「SMAPファンに見せて」中居正広、舞祭組ツアーで“クールなダンス披露”が波紋呼ぶ

 Kis-My-Ft2の派生ユニット・舞祭組にとって初となるツアー『舞祭組村のわっと!驚く!第1笑(SHOW)』が、1月10日よりグランキューブ大阪 メインホールでスタートした。昨年12月にリリースされたファーストアルバム『舞祭組の、わっ!』の収録曲を中心にステージが展開される中、同ユニットのプロデューサーを務める元SMAP・中居正広も会場を訪れ、ステージにサプライズ“出演”したという。

 舞祭組は、Kis-My-Ft2内で“後ろの4人”と呼ばれた横尾渉、宮田俊哉、二階堂高嗣、千賀健永によるユニットで、13年のシングル「棚からぼたもち」でCDデビュー。グループの楽曲や衣装まで中居がプロデュースを担当しているが、17年1月発売の「道しるべ」はメンバー4人で楽曲を制作。中居はデビュー当時ほど舞祭組の活動に関与しなくなってしまったものの、最新アルバムの収録曲「Fire&Lightning」でコーラスに参加するなど、一歩離れた立場でバックアップを続けている。

 そんな中、ようやく舞祭組でのツアー開催が実現。公演初日は、コンサートグッズのペンライトが「イカの形をしている」と、話題になった。中居は過去にオリジナルのキャラクター「スルメさん」として舞祭組とコラボレーションした過去があるだけに、ファンは「イカ=スルメさん=中居」だと連想。さらに、グッズで販売されているパンフレットには中居のインタビューページもあるといい、今ツアーに何らかの形で関与していることを匂わせていた。

「公演では、“スルメさん”として映像出演した上に、コーラスを担当した『Fire&Lightning』の大サビで、舞祭組と一緒の白い衣装を着た中居が再び映像に登場。舞祭組の4人と『キレキレのダンス』を披露していたそうです。公演を見たファンのレポートによれば、中居本人も後方の席でコンサートを見学しており、合間にメモを取る姿も見られたとか」(ジャニーズに詳しい記者)

 予想外の中居の映像出演に舞祭組のファンは驚嘆したようで、「全身白、ハットで踊る中居くんの映像がスクリーンに流れます。キレッキレでめちゃくちゃクールに踊ってる」「中居くん、キレのあるダンスでかっこ良かった! SMAP、中居ファンの人たちに見せたい」「中居さん、スーパーアイドルだった。舞祭組4人が目の前でダンスしてるのに、モニターに映ってる中居さんに何度も目を奪われた」と、称賛のコメントが続出している。

 しかし、この展開に一部の中居ファンは“モヤモヤ”してしまったのか、ネット上には「なんで中居くんファンが踊る姿を見られずに、他グループのファンが見られるのか。とても悔しい。つらい」「舞祭組のライブでは踊ってる姿を見せたんだ。なんか複雑な気持ち。SMAPファンにその姿を見せられないなんておかしい」「後輩のプロデュースも大事だと思うけど、SMAPファンのために見せてほしい」「中居さんが踊ってる姿を待ち焦がれてるのは、私たちなんだけどな」と、意気消沈している。

「中居のファンは、歌はもちろんのこと、やはり彼の魅力の1つであるダンス姿に飢えているんです。それだけに、“後輩のファンの前で踊った”となれば、不満を抱いてしまうのは仕方ないでしょうね。『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系、1月2日放送)の企画で大みそかの『ジャニーズカウントダウン 2017-2018』に極秘出演した際も、キスマイと一緒に少し踊っていましたが、そもそも中居の登場は発表されていませんでした」(同)

 SMAP解散後、自身がMCを務めるバラエティ『ナカイの窓』(日本テレビ系)などでは「昔踊ってた」と、過去の出来事としてパフォーマンスを語っている中居だが、今回の事態を受け、中には「やっぱり歌と踊りもやりたいのでは?」と感じるファンが続出。「ファンの前で踊るつもりがないなら、舞祭組のライブで踊らないと思う。だから、必ず見れらると思って待ってます」「生で歌い踊る姿を披露するのは、SMAPファンの前だと思う」と、前向きに受け止めるファンも。

 11日の午前10時30分から開催された『舞祭組村のわっと!驚く!第1笑(SHOW)』でも姿が目撃されており、初日のステージとの差をプロデューサー目線でチェックしていたという中居だが、今度こそ待ち望むファンの前でダンスを披露してほしいものだ。

バーニング・周防郁雄社長、祝77歳! いま振り返る“ドンが愛した5人の女”

 例年、大手芸能プロやテレビ局の幹部たちは、1月11日に行われる“バースデーパーティ”に際して、スケジュール調整を余儀なくされるという。朝・昼・夜の3部制で開催されるパーティの主役は、“芸能界のドン”ことバーニングプロダクション・周防郁雄社長。近頃のドンは、引退説がささやかれたり、懇意にしていた一部プロダクションから「距離を置かれている」などともウワサされているが、今年も相変わらず50人を超える業界の重鎮たちが、出席予定という。

 そこで、今回は77歳の喜寿を記念して、華やかな芸能人生の中で“ドンが愛した女たち”を振り返ってみた。

■“ドンのオンナ”といえばこの人・藤原紀香

 まず1人目は、歌舞伎俳優・片岡愛之助の妻であり女優の藤原紀香。よくも悪くも、ドンの名前が一般層にまで知れ渡るようになったのは、「紀香の存在が大きかった」と週刊誌記者は語る。

「もともと島田紳助から紹介された紀香を、ドンは『絶対にスターにするべき』と、関係各所に猛プッシュ。その効果は絶大で、連ドラ主演連発からCM女王と、紀香は一躍時の人になりました。しかし、加藤雅也との交際をドンに反対されて破局して以降は、陣内智則とスピード離婚するなど、男性関係がやや不安定に。さらに紀香は、ドンへの再婚報告を後回しにしたため、一時期は関係が悪化していたんです。これらの情報がインターネットに出回ったことで、紀香とドンはセットで語られるようになりました」

