舞台『りさ子のガチ恋▽俳優沼』脚本&演出家・松澤くれは氏に聞いた、創り手サイドからみた「ガチ恋ファン」って――!?「<後編>

 元・モーニング娘。の新垣里沙が“若手俳優オタク”を演じ賛否両論、大きな話題を呼んだ、昨年8月上演の舞台、『りさ子のガチ恋▽俳優沼』(▽はハートが正式表記。以下同)。

 そんな本作が、今月20日に小説となって集英社から発売されたということで、編集部では、本作の脚本・演出家を手がけ、この度小説家デビューを果たした松澤くれは氏に直撃!

 前編に引き続き、後編では創り手からみた「ガチ恋ファン」や、脚本・演出家としてのルーツについてお話を伺った。

(インタビュイー前編はこちらから)

※以下、作品について多少のネタバレを含みます。ご注意ください。

*  * *

■「ガチ恋」な主人公は、いろんなオタクの集合体

 

――皆さんの感想を見ていると、「自分の推しにも見てほしい」「読んでほしい」といった意見や、「ガチ恋だと思っていなかったけど、自分もガチ恋なのかもしれない」などの声もありました。

松澤 元々僕は、一人の女の子を描こうとはしていなくて。「私はりさ子じゃない」って思う人と、「私はりさ子だ」って思う人って、比重の違いかな? って思ったんです。100%りさ子と同じ人がいるわけはない。でも、100%違うって言い切れないんじゃないかって。

 だから、この作品は“自分がどれくらいりさ子だったか”っていう楽しみ方もあるのかなと(笑)。りさ子がしたことは悪いことですけど、「完全な悪」ではないんですよ。

――そう考えると、登場人物の中に、「100%、悪い人」っていませんよね。

松澤 悪いヤツは、一人だけいますけどね(笑)。でも、それは根底にあるんです。りさ子だけが悪いんじゃなくて、りさ子をああしてしまった周りの環境も描きたくて。友達や会社の同僚、応援している俳優……、周りから受ける影響によって人は変わるし、“運命”とまでは言いませんが、“巻き込まれていく”ことはあるんじゃないかなって。だから、一人でも他の登場人物が欠けていたら、この作品はきっと成立してないんです。

――そういう意味では、オタクはみんな、りさ子になり得る要素を持っているのかもしれないし、どこでそのスイッチが入るか分からないですよね。これから年齢を重ねていく上で、りさ子はどんな女性になるんだろうと気になってしまいます……(笑)。

松澤 「推し変」を繰り返してオタ活を続けるか、結婚したり何らかのタイミングで“オタク”とは完全に縁が切れるんじゃないかな。きっと、一貫しないと思うんですよ。「ずっとこの人を追いかける!」って思っていても、気持ちに嘘はつけない。「あんなに好きだったのに好きじゃない」って感じたら、現場に通うのも苦痛になるじゃないですか。

 でも「今まで通ってきたから」とか、お金を使ってきたから何となく惰性や情で現場に行く人もいると思うんです。そうなると、推し活がつらいって感じた時点で離れないと、キツいんだろうなって。だから僕は、推し変は別に悪いことだとは思っていないんですよ。

■「誰かを応援するってすごいエネルギー」

 

――ちなみに、演劇に携わる立場からみて、「ガチ恋ファン」ってどう思われますか?

松澤 人を想う気持ちは、誰にも止められないし、りさ子も言っていたように、“愛は誰にも否定できない”。だから、やっぱり僕は「ファン」ってすごいなって思います。凄まじいエネルギーじゃないですか。それこそ、毎公演何をするにも遠くから、何回でも足を運んでくださいますし、“見に来てくれる”っていうこと自体が有難いです。

 ファンって本当にすごい存在だなって。誰かを応援する力ってすごいと思うんですよね。だから僕はその「力」を尊敬するし、信じる。なくてはならないものです。僕は、ファンの方はなるべく覚えたいなと思っているので、積極的に「認知」をしてコミュニケーションを取っていきたいですね。

――松澤さんが「ガチ恋」的に一途になれるものは? やはり「演劇」でしょうか……?

松澤 そうですね。「ガチ恋」というわけではありませんが、ある人への「憧れ」がすごく強くて。その人っていう“目標”を定めてこれまで活動してきました。その人が、すごいことをすると、嬉しい反面、焦るんです。「あ、やばい。一生追いつけない」って。だから、「永遠の目標」に少しでも近づけるような、認められるものを創りたいです。

 ちなみに、僕の創作の目標は、芥川賞作家の中村文則さんなんです。あの方のように、言葉で世界を変えたいんです。だけど、どんどん離される……。でも、「小説を出します」ってお伝えしたら、喜んでくださって。

――では、松澤さんの原動力は、そこに?

松澤 そうですね。23歳のときに、中村さんに芝居見てもらって、「才能あるよ」って言われたことを思い出し自分を鼓舞しながらここまでやってきました。“今の自分が信じられなくても、自分がすごいと思った人の言葉だけは信じよう”と誓いながら。

 先日、「あのときに『才能ある』って言ってくださったから、これ(小説)を出せました」と報告できました。

 あとはやっぱり、ファンの方たちですね。「面白い」「他の作品と違う」って言ってくださるんですよ、もっと人気のある作品はいっぱいあるのに。「僕の芝居見てくれてありがとう」と、感謝の気持ちが強いです。

 

■「人と人とのつながりをたくさん描きたい」

 

――今回は、「ガチ恋ファン」がテーマでしたが、今後書いてみたいテーマはありますか?

松澤 人間関係を描くのが好きなので、「俳優とファン」にはとらわれずに、パッと見「一方通行なのかな?」と感じる関係性は、今後も書くと思います。

 それこそ、この作品の答えになってしまうかもしれませんが、僕は俳優とファンって別に一方通行の関係ではないと思うんです。でも、普通の“双方向”とは違う。だから、僕自身でその複雑な関係性について掘り下げてみたくてこの作品が生まれました。

 他にも、「この立場とこの立場の人」といったように、人と人とのつながりをたくさん描いていきたいです。元々は小説家になりたかったんですが、いつの間にか演劇をやっていて、それを生業にしてきたので、これからは「二足のわらじ」で頑張っていきます!

――最後になりますが、ファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

松澤 ファンの皆さんがSNSで発信して話題にしてくださったおかげで今がありますし、舞台の上演から半年以上たった今でも、まだ『りさ子』という作品が生き生きしています。

「楽しんでくれて、話題にしてくれて、あなたの感想を聞かせてくれて、本当にありがとうございます」と、感謝の気持ちです。舞台を発表したら、皆さんからそれ以上のものをいただきました。なので、この小説はそのお礼です。またぜひ感想を聞かせてください!

