関ジャニ∞・村上信五、小島瑠璃子の“乳も揉んでない”と交際を否定、ジャニーズ事務所に焦りか

“お泊まりデート”がスクープされたタレントの小島瑠璃子(23)と関ジャニ∞・村上信五(35)が、それぞれ交際を完全否定した。

 小島は4日放送のラジオ番組『さまぁ~ず三村マサカズと小島瑠璃子の「みむこじラジオ!」』(ニッポン放送)の冒頭、「フライデーされました」と自ら報告。村上と2人で会っていたことは否定しなかったものの、「先輩です。本当によくしていただいてます」「“お泊まり愛”とかなっちゃいましたけど、ほんっとにシンプルな先輩。それ以上でも、それ以下でもなくて」と説明した。

 また、村上とマツコ・デラックスがMCを務める6日深夜放送のバラエティ番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)でも、冒頭からこの話題に。村上は「結論で言うと、お付き合いは、してま……せん」と交際を否定。マツコに「乳ぐらい揉んだ?」と問われると、「隣にも座ってくれへんやったで。ずーっと対面やったで」と状況を説明。だが小島同様、自宅で密会していた事実は否定しなかった。

 先月27日発売の「フライデー」(講談社)は、小島が仕事後、半月に2~3回のペースで村上の自宅高級マンションに直行していると報道。とある日には、深夜1時過ぎにマンションを訪れ、翌日の午後2時半過ぎまで過ごした後、近くまで迎えに来た事務所の送迎車で仕事に向かったという。

 また、このニュースを取り上げた同29日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)では、司会の和田アキ子が「本人から電話で、ありました」と小島からなんらかの報告を受けたことを暴露。会話の内容は明かさなかったものの、「もう20歳過ぎてるしねえ。別にねえ、いいと思う」「あたしは全然、幸せだったらいいってことだから」と、しきりに交際を容認する姿勢だけを見せたため、世間では「交際は決定的」と見る向きが強まった。

「小島は現在、情報番組『サタデープラス』(TBS系)で関ジャニ∞の丸山隆平とメインキャスターを務めているほか、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)では同・横山裕と並んで曜日レギュラーも。ジャニーズ事務所といえば、交際が発覚した女性タレントを“共演NG”にし、女性は番組降板に追い込まれるというのが通例だった。しかし、小島は業界で実力が認められているだけに、“共演NG”になると困るのは、むしろ情報番組にタレントを送り込むのに必死なジャニーズのほうでしょう。そのため、“恋愛スキャンダルはスルー”という“ジャニーズルール”を曲げざるを得なかったものと見られています」(芸能記者)

 ホリプロの稼ぎ頭である小島と、“ポスト・中居正広”の呼び声高い村上。大手芸能プロを背負う2人の恋は、ここで終わってしまうのだろうか?

週3日ステーキ&サプリメント漬け……ファンを心配させる、NEWS小山慶一郎の“偏食”ぶり

 NEWSの小山慶一郎と加藤シゲアキがレギュラー出演しているバラエティ番組『NEWSな2人』(TBS系)が、11月3日深夜に放送された。今回のテーマは「好きなモノを食べるのが一番の健康! 偏食批判反対!」というものだったが、その中で小山の偏った食生活が明らかになってしまった。

 スタジオには“偏食ゲスト”が集合し、食べ物の好き嫌いの是非について白熱したトークを繰り広げた。15年の間“1日の食事がチーズカレー1食のみ”という生活を続けている男性や、「地球上の8割の食べ物が食べられない」という女性アイドル、ジャンクフードばかり食べるモデルなど……

 

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『72時間ホンネテレビ』結婚式参列の保田圭、稲垣吾郎を「まさに王子様」と舞台裏告白

 11月6日、元モーニング娘。の保田圭(36)が自身のブログを更新。2日から5日にわたって放送された『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)出演時のオフショットを掲載した。

 同番組は元SMAPの稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(43)、香取慎吾(40)らの共演で大きな注目を集め、中でも稲垣が当日ナンパをした女性と「疑似結婚式」を挙げる企画が話題を呼んだ。

 保田は、疑似結婚式の参列者として出演し、その際に稲垣から「『今日はわざわざ来て下さってありがとうございます お腹大事にしてください』と声をかけて頂きました」とブログにつづっている。また、「72時間ラストスパートっていう時できっとお疲れが出る時間だったと思うのですが…そんな時にもお気遣いをして下さる稲垣さん まさに王子様のようでした」と稲垣の対応を絶賛。

 さらに、同結婚式で司会を務めた元モーニング娘。のメンバーでありテレビ東京のアナウンサー経験を持つ紺野あさ美(30)との2ショットを掲載し、「こんこんの司会姿を見れたのもとっても嬉しかったです」とつづっている。

 この投稿に対し、ファンからは「素敵な写真をたくさんありがとう」「盛り沢山で凄く楽しかった」「また共演してください」といったコメントが届いている。

『72時間ホンネテレビ』結婚式参列の保田圭、稲垣吾郎を「まさに王子様」と舞台裏告白

 11月6日、元モーニング娘。の保田圭(36)が自身のブログを更新。2日から5日にわたって放送された『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)出演時のオフショットを掲載した。

