坂口杏里は「ハード路線」に耐えられるのか? “AV復帰説”を追う──

 元タレントでAV女優の坂口杏里が「活動再開か?」と話題になっている。坂口はタレント活動を経て、2016年にANRI名義でAVデビューを果たしたが、翌17年9月に「普通の女の子に戻りたい」「未練はありません」とAV、タレント業の引退を表明していた。その後は、一部報道では複数のキャバクラ勤務が伝えられていたが、3月6日深夜に「DMM.ライブチャット」に出演した。

 坂口は公式Instagramに自身のメールアドレスを載せて仕事を募っているため、マネジャーは付いていないようだ。今後の活動は未定のようだが、なんらかの動きがあると見られる。もっとも可能性が高いのはAV復帰だが、そこには高いハードルが待ち構えている。

「引退を表明したAV女優の早期カムバックは、最近では珍しいことではありません。しかし、業界の慣例としては、復帰後はよりハードな作品に出ざるを得ません。生中出しや、SMものなどにチャレンジする必要があるでしょう。さらに、坂口杏里のAVは『貧乳』『尻が汚い』といった非難が殺到したこともあり、元芸能人としての“特別感”は、もはや通用しないといえます」(業界関係者)

 AVの需要がないとなれば、タレント活動への復帰はどうだろうか。一時期はビートたけしが救済に手を上げたとも報じられた。小向美奈子や山本モナなどを引き取っていたたけしだけに、“お騒がせタレント”枠での復帰は可能だろうか?

「ビートたけしは事務所の独立騒動で、坂口にかまっているヒマはないでしょう。最近のテレビではやりの“ぶっちゃけタレント”を目指そうにも、口説かれたタレントや、枕営業の実態といった、より過激な話が求められます。何より坂口はホスト通いで大借金を抱えて、AVに転身せざるを得ない背景がありました。一度、各方面に不義理をやらかし信用を失っているだけに、芸能界でコンスタントに仕事を得ていくには、かなり難しい立ち位置であるといえるでしょう」(同)

 いずれにせよ業界に戻ったところで、必ずしも安泰というわけではなさそうだ。
(文=平田宏利)

坂口杏里は「ハード路線」に耐えられるのか? “AV復帰説”を追う──

 元タレントでAV女優の坂口杏里が「活動再開か?」と話題になっている。坂口はタレント活動を経て、2016年にANRI名義でAVデビューを果たしたが、翌17年9月に「普通の女の子に戻りたい」「未練はありません」とAV、タレント業の引退を表明していた。その後は、一部報道では複数のキャバクラ勤務が伝えられていたが、3月6日深夜に「DMM.ライブチャット」に出演した。

 坂口は公式Instagramに自身のメールアドレスを載せて仕事を募っているため、マネジャーは付いていないようだ。今後の活動は未定のようだが、なんらかの動きがあると見られる。もっとも可能性が高いのはAV復帰だが、そこには高いハードルが待ち構えている。

「引退を表明したAV女優の早期カムバックは、最近では珍しいことではありません。しかし、業界の慣例としては、復帰後はよりハードな作品に出ざるを得ません。生中出しや、SMものなどにチャレンジする必要があるでしょう。さらに、坂口杏里のAVは『貧乳』『尻が汚い』といった非難が殺到したこともあり、元芸能人としての“特別感”は、もはや通用しないといえます」(業界関係者)

 AVの需要がないとなれば、タレント活動への復帰はどうだろうか。一時期はビートたけしが救済に手を上げたとも報じられた。小向美奈子や山本モナなどを引き取っていたたけしだけに、“お騒がせタレント”枠での復帰は可能だろうか?

「ビートたけしは事務所の独立騒動で、坂口にかまっているヒマはないでしょう。最近のテレビではやりの“ぶっちゃけタレント”を目指そうにも、口説かれたタレントや、枕営業の実態といった、より過激な話が求められます。何より坂口はホスト通いで大借金を抱えて、AVに転身せざるを得ない背景がありました。一度、各方面に不義理をやらかし信用を失っているだけに、芸能界でコンスタントに仕事を得ていくには、かなり難しい立ち位置であるといえるでしょう」(同)

 いずれにせよ業界に戻ったところで、必ずしも安泰というわけではなさそうだ。
(文=平田宏利)

中居正広のステフォ1位、東京B少年・浮所が2位! ジャニーズ生写真売り上げ【2月トップ13】

 ジャニーズの生写真を販売するショップが多く軒を連ねる原宿・竹下通り。毎週入荷される新作写真の数々はうれしい半面、厳選するのは一苦労。そこでサイゾーウーマンが生写真人気ランキングをリサーチ。2月に売れたジャニーズ写真を1~13位まで紹介していきます☆

<2017年2月のランキング>
【1位】舞祭組&中居正広
【2位】東京B少年・浮所飛貴
【3位】舞祭組&中居正広
【4位】Kis-My-Ft2・玉森裕太
【5位】舞祭組&中居正広
【6位】ジャニーズWEST・小瀧望
【7位】舞祭組&中居正広
【8位】HiHi Jet&東京B少年
【9位】King&Prince・永瀬廉
【10位】関西ジャニーズJr.・藤原丈一郎、大橋和也
【11位】関西ジャニーズJr.・藤原丈一郎、大橋和也
【12位】King&Prince・平野紫耀
【13位】ジャニーズWEST・小瀧望

 

【対談】東 浩紀(哲学者・作家)×磯部 涼(音楽ライター)――貧困地域を観光するのはタブーか?“スラム・ツーリズム”の本質と功罪

原発事故が起きた地であるチェルノブイリと福島を観光の対象とし、ポジティブな“ダーク・ツーリズム”を提唱してきた哲学者の東浩紀。一方、工業都市・川崎のラップからヤクザ、ドラッグ、売春、貧困、差別までドキュメントした著書『ルポ 川崎』が話題の音楽ライター・磯部涼。2人が“スラム・ツーリズム”をめぐって激論を交わす!

1804_cyzo_20180223_017_500.jpg
(写真/堀哲平)

 本誌のルポルタージュ連載をもとに2017年12月に出版され、大きな話題を呼んでいる磯部涼著『ルポ 川崎』(小社刊)。音楽ライターである磯部氏ならではの視点で、神奈川県川崎市の主に川崎区で生まれ育ったラッパーやダンサー、不良少年らにインタビューを行い、そこから貧困家庭、高齢の生活保護受給者、外国人労働者らが集まる“川崎”をあぶりだしたノンフィクションだ。しかし連載中には、川崎の貧困地域を興味本位で訪れて描いた“スラム・ツーリズム”ではないか、という批判もあったという。このスラム・ツーリズムは、イギリスの観光学者が提案した、悲劇の地を観光の対象とする“ダーク・ツーリズム”の一種だが、そんな意見に対して磯部氏は同書でこう述べる。

「スラム・ツーリズムは、文字通り、スラム=貧困地域という、現在進行系で人々が生活している場所を訪れるため、たとえ慈善や学習のような目的があったとしても、より倫理的な問題が発生しやすくなる。〈中略〉もちろん、この連載にも同様の側面がある。また、それは何も編集部からのオーダーではなく、筆者が心の奥底に抱えているスラム・ツーリズム的な欲望の表出にほかならない。〈中略〉それでも、当連載がいわゆるスラム・ツーリズムと違うのかどうかは、単に見物をして帰っていくのか、それとも、訪れた先のために何かをするのかにかかっているだろう」

