ヤフコメで絶賛される松本人志「未成年の女も罰則を」発言。児童を“対等”に扱うフリをして都合よく利用していないか?

俳優の小出恵介(33)が、17歳の女子児童と飲酒・性行為をしたことを認めて、芸能活動を無期限停止することになった問題。テレビのワイドショーでもこの事案を盛んに取り上げている。その中で、11日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)での松本人志(53)の発言は、喝采を浴びている。 未成年者との飲酒及び不適切な関係が、小出の活動停止理由である。松本は次のように発言した。 「そもそも彼の中に、若い子が好きやっていうのがあるんでしょうね。遅かれ早かれこういうことあったのかなとは思いますけどね」 「僕もね、やっぱ昔は若い子好きでしたよ。もうだんだんね、年重ねていくと自分もやっぱり(好む)女性の年齢も上がっていきますもんね」 「ただ、もうそろそろ、未成年の女のほうも取り締まれるような何か罰則を作るべきやと思う。これはやっぱ多少は罰を設けたほうが絶対に僕はこういう事件は減るとは思う」 筆者は違和感を覚えたが、松本のTwitterアカウントだったり、この番組内容を伝えるネットニュースのコメント欄や掲示板転載しコメントをまとめたものなどには、その発言を絶賛する声が集まった。中でも「未成年の女のほうも取り締まれるような罰則を」という箇所には、「よくぞ言ってくれた」との賛同多数だ。 しかし「東スポweb」が『松本人志 小出淫行問題に「未成年にも罰則」提案で“炎上”』という記事を出すと、松本は敏感に反応し、Twitterで「9割以上が賛成してんのに? これって炎上?」と投稿。これにも同意・応援を意味するリプライが連なり、2.2万いいねがついている。東スポwebの記事はヤフーニュースにも配信されているが、そのコメント欄も以下のような具合で「松本の意見に賛成!」派が多数だ。以下引用。 「松ちゃんの意見に賛成」そう思う41960/そう思わない2400 「罰則はどうかと思うけど、自己責任だろ たとえ未成年でも、夜中に呼び出されて出てきたんだから」そう思う28636/そう思わない2024 「未成年の女性側が年齢を偽ってたパターンって言うのもあるわけで、松本が言ってることも決して間違ってるわけではない 大胆過ぎてなかなか受け入れにくい意見ではあると思うけど」そう思う22104/そう思わない1502 「なぜ炎上するのかわからん だからいつまで経っても援交がなくならないんだろ 需要と供給を一気に断つのが一番効果的。理想論だけじゃなくならんよ」そう思う16995/そう思わない708 「この件で女を庇う意味がわからない」そう思う16460/そう思わない779 「最近のガキ共は、小狡い。騙される大人もアウトだが、明らかに騙してやろうとする未成年には、罰は必要。」そう思う14575/そう思わない622 「女性の方も事件性があったらマスコミに言うのでなく、警察に言うとおもんですがね」そう思う13599/そう思わない497 「松本さんに激しく同意!」そう思う13421/そう思わない622 「大人も悪いのはもちろんだが、まだ子供だから判断がつかないとかいう理由であたかもガキの方に非がないとかいうのはどうかと思う。しっかり調べて、ガキの方にもある程度の責任や罰は必要なことだと思う。」そう思う11283/そう思わない446 ◎ よい被害者ではないから責める 小出恵介の所属する芸能事務所・アミューズは15日、「6月10日に示談が成立した」と報告。示談成立といっても、これで“帳消しになった”わけではなく、「示談におきましても、相手方の女性が警察当局に真実を明らかにしていただくことにつきましては、一切妨げておりません」「刑事事件に関しましては、当社は事態を把握後速やかに警察にご相談をさせていただき、以降、当事者である本人と相手方女性の間で交わされたものを含む一連のやり取り、示談及びその交渉の経緯等の資料・情報につきまして、当社が把握しうる限りを、順次警察に提出・提供させていただいており、本件につきまして全てのご判断を委ねている所存です」。 松本の「罰則を」発言とそれへの支持は、小出との淫行を「フライデー」(講談社)に告発した17歳の女子児童が、“よい被害者”に見えないということが影響しているだろう。以下、当該女子児童をA子さんとするが、雑誌発売直後からA子さんのものと思しきLINEのやりとりのスクリーンショット等がネット上にUPされ、様々な憶測がまるで確定した“真実”であるかのようにあちこちで語られた。 その“真実”は総合すると『容貌が派手(あるべき青少年のルックスでない)/17歳だが女子高校生ではなく無職のシングルマザー/半グレ集団の女/女子本人は小出と関われて喜んでいる文面をLINEで書いており「無理やりの性行為」ではなさそう/金をせびるために告発した/金をせびるために「合意がなかった」とウソをついている/そもそも金目的で行為に至った(美人局・ハニートラップ)』といったものになる。そのほか民族差別的な憶測も飛び交っている。 こうした憶測を“真実”として受け止めた結果、「未成年側にも罰則を」という発言が出たのではないか。特にネット上では、A子さんが週刊誌に「無理やり、避妊なしの暴力的な性行為をされた」と話していることに対して、「ウソだろう」あるいは「だとしても自業自得だ」という見方が強まっているように感じる。A子さんが性行為を拒絶していなかったにもかかわらず金目当てに訴えを上げた嘘つき女だ、と。その見方は事件発覚から一週間が経過し、「週刊文春」(文藝春秋)と「フライデー」で再びA子さんが詳細を語った今も、覆っていないどころか猛威を奮っていると私は思う。また、示談が成立したことで「やっぱり金目当てだったんじゃないか」と非難する向きも強い。 ◎溢れるミソジニー 松本人志の「罰則を」発言は、未成年が大人と比べてただでさえ弱い立場だとの認識を共有していない。未成年は社会経験に乏しく、法律も社会の仕組みもよく知らず、判断力が未成熟で(成人でもそういう人はいるが……)、大半は自力で生活費を稼ぐ術を持たずお金も権力もない、家族や同世代の友人以外の社会的つながりも薄い。要するに、保護者に頼らなければならない存在だ。未成年を罰することはますますその立場を弱めることになる。 ともすれば、肉体的には成熟して見え同時に相応の賢さも身についているように見える未成年児童を“対等に”扱うことが“尊重”とイコールだという歪んだ意見も出そうに思うが、前述のように弱い立場にある未成年を、責任を付与された成人と対等に扱っていいわけがない。未成年を尊重することと、大人同様の刑罰を与えることとは別問題である。そもそも未成年が過ちを犯す前に止めることのできなかった社会には問題がないのだろうか。その社会をつくっているのは私たち大人だ。「罰則を」発言は、50代の立派な大人であり、地位も金も権力も有する松本が、決して言ってはいけないことであった。自らの幼稚さを暴露してしまったようなものだ。 18歳未満の子供と淫らな性行為をしてはいけないことはルール化されている。健全な判断能力を育成し、児童を保護するための法令だ。いわゆる援助交際(買売春)や最近でいうJKビジネスがネタとして消費されるとき、「クソガキ(女子児童)が成人男性を罠にはめている」という筋書きが用意される。しかし大人が女子児童に“誘惑されて”、魅力に抗えなかったという理由でも性行為に及んだ場合、処罰されるのは自制心を失いルールを破った大人である。もしその子供を娼婦として悪者扱いするとしたら、その人は社会常識を持たない。そこには児童は大人が守る存在だという意識が欠落しているし、それどころか児童と性的にかかわりたいがために、児童を都合よく大人扱いする姿勢すら見え隠れする。もし仮に“誘惑”されたとして、大人であるなら毅然として拒否するべき場面なのだ。大人の甘さを子供に責任転嫁してはいけない。 『ワイドナショー』での松本の発言は、前出のように「ヤフコメ」で賞賛される種類のものが多い。若い女性が裕福な年上男性と関係を持とうとする「パパ活」には、自身の一人娘にはやらないでほしいが、自分は「若い女の子と一緒にご飯食べて『美味しい』と言われたら、嬉しいよね」と、“娘の親”ではなく“パパ(愛人)”側の目線。痴漢問題を取り上げた際には「すーんごいブスがいっぱい乗ってるんでしょ、女性専用車両って」「(男性客が)かわいそうやねん、(女性は)女性車両で優雅に乗っててさ、横(の車両)で汚いおっさん同士ぎゅうぎゅうになって」。ゲストで番組出演した中居正広が独身であることについて「SMAPは結婚する使命がある」「極論、結婚せんでもいい、全都道府県に子供つくったらええ」と言い、少子化対策として「やっぱりジジイがもっと若い女とデキるようにならなきゃいけないでしょうね」。 そんな松本人志が毎週、御意見番として時事ネタに物申すことの危うさ。内心は自由だとしても、言っていいことと悪いことの区別がついていない。自身の発言にどれだけの影響力があるか、わかったうえでの言動なのだとしたら悪質だとすら思う。まず強者の立場というものを、十分に自覚してもらいたい。

