「ノンケだけど、タチやっています」ノーマルだった彼がウリ専という世界で見たもの/インタビュー

 女性が男性に対して性的なサービスを行う風俗に対して、男性が男性に対してサービスを行う「売り専」。歴史を遡ると、少年たちが男色を売っていた江戸時代の陰間茶屋にまで行き着きますが、売り専が一体どのようなものなのか、どのような世界なのか、女性である私たちは知る由もありません。

 そんな時、知人のツテで実際に売り専で働くボーイさんと会うことができました。長身のガッチリ系イケメンのいちごう君(22)は、異性愛者だけど売り専に入店し、約1年勤めているそう。しかも、ノンケなのにタチ(アナルセックスにおいて挿入する側)をやっていると――。

 いちごう君が売り専という業界に足を踏み入れたのか、そして気になる売り専という世界について、じっくり教えてもらいました。

■出張ホストだと思っていたのに売り専だった
 ――どういうきっかけで売り専の世界に足を踏み入れることになったのですか?

いちごう とりあえず勢いで田舎から東京にやって来たんですが、お金がなくて。即日でお金が欲しかったので、出張ホストに応募してみたら、実はその店が売り専だったんです。

――え~~! いつその店が売り専だと気づいたんですか?

いちごう 面接が終わってからでした。面接中もスタッフとの会話がどことなく噛み合わないなぁとは思っていたのですが(笑)。面接が終わった後に「うち男性のお客様しか来ないの、知っているよね?」って言われて。「いえ知りませんが」って返して……さすがに少し考える時間をもらいました。

――どのくらい考えたんですか?

いちごう 10分くらいですかね。まあ、お金ないし、とりあえず稼げるなら男性相手でも良いかなって思って。それでプロフィール用の写真撮影が終わったころに、いきなり「指名入ったから」って言われて。それでお客様の元に向かい、最初の一件目をこなし。

――こなしって言ったけど! そもそも研修とかなかったんですか?

いちごう 研修は一応ありました。まず、シャワー室の使い方とお客様の体の洗い方の説明ですね。自分が舐めたりするところは徹底的に洗って、うがい薬でうがいしてもらったらベッドに移動して。講習の時は「フェラさえできれば、あとは女性と一緒だ」って言われましたね。

――女性と一緒……なんですかね?

いちごう 前戯の内容自体にはたいして隔たりはないので。「童貞じゃないんだったら、フェラさえできればいい」と、フェラのやり方だけ習って……習ってというか、「されたことがあるならそのイメージでしてやってみて」とアドバイスされて実際にやってみた感じでした。それで「まあ最初はこんなもので大丈夫だよ」って。事前に新人だと伝えておけば、お客様もそういうものだと思ってくださるので。

――初めてを求めているんだから、まだぎこちないくらいのほうが良いかもしれません。

いちごう そうですね。新人にあんまり無茶なことをさせてくる人も少ないですし。でも初日は1件目が終わって脱力しているところに、すぐに2件目が入って、行ってみたらなかなか厳しいケースに当たってしまって。言葉責めをしながらすごい力でしごいてくる方でした。そのお客様は射精していたけど、僕はできず。多分“同時イキ”したかったんだと思いますけど……。

――初日と考えるとつらかったですね。

いちごう 今ならきっと上手く対処できるんですけど、最初は何をしたら良いのか分からないですよね。やっぱりどれが正解かわからない、どれが普通なのかもわからない状態なので、「そういうものなのかな」って思ってしまいますよね。だからその時は「ヤバイ世界だな」って思いました。

――そもそもいちごう君はノンケですよね。初対面の男性と密着する、キスをするということに対してすんなりと入って行けたんですか?

いちごう ……初日はやっぱり衝撃的でしたけど、2日目からは良識のある常連のお客様に当たって、その時の感覚として、初日受けた感覚よりも「ずっと楽だな」って言い方も変ですけど、気持ちとして楽だなっていう風に感じましたね。たぶん初日との落差のおかげで「これならできる」と思えて。2日目もきつかったら飛んでいたかもしれません。

■売り専は性行為だけをする場所じゃない
――そもそも売り専というものをあまり知らないので教えてください。風俗嬢の男性版ってイメージではあるんですけど。

いちごう 基本的にはそうですね。でも業務内容は性行為だけを求められる風俗と違って、売り専ってボーイの使い方が自由なんですよ。ボーイの時間を買う感覚に近いですね。

――じゃあ接客内容は性行為だけじゃないと。

いちごう たとえば話すのが上手いボーイだったら、お客様は一晩中貸し切って一緒に飲みに行ったりすることもありますし、見た目がきれいなボーイであれば、恋人みたいにデートすることもあります。あとマッサージが上手いボーイだったら、メンズマッサージをしたり。中には英語を話せるボーイもいて、外国人のお客様に連れられて通訳として使われたりっていうこともあります。風俗と違って求められる範囲は結構広くなっていますね。

――となると、風俗より料金は高くなるんですか?

いちごう それが風俗と比べると安いんですよね……。60分コースの場合は、風俗も売り専もだいたい1万5,000円前後。でも風俗の場合60分が90分になると料金が2倍近くになるんですが、売り専の場合は30分あたり4,000円前後しか増えないですね。24時間貸しきったとしても、だいたい7万円前後が相場になっています。長時間貸しきった場合、売り専は風俗と比べると大分安いですね。バック(給料)の取り分も、知り合いの風俗嬢はお客様が払う分、いわゆる売り上げの7割程度をもらっているらしいのですが、売り専はだいたい5割程度ですね。貸し切りのような長時間になるにつれて、取り分は上がっていくのですが、それでも6割くらいになります。

――風俗には店舗を持っているヘルスやソープ、店舗を持たないデリヘルなどがありますが、売り専ってどういう業務形態になっているんですか?

いちごう 個室はシャワーだけがついている部屋にベッドがあって、くらいのイメージですね。あとは売り専バーと呼ばれるもので、お客様がホストみたいにボーイを指名して飲んで、気に入ったらそのまま外に連れ出して性行為をするっていう、だいたいこの3種類ですね。

――女性が遊べるお店もあるんですか?