 これから作品に興味持ってくださる方は、「はじめまして!」「ようこそ!」という気持ちです。僕は、「作品を与える」とか「見せる」っていう意識はなくて、「とりあえず新しい作品を発表したから、リアクション下さい」っていうスタンスなんです。作品に触れてくれたのなら、「じゃあ、とりあえず話そっか」みたいな(笑)。

 舞台DVDからでも、小説からでも、どちらから入っても楽しんでいただける作品になっていると思うので、どんどん感想を聞かせてください! 劇場にも来てね! 待ってます!
(取材・文=編集部)

●松澤くれは
1986年富山県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。演劇ユニット「火遊び」代表。舞台脚本家・演出家として、オリジナル作品をはじめ人気小説の舞台化を数多く手がける。『りさ子のガチ恋▽俳優沼』で小説家デビュー。

■集英社文庫『りさ子のガチ恋▽俳優沼』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/risako

☆作中作品『政権☆伝説』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/seiken_stage

■舞台版『りさ子のガチ恋▽俳優沼』公式サイト
http://www.finepromotion.co.jp/gachi/

■松澤くれは 脚本・演出舞台
オフィス上の空プロデュース 火遊びpray.08
「焔の命──女優の卵がテロリストになった理由」
日程:2018年5月9日(水)~13日(日)
会場:東京都 恵比寿・エコー劇場
出演:福永マリカ / 辻響平、伊藤亜斗武、榊菜津美、野村龍一、真嶋一歌、田中健介、石澤希代子 / 石井玲歌、佐々木なふみ、菅井育美、高木薫、瀧啓祐、富田喜助、三木万侑加 / 黒沢佳奈、佑木つぐみ
https://uwanosora-hiasobipray08.jimdo.com

舞台『りさ子のガチ恋▽俳優沼』脚本&演出家・松澤くれは氏に聞いた、創り手サイドからみた「ガチ恋ファン」って――!?「<後編>

 元・モーニング娘。の新垣里沙が“若手俳優オタク”を演じ賛否両論、大きな話題を呼んだ、昨年8月上演の舞台、『りさ子のガチ恋▽俳優沼』(▽はハートが正式表記。以下同)。

 そんな本作が、今月20日に小説となって集英社から発売されたということで、編集部では、本作の脚本・演出家を手がけ、この度小説家デビューを果たした松澤くれは氏に直撃!

 前編に引き続き、後編では創り手からみた「ガチ恋ファン」や、脚本・演出家としてのルーツについてお話を伺った。

(インタビュイー前編はこちらから)

※以下、作品について多少のネタバレを含みます。ご注意ください。

*  * *

■「ガチ恋」な主人公は、いろんなオタクの集合体

 

――皆さんの感想を見ていると、「自分の推しにも見てほしい」「読んでほしい」といった意見や、「ガチ恋だと思っていなかったけど、自分もガチ恋なのかもしれない」などの声もありました。

松澤 元々僕は、一人の女の子を描こうとはしていなくて。「私はりさ子じゃない」って思う人と、「私はりさ子だ」って思う人って、比重の違いかな? って思ったんです。100%りさ子と同じ人がいるわけはない。でも、100%違うって言い切れないんじゃないかって。

 だから、この作品は“自分がどれくらいりさ子だったか”っていう楽しみ方もあるのかなと(笑)。りさ子がしたことは悪いことですけど、「完全な悪」ではないんですよ。

――そう考えると、登場人物の中に、「100%、悪い人」っていませんよね。

松澤 悪いヤツは、一人だけいますけどね(笑)。でも、それは根底にあるんです。りさ子だけが悪いんじゃなくて、りさ子をああしてしまった周りの環境も描きたくて。友達や会社の同僚、応援している俳優……、周りから受ける影響によって人は変わるし、“運命”とまでは言いませんが、“巻き込まれていく”ことはあるんじゃないかなって。だから、一人でも他の登場人物が欠けていたら、この作品はきっと成立してないんです。

――そういう意味では、オタクはみんな、りさ子になり得る要素を持っているのかもしれないし、どこでそのスイッチが入るか分からないですよね。これから年齢を重ねていく上で、りさ子はどんな女性になるんだろうと気になってしまいます……(笑)。

松澤 「推し変」を繰り返してオタ活を続けるか、結婚したり何らかのタイミングで“オタク”とは完全に縁が切れるんじゃないかな。きっと、一貫しないと思うんですよ。「ずっとこの人を追いかける!」って思っていても、気持ちに嘘はつけない。「あんなに好きだったのに好きじゃない」って感じたら、現場に通うのも苦痛になるじゃないですか。

 でも「今まで通ってきたから」とか、お金を使ってきたから何となく惰性や情で現場に行く人もいると思うんです。そうなると、推し活がつらいって感じた時点で離れないと、キツいんだろうなって。だから僕は、推し変は別に悪いことだとは思っていないんですよ。

■「誰かを応援するってすごいエネルギー」

 

――ちなみに、演劇に携わる立場からみて、「ガチ恋ファン」ってどう思われますか?

松澤 人を想う気持ちは、誰にも止められないし、りさ子も言っていたように、“愛は誰にも否定できない”。だから、やっぱり僕は「ファン」ってすごいなって思います。凄まじいエネルギーじゃないですか。それこそ、毎公演何をするにも遠くから、何回でも足を運んでくださいますし、“見に来てくれる”っていうこと自体が有難いです。

 ファンって本当にすごい存在だなって。誰かを応援する力ってすごいと思うんですよね。だから僕はその「力」を尊敬するし、信じる。なくてはならないものです。僕は、ファンの方はなるべく覚えたいなと思っているので、積極的に「認知」をしてコミュニケーションを取っていきたいですね。

――松澤さんが「ガチ恋」的に一途になれるものは? やはり「演劇」でしょうか……?

松澤 そうですね。「ガチ恋」というわけではありませんが、ある人への「憧れ」がすごく強くて。その人っていう“目標”を定めてこれまで活動してきました。その人が、すごいことをすると、嬉しい反面、焦るんです。「あ、やばい。一生追いつけない」って。だから、「永遠の目標」に少しでも近づけるような、認められるものを創りたいです。

 ちなみに、僕の創作の目標は、芥川賞作家の中村文則さんなんです。あの方のように、言葉で世界を変えたいんです。だけど、どんどん離される……。でも、「小説を出します」ってお伝えしたら、喜んでくださって。

――では、松澤さんの原動力は、そこに?

松澤 そうですね。23歳のときに、中村さんに芝居見てもらって、「才能あるよ」って言われたことを思い出し自分を鼓舞しながらここまでやってきました。“今の自分が信じられなくても、自分がすごいと思った人の言葉だけは信じよう”と誓いながら。

 先日、「あのときに『才能ある』って言ってくださったから、これ(小説)を出せました」と報告できました。

 あとはやっぱり、ファンの方たちですね。「面白い」「他の作品と違う」って言ってくださるんですよ、もっと人気のある作品はいっぱいあるのに。「僕の芝居見てくれてありがとう」と、感謝の気持ちが強いです。

 

■「人と人とのつながりをたくさん描きたい」

 

――今回は、「ガチ恋ファン」がテーマでしたが、今後書いてみたいテーマはありますか?

松澤 人間関係を描くのが好きなので、「俳優とファン」にはとらわれずに、パッと見「一方通行なのかな?」と感じる関係性は、今後も書くと思います。

 それこそ、この作品の答えになってしまうかもしれませんが、僕は俳優とファンって別に一方通行の関係ではないと思うんです。でも、普通の“双方向”とは違う。だから、僕自身でその複雑な関係性について掘り下げてみたくてこの作品が生まれました。

 他にも、「この立場とこの立場の人」といったように、人と人とのつながりをたくさん描いていきたいです。元々は小説家になりたかったんですが、いつの間にか演劇をやっていて、それを生業にしてきたので、これからは「二足のわらじ」で頑張っていきます!

――最後になりますが、ファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

松澤 ファンの皆さんがSNSで発信して話題にしてくださったおかげで今がありますし、舞台の上演から半年以上たった今でも、まだ『りさ子』という作品が生き生きしています。

「楽しんでくれて、話題にしてくれて、あなたの感想を聞かせてくれて、本当にありがとうございます」と、感謝の気持ちです。舞台を発表したら、皆さんからそれ以上のものをいただきました。なので、この小説はそのお礼です。またぜひ感想を聞かせてください!

