マンガの効果で売り上げ4倍! レズ風俗経営者が語る、“女性だけの世界”が必要なワケ

 2年前、漫画家・永田カビさんがレズ風俗に行った経験をつづったマンガ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(イースト・プレス)が話題になった。そのマンガに登場したレズ風俗店「レズっ娘クラブ」の代表・御坊(おぼう)さんが、このたびレズ風俗を始めたきっかけから10年間の店舗経営の経験をまとめた著書『すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない。』(WAVE出版)を上梓した。そこで、御坊さんに、女性が女性に癒やしを求める心理やレズ風俗の魅力について話を伺った。

■体重や容姿を気にすることなく、誰でも利用してほしい

――永田カビさんのレズ風俗レポのマンガを読んだとき、どういう感想を持たれましたか?

御坊さん(以下、御坊) 最初、レズ風俗のマンガがピクシブにアップされていると聞いて読んだときは、東京の店かと思っていました。でも読んでみたら「大阪弁やんなあ」って(笑)。それでカビ先生のTwitterアカウントを見つけて「うちかな?」と聞いたら「そうです。そちらです」「こんなレポ公開して、だめだったら消そうと思っていた」というようなことを言われたので、「いやいや! うちも宣伝させてもらいます!」って話を交わしたんです。カビ先生の本のおかげで、お店の売り上げは4倍にもなりました。

――今回、御坊さんが本書を書くことになったきっかけを教えてください。

御坊 最初は編集者の方に声をかけていただいたのですが、当時は「風俗店の経営者の本=成功者の本」だと思っていて、ウチのお店はまだそんなに成功していないし……と思って一度はお断りしたんです。でも、2017年にお店の10周年のトークイベントをロフトプラスワン WESTでやらせていただいた際、10年間の歴史を箇条書きにしたら、ものすごい量になってしまいました。トークイベントではしゃべり足りなかったんです。この10年間、もっと大変なことがあったと思い、再度編集者の方に電話して、今回本を出すに至りました。

――お店には「体重が重い」とか「容姿がよくない」「年齢的にオバサンだから」と気にして、利用を躊躇されている女性からの問い合わせが多いそうですね。男性キャストが相手をする女性向け風俗店の中には、体重が重い人の利用を断る店もあるので、気にしているのでしょうか?

御坊 本当にその問い合わせは、僕も不思議です。「体重が重いので心配です」っていうテンプレートがネット上のどこかに落ちているのではないかと思うほど、自分の体重や容姿、年齢を気にする問い合わせが多いです。体重が重いから店を利用できないって、まず女性に対して失礼ですよね。お店のルールさえ守ってくれたら、誰でも来てほしいと思っています。

 また、「私、キャストさんにエッチだと思われませんか?」と不安な気持ちを問い合わせてこられる方もいますが、「いやいや、そういうことをするお店だから、だいたいのことは大丈夫ですよ!」って(笑)。でも、その一言で安心して、予約を入れてくれたりします。利用したいと思っていても、もうひと押し欲しい方が多いようです。

――永田カビさんも、実際にお店に行くまで、ものすごく悩んでらっしゃいましたよね。

御坊 初めての方が利用するハードルは高いと思うので、そこは下げないといけませんよね。「行かない理由」ではなく「行く理由」をたくさん作りたいです。2月中限定で、本書を買ってくれた方には書籍購入割引も実施しました。この割引を使って予約をしてくれた方もいますし、こういうきっかけや理由を、こちらから作ってあげたいです。

――レズっ娘クラブはレズビアンではない女性も利用するとのことですが、女性同士だからこそ安心できるという点もありそうですね。

御坊 そうだと思います。でも、癒やしだけでなく、やはり快感抜きには語れないようですね。おそらく、ウチのキャストは男性よりもテクはあります。レビューに「彼氏とではイケなかったのに初めてイッた」とか「初めて潮を吹いた」といった記述があると、“おめでとう”って思います(笑)。女性同士だからこそ、やってもらってうれしいことがわかるんでしょうね。お店を利用して「扉が開いた」というお客さまもいます。

――ここ最近、セクハラに声を上げる「MeToo運動」や女性専用車両にわざと男性が乗り込む嫌がらせ行為など、女性をめぐる社会問題に関する議論が盛んになっています。また、Twitter上では「女性だけの街があれば安心して暮らせる」という話題が上がったりするような状況の中、女性だけの世界であるレズ風俗は、女性にとって安心できる場所のひとつになっているのではないかと思うのですが、御坊さんはどうお考えですか?

御坊 僕自身は、社会について何も口を挟む必要はないと思っています。そのような思想はなく、完全に店至上主義です。すべてはお店のためです。とはいえ、女性にとっての「安心」「安全」は常に考えているので、女性のみなさんがそう思ってくれる分には、うれしいですね。

――御坊さんがオススメするレズ風俗の楽しみ方は、どういうコースですか?

御坊 レズプレイを楽しめる「ビアンコース」は必須ですが、その前に60分間のデートをオプションでつけられるので、まずはデートをしてから、ホテルに入って90分のビアンコースに移るのがいいと思います。デート中、キャストが緊張をほぐしてくれたり、プレイでどんなことをしたいか、どんなことをされたくないかなど、希望を聞き出してくれます。そうやって話していくうちに、お客さまもリラックスできるので。デートをしてビアンコースに臨むのと、せずに臨むのとでは、全然違うと思います。

――でも、キャストさんからエッチだと思われることを心配するお客さんがいるように、デート中にヒアリングされても、恥ずかしくて答えられないお客さんもいますよね?

御坊 それを聞き出すのがキャストの仕事です。答えにくかったら予約フォームに「キャストへの伝言」という欄があるので、そこに書いていただけるとうれしいです。でも、ベテランのキャストは本当に自然に聞き出すので、さすがだなと思います。

――人気の出るキャストは、どんな素質の方ですか?

御坊 それは働いてみないとわからないです。でも、意識が高い人でないと難しいと思います。うちはHP上のプロフィール写真でキャストの顔出しをしていないし、お客さまとキャストが直接連絡を取り合うこともないので、それぞれが発信しているブログが唯一の営業ツール。お客さまが喜ぶような内容のブログを更新したり、お店全体のことを考えてくれたりするキャストのほうが指名率は高いです。自分のことばかりでなく、ほかのキャストのことも考えてくれるような人。そういうキャストは、「自分が何をしてもらったらうれしいか」と考えるところから入るのだと思います。些細なことでも、やってあげたほうがいいと思ったらやるとか。

――御坊さんがお店を始めた10年前は、まだLGBTという言葉も浸透していない時代です。10年前と比べて、お店を利用する人やキャストの傾向は変わりましたか?