 同番組は元SMAPの稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(43)、香取慎吾(40)らの共演で大きな注目を集め、中でも稲垣が当日ナンパをした女性と「疑似結婚式」を挙げる企画が話題を呼んだ。

 保田は、疑似結婚式の参列者として出演し、その際に稲垣から「『今日はわざわざ来て下さってありがとうございます お腹大事にしてください』と声をかけて頂きました」とブログにつづっている。また、「72時間ラストスパートっていう時できっとお疲れが出る時間だったと思うのですが…そんな時にもお気遣いをして下さる稲垣さん まさに王子様のようでした」と稲垣の対応を絶賛。

 さらに、同結婚式で司会を務めた元モーニング娘。のメンバーでありテレビ東京のアナウンサー経験を持つ紺野あさ美(30)との2ショットを掲載し、「こんこんの司会姿を見れたのもとっても嬉しかったです」とつづっている。

 この投稿に対し、ファンからは「素敵な写真をたくさんありがとう」「盛り沢山で凄く楽しかった」「また共演してください」といったコメントが届いている。

嵐・二宮和也『ラストレシピ』が大コケ! 「前作5割減」の興行成績で「シャレにならない」

 11月6日、興行通信社による全国週末興行成績が発表され、嵐・二宮和也の主演映画『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』が初登場3位にランクインしたことがわかった。この結果に、映画ファンからは「嵐の二宮主演でこの大コケ……厳しいな」との声が上がっている。

 3日に公開された同映画は、絶対味覚“麒麟の舌”を持つ男が歴史に消えた幻のレシピの謎を追うというミステリー作品。『おくりびと』の滝田洋二郎監督を筆頭に、企画・秋元康、脚本・林民夫など豪華製作陣が集結し、キャスト陣も、主人公・二宮の脇を西島秀俊、綾野剛、宮崎あおい、竹野内豊といったそうそうたるメンバーが固め、公開前から話題になっていた。

「全国312館で公開された『ラストレシピ』は、土日2日間に10万7,000人を動員して1億3800万円の興行収入を記録しました。これに対し、ネット上では『ヤバいレベルの大赤字では?』『これ最終興収10億いくのか? 東宝配給でこの数字はシャレにならないぞ』『もうジャニーズだけで客呼べる時代じゃないのか』と話題になっています。ちなみに二宮が『日本アカデミー賞最優秀主演男優賞』を受賞した映画『母と暮せば』との興収比は56.5%。同映画の最終興収は19.8億円だったので、『ラストレシピ』が10億に届かないという結果も十分ありえるでしょう」(芸能ライター)

 JALやセブン-イレブンなどともコラボし、宣伝は怠っていなかったものの、まさかの大コケスタートとなった『ラストレシピ』。こうなると心配になってくるのは、二宮の次回作だ。

「2018年に公開される映画『検察側の罪人』で、二宮は木村拓哉と初共演を果たすのですが、すでに心配の声が上がっています。というのも、木村が今年主演を務めた映画『無限の住人』は初登場6位とスタートの時点で足踏みし、話題作の割りに客足が伸びず。このまま『ラストレシピ』が大コケしてしまうと、爆死した2つの映画の主役が『検察側の罪人』でタッグを組んでしまうことになるんです。ネット上では『「検察側の罪人」ヤバくない? 爆死コンビの映画とか誰が見るの?』『これは次もダメだろうな……』『公開前から、二宮と木村の映画は爆死確定っていうイメージが定着しそう』などの声が続出しています」(同)

 興収で苦戦している『ラストレシピ』だが、映画の内容はかなり好評。ウェブサイト「ぴあ 映画生活」でも88点という高い満足度をたたき出しており、“口コミ”で評判が広がる可能性は十分にあるかもしれない。『検察側の罪人』のためにも、せめて10億円のラインは超えてくれるといいのだが……。

SKE48・松井珠理奈の“ミニスカ婦警コスプレ”にファン興奮も、ネットは「痛すぎ」「超ダサい」

 11月5日、SKE48の松井珠理奈(20)が自身のインスタグラムを更新。投稿された写真が話題を呼んでいる。

 松井はこの日、パシフィコ横浜にて行われたAKB48グループの握手会に参加。その際に披露した女性警察官のコスプレ姿をアップし、銃を構えるポーズを取りながら「ジュリポリス 浮気したら逮捕しちゃうぞ」と投稿した。

 この投稿に、ファンからは「ポリス似合う~!」「めっちゃカワイイ」「じゅりポリス、セクシーすぎ」「脚綺麗」「健康的なお色気」など、松井のコスプレ姿を絶賛するコメントが多く寄せられた。

 また、「#浮気しないで」というハッシュタグに対し、「浮気はしません!」「浮気なんてしないよー」といったコメントのほか、反対に「じゅりポリスだったら逮捕されていい」「逮捕されたいから浮気しよ」「珠理奈に逮捕されるなら無期懲役でもいい」などの声が多数届いている。

 しかし、ファン以外の反応はシビアで、ネット上には「かわいくない! 」「おばちゃんじゃん」「いたすぎ」「超ダサい」「誰?」と辛辣なコメントが見られる。

 松井はこれまでにもアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のヒロイン・綾波レイなどのコスプレをインスタグラムにて披露。ファンを囲い込むために、あの手この手で楽しませているようだ。

追悼・トビー・フーパー! 伝説のホラー作品『悪魔のいけにえ』の撮影現場は、映画以上の地獄だった!!

