「たまたま生きてる私たち……」大杉漣の急死に立ち会った松重豊が演じる所長のセリフが感動的『アンナチュラル』

 石原さとみが法医解剖医役を演じるドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の第8話が2日に放送され、平均視聴率10.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.2ポイントアップとなりました。

 ある日、雑居ビルで火災が発生。10体もの焼死体が不自然死究明研究所(通称・UDIラボ)へと運ばれてきます。遺体はいずれも丸焦げ状態で身元不明。三澄ミコト(石原さとみ)は、これまでの経験上、「他殺体が紛れ込んでいる可能性がある」と考え、慎重に解剖を進めていきます。

 すると案の定、1体だけ後頭部に殴られたような痕、腰にロープで縛られたような痕があるのを発見。その遺体の身元が、前科者の町田三郎(一ノ瀬ワタル)であることが判明したことや、火災事故の唯一の生存者・高瀬(尾上寛之)の背中に横一文字にロープで縛られた痕があることから、殺人事件の可能性が浮上します。

 三郎の遺体に直面した父・雅次(木場勝己)は、三郎のせいで火災が発生し、関係のない人々を巻き添えにしたのだと決めつけ、息子を罵倒。その姿を目の当たりにしたUDIラボのアルバイト・久部六郎(窪田正孝)は、医者一族の中で落ちこぼれ扱いされている自身と三郎との姿が重なり、死者の尊厳を取り戻すために事件の真相追求を決意します。

 奇しくも、生存者・高瀬が入院しているのは、父・俊哉(伊武雅刀)が勤める病院。三郎は、“医者以外、人間じゃない”という極端な偏見を抱く父親に冷遇され、肩身の狭い想いをしつつ高瀬の意識が戻るのを待ちます。

 一方、三郎の遺体に残ったロープ痕の究明に取り掛かっていたミコトは、それが“子豚搬送”という消防士が被害者を救助する際に用いる縛り方であることを突き止めます。さらに、火災の原因は、ビル内のスナックで映画上映していたプロジェクターの発火によるものだったということが発覚。そして、後頭部の殴打痕については、スナックのドアを開けた瞬間、強烈な爆風に吹き飛ばされ、階段の手すりに頭を打ち付けたことによるものだということも判明するのです。

 また、意識を回復した高瀬からは、前科のために両親に顔向けできず故郷へ帰れなかった三郎が、雑居ビル内のテナントの店員や常連客を家族のように想っていたという証言を得ます。以上のことから殺人事件の可能性は消え、火災発生時、三郎は一酸化炭素中毒で倒れている人々を救助しようとしていたのではないか、という仮説が浮上します。

 その仮説を俊哉に伝えたところ、消防士である俊哉自身が昔、三郎に子豚搬送のロープの縛り方を教えたことを告白。ミコトや六郎の活躍によって、死者の尊厳と親子の絆を回復することに成功したところで一件落着となったのでした。

 今回のサブタイトルは“遥かなる我が家”ということですが、これは若い頃の度重なる親不孝の結果、故郷へと足が遠のいてしまった三郎についてだけでなく、六郎にも当てはまるワードだと感じました。

 というのも六郎は、医者のエリート家系に生まれ育ったものの3流の医大にしか進めず、現在は休学中。そのため父親からは、「敷居をまたぐな」と、勘当同然の扱いを受けてしまっている。実家は東京にあり、地方出身の三郎とは違って物理的には“遥かなる”ではありませんが、精神的にはまったく同じ境遇といえるのです。

 そして、実家以外で家族同然の存在を見つけたという点も同じ。六郎にとってのそれは、UDIラボのメンバーたちなのです。今回、終盤で父親に冷たい言葉を浴びせられた後、UDIラボに戻りミコトたちの姿を見た瞬間、涙ぐむ場面があったのですが、事件を通じて自身の“我が家”がどこかを実感したのでしょう。窪田正孝の演技の上手さと、米津玄師が歌う主題歌「Lemon」との相乗効果で、とても感動的なシーンに仕上がっていました。

 感動的といえば、UDIラボ所長・神倉保夫(松重豊)も今回はグッとくる見せ場がありました。長年連れ添った妻の急死を受け入れられず、遺骨の受け取りを拒むヤシキ清(ミッキー・カーチス)という老人に対して、「たまたま生きている私たちは、死を忌まわしいものにしてはいけない」と説得するシーンがあったのですが、いつもはおとぼけ演技をしているだけにギャップがあり、胸に迫るものがありました。

 また、松重は先月21日、俳優・大杉漣が急性心不全で他界した際、その場に居合わせたとのことで、その事実を重ね合わせるとそのセリフにはさらに重みが増しました。ドラマの撮影は大杉さんが急死する以前におこなわれたのでしょうが、なんだか関連付けずにはいられない印象的なシーンでした。

 そんな六郎や神倉ら脇役陣を引き立たせているのが、主役・石原さとみの抑えた演技ではないでしょうか。残すところあと2話となってしまいましたが、同ドラマは人気シリーズ化し、石原にとって代表作になる予感がします。
(文=大羽鴨乃)

「見てられない!」『もみ消して冬』肉食系女子に山田涼介ファンが怒り?

