おバカ、毒舌も飽きられ……「異常な味覚の芸能人企画」の“闇が深い”理由

 最近、テレビのバラエティ番組でしばしば見かけるのが、変わった食生活を送る女性芸能人を紹介するもの。同じものばかり食べ続けたり、とにかくなんでも激辛にして食べたりと、そのパターンはさまざまだが、なぜこういった企画が多くなっているのか?

 その代表的な番組が、『沸騰ワード10』(日本テレビ系)だ。バナナマンが司会を務める同番組には、「○○に取り憑かれた芸能人」というシリーズがあり、木南晴夏(パン)、滝沢カレン(チーズ)、伊藤沙莉(タバスコ)らを紹介。これらは放送後にネットニュースでも報じられるなど、人気を博している。テレビ情報誌記者が語る。

「食べ物が画面に映ると、やはり引きは強く、『困った時はグルメネタ』というのはこの業界の常識です。しかも、ああいった形なら、予算もまったくかかりません。芸能人の私生活にくっついていれば尺が埋まるのですから、今後他局でもまねされるでしょうね」

 芸能人が自宅で自分が作った料理にタバスコをドバドバかけているだけなら、番組制作にかかるのは人件費だけ。しかし、中には“取り憑かれている体(てい)”を装うタレントもいるようだ。芸能事務所関係者が語る。

「タレントを売り出すには、とにかくバラエティ番組で顔と名前を覚えてもらうしかありませんが、テレビで話せるようなエピソードがある、キャラの立った子はなかなかいません。そんな時に便利なのが『おバカ』と『毒舌』だったんですが、どちらもすでに飽和状態ですし、炎上のリスクもありますので、最近はなかなかその戦法を取れません。その点で便利なのが、食生活に注目するやり方です。これなら、その食品関係の仕事が入ってくることも期待できますし」

 このやり方が横行していることは、前出のテレビ情報誌記者も同意する。

「アイドルグループなどでは、マネジャーに『バラエティで話せるようなネタを用意しておけ』と言われ、無理やりキャラを作るのは当たり前です。実際、乃木坂46のあるメンバーは、『あらゆるものに七味唐辛子をかける』と言っていましたが、後に黒歴史化しました」

「やらせ」と目くじらを立てるほどのことでもないが、大して好きでないものを好きだと言わされる芸能人とは、つくづく因果な商売のようだ。

仲間由紀恵が待望の第一子妊娠! それでも不安な、夫・田中哲司の“個性的な女グセ”

 女優・仲間由紀恵が、夫の田中哲司との間に、待望の第一子を妊娠中であることがわかった。現在妊娠4カ月で、今夏に出産予定。ファンからは「おめでとう」と祝福の声が殺到しているが、心配なのは田中の女グセ。昨年5月には「フライデー」(講談社)で有名ヘアスタイリスト女性との不倫疑惑が報じられ、田中は後日所属事務所を通じ「家族には大変つらい思いをさせてしまい、今後このような思いをさせないと心から謝罪しました。皆様の信頼を回復するべく芝居に精進して参りますと共に心よりお詫び申し上げます」とのコメントを発表した。

「仲間さんの事務所幹部が田中さんに激怒し、謝罪コメントを出させたのが真相。下手すれば、田中さんは“干される”可能性もあった。肝を冷やした本人は以後、妊活に励む妻をバックアップしてきた」(スポーツ紙記者)

 それが成就したのだから、田中の喜びもひとしおのはず。これで父親になる自覚が芽生えればいいのだが、田中を知る人物からは「妻が妊娠したことで肩の荷が下りて、再び女遊びが復活するかもしれない。それほど彼の女グセは病的」と心配の声も上がっている。

 というのも、仲間という美人妻がいながら、実は田中の好みは「ちょっと崩れた感じの女性」(事情通)。その証拠に、これまでの浮気報道で相手女性は「○○似の美女」などとは形容されていない。週刊誌記者が補足する。

