「22歳から15年間愛人だった」不倫を続けた女が、別れを決意した瞬間

furin-17120101main

 世間を騒がせ続ける有名人の不倫報道。今に始まったことでもなく、昔からよく取りざたされてきたが、ベッキーの“ゲス不倫”報道をきっかけに、マスコミの“不倫探し”は加速の一途を辿っている。ここ最近では、斉藤由貴の50代開業医との不倫、F1レーサー・佐藤琢磨の7年に及ぶ女子アナとの不倫が報じられた。

 日本の芸能界だけでなく、ハリウッド俳優の不倫ゴシップも枚挙に暇がないが、今回紹介したいのは、アメリカの一般人女性による15年に及ぶ真実の不倫体験談。彼女の不倫相手は、二回りほど年上の上司。大好きな彼との、将来まで望んでいた15年間の関係の終わりは、意外なほどあっけない……!? 女性向けWebサイト「Her World」に掲載された、彼女の不倫談を一部意訳して紹介します。

真実の物語「私は15年間、上司の愛人だった」

 私は当時22歳のインターン生で、職場にいた上品なスーツ・靴を身につける男性に瞬時に目が釘付けになってしまいました。女性と気軽に接するタイプには見えず、それがとてもミステリアスにも映ったんです。私は幼馴染と付き合っていものの、「彼とデートしたらどんな感じなんだろう」などと妄想ばかりするようになって、また、彼のつけている香水の種類を知ってからは、買い物中でも、わざわざその匂いを嗅ぐためだけに香水コーナーに立ち寄ってしまうほど彼のことが好きになっていたんです。

◎彼が私の上司に
 約半年後、私はその会社から正社員雇用のお話をもらうことができました。そして、上司になる人が、そのミステリアスな彼だったのです。彼が二回りほど年上であること、奥さんと子どもがいる人だということも、その頃にわかりました。それなのに、そうとわかってもなお、彼に対する気持ちを抑えることはできませんでした。

 そんな彼、“ヘンリー”は、まっすぐで厳しい上司でした。彼は最初に私に会った時に「無責任な子ども」と思ったそうですが、徐々に仕事の上で私の世話をよく焼いてくれるようになり、身だしなみについても、もっと品格がある恰好を、と叱ってくるようになったんです。当時の私は、ミニスカートやタイトで派手な服を好んでましたから。

 ある日のランチタイムに、彼は私を買い物に誘ってきました。仕事にふさわしい服を一緒に選んでくれたんです。まぁ彼は、買ってはくれませんでしたが(笑)。それからというもの、ヘンリーと私は一緒にランチに出かけるようになり、仕事後は車で家まで送ってもらうように。歳こそ大きく離れていましたが、私たちはとても馬が合ったし、本当に仲が良かった。ある日の夕方、彼が家に来ないかとと誘ってきたんです。「今晩だけ」と。彼とのセックスは、私がずっと望んでいたものでしたし、誘いはとてもうれしかったのですが、簡単な女と思われたくなかったから断りました。でも幸いなことに、ヘンリーはその後も、私に対して紳士的な態度で接し続けてくれたんです。

 1週間ほど過ぎた頃、彼が私を家まで送り届けてくれた時、「もし、あの夜私を誘ってくれたときと同じ気持ちなら、私もそうしたい」と伝えたんです。家のドアの鍵を開ける瞬間、私の体は震えていました。人生で初めて、彼氏以外の男性と関係を持とうとしてたから。ヘンリーはそんな緊張を和らげるように、「じゃあ一緒に部屋にいこうか」と言って、部屋に入るなり、私をベッドの上にゆっくりと座らせて、とても優しくキスをしてくれました。その後のことは、ご想像の通りで。

 こんなことは一回限りだと思ってたんですが、それ以降、彼への気持ちはさらに強いものになり、ヘンリーと私は、誰もいないときはオフィスでもイチャイチャしました。同僚たちは、私をただの小娘のように思ってたので、ヘンリーの部屋で私が何をしているかなんて誰ひとりとして気付いていなかったと思います。

 週に2回、仕事後に安いホテルに行くようになりました。彼は本当に経験豊富だったので、私の体をどうやって扱えばいいのか熟知していて、いろいろなテクニックを教えてくれました。両親はすぐに、ヘンリーが私をいろんなところへ連れ回しているんじゃないかと疑いだしたようですが、基本的にはそっとしといてくれたし、彼氏は私が上司といつも一緒にいることを嫌がっていたものの、仕事で忙しい上に地元によく帰っていたので、なにか言ってくることもありませんでした。

◎奥さんと子どもがいても変わらない。愛人5年目で一人暮らし
 ヘンリーが主催した自宅でのディナーに、職場のメンバー全員が招かれて、初めてヘンリーの家族に会いました。同僚たちがリビングにいて、奥さんがお子さんと上の階にいるとき、私たちはキッチンでセックスしました。あの頃の私たちは危険を楽しんでさえいたし、自分たちのしていることに罪の意識はなかった。もし、彼と奥さんが仲良く愛し合っている様子を目の当たりにしたら、私は関係を断ったと思いますが、2人は冷めきっている雰囲気でした。

 付き合い始めて1年後、ヘンリーが会社を辞め、私は、誰もが結婚するだろうと思っていた彼氏と別れました。そんなある日の夜、ヘンリーが夫婦の問題を打ち明けてきたんです。なんでも、仕事中に奥さんが不審な行動を取っており、お金を使いこんでいるとのこと。そんな悩みを聞きながら、私はヘンリーとの関係を考え落ち込んでいました。私は彼の友達には会えないから、恋人を友達の集まりに連れていける人たちが羨ましかった。それに、彼が家族といる日は、何時に電話がくるかわからず、何度も電話を確認したりしていました。

 彼に、いつ奥さんと別れるかなんて聞いたことはないけど、一度だけ、彼が「子どもたちが成人したら結婚しよう」なんて言ってくれたことがありました。でも、その時は軽く流しましたよ。だってその時、私は50歳ですよ。

 付き合い始めて5年目に入る頃、私は転職して実家を出て一人暮らしを始めました。それからというもの、週末、ヘンリーは家族に「ゴルフをする」と言って、私の家で過ごすようになり、普通の恋人たちみたいに夕食を一緒に作ったり、一緒にくっついてテレビを見て過ごしてました。

 ヘンリーが職場まで私を迎えに来た時や、出張で空港まで送ってくれた時に、同僚がその姿を見かけたそうで、「叔父さんみたいだ」と冗談めかして言ってきました。女性の上司は、私とヘンリーの関係は知りませんでしたが、「不倫のような関係は深入りしない方がいい」「そうゆう関係は大概うまくいかない。男はいつも妻の元へ帰るの」と忠告してきたんです。

 付き合って10年目を迎えたある日。ヘンリーは「そろそろ一緒に住んでもいい時期だと思わないか」と聞いてきました。ついに彼が奥さんの元を離れ、私と一緒になってくれるんだと思い、すごくうれしくて、大賛成でした。

 ですが、同棲まで始めたにもかかわらず、外出先で知り合いがいるような場面になると、腕を組むことをいまだに拒否されたので、傷つくこともありました。友達に紹介さえされず、私の友人に会うこともありませんでした。彼のお子さんは私たちをよく見かけていたそうで、とっくに関係に気付いているにもかかわらず、彼は一向に家族へ打ち明けることもしない。一度だけ彼に、「そろそろ離婚してもいい時期なんじゃない」と提案したけど、黙るだけだったので、それ以降この話をすることはありませんでした。

◎不倫の終わり
 同棲を始めてから5年が過ぎた頃、ヘンリーの私物の箱から、彼と奥さんの名前が記載された1枚の書類を見つけました。その書類には、彼が私と同棲を始めた時に、離婚した事実が記されていたんです。この書類を発見した日を忘れないようにしようと、そして関係を“一掃”することに決めました。ずっと、彼が私だけのものになってくれたらどれほど幸せだろうかと思ってたのに、こんな裏切られたような形で知って、涙も出ませんでした。

 彼が仕事から帰宅して、冷静にこの話をしたものの、納得のいく答えは聞けなかった。離婚していたことを打ち明けなかったことは、つまり、私を信じていないのだと感じ、その瞬間に愛はあとかたもなく消えてなくなったんです。別れを告げ、出ていくよう伝えました。ヘンリーは、私を説得しようとはしなかった。そして、彼が出て行ってから、まったく連絡も取らなくなりました。

--------------------------------
 いかがでしたでしょうか。22歳から37歳までの15年間、愛人として過ごした女性の不倫物語。離婚が成立していたことから、知らぬうちに略奪に成功していたわけですが、ハッピーエンドとはなりませんでした。

 日本だと、この15年不倫の女性と似たようなケースに、ひっそりと不倫関係を長年続けてゴールインした市村正親&篠原涼子がいます。二回りの年の差をものともせず不倫を続け、略奪結婚。年の差婚夫婦の理想像なんて、現在はいわれています。世間体や相手への裏切り行為を別にすれば、一度結婚したとしても、再び別の人との人生を歩んでいくことが一概に悪いとは言い切れないのかもしれません。もちろん、不倫がいつもいい結果を迎えているわけではないことは、説明する必要もありませんよね。

「22歳から15年間愛人だった」不倫を続けた女が、別れを決意した瞬間

furin-17120101main

 世間を騒がせ続ける有名人の不倫報道。今に始まったことでもなく、昔からよく取りざたされてきたが、ベッキーの“ゲス不倫”報道をきっかけに、マスコミの“不倫探し”は加速の一途を辿っている。ここ最近では、斉藤由貴の50代開業医との不倫、F1レーサー・佐藤琢磨の7年に及ぶ女子アナとの不倫が報じられた。

 日本の芸能界だけでなく、ハリウッド俳優の不倫ゴシップも枚挙に暇がないが、今回紹介したいのは、アメリカの一般人女性による15年に及ぶ真実の不倫体験談。彼女の不倫相手は、二回りほど年上の上司。大好きな彼との、将来まで望んでいた15年間の関係の終わりは、意外なほどあっけない……!? 女性向けWebサイト「Her World」に掲載された、彼女の不倫談を一部意訳して紹介します。