 最高のホラー映画は何かと聞かれたら、ノータイムで『悪魔のいけにえ』と答える。

 そんな人間が、僕以外にも世界中のあらゆる町に溢れているだろう。

 人類の歴史に残るホラー映画の金字塔、『悪魔のいけにえ』。

 僕が十数年前にこの映画を初めて見た時、すでに『悪魔のいけにえ』は名作ホラーのレジェンド的な存在だったわけだが、「何十年も前の映画がそんな怖いわけないじゃ~ん、どうせ特殊メイクもショボいよ、当時のファンは思い入れあるかもしれないけど、ありがちなホラー映画だろ~」という、完全になめてかかった態度で視聴を開始した。

 結果的に、強烈な体験に心臓がバクバクし、一時停止を押したい! と本気で願った数少ない映画となった。

 この映画は、「怖い」を超えた何かだ。

 もはやホラーだとか、スプラッターだとか、そういうジャンルを超えて、フィルムから放射されてくるエネルギー_だ。

 それは純粋で、原初的なエネルギーだ。

「怖い」とか「悲しい」とかの感情的エネルギーではない、もっとカオスなエネルギーだ。

 それゆえに、この映画を見ると、いつの間にか笑っていることがある。

 怖がっていいのか、笑っていいのか、楽しんでいいのか、嫌悪していいのか、わかんないけどそれが同時にやってくる。

 まだ名前もついていないような、湧き出る謎のエナジー。

 それを顔面にゴンゴンとぶつけられているような、唯一無二な体験がそこにはある。

 今からさかのぼること45年前、1973年の夏、テキサスの片田舎で、ほとんど素人同然のスタッフと役者が映画を撮っていた。

 スタッフの経験は浅く、予算も時間も限られている。

 撮っている作品は、気が滅入るように陰惨な内容だ。

 その場にいたスタッフや役者の大部分が、「この映画、どーせ公開されないでお蔵入りだろうな」と思っていた。

 しかし、その瞬間、その場所に、映画の神が居合わせて、何か超常的な力を与えたのだ。

 いや、そうとしか思えない。

 映画は、歴史に残る傑作となり、マスターフィルムは芸術作品としてニューヨーク近代美術館に永久保存され、監督の名は世界中に轟いた。

 その名はトビー・フーパー。

 今年、2017年8月にその人生の幕を閉じた、奇妙な映画監督。

『悪魔のいけにえ』で、焦燥感あふれるドキュメンタリータッチで生々しい恐怖を撮り上げた彼は、スピルバーグプロデュースの『ポルターガイスト』で、安心感あふれるユルめの大作ホラーを撮り上げ大ヒット、『スペースバンパイア』では脱力エンタメおっぱいホラーに挑戦し、満を持して送り出した『悪魔のいけにえ2』を、デニス・ホッパーがチェーンソー二刀流でもっさりしたチャンバラをするコメディにした。

 かように掴みどころのない監督なのだが、おそらく普通とはちょっと違うユーモアのセンスがこれらの作品に脈々と流れているのだ、きっと。

 そんなトビー・フーパー作品が大好きだ。

 今回は、トビー・フーパー追悼の原稿として、『悪魔のいけにえ』の舞台裏に迫ったインタビュー映画『ショッキング・トゥルース』から、悲惨すぎて面白くなってしまう伝説の映画の裏話をいくつか紹介したい。

 

1、アルマジロの死体、ソーヤ家の調度品……リアルな美術に隠された事実

 

 映画がスタートし、若者たちの旅のシーンで最初に映るのはアルマジロの死体である。アルマジロの死体越しに道を走っていくバンが、これからの苦難を予感させて不吉だ。物語のムードをいかんなく表現した小道具なのだが、このアルマジロの死体は本物である。実は脚本では犬の死体の予定で、そのシーンも撮影されていた。それどころか、美術監督を担当したロバート・バーンズは、撮影の日に馬の死体が道端に倒れて腐っているのを発見して、それを使おうとしたのだ。

 しかしスタッフが、とても臭いからと近寄りたがらなかったので断念した。結果的に道端に死んでいるアルマジロを見つけ、これを剥製に加工して撮影に使った。トビー・フーパーは、さらに「車で轢いて内臓をまけ!」と命令したが、ロバートが反対してそのまま撮影された。トビー本人は記憶にないという。

 同じくロバート・バーンズの仕事しては、ソーヤ家の調度品も映画の異常性を際立たせている。家の中には動物の骨や犠牲者のパーツで飾られた家具がところ狭しと並んでいるのだ。ここまでの話の流れで察してると思うが、もちろんこの動物の骨も本物である(犠牲者のパーツはさすがに作り物だが)。