■あのドンをヤキモキさせる女傑・小泉今日子

 紀香同様、近年“溝ができている”とウワサされているのが、小泉今日子。しかし、現在でも連続ドラマ主演を務めるなど、第一線で活躍できるのは、ドンの寵愛あってこそのようだ。

「他社のCD著作権を保有するといったビジネスで儲けているドンからすれば、生粋のバーニングっ子であり、同社のトップタレントである小泉は、まさにわが子のような存在。しかし2015年には個人事務所を設立するなど、不協和音が聞こえるようになりました。それでもドンは16年、カルチャー誌『MEKURU』(Gambit)の小泉特集ページで、異例のロングインタビューを受けるなど、小泉には未練タラタラの様子ですが」(芸能プロ関係者)

■ドンの“焼肉接待”には必ず同席・加藤あい

 近年では露出が減っているものの、ドンの加藤あいへの入れ込みぶりは有名な話。一時期は加藤にベッタリだったそうだ。

「90年代後半から2000年代前半、電通や博報堂の幹部が招かれるドン主催の“焼肉接待”には、必ず加藤が同席していました。当時の加藤の活躍ぶりを見れば、どれだけドンに寵愛されていたかがよくわかりますよ。ドンとの“愛の証”なのか、バーニング関係者が、2人のツーショット写真が印刷されたテレホンカードを作成して配っていた……なんて逸話もあるほど」(テレビ局関係者)

 

■まるでじいじと孫・芦田愛菜
 

 芦田愛菜も、ブレーク直前にドンからのバックアップを得たことで、“トップ子役”の座に君臨できたという。

「10年の『Mother』(日本テレビ系)で“天才子役”と称賛された芦田は、翌年の『マルモのおきて』(フジテレビ系)の頃から、ドンのバックアップを受けるようになりました。昨年、芦田が慶応義塾中等部に合格した際のドンの喜びようったらなかったですよ。まるで孫の活躍を見守るおじいちゃんですよ。ドンの号令によって、バーニング御用達の各スポーツ紙が芦田の入学式を一斉に取り上げていました。正直、未成年のプライベートに関する話題だけに、スポーツ紙が掲載することには違和感しかありませんが、ドンは満足げだったようです」(情報番組デスク)

■ドンの永遠のナンバーワン・内田有紀

 現在に至るまで、ドンにとっての“ナンバーワン”といわれている女が、内田有紀なのだという。

「小泉のような問題行動もなければ、紀香のように男で失敗することもない。吉岡秀隆との結婚時も、ドンは何ひとつ口を挟まず、内田の好きなようにやればいいと、陰ながら見守っていたそうです。両親の不仲や離婚で揉めた過去など、ドンは内田の家庭環境に深く同情しており、誰よりも幸せになってほしいと願っているとか」(テレビ局プロデューサー)

 彼女たち以外にも、ドンのバックアップを経て脚光を浴びた芸能人は、数多く存在するという。果たして今後、ドンの“寵愛”からブレークする女性芸能人は、どれほど登場するのだろうか。

バーニング・周防郁雄社長、祝77歳! いま振り返る“ドンが愛した5人の女”

 例年、大手芸能プロやテレビ局の幹部たちは、1月11日に行われる“バースデーパーティ”に際して、スケジュール調整を余儀なくされるという。朝・昼・夜の3部制で開催されるパーティの主役は、“芸能界のドン”ことバーニングプロダクション・周防郁雄社長。近頃のドンは、引退説がささやかれたり、懇意にしていた一部プロダクションから「距離を置かれている」などともウワサされているが、今年も相変わらず50人を超える業界の重鎮たちが、出席予定という。

 そこで、今回は77歳の喜寿を記念して、華やかな芸能人生の中で“ドンが愛した女たち”を振り返ってみた。

■“ドンのオンナ”といえばこの人・藤原紀香

 まず1人目は、歌舞伎俳優・片岡愛之助の妻であり女優の藤原紀香。よくも悪くも、ドンの名前が一般層にまで知れ渡るようになったのは、「紀香の存在が大きかった」と週刊誌記者は語る。

「もともと島田紳助から紹介された紀香を、ドンは『絶対にスターにするべき』と、関係各所に猛プッシュ。その効果は絶大で、連ドラ主演連発からCM女王と、紀香は一躍時の人になりました。しかし、加藤雅也との交際をドンに反対されて破局して以降は、陣内智則とスピード離婚するなど、男性関係がやや不安定に。さらに紀香は、ドンへの再婚報告を後回しにしたため、一時期は関係が悪化していたんです。これらの情報がインターネットに出回ったことで、紀香とドンはセットで語られるようになりました」

■あのドンをヤキモキさせる女傑・小泉今日子

 紀香同様、近年“溝ができている”とウワサされているのが、小泉今日子。しかし、現在でも連続ドラマ主演を務めるなど、第一線で活躍できるのは、ドンの寵愛あってこそのようだ。

「他社のCD著作権を保有するといったビジネスで儲けているドンからすれば、生粋のバーニングっ子であり、同社のトップタレントである小泉は、まさにわが子のような存在。しかし2015年には個人事務所を設立するなど、不協和音が聞こえるようになりました。それでもドンは16年、カルチャー誌『MEKURU』(Gambit)の小泉特集ページで、異例のロングインタビューを受けるなど、小泉には未練タラタラの様子ですが」(芸能プロ関係者)

■ドンの“焼肉接待”には必ず同席・加藤あい

 近年では露出が減っているものの、ドンの加藤あいへの入れ込みぶりは有名な話。一時期は加藤にベッタリだったそうだ。

「90年代後半から2000年代前半、電通や博報堂の幹部が招かれるドン主催の“焼肉接待”には、必ず加藤が同席していました。当時の加藤の活躍ぶりを見れば、どれだけドンに寵愛されていたかがよくわかりますよ。ドンとの“愛の証”なのか、バーニング関係者が、2人のツーショット写真が印刷されたテレホンカードを作成して配っていた……なんて逸話もあるほど」(テレビ局関係者)