 3月10日夜10時から第9話が放送される、Hey!Say!JUMP・山田涼介主演の土曜ドラマ『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)。視聴率は初回から第4話まで二桁を維持していたが、平昌五輪開催中は第5話7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、第6話8.1%、第7話6.6%と数字を落とすことに。しかし、第8話は9.5%と大幅に回復した。

 同ドラマは、私立中学校の学園長である父・北沢泰蔵(中村梅雀)と、その長男で医者の博文(小澤征悦)、長女で弁護士の知晶(波瑠)、次男で警察官の秀作(山田)たちエリート一家によるコメディホームドラマ。家族の誰かが起こしてしまった不祥事を、世間に漏らすことなく内密に解決していく1話完結ストーリーとなっている。

 第8話では、思いを寄せていた後輩の池江里子(恒松祐里)と恋人関係になった秀作が、彼女を北沢家へ招待し、泰蔵に紹介することに。しかしその晩、北沢家には泰蔵しかいないはずが、友達の所に泊まりに行っていた知晶が早々に帰宅。遅くなる予定だった博文も、秀作の後輩・尾関(ジャニーズWEST・小瀧望)とクリーニング屋の手毛綱(児嶋一哉)を引き連れて帰ってきた。

 予想外の状況に驚き戸惑う秀作をよそに、里子は食事を楽しんだり泰蔵に社交ダンスを教えてもらったりと、北沢家に溶け込んでいった。そんな中、里子の靴が玄関から消えていることに秀作は気づき、何者かが隠したのではないかと予想し、犯人探しを始める。

「里子は泰蔵と秀作と食事をしている最中、スリルを楽しむかのようにテーブルの下で秀作の足に自分の足を絡ませたり手をつないだりしていました。揚げ句の果てに家の中で秀作にキスをせがみ、あと数センチの距離まで近づくことも。これらのシーンに演技とはいえど山田ファンが不快に感じたようで、『秀作はこんな女と別れてほしい、あざとくてムカつく』『山田くんに触りすぎだろ』『なんで秀作がこの女を好きなのか、さっぱりわからない』『足絡ませるの見てられなかった』といった声が上がっています」(芸能ライター)

 第9話では、秀作が里子のあとをつけていたストーカー・吉田邦夫(加藤諒)を捕まえるが、実は邦夫の目的は秀作だったことが判明。そして、邦夫は「ボクたち、赤ちゃんの時に取り違えられたんです」と衝撃の事実を明かした。なんでも3歳の時に取り違えが発覚し、両家で話し合いの上、そのままになったというのだ。

 秀作は、この事実を知晶と博文に打ち明けるのだが、2人の反応は薄く、むしろ弟に厳しくあたってしまう理由がわかりスッキリした様子。さらに、父の泰蔵までもが同じ思いだと知り、秀作はショックを受ける。その後、1週間だけ2人を入れ替えて生活することが、両家の間で決まるのだった。

「回を増すごとに家族との仲が深まっていった秀作ですが、最終回直前で急展開を迎えるようです。父親の泰蔵は取り違えの事実を知っていたようなので、秀作が事実を知ったところで大事にはならないかもしれませんが、予告映像では『帰ろう。本当の家族の元に』と寂しそうに歩いている秀作のカットも映っていました」(同)

 果たして秀作の本当の家族とは、一体どのような人たちなのだろうか。目が離せない展開になりそうだ。

「見てられない!」『もみ消して冬』肉食系女子に山田涼介ファンが怒り?

 3月10日夜10時から第9話が放送される、Hey!Say!JUMP・山田涼介主演の土曜ドラマ『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)。視聴率は初回から第4話まで二桁を維持していたが、平昌五輪開催中は第5話7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、第6話8.1%、第7話6.6%と数字を落とすことに。しかし、第8話は9.5%と大幅に回復した。

 同ドラマは、私立中学校の学園長である父・北沢泰蔵(中村梅雀)と、その長男で医者の博文(小澤征悦)、長女で弁護士の知晶(波瑠)、次男で警察官の秀作(山田)たちエリート一家によるコメディホームドラマ。家族の誰かが起こしてしまった不祥事を、世間に漏らすことなく内密に解決していく1話完結ストーリーとなっている。

 第8話では、思いを寄せていた後輩の池江里子(恒松祐里)と恋人関係になった秀作が、彼女を北沢家へ招待し、泰蔵に紹介することに。しかしその晩、北沢家には泰蔵しかいないはずが、友達の所に泊まりに行っていた知晶が早々に帰宅。遅くなる予定だった博文も、秀作の後輩・尾関(ジャニーズWEST・小瀧望)とクリーニング屋の手毛綱(児嶋一哉)を引き連れて帰ってきた。

 予想外の状況に驚き戸惑う秀作をよそに、里子は食事を楽しんだり泰蔵に社交ダンスを教えてもらったりと、北沢家に溶け込んでいった。そんな中、里子の靴が玄関から消えていることに秀作は気づき、何者かが隠したのではないかと予想し、犯人探しを始める。