いちごう ありますね。でも女性が個室でボーイを指名するのはどこの店でも基本的に禁止ですね。ただ、やっぱり僕のようなノンケのボーイのところに行って、飲み指名という形で「他の店へお酒を飲みに行きます」という形で外に連れ出して、そこでボーイと女性の同意があれば買うことはできますね。飲み指名は通常の指名(60分1万5,000円前後)より数千円安いのですが、その分のバックを女性が払えば、ボーイが応じるって聞きますね。でも全面的に女性の入店を禁止している店もあるので、禁止されている店ではこの方法は無理ですね。

――でも女性も入れる売り専バーもあるんですね。

いちごう 一度行ってみれば分かるんですけど、ゲイバーとかウリ専バーっていうのは、店によっては「女性来るな」って雰囲気を出している店もあるんですが、中にはホストクラブに行くよりもずっと安くて、ある程度見た目も良い男の子と楽しく飲むことができる店もあるんです。また、スタッフの中には僕のようにゲイじゃない子もいるので、それ目当てで通っている女性もいるにはいます。

――女性向けとしてはそれこそいちごう君が最初働こうとした出張ホストもあるんですけどね。売り専と出張ホスト、どっちのが稼げるんですかね。

いちごう お金はどっちも見た感じ大差ないレベルでしたね。でも仕事の本数を詰めて稼ぐなら、売り専のほうが稼げるのでは。出張ホストはそんなに栄えていないですし。実は出張ホストのことを馬鹿にしている売り専は多くて、僕もその一人なんですけど。

――どうしてですか?

いちごう ルックスが悪いから(バッサリ)。出張ホストのスタッフ一覧を見て、「これで仕事になるのか?」って思いますね。むしろ払えって感じの人が多くないですか?

――たしかに。出張ホストのサイトを見ると、お金を払ってまで何かをしたいっていう男性キャストはあまりいないかも。売り専はイケメンが多いんですか?

いちごう ノンケの僕から見てもかわいい子とかいますよ。やっぱりルックスで売っている子は整っていますね。お客様にもいろんな好みやタイプがありますが、人気なのはほどほどに筋肉があるボーイさんか、小さくてかわいい系のボーイさんかなと。ぽっちゃり系の需要はそこまでなくて、ぽっちゃり系のボーイさんは周りから痩せろと突かれていますね。

――いちごう君も体型維持のためになにかしているんですか?

いちごう 筋トレはある程度していますね。鍛えすぎたら、筋肉フェチのお客様のカテゴリに入っちゃいますし、逆に鍛えすぎなかったらスレンダーな体型が好きな人しか指名が来なくなってしまうので、ちょうど中間の体型を維持できるようにしています。

――意識が高い。いちごう君はまだ22歳で若いですけど、中にはもっと年齢が上のボーイさんもいるんですか?

いちごう 業界で見ると僕は普通の年齢ですね。18~19歳のボーイさんもいますし。最年長だと30代前半くらいですね。でも、ある程度経験を積んだ30代のボーイさんは、コミュニケーションの取り方が上手で、相手の趣味にピタリと合わせた性行為のプレイができる。そういう人のがチップなどをもらえているので、店自体の売り上げ自体はそんなになくても、月で受け取っている金額としては年齢が上のボーイさんのが多かったりしますね。

――ちなみにいちごう君は今どのくらい稼いでいますか?

いちごう 今はだいたい週5日出勤して、昼から翌日の朝まで待機して、指名が入ったら仕事をする感じなんですが、それでおよそ月に60万くらいもらっていますね。でも売り専は、「月40万を超えると人間を辞め始める」って言いますね。なにか大切なものが本人の気づかない内に削れていってしまっているらしいです。

■気合で勃たせる!?
――いちごう君はノンケですよね。キスの感触って男性も女性でも変わらないですか?

いちごう 変わらないですね(バッサリ)。

――変わらないですか。でもキスは変わらなくとも、ノンケが男性とそういうことをしてモノを勃たせるって出来るものなんですか?

いちごう 気合で勃たせていますね。

――気合で勃つものなんですか!? 妄想とかするんですか?

いちごう 妄想は特にしないですね。しているノンケのボーイは多いと思いますけど。でも妄想とかしていたら、お客様の動きが目に入らないじゃないですか。気配りも出来なくなるので、妄想に浸るのは良くないですよね。だから気合で勃たせています。あと、そこまで強くない刺激でも勃ちやすい力の入れ方とかあるんですよね。

――コツがあるんですね。

いちごう イメージとしては、女性が自分の膣を締める動きってあるじゃないですか。そういった類のものだと思っていただければ。

――ちなみに、ノンケだけどウケって子もいるんですか?

いちごう というかノンケはウケのがやりやすいと言われていますね。ウケは穴さえあればできますけど、タチになるには勃たせなきゃいけないので。基本的にはウケのが楽と言われています。

――ノンケなのにバリタチってすごいんじゃ……。ウケも出来るようにすることは考えていないんですか?

いちごう 考えていないですね。

――自分がタチで攻めていて、気持ちよさそうなお客様を見て、興味が沸いたりしないんですか?

いちごう 別にならないですね。こちらは仕事で男性としているわけですから。快感を求める手段としては見ていないわけです。

――指名のお客様を増やすためにウケもするってことも考えていない。

いちごう 僕を指名してくれているお客様の多くは、タチである僕がウケに回って掘られている姿は想像したくないと思うんですよね。女性の方も自分の彼氏がペニバンで後ろから突かれていたら嫌だと思うんじゃないですか。

――なるほど。ひとつ聞いておきたいことがあって、売り専のボーイさん同士で恋愛ってあったりするんですか? BL(ボーイズラブ)だと売り専が題材の作品もあったりするので気になって。

いちごう 基本的にボーイ同士の恋愛は禁止ですね。過去に店のボーイに手を出したボーイさんはいますけど、やっぱりダメなものはダメで。罰金モノですよね。遊びでやるのもダメです。男としたいなら、外で拾ってくるなり、他の店の売り専を買ってって感じです。

――同僚とは言え、店としては大事な商品ですもんね。

いちごう ゲイのボーイさんからしたら、手を出してはいけないけど、見た目の整った男性が周りにたくさんいるっていう空間は多少の大変さはあるって聞いたことがありますけどね。でも売り専でボーイをやっている子って、二丁目を歩いていれば適当な男性を引っ掛けられるので、男に困っているボーイを見る方が珍しいですけどね。

「ノンケだけど、タチやっています」ノーマルだった彼がウリ専という世界で見たもの/インタビュー

 女性が男性に対して性的なサービスを行う風俗に対して、男性が男性に対してサービスを行う「売り専」。歴史を遡ると、少年たちが男色を売っていた江戸時代の陰間茶屋にまで行き着きますが、売り専が一体どのようなものなのか、どのような世界なのか、女性である私たちは知る由もありません。

 そんな時、知人のツテで実際に売り専で働くボーイさんと会うことができました。長身のガッチリ系イケメンのいちごう君(22)は、異性愛者だけど売り専に入店し、約1年勤めているそう。しかも、ノンケなのにタチ(アナルセックスにおいて挿入する側)をやっていると――。

 いちごう君が売り専という業界に足を踏み入れたのか、そして気になる売り専という世界について、じっくり教えてもらいました。

■出張ホストだと思っていたのに売り専だった
 ――どういうきっかけで売り専の世界に足を踏み入れることになったのですか?