真実の物語「私は15年間、上司の愛人だった」

 私は当時22歳のインターン生で、職場にいた上品なスーツ・靴を身につける男性に瞬時に目が釘付けになってしまいました。女性と気軽に接するタイプには見えず、それがとてもミステリアスにも映ったんです。私は幼馴染と付き合っていものの、「彼とデートしたらどんな感じなんだろう」などと妄想ばかりするようになって、また、彼のつけている香水の種類を知ってからは、買い物中でも、わざわざその匂いを嗅ぐためだけに香水コーナーに立ち寄ってしまうほど彼のことが好きになっていたんです。

◎彼が私の上司に
 約半年後、私はその会社から正社員雇用のお話をもらうことができました。そして、上司になる人が、そのミステリアスな彼だったのです。彼が二回りほど年上であること、奥さんと子どもがいる人だということも、その頃にわかりました。それなのに、そうとわかってもなお、彼に対する気持ちを抑えることはできませんでした。

 そんな彼、“ヘンリー”は、まっすぐで厳しい上司でした。彼は最初に私に会った時に「無責任な子ども」と思ったそうですが、徐々に仕事の上で私の世話をよく焼いてくれるようになり、身だしなみについても、もっと品格がある恰好を、と叱ってくるようになったんです。当時の私は、ミニスカートやタイトで派手な服を好んでましたから。

 ある日のランチタイムに、彼は私を買い物に誘ってきました。仕事にふさわしい服を一緒に選んでくれたんです。まぁ彼は、買ってはくれませんでしたが(笑)。それからというもの、ヘンリーと私は一緒にランチに出かけるようになり、仕事後は車で家まで送ってもらうように。歳こそ大きく離れていましたが、私たちはとても馬が合ったし、本当に仲が良かった。ある日の夕方、彼が家に来ないかとと誘ってきたんです。「今晩だけ」と。彼とのセックスは、私がずっと望んでいたものでしたし、誘いはとてもうれしかったのですが、簡単な女と思われたくなかったから断りました。でも幸いなことに、ヘンリーはその後も、私に対して紳士的な態度で接し続けてくれたんです。

 1週間ほど過ぎた頃、彼が私を家まで送り届けてくれた時、「もし、あの夜私を誘ってくれたときと同じ気持ちなら、私もそうしたい」と伝えたんです。家のドアの鍵を開ける瞬間、私の体は震えていました。人生で初めて、彼氏以外の男性と関係を持とうとしてたから。ヘンリーはそんな緊張を和らげるように、「じゃあ一緒に部屋にいこうか」と言って、部屋に入るなり、私をベッドの上にゆっくりと座らせて、とても優しくキスをしてくれました。その後のことは、ご想像の通りで。

 こんなことは一回限りだと思ってたんですが、それ以降、彼への気持ちはさらに強いものになり、ヘンリーと私は、誰もいないときはオフィスでもイチャイチャしました。同僚たちは、私をただの小娘のように思ってたので、ヘンリーの部屋で私が何をしているかなんて誰ひとりとして気付いていなかったと思います。

 週に2回、仕事後に安いホテルに行くようになりました。彼は本当に経験豊富だったので、私の体をどうやって扱えばいいのか熟知していて、いろいろなテクニックを教えてくれました。両親はすぐに、ヘンリーが私をいろんなところへ連れ回しているんじゃないかと疑いだしたようですが、基本的にはそっとしといてくれたし、彼氏は私が上司といつも一緒にいることを嫌がっていたものの、仕事で忙しい上に地元によく帰っていたので、なにか言ってくることもありませんでした。

◎奥さんと子どもがいても変わらない。愛人5年目で一人暮らし
 ヘンリーが主催した自宅でのディナーに、職場のメンバー全員が招かれて、初めてヘンリーの家族に会いました。同僚たちがリビングにいて、奥さんがお子さんと上の階にいるとき、私たちはキッチンでセックスしました。あの頃の私たちは危険を楽しんでさえいたし、自分たちのしていることに罪の意識はなかった。もし、彼と奥さんが仲良く愛し合っている様子を目の当たりにしたら、私は関係を断ったと思いますが、2人は冷めきっている雰囲気でした。

 付き合い始めて1年後、ヘンリーが会社を辞め、私は、誰もが結婚するだろうと思っていた彼氏と別れました。そんなある日の夜、ヘンリーが夫婦の問題を打ち明けてきたんです。なんでも、仕事中に奥さんが不審な行動を取っており、お金を使いこんでいるとのこと。そんな悩みを聞きながら、私はヘンリーとの関係を考え落ち込んでいました。私は彼の友達には会えないから、恋人を友達の集まりに連れていける人たちが羨ましかった。それに、彼が家族といる日は、何時に電話がくるかわからず、何度も電話を確認したりしていました。

 彼に、いつ奥さんと別れるかなんて聞いたことはないけど、一度だけ、彼が「子どもたちが成人したら結婚しよう」なんて言ってくれたことがありました。でも、その時は軽く流しましたよ。だってその時、私は50歳ですよ。

 付き合い始めて5年目に入る頃、私は転職して実家を出て一人暮らしを始めました。それからというもの、週末、ヘンリーは家族に「ゴルフをする」と言って、私の家で過ごすようになり、普通の恋人たちみたいに夕食を一緒に作ったり、一緒にくっついてテレビを見て過ごしてました。

 ヘンリーが職場まで私を迎えに来た時や、出張で空港まで送ってくれた時に、同僚がその姿を見かけたそうで、「叔父さんみたいだ」と冗談めかして言ってきました。女性の上司は、私とヘンリーの関係は知りませんでしたが、「不倫のような関係は深入りしない方がいい」「そうゆう関係は大概うまくいかない。男はいつも妻の元へ帰るの」と忠告してきたんです。

 付き合って10年目を迎えたある日。ヘンリーは「そろそろ一緒に住んでもいい時期だと思わないか」と聞いてきました。ついに彼が奥さんの元を離れ、私と一緒になってくれるんだと思い、すごくうれしくて、大賛成でした。

 ですが、同棲まで始めたにもかかわらず、外出先で知り合いがいるような場面になると、腕を組むことをいまだに拒否されたので、傷つくこともありました。友達に紹介さえされず、私の友人に会うこともありませんでした。彼のお子さんは私たちをよく見かけていたそうで、とっくに関係に気付いているにもかかわらず、彼は一向に家族へ打ち明けることもしない。一度だけ彼に、「そろそろ離婚してもいい時期なんじゃない」と提案したけど、黙るだけだったので、それ以降この話をすることはありませんでした。

◎不倫の終わり
 同棲を始めてから5年が過ぎた頃、ヘンリーの私物の箱から、彼と奥さんの名前が記載された1枚の書類を見つけました。その書類には、彼が私と同棲を始めた時に、離婚した事実が記されていたんです。この書類を発見した日を忘れないようにしようと、そして関係を“一掃”することに決めました。ずっと、彼が私だけのものになってくれたらどれほど幸せだろうかと思ってたのに、こんな裏切られたような形で知って、涙も出ませんでした。

 彼が仕事から帰宅して、冷静にこの話をしたものの、納得のいく答えは聞けなかった。離婚していたことを打ち明けなかったことは、つまり、私を信じていないのだと感じ、その瞬間に愛はあとかたもなく消えてなくなったんです。別れを告げ、出ていくよう伝えました。ヘンリーは、私を説得しようとはしなかった。そして、彼が出て行ってから、まったく連絡も取らなくなりました。

--------------------------------
 いかがでしたでしょうか。22歳から37歳までの15年間、愛人として過ごした女性の不倫物語。離婚が成立していたことから、知らぬうちに略奪に成功していたわけですが、ハッピーエンドとはなりませんでした。

 日本だと、この15年不倫の女性と似たようなケースに、ひっそりと不倫関係を長年続けてゴールインした市村正親&篠原涼子がいます。二回りの年の差をものともせず不倫を続け、略奪結婚。年の差婚夫婦の理想像なんて、現在はいわれています。世間体や相手への裏切り行為を別にすれば、一度結婚したとしても、再び別の人との人生を歩んでいくことが一概に悪いとは言い切れないのかもしれません。もちろん、不倫がいつもいい結果を迎えているわけではないことは、説明する必要もありませんよね。

ありがとう『HiGH&LOW』、お体だけはどうぞ大事に…窪田正孝の凄みとハイロー未来への期待 【対談後編】

対談前編はコチラ

映画『HiGH&LOW THE MOVIE』に脳を焼かれてから1年数カ月。夏の『END OF SKY』公開時にも開催したハイロー対談@サイゾーが、再び帰ってきた。毎度おなじみ映画ライターの加藤よしきさんとヤンキーマンガとEXILE史学に詳しいライター藤谷千明さんが、『FINAL MISSION』について徹底討論! これが俺たちの最後の祭りじゃ!!(なお、今後新作が公開された場合にはこれが最後とは限らない場合がございます/今回も同席している編集者は重度のLDHオタクです)
※本記事は映画『HiGH&LOW THE MOVIE3 / FINAL MISSION』のネタバレを含みます。

まずは窪田正孝の話をさせてくれ

藤谷:ザム3の演技といえば、スモーキーですよ。窪田正孝さん、今回もちょっとしか出てないのに、出ているところは全部すごかった。

加藤惜しい人を亡くしました……。タケシとやり取りするシーンで、タケシ役の佐野(玲於)くんは、正直ドラマの最初のときはかなり演技が厳しいと思っていましたが、心なしか彼もうまくなってました。スモーキーと二階堂の絡みもすごくよかったですし、あの場にいた全員の演技力を底上げするくらいの力が窪田くんにはあります。最後も、ちょっと時空が歪みますよね。全力疾走してくる敵に対して、スモーキーが心中をゆっくり語るっていう。あれは少年マンガ的に正しいです。

藤谷:「まったく、最高の人生だった」って、完全に『BLEACH』【1】の作法ですよ、あれは。見開きブチ抜きのコマで表現しているところですね。

1712_bleach_150.jpg
【1】(久保帯人/集英社)家族を守るために悪霊・虚(ホロウ)を退治する死神になってしまった高校生・黒崎一護の活躍を描く。18年に福士蒼汰主演で映画化もされる。

加藤:最後まで強いまま、強くてかっこいいまましっかり死んだ。

藤谷:正直彼はSWORDの頭の中で、一番突飛な設定ですよね。スラムで育って、超強くて、難病を抱えている。この超無理難題設定を違和感なく表現して有終の美を飾るって、この世で窪田さん以外できないと思いますよ。ちょっと下手な役者がやった場合、100%寒いギャグになる。

