『SRサイタマノラッパー~マイクの細道~』第3話 ノスタルジーとの決別、新将軍としての旅立ち!

『SRサイタマノラッパー~マイクの細道~』第3話 ノスタルジーとの決別、新将軍としての旅立ち!の画像1
テレビ東京系『SRサイタマノラッパー~マイクの細道~』番組サイトより
 本州最北端の町・青森県大間で再会を果たしたIKKU(駒木根隆介)、TOM(水澤紳吾)、そしてMIGHTY(奥野瑛太)の3人は、伝説のラップグループ「SHO-GUNG」を再結成することに。第3話となる今回は、大間を後にして3人が“生ぬるい青春”リセットの旅へといよいよ出発。“将軍”だけに黄門さま、助さん、格さんのようなラップでの世直し旅になるのか。まぁ、3人ともうっかり八兵衛みたいな三枚目キャラだから絶対そうはならないだろうけど。  オープニングはIKKUとTOMがお世話になったスナックのひとり娘・トーコ(山本舞香)とトーコにしつこく言いよってきたメガネ中年・マキノ(杉村蝉之介)とのベッドシーン。「ふつつかものですが、末永くよろしくお願いします」とパジャマ姿で三つ指を付くトーコ。「初夜だな」と鼻の下を伸ばすマキノ。薄暗い和室に並べて敷かれた布団が妙にエロい。  地元資産家の凄技を見せてやろうと言わんばかりにマキノがアタッシュケースを開くと、中からは極太バイブにローション、さらには手錠……と大人のための快楽グッズがぞくぞく。ドラえもんならぬエロえもんである。トーコの白く細い手首に手錠を掛けながら「やっと、わいの嫁さんだな」とむっつりほくそえむマキノ。 「いや~ッ!!」と目が醒めるトーコ。フロイトだったらどんな心理分析するのか、ちょっと気になる生々しいトーコの性夢だが、前回のTOMが見た美人嫁トリーシャ(コトウロレナ)に棄てられる夢に続いての夢はじまり。渥美清主演のロードムービー『男はつらいよ』シリーズも、初期~中期は寅さんが旅先で見る夢はじまりが多かったことを思い出させる。デコトラに乗って、東北道を縦断していくこれからの展開は、菅原文太主演のロードムービー『トラック野郎』シリーズも彷彿させるし。今回の『マイクの細道』は実は『SRサイタマノラッパー』劇場版三部作の成功でメジャーシーンというネクストステージに立った入江悠監督自身が、日本映画史に残る過去の人気シリーズを再発見していく旅なのかもしれない。  前回、夜の大間崎で「SHO-GUNG」を再結成することに同意したMIGHTY。漁港にある倉庫で、IKKU、TOMと酒を飲み交わしている。再結成で盛り上がり、そのまま朝まで飲み明かしたらしい。東京でも栃木でも自分の居場所を見つけることができなかったMIGHTYは、「こうやって、SHO-GUNGとしてまた集まれて……。なんか、ありがとー」と素直に喜ぶ。埼玉のブロッコリー畑で育ったMIGHTYは刑務所暮らしを経験したものの、心の根っこの部分はひどく純真だったりする。でも、純真がゆえに不条理な状況に遭遇すると暴力沙汰を巻き起こしてしまう。そのことを理解してくれる旧友たちとの再会が、MIGHTYは本当にうれしそうだ。  男の友情は永遠であることを確かめ合う3人。まるで横山光輝の大河コミック『三国志』の「桃園の誓い」のような名シーンである。だが、そんな名シーンにミソを付けてしまう男がIKKU。体型の割に虚弱体質なIKKUは酔っぱらって、倉庫脇に駐車してあったトラックに思わずゲロをぶちまける。大間に来てからマグロ料理ばかり食べていたから、さぞマグロ臭いゲロだろう。マグロのブツ切りトロロがしばらく食べられそうもない。  劇映画における嘔吐シーンは非常に重要だ。ロードムービーの名作『スタンド・バイ・ミー』(86)に実話もの『アポロ13』(95)でもゲロシーンが強烈な印象を残している。IKKUが吐いたゲロも、『マイクの細道』を大きく動かすきっかけとなる。IKKUがゲロを浴びせたトラックは、案の定、IKKUと相性が最悪のデブドライバー・カブラギ(猿川皆時)のデコトラだった。  あわててTOMがバケツで水を掛け、MIGHTYが雑巾で拭き取ろうとするが、なぜかペイントがはげ落ちてしまう。水性絵の具で描いたデコトラなのか? お風呂で流れ落ちる刺青みたいなものか? それはともかく、情けない状態になったデコトラを見て、カブラギは大激怒。「このペイントは男の勲章だ。トラック野郎の命だ」と怒り狂うカブラギは、IKKUたちを港に正座させて本名を名乗らせる。IKKU=加賀谷郁美、TOM=本間友弥、MIGHTY=松本樹。本名が明かされると、魔法が解けたカボチャの馬車のように、3人はますますヘタレに見えてくる。  