NEWS・手越、関ジャニ∞・村上、TOKIO・城島……ジャニーズタレントのキャバクラ目撃談

 ステージ上ではアイドルとして大勢のファンを魅了しているジャニーズタレントたちだが、プライベートでは夜の街に繰り出し、酒や女遊びに興じる者は少なくない。今回は、ジャニーズタレントのキャバクラやラウンジなどでの意外な目撃談をご紹介しよう。  まず、最初に名前が挙がったのは、最近度重なるスキャンダルを起こし、すっかりブラックなイメージがついてしまったNEWS・手越祐也。一時期、六本木や麻布界隈など、芸能人の多く集まる街での目撃談は事欠かった人物だという。特に足繁く通っていた赤坂の“女子大生専門キャバクラ”の元スタッフが証言する。 「いつもお金持ちそうな男性と一緒に来店して、VIP席で豪遊していました。私がついたときは向こうから連絡先の交換を提案してきて『アイドルなのにいいんだ!』と驚きましたね。その日は深夜の閉店近くまで飲み続けて、最後に部屋にいた数人の女の子は、『別のところで飲み直そう』とアフターまで誘われたんです。私は二軒目で離脱したけど、その後も一緒に行った子たちは『1人じゃ眠れないから添い寝して』と、自宅にまで誘われたといいます」  そして先日、25歳年下アイドルとの交際報道で、世間を沸かせたTOKIO・城島茂。彼は“ジャニーズで最もお水が好きな男”といわれているようだ。 「報道後も、相変わらず高級キャバクラで遊びまくってますよ。リーダーは、お店の女の子をアフターに誘うのが好きみたいで、先日見かけたときに席についていた女性のうち1人は、直前まで遊んでいた別の店から連れてきた子だったそう。店での評判は悪く、ほかのスタッフからは『すぐに連絡先の交換を迫ってくる』『手がずっと震えてて怖い』など、散々な言われようでしたね」(広告代理店関係者)  一方で関ジャニ∞・村上信五は、女遊びとは異なる目的で、夜の銀座に繰り出しているようだ。 「基本的にジャニーズタレントは、あまり銀座で遊ばないんですが、唯一見かけたことのが村上さん。一緒にいたのも、いわゆるパトロンというよりは、企業の役員風の男性で、彼は女遊びというより、“接待”をしているような雰囲気でしたね。人脈作りをしているようにも見受けられ、『なんかアイドルっぽくないなぁ』と感じました」(飲食店関係者)  いずれにしても、ファンにはあまり見せられない姿だが、彼らにとっては必要なプライベートということなのだろうか。