 ロバートは、農家で死んで遺棄された家畜の骨をかき集めて、それを加工した。さらにメイクのドロシー・パールが動物病院で働いており、動物たちのための大きな墓地を知っていた。ロバートはそこで発見した珍しい骨をナップザックいっぱいに詰め込んで、飛び上がって喜んだという。本当にソーヤ家の一員のようである。ポケットいっぱいのお菓子に喜ぶ子どものような、愉快なエピソードだ。

 これらの美術の真に素晴らしい点は、ソーヤ家の人々の「理解不能さ」だけを雄弁に物語っていることだ。ロバートは「“異常者ならこうするだろう”という考えが見えてはいけない。彼らの心理は探らずに生活感を出すようにした」と言う。素晴らしいと思う。まったく理解不能でありながら、確かにそこに何者かが息づいているという確信を与える。レザーフェイスのマスクは言わずもがな、奇跡的な美術もまた、この映画の主役だ。

 

2、現実でも受難の連続! 主演マリリン・バーンズがかわいそうすぎる

 

「目ん玉ひんむき絶叫ホラークイーン」として今もファンの間で愛されているサリー役のマリリン・バーンズ。テキサス映画委員で働いていた彼女は、地元で製作されるという長編映画の撮影に参加した。まさか地獄のような撮影現場が待っているとは知らずに。映画内で次第に増えていく彼女のアザは本物だ。時に化粧でアザを隠すという、普通のホラー映画とは逆のメイクが行われた。ドレイトンにホウキで殴られるシーンは、なかなかOKが出ず何時間も殴られ続けた。ドレイトン役のジム・シードウが手加減すると、トビー・フーパーは「本気に見えない」とNGを出した。OKが出た時には、彼女は気絶寸前だった。

 家の2階から窓を割って飛び降りるシーンも、スタント無しで撮影された。さすがにトビー・フーパーも「やめろ」と言ったが、結局マリリンは2メートルの高さから飛び降りた。みんなおかしくなっていたのだろう。マリリンは着地で足をくじいた。レザーフェイスから逃げる彼女が足を引きずっているのは演技ではない。本当に足をケガしていたのだ。

 椅子に縛られるシーンでは、肉体的にはケガをしなかったが、精神的に追い詰められた。猿ぐつわをされるシーンで、適当な布が見つからず、そこらにあった汚い布が口に詰め込まれたのだ。マリリンは言う。「本当に汚かったわ」。時間も予算もなく、現場は過酷だった。撮影中に椅子ごと倒れてしまったマリリンは、そのまましばらく放置されたという。汚い猿ぐつわをされたまま。

 この過酷な撮影を終え、衣装を脱いだ時は「もうこの衣装を着なくていいんだ。髪も肌も手入れできる」と最高の気持ちだったという。しかし数日後にトビーから「もう一回撮影したい」という電話がかかってきた。追加の撮影で撮られたのは、悪夢から解放されたサリーが血まみれで狂ったように笑うラストシーンだ。これは、悪夢のような撮影から解放された、マリリンの本気の笑いだという。

 

3、映画以上の恐怖! 地獄の「夕食シーン」

 

 極め付けは、映画の中でも重要シーンとなるソーヤ一家の「夕食シーン」だ。このシーンの撮影の時点で、スケジュールは押しに押し、ここは数十時間ぶっ通しでの撮影となった。だれもが疲労困憊のうえに、不幸なことに机の上にはニワトリの頭を使ったオブジェが置いてあった。テキサスの真夏の日中、光が入らないように密閉された室内は50度以上あり、オブジェは次第に腐り、悪臭を生じ始めた。照明の高熱にさらされた骨も焦げて、ヒドい臭いだ。換気する時間の余裕などあるはずもない。地獄の出来上がりだ。スタッフは次々具合が悪くなり、外に出て吐いた。さらに予算がなく衣装の代えがないので、演者はずっと同じ衣装を着ていた。特にレザーフェイス役のガンナー・ハンセンの衣装は1カ月以上洗うことができず、とんでもなく臭かった。メイクのドロシーは、もっとも印象に残っているのは「みんなの体臭のひどさ」だという。さらに、そこに追い打ちをかけたのが「動物の死体事件」だ。

「家の周りに動物の死体を並べよう!」と考えていたトビーとロバートは、動物病院から数体の動物の死体を手に入れた。しかし腐ってきたので、焼くことにした。トビーは、「ぜんぶなくなると思った」。しかし、燃料が足りなかったのだ。生焼けになった死体は強烈な悪臭を発し、その煙が撮影中の家の中に流れ込んできた。中と外の悪臭の挟み撃ちに襲われた撮影現場は、さらなる地獄と化した。それでも役者とスタッフはこのシーンをやりとげ、映画の完成までこぎつけた。実際にこのシーンは悪臭が匂いたってくるような鬼気迫る出来となっているのだ。

 

4、まさにいけにえ! レザーフェイス役のギャラは1万円だけ!?