「里子は泰蔵と秀作と食事をしている最中、スリルを楽しむかのようにテーブルの下で秀作の足に自分の足を絡ませたり手をつないだりしていました。揚げ句の果てに家の中で秀作にキスをせがみ、あと数センチの距離まで近づくことも。これらのシーンに演技とはいえど山田ファンが不快に感じたようで、『秀作はこんな女と別れてほしい、あざとくてムカつく』『山田くんに触りすぎだろ』『なんで秀作がこの女を好きなのか、さっぱりわからない』『足絡ませるの見てられなかった』といった声が上がっています」(芸能ライター)

 第9話では、秀作が里子のあとをつけていたストーカー・吉田邦夫(加藤諒)を捕まえるが、実は邦夫の目的は秀作だったことが判明。そして、邦夫は「ボクたち、赤ちゃんの時に取り違えられたんです」と衝撃の事実を明かした。なんでも3歳の時に取り違えが発覚し、両家で話し合いの上、そのままになったというのだ。

 秀作は、この事実を知晶と博文に打ち明けるのだが、2人の反応は薄く、むしろ弟に厳しくあたってしまう理由がわかりスッキリした様子。さらに、父の泰蔵までもが同じ思いだと知り、秀作はショックを受ける。その後、1週間だけ2人を入れ替えて生活することが、両家の間で決まるのだった。

「回を増すごとに家族との仲が深まっていった秀作ですが、最終回直前で急展開を迎えるようです。父親の泰蔵は取り違えの事実を知っていたようなので、秀作が事実を知ったところで大事にはならないかもしれませんが、予告映像では『帰ろう。本当の家族の元に』と寂しそうに歩いている秀作のカットも映っていました」(同)

 果たして秀作の本当の家族とは、一体どのような人たちなのだろうか。目が離せない展開になりそうだ。

「カーリング女子が7割増しで可愛く見える理由」彼女らの魅力をプレゼンしながら自分の能力もプレゼンしていた井上マー

 ブレークしたお笑い芸人が特定のキャラや一発ギャグの印象を払拭できず、次第に飽きられて消えるケースは数多い。ブレークしたらゴールではなく、そこからが始まりなのだ。

「そんなの関係ねぇ」「おっぱっぴー」で世に出た小島よしおは方向転換し、今では年間100本以上に及ぶ子ども向けライブで存在感を示している。エロ詩吟で世に出た天津の木村卓寛は、ロケバス運転手という肩書でテレビ出演することが多くなった。

 自身のリニューアルを図る芸人は、他にもいる。3月3日放送『俺の持論』(テレビ朝日系)に出演したのは、井上マー。尾崎豊のマネをしながら行う彼の一人コントは、多くの人におなじみだろう。

 20年以上の芸歴を持つだけに他のネタも持ち合わせている彼だが、テレビでのみマーと接する視聴者は「尾崎豊だけ」と認識しているかもしれない。上下デニムで身を包み、暑苦しく咆哮するあのスタイルだ。

 しかし今回、彼はスーツにネクタイという出で立ちで番組に登場。馴染みのないコンサバスタイルの井上マーが披露したのは、「カーリング女子に学ぶモテ女子論」であった。

 

■「スケートリンクがレフ板代わりになっている」という新発見

 

 平昌オリンピックで銅メダルを獲得した“カーリング女子”。「そだねー」「おやつタイム」などで話題の彼女らを放っておけない男は世に多いと思う。その理由を、この日のマーは発表した。大きく分けて、4つの秘密があるらしい。

(1)日焼けをしていない

ほとんど北国出身の選手で占められているので当然。かつ、室内練習場にこもって練習しているため、より肌が白くなる。

(2)グループ効果

容姿にそれほど差のない女の子たちが揃うと、その中のちょっとしたデコボコに男性陣は注目する。「あの子の、あんなところがいいな」と撃ち抜かれ、そのうちグループ全体を好きになっている……という流れだ。

 加えて、カーリングにはバスケやサッカーといった他競技にはない特色がある。

「カーリングのオリンピック代表は、サッカーみたいに全国から選抜された選手ではないんです。日本のクラブチームの中からチャンピオンになった1チームが、そのままオリンピックに行ってる。要するに、お友達なんです。“仲良し女子会”のまま、オリンピックに行ってるわけです。しかも、お菓子を食べちゃったりもする。あんなのは、絶対にカーリングでしかあり得ない!」(マー)

 五輪中継を観ているつもりが、実は女子会を観ていた我々! それでいて、油断してると、ものすごい動き(スィーピング)をし始めるカーリング女子たち。

「あんな寒いところで、白い息を吐きながら女の子が道を掃除してるんですよ!? 応援しないわけないですよね」(マー)

(3)上目遣い

ストーンを放った後、その行方を凝視するカーリング女子。あの時の体勢は、まぎれもなく上目遣いだ。

「あんな長い時間、真剣な上目遣いをした女子を、大映ししたテレビで何回も見せられる。そんな体験、カーリングしかないんですよ」(マー)

