石けんよりはマシ程度、保湿やキメは整わず「ダブ洗顔料&泡洗顔」【本当はヤバイ洗顔料】

――「洗うだけでスキンケア」「角栓まで落とす」「潤いを与える」……洗顔料やクレンジングに躍るキャッチコピーは良いことばかり。でも、本当に肌にいいの? そこで、定番&人気のアイテムを、化粧品の成分解析で知られるかずのすけ氏と、化粧品検定一級で化粧品開発の経験を持つ安藤美和子氏(「アンチエイジングの神様」)が大検証!

■保湿・キメの整いは期待はずれ、石けんで洗うよりマシレベル
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【商品名】
・ダヴ ビューティモイスチャー洗顔料(130g/参考価格499円)
・ダヴ ビューティモイスチャークリーミー泡洗顔料(160ml/参考価格699円)
【PRコピー】うるおってはずむ肌に/キメを整える/肌の内側(角質層)までうるおいを与える

■総合評価(A~D):B(洗顔料/かずのすけ)C(泡タイプ/かずのすけ)D(いずれも/安藤氏)

◎全成分
<ビューティモイスチャー洗顔料>
水、ワセリン、ココイルグリシンK、グリセリン、ヤシ脂肪酸K、ラウロアンホ酢酸Na、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸、アクリレーツコポリマー、ラウリン酸、ラウラミドプロピルベタイン、ステアリン酸、パルミチン酸、ココイルイセチオン酸Na、イセチオン酸Na、ヤシ脂肪酸、ポリブテン、ポリクオタニウム-6、クエン酸、EDTA-4Na、BHT、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン、香料

<ビューティモイスチャークリーミー泡洗顔料>
水、ココイルグリシンK、PG、グリセリン、ラウロアンホ酢酸Na、ステアリン酸、パルミチン酸、水酸化K、ジステアリン酸PEG-150、PPG-6デシルテトラデセス-30、クエン酸、EDTA-2Na、BHT、メチルイソチアゾリノン、香料

<かずのすけ氏の成分解析評価>
 基本の洗浄成分は、「ココイルグリシンK」というアミノ酸系石けんになります。アミノ酸系石けんは、ほかのアミノ酸系洗浄成分と異なり、弱アルカリ性の洗剤で、使用感も石けんとよく似ています。石けんと比較すると、こちらの方がやや低刺激の洗剤になります。ただし両商品とも通常の石けん成分も多めに添加されているため、洗浄力などはかなり高めです。

 両者の違いとして、通常のダヴは保護作用の油性成分「ワセリン」を多く配合しているため、過度な脱脂を防ぐことができます。一方で、泡タイプは水を加えなくても泡が立てられるように最初から成分が薄まっているため、どうしても消費速度が早くなるのと、さらにワセリンなどの配合がなく、成分が簡素化されているにもかかわらず価格が高額であることから、比較すると通常のモイスチャー洗顔料の方が優れているという結論になります。ただし泡タイプは泡が最初から出るというメリットもあります。

<安藤実和子氏の使用感評価>
◎使用感レビュー
・汚れ落ち
ビューティモイスチャー:★★☆☆☆
クリーミー泡洗顔:★★☆☆☆
どちらも肌表面の汚れは落としますが、皮脂の詰まりまでは落としきれませんでした。

・保湿力
daev1
ビューティモイスチャー:★★☆☆☆
クリーミー泡洗顔:★★☆☆☆
肌を保湿しているというより、洗顔料がぬるっとしている感覚です。また、しばらくすると肌がつっぱるので、保湿力は低く感じました。

・泡立ち
dave2
ビューティモイスチャー:★★★☆☆
クリーミー泡洗顔:★★★★☆
 ビューティモイスチャーは簡単に泡立ちました。キメ細やかでふわふわの泡が好印象です。一方、クリーミー泡洗顔はプッシュで簡単に泡ができますが、水気が多いのが残念な印象です。

・泡の持続力
dave3
ビューティモイスチャー:★☆☆☆☆
クリーミー泡洗顔:☆☆☆☆☆
 どちらの泡も簡単に潰れました。キメが細かったビューティモイスチャーまで泡が持続しなかったのは残念です。

・キメを整える
dave4
ビューティモイスチャー:☆☆☆☆☆
クリーミー泡洗顔:☆☆☆☆☆
どちらのダブも洗顔後に肌が整ったという感覚はありませんでした。洗顔としては働いてくれますが、キメを整えるケアまでは期待しない方がいい結果です。

◎口コミ評価
○良い口コミの傾向
<ビューティモイスチャー>
・ どこでも購入できる

<クリーミー泡洗顔>
・泡で出てくるのが便利で良い

×悪い口コミの傾向
<ビューティモイスチャー>
・ 洗顔後の肌が乾燥する

<クリーミー泡洗顔>
・泡のキメが粗い

◎結論:外出先での「とりあえず」にはおすすめ!
 どちらのダヴも、悪い口コミで取り上げられている「使用感の悪さ」を実感しました。日常使いにはおすすめできません。しかし、「洗顔料がない」緊急事態には選択肢に入れてよいでしょう。手洗い用石鹸で洗うよりは肌にも優しくおすすめできます。コスパはいいですが、使用感・汚れ落ちなど総合的に見て評価は低めです。

<検証者プロフィール>
かずのすけ
横浜国立大学大学院卒。環境学修士・教育学学士。現在は研究活動と併行し、化粧品の企画開発、セミナー講師、執筆業などを行う。著書に『化学者が美肌コスメを選んだら』(三五館)『間違いだらけの化粧品選び 自分史上最高の美肌づくり』(リンダパブリッシャーズ)。ブログ「かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

安藤美和子(あんどう・みわこ)
化粧品開発の経験とネットワークを活かし、医師、エステティシャン、スポーツトレーナー、美容部員、美容師、など美と健康の専門家を組織化。「アンチエイジングの神様」サイトを立ち上げ、編集ディレクターを務める。サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級の有資格者で、雑誌やWEBメディアへの寄稿も行う。

北朝鮮情勢で明らかになった英ロック界“レジェンド”イアン・マッカロクの寂しい現状「かつての人気はU2を凌駕……」

北朝鮮情勢で明らかになった英ロック界レジェンドイアン・マッカロクの寂しい現状「かつての人気はU2を凌駕……」の画像1
『Pro Patria Mori』(Edsel)
 緊迫を増す北朝鮮情勢の余波で、英ロック界の“レジェンド”の行状が、わが国で大々的に報じられることとなった。  14日に東京・新宿でのライブを予定していたイギリスのロックミュージシャン、イアン・マッカロクがアメリカと北朝鮮の間で武力衝突があるというニュースを受け、イベント主催者側に無許可でマネジャーとともに日本から出国していたことが判明した。マッカロクは1980年代に活躍したロックバンド、エコー&ザ・バニーメンのリードボーカルで、今回はソロシンガーとして来日公演を行う予定だった。 「若い世代はあまりなじみがないかもしれませんが、70年代末にデビューした“エコバニ”は、同時期にデビューした世界的なロックバンドのU2とともに80年代のイギリスで絶大な人気を誇っていました。日本では洋楽チャートの上位にランクインするような人気こそありませんでしたが、独特の耽美的なサウンドは当時のマニアックな洋楽ファンから一定の支持を得ていました。美少年風のマッカロクのビジュアルも、女性には人気でしたね」(音楽ライター)  80年代前半のイギリスにおけるエコバニの人気はU2を凌駕していたが、後半になるとアメリカで大ブレークしたU2に対して、エコバニは次第に失速していく。マッカロクのソロ活動の比重が高まり、93年にはいったん解散。96年に再結成を果たし現在に至るが、往年の勢いはすでにないというのが、実際のところだろう。 「エコバニは2005年にサマーソニックに出演して、かつてのファンを喜ばせましたが、今回はマッカロクのソロ公演でした。会場もライブハウスという小さなハコで、寂しいことですがエコバニはもはや大々的に観客を集めるようなバンドではないということでしょう。マッカロクの公演はそもそも昨年12月に行われるはずだったのですが、喉の不調で延期となり、今回は振替公演でした。つまり、2度目のドタキャンだったというわけです。マッカロクは当時からライバルのU2をボロクソにディスるなど、ビッグマウスで傍若無人なキャラで知られていますが、今回の公演キャンセルに対して、『デカい口を叩く割には臆病』『日本をナメている』といった、失望するファンの声が相次いでいます。北朝鮮情勢に身の危険を感じる気持ちはわからないでもないですが、それを言うならイギリスやヨーロッパはもっとテロの危険に満ちていますからね」(同)  半ば忘れかけられていたロック界のレジェンドが北朝鮮情勢のおかげでクローズアップされたのは皮肉と言うしかないが、いずれにせよ日本国民としてはマッカロクの判断は正しかった、なんてことにならないよう願いたいものだ。