 

『悪魔のいけにえ』といえば、レザーフェイスだ。犠牲者の人間の皮をかぶってチェーンソーを振り回す殺人鬼。しかし、どうやら子どものような精神を持っているという、数多くの殺人鬼ムービースターの中でも特異なマスターピースである。レザーフェイスを演じたガンナー・ハンセン、彼の無言の演技なくしては、これほどの素晴らしいキャラクターにはならなかっただろう。

 ガンナーは、もともと決まっていた役者が泥酔してモーテルから出てこないので、代役として雇われた。テキサスの灼熱の真夏で、32日間、毎日16時間に及ぶ撮影を彼はやりきった。1年以上の編集を経て、映画は公開され、「関係者の誰もが認められると思っていなかった」という大方の予想を裏切り、評論家の高い評価を受け初登場3位を記録した。興行収入は、何百万ドルにも達した。しかしどういうわけか、なかなかギャラが支払われなかった。

 レザーフェイスを演じたガンナーも、大ヒットで高額の配分をもらえることを期待していた。そして待ちに待った最初のギャラで支払われたのは、47ドルだった。信じられないことに、日本円にして1万円ほどだ。

 実は『悪魔のいけにえ』は、なかなか配給会社が見つからず、公開すら危ぶまれていた。そんな中、ブライアンストン社という配給会社が『悪魔のいけにえ』を買って公開することとなった。公開が決まり関係者は喜んだ。その会社が、「マフィアの会社」だと知るまでは。

 公開後に収益から権利分が配分されたが、何百万ドルという収益から彼らに支払われたのは1%にも満たない5,000ドルだった。マンガのような話だが、彼らはマフィアの会社に権利を売ってしまったのだ。簡単に言えば、とんでもない悪徳会社に騙されたのである。

 それだけでなく、撮影中に予算が尽きたトビーと脚本家のキムは、撮影を続けるために彼らの権利をすでに売っていた。そんなわけで、後にブライアンストン社を訴えて示談金が手に入れるものの、誰もあの過酷な撮影と、歴史的評価から、大金を手にすることはできなかった。本当の地獄は、公開後に待っていたのだ。真に人を食い物にしている奴らは現実世界の方にいた……という、出来すぎたオチでこの原稿を終わりにしたい。

 ちなみに、この一件があったからか、それ以降のガンナー・ハンセンは常にギャラのことでモメているイメージがある。『悪魔のいけにえ2』も『3』も、レザーフェイス役のオファーがあったが、ギャラの折り合いがつかず出演していない。ファンとしては、もう一度チェーンソーを振り回すチャーミングな元祖レザーフェイスが見たかったところだが、第1作の資金トラブルを知った今となっては「ギャラにこだわるのも仕方ないな……」と思う部分もある。そんなガンナー氏も、トビー・フーパーに先立つこと2年前に他界している。

 

●タカハシ・ヒョウリ
“サイケデリックでカルトでポップ”なロックバンド、オワリカラのボーカル。たまにブログでつづる文章にも定評あり。好きなものは謎、ロック、歌謡、特撮、漫画、映画、蕎麦。
HP:http://www.owarikara.com/
ブログ:http://hyouri-t.jugem.jp/
Twitter:https://twitter.com/TakahashiHyouri?ref_src=twsrc%5Etfw

追悼・トビー・フーパー! 伝説のホラー作品『悪魔のいけにえ』の撮影現場は、映画以上の地獄だった!!

 最高のホラー映画は何かと聞かれたら、ノータイムで『悪魔のいけにえ』と答える。

 そんな人間が、僕以外にも世界中のあらゆる町に溢れているだろう。

 人類の歴史に残るホラー映画の金字塔、『悪魔のいけにえ』。

 僕が十数年前にこの映画を初めて見た時、すでに『悪魔のいけにえ』は名作ホラーのレジェンド的な存在だったわけだが、「何十年も前の映画がそんな怖いわけないじゃ~ん、どうせ特殊メイクもショボいよ、当時のファンは思い入れあるかもしれないけど、ありがちなホラー映画だろ~」という、完全になめてかかった態度で視聴を開始した。

