「麿」降板と気象予報士から見える、フジテレビの問題点

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎そして誰もいなくなった?
 「もみ消して冬~協会の問題なかったことに~」が、次々と失敗し続けている相撲界。元力士であるちゃんこ屋さんの店員さんと少々雑談しただけでも、「いやー、下の方は、ホットカーペットの温度設定だの、トイレブラシを置く位置だの、ちょっとした過失が大変なことになるんで、いっつも命がけでしたねぇ」なんて話が出てくるくらい。日常的鉄拳制裁。どんどん#metooの流れができたら、こりゃもう、親方のほとんどはみんな辞任していなくなるかも。消去法で理事は無傷の貴乃花親方ひとりってこともありうるかもしれない。無気力選挙でごっつあん!

◎地に落ちた公家
 山本モナ、ショーンK、そして今回の麿。アンガールズ・田中卓志の「さ~ん~か~いめ~」の声が聞こえてきそうな、フジテレビニュース番組放送前分解。潰す「週刊文春」(文藝春秋)と潰されるフジ。「トムとジェリー」の安定感すら漂う構図であるが。どうすんだろ後任。実力よりも人気よりも、何より重要なのは不倫とセクハラをしないという点。どうせ半笑いの目で見られてるなら、いっそのこともう、ぺこ&りゅうちぇるにでもやらせておくか。ここも何かあったりしてな。

◎母さんが夜なべ~?
 麿消滅に震えるフジ報道局であるが。現在放送中の『みんなのニュース』で気になることが。お天気コーナーを担当する太谷智一サンという気象予報士の手袋が、みすぼらしすぎるのである。

 ロケ先で天気図などを直接指差すたび、テレビ画面に大写しになるそれは、手袋というより軍手に近い素材で、表面すべてが毛玉に覆われ、冴えない小豆色。とても毎日テレビに映されるようなシロモノじゃないのである。なぜあんなボロボロの手袋を堂々と毎日テレビ画面に登場させるのか。天気図の説明によっては、毛玉一つひとつの形状がハッキリわかるほど大写し。「亡くなる前日、母が手編みで作ってくれた」等の逸話でもない限り、映しちゃいかんレベルのボロ布っぷり。これをはめて日々中継をこなす本人のメンタリティよりも、「太谷さん、その手袋、やばいっすよ」という声が誰からも起きない、フジテレビの報道現場に戦慄を感じる。そういうとこが、さ。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

元AKB48の板野友美が“初下着”写真集を発売! 音楽活動低迷で「もう脱ぎ仕事しかない!?」

 元AKB48の板野友美が、写真集では初めて下着撮影に挑戦したという『Wanderer』(講談社)を来月発売。未公開のセクシーカットが、26日発売の「フライデー」(同)に掲載された。

「悩殺ランジェリー」とのタイトルが打たれた「フライデー」の袋とじには、黒い下着姿でベッドに座る姿や、胸元が大胆に開いたセクシーなドレス姿などが見て取れる。

 板野といえば、2013年のAKB48卒業直後に発売した『ともちん 板野友美 AKB48卒業記念 写真集』(同)で“ラスト水着”を宣言していたものの、昨年8月発売の写真集『release』(同)で水着グラビアをしれっと再開。お尻を丸出しにしたセクシー写真が話題となった。

「『Wanderer』は、『release』からわずか半年ぶりの写真集で、ついに下着姿にまで露出をアップ。案の定、ネット上では『結局、脱ぐしかないのか』『“安室奈美恵になりたい”って言ってたのに』などと揶揄が飛び交っています。また、一時は“爆乳”と化していた板野ですが、その頃に比べると胸が萎んだ印象。ウワサされている通り、“何か”を抜いたのでしょうか?」(芸能記者)

 また、『Wanderer』発売後の来月28日には、約9カ月ぶりとなるシングル「Just as I am」(キングレコード)をリリース。写真集と楽曲はコンセプトなどが連動しているといい、共に盛り上げていくようだ。

「板野はシングルを出すたびに売上が落ちており、ファン離れが浮き彫りに。前作『#いいね!』の初週推定売上は7,045枚でしたが、特典会イベントでは『人少なくなったな~』『人がまばらで寂しい』と嘆くファンの声も。セクシー写真集の相次ぐ発売には、どうしても落ち目感が漂ってしまいます」(同)

 今年はタレント・久本雅美とダブル主演を務める映画『イマジネーションゲーム』の公開も控えているが……。

「板野は、夫に復讐するブロガー役を演じているとか。しかし、久本と板野という“オワコン”感の漂う2人を起用した同映画に、『ここまでそそらない組み合わせがあっただろうか……』『香ばしい2人』と冷ややかな声も。このままでは、音楽活動のみならず、女優活動も中途半端な印象になりそう」(同)

 脱ぎ仕事を復活させたことで、厳しい状況が垣間見える板野。今後は下着に留まらず、さらに露出度を上げるしかないのだろうか?