 これから作品に興味持ってくださる方は、「はじめまして!」「ようこそ!」という気持ちです。僕は、「作品を与える」とか「見せる」っていう意識はなくて、「とりあえず新しい作品を発表したから、リアクション下さい」っていうスタンスなんです。作品に触れてくれたのなら、「じゃあ、とりあえず話そっか」みたいな(笑)。

 舞台DVDからでも、小説からでも、どちらから入っても楽しんでいただける作品になっていると思うので、どんどん感想を聞かせてください! 劇場にも来てね! 待ってます!
(取材・文=編集部)

●松澤くれは
1986年富山県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。演劇ユニット「火遊び」代表。舞台脚本家・演出家として、オリジナル作品をはじめ人気小説の舞台化を数多く手がける。『りさ子のガチ恋▽俳優沼』で小説家デビュー。

■集英社文庫『りさ子のガチ恋▽俳優沼』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/risako

☆作中作品『政権☆伝説』特設サイト
http://bunko.shueisha.co.jp/seiken_stage

■舞台版『りさ子のガチ恋▽俳優沼』公式サイト
http://www.finepromotion.co.jp/gachi/

■松澤くれは 脚本・演出舞台
オフィス上の空プロデュース 火遊びpray.08
「焔の命──女優の卵がテロリストになった理由」
日程:2018年5月9日(水)~13日(日)
会場:東京都 恵比寿・エコー劇場
出演:福永マリカ / 辻響平、伊藤亜斗武、榊菜津美、野村龍一、真嶋一歌、田中健介、石澤希代子 / 石井玲歌、佐々木なふみ、菅井育美、高木薫、瀧啓祐、富田喜助、三木万侑加 / 黒沢佳奈、佑木つぐみ
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嵐・二宮和也『ブラックペアン』第2話にして「映像化失敗」の匂いがプンプンしてきた……?

 嵐・二宮和也が無慈悲な天才外科医を演じる日曜劇場『ブラックペアン』(TBS系)も第2話。祝日なので視聴率はまだ出てませんが、それなりに取るでしょう。今回もテンション高めで、“オペ室の小悪魔”こと渡海征司郎(二宮)も大活躍でした。

 そんなわけで、振り返ってまいりましょう

前回のレビューはこちらから

■やっぱりジャニタレだと、そうなっちゃうのかな

 話の大筋としては、前回とほとんど同じという感触です。東京の一流大学から送り込まれた高階講師(小泉孝太郎)の超カッコいい心臓人工弁マシーン「スナイプ」による手術が失敗し、高階はそれをリカバリーできず、渡海が天才的な手技で救ってみせる。で、最後に渡海が意味ありげに、ペアンが体内に残されたままのX線写真を眺めて、はい終了。劇伴をジャカジャカ鳴らして、アップショット多めで、竹内涼真がだいたい泣いてる。そんな感じで、まあ面白いっちゃ面白いんですが、ところどころ「ジャニーズドラマ」のよくないところが出てたなーという印象でした。

 ニノ演じる渡海のイメージが“ダークヒーロー”という肩書きに引っ張られすぎているように感じるんです。お話の中で対立構造を生むより、渡海が「圧倒的である」という主張に重きが置かれるあまり、ほかのキャラクターが割を食ってしまっている。

 特に変な感じになっちゃってるのが高階です。今回、いろいろあって辞めたくなっちゃった新人研修医の世良くん(竹内)に「俺は手術で5人殺した」「命に関わった者は命から逃げてはいけない」とかなんとか説教をするんですが、いやいや、あなた初回で出血にビビってペアンも握れないという失態を見せていたじゃないかと。

「5人殺した」のくだりは原作通りなんですが、ドラマでは初回から「渡海>高階」を強調するために高階を落としすぎたせいで、この人のやることなすこと全部、説得力がなくなっちゃってる。どれだけ「日本の医療の未来を」とか見栄を切っても、あのシーンを見せられた後では、そのご高説も空虚に響くばかりです。

 このお話の根底には「誰にもできない手術手技を極める」という渡海・佐伯教授(内野聖陽)側と、「誰でもできる手術法を広める」という高階側との対立があったはずなんですが、スナイプ手術は全然成功しないし、高階自身は「出血した患者に冷静に向き合う」という執刀医の基礎中の基礎(ですよね?)という心構えもないので、対立が成り立ってない。結果、渡海の考え方が「正しい」と見え、高階が「ほら吹き」になってる。「渡海の腕(失敗での死者ゼロ)」と「スナイプ(原作のスナイプAZ1988はリークゼロ)」の両方が完璧な手術法として「ゼロ同士」だからこそ成立するはずの、本来あるべき「正しい」と「正しい」の対立が描けてない。ニノを不必要に立てようとするから、こういうことになる。

 これ、前クールのキムタク『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系=最終話レビュー)のときもさんざん書いたんですが、シナリオの段階で、ジャニタレの主役を立てるために周囲を落とすという、手抜き丸出しの作劇が(それでも『BG』よりは圧倒的にマシだけど)ここでも行われているのです。

■「映像化失敗」と結論付けたくなるくらい……

 しかも、渡海は手術で人を助ける以外は、もう理解できない言動ばかり。世良くんは泣いてばかり。高階はあたふたするばかり。

 福澤組は、悪いヤツはより悪く、情けないヤツはより情けなく描くことでエモーションを生んでいると思うんですが、このやり方って、『下町ロケット』の阿部ちゃんとか『陸王』の役所広司みたいな、わかりやすく“正しい情熱家”がいないと視聴者置いてけぼりになっちゃうな、と感じたんです。

 そもそも『下町ロケット』や『陸王』は夢と矜持のお話なんですが、『ブラックペアン』は恩讐と誤解をベースにしたミステリーなので、いつものメソッドが通用してない、フィットしてない感じが、すごくします。要するに、映像化に失敗しているように感じる。ここまで、スカッとカッコいいヤツがひとりもいないんだもん。ダークヒーローって、ブライトなヒーローがいて初めて、そのダークっぷりが引き立つもののはずなんです。光なきところに影は生まれないのです。

■キャストはいいですよねー。カトパンの棒読みもハマってる

 キャストは、すごくいい仕事をしてると思います。ニノについては前回「SD渡海」とか「渡海ねんどろいど」とか、いかにも「ちびキャラ化してる」みたいな、ちょっとバカにした書き方をしてしまったけど、ホントに他意なく、この可愛げは作品を救ってると思う。

 竹内涼真は初っ端から泣かせすぎなのがもったいないなーと感じます。この人、『過保護のカホコ』(日本テレビ系)のときに見せたように、場面の切り札になるくらい自然に器用に泣ける俳優さんなので、もうちょいタメといてほしかったなぁと思うんです。ちなみに今回の「関川スナイプ手術でミス」のくだりは原作にもあるんですが、「助けに行かない」と言い張る高階に対して、ドラマのように泣き落とすのではなく、原作ではテーブルを蹴り上げてる。これも「情けないヤツはより情けなく」のパターンによる改変だと思いますが、蹴り上げてほしかった、長机。

 ナースのネコちゃん(趣里)なんて、みんな大好きになるに決まってるし、垣谷(内村遥)、関川(今野浩喜)といった新・福澤組の面々も、いい役を与えられて生き生きしてる感じがして、気持ちがいいです。カトパンの棒読みでわざとらしいセリフ回しも、なんだか「決して本音を言わない計算高い女」的なキャラが出てて、今作にはハマってると思う。いい具合に年輪を重ねた顔面もリアリティがある。

