誰しもが“晒される”危険……ネットで人気の「ドラレコ動画」の世界

YouTubeより
 6月12日、Twitterに、高校の部活のコーチが部員を殴打している動画が投稿され、大手新聞やNHKはじめ各局ニュース番組などで一斉に報じられる騒ぎとなった。今やネットがきっかけとなる“炎上騒動”は珍しくないが、これは決して他人事ではない。例えば日頃から荒い運転をしている人間は、いつか炎上の“被害者”になる可能性がある。  上述の事件は、埼玉県の私立武蔵越生高校(入間郡越生町)で起きたものだ。動画には、コーチが1人の生徒を叱責しながら数回にわたって顔面や胸を殴打する様子が収められており、これがTwitterに投稿されると、爆発的に拡散。学校側はコーチを解雇するとともに、HPにはお詫びの文章が掲載されている。  一方、ネットではここ数日、別の問題動画も話題になっている。その動画は、6月11日にYouTubeに投稿された、ドライブレコーダーに記録された映像。交差点で左折優先を無視して突っ込んできた大型ミニバン車が、前の車を煽りまくった揚げ句、信号で止まった際に、男が車を降りて前の車のガラスを殴る様子が収められており、動画の再生回数はわずか数日で80万回にも及んでいる。  ひどい運転マナーの吊るし上げ行為といえるこれら動画は、YouTubeでは隠れた人気コンテンツだ。乱暴な車線変更、執拗な煽り運転、強引な割り込みなど、ありとあらゆる危険運転の動画がまさに“よりどりみどり”。なかには高速道路上に車を停めて因縁をつける動画さえ存在する。  自業自得としか言いようがないが、ネットに晒されてしまった場合、もはや逃げ隠れすることは難しい。2007年には、当て逃げをされた人物が、その瞬間を収めた動画をYouTubeに投稿して“祭り”状態になり、ネットユーザーの力で当て逃げをした車の所有者や勤務先などが判明。ネットには、所有者本人や家族の顔、自宅の写真をあげる者まで現れた。  例に挙げたミニバンの動画にはナンバープレートがしっかり写っており、ネットユーザーによる“捜索”は継続中。荒い運転を繰り返していると、いつか手痛いしっぺ返しを食らうかも?

ついに明日! 『嵐のワクワク学校2017』の予習は済んだ? 

 1年分のHappyがここに!
 ポケットサイズでどんなときもそばにいるARASHIフォトレポート

 Contents

ARASHI “Japonism Show” in ARENA・・・・・・・・・・・・・・・・4P~
嵐のワクワク学校2016 毎日がもっと輝く5 つの自由研究・・・・・・・38P~
ARASHI LIVE TOUR 2016-2017 Are You Happy?・・・・・・・・・・60P~
ジャニーズカウントダウン 2016-2017・・・・・・・・・・・・・・・108P~

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騒動で明らかになった、小出恵介という男の特性と機能

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎パイオニア誕生?
 新情報が入れば入るほど、真実ではなく、どっちもどっちな印象だけが積み重なっていく小出恵介淫行事件。1つだけ明らかなのは、彼がものすごい性豪であるという点だけだ。それだけは誰の証言とも一致する。5回8回よろこんで! 

 いやあ。これはMUTEKIが動くか。元芸能人レーベルといえば、これまで「女優」の方ばかり向いていたが、今後「セクシー男優」というベクトルもありなのかも。「カッコいい男がヤッてるのを見ても男はヌケない」「女性向けAVには、優しさが欠けるので不向き」と、使い勝手は悪いかもしれないが。しかし、5回8回よろこんで! の逸材を、このまま埋もれさせてしまうというのはもったいない。この道筋がアリということになれば、高畑裕太や田中聖など、いろんな廃材をゴミにせず再利用することができる。いつか開かれる会見ではぜひ、潔く「転向します!」宣言を。廃材だって立派な資源。新しい世界へ羽ばたく小出恵介の第一歩を、皆で遠くから時々叱ろう。

◎心よりご冥福をお祈りします
 原稿を書いてる最中速報で入ってきた「野際陽子、死去」のニュース。どうするどうなる『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)!!

 慌てるな。うろたえるな。来週もきっと、「野際陽子さんのご冥福を心よりお祈りします」というテロップとともに、これまで通りの通常放送で、彼女の登場シーンは捌かれることだろう。

 こういうケースが出てくることは、ドラマの企画段階から想定済みで、「もし亡くなった際も、引き続き放送は行う」という項目が、契約の際、主な出演者全員と事務所と入念に交わされていたに違いない。ヘタしたら、倉本聰とも交わされてるかも。「書いたところまでやる」と。

 「放映中、誰かきっと」とは思ってはいたが。野際陽子だったか。やはり私の軸馬。そこではなく、偉大な功績に、ありがとうを贈りたい。

◎拾う神ナシ?
 これまでありとあらゆる中途半端な仕事に手をつけてきた山下であるが。「オモロー山下、雑誌記者に転身!」てのはどうなんだろ。「芸能レポーター」ならわかるのだが。吉本の芸人に取材した際、「芸人より前にいる」なんてツッコまれて失笑されていたが。芸能レポーターなら、こうした使い道も多少あるとは思うのだ。数年後は地獄だが。

 しかし「雑誌記者」は。「女性自身」(光文社)と契約したとのことだが。これからオモロー山下も会議に出て、企画出して、取材して裏とって、カメラマンと打ち合わせして、デザイナーに指定して、文字数決めて記事書いて、色校チェックして戻して、大日本とやりとりして、取材先に送本手配して、原稿料を経理に回して……ということをやるのか? やれるのか? オモロー山下が?