木村拓哉、強い! 15.1%好調キープの『BG』キムタクファン以外を完全に切り捨てた作劇に見どころはあるのか

 木村拓哉が民間会社に勤めるボディガードを演じているドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)の第2話。視聴率は15.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調キープ。鉄板だった『ドクターX』の後枠だけに、テレ朝としてはもう少し数字が欲しいところでしょうが、前回「くっそつまらんから視聴率ダダ下がりするだろ!(要約)」と書いてしまったことについては、ひとまず謝罪いたします。ごめんなさい。

 というわけで、第2話を振り返ります。前回はキムタクに大した見せ場がなかったと書きましたが、今回は一転してキムタク礼讃、キムタク神輿でございました。

(前回のレビューはこちらから)

 

■導入から雑だなぁ……

 

 その前に、普段このレビューは基本的に役名で書いてるんですが、このドラマ、どうにも人物たちの名前が頭に入ってこないんです。キムタクは「島崎章(しまざき・あきら)」なんですが、島崎感ゼロ。まったくもってキムタクですし、ほかの面々も、なんだか“このドラマなりの人物像”が見えてこない。なので、役名ではなくそれぞれの芸名で話を進めたいと思います。

 さて、今回キムタクがガードするクライアントは、裁判官の奥さんです。冒頭、この裁判官についてワイドショーの報道という形で紹介されました。

 いわく、老人ホームで働いていた介護士が入所中の高齢者2人を殺害。一審では死刑判決が下されたものの、二審の高裁では弁護側が新証拠を提出し、逆転無罪の予測もあるのだそうです。これに対し、ワイドショーのコメンテーターが「無罪になったら(裁判長に)批判が出る」「被告が2人の命を奪ったのは事実だ」「裁判長は“人権派”で通っていて、これまでも“疑わしきは罰せず”だった」などと好き勝手にしゃべっているわけですが、いかにも雑だなぁと思うんですよ。なんで新しく提出された証拠を調べて無罪判決を下したら批判が出るのか。なんで公判中で「無罪の予測もある」被告に対して、コメンテーター風情が軽々しく「命を奪ったのは事実だ」なんて断言できるのか。百歩譲って、一審の死刑から二審で刑が軽減されたら“死刑推進派”から批判の声が出るのも理解できるんですが、逆転無罪判決に批判が出て当然というのは、これは通らないですよ。脚本家は、三審制をなんだと思ってるのか。

 こういう適当なことをドラマが軽々しく言っちゃう理由は「そう断言しないとドラマが始まらないから」に決まってるわけですが、このような雑な設定の提示は、ドラマへの没入感を大きく妨げます。

 というわけで、没入できなかったので内容はサクサク紹介しましょう。

 なんかキムタクがゲストの大塚寧々にバカにされながら伏線らしい要素を次々に提示して、菜々緒と間宮くんが圧倒的なポカをやって、寧々姉さんがキムタクにお姫様抱っこされたり、キムタクと2人でエレベーターに閉じ込められたり、前回よりさらにヌルい格闘でキムタクが犯人を押さえ込んだり、「武器なんか、ないほうが強くなれるって、そう言っただけです!」と武器によって負傷した脚を引きずりながらキメキメで叫んだりして、一件落着でした。

■キムタクも脚本も、実はそんなに悪くない

 

 とはいえ、お話だけ振り返ってみると、そんなに悪いものじゃないと思うんです。特別よくできたストーリーじゃないし、ところどころ強引なご都合主義もあるけど、仕掛けに致命的な破綻があるわけでもない。キムタクはキムタクで、別にいつも通りだし、実年齢に似合わない“若い役”であることも、さすがに2話まるまる見れば慣れてくる。

 でも、なんだかすごく、面白くないんですよねえ。『BG』って。

 冒頭で「役名が頭に入ってこない」と書きましたが、要するにキムタク以外の人物が、みんなカキワリなのが原因なのだと思います。今回のゲストの大塚寧々にしろ、おそらく全話を通じてのヒロインになると思われる石田ゆり子にしても、江口洋介も菜々緒もですが、血が通ってる感じがしない。セットの一部みたいに思えてくる。

 それはなぜかといえば、このドラマの目指す到達点が「面白い!」ではなく「キムタクのお姫様抱っこ!」だったり「キムタクのキメ台詞!」だったりするからです。出演者たちの人物像や心の動く瞬間を、実にわかりやすく既視感バリバリのステレオタイプで見せているのも、見慣れない要素を提示して変に面白くしちゃうと、キムタクそのものの素材としての魅力が霞んでしまうからなのでしょう。おそらくはキムタクと共に育ってきたファンの年齢層を狙い撃ちにしたヒロイン・石田ゆり子、ゲスト・大塚寧々でしょうし、特に第2話は、そうした“キムタク全肯定”な視聴者以外を豪快に切り捨てた作劇だったので、そうじゃない私に刺さるわけもない。一向に冴えないアクションシーンに、例えば截拳道やシラットやKFMを取り入れることなんて、誰も期待してない。これはもう、私が楽しめなかったのも致し方ないと、あきらめるしかなさそうです。