 そんなわけで、やっぱしシナリオ方面でもっとがんばってほしいと思います。まだ2話なのに、かなりすっ飛ばしてきてますし、今後オリジナル要素が増えていくと予想されますが、なんとかお願いします。お願いしますよ! 
(文=どらまっ子AKIちゃん)

『コンフィデンスマンJP』長澤まさみのコメディエンヌぶりがついに開花! 体当たりギャグ炸裂で爆笑が止まらない

 今回は『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系・毎週月曜21時放送)に主演する長澤まさみさんについて。『プロポーズ大作戦』(2007年)『ラスト・フレンズ』(2008年ともにフジテレビ系)の頃はビジュアルそのまんま、綺麗で真面目な役が多かった長澤さん。巨乳のナイスバディを隠して演じていたような気がするのです。それが映画『モテキ』(2011年)で主演の森山未來に胸を掴まれ、濃厚なキスシーンをしたあたりから確実に変異。一皮剥けたというと失礼かもしれませんが、バーン! と思い切った演技が目立つ女優さんになったのです。どちらの彼女も好きですけど、見応えを問われば圧倒的に後者。

 そして今回演じているのは完全に“コメディエンヌとしての長澤まさみ”。見る側を笑いの渦に巻き込む、喜劇女優と化しているのです。美女のギャグほど無敵なものはありません。天晴れ。

“正体不明の美女・ダー子(長澤まさみ)、気が弱くクソ真面目なボクちゃん(東出昌弘)、ベテランのリチャード(小日向文世)の3人は、信用詐欺師、つまりターゲットの周囲を取り囲んで詐欺を働くコンフィデンスマン集団だ。弱者を救うべく、狙った金持ちから大金をGET。さて、次に彼らに騙されるのは誰だ?”

 ドラマは一話完結のコメディストーリー。ゴッドファーザー、リゾート王、美術商と、弱者を利用して一儲けを狙う金持ちたちから見事に現金を奪います。見どころは、まずありえないシチュエーションで行われる騙し方法。そして、その中心人物はダー子こと長澤さん。彼女は毎回、ターゲットを騙すべく完璧な変装をかましてきます。

 例えば第3話。美術商にもてあそばれた女子美大生の仇を取るために3人は動きます。ボクちゃんは田舎の古美術商、リチャードはど田舎のオッさんに扮する中、期待のダー子はボリュームパーマヘアの中国成金美術商に変装!

 たどたどしい日本語に必要以上に派手なコーディネート。これが『ナオミとカナコ』(フジテレビ系・2016年)で高畑淳子さんが演じた、食料品店経営者の中国人・李朱美社長とそっくりなのです。60代という高畑さんの年齢があってこそ成り立っていたパンチのある役だと信じ込んでいましたが、まさか30歳の長澤まさみが仕掛けてくるとは思いもよらず。しかも完全にハマっているではありませんか。

 他にもスチュワーデス、極妻、冴えない就活女子大生とダー子のコスプレは留まることを知りません。加えてどんな格好をしていても無性にサマになるのはもちろんのこと、長澤さんがむちゃくちゃ楽しそうな上に演技が面白い。こんなに腹の底から笑える彼女は見たことがない。大げさな表現ではなく、またひとり天才を見たような気がします。

『コンフィデンスマンJP』公式サイトより
 大人たちの壮大ないたずら=詐欺を仕掛けるのは脚本家の古沢良太さん。彼といえば『相棒シリーズ』(テレビ朝日系・2005年)『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ系・2015年)などヒット作品を手がける脚本家。中でも私は『リーガル・ハイ』(フジテレビ系・2012年)の大ファンです。古沢さんのコメディは、面白さだけではなく視聴後の爽快感がたまりません。三ツ矢サイダーも敵わないでしょう……。

『リーガル・ハイ』で主演の堺雅人さん演じる敏腕弁護士の古美門研介が「長澤まさみの色気を持ってこーい!!」と叫ぶシーンがあったことを思い出します。ひょっとしてあれは、古沢さんによる時空を超えた壮大な伏線だったのでしょうか。ついそんな想像をしてしまうのもまたご一興。

 と、独特の笑いとリズム感で、視聴者をひたすらニヤニヤさせてくれる本作品。この春はフジテレビの番組改編が大きく行われましたが、月9がひさびさに毎週待ち遠しい。

『コンフィデンスマンJP』長澤まさみのコメディエンヌぶりがついに開花! 体当たりギャグ炸裂で爆笑が止まらない

 今回は『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系・毎週月曜21時放送)に主演する長澤まさみさんについて。『プロポーズ大作戦』(2007年)『ラスト・フレンズ』(2008年ともにフジテレビ系)の頃はビジュアルそのまんま、綺麗で真面目な役が多かった長澤さん。巨乳のナイスバディを隠して演じていたような気がするのです。それが映画『モテキ』(2011年)で主演の森山未來に胸を掴まれ、濃厚なキスシーンをしたあたりから確実に変異。一皮剥けたというと失礼かもしれませんが、バーン! と思い切った演技が目立つ女優さんになったのです。どちらの彼女も好きですけど、見応えを問われば圧倒的に後者。

 そして今回演じているのは完全に“コメディエンヌとしての長澤まさみ”。見る側を笑いの渦に巻き込む、喜劇女優と化しているのです。美女のギャグほど無敵なものはありません。天晴れ。

“正体不明の美女・ダー子(長澤まさみ)、気が弱くクソ真面目なボクちゃん(東出昌弘)、ベテランのリチャード(小日向文世)の3人は、信用詐欺師、つまりターゲットの周囲を取り囲んで詐欺を働くコンフィデンスマン集団だ。弱者を救うべく、狙った金持ちから大金をGET。さて、次に彼らに騙されるのは誰だ?”

 ドラマは一話完結のコメディストーリー。ゴッドファーザー、リゾート王、美術商と、弱者を利用して一儲けを狙う金持ちたちから見事に現金を奪います。見どころは、まずありえないシチュエーションで行われる騙し方法。そして、その中心人物はダー子こと長澤さん。彼女は毎回、ターゲットを騙すべく完璧な変装をかましてきます。

 例えば第3話。美術商にもてあそばれた女子美大生の仇を取るために3人は動きます。ボクちゃんは田舎の古美術商、リチャードはど田舎のオッさんに扮する中、期待のダー子はボリュームパーマヘアの中国成金美術商に変装!

