ここ1年で“グッとくるいい女”になったと評判のクロエ・カーダシアン(33)が、運転免許証の写真写りを最高なものにするため、リアリティ番組のクルーを従えて車両管理局に登場した。お抱えの照明担当者に巨大なライトを当ててもらいながら免許証に掲載される写真撮影に臨み、ネット上で「メイクを連れて行くセレブは過去にもいたが、照明まで同行させるとは」「さすが天下無敵のカーダシアン」と話題になっている。
クロエには、カーダシアン三姉妹の中で1人だけ体格が良く、顔つきも微妙に異なることから、母親のクリス・ジェンナーが元夫の親友O・J・シンプソンと浮気してできた子だという都市伝説がある。2007年にリアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』が放送開始された当初、長女コートニーの身長は152cm、次女キムは159cmなのに、三女のクロエだけ177cmと長身でガタイが良いことから「男みたい」「三姉妹の中で一番ブス」「一番モテない」と世間にディスられるようになった。
クロエ自身は子どもの頃からそんな世間の目を感じていたようで、口は悪いけれど人情家で、楽しい性格のおちゃらけキャラとして番組には登場した。異父妹でまだ9歳だったカイリー・ジェンナーと11歳のケンダル・ジェンナーの「面倒見の良い姉」である姿も披露し、次第に人気を集めるようになった。
「ブス」「デブ」「ビッチ」と呼ばれても、姉妹と同じようにセクシーな服を着て堂々としているクロエに共感する女性は増え、08年にはPETAの広告塔に抜擢された。PETAはヌードになることで毛皮ファッションに抗議する過激な動物権利擁護団体だ。当然クロエもヌードにならなくてはならず、全裸で撮影に臨む姿が大きな話題を集めた。
だがクロエは長年ずっと自分に自信が持てず、世間の目を気にするあまり、コートニーやキムのように番組でボーイフレンドを紹介することができなかった。しかし、09年8月に出会ったNBA選手のラマー・オドムから愛されることで自信がつき、付き合い始めてすぐに結婚を決意。交際1カ月で結婚した時は世間を驚かせたが、「幸せそうで何より」と祝福する声の方が多かった。
10年にはクロエとラマーの新婚生活を追うスピンオフ番組『Khloe & Lamar』が制作され、幸せな家庭を築いていく2人の姿が放送されるはずだった。だが子どもがほしいという2人の願いはなかなかかなわず、夫のラマーも11年にロサンゼルス・レイカーズからダラス・マーベリックスに移籍した後、成績が低迷。思うようにプレーができない鬱憤を晴らすように女遊びや薬物にハマってしまい、2人の関係は崩れてしまった。
それでもラマーを支え続けようとクロエは頑張っていたが、彼が13年に飲酒運転で逮捕されたことでいよいよ愛想を尽かし離婚を決意。離婚したくないラマーは逃げまくったあげく、15年6月、離婚申請書にやっと署名をする。「離婚に向かって進み出した」とクロエは喜んだ。
ところが、正式に離婚が成立寸前まできていた15年10月、ラマーはネバダ州の売春宿で薬物を過剰摂取し意識不明の重体におちいってしまう。クロエは「配偶者でないと意識不明の彼に対する治療における法的な決断が下せない」として離婚申請を取り下げ、ラマーが搬送された病院に飛び、泊まり込みの看病を始めた。
転院、治療、リハビリと、すべてクロエが手配したおかげでラマーは奇跡的な回復を遂げる。にもかかわらず、再び酒や薬物に手を出すようになった彼にクロエは激しく落胆し、「このままだとまた同じことが起こる。もうあんなつらい思いをするのは嫌だ」と、改めて離婚を申請。16年12月、やっと正式に離婚が成立した。
つらい経験をしたクロエは、心労がたたり激ヤセしたが、「どうせ体重が落ちたなら」とこれまで以上に熱心にエクササイズをするようになり、細くてメリハリのあるボディを手に入れることに成功した。このおかげで、ラマーが倒れる前から始めたフィットネス・アプリが大ヒット。「すごく美しくなった」とちやほやされるようになり、今度はNBA選手の花形選手トリスタン・トンプソンと交際をスタート。現在はトリスタンの子を妊娠中だと伝えられており、まさしく幸せの絶頂にいるといっていいだろう。
そんなクロエが、運転免許証から「オドム」の名前を外すため訪れた州車両管理局(以下、DMV)で、最高に美しい自分の写真を運転免許証に掲載するため、照明担当者にライトを当ててもらいながら撮影に臨んでいたことが明らかになり、「いろいろなセレブがいるが、さすがに照明まで連れてきた人は初めてなのでは?」と話題を集めているのだ。