 一方、哲学者の東浩紀氏は、13年に『福島第一原発観光地化計画』(ゲンロン)を出版。“フクシマ”の原発事故というイメージが世界に流通していることを踏まえ、「事故現場を見てみたい」「廃墟を見てみたい」といった感情を逆手に取って福島の魅力を世界に発信すべきであるという、積極的なダーク・ツーリズムを提案した。

“怖いもの見たさ”で特定の地域社会のダークサイドをのぞき見ることは、許されるのか否か――。磯部氏と東氏が、川崎という都市を手がかりにしながら、スラム・ツーリズムについて語り合った。

「東京DEEP案内」と『ルポ 川崎』の違い

1804_P040-045_300.jpg
左上より時計回りに磯部涼著『ルポ 川崎』(サイゾー)、東浩紀著『ゲンロン0 観光客の哲学』(ゲンロン)、東浩紀編『福島第一原発観光地化計画 思想地図β vol.4-2』(同)、東浩紀編『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1』(同)。

東浩紀(以下、東) 僕は以前、川崎市多摩区に住んでいたこともあり、土地勘があったので『ルポ 川崎』を面白く読みました。特に、リーマンショックが街に大きな影響を与えたことや、2000年頃からじゃぱゆきさんといわれていたフィリピン人女性の子どもたちが増えてきたことなど、知らない情報がたくさんあったので、勉強になりましたね。ただ、この本には実際の固有名や地名が多く出てくるので、地元の人たちからの反発はなかったのかなと。証言者も通常は名前を隠すことを望むと思うんですけど、これだけはっきり書けたのはなぜですか?

磯部涼(以下、磯部) 取材を始めた2015年は、川崎区の多摩川河川敷で中1男子生徒殺害事件が起きたり、同じく川崎区の日進町で簡易宿泊所火災が発生したりして、マスコミもたくさん川崎区に入っていたので、地元の人はどういう視点で書かれるのか気にしていました。先日、出版記念トークショーをしたときも、川崎市の広報の人が来て「『ここは、地獄か?』という帯文はあなたが考えたのですか?」と質問されてちょっとピリっとしましたね。ただ、そのときも言ったのですが、『ルポ 川崎』は川崎南部に日本が抱えている問題を見る本であって、仮に川崎が地獄だとしたら日本全体が地獄かもしれない、もしくは問題を解決するためのヒントも川崎にある、と言いたいのだと読んでいただければわかるかと思います。証言者の中にはその点に納得して、協力してくださった方もいました。「東京DEEP案内」というサイトがありますが、あれは貧困地区や多文化地区を訪れて偏見を下に不安を煽る、一方的なスラム・ツーリズムの典型で、それを反面教師として書いたようなところもあります。

 連載時はネットでも公開していましたが、炎上したことはなかったですか?

磯部 ほぼないですね。地元出身の人気ラップ・グループ、BAD HOPに語り部になってもらったこともよかったと思います。

 地元には、「オレたちの街をBAD HOPが認めている」と受け取っている若者もいるんでしょうね。

磯部 そこが書きたかったことでもあるんです。川崎南部で反差別運動や貧困対策をしている人たちは、地元の状況を改善したいという問題意識を持っているわけで、もちろんそれは大切なことなんですけど、一方でラッパーや彼らにあこがれる不良少年たちの中には、むしろ、外部からのスラム・ツーリズム的な視線を内面化し、アイデンティティとしている者も多い。「ヤバい街に住んでいるから、オレらもヤバいんだ」と。だからこそ、この本では一概にスラム・ツーリズムを否定もしなかったんです。当初、川崎市内にある書店の中には「この帯ですか!」と驚かれたところもあったようですが、やはり読んだ上で理解してくださった店舗も多かったですね。ただ、中原区・武蔵小杉の書店は置いてくれなかった……。

 武蔵小杉は2000年代以降の再開発で次々にタワーマンションが建てられましたが、確かにそこに移り住んできた新住民がこの本を理解するのは難しいかもしれない。でも、川崎区にあるショッピングモールのラゾーナ(ラゾーナ川崎プラザ)の書店では売りやすいでしょうね。あそこから“地獄”まで徒歩数分という距離ですから(笑)。

磯部 06年にラゾーナができたばかりの頃は、フードコートに酒を持ち込んでたまっていた人たちがいたそうですね。

 僕はラゾーナができた翌年に大田区に引っ越してきたので、しばしば訪れてその変遷を見てきたのですが、最初の頃はさまざまな人が来ていたようで、トイレに「ここで寝ないでください」といった貼り紙もありました。今はセグメント化されているので、そういったことはないですが。

磯部 僕は幼い子どもがいるので、最近、ラゾーナによく行くんですけど、いたって普通の雰囲気です。

 そうですね。僕がショッピングモールについて考えるようになったのは、実はラゾーナがきっかけです。あそこは、東芝の川崎事業所(旧・堀川町工場)跡地なんですね。高度経済成長期に伸びた第二次産業がだんだん衰退すると、工場の広大な敷地がショッピングモールに転換されることが多かったんです。例えば、豊洲のららぽーとは、石川島播磨重工業の工場跡地です。そうしたショッピングモールの中でも、ラゾーナはよくできています。大きな駐車場がある一方で、川崎駅というターミナル駅に直結しているので、電車の客も車の客も混ざる空間になっているし、川崎市の北部(麻生区、多摩区、宮前区、高津区)と南部(中原区、幸区、川崎区)の住民が混ざる場所にもなっているんですよ。普通、ショッピングモールは郊外に新しくポンとできることが多いので、車で来る新住民ばかりで、多様性が出ません。しかし、ラゾーナの立地は、ラゾーナがどんなに洗練しようとがんばってても、“川崎”が容赦なく入ってくる。つまり、臨海部である川崎区らしいものが排除されているように見えて、実は流入しているわけです。

1804_P040-045_img001_520.jpg
『福島第一原発観光地化計画』より。雑草で覆われた運行停止中の常磐線の線路。(撮影/新津保建秀、提供/ゲンロン)

磯部 本書では「川崎は二つの顔を持っている」と書いています。その二面性を北部と南部という区分が象徴していて、前者はニュータウン、後者は工場地帯として開発されてきた。もともと、両者の間にはある種の断絶があったように思うんです。

 断絶といえば、同じ川崎市でも先ほど挙がった武蔵小杉(南部の中原区)だけ特殊ですよね。近年はSUUMOの「住みたい街ランキング」関東版の上位に入っているでしょう? 昔の何もなかった時代を知る人間からすると、信じられないことですよ。

磯部 川崎区にしても再開発が進んでいて、中1男子生徒殺害事件の現場はリヴァリエという3棟からなるタワーマンションの真横です。川崎区というと、ある年齢以上の人にとっては“公害の街”“風俗の街”というイメージでしたが、それも北部のニュータウン的なイメージに上書きされつつあるのかもしれません。

 その北部的なものが川崎駅周辺にまで侵入したことで、インターフェースができている。それが街のダイナミズムにつながっていくと思うんです。

磯部 一方で、川崎駅に近い日進町の簡易宿泊所火災事件では、同施設の利用者の9割が生活保護受給者であったことが驚きをもって報じられました。そこには、行政が川崎駅前からホームレスを排除するために簡易宿泊所に誘導したという側面もあり、施設側も部屋を増やすために違法建築を行った結果、火災の際に火の回りが早くなった。ただ、近年は行政もアパートへの転居を促しているようで、そうでなくても利用者は高齢ですし、今後は空き家が増えていくでしょう。日進町では廃工場をリノベートしたコワーキングスペースができたり、簡易宿泊所を外国人観光客向けにしたらどうかというアイディアがあったりするようですが、対してジェントリフィケーション(低所得層の居住地域を再開発や新産業の誘致で高級化することを指すが、それによる地価の高騰で旧来住民が追い出され、地域文化が一変するケースもある)だと批判する声も上がっています。