「細かい部分ですが、そこが重要。ある雑誌の編集部では、撮れた女性の顔を見て『えーっ!』と声が上がり、記事で女性をどう表現するか、ちょっとした会議まで開かれたそう。そうしたことが何回も続いたため、田中さんは美女狙いではなく、個性的な女性専門という結論に達した。そういう女性の方が、ガードがユルかったのかもしれません」

 現在、仲間はおなかの子どものことで精いっぱい。田中の動向まで、目は行き届いていない状況だ。田中が「このスキに……」と、馬鹿なことを考えなければいいが……。

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フジテレビがフラれていた!? 池上彰とテレ東が“蜜月関係”なワケとは

 視聴率20%超えを連発する『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)やNHK大河ドラマの牙城に、“池上無双”が切り込む。

 4月から日曜日のゴールデンタイムで、ジャーナリスト・池上彰の冠番組『池上彰の現代史を歩く~Walking through Modern History~』(テレビ東京系)がスタートすることが発表された。池上氏が世界各国の現代史の舞台となった現場を歩き、今、起きているニュースとの結びつきをわかりやすく解説するという。

 テレビ東京の小孫茂社長は「私は小さい(テレビ局の)社長ですから、他局さんを打ち崩すまでの大望は持っていませんが……」と自虐的に語っているが、池上といえば選挙特番では同局の顔として他局の選挙番組を打倒してきただけに、日テレをはじめとした各局が戦々恐々としていることだろう。

「実は池上さんには、フジテレビからも『現代史を歩く』と似たニュース解説番組への出演オファーがあったようです。しかも、テレ東のギャラは1本80万円ほどなのに対して、フジは1本300万円超。制作費もテレ東は1,000万円でフジは6,000万円と、比べものにならない。しかし、結果はフジがフラれ、テレ東が選ばれた。池上氏とテレ東の蜜月関係は、“テレビ界の七不思議”といわれています」(テレビ関係者)

 もっとも、池上氏が“札束では落ちない”ことは、業界では有名な話だ。

「池上氏はインテリや高所得層だけでなく、自営業者やガテン系の労働者にもニュースをわかりやすく説明することに意義があるという考えで、一時期は実話誌にも登場していたことがありました。テレ東との関係も、一部では社名に『東京』がつくと、海外での取材がしやすいからでは? との説がまことしやかに流れています。しかし、実際はそうではなく、フリージャーナリストとして食うのに困っていた時期に、友人だったテレ東のプロデューサーから多方面で仕事を紹介してもらったことへ恩義を感じているからだといいます」(民放プロデューサー)

 とにもかくにも、日曜夜の視聴率バトルが面白くなりそうだ。

フジテレビがフラれていた!? 池上彰とテレ東が“蜜月関係”なワケとは

 視聴率20%超えを連発する『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)やNHK大河ドラマの牙城に、“池上無双”が切り込む。

 4月から日曜日のゴールデンタイムで、ジャーナリスト・池上彰の冠番組『池上彰の現代史を歩く~Walking through Modern History~』(テレビ東京系)がスタートすることが発表された。池上氏が世界各国の現代史の舞台となった現場を歩き、今、起きているニュースとの結びつきをわかりやすく解説するという。

 テレビ東京の小孫茂社長は「私は小さい(テレビ局の)社長ですから、他局さんを打ち崩すまでの大望は持っていませんが……」と自虐的に語っているが、池上といえば選挙特番では同局の顔として他局の選挙番組を打倒してきただけに、日テレをはじめとした各局が戦々恐々としていることだろう。

「実は池上さんには、フジテレビからも『現代史を歩く』と似たニュース解説番組への出演オファーがあったようです。しかも、テレ東のギャラは1本80万円ほどなのに対して、フジは1本300万円超。制作費もテレ東は1,000万円でフジは6,000万円と、比べものにならない。しかし、結果はフジがフラれ、テレ東が選ばれた。池上氏とテレ東の蜜月関係は、“テレビ界の七不思議”といわれています」(テレビ関係者)

