『ホンマでっか!?TV 』のパネラーが健康本の大ウソをバッサリ! 間違いだらけのウォーキング常識

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『その歩き方はいけません! 間違いだらけのウォーキング常識 』(ガイドワークス)
「ダイエットウォーキング」「健康ウォーキング」「歩くと病気が治る」など、ちまたにあふる健康ウォーキング本をバッサリ切り捨てた『その歩き方はいけません! 間違いだらけのウォーキング常識』(ガイドワークス)が出版された。 筆者は『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)など、さまざまなメディアに出演し、中山雅史や久保竜彦、また40歳を過ぎても現役のJリーガーとしてプレーしていた服部年宏など、多くの日本代表選手の体を改善してきた夏嶋隆氏。かなり過激なタイトルで、ある意味“ウォーキング革命”ともいえそうだが、どのような内容なのか? 本書をプロデュースした石井紘人氏に訊いた。 ■「デュークウォーキング」や「ベターッと開脚」では、健康にならない? ――まず、なぜウォーキング本をプロデュースされたんですか? 「今だったら、開脚本のほうが売れるかもしれないですね(笑)。ですが、現在の日本人が抱える健康の問題は、膝痛、腰痛、肩こり、首こりに集約されているといっても過言ではない。それらと因果関係があるのは、日常の動作ですよね。日常の動作改善へのアプローチとして、開脚だけではあまり効果がないのではないかと。むしろ、ウォーキングがこれだけ流行しているのに、健康被害が改善されないのであれば、ウォーキングというものを考えるべきなのではと思い、プロデュースしました」 ――確かに、ウォーキング本は結構出版されていますよね。 「今までのウォーキング本は、ワンパターンだったと思います。たとえば、わかりやすいのが、2003年前後に一時期流行した側屈させる歩き方があります。理論はわからなくもないのですが、日常に落とし込み、あの歩き方を続けていたら、逆に疲労がたまるように思います。でも、ウォーキングという動作は、日常。今までのウォーキング本は、ウォーキングと題しながらも、実際はストレッチ本といえるのではないでしょうか。ウォーキング本とするのならば、裸足で生活する家の中から、靴を履いて外出し、平坦な道から、坂、階段の歩き方。さらには、歩くスピードや歩く環境、履いている靴までも網羅しなければ、トゥーマッチだと思うんです。『大股で歩こう』とか目にしますが、都心の雨が降ると滑るタイルを大股で歩いたら転んでケガをしてしまうし、ヒールで大股で歩くのも難しい。ほとんどのウォーキング本が、そういったことに触れていないのではないでしょうか。本書では、状況に応じたウォーキングの使い分けと、どのように歩けば体にダメージを与えないかを記しました」 ――つまり、日常に落とし込めるウォーキング本を作ったと。 「そうですね。本書をご覧頂き、意識されるだけで体が感じる疲労がだいぶ変わると思います。健康本の多くは、著者の経験による主観が入っている理論も多くあるように感じます。ですから、著者が勧める一種類だけがブームになり、『でも、日本人は健康になってないよね?』となってしまう。そうではなく、解剖学や運動生理学をベースに『階段を歩くときは、こう歩いた方が……』『滑りやすい道はこう歩いたほうが……』『ヒールの時は……』『通勤ラッシュの時は……』さらには『お家でソファーから立って歩くときにぎっくり腰などにならないようにするためには』と写真と共に解説してあります。立ち読みでもよいので、読んでほしいです」 (文=週刊審判批評編集部)

ケンカ全勝の兄・未来と、読書家の弟・海──総合格闘技界の超新星「朝倉兄弟」に迫る!