 ホームレスにしてもスラム街にしても、ずっと住民が若いままならジェントリフィケーションは不要ですが、現実はそうではないのが頭の痛いところですよね。渋谷区が宮下公園のホームレスを強制排除して再開発したような、乱暴なジェントリフィケーションは避けるべきですが、行政がうまい落としどころを見つけて再開発をする必要はあると思います。

スラム・マニアによる無神経なツイート

1804_P040-045_img002_520.jpg
『ルポ 川崎』より。左上:川崎競輪にいる年老いた男性客 右上:川崎区日進町の簡易宿泊所 左下:川崎区池上町に打ち捨てられた小型トラック 右下:川崎区桜本で行われた「日本のまつり」の参加者(写真/細倉真弓)

 ここで本題に戻りますが、スラム・ツーリズムは、スラム側が利用すれば、いいものにもなりうると思うんです。その地域にツーリストからの金が落ちるし、地元社会や住民に対する理解も深まりますからね。在日コリアンをはじめ多国籍の住民が川崎にいることを外部の人に知ってもらうにも、ツーリズムという手段を使うしかないでしょう。ただ、そのツーリズムの主体は誰か、ということが重要なんです。

磯部 ダーク・ツーリズムの場合は、基本的に自治体が主体なんですか?

 そうとは限らないと思います。ただ、僕としては、自治体と住民が地元の悲劇を積極的に受け入れて、利用していくことが大切だと思っています。「私たちはそういうふうに見られたくない」と言ってしまうと、ツーリズムという選択肢はなくなってしまいますから。例えば、今、沖縄で反基地運動を行っている人たちには、ツーリズムについて反対の人もいる。しかし、他人に問題をわかってもらうためには、資本主義と多少の妥協が必要。「観光客が基地を見るだけでは不十分。当事者の話を聞け」と言うかもしれませんが、それだって、当事者は多様ですから「誰に話を聞けばいいのか?」ということになる。潔癖性は逆に、土地の理解を深める上で妨げになるように思います。

磯部 「『ルポ 川崎』を読んで川崎区のさらに南部に足を運んでみたいと思ったのですが、どうすればいいですか?」と聞かれることがあります。そのときに言うのは、無難な答えですけど、「是非、ゴハンを食べに行ってください」ということです。川崎区は在日コリアンが多いので焼肉が有名ですが、ほかにもブラジル料理やペルー料理といったさまざまな国の美味しい料理が食べられます。地元にお金を落とすことにもなりますしね。ところで、ダーク・ツーリズムとスラム・ツーリズムが大きく違う点は、前者で訪れるのは遺跡が多いのに対して、後者は現在も人が住んでいる場所だっていうことですよね。スラム・ツーリスト系のツイッター・アカウントを見ると、「いい感じのボロ家発見!」などとコメントを付けて勝手に写真をアップしていたりするんですが、そういう行為に対して住民はさすがにいい気持ちはしません。

 その問題は難しいところがあります。例えば、3・11で被災した民家の写真を撮って、「これはヒドい」とツイートすることは、いいことなのか悪いことなのか……。「そういうことは被災者の感情を逆なでするから、絶対にやってはいけない」となると、情報の共有が制限されて、現実の悲惨さが伝わらなくなってしまう可能性もある。だから、ケースバイケースですよね。まあ、「いい感じのボロ家発見!」と書くのはどう考えてもマズいので、写真のキャプションの問題でもあるかもしれませんが……。

 スラム・ツーリズムのもうひとつの問題は、貧困に悩む住民がその狭い地域の中だけにいるととらえると、動物園に行くような行為になるということ。スラムの住民もまた同じ社会の仲間で、“こちら側”にも来ている人であることを忘れてはならない。

磯部 『ルポ 川崎』ではそれを、あちらとこちらを隔てる“川”に例えて書きました。僕自身、当初は自宅のある世田谷区から電車で多摩川を渡って川崎区に行き、“対岸の火事”をツーリズム的に取材していたようなところがありました。しかし、何度も多摩川を渡っているうちに、川崎区が馴染みのある街になった。そして、自分の生活と地続きになり、そもそも“川”などというものは存在しないと気づいたんです。

暴力的にスラムを見物!自分探しのインド旅行

1804_P040-045_img004_520.jpg
『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』より。チェルノブイリ原発2号機制御室。(撮影/新津保建秀、提供/ゲンロン)

磯部 ところで、「東京DEEP案内」の書籍版で、17年に出版された『「東京DEEP案内」が選ぶ 首都圏住みたくない街』(逢阪まさよし+DEEP案内編集部/駒草出版)では、1位が八潮(埼玉県)、2位が川崎となっていました。八潮にはパキスタン・コミュニティがあり、「東京DEEP案内」的な目線では「外国人が多い犯罪多発地域」としてとらえられる。ただ、情報誌では「本場のパキカレーが食べられるヤシオスタン!」なんて感じで肯定的に紹介されていたりもする。つまり、川崎もそうなんですが、同じ土地でも“どう見るか”によって変わってくるという問題ですよね。

 パキスタンで思い出したのですが、昔、日本人バックパッカーのインド旅行がはやりましたよね。あの一部は暴力的なスラム・ツーリズムだったと思います。自分探しのために、現地のスラムを見物したりする。そこに住んでいる人を、自分を鍛えるために利用しているだけなんですよ。

磯部 最近だと、『クレイジージャーニー』(TBS系)という“秘境”を訪れる旅番組が人気ですが、回によって下世話なスラム・ツーリズムになっています。とはいえ、海外ではダーク・ツーリストを対象にした、いわばダーク・ツアー・コンダクターもいるし、彼らが案内するエリアで生活する住民も、ツーリストへの対応としてヤバい地域を演出していたりする。あるいは、日本のノンフィクションも下世話なダーク・ツーリズム的な視点で書かれたものは多いなと。

『ルポ 川崎』の良い点は、“当事者”自身が声を上げているところ。往々にして、「スラムの住人は声を上げられない」と捉えられがちですよね。だから、ジャーナリストが現地に赴き、その惨状を“書いてあげる”という姿勢のノンフィクションが多い。しかし、この本は、ラッパーをはじめ川崎のアーティストたちの表現に尊敬の念を持ち、その背景について聞こうとしている。そのスタンスが大事なんですよ。ここで引き合いに出したいのが、小説家の中上健次です。表現者として優れている彼を理解しようと思ったら、やはり“路地(=中上のルーツである被差別部落)”が見たくなる。僕も見に行きました。でも、それは差別的なツーリズムではないと思う。このように“当事者”が何を表現しているかを出発点にすることが、堕落したスラム・ツーリズムを回避するひとつの手立てになるのではないでしょうか。

