“水の都”ベネチアの運河で食器や体を洗う人々……中国人観光客の「マナー違反」ここに極まれり!?

 日本は言うに及ばず、世界中の観光地で、今や中国人観光客を見かけない日はない。中国観光研究院によると、2017年に海外旅行した中国人の総数は1億3,000万人を突破したという。日本の総人口に匹敵する数の人民が海を渡り、旅行を楽しんでいるというわけだ。

 そうした中国人観光客のマナーの悪さが海外の観光地で問題になることも、珍しくない。日本の観光地においては、約5年ほど前から中国人観光客のマナー違反やルール無視が指摘されるようになっていたが、近年は中国政府の啓蒙活動や生活水準の上昇で、徐々にマナーは向上しているとみられていた。

 しかし実際には、まだまだマナーの悪さは改善されていないようだ。香港メディア「蘋果日報」(3月28日付)によると、22日に世界的な観光名所であるイタリア・ベネチアのサン・バルトロメオ広場にある18世紀の著名な劇作家カルロ・ゴルドーニの彫像前で、中国人観光客が行った行為に非難の声が殺到しているという。

 中年の中国人観光客のグループは、観光中に腹が減ったのか、突然、彫像前のスペースにゴザを敷き、中国から持参したカップラーメンに魔法瓶のお湯を注ぎ、ザーサイや腸詰めをトッピングして食べ始めたというのだ。これだけでも驚くが、なんと彼らは食べ終わったあと、広場の噴水で箸や茶碗を洗ったというではないか! こうした傍若無人な振る舞いに驚愕した地元民がスマホで一部始終を撮影し、SNSに投稿。イタリア人の間で大ブーイングが起こったことで、地元紙などが相次いで報じ、中国人観光客のマナーの悪さに苦言を呈した。

 ベネチアには多くの中国人観光客が訪れ、たびたびマナー違反が問題となっている。2015年夏には、同地最大の観光名所である大運河で、なんと裸になって沐浴する中国人観光客の姿が捉えられ、現地で騒動になったこともある。ゴンドラ行き交う大運河に浸かる中国人男性に、同じツアー客の中国人女性が背中を流す姿はイタリアだけでなく、世界中でニュースとなった。中国内からも「まるで中国の田舎の小河の光景そのものだ」と皮肉る声も上がった。

 ベネチアで悪評が立っている中国人は、観光客だけにとどまらない。現地在住の中国人の悪行が話題になったこともある。

「今年1月、ベネチアのレストランで食事をした日本人の大学生4人が、ステーキとワインなどで約15万円請求される『プチぼったくり事件』があったのですが、地元メディアの取材により、このレストランのオーナーは同地に移民した中国人であることがわかったのです。このレストランは、どうやら常習的に中国人観光客からもぼったくっていたそうで、近年、日本でも問題になっている『同胞が同胞を騙す』という構図そのものです」(中国事情に詳しいライター・吉井透氏)

 欧州各国は、文化の違いからくる中国人観光客との軋轢に頭を悩ませ、ホテルなどの観光業は中国文化に理解を示そうと、さまざまな努力をしているという。現地の人々のそうした努力もむなしく、中国人観光客のマナーの悪さは一向に改善される兆しはないようだ。
(取材・文=金地名津)

元オリーブ少女たちが崇拝する「小沢健二」という偶像――ネット時代に逆行する”不可侵性”の正体

――サブカルを中心に社会問題までを幅広く分析するライター・稲田豊史が、映画、小説、マンガ、アニメなどフィクションをテキストに、超絶難解な乙女心を分析。

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 岡崎京子作品の中では少々神格化されすぎの感もある『リバーズ・エッジ』の実写映画化が、アラフォーサブカルクラスタの間で小規模な話題となっている。鑑賞者の評価としては、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』並みに賛否真っ二つ(筆者調べ)だが、そこは深掘りすまい。ひとつだけ言うなら、同作の本編部分は、エンドロールで流れる小沢健二(オザケン)の書き下ろし新曲「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」を気持ち良く聴くための壮大な前説、超長尺のPVだと考えれば、筆者も含めた全員が幸せになれる。

 94年に単行本化された『リバーズ・エッジ』が批評界隈で絶賛を浴びた岡崎京子と90年代の渋谷系音楽シーンに君臨したオザケンは、世代的にも嗜好的にもファンのかぶりが多い。というわけで良い機会なので、今回はアラフォー都市型文化系女子の一翼を担う「オザケン好き女子」について考えてみたい。

 オザケン好き女子の属性としてよく挙げられるのが、「元オリーブ少女」だ。オザケンは94年から97年にかけてマガジンハウス発行の雑誌「Olive(オリーブ)」にエッセイを連載していたが、その時期に10代後半~20代前半だった女性読者に占めるオザケンファン率は高い。彼女たちは都会的で知的でファッショニスタでサブカル(棒読み)なライフスタイルに憧れを抱き、教室の「普通のコ」たちとは一線を画したハイなセンスをもって音楽も映画も文学も読み解ける私(悦!)、という自負を燃料に90年代を駆け抜けた。オザケンファンと90’sオリーブ少女が完全に一致しているわけではないが、ベン図的にはそれなりに重なっている。