「GINGER」突然の“モテ特集”が迷走! 「職場で女を捨てるな」など紋切り型コメント連発

 前号に引き続きピンク色の表紙の「GINGER」(幻冬舎)。なんと、今まで誌面ではほとんどお目にかかったことのない言葉「モテ」が大々的に記されているんです! さらにはハートマークまで踊っている表紙を見ると、超現実主義だった「GINGER」はどこへ? と、うろたえてしまいました。一体どんな路線変更を図っているのか、早速中身をチェックしていきましょう~。

<トピックス>
・COVER WOMAN 桐谷美玲 “普通”というドラマを生きる27歳のヒロイン
・今年の春服には、もれなく“モテ”がついてきます
・気になる! “春の絶対買いアイテム”調査してきました!

■自意識の薄い美人・桐谷美玲が語る“普通”

 カバーモデル・桐谷美玲の巻頭インタビュー、テーマは“普通”です。確かに語られるエピソードは「芸能人の友人は少なく、今はOLをしている学生時代からの友人が多い」「単純にファッションやメイクなど、女の子が好きな物が好きだから、雑誌モデルの仕事は楽しいし好き」「友達の結婚式で、みんなでブライズメイドをやった」など、まさしく“普通”なものばかり。どうやら彼女は、“自分が他人からどう思われているのか”“自分をこんなふうに見てほしい”といった、余計な自意識が薄いようで、誰からも愛される素朴なヒロインを、地のままで体現しているように見えました。

 特に印象的だったのは結婚観で、「堅実なサラリーマンと結婚して、専業主婦になるのも憧れ」とのこと。子どもの頃も今も“普通の温かい家庭”を築くことが夢だそうで、「正直、キャリアにはあまり執着心がないんです。これって、私にとっては“普通”のことなんですよ。少なくとも、私の周囲の友達もそう。女子大出身だからなのかわからないけれど、みんな仕事が好きで責任感が強くて、とてもデキる子たち。だけど、あんまりキャリア志向じゃないんですよね。それぞれ、自分にとって普通に大切なものがあるからだと思います」と言い切っています。

 このある意味世間知らずで、夢見がちな発言に対しては、インタビュアーも「普通の女の子以上に普通の夢」と評すると同時に、「今どき、主婦させてくれるほど、余裕のあるサラリーマンはいないと思う!」と突っ込んでいます。モデルや女優、さらにはキャスターと幅広く活躍している桐谷が、こういう発言をするのは「仕事にやる気がない」「責任感がない」などとみなされてしまう可能性もありますが、「いちばん視聴者の方に近い存在として、ひとりの20代女性として、素直に勉強して、等身大のコメントができたら」と桐谷自身は語っており、こういった考えをする現代のアラサー女性は少なくないのかもしれません。そういえば、堀北真希も芸能界引退してたしなぁ……。

 桐谷が語った“普通”という感覚と、前号で水原希子が意識高く語った“大衆に媚びるのではなく自分らしい個性を大切にする” 生き方は、一見「GINGER」が読者に、真逆の価値観を提示しているようにも見えます。しかしその実、周囲の意見や同調圧力なんか気にせず自分が素直に心地良いと感じる生き方をしたい、という主張は共通しているのではないかと感じました。

 しかし忘れてはいけないのは、桐谷は「世界で最も美しい顔100人」常連であるほどの美人だということ……。同号で、桐谷がモデルを務めるファッションページには「ファッションの力って、やっぱりすごい。街を歩いてて、思わず目を引くのはものすごい美人なんかじゃなくて、自分に似合う服を着ていたりトレンドを先取りしたファッションの人。だからこそ、自分らしさを大事にしたいけれど――」という、雰囲気しかないコピーが載せられていましたが、桐谷が“普通”のままで愛されヒロインになれたのは、決して自分らしさを大事にした結果やファッションの力だけではないでしょう。今まさに桐谷が主演中のドラマ『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)ではないですが、「美人は生きやすい」という誰もが知っている現実を突きつけられた気分になりました。

 続いてメインのファッション企画「今年の春服には、もれなく“モテ”がついてきます」を見ていきましょう。これまでクリスマスもバレンタインも華麗にスルーし、“モテ”という文字を一切見ることができなかった「GINGER」が、満を持しての“モテ”特集。「GINGER」が提唱する“モテ”とは一体どのようなものなのでしょうか。

 誌面を読み進めていくと、「男性にだけチヤホヤされたいという意味ではなく、同性にも同じように受け入れられることが大前提」「誰からも好かれ、信頼されるための“好感度”」「出会う人すべてに好印象を持ってもらいたい」「男性にも女性にも受け入れられて、どんなシーンでも輝ける」といったコピーが散見されますが……え? それって要するに、巷の女性誌が何億光年にも渡り、こぞって特集してきた「全方位モテ」のことですよね……? え? 今さら!!??

 さらには、「すっぴん隠しのマスクをやめろ」(出版関係・38歳)「男ばかりの職場だからって、女を捨ててほしくない」(IT関係・36歳)「目尻がハネ上がったアイラインは恐怖」(映像関係・33歳)「シャツもワンピースも大好物(笑)」(29歳・医療関係)「ぶっちゃけ、スリット入りなら何でもOK」(28歳・飲食業)……などといった、一方的な男性からのコメントも掲載されており、既視感を否めません。“職場では女を捨てるな”って、某炎上CMかよ!

