだけに、法的な観点からも、KaoRi氏がいかに弱い立場に置かれていたかが浮き彫りになってくる。

 KaoRi氏のような事例は、モデル業界、ひいては芸能界で、頻繁に起こっているのだろうか。

 水原希子もKaoRi氏の告発を受ける形で、インスタグラムのストーリー機能を用い、「私も20代前半の頃 ある企業の広告撮影で上半身裸になって手で胸を隠して撮影をする事があったんだけど、その時だけ何故か沢山の男の人、多分上層部であろう20人くらいの社員の人達がスタジオに来て、裸だから撮影中は見られたくないと伝えたけれども、写真を確認しなくてはならないからと言う理由で、結局、仕事だからと拒否できないんだよと言う理由で、沢山の男性に裸を見られる環境の中で撮影を強いられた事があった」と告白。「モデルは物じゃない。女性は性の道具ではない。みんな同じ人間。心を交わし合う事を忘れてはいけない」と訴えている。

 山岸氏は芸能界について「確かにセクハラは横行しています」と言い、しかし「『モデルに肌を露出させ、ポーズを取らせて撮影する』『テレビ映えの確認のために、足の太さを指摘する』『タレントの可能性を探るため(アダルトへの耐性を確認するなど)、ひわいな言葉をかける』……これらが、予め許容されることが盛り込まれた業界」と解説する。

 確かに、芸能界は特殊な世界だ。山岸氏が「ほかの業界、例えば、医療の現場、法律事務所内、コンビニエンスストアのアルバイトとは異なる場面であることを認識しなければなりません」と語り、“強要”という点に関して慎重な姿勢を取っているには、次のような理由があるからだという。

「当職が顧問を務める、あるAV関連会社にも、当初、自ら『AVに出たいです』と地方から出てきた女の子が、撮影を終え、出演料も得た後に、突然『強要されました』などと、うそぶき始めることがあります。ほとんどが、女の子のバックに変な輩がついて金づるを引っ張ろうとするケースです。昨今、AV出演の強要などが問題視されているようですが、今のAV出演契約書は、AV撮影の同意、作品の内容の説明、NG事項の確認、報酬の確認など、それこそ不動産売買の際の重要事項説明のように、細かく20条以上にもわたって構成されているのですが……」

 このように「強要された」とウソをつくケースは論外であるものの、一口に“強要”といっても、事実関係やどういった状況下にあったか、また「その業界にあらかじめ織り込まれている、盛り込まれている要素を無視していないか」を、冷静かつ客観的に見なければいけない……ということのようだ。

 KaoRi氏が荒木氏から受けた扱いは、「その業界にあらかじめ織り込まれている、盛り込まれている要素」だったのか。告発文だけでは判断できない部分があり、また、そもそも外の世界からは業界内のルールはまったくわからないものだ。KaoRi氏が当初驚いたように、海外の写真家からすれば、モデルと契約書を交わさない日本の写真家は“非常識”とみられるケースもあるのではないだろうか。明文化できない、ぼんやりとした業界の空気を大きく変えることは、並大抵のことではないと思われるが、KaoRi氏の告発が、同じような状況に立たされている人たちにとって何らかの希望となること、また業界内が健全な方向に向かっていくきっかけになることを信じたい。

嵐・二宮和也、木村拓哉を自ら“共演指名”!? 『検察側の罪人』めぐる極秘キャスティング事情

 8月に公開を控える、木村拓哉と嵐・二宮和也の共演映画『検察側の罪人』に、ごく一部の関係者しか知らされていない“極秘キャスティング事情”が存在しているという。本作が情報解禁された昨年5月には、まだSMAP解散から間もないタイミングだったこともあり、史上初となる「木村と嵐メンバーの映画共演」に大きな注目が集まっていたものだが……。

 本作は「別册文藝春秋」(文藝春秋)で連載された同名小説が原作。撮影は昨年夏に終了しており、間もなくプロモーション活動も始まる予定で、今月9日には荒木経惟氏撮影の撮り下ろしポスターも解禁になった。

「実は、木村と二宮の初共演をめぐっては、木村本人でさえ知らされていない“ウラ事情”があります。それが外部に漏れてはなるまいと、周囲の関係者はかなりピリついている様子です」(映画会社関係者)

 本作をめぐっては、原田眞人監督が自身のHPに「キムタク、ニノのダブル主演で『検察側の罪人』は間違いなく傑作になる」と書き込んだことがきっかけとなり、こんなトラブルが起こっていた。