 もっとも、池上氏が“札束では落ちない”ことは、業界では有名な話だ。

「池上氏はインテリや高所得層だけでなく、自営業者やガテン系の労働者にもニュースをわかりやすく説明することに意義があるという考えで、一時期は実話誌にも登場していたことがありました。テレ東との関係も、一部では社名に『東京』がつくと、海外での取材がしやすいからでは? との説がまことしやかに流れています。しかし、実際はそうではなく、フリージャーナリストとして食うのに困っていた時期に、友人だったテレ東のプロデューサーから多方面で仕事を紹介してもらったことへ恩義を感じているからだといいます」(民放プロデューサー)

 とにもかくにも、日曜夜の視聴率バトルが面白くなりそうだ。

Hey!Say!JUMP伊野尾慧、東日本大震災の被災地を訪問……レポート中に見せた“神対応”

 Hey!Say!JUMP伊野尾慧が木曜レギュラーとして出演している情報番組『めざましテレビ』(フジテレビ系)。3月8日の放送は、先週に引き続き東日本大震災特別企画が放送され、伊野尾は「被災地の若者たち~7年目の主張・娯楽編~」に出演した。2011年3月11日に起こった震災からもうすぐ7年が経つ福島県・南相馬市を訪ね、若者の“娯楽事情”を取材した。

 伊野尾はまず、高さ9m以上の津波に襲われた沿岸部を訪れ、被害に遭った土地をレポート。いまだ嵩上げをしている段階で、新しい建築物を建てるに至っていない状況を知り、「(復興は)本当に時間がかかることなんだな、というのを改めて、来て感じます」と神妙な面持ちで語っていた。

 続いて、福島第一原発から半径20km地域の小高区を取材。この地区は原発事故の影響で一時“無人の街”になり、16年にようやく避難指示が解除された。しかし、現在も3割ほどの住民しか戻っておらず、震災前よりも人が少ない状況だという。伊野尾はそんな街で、幼なじみだという20代の女性2人や20代社会人カップルに娯楽事情を取材。人手が少ないため早く閉店してしまうものの、カラオケに行ったり図書館で読書をしたりする、というリアルな声を聞いていた。

 次に取材した中学2年生の女の子は、伊野尾を見て開口一番「大好きです」と告白。戸惑った伊野尾が「誰のこと?」と言うと、「Hey!Say!JUMPの伊野尾ちゃん……」と恥ずかしそうに答える彼女。伊野尾は「やった~! オレだ~!」と大喜びのリアクションをとり、さらに彼女が「いつも元気をもらっています」と伝えると、優しい笑顔で「そう言っていただけると、すごくうれしいことですよね」とコメント。自ら手袋をはずし、女の子に握手を求める“神対応”を見せていた。

 そんな心温まる出会いのあと、伊野尾は地元の有志が集まり、定期的に上映会を行っているという古い映画館「朝日座」を探訪。今では若者たちが集う憩いの場となっているこの映画館について、伊野尾は「朝日座を楽しむ会」の会長にインタビュー。「人間、生きていくのには娯楽がないと、遊びがないと生きていけないと思います」という会長の言葉に、伊野尾も「どんな時でも娯楽やエンタメは必要ですね」と共感していた。まさに自身がエンターテインメントにかかわる仕事をしているだけに、この言葉は心に響いたのだろう。

 伊野尾はスタジオにて、「行ってみて本当にステキな街だなと思いました」と笑顔でコメント。映画館「朝日座」の取り組みにも触れ「興味を持った方は、県外の方でも足を運んでほしいなと思いました。そういうきっかけが、やはりエンタメの施設だったり娯楽が増えるきっかけになると思うんです」と熱く語っていた。

 そんな伊野尾の優しさ溢れるレポートに、ネット上では「被災地を見て、あらためて気づかされることは多い。伝えてくれた伊野尾くん、『めざましテレビ』さん、ありがとう!」「伊野尾くんらしく、優しくて前向きな気持ちになれるステキな取材だった」「エンタメの大切さについて語る伊野尾くんが印象的だったな。Hey!Say!JUMP、ぜひ東北でコンサートを!」など好意的な声が多数上がっていた。