 結果的に、強烈な体験に心臓がバクバクし、一時停止を押したい! と本気で願った数少ない映画となった。

 この映画は、「怖い」を超えた何かだ。

 もはやホラーだとか、スプラッターだとか、そういうジャンルを超えて、フィルムから放射されてくるエネルギー_だ。

 それは純粋で、原初的なエネルギーだ。

「怖い」とか「悲しい」とかの感情的エネルギーではない、もっとカオスなエネルギーだ。

 それゆえに、この映画を見ると、いつの間にか笑っていることがある。

 怖がっていいのか、笑っていいのか、楽しんでいいのか、嫌悪していいのか、わかんないけどそれが同時にやってくる。

 まだ名前もついていないような、湧き出る謎のエナジー。

 それを顔面にゴンゴンとぶつけられているような、唯一無二な体験がそこにはある。

 今からさかのぼること45年前、1973年の夏、テキサスの片田舎で、ほとんど素人同然のスタッフと役者が映画を撮っていた。

 スタッフの経験は浅く、予算も時間も限られている。

 撮っている作品は、気が滅入るように陰惨な内容だ。

 その場にいたスタッフや役者の大部分が、「この映画、どーせ公開されないでお蔵入りだろうな」と思っていた。

 しかし、その瞬間、その場所に、映画の神が居合わせて、何か超常的な力を与えたのだ。

 いや、そうとしか思えない。

 映画は、歴史に残る傑作となり、マスターフィルムは芸術作品としてニューヨーク近代美術館に永久保存され、監督の名は世界中に轟いた。

 その名はトビー・フーパー。

 今年、2017年8月にその人生の幕を閉じた、奇妙な映画監督。

『悪魔のいけにえ』で、焦燥感あふれるドキュメンタリータッチで生々しい恐怖を撮り上げた彼は、スピルバーグプロデュースの『ポルターガイスト』で、安心感あふれるユルめの大作ホラーを撮り上げ大ヒット、『スペースバンパイア』では脱力エンタメおっぱいホラーに挑戦し、満を持して送り出した『悪魔のいけにえ2』を、デニス・ホッパーがチェーンソー二刀流でもっさりしたチャンバラをするコメディにした。

 かように掴みどころのない監督なのだが、おそらく普通とはちょっと違うユーモアのセンスがこれらの作品に脈々と流れているのだ、きっと。

 そんなトビー・フーパー作品が大好きだ。

 今回は、トビー・フーパー追悼の原稿として、『悪魔のいけにえ』の舞台裏に迫ったインタビュー映画『ショッキング・トゥルース』から、悲惨すぎて面白くなってしまう伝説の映画の裏話をいくつか紹介したい。

 

1、アルマジロの死体、ソーヤ家の調度品……リアルな美術に隠された事実

 

 映画がスタートし、若者たちの旅のシーンで最初に映るのはアルマジロの死体である。アルマジロの死体越しに道を走っていくバンが、これからの苦難を予感させて不吉だ。物語のムードをいかんなく表現した小道具なのだが、このアルマジロの死体は本物である。実は脚本では犬の死体の予定で、そのシーンも撮影されていた。それどころか、美術監督を担当したロバート・バーンズは、撮影の日に馬の死体が道端に倒れて腐っているのを発見して、それを使おうとしたのだ。

 しかしスタッフが、とても臭いからと近寄りたがらなかったので断念した。結果的に道端に死んでいるアルマジロを見つけ、これを剥製に加工して撮影に使った。トビー・フーパーは、さらに「車で轢いて内臓をまけ!」と命令したが、ロバートが反対してそのまま撮影された。トビー本人は記憶にないという。

 同じくロバート・バーンズの仕事しては、ソーヤ家の調度品も映画の異常性を際立たせている。家の中には動物の骨や犠牲者のパーツで飾られた家具がところ狭しと並んでいるのだ。ここまでの話の流れで察してると思うが、もちろんこの動物の骨も本物である(犠牲者のパーツはさすがに作り物だが)。

 ロバートは、農家で死んで遺棄された家畜の骨をかき集めて、それを加工した。さらにメイクのドロシー・パールが動物病院で働いており、動物たちのための大きな墓地を知っていた。ロバートはそこで発見した珍しい骨をナップザックいっぱいに詰め込んで、飛び上がって喜んだという。本当にソーヤ家の一員のようである。ポケットいっぱいのお菓子に喜ぶ子どものような、愉快なエピソードだ。

 これらの美術の真に素晴らしい点は、ソーヤ家の人々の「理解不能さ」だけを雄弁に物語っていることだ。ロバートは「“異常者ならこうするだろう”という考えが見えてはいけない。彼らの心理は探らずに生活感を出すようにした」と言う。素晴らしいと思う。まったく理解不能でありながら、確かにそこに何者かが息づいているという確信を与える。レザーフェイスのマスクは言わずもがな、奇跡的な美術もまた、この映画の主役だ。

 

2、現実でも受難の連続! 主演マリリン・バーンズがかわいそうすぎる

 

「目ん玉ひんむき絶叫ホラークイーン」として今もファンの間で愛されているサリー役のマリリン・バーンズ。テキサス映画委員で働いていた彼女は、地元で製作されるという長編映画の撮影に参加した。まさか地獄のような撮影現場が待っているとは知らずに。映画内で次第に増えていく彼女のアザは本物だ。時に化粧でアザを隠すという、普通のホラー映画とは逆のメイクが行われた。ドレイトンにホウキで殴られるシーンは、なかなかOKが出ず何時間も殴られ続けた。ドレイトン役のジム・シードウが手加減すると、トビー・フーパーは「本気に見えない」とNGを出した。OKが出た時には、彼女は気絶寸前だった。

 家の2階から窓を割って飛び降りるシーンも、スタント無しで撮影された。さすがにトビー・フーパーも「やめろ」と言ったが、結局マリリンは2メートルの高さから飛び降りた。みんなおかしくなっていたのだろう。マリリンは着地で足をくじいた。レザーフェイスから逃げる彼女が足を引きずっているのは演技ではない。本当に足をケガしていたのだ。

 椅子に縛られるシーンでは、肉体的にはケガをしなかったが、精神的に追い詰められた。猿ぐつわをされるシーンで、適当な布が見つからず、そこらにあった汚い布が口に詰め込まれたのだ。マリリンは言う。「本当に汚かったわ」。時間も予算もなく、現場は過酷だった。撮影中に椅子ごと倒れてしまったマリリンは、そのまましばらく放置されたという。汚い猿ぐつわをされたまま。