 引用を多用するオザケンの楽曲や、平易なリリックに潜む深い文学性は、知的でありたいサブカル大好きっ娘たちの「読み解き欲」を大いに刺激した。また、当時の小沢が「王子様」と呼ばれたゆえんでもある、中性的で薄口醤油なご尊顔、照れもなく恋人を「仔猫ちゃん」と呼んでしまうキラキラ感、「東大卒」「叔父が世界的指揮者の小澤征爾」といったサラブレッドスペックなどが、プライド高めで自意識青天井90’sガールたちのハートにクリティカルヒットしたのは、想像に難くない。小室哲哉だのエイベックスだのビーイングだのといったJなPOPが「普通のコ」たちに幅を利かせていた90年代中盤、「シブヤ系」「ブンガク臭」が、彼女たちの選民意識をどれほど刺激&鼓舞したことか。

 オザケンの音楽的功績などはググるなりwikiるなりしていただくとして、注目したいのはブレイク以降の経歴だ。彼は90年代末に突如生活の拠点を米国に移して以降、メディア露出を極度に避け、日本の音楽シーンから思い切り距離を置いて身を隠すようになる。やがて環境問題関連のフィールドワークに身を染めて南米などを行脚しはじめると、以前のポップでラブリーな作風からはかけ離れた、資本主義社会を批判する意識の高い寓話テキストを意欲的に発信して、かつてのファンを少なからず戸惑わせた。10年代以降は徐々に日本のメディアにも姿を見せはじめ、2014年には16年ぶりにテレビ出演を果たし、現在に至る。つまり元オリーブ少女世代である現在のアラフォーオザケン好きは、「教祖が民の前からお隠れあそばした」という信仰上の大受難を10年単位で乗り切った、筋金入りの信者だ。

 ただ、下界再降臨後の教祖オザケンの活動をきちんと追うには、少々骨が折れる。このSNS全盛の「拡散してナンボ」時代に、出される情報も本人の露出も小出しであり、あらゆるメッセージはテクニカルな暗喩に満ち、“プロ”による読み解きを必要とするからだ。

 なぜ彼女たちはいまだにオザケンを崇めるのか。それは、彼が90年代とは別の意味で、今でもやんごとなき「王子様」を実践しているからだろう。「ファンとアーティストの距離が詰まること、即ち絶対善」な10年代においても、オザケンはファン(下民)と容易に繋がらない場所に、意図的に身を置いている。彼個人はツイッターもインスタグラムもやっておらず、下民の使うSNSなどというツール程度では彼に言葉を届けることはできない。

 小沢のオフィシャルサイト「ひふみよ」も、かなり一方的な情報提供と美意識の置き場所としてしか機能していない。「ひふみよ」にはコメント欄もなければ、ツイッター窓もなし。多くのテキストコンテンツは「縦書き文章」を「画像ベース」で読み進めることが暗に推奨されており、昨今のネット流儀(などという下民が求めるリーダビリティ)など気にも留めないサディスティックな貴族っぷりが痛快だ。そこには、「この形式以外で伝える気はさらさらないし、僕の主張については1mmも意見されたくはないんだ」と嫌味なくサラッと言ってしまえる、まことにナチュラルボーン王子様の気概が健在である。フォロワーをひとりでも多く増やそうと躍起になってクソリプにも寛容な心で返信する下民ブロガーのせせこましさなど、歯牙にもかけないノーブルさ。むしろ清々しい。

 ネットとSNSが発達した10年代、アーティストは言わばUGC(User Generated Contents/ユーザー生成コンテンツ)化した。動画共有サイトと同じく、アーティストはユーザーの反応や顔色をSNS等で漏れなく受け取り、時に直接対話し、彼らのニーズにしたがって自分を作り変える。しかしオザケンは、下民がお手軽な手段などでコミットできない、UGCからは最も遠い場所にいる。そこが尊い王子様たるゆえんであり、いまだ根強いファンがついている最大の理由ではないだろうか。ファンはオザケンの「絶対不可侵性」に、歓びとともに跪いている。

 現在のインターネット世界では、下民どもの集合知(という名の衆愚活動)によってカリスマたりとも一瞬で消費&スポイルされてしまうが、オザケンは汚辱にまみれたネット世界の必要悪的機能美なんぞに頼ることなく、一貫してピュアな活動を貫いており、その輝きは(下民たちのクソリプによって)曇ることはない。そう考えると、10数年間という「お隠れ」は、下民が巣食う日本の芸能界やマスメディアという俗世の汚染から逃れるための適切な避難措置であり、彼が王子様として「徳」を積むために必要な天界行脚ターンだったのかもしれないと思えてくる。