御坊 変わったと思います。昔はレズビアンの人たちの居場所がなかったので、出会い目的の方が多かったです。でも、今はLGBTのイベントも増えましたし、SNSも普及し、同性愛者向けの出会い系サイトもあります。そういうツールが増えたにもかかわらず、うちを利用してくれるお客さまがいるのは、本当にありがたいです。「恋愛ごっこ」という言葉を使うと語解を招くかもしれませんが、そういう利用の仕方もいいと思います。

――同じキャストさんを指名し続ける方が多いんですか?

御坊 そういう方もいらっしゃいますし、いろんなキャストを指名される方もいます。お客さまが「この前、あのキャストさんを指名したよ」と言ってヤキモチを焼かそうとしたり、キャストもヤキモチを焼くフリをするとか(笑)。「今日で会うのは終わり!」って言いながら、次回の予約を取る方もいます。そういう恋愛の駆け引きごっこを楽しんでいるお客さまは昔から結構いますね。

――今後の目標を教えてください。

御坊 東京進出も視野に入れ、お店を大きくしたいです。また次の企画として、自費出版で、永田先生にカバーイラストをお願いした『初めてのレズ風俗』というご利用ガイドの制作も進めています。もっと、いろんなお客さまに来ていただけたらと思います。
(姫野ケイ)

御坊(おぼう)
1981年、大阪生まれ、大阪育ち。大学卒業後、WEB制作会社に就職するも、24歳で独立。当時取引先に多かった性風俗産業に魅力を感じ、2007年に共同経営者2名とともにレズ風俗「レズっ娘クラブ」を立ち上げる。09年以降は単独で経営。10年にはレズ鑑賞サービスも提供する姉妹店「ティアラ」をオープンさせる。同店の宣伝も兼ね、関西におけるトークイベントの殿堂たる「ロフトプラスワン WEST」「なんば紅鶴」などへの出演多数。珍スポット旅好きユニット「MOB」にも所属。本人はノンケ男子。

マンガの効果で売り上げ4倍! レズ風俗経営者が語る、“女性だけの世界”が必要なワケ

 2年前、漫画家・永田カビさんがレズ風俗に行った経験をつづったマンガ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(イースト・プレス)が話題になった。そのマンガに登場したレズ風俗店「レズっ娘クラブ」の代表・御坊(おぼう)さんが、このたびレズ風俗を始めたきっかけから10年間の店舗経営の経験をまとめた著書『すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない。』(WAVE出版)を上梓した。そこで、御坊さんに、女性が女性に癒やしを求める心理やレズ風俗の魅力について話を伺った。

■体重や容姿を気にすることなく、誰でも利用してほしい

――永田カビさんのレズ風俗レポのマンガを読んだとき、どういう感想を持たれましたか?

御坊さん(以下、御坊) 最初、レズ風俗のマンガがピクシブにアップされていると聞いて読んだときは、東京の店かと思っていました。でも読んでみたら「大阪弁やんなあ」って(笑)。それでカビ先生のTwitterアカウントを見つけて「うちかな?」と聞いたら「そうです。そちらです」「こんなレポ公開して、だめだったら消そうと思っていた」というようなことを言われたので、「いやいや! うちも宣伝させてもらいます!」って話を交わしたんです。カビ先生の本のおかげで、お店の売り上げは4倍にもなりました。

――今回、御坊さんが本書を書くことになったきっかけを教えてください。

御坊 最初は編集者の方に声をかけていただいたのですが、当時は「風俗店の経営者の本=成功者の本」だと思っていて、ウチのお店はまだそんなに成功していないし……と思って一度はお断りしたんです。でも、2017年にお店の10周年のトークイベントをロフトプラスワン WESTでやらせていただいた際、10年間の歴史を箇条書きにしたら、ものすごい量になってしまいました。トークイベントではしゃべり足りなかったんです。この10年間、もっと大変なことがあったと思い、再度編集者の方に電話して、今回本を出すに至りました。

――お店には「体重が重い」とか「容姿がよくない」「年齢的にオバサンだから」と気にして、利用を躊躇されている女性からの問い合わせが多いそうですね。男性キャストが相手をする女性向け風俗店の中には、体重が重い人の利用を断る店もあるので、気にしているのでしょうか?

御坊 本当にその問い合わせは、僕も不思議です。「体重が重いので心配です」っていうテンプレートがネット上のどこかに落ちているのではないかと思うほど、自分の体重や容姿、年齢を気にする問い合わせが多いです。体重が重いから店を利用できないって、まず女性に対して失礼ですよね。お店のルールさえ守ってくれたら、誰でも来てほしいと思っています。

 また、「私、キャストさんにエッチだと思われませんか?」と不安な気持ちを問い合わせてこられる方もいますが、「いやいや、そういうことをするお店だから、だいたいのことは大丈夫ですよ!」って(笑)。でも、その一言で安心して、予約を入れてくれたりします。利用したいと思っていても、もうひと押し欲しい方が多いようです。

――永田カビさんも、実際にお店に行くまで、ものすごく悩んでらっしゃいましたよね。

御坊 初めての方が利用するハードルは高いと思うので、そこは下げないといけませんよね。「行かない理由」ではなく「行く理由」をたくさん作りたいです。2月中限定で、本書を買ってくれた方には書籍購入割引も実施しました。この割引を使って予約をしてくれた方もいますし、こういうきっかけや理由を、こちらから作ってあげたいです。

――レズっ娘クラブはレズビアンではない女性も利用するとのことですが、女性同士だからこそ安心できるという点もありそうですね。

御坊 そうだと思います。でも、癒やしだけでなく、やはり快感抜きには語れないようですね。おそらく、ウチのキャストは男性よりもテクはあります。レビューに「彼氏とではイケなかったのに初めてイッた」とか「初めて潮を吹いた」といった記述があると、“おめでとう”って思います(笑)。女性同士だからこそ、やってもらってうれしいことがわかるんでしょうね。お店を利用して「扉が開いた」というお客さまもいます。

――ここ最近、セクハラに声を上げる「MeToo運動」や女性専用車両にわざと男性が乗り込む嫌がらせ行為など、女性をめぐる社会問題に関する議論が盛んになっています。また、Twitter上では「女性だけの街があれば安心して暮らせる」という話題が上がったりするような状況の中、女性だけの世界であるレズ風俗は、女性にとって安心できる場所のひとつになっているのではないかと思うのですが、御坊さんはどうお考えですか?