 今からでも遅くない。「女性自身」に土下座して、「職種間違えました」つって辞めさせてもらえ。で、その足で井上公造の事務所に行って「こっちやらせてください」って頭を下げろ。……断られたりして。

mishuran

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

小出恵介「未成年淫行」、橋爪遼「シャブ逮捕」、田中哲司「ゲス不倫」……“イケメン俳優”たちがやらかした!

小出恵介「未成年淫行」、橋爪遼「シャブ逮捕」、田中哲司「ゲス不倫」……イケメン俳優たちがやらかした!の画像1
 本格的な梅雨の時期に入りましたね。さて今クールは、名俳優・橋爪功の息子、遼容疑者が覚せい剤取締り容疑(所持)で逮捕されたかと思ったら、今度は仲間由紀恵の夫・田中哲司のゲス不倫が発覚、さらには小出恵介の未成年淫行騒動と、俳優たちがいろいろとやらかしてしまいました。  それでは、ランキングを見ていきましょう! 第1位 NHK『紅白』有名女性歌手・Nにシャブ疑惑報道、幸福の科学後継者が武井咲に急接近……週末芸能ニュース雑話 芸能界はシャブ中だらけ 第2位 息子がシャブ逮捕! 父・橋爪功が会見をやりたくてもできなかった“ヤバすぎる理由”とは まさかの…… 第3位 坂口杏里容疑者と正反対!? AVデビューの仲村みう“男優との絡みカット”解禁! みんな大好き、仲村みう! 第4位 無期限活動停止の小出恵介が“ヤリチン”になったのは「紗栄子の裏切り」が原因だった? やっぱり紗栄子か…… 第5位 E-girls「19人→11人」に大減員の裏事情 ソロ専念で“一人得”Amiのメルヘン路線に心配も? 千年ちゃんと同じ道に!? ◆編集部厳選! イチオシ記事◆ 「俺は今、パンティーを干している」“元アウトローのカリスマ”瓜田純士のちんちんがセクハラ発言で大ピンチ!? 僕らの瓜田さんが「ちんちん」!? もうゴリ押しなんて言わせない!? 『女囚セブン』で剛力彩芽が獲得した、新たな“ハマり役” やっとだね! 好奇心で“うっかり”PTA会長に!? 金髪&ヒゲ面のフリーライター・杉江松恋が語る「PTAとの上手な付き合い方」 うっかり本にもしちゃった

なぜ「若いうちに産んだほうがいいよ」と言ってはいけないか/『文科省/高校「妊活」教材の嘘』

卵子の老化。妊活。不妊治療。卵子凍結保存。ここ数年でホットになった妊娠・出産をめぐるトピックだ。きっかけは2012年6月23日に放送されたNHKスペシャル『産みたいのに産めない~卵子老化の衝撃~』。番組でライトが当たったのは30代後半~40代のいわゆる高齢出産に該当する世代の女性たちだった。肉体的には健康であるがなかなか妊娠しない、おかしいと思い産婦人科を受診して初めて「卵子が“老化”しているため妊娠の可能性が低い」「女性の卵子は年齢とともに年を重ね、35歳の女性が出産できる可能性は20代の半分」という事実を知り悲嘆に暮れる、というものだ。女性たちが無知によって「産みたいのに産めない」状況に陥らないよう、啓発する内容。一方で、「卵子が若いうちに産めない」のは社会的要因が複雑に絡み合っており、一概に女性の無知が原因とは言えないことも指摘されてきた。

6月2日に厚生労働省が発表した平成28年の人口動態統計(概数)によれば、出生数は前年比2万8698人減の97万6979人で過去最少、初の100万人割れとなってしまった。女性が生涯に産む子供の推定人数を示す合計特殊出生率は1.44で、前年を下回り2年ぶりのマイナス。厚労省は「20代後半~30代前半の出生率が減った」とコメントしている。出産世代の女性人口は減少の一途。これ以上の少子高齢社会化を防ぐ対策が急務だということは分かる。労働人口が減り、経済規模が縮小し、社会保障制度も維持できなくなると予想されているからだ。であれば日本は「産みやすい社会」ひいては「子育てしやすい社会」に変革していかなければならないのだが、その課題解消の目途も立たないのに「とりあえず若者に産ませよう」という思惑ばかりが先走っている印象を受ける。

2015年8月、文科省が発行した高校保健体育の副教材『健康な生活を送るために(平成27年度版)』は、少子化対策を盛り込んだものだったが、そこには前述の“思惑”が凝縮されていた。この問題を徹底的に検証したのが、『文科省/高校「妊活」教材の嘘』(論創社)だ。かねてよりSNS等で同教材の問題を指摘してきた「高校保健・副教材の使用中止・回収を求める会」の活動記録である。

件の副教材は、妊娠・出産や性教育に特化したものではない。交通安全、生活習慣病、喫煙や飲酒、薬物乱用などに合わせて、性感染症の防止や妊娠・出産に関連するページがもうけられている一冊だ。しかしこの副教材に掲載されている「女性の妊娠のしやすさの年齢による変化」グラフは改ざんされたデータであり、妊娠・出産に関するページには他にも複数の間違いや不適切な記述が見られた。本書『文科省/高校「妊活」教材の嘘』は、「その分野の専門家たちが関わっていながら、なぜ改ざんや間違いは見過ごされたのか?」検証し、経緯と内容を明らかにした一冊だ。同時に、この副教材を現政権(第二次安倍政権)が文科省と連携し「早めの結婚・妊娠・出産を仕向けるよう、関連のページを強化した」プロパガンダであると見て警鐘を鳴らしている。