加藤:達磨の日向を演じた林遣都くんもそうで、あの人たちの俳優としての底力を見ました。もちろん衣装や周りのデザイン、美術とかの人達もものすごく優秀だから、こういう素晴らしい概念を具現化できたんだと思うんですけど、その中でも、この方の演技力っていうのは強かったんだと思いますね。だからこそスモーキーには最後に戦ってほしかった。

編集部今回刊行する『HiGH&LOW THE FAN BOOK』の中でスモーキー推しの方を集めて、あの死に様をどう受け止めたのか聞く「スモーキー追悼座談会」をやったんですけど、みなさんやっぱり「もう一回最後にアクションが欲しかった」と言ってましたね。「せめてキリンジを殴るところは見たかった」と。

加藤:キリンジにハイキック一発でいいから入れてほしかったですね。で、その後二階堂に刺されるでもいいですし。あれは多分、中途半端にアクションするくらいなら全部切っちゃおうという判断なんでしょうね。

藤谷:それは正解な気がします。

加藤:ただ、切ったわりに、死んだところは映すんかいって。そこの取捨選択でちょっと疑問は残りつつも、やっぱり「Break into the Dark」が流れるあのシーンは、本編で一番の見所と言っても過言ではないです。劇場で観たとき、ちょっと泣きました。

藤谷:生コンが「サビ」なら、あそこは「大サビ」ですね。

編集部:「Break into the Dark」はザム2からの挿入歌ですけど、歌詞を読むと完全にルードボーイズの曲ですね。「I’ve gonna never give up」って繰り返してて、「俺達は生きることを決して諦めない」の姿勢ですよ。この起用、LDHウォッチャー的には、“アフロジャック接待”にしか思えなかったんです。でもザム3で流れてきたときに、「うがった見方をしてしまいすみませんでした。素敵です」って思いました。

ルードボーイズの曲だったのだ…

藤谷:あそこは一つのクライマックスではありますね。まあ常にクライマックスなんですけど。

 演技力でいうなら、小野塚勇人さん=キリンジの話をさせてください。ザム3の収穫の一つとして、キリンジがめちゃめちゃカッコよくなってるという点があげられます。作中でも幹部に出世してますし。それでいうと、ザムのときの対談で謝らなければならないことがひとつありました。あの対談では「LDHの人間同士は勝負をつけてない」という説を掲げましたけど、ドラマ版から勢い良く負けてるLDHの人、いましたよね。そう、劇団EXILE・小野塚勇人さん演じるキリンジです。申し訳ありませんでした!

加藤:そういえば、キリンジは盛大に負けてましたね。

藤谷:いってしまえばキリンジは、当初は勝負の土俵にすら上がらせてもらえないキャラクターだった。ドラマ版では日向に相手にもされず、ザムでは九十九さんにワンパン一発KOです。それがザム3ではものすごい存在を放っていた。これは1年間『仮面ライダーエグゼイド』で九条貴利矢(仮面ライダーレーザー)役をやっていた結果、ケレン味のある演技を身につけたんだろうな、と。ハイロー自体、「特撮に近い」「2.5次元に近い」ということが指摘されている通り、キャラクターと生身の人間の中間を表現する術を学んだんでしょうね。

加藤:格段にうまくなってると思います。

藤谷:だってキリンジ、やってること自体は前とあんまり変わってないというか。馬場の存在には気がつかないし、実際そんなに役に立ってないですし。でも登場シーンの重機からの降り方がかっこいいし、人さらいの仕方もかっこいい。これからの活躍が期待される、それこそ名前の通りの「麒麟児」になったわけです。

編集部:あのガラス破って、「はーい、こんばんわー」も大好きですね。確実に「ハイロー力」が上がっていました。

加藤:そこは「ハイロー力」じゃなくて「演技力」でいいと思いますが……。ともかくシリーズ足掛け3年やってるわけですから、その間にいろんなところでいろんなことを皆さんが経験されて、やっぱり全員うまくなっている。

藤谷:ガンちゃんさんの成長も著しいです。琥珀さんに助けてもらうシーンも表情の変化なんか素晴らしかった。

加藤:それこそ、「もう拳だけじゃ解決できねぇ」もすごく良い表情でした。

編集部:声の出し方もすごく変わりましたね。今ドラマシリーズを見ると、普段より低い声でしゃべるのが大変だっていう前提はありますけど、かなりきつそうに聞こえる。でも今回はそれこそ「拳だけじゃ解決できねぇ」とか、ちゃんとコブラの喋り方で感情ものせていました。

藤谷:ダンの糾弾を受けて「そんなことお前に言われなくてもわかってんだよ」のシーンも印象に残っています。目とか表情で演技できるようになっていて。

加藤:「分かってる」と言いつつ迷っているところがうまく出せてますよね。ただ、ガンちゃんさんも若干スケジュールの都合があったのかなと思いました。インパクトのあるシーンは多いんですけど、実は出演時間はそう多くない。一人のシーンと、大御所俳優の方々とのからみのシーンが多くて、前回のジェシーとの格闘シーンみたいながっつりしたタイマンも無かったですし。

藤谷:爆発にせよ生コンにせよ、インパクトが強くて気がついていませんでしたが、たしかに。「無名街爆破セレモニー」に証拠のエリ、馬場、資料を連れてくのは琥珀さんと雨宮兄弟ですもんね。エリを後部座席に乗せていたのはコブラのはずなのに、いつのまにか別れて地下の駐車場で九龍を待ち構えていて、やっぱり一人になりがち。『マジすか学園2』【2】における前田敦子現象ですよ。

加藤『エクスペンダブルズ2』【3】におけるジェイソン・ステイサムですね。

編集部:ヤマトとノボルも実はそんなに出てないですしね。鈴木伸之さんも町田啓太さんも売れっ子になりつつあるから、忙しかったんだろうな、と。

藤谷:ハイローから飛び出してちゃんと活躍の幅が広がったという意味ではポジティブに考えるべきことですし、「たられば」を考えても仕方がないですが、全員のスケジュールが万全な状態のザム2ザム3を観てみたかったですね。

渡辺裕之の説得力がどうしても必要だった…? 最後までモヤるDTC問題

加藤:「HiGH&LOW THE DTC」を挟んだからか、DTCの3人も、演技力は格段に上昇してましたね。あの爆弾のシーン、おもしろすぎました。語弊がありますけど、「バカしかいない空間」ができていた。九十九さんの「とりあえず1本いっとくか」とか。あれが大好きなんですよ。変な話、あのテンションで全編やってくれてもよかった。

編集部:「探すんかい!」最高でしたね。『HiGH&LOW』ってギャグセンスがあまりないと最初は思ってたんです。ちょっと笑かすシーンってシーズン1からあったんですけど、ハマりの悪さが気になって。だからザム3の爆弾のくだりが純粋に笑えたのは、間の使い方が抜群に上手くなった証拠なんじゃないでしょうか。ザム2から加わった脚本家の福田晶平さんは、吉本の劇場のコントライブなどをずっと書いてる方なので、お笑い畑の人がちゃんと入った効果もあるのかもしれません。

藤谷:私はあそこは「なぜクライマックスで、特に役に立たないシーンを……?」と思いました。改心したDTCが何かしらの活躍をすると思ったら、コントするだけ。それこそ徐々にクライマックスに上がっていくところで、ぽっかり踊り場みたいなテンションの空間ができあがっていた。あそこだけカットしてhuluでやっても何の問題もないでしょう。話の筋にはまったく必要ないから。でもあそこをカットしてしまうと、DTCの出番がなくなってしまう……。というか、DTCの感情は一体どうなってるのか。ザム2ではあんなにピリピリして、今回もコブラに啖呵切ってたのに、ちょっとテッツの親父に説教されたくらいで、気持ちが変わるのが早すぎません?

加藤:僕は逆にあそこは「渡辺裕之さんだったら仕方ないな」と思いました。ダンさんたちも怪我をしていたから、ひょっとしたら九龍の襲撃において、テッツの親父も戦ったのかもしれない。白いタンクトップが若干薄汚れてましたけど、あれは九龍が襲ってきたときの返り血なんですよ。テッツの親父が九龍を撃退して、「こういうやつらにのさばられるくらいなら、俺は残る」みたいな親父の翻意があったのでは。

藤谷:「ザム3 ・150分ディレクターズカット版」(※存在しません)ではそういうシーンがあるのかもしれない……。

加藤:DTCのところの説明不足を補うためにも、あの暴力的な説得力を持つキャスティングは必要だったんですよ。B級映画でもたまにあるんです。マイケル・マドセンっていう、『レザボア・ドッグス』【4】に出てる俳優が、本当にどうしようもない映画に結構出てくれる人なんです。もうグチャグチャになってる話でも、マドセンが出てきて何か言ったら、その場が丸く収まったような気になるんです。それと同じものを感じました。

藤谷:「ファイト一発」で全てを解決してきた男ならではの説得力がある、と。

ハイローは「なんでもやっていい『アウトレイジ』」か?