「監督の公式発言ということで、一部のウェブサイト、またジャニーズとは敵対関係である『週刊女性』(主婦と生活社)が、『木村と二宮のW主演』という見出しで記事を出しました。ところが、映画会社やジャニーズ事務所がこれを徹底否定し、翌週の『週女』には、『W主演ではなく木村拓哉さん主演の誤りでした。訂正させていただきます』というお詫びが掲載されたんです」(スポーツ紙記者)

 二宮も自身のラジオ番組で「木村くんが主演」「木村くんありきのものですから」などと発言しており、本作はあくまで「主演は木村、二宮は共演」というのが“公式情報”。しかし、この共演が実現したのは、ほかならぬ二宮の“指名”がきっかけだったという。

「もともと企画段階では、二宮の出演ありきで制作が進められていて、二宮の単独主演、あるいはもう1人の俳優とW主演になるはずだったんです。そこで、二宮が“もう1人の俳優”として木村の出演を希望。縦社会の芸能界では、後輩が先輩を指名し、かつW主演というのでは体裁が悪いだけに、結果として、木村を立てる形で、二宮は主演の座を自ら降りたといいます」(前出・映画会社関係者)

 この背景を考えれば、配給やジャニーズサイドが“W主演”に過剰反応を示したのも、ごく自然な流れだろう。なぜ二宮は木村を指名したのか、その理由は永遠に聞くことはできないのだろうか。

いしだ壱成&飯村貴子に義母・東尾理子が嫌悪感!? 「身内から見ても、大丈夫かなと思うくらい恥ずかしい……」

 俳優のいしだ壱成が4月6日、都内で行われたイベントに出席し、「実は、このたび4月9日に女優の飯村貴子さんと入籍をします。加えて彼女のお腹にあらたな命を授かっております」と明かした。

 壱成と飯村は昨年11月16日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で、半同棲状態であることが報じられている。2人は舞台で共演したことをきっかけに恋愛関係に発展。壱成は昨年8月に離婚しており、離婚後すぐの交際ということで「元妻との離婚の一因に飯村の存在があったことは間違いない」としつつ「不倫関係にはなかった」としている。

 報道があった後は、たびたび2人でバラエティ番組に出ては、そのラブラブぶりをアピール。世間的には24歳の年の差はもちろんのこと、お互いのことを恥じらう様子もなく「いっくん」「たーたん」と呼び合うデレデレぶり、また壱成が離婚後間もないことや、飯村が壱成の元妻が置いていったスニーカーや皿、箸などを使用していることなどに嫌悪感を示すなどし、いまいち歓迎されていないムードを漂わせていた。

 そして、そんな世間の白けムードを感じ取っていたのか、同じくこのカップルに対する違和感を公言していたのが、壱成の義母にあたる元プロゴルファーの東尾理子だ。

 東尾は今年1月12日放送の『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ系)に出演した際、司会の上沼恵美子が壱成について「恋多き男性。やっぱり色気があるねん。たくさん結婚するから悪いみたいに言われるけど、そんなことない。結婚なんて5、6回したほうがいいと思う」と肯定的な意見を述べるも「そうですかね……。身内が見ても大丈夫かなと思うくらい恥ずかしい……」と渋い顔を浮かべている。

「いしださんは東尾さんが公の場で2人の恋愛について否定的な態度なのを気にしていたようですよ。というのも、いしださんは昨年11月に出演した『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)にて、東尾さんが石田純一さんに対し、当たりがキツイことを暴露してますが、いしださんも東尾さんが怖くてそれを注意できないとも語っています。つまり、飯村さんが東尾さんに認められなければ、今後の親戚づきあいが大変なことになるということですから」(テレビ局勤務)

 そんな女帝・東尾も、壱成が結婚を報道陣に語った3日後の4月9日に、自身のブログにて第3子となる次女を出産したことを報告。「主人にとっては子どもと孫が同じ学年となる予定の5人目の子供であり、兄弟姉妹、孫、叔父、叔母、なんとも頭を使う家族構成にはなりますが、これからも家族みんなで協力し、支え合い、愛に満ち溢れる日々を過ごせたらと思います」と、壱成と飯村の子にも触れつつ感謝の思いを綴っている。