 持ち味である人懐っこさを活かし、被災地の若者の話をうまく引き出していた伊野尾。被災地復興のレポーターという大役を全力でやりきっていた伊野尾に、心からの拍手を送りたい。

Hey!Say!JUMP・知念侑李、「女子のピンクが苦手」発言に悲鳴続出! 「何着ればいい?」とファン戸惑い

 Hey!Say!JUMPの知念侑李が、3月7日放送のバラエティ『TOKIOカケル』(フジテレビ系)にゲスト出演。自身のファンを敵に回すかのような発言が飛び出し、多くの知念ファンが精神的ダメージを受けている。

 知念は3月10日公開の映画『坂道のアポロン』のPRのため、俳優・中川大志とともに同番組に登場。女子のファッションをチェックするという「これからデート女子コレクション」企画では、「自分も一緒にデートしたい」と思うファッションを2択から選び、TOKIOメンバーらと盛り上がった。

 その中で、知念は自身が理想とする女性のデートファッションについて、「意外と、男性でも着るようなアウター着てる。ちょっとこう、かわいさを作ってない感じがいいですね。なんかだから、“薄ピンクのコート”とか着るような人って、ちょっと僕、あんまりダメかもしれないですね」と、告白。TOKIO・国分太一が「ボーイッシュ(が好き)ってこと?」と尋ねると、「ちょっとアウターに、MA-1(フライトジャケットの一種)とか」と、カジュアルな服装が好みであると明かした。

 しかし、この「薄ピンクのコート」をめぐる発言が、ファンの間で物議を醸してしまったのだ。

「ジャニーズ事務所のグループには、基本的にそれぞれ“メンバーカラー”が存在しますが、知念の場合はそれがピンクなんです。ジャニーズファンは、コンサートやイベントにおいて、メンバーカラーの洋服やアイテムを身に着け、『自分は○○のファンだ』と、アピールする傾向にあります。タレントたちの中には、自分のメンバーカラーに愛着を持って私服に取り入れる人もいれば、逆に恥ずかしくて選ばないという人もいますが……」(ジャニーズに詳しい記者)

 そして、『TOKIOカケル』のVTRでピンク系のコートを着た女性が登場するも、知念は「このピンクはいけますね」と褒めた一方、ピンクの靴下を履いた女性に対しては「ちょっとでも、靴下あんまり僕……」などと、抵抗感を示していた。

「Hey!Say!JUMPファンは中高生が多いだけに、姫系・お嬢様系といった女性らしいファッションの人が多い印象です。知念は過去に雑誌で、『僕の偏見かもしれないけど』と前置きしつつ、洋服から小物まで何もかもピンクにしている人を見ると、『女子感をアピールしてるのかな?』と思ってしまうと、持論を展開していたとか。『TOKIOカケル』でも話していたように、フリルスカートなどの甘めなテイストよりも、ボーイッシュが好みとみられますが、これまでJUMPのコンサートで『薄ピンクのコート』類をあえて着ていたファンも多かったでしょうから、落胆の声が相次いでいます。同じジャニーズでも、TOKIOの城島茂や国分クラスが言うのは別として、新規ファンを取り込み中のJUMPメンバーの言葉となると、ファンがショックを受けるのも当然ですよ」(同)

 実際、ネット上のファンからは「知念ちゃん、ピンク女子苦手とか……ピンクのかわいい服着て知念ちゃんにかわいいって思われたいんだよ……」「あなたメンバーカラーピンクなんだから、ファンはみんなピンク系女子だよ。あなたのメンバーカラーはピンクだって忘れないで」「『ピンクあんまり』って……。私、がっつりピンク着てたし、ショック。なに着たらいいの?」「メンバーの好みの格好を教えてほしい。メンバーカラーでコンサートに行く洋服を考えてるから、ヒントがほしい」と、“悲鳴”に近いコメントが多く上がっていた。

 童顔の顔つきとは対照的に、普段から物事をハッキリ言うキャラクターも知念の魅力の1つ。だが、メンバーカラーを支持してきたファンにとっては、今回の直球な言葉を受け止めきれなかったのだろう。次のコンサートでは、ピンクの洋服を着る知念ファンが一気に減少する可能性もありそうだ。

高垣麗子の夫、“金塊密輸”容疑で逮捕! 「インスタで夫の出張報告」「本人は何も知らず」?

