生まれつきの茶色い髪に「黒染め」を強制~教育の剥奪、人権侵害、そして根深い差別

 大阪府立の懐風館(かいふうかん)高校の女生徒が、「生まれつきの茶色い髪を強制的に黒く染めさせられ、不登校となった」として、損害賠償226万円を求めて府を提訴した。

 昨年、東京で起こった「地毛証明書」問題と同様、この件にはこれまで日本で見過ごされてきた多くの問題がいくつも含まれている。特殊な学校で起こった特殊な事態と捉えず、この件を今後多様化せざるを得ない日本を考え直す材料とするために、問題点をひとつずつ切り出してみる。

「日本の異常な『地毛証明書』がアメリカでは有り得ない理由:I Love Me!」

学校側の思考停止
・同校が入学時に配布する「生徒心得」に「パーマ、染髪、脱色は禁止」の記載。
・学校側「たとえ金髪の外国人留学生でも規則で黒く染めさせる」の発言。

 「髪を染めることは禁止」だが、「金髪でも黒く染めさせる」と、これほどの齟齬を堂々と披露している。学校とは教育者の集団だが、まともな読解能力、思考能力のある教師はいないとみえる。

 これは瑣末な揚げ足取りではない。学校側の本音は「全校生徒の髪を黒一色に揃える」ことであり、例外を許さずに黒一色とするために「染めてはいけない生徒」と「染めなければならない生徒」の両方が出てくるのだ。染めること自体の是非など当初から考えてはいない。

 では、なぜ生徒全員の髪が黒でなければならないのか。今回の事件を取り上げた記事にその理由が記されたものは見当たらなかったが、日本では一般的に「黒髪=まじめ、茶髪=不良」のイメージが浸透しているためと思われる。茶髪を嫌がる企業があり、学校側は就職に有利となるよう黒髪を強制するという説を見掛けたが、もし事実なら、企業も「黒髪=まじめ、茶髪=不良」の偏見に取り憑かれていることになる。

健康被害・虐待
 報道によると、生徒は通常の髪染めをはるかに上回る頻度で黒染めを強要されたために頭皮がかぶれ、髪も相当に傷んだとある。また、学校側による度重なる「指導」の際に過呼吸になったとも書かれている。もはやこれは教育機関による虐待と言える。

教育機会の剥奪
 こうした経緯から髪を真っ黒に染めることを止めた生徒は、文化祭や修学旅行への参加を許されなかった。あげくに昨年9月に「黒く染めないなら学校に来るな」と言われ、以後、登校していない。事実上の退学処分だ。

 未成年、つまり法的に「子供」である高校生に、健康被害が出る可能性のある髪染めを極端な頻繁で強要し、本来なら一生の思い出になり得る学校行事から締め出し、最後は教育を受ける機会を取り上げてしまっている。子供を心身・学力ともに健全に育てるという教育機関の使命と相反する「子供の破壊」をこの学校は徹底しておこなっているのである。

権力志向のコントロール・フリーク
 こうしたことを学校がおこなってしまうのは、学校側が自らを「オーソリティ」(権力者、支配者)と勘違いし、権力を濫用しているのである。すべての生徒と保護者をコントロールできると思い込み、実際にコントロールしようとするコントロール・フリークなのである。生徒の訴えに対し、全面的に争う構えの大阪府も同様だ。

人権侵害
【世界人権宣言 第二条】

1:すべて人は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治上その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産、門地その他の地位又はこれに類するいかなる事由による差別をも受けることなく、この宣言に掲げるすべての権利と自由とを享有することができる。

 これは世界人権宣言の一部である。「髪の色」という節はないが、「皮膚の色」があり、髪の色もそこに付随すると言える。生徒側の弁護士も「黒染めの強要は、生まれつきの身体的特徴を否定し、人格権を侵害する」と主張している。

 髪の色も含め、生まれつきの身体特徴を強制的に変質させる権利は誰にもない。そもそも生まれつきの色(茶色であれ、黒であれ、金髪であれ)に良し悪しはなく、その色を保つのも、変えるのも、本人だけが持つ絶対的な権利だ。これを人権と呼ぶ。

 今回の件で学校側が決定的に間違っているのは「生徒の人権を無視」していることだが、おそらく人権の概念を理解しておらず、未成年者にも人権があることすら認識していないのではないだろうか。つまり、生徒に人権について教えるという教育機関としての重要な責任も果たしていないことになる。

 なお、今回の件に関して学校側を批判する人たちのコメントに「生まれつきの茶色なのだから”仕方ない”」というものが散見された。「仕方ない」という言葉は、本来はそうであってはならないが、事情を考慮して許す、見逃す、という意味である。この生徒は茶色い髪を持って生まれた。それは彼女の身体特徴であると同時に、彼女のアイデンティティの一部でもあるはずだ。他者が「仕方ない」などと「許す」ものではない。