(4)レフ板効果

ギンギンに輝いた照明がスケートリンクに映り、元から白かった肌をよりきれいに映し出す。会場は、言わば“アイドル製造場”と化しているのだ。

「カナダやスイスの外国選手は、白が飛び過ぎてファイナルファンタジーみたいになってます!」(マー)

 

■「カーリング女子はあざとい」という声に迎合せず

 

 上記の4要素が絡み合い「カーリング女子は7割増しに見える」と、マーは持論を展開した。

 正直、驚くべきプレゼン能力だ。旬の話題をチョイスしながら、ありきたりな持論に着地しない。「カーリング女子はあざとい」と同性から反感を持たれつつあると聞くが(あくまでウワサ)、その風潮には迎合せず、同時にヒートすることなく己の視点を貫いたマー。尾崎豊一辺倒ではない幅の広さを印象づけるに十分な、今回の露出だった。

 一発ギャグやキャラクターなど極端な要素でブレークすることの多いお笑い芸人。ネタ番組やライブシーンがそれらを求めているからに他ならないが、一転してバラエティ番組では異なる要素が求められる。両者の方向性は、似ているようで違うのだ。

“極端”と“コンサバ”を行き来するブレーク芸人のその後は、苦行だ。
(文=寺西ジャジューカ)

「カーリング女子が7割増しで可愛く見える理由」彼女らの魅力をプレゼンしながら自分の能力もプレゼンしていた井上マー

 ブレークしたお笑い芸人が特定のキャラや一発ギャグの印象を払拭できず、次第に飽きられて消えるケースは数多い。ブレークしたらゴールではなく、そこからが始まりなのだ。

「そんなの関係ねぇ」「おっぱっぴー」で世に出た小島よしおは方向転換し、今では年間100本以上に及ぶ子ども向けライブで存在感を示している。エロ詩吟で世に出た天津の木村卓寛は、ロケバス運転手という肩書でテレビ出演することが多くなった。

 自身のリニューアルを図る芸人は、他にもいる。3月3日放送『俺の持論』(テレビ朝日系)に出演したのは、井上マー。尾崎豊のマネをしながら行う彼の一人コントは、多くの人におなじみだろう。

 20年以上の芸歴を持つだけに他のネタも持ち合わせている彼だが、テレビでのみマーと接する視聴者は「尾崎豊だけ」と認識しているかもしれない。上下デニムで身を包み、暑苦しく咆哮するあのスタイルだ。

 しかし今回、彼はスーツにネクタイという出で立ちで番組に登場。馴染みのないコンサバスタイルの井上マーが披露したのは、「カーリング女子に学ぶモテ女子論」であった。

 

■「スケートリンクがレフ板代わりになっている」という新発見

 

 平昌オリンピックで銅メダルを獲得した“カーリング女子”。「そだねー」「おやつタイム」などで話題の彼女らを放っておけない男は世に多いと思う。その理由を、この日のマーは発表した。大きく分けて、4つの秘密があるらしい。

(1)日焼けをしていない

ほとんど北国出身の選手で占められているので当然。かつ、室内練習場にこもって練習しているため、より肌が白くなる。

(2)グループ効果

容姿にそれほど差のない女の子たちが揃うと、その中のちょっとしたデコボコに男性陣は注目する。「あの子の、あんなところがいいな」と撃ち抜かれ、そのうちグループ全体を好きになっている……という流れだ。

 加えて、カーリングにはバスケやサッカーといった他競技にはない特色がある。

「カーリングのオリンピック代表は、サッカーみたいに全国から選抜された選手ではないんです。日本のクラブチームの中からチャンピオンになった1チームが、そのままオリンピックに行ってる。要するに、お友達なんです。“仲良し女子会”のまま、オリンピックに行ってるわけです。しかも、お菓子を食べちゃったりもする。あんなのは、絶対にカーリングでしかあり得ない!」(マー)

 五輪中継を観ているつもりが、実は女子会を観ていた我々! それでいて、油断してると、ものすごい動き(スィーピング)をし始めるカーリング女子たち。

「あんな寒いところで、白い息を吐きながら女の子が道を掃除してるんですよ!? 応援しないわけないですよね」(マー)

(3)上目遣い

ストーンを放った後、その行方を凝視するカーリング女子。あの時の体勢は、まぎれもなく上目遣いだ。

「あんな長い時間、真剣な上目遣いをした女子を、大映ししたテレビで何回も見せられる。そんな体験、カーリングしかないんですよ」(マー)

(4)レフ板効果

ギンギンに輝いた照明がスケートリンクに映り、元から白かった肌をよりきれいに映し出す。会場は、言わば“アイドル製造場”と化しているのだ。

「カナダやスイスの外国選手は、白が飛び過ぎてファイナルファンタジーみたいになってます!」(マー)

 

■「カーリング女子はあざとい」という声に迎合せず

 