地元のラッパーを川崎市のPRに

1804_P040-045_img003_300.jpg
『ルポ 川崎』より。川崎区池上町の路上で談笑するBAD HOP。

 表現の場ということでいえば、僕は五反田で文系・理系問わず論客がトークを繰り広げるイベントスペース「ゲンロンカフェ」を運営しているのですが、五反田はものを考えるのに向いているんですよ。あの街は風俗街というイメージがある一方で、近辺には池田山(東五反田5丁目)という美智子皇后の実家がある超高級住宅地もあり、街の正体がよくわかりません。でも、だからこそダイナミズムがあると思う。深夜までトークショーを開いているイベントスペースも、風俗嬢が行き交う場所も、“真っ当”な勤め人から見れば、同じようにあやしいものかもしれませんけど、そうした雑多な環境だからこそ、思想もアートも生まれる。その意味では、川崎も似たところがあるんじゃないかな。

磯部 『ルポ 川崎』について、「川崎区だけが貧困や差別の問題を抱えているわけではない」といった意見をときどき聞くんですが、もちろんそうで、ただ、川崎区の特徴として凝縮性がかなり高いということはいえると思うんですね。それは東さんの言い方だとダイナミズムがある、ということになる。ショッピングモール、風俗街、ドヤ街、多文化地区、工場群……狭いエリアにそれだけさまざまな側面があるわけです。

 そんな川崎区には川崎市役所もありますが、市は「音楽のまち・かわさき」をうたっているんです。それもあってなのか、16年に川崎市長とBAD HOPを率いる双子のT-Pablow、YZERRが面談しているんですね。今のところ、それ以上の進展はないようですが、仮に今後、川崎市が地元のラッパーを市のPRに起用することになった場合、彼らをどう生かすのがベストなのか――。ひとつ言いたいのは、潔癖さを押しつけないでほしいということ。『ルポ 川崎』にも登場するゴーゴー・ダンサーの君島かれんさんが2月に麻薬取締法違反の疑いで逮捕されましたが、ラッパーも不良が多いのでいろいろと問題を抱えていて、ひょっとしたら逮捕されるようなこともあるかもしれない。そうなった場合、今の日本ではすぐに出演番組を辞めさせられ、CDを回収さえするじゃないですか。あのドタバタぶりはいささか滑稽です。

 自治体が文化支援をする場合、腹をくくらないと、いちいち謝罪や支援撤回などをしなければならなくなります。それで結局、「リスクを抱えているヤツは呼ぶべきではない」となり、失敗に終わる。

磯部 ラップ・ミュージックをはじめとしたユース・カルチャーは、当事者が抱えている問題とその表現が密接に関わっていることを理解してほしいですね。

 ともあれ、川崎駅はかつては通り過ぎられるところで、駅前の商店街もさびれる一方でした。しかし、ラゾーナができてからは、川崎を訪れる外部の人が増えてきました。そして最近、『ルポ 川崎』が出版されたわけですが、この本をスラム・ツーリズムのある種の理想形として、川崎市はPRにうまく使ってほしいですね。

(構成/安楽由紀子)

東浩紀(あずま・ひろき)
1971年、東京生まれ。哲学者・作家。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。ゲンロン代表。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社)、『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)、『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社)、『ゲンロン0 観光客の哲学』(ゲンロン)など多数。

磯部涼(いそべ・りょう)
1978年生まれ。音楽ライター。主にマイナー音楽やそれらと社会との関わりについて執筆。著書に『ルポ 川崎』(サイゾー)、共著に大田和俊之、吉田雅史との『ラップは何を映しているのか』(毎日新聞出版)、編著に『踊ってはいけない国、日本』(河出書房新社)などがある。

ジャニーズWEST藤井流星、濱田崇裕主演『卒業バカメンタリー』は、第9話! 3月19日(月)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

5:50~ 8:00 『ZIP!』(日本テレビ系) 山口達也
8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
18:55~19:25 『Rの法則』(NHK Eテレ) 山口達也
19:25~19:55 『テストの花道 ニューベンゼミ』(NHK Eテレ) 城島茂

●V6

8:15~ 9:30 『あさイチ』(NHK総合) 井ノ原快彦

【特番】
9:30~9:55 『みんなで応援! 平昌パラリンピック2018』(NHK総合) 三宅健

■続きを読む

カテゴリー: 未分類

「ネトラン」の頃とは時代が違うんだよ! 「漫画村プロ」は“断末魔のひと稼ぎ”なのか

 こんなドロボー、見たことない。海賊版サイト「漫画村」が、新たな「サービス」という名の万引き商売を計画し、マンガ家たちの怒りの炎に油を注いでいる。

 新たに告知された「漫画村プロ」だ。4月から5月にかけてリリースすると告知しているそれは、月額500円の有料版。

 すべての広告を除去し、アダルト作品の非表示選択、ZIP形式での画像ダウンロードなどの機能を提供するとしている。

 この告知の中で「漫画村」は、「漫画家さんが無料で広告してくれた」として、この2カ月間に利用者は1.8倍に増加。「ユーザーが増えて維持費がアップした」としている。この新たな万引き商売の告知は、極めて挑発的な文章で、煽りに煽りを重ねている状況だ。

 だが「漫画村プロ」のリリース告知は、いよいよ「漫画村」が追い詰められている状況を示すものとの見方が強い。おそらくは、摘発の可能性も高まった中で「漫画村プロ」を通じて、クレジットカード情報やメールアドレスなどを収集。それを転売することで、最後のひと稼ぎを目指しているのではないかとみられている。

 まさに「盗っ人猛々しい」の言葉そのままのような所業。でも、この間、典型的な海賊版サイトとして「漫画村」の名前が幾度も取り上げられたことが広告となってしまったのも事実である。

 現に、Googleなどで「漫画村」を検索すればトップに表示される。対して、それがいかに問題なのかを解説するサイトなどは、もっと後のほうにしか表示されない。

 プロバイダなどを通じて、特定のサイトへのアクセスを遮断すること。あるいは、違法にアップロードされたデータをダウンロードそのものに処罰を加えることは、言論/表現の自由の視点からは、避けたいものだ。

 ゆえに、有効な手段は「漫画村」の利用が商店からモノを盗むのと同等の行為であるということを、より多くの人に理解させることだろう。

 どうしても、デジタルデータというものの価値は低く見られ、容易に海賊版サイトは利用されてしまいがちだ。かつて、インターネットでは、そうした行為が「ハッカーかなんかみたいでカッコイイ」という風潮もあった。でも、もうそんな時代ではないことが、わからぬ人はいないだろう。「ネトラン」の頃とは時代が違うんだよ。
(文=昼間 たかし)

「ネトラン」の頃とは時代が違うんだよ! 「漫画村プロ」は“断末魔のひと稼ぎ”なのか

 こんなドロボー、見たことない。海賊版サイト「漫画村」が、新たな「サービス」という名の万引き商売を計画し、マンガ家たちの怒りの炎に油を注いでいる。

 新たに告知された「漫画村プロ」だ。4月から5月にかけてリリースすると告知しているそれは、月額500円の有料版。

 すべての広告を除去し、アダルト作品の非表示選択、ZIP形式での画像ダウンロードなどの機能を提供するとしている。

 この告知の中で「漫画村」は、「漫画家さんが無料で広告してくれた」として、この2カ月間に利用者は1.8倍に増加。「ユーザーが増えて維持費がアップした」としている。この新たな万引き商売の告知は、極めて挑発的な文章で、煽りに煽りを重ねている状況だ。

 だが「漫画村プロ」のリリース告知は、いよいよ「漫画村」が追い詰められている状況を示すものとの見方が強い。おそらくは、摘発の可能性も高まった中で「漫画村プロ」を通じて、クレジットカード情報やメールアドレスなどを収集。それを転売することで、最後のひと稼ぎを目指しているのではないかとみられている。