 壱成も現在は東尾に祝福され、石田からは「2人が幸せならば、それが一番望むことだから」と言ってもらったと報告。

 ようやく東尾に認めてもらえた様子の壱成と飯村カップル。新しい家族も増えるということで、ぜひ末永く仲良くやってもらいたいものだ。

坂口健太郎『シグナル』、初回視聴率9.7%で「舌足らず」「主演には力量不足」と不安の声

 坂口健太郎が主演するドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)の放送が、4月10日からスタート。初回平均視聴率は9.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)を記録し「期待通りの面白さ!」「次回も楽しみ」と高評価が上がったが、一方で「主役の演技力がちょっとな」と不満の声もみられた。

 同作は、無線機を通じてつながった“現在”を生きる刑事と“過去”を生きる刑事の2人が、長期未解決事件に挑むヒューマンドラマ。原作はリアルな人間描写と緻密な構成が話題を呼んだ韓国ドラマ『シグナル』で、『特命係長 只野仁』(テレビ朝日系)やNHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』を手がけた尾崎将也が脚本を担当している。

「日本では、以前から韓国ドラマ・映画の根強いファンが存在していますが、今回のドラマも数々の賞を受賞した韓国ドラマが原作とあって注目度は高く、放送前から『期待しています!』『今期の本命ドラマだな』『予告見たら面白そうだったし、これは見てみよう』といった声が続出。日本でのリメイクに、期待が集まっていました」(芸能ライター)

 ドラマは、15年前に発生した女子児童誘拐・殺人事件を軸に展開。事件当時、小学生だった坂口演じる三枝は、女児が連れ去られる現場を目撃してたが事件は未解決のまま。警察官になった三枝が、廃棄予定だった無線機から事件に関する謎のメッセージを受け取り、再び事件が動き出す様子が描かれた。

「一筋縄ではいかない、謎が謎を呼ぶサスペンスドラマということもあって、視聴者は釘づけになった様子。ネット上には『すごく面白かった。このドラマは毎週見よう』『ちょっと怖くて、でもスピード感もあって、海外ドラマを見てるみたい!』『視聴率とか気にしないで最後までブレずに描ききってほしい』『ストーリーにひねりがあって良いね。最後まで見入っちゃった』などの感想があふれていました。2ケタには届かなかったものの、ストーリーを支持する視聴者が多いので今後上昇する可能性も秘めています」(同)

 おおむね高い評価の同ドラマだが、とはいえ絶賛ばかりではなかったよう。

「坂口はすでに数々の映画・ドラマで存在感を放っているものの、実は今回の作品が連続ドラマ初主演。いざ単独主演となると視聴者の目も厳しくなるようで、ネット上には『坂口くんの、ちょっと舌足らずなセリフ回しが気になる』『坂口健太郎にはもう一歩踏み込んだ演技を見せてほしい』『主演を張るには力量不足な感があるな』といった不満の声が噴出しました。ストーリーの評価が高いだけに、坂口は余計にプレッシャーを感じているかもしれません」(同)

 今後の視聴率の行方は、主人公を演じる坂口の演技が鍵になりそうだ。

山田孝之、ドラマ『聖☆おにいさん』オフショット公開で「部屋がすごいリアル」と反響

 4月9日、俳優の山田孝之(34)が自身のInstagramを更新。自身が製作総指揮を務めるドラマのセットを一部公開し、話題となった。

 2018年配信予定のドラマ『聖☆おにいさん』で、山田はプロデュースを担当。監督はドラマ『勇者ヨシヒコシリーズ』や映画『銀魂』などでも、山田とタッグを組んだ福田雄一(49)が務める。

 今回、山田は福田と共に映った撮影現場のオフショットを公開。2人は、原作者・中村光(33)の直筆による「かんとく」「せいさくそうしき」と書かれたTシャツを着用しているが、これが原作に登場するTシャツとテイストが似ているため、ファンからは「そのTシャツほしい」「中村光様の手書きっすか?いいなー」「ただ、ただ、羨ましい」と羨望の声が上がっていた。

 また、後ろにはドラマのセットが写っているため、「楽しみにしてますね!」「早く見たいです」「ブッダとイエスの部屋だー!」と期待の声が高まっている。

 大人気漫画の実写化には、「原作のイメージを壊すな」といった反対意見がつきものだが、山田&福田のコンビに加え、主役を演じるのが松山ケンイチと染谷将太の豪華メンバーということもあり、原作ファンからも期待と注目が集まっている。