「駒沢の森こども園」の平成31年度、「衾の森こども園」の30年度の入園者が決まり、やっとベビーシッター事業「森のナーサリー」に、再び力を入れることができるようになりました。
保育園スタッフでさえ、LINEで「今日で辞めます」という人(21歳)もいる世の中、ベビーシッターは、運営スタッフとほとんど顔を合わせなくていい分、もっと適当なのですよ。高学歴(K應法学部在学中)や、有名大在学中のシッターもいますが、時間にルーズだったり、指摘しても悪びれない子もいたり、何を考えているかわかりません。保育大に通いながらシッターをしている子たちは、全員まともなので、救われます。
真面目さだけを考えるなら、50代が一番誠実ですかね。50代のシッターと1時間くらい話した時、「こんな時給のいい仕事はない」「昔、正社員で働いていたとき以外、1つの会社で10万円以上稼いだのは初めて」とありがたがってくれていたのです。いままでパートの応募の電話をしても、年齢を言った途端、すぐ電話を切られてしまい、面接まで進めないとも言っていました。面接までいけば、年より若く見えるとか、健康そうとか伝わるのだと思いますが、会社によっては、電話の時点で断るようにしているみたいです。
求人には、年齢性別で制限をかけられない決まりがあるので、やんわり伝わるよう、30代を採用したい場合は、「30代が活躍」と求人にさりげなく書いたり、会社も工夫しているのが実態です。彼女は、40代半ば以降、年齢を問わない数合わせの工場でしか働いたことがなかったと言っていました。しかも出勤が多い日は、朝に「今日は来なくていい」と一方的に連絡があるそうです。アテにできないし、つらいと思います。
うちはベビーシッターなので、50代はまったく問題ないです。60代は……うーん、メールや電話で、有資格者か経験者かを確認して、該当していれば健康か、住所でお客様のご自宅まで迷わず行けるか、携帯メールは問題なく使えるかを確認してから、面接の日程を決めます。当日に「迷いました」と連絡あれば、来た瞬間に「こんなにわかりやすい場所で迷うなら、密集した住宅街には怖くて派遣できません」と言って、すぐに帰します(経験アリ)。特に50代、60代は個人差が大きく、会ってみないとなんとも言えないのが実情です。
最近知ったのですが、「地域限定保育士」という資格があります。保育士よりも比較的簡単に資格が取れて、限定された自治体内で3年間働けば、全国で通常の保育士として働くことができるという資格です。で、その地域限定保育士を持っている人が、シッターの面接にやって来ました。その時、私は保育園の見学が入っていて、私の代わりに事務とシッターをやっているスタッフに面接してもらいました。終わったあと、「どうだった?」と聞くと、「声が小さいし、引っかかるな」と感想を言っていたので、研修を兼ねて、保育園の補助に入ってもらうことにしたのです。
保育園でも勤務しているみたいだし、一応、保育士だから一通りはできるよね? と思っていたら、大間違い! 泣く子のオムツを替えられない、散歩中子どもの手を放す(殺す気か!)、滑り台の一番上で、子どもの安全を守る立場なのに、なぜか自分が滑って降りてくる(子どもと一緒に滑っているわけではない)。先生たち全員一致で、「シッターは危なすぎます」と言っていたので、登録はナシにしました。こんな人を雇っている保育園はどうかしてますよ。ってか、よくクビにならなかったねと言いたいです。
そういえば、森のナーサリーのお客様に「50代の有資格者がお伺いいたします」と連絡したら、すぐさま「40歳以下でお願いします。前に年配者を他社で頼んだことがありますが、うまくリレーションが取れないことがありました」と言われました。有資格者より若い人を希望なのだとか。50代で「年配者」。危ない危ない、私も会社をやってなかったら、仕事にあぶれるところです。
角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。



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