 モデル・高垣麗子の夫である、音楽プロデューサー・森田昌典容が、3月7日に逮捕されていたことがわかった。容疑は密輸で、計約4キロの金塊を、香港から密輸していたという。

 報道によると、森田と共に逮捕された男女は、昨年11月、香港から成田空港に金塊を密輸しようとしたが、東京税関がこれを発見。その後の調べで、森田が金塊の購入資金を準備していたことが判明したとのこと。

「高垣は2010年に元スピードスケート選手の清水宏保と結婚したものの、11年にスピード離婚。そして13年末頃に、共通の知人を介して森田と知り合って交際を開始し、15年3月に再婚、昨年夏には第一子となる長女も誕生しています。2人の熱愛が発覚した当時、森田は『キマグレンら多数のアーティストのリミックスやプロデュースも手掛け、DJとしても活躍中』などと伝えられていました」(スポーツ紙記者)

 高垣のインスタグラムには3日、「これから出張の主人と」といったコメントと共に、食事風景の写真が投稿されている。夫の事件関与については、何も知らなかったようで、「それだけに、夫婦の今後はどうなるのか、まだ誰にもわからない状態です」(同)という。

「高垣は、清水の不倫が原因で、前の結婚が破綻してしまった過去があります。11年7月、『フライデー』(講談社)に、清水が銀座のクラブホステスと“恋仲”になり、連日のようにホステス女性の自宅に通っていると報じられ、その後、別居説がささやかれだし、スピード離婚へと発展してしまったんです。森田との結婚を発表した際は、ネット上で『離婚から立ち直れてよかったね』『今度こそ幸せになって』などと、祝福の声が上がっていたのに、まさか今度はその夫が逮捕とは……。彼女自身にもネガティブなイメージがついてしまいました」(同)

 “夫運”にことごとく見放されている高垣。まだ“容疑”の段階ではあるものの、果たして再び離婚という選択をすることになるのだろうか。

椎名林檎や米津玄師を聴きながら浸りたい、ヒリつく連作短編集『1ミリの後悔もない、はずがない』一木けいさんインタビュー

「私が50分の円盤や90分の舞台で描きたかった全てが入っている」

 これはバンコク在住の女性作家・一木けいさんのデビュー作である連作短編集『1ミリの後悔もない、はずがない』(新潮社)に、椎名林檎さんが寄せた賛辞だ。

 椎名林檎さんが描きたかった全てが入っている……確かに両者の作品には、作品を受け取る人間のとても個人的で大切な記憶を強烈によみがえらせ胸をヒリヒリさせるものであるという点で、共通点があると感じた。椎名林檎さんのファンであるという一木けいさん本人に、創作について話を聞いた。

椎名林檎さんに背中を押してもらうような感覚で書き上げた
 『1ミリの後悔もない、はずがない』には、5つの短編が収録されている。5章はすべてつながっており、章ごとに語り手の視点は異なり時代も違うのだが、群像劇として全体を読むことができる。全体を通してのヒロインと呼べるのは、第一章「西国疾走少女」の「わたし」である「由井(ゆい)」だろう。アルコール依存症となってしまった父、莫大な負債を抱え働く母、紛れもない貧困家庭に暮らす由井を、クラスメイトの「桐原」は、「もろく壊れやすい、大切なもの」のように扱い、由井は「かつて味わったことのない多幸感」に包まれる。けれど二人は、ある事情から離れ離れになってしまう。