 オザケンというコンテンツは他に類を見ないほど不親切で、不可侵で、コミットしにくい。でも、ファンにとってはそこがいい。そこが、在り難い。オリーブ少女時代から20年以上、世のありとあらゆるコンテンツを鬼のように消費し、UGCの栄枯盛衰を目撃し、コンテンツ消費の速度と劣化ぶりに幾度も失望してきたアラフォー都市型文化系女子たちが今でも、否、今だからこそオザケンに心酔するのは、彼が下民の消費などによって劣化しないコンテンツだからだ。下民の吐く臭い息などに染まらない絶対的聖性を有しているからだ。

 彼女たちが再降臨後のオザケンに頭を垂れて手を合わせ、御託宣に耳をそばだてるのは、単に「昔好きだったから」が理由ではない。彼が今でも尊い「王子様」だからである。映画『リバーズ・エッジ』を観て90’s青春時代のノスタルジーに浸るオジサンたちとは次元が違う。女は現在に信仰を見いだし、男は過去に嗚咽する生き物なのだ。

稲田豊史(いなだ・とよし)
編集者/ライター。キネマ旬報社を経てフリー。『セーラームーン世代の社会論』『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』(共に単著)、『ヤンキーマンガガイドブック』(企画・編集)、『押井言論 2012-2015』(編集/押井守・著)、『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』(構成/原田曜平・著)など。編集担当書籍に『団地団 ~ベランダから見渡す映画論~』(大山顕、佐藤大、速水健朗・著)、『全方位型お笑いマガジン「コメ旬」』(ラリー遠田:責任編集)がある。

『リバーズ・エッジ』
2018年・日、監督:行定勲。川沿いの高校を舞台に、いじめ、LGBT、摂食障害、ドラッグ、死体、自殺といった90’s若者文化全部入りのダークな青春ドラマが展開する。基本的には原作に忠実だが、劇中で監督が突然登場人物(を演じる役者)に「あなたにとって愛ってなんですか?」などとインタビューするメタな作りは結構アレ。

主人公は“2人の殺し屋少女”――『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』DVDプレゼント

 サイ女読者の皆さま、『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』という映画をご存じでしょうか。本作は、『旅するジーンズと16歳の夏』『シン・シティ』など多数の作品に出演のアレクシス・ブレデルと、若手実力派女優のシアーシャ・ローナンがW主演を務めた映画で、女2人の逃避行を描いた傑作『テルマ&ルイーズ』に通ずる作品といわれているんだとか。一体どのような内容となっているのでしょうか。

 バイオレット(アレクシス・ブレデル)とデイジー(シアーシャ・ローナン)は、一見普通のティーンエイジャー。だが裏の顔は、お手軽な仕事だけを請け負う殺し屋だった。ある日、仕事仲間のラス(ダニー・トレホ)から報酬アップの仕事を依頼された2人は、あこがれの新作ドレスほしさに、その仕事を引き受けることに。殺しの内容はかなり簡単なもので、2人は楽々とターゲットの部屋へ潜入することに成功。しかし、中にはどこか様子のおかしい奇妙なターゲットが。やがて事態は、思いもよらぬ方向へと発展していき――。

 本作は、バイオレンスアクションというハードな物語の中に、女の子らしさが詰まった内容で、ファッション誌的に言うと“甘辛ミックス”な映画となっております。しかし、見どころはアクションだけではありません! 主人公の少女たちとターゲットの間に芽生える不思議な友情に、思わず感動してしまうかも?

 今回は、映画『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』のDVDを3名の方にプレゼント。「なんだかスカッとしたい気分なのよね~」というサイ女読者の皆さま、奮ってご応募くださいね。お待ちしています!

※4月9日〆

ご応募はこちらから

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産まない女に居場所はなかった――「子安講」化する日本

 少子化の原因はさまざま言われているが、産みたくない女性が素直に産まなくなった、ということが一番大きいのではないだろうか。子どもを持たずとも“普通”に生きていけるようになった以上、欲しくもないのに子どもを産んだり、育てたりする必要はない。かつてはその選択ができなかっただけだ。

歴史をひもとくと、共同体の一員として妊娠、出産を繰り返しながら生きることが女性の宿命だった。産めない女性には「石女(うまずめ)」というレッテルが貼られ、ペナルティを課せられた。こうした「石女」差別は、地域にもよるが戦前までは日本各地に見られた。

 不妊の原因が医学的に解明されるようになっても、「石女」は「前世で人を殺した」「先祖が生き物をたくさん殺した」などと言われ、その原因が本人や先祖の悪業にあるかのように責められた。

 また、「石女」は「家」にとって不都合な存在であるばかりでなく、村などの共同体にとっても「不幸の源」であり、「穢れた存在」だと見なされた。

 例えば岐阜のある地方では、「キオンナ(石女のこと)は穢れが強い」ため、道端で用を足すと「たちまち草木が枯れる」とし、その身体的特徴を「心臓に故障があり、猫背で眉が非常に薄いか、または無い者が多く、血色がきわめて悪く、青白い顔色、皮膚色をしている」と説いた。