御坊 僕自身は、社会について何も口を挟む必要はないと思っています。そのような思想はなく、完全に店至上主義です。すべてはお店のためです。とはいえ、女性にとっての「安心」「安全」は常に考えているので、女性のみなさんがそう思ってくれる分には、うれしいですね。

――御坊さんがオススメするレズ風俗の楽しみ方は、どういうコースですか?

御坊 レズプレイを楽しめる「ビアンコース」は必須ですが、その前に60分間のデートをオプションでつけられるので、まずはデートをしてから、ホテルに入って90分のビアンコースに移るのがいいと思います。デート中、キャストが緊張をほぐしてくれたり、プレイでどんなことをしたいか、どんなことをされたくないかなど、希望を聞き出してくれます。そうやって話していくうちに、お客さまもリラックスできるので。デートをしてビアンコースに臨むのと、せずに臨むのとでは、全然違うと思います。

――でも、キャストさんからエッチだと思われることを心配するお客さんがいるように、デート中にヒアリングされても、恥ずかしくて答えられないお客さんもいますよね?

御坊 それを聞き出すのがキャストの仕事です。答えにくかったら予約フォームに「キャストへの伝言」という欄があるので、そこに書いていただけるとうれしいです。でも、ベテランのキャストは本当に自然に聞き出すので、さすがだなと思います。

――人気の出るキャストは、どんな素質の方ですか?

御坊 それは働いてみないとわからないです。でも、意識が高い人でないと難しいと思います。うちはHP上のプロフィール写真でキャストの顔出しをしていないし、お客さまとキャストが直接連絡を取り合うこともないので、それぞれが発信しているブログが唯一の営業ツール。お客さまが喜ぶような内容のブログを更新したり、お店全体のことを考えてくれたりするキャストのほうが指名率は高いです。自分のことばかりでなく、ほかのキャストのことも考えてくれるような人。そういうキャストは、「自分が何をしてもらったらうれしいか」と考えるところから入るのだと思います。些細なことでも、やってあげたほうがいいと思ったらやるとか。

――御坊さんがお店を始めた10年前は、まだLGBTという言葉も浸透していない時代です。10年前と比べて、お店を利用する人やキャストの傾向は変わりましたか?

御坊 変わったと思います。昔はレズビアンの人たちの居場所がなかったので、出会い目的の方が多かったです。でも、今はLGBTのイベントも増えましたし、SNSも普及し、同性愛者向けの出会い系サイトもあります。そういうツールが増えたにもかかわらず、うちを利用してくれるお客さまがいるのは、本当にありがたいです。「恋愛ごっこ」という言葉を使うと語解を招くかもしれませんが、そういう利用の仕方もいいと思います。

――同じキャストさんを指名し続ける方が多いんですか?

御坊 そういう方もいらっしゃいますし、いろんなキャストを指名される方もいます。お客さまが「この前、あのキャストさんを指名したよ」と言ってヤキモチを焼かそうとしたり、キャストもヤキモチを焼くフリをするとか(笑)。「今日で会うのは終わり!」って言いながら、次回の予約を取る方もいます。そういう恋愛の駆け引きごっこを楽しんでいるお客さまは昔から結構いますね。

――今後の目標を教えてください。

御坊 東京進出も視野に入れ、お店を大きくしたいです。また次の企画として、自費出版で、永田先生にカバーイラストをお願いした『初めてのレズ風俗』というご利用ガイドの制作も進めています。もっと、いろんなお客さまに来ていただけたらと思います。
(姫野ケイ)

御坊(おぼう)
1981年、大阪生まれ、大阪育ち。大学卒業後、WEB制作会社に就職するも、24歳で独立。当時取引先に多かった性風俗産業に魅力を感じ、2007年に共同経営者2名とともにレズ風俗「レズっ娘クラブ」を立ち上げる。09年以降は単独で経営。10年にはレズ鑑賞サービスも提供する姉妹店「ティアラ」をオープンさせる。同店の宣伝も兼ね、関西におけるトークイベントの殿堂たる「ロフトプラスワン WEST」「なんば紅鶴」などへの出演多数。珍スポット旅好きユニット「MOB」にも所属。本人はノンケ男子。

福山雅治、演技力を磨かなかったツケ!? 『日本アカデミー賞』無冠が意味するものとは?

 『第41回日本アカデミー賞』授賞式が3月2日に開催され、『三度目の殺人』が「最優秀作品賞」を受賞するも、主演した福山雅治は、「最優秀主演男優賞」はおろか、「優秀主演男優賞」にすら選ばれず、“大根役者”といわれても反論できない状況に陥りかけている。

 同作では、是枝裕和監督が「最優秀監督賞」「最優秀脚本賞」、役所広司が「最優秀助演男優賞」、広瀬すずが「最優秀助演女優賞」を受賞し、5冠を達成。ところが、「優秀主演男優賞」に選ばれたのは、「最優秀主演男優賞」を受賞した『あゝ、荒野 前篇』の菅田将暉のほか、『探偵はBARにいる3』の大泉洋、『関ヶ原』のV6・岡田准一、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の佐藤健、『22年目の告白-私が殺人犯です-』の藤原竜也の面々。作品賞を受賞した作品の主演俳優である福山は“選考圏外”だったのだ。

 福山と是枝監督は、2013年の『そして父になる』で初タッグを組み、同作は大ヒットを飛ばした。同年の『第37回日本アカデミー賞』では、リリー・フランキーが「最優秀助演男優賞」、真木よう子が「最優秀助演女優賞」を受賞し、福山は「優秀主演男優賞」に選ばれたものの、『三度目の殺人』では賞と無縁だった。

 ここ数年、人気が凋落している福山は、主演した映画、ドラマともに評価がパッとせず、その株は大暴落。『三度目の殺人』は、作品自体は高い評価を得たようだが、興行成績はスマッシュヒット程度だった。最新の主演映画『マンハント』も、壮絶な爆死を遂げており、そのうえ、演技も評価されないとなると、この先、主演オファーは減っていく可能性が高い。女性ファンの多さで数々の作品の主演を射止めてきた福山だが、今後演技力を磨けぬままだったことのつけが回ってきそうだ。
(田中七男)

福山雅治、演技力を磨かなかったツケ!? 『日本アカデミー賞』無冠が意味するものとは?

