異臭がする子供、ワクチン拒否…義妹が「自然派ママ」になりまして

 人がトンデモ沼にハマった時、最も困惑するのは、簡単には縁を切ることのできない家族です。トンデモさんはネタとして距離を置きながら冷やかしで観察する分にはいいけれど、身内となるとそうはいかないのが現状でしょう。トンデモを信じ、常識クラッシャーな言動に心と体が蝕まれ、時には家族断絶へ……。

 そんな実体験をお届けする新シリーズ「身内がトンデモになりまして」を、当連載にて始めさせていただきます。第1回目は、「〈義妹〉がトンデモになりまして」を、お送りしていきましょう。

◎〈義妹〉がトンデモになりまして

 「義妹のような人が医療に携わり、また子供を育てていることが、同じ母親として恐ろしくてたまりません」

 そう連絡をくれたのは、夫の妹(以下、義妹)が超ヘビー級の〈自然派ママ〉になってしまったというM子さん。「義妹の発信する自然派育児の情報が原因で、いつか被害者が出るのでは」と、ここ2年ほど悩み続けているのだとか。M子さん自身は、現在1歳の子供を育てている20代主婦。友達には子持ちが少なく、一番身近な〈ママ友〉的存在が、半年ほど先に出産した義妹だったといいます。

M子さん(以下、M)「私は妊娠中つわりがひどく、後期には切迫早産で要安静、不安だらけの毎日でした。そんな時、義妹からこんなLINEが来るんですよね。いろいろな情報を知って気持ちが落ち着いた今あらためて見ると、どれも完全にトンデモです。でもその時は“このツラさから解放されたい”という一心で、信じてしまっていました。義妹は准看護士として働いていたこともあるので、医療関係者の言うことだから信頼できる気持ちもあったかもしれません」

◎こんなものを信じていいの?

 義妹からM子さんに送られてくるLINEの内容は、次の通り。

「あなたの体調が悪いのは、界面活性剤が入っているシャンプーを使っているせい」
「冷えは体に悪いよ。今度、重ね履き用の靴下をあげるから使ってみて」
「もしかして、牛乳とか砂糖とか食べていない? 毒だから絶対にダメ!」
「乳製品を食べると心が死ぬ。野菜をたくさん食べて心をよみがえらせないといけない」
「子供が生まれたら絶対に母乳。母乳で育てないと自閉症や発達障害になるし、親を愛さなくなる」

 こんなLINEが、多い日は1日に10件以上送られてくるのだといいます。

M「産後は母乳育児をしていましたが、私に何かあった時のためにと、粉ミルクも常備していました。そのことに対しても、『ありえない。人工的に作ったものほど体に害なものはない。それを使ったら、子供はもうM子ちゃんを愛さなくなる』と言われてしまいすごくショックで、絶対に母乳じゃなきゃなんて思い込んだりして。今考えると、一体何を言っているんだ!? と、面白くなってくるくらいなんですけどね。義妹は直に会うと物腰の柔らかい可愛らしい人ですし、『つらいよね。わかるよ』と同調してくれるので、つい話をしてしまうんです」

 始めは義妹のお説に従っていたM子さん。しかし次第に甘いものを制限されるストレスや、シャンプーを使わずお湯のみで洗髪する気持ち悪さ、気温が高い季節でも靴下を重ね履きする不快感が蓄積され「こんなものを信じていいの?」と、やめたそう。

M「その後Twitterで森戸やすみ先生※に出会ったことで義妹の主張はほぼトンデモだとわかり、すごく気持ちが楽になりました。その反面、義妹に育てられている子供が心配でなりません」

※小児科医ママ。さくらが丘小児科クリニック勤務。Twitterや書籍、オンラインサロン等で、真偽の分からない育児情報に振り回され不安になる母親たちのため、役に立つ情報を発信している。

◎常に機嫌が悪い赤ちゃん

 M子さんの義妹は現在、自然派育児を広めるための起業を準備しながら、2歳の子供を育児中だそう。その育児法を教えてもらうと、巷でよく耳にする〈過激な自然派〉と呼ばれるものを、ほぼコンプリートしている状態です。