岐阜の別の地方では、「石女」がその土地に住んでいるだけで、「穢れのために」神社の木が毎年一本ずつ枯れると言われていた。鳥取では各地で無月経の女性を「木女房」、子どものいない女性を「竹女房」と呼び、彼女たちがいると村が絶えると信じ、村から追い出していた。

 「石女」は子育てをしないことから「この世で楽をした」と見なされ、その報いとして死んだら地獄へ堕ちると説く地域も多く、岡山では、「石女はあの世に行って竹薮の竹の根を掘らなければならない」が、生前猫を可愛がっていると、その猫が手伝ってくれると言われていた。

 奈良のある地方では、「元来女には目に見えない12本の角がある。その角は子どもを1人産むごとに1本ずつ落ちていくのであって、12人産んで12本の角がなくなってしまえば善人となる。しかし石女は12本の角がすべて残っているので極楽には行けない」とされていた。12人産まないと善人になれないのであれば、現代の女性たちのほとんどが角の生えた悪人だということになる。

 日本各地に子安地蔵や子安観音、塩釜様などの信仰拠点があるのは、こうした時代の名残でもある。

 今も子どものいない女性に対し、口さがないことをいう人はいるが、共同体ぐるみの理不尽な差別はかなり薄らいだといえる。それが少子化に拍車を掛けているとしても、悪いことだとは思わない。

 個人的な話になるが、私の友人は15年ほど前に結婚し、姑から引き継ぐ形で嫌々「子安講」に参加していた。

 その地域では、 各家の「嫁」が果物や菓子を持って集まり、歓談するという形の「子安講」が定期的に開かれていた。「おかげさまで子どもを授かりました」と赤ん坊を連れて参加する若い母親もいたという。解散時には、「まだ子どもができない人」が残った果物や菓子を持ち帰る。それらにご利益があるという考えらしい。友人はいつも一手にそれを引き受ける羽目になるので、憂鬱で堪らないとこぼしていた。

 友人は結局子どもを持たなかった。最後に会ったとき、まだ「子安講」に参加しているのかと尋ねたら、「行きたくないから、姑に代わってもらった」と言っていた。本人でなくても「ご利益」はあるのだろうか? そんなに集まりたいのなら、「地域親睦会」とでも改称すればいいのに、と思った。

 政府が子産みを奨励し、定期的に「妊娠菌」が流行る日本は、国自体が「子安講」化しているのかもしれない。

引用・参考文献)『家と女性 暮らしの文化史』小学館、『日本産育習俗資料集成』第一法規出版

産まない女に居場所はなかった――「子安講」化する日本

 少子化の原因はさまざま言われているが、産みたくない女性が素直に産まなくなった、ということが一番大きいのではないだろうか。子どもを持たずとも“普通”に生きていけるようになった以上、欲しくもないのに子どもを産んだり、育てたりする必要はない。かつてはその選択ができなかっただけだ。

歴史をひもとくと、共同体の一員として妊娠、出産を繰り返しながら生きることが女性の宿命だった。産めない女性には「石女(うまずめ)」というレッテルが貼られ、ペナルティを課せられた。こうした「石女」差別は、地域にもよるが戦前までは日本各地に見られた。

 不妊の原因が医学的に解明されるようになっても、「石女」は「前世で人を殺した」「先祖が生き物をたくさん殺した」などと言われ、その原因が本人や先祖の悪業にあるかのように責められた。

 また、「石女」は「家」にとって不都合な存在であるばかりでなく、村などの共同体にとっても「不幸の源」であり、「穢れた存在」だと見なされた。

 例えば岐阜のある地方では、「キオンナ(石女のこと)は穢れが強い」ため、道端で用を足すと「たちまち草木が枯れる」とし、その身体的特徴を「心臓に故障があり、猫背で眉が非常に薄いか、または無い者が多く、血色がきわめて悪く、青白い顔色、皮膚色をしている」と説いた。

岐阜の別の地方では、「石女」がその土地に住んでいるだけで、「穢れのために」神社の木が毎年一本ずつ枯れると言われていた。鳥取では各地で無月経の女性を「木女房」、子どものいない女性を「竹女房」と呼び、彼女たちがいると村が絶えると信じ、村から追い出していた。

 「石女」は子育てをしないことから「この世で楽をした」と見なされ、その報いとして死んだら地獄へ堕ちると説く地域も多く、岡山では、「石女はあの世に行って竹薮の竹の根を掘らなければならない」が、生前猫を可愛がっていると、その猫が手伝ってくれると言われていた。

 奈良のある地方では、「元来女には目に見えない12本の角がある。その角は子どもを1人産むごとに1本ずつ落ちていくのであって、12人産んで12本の角がなくなってしまえば善人となる。しかし石女は12本の角がすべて残っているので極楽には行けない」とされていた。12人産まないと善人になれないのであれば、現代の女性たちのほとんどが角の生えた悪人だということになる。