カブラギから「ペイントの修理代、120万円」を請求されたIKKUたちはお金を持たないため、トラックの荷物の搬入を手伝わされるはめに。再結成した「SHO-GUNG」としての初コラボがトラックの荷物運びとはトホホすぎる。当然1回の搬入だけでは120万円に足りるはずもなく、カブラギのトラックに乗って岩手県での荷物おろしも手伝うことになる。全然かっこよくないけど、IKKUたちにはぴったりの旅立ちの仕方だろう。  午後3時に港を出発することになった一行。大間で世話になった人にあいさつしてくると町へ戻るMIGHTY。7年間離れていた間にMIGHTYとの間に少し溝があることを感じていたIKKUだが、付き合いの長いTOMとはリラックスして即興ラップでやりとりができる。 TOM「SHO-GUNGには新しい曲が必要、おニューなトラックでライブかましたいな♪」 IKKU「イェイェ~、チャンスとマイクは自分の手でつかむ。でもトラックだけはDJに頼む~♪」  大間郵便局前を歩きながら明らかになるのは、新生「SHO-GUNG」の問題点。3人には劇場版『SRサイタマノラッパー』(09)で披露した「教育 金融 ブランニュー」という名曲があるが、クラブチッタでライブをやるには1曲だけでは間が持たない。できれば、その後の「SHO-GUNG」の歴史を感じさせる新しい曲がほしい。とはいっても、お世話になったTKDこと伝説のタケダ先輩は7年前に亡くなってしまった。新しい曲は誰に頼むか? TOMが創るのか? せっかく下北半島まで来ているんだから、恐山でイタコにタケダ先輩を呼び出してもらえばいいのに。天国からのライムは一体どんな味だろうか?  そうこうしているうちに、午後3時となりカブラギ号が出発することに。MIGHTYは『SR1』の頃に着ていた懐かしいジャケットに着替えての旅立ちだ。まぁ、マグロのロゴが入った上着のままだとロックフィッシュバンド「漁港」の二番煎じになってしまうしな。だが、ここで気になるのは『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(12)でMIGHTYと同棲していた彼女・一美(斉藤めぐみ)の存在。東京で問題を起こしたMIGHTYと一緒に栃木へと流れ、刑務所を訪ねたこともある一美だが、大間にはいないらしい。福島の実家で、MIGHTYが迎えに来るのを今もずっと待っているのか。高倉健さん主演作『幸せの黄色いハンカチ』(77)みたいな展開が待っているのか。福島編が今からすごく気になる。  MIGHTYだけトラックの助手席に座り、IKKUとTOMは荷台へと閉じ込められるはめに。ふて腐れるIKKUだが、この最弱ダメダメコンビの唯一の長所はドン底にいる自分らの状況をラップよって相対化させることができるという点だ。社会から抑圧された黒人文化からジャズ、ソウル、ヒップホップが生まれ、日本の労働歌として民謡が育まれていったように、トラックの荷台で揺られるIKKUの口から自然と歌詞がこぼれ落ちていく。 IKKU「どこにあるんだ、俺たちのフリーダム。MIGHTYの野郎、助手席でズリぃーなぁ。寒いの上等、狭いの上等。SHO-GUNGの旅は三人旅~、ラップの道は曲がり道~♪」  ラップの即興性とみちのく旅情を感じさせる浪曲・演歌調の節回しをリミックスさせたメロディを口ずさむIKKU。何となくだが、新生「SHO-GUNG」の目指す方向性がぼんやりと見えてくる。そしてトラックの荷台には、メガネ中年・マキノとの結婚を嫌うトーコが密航者として潜んでいた。荷物の隙間から、つぶらな瞳をきょろつかせるトーコ。フランク・ヘネンロッター監督のカルト映画『バスケットケース』(82)のベリアル兄ちゃんみたいで超キュートだ。  クラブチッタでのライブ開催まで、2週間足らず。それまでに新生「SHO-GUNG」の新曲はできるのか。TOMの嫁トリーシャは埼玉でTOMの帰りをちゃんと待っているのか。MIGHTYの元カノ・一美の再登場はあるのか。そして、かねてより童貞の疑いが噂されているIKKUは晴れて童貞ラッパーから卒業することができるのか(ちなみに『男はつらいよ』の寅さんも素人童貞らしい)。それぞれの課題を抱え、甦った「SHO-GUNG」は遥か川崎クラブチッタを目指す。SFアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のエンディングみたいでちょっとかっこいい。SHO-GUNGよ急げ、自分たちと埼玉の未来を懸けて。運命のライブまで残り13日! (文=長野辰次)