国の「産ませる」という政策的な意図と、学術・専門家団体の権力への欲望が結び合うとき、「科学的知識」に何が起こり、それは社会の中でどのように機能するのか。専門家たちによって権威付けられた「科学的知識」が正しいのか歪んでいるのか、それを誰が確認できるのか。教育現場の教員や生徒たち、そして市民はいかにより適切な情報にアクセスできるのか。これらについて考えるための材料を提示することが、本書のもう一つの目的である。(まえがきより)

◎間違いだらけの教材に、不信感が募る

高校保健体育の副教材『健康な生活を送るために(平成27年度版)』は、後述するイデオロギーの問題だけでなく、ミスが非常に多いものだった。まず「女性の妊娠のしやすさの年齢による変化」グラフは、女性は22歳をピークに妊娠しやすさが低下すると示していたが、出典をたどると明らかに不適切な曲線の改ざんがなされていることがわかった。のみならず、これは女性が各年齢で結婚期間や相手の年齢にかかわらず子供を産む能力(妊孕力)を求めようとしているものではなく、妊娠する可能性のある女性について一カ月以内に妊娠する確率がどれだけあるかを求める(結婚期間等の影響を取り除いていない)ものだ。かつ、半世紀以上前のデータであるが、それを隠して、新しい研究成果であるかのように出典が示されている。つまり信用に値するグラフではなかったということだ。にもかかわらず当該グラフは、今回の副教材より以前から、産婦人科界隈の一部や厚生労働省の広報制作物で繰り返し使用され“定番アイテム”と化していたこともわかった。誰も誤りに気付かなかったのか、それとも意図的な改ざんだったのだろうか。

また、「子供はどのような存在か」なるグラフの数値は間違っているし、「不妊で悩む人が増加している」という見出しで掲載されたグラフも誤り。さらに、「日本の若者は生殖知識が不足している」(=だから若いうちに産まないのではないか)という説の根拠として内閣府少子化危機突破タスクフォースが利用した「スターティング・ファミリーズ」調査という国際比較調査の結果もまた、信頼度の低いものであった。この調査は、まず英語版の質問文が作成されたのちに12言語(日本語版を含む)に翻訳され各国で実施されたものだが、翻訳の精度等に問題があり、英語との文法的・語彙的な共通性の低い言語が使われている国では軒並み正答率が低くなっている。また、国ごとに対象者の抽出方法も異なり、社会調査パネルを使った国と、不妊関連サイトなどからのオンライン調査・不妊治療クリニックに通院する人に回答させた国とでは後者の調査結果の方が妊娠リテラシーが高くなるのは必然である。そもそも調査のスポンサーである製薬会社(不妊症の治療薬も開発・販売している)がプレスリリースで調査結果について「必ずしもその国を代表するものではありません」と注意書きしているのに、日本の国会ではあたかも「日本人の妊娠リテラシーは低い」ことを示すものとして議論の根拠にされた。国会だけではない。産婦人科団体は積極的にこの調査結果を利用して「日本人の妊娠リテラシーは低い」と煽ってきた。専門家たちが、質の低い調査を精査せず、あるいは問題点を把握しながら悪利用する形で、お墨付きを与えてきたのである。こうしたデータの誤りや不適切な使用を、丁寧に明らかにしていく本書の執筆陣には頭が下がる。

アカデミックな業界に籍を置かない人間(の一部ではあると思うが)は、専門家(研究者)が調査し提示したデータや学会発表はすべて無条件に信用できる、と誤解している節があるように思う(評者自身も……自戒を込めて)。しかしそのデータがどのような文脈で利用されているか、本当は注意深く見なければいけない。たとえば『ためしてガッテン』『ホンマでっか!?TV』のようなバラエティ番組も、“わかりやすい演出”が加えられた恣意的な制作物だ。

さらに政府や省庁が公開する資料もまた、受け取り手は無条件に「正しいデータで作成されている」と認識してしまいがちだ。だが今回の副教材には、前述のように複数の間違いがあり、制作過程におけるチェック体制が機能していないことがはっきりしてしまっている。決して「高校生にもわかりやすいようにグラフを整えてあげました~」というレベルの話ではない。

そして単純なミスだけでなく、イデオロギー的問題も孕んでいる。<人生のいろいろな可能性や選択肢がある10代の女性に対して、結婚・妊娠・出産をしたほうがいい、それもなるべく早く――そう誘導しようとした>(p162)のだ。このような誘導によって若い世代にそうしたライフスタイルが模範的なものと刷り込まれ、あるはずだった彼ら彼女らの可能性・選択肢が失われていく。教育機関にあるまじきことだ。

◎なぜ誘導してはいけないのか

けれども一方で、「それのどこが悪いの?」と思う人もいるんじゃないか。しかも、たくさんいるんじゃないか。評者は、まったく邪気なく「女の子は若いうちに産んだほうがいいんだよ」と考え、若い女子にそう伝える大人はとてもたくさんいるだろうと思っている。

「産めない年齢になってから後悔しても遅いんだよ」「老後が淋しいよ」と、女性個人のためを装った言葉から、「女性なのに産まないなんてもったいない」「孫の顔が見たい」といった具合の押しつけ、さらに直接的に若者にこう言いはしないだろうが、「少子化で国が大変になるのに産まないなんて」「今の若い人はわがまま」「甘えている」……。そんなふうにうっすら思っている“大人”たち、身の回りにいないだろうか? そうした無意識の集合が、若い女性への“産めよ増やせよ”圧力になっていく。しかもその圧力をかける側は、ほぼ善意のつもりでいる。女性個人への善意、社会への善意。これが非常に厄介だと思う。