差別の心理
 人権宣言に「人種、皮膚の色(中略)これに類するいかなる事由による差別をも受けることなく」(強調は筆者による)とあるように、髪が茶色いという理由で髪染めを強要したり、修学旅行から締め出したり、あげくに放校するのは「差別」に当たる。

 ここで改めて差別について考えてみる。筆者はアメリカ在住につき、アメリカの差別事情を例に取りたい。

 アメリカは多種多様な人種と民族がともに暮らす国ゆえに、あらゆる組み合わせの差別が存在する。マジョリティである白人からマイノリティである黒人、ヒスパニック、アジア系への差別だけでなく、早い時期に米国に来た黒人から後発移民のヒスパニック、アジア系への差別もある。逆に遅い時期に米国に来ながら経済的に成功したアジア系から黒人への見下しがある。ユダヤ系への差別と偏見は昔から存在し、近年はテロへの恐怖からイスラム教徒とアラブ系への差別や偏見もある。

 それぞれの差別には社会的・歴史的な背景があるが、ほとんどの場合、「外観」が差別の象徴として利用されてしまう。肌の色、顔立ち、髪の色や質、ヒジャブやターバンといった固有の服装などで相手の人種や民族を推測し、差別行為をおこなう。

 だが、外観による推測が誤ることもある。よく起こるのは、ターバンを巻いたシーク教徒がイスラム教徒と勘違いされて襲われる事件だ。つい先日はLAドジャースのダルビッシュ選手に対し、アストロズのグリエル選手(キューバ系)が指で両目尻を釣り上げ、中国人の少年を指す蔑称「Chinito」を口にする差別行為をおこなった。キューバ系のグリエル選手もマイノリティではあるが、全米の人口ではヒスパニックはアジア系をはるかに凌いでる。とくにプロ野球界においてヒスパニックは大きな比率を占めるため、マジョリティとも言える。他方、ダルビッシュ選手は日本人とイラン人のミックスであり、アジア系だが、中国系ではない。

 どちらのケースも差別する側の無知が露見しているわけだが、そもそも差別する側は「細かい違い」など気にしていない。自身をマジョリティ(または優越なグループ)と捉え、マイノリティ(または劣位にあると自分が信じるグループ)を見下しし、その際に相手の外観を揶揄する。

人間の本能である差別・人権教育
 マジョリティ(優越)である自分の外観こそが「正統」な外観であり、その外観がマジョリティであることの証明書となる。加えて、同じ外観を持つグループの一員であることに歪んだプライドを持つ。そのグループが大きければ大きいほど安心感も増す。対して、相手の外観は正統から外れた醜い、もしくは滑稽なものであり、相手を見分ける際の目印として使い、かつ見下しの象徴として笑い者にする。

 日本はアメリカと違い、人口の圧倒的多数は日本人だ。マイノリティの中の多数派も韓国系と中国系であり、外観の違いによる差別はおこないにくい。ゆえに通名など外観以外のもの、もしくは非常に些細な違いが差別の対象となることが多い。

 日本のこうした社会背景から分かるように、学校の黒髪規定は人種・民族差別ではなく、日本人の中の身体的少数派への差別だ。マジョリティである黒髪を正統派(学校の場合は真面目な生徒)とみなし、茶色い髪は規格外(不真面目な生徒)として厳しく非難する。今回の件の生徒は、ある教諭から「母子家庭だから茶髪にしているのか」と言われたとある。教諭は母子家庭と茶色い髪の両方にそれぞれ偏見を持ち、そのふたつを関連付け、生徒を二重に責め、傷付けたのである。

 徒党を組んで他者を差別し、幻の優越感に浸るのは人間の本能なのかもしれない。だとすれば、子供のうちに人権について学び、知識と思考によって本能に打ち勝つ訓練を重ねる必要がある。ゆえにアメリカは人権教育に熱心であり、ニューヨークタイムズ紙、タイム誌、フォーブス誌などアメリカのメディアは今回の懐風館高校の件を報じている。

 いずれにせよ、多人種・多民族ゆえに髪の色も十人十色であるアメリカでは、全校生徒の髪の色を統一するという発想がそもそも大きな驚きとなる。だが、日本も徐々に人種・民族の多様化が進んでいる。本来ならそれを見越してこれまで以上の人権教育をほどこすべき学校が、「たとえ金髪の外国人留学生でも規則で黒く染めさせる」と言う。まさに人権後進国である。

 最後に、今回の件を伝えるティーン・ヴォーグ誌の冒頭部分を記しておく。

「髪の色を変えるって、普通は楽しいよね。レインボーカラーまで含めて、可能な色をぜんぶ考えて。でも、日本のある生徒にとっては(以下略)」
(堂本かおる)