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兄・未来(左)/弟・海(右)(c)ROAD FC
「俺たちは、つまらない試合はしない」  そう公言して憚らない総合格闘家の「朝倉兄弟」が、有言実行の“スカ勝ち”を積み重ね、国内外で人気を高めている。あまりの強さに地元ではケンカ相手がいなくなり、プロ格闘技の世界で獲物を探し求めるようになった兄・未来(みくる)。その兄に才能を見出され、プロ格闘家になった弟・海(かい)。性格や特長は異なるものの、「常にフィニッシュ勝利を目指す」というのが、兄弟一致のポリシーだ。  両者とも超攻撃的なファイトスタイルで快進撃を続け、先月韓国で行われた『ROAD FC』では、敵地の観衆をも魅了する圧勝を収めた(下記動画参照)。
 好戦的かつ挑発的な言動が目立つため、時には反感も買うが、すべての批判を「勝つこと」で封じ込めてきた2人。その強さは、いかなる環境で育まれたのか? そして彼らは今後、どこへ向かおうとしているのか? それぞれに電話インタビューを行った。
ケンカ全勝の兄・未来と、読書家の弟・海──総合格闘技界の超新星「朝倉兄弟」に迫る!の画像2
(C)ROAD FC
【兄】朝倉未来(24歳) ――『ROAD FC』での完勝、おめでとうございます。対戦相手のオ・ドゥソク選手(韓国)は、ボクシングの元OPBFランカーで、WBOアジア太平洋ライト級の元王者であり、キックでも2団体の韓国王者となっているストライカーですが、戦前にはどういう印象を抱いていましたか? 朝倉未来(以下/未来) 試合動画を1試合見ただけですけど、「総合(格闘技)の打撃に全然対応できてないな」というのが第一印象で、「これは勝てるな」と思いました。 ――韓国の会場で韓国人選手と戦ったわけですが、アウェイ感は? 未来 相手の名前がコールされたときのほうが歓声は大きかったですけど、試合中に攻められた瞬間がなかったので全然気にならなかったし、緊張もまったくなかったですね。強いて不安だった点を挙げるなら、俺、視力が0.02しかないから、入場のときに会場の雰囲気や花道がよく見えなかったことぐらいかな(笑)。試合が始まれば何も問題はなかったです。『ROAD FC』は韓国の地上波でも放映されたので、試合後は韓国のファンが増えましたね。会場ではUFCファイターのカン・ギョンホ(韓国)からも声をかけられました。日本でもYouTubeとFacebookで生中継され、新規のファンが増えました。兄弟ともインパクトを残せてよかったです。 ――視力0.02で、敵のパンチが見えるんですか? 未来 見えますよ。俺、今まで練習でも試合でも一度もダウンした経験がないんですけど、視力は悪くても、たぶん動体視力がいいんだと思います。ほとんどの技にカウンターを合わせられるんで。 ――実際、オ・ドゥソク選手のパンチを食らう場面は、ほぼなかったですね。 未来 総合の打撃とボクシングの打撃って、まったくの別物なんですよ。違う競技と言っても過言じゃないぐらい。相手がボクシングのチャンピオンレベルだとしても、総合の打撃だったら俺は負けない。なんでかというと、総合はキックやタックルもあるし、グローブも小さいから、ボクシングのガード技術がほとんど使えないんです。だから総合は打撃一発で決まっちゃうことも多く、 つまりは“当て勘勝負”になってくる。そこに俺は、絶対的な自信を持ってるんですよ。 ――その自信の根拠を教えてください。 未来 まず、普通の人よりもビビらない覚悟がある。相手の打撃をギリギリまで避けずに見る覚悟です。それと、どの体勢から打っても左右両方のパンチが強いというのも俺の取り柄ですね。だから相手の動きに合わせたカウンターで、KO勝ちをすることが多い。あとは日頃の練習方法でしょうか。あらゆる試合展開を想定し、どういう場面になっても慌てず冷静に動けるように練習しています。 ――未来選手はストライカーのイメージが強いですが、寝技対策は? 未来 実はここ2~3年は打撃よりも、寝技とレスリングの練習に多くの時間を割いてます。テイクダウンを取られないための練習と、倒されてもすぐに立ち上がる練習を延々と繰り返してますから、キメられない自信が強いですね。今は他の仕事もしてるから、1日2時間程度しか練習できないけど、練習時間がもっと増えれば、さらに強くなるでしょう。 ――これでプロとして5戦5勝となった未来選手ですが、もともとは不良の格闘技大会『THE OUTSIDER』で格闘家デビューした経歴からもわかるように、地元の愛知県では有名な不良だったそうですね。 未来 ケンカがとにかく大好きで、毎日のように誰かとタイマンを張ってました。俺のケンカは必ず1対1。弱い奴とやってもつまんないから、強そうな奴をいつも探し求めてました。 ――ストリートファイトでは負け知らずだったんですか? 未来 数え切れないぐらいケンカをしたけど、一度も負けたことがないです。最初は地元・豊橋の強い奴をどんどん倒してって、地元に敵がいなくなったら、隣の市まで遠征したり。 ――どうやってケンカ相手を探していたんですか? 未来 強そうな奴を見つけたらガンガン睨みつけて、かかってきたらブッ倒す。で、そいつに「もっと強い奴を教えろ」と言うと、どんどん強い奴が出てくるんです。 ――格闘RPGみたいですね(笑)。 未来 自分の住んでる街と名前をあちこちに告げながら相手を募集してたから、俺を倒したがる奴らからガンガン電話もかかってくる。1日に2戦したこともありますよ。隣の市に強い奴がいると聞いて、意気込んで行ったのに、一発で終わっちゃってつまんないから、豊橋に帰って来てから地元のクラブに行って、新たな相手を見つけて2戦目をしたり。そんな毎日だったので、何戦やったのかまでは覚えてません。 ――なぜそこまでケンカが好きだったのでしょう? 未来 刺激が欲しかったのかな。真面目に勉強して真面目に就職して、そのままトシ取って死ぬのもつまらんな、と思ってて。当時の俺の趣味は「命をかけること」でした。 ――そんな生活を送っていて、ご両親から叱られませんでしたか? 未来 オヤジは俺と似たタイプなので、「ケンカする前には準備運動をしっかりしとけ」とか、よくアドバイスをしてくれました(笑)。母親は諦めてましたね。怒っても俺が聞かないってことを知ってるんで。
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ケンカ屋だった16歳の頃の朝倉未来
――警察に捕まったことは? 未来 ケンカだけじゃなく、無免許で毎日バイクを乗り回してましたから、マークされてたらしく、ある日、家に帰ったら、四方八方から警官が出て来て、捕まえられました。で、16歳から少年院に1年半入って、出て来てからもちょこちょこ暴れてたんですけど、強くて有名になりすぎてたから、そのうちケンカの相手をしてくれる奴がいなくなり、寂しくなっちゃって……。ちょうどその頃、『THE OUTSIDER』 の存在を知り、じゃあ格闘技の世界で暴れてやるかと思ってジムに通い始めたんですよ。 ――ジムで、ケンカの技術は通用しましたか? 未来 初めて体験に行った日はガスを吸ったまま行ったんで、息ハァハァで、通用しませんでした。打撃では劣ってなかったけど、寝技で押さえつけられたら、もうダメ。ジムには、ストリートの技術だけじゃ勝てない相手がゴロゴロいました。でも、強い奴を見ると倒したくてワクワクする性格なので、熱心にジム通いするようになり、今に至るという感じですね。 ――『THE OUTSIDER』では2階級王者になり、13戦11勝1敗1ノーコンテストという好成績を収めた未来選手。「強いだけじゃなく、試合が面白い」と評されることが多いですが、戦うときに意識していることは? 未来 格闘技って、お客さんありきのものだと思うんです。見る人がいなければただのケンカと一緒で価値がないけど、お客さんや期待する人の数が多ければ多いほど、それに比例して価値が高くなっていく。お客さんが見たい試合をできなければ、選手としての価値はないも同然だし、格闘技をやる意味がないとさえ思います。なぜ今このリングに立てて、何を求められてるのか。そこんところをいつもしっかり考えてます。結論としては、面白い試合をするしかないじゃないですか。 ――弟の海選手も、同様の考えなのでしょうか? 未来 弟も一緒だと思います。ただ、性格は全然違いますね。弟のほうが真面目だし、人付き合いも上手いです。そこが俺とは正反対。 ――プロアマ通じて1敗しかしておらず、その1敗した相手(樋口武大選手)とのリベンジマッチにも勝利している未来選手。勝ち続けることで、「負けられない」というプレッシャーを感じることは? 未来 まったくないですね。実力があるのは自分たちである程度理解してるんですけど、純粋な格闘技ファンからは評価が低いし、批判とかもされるから、逆に今の段階では気持ちがラクですね。 ――「相手が弱いから連勝できる」「川尻や五味レベルの選手になってから大口を叩け」などの批判もありますが、それらに対する反論は? 未来 あの人たちのいつの時代と比べてるのかは知らないけど、俺たち兄弟は今、1日に2時間程度しか練習できてないのに、それでここまでの結果を残してますんで。まだ20代前半だし、1日8時間練習できるようになったら、何倍も強くなれる自信ある。そこから比較して欲しいですね。 ――いつも自信満々ですが、弱点はありますか? 未来 特に思い浮かばないです。視力についても、今後レーシックをする予定だし。寝技の強い人と練習すると、たまにキメられることもある。課題はそれぐらいかな。俺、身体能力がもともと高いんですよ。小さい頃からマラソン大会ではいつも1位だったし、それ以外のどんな運動も得意なんです。総合は全部できないとダメなんで、まさに俺向けの競技と言えますし、伸びしろは無限大と思ってます。 ――今後の目標を教えてください。 未来 『ROAD FC』フェザー級王者のチェ・ムギョム(韓国)を倒したいし、日本の格闘技界を盛り上げたいです。そのためにも、地上波の『RIZIN』に出たい。俺たち兄弟はものすごい可能性を秘めてますんで、チャンスを与えて欲しいです。 ――『RIZIN』で活躍中の山本アーセン選手に対し、Twitterでいきなり対戦要求をしたこともありましたね。アーセン選手は結局、未来選手の挑発には乗ってきませんでしたが。 未来 あぁ、そんなこともありましたね。俺からしたら、面白くない奴だな、みたいな。あれ以上煽っても煽り甲斐がない奴なんで、冷めましたけどね。試合も面白くないのにああいうところで盛り上げられないんじゃもう、格闘家も終わりだな、と思います。 ――今の発言は書いて大丈夫ですか? 未来 書いていいですよ。やるならいつでもやってやるし。 ――『RIZIN』で注目を集めている那須川天心選手について思うことは? 未来 階級は弟と近い選手だけど、俺も注目してますよ。打撃のスピードもあるし、すごく頭もいいし、考えられた戦い方だし、なおかつ動体視力もいい。天才だなと思います。ただ、総合はすぐにマスターできるもんじゃないので、弟とやったらだいぶ差があると思いますね。 ――最後に、ファンへメッセージをお願いします。 未来 俺たち兄弟はこれからどんどん活躍して頭角を現していくんで、今知った人も、もとから知ってる人も、目を離さずに応援してくれたらうれしいです。この先、いろんな邪魔者を片っ端からなぎ倒していくんで、楽しみにしててください。
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(C)ROAD FC
【弟】朝倉海(23歳) ――『ROAD FC』でアラテン・ヘイリ選手(中国)を秒殺した海選手。これで何連勝になりましたか? 朝倉海(以下/海) 『THE OUTSIDER』の戦績を入れると、13か14連勝ぐらいですね。プロでの戦績は8戦8勝で、6KOに、2サブミッション。今んとこ全部フィニッシュ勝利です。 ――ヘイリ選手も6連勝中の強敵でしたが、海選手のヒザ蹴りで病院送りに。あの一撃で彼は、アゴの骨が折れたらしいですね。  ヘイリは中国のフライ級で一番強いと言われ、去年の11月には『ROAD FC』の元王者のジョン・ナムジン(韓国)と王座挑戦権をかけた試合で引き分けた、かなり有名な選手です。YouTubeに過去の試合動画がたくさん上がってたので、事前に研究して対策を練ることができたし、冷静に試合することができました。最後のヒザも狙い澄ました一撃です。日頃から階段ダッシュで鍛えてるから、ヒザ蹴りの威力には自信があるんですよ。 ――前回の中国に続き、海外は2戦目でしたが、韓国の空気はいかがだったでしょう?  韓国のファンの方はあったかいな、と感じました。普通に入場時も応援してくれたし、試合後もたくさん声をかけてくれた。韓国の選手やファンから、大会後にFacebookの友達申請がめちゃくちゃ来ましたね。 ――その一方で、複数の選手から宣戦布告もされているようですね。ナムジン選手は、海選手の写真をビリビリに破っている画像をインターネット上に公開しています。  あれ見て、笑っちゃいましたよ。わざわざ俺の写真を検索して、印刷して、破るところを撮影するという一連の作業を想像すると可笑しくて。有名な人なので、すごい宣伝にもなりますし、ありがたいですけどね(笑)。フライ級現王者のソン・ミンジョン(韓国)もFacebookで俺と戦いたいと言ってます。 ――『ROAD FC』における今後の展開が楽しみですね。  次がタイトルマッチになるのか、それとも2番目に強いナムジンみたいな選手とやるのか。まだわかりませんけど、早く強い奴と試合をしたくてたまらないです。 ――過去に話題を移しますが、そもそも海選手はなぜ、格闘家になろうと思ったのでしょう?  始めたのは高校卒業間近の頃です。先に格闘技を始めてた兄貴が、ジム以外で実力を試したくなったらしく、俺に向かって急に「相手をしろ」と言ってきたんですよ。で、俺を庭に呼び出し、グローブを着けさせ、いきなり襲いかかってきた。構え方とか知らなかったけど、俺は目がいいから、兄貴のパンチや蹴りを全部避けたら、「お前、センスあるから格闘技をやったほうがいい」と誘われました(笑)。 ――お兄さんはそのとき、手加減を?  いや、ガチでしたね。
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(C)ROAD FC
――海選手のスポーツ経験は?  小学校のときに空手と相撲を。中学時代はバレーボールをやってました。 ――お兄さんは無類のケンカ好きだったらしいですが、弟の海選手は?  たまに盛り場でケンカをすることもありましたけど、兄貴みたく法律に触れるような悪さをやった覚えはないです。兄貴の悪かった姿を見て、俺はそうなっちゃいけないと思ってましたから。性格も兄貴とは真逆だと思います。俺は日常生活でキレることはまずないですから。 ――兄弟仲はいいんですか?  いいですよ。いつも「禅道会豊橋道場」で仲良く練習……というか、ガチで殴り合ってます(笑)。俺も兄貴同様、今はまだ普通の仕事をやってるんで、毎日2~3時間しか練習できませんけど、集中して頑張ってます。 ――いつもポーカーフェイスですが、精神鍛錬法はありますか?  精神鍛錬というほど大げさなもんじゃないけど、本をけっこう読みますね。推理小説とか。推理小説って、読んでるときは集中するし、頭を使うじゃないですか。それを習慣化することによって、格闘技の技を覚える吸収力が上がったり、試合中の集中力が上がったり、ってことにつながってる気がします。ちなみに兄貴も、ああ見えて読書家ですよ。週に1冊ペースでいろんな本を読んでるみたいです。 ――兄弟それぞれの格闘技上の長所を教えてください。  兄貴のいいところは、カウンターの当て勘が特出してるのと、打撃の技が多彩な点です。俺はけっこう自分から攻めるタイプで、一発当てたら、そこから一気に仕留め切るのが兄貴よりも上手いです。 ――海選手に弱点はありますか?  弱点がないように練習してます。自分と戦うのが怖いですね。 ――今、一番戦いたい相手は?  『ROAD FC』フライ級王者のソン・ミンジョンです。 ――『THE OUTSIDER』で海選手に土をつけた渋谷莉孔選手が現在、海外の『ONE Championship』で頑張っていますが、彼と再戦したい気持ちはありますか?  できればやりたいですし、今なら倒せる自信もありますけど、あの敗北は格闘技を始めて日が浅かった頃の話ですから、そこまで執着はしてません。 ――『ROAD FC』で実績を積んだ先のビジョンはありますか?  兄貴と一緒に『RIZIN』に出たいですね。俺たち兄弟で国内の格闘技を盛り上げたいという思いが強いんですよ。あとは、国内の各プロ団体のチャンピオンを倒したいです。 ――最後に、ファンへメッセージをお願いします。  判定って、つまらないじゃないですか。俺たち兄弟は相手を絶対倒すし、派手な試合を見せるんで、そこを楽しんでもらえたらと思います。 (取材・文=岡林敬太)