 一木さんは「西国疾走少女」執筆時に椎名林檎さんの「閃光少女」を聴いていたそうだが、同曲からどのようなインスピレーションを得て「由井」の物語につながったのだろうか。

一木 執筆時、「閃光少女」からは本当に大きな力をもらいました。そもそもこの曲には何度も窮地を救ってもらっていたので、もはやわたしの人生の主題歌なんです。実際には書きながらというよりは、いったん書き上げて目を温め休憩しながら聴いて、それから書き直して、また目を閉じて聴いて、という感じでしたが。「閃光少女」の疾走感に並走してもらうような感覚で書き上げました。ですから正確には、「閃光少女」からインスピレーションを得たというよりは、力強く背中を押してもらった感じです。

一木 「西国疾走少女」は、2015年に寝屋川市で中学生の男の子と女の子が殺された事件がきっかけで書きました。会う人会う人に「あの事件どう思う?」「あなたはどんな中学生だった?」「中学生のころ夜に外へ出たことあった?」と尋ねている自分に気がついて、それはなぜなんだろうと考えていたら、すっかり忘れていた思春期の記憶が一気に蘇ってきたんです。それがあまりにくるしいものだったので、自分で自分をカウンセリングするように描きました。

 一方で、帯に推薦文を寄せてくれた椎名林檎さん、および椎名林檎さんの作品群には、かねてよりなみなみならぬ思いがある。

一木 林檎さんの曲をはじめて聴いたのは「正しい街」です。「百道浜も君も室見川も」というフレーズが耳に飛び込んできたとき、「エッ、嘘!」とびっくりしました。

というのも、わたしは生まれてから思春期に差し掛かる頃までずっと室見川のそばで過ごしていたからです。百道浜へもよく行きました。大人になってからその辺りを訪れることはありませんでしたが、そのワンフレーズを耳にしただけで、当時の思い出が一気によみがえってきました。

林檎さんの世界に引きずり込まれたのは、もちろん思い出だけに拠るものではなく、「百道浜も君も室見川も」という日本語の持つリズム感のうつくしさに胸を打たれたからです。そこからずっと、林檎さんの曲を聴いてきています。

『1ミリの後悔もない、はずがない』のゲラが出来上がる頃、「誰に読んでもらいたい?」と編集さんから尋ねられました。その瞬間、おでんのいい匂いがしていたことを憶えています。わたしは迷わず椎名林檎さんとお答えしました。

「じゃあ最初の西国疾走少女だけダメ元でお送りしてみましょう」ということになって、わたしの手紙を添えて事務所まで送らせていただきました。そうしたら、ほかの短篇も読みたいとご連絡をくださって。

林檎さんが帯にコメントを書いてくださると決まったとき、編集さんは東京で、わたしはバンコクで、くるくる踊ってしまうくらい悦んでいました。本当に光栄で、うれしかったです。しばらくのあいだは幸せすぎてまったく日常に現実味がありませんでした。

 では、『1ミリの後悔もない、はずがない』の各章に、それぞれ椎名林檎さんの楽曲を当てはめるとしたら……という無茶なセレクトを一木さんにお願いしたのだが、「ものすごく悩みましたが、すべてを林檎さんに当てはめるのは非常に困難」ということで、一木さんが各章に「ぴったり」だと思う楽曲を(椎名林檎さん以外も含めて)選曲していただいた。

閉ざされた家、開いて
 第二章「ドライブスルーに行きたい」では、中学時代に由井の友人だった「ミカ」が「あたし」だ。二股をかけて別の女と結婚した男と、それでも別れられず不倫関係を続けているミカは、中学でナンバーワン人気の大スターだったバレー部の「高山先輩」と偶然再会する。高山先輩はすっかり冴えないくたびれた男になってしまっていたが、その滑稽な邂逅はミカにほんの少しだけ変化を与える。

一木 米津玄師さんの「vivi」です。セックスしながら、高山先輩とミカは、それぞれ別の好きな人を思い出します。歌詞はストレート、メロディは混乱。そんな「vivi」が、高山先輩とミカにはぴったりでした。