 たどたどしい日本語に必要以上に派手なコーディネート。これが『ナオミとカナコ』(フジテレビ系・2016年)で高畑淳子さんが演じた、食料品店経営者の中国人・李朱美社長とそっくりなのです。60代という高畑さんの年齢があってこそ成り立っていたパンチのある役だと信じ込んでいましたが、まさか30歳の長澤まさみが仕掛けてくるとは思いもよらず。しかも完全にハマっているではありませんか。

 他にもスチュワーデス、極妻、冴えない就活女子大生とダー子のコスプレは留まることを知りません。加えてどんな格好をしていても無性にサマになるのはもちろんのこと、長澤さんがむちゃくちゃ楽しそうな上に演技が面白い。こんなに腹の底から笑える彼女は見たことがない。大げさな表現ではなく、またひとり天才を見たような気がします。

『コンフィデンスマンJP』公式サイトより
 大人たちの壮大ないたずら=詐欺を仕掛けるのは脚本家の古沢良太さん。彼といえば『相棒シリーズ』(テレビ朝日系・2005年)『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ系・2015年)などヒット作品を手がける脚本家。中でも私は『リーガル・ハイ』(フジテレビ系・2012年)の大ファンです。古沢さんのコメディは、面白さだけではなく視聴後の爽快感がたまりません。三ツ矢サイダーも敵わないでしょう……。

『リーガル・ハイ』で主演の堺雅人さん演じる敏腕弁護士の古美門研介が「長澤まさみの色気を持ってこーい!!」と叫ぶシーンがあったことを思い出します。ひょっとしてあれは、古沢さんによる時空を超えた壮大な伏線だったのでしょうか。ついそんな想像をしてしまうのもまたご一興。

 と、独特の笑いとリズム感で、視聴者をひたすらニヤニヤさせてくれる本作品。この春はフジテレビの番組改編が大きく行われましたが、月9がひさびさに毎週待ち遠しい。

King&Prince平野紫耀出演ドラマ『花のち晴れ』は第3話! 5月1日(火)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一

【ゲスト】
20:00~20:45 『解体キングダム』(NHK総合) 城島茂

●V6

24:58~25:28 『アメージパング!』(TBS系)

●嵐

22:25~23:10 『グッと!スポーツ』(NHK総合) 相葉雅紀

■続きを読む

カテゴリー: 未分類

King&Prince平野紫耀出演ドラマ『花のち晴れ』は第3話! 5月1日(火)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一

【ゲスト】
20:00~20:45 『解体キングダム』(NHK総合) 城島茂

●V6

24:58~25:28 『アメージパング!』(TBS系)

●嵐

22:25~23:10 『グッと!スポーツ』(NHK総合) 相葉雅紀

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「ゆ、ゆっくりやろう!」と叫ぶ早漏ディカプリオ、アナル舐められたがるドレイク “セックス下手”認定されたセレブたち

 4月初旬、ウサイン・ボルトの腰振り動画が流出した。以前から、女性とセックスしまくるのは「男性ホルモンのテストステロンが大量に放出されている状態で集中力を保つため」だと主張している彼を、祖国にいる本命の彼女も「仕方ない」と容認しているのか、悪びれずに女性と遊びまくっている姿がたびたび目撃されている。

 だが彼は、「人類最速の男」なのに、実はセックスは大したことないと伝えられている。セックスフレンド扱いされていた女性は「3Pとか求めてくるほど性欲は強かったけど」と前置きした上で「彼も人間。どこにでもいるような男」と語っていた。リオ五輪後に一夜を過ごした女性は「さぞかし(ピストンが)速いだろうと期待してたのに、めちゃくちゃ遅くてがっかり」と暴露。世の男性は「自信の塊みたいな男なのに、セックスは下手なのか」と大喜びした。

 元恋人や元浮気相手からのこの種の暴露話は、ある意味リベンジポルノ以上のダメージを与える。今回は、「セックス下手」だとバラされたセレブたちをご紹介しよう。

■ドレイク
 ヒップホップ界きっての“モテ男”として知られ、数多くの女性と浮名を流すドレイク(31)。リアーナやジェニファー・ロペス、ニッキー・ミナージュなど有名人との交際もうわさされ、さぞかしセックステクニックも素晴らしいのだろうと目されていた。

 しかし、過去に交際していたセクシーモデルのシン・サンタナが13年に、「本当にちっちゃい男」「鏡で自分の姿を見ながらセックスするのが大好きだった」と暴露。

 同じ年、ゴシップ芸能ブログサイト「MediaTakeOut」にも、ドレイクの元カノを名乗る女性による「ドレイクとセックスしたけど。彼のうぬぼれたケツを爆破させたい気分よ。長々と説明してあげたいけど、正直、そんな価値もないわ」と怒りに満ちた告白が掲載された。

「ドレイクはね、ケツの穴を舐められるのが好きなんだけど、それだけじゃなくて。ケツの穴を舐められている自分を鏡越しに見るのが好きなの。そういうわけで、まずケツの穴から奉仕させられるわけ」「そして、これが最低最悪ポイントなんだけど、自分が射精したら即終了。セックスの相手としては、この上なく自己中心的で最低な男よね」と、前戯も後戯もあったもんじゃないと明かし、「『すごいセックスができるかも』って期待してバックステージに入り込もうとしてる子たちに伝えたい。マジでがっかりするから」と不満をぶちまけ、そんなにひどいのかとネット上で話題になった。

「捨てられた腹いせで、こんな暴露をしたのでは?」ともいわれたが、その後「MediaTakeOut」はドレイクに買われたというストリッパーの証言も紹介した。ストリッパーは、「彼のチンコはでかくはないけど太かった」「まずクンニをしてくれたんだけど、最高に上手だった。イカせてもらったわ」と褒めた上で、「次に彼は仰向けになって『俺のターンだ』って足を思いっきり広げたの。『おしりの穴を舐めてくれ』って。男の人のおしりの穴を舐めるのは初めてだったけど、ドレイクだからいいかなって」と、やはり舐められるのが大好きだと語っている。「ベロベロ舐めたら、彼ったら足を痙攣させて。本当に好きなのねぇ。新しいウィッグにぶっかけられちゃった」と生々しく暴露した。

 このストリッパーの話にネット上は「クンニがうまいのはポイントが高いが、結局は自分のおしりの穴を舐めてほしいのか。どこまで自分勝手な男なんだ」とがっかり。「最低なセックスをする男」として認定されてしまった。

■レオナルド・ディカプリオ
 若い頃は『タイタニック』のような「うっとりさせられる官能的なセックス」、中年になってからは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のような「超肉食系セックス」をするイメージを持たれがちなレオナルド(43)。若くてセクシーな一流モデルとばかり交際しているのは、若い子じゃないと物足りないほどの絶倫男だからだとうわさされたこともある。

 しかし、レオナルドと一夜を共にしたというセクシーモデル、ボビー・ブラウンは「レオは早漏」だと暴露。「めちゃくちゃ最悪なセックスだった」とけなしたのだ。

 90年に人気ロックバンド、ウォレントの大ヒット曲「Cherry Pie」MVに出演し一躍有名になったボビーは、13年に発売した自叙伝で、「ある夜のこと。21歳の童顔俳優レオナルド・ディカプリオと偶然会ったの。『バスケットボール・ダイアリーズ』(95)がヒットしたばかりの頃だったわ」「彼とは顔なじみだった。クラブでしょっちゅう会ってたし、いつも『お前はいつか俺の女になる』って言われてたから。でも私はその時(モトリー・クルーのドラマー)トミー・リーと交際中で、レオは5歳も年下だったからスルーしてたの」「でも、最高のセックス・パートナーだったトミーと別れてちゃって。やけくそになってた時にレオに会ってね。レオナルドを引き寄せて、パンツを下げたら! デカチンのトミーとヤリまくっていた私が驚くほどのデカチンだったの!」と大興奮。

 しかし、いざセックスを始めるとレオナルドはすぐに「ちょっと待って! 動かないで! ゆ、ゆっくりやろうよ」と叫び、1人で果ててしまったという。「映画の予告編を見終わらないうちに本編が終わったって感じ」と、ボビーは不満をぶちまけた。

 ちなみにレオナルドは性病に敏感だったそうで、「君、淋病とか大丈夫だよね?」と驚きの質問をされたとも語っている。「次から次へと恋人が替わるのは、早漏で愛想を尽かされたからでは?」「手当たり次第モデルと付き合っているように見えるのに、性病を恐れているとは!」とネット上で笑い物になった。