加藤:あとはやっぱり、九龍の皆様の話をしていいですか。今回一番目立った勢力って、九龍なんじゃないでしょうか。見どころとして、九龍の皆様の演技のおもしろさで引っ張ってる部分も多分にありました

藤谷:そうですね、全貌も分かりましたし。それぞれどんな特徴があるのか、頭の皆さんにそれぞれ見せ場があったから。みんな一つ一つの動きだけで「恐い存在」だというところが伝わりました。

加藤:克也会長なんて、達磨の拠点を襲撃したとき、冗談みたいな襟の革ジャン着てましたよ。シルバーのダブルのスーツから急に服装が変わって。でもすごい強そうだし、確かにカッコいい。要はハイローって、「なんでもやっていい『アウトレイジ』【5】」なんですよ。『アウトレイジ』は一定以上のリアリティを保たないといけないけど、こっちは好き勝手やっていい。それは楽しいでしょう。

 それで思ったのですが、『HiGH&LOW』ってコンテンツは何なんだろうって考えた時に、これはLDHによる“福利厚生”的な側面もあるんじゃないか、と。ガンちゃんさんがすごく顕著ですけど、普段彼が求められてるのは爽やかな青年で、アイドル然としたキラキラ仕事が多いわけですよね。そんな中で『HiGH&LOW』だと、コブラのようなワイルドでクールな役ができる。本人たちもキラキラ路線だけじゃなくてギラついた感じもやりたいだろうから、そういうガス抜き的な意味があるのかもしれない。彼らをLDHの社員と考えると、これは仕事であり、同時に一種の福利厚生というか、慰安旅行なんですよ、きっと。そしてほかの俳優さんたちにとっても、例えば岸谷五朗さんや加藤雅也さんとかも今だと「主人公の会社の上司」みたいな普通の役が多い中であんな役を求められたら、楽しいと思います。

編集部:そしてその旅行を主催することによって、LDHは芸能界のいろんな人達から支持をもらっていく、と。

藤谷:『HiGH&LOW』に出て、株を下げた人はいないですからね。

加藤:九龍のみなさん全員楽しそうでしたし、「ハイローに出たい」と公言する役者さんまで出てきましたから。

アニメ、マンガ、TBS版…そして世界へ! 広がれ!ハイローユニバース!

加藤:この場を借りて言っておきたいことがあります。原点に立ち返ると、LDHの皆さんにアクション・スター的な活躍を要求している僕はノイジーマイノリティーなんです。LDHの皆さんの本業は歌手でありダンサーですから、あんまり危険なアクションで怪我しないでほしい。アーティストとしての彼らを応援しているファンが本来いるわけで、その人たちを一番大事にしてあげてほしいですから。「お体だけはどうぞ大事に」(BOOWY)【8】ですよ。

藤谷:でも、逆に外野からそこに気を使われすぎるのも、本人たち的にはどうなんでしょう。「全部できるのがLDH」みたいな、体育会系的精神というか。そこまで目配せをするのが逆に失礼ではないかという気持ちもある。我々がノイジーマイノリティーであることは間違いないですが。

加藤:とにかく、それくらい心配になる領域に来てるので、ここはゆっくり休んでいただいて。

藤谷:ここで一回区切りをつけるのは、いい選択なんでしょうね。でも今後の展開は想像してしまいます。

加藤:『スターウォーズ』みたいに、何十年か後に「エピソード1」が急にできるとか。

藤谷:ヤング龍心さんが主人公の、九龍前日談?

加藤:龍心さんたちが巣鴨プリズンで出会った若き日の……。

編集部:そこまでの年齢ではなくないですか?

加藤:あの世界の第二次世界大戦は、終わるのがちょっと遅かったかもしれない。

藤谷:なるほど? 1945年に終戦してるとは限らないですね。

編集部:なら、そのヤング龍心さんをAKIRAさんにやってほしいです。それで九龍とMUGEN・SWORDはやっぱり似ていたんだというのを示す。

藤谷:では黒崎を青柳さんに……? 夢が広がりますね、本当にMUGENですね。

加藤:次なる展開として、マンガやアニメもまたやってほしいですね。

藤谷:個人的には細川先生版の『HiGH&LOW』をもう一度やってほしいです。ヤンキーマンガの文法で描かれた『HiGH&LOW』を読みたい。

編集部:我々編集部は最近「TBS版ハイローを作ってほしい」と盛り上がりました。

加藤:意味がわからないですね。

編集部:キャストに誰もLDHがいないバージョンです。TBSの磯山(晶)プロデューサーが「設定を借りたい」ってLDHに頼むんですよ。そうするとHIROさんは懐が広いので、OKを出してくれるんです。キャスティングは琥珀さんが妻夫木聡さんで、ハイローファンが「ぜんぜん琥珀さん感がない!」ってめちゃくちゃ叩くんだけど、龍也さん役が高橋一生さんで、彼の演技で説得力が出て「これはこれでありかも……」って揺れ動くんです。コブラは山崎賢人さん、ヤマトは竹内涼真さん、ノボルが坂口健太郎さん。たて笛尾沢だけ天野浩成さんのままで。楽しそうじゃないですか。全部妄想ですけど。

加藤:ちょうど今アメリカで同じようなことやってますよ。たとえばDCコミックスの「フラッシュ」というキャラクターなんですけど、ドラマ版のフラッシュがいるのに、今度『ジャスティス・リーグ』【8】で映画版のフラッシュが出てくるんです。そういう感じで、いろんな俳優がひとつの役を演じるのはありだと思う。

藤谷:それだったら、アニメ『HiGH&LOW』がCLAMP先生版とは別にできて、人気声優が声を担当するという案もあるのでは。『エグザムライ戦国』のアニメだって、本人以外の人が声を担当していましたし。HIROさん役が稲葉徹ですから。あとは舞台版も観てみたい。佐藤大樹さんが主演をつとめた『錆色のアーマ』という「逆2.5次元」コンセプトの舞台もありましたし、LDHとネルケの関係性を考えたらありえそうです。

加藤:ハイローを今後いろんな形で浸透させていった結果、気がついたら「『HiGH&LOW』という原作があって、それをEXILEの皆さんで実写化する」みたいな未来が来るのかもしれません。

編集部:どういうことですか?

加藤:現在のハイローがあって、そこからアニメやマンガやTBS版?とかいろんなものができる。それらを経て、『新HiGH&LOW』が生まれるんです。

藤谷:待ってください。『新HiGH&LOW』ってなんなんですか、加藤さん。

加藤:現在のハイローからマンガやアニメ、ハリウッド版とかいろいろ生まれていった結果、やがて一番古い『HiGH&LOW』は忘れ去られてしまうんですよ。ガンダムで、最新作は知っているけど、旧作には触れてない人がいるみたいに。さかのぼって全部観る人もいるでしょうけど、もとになった『HiGH&LOW』を知らない人が出てくるし、派生作品のほうが人気が出てしまう事態が生じるわけです。

藤谷:たとえば2.5次元舞台版ハイローが覇権をとって、「染様のロッキーがすごい」「北村諒のKIZZY最高だわ」みたいな感じになるんですね? ゲーム版『HiGH&LOW』が海を超えてめちゃめちゃヒットするとか、アニメ版がヒットしすぎてそっちのほうにハリウッドから実写の依頼が来るとか。

加藤:そういうのが当たって、『HiGH&LOW』というコンテンツとしてお金は入ってくるんだけど、LDHの方々が「ちょっと俺ら元祖なのに、負けてんじゃねえか?」ってなって奮起して、再び実写版の『HiGH&LOW』を作る。

藤谷:なるほど、『HiGH&LOW THE ORIGIN』ですね。マンガ版、アニメ版しか知らない人は「え、マジで実写化すんの?」でしょうね。

加藤:「え? スモーキーを窪田正孝が演じるの?」「林遣都が日向? 俺、解釈違うわ」とか。そうやって無印『HiGH&LOW』の存在が再び脚光を浴びる。忠臣蔵のようなものになっていくんですよ。……こういう妄想はこっちで勝手にやりますから、LDHの方々には己の「カッコイイ」を追求してもらいたいです。

藤谷:そこにつきますね。重ね重ね「ありがとう」と言いたいです。『HiGH&LOW』って、映画を観るたびにドラマ版を観たくなりません? 昨年の対談でも言いましたけど、私は最初はドラマ版にピンときてなかったクチなんです。でも今回ザム3の横浜アリーナイベントで観て、帰宅して速攻でhuluを立ち上げてドラマ版を見直しましたもん。最初はわりと文句を言ってたドラマ版を、こんなに愛しく思えるとは……。こんなコンテンツ、なかなかないですよ。

加藤:僕は『ザム』から入ったクチなので、1年くらいですか。まったく、最高の映画体験だった……。

藤谷:ほんと、ハイローがあると退屈しねえわ。

『有吉ゼミ』2時間スペシャルに、Hey!Say!JUMP有岡大貴が登場! 12月4日(月)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

5:50~ 8:00 『ZIP!』(日本テレビ系) 山口達也
8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
18:55~19:25 『Rの法則』(NHK Eテレ) 山口達也
19:25~19:55 『テストの花道 ニューベンゼミ』(NHK Eテレ) 城島茂

■続きはこちら

カテゴリー: 未分類

『有吉ゼミ』2時間スペシャルに、Hey!Say!JUMP有岡大貴が登場! 12月4日(月)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

5:50~ 8:00 『ZIP!』(日本テレビ系) 山口達也
8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
18:55~19:25 『Rの法則』(NHK Eテレ) 山口達也
19:25~19:55 『テストの花道 ニューベンゼミ』(NHK Eテレ) 城島茂

■続きはこちら

カテゴリー: 未分類

フェラの前に指先から愛を! 指1本の挨拶から輪っかや包み込みで感度を探る

 セックスの経験がないときから、ちんこの造形は映像や写真などで見慣れているつもりでした。さらに、舐める&咥えるという「フェラ」は、あれほど頭で予行演習していた……にも関らず、実際にリアルちんこが目の前に迫ってくると、凝視できず、口に咥えても力加減がわからない、痛みを与えていないか不安が募りました。誰でも最初は一年生、なんですよね。

 今思えば誰だって最初の数回のフェラは、苦い思い出になりがち。不安に思う必要はありません。っていうかちんこって、見慣れるだけでも少し時間がかかるものです。あ、まんこもグロめな造形だったりしますしね。

◎「触れる」ことは、感度を判断できる行為

 はじめての時や経験が少ないときは、相手へ前戯をする際「舐めなきゃ!」と前のめりになっていませんか? その前に大切なことはなんでしょう。それは……ちんこに「触れる」こと! 見る⇒触れる⇒舐める⇒咥えるの順番で慣れていきましょう! 触れることは自分が慣れるためだけではなく、どのくらいの力加減が気持ちよく感じるのか、相手の反応を確認するにも重要な行為だと思っています。

 とはいえ、自分のカラダには装備されていない部分の感覚を想像したり、ベストな力加減を探るのは難しいものです。男性がどの程度の力加減でオナニーをしているかによっても変わりますし、力強く握って快感を得る男性もいれば、痛がる男性もいる……かなりの個人差があるものです。

 結局は、反応を見ながら(コミュニケーションを取りながら)探っていくしかないですが、まずは自分の乳首やクリに触れられることを想像してみるといいかもしれません。クリを力強く触られ、思い切り舐められ・吸われるのが好きな女性でも、最初はソフトに優しくタッチされたいと思いませんか? 「こうやって触られたたら嬉しい(気持ちいい)」を考えながら、指1本で優しく触れることからはじめてみましょう。

 では!舌や口を使った愛撫の前に、どのようなソフトタッチからスタートして、ちんこに慣れていけばいいのか。イラストとともにお伝えしたいと思います!