 まさに「盗っ人猛々しい」の言葉そのままのような所業。でも、この間、典型的な海賊版サイトとして「漫画村」の名前が幾度も取り上げられたことが広告となってしまったのも事実である。

 現に、Googleなどで「漫画村」を検索すればトップに表示される。対して、それがいかに問題なのかを解説するサイトなどは、もっと後のほうにしか表示されない。

 プロバイダなどを通じて、特定のサイトへのアクセスを遮断すること。あるいは、違法にアップロードされたデータをダウンロードそのものに処罰を加えることは、言論/表現の自由の視点からは、避けたいものだ。

 ゆえに、有効な手段は「漫画村」の利用が商店からモノを盗むのと同等の行為であるということを、より多くの人に理解させることだろう。

 どうしても、デジタルデータというものの価値は低く見られ、容易に海賊版サイトは利用されてしまいがちだ。かつて、インターネットでは、そうした行為が「ハッカーかなんかみたいでカッコイイ」という風潮もあった。でも、もうそんな時代ではないことが、わからぬ人はいないだろう。「ネトラン」の頃とは時代が違うんだよ。
(文=昼間 たかし)

自らセックステープを流出させる男! リアリティ番組が生んだ承認欲求モンスターたちはポルノに走る

 16歳の女子高生が妊娠、出産する姿を追う人気リアリティ番組でダメ母っぷりをさらし、「史上最悪の母親」「自己中女」と叩かれる存在になったファラ・アブラハムというリアリティ・スターがいる。受け取った多額のギャラは娘のためではなく「頑張っている自分へのご褒美」として豊胸手術などの美容整形に費やし、挙げ句、手っ取り早く大金を稼ぐためにポルノ出演。その後は、ポルノサイトでオナニー生配信やフェチ動画を公開したり、ストリップ・クラブでポルノのプロモーションのためストリップクラブに訪れるなど、絵に描いたような転落人生を歩んでいる。

 アメリカでは、00年代から雨後のタケノコのように大量のリアリティ番組が制作され、数多くのリアリティ番組スターが誕生した。自己愛が強い目立ちたがり屋ばかりなので、ファラのようにポルノに転身する人物も少なくないのだ。

 今回は、そんな「ポルノに出演したリアリティ番組のお騒がせセレブたち」をご紹介しよう。

 老舗リアリティ番組から発掘された逸材女優

 今日の素人参加型リアリティ番組ブームのきっかけを作ったと言っても過言ではないのが、米MTVの『Real World』だ。オーディションで選ばれた、見ず知らずの20代の若い男女7~8人が、新しい町で共同生活を送る姿をカメラが24時間追う番組で、けんかありロマンスあり、エロあり差別ありで「等身大の20代が見られる」「ガチンコなぶつかり合いが見られる」と大ヒット。1992年から続く長寿番組となっている。

 この『Real World』のシーズン11(02)に出演したトーニャ・クーリーは、小麦色に焼けた肌が魅力の、ブロンド&ブルーアイ美女。わがままな性格のドラマクイーンで、ハウスメイトとけんかをしたり、体調を崩して入院騒ぎを起こしたりと、番組の盛り上げ役として人気が出た。

 その後、お色気ありのコンペ番組などへの出演を経て、06年にマントラ・フィルムの人気ソフトコアポルノ・ビデオシリーズ『ガールズ・ゴーン・ワイルド』のエピソードにセレブゲストとして登場。別の女の子にさっさと脱いで乱行に加わるように促すなど、ここでも盛り上げ役として大活躍していた。複数の男女がセックスする姿を間近で見ながら解説し、ポルノのプロデューサーや監督としての才能もあるのではないかと話題になった。

 気を良くしたのか、トーニャは翌07年、米有料チャンネルCinemaxのソフトコア・シリーズ『The Erotic Traveler』で「クンニをされて感じまくるスーパーモデル」という役どころを熱演。脱ぎっぷりも良く、スキンヘッドのマッチョにバックで突かれて悶える姿が美しいと話題を集めた。もともとスリムで豊胸手術もしており、ポルノ女優向きだといわれていた彼女は、04年12月には男性誌「PLAYBOY」のサイバー・ガール・オブ・ザ・ウィークにも選出。ヌードになってノリノリでポーズを取り、多くの殿方を悩殺したものだった。

 このまま波に乗ってポルノ界での活躍を期待されたが、11年に「『Real World』の撮影中、大量の酒を飲まされ泥酔して気を失っていた時に、男性キャスト2人からあそこに歯ブラシを出し入れされる性的暴行を受けた」「プロデューサーに訴えたのに『我慢しろよ』と相手にされず、最終的に降板させられた」と訴訟を起こして大注目を集めた。訴訟は和解に終わったが、その内容は公開されず、「リアリティ番組には闇がある」と囁かれるきっかけを作った。

 ダスティン・ダイアモンドは、90年代に大ヒットした人気コメディシリーズ『Saved by the Bell』に子役でレギュラー出演し、人気を博した。だが、成人すると仕事が激減。パロディコメディに出演したり、ジムトレーナーたちが落ち目の肥満セレブを健康的な体形にリメイクする『Celebrity Fit Club』や、落ち目のセレブに共同生活を送らせ、カメラで監視し続ける『Celebrity Big Brother』など、手当たり次第にリアリティ番組に出演した。リアリティ番組に出演して人気が復活するセレブもいるが、ダスティンは外見も性格もインパクトに欠けるため、イマイチ。どうにかして世間の注目を集め「あの人は今」状態から抜け出すために、06年、なんと自らセックステープを制作して流出させる事件を引き起こした。

 出世作にちなんで『Screeched - Saved by the Smell』と題してリリースしたセックステープは、女性2人を相手にセックスをするのだが、テンション高く大はしゃぎしながらしゃべりまくるダスティンに、相手女性たちは引き気味。女性のアナルに突っ込んだ指を別の女性に嗅がせて嫌がられるなど見るに堪えない内容で、復活するどころか、大きくイメージダウンしてしまった。

 セックステープで期待していたほど稼げなかったダスティンはその後、イメージ回復に必死になり、「セックステープでセックスしている男は、実は俺ではなくスタントマン」などと見え透いた嘘をつき、ますます嫌われるハメに。

 14年にはバーで口論となった男性をナイフで刺し、逮捕された。禁錮刑を受けたが、釈放後に違法行為をしたとして16年に再逮捕されるなど、絵に描いたような転落人生を歩んでいる。

 番組内の恋人と結婚するも夫がセックステープ公開

 数多く制作されている米MTVのリアリティ番組の中でも、1〜2の人気を争う番組『ザ・ヒルズ』(06~10)に出演し、大ブレイクしたのがハイディ・モンタグだ。タレ目のブロンド美女である彼女は、番組の主人公ローレン・コンラッドと対立するヒール役で、でしゃばりで嫌われ者の恋人スペンサー・プラットとのキモいロマンスや、男性誌「PLAYBOY」でヌードを披露するなど、お騒がせっぷりを発揮していた。番組終了後に歌手デビューするも、あまりにも音痴すぎて酷評。1日に10ヵ所を整形して世間をドン引きさせるなどタブロイドを賑わせまくり、『I’m a Celebrity…Get Me Out of Here!』などリアリティ番組に出演した。

 スペンサーとは結婚したものの1年後に離婚すると大騒ぎし、スペンサーが「ハイディとのセックステープ」を大手ポルノ配信会社Vivid Entertainmentに売り込み話題になる。「ハイディはすごい。キム・カーダシアンなんてアマチュアだぜ」と得意げだったが、流出したセックステープは下着を着用したままだったり、遠目に撮影していたりと、この上なくつまらないもので、期待に胸を膨らませていた男性たちを激怒させた。