 上記の4要素が絡み合い「カーリング女子は7割増しに見える」と、マーは持論を展開した。

 正直、驚くべきプレゼン能力だ。旬の話題をチョイスしながら、ありきたりな持論に着地しない。「カーリング女子はあざとい」と同性から反感を持たれつつあると聞くが(あくまでウワサ)、その風潮には迎合せず、同時にヒートすることなく己の視点を貫いたマー。尾崎豊一辺倒ではない幅の広さを印象づけるに十分な、今回の露出だった。

 一発ギャグやキャラクターなど極端な要素でブレークすることの多いお笑い芸人。ネタ番組やライブシーンがそれらを求めているからに他ならないが、一転してバラエティ番組では異なる要素が求められる。両者の方向性は、似ているようで違うのだ。

“極端”と“コンサバ”を行き来するブレーク芸人のその後は、苦行だ。
(文=寺西ジャジューカ)

宮沢りえの目の前で伊藤英明が「サンタフェ」ネタ!? 「よく事務所が許したな」と驚きの声続出

 

 3月8日放送の『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)に宮沢りえがゲスト出演。禁断のネタをブッ込まれたことが話題になっている。

 ドラマ『北の国から』(フジテレビ系)のパロディコント「したの国から2018早春」に伊藤英明、渡辺満里奈らとともに特別出演した宮沢。「いやー、懐かしいな。このコントの感じ」とメタ発言をしながら宮沢が登場すると、木梨憲武も「大女優さんで賞をいっぱい獲ってるのに、こういうコントとか大丈夫なのかな?」とメタ発言で応酬する。そして宮沢は「いいの、いいの。事務所はいい顔してなかったけど」と、ネタなのか事実なのかわからないジョークで笑いを誘った。

 その後、伊藤が宮沢に「“七日間戦争”すごい観てて、昔」とファンの表情で近づいて行くと、石橋貴明が伊藤を猟銃で発砲。伊藤は「サ、サンタフェ……」と、1991年に発売された宮沢のヌード写真集『Santa Fe』(朝日出版社)を断末魔として呟きながら倒れた。番組の補足情報によると、宮沢の大ファンだった伊藤は『Santa Fe』を誰にも見せないために、地元の本屋を回って『Santa Fe』を買い占めしていたらしい。

「宮沢は伊藤を笑いながら見つめていましたが、ネット上では『宮沢りえの前でサンタフェネタしていいんだ!?』『サンタフェネタをよく事務所が許したな』『サンタフェを本人いる場面でいうかねwww』と驚きの声があがっています。『Santa Fe』は超有名な写真集ではありますが、木梨の言うとおり、大女優になった宮沢にとってヌード写真集は触れたくない過去のはず。さらに2009年には国会で児童ポルノ禁止法についての討論の際に『Santa Fe』の名前が上がったこともあり、デリケートな話題なのです」(芸能ライター)

 だが宮沢は以前にも『Santa Fe』についてテレビで触れられたことがある。この時もネット上で「大丈夫なの!?」と大きな反響が起こっていた。

「15年7月、宮沢がMCの番組『ヨルタモリ』(フジテレビ系)に『Santa Fe』を撮った写真家・篠山紀信が出演。宮沢の前で『Santa Fe』の話をしたうえに、その時のヌード写真まで取り出して周囲に見せていたのです。宮沢は少し恥ずかしがる素振りを見せつつも、普通に撮影当時のエピソードなどを語っていました」(同)

 周りが気にするだけで、宮沢にとって『Santa Fe』は黒歴史でもなんでもないのかも。大女優の貫禄を感じる。

オタクはなぜ上ずった早口で喋る? ボイストレーナーに聴いた結果、その秘密は「体内」にあった!

 オタクの喋り方は、なぜか「似ている」と同人誌即売会に行くと感じる。中川翔子(しょこたん)の喋り方は典型だ。「しょこたんの場合、ネットスラングなどのオタク用語を駆使するからオタクっぽいのでは?」という声もあるだろうが、特殊用語を抜いても、「上ずった超早口」が残り、これは多くのオタクに共通する。「マンガやゲームが好きなだけでオタクではない人」と「オタク」を分けるのは口調と言ってもいいのではないだろうか。

 今回も、ボイストレーニングスクール『アマートムジカ』を運営する堀澤麻衣子氏、司拓也氏に、オタク話法の謎について聞いた。

 

◆過去のインタビューはこちらから◆
[1]居酒屋で声を張り上げているのに店員が振り向かない人は何がいけない? ボイストレーナーに聞く!
[2]声がでかい人必見! もう傷つかずに済む声の調整法をボイストレーナーに聞いてみた
[3]ボイストレーナーが考える「イケボ俳優」とは? 今から間に合う“モテ声”入門

 

■オタクは「伝わりやすい喋り方」から真逆のことをしている

 

――オタクの喋り方も様々な流派がありますが、中川翔子さんのような上ずった早口で話す人はよく見かけます。私自身もその傾向はあるのですが、なぜ、そうなってしまうのでしょうか?