 その結果、「周囲の視線を意識しましょう」「ちょっとだけトレンドを取り入れた、おしゃれなコーディネートを心がけましょう」といった従来の「GINGER」のコーディネートに、男目線のアドバイスがプラスされただけの内容になっており、もともと教科書テイストだった誌面は、さらに情報量が増えてカオス状態になっています。

 周囲から浮かないTPOを守りつつ、最新の流行を取り入れたおしゃれな服を着て得られる「全方位モテ」が、「GINGER」女子にとっての“普通”なのでしょうか。“普通”のハードル高すぎます! 「GINGER」女子って、“周りの子たちよりも少しでいいから抜きん出たい”という、ちょっとだけ高いプライドを持っているのかもしれませんね。

 もちろん彼女たちが、ありのままの自分らしさに満足せず、試行錯誤しながら努力していることは認めます。しかし、それにしてもファッションの力を信じすぎでは。一体その信仰は、どこから来ているのでしょうか。さらに言えば「全方位モテ」する状態がかなったところで、結局のところ、彼女たちが何を目指しているのかがイマイチよくわかりませんでした。ほかの女性誌でよく見られるような恋愛ストーリーとともに着回しファッションを紹介するといった企画でもなかったため、男性と交際する上で発生する「告白」「デート」「ケンカ」「プロポーズ」などの具体的なシチュエーションのイメージは皆無。当然のことながら、その先につながる「結婚」というワードも登場しませんでした。

 これではまるで、妄想の中の非実在男子にモテようとしているだけ。同企画のコピーや男性コメントが、紋切り型ばかりだったのにも納得です。「GINGER」女子には、もしかしたら、自分の言動や将来等に対する根拠や具体性が乏しいのかもしれません。お洒落な服に身を包み、仕事に精を出して経済的に自立しているアラサーだけど、内面はぼんやりと夢見る少女のまま……そんな「GINGER」女子の一面が浮き彫りになりました。「GINGER」女子の迷走は、しばらく続きそうです。
(橘まり子)