余談ですが、わたしが米津玄師さんの作品をはじめて拝聴したのは「西国疾走少女」を書き上げたあとですけれど、桐原と米津さんのイメージは重なる部分がとても多いです。寡黙で喉仏がでていて骨っぽくて背が高くて……ある読者の方が、「Lemon」の歌詞が『1ミリの後悔もない、はずがない』のイメージにぴったりだったから、かけながら読んだと感想を書いてくださって、とてもうれしかったです。

 第三章「潮時」は、まったく違う二人の視点で交互に描かれている。由井の夫となった雄一と、中学時代に由井のことを嫌っていた加奈子。それぞれ結婚から10~11年が経過している。雄一は幸福な10年を、加奈子は幸福を実感できない11年を過ごしていた。遠洋漁業に出る父親に捨てられたという記憶を持つ雄一は、死の危機に瀕して父のことを思う。

一木 喜納昌吉さんの「花」。この短篇でもっとも深く描けたらいいなと思ったのは雄一のお父さんです。沖縄、花、笑いなさい。雄一のお父さんはきっと、雄一がいま笑っていることを願っています。そしていずれ雄一もお父さんに対してそんな風に思うのではないかな。そんな風に考えながら、この曲を聴いていました。

 第四章「穴底の部屋」は、やや毛色が違う。遠い過去の回想をほとんど交えず現在進行形で描かれるが、切り取っているのは過去の「あるとき」だ。高山先輩がズタズタになる前、イケてる大学生だった時代にあった、どうしようもない恋。語り手は人妻である「わたし」泉さんだ。泉にとって高山は、精力的な若者であると同時に「ばかにしないで知識を被せてこないでヤフートピックスの話題なんか持ち出さないでちゃんと最後まで聞いてくれる男」だった。「好き」が膨らむほど別れが近付いていくふたりの関係はあまりにせつない。

一木 東京事変の「三十二歳の別れ」。この短篇は、まさに、林檎さんの楽曲からインスピレーションをいただいて書きました。

<君がいなけりゃ女にも男にもならなくていいよ>(「三十二歳の別れ」)
<最高と最低を繰り返す逢瀬だった>(「穴底の部屋」)

泉さんは「彼なしでは最高も最低もない、幸福にも不幸にもならなくていい」と感じているのだと思います。この短篇は、泉さんが別れを決意するまでの悦びと絶望を表現したい、その強い衝動から書き始めました。「三十二歳の別れ」に詰まっているかなしさを、別の角度から別の色合い、濃さで表現できたらいいなと考えていました。

実はこの話は『1ミリ~』とは別に書いてあったもので、それを中学時代の高山(イケてる)と30代の高山(激変)、両方に近づけながら書き直しました。そのきっかけが「三十二歳の別れ」なのです。高山と泉さんのいる空間、あの「部屋」をどうしても描きたいと思いました。

わたしは『女による女のためのR18文学賞』の最終候補に四度挙げていただいたのですが、その中にもこういった「年下の男性との恋愛」について描いた作品がありました。それを踏まえて編集さんから、「年上の女性と、すこしばかだけどいっしょにいて楽な年下男子の話は、一木さんにいつかしっかり描いてほしい」と言われたことも、この短篇を書こうと思ったきっかけのひとつです。

 第五章「千波万波」では、由井と雄一のひとり娘である中学一年生の「河子(かこ)」が「私」だ。思慮深く言葉少なな母親である由井は「どんな女の子だったか」、河子の興味に応えるかたちで、桐原と離れ離れになってからの由井が描かれる。

一木 椎名林檎さん「青春の瞬き」。少女だった由井が母親になり、娘の河子が少女になって。一瞬で過ぎていくその季節のきらめき、うつくしさ。そしてうつくしいだけではない世界のこと。そういうものを描きながらも、光を示せたら。