 だが、スペンサーは「プレイメイトだったシャノン姉妹のカリッサとハイディがレズセックスしているテープもある」と豪語。カリッサは「確かにヤッたけど、テープを流出させたら訴えてやる」と息巻き、そのセックステープが日の目を見ることはなかった。

 ポルノで売っていくのは無理だと理解したのか、ハイディとスペンサーは、リアリティ番組で稼ぐ路線に戻り、夫婦スワップするリアリティ番組『Celebrity Wife Swap』や離婚の危機があるとして『Marriage Boot Camp』などに出演。その後、ハイディが30歳を過ぎたため子作りを開始し、昨年長男が誕生。今度はどんな汚い手を使って金稼ぎをするのだろうと、注目を集めている。

 177cm、82kgの体格に女性とは思えないほど立派な筋肉を誇り、WWF(現WWE)の女子プロレスラーとして大活躍したチャイナ。実は彼女もリアリティ番組の常連で、ポルノ界にも進出し、賞まで獲得した、お騒がせセレブだった。

 グロ好みなアメリカ人が好きそうな、「豚の脳みそシェイク」を飲んだり、大量のうじがうごめく箱に顔を入れさせたり、高いビルの外に立たせたりするなど、恐怖に打ち勝ったら賞金を与えるガチンコ・リアリティ番組『Fear Factor』のセレブ版に出演。その後、「シックス・パック」の名で活躍していた婚約者のレスラー、ショーン・ウォルトマンと04年に突然ポルノデビューを果たし、世間を仰天させた。『1 Night in China』というひねりのないタイトルで、SMコスチュームを着たチャイナがくわえタバコをしながら登場。1回戦目はマグロ状態のショーンに奉仕する内容で、ディープ・スロートを披露したり、へたそうなショーンのクンニにも敏感に反応してあげて、挿入後はうめき喜ぶなど、感度抜群な女を熱演した。

 2回戦目は大きめのクリトリスにピアスをしているチャイナの女性器どアップ、挿入時のどアップにアナルセックスまで披露するなどてんこ盛りで、ガチで頑張る彼女をたたえる賞を“ポルノ界のアカデミー賞”AVNアワードから受け取った。

 チャイナはその後もポルノに出演。『Another Night In China』(09)、リング名を出した『Backdoor to Chyna』(11)と『Chyna is Queen of the Ring』(12)をリリース。アメコミ映画のパロディポルノ『Avengers XXX』(12)や『She Hulk XXX』(13)ではシー・ハルク役として体を張り、大きな話題を集めた。

 ポルノ女優となったチャイナは、落ちぶれたセレブを共同生活させるリアリティ番組『The Surreal Life』などに出演し、リアリティ番組の常連になった。女優としてテレビ番組へのゲスト出演も多く、いつでもどこでも人気者だった。

 日本でもプロレスラーとして人気が高かったチャイナだが、私生活は決して幸せではなかったと伝えられており、16年4月20日、アルコールと薬物の過剰摂取で46歳の生涯を終えた。

 新しすぎるジャンル「八つ子出産経産婦モノ」を開拓

 ナディアは09年、アメリカ史上2例目となる八つ子を出産、全員が健康に成長したことで八つ子の生存に関する世界記録を更新し、ギネス世界記録に認定され、世界中でニュースになった女性だ。

 しかし、もともと6人の子どもがいるシングルマザーで、八つ子を含む全員がIVF(体外受精)による妊娠・出産だったと明らかになると、世間は騒然。出産早々、金銭的に困った彼女は謝礼目当てでメディアの取材を受けまくり「一人っ子で寂しくて、大家族が欲しかった」などと弁解した。イギリスの制作会社と「子ども1人当たり1日分のギャラとして250ドル(約2万6000円)支払う」という契約でリアリティ番組を制作することになったと報じられたが、それに先駆け放送されたドキュメンタリー『Octo-Mom: The Incredible Unseen Footage』で見せた乳児だらけの日常が、あまりにもカオスすぎて世間はドン引き。過激な動物愛護団体PETAからネタにされても、「謝礼金と野菜、ホットドッグなどをくれた」とニコニコしていた。金のためならなんでもする姿に「そのうちポルノにでも出るんじゃないか?」「八つ子を産んだ体には興味がある」と、妙な期待が持たれ始めた。

 オプラ・ウィンフリーのトーク番組に出演し「お腹の皮を戻す整形手術を受けてポルノに出るといううわさがあるけど、それはない」と否定していたナディアだったが、自己破産を申請した12年の夏、結局ポルノに出演する。タイトルは『Octomom Home Alone』。厚化粧をしたナディアが物欲しそうな顔で体をくねらせた後、オナニーしまくる内容で、感じている顔が苦しげで見るに堪えないと話題に。体つきも太ってはいないものの、全裸になると崩れているのが痛々しいほどわかる。妊娠線や帝王切開の痕もバッチリ見えており、一部のマニア以外は「そこまでするのか」と辟易した。

 とはいえ、この作品はAVNアワードのセレブリティ・セックステープ最優秀賞を獲得。気を良くしたナディアはストリッパーとして生活費を稼ぐようになり、「Sexy Party」と題したシングルで歌手デビューまで果たしたが、「あまりにも音痴でひどい」と叩かれるハメに。13年からは生活保護を受給する生活に突入し、「またポルノを撮影するのではないか」と、ごく一部のファンは期待していた。しかし、ポルノ出演やストリッパーで稼いだ金額を申告していなかったとして福祉詐欺で有罪になるなどトラブルまみれで、いつしか世間から忘れ去られてしまった。

 その後反省したのか、ナディアは母親として大奮闘。インスタグラムで、八つ子がすくすくと成長している姿を公開している。昨年のクリスマスに公開した娘の愛猫が太りすぎていて「虐待」だと久しぶりに叩かれたが、彼女の場合は「子どもたちに救われ、軌道修正できた」と言われている。

中学受験は母を狂わせる!? 「名簿にいない子が入学式にやって来る」騒動はなぜ起こるのか?

“親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 中学受験は“親子の受験”とも呼ばれているが、現実的には “母子の受験”という要素が強い。中学入試は難関校になればなるほど、驚くほどの高難度な問題が出題されるため、普通に公立小学校の授業を受けているだけでは、とても太刀打ちできないことが多い。それゆえ、中学受験を志望する小学生は新4年生になるタイミングで専門塾に通塾し、丸3年をかけて受験対策をしていくことが一般的な世界なのだ。当然、子どもは11歳前後であるから、まだまだ親(主に母)の手助けが必要になる。

 その手助けとは以下のようなものに代表される。

 塾の送り迎えや自宅学習の時間管理、塾に持って行くお弁当作り、模試の付き添い、大量のプリント管理、学校説明会への参加、成績の分析、人によっては我が子に勉強を教える……などなど。

 やるべきことが多岐に渡るので、母の頭の中は“中学受験”で覆われがちだ。

誰かが“入学辞退”の電話を――

 これだけでも大変なことなのだが、さらに母を悩ます“ヒエラルキー問題”が出てくる。中学入試には、塾がランキングした偏差値というものがあり、母たちは偏差値が高ければ高いほど、“難関大学合格実績が良い人気の中学”という意識に囚われやすく、簡単に洗脳される。つまり、偏差値が1ポイントでも高い学校が良いと思い込み、子どもの偏差値が1ポイントでも落ちると「もうダメだ!」と心配し、嘆き悲しむ人が続出するのである。