10月29日にアメリカで放送された『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』シーズン14第5話で、クロエはコートニーの7歳になる息子メイソンと親友のマリカ・ハックを連れてDMVを訪れた。「免許証からオドムの名前を消し去りたい」と、番組のクルーを引き連れゾロゾロとやって来たのだった。
嬉しそうに免許証に掲載する署名変更を行うクロエの横で、彼女の苦労を知っているマリカは「これって、離婚パーティーなんかを超える最高のことよね」とつぶやきながら見守る。すでにトリスタンと交際しているクロエは、オドムという名になんの未練もなく、サクサク手続きを進めていく。
免許証に掲載される写真は、DMVの写真機で撮影しなければならない。日本の運転免許センターと同じ要領で撮影されるのだが、クロエは『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』の照明ディレクターで、長年一家に仕えている照明担当者のランドン・ホストに向かって、「ランドン、どうしようかしら?」とアドバイスを仰ぐ。ランドンは「君は所定の位置に立ってくれればいいよ。写真撮影するレンズの周りにライトを当てるようリングライトを用意するから」と言い、巨大な輪っか状のライトを掲げる。すかさずメイクがクロエの化粧を直し「さぁ、みんな集中して!」と掛け声をかけ、まるで雑誌の撮影のように免許証の写真撮影が行われた。
といっても、撮影するのはDMVの職員であり、シャッターチャンスは一度きり。メイソンが横から「ココ(クロエの愛称)! 見て!」「変なの!」と言ってもクロエはベストな笑顔をキープしようと努力するのだが、うろちょろするメイソンに思わず笑ってしまい、結局そのナチュラルに嬉しそうな瞬間が撮影された。
仕上がった写真を見て、クロエは大喜び。白い歯を思いっきり見せた笑顔なのだが、照明のおかげで広告モデルのように美しく仕上がっていたからだ。これを見たネット民はいたく感心し、「さすがクロエ」「たかが運転免許証なのにハンパない情熱」「ラマーと縁が切れたし、痩せて綺麗になった記念撮影みたいなものだしね」「DMVもよく許可したな」と大きな話題になった。このエピソードは今年の前半に撮影したものを放送しているため、時間の流れにかなりのギャップがあるように感じるが、旧姓に戻り、最高に痩せた姿で運転免許証の写真を撮影できた彼女の喜びは確かに手に取るように伝わってくる。
ちなみにDMVでの写真撮影で美を追求するセレブはクロエだけではない。07年に放送されたヴィクトリア・ベッカムのリアリティ番組『Victoria Beckham: Coming yo America』でも、DMVの写真撮影で強いこだわりを見せる彼女の姿を紹介していた。
移住した直後、アメリカの運転免許を取得するため訪れたDMVで、ヴィクトリアは化粧と髪形を念入りに直してからカメラの前へ。全身を使いモデルポーズを取りながらカメラをキリっと見つめ「私が選んでもいいのかしら?」と確認しに駆け寄る。しかし、写真は1枚だけで、おまけにイケてない写真だったようでヴィクトリアは「オゥ……」としかめっ面に。「髪の毛がペッチャンコに見えるわ。もう一度いいかしら?」と求めるのだが、DMVの担当者は呆れた声で「ノー! ここはDMVですよ!」と言い、ヴィクトリアはしかめっ面のまま写真を見つめ「リタッチもしないってことなのね?」と不満げに聞き、再び「ノー」と言われていた。
日本では「笑顔はダメ」「正面を向いていないもの、顔を傾けているものはダメ」など細かい規定があるが、アメリカでは笑顔はOKだとされている。ネット上に出回っているセレブの運転免許証の写真も、笑顔のものが多い。
これまで“史上最高”なセレブの運転免許証写真といえば、元スーパーモデルであるジャニス・ディキンソンの「体は横向きで顔だけ前を見ている」という、どこから見てもファッション雑誌のような写真だったが、「これからはこのクロエの運転免許証写真が一番」だという声まで上がっている。
3日のケンダルの誕生日に、インスタグラムに懐かしの姉妹写真をたくさん投稿したクロエ。その中には大昔のイケてない時代の自分の写真もあったが、今最高に輝いているから、このような写真も躊躇することなく載せられるのだろう。自信と幸せと愛を手に入れたクロエが、今後、どのように輝いていくのか。キムやコートニーを超えるMILF(Mother I'd like to fuckの略。「ファックしたくなるほどセクシーなママ」の意味)になれるのか。ますます目が離せそうにない。