いちごう とりあえず勢いで田舎から東京にやって来たんですが、お金がなくて。即日でお金が欲しかったので、出張ホストに応募してみたら、実はその店が売り専だったんです。

――え~~! いつその店が売り専だと気づいたんですか?

いちごう 面接が終わってからでした。面接中もスタッフとの会話がどことなく噛み合わないなぁとは思っていたのですが(笑)。面接が終わった後に「うち男性のお客様しか来ないの、知っているよね?」って言われて。「いえ知りませんが」って返して……さすがに少し考える時間をもらいました。

――どのくらい考えたんですか?

いちごう 10分くらいですかね。まあ、お金ないし、とりあえず稼げるなら男性相手でも良いかなって思って。それでプロフィール用の写真撮影が終わったころに、いきなり「指名入ったから」って言われて。それでお客様の元に向かい、最初の一件目をこなし。

――こなしって言ったけど! そもそも研修とかなかったんですか?

いちごう 研修は一応ありました。まず、シャワー室の使い方とお客様の体の洗い方の説明ですね。自分が舐めたりするところは徹底的に洗って、うがい薬でうがいしてもらったらベッドに移動して。講習の時は「フェラさえできれば、あとは女性と一緒だ」って言われましたね。

――女性と一緒……なんですかね?

いちごう 前戯の内容自体にはたいして隔たりはないので。「童貞じゃないんだったら、フェラさえできればいい」と、フェラのやり方だけ習って……習ってというか、「されたことがあるならそのイメージでしてやってみて」とアドバイスされて実際にやってみた感じでした。それで「まあ最初はこんなもので大丈夫だよ」って。事前に新人だと伝えておけば、お客様もそういうものだと思ってくださるので。

――初めてを求めているんだから、まだぎこちないくらいのほうが良いかもしれません。

いちごう そうですね。新人にあんまり無茶なことをさせてくる人も少ないですし。でも初日は1件目が終わって脱力しているところに、すぐに2件目が入って、行ってみたらなかなか厳しいケースに当たってしまって。言葉責めをしながらすごい力でしごいてくる方でした。そのお客様は射精していたけど、僕はできず。多分“同時イキ”したかったんだと思いますけど……。

――初日と考えるとつらかったですね。

いちごう 今ならきっと上手く対処できるんですけど、最初は何をしたら良いのか分からないですよね。やっぱりどれが正解かわからない、どれが普通なのかもわからない状態なので、「そういうものなのかな」って思ってしまいますよね。だからその時は「ヤバイ世界だな」って思いました。

――そもそもいちごう君はノンケですよね。初対面の男性と密着する、キスをするということに対してすんなりと入って行けたんですか?

いちごう ……初日はやっぱり衝撃的でしたけど、2日目からは良識のある常連のお客様に当たって、その時の感覚として、初日受けた感覚よりも「ずっと楽だな」って言い方も変ですけど、気持ちとして楽だなっていう風に感じましたね。たぶん初日との落差のおかげで「これならできる」と思えて。2日目もきつかったら飛んでいたかもしれません。

■売り専は性行為だけをする場所じゃない
――そもそも売り専というものをあまり知らないので教えてください。風俗嬢の男性版ってイメージではあるんですけど。

いちごう 基本的にはそうですね。でも業務内容は性行為だけを求められる風俗と違って、売り専ってボーイの使い方が自由なんですよ。ボーイの時間を買う感覚に近いですね。

――じゃあ接客内容は性行為だけじゃないと。

いちごう たとえば話すのが上手いボーイだったら、お客様は一晩中貸し切って一緒に飲みに行ったりすることもありますし、見た目がきれいなボーイであれば、恋人みたいにデートすることもあります。あとマッサージが上手いボーイだったら、メンズマッサージをしたり。中には英語を話せるボーイもいて、外国人のお客様に連れられて通訳として使われたりっていうこともあります。風俗と違って求められる範囲は結構広くなっていますね。

――となると、風俗より料金は高くなるんですか?

いちごう それが風俗と比べると安いんですよね……。60分コースの場合は、風俗も売り専もだいたい1万5,000円前後。でも風俗の場合60分が90分になると料金が2倍近くになるんですが、売り専の場合は30分あたり4,000円前後しか増えないですね。24時間貸しきったとしても、だいたい7万円前後が相場になっています。長時間貸しきった場合、売り専は風俗と比べると大分安いですね。バック(給料)の取り分も、知り合いの風俗嬢はお客様が払う分、いわゆる売り上げの7割程度をもらっているらしいのですが、売り専はだいたい5割程度ですね。貸し切りのような長時間になるにつれて、取り分は上がっていくのですが、それでも6割くらいになります。

――風俗には店舗を持っているヘルスやソープ、店舗を持たないデリヘルなどがありますが、売り専ってどういう業務形態になっているんですか?

いちごう 個室はシャワーだけがついている部屋にベッドがあって、くらいのイメージですね。あとは売り専バーと呼ばれるもので、お客様がホストみたいにボーイを指名して飲んで、気に入ったらそのまま外に連れ出して性行為をするっていう、だいたいこの3種類ですね。

――女性が遊べるお店もあるんですか?