ケンカ全勝の兄・未来と、読書家の弟・海──総合格闘技界の超新星「朝倉兄弟」に迫る!

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兄・未来(左)/弟・海(右)(c)ROAD FC
「俺たちは、つまらない試合はしない」  そう公言して憚らない総合格闘家の「朝倉兄弟」が、有言実行の“スカ勝ち”を積み重ね、国内外で人気を高めている。あまりの強さに地元ではケンカ相手がいなくなり、プロ格闘技の世界で獲物を探し求めるようになった兄・未来(みくる)。その兄に才能を見出され、プロ格闘家になった弟・海(かい)。性格や特長は異なるものの、「常にフィニッシュ勝利を目指す」というのが、兄弟一致のポリシーだ。  両者とも超攻撃的なファイトスタイルで快進撃を続け、先月韓国で行われた『ROAD FC』では、敵地の観衆をも魅了する圧勝を収めた(下記動画参照)。
 好戦的かつ挑発的な言動が目立つため、時には反感も買うが、すべての批判を「勝つこと」で封じ込めてきた2人。その強さは、いかなる環境で育まれたのか? そして彼らは今後、どこへ向かおうとしているのか? それぞれに電話インタビューを行った。
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【兄】朝倉未来(24歳) ――『ROAD FC』での完勝、おめでとうございます。対戦相手のオ・ドゥソク選手(韓国)は、ボクシングの元OPBFランカーで、WBOアジア太平洋ライト級の元王者であり、キックでも2団体の韓国王者となっているストライカーですが、戦前にはどういう印象を抱いていましたか? 朝倉未来(以下/未来) 試合動画を1試合見ただけですけど、「総合(格闘技)の打撃に全然対応できてないな」というのが第一印象で、「これは勝てるな」と思いました。 ――韓国の会場で韓国人選手と戦ったわけですが、アウェイ感は? 未来 相手の名前がコールされたときのほうが歓声は大きかったですけど、試合中に攻められた瞬間がなかったので全然気にならなかったし、緊張もまったくなかったですね。強いて不安だった点を挙げるなら、俺、視力が0.02しかないから、入場のときに会場の雰囲気や花道がよく見えなかったことぐらいかな(笑)。試合が始まれば何も問題はなかったです。『ROAD FC』は韓国の地上波でも放映されたので、試合後は韓国のファンが増えましたね。会場ではUFCファイターのカン・ギョンホ(韓国)からも声をかけられました。日本でもYouTubeとFacebookで生中継され、新規のファンが増えました。兄弟ともインパクトを残せてよかったです。 ――視力0.02で、敵のパンチが見えるんですか? 未来 見えますよ。俺、今まで練習でも試合でも一度もダウンした経験がないんですけど、視力は悪くても、たぶん動体視力がいいんだと思います。ほとんどの技にカウンターを合わせられるんで。 ――実際、オ・ドゥソク選手のパンチを食らう場面は、ほぼなかったですね。 未来 総合の打撃とボクシングの打撃って、まったくの別物なんですよ。違う競技と言っても過言じゃないぐらい。相手がボクシングのチャンピオンレベルだとしても、総合の打撃だったら俺は負けない。なんでかというと、総合はキックやタックルもあるし、グローブも小さいから、ボクシングのガード技術がほとんど使えないんです。だから総合は打撃一発で決まっちゃうことも多く、 つまりは“当て勘勝負”になってくる。そこに俺は、絶対的な自信を持ってるんですよ。 ――その自信の根拠を教えてください。 未来 まず、普通の人よりもビビらない覚悟がある。相手の打撃をギリギリまで避けずに見る覚悟です。それと、どの体勢から打っても左右両方のパンチが強いというのも俺の取り柄ですね。だから相手の動きに合わせたカウンターで、KO勝ちをすることが多い。あとは日頃の練習方法でしょうか。あらゆる試合展開を想定し、どういう場面になっても慌てず冷静に動けるように練習しています。 ――未来選手はストライカーのイメージが強いですが、寝技対策は? 未来 実はここ2~3年は打撃よりも、寝技とレスリングの練習に多くの時間を割いてます。テイクダウンを取られないための練習と、倒されてもすぐに立ち上がる練習を延々と繰り返してますから、キメられない自信が強いですね。今は他の仕事もしてるから、1日2時間程度しか練習できないけど、練習時間がもっと増えれば、さらに強くなるでしょう。 ――これでプロとして5戦5勝となった未来選手ですが、もともとは不良の格闘技大会『THE OUTSIDER』で格闘家デビューした経歴からもわかるように、地元の愛知県では有名な不良だったそうですね。 未来 ケンカがとにかく大好きで、毎日のように誰かとタイマンを張ってました。俺のケンカは必ず1対1。弱い奴とやってもつまんないから、強そうな奴をいつも探し求めてました。 ――ストリートファイトでは負け知らずだったんですか? 未来 数え切れないぐらいケンカをしたけど、一度も負けたことがないです。最初は地元・豊橋の強い奴をどんどん倒してって、地元に敵がいなくなったら、隣の市まで遠征したり。 ――どうやってケンカ相手を探していたんですか? 未来 強そうな奴を見つけたらガンガン睨みつけて、かかってきたらブッ倒す。で、そいつに「もっと強い奴を教えろ」と言うと、どんどん強い奴が出てくるんです。 ――格闘RPGみたいですね(笑)。 未来 自分の住んでる街と名前をあちこちに告げながら相手を募集してたから、俺を倒したがる奴らからガンガン電話もかかってくる。1日に2戦したこともありますよ。隣の市に強い奴がいると聞いて、意気込んで行ったのに、一発で終わっちゃってつまんないから、豊橋に帰って来てから地元のクラブに行って、新たな相手を見つけて2戦目をしたり。そんな毎日だったので、何戦やったのかまでは覚えてません。 ――なぜそこまでケンカが好きだったのでしょう? 未来 刺激が欲しかったのかな。真面目に勉強して真面目に就職して、そのままトシ取って死ぬのもつまらんな、と思ってて。当時の俺の趣味は「命をかけること」でした。 ――そんな生活を送っていて、ご両親から叱られませんでしたか? 未来 オヤジは俺と似たタイプなので、「ケンカする前には準備運動をしっかりしとけ」とか、よくアドバイスをしてくれました(笑)。母親は諦めてましたね。怒っても俺が聞かないってことを知ってるんで。
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ケンカ屋だった16歳の頃の朝倉未来
――警察に捕まったことは? 未来 ケンカだけじゃなく、無免許で毎日バイクを乗り回してましたから、マークされてたらしく、ある日、家に帰ったら、四方八方から警官が出て来て、捕まえられました。で、16歳から少年院に1年半入って、出て来てからもちょこちょこ暴れてたんですけど、強くて有名になりすぎてたから、そのうちケンカの相手をしてくれる奴がいなくなり、寂しくなっちゃって……。ちょうどその頃、『THE OUTSIDER』 の存在を知り、じゃあ格闘技の世界で暴れてやるかと思ってジムに通い始めたんですよ。 ――ジムで、ケンカの技術は通用しましたか? 未来 初めて体験に行った日はガスを吸ったまま行ったんで、息ハァハァで、通用しませんでした。打撃では劣ってなかったけど、寝技で押さえつけられたら、もうダメ。ジムには、ストリートの技術だけじゃ勝てない相手がゴロゴロいました。でも、強い奴を見ると倒したくてワクワクする性格なので、熱心にジム通いするようになり、今に至るという感じですね。 ――『THE OUTSIDER』では2階級王者になり、13戦11勝1敗1ノーコンテストという好成績を収めた未来選手。「強いだけじゃなく、試合が面白い」と評されることが多いですが、戦うときに意識していることは? 未来 格闘技って、お客さんありきのものだと思うんです。見る人がいなければただのケンカと一緒で価値がないけど、お客さんや期待する人の数が多ければ多いほど、それに比例して価値が高くなっていく。お客さんが見たい試合をできなければ、選手としての価値はないも同然だし、格闘技をやる意味がないとさえ思います。なぜ今このリングに立てて、何を求められてるのか。そこんところをいつもしっかり考えてます。結論としては、面白い試合をするしかないじゃないですか。 ――弟の海選手も、同様の考えなのでしょうか? 未来 弟も一緒だと思います。ただ、性格は全然違いますね。弟のほうが真面目だし、人付き合いも上手いです。