司拓也氏(以下、司) 中川さんなのですが、状況、場によって「声の使い分け」ができる、とても知性のある方だと感じています。東京五輪関連のお仕事をされている際のインタビューでは、落ち着いた低めの声でゆっくり話されていました。

 一方、話題がオタク的な内容になった際の中川さんのお話している映像を見て感じたのは、

・上ずった高い声
・早口に加えて「一文が長い」(「。」をつけずに話し続けていますね。)
・間がない
・息継ぎが少ない
・相手の反応を考慮しないで、頭の中の映像を描写したまま口にする

 などが特徴ですね。

――挙げていただいた点、心当たりがありすぎるオタクは多いと思います。

 「高い声」ではないですが、宅八郎さんもこんな感じでしたね。

――宅八郎から中川翔子へと、オタクの喋り方には伝統の「型」を感じさせますね。

 一般的なビジネスパーソンへの話し方のレッスンでは、これらとは真逆のことを教えています。まず「速度」ですが、本来理想とされるスピードは一分間に300文字です。

――原稿用紙なら3/4、Twitterならフルで書いて大体二つ分のツイートが300字です。

 また、一つの文は句読点を除き50~60文字以内にとどめ、強調したい語句の前には「間」をあけるよう指導しています。

――今の司さんの「また、一つの~始動しています」までが句読点を抜いて49文字です。なお、中川さんの話し方を見ると「。(読点)」で終わらせず「●●で、●●で、●●で………」と、「、(句点)」でひたすらつないでいくので、どうしても一文が長くなってしまいますね。

■オタクの声が上ずるのは、オタトークができる喜びからだった

 

――速度や文の長さについて伺ってきましたが、声が上ずってしまうのはなぜなのでしょうか?

堀澤麻衣子氏(以下、堀澤) 気持ちの問題ですね。感情が普段の平常心の状態から上がる、例えば「調子に乗っているとき」や「緊張しているとき」などもそうですが、体の中心である「丹田」の位置が上がってしまうんです。

 人が緊張したときに、よく、「あがった」といいますが、あれは「丹田」が上がるということなんです。丹田が上がると、肺が圧迫されて息が吸いづらくなります。なおかつ、心も落ち着かないから、どうしても声はふわふわと、上ずった感じになってしまうんです。

――オタクの声が上ずりがちなのは「オタトークができて超うれしい」という感情が根底にあるのですね。

堀澤 はい。ですので、「嬉しさのあまり思わず声が上ずってしまうような状況でも、落ち着いて話したいかどうか」というご本人の気持ちもまずありますよね。嬉しい感情を無理して止める必要はないと思います。

 なお、嬉しさや緊張で丹田が上がると喉が締まります。そうなると、空気がうまく吸えず酸欠状態になります。自分の首を絞めたまましゃべるようなものです。少ない空気でなんとか情報量を伝えようとすると、早口になってしまうんですね。

――嬉しい→丹田上がる→上ずる&早口と、オタクの喋り方が似るのは、体中に理由があったんですね。

堀澤 繰り返しになりますが、嬉しい感情を無理に止める必要はないと思います。ですが、自分がいくら好きな話題でも、相手の興味度数はどれくらいなのか、は意識してみるといいかもしれません。相手の興味度数は「3」くらいしかないのに、本人がひたすら「10」でしゃべっていて、相手がつまらなそうにしているのも感じない、となるとコミュニケーションは一方通行になりがちなので、それはお互いにとってよくないですよね。

 興味度数がずれているなと気づき、一旦冷静に自分を感じることは大切です。そうすれば適量な長さや声でしゃべれるようになります。

* * *

 ひたすらに推しへの想いや、地雷に対する悪口などを黒部ダムの放水のように語るときの得難い気持ちよさというのは、オタクとしてよくわかる。オタクのトークは激しいギターソロ(最後にギターを燃やしたり壊したりするタイプ)なのだ。

 しかし、これに「分かって欲しい」「これをきっかけに聞いている人ともっと親睦を深めたい」などの野望が加わった場合は、このギターソロを「弾き語り」くらいにする工夫があるといいのだろう。それにおいて、声や喋り方の工夫は、大きな助けになるはずだ。

(文/石徹白未亜[http://itoshiromia.com/])

 

「アマートムジカ」ホームページ:http://amatomusica.com/

■絶賛発売中!
『人前であがらず話せる「1分声トレ」』(世界文化社)

 

 

おかもとまり、引退宣言後のメディア露出に「引退は?」「構ってちゃんかよ」とネット苦言

 3月9日配信の「日刊ゲンダイDIGITAL」で、5日にタレント引退を発表したばかりのおかもとまりがインタビューに応じている。おかもとは中学時代にイジメを受けていたことや、爆笑問題・太田光の妻・光代への憧れなどを語っているが、ネット上では「いいから早く引退しなよ」と、呆れられているようだ。

「おかもとは引退発表の際、その理由として今後、“人間力向上コラムサイト”の運営などを手がける会社に専念していくことを説明していましたが、この時点でネットユーザーの反応は『そもそも最近はタレント活動してるイメージがなかった』『ふ~んって感じ』といったものでした」(芸能ライター)