■50セント
 50セントといえば、ゴリマッチョなボディで、「いかに女性を性的に満足させるのが得意か」をラップする男だ。ギャングスタ・ラッパーとしてだけでなく俳優としても活動しており、近年は手がけたテレビドラマが大ヒットして、プロデューサーとしても一目置かれる存在となっている。

 だが彼も、かつてセックスしたというエキゾチック・ダンサーから「10点満点中3点」と赤点をもらってしまい、セックス下手だと話題になった過去がある。

 複数のメディアによるとそのダンサーは、「もうびっくりしたわ。『ねぇ、セックスするの? それともお話しするだけなの?』って聞いちゃったわよ。だって、タフガイで男の中の男のはずの50セントが、まるで14歳の少年みたいにもじもじしてるんだもの」と雰囲気作りの段階で最悪だったと述べ、「チンコのサイズも問題よね。小さすぎる。勃起しても、15cmもなかったわね」と厳しく評価。

 アメリカの平均的チンコサイズは勃起時14cmだとされており、50セントのチンコはごく標準サイズだ。しかし、彼女はコンゴ人男性並みの18cm級を期待していたようで、がっかりしたらしい。なお、日本人の平均サイズは12.6cmである。

 このダンサーは、「50セントのセックスは10点満点中3点ね。正直もっと低いんだけど、女性への扱いはよかったから、その点を考慮して3点にしといてあげるわ」と言い放ったと伝えられている。

 ちなみに、50セントをスターにしてくれた恩人のエミネムも、10代の頃からくっついたり離れたりを繰り返している元妻キムから「ベッドではガチで最悪」だと暴露されている。キムはデトロイトのラジオ局のインタビューで「彼は精力剤を飲まないとセックスできない。でもセックス自体が最悪だから、こっちもバイアグラを飲まないとやってらんない」と激白。「50セントとエミネム、2人そろってセックス下手なんだ!」と世間を驚かせた。

■コリン・ファレル

 コリン(41)は、05年に黒人のプレイメイトとのセックスビデオが流出し、情けない表情でクンニする顔が話題になった。だが過去には、アンジェリーナ・ジョリー、ブリトニー・スピアーズ、デミ・ムーア、リンジー・ローハン、カルメン・エレクトラら美女ばかりと浮名を流してきたプレイボーイだけに、「素晴らしいテクニックを持っているのだろう」ともうわさされていた。

 しかし、映画監督ウディ・アレンのもとで働いてたフランス人の元ナニー、アンジェリーナ・ジェロームは、コリンとのセックスを「期待外れもいいとこ」だと激怒。06年、英紙「サンデー・ミラー」にその発言が掲載されたのだ。

 アンジェリーナは、「コリンはいい体してるしチャーミングだし、どんな女もイチコロって感じよね。でも、ハッタリなのよ。シーツの中で、『えっ! あなたのランチボックスに入ってるバゲットって半分だけ!?』って失望するわ。この意味、わかる人にはわかるでしょ?銀幕ではタイガーのようだけど、プライベートではミッキー・マウスなのよ」と、まず小さいイチモツに対する怒りを炸裂。

「『セボン(フランス語で「いいよ」)、君は本当に美しいねぇ。セボン』って言いまくってて」「彼とは3回寝たけど、実際にセックスしていた時間は、全部合わせて10分ほどだったわ」と、チンコも挿入も短すぎるとけなしまくった。

 彼女の暴露に、女性ファンはショックを受けたものの、フランス人男性は「アイリッシュチンコはフランスチンコの半分しかないってことか」などと大喜びした。

■マリア・シャラポワ
 女子プロテニス選手のシャラポワは、30歳を過ぎても妖精のような美しさだと大絶賛されている。ドーピング問題など色いろいろなスキャンダルもあったが、「苦労して妖艶になった」と不謹慎に喜ぶ殿方も少なくない。

 シャラポワは試合中、球を打つたびに「ハァァン!」「あぁぁ!」「びゃあぁん!」と叫ぶので有名だ。しかし、ベッドでは声を上げず、それどころか動きにも乏しいマグロ女だと暴露報道が流れたことがあるのだ。

 この一件は、ロシアの報道機関から飛び出した。07年にシャラポワと性的関係を持ったマルーン5のボーカル、アダム・レヴィーンが「シャラポワはベッドで最悪」だと愚痴ったというのだ。
 
「セックスの最中は、まったく声を出さないんだ。これにはがっかりしたね。マジで、あの叫び声が聞けると思ったのにさ。狂い叫ぶタイプだろうと期待してたのに、ひっくり返って死んだカエルみたいでさ」「で、俺がうなり声を上げたら怒りだすんだよ。『集中できなくなったじゃない』って」「このトラウマから逃れるために、パキシル(うつや不安障害などに効く薬)を1カ月服用したね。マジで、ショックだったんだ」と愚痴り、男として悲しい思いをしたのだと伝えた。

 この報道に対してアダムは「04年の彼女の誕生日パーティーで一度会ったきり。関係を持ったことはないし、こんなこと言っていない」と否定。しかし、この「死んだカエルみたい」だというイメージは世界中に広まってしまい、「きれいだからこそセックスが下手なのだろう」「ベッドでも女王様なんだ」というイメージがついてしまった。

「ゆ、ゆっくりやろう!」と叫ぶ早漏ディカプリオ、アナル舐められたがるドレイク “セックス下手”認定されたセレブたち

 4月初旬、ウサイン・ボルトの腰振り動画が流出した。以前から、女性とセックスしまくるのは「男性ホルモンのテストステロンが大量に放出されている状態で集中力を保つため」だと主張している彼を、祖国にいる本命の彼女も「仕方ない」と容認しているのか、悪びれずに女性と遊びまくっている姿がたびたび目撃されている。

 だが彼は、「人類最速の男」なのに、実はセックスは大したことないと伝えられている。セックスフレンド扱いされていた女性は「3Pとか求めてくるほど性欲は強かったけど」と前置きした上で「彼も人間。どこにでもいるような男」と語っていた。リオ五輪後に一夜を過ごした女性は「さぞかし(ピストンが)速いだろうと期待してたのに、めちゃくちゃ遅くてがっかり」と暴露。世の男性は「自信の塊みたいな男なのに、セックスは下手なのか」と大喜びした。

 元恋人や元浮気相手からのこの種の暴露話は、ある意味リベンジポルノ以上のダメージを与える。今回は、「セックス下手」だとバラされたセレブたちをご紹介しよう。

■ドレイク
 ヒップホップ界きっての“モテ男”として知られ、数多くの女性と浮名を流すドレイク(31)。リアーナやジェニファー・ロペス、ニッキー・ミナージュなど有名人との交際もうわさされ、さぞかしセックステクニックも素晴らしいのだろうと目されていた。

 しかし、過去に交際していたセクシーモデルのシン・サンタナが13年に、「本当にちっちゃい男」「鏡で自分の姿を見ながらセックスするのが大好きだった」と暴露。

 同じ年、ゴシップ芸能ブログサイト「MediaTakeOut」にも、ドレイクの元カノを名乗る女性による「ドレイクとセックスしたけど。彼のうぬぼれたケツを爆破させたい気分よ。長々と説明してあげたいけど、正直、そんな価値もないわ」と怒りに満ちた告白が掲載された。