・白いものは基本〈毒〉と考え、白砂糖、米、小麦、牛乳などは一切食べない

・離乳食は意味がないから与えず1歳まで母乳のみ、1歳からは大人と同じ食事を与える(その〈大人と同じ食事〉は、実際に食べたM子さんいわく「まったく味がなく、本当においしくない」とのこと)

・粉ミルクは人工的に作られたものだから、害である。母乳はできれば10歳くらいまで飲ませたい

・予防接種はすべて受けさせない。風邪をひいても、病院へはいかずアロマなどで完全自宅療法

・お風呂は最低1時間つかる。長い時は4時間(義妹家では、その間子供は泣きっぱなしで、周りが「あがらせたら?」と声をかけても、「放っておいてよ!」と怒鳴り返されるそう)

・経費毒※を避けるため、シャンプーは月1回。体や食器は基本お湯のみで洗う

・同じく経費毒があるので、使い捨ての紙おむつはNG。おむつは布限定

・冷えるので、素足厳禁。夏でもタイツに靴下を重ねて履く(大人も子供も)。

・食材は無添加、無農薬の国産限定。放射能の心配があるから、国産でも福島産はNG(ちなみに義妹さん家の食費は月10万円)。

※シャンプーや紙オムツなどの日用品に含まれる有害な化学物質が、皮膚から吸収されるという主張。

M「このような育児法で育てられている義妹の子供は、常に顔が真っ赤で肌荒れしています。小柄で顔色が悪く、夜泣きもひどいという話で、私が見た時にたまたまそうだっただけかもしれませんが、機嫌がいいところを見たことがありません。義妹の子供が0歳の時は、オーダーメイドの冷えとり靴下を持参していたんですけど、洗ってはいけない素材だそうで、すごい臭い。夏だったのに赤ちゃんも重ね履きをさせられていて、大泣きしていましたね……。え!? 赤ちゃんってこんなニオイだっけ!? と戸惑うほど、異臭が漂っています。わきがみたいな刺激臭というか」

「赤ちゃんなのに中年みたいなニオイ(加齢臭)がする!」とはたま~に聞く話ですが、多くの場合は落としきれていない皮脂が酸化したのが原因のよう。しかし刺激臭ともなれば、それ以上のトラブルが発生している予感……。また、この義妹は冒頭のLINEのエピソードでもわかるように、自分が実践するだけでなく、主義主張を周りへ過剰に押し付けるという攻撃力の高いパワー系。

M「私が子供に予防接種を受けさせたと知ると、『殺人行為だ!』と怒りの電話をかけてきました。自分の子供がはしかにかかった時は、同士のママ友たちと〈感染パーティ※〉を開いたと語っていて、それを聞いてから今後はもう接触しないと心に決めました」

※「自然に感染したほうがより強い免疫が作られる」という考えのもとに(もちろん間違いです)、仲間内の子供がインフルエンザやはしか、水疱瘡などに感染すると、自分の子供にもうつしてもらおうと集まる行為。

◎義妹が自然派ママになった理由

 何かに憑りつかれたかのように、自然派育児を実践する義妹。しかしM子さんの結婚前、彼氏(現在の夫)の妹として出会った頃は、そこまで極端な感じではなかったのだとか。

M「当時は野菜が好き。氷が入ったドリンクは飲まない、くらいのふんわりした自然派だったんですよね。でも准看護士として働いているうちに(現在は退職)、勤務先の病院で亡くなる患者さんを見て思うところがあったり、自然派ケアに詳しい先輩がいたりして、だんだんのめり込んでいったみたいです。そして決定打となったのは、助産院での出産だと思います。そこの院長がかなりスピリチュアルがかっていて、人生の真理はそこで学んだというようなことを話していました」

 その助産院のHPを見てみると、冷えとり健康法にインナーチャイルドワーク、陰陽料理、オーラソーマ……なるほど、一般的な病院ではまずお目にかかることのない、スピリチュアルな健康法をレクチャーする講座が盛りだくさん。受講料がやたら高額なのも、冷やかしお断り! 的なハードルの高さを感じさせます。このハードルを超えた人はもれなく、ハードコアな自然派ライフにどっぷり浸かるのだなとよくわかります。

 なかでも、特にきな臭いのが〈インナーチャイルドワーク〉。幼少時の体験で傷ついたままになっている幼い自分が、現在の心身に影響を与えている。妊娠や出産時にはインナーチャイルドと出会ういい機会。過去を癒し、今を改善していきましょうというワークのようですが、これこそが、義妹がトンデモ沼に足を取られた原因である気配が……。そう思わせる、超ヘビーなエピソードは、続きの後篇にて!