 日本各地に子安地蔵や子安観音、塩釜様などの信仰拠点があるのは、こうした時代の名残でもある。

 今も子どものいない女性に対し、口さがないことをいう人はいるが、共同体ぐるみの理不尽な差別はかなり薄らいだといえる。それが少子化に拍車を掛けているとしても、悪いことだとは思わない。

 個人的な話になるが、私の友人は15年ほど前に結婚し、姑から引き継ぐ形で嫌々「子安講」に参加していた。

 その地域では、 各家の「嫁」が果物や菓子を持って集まり、歓談するという形の「子安講」が定期的に開かれていた。「おかげさまで子どもを授かりました」と赤ん坊を連れて参加する若い母親もいたという。解散時には、「まだ子どもができない人」が残った果物や菓子を持ち帰る。それらにご利益があるという考えらしい。友人はいつも一手にそれを引き受ける羽目になるので、憂鬱で堪らないとこぼしていた。

 友人は結局子どもを持たなかった。最後に会ったとき、まだ「子安講」に参加しているのかと尋ねたら、「行きたくないから、姑に代わってもらった」と言っていた。本人でなくても「ご利益」はあるのだろうか? そんなに集まりたいのなら、「地域親睦会」とでも改称すればいいのに、と思った。

 政府が子産みを奨励し、定期的に「妊娠菌」が流行る日本は、国自体が「子安講」化しているのかもしれない。

引用・参考文献)『家と女性 暮らしの文化史』小学館、『日本産育習俗資料集成』第一法規出版

嵐、NEWS、JUMP……日テレ特番にジャニーズ大集合! 4月1日(日)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

11:25~11:55 『男子ごはん』(テレビ東京) 国分太一
19:00~22:54 『日テレ系人気番組No.1決定戦2018春』(日本テレビ系)

●V6

19:30~19:55 『みんなの手話』(NHK Eテレ) 三宅健

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嵐、NEWS、JUMP……日テレ特番にジャニーズ大集合! 4月1日(日)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

11:25~11:55 『男子ごはん』(テレビ東京) 国分太一
19:00~22:54 『日テレ系人気番組No.1決定戦2018春』(日本テレビ系)

●V6

19:30~19:55 『みんなの手話』(NHK Eテレ) 三宅健

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半年で体重30キロ増量……だけじゃない! 韓国トンデモ“兵役逃れ”列伝

 18歳から29歳までの男性に、約2年間の兵役の義務がある韓国。兵役期間中は社会から断絶され、過酷な訓練が課せられるだけに、韓国の男性にとって、兵役はかなりセンシティブな話題だ。

 そんな韓国で最近、とんでもない“兵役逃れ”を行ったとして、21歳の男が摘発されて話題になった。わざと体重を増やし、軍入隊を回避しようとしたのだ。

 韓国の徴兵制度では、体重が過度に多い場合は軍入隊が免除される(過度な低体重の場合も同様)。男は徴兵身体検査を控えた2016年初め、インターネットなどを通じてその事実を知ると、すぐさま自身の肥満化に取り組み始めた。

 男は当時、身長180センチ、87キロと平均的な体形だったが、食事量を急激に増やした結果、同年5月に行われた徴兵身体検査のときは107キロまで体重が増加。BMIが33.3に達したことで、徴兵身体検査の規則により、現役兵ではなく社会服務要員に分類された。社会服務要員として招集されると、国家機関や地方自治団体、公共団体、社会福祉施設で社会サービス事業や行政業務などに従事することで、それが兵役と見なされる。男は小躍りしたい気分だったことだろう。

 ただ、BMIが33以上~35未満の場合は一定期間を置いて抜き打ちで再検査が行われるため、軍入隊を避けたい男は、その後も死に物狂いで食べまくり、2カ月後に実施された再検査では、体重113.6キロ、BMI35.2を記録した。男は約6カ月間で30キロ近く増量したわけだ。

 しかし、男の計画は結局、失敗してしまう。急激な体重の変化を怪しんだ兵務庁と警察の調査を受け、男の肥満化計画が発覚。兵役義務の回避について定めた兵役法第86条の規定などによって、懲役6カ月、執行猶予1年の判決が下された。男は罪を認め、現役兵として入隊する意思を明かしているという。

 兵役逃れのために太りまくった甲斐もなく、挙句の果てには前科までついてしまったこの男。兵役制度のない日本ではあり得ないニュースだが、実は韓国ではそれほど珍しい事例ではない。

 韓国国防部がまとめた資料によれば、13年~17年上半期の4年半の間に摘発された兵役逃れは227件。そのうち「故意の体重増減量」が57件でもっとも多かったのだ。ちなみに「精神疾患偽装」(52件)と「故意の入れ墨」(同)、「眼病疾患偽装」(22件)がそのあとに続く。

 同資料によれば、摘発件数自体も13年45件、14年43件、15年47人、16年54人と一向に減る気配がなく、韓国男性の兵役に対する拒否感が伝わってくるが、兵役逃れの方法もさまざまだ。