 受験とは非情な世界だが、中学受験もご多分に漏れず、全員が同じように勉強しているため、思うように成績は伸びず、気を抜けば、すぐに落ちる。塾によっては、成績でクラスは元より席順までもが明確に決められる。そんな環境だけに、子どもよりも母の方が成績に一喜一憂してしまうのだ。

 しかも入試には定員がある。極端な話、隣の子よりも1点でも高い得点を取らなければ“合格”という切符はもらえないのである。母たちは否応なく、このことを意識しながら、年端もいかない我が子を、時にはなだめ、時には励まし、時には叱り、時には褒めということを繰り返し、受験本番まで持っていくわけで、その苦労は、自分自身の受験とは比べ物にならないほど、楽ではないことが普通なのだ。

 という前提があることをご理解いただいた上で、こんな話をしてみたい。

 先日、筆者は私立中高一貫校の先生方が大勢集まる席にいたが、その懇親会の席上、今年もこういう話が出た。

「入学式に名簿に載っていない子が来て、慌てた」と。

 つまり、考えられるのは、こういうことだ。同校に合格したA君の保護者に成りすました誰かが、学校に“入学辞退”という電話をかけて、合格を取り消した。先生方によると、こういったケースは「もちろん多くはないが、なくはない」といい、学校側も防衛策に乗り出している。“入学辞退”の電話は必ず、学校からかけ直して、本当にそのご家庭の“意思”なのかを確認しているのだそうだ。

 他人の合格を取り消そうとするまでの親の執念……それは、私の取材によると、主に2つの要因で生まれている。

 1つは、“妬み”という歪んだ感情。他人の幸せが許せないという気持ちに覆われた時に、人は時にとんでもない行動に出てしまうのだろう。もう1つは「どうしても子どもを合格させたい!」という気持ち。繰り上げ合格を願うあまりの行動というわけだ。

合格したのに「負けた」と呟いたワケ

 入試説明会の会場でも、“ちょっとしたこと”は頻繁に起こる。そんな例をご紹介しよう。

 学校によっては、ご親切にも入試問題の傾向と対策を教えてくれるところもあるのだが、それは大抵、学校説明会の席上で伝えられる。ある学校は、とりわけ親切で、わざわざ「この分野を出題する」というプリントを配布していた。某小学校の同じクラス、同じ塾の6年生仲良し3人組のママたちも、その学校説明会に一緒に参加しようとしていたが、1人が所用で行けなくなったため、 「学校パンフレットと願書を自分の分も取ってきてほしい」と参加するママ2人にお願いしたという。

 当然、参加した2人のママは快諾し、不参加だったママのために「学校パンフレットと願書」をもらって無事に渡してあげていた。ただし、その“何を出題するか”を書かれたプリントを除いて。2人のママには、“頼まれたもの”は“滞りなくお渡し”したのだから、何の問題もないという論理が働いているのだろうが、このエピソードは、“母たちの心を時として、黒く染め上げてしまう”という中学受験の一面を知ることができるのではないだろうか。

 もう1つ、こんな話を聞いたことがある。同じ小学校で同じクラスの女の子2人組がいた。仮に愛ちゃんと紗季ちゃんということにしておこう。2人とも中学受験生である。特に子ども同士は仲が良くも悪くもなかったのだが、愛ちゃんママは紗季ちゃんママへの対抗心が湧き出てしまい、どうしようもない気持ちに襲われていたという。娘である愛ちゃんを使って「紗季ちゃんの偏差値」「志望校」「勉強方法」を探らせては一喜一憂していたのだ。

 やがて紗季ちゃんがF女学院を熱望校にしている情報をつかんだ愛ちゃんママは、共学志望だった愛ちゃんを、F女学院志望とするように誘導。そして、紗季ちゃんママと会うたびに、こんなことを言うようになったという。

「知ってる? 今、F女学院って内部で問題が多いらしくて評判が悪いみたい」
「今年はF女学院の倍率が高くなるって……」

 また、紗季ちゃんママの「あら、愛ちゃんもF女学院志望なの?」という問いかけに、

「とんでもない! ウチは紗季ちゃんのように頭良くないから~! 無理無理!!」

と答えるなど、紗季ちゃんママを油断させるようにも仕向けていったそうだ。

 そして、6年生の冬。入試が終わった合格発表の会場には、勝ち誇る愛ちゃんママの姿があった。校名入りの封筒を持って無邪気に喜ぶ愛ちゃんの元に、手ぶらの紗季ちゃんが駆け寄り、

「愛ちゃん! すごいよ!! 私はダメだったけど、愛ちゃん、おめでとう!!」

と。そして、傍に来た紗季ちゃんママが愛ちゃんママにこう語りかけたらしい。

「おめでとう! 良かったね」

 そのまま、2人が校門に向かって去っていく様を見ながら、愛ちゃんママは、人の幸せを喜べる紗季ちゃん母娘に対して、「負けたなぁ……」と呟いたそうだ。

 中学受験は“母と子の受験”。それは時として、残酷なまでに己の“黒い思い”を鏡のようにして、自分自身にも見せてしまう。そんな“黒い思い”が、中学受験終了後に霧のように晴れる人もいれば、子どもの大学受験に至るまで持ち続ける人もいる。

 我が子の“受験”というものは母にとっては、自分自身の生き様やら本当の人柄が如実に出てしまう、ある意味、とても怖い物なのだ。
(鳥居りんこ)

『99.9』にハマれなかった人の真意とは? 「松潤がキムタク化した」「法廷でギャグはNG」

 ついに最終回を迎える『99.9‐刑事専門弁護士‐SEASON II』(TBS系)。嵐・松本潤扮する刑事事件専門弁護士・深山大翔が、「99.9%」といわれる“日本の刑事事件における裁判有罪率“の最後の0.1%に潜む真実を追求し、事件の全容を解明するリーガルエンターテインメントドラマの第2弾だ。シーズン1は全話平均視聴率17.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の人気作となり、続編にも期待の目が向けられていた。しかし、世間では回を重ねるごとに賛否両論がはっきりと分かれるように。そこで、同ドラマに「ハマらなかった」という男女100人につまらなく感じた理由を聞いてみた。(調査地域:全国/調査対象:年齢不問・男女/調査期間:2018年02月08日~2018年02月22日/有効回答数:100サンプル)

法廷モノでコメディ要素は不謹慎!?