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「昭和最大のミステリー」下山事件を読み解くブックガイド

「昭和最大のミステリー」下山事件を読み解くブックガイドの画像1
『日本の黒い霧〈上〉』(文藝春秋) 
 昨年、海の向こうのトランプ大統領が使った「ポストファクト主義」という言葉が注目を集めた。「ポスト真実」とも言うらしい。無数のあらゆる情報が飛び交う現代においては、「真実かどうか」よりも「それに対する感情や、個人的な意見」のほうが影響力を持っている、という意味の言葉だ。この言葉を聞いた時、僕は「下山病」を思い出した。  そう、日本には「下山病」という病気がある。60年以上前に生まれたこの病は、一度かかると非常に治療が難しい。  ゲザンビョウ? 高山病の逆? いやいや違う。「しもやまびょう」と読む。初代国鉄総裁・下山定則氏の名前に由来する。下山総裁こそが、昭和最大のミステリーと呼ばれる「下山事件」の主役であり、このミステリーの謎解きに取り憑かれた人々を「下山病患者」と呼ぶのだ。  1949年7月6日午前0時30分過ぎ、常磐線・北千住駅と綾瀬駅の間の線路上で、列車に「轢断」された死体を発見した。約85メートルにわたってバラバラになっていたその轢死体は、色白で肉付きがよかったために当初は女性と思われたが、散乱する所持品の中に「国鉄総裁・下山定則」の名刺等が発見されたことから、事件は急激に騒がしくなっていく。まさに、轢死体発見の15時間前、下山総裁は日本橋の三越に入っていく姿を運転手に見届けられたのを最後に行方不明となり、失踪事件として捜査が開始されていたのだ。轢死体は、下山総裁本人であることが確認され、このニュースは列島中を駆け巡った。  
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現在の日本橋三越(筆者2017年撮影/以下同)。下山総裁は、三越の重役や得意客などが使う本店南口から入って失踪した。店内で複数の店員に目撃されている
 下山氏は、同年に発足した国鉄の初代総裁となった人物だ。技術畑出身でありながら異例の抜擢を受けた彼に課せられた仕事は、実に10万人近い国鉄職員の人員整理。1949年当時は本格化する冷戦に突入した時代であり、日本の占領統治を行うアメリカは、日本を「反共産主義の砦」として再生すべく、経済の立て直しを急いでいた。そのために実施された「ドッジ・ライン」と呼ばれる経済政策の一環として、全国で28万人の公務員の人員整理、いわゆる「首切り」を日本政府に要求した。下山総裁は事件当時、まさにこの人員整理を迫られ、そのリストを発表している最中だった。こうした緊迫した状況の中での、遺体発見。  当初は、これらの「首切り」のプレッシャーを受けての「自殺」と考えられ、マスコミもそれに寄った報道を行った。しかし、遺体の司法解剖の結果からは「他殺」の可能性が浮かび上がった。それだけでなく、検視を行った各機関による見解が、「他殺」と「自殺」で真っ二つに割れたのだ。注目されたのは、列車に轢断された下山総裁の遺体が、生きている状態で轢断された=「生体轢断」か、死んでいる状態で轢断された=「死後轢断」か、だ。生体轢断なら自殺である可能性が高いが、死後轢断ならどこか別の場所で殺害されて線路上に放置された、つまり他殺だということになる。それを判定する鍵は、下山総裁の傷口が生きている間にできたことを示す「生活反応」があるかどうかだ。最初に司法解剖を行った東京大学の古畑教授は、死後轢断と判定した。つまり他殺だ。しかし、そのあとに司法解剖を行った東京都監察医務院の八十島監察医、慶應義塾大学の中舘教授は「生体轢断」、つまり自殺の可能性が高いと主張した。マスコミもこれに追従し、朝日新聞や作家の松本清張などは「他殺」、毎日新聞などは「自殺」を支持し、一大論争に発展した。 「他殺」「自殺」それぞれを支持する人々によって無数の証拠や証言が集められたが、結局、論争が結論を見るには至らず、捜査本部は同12月31日に解散。翌年、「自殺」と結論付ける内部資料「下山白書」が週刊誌に流出、という非公式な形で一応の結末を見た。しかし、この報告書に対しても、「他殺派」から無数の事実誤認や捏造を指摘されている。 ……と、あらましがめちゃくちゃ長くなってしまったけど、お察しのように、こういうことがサラサラと書ける時点で、僕も「下山病」罹患患者の一人なのだろう。いやいや、僕なんかかなり軽度のほうだと思うが。それで、今回の記事なんだけど、「下山事件」の真実に迫ろう!ということではない。そんなことをしたら、それこそ何十年という歳月、何百ページという原稿が必要になる。じゃあ、何をやろうかというと、この国でひそかに増殖を続けてきた「下山病」の世界を、代表的な書物を読み解くことで、ちょっとガイドしてみようと思う。なんたって、この「下山論争」、今も続いているのだ。今この瞬間も、書籍コーナーの一角で、ネットの片隅で、下山事件に関する「新事実」が現れては消え、「自殺なのか他殺なのか」「他殺なら黒幕は誰なのか?」という論争が続いているのだ。  下山事件に関する書籍のうち最も有名で、導入に適しているのは、推理小説家・松本清張の『日本の黒い霧』(1960年)だろう。戦後、GHQ統治下で起きた事件に焦点を当て、裏で糸を引くGHQの陰謀を暴き出したノンフィクション小説で、一大ベストセラーとなり、「陰謀=黒い霧」という概念を日本に植えつけた。下山事件に関する本はどれも情報量が多いために分厚かったり、また本職の物書きでない人が書いているものが比較的多いということもあってか、「ん? 文章が読みづらいかな?」っていう瞬間も少なくない。要するに、完読するのに気合が必要な本が多く、よほど興味のある人でないと読み切るのが難しいものもある。でも、この清張の『日本の黒い霧』なら大丈夫! 「帝銀事件」「松川事件」などのいくつかの事件に関する推理がオムニバス形式で収録されていて程よい長さだし、さすがベストセラー小説家! という感じでグイグイ読ませる。事件の概要がとてもわかりやすい名著だ。ただ、前述のように清張の結論は「他殺」であり、本書でもさまざまな推理を巡らせ黒幕を暴き出しているのだが、いかんせん、全体的に論拠に疑問点が残るものが多い。残念ながらノンフィクションとしては取材も不十分で、あくまで下山事件を題材にした「推理小説」として読みたい一冊だ。
「昭和最大のミステリー」下山事件を読み解くブックガイドの画像3
旧八洲ホテル跡地。三越から徒歩数分の場所にあった八洲ホテルは、清張が「黒幕」と指摘したGHQ参謀第2部(G2)の特殊部隊「CIC」の拠点であった
 さてそれでは、コレ! と言える「他殺本」はどれか? 事件発生当時から取材を担当し、独自の調査で線路上の血痕などさまざまな「新事実」を見つけ出し、捜査本部にも食い込んでいた朝日新聞の記者・矢田喜美雄氏が執筆した『謀殺 下山事件』(1973年)だろう。映画にもなった本書には、とにかく新事実や新証言が多く登場し、「他殺派の急先鋒」として、さまざまな「下山本」に引用される機会も多い。本書を読めば、ほとんどの人が間違いなく「なるほど……これは他殺なんじゃないか」と考えるだろう。一読者としては、それくらい「他殺」という結論への導き方が、勢いと説得力に満ちているパワーのある本だ。だがしかし、問題点として挙げられるのが、その「新事実」を証言する「新証人」が、みーんな仮名だったりイニシャルだったりで、どこの誰だかわからないことだ。確かに昭和の闇に迫る危険な証言で匿名なのはわかるが、あまりにも都合よく、「この本にしか登場しない新証人」が多すぎないかい? という疑問は当然湧いてくる。「他殺」という結論に向かって走っていくためのパーツを、ムリヤリこしらえたような違和感は拭えない。これは多くの書籍で批判されている部分で、後に平成3部作といわれる「平成になってから出版された下山本」でもやり玉に挙がっている。  その平成3部作の中では、『下山事件 最後の証言』(2005年)は読み逃せない一冊だろう。平成3部作はそれぞれ別の著者が書いているが、基本的にこれが「元ネタ」といってよい。本書は実にセンセーショナルだ。なんたって、著者・柴田哲孝氏の祖父が下山事件の実行犯として深く関わっていた!? という内容なのだ。その祖父が所属した実行犯グループと名指しされる「亜細亜産業」なる会社についての調査・考察が、「平成3部作」共通の大きなキモだ。さまざまな証人に会い、謎に迫っていく――という筋書きは、読み物としてめちゃくちゃ面白い。実行犯グループの写真なども多数掲載されていて、もうこれが正解ジャン、やばいジャン、他殺ジャン、と思うだろう。とにかく近年話題になった「下山本」の中で最もインパクトが大きく、「亜細亜産業関与説」は今ではスタンダードのひとつになっている。
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旧ライカビル跡地。「亜細亜産業」が入っていたといわれるライカビルは、写真の正面のビルの右脇にあった。正面の旧日本貿易会館ビルは、地下通路で三越とつながっている。
 さて、ここまで読んで「あれ?」と思う人もいるかもしれない。「他殺派の本ばっかで、自殺派の本がないじゃん」と。そうなのだ。下山事件に関する本、いわゆる下山本で話題になるのは、ほとんどが「他殺本」だ。自殺派の本もあるにはあるが、まずそもそもの数が少ない。さらに、当然っちゃ当然なのだが、「下山事件は、謀殺事件だった! 新事実発見! 黒幕は…○○!」というセンセーショナルな切り口の本でなければ、ちっとも売れないし話題にもならない。そのため、「実はね~自殺だよ」という本はどうしても地味な扱いを受けて読まれる機会も少なく、早々と絶版になってしまうのだ。結果、世に出回るのは「他殺派」の本ばかり、という状況になる。実際、下山事件を少しかじったことのある人は、「果たして誰が? どの組織が黒幕か?」という部分において差異はあっても、ほとんどの人が「下山事件は他殺に決まってる」と考えているんじゃないだろうか。僕も実際、いろんな他殺派の本を読みあさっていた頃は、「これは絶対、謀殺だよな~」と考えていた。しかし、次に紹介する本を読んでから、「どうもおかしい」と考えだすようになった。「自殺派のバイブル」であり、「究極の下山本」、佐藤一著『下山事件全研究』(1976年)だ。
「昭和最大のミステリー」下山事件を読み解くブックガイドの画像5
 とにかく、分量が多い。600ページオーバー、しかもすべて小さな文字の二段組みで、よほどの読書ジャンキーじゃないと、これを読み切るのは不可能だ。それもそのはず、本書は、事件に関するあらゆる資料や証言、そして検証実験の結果を極力「客観的」に網羅しようという意図で作られた本なのだ。そのため、分量は膨大で、かつストーリー仕立てになっていないために「物語を追っていく興奮」などまったくない。著者の佐藤氏は、福島県で起きた列車転覆事故「松川事件」の被告として一度は死刑判決を受け、その後「冤罪」が証明され、無罪を勝ち取った人物だ。清張らに誘われ、下山事件の研究に参加したが、さまざまな調査を進めるにつれ、「自殺」への確信を深めていき、清張らと袂を分つことになる。研究の集大成を提示し、そこから導き出される結論として、本書は「自殺説」を支持し、各「他殺説」への反論も掲載している(前述の『謀殺 下山事件』への反論もある)。言うなれば、とてつもなく硬派な「自殺派」の本なのだ。その上、76年に出版されるも、09年に再版されるまで、ずっと絶版だった。そもそもかなり高い本なのだが、絶版なので一時期は古書市場で高値がついていた。片や、紹介した他殺派の『日本の黒い霧』『謀殺 下山事件』『下山事件 最後の証言』は、どれも文庫でも出版されていて、書店でワンコインでお手軽に安く買える。どう考えても、『全研究』は誰にも読まれない。一人の読者が本書を手に取る間に、一体何千人の読者が他殺派の本を読むんだろうか。そんなことを考えてしまうほど、ハードルの高い本だといえる。  しかし、そのハードルを越えて読むと、驚かされるのは、諸々の「下山本」が、どれほど「自分たちの望む結論に都合の良い証言や実験結果」しか引用していないか、ということについてだ。もちろん、『全研究』は結論から言えば「自殺派」の本であり、自殺と結論付けるバイアスが「まったくかかっていない」と言う気はない。しかし、それが極力少ないのは間違いなく、これが感覚としてわかるだけでも、本書には一字千金の価値があるんじゃないだろうか。これに照らし合わせると、平成3部作の『下山事件 最後の証言』も、かなり重要なポイントを「あえて」いくつも無視して「結論ありき」で話を進めている、という事実が見えてくる。『最後の証言』はものすごく興味深く面白い本だが、僕はこれもまた下山事件を題材にとった推理小説のようなものに近いと考えてしまう。  それで、冒頭の「ポスト真実」の話に戻るのだが、下山事件に関する証言や実験結果は、うわさ話のようなものも含めれば無数に存在する。そもそも司法解剖の結果ですら、それぞれの研究機関によって判定が違うのだ。尽きることなく結論の違う「陰謀」が暴き出され続けることからもわかるように、極端な話、必要なパーツだけを望むようにピックアップしていけば、自分の思い描くストーリーを構築するのも不可能ではないのだ。たとえば下山総裁の奥さんの発言として、失踪直後に「自殺かもしれない」と心配していたとする証言Aと、後年になって「下山は殺された」と周りに言っていたとする証言Bが存在する。自殺派は証言Aだけを、他殺派は証言Bだけをピックアップする。こうして意識的にせよ無意識的にせよ、無数の取捨選択が繰り返された結果、われわれが「真実」として受け取ってきたストーリーが作り上げられるのだ。そして「真実」が謎である限り、あらゆる推論に等しく真実である可能性がある。いや、もはや真の意味での「真実」は問題でなく、下山事件には「それに対する感情や、個人的な意見」だけが存在するのかもしれない。まさに、下山事件は「面白ければ、なんでもあり」の、「ポスト真実」を地でいく無法地帯なのだ。  そして、この無法地帯を永久にさまよい歩く病が、「下山病」だ。「真実」という太陽を探して、地面を掘り続けるのだ。空を見上げることなく、死ぬまでそれを続けるのだ。「おそろしい病気だな~」と思った。そこのあなた。ここまで原稿を読んだら、もう、伝染(うつ)ってますよ。 *** 【後記】  暖かくなってきた4月のある日、僕は五反野を訪れた。駅から10分ほど歩いた、線路脇の道や公園からやや遠めに見える伊勢崎線(いまは東武スカイツリーラインというらしい)と常磐線が交差するポイントが、68年前に下山総裁が列車に轢かれた場所だ。夜の闇の中に電車が通るたび、音を立てて地面を揺らし「そこ」を光のレールが通過する。轢断現場の近くの高架下の、ほとんどの通行人が見逃しそうな片隅に、「下山国鉄総裁追憶碑」が作られている。そこに添えられた下山総裁の肖像を見ていると、時代に翻弄され無念の死を遂げた一人の紳士の姿が浮かび上がってくる。下山本を読み進めたある時から、それまで「昭和最大のミステリー」のパーツのひとつにすぎなかった下山総裁という存在が、穏やかな表情で、一人の人間として、自分の中に立ち上がってくる瞬間があった。時代が違えば、優秀な技術者としての職務を全うしたかもしれない、市井の人として穏やかに生きたかもしれない。もちろん会ったことも話したこともない人物だが、先述の「真実」がなんであれ、彼の魂の安寧に想いをはせずにはいられない。下山事件の無法地帯では、こういう「感情や、個人的な意見」も許されるだろう。合わせた手をほどいて歩きだすと、夜風に吹かれて、その感情はどこかへ吸い込まれるように飛び去っていった。その風の行く先を見ると、下山事件が、今も風に吹かれて揺れている。
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下山総裁轢断現場周辺
「昭和最大のミステリー」下山事件を読み解くブックガイドの画像7
「下山国鉄総裁追憶碑」
「昭和最大のミステリー」下山事件を読み解くブックガイドの画像8 ●タカハシ・ヒョウリ “サイケデリックでカルトでポップ”なロックバンド、オワリカラのボーカル。たまにブログでつづる文章にも定評あり。好きなものは謎、ロック、歌謡、特撮、漫画、映画、蕎麦。 HP:http://www.owarikara.com/ ブログ:http://hyouri-t.jugem.jp/ Twitter:https://twitter.com/TakahashiHyouri?ref_src=twsrc%5Etfw