◎触るときも、ヌルヌルの状態で!

※男性が立っている(仁王立ち)状態、仰向けで寝ている状態など、フェラする時の体勢で手の使い方も多少変わることもありますが今回は、わかりやすく立った体勢verです。

※男性のカリ先(亀頭)は、女性のクリトリスと言われています。ということは、とっても敏感な場所。ヌルヌルした状態でないと痛みを与えてしまうので、手で触れる前にガマン汁を利用、または唾液をたっぷりを垂らす、ローションを使用するなどして、十分にヌルヌルの状態にすることは必須です!

◎カリ先にご挨拶~カリ背をナデナデ
 まずは、もっとも敏感な「カリ先」を“チョンチョン”とファーストタッチ。軽いタッチで“ビクンッ”と反応するようなら、弱い力でも感じるタイプかもしれません。反応が薄ければ、反応を見ながら“チョンチョン”を少し強くしていってどの程度の力加減で感じるのか探ってみましょう。

 続いて、カリの上の部分「カリ背」に指2~3本で触ります。ここも敏感な部分なので優しく撫でるように触れながら、相手の表情を見ながら力加減を変えてみてください。

◎裏スジをサスサス~カリの包み込み

 続いては、カリ首とサオの接合面となっている「裏スジ」も指先(第一関節くらいまで)の2~3本で軽くさすります。裏スジは、カリ先・カリ背に続いて感じやすい場所でもあるのでこちらも優しいタッチにしましょう。

 優しい“サスサス”の流れでカリ全体を包み込んでみましょう。手のひらでカリ先を軽くこすって刺激を与えます。敏感な男性の場合、この刺激は痛みを感じてしまう可能性があります。その場合、舌や唇の刺激でも痛みを感じてしまうので、この時の反応はフェラで生かすようにしてください。

◎カリ首を輪っか挟み~サオ握り

 指や指の腹を使って撫でるような愛撫を終えたら、挟む・握るの動作で圧を与えてみましょう。カリと竿の境目「カリ首」を、親指と人差し指の股の間(「OK」のジェスチャーを意識)で、軽く挟みながらしカリ首に沿ってクルッとこすってみたり、上下に動かして(カリ付近だけ)みてください。

 持ち上げていた中指・薬指・小指もサオを握ります。サオを握ることでちんこを固定させることができるので、フェラへ突入する直前はこの握りかたがグー! 相手の感じ方やちんこサイズによって指全体で握る、指先で挟むように握る、など握り方の工夫をしてみてください。

 最後の「サオ握り」をしている手を数回上下に動かしたあと「サオ本」へ下ろしていき、固定しましょう。ここまでが、フェラチオまでの前戯として大切な「触れる」行為です。このあとは口を近づけて、カリ先へのチュウからはじめますが、それはまたの機会に。

フェラの前に指先から愛を! 指1本の挨拶から輪っかや包み込みで感度を探る

 セックスの経験がないときから、ちんこの造形は映像や写真などで見慣れているつもりでした。さらに、舐める&咥えるという「フェラ」は、あれほど頭で予行演習していた……にも関らず、実際にリアルちんこが目の前に迫ってくると、凝視できず、口に咥えても力加減がわからない、痛みを与えていないか不安が募りました。誰でも最初は一年生、なんですよね。

 今思えば誰だって最初の数回のフェラは、苦い思い出になりがち。不安に思う必要はありません。っていうかちんこって、見慣れるだけでも少し時間がかかるものです。あ、まんこもグロめな造形だったりしますしね。

◎「触れる」ことは、感度を判断できる行為

 はじめての時や経験が少ないときは、相手へ前戯をする際「舐めなきゃ!」と前のめりになっていませんか? その前に大切なことはなんでしょう。それは……ちんこに「触れる」こと! 見る⇒触れる⇒舐める⇒咥えるの順番で慣れていきましょう! 触れることは自分が慣れるためだけではなく、どのくらいの力加減が気持ちよく感じるのか、相手の反応を確認するにも重要な行為だと思っています。

 とはいえ、自分のカラダには装備されていない部分の感覚を想像したり、ベストな力加減を探るのは難しいものです。男性がどの程度の力加減でオナニーをしているかによっても変わりますし、力強く握って快感を得る男性もいれば、痛がる男性もいる……かなりの個人差があるものです。

 結局は、反応を見ながら(コミュニケーションを取りながら)探っていくしかないですが、まずは自分の乳首やクリに触れられることを想像してみるといいかもしれません。クリを力強く触られ、思い切り舐められ・吸われるのが好きな女性でも、最初はソフトに優しくタッチされたいと思いませんか? 「こうやって触られたたら嬉しい(気持ちいい)」を考えながら、指1本で優しく触れることからはじめてみましょう。

 では!舌や口を使った愛撫の前に、どのようなソフトタッチからスタートして、ちんこに慣れていけばいいのか。イラストとともにお伝えしたいと思います!

◎触るときも、ヌルヌルの状態で!

※男性が立っている(仁王立ち)状態、仰向けで寝ている状態など、フェラする時の体勢で手の使い方も多少変わることもありますが今回は、わかりやすく立った体勢verです。

※男性のカリ先(亀頭)は、女性のクリトリスと言われています。ということは、とっても敏感な場所。ヌルヌルした状態でないと痛みを与えてしまうので、手で触れる前にガマン汁を利用、または唾液をたっぷりを垂らす、ローションを使用するなどして、十分にヌルヌルの状態にすることは必須です!

◎カリ先にご挨拶~カリ背をナデナデ
 まずは、もっとも敏感な「カリ先」を“チョンチョン”とファーストタッチ。軽いタッチで“ビクンッ”と反応するようなら、弱い力でも感じるタイプかもしれません。反応が薄ければ、反応を見ながら“チョンチョン”を少し強くしていってどの程度の力加減で感じるのか探ってみましょう。

 続いて、カリの上の部分「カリ背」に指2~3本で触ります。ここも敏感な部分なので優しく撫でるように触れながら、相手の表情を見ながら力加減を変えてみてください。

◎裏スジをサスサス~カリの包み込み

 続いては、カリ首とサオの接合面となっている「裏スジ」も指先(第一関節くらいまで)の2~3本で軽くさすります。裏スジは、カリ先・カリ背に続いて感じやすい場所でもあるのでこちらも優しいタッチにしましょう。

 優しい“サスサス”の流れでカリ全体を包み込んでみましょう。手のひらでカリ先を軽くこすって刺激を与えます。敏感な男性の場合、この刺激は痛みを感じてしまう可能性があります。その場合、舌や唇の刺激でも痛みを感じてしまうので、この時の反応はフェラで生かすようにしてください。

◎カリ首を輪っか挟み~サオ握り

 指や指の腹を使って撫でるような愛撫を終えたら、挟む・握るの動作で圧を与えてみましょう。カリと竿の境目「カリ首」を、親指と人差し指の股の間(「OK」のジェスチャーを意識)で、軽く挟みながらしカリ首に沿ってクルッとこすってみたり、上下に動かして(カリ付近だけ)みてください。

 持ち上げていた中指・薬指・小指もサオを握ります。サオを握ることでちんこを固定させることができるので、フェラへ突入する直前はこの握りかたがグー! 相手の感じ方やちんこサイズによって指全体で握る、指先で挟むように握る、など握り方の工夫をしてみてください。

 最後の「サオ握り」をしている手を数回上下に動かしたあと「サオ本」へ下ろしていき、固定しましょう。ここまでが、フェラチオまでの前戯として大切な「触れる」行為です。このあとは口を近づけて、カリ先へのチュウからはじめますが、それはまたの機会に。

カツラから隠しカメラが! 中国運転免許試験で横行する「遠隔カンニング」

 日本で自動車の運転免許試験を受けた中国人に言わせると、「中国の試験の方が、はるかに簡単」なのだという。にもかかわらず、現地の運転免許試験でカンニングをする中国人は少なくない。その方法も、他人の回答をのぞき見るなどという古典的な手口ではないという。

「澎湃新聞」(11月19日付)などによると、同16日、広西チワン族自治区賓陽県の試験場で、運転免許試験の科目「安全マナー運転常識試験」が実施された。試験監督をしていた警察官は、2人の受験生が着用を義務付けられている反射ベストを着ていなかったので、注意した。素直に着用した2人だが、その動きは不自然極まりないものだったという。試験官を前に過剰に緊張し、それまですべての設問に正解していたのに、反射ベストを着てから、急に間違えるようになったのだ。

 試験官が注視していると、2人は反射ベストを不自然に下へと引っ張り、設問が表示されているモニターを撮影しようと、体を近づけていたのだ。この不自然な動きを試験官が見逃すはずもなく、彼らは即、監視室に連行。身体検査をすると、体にはビニールテープがグルグルに巻かれ、ピンホールカメラと小型ワイヤレスイヤホンなどが固定されていた。彼らいわく、これらの不正は教習所の職員の指示によるものだったという。外には、遠隔で解答を教える担当が待機していたが、2人が捕まると即座に逃走してしまった。

 見つかれば当然、受験資格は取り消されるが、こうした不正は各地で頻繁に起きている。「都市時報」(11月10日付)によると、雲南省澄江県の試験センターでも同じような事件が起きている。

 試験官が見回りをしていると、気もそぞろで挙動不審の男がいた。試験官は不正を疑い、その男が1カ月前に提出した証明写真を見ると、髪形が現在とまるで違う! 「このハゲっー!」と言ったかどうか定かではないが、男をその場で立たせて検査すると、カツラをかぶっており、中にカメラを隠していたことが発覚した。体には、他の機器をガムテープで巻きつけ、右耳にはワヤレスイヤホンが仕込まれていた。

 調べによると、試験数日前、この男に、知らない人物から電話がかかってきたという。「5,000元(約8万6,000円)でひとつの科目を、7,000元ですべての科目を通過するための手助けをする」と持ちかけられ、勉強に自信のない男は、その話に乗っかったのだという。