NEWS・手越、関ジャニ∞・村上、TOKIO・城島……ジャニーズタレントのキャバクラ目撃談

 ステージ上ではアイドルとして大勢のファンを魅了しているジャニーズタレントたちだが、プライベートでは夜の街に繰り出し、酒や女遊びに興じる者は少なくない。今回は、ジャニーズタレントのキャバクラやラウンジなどでの意外な目撃談をご紹介しよう。  まず、最初に名前が挙がったのは、最近度重なるスキャンダルを起こし、すっかりブラックなイメージがついてしまったNEWS・手越祐也。一時期、六本木や麻布界隈など、芸能人の多く集まる街での目撃談は事欠かった人物だという。特に足繁く通っていた赤坂の“女子大生専門キャバクラ”の元スタッフが証言する。 「いつもお金持ちそうな男性と一緒に来店して、VIP席で豪遊していました。私がついたときは向こうから連絡先の交換を提案してきて『アイドルなのにいいんだ!』と驚きましたね。その日は深夜の閉店近くまで飲み続けて、最後に部屋にいた数人の女の子は、『別のところで飲み直そう』とアフターまで誘われたんです。私は二軒目で離脱したけど、その後も一緒に行った子たちは『1人じゃ眠れないから添い寝して』と、自宅にまで誘われたといいます」  そして先日、25歳年下アイドルとの交際報道で、世間を沸かせたTOKIO・城島茂。彼は“ジャニーズで最もお水が好きな男”といわれているようだ。 「報道後も、相変わらず高級キャバクラで遊びまくってますよ。リーダーは、お店の女の子をアフターに誘うのが好きみたいで、先日見かけたときに席についていた女性のうち1人は、直前まで遊んでいた別の店から連れてきた子だったそう。店での評判は悪く、ほかのスタッフからは『すぐに連絡先の交換を迫ってくる』『手がずっと震えてて怖い』など、散々な言われようでしたね」(広告代理店関係者)  一方で関ジャニ∞・村上信五は、女遊びとは異なる目的で、夜の銀座に繰り出しているようだ。 「基本的にジャニーズタレントは、あまり銀座で遊ばないんですが、唯一見かけたことのが村上さん。一緒にいたのも、いわゆるパトロンというよりは、企業の役員風の男性で、彼は女遊びというより、“接待”をしているような雰囲気でしたね。人脈作りをしているようにも見受けられ、『なんかアイドルっぽくないなぁ』と感じました」(飲食店関係者)  いずれにしても、ファンにはあまり見せられない姿だが、彼らにとっては必要なプライベートということなのだろうか。

誰しもが“晒される”危険……ネットで人気の「ドラレコ動画」の世界

YouTubeより
 6月12日、Twitterに、高校の部活のコーチが部員を殴打している動画が投稿され、大手新聞やNHKはじめ各局ニュース番組などで一斉に報じられる騒ぎとなった。今やネットがきっかけとなる“炎上騒動”は珍しくないが、これは決して他人事ではない。例えば日頃から荒い運転をしている人間は、いつか炎上の“被害者”になる可能性がある。  上述の事件は、埼玉県の私立武蔵越生高校(入間郡越生町)で起きたものだ。動画には、コーチが1人の生徒を叱責しながら数回にわたって顔面や胸を殴打する様子が収められており、これがTwitterに投稿されると、爆発的に拡散。学校側はコーチを解雇するとともに、HPにはお詫びの文章が掲載されている。  一方、ネットではここ数日、別の問題動画も話題になっている。その動画は、6月11日にYouTubeに投稿された、ドライブレコーダーに記録された映像。交差点で左折優先を無視して突っ込んできた大型ミニバン車が、前の車を煽りまくった揚げ句、信号で止まった際に、男が車を降りて前の車のガラスを殴る様子が収められており、動画の再生回数はわずか数日で80万回にも及んでいる。  ひどい運転マナーの吊るし上げ行為といえるこれら動画は、YouTubeでは隠れた人気コンテンツだ。乱暴な車線変更、執拗な煽り運転、強引な割り込みなど、ありとあらゆる危険運転の動画がまさに“よりどりみどり”。なかには高速道路上に車を停めて因縁をつける動画さえ存在する。  自業自得としか言いようがないが、ネットに晒されてしまった場合、もはや逃げ隠れすることは難しい。2007年には、当て逃げをされた人物が、その瞬間を収めた動画をYouTubeに投稿して“祭り”状態になり、ネットユーザーの力で当て逃げをした車の所有者や勤務先などが判明。ネットには、所有者本人や家族の顔、自宅の写真をあげる者まで現れた。  例に挙げたミニバンの動画にはナンバープレートがしっかり写っており、ネットユーザーによる“捜索”は継続中。荒い運転を繰り返していると、いつか手痛いしっぺ返しを食らうかも?

ついに明日! 『嵐のワクワク学校2017』の予習は済んだ? 

 1年分のHappyがここに!
 ポケットサイズでどんなときもそばにいるARASHIフォトレポート

 Contents

ARASHI “Japonism Show” in ARENA・・・・・・・・・・・・・・・・4P~
嵐のワクワク学校2016 毎日がもっと輝く5 つの自由研究・・・・・・・38P~
ARASHI LIVE TOUR 2016-2017 Are You Happy?・・・・・・・・・・60P~
ジャニーズカウントダウン 2016-2017・・・・・・・・・・・・・・・108P~

■立ち読みはこちら

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騒動で明らかになった、小出恵介という男の特性と機能

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎パイオニア誕生?
 新情報が入れば入るほど、真実ではなく、どっちもどっちな印象だけが積み重なっていく小出恵介淫行事件。1つだけ明らかなのは、彼がものすごい性豪であるという点だけだ。それだけは誰の証言とも一致する。5回8回よろこんで! 