 香川照之演じる敏腕弁護士・佐田篤弘と深山の掛け合いも、同ドラマの見どころの1つ。オヤジギャグをはじめ、いたるところに小ネタが盛り込まれているが、ハマれない視聴者は違和感を覚えることの方が多かったようだ。

・明らかに狙っているオヤジギャグの取り入れ方や、同じ事務所内で深山と上司のコメディ的なやりとりが多すぎる。ワザとらしさがシーズン2に出てしまっている(30代/女性/個人事業主)
・このドラマはリアリティと不真面目が共存していて、この時間帯のドラマにしては不真面目な感じを受けたからです。もっとヒューマンドラマ風にしてほしかったです(40代/男性/個人事業主)
・真面目な展開の一方で、ちょこちょこ出てくるネタみたいなシーンがドラマの面白い展開を邪魔しているように感じ、見なくなってしまいました(20代/女性/専業主婦)
・ストーリーと関係ない小ネタが頻繁に登場するが、それが面白くないのでしらけてしまい、作品全体の評価を下げていると思います(40代/女性/個人事業主)
・わざとらしい演技や、わかる人にしかわからない小ネタは、かえって見ている人をつまらなくすると思います(40代/男性/正社員)
・ちょっとしたギャグシーンを過剰に繰り返し、テンポが悪くなってつまらないと感じる(20代/女性/正社員)

ヒロイン変更に馴染めず

 シーズン1でヒロイン・立花彩乃を演じた榮倉奈々が、育休中のためシーズン2では最終回のみの出演に。シーズン2では、木村文乃演じる元裁判官の尾崎舞子がヒロインとなったが、馴染めなかった視聴者も少なくなかったようだ。

・前のシリーズとキャストがガラリと変わってしまい、続編という感じがあまりしないからです。メインキャストに尾崎が加わって、前シリーズとイメージがまったく変わってしまいました。前のシリーズの雰囲気が好きだっただけに、残念です(30代/女性/パート・アルバイト)
・木村文乃さんのリアクションが大きすぎて、真面目なドラマとして入り込めない(20代/女性/学生)
・木村が演じる尾崎に、「ウザい女」「好きなドラマなのに、尾崎がイラつくキャラで邪魔だな~」と思う(40代/男性/正社員)
・出演者の事情なので仕方なく、木村文乃にもまったく非がないことは承知していますが、榮倉奈々がいないのが物足りなく感じてしまいます(20代/女性/学生)
・新たに入ってきた元裁判官役の女優さんと、パラリーガル? 役の女優さんがあまり好きになれません。シーズン1の方が良かったなと感じます(40代/女性/専業主婦)
・ヒロイン役の設定がもう少し魅力的で、キュンとなるシーンがちょっとほしかった(40代/女性/パート・アルバイト)
・木村文乃の演技がヘタだと思います。もう少し、明るい女優さんを使うべきだと思います(40代/男性/公務員)
・シーズン1はおもしろかったが、榮倉奈々がいなくなって、ぐっと雰囲気が悪くなった。ギャグの切れも悪い。スタッフが妙に馴れ合いすぎて緊張感もない(50代/女性/個人事業主)

 前シーズンから引き続き主役を務めた松本だが、苦手意識を抱く視聴者も。また、以前に比べ「人気が低下」「イメージが大きく変わった」といった見方をする人もいる模様。

・松本くんはもう終わりかなと思います。それほど内容も面白いものではないので(30代/男性/正社員)
・松潤人気の勢いを感じなくなったことが原因だと思っています(30代/女性/正社員)
・松潤の演技がマンネリ化してきた。キムタクに見えてきました。あらすじも、先を読める内容でドキドキしません(40代/女性/パート・アルバイト)
・前回の方が、スリルがあって楽しかった。松潤のかっこよさが半減した(30代/女性/正社員)
・配役ミスですかね。何かの番組で、松本潤さんがこの役をやるためにとても努力されたとお話ししていました。が、どうもしっくりこなかったです。松本潤さんは嫌いではないのですが、役にハマっていなかったように思います(40代/女性/パート・アルバイト)
・いまどきジャニーズドラマは流行らないなぁと思ってしまった(30代/男性/正社員)
・松本潤推しのワンパターンさが気になりました。ドラマの内容に深みを与えるといいと思います(40代/女性/専業主婦)
・毎週見てはいるのですが、松潤の表情がしらけているような部分があまりにもあるので、好きではありません(60代/女性/専業主婦)
・松本潤がとにかくハマらない。香川照之とか、ラーメンズ片桐とか、せっかくおもしろいキャストなのに(50代/男性/専業主夫)
・松潤のかっこ良さを見せつけているドラマだと思ってしまいます。いくらアイドルであっても、嘘くさくないオーソドックな演技を望みます(60代/男性/無職)

個性派俳優に頼りすぎ!

 個性的なキャストが顔を揃えていただけに、ストーリーと調和していないと、脚本に不満を抱く意見も散見された。

・全てを俳優や女優に頼りすぎていて、脚本がつまらなかったと思う(20代/女性/個人事業主)
・前作もそうだったが、中身がなく主役のためのドラマという感じだった(30代/男性/正社員)
・推理がありきたりで、松潤で人気を取っている感は否めないです(40代/男性/正社員)
・俳優さんが主役のドラマというイメージが強いからです。もっと脚本を重視してほしいです(50代/女性/個人事業主)
・出演者はそれなりの布陣がそろっていると思うのですが、何か緊張感が足りない感じで興味をそそるものではなかったです(40代/男性/正社員)
・演出が単調で、俳優たちの演技のリズムと合ってないように感じた(20代/女性/学生)

 続編、しかも連続ドラマ界では“ド定番”ともいえる刑事事件、弁護士を扱った内容なだけに、ある程度の既視感は仕方がない。とはいえ、あまりにもワンパターンな展開だと、やはり見る気が失せてしまうものだろう。

・予想外の展開がなかったのが一番の理由かも。同じことの繰り返しでは、結局飽きられてしまうと思う(30代/男性/正社員)
・弁護士を扱うドラマとしての目新しさがほとんど感じられないから(60代/女性/専業主婦)
・シーズン1とまったく同じ展開。ヒロインと扱う事件が変わっただけ(30代/女性/専業主婦)
・登場人物にあまり深みが足されず、シーズン1とさほど変わらない印象を受けました(10代/女性/学生)
・個人的にですが、なんとなく、予定調和のような感じはしましたね(20代/女性/正社員)
・内容に隙があるというか、もう少しひねったりしてほしいなと思います(30代/女性/専業主婦)
・シーズン1では、自分が知らなかったこのような世界があるのかと感心したが、2では、マンネリというか、見ている途中で展開がわかるようになってしまったところ(40代/女性/正社員)
・裁判所内の場面が結構長くて、何となく飽きがきてしまいました(60代/男性/公務員)

無罪になるオチが見え見え

 オムニバス形式の構成は、1話ごとに完結するので爽快感を得られる、また途中からでも見やすいといったメリットがある。ただ、不完全燃焼に終わったり、急展開すぎたり、オチが丸わかりだったりというデメリットもあるため、「物足りなく、ハマりきれなかった」という声も。

・話の流れからして確実に有罪なのに、無罪に逆転となるオチが初めから用意されていた感が見えた部分がありました(40代/男性/正社員)
・ドラマだから仕方ないとは思いますが、ストーリーが多少強引な感じがします(40代/男性/正社員)
・結末を見るたびに、現実にはありえんだろうと思ってしらけました(50代/男性/個人事業主)
・主人公の父の冤罪事件について、あまりにもあっさりと解決してしまったように感じたため(30代/女性/正社員)
・絶対に細かいところを見つけて解決すると思って見ていますが、もう少しアクション的なものがあればハラハラして見入るのかな、と思います(50代/女性/専業主婦)
・ストーリー展開が早すぎで、1話では収まりが悪いと感じた(30代/女性/専業主婦)
・ストーリーの内容は良いと思うが、ハラハラ感、ドキドキ感が足りなかった(30代/男性/個人事業主)

 ほかにも、「視聴者はこういうのが好きだろうと思うところを意識しすぎて制作している感じがして、自然な面白みがありません」(40代/女性/専業主婦)と、製作者側の意図を汲み取ってハマれなかった人もいたようだ。

 賛否両論ありつつも、常に17%前後の視聴率を保ち続けてきた今シーズンの『99.9』。最後の戦いは、全ての視聴者が“ハマる”結末を迎えられるのだろうか?