『SRサイタマノラッパー~マイクの細道~』第3話 ノスタルジーとの決別、新将軍としての旅立ち!

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テレビ東京系『SRサイタマノラッパー~マイクの細道~』番組サイトより
 本州最北端の町・青森県大間で再会を果たしたIKKU(駒木根隆介)、TOM(水澤紳吾)、そしてMIGHTY(奥野瑛太)の3人は、伝説のラップグループ「SHO-GUNG」を再結成することに。第3話となる今回は、大間を後にして3人が“生ぬるい青春”リセットの旅へといよいよ出発。“将軍”だけに黄門さま、助さん、格さんのようなラップでの世直し旅になるのか。まぁ、3人ともうっかり八兵衛みたいな三枚目キャラだから絶対そうはならないだろうけど。  オープニングはIKKUとTOMがお世話になったスナックのひとり娘・トーコ(山本舞香)とトーコにしつこく言いよってきたメガネ中年・マキノ(杉村蝉之介)とのベッドシーン。「ふつつかものですが、末永くよろしくお願いします」とパジャマ姿で三つ指を付くトーコ。「初夜だな」と鼻の下を伸ばすマキノ。薄暗い和室に並べて敷かれた布団が妙にエロい。  地元資産家の凄技を見せてやろうと言わんばかりにマキノがアタッシュケースを開くと、中からは極太バイブにローション、さらには手錠……と大人のための快楽グッズがぞくぞく。ドラえもんならぬエロえもんである。トーコの白く細い手首に手錠を掛けながら「やっと、わいの嫁さんだな」とむっつりほくそえむマキノ。 「いや~ッ!!」と目が醒めるトーコ。フロイトだったらどんな心理分析するのか、ちょっと気になる生々しいトーコの性夢だが、前回のTOMが見た美人嫁トリーシャ(コトウロレナ)に棄てられる夢に続いての夢はじまり。渥美清主演のロードムービー『男はつらいよ』シリーズも、初期~中期は寅さんが旅先で見る夢はじまりが多かったことを思い出させる。デコトラに乗って、東北道を縦断していくこれからの展開は、菅原文太主演のロードムービー『トラック野郎』シリーズも彷彿させるし。今回の『マイクの細道』は実は『SRサイタマノラッパー』劇場版三部作の成功でメジャーシーンというネクストステージに立った入江悠監督自身が、日本映画史に残る過去の人気シリーズを再発見していく旅なのかもしれない。  前回、夜の大間崎で「SHO-GUNG」を再結成することに同意したMIGHTY。漁港にある倉庫で、IKKU、TOMと酒を飲み交わしている。再結成で盛り上がり、そのまま朝まで飲み明かしたらしい。東京でも栃木でも自分の居場所を見つけることができなかったMIGHTYは、「こうやって、SHO-GUNGとしてまた集まれて……。なんか、ありがとー」と素直に喜ぶ。埼玉のブロッコリー畑で育ったMIGHTYは刑務所暮らしを経験したものの、心の根っこの部分はひどく純真だったりする。でも、純真がゆえに不条理な状況に遭遇すると暴力沙汰を巻き起こしてしまう。そのことを理解してくれる旧友たちとの再会が、MIGHTYは本当にうれしそうだ。  男の友情は永遠であることを確かめ合う3人。まるで横山光輝の大河コミック『三国志』の「桃園の誓い」のような名シーンである。だが、そんな名シーンにミソを付けてしまう男がIKKU。体型の割に虚弱体質なIKKUは酔っぱらって、倉庫脇に駐車してあったトラックに思わずゲロをぶちまける。大間に来てからマグロ料理ばかり食べていたから、さぞマグロ臭いゲロだろう。マグロのブツ切りトロロがしばらく食べられそうもない。  劇映画における嘔吐シーンは非常に重要だ。ロードムービーの名作『スタンド・バイ・ミー』(86)に実話もの『アポロ13』(95)でもゲロシーンが強烈な印象を残している。IKKUが吐いたゲロも、『マイクの細道』を大きく動かすきっかけとなる。IKKUがゲロを浴びせたトラックは、案の定、IKKUと相性が最悪のデブドライバー・カブラギ(猿川皆時)のデコトラだった。  あわててTOMがバケツで水を掛け、MIGHTYが雑巾で拭き取ろうとするが、なぜかペイントがはげ落ちてしまう。水性絵の具で描いたデコトラなのか? お風呂で流れ落ちる刺青みたいなものか? それはともかく、情けない状態になったデコトラを見て、カブラギは大激怒。「このペイントは男の勲章だ。トラック野郎の命だ」と怒り狂うカブラギは、IKKUたちを港に正座させて本命を名乗らせる。IKKU=加賀谷郁美、TOM=本間友弥、MIGHTY=松本樹。本名が明かされると、魔法が解けたカボチャの馬車のように、3人はますますヘタレに見えてくる。  