 いやあ。これはMUTEKIが動くか。元芸能人レーベルといえば、これまで「女優」の方ばかり向いていたが、今後「セクシー男優」というベクトルもありなのかも。「カッコいい男がヤッてるのを見ても男はヌケない」「女性向けAVには、優しさが欠けるので不向き」と、使い勝手は悪いかもしれないが。しかし、5回8回よろこんで! の逸材を、このまま埋もれさせてしまうというのはもったいない。この道筋がアリということになれば、高畑裕太や田中聖など、いろんな廃材をゴミにせず再利用することができる。いつか開かれる会見ではぜひ、潔く「転向します!」宣言を。廃材だって立派な資源。新しい世界へ羽ばたく小出恵介の第一歩を、皆で遠くから時々叱ろう。

◎心よりご冥福をお祈りします
 原稿を書いてる最中速報で入ってきた「野際陽子、死去」のニュース。どうするどうなる『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)!!

 慌てるな。うろたえるな。来週もきっと、「野際陽子さんのご冥福を心よりお祈りします」というテロップとともに、これまで通りの通常放送で、彼女の登場シーンは捌かれることだろう。

 こういうケースが出てくることは、ドラマの企画段階から想定済みで、「もし亡くなった際も、引き続き放送は行う」という項目が、契約の際、主な出演者全員と事務所と入念に交わされていたに違いない。ヘタしたら、倉本聰とも交わされてるかも。「書いたところまでやる」と。

 「放映中、誰かきっと」とは思ってはいたが。野際陽子だったか。やはり私の軸馬。そこではなく、偉大な功績に、ありがとうを贈りたい。

◎拾う神ナシ?
 これまでありとあらゆる中途半端な仕事に手をつけてきた山下であるが。「オモロー山下、雑誌記者に転身!」てのはどうなんだろ。「芸能レポーター」ならわかるのだが。吉本の芸人に取材した際、「芸人より前にいる」なんてツッコまれて失笑されていたが。芸能レポーターなら、こうした使い道も多少あるとは思うのだ。数年後は地獄だが。

 しかし「雑誌記者」は。「女性自身」(光文社)と契約したとのことだが。これからオモロー山下も会議に出て、企画出して、取材して裏とって、カメラマンと打ち合わせして、デザイナーに指定して、文字数決めて記事書いて、色校チェックして戻して、大日本とやりとりして、取材先に送本手配して、原稿料を経理に回して……ということをやるのか? やれるのか? オモロー山下が?

 今からでも遅くない。「女性自身」に土下座して、「職種間違えました」つって辞めさせてもらえ。で、その足で井上公造の事務所に行って「こっちやらせてください」って頭を下げろ。……断られたりして。

mishuran

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

小出恵介「未成年淫行」、橋爪遼「シャブ逮捕」、田中哲司「ゲス不倫」……“イケメン俳優”たちがやらかした!

小出恵介「未成年淫行」、橋爪遼「シャブ逮捕」、田中哲司「ゲス不倫」……イケメン俳優たちがやらかした!の画像1
 本格的な梅雨の時期に入りましたね。さて今クールは、名俳優・橋爪功の息子、遼容疑者が覚せい剤取締り容疑(所持)で逮捕されたかと思ったら、今度は仲間由紀恵の夫・田中哲司のゲス不倫が発覚、さらには小出恵介の未成年淫行騒動と、俳優たちがいろいろとやらかしてしまいました。  それでは、ランキングを見ていきましょう! 第1位 NHK『紅白』有名女性歌手・Nにシャブ疑惑報道、幸福の科学後継者が武井咲に急接近……週末芸能ニュース雑話 芸能界はシャブ中だらけ 第2位 息子がシャブ逮捕! 父・橋爪功が会見をやりたくてもできなかった“ヤバすぎる理由”とは まさかの…… 第3位 坂口杏里容疑者と正反対!? AVデビューの仲村みう“男優との絡みカット”解禁! みんな大好き、仲村みう! 第4位 無期限活動停止の小出恵介が“ヤリチン”になったのは「紗栄子の裏切り」が原因だった? やっぱり紗栄子か…… 第5位 E-girls「19人→11人」に大減員の裏事情 ソロ専念で“一人得”Amiのメルヘン路線に心配も? 千年ちゃんと同じ道に!? ◆編集部厳選! イチオシ記事◆ 「俺は今、パンティーを干している」“元アウトローのカリスマ”瓜田純士のちんちんがセクハラ発言で大ピンチ!? 僕らの瓜田さんが「ちんちん」!? もうゴリ押しなんて言わせない!? 『女囚セブン』で剛力彩芽が獲得した、新たな“ハマり役” やっとだね! 好奇心で“うっかり”PTA会長に!? 金髪&ヒゲ面のフリーライター・杉江松恋が語る「PTAとの上手な付き合い方」 うっかり本にもしちゃった