そこが俺とは正反対。 ――プロアマ通じて1敗しかしておらず、その1敗した相手(樋口武大選手)とのリベンジマッチにも勝利している未来選手。勝ち続けることで、「負けられない」というプレッシャーを感じることは? 未来 まったくないですね。実力があるのは自分たちである程度理解してるんですけど、純粋な格闘技ファンからは評価が低いし、批判とかもされるから、逆に今の段階では気持ちがラクですね。 ――「相手が弱いから連勝できる」「川尻や五味レベルの選手になってから大口を叩け」などの批判もありますが、それらに対する反論は? 未来 あの人たちのいつの時代と比べてるのかは知らないけど、俺たち兄弟は今、1日に2時間程度しか練習できてないのに、それでここまでの結果を残してますんで。まだ20代前半だし、1日8時間練習できるようになったら、何倍も強くなれる自信ある。そこから比較して欲しいですね。 ――いつも自信満々ですが、弱点はありますか? 未来 特に思い浮かばないです。視力についても、今後レーシックをする予定だし。寝技の強い人と練習すると、たまにキメられることもある。課題はそれぐらいかな。俺、身体能力がもともと高いんですよ。小さい頃からマラソン大会ではいつも1位だったし、それ以外のどんな運動も得意なんです。総合は全部できないとダメなんで、まさに俺向けの競技と言えますし、伸びしろは無限大と思ってます。 ――今後の目標を教えてください。 未来 『ROAD FC』フェザー級王者のチェ・ムギョム(韓国)を倒したいし、日本の格闘技界を盛り上げたいです。そのためにも、地上波の『RIZIN』に出たい。俺たち兄弟はものすごい可能性を秘めてますんで、チャンスを与えて欲しいです。 ――『RIZIN』で活躍中の山本アーセン選手に対し、Twitterでいきなり対戦要求をしたこともありましたね。アーセン選手は結局、未来選手の挑発には乗ってきませんでしたが。 未来 あぁ、そんなこともありましたね。俺からしたら、面白くない奴だな、みたいな。あれ以上煽っても煽り甲斐がない奴なんで、冷めましたけどね。試合も面白くないのにああいうところで盛り上げられないんじゃもう、格闘家も終わりだな、と思います。 ――今の発言は書いて大丈夫ですか? 未来 書いていいですよ。やるならいつでもやってやるし。 ――『RIZIN』で注目を集めている那須川天心選手について思うことは? 未来 階級は弟と近い選手だけど、俺も注目してますよ。打撃のスピードもあるし、すごく頭もいいし、考えられた戦い方だし、なおかつ動体視力もいい。天才だなと思います。ただ、総合はすぐにマスターできるもんじゃないので、弟とやったらだいぶ差があると思いますね。 ――最後に、ファンへメッセージをお願いします。 未来 俺たち兄弟はこれからどんどん活躍して頭角を現していくんで、今知った人も、もとから知ってる人も、目を離さずに応援してくれたらうれしいです。この先、いろんな邪魔者を片っ端からなぎ倒していくんで、楽しみにしててください。
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【弟】朝倉海(23歳) ――『ROAD FC』でアラテン・ヘイリ選手(中国)を秒殺した海選手。これで何連勝になりましたか? 朝倉海(以下/海) 『THE OUTSIDER』の戦績を入れると、13か14連勝ぐらいですね。プロでの戦績は8戦8勝で、6KOに、2サブミッション。今んとこ全部フィニッシュ勝利です。 ――ヘイリ選手も6連勝中の強敵でしたが、海選手のヒザ蹴りで病院送りに。あの一撃で彼は、アゴの骨が折れたらしいですね。  ヘイリは中国のフライ級で一番強いと言われ、去年の11月には『ROAD FC』の元王者のジョン・ナムジン(韓国)と王座挑戦権をかけた試合で引き分けた、かなり有名な選手です。YouTubeに過去の試合動画がたくさん上がってたので、事前に研究して対策を練ることができたし、冷静に試合することができました。最後のヒザも狙い澄ました一撃です。日頃から階段ダッシュで鍛えてるから、ヒザ蹴りの威力には自信があるんですよ。 ――前回の中国に続き、海外は2戦目でしたが、韓国の空気はいかがだったでしょう?  韓国のファンの方はあったかいな、と感じました。普通に入場時も応援してくれたし、試合後もたくさん声をかけてくれた。韓国の選手やファンから、大会後にFacebookの友達申請がめちゃくちゃ来ましたね。 ――その一方で、複数の選手から宣戦布告もされているようですね。ナムジン選手は、海選手の写真をビリビリに破っている画像をインターネット上に公開しています。  あれ見て、笑っちゃいましたよ。わざわざ俺の写真を検索して、印刷して、破るところを撮影するという一連の作業を想像すると可笑しくて。有名な人なので、すごい宣伝にもなりますし、ありがたいですけどね(笑)。フライ級現王者のソン・ミンジョン(韓国)もFacebookで俺と戦いたいと言ってます。 ――『ROAD FC』における今後の展開が楽しみですね。  次がタイトルマッチになるのか、それとも2番目に強いナムジンみたいな選手とやるのか。まだわかりませんけど、早く強い奴と試合をしたくてたまらないです。 ――過去に話題を移しますが、そもそも海選手はなぜ、格闘家になろうと思ったのでしょう?  始めたのは高校卒業間近の頃です。先に格闘技を始めてた兄貴が、ジム以外で実力を試したくなったらしく、俺に向かって急に「相手をしろ」と言ってきたんですよ。で、俺を庭に呼び出し、グローブを着けさせ、いきなり襲いかかってきた。構え方とか知らなかったけど、俺は目がいいから、兄貴のパンチや蹴りを全部避けたら、「お前、センスあるから格闘技をやったほうがいい」と誘われました(笑)。 ――お兄さんはそのとき、手加減を?  いや、ガチでしたね。
ケンカ全勝の兄・未来と、読書家の弟・海──総合格闘技界の超新星「朝倉兄弟」に迫る!の画像5
(C)ROAD FC
――海選手のスポーツ経験は?  小学校のときに空手と相撲を。中学時代はバレーボールをやってました。 ――お兄さんは無類のケンカ好きだったらしいですが、弟の海選手は?  たまに盛り場でケンカをすることもありましたけど、兄貴みたく法律に触れるような悪さをやった覚えはないです。兄貴の悪かった姿を見て、俺はそうなっちゃいけないと思ってましたから。性格も兄貴とは真逆だと思います。俺は日常生活でキレることはまずないですから。 ――兄弟仲はいいんですか?  いいですよ。いつも「禅道会豊橋道場」で仲良く練習……というか、ガチで殴り合ってます(笑)。俺も兄貴同様、今はまだ普通の仕事をやってるんで、毎日2~3時間しか練習できませんけど、集中して頑張ってます。 ――いつもポーカーフェイスですが、精神鍛錬法はありますか?  精神鍛錬というほど大げさなもんじゃないけど、本をけっこう読みますね。推理小説とか。推理小説って、読んでるときは集中するし、頭を使うじゃないですか。それを習慣化することによって、格闘技の技を覚える吸収力が上がったり、試合中の集中力が上がったり、ってことにつながってる気がします。ちなみに兄貴も、ああ見えて読書家ですよ。週に1冊ペースでいろんな本を読んでるみたいです。 ――兄弟それぞれの格闘技上の長所を教えてください。  兄貴のいいところは、カウンターの当て勘が特出してるのと、打撃の技が多彩な点です。俺はけっこう自分から攻めるタイプで、一発当てたら、そこから一気に仕留め切るのが兄貴よりも上手いです。 ――海選手に弱点はありますか?  弱点がないように練習してます。自分と戦うのが怖いですね。 ――今、一番戦いたい相手は?  『ROAD FC』フライ級王者のソン・ミンジョンです。 ――『THE OUTSIDER』で海選手に土をつけた渋谷莉孔選手が現在、海外の『ONE Championship』で頑張っていますが、彼と再戦したい気持ちはありますか?  できればやりたいですし、今なら倒せる自信もありますけど、あの敗北は格闘技を始めて日が浅かった頃の話ですから、そこまで執着はしてません。 ――『ROAD FC』で実績を積んだ先のビジョンはありますか?  兄貴と一緒に『RIZIN』に出たいですね。俺たち兄弟で国内の格闘技を盛り上げたいという思いが強いんですよ。あとは、国内の各プロ団体のチャンピオンを倒したいです。 ――最後に、ファンへメッセージをお願いします。  判定って、つまらないじゃないですか。俺たち兄弟は相手を絶対倒すし、派手な試合を見せるんで、そこを楽しんでもらえたらと思います。 (取材・文=岡林敬太)