 

■まるでじいじと孫・芦田愛菜
 

 芦田愛菜も、ブレーク直前にドンからのバックアップを得たことで、“トップ子役”の座に君臨できたという。

「10年の『Mother』(日本テレビ系)で“天才子役”と称賛された芦田は、翌年の『マルモのおきて』(フジテレビ系)の頃から、ドンのバックアップを受けるようになりました。昨年、芦田が慶応義塾中等部に合格した際のドンの喜びようったらなかったですよ。まるで孫の活躍を見守るおじいちゃんですよ。ドンの号令によって、バーニング御用達の各スポーツ紙が芦田の入学式を一斉に取り上げていました。正直、未成年のプライベートに関する話題だけに、スポーツ紙が掲載することには違和感しかありませんが、ドンは満足げだったようです」(情報番組デスク)

■ドンの永遠のナンバーワン・内田有紀

 現在に至るまで、ドンにとっての“ナンバーワン”といわれている女が、内田有紀なのだという。

「小泉のような問題行動もなければ、紀香のように男で失敗することもない。吉岡秀隆との結婚時も、ドンは何ひとつ口を挟まず、内田の好きなようにやればいいと、陰ながら見守っていたそうです。両親の不仲や離婚で揉めた過去など、ドンは内田の家庭環境に深く同情しており、誰よりも幸せになってほしいと願っているとか」(テレビ局プロデューサー)

 彼女たち以外にも、ドンのバックアップを経て脚光を浴びた芸能人は、数多く存在するという。果たして今後、ドンの“寵愛”からブレークする女性芸能人は、どれほど登場するのだろうか。

私が「黒人の人形」を作るわけ。そして浜ちゃんの黒塗りについて

「肌の色、髪の質が異なる人形たち」
 新年早々、ダウンタウン浜田雅功の黒塗り(ブラックフェイス)問題が大揉めに揉めている。大晦日恒例の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)で浜田がアメリカの黒人俳優エディ・マーフィーに扮した際、顔を真っ黒に塗って登場した件だ。

 ブラックフェイスに関して私は過去に何度も書いている。ニューヨークの黒人地区ハーレムに長年暮らす者として、黒人を家族に持つ身として、いろいろ思うところがあるからだ。最近では米版ヴォーグ誌が掲載したスーパーモデル、カーリー・クロスの芸者ルック問題についての記事「白人モデルのゲイシャ写真が炎上した本当の理由~”文化の盗用”と”ホワイト・ウォッシュ”」でブラックフェイスについても詳しく言及している。

 実のところ、今回は私が以前から作っている「黒人の人形」について書く予定だった。奇しくもブラックフェイス問題とタイミングがかちあってしまったので、両者をからめて書いてみたい。

黒人の子供たちの「肌色」クレヨン
 私はかつてハーレムYMCAのアフタースクール・プログラム(学童保育)で働いていた。2000年から始めて7~8年ほど続けただろうか。場所柄、通ってくる子供のほぼ全員が黒人かラティーノだった。キンダー(5歳児)から中高生までいたが、私は主にキンダーと小学生のコンピュータ室を担当した。といってもワードやエクセルなどを本格的に教えるのではなく、放課後の自由時間の一環として子供用のソフトで遊ばせることが多かった。

 当時、女の子に人気のあったソフトが「バービー」だった。着せ替え人形式にヘアスタイルやドレスを選んでいくのだが、最初にバービーの肌の色と目の色を選ぶ。毎日、何人もの女の子が遊ぶ様子を眺めているうちに、あるパターンに気付いた。黒人の少女たちはバービーの肌の色に白でも、いちばん濃い茶色でもなく、中間の薄い茶色を選ぶことが多かった。少女本人の肌の色をかならずしも反映していなかった。きれいな濃いチョコレートブラウンの肌をした少女もカフェオレ色を選ぶのだ。

 コンピュータに飽きた子供には用意してある塗り絵をさせることもあった。この時も日本人の私には思いもつかない事象があった。キンダーの女の子は塗り絵のキャラクターの肌を塗るとき、何色もあるクレヨンと自分の小さな手の甲の色を比べ、いちばん近い色を選んだ。別の女の子、髪をいつも見事な長いブレイズに編んでいた10歳のその子は、人魚の塗り絵をしながら私に滔々と “レクチャー” をしてくれた。

「人魚はね、金髪じゃないの。人魚はわたしとおなじブラックなの」

 そう言いながら、人魚の肌を自分と同じ濃い茶色で塗った。

ブラック・イズ・ビューティフル
 これらのエピソードは黒人の少女や女性たちと肌の色との非常に深いかかわり、そしてこだわりを示している。アメリカでは歴史的な人種差別のスティグマのひとつとして、濃い肌の色は今もタブーとされているのだ。

 それを示す有名な実験がある。5人の子供のイラストが描かれたボードを用意する。5人の肌の色は白・ベージュ・薄い茶・やや濃い茶・濃い茶と5段階になっている。幼児にイラストを見せ、「どの子がいちばんかわいい?」「どの子がいちばん醜い?」などと質問する。多くの子供が「かわいい」「賢い」などポジティブな言葉には白かベージュ、「醜い」「意地悪」などネガティブな言葉には茶色を指す。