 今回は、石田ゆり子がキムタクにプライベートなボディガードを依頼して幕を閉じました。彼女がホイットニー・ヒューストンになっていくわけです。このような「キムタクに全振り」ドラマが悪いと言いたいわけでは、決してありません。次回以降のレビューでは、そういう作品であることを理解した上で、ちゃんと「全振り」できているかどうかを楽しみたいと思います。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

関ジャニ∞錦戸亮の主演映画『羊の木』公開記念特番が放送! 1月27日(土)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。
※有料放送の視聴方法等については公式サイトをご確認ください。

●TOKIO

6:00~ 8:00 『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日ほか) 城島茂
24:50~25:15 『二軒目どうする?』(テレビ東京) 松岡昌宏

●V6

21:00~21:54 『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系) 井ノ原快彦

■続きはこちら

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登坂淳一アナ“セクハラ報道”で「第2のショーンK」に! ホリプロの必死の圧力・報道規制も実らず……

 4月からメインキャスターを務める『プライムニュース』(フジテレビ系)を前に、「麿」のニックネームで親しまれている元NHKの登坂淳一アナにセクハラ問題が報じられ、番組からの降板が決まった。フジテレビによると「本人から出演を自粛したい申し出があったので、その意向を尊重した」という。

 しかし、その直前まで登坂アナ所属のホリプロが全力の抵抗をしていたことを、キー局の人気情報番組のディレクターが明かしている。ある情報番組は「このネタを扱わないよう、圧力をかけられていた」というのである。

「以前、ショーンKが降板騒動を起こした際には各局がそのニュースを扱いましたし、ライバル局のアナウンサーのゴシップはおいしい話なので、今回も扱うものと思っていたら、まさかのNGだったんです。芸能担当の上から『これには触れるな』と、ハッキリお達しがありました。ホリプロから『無視しろ』と言われたそうです」(同)

 しかし、モラルが問われる不倫ゴシップと違い、被害者が存在するセクハラは社会問題でもあり、一部メディアでは「ショーンKのように事前降板か」という見通しも立っていた。

 登坂アナは、公家のような上品なルックスから“NHKの麿”と呼ばれて親しまれ、将来のエースアナとみられる位置にいたが、近年は地方局を転々として全国ネットでの出演が激減。これが一部で「女性問題があったようだ」と報じられていた。

 今回、「週刊文春」(文藝春秋)が具体的に伝えたのは、登坂アナが北海道のローカルニュースでキャスターを務めていた2011年の事件だった。居酒屋で同席した新人の女性キャスターに関係を迫り、トイレに逃げた彼女を追って強引にキスしようとしたり、スカートをまくり上げて下半身に手を伸ばすなどしたという。女子アナは弁護士らに相談の上、局に被害を報告。登坂アナは厳重注意を受け、大阪へと異動になった。

 これが事実なら、セクハラというより強姦未遂のような犯罪行為にも思えるが、登坂アナはその後にNHKを退社してフリーとなり、大手のホリプロに所属。そこで決まったのが、フジテレビの新番組メインキャスターという大仕事だった。「元気の出る放送を温かくお届けしていきます」と抱負を述べていたが、キャスターとして、今回のセクハラ報道を無視し続けるわけにはいかなかったようだ。

「でも、ホリプロがかなり強気で守る姿勢を見せていたので、業界内では、何事もなく番組がスタートするのではと見られていた」と前出ディレクター。

フジテレビは、かつて夜のニュース番組のメインキャスターに決まっていた経済コンサルタント、ショーンKの経歴詐称が報じられ、番組開始直前に降板するという事態に見舞われた。登坂アナが二の轍を踏まないよう、事務所は徹底ガードの方針を取っていた。

 しかし、いま欧米では芸能界やスポーツ界を中心にしたセクハラ告発がムーブメント化し、大きな社会問題となっている。女性たちが勇気を出して声を上げることを世間が後押ししている社会風潮の中で、日本のテレビ局が看板の報道番組でセクハラ問題を抱えたアナウンサーを起用することには風当たりも強かった。

 ただ、セクハラ被害者の相談にも乗るメンタルカウンセラーの野村高一氏によると「日本では男尊女卑の風潮があり、力を持った年上男性による若い女性へのセクハラ問題に甘いところもある上、特にテレビのような強いメディアでは、コネや癒着といった体質が受け継がれていて、セクハラ問題は封印される傾向が強い。世間にも、こうした告発が起こると、被害者を非難する人もいる」という。

 人気キャスターのセクハラ問題について、社会がどの程度に問題視するのか。あるいは大手芸能プロが強引に押し切るのかに注目が集まったが、結局は登坂アナ本人が白旗を揚げる結果となった。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

この鬼姑!!  70歳近い“色情狂”ババア、愛人と私の関係を疑い壮絶イビり!