カブラギから「ペイントの修理代、120万円」を請求されたIKKUたちはお金を持たないため、トラックの荷物の搬入を手伝わされるはめに。再結成した「SHO-GUNG」としての初コラボがトラックの荷物運びとはトホホすぎる。当然1回の搬入だけでは120万円に足りるはずもなく、カブラギのトラックに乗って岩手県での荷物おろしも手伝うことになる。全然かっこよくないけど、IKKUたちにはぴったりの旅立ちの仕方だろう。  午後3時に港を出発することになった一行。大間で世話になった人にあいさつしてくると町へ戻るMIGHTY。7年間離れていた間にMIGHTYとの間に少し溝があることを感じていたIKKUだが、付き合いの長いTOMとはリラックスして即興ラップでやりとりができる。 TOM「SHO-GUNGには新しい曲が必要、おニューなトラックでライブかましたいな♪」 IKKU「イェイェ~、チャンスとマイクは自分の手でつかむ。でもトラックだけはDJに頼む~♪」  大間郵便局前を歩きながら明らかになるのは、新生「SHO-GUNG」の問題点。3人には劇場版『SRサイタマノラッパー』(09)で披露した「教育 金融 ブランニュー」という名曲があるが、クラブチッタでライブをやるには1曲だけでは間が持たない。できれば、その後の「SHO-GUNG」の歴史を感じさせる新しい曲がほしい。とはいっても、お世話になったTKDこと伝説のタケダ先輩は7年前に亡くなってしまった。新しい曲は誰に頼むか? TOMが創るのか? せっかく下北半島まで来ているんだから、恐山でイタコにタケダ先輩を呼び出してもらえばいいのに。天国からのライムは一体どんな味だろうか?  そうこうしているうちに、午後3時となりカブラギ号が出発することに。MIGHTYは『SR1』の頃に着ていた懐かしいジャケットに着替えての旅立ちだ。まぁ、マグロのロゴが入った上着のままだとロックフィッシュバンド「漁港」の二番煎じになってしまうしな。だが、ここで気になるのは『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(12)でMIGHTYと同棲していた彼女・一美(斉藤めぐみ)の存在。東京で問題を起こしたMIGHTYと一緒に栃木へと流れ、刑務所を訪ねたこともある一美だが、大間にはいないらしい。福島の実家で、MIGHTYが迎えに来るのを今もずっと待っているのか。高倉健さん主演作『幸せの黄色いハンカチ』(77)みたいな展開が待っているのか。福島編が今からすごく気になる。  MIGHTYだけトラックの助手席に座り、IKKUとTOMは荷台へと閉じ込められるはめに。ふて腐れるIKKUだが、この最弱ダメダメコンビの唯一の長所はドン底にいる自分らの状況をラップよって相対化させることができるという点だ。社会から抑圧された黒人文化からジャズ、ソウル、ヒップホップが生まれ、日本の労働歌として民謡が育まれていったように、トラックの荷台で揺られるIKKUの口から自然と歌詞がこぼれ落ちていく。 IKKU「どこにあるんだ、俺たちのフリーダム。MIGHTYの野郎、助手席でズリぃーなぁ。寒いの上等、狭いの上等。SHO-GUNGの旅は三人旅~、ラップの道は曲がり道~♪」  ラップの即興性とみちのく旅情を感じさせる浪曲・演歌調の節回しをリミックスさせたメロディを口ずさむIKKU。何となくだが、新生「SHO-GUNG」の目指す方向性がぼんやりと見えてくる。そしてトラックの荷台には、メガネ中年・マキノとの結婚を嫌うトーコが密航者として潜んでいた。荷物の隙間から、つぶらな瞳をきょろつかせるトーコ。フランク・ヘネンロッター監督のカルト映画『バスケットケース』(82)のベリアル兄ちゃんみたいで超キュートだ。  クラブチッタでのライブ開催まで、2週間足らず。それまでに新生「SHO-GUNG」の新曲はできるのか。TOMの嫁トリーシャは埼玉でTOMの帰りをちゃんと待っているのか。MIGHTYの元カノ・一美の再登場はあるのか。そして、かねてより童貞の疑いが噂されているIKKUは晴れて童貞ラッパーから卒業することができるのか(ちなみに『男はつらいよ』の寅さんも素人童貞らしい)。それぞれの課題を抱え、甦った「SHO-GUNG」は遥か川崎クラブチッタを目指す。SFアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のエンディングみたいでちょっとかっこいい。SHO-GUNGよ急げ、自分たちと埼玉の未来を懸けて。運命のライブまで残り13日! (文=長野辰次)