産む産まないは個人の権利。産まない選択もひとつの権利で、産まない選択をする成人女性が増加して日本の若者人口がいっそう減少したとしても、女性に「国のために産んでほしい」などとは口が裂けても言ってはならない。同様に、女性との間に子を持つ選択をしない男性にも、強要してはいけない。なぜなら「どう生きるか」を決めるのはその人だからだ。しかし高校保健体育の副教材『健康な生活を送るために(平成27年度版)』は、ワンパターンな人生設計しか見せようとしない。子供を産まない選択があることは教えてくれない。そのことが性的マイノリティをはじめ、いわゆる「男・女・子」の家族設計を持たない児童に対して苦痛を与えることは想像に難くない。

また、どう生きるかの想像をごく狭い範囲に限定させ、若い世代の可能性の芽を摘み取っていては、結局日本の経済成長も望めないだろう。この副教材は「幸せな生涯」を規定し、10代の選択肢と多様性を奪っている。

◎誰しも第三者が踏み込んではいけない領域がある

6月3日に東京・神谷町の東京麻布台セミナーハウスで、『文科省/高校「妊活」教材の嘘』出版記念シンポジウムが開かれた。同書の編者であり青山学院大学・慶應義塾大学等で非常勤講師を務める西山千恵子さんは、「でも(出産適齢期の)知識は必要でしょう?」という声にどう応じればいいのか触れた。いわく、性行為やわいせつ発言については“セクハラ”だが、同じようにプライベートな話題であるにもかかわらず結婚・妊娠・出産については踏み込んで良いという共通認識が社会にある。「生殖ハラスメント」という概念を流通させ「それは他人が踏み込んではいけない領域なのだ」と浸透させていくことが必要ではないか、という。

そのとおりで、この副教材にしろ、官製婚活にしろ、結婚や出産というごくごく私的な領域に第三者がズケズケと踏み込むことをこの社会は容認している。他方、育児や介護に関しては「家庭でカバー」することが望ましいというダブルスタンダードだ。産め、増やせ、産まないとつらいぞ、老後が孤独だぞ、淋しいぞ、貧乏になるぞ……様々な方向からの脅しが私たちを蝕む。

しかし10代という未知の可能性を持つ世代の人々にもっとも大事な保健体育の知識は、「自分の体も、相手の体も大切に」ということではないだろうか。少なくとも「大切にするとはどういうことか」を知ること。すると自ずから、「プライベートな領域について、第三者に抑圧されるべきでない」ことに気付けるだろう。生まれながらにして、自分はその権利を持っている。押し付けられても拒絶することができるし、自分で判断して良いのだ。そのことに気付かれては、困るのだろうか?

■ヒポポ照子
東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。

なぜ「若いうちに産んだほうがいいよ」と言ってはいけないか/『文科省/高校「妊活」教材の嘘』

卵子の老化。妊活。不妊治療。卵子凍結保存。ここ数年でホットになった妊娠・出産をめぐるトピックだ。きっかけは2012年6月23日に放送されたNHKスペシャル『産みたいのに産めない~卵子老化の衝撃~』。番組でライトが当たったのは30代後半~40代のいわゆる高齢出産に該当する世代の女性たちだった。肉体的には健康であるがなかなか妊娠しない、おかしいと思い産婦人科を受診して初めて「卵子が“老化”しているため妊娠の可能性が低い」「女性の卵子は年齢とともに年を重ね、35歳の女性が出産できる可能性は20代の半分」という事実を知り悲嘆に暮れる、というものだ。女性たちが無知によって「産みたいのに産めない」状況に陥らないよう、啓発する内容。一方で、「卵子が若いうちに産めない」のは社会的要因が複雑に絡み合っており、一概に女性の無知が原因とは言えないことも指摘されてきた。

6月2日に厚生労働省が発表した平成28年の人口動態統計(概数)によれば、出生数は前年比2万8698人減の97万6979人で過去最少、初の100万人割れとなってしまった。女性が生涯に産む子供の推定人数を示す合計特殊出生率は1.44で、前年を下回り2年ぶりのマイナス。厚労省は「20代後半~30代前半の出生率が減った」とコメントしている。出産世代の女性人口は減少の一途。これ以上の少子高齢社会化を防ぐ対策が急務だということは分かる。労働人口が減り、経済規模が縮小し、社会保障制度も維持できなくなると予想されているからだ。であれば日本は「産みやすい社会」ひいては「子育てしやすい社会」に変革していかなければならないのだが、その課題解消の目途も立たないのに「とりあえず若者に産ませよう」という思惑ばかりが先走っている印象を受ける。

2015年8月、文科省が発行した高校保健体育の副教材『健康な生活を送るために(平成27年度版)』は、少子化対策を盛り込んだものだったが、そこには前述の“思惑”が凝縮されていた。この問題を徹底的に検証したのが、『文科省/高校「妊活」教材の嘘』(論創社)だ。かねてよりSNS等で同教材の問題を指摘してきた「高校保健・副教材の使用中止・回収を求める会」の活動記録である。

件の副教材は、妊娠・出産や性教育に特化したものではない。交通安全、生活習慣病、喫煙や飲酒、薬物乱用などに合わせて、性感染症の防止や妊娠・出産に関連するページがもうけられている一冊だ。しかしこの副教材に掲載されている「女性の妊娠のしやすさの年齢による変化」グラフは改ざんされたデータであり、妊娠・出産に関するページには他にも複数の間違いや不適切な記述が見られた。本書『文科省/高校「妊活」教材の嘘』は、「その分野の専門家たちが関わっていながら、なぜ改ざんや間違いは見過ごされたのか?」検証し、経緯と内容を明らかにした一冊だ。同時に、この副教材を現政権(第二次安倍政権)が文科省と連携し「早めの結婚・妊娠・出産を仕向けるよう、関連のページを強化した」プロパガンダであると見て警鐘を鳴らしている。