※プライバシー保護のため、団体名や指名を一部改編させていただいています。

『フルタチさん』に代わる新番組『モノシリーのとっておき』大爆死スタート! 早くもフジテレビの“お荷物番組”に……

 古舘伊知郎がMCを務める新番組『モノシリーのとっておき~すんごい人がやってくる!~』(フジテレビ系/金曜午後7時~)が11月3日にスタートしたが、初回視聴率は5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大爆死し、先行きに暗い影が差した。

 同番組は、「日本を代表する、その道を極めた識者(モリノシー)が、とっておきの話を映像、写真を使って熱弁し、知的好奇心をくすぐる」というコンセプト。初回では、日本一の魚屋店主、世界で活躍する照明デザイナー、リアル鳥人間が登場した。

 いうまでもなく、同番組は9月で終了した『フルタチさん』に取って代わったものだが、MCのみならず、アシスタントも山崎夕貴アナのままで、“目新しさ”はさほど感じられず、視聴者の興味もそそらなかったようだ。

『フルタチさん』は、古舘が『報道ステーション』(テレビ朝日系)降板後、初のレギュラー番組として注目を集め、昨年11月6日より、日曜午後7時からの2時間枠で、鳴り物入りで放送開始。しかし、初回は8.2%と低調で、第2回も8.1%どまり。第3回で5.8%と急降下すると、その後はおおむね5~7%台をウロウロ。ゴールデン帯では禁断の5%割れすることも少なくなかった。フジでは早々に打ち切りを打診したが、古館サイドが猛反発。結局、今秋の改編において、金曜に枠移動、1時間枠に縮小したうえで、番組自体も変わることになった。

 だが、番組が刷新された効果は、まるでなかった。もともと、同時間帯には、『爆報!THE フライデー』(TBS系)、『沸騰ワード10』(日本テレビ系)といった人気番組が存在し、そのほかの局が数字を取るのは至難のワザ。前番組の『その原因、Xにあり!』も、視聴率低迷のため、1年で打ち切りの憂き目に遭っている。

「ゴールデン帯で、古舘がMCの番組では、もはや数字が取れないとハッキリしたのではないでしょうか。初回で5%台では、早くもフジの“お荷物番組”となってしまいそうです。不本意ながら打ち切られた『その原因、Xにあり!』の司会を務めていた、ホンジャマカ・恵俊彰には、内心じくじたる思いをしてるのでは?」(スポーツ紙記者)

『モノシリーのとっておき』第2回(10日)の出演者は、東京・北千住の日本一の八百屋店主、プロフィギュアスケーター・安藤美姫、動物写真家・岩合光昭氏だという。少なくとも、初回よりは視聴者の関心を呼びそうだが、裏番組が強力なだけに、“高視聴率”は期待薄。果たして、第2回でどこまで数字を上げることができるだろうか?
(文=田中七男)

高橋一生の出番が激増! 大コケ・篠原涼子『民衆の敵』でエロシーンが加速中!!

“市政エンタテインメント!”をうたう篠原涼子主演の月9『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系)の第3話。平均視聴率は前回から0.4ポイントアップの7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、相変わらず微妙な数字でした。

 それはそうと、千葉市議会をはじめ、千葉市の全面協力を受けて撮影が行われている同作ですが、放送後の熊谷俊人市長の解説ツイート(@kumagai_chiba)がプチ話題となっているようです。「ドラマでは新人議員がまとめて一つの部屋に入っていますが、普通は市議選後に様々な折衝があり、各種会派(ドラマでは国政の派閥っぽくしていますね)が結成されます」「先日、千葉銀行の幹部と食事をした際、『民衆の敵』で篠原涼子さん演じる佐藤智子が市議選に出る供託金のために50万円を引き出したATMが千葉銀行の本店のATMであることを伺いました」など、トリビアや小ネタをツイートしていらっしゃいますので、興味のある方は是非。