 『第41回日本アカデミー賞』授賞式が3月2日に開催され、『三度目の殺人』が「最優秀作品賞」を受賞するも、主演した福山雅治は、「最優秀主演男優賞」はおろか、「優秀主演男優賞」にすら選ばれず、“大根役者”といわれても反論できない状況に陥りかけている。

 同作では、是枝裕和監督が「最優秀監督賞」「最優秀脚本賞」、役所広司が「最優秀助演男優賞」、広瀬すずが「最優秀助演女優賞」を受賞し、5冠を達成。ところが、「優秀主演男優賞」に選ばれたのは、「最優秀主演男優賞」を受賞した『あゝ、荒野 前篇』の菅田将暉のほか、『探偵はBARにいる3』の大泉洋、『関ヶ原』のV6・岡田准一、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の佐藤健、『22年目の告白-私が殺人犯です-』の藤原竜也の面々。作品賞を受賞した作品の主演俳優である福山は“選考圏外”だったのだ。

 福山と是枝監督は、2013年の『そして父になる』で初タッグを組み、同作は大ヒットを飛ばした。同年の『第37回日本アカデミー賞』では、リリー・フランキーが「最優秀助演男優賞」、真木よう子が「最優秀助演女優賞」を受賞し、福山は「優秀主演男優賞」に選ばれたものの、『三度目の殺人』では賞と無縁だった。

 ここ数年、人気が凋落している福山は、主演した映画、ドラマともに評価がパッとせず、その株は大暴落。『三度目の殺人』は、作品自体は高い評価を得たようだが、興行成績はスマッシュヒット程度だった。最新の主演映画『マンハント』も、壮絶な爆死を遂げており、そのうえ、演技も評価されないとなると、この先、主演オファーは減っていく可能性が高い。女性ファンの多さで数々の作品の主演を射止めてきた福山だが、今後演技力を磨けぬままだったことのつけが回ってきそうだ。
(田中七男)

30代処女のロストバージン失敗&成功例! 「清掃員バイトとトイレで……」過激談

 「やらみそ」「ヤラサー」……こんな言葉をご存じですか? 私は初めて耳にしたとき、「“やらみそ”? どこか地方名産の味噌?」「“ヤラサー”? ヤリサー(セックスを目的とするイベントサークルの略称)の進化系?」と的外れな想像をしてしまいましたが、実はどちらも“30代で処女”の略称。

 「やらみそ」=ヤらずに三十路、「ヤラサー」=ヤらずにサーティーという意味だそうですが、「周りには隠しているけど、実は……」という女性、結構多いのです。

 実は、友人の姉(30)がそうなのだとか。清楚系でかわいらしく、外見ではとても処女には見えないタイプですが、聞けば、中学高校と女子校で過ごしたのち、女性だらけの職場に就職。当然ながら男性と接する機会もなく、出会いは皆無だったらしいんです。そして、気がついたら30代……彼女は焦っていました。「このまま初体験を迎えずに歳を重ねていくと、アソコが小さくなって男性器が入らなくなってしまうのではないか?」と。実際そんなことはないですが、経験だけでなく性知識もない彼女は本気で悩み、「誰でもいいから早く処女喪失をしたい!」と思うようになってしまったそうです。

 世の中には婚活パーティーや街コンなど、出会える場所こそたくさんありますが、セックスに至るまでには、まず男性と話して仲良くなって……という過程を踏まなければいけません。それは彼女にとって、すごくハードルが高く、そして時間もかかります。そこで思いついたのは、なんと“出会い系サイト”。出会い系ならばセックス目的の男性が多く、こちらとしても後腐れなく処女を卒業できる、と考えたようです。

 早速登録したものの、何人かの男性とメールでやり取りをしているところを、たまたま妹(私の友人)に見られてしまい、「そんなことまでして失う必要はない!」と一喝されて我に返ったそう。今となっては「妹に言われて気がつくなんて、情けないやら恥ずかしいやらだったけれど、今は正しい性知識も身につけて焦りもなくなった」と言っているようで一安心ですが、この突飛な行動力や悩みの深さには、周囲も驚かされました。

 さて、「アラサー処女ってどのくらいいるんだろう?」と調べてみると、「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」(2015年)では、30~34歳の31.3%、35~39歳の33.4%が男性経験ナシとなっていました。つまり、30代女性の3~4人に1人。少数派ではないっ! さらに、私の大好きなTLでも、わんさかアラサー処女が主人公の作品はあります。友人の姉のように、純粋で知識ゼロのアラサー、腐女子をこじらせ、恋愛を疎かにしてきたアラサーなど、さまざまな“やらみそ”たちが複雑な感情を抱きながら、思い思いにロストバージンしていくんです。『30歳処女、今日初めて男性に抱かれます』に出てくる30歳のOL、里香もその1人。

 30歳処女のOL・里香、トイレや資料室でセフレと……

91447_30saisyozyo_02

 内気でおとなしい里香はある日、職場のトイレで、隣の個室にいる男女が社内セックス中であることに気づいてしまいます。隣にいることがバレないように必死で息を殺しますが、ことを終えた男性に気づかれてしまい、襲われそうになってしまうんです。経験のない里香は抵抗もできなかったものの、清掃員のアルバイトをしている年下の貴博が入り込み、なんとか事なきを得ました。泣いている里香を優しくなぐさめる貴博でしたが、引っ込み思案のアラサー処女ではまた襲われることを危惧し、「要は男慣れすればいいんスよ! 俺とセックスの練習をしましょう」とドストレートに誘っちゃうんです。可愛くて人懐っこい貴博にそう言われ、勢いでロストバージンを果たす里香。こうして“キスはなしのセックスフレンド”として、会社のトイレや資料室やカラオケルームで何度も体を重ねていくのですが、次第に貴博へ恋心を抱いてしまい――。

 この作品は、現実にありそうでなさそうな“内気なアラサー処女×肉食系の年下彼”という絶妙なラインを攻めてくるところがお気に入り。内気だった里香の心境の変化がセックスにも現れていて、2人の未完成な恋愛を応援したくなっちゃったり。エッチでピュアな物語を読みたいときは、迷わずオススメできそうです。

 30目前処女、お見合いパーティーで運命の出会い!?