Hey!Say!JUMP・山田涼介、1月期「日テレ土曜ドラマ」主演内定! ヒロインは波瑠

 世間では10月クールのドラマが注目を集めている一方、業界内では来年1月クールのドラマ情報が明らかになりつつある。そんな中、業界関係者の間から「Hey!Say!JUMP・山田涼介の主演ドラマが決まった」という話が聞こえてきた。

「山田のドラマが放送されるのは、現在、嵐・櫻井翔主演『先に生まれただけの僕』を放送中の日本テレビ土曜ドラマ枠。同枠はもともと午後9時台に設定されていましたが、今年4月クールのKAT‐TUN・亀梨和也主演『ボク、運命の人です。』から、午後10時台に移動しています」(スポーツ紙記者)

 同枠では、7月クールに関ジャニ∞・錦戸亮主演『ウチの夫は仕事ができない』を放送。続いて現在の櫻井主演作、そして年明けの山田主演作と、実に“4期連続”でジャニーズタレントが主演を務めることになる。その裏でささやかれるのが、ジャニーズ事務所による“日テレ支配”だ。

「そもそも『土曜ドラマ』枠が午後10時台に移動したのは、それまで同時間帯に放送されていた嵐の冠バラエティ『嵐にしやがれ』を午後9時台に移動させ、視聴率アップを狙う目的がありました。『嵐にしやがれ』の視聴率不振を問題視した事務所が、日テレに頼み込んで、これを実現させたんです。その見返りとして、ジャニーズは土曜ドラマに自社タレントを主演させることを日テレに申し出たといいます」(同)

 日テレサイドは当初、「土曜ドラマにジャニーズファンの視聴が見込める」と踏んでいたようだが、蓋を開けてみると、その視聴率はイマイチだ。

「『ボク、運命の人です。』は全話平均9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、『ウチの夫は仕事ができない』も8.7%と散々でしたが、『先に生まれただけの僕』はそれらを下回るのではないかと危ぶまれています。この状況に、現場では“ジャニーズ不要論”が噴出しているものの、上層部がジャニーズを切る決断を下せずにいる模様。その結果、来期も山田が抜擢されるに至ったようです。ちなみに、ヒロインには波瑠が決定したとのこと」(テレビ局関係者)

 波瑠は今年4月クールの『あなたのことはそれほど』(TBS系)で“ゲス不倫”に興じる主人公を熱演し、大きな話題を呼んだ。そんな波瑠の力を借りて、山田は“ジャニーズ不要論”を払拭できるだろうか。

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インパルス・堤下敦の“活動休止”で、相方・板倉俊之が「第2の又吉直樹」になる!?

 お笑いコンビ・インパルスの堤下敦が、10月27日に停車中の清掃車両に後ろから衝突する事故を起こした。堤下は6月にもスーパー銭湯で睡眠薬を飲み、意識がもうろうとした状態で車を運転し、電柱への衝突事故を起こしている。立て続けの事故で、自己管理の甘さを指摘する声も多い。

「これ以前にも堤下は、泥酔状態でネット配信を行い、電話で参加した一般人女性と口論を繰り広げ『ケンカしてぇのかコラ』『お前よりバカじゃねえよ、バカ』といった暴言を吐くなど、その言動に批判が集まってきました。もともと仕事は減っていましたが、不祥事の連続により、さらに厳しい状況に追い込まれるのは間違いないでしょう」(業界関係者)

 堤下の事故を受けて、相方である板倉俊之は、イベント会場において謝罪を行い、所属のよしもとクリエイティブ・エージェンシーは、堤下の謹慎処分を発表した。ただ、謹慎が解けてもインパルスは活動休止、もしくは実質解散状態へ追い込まれることは必至であろう。そこで板倉に期待されるのが、作家業での活躍だ。

「インパルスのネタ作りは、すべて板倉が担当しています。キャラクターや設定を作り込んだシチュエーションコントに定評があり、板倉独自のヒネった視点も高い評価を得ているため、構成作家としての活躍が期待されますね。さらに、小説執筆も行っており『トリガー』『蟻地獄』の2冊を上梓しています。版元はコアな読者の多いリトルモアです。さらに『ガンダムエース』(KADOKAWA)においてガンダム小説を連載するなど、オタク的な要素もある。引き出しの多さは作家として活躍する上で重要です。コンビとしての仕事がセーブされることによって、ある程度の時間も確保できるでしょうから、今後は文章仕事も期待できるかもしれません」(同)

 期せずして第二の又吉直樹が、吉本から誕生するかもしれない。
(文=平田宏利)

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