国の「産ませる」という政策的な意図と、学術・専門家団体の権力への欲望が結び合うとき、「科学的知識」に何が起こり、それは社会の中でどのように機能するのか。専門家たちによって権威付けられた「科学的知識」が正しいのか歪んでいるのか、それを誰が確認できるのか。教育現場の教員や生徒たち、そして市民はいかにより適切な情報にアクセスできるのか。これらについて考えるための材料を提示することが、本書のもう一つの目的である。(まえがきより)

◎間違いだらけの教材に、不信感が募る

高校保健体育の副教材『健康な生活を送るために(平成27年度版)』は、後述するイデオロギーの問題だけでなく、ミスが非常に多いものだった。まず「女性の妊娠のしやすさの年齢による変化」グラフは、女性は22歳をピークに妊娠しやすさが低下すると示していたが、出典をたどると明らかに不適切な曲線の改ざんがなされていることがわかった。のみならず、これは女性が各年齢で結婚期間や相手の年齢にかかわらず子供を産む能力(妊孕力)を求めようとしているものではなく、妊娠する可能性のある女性について一カ月以内に妊娠する確率がどれだけあるかを求める(結婚期間等の影響を取り除いていない)ものだ。かつ、半世紀以上前のデータであるが、それを隠して、新しい研究成果であるかのように出典が示されている。つまり信用に値するグラフではなかったということだ。にもかかわらず当該グラフは、今回の副教材より以前から、産婦人科界隈の一部や厚生労働省の広報制作物で繰り返し使用され“定番アイテム”と化していたこともわかった。誰も誤りに気付かなかったのか、それとも意図的な改ざんだったのだろうか。

また、「子供はどのような存在か」なるグラフの数値は間違っているし、「不妊で悩む人が増加している」という見出しで掲載されたグラフも誤り。さらに、「日本の若者は生殖知識が不足している」(=だから若いうちに産まないのではないか)という説の根拠として内閣府少子化危機突破タスクフォースが利用した「スターティング・ファミリーズ」調査という国際比較調査の結果もまた、信頼度の低いものであった。この調査は、まず英語版の質問文が作成されたのちに12言語(日本語版を含む)に翻訳され各国で実施されたものだが、翻訳の精度等に問題があり、英語との文法的・語彙的な共通性の低い言語が使われている国では軒並み正答率が低くなっている。また、国ごとに対象者の抽出方法も異なり、社会調査パネルを使った国と、不妊関連サイトなどからのオンライン調査・不妊治療クリニックに通院する人に回答させた国とでは後者の調査結果の方が妊娠リテラシーが高くなるのは必然である。そもそも調査のスポンサーである製薬会社(不妊症の治療薬も開発・販売している)がプレスリリースで調査結果について「必ずしもその国を代表するものではありません」と注意書きしているのに、日本の国会ではあたかも「日本人の妊娠リテラシーは低い」ことを示すものとして議論の根拠にされた。国会だけではない。産婦人科団体は積極的にこの調査結果を利用して「日本人の妊娠リテラシーは低い」と煽ってきた。専門家たちが、質の低い調査を精査せず、あるいは問題点を把握しながら悪利用する形で、お墨付きを与えてきたのである。こうしたデータの誤りや不適切な使用を、丁寧に明らかにしていく本書の執筆陣には頭が下がる。

アカデミックな業界に籍を置かない人間(の一部ではあると思うが)は、専門家(研究者)が調査し提示したデータや学会発表はすべて無条件に信用できる、と誤解している節があるように思う(評者自身も……自戒を込めて)。しかしそのデータがどのような文脈で利用されているか、本当は注意深く見なければいけない。たとえば『ためしてガッテン』『ホンマでっか!?TV』のようなバラエティ番組も、“わかりやすい演出”が加えられた恣意的な制作物だ。

さらに政府や省庁が公開する資料もまた、受け取り手は無条件に「正しいデータで作成されている」と認識してしまいがちだ。だが今回の副教材には、前述のように複数の間違いがあり、制作過程におけるチェック体制が機能していないことがはっきりしてしまっている。決して「高校生にもわかりやすいようにグラフを整えてあげました~」というレベルの話ではない。

そして単純なミスだけでなく、イデオロギー的問題も孕んでいる。<人生のいろいろな可能性や選択肢がある10代の女性に対して、結婚・妊娠・出産をしたほうがいい、それもなるべく早く――そう誘導しようとした>(p162)のだ。このような誘導によって若い世代にそうしたライフスタイルが模範的なものと刷り込まれ、あるはずだった彼ら彼女らの可能性・選択肢が失われていく。教育機関にあるまじきことだ。

◎なぜ誘導してはいけないのか

けれども一方で、「それのどこが悪いの?」と思う人もいるんじゃないか。しかも、たくさんいるんじゃないか。評者は、まったく邪気なく「女の子は若いうちに産んだほうがいいんだよ」と考え、若い女子にそう伝える大人はとてもたくさんいるだろうと思っている。

「産めない年齢になってから後悔しても遅いんだよ」「老後が淋しいよ」と、女性個人のためを装った言葉から、「女性なのに産まないなんてもったいない」「孫の顔が見たい」といった具合の押しつけ、さらに直接的に若者にこう言いはしないだろうが、「少子化で国が大変になるのに産まないなんて」「今の若い人はわがまま」「甘えている」……。そんなふうにうっすら思っている“大人”たち、身の回りにいないだろうか? そうした無意識の集合が、若い女性への“産めよ増やせよ”圧力になっていく。しかもその圧力をかける側は、ほぼ善意のつもりでいる。女性個人への善意、社会への善意。これが非常に厄介だと思う。