16134_kedamono_03

 現実にはさすがにあったら困っちゃいそうですが、あこがれる展開が待ち受けている作品なら『ケダモノスイッチ~AV男優とイケない同居性活始めてみた~』。“AV男優と同居”という文字だけで、一体何をされてしまうのかドキドキしてしまいますね。

 売れないエロ漫画家のみのりは30目前にして処女。「そろそろ孫の顔を」と急かす親の押しもあり婚活を始め、お見合いパーティーでイケメン弘希に出会います。とても気さくでしゃべりやすく、「(この人いいな)」と思ったところで弘希から「結婚前提で、僕と一緒に暮らしませんか」とまさかの告白。この時点でちょっとあり得ない展開なのですが、「そんなこと、一度でもいいからイケメンに言われてみたい!」と思わず私の心が叫んでしまいました。

 その後、みのりはその申し出を断ってしまったものの、なんと住んでいるマンションのお隣さんだったことが判明! 運命を感じた2人はそのまま共同生活を開始し、トントン拍子にロストバージンを果たしたみのりですが、実は、弘希はAV男優だったことが発覚。さらに、レイプで童貞を奪われた過去や暗い幼少期も明らかになり……。

 ここまで特殊な展開は、さすがに現実ではなかなか起こらないかもしれませんが、妄想して楽しむには最高ですよね。『30歳処女、今日初めて男性に抱かれます』『ケダモノスイッチ~AV男優とイケない同居性活始めてみた~』だけでなく、まんが王国には“やらみそ”TLがズラッとそろってるので、切なくなったりエッチな気分になったり、いろいろ楽しめちゃいそうですよ!
(ヨコシマリンコ)

・「まんが王国
・当記事はPRです

30代処女のロストバージン失敗&成功例! 「清掃員バイトとトイレで……」過激談

 「やらみそ」「ヤラサー」……こんな言葉をご存じですか? 私は初めて耳にしたとき、「“やらみそ”? どこか地方名産の味噌?」「“ヤラサー”? ヤリサー(セックスを目的とするイベントサークルの略称)の進化系?」と的外れな想像をしてしまいましたが、実はどちらも“30代で処女”の略称。

 「やらみそ」=ヤらずに三十路、「ヤラサー」=ヤらずにサーティーという意味だそうですが、「周りには隠しているけど、実は……」という女性、結構多いのです。

 実は、友人の姉(30)がそうなのだとか。清楚系でかわいらしく、外見ではとても処女には見えないタイプですが、聞けば、中学高校と女子校で過ごしたのち、女性だらけの職場に就職。当然ながら男性と接する機会もなく、出会いは皆無だったらしいんです。そして、気がついたら30代……彼女は焦っていました。「このまま初体験を迎えずに歳を重ねていくと、アソコが小さくなって男性器が入らなくなってしまうのではないか?」と。実際そんなことはないですが、経験だけでなく性知識もない彼女は本気で悩み、「誰でもいいから早く処女喪失をしたい!」と思うようになってしまったそうです。

 世の中には婚活パーティーや街コンなど、出会える場所こそたくさんありますが、セックスに至るまでには、まず男性と話して仲良くなって……という過程を踏まなければいけません。それは彼女にとって、すごくハードルが高く、そして時間もかかります。そこで思いついたのは、なんと“出会い系サイト”。出会い系ならばセックス目的の男性が多く、こちらとしても後腐れなく処女を卒業できる、と考えたようです。

 早速登録したものの、何人かの男性とメールでやり取りをしているところを、たまたま妹(私の友人)に見られてしまい、「そんなことまでして失う必要はない!」と一喝されて我に返ったそう。今となっては「妹に言われて気がつくなんて、情けないやら恥ずかしいやらだったけれど、今は正しい性知識も身につけて焦りもなくなった」と言っているようで一安心ですが、この突飛な行動力や悩みの深さには、周囲も驚かされました。

 さて、「アラサー処女ってどのくらいいるんだろう?」と調べてみると、「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」(2015年)では、30~34歳の31.3%、35~39歳の33.4%が男性経験ナシとなっていました。つまり、30代女性の3~4人に1人。少数派ではないっ! さらに、私の大好きなTLでも、わんさかアラサー処女が主人公の作品はあります。友人の姉のように、純粋で知識ゼロのアラサー、腐女子をこじらせ、恋愛を疎かにしてきたアラサーなど、さまざまな“やらみそ”たちが複雑な感情を抱きながら、思い思いにロストバージンしていくんです。『30歳処女、今日初めて男性に抱かれます』に出てくる30歳のOL、里香もその1人。

 30歳処女のOL・里香、トイレや資料室でセフレと……

91447_30saisyozyo_02

 内気でおとなしい里香はある日、職場のトイレで、隣の個室にいる男女が社内セックス中であることに気づいてしまいます。隣にいることがバレないように必死で息を殺しますが、ことを終えた男性に気づかれてしまい、襲われそうになってしまうんです。経験のない里香は抵抗もできなかったものの、清掃員のアルバイトをしている年下の貴博が入り込み、なんとか事なきを得ました。泣いている里香を優しくなぐさめる貴博でしたが、引っ込み思案のアラサー処女ではまた襲われることを危惧し、「要は男慣れすればいいんスよ! 俺とセックスの練習をしましょう」とドストレートに誘っちゃうんです。可愛くて人懐っこい貴博にそう言われ、勢いでロストバージンを果たす里香。こうして“キスはなしのセックスフレンド”として、会社のトイレや資料室やカラオケルームで何度も体を重ねていくのですが、次第に貴博へ恋心を抱いてしまい――。

 この作品は、現実にありそうでなさそうな“内気なアラサー処女×肉食系の年下彼”という絶妙なラインを攻めてくるところがお気に入り。内気だった里香の心境の変化がセックスにも現れていて、2人の未完成な恋愛を応援したくなっちゃったり。エッチでピュアな物語を読みたいときは、迷わずオススメできそうです。

 30目前処女、お見合いパーティーで運命の出会い!?