【作品名】偽りの仮面 【作者】丹羽珠央

【作品紹介】世間で良妻賢母の誉れ高い姑の本性は、息子ほどの年齢の愛人とのSEXに溺れる、色狂いオンナだった。私と愛人の仲を疑った姑は、壮絶にイビリだし……。

【サイゾーウーマンリコメンド】地方の小金持ちで和服の似合うババアを描かせたら天下一品の丹羽先生。今回は“色情狂”の70歳近い姑が、嫁に向かって桶の水をぶっかけてからの足踏み!! 現代ではもう絶滅したと信じたい、嫁いびりの古典芸の連発をご覧くださいませ!

『タイヨウのうた』リメイク主演のベラ・ソーン、10歳年上のラッパーの子どもを妊娠か!? 

 ベラ・ソーン(20)が、10歳年上のラッパー、モッド・サンの子どもを妊娠したのではないかと話題になっている。ベラのおなかにモッドがキスをしている写真がインスタグラムのストーリーに投稿され、「おなかの子へのキスに違いない!」と大騒ぎになっているのだ。同い年のカイリー・ジェンナーは妊婦姿を一切公表していないが、ベラは何もかもオープンにする性格。もし本当に妊娠しているのなら今後、妊婦姿を見せまくるだろう。

 昨年12月1日、新作主演映画『Midnight Sun』の予告編が公開され、「ディズニー・チャンネルのプリンセス時代のベラが戻ってきた!」と話題になった。同作は、2006年に公開された日本映画『タイヨウのうた』のハリウッドリメイクだ。太陽の光に当たると高確率で皮膚がんを発症する色素性乾皮症を患う女の子が、夜の街で、ひとりギターを弾きながら行うストリートライブで、ずっと想いを寄せていた男の子に話しかけられ、夢にまで見た青春を謳歌するようになるが……というラブストーリーで、女の子はベラ、男の子はアーノルド・シュワルツェネッガーの長男パトリック・シュワルツェネッガーが演じる。主人公は清楚で儚いイメージの女の子なので、ベラは妙な色に染めていたボサボサの髪を地毛に近いサラサラの赤毛に戻し、鼻ピアスなども外し、ナチュラルメイクにカジュアルな服装で出演。出世作である米ディズニー・チャンネルの『シェキラ!』に出ていた頃の彼女みたいだと、最近のベラのあばずれっぷりを嘆いていたファンは大喜びした。

 だが、当然ベラの中身は変わらない。予告編公開の1週間後、裸の上半身にジャケットを羽織り、乳房をチラ見せするエロセクシーな写真に「このクソとファックできるなら、ヤリたいわ」と添えてツイッターに投稿。これを見たツイッター民が「ディズニーは一体、彼女に何をしたんだ!? 性的いたずらでもされたんじゃないか」と嘆いたところ、ベラが「そうだよ。ディズニー時代じゃないけどね」とサラリと告白し、世間は騒然となった。

 そして今年に入り、ゴールデングローブ授賞式が、性的暴力や抑圧に抗議する“#timesup”企画で盛り上がったのに合わせて、インスタグラムで「物心ついた時から14歳になるまで、性的虐待と暴力を受けながら育った」「私は自分でドアにロックをかけ、一晩中起きて、入ってこられないようにと抵抗し、被害は終わった。でも、私のように、生きたまま性的虐待や暴行から抜け出せる人ばかりじゃない。みんな、残酷な目に遭っているすべての魂のために立ち上がろう」と#timesupをつけて激白したのだ。

 ベラは4人きょうだいの末っ子で、きょうだい全員で芸能活動をして生活を支えていたが、10歳の時に父親を交通事故で亡くしてから、貧困を極めるようになった。13歳の時に『シェキラ!』でブレークしたため、その後は彼女が一家の大黒柱となり、ホームレスになるのを防いだ壮絶な幼少期を明かしている。アメリカでは親、兄弟、叔父など身内や近隣住民などの顔見知りから性的虐待を受ける子どもが多く、世間は彼女に同情した。
 
 ベラは、昨年4月に出演した米MTVのポッドキャストで、2013年に『シェキラ!』が放送終了してから、まったく仕事がこなくなったことを告白している。「オーディションにも呼んでもらえなかった。『ディズニー女優だろ?』ってバカにされて」「だから、また一からやり直して、頂点まで上り詰めてやると誓った」と説明した。

 そしてベラは、「脱ディズニー」を目指すと共に、ベラはほかの女優たちが隠したがるようなこともSNSを通して伝えるようになった。顔の吹き出物に悩む彼女は、インスタグラムやスナップチャットで「見て見て! ひどいでしょ!」「でも、みんな悩んでるもんだしね」「どうしようかね」と話しかけ、これに若者たちは激しく共感。下着姿や、友達とエロくつるむ写真や動画が多いためアンチも多いが、何も隠さないで見せてくれる彼女に対し、親近感から「友達」「仲間」のように感じる若者が増え、「インスタ映えする写真ばっか載せているセレーナ・ゴメスなんかよりも、ベラのほうがいい!」と人気者になっていった。