天海祐希、フジ『Chef』大爆死の悪夢乗り越え……テレ朝『緊急取調室』初回17.9%の大記録

 天海祐希主演のテレビ朝日系連続ドラマ『緊急取調室』(木曜午後9時~)シーズン2の初回が4月20日、15分拡大で放送され、17.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマークした。今期の連ドラの初回では、『警視庁・捜査一課長』(同系/内藤剛志主演)の14.5%を軽く抜いてトップの記録となる。さらに、今年放送されたドラマの中でも、元日に同局でオンエアされた『相棒season15 元日スペシャル』(水谷豊主演)の17.3%を超え、堂々の首位となった。

 天海といえば、常に主演ドラマで安定した視聴率を挙げていたため、各局からの信頼も厚く、“視聴率女王”として君臨してきた。ところが、昨年10月期に主演した『Chef~三つ星の給食~』(フジテレビ系)が、よもやの5%割れを記録するなど、全話平均7.1%の大爆死に終わった。天海は視聴率が低迷するフジの連ドラで主演を務めたばかりに、消し去りたい“黒歴史”を作ってしまった格好だ。

 この汚名を少しでも早く返上したい天海にとって、今回の『緊急取調室』シーズン2のオファーは絶好の機会だったことだろう。同ドラマは2014年1月期にオンエアされ、平均12.9%の高視聴率をマークした人気作。15年9月27日放送のスペシャルも、14.6%を記録しただけに、視聴者の“期待度”も高かったようだ。

 脇役陣も、田中哲司、でんでん、大杉漣、小日向文世、速水もこみち、鈴木浩介らの豪華キャストが引き続き出演し、主演の天海を全面的にバックアップ。これもまた、視聴者の高い関心を呼んだようだ。

「正直、出来すぎの感はあります。シーズン1の単話最高視聴率は16.1%(第3話)。前クールの同枠ドラマで、三浦友和が主演した『就活家族~きっとうまくいく~』は最高で11.1%(最終回)どまり。前クールのトップ、木村拓哉主演『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)でさえ、最高は16.0%(最終回)だっただけに、『緊急取調室』の初回が、いかに高視聴率だったかは明白です。このままハイレベルの数字がキープできるかはわかりませんが、シーズン1の実績があるだけに大崩れはしないはず。その意味で、今クールの連ドラで台風の目になるのでは」(テレビ誌関係者)

 初回の高視聴率で、早くも『Chef』の悪夢を振り払った感もある天海。今後のためにも、この人気シリーズを大ヒットで終わらせたいところだろう。

 また、脚本担当の井上由美子は、ここ最近、『まっしろ』(TBS系/堀北真希主演)『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系/松嶋菜々子主演)と爆死が続いていただけに、『緊急取調室』をヒットに導いて、その健在ぶりを業界内外に示したいに違いない。次回以降も、その視聴率動向に注目が集まることだろう。
(田中七男)

泰葉が「坂口杏里救済プロジェクト」発足を大発表! ホスト地獄から救い“第三のママ”に!?

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 初代林家三平の娘でタレントの泰葉が23日、恐喝未遂容疑で逮捕されたAV女優の坂口杏里容疑者について「救済計画」を発足させると自身のブログで発表した。 「母坂口良子様とは 旧知の仲でした」(原文ママ、以下同)という泰葉は、「彼女のためにも 杏里をなんとかしましょう」「私はもっとひどい女を 救済し幸せにした 実績があります」と自信満々で宣言。「有識者に相談し 結果ご報告します」と進行状況をブログで報告していくとし、「とんでもないプロジェクトに なっちゃったけど みんなの力で 頑張りましょう これが 泰葉のココロ塾! yaeh!!」と締めている。  ネット上では、「なんかめんどくせーのが出てきた」「誰か止めてー!」「本当に他人を救済したいのなら、人知れずこっそりやれ」といった声が相次いでいる。 「坂口容疑者は、釈放時に親族が誰も引き取りに来なかったことから、身寄りがないことが表面化。彼女に頼れる存在が必要なのは確かですが、泰葉は直接接点がないうえ、『救済計画』の具体的な内容も決まっていない。坂口容疑者の気持ちを無視して注目を浴びようとする泰葉には、疑問の声が上がるのも当然」(芸能記者)  坂口容疑者といえば、逮捕直前、インスタグラムに「第二のママとこれからごはーん #仲良し #大好き #4年の #付き合い」と投稿。ふくよかな女性とのツーショット写真を公開していた。 「この“第二のママ”はホストクラブ関係者と見られており、坂口容疑者をホスト地獄に落とした張本人とも。この女性との関係を絶たない限り、ホスト依存からは抜け出せないでしょう。また、坂口容疑者が所属するAVメーカーは、5月13日に5作目『ヤルからにはトップを獲る!芸能人ソープ嬢 ANRI』(ムーディーズ)を予定通り発売すると発表。AV業界も、易々と坂口容疑者を手放すとは思えません」(同)  24日には、元夫・春風亭小朝から20年にわたり暴行や異常な性行為を受けていたとブログで告発した泰葉。この告発も、「坂口杏里救済計画」の一環なのだろうか?

泰葉が「坂口杏里救済プロジェクト」発足を大発表! ホスト地獄から救い“第三のママ”に!?