 中国では毎年、日本のセンター試験にあたる「高考」で多数のカンニング事案が摘発され、年々進化するカンニング技術に関しては本サイトでも報じてきた。さらに日本やアメリカでも中国人学生がカンニングしてバレる事案が起きているが、たかだか運転免許試験でこんなリスクを冒すとは、どれだけ努力が嫌いなのだろうか……。運転マナーの悪い中国人が多い原因の一端は、ここにもありそうだ。
(文=中山介石)

「男はもう救いようがないと思ってる」漫画家・鳥飼茜に聞いた、“女と男”を描くワケ

 女を描きながらも、やはり避けては通れないのは男の存在だ。世界の半分を占めるこの「他者」を、漫画家・鳥飼茜はどう描いているのだろう。後編では「男と女」に関して、そして愛するマンガに関して、女子マンガ研究家・小田真琴が話を聞いた。

前編はこちら:女社会の“本質”と母親という女について

鳥飼茜(とりかい・あかね)
大阪府出身。2004年、「別冊少女フレンド DX ジュリエット」(講談社)でデビュー。2010年に「モーニング・ツー」(講談社)で連載を開始した『おはようおかえり』(講談社)が評判となって一躍人気作家となる。代表作に『先生の白い嘘』(講談社)、『地獄のガールフレンド』(祥伝社)など。女性の心の機微を描き出す力はマンガ界でも随一。現在は「SPA!」(扶桑社)、「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)、「Maybe!」(小学館)でマンガ作品を連載中。

 かの萩尾望都にも激賞され、各所で話題となり、今や鳥飼茜の代表作となった『先生の白い嘘』。性の暴力性や愛することの困難を描き、最後はレイプ加害者である早藤を単純に罰することなく、被害者の感動的な演説でもって見事にまとめあげた。掛け値なしの大傑作だ。

――『先生の白い嘘』が完結しました。最後は早藤を罰するような展開にもできたはずですが、そうしなかったのはなぜですか?

鳥飼茜氏(以下、鳥飼) 賛否両論でしたね。当初は早藤を“阿部定”的な感じにして、びしゃーって血が出て終わり、っていうラストを考えていたんです。そういうノワールっぽいものをやりたかったし、偽善的になるのだけはイヤだなと思っていたけど、結局は偽善的になってしまったという(笑)。どうですかね?

――いや、これは偽善ではないですよ! 最終盤の演説は感動的でした。

鳥飼 それは私を贔屓目で見てくれているから(笑)。エゴサーチしてますけど、だいたい4割はがっかりしてます。

――男を赦したように見える展開にでしょうか?

鳥飼 そういう意図はないんです。「クイック・ジャパン」の特集の中でマンガ家の入江喜和さんが「鳥飼作品の魅力は、怖いぐらいダメな男性陣と、美しくて女くさい女性陣。『先生の白い嘘』の早藤や、『おんなのいえ』の川谷さんは、一見真逆に見えるけど、ふたりとも女性に甘えているという根っこは一緒」ってコメントをくださって、私はそれに衝撃を受けたんですね。私は「男はひたすら甘え倒す生き物である」というところから離脱しきれないんです。なんかもう救いようがないって思ってるんです。

――逆に、女には救いがある?

鳥飼 女の人は自分で立ち直れる力があるんで。パートナーがいなきゃだめ、とか、スペックのいい人と結婚しなきゃだめ、とか、そういうのは飽くまでも外部の声で、攪乱されがちではあるんですけど、ほかの女の人と比べたりとか、本当は別にしたくもないんですよ。本来的には、女の人は強いって思っていて。「強い」って言うと陳腐だな……ハードボイルドなんですよ。男の人に対してそれは感じない。「お前らいつもいいとこで逃げやがって」っていう。

――早藤を赦したわけでも罰したわけでもない?

鳥飼 早藤があそこでチンコ切られたからって、それは絵的にはスカッとするでしょうけど、例えば極悪人が死刑になればスカッとするんですかね。物理的な罰がもたらすスッキリは一瞬のことで、本質的な解決ではないと私は思うんです。死刑にしたいって気持ちはわかりますけどね。「最悪のまま生き抜く」っていう方が、罰としては意味があるのではと。

torikaakane-02main

――女性にとって男は敵なんでしょうか。

鳥飼 私の場合恋愛って、いつも最終的には、勝手に女軍vs男軍みたいになるんですよ。家庭や育ってきた環境の中とかで男と折り合いをつけてきた経験がないと、いつも「なぜだ?」ってなっちゃうんですよね。理屈じゃない部分がどうしてもわからなくなる。そういうときに、女が身を引いた方がトクだと経験則から気づいても納得できず 、自分の体の中に「なんで私が引かなきゃいけないの?」とか、「なんでそういうところに薄着で行った女が悪いって言われなきゃいけないの?」とか、そういう「なんで?」に、いつまでも折り合いがつけられなくなる。そうすると男の人が生まれ育った文化とか、家族とか、全部ひっくるめて否定するようになっていくから、「だって俺はこういうふうに生きてきたんだもん」という相手男性に対して、女軍vs男軍って構図になっちゃうんですよね。どうやったら戦争じゃなくなるんだろうっていうのは、いつも思います。

――休戦状態を続けること、ですかねえ……。

鳥飼 その休戦状態を続けるために、男の人をどうやってそこに持ち込むかっていうと、お互いに満足している状態というか、ストレスのない状態を続けることに尽きるんですよね。ほんとにそれしか答えがなくて、どんなに満たされた人にも、やっぱり男女間の歪みってあるから、絶対戦争になるんですよ。どうしても、そういう消極的な方法になっちゃうのかなあ。終戦はしないですよね。

――私の場合は子どもができて休戦状態が安定しました。

鳥飼 子どもができて、より戦争が悪化する場合もありますからね。私がそうでしたけど。なぜ女ばかりがこんな仕事しなければならないのか、って気持ちに簡単になりますから。特に子どもを持つ女の人は、「お前は女である」ってことを世の中から強いられまくるんですよ。性に縛られず、自由に生きてきたつもりだったけど、自分はまったく女性なんだって。そういうときにお互いが休戦するしかないっていうのは、処方箋としてはもうそれしかない。

 Twitterでも情報を発信している鳥飼だが( @torikaiakane )、エゴサーチで自著の感想を拾い読んだりすることも多いそうだ。しかし曖昧模糊とした「感想」に振り回されるのではなく、本質的なところでなにが原因だったのかを探る。

――先ほどちょっとお話がありましたが、エゴサーチ、けっこうなさるんですね。

鳥飼 いまだにします……。こうやって本が出たらなおのことです。仕事の手は止めませんよ(笑)。凹んだりすることもありますけど、凹むまで叩かれるほどは売れてもいないですから。嫌な気分にはなりますね。「自分的にはわからなかった」とか、それはそうでしょうね、別のものを期待していたならそうでしょうね、っていう。

――創作に反映したりしますか?

鳥飼 生かしますね。『おはようおかえり』(講談社)のときも、最後に主人公の一保がいきなり違う女と一緒になっていたことに対して、散々言われましたよ。私はめっちゃくちゃいいと思っていたのに。古谷実先生の『シガテラ』(同)の終わり方がすごい好きで、あれに完全にかぶらせたんですけど。こんなにも思いを込めて付き合った人と、どこかで別れが来て、同じくらい好きな人がいきなり現れる、っていうのが、それこそが人間の姿だと思ったから。でも、やっぱりそれに納得いかない人がいて、そういう人もいるんだな、とそのときは思ったけど、だけどずっと気にしてきて、そしたら納得いかないというのは、もしかしたらキャラクターの気持ちの変遷を見たかったのかもしれないな、って気づいて。心変わりは基本的に許せないんでしょうけど、でもそれより前に、なにがあったのかっていうのをもっと見せなきゃいけなかったんだな、とか、思うところはあります。

――『おんなのいえ』もそうでしたが、鳥飼作品の「そして人生はつづく」的な終わり方がとても好きです。

鳥飼 マンガが終わっても人生は終わらないから。でも、マンガが終わったときの感じって寂しいじゃないですか。もう一個の世界が終わっちゃった。それはどこか現実と同列で描いてるような気があるので、スムーズにランディングさせたいというのはありますかね。

 鳥飼作品においては例えば両思いになってめでてたしめでたし、といったわかりやすい結末はない。かといって後味の悪いバッドエンドでもない。ただ淡々と続く日常を、これからもその中を過ごしていく人間の姿を、もう大丈夫だろうというところまで描いたら、そっと手を放すのだ。

――少なくとも少女マンガ的なセオリーからは外れていますよね。

鳥飼 少女マンガである、という感覚が、私にはないんですよね。でも女性のマンガ家で、女性を描くと、少女マンガ家ってつけられるのね。「少女マンガ家が初の青年誌連載!」とか、いまだにキャッチで書かれるのは、そもそも「初」ではないし(笑)、そこで「少女マンガ」っていうものに期待されているものっていうか、なんで人は「少女マンガ」って名前つけたがるんだろう、って、不思議に思います。女の生き方を描いてるのであって、少女の生き方は描いてないんですよ。

――センセーショナルな効果があるんですかね?

鳥飼 惰性でつけているだけでしょうけど、「ふんっ」て思うときがあるんですよ。最初は「別冊フレンド」でデビューしたから、そのときは仕方ないとしても、いま少女マンガ描いてるなって思うのは「Maybe!」(小学館)の『前略、前身の君』くらい。世の中の「少女マンガ」の定義ってどういうことなんですかね?

――さまざまな定義がありますが、例えば初恋の物語ですね。初恋が成就してめでたしめでたしとなるまでの物語。

鳥飼 実際はそんなことなくて、その後、何ターンもやりますよね(笑)。今の王道の少女マンガも昔と大して変わっていないんですか? 基本的に少女マンガの女の子って受け身のイメージですけど、そこはあんまり変わらない?

――いや、変わってます。能動的な女性像も数多く描かれています。

鳥飼 だったら描けるかもしれない(笑)。どうだろう、描いてみようかな(笑)。担当編集陣が「また鳥飼さんが無謀な仕事を! こっちにしわ寄せが!」みたいなこと言いそう。

――以前に「なかよし」(講談社)で安野モヨコ先生も描いていらっしゃったこともあるのでぜひ!