 たしかにその光は、はっきり示されている。いわゆる機能不全家族の子供として厳しい環境で生きてきた由井と雄一が出会い、新しくつくった家族の姿は、希望だ。『1ミリの後悔もない、はずがない』は恋愛やセックスを描くと同時に、様々な家族を描いた作品でもあり、家族についても深く考えることを余儀なくされる。

 家族は多様であるが外部に向けて閉じていることが多く、その内情は隠されがちだ。たったひとつの正解などないにせよ、一木さんが「こうであってほしい」とイメージする家族の形はどのようなものだろうか。

一木 「家族は多様で閉じている」、その「閉じている」ところが問題なのだと思います。わたしは、「開かれている」ものであってほしいです。

家族の中で起きていることを、家族でも話し合えるし、家族以外の人にも言える(知られてもいいと思える)家庭。別の言い方をすれば、子どもが親に言いたいことを言える、親に言えないことは外の大人に言える(親が外とのつながりを制限していない)家庭です。

また、親が何かに依存していない、もししてしまったら専門機関に頼れる知識とオープンさ。そしていちばん大事なのは、相手を愛しながら手放せること、だと思っています。

 最後に、差し支えない範囲で次回作の構想を教えてください。

一木 いくつも構想はあるのですが、今は、少年少女の合唱に関する長篇と、アルコール依存症についての小説を平行して書いています。中心にあるテーマはそれぞれ異なりますが、どの小説においても家族に関して書かずにはいられません。また、誰にも想像できないような場所にある虐待について描きたいです。

あとは、今暮らしているタイについての小説や、ネットリンチについても描いてみたいです。ネットに関しては自分は時代錯誤なくらい無知なので書けるかどうか自信がなかったのですが、近ごろではその無知はレア故に逆に有利かもしれないと考えるようになりました。逆手にとって少しずつ書きはじめているところです。

 今後、続々と発表されていくであろう一木けい作品を、楽しみに待ちたい。

 

敵の敵は味方!? 「週女」「東スポ」と雪解けムードの元SMAP3人を、ジャニーズ事務所が最大警戒中!

 元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が4日、東京・駒沢オリンピック公園で開催された『パラ駅伝 in TOKYO 2018』にスペシャルサポーターとして登場。過去2回行われた同駅伝の入場者数を大幅に上回る1万7,100人を動員。さすがの人気ぶりを見せつけた。

 閉会式後に行われたスペシャルライブでは、3人体制になって以来、2曲目の新曲「雨あがりのステップ」を初披露。今月19日からiTunes Store限定で配信され、6月末までの同曲の売り上げ全額を寄付し、パラスポーツの支援に充てるという。

 中居正広、木村拓哉がいなくても、3人の勢いは衰え知らず。むしろ、パワーアップした感すらある。これを警戒しているのが、ジャニーズ事務所だ。スポーツ紙記者が明かす。

「当初は『眼中になし』だったが、最近は名物広報のSさん自らジャニーズ担当記者に、3人の動向や人脈、仲のいいマスコミ関係者について、聞いて回っています。それだけ気になっている証拠でしょう」

 このジャニーズサイドの動きに、3人を手掛ける飯島三智氏も動いた。これまで取材NGだった「週刊女性」(主婦と生活社)、夕刊紙「東京スポーツ」と急速に距離を縮めているというのだ。

「両媒体とも“アンチジャニーズの急先鋒”として名高い。当初は飯島氏も『ジャニーズをやめたからといって手を組むのも……』と難色を示していたそうですが、背に腹は代えられない。先月末に開かれた『東スポ映画大賞』には香取さんが登壇し、業界では『東スポと雪解けか!?』と衝撃が走った。事実、両媒体とも、このところ3人のヨイショ記事を連発しています。アンチジャニーズ媒体を味方につける作戦は今後、“何か”があった時に功を奏しそうです」(ワイドショー関係者)

 各陣営の情報収集を行い、味方を増やしていく様子は、関ヶ原の合戦前夜に通じるものがある。果たして、どちらに軍配が上がるか――。