いちごう ありますね。でも女性が個室でボーイを指名するのはどこの店でも基本的に禁止ですね。ただ、やっぱり僕のようなノンケのボーイのところに行って、飲み指名という形で「他の店へお酒を飲みに行きます」という形で外に連れ出して、そこでボーイと女性の同意があれば買うことはできますね。飲み指名は通常の指名(60分1万5,000円前後)より数千円安いのですが、その分のバックを女性が払えば、ボーイが応じるって聞きますね。でも全面的に女性の入店を禁止している店もあるので、禁止されている店ではこの方法は無理ですね。

――でも女性も入れる売り専バーもあるんですね。

いちごう 一度行ってみれば分かるんですけど、ゲイバーとかウリ専バーっていうのは、店によっては「女性来るな」って雰囲気を出している店もあるんですが、中にはホストクラブに行くよりもずっと安くて、ある程度見た目も良い男の子と楽しく飲むことができる店もあるんです。また、スタッフの中には僕のようにゲイじゃない子もいるので、それ目当てで通っている女性もいるにはいます。

――女性向けとしてはそれこそいちごう君が最初働こうとした出張ホストもあるんですけどね。売り専と出張ホスト、どっちのが稼げるんですかね。

いちごう お金はどっちも見た感じ大差ないレベルでしたね。でも仕事の本数を詰めて稼ぐなら、売り専のほうが稼げるのでは。出張ホストはそんなに栄えていないですし。実は出張ホストのことを馬鹿にしている売り専は多くて、僕もその一人なんですけど。

――どうしてですか?

いちごう ルックスが悪いから(バッサリ)。出張ホストのスタッフ一覧を見て、「これで仕事になるのか?」って思いますね。むしろ払えって感じの人が多くないですか?

――たしかに。出張ホストのサイトを見ると、お金を払ってまで何かをしたいっていう男性キャストはあまりいないかも。売り専はイケメンが多いんですか?

いちごう ノンケの僕から見てもかわいい子とかいますよ。やっぱりルックスで売っている子は整っていますね。お客様にもいろんな好みやタイプがありますが、人気なのはほどほどに筋肉があるボーイさんか、小さくてかわいい系のボーイさんかなと。ぽっちゃり系の需要はそこまでなくて、ぽっちゃり系のボーイさんは周りから痩せろと突かれていますね。

――いちごう君も体型維持のためになにかしているんですか?

いちごう 筋トレはある程度していますね。鍛えすぎたら、筋肉フェチのお客様のカテゴリに入っちゃいますし、逆に鍛えすぎなかったらスレンダーな体型が好きな人しか指名が来なくなってしまうので、ちょうど中間の体型を維持できるようにしています。

――意識が高い。いちごう君はまだ22歳で若いですけど、中にはもっと年齢が上のボーイさんもいるんですか?

いちごう 業界で見ると僕は普通の年齢ですね。18~19歳のボーイさんもいますし。最年長だと30代前半くらいですね。でも、ある程度経験を積んだ30代のボーイさんは、コミュニケーションの取り方が上手で、相手の趣味にピタリと合わせた性行為のプレイができる。そういう人のがチップなどをもらえているので、店自体の売り上げ自体はそんなになくても、月で受け取っている金額としては年齢が上のボーイさんのが多かったりしますね。

――ちなみにいちごう君は今どのくらい稼いでいますか?

いちごう 今はだいたい週5日出勤して、昼から翌日の朝まで待機して、指名が入ったら仕事をする感じなんですが、それでおよそ月に60万くらいもらっていますね。でも売り専は、「月40万を超えると人間を辞め始める」って言いますね。なにか大切なものが本人の気づかない内に削れていってしまっているらしいです。

■気合で勃たせる!?
――いちごう君はノンケですよね。キスの感触って男性も女性でも変わらないですか?

いちごう 変わらないですね(バッサリ)。

――変わらないですか。でもキスは変わらなくとも、ノンケが男性とそういうことをしてモノを勃たせるって出来るものなんですか?

いちごう 気合で勃たせていますね。

――気合で勃つものなんですか!? 妄想とかするんですか?

いちごう 妄想は特にしないですね。しているノンケのボーイは多いと思いますけど。でも妄想とかしていたら、お客様の動きが目に入らないじゃないですか。気配りも出来なくなるので、妄想に浸るのは良くないですよね。だから気合で勃たせています。あと、そこまで強くない刺激でも勃ちやすい力の入れ方とかあるんですよね。

――コツがあるんですね。

いちごう イメージとしては、女性が自分の膣を締める動きってあるじゃないですか。そういった類のものだと思っていただければ。

――ちなみに、ノンケだけどウケって子もいるんですか?

いちごう というかノンケはウケのがやりやすいと言われていますね。ウケは穴さえあればできますけど、タチになるには勃たせなきゃいけないので。基本的にはウケのが楽と言われています。

――ノンケなのにバリタチってすごいんじゃ……。ウケも出来るようにすることは考えていないんですか?

いちごう 考えていないですね。

――自分がタチで攻めていて、気持ちよさそうなお客様を見て、興味が沸いたりしないんですか?

いちごう 別にならないですね。こちらは仕事で男性としているわけですから。快感を求める手段としては見ていないわけです。

――指名のお客様を増やすためにウケもするってことも考えていない。

いちごう 僕を指名してくれているお客様の多くは、タチである僕がウケに回って掘られている姿は想像したくないと思うんですよね。女性の方も自分の彼氏がペニバンで後ろから突かれていたら嫌だと思うんじゃないですか。

――なるほど。ひとつ聞いておきたいことがあって、売り専のボーイさん同士で恋愛ってあったりするんですか? BL(ボーイズラブ)だと売り専が題材の作品もあったりするので気になって。

いちごう 基本的にボーイ同士の恋愛は禁止ですね。過去に店のボーイに手を出したボーイさんはいますけど、やっぱりダメなものはダメで。罰金モノですよね。遊びでやるのもダメです。男としたいなら、外で拾ってくるなり、他の店の売り専を買ってって感じです。

――同僚とは言え、店としては大事な商品ですもんね。

いちごう ゲイのボーイさんからしたら、手を出してはいけないけど、見た目の整った男性が周りにたくさんいるっていう空間は多少の大変さはあるって聞いたことがありますけどね。でも売り専でボーイをやっている子って、二丁目を歩いていれば適当な男性を引っ掛けられるので、男に困っているボーイを見る方が珍しいですけどね。

A.B.C-Zが『シブヤノオト』で「テレパシーOne!Two!」を披露! 6月18日(日)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。
※有料放送の視聴方法等については公式サイトをご確認ください。