なぜ「若いうちに産んだほうがいいよ」と言ってはいけないか/『文科省/高校「妊活」教材の嘘』

卵子の老化。妊活。不妊治療。卵子凍結保存。ここ数年でホットになった妊娠・出産をめぐるトピックだ。きっかけは2012年6月23日に放送されたNHKスペシャル『産みたいのに産めない~卵子老化の衝撃~』。番組でライトが当たったのは30代後半~40代のいわゆる高齢出産に該当する世代の女性たちだった。肉体的には健康であるがなかなか妊娠しない、おかしいと思い産婦人科を受診して初めて「卵子が“老化”しているため妊娠の可能性が低い」「女性の卵子は年齢とともに年を重ね、35歳の女性が出産できる可能性は20代の半分」という事実を知り悲嘆に暮れる、というものだ。女性たちが無知によって「産みたいのに産めない」状況に陥らないよう、啓発する内容。一方で、「卵子が若いうちに産めない」のは社会的要因が複雑に絡み合っており、一概に女性の無知が原因とは言えないことも指摘されてきた。

6月2日に厚生労働省が発表した平成28年の人口動態統計(概数)によれば、出生数は前年比2万8698人減の97万6979人で過去最少、初の100万人割れとなってしまった。女性が生涯に産む子供の推定人数を示す合計特殊出生率は1.44で、前年を下回り2年ぶりのマイナス。厚労省は「20代後半~30代前半の出生率が減った」とコメントしている。出産世代の女性人口は減少の一途。これ以上の少子高齢社会化を防ぐ対策が急務だということは分かる。労働人口が減り、経済規模が縮小し、社会保障制度も維持できなくなると予想されているからだ。であれば日本は「産みやすい社会」ひいては「子育てしやすい社会」に変革していかなければならないのだが、その課題解消の目途も立たないのに「とりあえず若者に産ませよう」という思惑ばかりが先走っている印象を受ける。

2015年8月、文科省が発行した高校保健体育の副教材『健康な生活を送るために(平成27年度版)』は、少子化対策を盛り込んだものだったが、そこには前述の“思惑”が凝縮されていた。この問題を徹底的に検証したのが、『文科省/高校「妊活」教材の嘘』(論創社)だ。かねてよりSNS等で同教材の問題を指摘してきた「高校保健・副教材の使用中止・回収を求める会」の活動記録である。

件の副教材は、妊娠・出産や性教育に特化したものではない。交通安全、生活習慣病、喫煙や飲酒、薬物乱用などに合わせて、性感染症の防止や妊娠・出産に関連するページがもうけられている一冊だ。しかしこの副教材に掲載されている「女性の妊娠のしやすさの年齢による変化」グラフは改ざんされたデータであり、妊娠・出産に関するページには他にも複数の間違いや不適切な記述が見られた。本書『文科省/高校「妊活」教材の嘘』は、「その分野の専門家たちが関わっていながら、なぜ改ざんや間違いは見過ごされたのか?」検証し、経緯と内容を明らかにした一冊だ。同時に、この副教材を現政権(第二次安倍政権)が文科省と連携し「早めの結婚・妊娠・出産を仕向けるよう、関連のページを強化した」プロパガンダであると見て警鐘を鳴らしている。

国の「産ませる」という政策的な意図と、学術・専門家団体の権力への欲望が結び合うとき、「科学的知識」に何が起こり、それは社会の中でどのように機能するのか。専門家たちによって権威付けられた「科学的知識」が正しいのか歪んでいるのか、それを誰が確認できるのか。教育現場の教員や生徒たち、そして市民はいかにより適切な情報にアクセスできるのか。これらについて考えるための材料を提示することが、本書のもう一つの目的である。(まえがきより)

◎間違いだらけの教材に、不信感が募る

高校保健体育の副教材『健康な生活を送るために(平成27年度版)』は、後述するイデオロギーの問題だけでなく、ミスが非常に多いものだった。まず「女性の妊娠のしやすさの年齢による変化」グラフは、女性は22歳をピークに妊娠しやすさが低下すると示していたが、出典をたどると明らかに不適切な曲線の改ざんがなされていることがわかった。のみならず、これは女性が各年齢で結婚期間や相手の年齢にかかわらず子供を産む能力(妊孕力)を求めようとしているものではなく、妊娠する可能性のある女性について一カ月以内に妊娠する確率がどれだけあるかを求める(結婚期間等の影響を取り除いていない)ものだ。かつ、半世紀以上前のデータであるが、それを隠して、新しい研究成果であるかのように出典が示されている。つまり信用に値するグラフではなかったということだ。にもかかわらず当該グラフは、今回の副教材より以前から、産婦人科界隈の一部や厚生労働省の広報制作物で繰り返し使用され“定番アイテム”と化していたこともわかった。誰も誤りに気付かなかったのか、それとも意図的な改ざんだったのだろうか。

また、「子供はどのような存在か」なるグラフの数値は間違っているし、「不妊で悩む人が増加している」という見出しで掲載されたグラフも誤り。さらに、「日本の若者は生殖知識が不足している」(=だから若いうちに産まないのではないか)という説の根拠として内閣府少子化危機突破タスクフォースが利用した「スターティング・ファミリーズ」調査という国際比較調査の結果もまた、信頼度の低いものであった。この調査は、まず英語版の質問文が作成されたのちに12言語(日本語版を含む)に翻訳され各国で実施されたものだが、翻訳の精度等に問題があり、英語との文法的・語彙的な共通性の低い言語が使われている国では軒並み正答率が低くなっている。また、国ごとに対象者の抽出方法も異なり、社会調査パネルを使った国と、不妊関連サイトなどからのオンライン調査・不妊治療クリニックに通院する人に回答させた国とでは後者の調査結果の方が妊娠リテラシーが高くなるのは必然である。そもそも調査のスポンサーである製薬会社(不妊症の治療薬も開発・販売している)がプレスリリースで調査結果について「必ずしもその国を代表するものではありません」と注意書きしているのに、日本の国会ではあたかも「日本人の妊娠リテラシーは低い」ことを示すものとして議論の根拠にされた。国会だけではない。産婦人科団体は積極的にこの調査結果を利用して「日本人の妊娠リテラシーは低い」と煽ってきた。専門家たちが、質の低い調査を精査せず、あるいは問題点を把握しながら悪利用する形で、お墨付きを与えてきたのである。こうしたデータの誤りや不適切な使用を、丁寧に明らかにしていく本書の執筆陣には頭が下がる。