16134_kedamono_03

 現実にはさすがにあったら困っちゃいそうですが、あこがれる展開が待ち受けている作品なら『ケダモノスイッチ~AV男優とイケない同居性活始めてみた~』。“AV男優と同居”という文字だけで、一体何をされてしまうのかドキドキしてしまいますね。

 売れないエロ漫画家のみのりは30目前にして処女。「そろそろ孫の顔を」と急かす親の押しもあり婚活を始め、お見合いパーティーでイケメン弘希に出会います。とても気さくでしゃべりやすく、「(この人いいな)」と思ったところで弘希から「結婚前提で、僕と一緒に暮らしませんか」とまさかの告白。この時点でちょっとあり得ない展開なのですが、「そんなこと、一度でもいいからイケメンに言われてみたい!」と思わず私の心が叫んでしまいました。

 その後、みのりはその申し出を断ってしまったものの、なんと住んでいるマンションのお隣さんだったことが判明! 運命を感じた2人はそのまま共同生活を開始し、トントン拍子にロストバージンを果たしたみのりですが、実は、弘希はAV男優だったことが発覚。さらに、レイプで童貞を奪われた過去や暗い幼少期も明らかになり……。

 ここまで特殊な展開は、さすがに現実ではなかなか起こらないかもしれませんが、妄想して楽しむには最高ですよね。『30歳処女、今日初めて男性に抱かれます』『ケダモノスイッチ~AV男優とイケない同居性活始めてみた~』だけでなく、まんが王国には“やらみそ”TLがズラッとそろってるので、切なくなったりエッチな気分になったり、いろいろ楽しめちゃいそうですよ!
(ヨコシマリンコ)

・「まんが王国
・当記事はPRです

創設400年の吉原とはいったい!? 風俗研究家が日本の性を語り尽くす対談集『吉原と日本人のセックス四〇〇年史』

 2018年、吉原が江戸幕府公認の遊郭として営業が始まり、ちょうど400年の節目にあたる。吉原という地名こそなくなってしまったが、浅草の奥に位置する台東区千束3、4丁目あたりに、今もなお、ちょいと特殊なお風呂屋さんが集まる歓楽街として、人を惹きつけてやまない。

『吉原と日本人のセックス四〇〇年史』(辰巳出版)は、風俗研究家として長く活躍する下川耿史氏と、新たな視点で江戸時代を取り上げ注目されている作家・永井義男氏による対談集だ。

 その対談内でのもっとも大きなテーマが、「吉原」とはいったい何なのか?

 吉原といえば、美しく、教養もある遊女と過ごせる豪華絢爛な世界。多くの浮世絵師が遊女たちを描き、男と女のすったもんだなどが歌舞伎の演目にもたびたび登場し、江戸の文化を彩っているイメージがある。しかし、下川氏も永井氏も、あの独特の豪華絢爛な世界観は、後世に“作られて”いる部分があるのではないか? と語る。

 江戸幕府が開かれたのは、1603年。吉原が創設されたのが1618年。当時は、いくら将軍様のお膝元とはいえども、雑木林や野原だった場所に、新たな街をつくろうとする発展途上。大坂や京都に比べれば、伝統も文化もまったくない。そんな中にあって、誕生した吉原の絢爛豪華な世界。あれはどこまでが本当なのか、歴史的背景や資料を元にじっくり考察し、お互いの意見をぶつけあっている。

 本書は、この吉原話を軸に話が展開していくのだが、それ以前の性風俗についてもかなりディープに語られており、実はこっちの話の方が濃厚だったりする。

 まず、冒頭で下川氏が切り出しているテーマは、「売春」の定義。売春とはなんぞや? なぜイメージがマイナスなのか? そもそも、日本という国家ができた頃には、古くは『万葉集』『古事記』などにも登場する行事で、若い男女が集まって一緒に飲食をして、歌を交わしながら、気の合った相手と性的な関係を結ぶ“歌垣”があった。山深い所など、旅人が人家に泊めてもらったとき、その家の娘が旅人の寝床にきて、枕を共にして、客人をもてなす慣習もあり、ひょっとしたらお金をもらうこともあったかもしれない。その行為に対して、職業という意識はあったのか。

 また、全然別の話で驚いたのは、盆踊りについて。盆踊りといえば、今では、割と高齢者が平和に踊っているイメージがあるが、下川氏のやや過激な言葉を借りるならば、江戸時代以前は「乱交を伴うレジャー」だったという。踊って、相手を見つけ、闇へと消えて行く。恥さらしな風習だということで、明治3(1870)年には群馬で「盆踊り禁止令」まで出ているそうだ。なお、同じ頃には、混浴禁止令が80回以上も!出ていたそうだが、今も混浴は続いていることから、日本人の不思議なまでの性へのあけっぴろな姿が垣間見える。

 また、昔話としてよく聞く夜這いについても、本書でしっかり語られており、特に面白かったのが、赤飯話。かつての農村社会では、「うちの娘は一人前になりましたよ」と近所に赤飯を配った。それは、永井氏は「露骨に言えば、もう夜這いに来てもいいですよと、村の若い衆に宣言しているようなもの」と力説。それに対し、下川氏が「柳田國男の影響を受けている人からすれば、娘がここまで健康に過ごしたことのお祝いとして赤飯を炊くというのが、しょっちゅう書いてあります」というと、「でもそれはメルヘンですよ。柳田國男の民俗学は半分メルヘンですから」と一蹴。思わず笑ってしまった。

 二人とも、この道の第一線で長年活躍される研究者のため、これでもか! というほど風俗に関するディープな話がわんさか出てくる。かなり個性的な見解もあり、これはどうかな~? と思う時もあるが、お堅い歴史のお話では出てこない、盆踊りや赤飯的なそういうことか、というエピソードも数多く語られ、ともかく読み応えのある1冊に間違いない。
(文=上浦未来)

●下川耿史(しもかわ・こうし)
1942年生まれ。新聞社勤務後、作家として性風俗研究についての著作を多く執筆している。近著に『エロい昔ばなし研究』(ベスト新書)、『混浴と日本史』(ちくま文庫)、『エロティック日本史』(幻冬舎新書)、『盆踊り 乱交の民俗学』(作品社)、『遊郭をみる』(共著・筑摩書房)などがある。

●永井義男(ながい・よしお)
1949年生まれ。『算学奇人伝』(祥伝社文庫)で第6回開高健賞を受賞。時代小説家として100作以上の著作を持ち、最近では江戸の性風俗を研究した著作を多数刊行している。近著に『本当はブラックな江戸時代』(辰巳出版)、『江戸の売春』(河出書房新社)、『江戸の糞尿学』(作品社)などがある。

創設400年の吉原とはいったい!? 風俗研究家が日本の性を語り尽くす対談集『吉原と日本人のセックス四〇〇年史』

 2018年、吉原が江戸幕府公認の遊郭として営業が始まり、ちょうど400年の節目にあたる。吉原という地名こそなくなってしまったが、浅草の奥に位置する台東区千束3、4丁目あたりに、今もなお、ちょいと特殊なお風呂屋さんが集まる歓楽街として、人を惹きつけてやまない。

『吉原と日本人のセックス四〇〇年史』(辰巳出版)は、風俗研究家として長く活躍する下川耿史氏と、新たな視点で江戸時代を取り上げ注目されている作家・永井義男氏による対談集だ。

 その対談内でのもっとも大きなテーマが、「吉原」とはいったい何なのか?