鳥飼 『シュガシュガルーン』(講談社)! あれはよかったですよね。ああいうところであれをやったのは意味がある。

――やはり安野先生はお好きですか?

鳥飼 好きでしたし、最近『ハッピー・マニア』(祥伝社)の続編(『後ハッピーマニア』)が始まって、これはやばいと思って、読む前に全巻揃え直したんですよ。私、あの本自体が大好きなんです。カバーの背景に強い色がバシッとあって、扉には鉛筆描きの絵があって。ほんと好き。読み直したらむちゃくちゃおもしろかったです。

 『ハッピー・マニア』の続編となる『後ハッピーマニア』は「フィール・ヤング」2017年8月号(祥伝社)に掲載され、あまりの反響に翌月の9月号にも再掲載された。公式のアナウンスでは来年にもつづきが描かれる予定だ。45歳になった主人公・シゲタが、5年間絶交していたという親友・フクちゃんのもとを訪れ、唐突に夫婦の危機を告白し始めるというストーリー。全員が順調に加齢していて感慨深い。

――具体的にはどういうところがお好きなんですか。

鳥飼 言葉のバリエーションがすごいですよね。あと安野先生は、逆に少年マンガみたいなところがあるんですよ。恋愛マンガなのにプロレスみたいなんです。構図がこう、下からのアングルになっ てて、タカハシにシゲタがワザを決めてドーン! みたいな(笑)。いま見てもむちゃくちゃかっこいい。

――新作、すごいおもしろかったですよね。

鳥飼 『後ハッピーマニア』がものすごくスムーズにランディングっていうか、シゲタそのままか! フクちゃんもそのままか! っていう、あの時のテンションですぐにすっと描けるっていうのは、なんだろうかと思いますね。私はその前に、『東京ラブストーリー』(小学館)の続編(『東京ラブストーリー After 25 years』小学館)を読んで、実はちょっと物足りなかったんですよ。元の作品がめちゃくちゃおもしろかったから。ちょっとファンタジーだなって思っちゃった。なんかいい感じにしてんな~って。もっと本物の中年ください! って(笑)。

――『後ハッピーマニア』は、しわしわ感がすごかったですよね。

鳥飼 中年感がすげえなと。ヒデキが超しわしわになったり。タカハシが浮気したら本気なんだなーとか。この女にはかなわない! シゲタには絶対勝てない人! 『ハッピー・マニア』の話が止まらない(笑)。しかも続きが来年! 安野先生、ちっとも丸くなってないんだな。作家としての地面が固い! 地盤がいい! 土地が高い(笑)!

――鳥飼先生も地盤は固いですよ!

鳥飼 脆弱ですよ……地滑り起こしますよ……。『先生の白い嘘』が終わったころ、けっこう鬱になっちゃったんですよね。なんでかなあって振り返ると、『先生の白い嘘』が終わったのがデカかったのに、それに気づかなかったんですよね。自分の幹みたいなものがなくなったんじゃないかと怖くなったのに、それを「怖い」って自覚する前に、体と心に出たんじゃないですかね。そのときは理由はわからなかったけど、たぶんいま思うとそうなんです。

――作品ごとに絵がけっこう変わりますよね。

鳥飼 いいんですかね? 追っかけてる方からするとがっかりみたいなのがあるのかなって思いますけど。

――たとえば、くらもちふさこ先生もころころ絵が変わりますけど、「絵柄を変えるっていうより、毎回どうしたらうまくなるんだろうっていつもいじってて、そうしたら気づくと変わってるんです。現状に満足してないんですよ」とインタビューでおっしゃっていました。

鳥飼 すっげーわかる! くらもち先生の絵は本当に変わるし、私はくらもちさんがああやってるからいいんだ、みたいなところがあります。『先生の白い嘘』では最後の方まで絵が、ほんとイヤだったんです。なんでこんなにデッサンに囚われなきゃいけないんだって。学校でやってきちゃってるから、そこまでデッサンからはずれたものは描けないんですよ。呪いみたいなものがあって、そこからどれだけ自由になれるかって考えたときに、くらもち先生がクロッキーみたいな絵を描くじゃないですか。ああ、これでいいんだ、って。あれは手の可動域が広いんですよ。だからどこまでが正解の線か、って範囲が広いんです。たぶん描いてて気持ちいいんじゃないかなって。ああいうふうになりたいんです。

――『鳥飼茜の地獄でガールズトーク』(祥伝社)では文章もお書きになっていますが、マンガに限らず表現していきたいという欲望はありますか?

鳥飼 曖昧にしておきます(笑)。書けたらいいなって思いますけどね。私は絵もすぐに変えるたちだし、なんでも変えたがるから、それが吉と出るか凶と出るかはわからないんですけど、マンガに限るとも思っていないし、具体的にあれしたいこれしたいってのはないんですが、言いたいことはあるでしょうから、それに見合った形をどんどん新しい作品でできたらいいなって思います。もちろんマンガも描きますので読んでください(笑)。

*******

 「SPA!」に連載中の『ロマンス暴風域』は次巻で完結予定。「ダ・ヴィンチ」で不定期連載中の『マンダリン・ジプシーキャットの籠城』は、女だけの架空の国を描いたファンタジー作品。未踏の領域を見つけては、躊躇なく踏み込んでいくその姿は、まさに現代を代表する作家にふさわしい。描きながら考え、考えながら描く。その作品にどうか注目してほしい。
(小田真琴)

「男はもう救いようがないと思ってる」漫画家・鳥飼茜に聞いた、“女と男”を描くワケ

 女を描きながらも、やはり避けては通れないのは男の存在だ。世界の半分を占めるこの「他者」を、漫画家・鳥飼茜はどう描いているのだろう。後編では「男と女」に関して、そして愛するマンガに関して、女子マンガ研究家・小田真琴が話を聞いた。

前編はこちら:女社会の“本質”と母親という女について

鳥飼茜(とりかい・あかね)
大阪府出身。2004年、「別冊少女フレンド DX ジュリエット」(講談社)でデビュー。2010年に「モーニング・ツー」(講談社)で連載を開始した『おはようおかえり』(講談社)が評判となって一躍人気作家となる。代表作に『先生の白い嘘』(講談社)、『地獄のガールフレンド』(祥伝社)など。女性の心の機微を描き出す力はマンガ界でも随一。現在は「SPA!」(扶桑社)、「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)、「Maybe!」(小学館)でマンガ作品を連載中。

 かの萩尾望都にも激賞され、各所で話題となり、今や鳥飼茜の代表作となった『先生の白い嘘』。性の暴力性や愛することの困難を描き、最後はレイプ加害者である早藤を単純に罰することなく、被害者の感動的な演説でもって見事にまとめあげた。掛け値なしの大傑作だ。

――『先生の白い嘘』が完結しました。最後は早藤を罰するような展開にもできたはずですが、そうしなかったのはなぜですか?

鳥飼茜氏(以下、鳥飼) 賛否両論でしたね。当初は早藤を“阿部定”的な感じにして、びしゃーって血が出て終わり、っていうラストを考えていたんです。そういうノワールっぽいものをやりたかったし、偽善的になるのだけはイヤだなと思っていたけど、結局は偽善的になってしまったという(笑)。どうですかね?

――いや、これは偽善ではないですよ! 最終盤の演説は感動的でした。

鳥飼 それは私を贔屓目で見てくれているから(笑)。エゴサーチしてますけど、だいたい4割はがっかりしてます。

――男を赦したように見える展開にでしょうか?

鳥飼 そういう意図はないんです。「クイック・ジャパン」の特集の中でマンガ家の入江喜和さんが「鳥飼作品の魅力は、怖いぐらいダメな男性陣と、美しくて女くさい女性陣。『先生の白い嘘』の早藤や、『おんなのいえ』の川谷さんは、一見真逆に見えるけど、ふたりとも女性に甘えているという根っこは一緒」ってコメントをくださって、私はそれに衝撃を受けたんですね。私は「男はひたすら甘え倒す生き物である」というところから離脱しきれないんです。なんかもう救いようがないって思ってるんです。

――逆に、女には救いがある?

鳥飼 女の人は自分で立ち直れる力があるんで。パートナーがいなきゃだめ、とか、スペックのいい人と結婚しなきゃだめ、とか、そういうのは飽くまでも外部の声で、攪乱されがちではあるんですけど、ほかの女の人と比べたりとか、本当は別にしたくもないんですよ。本来的には、女の人は強いって思っていて。「強い」って言うと陳腐だな……ハードボイルドなんですよ。男の人に対してそれは感じない。「お前らいつもいいとこで逃げやがって」っていう。

――早藤を赦したわけでも罰したわけでもない?

鳥飼 早藤があそこでチンコ切られたからって、それは絵的にはスカッとするでしょうけど、例えば極悪人が死刑になればスカッとするんですかね。物理的な罰がもたらすスッキリは一瞬のことで、本質的な解決ではないと私は思うんです。死刑にしたいって気持ちはわかりますけどね。「最悪のまま生き抜く」っていう方が、罰としては意味があるのではと。

torikaakane-02main

――女性にとって男は敵なんでしょうか。

鳥飼 私の場合恋愛って、いつも最終的には、勝手に女軍vs男軍みたいになるんですよ。家庭や育ってきた環境の中とかで男と折り合いをつけてきた経験がないと、いつも「なぜだ?」ってなっちゃうんですよね。理屈じゃない部分がどうしてもわからなくなる。そういうときに、女が身を引いた方がトクだと経験則から気づいても納得できず 、自分の体の中に「なんで私が引かなきゃいけないの?」とか、「なんでそういうところに薄着で行った女が悪いって言われなきゃいけないの?」とか、そういう「なんで?」に、いつまでも折り合いがつけられなくなる。そうすると男の人が生まれ育った文化とか、家族とか、全部ひっくるめて否定するようになっていくから、「だって俺はこういうふうに生きてきたんだもん」という相手男性に対して、女軍vs男軍って構図になっちゃうんですよね。どうやったら戦争じゃなくなるんだろうっていうのは、いつも思います。

――休戦状態を続けること、ですかねえ……。

鳥飼 その休戦状態を続けるために、男の人をどうやってそこに持ち込むかっていうと、お互いに満足している状態というか、ストレスのない状態を続けることに尽きるんですよね。ほんとにそれしか答えがなくて、どんなに満たされた人にも、やっぱり男女間の歪みってあるから、絶対戦争になるんですよ。どうしても、そういう消極的な方法になっちゃうのかなあ。終戦はしないですよね。

――私の場合は子どもができて休戦状態が安定しました。

鳥飼 子どもができて、より戦争が悪化する場合もありますからね。私がそうでしたけど。なぜ女ばかりがこんな仕事しなければならないのか、って気持ちに簡単になりますから。特に子どもを持つ女の人は、「お前は女である」ってことを世の中から強いられまくるんですよ。性に縛られず、自由に生きてきたつもりだったけど、自分はまったく女性なんだって。そういうときにお互いが休戦するしかないっていうのは、処方箋としてはもうそれしかない。

 Twitterでも情報を発信している鳥飼だが( @torikaiakane )、エゴサーチで自著の感想を拾い読んだりすることも多いそうだ。しかし曖昧模糊とした「感想」に振り回されるのではなく、本質的なところでなにが原因だったのかを探る。

――先ほどちょっとお話がありましたが、エゴサーチ、けっこうなさるんですね。

鳥飼 いまだにします……。こうやって本が出たらなおのことです。仕事の手は止めませんよ(笑)。凹んだりすることもありますけど、凹むまで叩かれるほどは売れてもいないですから。嫌な気分にはなりますね。「自分的にはわからなかった」とか、それはそうでしょうね、別のものを期待していたならそうでしょうね、っていう。

――創作に反映したりしますか?