「ドレイクはね、ケツの穴を舐められるのが好きなんだけど、それだけじゃなくて。ケツの穴を舐められている自分を鏡越しに見るのが好きなの。そういうわけで、まずケツの穴から奉仕させられるわけ」「そして、これが最低最悪ポイントなんだけど、自分が射精したら即終了。セックスの相手としては、この上なく自己中心的で最低な男よね」と、前戯も後戯もあったもんじゃないと明かし、「『すごいセックスができるかも』って期待してバックステージに入り込もうとしてる子たちに伝えたい。マジでがっかりするから」と不満をぶちまけ、そんなにひどいのかとネット上で話題になった。

「捨てられた腹いせで、こんな暴露をしたのでは?」ともいわれたが、その後「MediaTakeOut」はドレイクに買われたというストリッパーの証言も紹介した。ストリッパーは、「彼のチンコはでかくはないけど太かった」「まずクンニをしてくれたんだけど、最高に上手だった。イカせてもらったわ」と褒めた上で、「次に彼は仰向けになって『俺のターンだ』って足を思いっきり広げたの。『おしりの穴を舐めてくれ』って。男の人のおしりの穴を舐めるのは初めてだったけど、ドレイクだからいいかなって」と、やはり舐められるのが大好きだと語っている。「ベロベロ舐めたら、彼ったら足を痙攣させて。本当に好きなのねぇ。新しいウィッグにぶっかけられちゃった」と生々しく暴露した。

 このストリッパーの話にネット上は「クンニがうまいのはポイントが高いが、結局は自分のおしりの穴を舐めてほしいのか。どこまで自分勝手な男なんだ」とがっかり。「最低なセックスをする男」として認定されてしまった。

■レオナルド・ディカプリオ
 若い頃は『タイタニック』のような「うっとりさせられる官能的なセックス」、中年になってからは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のような「超肉食系セックス」をするイメージを持たれがちなレオナルド(43)。若くてセクシーな一流モデルとばかり交際しているのは、若い子じゃないと物足りないほどの絶倫男だからだとうわさされたこともある。

 しかし、レオナルドと一夜を共にしたというセクシーモデル、ボビー・ブラウンは「レオは早漏」だと暴露。「めちゃくちゃ最悪なセックスだった」とけなしたのだ。

 90年に人気ロックバンド、ウォレントの大ヒット曲「Cherry Pie」MVに出演し一躍有名になったボビーは、13年に発売した自叙伝で、「ある夜のこと。21歳の童顔俳優レオナルド・ディカプリオと偶然会ったの。『バスケットボール・ダイアリーズ』(95)がヒットしたばかりの頃だったわ」「彼とは顔なじみだった。クラブでしょっちゅう会ってたし、いつも『お前はいつか俺の女になる』って言われてたから。でも私はその時(モトリー・クルーのドラマー)トミー・リーと交際中で、レオは5歳も年下だったからスルーしてたの」「でも、最高のセックス・パートナーだったトミーと別れてちゃって。やけくそになってた時にレオに会ってね。レオナルドを引き寄せて、パンツを下げたら! デカチンのトミーとヤリまくっていた私が驚くほどのデカチンだったの!」と大興奮。

 しかし、いざセックスを始めるとレオナルドはすぐに「ちょっと待って! 動かないで! ゆ、ゆっくりやろうよ」と叫び、1人で果ててしまったという。「映画の予告編を見終わらないうちに本編が終わったって感じ」と、ボビーは不満をぶちまけた。

 ちなみにレオナルドは性病に敏感だったそうで、「君、淋病とか大丈夫だよね?」と驚きの質問をされたとも語っている。「次から次へと恋人が替わるのは、早漏で愛想を尽かされたからでは?」「手当たり次第モデルと付き合っているように見えるのに、性病を恐れているとは!」とネット上で笑い物になった。

■50セント
 50セントといえば、ゴリマッチョなボディで、「いかに女性を性的に満足させるのが得意か」をラップする男だ。ギャングスタ・ラッパーとしてだけでなく俳優としても活動しており、近年は手がけたテレビドラマが大ヒットして、プロデューサーとしても一目置かれる存在となっている。

 だが彼も、かつてセックスしたというエキゾチック・ダンサーから「10点満点中3点」と赤点をもらってしまい、セックス下手だと話題になった過去がある。

 複数のメディアによるとそのダンサーは、「もうびっくりしたわ。『ねぇ、セックスするの? それともお話しするだけなの?』って聞いちゃったわよ。だって、タフガイで男の中の男のはずの50セントが、まるで14歳の少年みたいにもじもじしてるんだもの」と雰囲気作りの段階で最悪だったと述べ、「チンコのサイズも問題よね。小さすぎる。勃起しても、15cmもなかったわね」と厳しく評価。

 アメリカの平均的チンコサイズは勃起時14cmだとされており、50セントのチンコはごく標準サイズだ。しかし、彼女はコンゴ人男性並みの18cm級を期待していたようで、がっかりしたらしい。なお、日本人の平均サイズは12.6cmである。

 このダンサーは、「50セントのセックスは10点満点中3点ね。正直もっと低いんだけど、女性への扱いはよかったから、その点を考慮して3点にしといてあげるわ」と言い放ったと伝えられている。

 ちなみに、50セントをスターにしてくれた恩人のエミネムも、10代の頃からくっついたり離れたりを繰り返している元妻キムから「ベッドではガチで最悪」だと暴露されている。キムはデトロイトのラジオ局のインタビューで「彼は精力剤を飲まないとセックスできない。でもセックス自体が最悪だから、こっちもバイアグラを飲まないとやってらんない」と激白。「50セントとエミネム、2人そろってセックス下手なんだ!」と世間を驚かせた。

■コリン・ファレル

 コリン(41)は、05年に黒人のプレイメイトとのセックスビデオが流出し、情けない表情でクンニする顔が話題になった。だが過去には、アンジェリーナ・ジョリー、ブリトニー・スピアーズ、デミ・ムーア、リンジー・ローハン、カルメン・エレクトラら美女ばかりと浮名を流してきたプレイボーイだけに、「素晴らしいテクニックを持っているのだろう」ともうわさされていた。

 しかし、映画監督ウディ・アレンのもとで働いてたフランス人の元ナニー、アンジェリーナ・ジェロームは、コリンとのセックスを「期待外れもいいとこ」だと激怒。06年、英紙「サンデー・ミラー」にその発言が掲載されたのだ。

 アンジェリーナは、「コリンはいい体してるしチャーミングだし、どんな女もイチコロって感じよね。でも、ハッタリなのよ。シーツの中で、『えっ! あなたのランチボックスに入ってるバゲットって半分だけ!?』って失望するわ。この意味、わかる人にはわかるでしょ?銀幕ではタイガーのようだけど、プライベートではミッキー・マウスなのよ」と、まず小さいイチモツに対する怒りを炸裂。

「『セボン(フランス語で「いいよ」)、君は本当に美しいねぇ。セボン』って言いまくってて」「彼とは3回寝たけど、実際にセックスしていた時間は、全部合わせて10分ほどだったわ」と、チンコも挿入も短すぎるとけなしまくった。

 彼女の暴露に、女性ファンはショックを受けたものの、フランス人男性は「アイリッシュチンコはフランスチンコの半分しかないってことか」などと大喜びした。

■マリア・シャラポワ
 女子プロテニス選手のシャラポワは、30歳を過ぎても妖精のような美しさだと大絶賛されている。ドーピング問題など色いろいろなスキャンダルもあったが、「苦労して妖艶になった」と不謹慎に喜ぶ殿方も少なくない。

 シャラポワは試合中、球を打つたびに「ハァァン!」「あぁぁ!」「びゃあぁん!」と叫ぶので有名だ。しかし、ベッドでは声を上げず、それどころか動きにも乏しいマグロ女だと暴露報道が流れたことがあるのだ。