●TOKIO

24:50~25:15 『二軒目どうする?』(テレビ東京) 松岡昌宏

【ゲスト】
9:30~14:30 『王様のブランチ』(TBS系) 長瀬智也 ※VTR出演
15:30~17:00 『幸せ!ボンビーガール SP』(日本テレビ) 山口達也

※『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日ほか、城島茂)は放送休止。

●V6

21:00~21:54 『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系) 井ノ原快彦

【ゲスト】
9:30~14:30 『王様のブランチ』(TBS系) 森田剛 ※VTR出演

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結婚から引退へ、メディアを翻弄し続けた稀代の歌姫…週刊誌報道に動じなかった山口百恵伝説

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『GOLDEN☆BEST 山口百恵 日本の四季を歌う』
 すべてにおいて型破りのアイドルだった山口百恵。引退から結婚に至る経過もメディアの予想を超えていた。 「百恵の恋人を突き止めろ」は当時のメディアの至上命令だった。ドラマの共演でコンビを組み続ける三浦友和が漠然と「本命」と言われていたが、決定的な証拠がない。共演者同士の恋はやっかいなもの。ドラマの延長で食事するのは会社同僚が飲みに行くようなもので、恋人である証拠にはならない。  最終的には「女性セブン」が愛の巣から出てくるツーショットを撮った。この大スクープにより2人の仲は公然のものになった。だが、この時点で百恵が結婚、引退まで考えていたことは誰も予想できなかった。百恵は所属の「ホリプロ」の幹部にだけ報告、了承を得ていたという。後にホリプロの社長は「友和君との結婚報告は予想できたことだったが、まさか引退まで決意していたとは思わなかった」と語っている。  百恵の決意は固く、結婚引退までの特別プロジェクトが始まった。79年10月。週刊誌の先手を打つように、百恵は大阪のコンサートで友和との結婚前提の交際を公表。翌年の3月に正式に婚約発表。80年10月5日までの約半年に渡って全国「さよならコンサート」が始まった。最後の舞台になった武道館で歌い終えた百恵は、真っ白なマイクを舞台中央に置いて舞台を去った。このシーンは名演出と言われ、語り草となっている。そのマイクは一時、小樽の石原裕次郎記念館に展示されていた。  11月19日。赤坂霊南坂教会で挙式。東京プリンスホテルで開かれた披露宴には1800人の招待客がお祝いに駆けつけた。ここで一連の特別プロジェクトによる百恵フィーバーは終わりだったが、週刊誌の取材はまだ続いていた。  百恵が新婚旅行先に選んだハワイにメディアも押し寄せることになったのだ。後にも先にも新婚旅行先にまでメディアが追いかけた例は百恵しかいない。  大半のメディアはハワイに先乗りしてホノルル空港で待つなか、百恵・友和と同じ飛行機に同乗する記者もいた。著者もその1人だった。当時の飛行機はファーストクラスとエコノミーしかなかった。他の記者はエコノミーだったが、著者は搭乗直前、空いていたファーストに変更したところ、なんと百恵と友和の通路を挟んで隣の席。すぐ声をかけられる距離。絶好のチャンスである一方、緊張感が襲ってきた。とりあえず2人の様子を見ながら、話しかけるチャンスを待った。外国人客が大半を占めるなか、私たちは目立った。通路側に座っていた友和が機先を制するように、「機内での写真や話しかけはやめて下さい」と即座に注意してきた。従うしかなかった。後は横目で様子を見ることと、話を盗み聞きすることしかできないが、友和も心得たもの。ほとんど聞き取ることはできない。それでも一睡もすることはできなかった。  そして、勝負の舞台はハワイに移された。  ハワイにはテレビ、新聞、週刊誌の大半が集合していた。情報交換しながらもそれぞれ虎視眈々と独自のスクープを狙っている。まずは空港に到着した2人を待ち受ける。百恵サイドはまたしても先手を打ってきた。メディアがハワイに来ることが予想できたことから、友和のマネージャーが同行してきていたのだ。メディアを集め開口一番、こう切り出した。「ハワイの取材は最終日に設けます。それまでの間、一社でも独自の取材をした場合、取材は中止にします」というお達し。うまい作戦である。先に取材させれば、その後は各社、独自に取材ができるが、最終日ならメディアは動きを封じられる。メディアは話し合い、何も取材できずに帰る可能性もあることから、全社、動くのは禁じることを決めた。2人の宿泊先、食事や遊び先などを調べることもできず、1週間近くハワイで足止め。観光客のようにハワイで過ごすしかなくなった。約束通り最終日に2人はビーチの近くで共同の取材を受けた。横並びの写真と談話が載った。こうして百恵取材も一段落を迎えた。百恵が芸能界にいたのはわずか7年。週刊誌は百恵に翻弄されたが、今も語り継がれている芸能界のレジェンドである。 (敬称略) 二田一比古 1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