 ちなみに、「熊谷、お前と言い音喜多と言いテレビ番組に夢中かよ。全く、千葉市長とか東京都会議員なんてまともに市民や都民の事を考えてるのかよ!本当に腹立たしいにも程がある!情けないし、呆れるばかりだ」と凸った一般市民に対しては、「千葉市の様々な場所が舞台になっていること、なかなか世間に関心を持って頂けない等身大の地方政治に関心を持つきっかけになる等から、市長として発信・解説しています。政治家は『○○をする暇があれば…』等、不満のはけ口になることも多いのですが、それも含めて社会の様相を実感できる仕事です」と懇切丁寧に返信しておられます。市長も大変ですね。

 というわけで、最新話のあらすじを振り返りましょう。

■ネグレクトは誰が悪いのか、という点はスルー

 希望通り、あおば市議会の教育こども委員会に所属した智子(篠原)ですが、言葉を知らないため、会議に出ても「全然意味わかんない。何言ってるんだろう……」というありさま。

 そんなとき、富子というおばあさんが「お願い、かずくんを助けて。冤罪なの」と陳情を持ち込み、智子が対応することに。富子のかつての隣人である青年・一馬(渋谷謙人)が、誘拐犯として逮捕されたものの、富子いわく「一馬くんはそんな人じゃない」と言います。

 早速、新聞社に務める和美(石田ゆり子)にこの事件を調べてもらうと、誘拐された小学生・かのんちゃんの家庭の貧困ぶりが明らかに。父親は所在不明で、母親・裕子(安藤玉恵)は生活費を稼ぐのに手一杯。親にほっとかれているかのんちゃんは、夜な夜な街を歩き回り、コンビニでお菓子を万引き。ある日、それを目撃した一馬に声をかけられ、1カ月間、一馬の家で過ごしていたようです。

 また智子は、「部屋を見てもらえれば、一馬くんのことわかってもらえると思って」という富子に連れられ、市議の藤堂(高橋一生)と共に一馬の自宅へ。富子は植木鉢の下に隠してある鍵を使い、ガチャリ。3人は勝手に家の中へズカズカ。どうやら、一馬は認知証の母親を介護するために仕事を辞め、この実家に戻ってきたようです。富子がそんな一馬の優しさを力説する中、智子は部屋にあったプレステのログデータに注目します。

 一馬が毎晩、かのんちゃんとゲームをしていたことを突き止めた智子は、藤堂と共に拘置所にいる一馬の元へ。智子は「誘拐なんてしてないよね!」と詰め寄りますが、一馬は「やりました」の一点張り。

■仮説で動きまくるバディ

 調査が行き詰まる中、とあるコンビニ店員から、かのんちゃんが以前、お菓子を万引きし、警察沙汰になったことがあるとの証言が。これを聞いた藤堂はピーン! 12歳未満の万引きは、警察に補導された後、児童相談所が非行の原因を調査。もし、また育児放棄を疑われた場合、施設に強制的に保護される可能性があるのだとか。智子と藤堂は、かのんちゃんが施設に入れられないよう、一馬と裕子が事件の真相を隠していると確信します。

 う~ん、全て仮説に過ぎないじゃないか……と思いきや、この後、あっさり事情を明かす裕子。智子たちの予想通り、一馬の逮捕前、2人の間で手打ちがあったことを認めます。

 裕子が真実を話したことで、千葉拘置所から釈放される一馬。富子と智子が迎えに行くと、一馬は智子に「余計なことして! 俺、拘置所にいるとき、幸せだったんですよ」「あんたのしたことって、誰も幸せにしてないんですよ」と激怒。一馬は、拘置所にいる間、裕子たちから感謝されていることが幸せだったんだそうです。いやいや、むしろそこにいる富子に怒れよ。

 その後、智子はスマホで撮影した裕子とかのんちゃんのビデオメッセージを持って、一馬のもとへ。裕子たちからの「ありがとう」を聞いた一馬は、感激。さらに智子が「目の前にいる人を1人ずつ幸せにすれば、世の中変えられるんじゃないかなって」「まずは一馬くんのことを絶対幸せにします」と宣言し、第3話は終了です。