鳥飼 生かしますね。『おはようおかえり』(講談社)のときも、最後に主人公の一保がいきなり違う女と一緒になっていたことに対して、散々言われましたよ。私はめっちゃくちゃいいと思っていたのに。古谷実先生の『シガテラ』(同)の終わり方がすごい好きで、あれに完全にかぶらせたんですけど。こんなにも思いを込めて付き合った人と、どこかで別れが来て、同じくらい好きな人がいきなり現れる、っていうのが、それこそが人間の姿だと思ったから。でも、やっぱりそれに納得いかない人がいて、そういう人もいるんだな、とそのときは思ったけど、だけどずっと気にしてきて、そしたら納得いかないというのは、もしかしたらキャラクターの気持ちの変遷を見たかったのかもしれないな、って気づいて。心変わりは基本的に許せないんでしょうけど、でもそれより前に、なにがあったのかっていうのをもっと見せなきゃいけなかったんだな、とか、思うところはあります。

――『おんなのいえ』もそうでしたが、鳥飼作品の「そして人生はつづく」的な終わり方がとても好きです。

鳥飼 マンガが終わっても人生は終わらないから。でも、マンガが終わったときの感じって寂しいじゃないですか。もう一個の世界が終わっちゃった。それはどこか現実と同列で描いてるような気があるので、スムーズにランディングさせたいというのはありますかね。

 鳥飼作品においては例えば両思いになってめでてたしめでたし、といったわかりやすい結末はない。かといって後味の悪いバッドエンドでもない。ただ淡々と続く日常を、これからもその中を過ごしていく人間の姿を、もう大丈夫だろうというところまで描いたら、そっと手を放すのだ。

――少なくとも少女マンガ的なセオリーからは外れていますよね。

鳥飼 少女マンガである、という感覚が、私にはないんですよね。でも女性のマンガ家で、女性を描くと、少女マンガ家ってつけられるのね。「少女マンガ家が初の青年誌連載!」とか、いまだにキャッチで書かれるのは、そもそも「初」ではないし(笑)、そこで「少女マンガ」っていうものに期待されているものっていうか、なんで人は「少女マンガ」って名前つけたがるんだろう、って、不思議に思います。女の生き方を描いてるのであって、少女の生き方は描いてないんですよ。

――センセーショナルな効果があるんですかね?

鳥飼 惰性でつけているだけでしょうけど、「ふんっ」て思うときがあるんですよ。最初は「別冊フレンド」でデビューしたから、そのときは仕方ないとしても、いま少女マンガ描いてるなって思うのは「Maybe!」(小学館)の『前略、前身の君』くらい。世の中の「少女マンガ」の定義ってどういうことなんですかね?

――さまざまな定義がありますが、例えば初恋の物語ですね。初恋が成就してめでたしめでたしとなるまでの物語。

鳥飼 実際はそんなことなくて、その後、何ターンもやりますよね(笑)。今の王道の少女マンガも昔と大して変わっていないんですか? 基本的に少女マンガの女の子って受け身のイメージですけど、そこはあんまり変わらない?

――いや、変わってます。能動的な女性像も数多く描かれています。

鳥飼 だったら描けるかもしれない(笑)。どうだろう、描いてみようかな(笑)。担当編集陣が「また鳥飼さんが無謀な仕事を! こっちにしわ寄せが!」みたいなこと言いそう。

――以前に「なかよし」(講談社)で安野モヨコ先生も描いていらっしゃったこともあるのでぜひ!

鳥飼 『シュガシュガルーン』(講談社)! あれはよかったですよね。ああいうところであれをやったのは意味がある。

――やはり安野先生はお好きですか?

鳥飼 好きでしたし、最近『ハッピー・マニア』(祥伝社)の続編(『後ハッピーマニア』)が始まって、これはやばいと思って、読む前に全巻揃え直したんですよ。私、あの本自体が大好きなんです。カバーの背景に強い色がバシッとあって、扉には鉛筆描きの絵があって。ほんと好き。読み直したらむちゃくちゃおもしろかったです。

 『ハッピー・マニア』の続編となる『後ハッピーマニア』は「フィール・ヤング」2017年8月号(祥伝社)に掲載され、あまりの反響に翌月の9月号にも再掲載された。公式のアナウンスでは来年にもつづきが描かれる予定だ。45歳になった主人公・シゲタが、5年間絶交していたという親友・フクちゃんのもとを訪れ、唐突に夫婦の危機を告白し始めるというストーリー。全員が順調に加齢していて感慨深い。

――具体的にはどういうところがお好きなんですか。

鳥飼 言葉のバリエーションがすごいですよね。あと安野先生は、逆に少年マンガみたいなところがあるんですよ。恋愛マンガなのにプロレスみたいなんです。構図がこう、下からのアングルになっ てて、タカハシにシゲタがワザを決めてドーン! みたいな(笑)。いま見てもむちゃくちゃかっこいい。

――新作、すごいおもしろかったですよね。

鳥飼 『後ハッピーマニア』がものすごくスムーズにランディングっていうか、シゲタそのままか! フクちゃんもそのままか! っていう、あの時のテンションですぐにすっと描けるっていうのは、なんだろうかと思いますね。私はその前に、『東京ラブストーリー』(小学館)の続編(『東京ラブストーリー After 25 years』小学館)を読んで、実はちょっと物足りなかったんですよ。元の作品がめちゃくちゃおもしろかったから。ちょっとファンタジーだなって思っちゃった。なんかいい感じにしてんな~って。もっと本物の中年ください! って(笑)。

――『後ハッピーマニア』は、しわしわ感がすごかったですよね。

鳥飼 中年感がすげえなと。ヒデキが超しわしわになったり。タカハシが浮気したら本気なんだなーとか。この女にはかなわない! シゲタには絶対勝てない人! 『ハッピー・マニア』の話が止まらない(笑)。しかも続きが来年! 安野先生、ちっとも丸くなってないんだな。作家としての地面が固い! 地盤がいい! 土地が高い(笑)!

――鳥飼先生も地盤は固いですよ!

鳥飼 脆弱ですよ……地滑り起こしますよ……。『先生の白い嘘』が終わったころ、けっこう鬱になっちゃったんですよね。なんでかなあって振り返ると、『先生の白い嘘』が終わったのがデカかったのに、それに気づかなかったんですよね。自分の幹みたいなものがなくなったんじゃないかと怖くなったのに、それを「怖い」って自覚する前に、体と心に出たんじゃないですかね。そのときは理由はわからなかったけど、たぶんいま思うとそうなんです。

――作品ごとに絵がけっこう変わりますよね。

鳥飼 いいんですかね? 追っかけてる方からするとがっかりみたいなのがあるのかなって思いますけど。

――たとえば、くらもちふさこ先生もころころ絵が変わりますけど、「絵柄を変えるっていうより、毎回どうしたらうまくなるんだろうっていつもいじってて、そうしたら気づくと変わってるんです。現状に満足してないんですよ」とインタビューでおっしゃっていました。

鳥飼 すっげーわかる! くらもち先生の絵は本当に変わるし、私はくらもちさんがああやってるからいいんだ、みたいなところがあります。『先生の白い嘘』では最後の方まで絵が、ほんとイヤだったんです。なんでこんなにデッサンに囚われなきゃいけないんだって。学校でやってきちゃってるから、そこまでデッサンからはずれたものは描けないんですよ。呪いみたいなものがあって、そこからどれだけ自由になれるかって考えたときに、くらもち先生がクロッキーみたいな絵を描くじゃないですか。ああ、これでいいんだ、って。あれは手の可動域が広いんですよ。だからどこまでが正解の線か、って範囲が広いんです。たぶん描いてて気持ちいいんじゃないかなって。ああいうふうになりたいんです。

――『鳥飼茜の地獄でガールズトーク』(祥伝社)では文章もお書きになっていますが、マンガに限らず表現していきたいという欲望はありますか?

鳥飼 曖昧にしておきます(笑)。書けたらいいなって思いますけどね。私は絵もすぐに変えるたちだし、なんでも変えたがるから、それが吉と出るか凶と出るかはわからないんですけど、マンガに限るとも思っていないし、具体的にあれしたいこれしたいってのはないんですが、言いたいことはあるでしょうから、それに見合った形をどんどん新しい作品でできたらいいなって思います。もちろんマンガも描きますので読んでください(笑)。

*******

 「SPA!」に連載中の『ロマンス暴風域』は次巻で完結予定。「ダ・ヴィンチ」で不定期連載中の『マンダリン・ジプシーキャットの籠城』は、女だけの架空の国を描いたファンタジー作品。未踏の領域を見つけては、躊躇なく踏み込んでいくその姿は、まさに現代を代表する作家にふさわしい。描きながら考え、考えながら描く。その作品にどうか注目してほしい。
(小田真琴)