結婚から引退へ、メディアを翻弄し続けた稀代の歌姫…週刊誌報道に動じなかった山口百恵伝説

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『GOLDEN☆BEST 山口百恵 日本の四季を歌う』
 すべてにおいて型破りのアイドルだった山口百恵。引退から結婚に至る経過もメディアの予想を超えていた。 「百恵の恋人を突き止めろ」は当時のメディアの至上命令だった。ドラマの共演でコンビを組み続ける三浦友和が漠然と「本命」と言われていたが、決定的な証拠がない。共演者同士の恋はやっかいなもの。ドラマの延長で食事するのは会社同僚が飲みに行くようなもので、恋人である証拠にはならない。  最終的には「女性セブン」が愛の巣から出てくるツーショットを撮った。この大スクープにより2人の仲は公然のものになった。だが、この時点で百恵が結婚、引退まで考えていたことは誰も予想できなかった。百恵は所属の「ホリプロ」の幹部にだけ報告、了承を得ていたという。後にホリプロの社長は「友和君との結婚報告は予想できたことだったが、まさか引退まで決意していたとは思わなかった」と語っている。  百恵の決意は固く、結婚引退までの特別プロジェクトが始まった。79年10月。週刊誌の先手を打つように、百恵は大阪のコンサートで友和との結婚前提の交際を公表。翌年の3月に正式に婚約発表。80年10月5日までの約半年に渡って全国「さよならコンサート」が始まった。最後の舞台になった武道館で歌い終えた百恵は、真っ白なマイクを舞台中央に置いて舞台を去った。このシーンは名演出と言われ、語り草となっている。そのマイクは一時、小樽の石原裕次郎記念館に展示されていた。  11月19日。赤坂霊南坂教会で挙式。東京プリンスホテルで開かれた披露宴には1800人の招待客がお祝いに駆けつけた。ここで一連の特別プロジェクトによる百恵フィーバーは終わりだったが、週刊誌の取材はまだ続いていた。  百恵が新婚旅行先に選んだハワイにメディアも押し寄せることになったのだ。後にも先にも新婚旅行先にまでメディアが追いかけた例は百恵しかいない。  大半のメディアはハワイに先乗りしてホノルル空港で待つなか、百恵・友和と同じ飛行機に同乗する記者もいた。著者もその1人だった。当時の飛行機はファーストクラスとエコノミーしかなかった。他の記者はエコノミーだったが、著者は搭乗直前、空いていたファーストに変更したところ、なんと百恵と友和の通路を挟んで隣の席。すぐ声をかけられる距離。絶好のチャンスである一方、緊張感が襲ってきた。とりあえず2人の様子を見ながら、話しかけるチャンスを待った。外国人客が大半を占めるなか、私たちは目立った。通路側に座っていた友和が機先を制するように、「機内での写真や話しかけはやめて下さい」と即座に注意してきた。従うしかなかった。後は横目で様子を見ることと、話を盗み聞きすることしかできないが、友和も心得たもの。ほとんど聞き取ることはできない。それでも一睡もすることはできなかった。  そして、勝負の舞台はハワイに移された。  ハワイにはテレビ、新聞、週刊誌の大半が集合していた。情報交換しながらもそれぞれ虎視眈々と独自のスクープを狙っている。まずは空港に到着した2人を待ち受ける。百恵サイドはまたしても先手を打ってきた。メディアがハワイに来ることが予想できたことから、友和のマネージャーが同行してきていたのだ。メディアを集め開口一番、こう切り出した。「ハワイの取材は最終日に設けます。それまでの間、一社でも独自の取材をした場合、取材は中止にします」というお達し。うまい作戦である。先に取材させれば、その後は各社、独自に取材ができるが、最終日ならメディアは動きを封じられる。メディアは話し合い、何も取材できずに帰る可能性もあることから、全社、動くのは禁じることを決めた。2人の宿泊先、食事や遊び先などを調べることもできず、1週間近くハワイで足止め。観光客のようにハワイで過ごすしかなくなった。約束通り最終日に2人はビーチの近くで共同の取材を受けた。横並びの写真と談話が載った。こうして百恵取材も一段落を迎えた。百恵が芸能界にいたのはわずか7年。週刊誌は百恵に翻弄されたが、今も語り継がれている芸能界のレジェンドである。 (敬称略) 二田一比古 1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

「福田和子」も被害者? 元女囚が明かす、刑務所で起こったレイプ事件

 覚せい剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■刑務官が懲役の手先に

 今回は、刑務所を長く取材している記者さんにも驚かれた「とっておきの獄中恋愛」のお話です。

 男子刑務所には、女性の職員は1人もいません。あまりにも危険ですからね。ちょっと前に法務省の「特別矯正監」をされている杉サマこと杉良太郎さんが「男子刑務所に女性職員を増やしたい」とおっしゃってましたけど、絶対ムリですね。「レイプしてくれ」って言ってるようなもんです。実は、以前は刑務所でレイプ事件が本当にあったと聞きました。今はどうですかねえ。めくれて(発覚して)ないだけですかね。

 1966年と半世紀も前の話ですけど、松山刑務所(ちなみに所在地は、愛媛県松山市でなく東温市内)では、男性の受刑者や看守による女性受刑者へのレイプ事件がありました。

 本当に映画みたいな話で、ヤクザの受刑者が看守を脅して鍵を取り上げ、所内でバクチや飲酒・喫煙、そしてレイプまで行っていたのだそうです。「松山刑務所強姦事件」でググると少し出てきますよ。当時の国会でも問題になりましたが、関係者の自殺などもあって、法務省がもみ消したそうです。

 そして、そのレイプの被害者の1人に、あの「福田和子」がいてたそうなんですよ。松山ホステス殺害事件より前に起こした別の強盗事件で服役していて、法務省からレイプの被害届けを取り下げさせられたそうです。それからだいぶたって、和歌山刑務所で「和ちゃん」と呼ばれてた福田さんと私が出会うわけですが(笑)、これもご縁ですかね。

 なんでこんなことが起こるかっていうと、懲役(受刑者)が看守を手なずけるんですね。まずは、わざと困らせます。とにかくちょっとしたことで看守を呼び出すボタンを押すんです。呼出音が鳴るたびに看守は急行しなくてはなりませんから、そのうち「ええかげんにしてくれや」ってなります。そしたら「じゃあ、おとなしくするから切手を1枚ちょうだい」とか簡単な要求をします。これに応じたら、看守はもう「負け」なんですね。「懲役にモノを渡したな。規則違反じゃねえか。上司にバラすぞ」と脅かして、要求をエスカレートさせていくんです。

 これはわりとポピュラーな手口で、若い看守はけっこうやられてますよ。さすがにレイプを要求するような懲役はもういてないでしょうけど。

 女子刑務所では、さすがにこんな大事件はないし、男性職員も多数いてます。所長なんかほとんど男性ですし、もともと女性の刑務官は多くないですからね。

 そこでナニが起こるかというと、やっぱり「不適切な関係」なんですね。私ら懲役は男と接触できない生活ですし、警察官や刑務官は職業柄か女との出会いが少ないので、懲役と職員はすっかり「恋人気分」です。

 もう時効ですけど、私もありましたよ。私の場合は警察署の留置場の担当で、警察官でしたね。夜間の見回りの時に、房の前に来てくれるんですが、「起きてるか?」って聞かれるのがうれしくて、わざと寝たふりをしてました。

 チューとか普通にしてましたし、ドアについている食器口(食器を出し入れするための小さい扉)は自由に開けられるので、そこから手を出して、話しながら手をつないだり。さすがに「挿入」はなかったですけど(笑)、けっこうラブラブでした。お菓子をもらうとか、外に連れ出してもらうとかもないですけど、真顔で「俺、お前好っきゃねん……」とか「ここから逃がしてやりたい」とも言われましたよ。「ホンマ逃がしてほしいわ……」と思いましたけど、逃げなくてよかったです。罪が増えるだけですからね。