 この過酷な撮影を終え、衣装を脱いだ時は「もうこの衣装を着なくていいんだ。髪も肌も手入れできる」と最高の気持ちだったという。しかし数日後にトビーから「もう一回撮影したい」という電話がかかってきた。追加の撮影で撮られたのは、悪夢から解放されたサリーが血まみれで狂ったように笑うラストシーンだ。これは、悪夢のような撮影から解放された、マリリンの本気の笑いだという。

 

3、映画以上の恐怖! 地獄の「夕食シーン」

 

 極め付けは、映画の中でも重要シーンとなるソーヤ一家の「夕食シーン」だ。このシーンの撮影の時点で、スケジュールは押しに押し、ここは数十時間ぶっ通しでの撮影となった。だれもが疲労困憊のうえに、不幸なことに机の上にはニワトリの頭を使ったオブジェが置いてあった。テキサスの真夏の日中、光が入らないように密閉された室内は50度以上あり、オブジェは次第に腐り、悪臭を生じ始めた。照明の高熱にさらされた骨も焦げて、ヒドい臭いだ。換気する時間の余裕などあるはずもない。地獄の出来上がりだ。スタッフは次々具合が悪くなり、外に出て吐いた。さらに予算がなく衣装の代えがないので、演者はずっと同じ衣装を着ていた。特にレザーフェイス役のガンナー・ハンセンの衣装は1カ月以上洗うことができず、とんでもなく臭かった。メイクのドロシーは、もっとも印象に残っているのは「みんなの体臭のひどさ」だという。さらに、そこに追い打ちをかけたのが「動物の死体事件」だ。

「家の周りに動物の死体を並べよう!」と考えていたトビーとロバートは、動物病院から数体の動物の死体を手に入れた。しかし腐ってきたので、焼くことにした。トビーは、「ぜんぶなくなると思った」。しかし、燃料が足りなかったのだ。生焼けになった死体は強烈な悪臭を発し、その煙が撮影中の家の中に流れ込んできた。中と外の悪臭の挟み撃ちに襲われた撮影現場は、さらなる地獄と化した。それでも役者とスタッフはこのシーンをやりとげ、映画の完成までこぎつけた。実際にこのシーンは悪臭が匂いたってくるような鬼気迫る出来となっているのだ。

 

4、まさにいけにえ! レザーフェイス役のギャラは1万円だけ!?

 

『悪魔のいけにえ』といえば、レザーフェイスだ。犠牲者の人間の皮をかぶってチェーンソーを振り回す殺人鬼。しかし、どうやら子どものような精神を持っているという、数多くの殺人鬼ムービースターの中でも特異なマスターピースである。レザーフェイスを演じたガンナー・ハンセン、彼の無言の演技なくしては、これほどの素晴らしいキャラクターにはならなかっただろう。

 ガンナーは、もともと決まっていた役者が泥酔してモーテルから出てこないので、代役として雇われた。テキサスの灼熱の真夏で、32日間、毎日16時間に及ぶ撮影を彼はやりきった。1年以上の編集を経て、映画は公開され、「関係者の誰もが認められると思っていなかった」という大方の予想を裏切り、評論家の高い評価を受け初登場3位を記録した。興行収入は、何百万ドルにも達した。しかしどういうわけか、なかなかギャラが支払われなかった。

 レザーフェイスを演じたガンナーも、大ヒットで高額の配分をもらえることを期待していた。そして待ちに待った最初のギャラで支払われたのは、47ドルだった。信じられないことに、日本円にして1万円ほどだ。

 実は『悪魔のいけにえ』は、なかなか配給会社が見つからず、公開すら危ぶまれていた。そんな中、ブライアンストン社という配給会社が『悪魔のいけにえ』を買って公開することとなった。公開が決まり関係者は喜んだ。その会社が、「マフィアの会社」だと知るまでは。

 公開後に収益から権利分が配分されたが、何百万ドルという収益から彼らに支払われたのは1%にも満たない5,000ドルだった。マンガのような話だが、彼らはマフィアの会社に権利を売ってしまったのだ。簡単に言えば、とんでもない悪徳会社に騙されたのである。

 それだけでなく、撮影中に予算が尽きたトビーと脚本家のキムは、撮影を続けるために彼らの権利をすでに売っていた。そんなわけで、後にブライアンストン社を訴えて示談金が手に入れるものの、誰もあの過酷な撮影と、歴史的評価から、大金を手にすることはできなかった。本当の地獄は、公開後に待っていたのだ。真に人を食い物にしている奴らは現実世界の方にいた……という、出来すぎたオチでこの原稿を終わりにしたい。

 ちなみに、この一件があったからか、それ以降のガンナー・ハンセンは常にギャラのことでモメているイメージがある。『悪魔のいけにえ2』も『3』も、レザーフェイス役のオファーがあったが、ギャラの折り合いがつかず出演していない。ファンとしては、もう一度チェーンソーを振り回すチャーミングな元祖レザーフェイスが見たかったところだが、第1作の資金トラブルを知った今となっては「ギャラにこだわるのも仕方ないな……」と思う部分もある。そんなガンナー氏も、トビー・フーパーに先立つこと2年前に他界している。

 

●タカハシ・ヒョウリ
“サイケデリックでカルトでポップ”なロックバンド、オワリカラのボーカル。たまにブログでつづる文章にも定評あり。好きなものは謎、ロック、歌謡、特撮、漫画、映画、蕎麦。
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吉岡里帆が来年1月期のTBS系『きみが心に棲みついた』で連ドラ初主演も、“実質的な主役”は向井理か!?