 そんなベラは、恋愛も隠さない。タイラー・ポージーとチャーリー・プースで二股をかけたり、コートニー・カーダシアンの内縁の夫だったスコット・ディシックを追いかけ回したり、「重度のヤク中でヤバい」とうわさされていたラッパーのリル・ピープと熱愛するなど、次々とゴシップを放ってきた。

 ピープは、昨年11月に、薬物の過剰摂取により21歳の若さで急死。ベラは涙ながらに追悼コメントを発表していたが、その少し前に10歳年上のラッパー、モッド・サンと出会い、交際を開始。「タトゥーだらけの白人ラッパーはやめたほうがいい」とファンは心配したが、モッドがインスタグラムにベラとキスする写真を投稿し、「この女の子は俺の人生を変え、より良い男へ変えてくれた。こんなに幸せだったことはない。夢に見た恋愛を今している。じっくり味わっているよ。ありがとうベラ、ベイビー。互いを探し当てたとき、俺は人生に迷っていた。君との会話は永遠の宝だよ。現世、来世、その次の世でもな、ママ」とスイートな言葉を添えたため、「悪い人じゃないかも」「見かけで差別するのはいけない!」と、2人の交際を応援するようになった。

 そしてベラは今、モッドの子どもを妊娠したのではないかと、ネットが盛り上がっているのだ。

 ベラは現地時間22日、インスタグラムのストーリーに、彼女目線で撮影された「ベラのおなかにモッドがキスをしている写真」を投稿。ちらっと見えるおへその5センチほど下の部分に唇を当てており、これを見たファンは「ちょっと待って! どう見ても子宮のある位置にキスしてる!」「ベラが妊娠したんだ!」と大興奮。同じ頃、「モッドがライブ中にFaceTimeをしてくれた」と動画も投稿したのだが、そのコメント欄にモッドが「ママ、愛してるよ」と書き込んだため、「ママ、おめでとう!」「絶対に可愛い子が生まれるよ!」と、お祭り騒ぎになった。ちなみに、モッドは交際初期からベラを「ママ」と呼んでいる。

 ベラは最近、女優として大活躍しているほか、25歳になる姉のダニ・ソーンの新曲MVを監督したり、自身がフィーチャリングされたリル・ファットの「Clout 9」のMVも監督するなど、歌手、監督としても幅広く活動している。性的虐待をカミングアウトして「勇気ある発言をした」とたたえられ、キャリア運は上向きだ。それゆえに一部のファンからは「このタイミングで妊娠してしまったら、仕事をセーブしなければならず、女優の仕事がまた減ってしまうのでは?」と心配されている。

 しかし、「パパラッチされるくらいなら、自分で見せる」と言わんばかりにプライベートをさらけ出しているベラなら、同じく20歳で妊娠し、その姿をひた隠しにしているカイリー・ジェンナーとは異なり、妊婦生活もSNSでシェアし、出産だってインスタグラム・ライブあたりで生中継しそうだ。ある意味、仕事をしなくても注目を集め続けるだろう。

 とはいえ、ベラは先日、インスタグラムのストーリーで「モッドがスマホのデートアプリをまだキープしている」と愚痴ったばかり。「モッドで本当に大丈夫?」と心配する人もいるが、13歳から実家を支えてきたしっかり者のベラのこと、彼女にぞっこんなモッドをうまく転がし、きっと良い母親にもなるに違いない。今後の続報を、期待して待ちたい。

『アンナチュラル』地獄を味わったミコトの複雑なキャラクターと、自殺事件を見事に覆す展開が魅力的!

 石原さとみが、暗い過去をもつ法医解剖医役を演じるドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の第2話が19日に放送され、平均視聴率13.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.4ポイントアップとなりました。

 さて今回、三澄ミコト(石原さとみ)率いる不自然死究明研究所(Unnatural Death Investigation Laboratory)、通称UDIラボの面々は、警察の依頼により、4人の男女が練炭自殺した現場へと赴くことになりました。

 4人の遺体の肌はすべて、一酸化炭素中毒死の症状であるサーモンピンク色に変色。また、死者は自殺サイトを通じて知り合ったこともわかったため、刑事の毛利忠治(大倉孝二)は自殺に間違いなしと断定します。

 しかし、解剖の結果、若い女性だけが“凍死”だったことが判明。さらに、手首には縛られたような痣、髪の毛には塩粒が付着し、胃の中からは豚や牛とは異なる性質の肉と、「ユキオトコノイ…タスケテ花…」とダイイングメッセージらしきものが書かれたメモ紙が検出されます。

 凍死の場合も一酸化炭素中毒死と同じく、肌がピンク色に変色する。ミコトは、何者かが女性の遺体を自殺現場に紛れ込ませたのだと推測し、真犯人の手がかりを掴むための独自調査を開始します。

 一方、ダイイングメッセージから“花”と思われた女性の名前は、本名はわからないものの通称“ミケ”であることが判明。普段から自殺願望をほのめかしていたこともわかり、毛利は自殺の線で事件を片付けようとします。