ロンブー・淳の好感度爆上げ中! 和田アキ子と“モメてる”発言に「和田が悪いに決まってる」の声

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 ロンドンブーツ1号2号・田村淳に「少し好きになった」との声が相次いでいる。  田村は、5日深夜放送のトーク番組『あの頃キミは若かった』(TBS系)にゲスト出演。登場早々、MCの笑福亭鶴瓶が「お前、アッコさん大丈夫か?」切り出すと、淳は苦笑をもらしながら「ちょっとモメてるんですよね。いろいろちょっと、ケンカすることもあるんですよ、やっぱり」と説明。「大丈夫です。まだ立っていられるんで。立っていられなくなったら、師匠のとこに相談に行くと思いますけど」と続け、放送では「プライベートの飲み会でモメたらしい」とのテロップが表示された。  これ以上、この話題には触れなかったものの、ネット上では「狩野英孝のことでは?」との臆測が浮上。同時に「淳、頑張れ!」「和田とモメてるなんて、好感度爆上げだな」「十中八九、和田が悪いだろ」と、田村を支持する声が相次いでいる。  和田といえば、狩野が淫行騒動で謹慎した翌日の『アッコにおまかせ!』(TBS系)で、共演者の出川哲朗に「(狩野に)電話してみて?」「ホンマにかけたか?」「もう1回、かけてみ?」などと電話を強要。この行為が「パワハラだ」として、ネット上で大炎上した。  一方、田村はこの放送の夜、自身のTwitterに「老害芸能人に気をつけよう... 年齢が上なだけで 尊敬出来ない人とは 距離を置いた方が良さそうだw 田村淳43歳...」と意味深なツイートを投稿していた。これが和田のことではないかと、ネット上で騒ぎになった。 「『おまかせ』では的外れな発言が目立ち、今や『紅白』歌手でもなくなった和田ですが、業界でのパワハラぶりは相変わらず。しかし、出川へのパワハラ騒動時には、後輩芸能人が和田を『キャラだから』『普段は優しい』などとこぞって擁護。それは、なんとも気持ち悪い光景だった。そんな中、田村が“アッコ・ハラスメント”に屈せず対抗している可能性が浮上。当然、ネット民は田村を応援しています」(芸能記者) “裸の王様”などと称され、すっかり嫌われ芸能人となった和田。取り巻きも含め、和田に本当の味方はいるのだろうか?

和田アキ子、MISIAの歌唱力に「嫉妬」発言で炎上! 「おこがましい」とアンチ爆発

 4月6日放送の『ビートたけしの私が嫉妬したスゴい人』(フジテレビ系)に歌手・和田アキ子が出演し、同じく歌手のMISIAに対する嫉妬心を告白。この発言について、ネット上では「アッコは何様のつもり?」と批判が噴出している。

「同番組は、『一流の世界で活躍する芸能人やアスリートが嫉妬した人物を告白するバラエティー番組』と銘打ち、和田は一流芸能人のポジションで登場。そして、MISIAの歌唱力に18年間嫉妬し続けていると明かし、MISIAの5オクターブの音域を褒めながら、『本当に腹が立つ』とも口にしていました」(芸能ライター)

 また、和田は5日放送の『バイキング』(同)に出演した際には、「どうやっても敵わない」と思っている相手として、美空ひばりの名を出していた。このような最近の和田の発言に対し、ネットユーザーからは「MISIAに嫉妬してると言えるほど、アッコはCD売れてないだろ」「MISIAは歌手。アッコはもはや老害」「美空ひばりの名前を出すなんておこがましいヤツだな」「逆に、美空ひばり以外には敵うと思ってるワケ?」などと、バッシングが飛び交っている。

「和田は、テレビ番組での横暴な態度や、近年ヒット曲もないのに、2015年まで『NHK紅白歌合戦』に連続出場していたことなどにより、アンチを増殖させています。そんな和田が“歌手目線”で、実力派のMISIAや伝説の美空ひばりといった名前を出したことで、さらなる反感を買ってしまったようです」(同)

 一方、和田は『私が嫉妬したスゴい人』で、MISIAのほかに、ももいろクローバーZ・有安杏果の名も挙げていた。これに、ももクロのファンは「杏果がMISIAと並んだ!」と喜んでいたが……。

「和田は、有安の“本番度胸”を評価しているそうですが、和田アンチが多いせいで、『MISIAは納得だけど、なんでももクロが出てくるんだよ』と、有安まで批判的な目で見られるというトバッチリを受けていました」(同)

 何を言っても炎上してしまう和田。ここでひとつヒット曲を世に送り出し、アンチを見返してほしいものだが……。

全員30歳のJr.内ユニット・ふぉ~ゆ~、「CDデビュー以外の道も」「ジャニーズのTEAM NACSに」と野望明かす

 現在、100人を超えるとも言われているジャニーズJr.。小学生や中学生といった若手メンバーが多いイメージだが、30代のベテランメンバーも存在する。KinKi Kids堂本光一やタッキー&翼の滝沢秀明らが絶大な信頼を寄せるJr.内ユニット「ふぉ~ゆ~」のメンバーは全員が30歳なのだ。

 長いキャリアを持ちつつ、デビューしていない現状を揶揄されることもあるのだろう。以前、メンバーの福田悠太はラジオで「デビューしない人間が30歳でジャニーズJr.なんて、ディスられるのもボクらわかってるじゃないですか?」「ボクらがここで、一生懸命やってる意味だとか……

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朝ドラ『ひよっこ』20%割れ連発も……視聴者が演出を大絶賛した「みね子の成長シーン」

ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(火・金曜日)お届けします!