 ブレーク中の若手女優・吉岡里帆が来年1月期のTBS系『きみが心に棲みついた』(火曜午後10時~)で、連ドラ初主演を果たすことがわかったが、“実質的な主役”は向井理になりそうな気配だ。

 吉岡は、波瑠がヒロインを務めたNHK連続ドラマ小説『あさが来た』(2015年後期)で脚光を浴び、16年4月期から、『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)、『死弊-DEATH CASH-』(TBS系)、『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(フジテレビ系)、『カルテット』(TBS系)と、4クール連続で連ドラに出演。広告界でも注目を集め、「ゼクシィ」「JXエネルギー」「第一三共ヘルスケア」「UR都市機構」「日清食品 どん兵衛」などのCMに立て続けに起用され、一気にブレークした。

 7月期には『ごめん、愛してる』(TBS系)で初ヒロインを務め、ランクアップを果たしたが、正直、まだプライム帯の連ドラ主演には時期尚早な感が強い。その点はTBSも織り込み済みなのだろう。主演・吉岡でフレッシュ感を出しながら、その相手役となる向井が“下支え”することになりそうだ。

『きみが心に棲みついた』の原作は、ヤングレディース漫画誌「FEEL YOUNG」(祥伝社)で連載中の天堂きりん氏による同名漫画シリーズ。主人公で下着メーカーの材料課勤務のOL・小川今日子(吉岡)は、自己評価、自己肯定感が極端に低く、オドオドした性格で挙動不審。その今日子が、2人の対照的な魅力を持つ男性の間で、心が揺れ動く様を描いた三角関係ラブストーリーだ。

 相手役となる2人の男のひとりは、出版社の漫画誌編集者の吉崎幸次郎(桐谷健太)で、誰に対しても遠慮なく厳しい言葉を投げかけるが、その裏には優しさ、誠実さがあふれる“いい男”。今日子は、そんな吉崎が自分を変えてくれるのではないかと、強く惹かれ恋愛に発展する。

 もうひとりは、大学時代の先輩・星名漣(向井)で、自信の持てなかった今日子を初めて受け入れてくれた男。自分だけを信頼し離れられなくなっていた今日子に、度を越えた冷酷な命令を下していた。いったんは距離を置いたが、星名が勤める商社が、今日子の下着メーカーを買収したため、上司として現れ再会。星名に強く依存していた過去の感情が蘇ってしまう。吉崎との恋愛で前向きな自分に変わろうとする今日子だが、引き戻そうとする星名の“魔の手”にあらがえず、三角関係の構図となる。

 脚本は、『働きマン』『学校のカイダン』(日本テレビ系)、現在放送中のNHK朝ドラ『わろてんか』などを手掛けた吉田智子氏と、『ドS刑事』(同)、『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)、『あいの結婚相談所』(同)などの徳尾浩司氏が2人体制で担当する。

 今クールのTBS系「火10」ドラマ『監獄のお姫さま』(小泉今日子主演)は、視聴率1ケタ台が続き、苦戦をしいられているが、最近では、昨年10月期『逃げるは恥だが役に立つ』(新垣結衣主演)、4月期『あなたのことはそれほど』(波瑠主演)といったヒット作を生んだ。前クールの『カンナさーん!』(渡辺直美主演)も平均10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタ台をマークしており、“注目ドラマ枠”に躍進した。当然、次期作『きみが心に棲みついた』も、2ケタ台が期待されるが、果たして吉岡の主演で数字が取れるのだろうか?

「ネームバリューの面でも、人気の面でも、吉岡の主演で高視聴率を挙げるのは、まだ厳しいでしょう。そこはTBSも百も承知。国仲涼子との結婚で、女性人気が急降下したとはいえ、連ドラ経験も豊富な向井を準主役で起用することでカバーしようという魂胆でしょうね。向井は昨年7月期、同局の『神の舌を持つ男』で主演したものの大爆死。その後、WOWOWドラマ『アキラとあきら』で主演、テレビ朝日系『やすらぎの郷』への出演はありましたが、地上波プライム帯の連ドラオファーはパッタリ止まっていました。若手が主演のドラマに脇役で出演するのは、プライドも許さないでしょうが、もはや背に腹は代えられない状況なのでは?」(テレビ誌関係者)

 深夜枠ならともかく、誰がどう見ても時期尚早にしか見えない吉岡のプライム帯での主演。向井を始め、ほかの脇役陣の奮闘ぶりにかかっているといってもよさそうだ。
(文=田中七男)