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 初代林家三平の娘でタレントの泰葉が23日、恐喝未遂容疑で逮捕されたAV女優の坂口杏里容疑者について「救済計画」を発足させると自身のブログで発表した。 「母坂口良子様とは 旧知の仲でした」(原文ママ、以下同)という泰葉は、「彼女のためにも 杏里をなんとかしましょう」「私はもっとひどい女を 救済し幸せにした 実績があります」と自信満々で宣言。「有識者に相談し 結果ご報告します」と進行状況をブログで報告していくとし、「とんでもないプロジェクトに なっちゃったけど みんなの力で 頑張りましょう これが 泰葉のココロ塾! yaeh!!」と締めている。  ネット上では、「なんかめんどくせーのが出てきた」「誰か止めてー!」「本当に他人を救済したいのなら、人知れずこっそりやれ」といった声が相次いでいる。 「坂口容疑者は、釈放時に親族が誰も引き取りに来なかったことから、身寄りがないことが表面化。彼女に頼れる存在が必要なのは確かですが、泰葉は直接接点がないうえ、『救済計画』の具体的な内容も決まっていない。坂口容疑者の気持ちを無視して注目を浴びようとする泰葉には、疑問の声が上がるのも当然」(芸能記者)  坂口容疑者といえば、逮捕直前、インスタグラムに「第二のママとこれからごはーん #仲良し #大好き #4年の #付き合い」と投稿。ふくよかな女性とのツーショット写真を公開していた。 「この“第二のママ”はホストクラブ関係者と見られており、坂口容疑者をホスト地獄に落とした張本人とも。この女性との関係を絶たない限り、ホスト依存からは抜け出せないでしょう。また、坂口容疑者が所属するAVメーカーは、5月13日に5作目『ヤルからにはトップを獲る!芸能人ソープ嬢 ANRI』(ムーディーズ)を予定通り発売すると発表。AV業界も、易々と坂口容疑者を手放すとは思えません」(同)  24日には、元夫・春風亭小朝から20年にわたり暴行や異常な性行為を受けていたとブログで告発した泰葉。この告発も、「坂口杏里救済計画」の一環なのだろうか?

『鉄腕!DASH!!』城島と国分の“好感度”格差クッキリ! 農家のおじさんが衝撃の対応

 レギュラーを務めるTOKIOの中でも、城島茂の活躍なくして成立しない『THE!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)。もはや彼の「冠番組」と化しているこの番組から、国民的中年アイドル・茂の動向をお伝えします!

■視聴率:17.9%(4月23日放送回)

 この日は「新宿DASH」と「0円食堂」の2本立て。後半の「0円食堂」では、城島茂と国分太一が、春の伊豆半島を回った。

◎対照的だった茂と太一のロケ
 2人は「道の駅」で情報収集すると、それぞれ二手に別れ、目星をつけた生産者のもとへ。だが、太一が「0円食堂」に参戦するのは9カ月ぶり。緊張しているせいか「今日はとりあえず空港に……」と、漁港を「空港」と言い間違えるというイージーミス。「(コメントも)錆びてるね」と、ブランクの長さを自覚しているよう。

 伊東港に向かい、金目鯛の廃棄品がないか聞いてみたが、この日は海が荒れ、そもそも漁に出ていないことが明らかに。やむなく近くの干物店を訪ねた太一。店先で作業をしている人たちに声を掛けてみた。

「こんにちは。すいません『鉄腕DASH』という番組なんですけど」「……」「突然すいませんお話聞いてもいいですか」「……」「中入ってもいいですか?」「……」

 彼らは別に太一を無視しているわけではなく、作業に没頭するあまり、聞こえていないだけなのだ。交渉の結果、小さすぎて干物にできないイボダイなどをゲット。

 そんな太一と対照的だったのが茂だ。温泉まんじゅうの工場に足を運んだところ、十数メートルはあろうかという距離から、すぐ経営者に気づかれたではないか。そして、その方の動揺っぷりがすごい。

経営者「あっ、えっ、えっ、エッ!? アッ! アッ! アッ~いえ~」
茂「『鉄腕DASH』という番組のロケで……」
経営者「はい! ハイ! どうしたらいいでしょう? いや~△※〇☆□×◇」

 異様なまでの慌てっぷりである。ただ残念ながら、廃棄処分されるような物はなかったため、茂はそこを後にし、4年前、明治から続く伝統の定置網漁を体験した川奈港へ向かう。すると、漁協事務所の奥から現れた男性が一言、「どうも! アオリイカで会ったじゃ~~ん!」。

 男性はロケ当時、獲れたてのアオリイカの刺身で食べさせてくれた職員の方だった。うれしい再会に交渉もスムーズに進み、冷凍焼けして変色してしまった金目鯛の頭の部分をゲット。漁港に顔なじみがいるアイドル、茂の強さが発揮された。

◎太一が傷ついた? 農家のおじさんの一言
 一方、太一にはさらなる悲劇が訪れていた。野菜農家のおじさんのもとにやってきたが、「野菜何種類作ってるんですか?」と聞くも、「わかんね」とそっけなく返され、「結構作ってるんですね」「うん?」「結構作ってるんですか」「うん?」と、まったく会話にならない。

 そこで太一は、自分たちのグループについて聞いてみることに。

太一「お父さん、TOKIOって知ってます?」
野菜農家「うん知ってる」

 どうやらTOKIOのことは知っているようだ。そこでさらに、「僕、TOKIOだって知ってます?」と、メンバーの一員であることを伝えてみた。だが、おじさんは「あ、そう」。