『ひよっこ』(NHK総合/月~土、午前8時) 茨城県北西部の村に生まれたヒロイン・谷田部みね子(有村架純)が主人公。みね子が集団就職での上京を経て、様々な経験を積みながら自分の殻を破っていく姿を描いた成長物語だ。

■4月5日(水)/3話~4月7日(金)/5話
 3話では、みね子の家に、叔父・宗男(峯田和伸)がやって来る。宗男はみね子に、家族と離れて出稼ぎに行くみね子の父・実(沢村一樹)を、“可哀想だと思うな”“実が稲刈りに帰ってきた後、また出稼ぎに戻る時は笑顔で送り出すように”と語りかけるのだった。そして、ついにやってきた実の帰郷の日。実は、帰郷途中で東京・赤坂の洋食屋「すずふり亭」に立ち寄る。

 4話で、洋食屋「すずふり亭」を訪れた実は、初めて食べるハヤシライス、そして店を営む鈴子(宮本信子)やその息子・省吾(佐々木蔵之介)の人柄に深く感銘を受ける。ネット上では、鈴子が実に向かって言った「東京を嫌いにならないでくださいね」というセリフに、「出稼ぎが差別されていた時代に、このセリフは胸に刺さる」と大きな反響の声が集まった。また物語後半では、ついに実が奥茨城村に帰ってくる。

 5話では、父・実が家にいることへの頼もしさを強く感じるみね子の姿が描かれた。また今回視聴者の注目を集めたのは、夜中に祖父、父、母のみで話している場に、みね子が初めて仲間入りするシーン。家の経済状況や、これからのことを真剣に話す大人たちの中へと迎え入れられ、緊張しつつもうれしさを滲ませるみね子の様子に「ここ最近の朝ドラの中で一番グッときたシーン」「自分が大人の話に混ぜてもらえるようになった時の、興奮と誇らしさが蘇ってくる」「繊細な少女の心模様が表れてるなぁ」と、感動の声が多数上がった。さらに「金の話をきちんとするドラマはいいドラマ」「脚本、演出、目の付け所がすごいツボ」「みね子が大人になるきっかけとして、このシーンを挟んでくるのが憎いね」と絶賛の声が飛び交った。

 懐かしさと爽快感を感じさせつつも、出稼ぎ労働者の問題や農家の経営の苦しさなどシビアな部分も描き、視聴者から大好評の『ひよっこ』。視聴率は、1話19.5%から、2話18.8%、3話19.7%、4話19.4%と低迷中だが、ここからの巻き返しに期待したい。

朝ドラ『ひよっこ』20%割れ連発も……視聴者が演出を大絶賛した「みね子の成長シーン」

ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(火・金曜日)お届けします!

『ひよっこ』(NHK総合/月~土、午前8時) 茨城県北西部の村に生まれたヒロイン・谷田部みね子(有村架純)が主人公。みね子が集団就職での上京を経て、様々な経験を積みながら自分の殻を破っていく姿を描いた成長物語だ。

■4月5日(水)/3話~4月7日(金)/5話
 3話では、みね子の家に、叔父・宗男(峯田和伸)がやって来る。宗男はみね子に、家族と離れて出稼ぎに行くみね子の父・実(沢村一樹)を、“可哀想だと思うな”“実が稲刈りに帰ってきた後、また出稼ぎに戻る時は笑顔で送り出すように”と語りかけるのだった。そして、ついにやってきた実の帰郷の日。実は、帰郷途中で東京・赤坂の洋食屋「すずふり亭」に立ち寄る。

 4話で、洋食屋「すずふり亭」を訪れた実は、初めて食べるハヤシライス、そして店を営む鈴子(宮本信子)やその息子・省吾(佐々木蔵之介)の人柄に深く感銘を受ける。ネット上では、鈴子が実に向かって言った「東京を嫌いにならないでくださいね」というセリフに、「出稼ぎが差別されていた時代に、このセリフは胸に刺さる」と大きな反響の声が集まった。また物語後半では、ついに実が奥茨城村に帰ってくる。

 5話では、父・実が家にいることへの頼もしさを強く感じるみね子の姿が描かれた。また今回視聴者の注目を集めたのは、夜中に祖父、父、母のみで話している場に、みね子が初めて仲間入りするシーン。家の経済状況や、これからのことを真剣に話す大人たちの中へと迎え入れられ、緊張しつつもうれしさを滲ませるみね子の様子に「ここ最近の朝ドラの中で一番グッときたシーン」「自分が大人の話に混ぜてもらえるようになった時の、興奮と誇らしさが蘇ってくる」「繊細な少女の心模様が表れてるなぁ」と、感動の声が多数上がった。さらに「金の話をきちんとするドラマはいいドラマ」「脚本、演出、目の付け所がすごいツボ」「みね子が大人になるきっかけとして、このシーンを挟んでくるのが憎いね」と絶賛の声が飛び交った。

 懐かしさと爽快感を感じさせつつも、出稼ぎ労働者の問題や農家の経営の苦しさなどシビアな部分も描き、視聴者から大好評の『ひよっこ』。視聴率は、1話19.5%から、2話18.8%、3話19.7%、4話19.4%と低迷中だが、ここからの巻き返しに期待したい。

滝沢カレンが国語のお勉強! 『NHK高校講座』の絶妙すぎるキャスティング

滝沢カレンが真面目に国語のお勉強! 『NHK高校講座』の絶妙すぎるキャスティングの画像1
滝沢カレン インスタグラムより(@takizawakarenofficial)
「四字熟語とか、とにかく字が好きで生まれてきたから」  四字熟語や本を読むのが好きであることを伝えたいがゆえに、飛躍した表現で訳がわからなくなってしまうのが、いま“変な日本語”で注目を浴びるモデルでタレントの滝沢カレンだ。  たとえば、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)の「THE絶景(美食)遺産」は、破壊的なナレーションで番組屈指の人気コーナーとなっている。  原稿を読めば、漢字の読みはもとより、カタカナの読みもおぼつかない。即興で実況をすれば、「○○とでも言うのでしょうか」とか「あの日がウソのように~」「まるで○○かのような」といった、おそらく彼女がカッコいいと思っている言い回しを駆使して、その間に挟まれる突拍子もない比喩や語彙が、そのアンバランスさを際立たせている。  父親がウクライナ人で母親が日本人のハーフ。だから、外国育ちで日本語がたどたどしいのかと思いきや、そうではない。東京のど真ん中に生まれ、ずっと日本で育ったというのだ。  それを説明する際も「生まれたのはずっと日本ですよ。日本に生まれて今も日本に……。だから日本人として生まれてきたようなものですよ」と、たどたどしい。  そんな滝沢が、なんと今年度から『NHK高校講座』(Eテレ)の生徒役に起用されたのだ。教科は「ベーシック国語」。国語を基礎から学ぼうというものである。実に見事なキャスティングだ。 『NHK高校講座』のキャスティングは侮れない。例えば、昨年度制作された「美術Ⅰ」にはアーティストのシシド・カフカ、ITのことを勉強する「社会と情報」には、パワーポイントを駆使したプレゼンテーションを得意技に持つプロレスラーのスーパー・ササダンゴ・マシンが起用されている。民放の一歩先行く人選だ。さらに、これはラジオだが、「保健体育」に壇蜜という、これ以上ない抜群のキャスティングも行っている。  今年度では、ほかに「物理基礎」に斉藤由貴を起用。斉藤に物理のイメージはないが、その初回のテーマは「ヨーヨーはなぜ戻ってくるのか?」。  娘役の福本莉子が「押し入れから、こんなのが出てきた」と某スケバンの刑事が使っていた柄のヨーヨーを持ってくると、「なんの因果か、懐かしいわね」と母親役の斉藤が答える。「やってみせてよ」と娘が促すと、斉藤は「ダメダメ。私がヨーヨーを持つと、誰かを必ず傷つけてしまうから……」と言うのだ。完全に遊んでいる。  その極めつきといえるのが、滝沢を起用した「ベーシック国語」なのだ。  教師役は、日本語学者の金田一秀穂。アシスタントには、オウムに扮したナイツの土屋伸之。「今日から1年間、あらためて国語を勉強していくけど、今の気持ちは?」と土屋が問うと「あんなに学校に通っていたのに、全然なんの気もなく、いつも国語の授業を受けてたから、それが今ではすごく引っかかってます……気持ち残りです」と早速、カレン節。すかさず「心残り、ね?」と土屋がフォローした。  番組では、滝沢にプチドッキリを仕掛け、ドラマの偽オーディションを敢行。彼女にセリフを読ませると、番組の思惑通り、「眺望」を「ぜんぼう」、「献上」を「こんがん」、「修繕」を「じゅうぜん」と読み間違えてしまう。  そんな滝沢に「この顔に悪い人はいない!」と評された金田一が、優しく漢字の仕組みを教えていくのだ。  例えば「献」は、分解して「犬」の部分だけを見ると、正しい読み方のヒントが隠されていると。  ちなみに彼女がなぜ「献」を「こん」と読んだのかといえば、「献立」の「こん」だからだという。適当に言っていたわけではなかった。どちらかといえば、特殊な読み方のほうを知っていたのだ。  そう、彼女の日本語がチグハグなのは、その知識のアンバランスさにある。その上で、ほかの「おバカ」タレントと一線を画するのは、彼女は自分を賢く見られたいという強い思いがあるからだ。だから、難しい文語的な言い回しをする。けれど、使い慣れていないし、ちゃんと意味を理解していないから、それがおかしなことになってしまう。そうした意識と知識のズレが、新鮮さと絶妙な面白さを生んでいるのだ。  僕ら視聴者は勝手なものだ。国語の授業に悪戦苦闘する彼女を見て楽しみながらも、こうして勉強していくことで、滝沢の魅力が損なわれてしまうのではないかと思ってしまう。このまま、知識を身につけず、変なままでいてほしいと思ってしまうのだ。  けれど、そんな心配は無用だったのかもしれない。  金田一からの教えを受け、晴れ晴れとした表情の滝沢に、土屋がこの日の授業のポイントを総括するように言う。  すると、驚愕の答えが返ってきた。 「ずばり、漢字は書き順から!」  まったくそんな話はしていないのに!  これには金田一も「素晴らしい!」と苦笑いするしかなかった。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