「松潤は王子様ではなく、ただの男だった」最も衝撃的だった“嵐の熱愛スキャンダル”ランキング

 ここ数年、国民的アイドルグループ・嵐のメンバーに熱愛スキャンダルが相次いでいる。10歳年下の元女優・夏目鈴との“同棲愛”をすっぱ抜かれた大野智、フリーアナウンサー・伊藤綾子の“通い妻愛”をスクープされた二宮和也、テレビ朝日アナウンサー・小川彩佳との“本気愛”が報じられた櫻井翔、そして、井上真央と結婚間近とウワサされながらも、4年に及ぶAV女優・葵つかさとの二股疑惑が浮上した松本潤……。ファンはもちろんのこと、世間をも驚かせた熱愛スキャンダルだろう。そこで今回は、男女100人に「最も衝撃的だった、嵐メンバーの熱愛スキャンダルは?」というアンケートを実施した。(Sagooooワークス調べ/調査地域:全国/調査対象:男性・年齢不問/調査期間:3月16~3月22日/有効回答数:100)

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 65票を獲得してダントツ1位に輝いたのは、「松本潤&AV女優・葵つかさ」のスキャンダル。

「これにはガッカリです。井上真央ちゃんと純愛していると思ってたから」(40歳/女性)
「井上真央ちゃんとの交際を応援していたのに」(28歳/女性)
「ドラマが好きだったから、松潤は井上真央だけだと信じたかった。残念」(28歳/女性)

 など、「ずっと井上真央と付き合っていて、結婚する、秒読みだと言われていたのに、違う人が出てきて驚いた」(60歳/女性)とする意見が多数上がった。松本と井上は、ドラマ『花より男子』(TBS系、2005年)での共演をきっかけに交際に発展し、そこから10年以上かけて愛を育んでいるとウワサされており、ファンの間でも半ば公認カップルとなっていたため、二股ともとれる報道には、世間も大きな衝撃を受けたようだ。

 しかもその相手がAV女優だったことで、「潔癖で真面目なのかと思っていたので、結構びっくり」(56歳/女性)「王子様的な存在だったのに、二股というのもショッキングだったが、相手がAV女優というのがかなりガッカリだった。やっぱりただの男なんだと思った」(49歳/女性)と、「ほかのメンバーのスキャンダルと比べて、印象がとても悪くなった」(29歳/女性)様子。

 また、「相手がAV女優と聞いてびっくりした。職業で差別するつもりはないが」(61歳/男性)としながらも、職種のイメージから、「真剣な交際もファンにはショックかもしれないが、遊びで女性を道具のように扱うというのはもっと衝撃的」(48歳/女性)「普通の恋愛ではなく、完全にスキャンダル。恋愛はしてもいいが、セックスフレンドがいるアイドルはマズいと思う」(41歳/男性)「体だけの関係という感じがして、真剣さがまるで感じられない。ちゃんとした相手がいるのなら、その裏切りはちょっとなぁ」(37歳/女性)など、「AVという時点で驚き。本気ではないのか、遊びなのか……と、いろいろ考えてしまった」(25歳/女性)人も少なくないようだ。

 次いで衝撃度が高かったのは、20票を獲得した「櫻井翔&テレビ朝日・小川彩佳」の熱愛。品行方正なのか、用心深かったのか、これまで決定的な熱愛をスクープされたことが皆無に等しかった櫻井だけに、「勝手なイメージであるが、真面目で潔癖なイメージが強く、恋愛は二の次で仕事に励んでいる印象が強かった」(33歳/女性)ため、「大好きな翔くんが……。ばっちり証拠写真まで撮られてショックだった」(31歳/女性)との声が相次ぐ結果に。

 また、同じ時間枠で、それぞれ別のニュース番組でキャスターを務めていることから、「まったく接点がないようなカップル」(35歳/男性)「意外。2人とも忙しいはずなのに、どこで出会ったのだろうと気になった」(44歳/女性)という声も。

 なお、「もっと別のタイプの女性が好きだと思っていたばかりに、少々驚いた」(21歳/男性)とする意見もある一方で、「やはりエリート櫻井さんはインテリのアナウンサーと熱愛するものだと感じた」(49歳/女性)という声もあり、2人を“お似合いカップル”とするかは、見る人によって分かれるようだ。

 3位には8票で「二宮和也&フリーアナウンサー・伊藤綾子」がランクイン。「なんとなく、フリーアナウンサーを好きになるのは意外」(24歳/女性)「アナウンサーと交際するイメージがあまりなかった」(39歳/女性)など、「二宮くんはアナウンサーより女優さんと騒がれそうと勝手に思っていた」(34歳/女性)とする意見が多かった。