 吉原といえば、美しく、教養もある遊女と過ごせる豪華絢爛な世界。多くの浮世絵師が遊女たちを描き、男と女のすったもんだなどが歌舞伎の演目にもたびたび登場し、江戸の文化を彩っているイメージがある。しかし、下川氏も永井氏も、あの独特の豪華絢爛な世界観は、後世に“作られて”いる部分があるのではないか? と語る。

 江戸幕府が開かれたのは、1603年。吉原が創設されたのが1618年。当時は、いくら将軍様のお膝元とはいえども、雑木林や野原だった場所に、新たな街をつくろうとする発展途上。大坂や京都に比べれば、伝統も文化もまったくない。そんな中にあって、誕生した吉原の絢爛豪華な世界。あれはどこまでが本当なのか、歴史的背景や資料を元にじっくり考察し、お互いの意見をぶつけあっている。

 本書は、この吉原話を軸に話が展開していくのだが、それ以前の性風俗についてもかなりディープに語られており、実はこっちの話の方が濃厚だったりする。

 まず、冒頭で下川氏が切り出しているテーマは、「売春」の定義。売春とはなんぞや? なぜイメージがマイナスなのか? そもそも、日本という国家ができた頃には、古くは『万葉集』『古事記』などにも登場する行事で、若い男女が集まって一緒に飲食をして、歌を交わしながら、気の合った相手と性的な関係を結ぶ“歌垣”があった。山深い所など、旅人が人家に泊めてもらったとき、その家の娘が旅人の寝床にきて、枕を共にして、客人をもてなす慣習もあり、ひょっとしたらお金をもらうこともあったかもしれない。その行為に対して、職業という意識はあったのか。

 また、全然別の話で驚いたのは、盆踊りについて。盆踊りといえば、今では、割と高齢者が平和に踊っているイメージがあるが、下川氏のやや過激な言葉を借りるならば、江戸時代以前は「乱交を伴うレジャー」だったという。踊って、相手を見つけ、闇へと消えて行く。恥さらしな風習だということで、明治3(1870)年には群馬で「盆踊り禁止令」まで出ているそうだ。なお、同じ頃には、混浴禁止令が80回以上も!出ていたそうだが、今も混浴は続いていることから、日本人の不思議なまでの性へのあけっぴろな姿が垣間見える。

 また、昔話としてよく聞く夜這いについても、本書でしっかり語られており、特に面白かったのが、赤飯話。かつての農村社会では、「うちの娘は一人前になりましたよ」と近所に赤飯を配った。それは、永井氏は「露骨に言えば、もう夜這いに来てもいいですよと、村の若い衆に宣言しているようなもの」と力説。それに対し、下川氏が「柳田國男の影響を受けている人からすれば、娘がここまで健康に過ごしたことのお祝いとして赤飯を炊くというのが、しょっちゅう書いてあります」というと、「でもそれはメルヘンですよ。柳田國男の民俗学は半分メルヘンですから」と一蹴。思わず笑ってしまった。

 二人とも、この道の第一線で長年活躍される研究者のため、これでもか! というほど風俗に関するディープな話がわんさか出てくる。かなり個性的な見解もあり、これはどうかな~? と思う時もあるが、お堅い歴史のお話では出てこない、盆踊りや赤飯的なそういうことか、というエピソードも数多く語られ、ともかく読み応えのある1冊に間違いない。
(文=上浦未来)

●下川耿史(しもかわ・こうし)
1942年生まれ。新聞社勤務後、作家として性風俗研究についての著作を多く執筆している。近著に『エロい昔ばなし研究』(ベスト新書)、『混浴と日本史』(ちくま文庫)、『エロティック日本史』(幻冬舎新書)、『盆踊り 乱交の民俗学』(作品社)、『遊郭をみる』(共著・筑摩書房)などがある。

●永井義男(ながい・よしお)
1949年生まれ。『算学奇人伝』(祥伝社文庫)で第6回開高健賞を受賞。時代小説家として100作以上の著作を持ち、最近では江戸の性風俗を研究した著作を多数刊行している。近著に『本当はブラックな江戸時代』(辰巳出版)、『江戸の売春』(河出書房新社)、『江戸の糞尿学』(作品社)などがある。

NEWSが“アイドル誌”から消える!? 嵐・関ジャニ∞も関係する「30歳卒業説」とは?

 今年の11月にCDデビュー15周年を迎えるNEWS。そんな記念の年に、一部アイドル雑誌から“卒業”する可能性が高まり、ファンが騒然となっている。

 NEWSは昨年11月にグループ最年少の手越祐也が30歳の誕生日を迎え、全員が30代に突入。ジャニーズファンの間では「メンバーが30歳になったらアイドル誌は卒業」という話が定説になっており、過去にも年齢を重ねた嵐や関ジャニ∞、KAT-TUNらがアイドル誌を巣立っていた。NEWSの動向が注視される中、3月7日発売の3誌に、気になる記述があったという。

 実際に7日発売の雑誌を確認してみると、「POTATO」(学研パブリッシング)2018年4月号はNEWSの4人が表紙を務めていることもあり、連載の「NEWSPICE」はスペシャル版に。また、2月号よりスタートした「NEWSソロシリーズ」企画は手越、増田貴久と続いたものの、4月号は加藤シゲアキと小山慶一郎の2人分が掲載されていた。