産む産まないは個人の権利。産まない選択もひとつの権利で、産まない選択をする成人女性が増加して日本の若者人口がいっそう減少したとしても、女性に「国のために産んでほしい」などとは口が裂けても言ってはならない。同様に、女性との間に子を持つ選択をしない男性にも、強要してはいけない。なぜなら「どう生きるか」を決めるのはその人だからだ。しかし高校保健体育の副教材『健康な生活を送るために(平成27年度版)』は、ワンパターンな人生設計しか見せようとしない。子供を産まない選択があることは教えてくれない。そのことが性的マイノリティをはじめ、いわゆる「男・女・子」の家族設計を持たない児童に対して苦痛を与えることは想像に難くない。

また、どう生きるかの想像をごく狭い範囲に限定させ、若い世代の可能性の芽を摘み取っていては、結局日本の経済成長も望めないだろう。この副教材は「幸せな生涯」を規定し、10代の選択肢と多様性を奪っている。

◎誰しも第三者が踏み込んではいけない領域がある

6月3日に東京・神谷町の東京麻布台セミナーハウスで、『文科省/高校「妊活」教材の嘘』出版記念シンポジウムが開かれた。同書の編者であり青山学院大学・慶應義塾大学等で非常勤講師を務める西山千恵子さんは、「でも(出産適齢期の)知識は必要でしょう?」という声にどう応じればいいのか触れた。いわく、性行為やわいせつ発言については“セクハラ”だが、同じようにプライベートな話題であるにもかかわらず結婚・妊娠・出産については踏み込んで良いという共通認識が社会にある。「生殖ハラスメント」という概念を流通させ「それは他人が踏み込んではいけない領域なのだ」と浸透させていくことが必要ではないか、という。

そのとおりで、この副教材にしろ、官製婚活にしろ、結婚や出産というごくごく私的な領域に第三者がズケズケと踏み込むことをこの社会は容認している。他方、育児や介護に関しては「家庭でカバー」することが望ましいというダブルスタンダードだ。産め、増やせ、産まないとつらいぞ、老後が孤独だぞ、淋しいぞ、貧乏になるぞ……様々な方向からの脅しが私たちを蝕む。

しかし10代という未知の可能性を持つ世代の人々にもっとも大事な保健体育の知識は、「自分の体も、相手の体も大切に」ということではないだろうか。少なくとも「大切にするとはどういうことか」を知ること。すると自ずから、「プライベートな領域について、第三者に抑圧されるべきでない」ことに気付けるだろう。生まれながらにして、自分はその権利を持っている。押し付けられても拒絶することができるし、自分で判断して良いのだ。そのことに気付かれては、困るのだろうか?

■ヒポポ照子
東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。

KAT-TUN亀梨和也主演&山下智久出演『ボク、運命の人です。』最終回!! 6月17日(土)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。
※有料放送の視聴方法等については公式サイトをご確認ください。

●TOKIO

24:50~25:15 『二軒目どうする?』(テレビ東京) 松岡昌宏

【ゲスト】
9:30~14:30 『王様のブランチ』(TBS系) 長瀬智也 ※VTR出演
15:30~17:00 『幸せ!ボンビーガール SP』(日本テレビ) 山口達也

※『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日ほか、城島茂)は放送休止。

●V6

21:00~21:54 『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系) 井ノ原快彦

【ゲスト】
9:30~14:30 『王様のブランチ』(TBS系) 森田剛 ※VTR出演

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監督メル・ギブソンが描く沖縄地上戦の地獄絵図!! 戦場を丸腰で闘った男の記録『ハクソー・リッジ』