 そんな警察のやる気のなさを尻目に、ミコトは部下の久部六郎(窪田正孝)を伴い温泉地へ。その土地の湧き水の塩分濃度が海水よりも2倍も濃く、鹿の肉が名産ということで、ミケが殺されたのはその場所だったのではないかと推測したのです。

 調査の結果、やはりミケはその温泉地で殺されたらしいことがわかるものの、凍死の謎は解けません。調査が行き詰まるかと思えたその時、ミコトはある民家の庭先に冷凍トラックを発見。さらに、車内からは結束バンドと、ダイイングメッセージの途切れた箇所が書かれたメモ紙が見つかり、ミケが本当は、「ユキオトコノイエ タスケテ花イル」というメッセージを残そうとしていたことが発覚します。

 一方、毛利の調査により、ミケの殺害には自殺サイトで“ユキ”と名乗るネットオカマ・大沼悟(栄信)が関わったことが判明。つまりミケは、ユキが男であること、さらに松倉花(松村沙友理)という女性と一緒に監禁されていることを、自らが死んだ後も警察に伝わるようメッセージを残したのでした。

 事件解決かと思いきや、ミコトと久部は大沼によって冷凍庫内に閉じ込められてしまい、さらにトラックごと貯水池に落とされ、絶体絶命のピンチを迎えます。窮地から脱するべく、ミコトはUDIラボの先輩・中堂系(井浦新)に電話。水質簡易キットによって調べた池水の成分を伝え、場所の特定を任せます。そして、中堂が貯水池の場所を正確に特定したことで、ミコトと久部は九死に一生を得ることに。大沼は逮捕され、監禁されていた花は無事に保護。一件落着となりました。

 さて、感想。前回のラスト、ミコトが一家心中でただ1人生き残った過去があることを久部が突き止めました。そして今回の序盤では、その心中事件発生時、ミコトだけが家族とは別室で寝ていたことが判明しました。これに対して久部は、母親がミコトだけ生き長らえさせようとしたのではないかと推測。筆者はその謎をシーズン終盤まで引っ張るのではないかと予想したのですが、今回あっさりミコトの口から明かされました。

 ミコトは母親から睡眠薬を渡されたものの苦くて口に合わず、こっそり吐き出していたんですね。そして、家族が眠るリビングではなく自室に移動して寝た。そのため助かった。しかし、救助があと30分ほども遅れていたら死んでいた。しかもどうやら、室内に一酸化炭素が充満する途中で目覚めたものの、体の自由が利かず自力では逃げ出せない“地獄”を味わったらしい。

 死の縁を覗くような経験をしたからこそ、生の尊さを知り、人間の生命力の強さを信じる。ミコトのそんな死生観は、冷凍庫に閉じ込められ、池水が浸水するという絶体絶命の状況下での「人間は意外とシブとい」という言葉や、弱気になる久部を励ましつつ、脱出を絶対に諦めない姿勢にあらわれていました。それが、同僚の東海林夕子(市川実日子)との普段のコミカルなやり取りとはギャップになり、前回よりもさらに複雑かつ魅力的なキャラになったように思います。

 また、事件の真相究明の部分に関しても、ともすれば自殺事件で片づけられてしまった状況を見事に覆した流れは、前回以上に見応えがありました。多少のツッコミどころ(中堂はどうやって貯水池を特定できたのか? など)はありますが、会話のテンポの良さや主要キャスト陣が皆、キャラ立ちしていることなどを含め、これからますます面白い展開が期待できそうです。
(文=大羽鴨乃)

『アンナチュラル』地獄を味わったミコトの複雑なキャラクターと、自殺事件を見事に覆す展開が魅力的!

 石原さとみが、暗い過去をもつ法医解剖医役を演じるドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の第2話が19日に放送され、平均視聴率13.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.4ポイントアップとなりました。

 さて今回、三澄ミコト(石原さとみ)率いる不自然死究明研究所(Unnatural Death Investigation Laboratory)、通称UDIラボの面々は、警察の依頼により、4人の男女が練炭自殺した現場へと赴くことになりました。

 4人の遺体の肌はすべて、一酸化炭素中毒死の症状であるサーモンピンク色に変色。また、死者は自殺サイトを通じて知り合ったこともわかったため、刑事の毛利忠治(大倉孝二)は自殺に間違いなしと断定します。

 しかし、解剖の結果、若い女性だけが“凍死”だったことが判明。さらに、手首には縛られたような痣、髪の毛には塩粒が付着し、胃の中からは豚や牛とは異なる性質の肉と、「ユキオトコノイ…タスケテ花…」とダイイングメッセージらしきものが書かれたメモ紙が検出されます。

 凍死の場合も一酸化炭素中毒死と同じく、肌がピンク色に変色する。ミコトは、何者かが女性の遺体を自殺現場に紛れ込ませたのだと推測し、真犯人の手がかりを掴むための独自調査を開始します。

 一方、ダイイングメッセージから“花”と思われた女性の名前は、本名はわからないものの通称“ミケ”であることが判明。普段から自殺願望をほのめかしていたこともわかり、毛利は自殺の線で事件を片付けようとします。