 白人の人形と黒人の人形を並べた実験でも結果は同じだ。

Q:「醜い人形はどっち?」
A:「こっち」(黒人の人形を指す)
Q:「なぜ?」
A:「黒人だから」

Q:「どっちの人形があなたに似てる?」
A:「……わたしに?……」

 女の子はおずおずと黒人の人形を指差すが、触ろうとはしない。その時の女の子の辛そうな表情。なんと残酷な実験だろうか。

 この実験からも分かるように、黒人は幼い子供ですらダークブラウンの肌を厭う。かつての白人による黒人支配の残照〜白は美しい、黒は醜い〜であり、すなわち自己否定、自己嫌悪だ。この歴史的な呪縛から解かれて自分たちの本来の美を自覚しようという主張が、有名な1960年代の黒人運動スローガン「ブラック・イズ・ビューティフル」を生んだ。

 この考えを日常生活の中で娘に教える母親も多い。「あなたのブラウンの肌はとってもきれい!」「あなたのクルクルの髪もとってもかわいい!」と繰り返すのだ。黒人の子供の肌の色と髪をテーマにした絵本がたくさん出されているのも、子供たちが歴史の負の遺産に押しつぶされてしまわないようにという黒人たちの努力だ。そうでなければ実験に登場した子供たちのように幼くして心に傷を負い、自己肯定ができなくなる。 「人魚は金髪じゃない」と言い放った女の子は、おそらく家庭でこうしたことを教わっていた時期だったのだと思う。

 黒人社会でそうした努力がなされているにもかかわらず、今も人気のある黒人女性セレブの多くはライトスキンだ。 ビヨンセ(シンガー)、アリシア・キーズ(ミュージシャン)、ハル・ベリー(女優)、カーディ・B(ラッパー)…… 彼女たちが一流のエンターテイナーに上り詰めたのは、もちろん飛び抜けた実力があってこそ。そこは間違いない。しかし黒人女性の場合、肌の色が人気に大きく作用する事実も否めない。

 自分の手と同じ色のクレヨンを選んだあの5歳の女の子は、当時はまだ「肌の色は薄いほうが美しい」も、「黒人のありのままの姿こそ美しい」も意識しておらず、ごく自然に塗り絵を自分自身の反映ととらえていたのだ。すでに10代となっているはずのあの女の子は今、自分の肌の色についてどう感じているのだろうか。

「わたしみたい!」な人形

「衣装はアフリカ産の生地」
 「マミー! これ見て!」と女の子がぱあっと笑顔になって母親を振り返った。私が作ったヒジャブの人形に目ざとく気付いたのだ。アフリカン・アメリカンの7~8歳の女の子だ。肌の色はかなり明るい。髪は花柄のヒジャブをかぶっているので見えない。同じくモスグリーンのヒジャブをかぶった、まだ若いお母さんも「あら、まぁ!」と言いながら人形を手に取った。

 年末にニューヨークのアメリカ自然史博物館で開催された「クワンザ」イベントでのできごとだ。クワンザはアメリカ黒人の祝祭。クリスマス翌日の12月26日から1週間続く。毎年恒例の同博物館でのイベントでは、アメリカ黒人が賢く豊かに生き抜くための7つの教えがアフリカン・ドラムの演奏とともに語られ、ゴスペル、マーチングバンド、アカペラの歌唱や演奏で盛り上がった。会場には黒人アーティストによる絵画、Tシャツ、アクセサリー、コスメなどのブースがたくさん出るが、そこに私も人形のブースを出せることになったのだった。

「アメリカ自然史博物館でのクワンザ・イベント」
 イベントにかかわっている友人からブースを出さないかと声を掛けられた時、正直、気後れがした。黒人による黒人のためのイベントで、アジア人が黒人の人形を売ることを人はどう思うだろうか。「文化の盗用」と気分を害する人もいるのではないか。

 しかし、それは杞憂だった。イベント開始直前、ブースの準備をしている最中に、天然石のブースを準備していた黒人女性が「わぁ! かわいい!」「この人形、私を呼んでるわよ! 買わなくちゃ!」と、いきなり買ってくれたのだ。これには驚いた。人形はアフロヘアを「アフロパフ」と呼ばれる丸いふたつ括りにしたもので、見方によってはその女性に似ていると言えなくもなかった。

 いったんイベントが始まると黒人客はステージに集中し、ブースにはこの日たまたま博物館を訪れてイベントに行き当たった観光客が大勢やってきた。ほとんどが白人で、黒人の人形に関心を示す人は少なかった。人形はYMCAの少女の塗り絵と同じく、「自分の反映」なのだ。

 しかし、なかにはベージュの肌、ウェービーな髪の人形を「キュート!」と買ってくれる白人女性がいた。やはり「自分の反映」だ。ある若い女性はスペインからの観光客だった。私の人形がスペインまで行く……と思うと、なんだか感慨深いものがあった。

「『アフロパフ』のキーホルダー型ミニ・ドール」
 ステージが休憩に入ると、黒人客がどっとやってきた。「私はもう人形を買う時期は終了してるけど」と言いながら見てくれる年配の女性。「マミー、これがいい」と明るいブラウンの人形を指さす黒人の女の子に、「私はこっちがいいと思うけど」とダークブラウンの人形を勧める白人のお母さんは、おそらく養親だ。やはり「これ、買って!」とウェービーな長い髪の人形をねだる女の子に、「知ってるでしょ、これだとおばあちゃん怒るから」と言い、私に「ダークスキンでアフロヘアのはある?」と聞くお母さん。おばあちゃんはきっと「ブラック・イズ・ビューティフル」の信念を持つ人なのだ。

エディ・マーフィーのブラウンの肌と、浜田雅功の黒塗り
 皆、それぞれに異なる肌の色合いと髪を持ち、肌と髪についての考えも異なるが、言えることはひとつ。どの肌も、どの髪も、それぞれに可愛らしく、または美しく、かつ個々人の重要なアイデンティティなのだ。私はハーレムYMCAでの子供たちとの体験からこれを知り、人形を作り始めた。

 アメリカでブラックフェイスがなぜ許されないか、その詳細は最初に挙げた過去記事を読んで欲しい。そこに書いたアメリカの人種差別の歴史や現状とは別に、今回の浜田雅功によるブラックフェイス報道を見て、私が思ったことがある。