監督メル・ギブソンが描く沖縄地上戦の地獄絵図!! 戦場を丸腰で闘った男の記録『ハクソー・リッジ』の画像1
『沈黙 サイレンス』(16)にも主演したアンドリュー・ガーフィールド。衛生兵役で、再び日本人の恐ろしさに直面する。
 戦争とは国の命令で行なわれる人と人との殺し合いだが、人命を救うことを目的に戦争に参加したおかしな一人の男がいた。太平洋戦争末期、壮絶さを極めた沖縄戦において米軍の第77師団に“衛生兵”として従軍したデズモンド・ドスがその人だ。『ブレイブハート』(95)でアカデミー賞作品賞・監督賞を受賞したメル・ギブソン監督は、米軍で変人扱いされ続けたデズモンドを主人公にした嘘のような本当の話を『ハクソー・リッジ』として映画化している。  主人公となる若者デズモンド(アンドリュー・ガーフィールド)は米国バージニア州出身。彼のプロフィールを語る上で重要となってくるのは、イエス・キリストの再誕を信じる「セブンスデー・アドベンチスト教会」の敬虔な信者だったということ。第一次世界大戦に従軍した父トム(ヒューゴ・ウィーヴィング)は戦場からの帰還後はアルコール依存症となり、家庭内での口論や暴力が絶えなかった。聖書を心の拠り所にした少年期を過ごしたデズモンドは、年頃になって病院で出逢った看護士ドロシー(テリーサ・パーマー)と恋に陥る。折しも第二次世界大戦が本格化し、自分だけが幸せになることにデズモンドは疑問を感じ、ドロシーや戦場の恐ろしさを知るトムの大反対を押し切って、志願入隊してしまう。「なんじ、殺すことなかれ」と説く聖書の教えを守るため、衛生兵としての入隊だった。  グローヴァー大尉(サム・ワーシントン)率いるライフル部隊に配属されたデズモンドだが、聖書の教えを貫き、頑なに銃を手にしようとしない。安息日には演習にも参加せず、祈りを捧げるだけ。当然ながら、部隊内でデズモンドはいじめの標的となる。夜宿舎のベッドで眠っていると、『フルメタル・ジャケット』(87)のおちこぼれのデブのように、毛布の上からボコボコにされる。最初の休日にドロシーと結婚式を挙げる約束を交わしていたが、ライフルの演習がまだ済んでいないという理由から休日を取り消されてしまう。上官たちから「早く除隊したほうが、君のためだ」と忠告されるも、デズモンドの決心は揺るがない。ついには軍法会議に呼び出される騒ぎとなる。  異民族による人間狩りの恐怖を描いた『アポカリプト』(06)以来の監督作となったメル・ギブソンだが、軍隊内のいじめ描写はいっさい手加減なし。さらにメル・ギブソンは初代『マッドマックス』(79)らしく、物語後半からはフルスロットルでバイオレンス描写のレッドゾーンへと飛び込んでいく。それまでの軍隊内でのいじめが、ほんのままごとのように思えてくる。沖縄に向かったデズモンドたちは、暴力の果てしない無限地獄へと転がり落ちていく。
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恋人ドロシー(テリーサ・パーマー)と婚約して幸せの絶頂にあったデズモンドだが、みずから地獄行きを選ぶ。
 沖縄戦において日本軍が選んだ戦術とは、沖縄の住民たちを守るための防衛戦ではなく、本土決戦を1日でも遅らせるための捨て石作戦だった。米軍がハクソー・リッジ(のこぎり崖)と呼んだ絶壁上にある前田高地には、深い深い地下壕が掘られ、米軍をあえて上陸させた上で、至近距離からの白兵戦を日本軍は挑む。双方の機関銃から鉄の雨が吹きつける中、米兵・日本兵の肉塊が次々と山積みとなっていく。手足は千切れ、顔や内臓が砕け散る。生きるか死ぬかは、もはや運次第。前田高地に送り込まれた兵隊たちは、米兵も日本兵もルーレットの上を転がり続ける球のようなものだった。一発で即死できた者は幸運だった。そんな狂気の生き地獄にいながら、デズモンドはあくまでも衛生兵としての職務をまっとうしようとする。  多大な犠牲を払って前田高地を制圧した米軍だったが、そこはまだ地獄のエントランスでしかなかった。夜が更け、デズモンドたちが浅い眠りに就いていると、アリの巣のように縦横無尽に張り巡らされた地下壕から日本兵が日本刀や手榴弾を手に肉弾戦を仕掛けてきた。堪らず米軍に撤退命令が下される。ところが、ここでまたデズモンドは軍の命令に背く。死体だらけの前田高地に独断で残り、米兵・日本兵を問わず、息のある負傷兵をロープに吊るして150メートルある崖下へと下ろす作業を一昼夜にわたって続ける。『アメイジング・スパイダーマン』(12)に主演したアンドリュー・ガーフィールドだけに、ロープさばきが実に鮮やかだ。  メル・ギブソンは監督作『パッション』(04)でゴルゴダの丘で処刑されたイエス・キリストの最期を描いたが、『ハクソー・リッジ』のデズモンドこそ現実世界に現われた救世主だった。アンドリュー・ガーフィールドは鎖国時代の日本を舞台にした『沈黙 サイレンス』(16)にも主演しているが、『沈黙』の神様が最後まで無言だったように、『ハクソー・リッジ』でもやはり神様は傷ついた者たちを決して救うことはしない。ただ、神の存在を根っから信じるひとりの人間が傷ついた人々を救うことになる。
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沖縄に上陸した米軍は前田高地(浦添市)で日本軍と激突。『プライベート・ライアン』(98)を上回る残酷描写が延々と続く。
 米軍内で鼻つまみ者扱いされ続けたデズモンドは、75名もの負傷兵を救ったことから、良心的兵役拒否者として米軍史上初となる勲章を授与される。本作で描かれる沖縄戦はここまでだが、前田高地での戦いから投入された火炎放射器はその後の沖縄戦でも猛威を振るい、日本軍の言いつけを守ってガマ(鍾乳洞)に息を潜めて隠れていた沖縄市民をその炎で呑み込んでいく。また、デズモンドと同じように看護要員として動員されていた地元の女子校生たちによる「ひめゆり部隊」も命を散らすことになる。  飲酒してのトラブルや差別的発言が多いことから、大スターでありながらメル・ギブソンはハリウッドでは嫌われ者となっている。だが、戦場の狂気をここまでリアルに再現してみせる現役監督も、彼の他にはそうそういない。 (文=長野辰次)
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『ハクソー・リッジ』 監督/メル・ギブソン  出演/アンドリュー・ガーフィールド、サム・ワーシントン、テリーサ・パーマー、ルーク・ブレイシー、ヒューゴ・ウィーヴィング、ヴィンス・ヴォーン 配給/キノフィルムズ PG12 6月24日(土)より全国ロードショー (C)Cosmos Filmed Entertainment Pty Ltd 2016 http://hacksawridge.jp

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泰葉のメルマガに「SMAP解散の真相」! 和田アキ子提訴&坂口杏里救済は断念