アカデミックな業界に籍を置かない人間(の一部ではあると思うが)は、専門家(研究者)が調査し提示したデータや学会発表はすべて無条件に信用できる、と誤解している節があるように思う(評者自身も……自戒を込めて)。しかしそのデータがどのような文脈で利用されているか、本当は注意深く見なければいけない。たとえば『ためしてガッテン』『ホンマでっか!?TV』のようなバラエティ番組も、“わかりやすい演出”が加えられた恣意的な制作物だ。

さらに政府や省庁が公開する資料もまた、受け取り手は無条件に「正しいデータで作成されている」と認識してしまいがちだ。だが今回の副教材には、前述のように複数の間違いがあり、制作過程におけるチェック体制が機能していないことがはっきりしてしまっている。決して「高校生にもわかりやすいようにグラフを整えてあげました~」というレベルの話ではない。

そして単純なミスだけでなく、イデオロギー的問題も孕んでいる。<人生のいろいろな可能性や選択肢がある10代の女性に対して、結婚・妊娠・出産をしたほうがいい、それもなるべく早く――そう誘導しようとした>(p162)のだ。このような誘導によって若い世代にそうしたライフスタイルが模範的なものと刷り込まれ、あるはずだった彼ら彼女らの可能性・選択肢が失われていく。教育機関にあるまじきことだ。

◎なぜ誘導してはいけないのか

けれども一方で、「それのどこが悪いの?」と思う人もいるんじゃないか。しかも、たくさんいるんじゃないか。評者は、まったく邪気なく「女の子は若いうちに産んだほうがいいんだよ」と考え、若い女子にそう伝える大人はとてもたくさんいるだろうと思っている。

「産めない年齢になってから後悔しても遅いんだよ」「老後が淋しいよ」と、女性個人のためを装った言葉から、「女性なのに産まないなんてもったいない」「孫の顔が見たい」といった具合の押しつけ、さらに直接的に若者にこう言いはしないだろうが、「少子化で国が大変になるのに産まないなんて」「今の若い人はわがまま」「甘えている」……。そんなふうにうっすら思っている“大人”たち、身の回りにいないだろうか? そうした無意識の集合が、若い女性への“産めよ増やせよ”圧力になっていく。しかもその圧力をかける側は、ほぼ善意のつもりでいる。女性個人への善意、社会への善意。これが非常に厄介だと思う。

産む産まないは個人の権利。産まない選択もひとつの権利で、産まない選択をする成人女性が増加して日本の若者人口がいっそう減少したとしても、女性に「国のために産んでほしい」などとは口が裂けても言ってはならない。同様に、女性との間に子を持つ選択をしない男性にも、強要してはいけない。なぜなら「どう生きるか」を決めるのはその人だからだ。しかし高校保健体育の副教材『健康な生活を送るために(平成27年度版)』は、ワンパターンな人生設計しか見せようとしない。子供を産まない選択があることは教えてくれない。そのことが性的マイノリティをはじめ、いわゆる「男・女・子」の家族設計を持たない児童に対して苦痛を与えることは想像に難くない。

また、どう生きるかの想像をごく狭い範囲に限定させ、若い世代の可能性の芽を摘み取っていては、結局日本の経済成長も望めないだろう。この副教材は「幸せな生涯」を規定し、10代の選択肢と多様性を奪っている。

◎誰しも第三者が踏み込んではいけない領域がある

6月3日に東京・神谷町の東京麻布台セミナーハウスで、『文科省/高校「妊活」教材の嘘』出版記念シンポジウムが開かれた。同書の編者であり青山学院大学・慶應義塾大学等で非常勤講師を務める西山千恵子さんは、「でも(出産適齢期の)知識は必要でしょう?」という声にどう応じればいいのか触れた。いわく、性行為やわいせつ発言については“セクハラ”だが、同じようにプライベートな話題であるにもかかわらず結婚・妊娠・出産については踏み込んで良いという共通認識が社会にある。「生殖ハラスメント」という概念を流通させ「それは他人が踏み込んではいけない領域なのだ」と浸透させていくことが必要ではないか、という。

そのとおりで、この副教材にしろ、官製婚活にしろ、結婚や出産というごくごく私的な領域に第三者がズケズケと踏み込むことをこの社会は容認している。他方、育児や介護に関しては「家庭でカバー」することが望ましいというダブルスタンダードだ。産め、増やせ、産まないとつらいぞ、老後が孤独だぞ、淋しいぞ、貧乏になるぞ……様々な方向からの脅しが私たちを蝕む。

しかし10代という未知の可能性を持つ世代の人々にもっとも大事な保健体育の知識は、「自分の体も、相手の体も大切に」ということではないだろうか。少なくとも「大切にするとはどういうことか」を知ること。すると自ずから、「プライベートな領域について、第三者に抑圧されるべきでない」ことに気付けるだろう。生まれながらにして、自分はその権利を持っている。押し付けられても拒絶することができるし、自分で判断して良いのだ。そのことに気付かれては、困るのだろうか?