 そんなわけで、ムショにも楽しい思い出がいくつかあります。塀の中みたいな特殊な空間の「色恋沙汰」は楽しかったですよ。もう一度、あの看守さんに会いたいけど……。こんなこと書いちゃって、もし読んでたら、ヒヤヒヤしてるだろうな、大好きなYくん。素敵な刑事さんになっててほしいですね。え? 本気で会いたいかって? ほんじゃムショに戻らなきゃダメやないですかー。嫌ですわ。もちろん戻りたくはないです。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

「こんな私でも付き合えますか?」プウ美ねえさんが説く、恋愛を“他人と比べてはいけない”ワケ

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

【今回のお悩み】
「付き合おうとすると『気持ち悪い』と感じてしまいます」
 異性から好意を持たれることが気持ち悪いです。好きな人ができて、いざ付き合うことになると「無理! 気持ち悪い!」と感じてしまいます。そのため、今までちゃんとお付き合いをしたことがありません。心の中では、世の中の恋人たちのように恋愛をしたいと思っています。でも、気持ち悪いという感情とどう向き合えばいいのかわかりません。こんな私でも恋愛できるようになるのでしょうか。(くじらおんなさん、22歳)

【プウ美ねえさんの回答】
 もしも“世の中の恋人と同じような経験値がほしい”という目的なら、やめましょう。ドラマや小説の恋人たちは、普遍的に受け入れられる美しい関係を築きますが、そうでないと商品にならないからです。そんなものは誰かが作った実体のない空想で、じっさいにはカップルの数だけ恋愛の形と価値があるのです。睦み合って満たされたい人もいれば、傷つけ合って喜びをかんじる人もいます。ひとりが寂しいという理由で付き合う人や、一生恋をせず幸せにくらす人だっています。不正解とかイレギュラーはありません。人まねではなく“涌き上がるオリジナルな欲求をぶつけたい”という時だけ恋愛しましょう。

 じつのところ、相手からの好意が気持ち悪いというあなたの感情は、特異なものではありません。好意の侵入をゆるすことで自分が損なわれるように感じたり、重荷になる瞬間は、誰にでもあることです。むりをせず「気持ち悪い」と感じつづけてよろしい。しかし人の気持ちはとてもふたしかですから、変化をおそれませんように。いちがいには言えませんが、好意を受け入れてくれる人のほうが好かれやすいものです。それはだいぶんトクなことです。

 恋愛はおたがいの要求を擦り合せる行為ですから、理想どおりには実現しません。そしてまた、理想が叶わなくても失敗ではないところがおもしろさです。問題ある人との関係が刺激的で楽しかったとか、やさしい人なのにリラックスできなかったなど、よくあります。あなた自身の印象も、人によって変わるものです。幸せの形にこだわらずに、楽しい瞬間のひとつひとつを満喫してごらんなさい。

【今月のエプロンメモ】
 第三者の評価を気にしないこと、気持ちを言葉で表すこと(「気持ち悪がらせないで」など)、それらを心がければ後悔しない恋愛ができるでしょう。もちろん和やかでないエンディングを迎えることもありますが、その場合は漫画家とか、占い師、飲み屋のママなどに転身すればモトが取れます。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)、『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)など。

<お悩み大募集>
サイゾーウーマン読者の皆さんから、プウ美ねえさんに相談したいお悩みを募集しています。下記フォームよりご応募ください。

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【今回のお悩み】
「付き合おうとすると『気持ち悪い』と感じてしまいます」
 異性から好意を持たれることが気持ち悪いです。好きな人ができて、いざ付き合うことになると「無理! 気持ち悪い!」と感じてしまいます。そのため、今までちゃんとお付き合いをしたことがありません。心の中では、世の中の恋人たちのように恋愛をしたいと思っています。でも、気持ち悪いという感情とどう向き合えばいいのかわかりません。こんな私でも恋愛できるようになるのでしょうか。(くじらおんなさん、22歳)

【プウ美ねえさんの回答】
 もしも“世の中の恋人と同じような経験値がほしい”という目的なら、やめましょう。ドラマや小説の恋人たちは、普遍的に受け入れられる美しい関係を築きますが、そうでないと商品にならないからです。そんなものは誰かが作った実体のない空想で、じっさいにはカップルの数だけ恋愛の形と価値があるのです。睦み合って満たされたい人もいれば、傷つけ合って喜びをかんじる人もいます。ひとりが寂しいという理由で付き合う人や、一生恋をせず幸せにくらす人だっています。不正解とかイレギュラーはありません。人まねではなく“涌き上がるオリジナルな欲求をぶつけたい”という時だけ恋愛しましょう。

 じつのところ、相手からの好意が気持ち悪いというあなたの感情は、特異なものではありません。好意の侵入をゆるすことで自分が損なわれるように感じたり、重荷になる瞬間は、誰にでもあることです。むりをせず「気持ち悪い」と感じつづけてよろしい。しかし人の気持ちはとてもふたしかですから、変化をおそれませんように。いちがいには言えませんが、好意を受け入れてくれる人のほうが好かれやすいものです。それはだいぶんトクなことです。

 恋愛はおたがいの要求を擦り合せる行為ですから、理想どおりには実現しません。そしてまた、理想が叶わなくても失敗ではないところがおもしろさです。問題ある人との関係が刺激的で楽しかったとか、やさしい人なのにリラックスできなかったなど、よくあります。あなた自身の印象も、人によって変わるものです。幸せの形にこだわらずに、楽しい瞬間のひとつひとつを満喫してごらんなさい。

【今月のエプロンメモ】
 第三者の評価を気にしないこと、気持ちを言葉で表すこと(「気持ち悪がらせないで」など)、それらを心がければ後悔しない恋愛ができるでしょう。もちろん和やかでないエンディングを迎えることもありますが、その場合は漫画家とか、占い師、飲み屋のママなどに転身すればモトが取れます。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)、『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)など。

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“意地悪な女性”役なら天下一品だった故・野際陽子さん、実際には「優しい気遣いの人」だった素顔