泰葉のメルマガに「SMAP解散の真相」! 和田アキ子提訴&坂口杏里救済は断念の画像1
 歌手の泰葉が15日、前夫で落語家の春風亭小朝と歌手・和田アキ子を提訴することを断念したとブログで報告した。  泰葉は「どなたの 提訴もいたしません」と報告。その理由を「私の過去よりも 現在 虐待に遭われている 救済活動に 全力を 注ぎたい」とし、「私は深刻な PTSDです 裁判になって 過去を思い出し 症状が悪化した場合 生活もままならなくなります どうかご理解ください」と理解を促している。  泰葉は4月、ブログで小朝から20年にわたって虐待を受けていたと告発。5月には和田を営業妨害で告訴すると綴り、今月2日には「音楽活動状況並びに一連の告発に関するご報告」を帝国ホテルで実施。「今回、提訴するのはお2人です。春風亭小朝様、和田アキ子様です」と民事訴訟を起こす意思を表明していた。 「提訴すると言って報道陣を集めた泰葉ですが、弁護士は同席しておらず、今となっては自身の歌手活動をPRしたかっただけなのでは、と疑ってしまう。フライング気味に大騒ぎし、その後、撤回して『自分は悪くない』と正当性を訴える流れは、泰葉のお決まりパターンです」(芸能記者)  撤回といえば、泰葉は「海老蔵さんと麻央さんが その愛で このアメブロを 美しくしている中 それを汚すようなことを したくない」との理由でアメブロから撤退すると宣言。先月27日に「and forever」のタイトルで「最後に アメブロさまに 心より感謝します」などと綴っていたものの、今月15日には「皆様の 熱い 熱い ご要望により ブログを 再開します!」とあっさり再開させている。  また、4月に「坂口杏里救済計画」なるプロジェクトを立ち上げたことを報告し、「私本気よ! 杏里ちゃんを 探すよ! 」「杏里ちゃんと 親子になったら 私の曲を 歌ってあげます」「一度決めたら とことんやりましょう それが 私の生きる道!」などと綴っていたが、今月9日に「坂口杏里救済完全撤退」とのエントリーを投稿。「坂口杏里の所在を 警察に尋ねることは 不可能と知る」「泰葉本人及び 関係者 何より 泰葉のファンにも 多大な迷惑が かかると 判断し 完全撤退を 決意した」などと綴っている。 「1人で突っ走っている泰葉ですが、会見では『タレント活動を辞める』とも発表。しかし、以前から仕事のオファーはほとんどなく、大々的に発表する意味などあったのかと甚だ疑問。最近は、月額880円のメルマガ『泰葉エイドシェルター』を始めたようですが、『yasuhaが知るSMAP解散の真相!』『赤裸々告発!』などといった見出しが並び、ファンへ向けたものというより、マスコミ関係者の入会を誘導しているような印象です」(同)  春頃から、たびたび世間を騒がせている泰葉。彼女を優しく宥められる人間は、近くにいないのだろうか?

「AKB48総選挙」開票イベント中止の舞台裏! 指原は運営にブチ切れ、ファン離れ加速も

 明日6月16日に沖縄・豊崎海浜公園・豊崎美らSUNビーチで開催予定だった『第9回AKB48選抜総選挙』が、荒天のため中止されると、運営から発表された。この事態に、首位争いをするとみられるHKT48・指原莉乃とAKB48・渡辺麻友が、そろって運営側を批判するようなツイートを投稿したことで、ファンの間に波紋が広がっているようだ。

 指原は、中止が正式に発表された後、Twitterで「スタッフ、頼りない」「今後野外でのこのような事がないように私たちメンバーも意見を出していきます」と、沖縄での開催を決めた運営側への批判ツイートを投稿。さらに、「頼りない運営 AKB終わるかもね」というファンのツイート内容を、「残念ながら、ずーーーーっとそうなの!だけどみんなで頑張ってきたし!私たちより、ファンのみんなが一番分かってる!ずっと頼りない運営!」と肯定していた。

「渡辺も同時刻に『どうしてこの時期にやろうとしたんだろう』と、指原と同様のツイートを投稿していました。2人のこの反応は、それこそ総選挙に参加した全メンバーの意見を代弁したものといえるでしょう。『ピンチをチャンスに』と、前向きなコメントをSNS上に投稿するメンバーもいますが、総じて全員がブチギレていますよ。荒天でなければ、沖縄のビーチを舞台に、大勢の観客に囲まれ、華々しい総選挙になるはずだっただけに、メンバーも相当悔しいでしょうね。2014年にも、大島優子の卒業セレモニーが荒天で当日中止になるという出来事がありましたが、この反省がまったく生かされていないんです」(テレビ局関係者)

 明日は、沖縄にある別の施設で、観客をシャットアウトした状態で投開票が行われる予定だというが、この点にも、メディア側から不満が出ているようだ。

「露骨な入場規制が掛けられ、しかもこの対応策も“内定”の状態であることから、各社とも取材へのやる気がかなり削がれています。メンバーたちの『この日のためにずっと頑張ってきた』という思いが、ひしひしと伝わってくるだけに、マスコミ側は皆、“とにかく運営が悪い”と認識していますよ」(同)

 すでに現地入りしていたファンからも、「AKB終わった」といった声が噴出しているようだ。

「わざわざ総選挙のために沖縄まで飛んだのに、『荒天でイベントは中止』『開票は別の場所で、観客は入れない状態で行う』といわれたら、そりゃあ腹も立ちますよ。これ以上はないレベルの深刻なファン離れが予想される状況だけに、運営は、現在沖縄にいるファンに向けて、開票の様子をライブビューイングするなど、なんらかのフォローをすべきでしょう」(同)

 多くの中心メンバーが「最後の参戦」と表明する今年の総選挙だが、結果が出る前から、大きなつまずきを見せてしまったようだ。