 エディ・マーフィーは俳優としてとても優れており、私も大ファンだ。演技力、とくにコメディでは唯一無二の力を発揮し、毎回、大爆笑させてくれる。エディが出ているというだけで出演作を見たくなる理由だ。同時に、彼の滑らかな濃いブラウンの肌も大きな魅力だ。単なるお笑い俳優ではなく、セクシーさもまた魅力なのである。

 ところが浜田雅功の黒塗りはエディとは似ても似つかない色合いの、雑なメイクだった。エディの肌の美しさはみじんもなかった。エディ・マーフィーをエディ・マーフィーとしてでなく、単に「黒人」として真似ただけのものだった。黒人たちの、それぞれの肌の色、それぞれの美しさに対する敬意はまったくなかった。それが私を哀しくさせたのだった。
(堂本かおる)

NHK大河ドラマ“ブランド力崩壊”の危機! 『西郷どん』は事実上歴代ワースト発進

 57作目となるNHK大河ドラマ『西郷どん』(鈴木亮平主演/日曜午後8時~)が、7日に放送開始となった。だが、初回15分拡大版の視聴率は15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)どまりで、今後に大きな影が差した。

 これは、歴代ワースト4位スタートだった昨年の『おんな城主 直虎』(柴咲コウ主演)初回の16.9%を大きく下回り、歴代ワースト2位という最悪の発進だ。

 第1話「薩摩のやっせんぼ」では、主演である鈴木の登場シーンはほとんどなく、子役による演技から始まった。1840年(天保11年)、薩摩の国で、後に西郷隆盛を名乗る西郷小吉(渡邉蒼)は、大久保正助(石川樹)ら町内の仲間たちと、学問や剣術を切磋琢磨する日々を過ごしていた。「妙円寺詣り」という薩摩藩最大の行事の際、一番乗りで寺に到着した小吉たちは褒美をもらい、薩摩藩の世継ぎ・島津斉彬(渡辺謙)と運命的な出会いをする。しかし、小吉は恨みを持った他の町の少年に刀で肩口を切られ、二度と剣が振れなくなる……という展開だった。

 同ドラマの原作は、直木賞作家・林真理子氏の小説『西郷どん!』(KADOKAWA)で、脚本は米倉涼子主演『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)を大ヒットに導いた中園ミホ氏。主人公・西郷隆盛は日本人なら誰もが知る人物とあって、世の関心は高いかと思われたが、フタを開けてみれば大爆死で、散々なスタートとなった。

 唯一の救いは、地上波より2時間早く放送されているBSプレミアムの視聴率が4.9%をマークし、2012年に本格的にBSで先行放送が始まって以降、最高値を記録したことくらい。ネット上では、劇中で用いられる薩摩弁が「理解できない」との声が多数噴出しており、今後の課題になりそうだ。

 長い大河ドラマの歴史上、初回最低視聴率を記録したのは、1989年の『春日局』(大原麗子主演)の14.3%だが、この年は、“特殊な”事情があった。過去作品で、ただ一度だけ、元日に初回が放送されたのだ。さすがに元日は各局がさまざまな特番を組み、視聴率争いを繰り広げるため、このような結果になってしまったことが推察される。現実に、同ドラマは2週間後にオンエアされた第2話で33.1%の高視聴率を記録。その後も、ほとんどの回で30%を超え、全話平均は32.4%をマークするヒット作となった。その意味では、『西郷どん』は、事実上歴代ワーストのスタートといっていいだろう。

 かつて、20%突破が当たり前だった大河だが、近年では、その視聴率は低迷。特に12年以降は、12年『平清盛』(松山ケンイチ主演)と、15年『花燃ゆ』(井上真央主演)が平均12.0%で歴代ワースト視聴率となり、17年『直虎』も12.8%で同ワースト3位を記録するなど、わずか7年間で3作がワースト3に名を連ねる惨状となっている。

「大河は歴史上の人物が主人公で、時代劇、戦国モノがほとんど。飽きられた感は否めません。主人公も著名ではない人物が増え、主役もトップスターとはいえない役者が務めるケースが多くなり、視聴者離れに拍車がかかっているようです。また、地上波の連ドラが3カ月クールなのに対し、大河は1年も見続けなければならないとあって、かなりの根気が必要。特に若い人を中心に、大河を見なくなった層が増えているのは事実でしょうね」(テレビ誌関係者)

 現実として、ここ数年、明らかに“格”が落ちる役者が主演を務め、『花燃ゆ』や『直虎』のように、主人公がどんな人物なのか、視聴者にもよくわからず、感情移入しづらくなっているのは確か。今年は、西郷隆盛は著名でも、主演の鈴木はまだ中堅俳優の域を出ない。このままでは、大河のブランド力はどんどん低下していき、崩壊してしまいかねないだろう。
(文=田中七男)

「はれのひ」は氷山の一角……? 苛烈な営業電話で“高額契約”迫る呉服業界の闇

 成人式当日突然に閉店して社長ら経営陣が姿をくらましたままの横浜市の振り袖レンタル会社「はれのひ」は、民間信用調査会社の東京商工リサーチによると、一昨年9月の時点で6億円を超える負債があり、3億円以上の債務超過に陥っていたという。そのためか昨年からは従業員への給与も遅延や未払いが出ていたが、実はこの会社、問題が表面化する以前から、その営業手法が一部であまり評判がよくなかったようだ。

「とにかく、しつこい。何度も電話をかけてきて『晴れ着の準備を』って。断ってもかけてくるので、最終的には『うるさい!』と怒鳴ってしまった」

「姉の振袖を使うのでと断っても、今年の流行デザインは違うとか、小物のプレゼントがあるとか延々と話を止めなくて、途中で電話を切った」

 こうした声は、「はれのひ」からの度重なる営業電話を受けた人々のもので、特に14年頃から「不快・迷惑」度を増していたようだ。何しろ「うちの娘は海外留学中で日本の成人式には出られないのに営業電話が来た」という人もいたのである。