太一「『鉄腕DASH』っていってね、日曜日の夜の夜7時からやってる番組……」
野菜農家「あれ見る俺」
太一「あそこにいますよ、僕」

 だがおじさんは、まさかの一言を。

「あっそう? 気が付かなかった!」

 「知らなかった」ではなく「気が付かなかった」。つまりおじさんにとって、TOKIOというグループは4人しかいないことになっていたのだ。そんなおじさんに、太一はもはや、こう返すのがやっとだった。「……そうっすよね! いいんです。これからもっと頑張りますから俺」「そうだね! 頑張って!」。

 おじさんとの珍妙なやり取りは、完成した料理を試食してもらった最後まで続いた。「僕の名前覚えました?」「覚えた」「名前は?」「国分さん」。

 念のため「グループ名は?」。すると、おじさん、まさかの「MAX?」。

 強烈キャラの前に、さすがの茂もほとんど出る幕がなかった、この日の「0円食堂」であった。

『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』初回6.9%! 「観月ありさの演技が古い」と酷評

 観月ありさが主演を務める連続ドラマ『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(フジテレビ系)の第1話が4月23日に放送され、平均視聴率6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。

 同ドラマは、観月にとって26年連続30回目の連ドラ主演となるメモリアル作品。美人で名家の令嬢でありながら“三度の飯より骨が好き”という主人公・九条櫻子(観月)と、博物館の技術補佐員・館脇正太郎(Kis‐My‐Ft2・藤ヶ谷太輔)が、遺体の骨を手掛かりに謎を解き明かしていくというミステリードラマだ。

「観月は『鬼嫁日記 いい湯だな』以来10年ぶりのフジ連続ドラマ主演だったのですが、初回視聴率は6.9%と大爆死。視聴者からは『観月ありさの演技が古くさい』『カッコイイ女を演じようとしすぎて、違和感を覚える』といった不評の声が上がっています。また、同ドラマは、同名タイトルの小説が原作なのですが、櫻子は20代半ばの設定だけに、現在40歳の観月が主演であることに対して『完全にミスキャスト』『原作の年齢に合った女優を起用すべきだった』と厳しい指摘が飛び交っています」(芸能ライター)

 裏のTBSでは、先週より連ドラ『小さな巨人』が放送中。同日放送の第2話は、ボクシング中継で15分開始時間が遅れたものの、視聴率13.0%を獲得しており、『櫻子さん~』の初回視聴率は『小さな巨人』のおよそ半分ということになる。

「近年、観月が主演した地上波の連ドラを見てみると、2014年『夜のせんせい』(TBS系)は全話平均6.5%、15年『出入禁止の女 ~事件記者クロガネ~』(テレビ朝日系)は全話平均6.4%%と大爆死。『櫻子さん~』の前クールで放送された小雪主演の『大貧乏』が初回7.7%を獲得していることからも、『やっぱり観月はオワコン』『連ドラ主演記録にしがみついているのは痛々しい』といった声が多数出ているんです」(同)

 次回以降、視聴率アップを成し遂げ、メモリアル記録に華を添えることができるか注目だ。

「V6ファンは10代の子が増えている」問題について、三宅健がその原因を分析

 “奇跡のおじさん”と呼ばれ、年齢を感じさせないビジュアルと少年のような無邪気さで、幅広い層から愛されているV6三宅健。しかし、近年V6のラジオ番組にメッセージを送るリスナーや、コンサートで見かけるファンは10代といった若い層が増えている印象だ。4月17日深夜に放送されたラジオ番組『三宅健のラヂオ』(bayfm78)では、三宅がその原因を分析していた。

 発端は、三宅がジャニーズJr.のころから一途に追っかけているという同世代のリスナーから、「『健ラヂ』のリスナーさんや、V6や健ちゃんのファンは、ほぼ10代の方しかいらっしゃらないのでしょうか?」というメールが届いたこと。手紙やメールは年齢で選んでいる……

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昼ドラ『やすらぎの郷』、石坂浩二と野際陽子に急展開! 「サスペンス要素も面白い」と高評価

ニッポンのお茶の間をわかし続ける“昼ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(月・木曜日)お届けします!

『やすらぎの郷』(テレビ朝日/月~金、昼12時30分) テレビ業界人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、家族、財産(遺産)、過去の栄光、恋、死への恐怖、芸術への心残り……、さまざまな思いを抱える老人たちと、彼らに翻弄される脚本家・菊村栄(石坂浩二)の姿を描く物語。

■4月21日(金)/15話〜4月24日(月)/16話
 15話で、栄は「やすらぎの郷」理事長の名倉修平(名高達男)とその妻・みどり(草刈民代)から、正体不明の新人作家・濃野佐志美の最新作について相談を受ける。濃野の最新作は、みどりの父で「やすらぎの郷」の創始者でもある加納英吉と、九条摂子(八千草薫)の過去にまつわる実話をフィクションとして仕立てたもの。恋人を亡くし神風特攻隊を慰問した終戦前後の辛い過去を思い出すことで、摂子が苦しむのではないかと加納は懸念しているという。修平とみどりは、濃野の正体が栄の亡くなった妻の親友・井深凉子(野際陽子)だと告げ、出版を断念するよう説得してほしいと頼み込む。