 一方、具体的に卒業を匂わせているのは、「duet」(ホーム社)2018年4月号。漫画家・東村アキコ監修の現場レポート「東村アキコの“テンパってるJ”」には、「4人での登場はいったん今回で区切りということで…」といった一文があるほか、小山が「duetに育ててもらったので…これからは活動で返していけたらなと思います」と話している様子を漫画で再現していた。連載「NEWS COLLECTION」でも、編集部サイドが「一旦、今月号で4人でのduetレギュラーは終わりとなりますが、近いうちに、また、4人で登場してくれることでしょう~♪」とコメントしているため、少なくとも今後は「duet」でNEWSメンバーが勢揃いする機会は減るのだろう。

 さらに、「WiNK UP」(ワニブックス)2018年4月号の「伝言板」コーナーで、加藤は「伝言板をくれたみなさんへ」と題し、「今までありがとうございました。そしてWUさんありがとうございました。これから伝言がある方は、ボクに直接連絡してきてください。連絡先を知らない方は、誰かから聞いて連絡ください。待ってま~す」と、メッセージを発信していた。この内容から察するに、もう「伝言板」でのやり取りはなくなるものとみられるが、同誌の連載「NEWS便り」においては、今までと変わらず読者からのリクエストを募集している。

 3誌ともグループのインタビュー内で大々的に“卒業”を打ち出しているワケではなく、編集部側からの明確なアナウンスもないだけに、ファンは「NEWS、やっぱりアイドル誌卒業なのかな」「NEWSのアイドル誌卒業って本当? 『duet』は誌面で言ってるけど、『POTATO』は企画が2人分載ってることと、『WiNK UP』は伝言板のシゲの発言からでしょ? 100%卒業とは言い切れないよね」「『duet』は一区切りで『WiNK UP』はシゲの伝言板のメッセージから終わりっぽいこと、『POTATO』の企画がコヤシゲまとめてだったから、一区切りかもってことね。どうせなら分かりやすく発表してほしい」と、困惑している状況だ。

 本当に卒業となった場合、その理由として挙がっているのが、前述の「30歳卒業説」。例えば、嵐は最年長の大野智が30歳の誕生日を迎えた数カ月後に、「POTATO」「duet」「WiNK UP」をはじめ、同じく月刊誌の「ポポロ」(麻布台出版社)と「Myojo」(集英社)から一斉に卒業していた。11年の「週刊文春」(文藝春秋、6月30日号)によると、ジャニーズ事務所は「メンバーの一人が三十歳になったら、アイドル誌は卒業」というルールが存在しているそうで、前年の11月に大野が30歳になったことを受け、メンバー全員での出演がなくなったとか。嵐の巣立ちを機に、「30歳でアイドル誌は卒業」との認識がファンに広まった。

 嵐がアイドル誌に載らなくなったあと、関ジャニ∞の横山裕も11年5月に30歳になったが、すぐには卒業せず。同年の「週刊文春」(7月21日号)が伝えたところによれば、「ジャニーズ側は今回に限っては、例外的にルールを封印し、関ジャニ∞を売っていく」と判断し、嵐の次に関ジャニ∞を売り出す目的で、アイドル誌に残留したようだ。これに伴い、年齢の縛りは崩れつつあったが、関ジャニ∞は12年2~3月発売号で卒業し、KAT-TUNも上田竜也と中丸雄一が30歳になる13年にはグループ単位の定期出演が終了している。

 過去の流れを見ても、今回のアイドル誌におけるNEWSの異変は、手越の30歳の誕生日がきっかけである可能性が高そう。また、今春にはKing&PrinceのCDデビューも決定しているため、一部ファンの間で「NEWSがアイドル誌卒業なのは、キンプリがデビューするからじゃない?」との指摘も上がっていた。3月23日発売の「ポポロ」「Myojo」では、NEWSがどのような形で取り上げられるのかはハッキリしていないが、いずれにせよ、彼らも次のステップに行く時期がやって来たのだろう。

 嵐の卒業時は各雑誌が品切れ状態になり、ネットオークションで定価の4倍近い値段がつくほど、“プレミア化”した。NEWSファンも後悔のないように、3月発売のアイドル誌は早めの購入を心がけるべきなのかもしれない。

水原希子、「ルーツに恥の意識」語るも「恥じる点が違う!」「下品な行動が“恥”」と苦言

 水原希子が、3月7日放送の報道番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)にVTR出演。インタビューでは、アメリカ人の父と韓国人の母を持つことについて「恥ずかしいと思っちゃっていた」などと告白したが、ネットユーザーからは「それよりも恥ずかしい行為、自分からしてるよね?」と、指摘されている。

「番組は今回、水原がパルファン・クリスチャン・ディオールのビューティー・アジアン・アンバサダーに就任し、“アジアの顔”になったとして特集を放送。一方、水原は自身のルーツに関して両親の人種に触れ、『子どもの頃からどう受け止めていいのかわからなくて。それで自分を隠すようなことをたくさんしてきてしまった。自分のバックグラウンドを受け入れられなくて、恥ずかしいと思っちゃっていた』と、明かしたんです」(芸能ライター)

 そんな水原の発言を、ネットユーザーは「自分の下品な行いは、恥ずかしいと思ってないのか」と、疑問視。

「というのも、水原はこれまでにSNSを中心に“炎上”を多発させてきたから。例えば、彼女は2014年、韓国のファッション誌に掲載されたカットをインスタグラムで公開し、それが土足で畳に上がっている姿だったため『いくら撮影でも、マナー無視しすぎ』『堂々とインスタに上げちゃうくらいだから、何が悪いのかわかってなさそう』などと批判が噴出しました」(同)

 また、水原が同年末にインスタに投稿した“股間アップ”画像も物議に。これは白いパンツを穿いた女性の股間に虹がかかった、海外のフォトグラファーの作品で、本人は「アートだ」と主張したが、ネット上には気分を害する者も少なくなかった。

「そのほか、17年にはトイレで用を足しているようにみえるカットや、お尻が丸見えになった画像をインスタに上げ、やはり否定的な意見が飛び交った。そんな水原が今回、自分のルーツを『恥ずかしい』と感じていたというので、ネットユーザーからは『おまえが恥ずべきことは、ルーツじゃないだろ』『あれだけ非常識な行動をしてきて、どの口が言うんだ』『自分の品のなさを省みたほうがいい』といった苦言が寄せられています」(同)

 しかし、水原は放送翌日に更新したインスタで「私にとって“美”とは“個性”だと捉えています。もっと世界中が個性豊かな美で溢れます様に」と、コメントしているだけに、今後も“個性”を貫くのだろう。