 証言者たちが首を傾げていたのは、「はれのひ」がどうやって成人式を迎える娘のいる家庭を知っていたかということ。これは別の呉服レンタル業者が打ち明ける。

「『はれのひ』だけじゃなく、ほとんどの同業者はやってることなんですが、名簿業者から学生名簿を大量に買うんです。必要なのは年齢、性別と電話番号だけで、片っ端から電話をかけるんです。従業員には、商談がまとまれば売り上げ1~2割の歩合ボーナス、つまりインセンティブを出す形にするのが通例。単価が高い世界なので、50万円の売り上げなら5~10万円の報酬が入るわけで、みんな誰彼構わず電話しまくります。ただ、苦情も増えるので、電話をかける役目を下請けにやらせるケースもあります」

 歩合制となれば当然、高額な商品を勧める傾向が強まるが、「一生に一度のことだと言えば、親は借金してでも金を出す、という認識がある」と業者。

「ただ、そういう中で歩合を荒稼ぎする凄腕の営業マンがいると、他社に引き抜かれたり、独立されたりということもあって競争は激化するばかり。儲かりそうに見えて、油断するとすぐに業績が落ちますよ」(同)

 激しい電話セールスもむなしく、「はれのひ」は15年9月期からは営業赤字となり、厳しい資金繰りが続き、取引先や金融機関の信用も落ちていた。結果、成人式当日に数百人単位での被害者を生む前代未聞の閉店騒動をやらかしてしまった。被害者の中には、営業電話によって契約に至った者もおり「あんな電話にさえ出ていなければ」と悔やむ声も聞かれた。

 前出業者は「基本、営業電話を激しくするところほど、値段が高いと思った方がいい」と話す。

「歩合報酬を出すわけなので、その分、客に出す値段を高くしなきゃいけなくなるからです。営業電話をしてきた業者はむしろ使わない方がいい、というのが本音です」

「はれのひ」が消えても同じ業態の呉服関連の他社による電話攻勢は続く。成人前の娘を持つ家庭では、業者の選定に慎重さが求められそうだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

「はれのひ」は氷山の一角……? 苛烈な営業電話で“高額契約”迫る呉服業界の闇

 成人式当日突然に閉店して社長ら経営陣が姿をくらましたままの横浜市の振り袖レンタル会社「はれのひ」は、民間信用調査会社の東京商工リサーチによると、一昨年9月の時点で6億円を超える負債があり、3億円以上の債務超過に陥っていたという。そのためか昨年からは従業員への給与も遅延や未払いが出ていたが、実はこの会社、問題が表面化する以前から、その営業手法が一部であまり評判がよくなかったようだ。

「とにかく、しつこい。何度も電話をかけてきて『晴れ着の準備を』って。断ってもかけてくるので、最終的には『うるさい!』と怒鳴ってしまった」

「姉の振袖を使うのでと断っても、今年の流行デザインは違うとか、小物のプレゼントがあるとか延々と話を止めなくて、途中で電話を切った」

 こうした声は、「はれのひ」からの度重なる営業電話を受けた人々のもので、特に14年頃から「不快・迷惑」度を増していたようだ。何しろ「うちの娘は海外留学中で日本の成人式には出られないのに営業電話が来た」という人もいたのである。

 証言者たちが首を傾げていたのは、「はれのひ」がどうやって成人式を迎える娘のいる家庭を知っていたかということ。これは別の呉服レンタル業者が打ち明ける。

「『はれのひ』だけじゃなく、ほとんどの同業者はやってることなんですが、名簿業者から学生名簿を大量に買うんです。必要なのは年齢、性別と電話番号だけで、片っ端から電話をかけるんです。従業員には、商談がまとまれば売り上げ1~2割の歩合ボーナス、つまりインセンティブを出す形にするのが通例。単価が高い世界なので、50万円の売り上げなら5~10万円の報酬が入るわけで、みんな誰彼構わず電話しまくります。ただ、苦情も増えるので、電話をかける役目を下請けにやらせるケースもあります」

 歩合制となれば当然、高額な商品を勧める傾向が強まるが、「一生に一度のことだと言えば、親は借金してでも金を出す、という認識がある」と業者。

「ただ、そういう中で歩合を荒稼ぎする凄腕の営業マンがいると、他社に引き抜かれたり、独立されたりということもあって競争は激化するばかり。儲かりそうに見えて、油断するとすぐに業績が落ちますよ」(同)

 激しい電話セールスもむなしく、「はれのひ」は15年9月期からは営業赤字となり、厳しい資金繰りが続き、取引先や金融機関の信用も落ちていた。結果、成人式当日に数百人単位での被害者を生む前代未聞の閉店騒動をやらかしてしまった。被害者の中には、営業電話によって契約に至った者もおり「あんな電話にさえ出ていなければ」と悔やむ声も聞かれた。

 前出業者は「基本、営業電話を激しくするところほど、値段が高いと思った方がいい」と話す。

「歩合報酬を出すわけなので、その分、客に出す値段を高くしなきゃいけなくなるからです。営業電話をしてきた業者はむしろ使わない方がいい、というのが本音です」

「はれのひ」が消えても同じ業態の呉服関連の他社による電話攻勢は続く。成人前の娘を持つ家庭では、業者の選定に慎重さが求められそうだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

広瀬すず主演の“どんより”ドラマ『anone』9.2%、『カルテット』ファン必見の理由

 広瀬すず主演連続ドラマ『anone(あのね)』(日本テレビ系)が10日にスタート。同枠前クールの綾瀬はるか主演『奥様は、取り扱い注意』は、期間平均12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大健闘したものの、『anone』の初回は9.2%。人気枠の初回としては、少々物足りない数字となりました。