 16話では、栄は濃野こと涼子を、ハッピーと呼ばれているバーテンダー・財前ゆかり(松岡茉優)の祖父が営む人里離れた小料理屋「山家」に誘う。実は凉子は山家の常連で、「濃野佐志美」というペンネームは鯉の刺身から来ていること、「やすらぎの郷」で見聞きしたネタを題材に小説を書いていることを白状する。栄は関係者に無断で作品化している凉子の行為を「パクリ」だと非難。しかし、凉子は、栄の浮気や亡き妻の自殺未遂事件を下敷きにした小説『こわれたピアノ』もすでに発表していると言って栄を狼狽させる。涼子に最新作『散れない桜』の発表を断念させようとする栄は、「これは時間がかかりそうだ」と心の中でつぶやく。

 視聴者からは、これまでメインの話に関わってこなかった凉子が濃野だということに驚きの声が続出。「妻の親友っていう複雑な立場の人間に、栄がどう向き合うのか楽しみ」「ほのぼのターンもいいけど、こういう重厚な人間ドラマ、サスペンス要素も面白い」「ここからどう話をつなげていくのかが見どころ」と先の展開に期待の声が上がっている。

 SNSでは「全然やすらげない」が合言葉になりつつある『やすらぎの郷』。次回はどんなドラマを見せてくれるのだろう。

世界各地に出没する中国人「ニセ僧侶」 “だましのノウハウ”が売買されていた!? 

世界各地に出没する中国人「ニセ僧侶」 だましのノウハウが売買されていた!? の画像1
台湾で逮捕されたニセ僧侶。多額の現金を所持していたという
 4月上旬、中国籍の陳先楼容疑者(54)が短期在住資格外の活動をしていたとして出入国管理法違反の疑いで警視庁に逮捕された。陳容疑者は外国人が多く訪れる観光地の路上で僧侶を装い、お札を違法に販売するなど詐欺を行っていた疑いが持たれている。中国で仕入れたお札の原価は1枚1円程度で、それを500~1,000円で販売していたというから言語道断だ。  数年前から東京や大阪に出没するこうした中国人の「ニセ僧侶」は社会問題になり、テレビなどでも取り上げられた。一時は鳴りを潜めていたが、昨年あたりから再び急増。訪日外国人が増え、「まだまだ商売になる」とでも思ったからなのか?  そんな中国人のニセ僧侶だが、実は世界各国で同様の詐欺を行っているという。香港メディア「東網」(4月17日付)が、陳容疑者同様、香港の繁華街でお札や仏像などを違法に販売していたニセ僧侶についてレポートしている。彼らが酒やタバコを大量購入する姿も目撃されており、ニセ僧侶として稼いだカネでこうした物品を購入し、大陸に戻って転売してさらに儲けようとしているようだ。  記事によると、彼らは香港各地で観光客に対し、原価62元(約1,000円)程度の仏像を、1体6,000元(約9万6,000円)で売りつけているという。また、ニセ僧侶たちの様子を捉えた映像によると、香港随一の繁華街・モンコックの路上に、昼頃、袈裟を着た姿で現れた彼らは、早速、道行く人々にお布施と称してお金を要求したり、仏像の販売をし始めた。  この地域には頻繁に見回りの警察官もやってくるのだが、ニセ僧侶たちが、これを組織ぐるみのチームプレイで回避していく様子も映っていた。近くには見張り役を配置し、見回りが近づいてくると、すぐに耳打ち。すると、ニセ僧侶たちは瞬時に袈裟を脱ぎ捨て、商売道具のお札や仏像を袈裟で包み隠して、街の通行人に溶け込んでしまう。見回りの警察官が通り過ぎると、再び袈裟を着て、お布施を要求し始めるのだ。
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ニューヨークでもニセ僧侶が目撃されている
 こうしたニセ僧侶は、日本や香港のみならず、アメリカ、イギリス、インドネシアなど世界各国で目撃情報があり、各地のメディアでも取り上げられている。 「中国大陸に大本のボスがいるというよりは、ノウハウが売買されているという話です。もともとは、不法入国や偽装入国を手助けするマフィアのような連中が編み出したと聞いています。昔は、中国人はこうした組織の手助けがないと海外渡航できませんでしたが、現在では多くの国が観光収入目当てで中国人観光客へのビザ発給要件を緩和しており、比較的、誰でも海外へ行けるようになった。そうした中、大量のお札と仏像、そして袈裟とお布施マニュアルがセットで売られており、貧しい内陸部の人々がこれらを購入して、渡航していくようです」(香港在住の日本人ジャーナリスト)  いずれにしても、宗教の名をかたり、人々の善意を踏みにじる卑劣な組織犯罪であることは間違いない。海外の捜査当局などとも連携し、背後関係がどうなっているのか、解明されることを願うばかりだ。 (文=青山大樹)