■ヒポポ照子
東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。

なぜ「若いうちに産んだほうがいいよ」と言ってはいけないか/『文科省/高校「妊活」教材の嘘』

卵子の老化。妊活。不妊治療。卵子凍結保存。ここ数年でホットになった妊娠・出産をめぐるトピックだ。きっかけは2012年6月23日に放送されたNHKスペシャル『産みたいのに産めない~卵子老化の衝撃~』。番組でライトが当たったのは30代後半~40代のいわゆる高齢出産に該当する世代の女性たちだった。肉体的には健康であるがなかなか妊娠しない、おかしいと思い産婦人科を受診して初めて「卵子が“老化”しているため妊娠の可能性が低い」「女性の卵子は年齢とともに年を重ね、35歳の女性が出産できる可能性は20代の半分」という事実を知り悲嘆に暮れる、というものだ。女性たちが無知によって「産みたいのに産めない」状況に陥らないよう、啓発する内容。一方で、「卵子が若いうちに産めない」のは社会的要因が複雑に絡み合っており、一概に女性の無知が原因とは言えないことも指摘されてきた。

6月2日に厚生労働省が発表した平成28年の人口動態統計(概数)によれば、出生数は前年比2万8698人減の97万6979人で過去最少、初の100万人割れとなってしまった。女性が生涯に産む子供の推定人数を示す合計特殊出生率は1.44で、前年を下回り2年ぶりのマイナス。厚労省は「20代後半~30代前半の出生率が減った」とコメントしている。出産世代の女性人口は減少の一途。これ以上の少子高齢社会化を防ぐ対策が急務だということは分かる。労働人口が減り、経済規模が縮小し、社会保障制度も維持できなくなると予想されているからだ。であれば日本は「産みやすい社会」ひいては「子育てしやすい社会」に変革していかなければならないのだが、その課題解消の目途も立たないのに「とりあえず若者に産ませよう」という思惑ばかりが先走っている印象を受ける。

2015年8月、文科省が発行した高校保健体育の副教材『健康な生活を送るために(平成27年度版)』は、少子化対策を盛り込んだものだったが、そこには前述の“思惑”が凝縮されていた。この問題を徹底的に検証したのが、『文科省/高校「妊活」教材の嘘』(論創社)だ。かねてよりSNS等で同教材の問題を指摘してきた「高校保健・副教材の使用中止・回収を求める会」の活動記録である。

件の副教材は、妊娠・出産や性教育に特化したものではない。交通安全、生活習慣病、喫煙や飲酒、薬物乱用などに合わせて、性感染症の防止や妊娠・出産に関連するページがもうけられている一冊だ。しかしこの副教材に掲載されている「女性の妊娠のしやすさの年齢による変化」グラフは改ざんされたデータであり、妊娠・出産に関するページには他にも複数の間違いや不適切な記述が見られた。本書『文科省/高校「妊活」教材の嘘』は、「その分野の専門家たちが関わっていながら、なぜ改ざんや間違いは見過ごされたのか?」検証し、経緯と内容を明らかにした一冊だ。同時に、この副教材を現政権(第二次安倍政権)が文科省と連携し「早めの結婚・妊娠・出産を仕向けるよう、関連のページを強化した」プロパガンダであると見て警鐘を鳴らしている。

国の「産ませる」という政策的な意図と、学術・専門家団体の権力への欲望が結び合うとき、「科学的知識」に何が起こり、それは社会の中でどのように機能するのか。専門家たちによって権威付けられた「科学的知識」が正しいのか歪んでいるのか、それを誰が確認できるのか。教育現場の教員や生徒たち、そして市民はいかにより適切な情報にアクセスできるのか。これらについて考えるための材料を提示することが、本書のもう一つの目的である。(まえがきより)

◎間違いだらけの教材に、不信感が募る

高校保健体育の副教材『健康な生活を送るために(平成27年度版)』は、後述するイデオロギーの問題だけでなく、ミスが非常に多いものだった。まず「女性の妊娠のしやすさの年齢による変化」グラフは、女性は22歳をピークに妊娠しやすさが低下すると示していたが、出典をたどると明らかに不適切な曲線の改ざんがなされていることがわかった。のみならず、これは女性が各年齢で結婚期間や相手の年齢にかかわらず子供を産む能力(妊孕力)を求めようとしているものではなく、妊娠する可能性のある女性について一カ月以内に妊娠する確率がどれだけあるかを求める(結婚期間等の影響を取り除いていない)ものだ。かつ、半世紀以上前のデータであるが、それを隠して、新しい研究成果であるかのように出典が示されている。つまり信用に値するグラフではなかったということだ。にもかかわらず当該グラフは、今回の副教材より以前から、産婦人科界隈の一部や厚生労働省の広報制作物で繰り返し使用され“定番アイテム”と化していたこともわかった。誰も誤りに気付かなかったのか、それとも意図的な改ざんだったのだろうか。

また、「子供はどのような存在か」なるグラフの数値は間違っているし、「不妊で悩む人が増加している」という見出しで掲載されたグラフも誤り。さらに、「日本の若者は生殖知識が不足している」(=だから若いうちに産まないのではないか)という説の根拠として内閣府少子化危機突破タスクフォースが利用した「スターティング・ファミリーズ」調査という国際比較調査の結果もまた、信頼度の低いものであった。この調査は、まず英語版の質問文が作成されたのちに12言語(日本語版を含む)に翻訳され各国で実施されたものだが、翻訳の精度等に問題があり、英語との文法的・語彙的な共通性の低い言語が使われている国では軒並み正答率が低くなっている。また、国ごとに対象者の抽出方法も異なり、社会調査パネルを使った国と、不妊関連サイトなどからのオンライン調査・不妊治療クリニックに通院する人に回答させた国とでは後者の調査結果の方が妊娠リテラシーが高くなるのは必然である。そもそも調査のスポンサーである製薬会社(不妊症の治療薬も開発・販売している)がプレスリリースで調査結果について「必ずしもその国を代表するものではありません」と注意書きしているのに、日本の国会ではあたかも「日本人の妊娠リテラシーは低い」ことを示すものとして議論の根拠にされた。国会だけではない。産婦人科団体は積極的にこの調査結果を利用して「日本人の妊娠リテラシーは低い」と煽ってきた。専門家たちが、質の低い調査を精査せず、あるいは問題点を把握しながら悪利用する形で、お墨付きを与えてきたのである。こうしたデータの誤りや不適切な使用を、丁寧に明らかにしていく本書の執筆陣には頭が下がる。