 例えば14年には、現役兵に分類された男が酔い止めパッチ「キミテ」を目に貼って兵役を逃れようとし、懲役1年、執行猶予2年の判決を言い渡されている。「キミテ」の主成分であるスコポラミンが目に入ると虹彩に作用し、瞳孔が拡大する副作用を悪用し、視力障害を故意に作ったという。

 また16年には、修士・博士レベルの理工系人材を対象とする「専門研究要員」として3年間の兵役生活を送っていたベンチャー企業経営者が、研究をほっぽり出して会社経営を行っていたこともあった。いったん兵役に就いておいて、兵役義務をまっとうしないというパターンもあるのだ。この男は、存在しない学会をでっちあげて不正に海外出張もしていたという。

 お金や家柄に物を言わせる手法もある。ハンソルグループの3代目とされる男は、国防部傘下・兵務庁が指定する企業で働く「産業技能要員」として兵役を務めたが、JTBCテレビの報道によると勤務地の社長が「便宜を図り」、1年10カ月間にわたって欠勤していた。また、「一洋薬品」も、同じく産業技能要員に分類された3代目の勤務地を、意図的に自社に指定して特恵を与えたとの疑惑が持ち上がったことがある。こうした事件は韓国で、“皇帝兵役逃れ”と見出しが付いて報じられている。

 そのほかにも、医者とグルになって何の問題もないのに膝の手術をする、痛風のニセ診断書を提出するなど、兵役逃れの手口は多種多様だ。処分を強化するなど韓国政府も対応しているが、規制が強まるほど、兵役逃れの手法はますます巧妙になっていくかもしれない。
(文=S-KOREA)

●参考記事
・「えっ、そんな理由で?」兵役を免除された20人の韓国芸能人を一挙紹介!!
http://s-korea.jp/archives/16238?zo=1
・ドクロマーク大好き!! G-DRAGONが入所した「白骨部隊」は一体どんなところ?
http://s-korea.jp/archives/30022?zo=1

 

【オンナ万引きGメン日誌】保安員になって早10年の私、「万引きGメンのなり方」教えます!

gmen328 はじめまして、保安員(万引きGメン)の智美です。この仕事に就いて、早十年。さまざまなお店で、たくさんの万引き犯と対峙してきました。これから連載という形で、私の仕事や現代万引きの実態を語っていきたいと思います。

 地元島根の大学を卒業した私は、東京に住んでいた彼と遠距離恋愛をしながら、実家の近所にあるネットカフェでアルバイトをしていました。そうした生活を2年ほど続けた後、どうしても彼と暮らしたい気持ちが抑えられなくなって、後先考えずに東京に出てきたのです。彼は驚きながらも喜び、勝手に上京してきた私を受け入れてくれましたが、生活の面倒を全てみてもらえるわけでありません。

 早速に、なにか仕事をしなければと求人誌を眺めていると「万引きGメン募集!」というインパクトのある見出しに目を奪われました。それは保安警備会社(私服専門の警備会社)の募集記事で、万引きGメンを普通に募集していることに驚きつつ、話のネタになりそうだなと思ったのです。彼に相談しても反対されなかったし、興味本位で応募したのが、この仕事を始めたきっかけです。それ以外に、特別な理由はありません。

 面接に行くと、履歴書を渡して、すぐに適性テストのようなものをやらされました。採点の結果、その場で帰された人もいたので、意外と重視していたのだと思います。適性テストが終わると、面接担当の人から「アルコールや薬物の中毒者ではないか? 前科はないか? 自己破産はしていないか?」など、かなり失礼な質問をされました。しかし、そんな質問をするのには理由があり、警備業法で、該当者は警備員や保安員になれないと定められているからなのです。

 万引きGメンは、正式には保安員と呼ばれる職業で、そのほとんどが警備会社や店舗運営会社の自社警備部門に所属しています。制服で巡回する人たちのことを警備員、私服で巡回する人たちのことは保安員と呼ぶことも、この仕事に携わるようになって初めて知りました。同じ警備業でも、警備員と保安員の仕事内容は全然違います。警備員は来店者に姿を見せることで防犯効果を発揮しますが、保安員は周囲に悟られないよう、客に紛れながら犯罪行為を現認して、被疑者(犯人のこと)の摘発をもってお店の安全を保ち財産を守るのです。

 この「現認」とは、「犯罪の一部始終を目撃すること」。万引きの場合は、棚取り(棚から商品を手に取る瞬間)、自己の支配下(隠匿場所の特定)、未精算の確認(通常は店外まで追尾)の3点を確実に目撃しなければいけません。

 大事なのは不審者の見極めと行動予測で、ベテランの腕利きになるとコンマ何秒の世界で万引き犯を見極めます。保安員に職人のような人が多いのは、そうした特殊な技術がなければできない仕事だからなのかもしれません。そのため「自分たちは警備員とは違う」と、妙なプライドを持っている保安員が多いのです。