 脚本は、2010年放送の松雪泰子主演『Mother』(同)で芦田愛菜演じる幼女をゴミ袋に入れて捨てたり、13年放送の『Woman』で満島ひかり演じるシングルマザーに病気まで背負わせた坂元裕二氏。ほかにも、『Mother』『Woman』のスタッフが再集結しています。

 そんな、彦摩呂なら「不幸のミルフィーユや~」と叫びそうな“どんより展開”が待っていることは間違いなさそうな同作。キャッチコピーは、「私を守ってくれたのは、ニセモノだけだった。」だそうです。すでに、どよ~ん。

 日刊サイゾーでは、誰にも頼まれてないのに『anone』のレビューを最終回までお届け! 早速、初回のあらすじを振り返ります。

■倍賞美津子が大活躍

 一晩1,200円のネットカフェで同い年の有紗(碓井玲菜)と美空(北村優衣)と共に寝泊りしている19歳の辻沢ハリカ(広瀬)。特殊清掃員のバイト中は、死体跡がくっきり残った部屋を無表情で掃除する一方、暇な時間には、自身を“ハズレ”と名乗り、“カノン”と名乗る病気で入院中の男性とスマホのチャットゲームで会話を楽しむ日々。ハリカはカノンに、大好きなおばあちゃん(倍賞美津子)と森の中の家で幸せに暮らしていた8歳から12歳の思い出を話します。

 そんな中、有紗から海辺で大金が入った保冷バッグを見つけたとの報告が。450万円くらい入っていたといい、有紗はそのまま置いてきたから、3人で取りに行こうと提案。「おやじとカラオケ行ったら、いきなり殴られた」と前歯を1本失っている有紗は、「私、あのお金で差し歯入れるの!」とノリノリです。

 早速、ハリカはスケボーに、有紗と美空は自転車に乗って、海辺へ。テトラポッドの隙間に保冷バッグを見つけますが、裏切った美空が持っていたスタンガンで有紗を攻撃し、奪い去ってしまいます。

 そうこうしていると、金の持ち主である亜乃音(田中裕子)が登場。有紗から強引に保冷バッグを奪った後、なんだかんだあって、結局、スケボーで通りかかったハリカがゲット。金を持って逃げていると、幼少期におばあちゃんと過ごした家にたどり着きます。

 一方、余命半年を宣告された持本(阿部サダヲ)が営むカレーショップに、元放火犯のるい子(小林聡美)が来店。メニューにない焼きうどんを注文した揚げ句、代金を踏み倒すかなりヤベー女ですが、なぜか2人は意気投合。カレーショップの車で、一緒に死に場所を探す旅へ……。

■虐待受けてました

 幼少期に過ごした家で、おばあちゃんとの楽しかった日々を回想するハリカ。しかし、風見鶏から「君のその思い出は、間違ってるよ」との幻聴が……。

 本当は、この屋敷は全寮制の更生施設「ためがい学舎」で、両親にこの施設に入れられたハリカは、ここで虐待を受けていたようです。当時、ここで経営者の為貝(倍賞)から「あなたは病気」「あなたの名前はハズレ」と言われたハリカは、天真爛漫さを失ってしまったのだとか。はい、どんより。

 そんな過去に苦しみ続けるハリカですが、結局、保冷バッグは亜乃音の元へ返却。その帰り道、カノンが「窓から見える」と言っていたハシビロコウ(鳥)の看板をたまたま見つけ、近くの病院へ。すると、病室の窓越しにそれらしき男性を発見。チャットを送ると、カノンは“ハズレ”の正体がハリカであることを知っていてチャットで近づいたと告白。カノンは、「ためがい学舎」の元生徒の紙野彦星(清水尋也)だといい、ハリカと2人で脱走を試みたこともあるといいます。ハリカは彦星に会いたがりますが、彦星は「死ぬのが怖くなってしまう」という理由で会おうとしません。

 ラストは、保冷バッグの大金が偽札であることが発覚し、初回は終了です。

■『カルテット』要素も

「クッキーだって何枚も焼けば、ハズレができるの」と個性を封印されてしまったハリカの幼少時代を見るのは、筆者のように子を持つ親としてはつらい! しかしながら、現状が不幸すぎた『Mother』『Woman』に比べると、つらい場面が回想シーンだったためか、覚悟していたほどどんよりしませんでした。

 ここ2年ほど連ドラから遠ざかり、映画にばかり出演していた広瀬ですが、同作で「初めてちゃんと演技を見た」という視聴者も意外に多そう。ボーイッシュな役柄ながら、甲高い声や長い前髪からチラ見えする大きな目……かわいさが隠しきれないあたり、「腹黒」「あざとい」と言われる広瀬にはピッタリの役ではないでしょうか? あと、幼少期のハリカを演じている子役の大迫莉榎が、声も演技も昔の芦田愛菜にソックリです。

 また、脚本の坂元氏といえば、昨年1月期に話題となった松たか子主演『カルテット』(TBS系)でもお馴染み。持本とるい子による「1日にスマホを3時間見てる人は、一生のうちに10年間見てることになるんですって。それでトイレに使ってる時間は、一生のうち3年!」「行くのやめて漏らし続けたら?」「3年長生きってことですよね」といった掛け合いシーンは、『カルテット』ファンが好きなアレではないでしょうか?