 1票差の7票で、ギリギリの4位となった「大野智&元女優・夏目鈴」については、「女性に興味がなく、趣味に没頭していそうなイメージだった」(37歳/女性)「チームのリーダーで真面目な印象だったのに、裏切られた」(60歳/女性)など、相手云々よりも「スキャンダルは今までほとんど聞かず、驚いた」(31歳/女性)という意見が目立った。

 嵐も全員30代となり、プライベートで恋愛をすることは、当然と言えば当然だが、イメージが大切なアイドルだけに、相手選びには慎重になってもらいたいものである。

松本潤&AV女優・葵つかさ
・「まさか松潤が二股するなんてと思い、ショックだった。王子様のイメージが強かった」(44歳/女性)
・「全てが真実だとは思わないが、AV女優との関係はインパクトが大きすぎた」(35歳/男性)
・「AV女優側の炎上商法としか思えなかったのと、松潤が利用されているのが衝撃だった」(27歳/女性)
・「ジャニーズとAV女優というのはとても衝撃的。でも、今の時代はアリなのかも」(34歳/男性)

櫻井翔&テレビ朝日・小川彩佳
・「見かけの印象から、そういったニュースが出てこない人だと思っていた」(59歳/男性)
・「小川さんはとても真面目で仕事一筋だと思っていたので、結構びっくりした」(35歳/女性)
・「櫻井翔は『独身がいい』と言っていた記憶がある。寂しくなったのかしら?」(49歳/女性)
・「櫻井翔の大きな熱愛が今までなかったから。カッコよくて頭が良いので、その人にふさわしい人はいない」(26歳/女性)

二宮和也&フリーアナウンサー・伊藤綾子
・「二ノは恋愛しなさそうなイメージがあったので、衝撃的だった」(21歳/女性)
・「イメージがとても違っていたのでびっくりしたのと、意外な感じだった」(44歳/女性)
・「なんとなく、2人がつながるようなイメージがまったくなかった」(19歳/男性)

大野智&元女優・夏目鈴
・「恋愛スキャンダルで、相手云々というより、大野くんがさっさと“なかったこと”にしたのが衝撃だった」(60歳/女性)

【アンケート概要】
■調査地域:全国 ■調査対象:男女・年齢不問 ■調査期間:3月16~3月22日 ■有効回答数:100サンプル

【企画協力】
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便秘解消の民間療法!? 肛門に生きたタナウナギ を突っ込んだ男性が死にかける

便秘解消の民間療法!? 肛門に生きたウナギを突っ込んだ男性が死にかけるの画像1
男性の腸内から摘出された巨大タウナギ
 中国で、とんでもない民間療法を実行した末に、命の危機にさらされた男性が話題となっている。 「南方網」(4月19日付)によると、広東省広州市内の病院に、49歳の男性が激しい腹痛を訴えて駆け込んだ。  医師がただちに開腹手術を行ったところ、便や未消化の食物でいっぱいになった直腸から、大型のタウナギが発見されたのだ。その全長は50センチに及び、重さは250グラムほどだったという。医師によると、一歩間違えれば男性は命を落としていたという危険な状態だった。
便秘解消の民間療法!? 肛門に生きたウナギを突っ込んだ男性が死にかけるの画像2
見たところ、まだ新鮮そうだ
 しかし、泥の中に生息するタウナギが、なぜ男性の直腸に 入り込んだのか? 男性によると、なんと自身の手で、生きたタウナギを肛門に挿入したのだという。  男性は長年、便秘に悩まされており、医師から治療のための入院を勧められていた。しかし男性は、自身の生まれ故郷に伝わる民間療法を試すことを選んだ。それが、タウナギを肛門から直腸に挿入するという方法だったのだ。  中国では、直腸に侵入したタウナギによって命の危険にさらされるという事故が、これまでにも繰り返し発生している。昨年にも、河南省南陽市南召県 に住む54歳の男性の体内から、同じく全長約 50センチ のタウナギが摘出されているほか、13年には広東省仏山市順徳区で、男性 の肛門から体内に侵入したタウナギが腸壁に穴を開けるという事例が報告されている。  広東省などを中心に、中国では日常的に食用とされるタウナギだが、通常は泥の中に生息しており、人間の肛門に飛び込むことなど考えられない。  ネット上ではこうした事件が報じられるたび、「タウナギが、なぜ肛門から入ったのか」というミステリーについて、さまざまな臆測が飛び交っていた。「裸で泥に入ったら、タウナギが肛門を巣と間違えて入ってくる」「ハードオナニーをしていたに違いない」など、諸説展開されていたが、まさかこんな民間療法があったとは……。深すぎる中国の文化には、ただただ 驚かされるばかりである。

便秘解消の民間療法!? 肛門に生きたタナウナギ を突っ込んだ男性が死にかける

便秘解消の民間療法!? 肛門に生きたウナギを突っ込んだ男性が死にかけるの画像1
男性の腸内から摘出された巨大タウナギ
 中国で、とんでもない民間療法を実行した末に、命の危機にさらされた男性が話題となっている。 「南方網」(4月19日付)によると、広東省広州市内の病院に、49歳の男性が激しい腹痛を訴えて駆け込んだ。  医師がただちに開腹手術を行ったところ、便や未消化の食物でいっぱいになった直腸から、大型のタウナギが発見されたのだ。その全長は50センチに及び、重さは250グラムほどだったという。医師によると、一歩間違えれば男性は命を落としていたという危険な状態だった。
便秘解消の民間療法!? 肛門に生きたウナギを突っ込んだ男性が死にかけるの画像2
見たところ、まだ新鮮そうだ
 しかし、泥の中に生息するタウナギが、なぜ男性の直腸に 入り込んだのか? 男性によると、なんと自身の手で、生きたタウナギを肛門に挿入したのだという。  男性は長年、便秘に悩まされており、医師から治療のための入院を勧められていた。しかし男性は、自身の生まれ故郷に伝わる民間療法を試すことを選んだ。それが、タウナギを肛門から直腸に挿入するという方法だったのだ。  中国では、直腸に侵入したタウナギによって命の危険にさらされるという事故が、これまでにも繰り返し発生している。昨年にも、河南省南陽市南召県 に住む54歳の男性の体内から、同じく全長約 50センチ のタウナギが摘出されているほか、13年には広東省仏山市順徳区で、男性 の肛門から体内に侵入したタウナギが腸壁に穴を開けるという事例が報告されている。  広東省などを中心に、中国では日常的に食用とされるタウナギだが、通常は泥の中に生息しており、人間の肛門に飛び込むことなど考えられない。  ネット上ではこうした事件が報じられるたび、「タウナギが、なぜ肛門から入ったのか」というミステリーについて、さまざまな臆測が飛び交っていた。「裸で泥に入ったら、タウナギが肛門を巣と間違えて入ってくる」「ハードオナニーをしていたに違いない」など、諸説展開されていたが、まさかこんな民間療法があったとは……。深すぎる中国の文化には、ただただ 驚かされるばかりである。