『人生でムダなことばかり、みんなテレビに教わった』(文藝春秋) スキマさんの新刊出ました amazon_associate_logo.jpg

滝沢カレンが国語のお勉強! 『NHK高校講座』の絶妙すぎるキャスティング

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滝沢カレン インスタグラムより(@takizawakarenofficial)
「四字熟語とか、とにかく字が好きで生まれてきたから」  四字熟語や本を読むのが好きであることを伝えたいがゆえに、飛躍した表現で訳がわからなくなってしまうのが、いま“変な日本語”で注目を浴びるモデルでタレントの滝沢カレンだ。  たとえば、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)の「THE絶景(美食)遺産」は、破壊的なナレーションで番組屈指の人気コーナーとなっている。  原稿を読めば、漢字の読みはもとより、カタカナの読みもおぼつかない。即興で実況をすれば、「○○とでも言うのでしょうか」とか「あの日がウソのように~」「まるで○○かのような」といった、おそらく彼女がカッコいいと思っている言い回しを駆使して、その間に挟まれる突拍子もない比喩や語彙が、そのアンバランスさを際立たせている。  父親がウクライナ人で母親が日本人のハーフ。だから、外国育ちで日本語がたどたどしいのかと思いきや、そうではない。東京のど真ん中に生まれ、ずっと日本で育ったというのだ。  それを説明する際も「生まれたのはずっと日本ですよ。日本に生まれて今も日本に……。だから日本人として生まれてきたようなものですよ」と、たどたどしい。  そんな滝沢が、なんと今年度から『NHK高校講座』(Eテレ)の生徒役に起用されたのだ。教科は「ベーシック国語」。国語を基礎から学ぼうというものである。実に見事なキャスティングだ。 『NHK高校講座』のキャスティングは侮れない。例えば、昨年度制作された「美術Ⅰ」にはアーティストのシシド・カフカ、ITのことを勉強する「社会と情報」には、パワーポイントを駆使したプレゼンテーションを得意技に持つプロレスラーのスーパー・ササダンゴ・マシンが起用されている。民放の一歩先行く人選だ。さらに、これはラジオだが、「保健体育」に壇蜜という、これ以上ない抜群のキャスティングも行っている。  今年度では、ほかに「物理基礎」に斉藤由貴を起用。斉藤に物理のイメージはないが、その初回のテーマは「ヨーヨーはなぜ戻ってくるのか?」。  娘役の福本莉子が「押し入れから、こんなのが出てきた」と某スケバンの刑事が使っていた柄のヨーヨーを持ってくると、「なんの因果か、懐かしいわね」と母親役の斉藤が答える。「やってみせてよ」と娘が促すと、斉藤は「ダメダメ。私がヨーヨーを持つと、誰かを必ず傷つけてしまうから……」と言うのだ。完全に遊んでいる。  その極めつきといえるのが、滝沢を起用した「ベーシック国語」なのだ。  教師役は、日本語学者の金田一秀穂。アシスタントには、オウムに扮したナイツの土屋伸之。「今日から1年間、あらためて国語を勉強していくけど、今の気持ちは?」と土屋が問うと「あんなに学校に通っていたのに、全然なんの気もなく、いつも国語の授業を受けてたから、それが今ではすごく引っかかってます……気持ち残りです」と早速、カレン節。すかさず「心残り、ね?」と土屋がフォローした。  番組では、滝沢にプチドッキリを仕掛け、ドラマの偽オーディションを敢行。彼女にセリフを読ませると、番組の思惑通り、「眺望」を「ぜんぼう」、「献上」を「こんがん」、「修繕」を「じゅうぜん」と読み間違えてしまう。  そんな滝沢に「この顔に悪い人はいない!」と評された金田一が、優しく漢字の仕組みを教えていくのだ。  例えば「献」は、分解して「犬」の部分だけを見ると、正しい読み方のヒントが隠されていると。  ちなみに彼女がなぜ「献」を「こん」と読んだのかといえば、「献立」の「こん」だからだという。適当に言っていたわけではなかった。どちらかといえば、特殊な読み方のほうを知っていたのだ。  そう、彼女の日本語がチグハグなのは、その知識のアンバランスさにある。その上で、ほかの「おバカ」タレントと一線を画するのは、彼女は自分を賢く見られたいという強い思いがあるからだ。だから、難しい文語的な言い回しをする。けれど、使い慣れていないし、ちゃんと意味を理解していないから、それがおかしなことになってしまう。そうした意識と知識のズレが、新鮮さと絶妙な面白さを生んでいるのだ。  僕ら視聴者は勝手なものだ。国語の授業に悪戦苦闘する彼女を見て楽しみながらも、こうして勉強していくことで、滝沢の魅力が損なわれてしまうのではないかと思ってしまう。このまま、知識を身につけず、変なままでいてほしいと思ってしまうのだ。  けれど、そんな心配は無用だったのかもしれない。  金田一からの教えを受け、晴れ晴れとした表情の滝沢に、土屋がこの日の授業のポイントを総括するように言う。  すると、驚愕の答えが返ってきた。 「ずばり、漢字は書き順から!」  まったくそんな話はしていないのに!  これには金田一も「素晴らしい!」と苦笑いするしかなかった。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

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『人生でムダなことばかり、みんなテレビに教わった』(文藝春秋)