 そんな警察のやる気のなさを尻目に、ミコトは部下の久部六郎(窪田正孝)を伴い温泉地へ。その土地の湧き水の塩分濃度が海水よりも2倍も濃く、鹿の肉が名産ということで、ミケが殺されたのはその場所だったのではないかと推測したのです。

 調査の結果、やはりミケはその温泉地で殺されたらしいことがわかるものの、凍死の謎は解けません。調査が行き詰まるかと思えたその時、ミコトはある民家の庭先に冷凍トラックを発見。さらに、車内からは結束バンドと、ダイイングメッセージの途切れた箇所が書かれたメモ紙が見つかり、ミケが本当は、「ユキオトコノイエ タスケテ花イル」というメッセージを残そうとしていたことが発覚します。

 一方、毛利の調査により、ミケの殺害には自殺サイトで“ユキ”と名乗るネットオカマ・大沼悟(栄信)が関わったことが判明。つまりミケは、ユキが男であること、さらに松倉花(松村沙友理)という女性と一緒に監禁されていることを、自らが死んだ後も警察に伝わるようメッセージを残したのでした。

 事件解決かと思いきや、ミコトと久部は大沼によって冷凍庫内に閉じ込められてしまい、さらにトラックごと貯水池に落とされ、絶体絶命のピンチを迎えます。窮地から脱するべく、ミコトはUDIラボの先輩・中堂系(井浦新)に電話。水質簡易キットによって調べた池水の成分を伝え、場所の特定を任せます。そして、中堂が貯水池の場所を正確に特定したことで、ミコトと久部は九死に一生を得ることに。大沼は逮捕され、監禁されていた花は無事に保護。一件落着となりました。

 さて、感想。前回のラスト、ミコトが一家心中でただ1人生き残った過去があることを久部が突き止めました。そして今回の序盤では、その心中事件発生時、ミコトだけが家族とは別室で寝ていたことが判明しました。これに対して久部は、母親がミコトだけ生き長らえさせようとしたのではないかと推測。筆者はその謎をシーズン終盤まで引っ張るのではないかと予想したのですが、今回あっさりミコトの口から明かされました。

 ミコトは母親から睡眠薬を渡されたものの苦くて口に合わず、こっそり吐き出していたんですね。そして、家族が眠るリビングではなく自室に移動して寝た。そのため助かった。しかし、救助があと30分ほども遅れていたら死んでいた。しかもどうやら、室内に一酸化炭素が充満する途中で目覚めたものの、体の自由が利かず自力では逃げ出せない“地獄”を味わったらしい。

 死の縁を覗くような経験をしたからこそ、生の尊さを知り、人間の生命力の強さを信じる。ミコトのそんな死生観は、冷凍庫に閉じ込められ、池水が浸水するという絶体絶命の状況下での「人間は意外とシブとい」という言葉や、弱気になる久部を励ましつつ、脱出を絶対に諦めない姿勢にあらわれていました。それが、同僚の東海林夕子(市川実日子)との普段のコミカルなやり取りとはギャップになり、前回よりもさらに複雑かつ魅力的なキャラになったように思います。

 また、事件の真相究明の部分に関しても、ともすれば自殺事件で片づけられてしまった状況を見事に覆した流れは、前回以上に見応えがありました。多少のツッコミどころ(中堂はどうやって貯水池を特定できたのか? など)はありますが、会話のテンポの良さや主要キャスト陣が皆、キャラ立ちしていることなどを含め、これからますます面白い展開が期待できそうです。
(文=大羽鴨乃)

野生動物を狩る“トロフィーハンティング”の実態! キリンが解体される現代のモンド映画『サファリ』

 これは現代の首狩り族の物語だ。現代の首狩り族は肌がとても白く、高性能ライフルを持ち歩き、シマウマやヌーといった野生動物を見つけては安全な距離から仕留めてみせる。野生動物の死体を前にした記念写真を誇らしげに撮った後は、束の間の休暇を終えて遠い母国へと帰っていく。戦利品となる野生動物の首や剥ぎ取られた毛皮は、現地人によってきれいに加工され、後ほど輸送されるか、現地にて保管されることになる。ハンティングを主宰する白人オーナー宅は、野生動物たちの剥製ですでにいっぱいだ。ドキュメンタリー映画『サファリ』は、裕福な欧米人たちの高貴な趣味である“トロフィーハンティング”の実態を明らかにしていく。

 アフリカの草原に棲息するライオンやキリンなどの野生動物は狩猟が禁じられていると思いきや、それはかつて狩りを行なうことで生活の糧としていた地元住民に対してのみ。バカンスに来た欧米人たちが数百万円もの料金(動物の希少度によって料金は変動)を支払えば、狩猟は合法的に許可される。狩猟地帯では白人ガイドが付きっきりで獲物となる野生動物を探し、撃つ場所や引き金を引くタイミングまで教えてくれる。しかも、客が仕留めた瞬間、「やった! 大物だ! あんたは誇りだ!」とヨイショまでしてくれる。生きた標的を倒した客は恍惚感に酔いしれ、その間にも白人ガイドの助手をしている地元スタッフが雑草を刈り、死体を動かし、記念写真が撮りやすいように整える。ヌー、ウォーターバック、シマウマたちが次々とトロフィーハンティングの餌食となる。カメラはその様子を淡々と映し出していく。