 そんなおかもとは、今回のインタビューで“引退の真意”を問われ、「中学生の時に受けたイジメが根底にある」と、答えている。また、光代に憧れて起業に至ったことを明かしながら、一方で新たな仕事の詳細については「夏か秋にきちんとご報告したい」とも。

「結局、真意がハッキリしない内容だったため、ネットユーザーからは『引退の真意っていうか、事業の宣伝では?』『イジメ話で注目を集めようとしてるみたいで、嫌な感じ』との苦言が寄せられています。そのほか、『引退宣言したんだから、表舞台に出るのやめなよ。未練がましくてカッコ悪い』『こんなふうにダラダラとメディアに出てくるなら、いちいち引退とか言うな。“構ってちゃん”かよ』という批判も噴出している状況です」(同)

 さらに、「光代さんがスゴイのは、単に若くして起業したってことだけじゃないんだけど……」「目的がよくわからない人に名前出されて、光代さんも迷惑だろうな」と、指摘する者もみられた。

「それでなくとも、おかもとは近頃ネット上の印象が悪い。彼女は今年1月のブログに、夫で音楽プロデューサーのnaoが『軽い発達障害』だと綴り、『本人が言うならまだしも、わざわざ妻が公表することか?』と、物議を醸した。しかも後日、naoがブログで『正確には、発達障害ではなく、発達障害の傾向がある』と訂正したため、『おかもとが変な書き方したせいで釈明しないといけなくなって、旦那さん可哀想』『迷惑な嫁だな』などとバッシングが飛び交いました」(同)

 こうした批判を回避したいなら、おかもとは引退を機に“裏方”に徹したほうが良さそうだが、果たして……。

おかもとまり、引退宣言後のメディア露出に「引退は?」「構ってちゃんかよ」とネット苦言

 3月9日配信の「日刊ゲンダイDIGITAL」で、5日にタレント引退を発表したばかりのおかもとまりがインタビューに応じている。おかもとは中学時代にイジメを受けていたことや、爆笑問題・太田光の妻・光代への憧れなどを語っているが、ネット上では「いいから早く引退しなよ」と、呆れられているようだ。

「おかもとは引退発表の際、その理由として今後、“人間力向上コラムサイト”の運営などを手がける会社に専念していくことを説明していましたが、この時点でネットユーザーの反応は『そもそも最近はタレント活動してるイメージがなかった』『ふ~んって感じ』といったものでした」(芸能ライター)

 そんなおかもとは、今回のインタビューで“引退の真意”を問われ、「中学生の時に受けたイジメが根底にある」と、答えている。また、光代に憧れて起業に至ったことを明かしながら、一方で新たな仕事の詳細については「夏か秋にきちんとご報告したい」とも。

「結局、真意がハッキリしない内容だったため、ネットユーザーからは『引退の真意っていうか、事業の宣伝では?』『イジメ話で注目を集めようとしてるみたいで、嫌な感じ』との苦言が寄せられています。そのほか、『引退宣言したんだから、表舞台に出るのやめなよ。未練がましくてカッコ悪い』『こんなふうにダラダラとメディアに出てくるなら、いちいち引退とか言うな。“構ってちゃん”かよ』という批判も噴出している状況です」(同)

 さらに、「光代さんがスゴイのは、単に若くして起業したってことだけじゃないんだけど……」「目的がよくわからない人に名前出されて、光代さんも迷惑だろうな」と、指摘する者もみられた。

「それでなくとも、おかもとは近頃ネット上の印象が悪い。彼女は今年1月のブログに、夫で音楽プロデューサーのnaoが『軽い発達障害』だと綴り、『本人が言うならまだしも、わざわざ妻が公表することか?』と、物議を醸した。しかも後日、naoがブログで『正確には、発達障害ではなく、発達障害の傾向がある』と訂正したため、『おかもとが変な書き方したせいで釈明しないといけなくなって、旦那さん可哀想』『迷惑な嫁だな』などとバッシングが飛び交いました」(同)

 こうした批判を回避したいなら、おかもとは引退を機に“裏方”に徹したほうが良さそうだが、果たして……。

“アラフォー独身女性”は、なぜ生きづらいのか? アラフィフの亀山早苗さんに聞く

 筆者がアラサーだった頃、40歳の誕生日を迎えた職場の先輩が「私わかったの、不惑ってワクワクせずって意味なのよ」と憂い顔で言うのを聞き、少なからず驚いた。その人は十分、成熟して自分の人生を楽しんでいるように見えたから。一方、時を経てアラフォーとなった自分は、成熟とはほど遠い状態にあり、でも同じくワクワクしていない。

 40歳前後とは、屈託を抱えてしまう時期なのかもしれない。今冬発売された書籍『アラフォーの傷跡』(鹿砦社)を読み、ますますその思いが強くなった。本書には、ウェブサイトでの連載をもとに構成された、15人のアラフォー独身女性たちへのインタビューが収められている。

■40歳になったとき、解放感があった

 著者の亀山早苗さんはこれまで恋愛関係、特に不倫関係にある男女にインタビューし、その機微をつづり、それを通して時代を切り取ってきた。いま、なぜアラフォーに着目したのか?