 残念ながら筆者は、こういったウィットに富んだ小粋でオシャレな会話劇を見ると「えーい、小ざかしい」とムズ痒くなってしまう体質ですが、『カルテット』ファンは『anone』も見たほうがいいと思います。

 というわけで、カノンを発見するシーンは少々強引だったものの、全体的には味わい深かった『anone』。一視聴者として最後まで見守っていきたいと思います。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

広瀬すず主演の“どんより”ドラマ『anone』9.2%、『カルテット』ファン必見の理由

 広瀬すず主演連続ドラマ『anone(あのね)』(日本テレビ系)が10日にスタート。同枠前クールの綾瀬はるか主演『奥様は、取り扱い注意』は、期間平均12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大健闘したものの、『anone』の初回は9.2%。人気枠の初回としては、少々物足りない数字となりました。

 脚本は、2010年放送の松雪泰子主演『Mother』(同)で芦田愛菜演じる幼女をゴミ袋に入れて捨てたり、13年放送の『Woman』で満島ひかり演じるシングルマザーに病気まで背負わせた坂元裕二氏。ほかにも、『Mother』『Woman』のスタッフが再集結しています。

 そんな、彦摩呂なら「不幸のミルフィーユや~」と叫びそうな“どんより展開”が待っていることは間違いなさそうな同作。キャッチコピーは、「私を守ってくれたのは、ニセモノだけだった。」だそうです。すでに、どよ~ん。

 日刊サイゾーでは、誰にも頼まれてないのに『anone』のレビューを最終回までお届け! 早速、初回のあらすじを振り返ります。

■倍賞美津子が大活躍

 一晩1,200円のネットカフェで同い年の有紗(碓井玲菜)と美空(北村優衣)と共に寝泊りしている19歳の辻沢ハリカ(広瀬)。特殊清掃員のバイト中は、死体跡がくっきり残った部屋を無表情で掃除する一方、暇な時間には、自身を“ハズレ”と名乗り、“カノン”と名乗る病気で入院中の男性とスマホのチャットゲームで会話を楽しむ日々。ハリカはカノンに、大好きなおばあちゃん(倍賞美津子)と森の中の家で幸せに暮らしていた8歳から12歳の思い出を話します。

 そんな中、有紗から海辺で大金が入った保冷バッグを見つけたとの報告が。450万円くらい入っていたといい、有紗はそのまま置いてきたから、3人で取りに行こうと提案。「おやじとカラオケ行ったら、いきなり殴られた」と前歯を1本失っている有紗は、「私、あのお金で差し歯入れるの!」とノリノリです。

 早速、ハリカはスケボーに、有紗と美空は自転車に乗って、海辺へ。テトラポッドの隙間に保冷バッグを見つけますが、裏切った美空が持っていたスタンガンで有紗を攻撃し、奪い去ってしまいます。

 そうこうしていると、金の持ち主である亜乃音(田中裕子)が登場。有紗から強引に保冷バッグを奪った後、なんだかんだあって、結局、スケボーで通りかかったハリカがゲット。金を持って逃げていると、幼少期におばあちゃんと過ごした家にたどり着きます。

 一方、余命半年を宣告された持本(阿部サダヲ)が営むカレーショップに、元放火犯のるい子(小林聡美)が来店。メニューにない焼きうどんを注文した揚げ句、代金を踏み倒すかなりヤベー女ですが、なぜか2人は意気投合。カレーショップの車で、一緒に死に場所を探す旅へ……。

■虐待受けてました

 幼少期に過ごした家で、おばあちゃんとの楽しかった日々を回想するハリカ。しかし、風見鶏から「君のその思い出は、間違ってるよ」との幻聴が……。

 本当は、この屋敷は全寮制の更生施設「ためがい学舎」で、両親にこの施設に入れられたハリカは、ここで虐待を受けていたようです。当時、ここで経営者の為貝(倍賞)から「あなたは病気」「あなたの名前はハズレ」と言われたハリカは、天真爛漫さを失ってしまったのだとか。はい、どんより。

 そんな過去に苦しみ続けるハリカですが、結局、保冷バッグは亜乃音の元へ返却。その帰り道、カノンが「窓から見える」と言っていたハシビロコウ(鳥)の看板をたまたま見つけ、近くの病院へ。すると、病室の窓越しにそれらしき男性を発見。チャットを送ると、カノンは“ハズレ”の正体がハリカであることを知っていてチャットで近づいたと告白。カノンは、「ためがい学舎」の元生徒の紙野彦星(清水尋也)だといい、ハリカと2人で脱走を試みたこともあるといいます。ハリカは彦星に会いたがりますが、彦星は「死ぬのが怖くなってしまう」という理由で会おうとしません。

 ラストは、保冷バッグの大金が偽札であることが発覚し、初回は終了です。

■『カルテット』要素も

「クッキーだって何枚も焼けば、ハズレができるの」と個性を封印されてしまったハリカの幼少時代を見るのは、筆者のように子を持つ親としてはつらい! しかしながら、現状が不幸すぎた『Mother』『Woman』に比べると、つらい場面が回想シーンだったためか、覚悟していたほどどんよりしませんでした。

 ここ2年ほど連ドラから遠ざかり、映画にばかり出演していた広瀬ですが、同作で「初めてちゃんと演技を見た」という視聴者も意外に多そう。ボーイッシュな役柄ながら、甲高い声や長い前髪からチラ見えする大きな目……かわいさが隠しきれないあたり、「腹黒」「あざとい」と言われる広瀬にはピッタリの役ではないでしょうか? あと、幼少期のハリカを演じている子役の大迫莉榎が、声も演技も昔の芦田愛菜にソックリです。

 また、脚本の坂元氏といえば、昨年1月期に話題となった松たか子主演『カルテット』(TBS系)でもお馴染み。持本とるい子による「1日にスマホを3時間見てる人は、一生のうちに10年間見てることになるんですって。それでトイレに使ってる時間は、一生のうち3年!」「行くのやめて漏らし続けたら?」「3年長生きってことですよね」といった掛け合いシーンは、『カルテット』ファンが好きなアレではないでしょうか?

 残念ながら筆者は、こういったウィットに富んだ小粋でオシャレな会話劇を見ると「えーい、小ざかしい」とムズ痒くなってしまう体質ですが、『カルテット』ファンは『anone』も見たほうがいいと思います。

 というわけで、カノンを発見するシーンは少々強引だったものの、全体的には味わい深かった『anone』。一視聴者として最後まで見守っていきたいと思います。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)