■“一生頼り”にシフトか

 篠原と高橋によるバディもの刑事ドラマのようだった今回。へ~、市議会議員さんって、警察や弁護士がやるような仕事も引き受けちゃう“なんでも屋さん”なんですね~……と、鵜呑みにする視聴者は少ないと思いますが、まあ、今回のお話は、「多数派が正しい!」と少数派の意見を無視しがちな現在の日本の政治へのアンチテーゼというところでしょうか? 初回から、そんな制作側の真面目な怒りが見え隠れする同作ですが、時折、“おバカ議員”の衣を借りたプロパガンダに見えてくるから恐ろしくもあります。

 それはさておき、今回、主人公にべったりと付きっきりで、ほぼ出ずっぱりだった藤堂ですが、視聴率のために高橋の出番を無理やりにでも増やす意図があったのではないかと……。どうしても演技が古臭く見えてしまう“山口智子状態”になりつつある篠原より、旬の高橋を出したほうが数字取れそうですからね。今後も出番が増えそうな予感です。

 そんな高橋演じる藤堂といえば、偽名で借りているアパートにデリヘル嬢の莉子(今田美桜)を呼んではイチャイチャ……というのが定番シーンとなっていますが、今回はホールケーキの生クリームを顔に付け合いっこする妄想系激エロシーンが。クリームが付いた人差し指を「ピチャピチャ」と音を立てながら舐める高橋に、「一生ぇぇぇぇぇ!」と悶絶した女性は少なくないのではないでしょうか? 今のところ、ストーリーにはなんの関係もないエロシーンですが、どこまでエスカレートするのか楽しみです。

 今にも主人公が高橋に取って代わりそうな『民衆の敵』。もはや「なんでもあり」の同作を、最終回まで見守りたいと思います。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

高橋一生の出番が激増! 大コケ・篠原涼子『民衆の敵』でエロシーンが加速中!!

“市政エンタテインメント!”をうたう篠原涼子主演の月9『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系)の第3話。平均視聴率は前回から0.4ポイントアップの7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、相変わらず微妙な数字でした。

 それはそうと、千葉市議会をはじめ、千葉市の全面協力を受けて撮影が行われている同作ですが、放送後の熊谷俊人市長の解説ツイート(@kumagai_chiba)がプチ話題となっているようです。「ドラマでは新人議員がまとめて一つの部屋に入っていますが、普通は市議選後に様々な折衝があり、各種会派(ドラマでは国政の派閥っぽくしていますね)が結成されます」「先日、千葉銀行の幹部と食事をした際、『民衆の敵』で篠原涼子さん演じる佐藤智子が市議選に出る供託金のために50万円を引き出したATMが千葉銀行の本店のATMであることを伺いました」など、トリビアや小ネタをツイートしていらっしゃいますので、興味のある方は是非。

 ちなみに、「熊谷、お前と言い音喜多と言いテレビ番組に夢中かよ。全く、千葉市長とか東京都会議員なんてまともに市民や都民の事を考えてるのかよ!本当に腹立たしいにも程がある!情けないし、呆れるばかりだ」と凸った一般市民に対しては、「千葉市の様々な場所が舞台になっていること、なかなか世間に関心を持って頂けない等身大の地方政治に関心を持つきっかけになる等から、市長として発信・解説しています。政治家は『○○をする暇があれば…』等、不満のはけ口になることも多いのですが、それも含めて社会の様相を実感できる仕事です」と懇切丁寧に返信しておられます。市長も大変ですね。

 というわけで、最新話のあらすじを振り返りましょう。

■ネグレクトは誰が悪いのか、という点はスルー

 希望通り、あおば市議会の教育こども委員会に所属した智子(篠原)ですが、言葉を知らないため、会議に出ても「全然意味わかんない。何言ってるんだろう……」というありさま。

 そんなとき、富子というおばあさんが「お願い、かずくんを助けて。冤罪なの」と陳情を持ち込み、智子が対応することに。富子のかつての隣人である青年・一馬(渋谷謙人)が、誘拐犯として逮捕されたものの、富子いわく「一馬くんはそんな人じゃない」と言います。

 早速、新聞社に務める和美(石田ゆり子)にこの事件を調べてもらうと、誘拐された小学生・かのんちゃんの家庭の貧困ぶりが明らかに。父親は所在不明で、母親・裕子(安藤玉恵)は生活費を稼ぐのに手一杯。親にほっとかれているかのんちゃんは、夜な夜な街を歩き回り、コンビニでお菓子を万引き。ある日、それを目撃した一馬に声をかけられ、1カ月間、一馬の家で過ごしていたようです。