 本作を撮ったのは、ケニアを舞台にした『パラダイス:愛』(12)などで知られるオーストリア在住の国際派監督ウルリヒ・ザイドル。野生動物たちが狩られるトロフィーハンティングに対し、ザイドル監督が否定的なことはスクリーン越しに伝わってくる。でもなぜ、欧米人は中世の貴族的な狩猟行為を好むのか。その謎を、ザイドル監督のカメラはあぶり出そうとする。白人ハンターは主張する。「我々がお金を払うことで、発展途上国の人々は経済的に潤うことになる。両者にとって有益ではないか」と。まだ幼い面影を残す若いハンターは言う。「年老いた動物や病気の動物がいなくなることで、彼らの繁殖の役にも立っているんだ。ハンティングは動物たちにとっての救済みたいなものだよ」。

 アフリカ諸国へトロフィーハンティングを目的に訪ねるハンターたちの数は年間1万8,500人。アフリカ諸国の収益は年間217億円にもなる。そのため、どの国も積極的にハンティングの許可を出している。収益金は野生動物の保護費に回すというのが建前だが、実際は関係者たちが私服を肥やしているというのが実情らしい。

 アフリカを舞台にした本作を観て思い出すのは、クリント・イーストウッド監督&主演作『ホワイトハンター ブラックハート』(90)だ。『ホワイトハンター』でのイーストウッドは、ハリウッド黄金期の大監督ジョン・ヒューストンに扮している。ヒューストンは冒険活劇『アフリカの女王』(51)の撮影のためにアフリカ南部を訪れるが、巨大なアフリカゾウを狩ることに夢中になっていく。黒人差別やユダヤ人叩きをとことん嫌うリベラリストのヒューストンながら、地上でもっとも高貴な生き物であるゾウを自分の手で仕留めたいという願望から逃れられなくなってしまう。野生動物を狩ることはこの世の罪であることを認めながら、「許可書さえ買えば、誰でも犯せる罪だ。だからこそ、その罪を犯してみたくなる」と心の中に渦巻くドス黒い衝動を抑えることができない。

 ジョン・ヒューストン、そしてクリント・イーストウッドの心の中でとぐろを巻く黒い欲望の正体に、本作のカメラは迫っていく。アフリカゾウは姿を見せないものの、大草原きっての優雅さを誇る大きなキリンが倒されるシーンが後半には待っている。かつては神獣扱いされていたキリンが絶命する瞬間、スクリーンの中の空気は巨大な神木が切り倒れたかのように、おごそかなものになる。だが、空気が凝縮したのは一瞬であり、仕留めた白人ハンターと彼が同伴した美しい妻が満足げな表情で記念撮影を始め、空気はどんよりと弛緩していく。彼ら白人ハンターの普段の職業は本作では明かされないが、トロフィーハンティングに関する資料を読むと、裕福な欧米人、特に医者が多いとある。医者たちは多くの人々の命を救った手で、ライフルを握り、大草原で生きる高貴な野生動物たちを狩っているわけだ。

 カメラはさらにトロフィーハンティングの暗部へと進んでいく。すでに冷たくなった野生動物はトラックに乗せられ、プレハブ風の小屋へと運び込まれる。解体作業に従事するのは地元の人々だ。シマウマの縞模様の毛皮は剥ぎ取られ、大地を駆った頑強な脚は斬り落とされる。そしてキリンはお腹を割かれ、大きな大きな内臓が取り出される。狩りを終えた白人ハンターたちが必要なのは勝利者トロフィーとしての猛獣たちの首、角、毛皮だけであり、残された肉塊は解体作業で汗を流した地元スタッフへの報酬として与えられる。余計なナレーションによる解説はなく、黒い肌をした地元民が黙々と肉をほおばる姿が流れるのみである。白人ハンターたちが雄弁なのに対し、彼らは冷たい視線でカメラをただじっと見つめ返す。

 これは現代の首狩り族の物語だ。多くの欧米人は、心の中に首狩り族を飼っている。そして年に一度か二度のバケーションの際に、心の中の首狩り族を異境の大草原で解き放ってみせる。文明社会から解放された喜びに溢れ、首狩り族は実弾を込めた祝砲を次々と撃ち続ける。心の中に首狩り族を飼っているのは、欧米人だけではない。きっと日本人の心の中にも、黒い衝動は隠されているはずだ。
(文=長野辰次)

『サファリ』
監督/ウルリヒ・ザイドル 脚本/ウルリヒ・ザイドル、ヴェロニカ・フランツ
配給/サニーフィルム 1月27日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラム、2月3日(土)よりシネ・リーブル梅田ほか全国ロードショー
WDR Copyrights(c)Vinenna2016
https://www.movie-safari.com

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