主役・長谷川博己を差し置いて、香川照之の顔芸祭り開催!『小さな巨人』第1話レビュー

主役・長谷川博己を差し置いて、香川照之の顔芸祭り開催!『小さな巨人』第1話レビューの画像1
TBS系『小さな巨人』番組サイトより
 2013年に放送され、全話平均視聴率28.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ/以下同)という大ヒットを記録したTBS系連続ドラマ『半沢直樹』。それと同じ『日曜劇場』枠、キャスト・スタッフの顔ぶれが似通っていることから“警察版・半沢直樹”と称されるなど、新ドラマ『小さな巨人』には放送前から注目が集まっていました。  その第1話が16日に放送されたのですが、初回平均視聴率は13.7%と、『半沢直樹』の初回平均視聴率19.4%に遠く及ばなかったどころか、前クールに放送された木村拓哉主演の『A LIFE~愛しき人~』の初回平均視聴率14.2%にも届きませんでした。  ドラマは、警視庁捜査一課強行班1係長の香坂真一郎(長谷川博己)が街中をスーツ姿で疾駆するシーンから始まります。その映像に「われわれ警察官は国民の安全を守る。しかし、その警察官を守る法律は存在しない。警察組織において自分を守るものは自分しかいない」というナレーションがかぶせられ、オープニングシーンが終了。  画面暗転して、「3週間前」というテロップの後、香坂の顔のドアップが映し出されます。『半沢直樹』を彷彿とさせるショット。カメラを睨みつけるようにして今回のドラマのキャッチフレーズ「敵は味方のフリをする」という台詞を吐き、次第にカメラが引いていくと、その視線の先には現捜査一課長・小野田義信(香川照之)の姿があります。捜査進捗を報告しているシーンなのですが、ここでの会話で、理論派の香坂と直感派の小野田の相対関係がうっすらと提示されます。  ノンキャリアの中では異例のスピード出世を果たしている香坂ですが、その陰には前捜査一課長で現・芝警察署署長の三笠洋平(春風亭昇太)の協力があるんですね。小野田に報告していた事件を無事に解決した後、香坂は三笠と料亭で祝勝会を開くのですが、そのウワサを聞きつけた小野田が登場。香坂と同じく理論派の三笠と、捜査一課長としては異色ともいえる高卒、現場からの叩き上げという小野田は水と油の関係で、香坂はその2人の板挟み状態。小野田は香坂と三笠に日本酒をお酌して去って行きます。  会食を終えて1人になった香坂は、中小企業の社長・中田隆一(加藤晴彦)を飲酒運転の疑いで取り調べすることになるのですが、このときに隆一の車を傷つけてしまいます。このことが、翌朝ネットニュースで「宴会帰りの刑事、行き過ぎた捜査で車を破損」と報じられてしまい、監査にかけられることに。そして昨夜、香坂が日本酒を口にしていたという証言を小野田がしたことが決め手となり、香坂は芝警察署に左遷させられることになってしまうのですが、出世コースまっしぐらのエリートがそんなことで左遷になってしまうのでしょうか。なんだか強引な展開に疑問が湧いてしまいます。  とにもかくにも、所轄勤務になった香坂。異動して早々、日本有数のIT企業ゴーンバンク社の社長・中田和正(桂文枝)が誘拐され、身代金5億円を要求されるという事件が起こります。なんとか手柄を立てて出世コースに戻りたい香坂は事件解決に乗り出そうとするのですが、小野田の右腕である捜査一課長付運転担当の山田春彦(岡田将生)に「所轄は後方支援。現場は本庁に任せてください」と釘を刺され、待機を命じられてしまいます。  しかし、所轄管内で起こった事件を見過ごすわけにはいかないと、香坂は芝警察署所属の刑事・渡部久志(安田顕)らの協力を得て、捜査一課とは別行動で独自の捜査を開始します。そして捜査線上に浮かび上がった犯人は、監視カメラの画像システムの新規開発データをゴーンバンク社に奪われ、死に追いやられた風見京子(富永沙織)の父親・康夫(長江英和)でした。康夫は身代金が目的ではなく、娘の死の真相を知るために中田和正を誘拐した、というわけです。  その情報を、香坂の見張り役として同行していた山田が小野田に伝えたために、所轄の手柄は捜査一課に横取りされる形になってしまいます。しかも小野田はゴーンバンク社の不正を隠すために、単なる身代金を目的とした誘拐事件として決着させようとします。それをとがめる香坂に対して小野田は、翌日に行われる管理職昇任試験を受けるように促し、「解答用紙に名前だけ書け。それだけで合格だ」と口約束します。つまり、捜査一課に戻してやるから隠蔽には目をつぶれ、という悪魔のささやきなんですね。  これ、香坂が試験を受けている内に風見康夫を強制逮捕してしまおうという計略で、小野田には自分のポジションを脅かす香坂を本庁に戻す気などありません。しかし、小野田からの提案を真に受けた香坂は、出世を取るか正義を取るかで真剣に悩みます。  翌朝、香坂は、市川実日子が演じる妻の美沙(映画『シンゴジラ』を参考にキャスティングしたのでしょうか?)に相談したり、試験会場に向かう最中には、前日に渡部から吐き捨てられた、「敵が味方のフリをする。やっぱりあんたは向こう(本庁)の人間だったんだ」という言葉を思い出して心苦しくなります。しかしその一方で、所轄の刑事だった父・敦史(木場勝己)が果たせなかった、捜査一課長になるという夢を追いたいという気持ちも捨て難く、板挟みになってしまいます。何しろ今回の試験をパスすれば、香坂は警視に昇進し、その上は警視正、つまり捜査一課長のポジションが待っているのですから。  気持ちが揺れ動く中、香坂は渡部からの電話で捜査一課が風見康夫の潜伏先に強行突入しようとしていることを伝えられ、小野田に騙されたことを知ります。慌てて捜査本部へと駆けつけ、強制逮捕ではなく犯人の自首を促すように談判するのですが、小野田は取り合わず。結局、ゴーンバンク社の不正は隠蔽されることになってしまいました。  捜査を終えて意気揚々と引き上げる小野田に向かって香坂が、「私は所轄刑事として、捜査一課のあなたと戦ってみせる」と宣戦布告したところで第1話は終了となるのですが、このラストシーンも含め全編を通して、「歌舞伎の大見得か!」とツッコミたくなるほど、香川照之の濃い目の顔芸が炸裂しまくっています。  その一方で、長谷川博己の演技は薄味。『半沢直樹』では、主演の堺雅人が「やられたらやり返す、倍返しだ!」という決め台詞で不正を犯す銀行の上司たちをバッタバッタと切りつける姿が世のサラリーマンたちのカタルシスとなり大ヒットとなったのですが、長谷川には堺のような迫力が感じられません。  またベストセラー作家・池井戸潤の原作という骨子が失われたオリジナル脚本による“半沢もどき”には、ストーリー展開に粗が目立ち過ぎて、この先グダグダになってしまうのではないかという不安は拭えません。次回予告のテロップには、「所轄VS捜査一課 さらに戦いがエスカレート」と出ていたのですが、大ヒットシリーズ『踊る大捜査線』(フジテレビ系)で手垢が付いた流れになっていくのではないかという懸念もあります。  また、安田顕が演じる刑事役は、14年に放送されたドラマ『隠蔽捜査』(TBS系)で安田自身が演じた刑事役と「カブる」という指摘もあるようですね。好評だったドラマをごった煮にして、うまく調理しきれていないといったところでしょうか。  とはいえ、まだドラマはスタートしたばかり。小野田を捜査一課長に引き上げたのは香坂の父・敦史なのですが、その敦史を小野田が裏切ったというような含みがチラホラと出ていただけに、今後この辺りがどう展開していくのか気になるところではあります。 (文=大羽鴨乃)