 面接から数日後、晴れて採用通知を受け取った私は、警備業法で定められた4日間の新任教育(法定研修)を受ける運びとなりました。研修初日は、挨拶の仕方や服装、入退店の方法、書類の書き方など日常業務に関することを学びます。そこで初めて、ほかのGメンさんや、指導教育責任者の資格を持つベテラン保安員の皆さんと顔を合わせましたが、ひとつ驚いたことがあります。万引きGメン=おばちゃんのイメージが強かったものの、男性の比率が意外に高かったのです。

 ベテランの方に聞けば、確かに昔は女性ばかりの業界だったけれども、昨今は外国人グループなどによる換金目的の犯行が増えるなど凶悪化しているために、男性保安員の需要が増えているとのことでした。小柄で非力な私が、そんな万引き犯を捕まえられるようになれるのかなと、不安に思ったのは言うまでもありません。でも、「ステルス」の異名(どこにいても正体がばれないという意味)を持つ腰の曲がり始めたおばあちゃんGメンや、60代半ばのパンチパーマおばちゃんも現役で活躍されていたので、少し安心したことを覚えています。

 現場における一番の注意点は、とにかくお店に溶け込むことだと、日常の心構えを教わりました。原色の服や派手な柄の服装を控え、足音のたたない靴を履いていくのはもちろん、現場となるお店の業態や地域に合わせた服装ができるようになれば一人前。目線が隠れる帽子にこだわりを持ち、変装しながら万引き犯を追う凄腕の先輩もいるので、自分のスタイルが確立した時がプロといえる時かもしれません。

 2日目以降は、刑法や刑事訴訟法など業務に関係する法律的なことをはじめ、万引きする人の見分け方や追尾方法、声のかけ方といった技術の基本、さらには警察や検察、裁判などの司法対応についてまで学びます。研修中に口を酸っぱく言われたのは、「とにかく誤認事故(無実の人に声をかけること)を起こさないように」ということでしたね。いま思えば、研修の半分くらいは、誤認事故防止に関することだった気がします。一度でも誤認事故を起こせば、保安会社としての信頼を完全に失い、すぐに契約を切られる、誤認事故は全てを壊すのだと、執拗なほど繰り返し指導され、間違いの許されない仕事であるということを植えつけられるのです。

 最終日には、みんなで会社の近所にあるスーパーに出向いて、万引きされやすい商品や犯行場所となる死角の考え方、さまざまな犯行手口を学びました。実際の追尾も経験してみて、なんとかやっていけそうだなと思ったことを覚えていますね。

こうして4日間の研修を終えた私は、保安員として現場に立てる資格を得ました。意外と簡単になれたなあというのが、正直な感想です。次回は、現場勤務の初日を振り返ってみたいと思います。

ヅカオタ女医の“偏愛”宝塚ソング「根は体育会系なのに、はかない世界を歌うジェンヌ」

 はじめまして、宝塚ファンの女医、wojoです。このほど「おたぽる」さんから「サイゾーウーマン」さんに場を移させていただきました。よろしくお願いいたします。

■wojo(ヲジョ)
都内某病院勤務のアラフォー女医。宝塚ファン歴20年で、これまでに宝塚に注いだ“愛”の総額は1000万円以上。医者としての担当は内科、宝塚の方の担当は月組。

 さて突然ですが、医療業界の近年の流れとして、医者は自分の専門分野の専門医の資格を取ってようやく一人前……という流れがございます。そして私事ですが、わたくしwojo、自分の専門分野の専門医試験に2年連続で撃沈。毎年落ちていました。おそらく合格率は80%以上の試験で、10人受ければ8~9人は受かるもの。それを律儀に、2年連続で1~2人の不合格者の中に入ってしまったのでした。

 が! 昨年末、3回目にしてめでたく合格しました。いま、ようやく深呼吸して暮らせる日々を過ごせております。落ち続けている2年間は、生きた心地がしない暗黒の毎日でして、「医者やめちまえ!」と言われているような(あ、実際には言われませんでしたけれども……)、あるいは「宝塚ばかり見ているから落ちるんだよ!」と言われているような(あ、これは宝塚ファンの友人から実際に言われました)、まあとにかくもつらい2年間だったわけであります。

 そんなつらい日々のココロの隙間にすっと入ってきたのが、今回ご紹介する「夢人」です。

 「宝塚のモーツアルト」の名曲

 1977年における宝塚のショー『ザ・レビュー』は3部構成で、そのうちの第3部が『ファンタジー-夢人-』というタイトルの、17分にわたるストーリー・バレエでした。そして今回ご紹介するこの「夢人」という曲は、このストーリー・バレエの冒頭でトップスターによって歌われた曲なのです。構成・演出は、もともと画家志望でおられた、現・宝塚歌劇団理事でもある演出家の草野旦氏。この作品で同氏は、文化庁芸術祭優秀賞を受賞しておられます。「夢人」の作詞を手がけたのも、この草野氏、そして作曲は、「宝塚のモーツアルト」こと故・寺田瀧雄氏です。