 また智子は、「部屋を見てもらえれば、一馬くんのことわかってもらえると思って」という富子に連れられ、市議の藤堂(高橋一生)と共に一馬の自宅へ。富子は植木鉢の下に隠してある鍵を使い、ガチャリ。3人は勝手に家の中へズカズカ。どうやら、一馬は認知証の母親を介護するために仕事を辞め、この実家に戻ってきたようです。富子がそんな一馬の優しさを力説する中、智子は部屋にあったプレステのログデータに注目します。

 一馬が毎晩、かのんちゃんとゲームをしていたことを突き止めた智子は、藤堂と共に拘置所にいる一馬の元へ。智子は「誘拐なんてしてないよね!」と詰め寄りますが、一馬は「やりました」の一点張り。

■仮説で動きまくるバディ

 調査が行き詰まる中、とあるコンビニ店員から、かのんちゃんが以前、お菓子を万引きし、警察沙汰になったことがあるとの証言が。これを聞いた藤堂はピーン! 12歳未満の万引きは、警察に補導された後、児童相談所が非行の原因を調査。もし、また育児放棄を疑われた場合、施設に強制的に保護される可能性があるのだとか。智子と藤堂は、かのんちゃんが施設に入れられないよう、一馬と裕子が事件の真相を隠していると確信します。

 う~ん、全て仮説に過ぎないじゃないか……と思いきや、この後、あっさり事情を明かす裕子。智子たちの予想通り、一馬の逮捕前、2人の間で手打ちがあったことを認めます。

 裕子が真実を話したことで、千葉拘置所から釈放される一馬。富子と智子が迎えに行くと、一馬は智子に「余計なことして! 俺、拘置所にいるとき、幸せだったんですよ」「あんたのしたことって、誰も幸せにしてないんですよ」と激怒。一馬は、拘置所にいる間、裕子たちから感謝されていることが幸せだったんだそうです。いやいや、むしろそこにいる富子に怒れよ。

 その後、智子はスマホで撮影した裕子とかのんちゃんのビデオメッセージを持って、一馬のもとへ。裕子たちからの「ありがとう」を聞いた一馬は、感激。さらに智子が「目の前にいる人を1人ずつ幸せにすれば、世の中変えられるんじゃないかなって」「まずは一馬くんのことを絶対幸せにします」と宣言し、第3話は終了です。

■“一生頼り”にシフトか

 篠原と高橋によるバディもの刑事ドラマのようだった今回。へ~、市議会議員さんって、警察や弁護士がやるような仕事も引き受けちゃう“なんでも屋さん”なんですね~……と、鵜呑みにする視聴者は少ないと思いますが、まあ、今回のお話は、「多数派が正しい!」と少数派の意見を無視しがちな現在の日本の政治へのアンチテーゼというところでしょうか? 初回から、そんな制作側の真面目な怒りが見え隠れする同作ですが、時折、“おバカ議員”の衣を借りたプロパガンダに見えてくるから恐ろしくもあります。

 それはさておき、今回、主人公にべったりと付きっきりで、ほぼ出ずっぱりだった藤堂ですが、視聴率のために高橋の出番を無理やりにでも増やす意図があったのではないかと……。どうしても演技が古臭く見えてしまう“山口智子状態”になりつつある篠原より、旬の高橋を出したほうが数字取れそうですからね。今後も出番が増えそうな予感です。

 そんな高橋演じる藤堂といえば、偽名で借りているアパートにデリヘル嬢の莉子(今田美桜)を呼んではイチャイチャ……というのが定番シーンとなっていますが、今回はホールケーキの生クリームを顔に付け合いっこする妄想系激エロシーンが。クリームが付いた人差し指を「ピチャピチャ」と音を立てながら舐める高橋に、「一生ぇぇぇぇぇ!」と悶絶した女性は少なくないのではないでしょうか? 今のところ、ストーリーにはなんの関係もないエロシーンですが、どこまでエスカレートするのか楽しみです。

 今にも主人公が高橋に取って代わりそうな『民衆の敵』。もはや「なんでもあり」の同作を、最終回まで見守りたいと思います。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)