「ちょうど体も心も曲がり角というか、なんらかの危機に瀕する人が多いのがこの年代。アラサーもひとつの節目ではありますが、アラフォーになったときのほうが、ずっと大きく揺れます。昔は結婚する年齢も子どもを産む年齢も、平均がいまよりずっと若かったから、40歳になれば人生ひと区切りついていたのかもしれないけど、いまのアラフォーは揺れ動いている真っ最中です」

 恋愛をしているのなら、いまのパートナーとこのまま交際を続けるのか結婚するのか? 不倫の恋なら、いつ終わらせて新たな相手を探すのか。仕事面でも転職するならこれが最後のチャンスと思う人が少なくなく、家族に目を向ければ、ほどなくして親の介護が始まりそう。そして、そろそろ更年期の足音が聞こえてくる……。

「女の人生が激変するかもしれない第一歩」を踏み出すのが、この年代なのだと見ている亀山さんに、自身のアラフォー時代を振り返ってもらった。当時、身体面では重度の腰椎椎間板ヘルニアや3カ月にわたる悲惨な不正出血など、相次いでトラブルに見舞われたが、精神面でも大きな変化があったという。

「40歳になったとき、『あ、これで子ども産まなくていいんだ。ラッキー』って思ったんです。私はバツイチで今後結婚する気もなく、子どもを欲しいと思ったこともないのですが、これで周囲からも何も言われなくなるんだ、という解放感がありましたね。一般的に女性・男性のほかに“産む性”というものがあると思っていて、望んだわけでもないのに、私の肩にも女性と産む性の両方が乗っかっていました。そのうちのひとつをやっと下ろせた、という感じでした」

 そんな亀山さんがインタビューしたアラフォー女性15人は、例外なく揺れ動いている。不倫の恋に惑い、あるいは母との関係に悩み、あるいは借金や親の介護といった重いものを背負い続けることに疲れ果てている。程度の差こそあれ、誰もが自分の人生に納得していない。

 同世代の女性なら、そんな彼女らに多かれ少なかれ共感するのではないか。筆者自身、仕事もプライベートもそれなりに充実していると思いながらも、油断すると「世間並みの幸せから外れている」という思いが心の隙に入り込む。正社員として働き、結婚していて子どもにも恵まれ、なんならマンションぐらい購入している……そうでない人生を選んできたのは自分であるにもかかわらず。

「15人の女性たちは、“はみ出てしまった自分”に納得していないですよね。そんな人生を生きていくすべを身につけるよりも、“世間並み“になることを望んでしまう。見ていて、歯がゆく感じてしまうこともありました」

 世間並みの幸せを得られる一歩手前までいくと怖くなってしまうのか、3人の男性と婚約しては破棄することを繰り返した女性。正義感が強いあまり小さな不正も許すことができず、融通が利かない自分ではなく世間のほうがおかしいのだと、かたくなに信じ続ける女性。悪いことや間違ったことをしたわけでもないのに、なんとなく生きづらい、そんな状況に彼女らを追い込んでいるものは何なのか?

「成功体験が少ないのかもしれませんね。それが皆無だったわけではなく、ささやかなことでは満足できないから、成功を成功と感じられない。誰から見ても『すごい』『すてき』と思われる“きちんとした幸せ“じゃないと自分に納得できない、という傾向を現在のアラフォー女性に感じました。だから、自分に自信がない。私はバブル世代なんですけど、同世代の女性たちはだいたい心のどこかで『何かあっても、なんとかなる』『生きていける!』と思っています。その自信は根拠がないものですが、そのぐらい開き直ったほうが、『今日はおいしいお肉を食べれられたから幸せ』と日々のささやかなことに満足できるんですよ」

 15人の女性たちは、見えない将来に不安を感じている。そんな彼女たちに亀山さんは「40過ぎなんてまだ若いんだから」と声をかけるが、一様に「そんなことない」「もう40代」といったリアクションが返ってきた。ネガティブなようにも聞こえるが、たしかにアラフォーとなれば若くはない。けれど同時に「成熟していない」という実感もある。

「成熟なんて、一生できないんじゃないかな(笑)。私も50歳を過ぎて、そう感じるようになりました。だから私より年長の人からすれば『アラフィフなんてまだまだ若い』『いろんなことができる』と思うのでしょう。いくつになっても目の前にはいろんな波が来ますから、“いまだ!”と思ったら、年齢を足かせにせず、とりあえず乗ってみたほうがいいですよ。そのほうが、これからの人生楽しいはず。すごい成功や、うらやまれる生活じゃなくてもいいじゃないですか。アラフォーは、自分がその気になれば、まだまだ変われる年代だと思います」

 それぞれのインタビュー記事がネット上で掲載されてから本の刊行までは時間があったため、亀山さんは再び彼女たちに連絡して“その後”について聞き、本書に収録した。その中には、“波に乗った”女性もいた。鮮やかな転身ではなくとも、一歩を踏み出した彼女らにはきっとこの先、ワクワクできることが待っているに違いない。
(三浦ゆえ)