意地悪な女性役なら天下一品だった故・野際陽子さん、実際には「優しい気遣いの人」だった素顔の画像1
ラヴァンス公式サイトより
“品が良いけど意地悪な女性”という役には右に出る者がいないと言われた女優、野際陽子さんが6月13日、肺腺がんのため都内の病院で亡くなっていたことが伝えられた。 「意地悪なのは役柄だけで、実際には“品が良くて楽しい人”でしたよ」とは、野際さんが出演したトーク番組の元スタッフ。 「一部のスポット出演をしてもらったとき、簡単なセットしかなかったのに、環境に文句ひとつ言わなかったですよ。普通は照明とかが簡素だと、女優さんは映りを気にして一言あったりするんですけど、野際さんはスタッフ対応もすごく良かったです」(同)  10年以上前の作品になるが、ドラマのロケに立ち会った関係者からは「若いアイドル女優が遅刻して炎天下の中で待たされたときにも機嫌を損ねず、むしろスタッフを気遣って仕事をしていた」という証言もあった。  そんな野際さんだが、過去に大物主演女優Mが撮影現場でわがままを言ってスタッフらを困らせていたとき、それを見かねてMを厳しく叱ったという話もあった。 「Mがマネジャーを通じてスタッフに無理難題を突き付け、それが叶うまでは撮影に応じないと言ったそうです。でも、野際さんがMの控室に行ったんです。先輩が後輩の部屋に足を運ぶなんてありえないことで、Mは仰天したんでしょう。態度を一変させて、控室から出てきて撮影を再開したそうです。中でどんな会話があったかは誰も知らないし、野際さんも言わなかったですけど、さすがですよね」(業界関係者)  元NHKアナウンサーだった野際さんは、広告代理店に転職したのち、テレビプロデューサーに誘われて女優に転身した。1966年にパリへ留学していたときは、現地で出会った映画評論家の山田宏一が「すごい美人がいる」と思わず名前を聞いたというエピソードもある。その翌年、帰国するときに野際さんが身に着けていたフランスのファッションが流行したほどだ。  68年のドラマ『キイハンター』(TBS系)の大ヒット後、共演の千葉真一と結婚(94年に離婚)し、38歳で出産。92年のドラマ『ずっとあなたが好きだった』(同)では佐野史郎を演じる息子を溺愛する姑役がハマり、以降はその手のオファーが殺到した。  しかし、2014年にがんと診断され、闘病しながらの仕事となり、倉本聰の脚本作で4月スタートの『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)が最後のドラマ出演となった。こちらは姑役ではなく女優役だったが、闘病のため出演は大幅に制限されてもいた。  以前、芸能記者が再婚の可能性を聞いたときに「デートするボーイフレンド、いっぱいいますから」と笑い、その相手の名前を聞くと、仕事で共演した20~30歳下の若いアイドル男性の名前を次々に出し、「息子みたいなお友達で、ときどき食事に行くのよ」と明るく記者をからかった。  共演者、スタッフのみならず記者からも好かれる大女優の訃報は、友人の黒柳徹子が6月15日に発表した「あなたのいらっしゃらない、この世界は、寂しいです」という言葉通り、多くの関係者が哀悼の意を表している。 (文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

“意地悪な女性”役なら天下一品だった故・野際陽子さん、実際には「優しい気遣いの人」だった素顔

意地悪な女性役なら天下一品だった故・野際陽子さん、実際には「優しい気遣いの人」だった素顔の画像1
ラヴァンス公式サイトより
“品が良いけど意地悪な女性”という役には右に出る者がいないと言われた女優、野際陽子さんが6月13日、肺腺がんのため都内の病院で亡くなっていたことが伝えられた。 「意地悪なのは役柄だけで、実際には“品が良くて楽しい人”でしたよ」とは、野際さんが出演したトーク番組の元スタッフ。 「一部のスポット出演をしてもらったとき、簡単なセットしかなかったのに、環境に文句ひとつ言わなかったですよ。普通は照明とかが簡素だと、女優さんは映りを気にして一言あったりするんですけど、野際さんはスタッフ対応もすごく良かったです」(同)  10年以上前の作品になるが、ドラマのロケに立ち会った関係者からは「若いアイドル女優が遅刻して炎天下の中で待たされたときにも機嫌を損ねず、むしろスタッフを気遣って仕事をしていた」という証言もあった。  そんな野際さんだが、過去に大物主演女優Mが撮影現場でわがままを言ってスタッフらを困らせていたとき、それを見かねてMを厳しく叱ったという話もあった。 「Mがマネジャーを通じてスタッフに無理難題を突き付け、それが叶うまでは撮影に応じないと言ったそうです。でも、野際さんがMの控室に行ったんです。先輩が後輩の部屋に足を運ぶなんてありえないことで、Mは仰天したんでしょう。態度を一変させて、控室から出てきて撮影を再開したそうです。中でどんな会話があったかは誰も知らないし、野際さんも言わなかったですけど、さすがですよね」(業界関係者)  元NHKアナウンサーだった野際さんは、広告代理店に転職したのち、テレビプロデューサーに誘われて女優に転身した。1966年にパリへ留学していたときは、現地で出会った映画評論家の山田宏一が「すごい美人がいる」と思わず名前を聞いたというエピソードもある。その翌年、帰国するときに野際さんが身に着けていたフランスのファッションが流行したほどだ。  68年のドラマ『キイハンター』(TBS系)の大ヒット後、共演の千葉真一と結婚(94年に離婚)し、38歳で出産。92年のドラマ『ずっとあなたが好きだった』(同)では佐野史郎を演じる息子を溺愛する姑役がハマり、以降はその手のオファーが殺到した。  しかし、2014年にがんと診断され、闘病しながらの仕事となり、倉本聰の脚本作で4月スタートの『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)が最後のドラマ出演となった。こちらは姑役ではなく女優役だったが、闘病のため出演は大幅に制限されてもいた。  以前、芸能記者が再婚の可能性を聞いたときに「デートするボーイフレンド、いっぱいいますから」と笑い、その相手の名前を聞くと、仕事で共演した20~30歳下の若いアイドル男性の名前を次々に出し、「息子みたいなお友達で、ときどき食事に行くのよ」と明るく記者をからかった。  共演者、スタッフのみならず記者からも好かれる大女優の訃報は、友人の黒柳徹子が6月15日に発表した「あなたのいらっしゃらない、この世界は、寂しいです」という言葉通り、多くの関係者が哀悼の意を表している。 (文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)