アカデミックな業界に籍を置かない人間(の一部ではあると思うが)は、専門家(研究者)が調査し提示したデータや学会発表はすべて無条件に信用できる、と誤解している節があるように思う(評者自身も……自戒を込めて)。しかしそのデータがどのような文脈で利用されているか、本当は注意深く見なければいけない。たとえば『ためしてガッテン』『ホンマでっか!?TV』のようなバラエティ番組も、“わかりやすい演出”が加えられた恣意的な制作物だ。

さらに政府や省庁が公開する資料もまた、受け取り手は無条件に「正しいデータで作成されている」と認識してしまいがちだ。だが今回の副教材には、前述のように複数の間違いがあり、制作過程におけるチェック体制が機能していないことがはっきりしてしまっている。決して「高校生にもわかりやすいようにグラフを整えてあげました~」というレベルの話ではない。

そして単純なミスだけでなく、イデオロギー的問題も孕んでいる。<人生のいろいろな可能性や選択肢がある10代の女性に対して、結婚・妊娠・出産をしたほうがいい、それもなるべく早く――そう誘導しようとした>(p162)のだ。このような誘導によって若い世代にそうしたライフスタイルが模範的なものと刷り込まれ、あるはずだった彼ら彼女らの可能性・選択肢が失われていく。教育機関にあるまじきことだ。

◎なぜ誘導してはいけないのか

けれども一方で、「それのどこが悪いの?」と思う人もいるんじゃないか。しかも、たくさんいるんじゃないか。評者は、まったく邪気なく「女の子は若いうちに産んだほうがいいんだよ」と考え、若い女子にそう伝える大人はとてもたくさんいるだろうと思っている。

「産めない年齢になってから後悔しても遅いんだよ」「老後が淋しいよ」と、女性個人のためを装った言葉から、「女性なのに産まないなんてもったいない」「孫の顔が見たい」といった具合の押しつけ、さらに直接的に若者にこう言いはしないだろうが、「少子化で国が大変になるのに産まないなんて」「今の若い人はわがまま」「甘えている」……。そんなふうにうっすら思っている“大人”たち、身の回りにいないだろうか? そうした無意識の集合が、若い女性への“産めよ増やせよ”圧力になっていく。しかもその圧力をかける側は、ほぼ善意のつもりでいる。女性個人への善意、社会への善意。これが非常に厄介だと思う。

産む産まないは個人の権利。産まない選択もひとつの権利で、産まない選択をする成人女性が増加して日本の若者人口がいっそう減少したとしても、女性に「国のために産んでほしい」などとは口が裂けても言ってはならない。同様に、女性との間に子を持つ選択をしない男性にも、強要してはいけない。なぜなら「どう生きるか」を決めるのはその人だからだ。しかし高校保健体育の副教材『健康な生活を送るために(平成27年度版)』は、ワンパターンな人生設計しか見せようとしない。子供を産まない選択があることは教えてくれない。そのことが性的マイノリティをはじめ、いわゆる「男・女・子」の家族設計を持たない児童に対して苦痛を与えることは想像に難くない。

また、どう生きるかの想像をごく狭い範囲に限定させ、若い世代の可能性の芽を摘み取っていては、結局日本の経済成長も望めないだろう。この副教材は「幸せな生涯」を規定し、10代の選択肢と多様性を奪っている。

◎誰しも第三者が踏み込んではいけない領域がある

6月3日に東京・神谷町の東京麻布台セミナーハウスで、『文科省/高校「妊活」教材の嘘』出版記念シンポジウムが開かれた。同書の編者であり青山学院大学・慶應義塾大学等で非常勤講師を務める西山千恵子さんは、「でも(出産適齢期の)知識は必要でしょう?」という声にどう応じればいいのか触れた。いわく、性行為やわいせつ発言については“セクハラ”だが、同じようにプライベートな話題であるにもかかわらず結婚・妊娠・出産については踏み込んで良いという共通認識が社会にある。「生殖ハラスメント」という概念を流通させ「それは他人が踏み込んではいけない領域なのだ」と浸透させていくことが必要ではないか、という。

そのとおりで、この副教材にしろ、官製婚活にしろ、結婚や出産というごくごく私的な領域に第三者がズケズケと踏み込むことをこの社会は容認している。他方、育児や介護に関しては「家庭でカバー」することが望ましいというダブルスタンダードだ。産め、増やせ、産まないとつらいぞ、老後が孤独だぞ、淋しいぞ、貧乏になるぞ……様々な方向からの脅しが私たちを蝕む。

しかし10代という未知の可能性を持つ世代の人々にもっとも大事な保健体育の知識は、「自分の体も、相手の体も大切に」ということではないだろうか。少なくとも「大切にするとはどういうことか」を知ること。すると自ずから、「プライベートな領域について、第三者に抑圧されるべきでない」ことに気付けるだろう。生まれながらにして、自分はその権利を持っている。押し付けられても拒絶することができるし、自分で判断して良いのだ。そのことに気付かれては、困るのだろうか?

■ヒポポ照子
東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。