 夜だから
 夢見ることにあこがれて
 目を閉じれば
 なおさら何も
 みえなくなる
 闇の世界に
 おおわれて
 一人ぼっちになっていく

 とっても寂しげなメロディで、鳥を抱えたトップスター(77年の初演時、雪組公演においては汀夏子さま、花組公演においては安奈淳さま)が歌いながら銀橋(エプロンステージ)を渡っていきます。そして最終部、曲調が変わり……

 夢を作ってみませんか
 花少々と星三つ
 月に輝く粉雪小雪
 それだけあれば十分です
 作った夢は消えません
 作った夢は消えません

 宝塚の「花」「月」「雪」「星」各組の名前が入った歌詞にドキッとします【註:この曲が作られた77年時点では、現在5組目として存在する「宙」組はありませんでした】。宝塚を見ていれば闇には陥らない、宝塚で消えない夢を見続けてみませんか……と耳元でささやかれているような、そんな感じ。ちょっとはかなげな、危なげな感じもございます。wojoは暗黒の2年間、気持ちが落ちるだけ落ちた時には、この曲を聞き、闇の世界から這い上がり、目指すべき夢をつくりあげていかなければと(もちろん宝塚を見てパワーをもらいつつ)、自分自身の気持ちをちょっとでもアゲようとしていました。そんな時「夢人」の寂し気なメロディが、弱った自分を優しく力づけてくれていた、とでも申せましょうか。

 また一方で、そうしたはかなげな曲調ではあるものの、これを歌っているのが、実際には根が体育会系なタカラジェンヌたち……というのもポイントです。とあるスターさんは、1回目の宝塚音楽学校の受験に失敗したその日、東京に戻ったその足でバレエ教室に向かい、次の年の受験に向けてのレッスンを始めたとか。ネバーギブアップ、努力を惜しまない姿勢がすばらしいです。

 一方のwojoが受けたのは、どう見ても宝塚音楽学校よりはるかに倍率が低い専門医試験(宝塚音楽学校の倍率は例年20倍以上、対して専門医試験は約1.3倍)。しかし恥ずかしながらわたくしwojoも、2回目の受験が失敗とわかったその日から、そのスターさんに倣い、翌年の試験に向けての勉強を始めたのです。そして「夢人」を聞くたびに、優しく、そして同時に強くたくましい体育会系の空気に背中を押され、無事合格を勝ち取ったのです。本当に宝塚ソングって、その背景を思えば思うほど、得るものもまた多い、そのような深い楽曲だらけなのです。

 この「夢人」、約20年の時を経た99年の宙組公演、花組公演の『ザ・レビュー’99』において、「ファンタジー-夢人-」のシーンが再現された際、それぞれ姿月あさとさま、愛華みれさまによって再び歌われます。また、宝塚100周年を記念して製作された『Congratulations!! ‐TAKARAZUKA 100th Anniversary Disc‐』においても、凰稀かなめさまによって収録されております。そしてなんと宝塚外でも、「君は薔薇より美しい」などのヒット曲で知られるあの布施明さまが、78年に発表された名盤『ラブ・ドリームス・アンド・ティアーズ』の中で歌っておられるのです!

 宝塚ソングの中でも独特な個性で際立つ「夢人」。最近はなかなか舞台上で耳にする機会はないのですが、聞く者を癒やしつつも力づけてくれる名曲として、そろそろショーなどで披露していただければと、わたくしwojo、密かに願っている春の日なのです。

<近況>
 私の指導のもと宝塚ファンとして急成長中の女医さんが先日、初めてオーストリアとフランスを旅行したそうです。行き先は、ウイーンのシェーンブルン宮殿(宝塚的には『エリザベート』や『ベルサイユのばら』)、バートイシュル(『エリザベート』)、フランスのベルサイユ宮殿(『ベルサイユのばら』)、パリのサン・ドニ教会(『1789』)。ちょいちょいマニアックな場所が含まれているのが、さすが宝塚ファンらしいチョイス。

 個人旅行で行ったため手配がそれなりに大変だったそうですが、彼女いわく「宝塚ファンの行きたいところを組み合わせたツアーがあればいいのに……」とのこと。確かに、劇場にチラシを置けばお客さんが殺到するかもですね!

今回の曲:「夢人」(77年初演)
 初期宝塚のエポックメーキング的なレビュー『モン・パリ』上演50周年を記念し、『白井鐵造監修 モン・パリ誕生50年 グランド・カーニバル』として77年に雪組、花組で上演された『ザ・レビュー』の第3部『ファンタジー‐夢人‐』の中で歌われた楽曲。宝塚歌劇団の中でも独創的なショー作家として名をはせる草野旦氏が構成・演出・作詞を担当した。トップスターが鳥を抱えながら銀橋を渡る印象的なシーンで歌われる。99年に宙組、花組で上演された『ザ・レビュー』においても、鳥かごを抱えたトップスターによって歌われた。