主役・長谷川博己を差し置いて、香川照之の顔芸祭り開催!『小さな巨人』第1話レビュー

主役・長谷川博己を差し置いて、香川照之の顔芸祭り開催!『小さな巨人』第1話レビューの画像1
TBS系『小さな巨人』番組サイトより
 2013年に放送され、全話平均視聴率28.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ/以下同)という大ヒットを記録したTBS系連続ドラマ『半沢直樹』。それと同じ『日曜劇場』枠、キャスト・スタッフの顔ぶれが似通っていることから“警察版・半沢直樹”と称されるなど、新ドラマ『小さな巨人』には放送前から注目が集まっていました。  その第1話が16日に放送されたのですが、初回平均視聴率は13.7%と、『半沢直樹』の初回平均視聴率19.4%に遠く及ばなかったどころか、前クールに放送された木村拓哉主演の『A LIFE~愛しき人~』の初回平均視聴率14.2%にも届きませんでした。  ドラマは、警視庁捜査一課強行班1係長の香坂真一郎(長谷川博己)が街中をスーツ姿で疾駆するシーンから始まります。その映像に「われわれ警察官は国民の安全を守る。しかし、その警察官を守る法律は存在しない。警察組織において自分を守るものは自分しかいない」というナレーションがかぶせられ、オープニングシーンが終了。  画面暗転して、「3週間前」というテロップの後、香坂の顔のドアップが映し出されます。『半沢直樹』を彷彿とさせるショット。カメラを睨みつけるようにして今回のドラマのキャッチフレーズ「敵は味方のフリをする」という台詞を吐き、次第にカメラが引いていくと、その視線の先には現捜査一課長・小野田義信(香川照之)の姿があります。捜査進捗を報告しているシーンなのですが、ここでの会話で、理論派の香坂と直感派の小野田の相対関係がうっすらと提示されます。  ノンキャリアの中では異例のスピード出世を果たしている香坂ですが、その陰には前捜査一課長で現・芝警察署署長の三笠洋平(春風亭昇太)の協力があるんですね。小野田に報告していた事件を無事に解決した後、香坂は三笠と料亭で祝勝会を開くのですが、そのウワサを聞きつけた小野田が登場。香坂と同じく理論派の三笠と、捜査一課長としては異色ともいえる高卒、現場からの叩き上げという小野田は水と油の関係で、香坂はその2人の板挟み状態。小野田は香坂と三笠に日本酒をお酌して去って行きます。  会食を終えて1人になった香坂は、中小企業の社長・中田隆一(加藤晴彦)を飲酒運転の疑いで取り調べすることになるのですが、このときに隆一の車を傷つけてしまいます。このことが、翌朝ネットニュースで「宴会帰りの刑事、行き過ぎた捜査で車を破損」と報じられてしまい、監査にかけられることに。そして昨夜、香坂が日本酒を口にしていたという証言を小野田がしたことが決め手となり、香坂は芝警察署に左遷させられることになってしまうのですが、出世コースまっしぐらのエリートがそんなことで左遷になってしまうのでしょうか。なんだか強引な展開に疑問が湧いてしまいます。  とにもかくにも、所轄勤務になった香坂。異動して早々、日本有数のIT企業ゴーンバンク社の社長・中田和正(桂文枝)が誘拐され、身代金5億円を要求されるという事件が起こります。なんとか手柄を立てて出世コースに戻りたい香坂は事件解決に乗り出そうとするのですが、小野田の右腕である捜査一課長付運転担当の山田春彦(岡田将生)に「所轄は後方支援。現場は本庁に任せてください」と釘を刺され、待機を命じられてしまいます。  しかし、所轄管内で起こった事件を見過ごすわけにはいかないと、香坂は芝警察署所属の刑事・渡部久志(安田顕)らの協力を得て、捜査一課とは別行動で独自の捜査を開始します。そして捜査線上に浮かび上がった犯人は、監視カメラの画像システムの新規開発データをゴーンバンク社に奪われ、死に追いやられた風見京子(富永沙織)の父親・康夫(長江英和)でした。康夫は身代金が目的ではなく、娘の死の真相を知るために中田和正を誘拐した、というわけです。  その情報を、香坂の見張り役として同行していた山田が小野田に伝えたために、所轄の手柄は捜査一課に横取りされる形になってしまいます。しかも小野田はゴーンバンク社の不正を隠すために、単なる身代金を目的とした誘拐事件として決着させようとします。それをとがめる香坂に対して小野田は、翌日に行われる管理職昇任試験を受けるように促し、「解答用紙に名前だけ書け。それだけで合格だ」と口約束します。つまり、捜査一課に戻してやるから隠蔽には目をつぶれ、という悪魔のささやきなんですね。  これ、香坂が試験を受けている内に風見康夫を強制逮捕してしまおうという計略で、小野田には自分のポジションを脅かす香坂を本庁に戻す気などありません。しかし、小野田からの提案を真に受けた香坂は、出世を取るか正義を取るかで真剣に悩みます。  翌朝、香坂は、市川実日子が演じる妻の美沙(映画『シンゴジラ』を参考にキャスティングしたのでしょうか?)に相談したり、試験会場に向かう最中には、前日に渡部から吐き捨てられた、「敵が味方のフリをする。やっぱりあんたは向こう(本庁)の人間だったんだ」という言葉を思い出して心苦しくなります。しかしその一方で、所轄の刑事だった父・敦史(木場勝己)が果たせなかった、捜査一課長になるという夢を追いたいという気持ちも捨て難く、板挟みになってしまいます。何しろ今回の試験をパスすれば、香坂は警視に昇進し、その上は警視正、つまり捜査一課長のポジションが待っているのですから。  気持ちが揺れ動く中、香坂は渡部からの電話で捜査一課が風見康夫の潜伏先に強行突入しようとしていることを伝えられ、小野田に騙されたことを知ります。慌てて捜査本部へと駆けつけ、強制逮捕ではなく犯人の自首を促すように談判するのですが、小野田は取り合わず。結局、ゴーンバンク社の不正は隠蔽されることになってしまいました。  捜査を終えて意気揚々と引き上げる小野田に向かって香坂が、「私は所轄刑事として、捜査一課のあなたと戦ってみせる」と宣戦布告したところで第1話は終了となるのですが、このラストシーンも含め全編を通して、「歌舞伎の大見得か!」とツッコミたくなるほど、香川照之の濃い目の顔芸が炸裂しまくっています。  その一方で、長谷川博己の演技は薄味。『半沢直樹』では、主演の堺雅人が「やられたらやり返す、倍返しだ!」という決め台詞で不正を犯す銀行の上司たちをバッタバッタと切りつける姿が世のサラリーマンたちのカタルシスとなり大ヒットとなったのですが、長谷川には堺のような迫力が感じられません。  またベストセラー作家・池井戸潤の原作という骨子が失われたオリジナル脚本による“半沢もどき”には、ストーリー展開に粗が目立ち過ぎて、この先グダグダになってしまうのではないかという不安は拭えません。次回予告のテロップには、「所轄VS捜査一課 さらに戦いがエスカレート」と出ていたのですが、大ヒットシリーズ『踊る大捜査線』(フジテレビ系)で手垢が付いた流れになっていくのではないかという懸念もあります。  また、安田顕が演じる刑事役は、14年に放送されたドラマ『隠蔽捜査』(TBS系)で安田自身が演じた刑事役と「カブる」という指摘もあるようですね。好評だったドラマをごった煮にして、うまく調理しきれていないといったところでしょうか。  とはいえ、まだドラマはスタートしたばかり。小野田を捜査一課長に引き上げたのは香坂の父・敦史なのですが、その敦史を小野田が裏切ったというような含みがチラホラと出ていただけに、今後この辺りがどう展開していくのか気になるところではあります。 (文=大羽鴨乃)