 この一件は、ロシアの報道機関から飛び出した。07年にシャラポワと性的関係を持ったマルーン5のボーカル、アダム・レヴィーンが「シャラポワはベッドで最悪」だと愚痴ったというのだ。
 
「セックスの最中は、まったく声を出さないんだ。これにはがっかりしたね。マジで、あの叫び声が聞けると思ったのにさ。狂い叫ぶタイプだろうと期待してたのに、ひっくり返って死んだカエルみたいでさ」「で、俺がうなり声を上げたら怒りだすんだよ。『集中できなくなったじゃない』って」「このトラウマから逃れるために、パキシル(うつや不安障害などに効く薬)を1カ月服用したね。マジで、ショックだったんだ」と愚痴り、男として悲しい思いをしたのだと伝えた。

 この報道に対してアダムは「04年の彼女の誕生日パーティーで一度会ったきり。関係を持ったことはないし、こんなこと言っていない」と否定。しかし、この「死んだカエルみたい」だというイメージは世界中に広まってしまい、「きれいだからこそセックスが下手なのだろう」「ベッドでも女王様なんだ」というイメージがついてしまった。

『コンフィデンスマンJP』視聴率回復の秘訣は古沢良太の“ドM”体質か!? 制約があるほど光る手腕がイイ!

 4月23日放送の『コンフィデンスマンJP』第3話の視聴率は、9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)だった。

 手放しで喜べるほどの数字ではないが、1話9.4%→2話7.7%→3話9.1%と、3話目にして下げ止まり。1話と同じ9%台に戻せた事は大きい。

 本記事では、第3話の視聴率が上がった理由を分析。そして、近年のヒット作と比較しながら、コンフィデンスマンJPの今後の展開と全話の視聴率を占う。

前回までのレビューはこちらから

 その前に、第3話「美術商編」の内容の振り返りから。

 ボクちゃん(東出昌大)は、美大生の須藤ユキ(馬場ふみか)が自殺未遂した事を知る。その理由は、美術評論家の城ケ崎善三(石黒賢) にヤリ逃げされたこと。「画家として将来性がある」と、城ケ崎は自分の権力をチラつかせて近づいたのに、「才能がない」とユキを切り捨てた。

 ダー子(長澤まさみ)とリチャード(小日向文世)の協力を得て、ボクちゃんは城ケ崎にニセモノの絵画を高額で売りつけようとする。

■制約があるほど光る、古沢良太の手腕

 美大生・ユキのリストカットから始まる第3話。金や権力で女を釣るオッサンと傷つけられた若い女性。ベタとも言えるが、我々の身近にも起こり得る加害者と被害者の構図は共感を呼ぶ。ボクちゃんのユキを助けたいという気持ちに納得できるし、城ケ崎が失墜するのも痛快。そしてすべてを失った城ケ崎が子どもの下手な絵に励まされる姿に感動できる。善と悪を最初から明確にする型にハマった構成だからこそ、善悪で割り切れない人間の機微が強く打ち出されていた。(余談だが、助けたユキにも裏があった)

 これは私見ではあるが、古沢脚本のドラマは型にハマった展開である時ほど、キャラクターや台詞の個性が際立って面白い。

 古沢良太自身、テレビや雑誌のインタビューで、規制の多い方が書けると語っている。クリエイターとして“ドM”とも受け取られそうな発言は、規制ばかりのテレビ業界においては救世主ともいえる一言だ。こと連続テレビドラマは、コンプライアンス的な制約が多く、視聴率・製作費・撮影日数などの数字との闘いを強いられる。お金と時間をかけず、大勢の人が見易い物を作らなければならない。

 3話は、1話と2話で大規模なロケが敢行されたせいか、オークション会場や美術商の事務所など、少ないステージで物語が展開されていた。その分1シーンにかけられる時間が長く、古沢良太得意の会話劇が楽しむことができた。

 特に目を引いたのは、ダー子たちが贋作を手掛ける画師・判友則(でんでん)にピカソの偽物の制作を頼みに行くシーン。判友則がどれだけ凄いかを1シーンで煽るだけ煽り、「ピカソよりうまくならねえように気を付けねえと」と、痺れる一言で締めくくられる。だが次のシーン、一瞬で城ケ崎に贋作だと見抜かれ、判友則は逮捕される。

 呆気ないオチで笑えるのは、壮大なフリの賜物。絵画が数点置かれただけの寂れた部屋での判友則への依頼の盛り上がりは、古沢良太の会話劇の手腕なくして成立しない。

 また、三橋利行氏の演出も、映像以上に会話劇を引き立たせた印象だ。予算や時間の制約があっても面白い本を作る控えめな天才と、彼の会話劇を目立たせた演出家。自己犠牲の精神が、視聴率の回復を呼び込んだのかもしれない。

■コンフィデンスマンJPは視聴率2ケタを達成できるのか?

 冒頭でも触れた視聴率の下げ止まり。これは早ければ早い方がいい。

 ここ半年間で、全話の視聴率が初回を上回ったゴールデン帯ドラマは3タイトルのみ(テレビ朝日水曜21時、木曜20時枠は除く)。『99.9-刑事専門弁護士- SEASONⅡ』『陸王』(ともにTBS系)『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ)。各作品、下げ止まりが早かった。

『99.9』(1話15.1%、2話18.0、全話17.4%)

『陸王』(1話14.7%、2話14.0%、3話15.0%、全話16.0%)

『奥様は、取り扱い注意』(1話11.4%、2話11.3%、3話12.4%、全話12.7%)

『陸王』『奥様は~』は3話目で下げ止まり。『99.9』に至っては2話目で3%近くも上昇させた。『コンフィデンスマンJP』は3話で1話を超える視聴率を出していないが、『陸王』『奥様は~』と近いV字での推移をしている。『99.9』のように初回よりも2%以上も高い全話の視聴率を叩き出せる見込みは低いが、1%増は見込める。そうなれば、全話平均視聴率は二桁となる。

 ただし、『コンフィデンスマンJP』には、最終話までを気にならせる“引っぱり”がない。『奥様は~』であれば、綾瀬はるか演じる主人公が何者であるかの謎があった。『陸王』には最新シューズを完成させるというゴールがあった。引っ張り無しでも楽しめるのが『コンフィデンスマンJP』のすごさではあるが、視聴率だけを見れば不利な状況下にある。

■ストーリー&視聴率UPの鍵を握るのは小日向文世?

 いまだ謎の多い人物が一人いる。「ダー子とボクちゃんの育ての親」という提示しかない、小日向文世演じるリチャードだ。

 濃いキャラクター同士で展開するのが古沢脚本のドラマの特徴であるのに、いまだ大きな活躍もせず目立つことのないリチャードの存在は逆に浮いている。彼が何かを抱えている可能性は大いにあり得る。

 早い段階で、リチャードの怪しさを提示させたり、「3人の中に裏切者がいるかもしれない」などの展開があれば、視聴率の観点でウィークポイントだった最終話までの引っ張りが完成する。例え呆気ないオチであっても、古沢脚本の作品であれば許せてしまう。『リーガルハイ』のときだって、主人公と宿敵の因縁がペットのハムスターの死というオチだった。それでも続編を期待され、セカンドシーズンが放送された。『コンフィデンスマンJP』は続編を期待される名作となるのか? 中盤と終盤の展開にかかっている。4月30日放送予定の第4話「映画マニア編」も楽しみにしたい。

(文=許嫁亭ちん宝)