15・16日に放送された女優・松嶋菜々子主演の二夜連続スペシャルドラマ『山崎豊子ドラマスペシャル 女の勲章』(フジテレビ系)の大コケぶりに、衝撃が走っている。 同作は、大阪・船場の裕福な羅紗問屋の娘として生まれ、後に焼け野原の中で洋裁教室を開いた大庭式子(松嶋)を中心に、欲望うずまく人間模様を描いたドロドロ愛憎劇。式子のビジネスパートナーを玉木宏、3人の弟子をミムラ、相武紗季、木南晴夏が演じた。 平均視聴率は、第一夜で8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第二夜で6.2%を記録。同時間帯に放送された15日放送のKAT-TUN・亀梨和也主演『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)の12.0%や、16日放送の長谷川博己主演『小さな巨人』(TBS系)の13.7%を大きく下回った。 「フジは宣伝にかなりの費用を回していましたが、“嫌フジ”の風潮も手伝ってあえなく撃沈。同作は、尾野真千子主演のNHK連続テレビ小説『カーネーション』や、NHKでも放送されたスペインドラマ『情熱のシーラ』を彷彿とさせることから、放送中に既視感を訴える視聴者が続出。また、多くの登場人物が関西弁を話すなか、主人公は標準語。式子は劇中で『土地の言葉を捨てて、新しい時代の人間になると決めた』とその理由を説明しているものの、視聴者からは『違和感しかない』『標準語で“船場、船場”言われても、説得力ない』といった声が相次いでいます」(テレビ誌記者) フジといえば、2015年1月にも、二夜連続スペシャルドラマ『オリエント急行殺人事件』のメーンに松嶋を起用。同作は、原作のアガサ・クリスティーと、脚本の三谷幸喜のコラボが話題となり、第一夜で16.1%、第二夜で15.9%の高視聴率を記録した。 「『オリエント急行殺人事件』の成功を受け、フジは今回も松嶋にオファー。松嶋のビジュアルを前面に押し出したプロモーションを展開していました。しかし、松嶋は昨年7月放送の主演ドラマ『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)が期間平均7.1%と不発。続けて『女の勲章』までこの有り様ですから、松嶋側ももう、極力フジを避けたいでしょう」(同) 松嶋に立て続けに恥をかかせてしまったフジ。松嶋は一度失った“視聴率女王”の称号を、再び取り戻すことは叶うだろうか?フジテレビ公式サイトより
日別アーカイブ: 2017年4月17日
『ドラがたり』が読み解く「社会のインフラ」となったドラえもんと、“のび太系男子”の功罪
誰もが子どもの頃に一度は通り、そして大人になっても愛する心をどこかに持っている──それが『ドラえもん』だ。『ドラえもん』は、ダメなのび太とそれを助けるドラえもんの友情物語であり、2014年の映画『STAND BY MEドラえもん』のような泣けるコンテンツであり、そして現在新作映画『のび太の南極カチコチ大冒険』が公開中であるように、今の子どもたちにも愛される、世代を超えた名作である。 だが実は、そんな『ドラえもん』が全盛期だった頃に子ども時代を過ごした世代の男子には、恐るべき特徴があるという。このたび編集者・ライターの稲田豊史氏が上梓した『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』(PLANETS)には、そんな鋭い見立てが詰まっている。「てんとう虫コミックスは全巻頭に入っている」という同氏が、この本で読み解こうとした“のび太系男子”の正体とは? ――3月に稲田さんが上梓された『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』は、『ドラえもん』をテーマにした、これまでにない切り口の書籍となっていますね。 稲田豊史(以下、稲田) 2015年の7月から「PLANETS」のメールマガジンで連載を始めたものですが、やっぱり『ドラえもん』は、作品論としても藤子・F・不二雄論としても、もう語られ尽くしてる。その中であえて語るとしたら、今だからこそ書ける『ドラえもん』論じゃないとダメだと思いました。僕も含めた今の30代から40代は、原作が一番元気だった頃の『ドラえもん』を共通原体験として育った世代です。そんな彼らに『ドラえもん』が自分たちに与えた影響をなんとなくわかってもらえたらいいな、というのが目的です。 この本には大きく3つの柱があって、ひとつは『ドラえもん』の作品論。もうひとつは、作者の藤子・F・不二雄論。そして3つ目が、今言った“のび太系男子”にまつわる世代論です。 ――“のび太系男子”は、この本のサブタイトルにもなっていますね。日刊サイゾー読者のために、“のび太系男子”を簡単に説明してもらっていいですか? 稲田 リスクや責任を負うのが嫌で、「果報は寝て待て」みたいな考え方の人ですね。ダメな自分を恥ずかしく思って自己変革するんじゃなくて、ダメな自分をさらけ出すことこそが誠実で、「それでいいじゃん」って言ってしまうのが“のび太系男子”。のび太はたまに努力するんですけど、『ドラえもん』が日常を描く作品である以上、次の話ではまたダメ人間に戻っていて、結局は変わらない。それと一緒で、誠実で優しいことこそが一番の美徳で、いい年こいて「僕は繊細で弱いんだ」って言ってれば、いつかしずかちゃんみたいなマドンナが現れるに違いない……と思っちゃってるような人のことです。 ――本書では30~40代男性、団塊ジュニアとポスト団塊ジュニアに“のび太系男子”が多いと指摘されています。 稲田 僕も含めた、いわゆる「文化系男子」に限ってですけどね。共通して言えることとして、決断が非常に苦手なんですよ。だから、婚期が遅れがちな人が多い(笑)。 彼らのひとつ上の世代はバブル世代で、「早く結婚する奴は馬鹿だ」とか「もっと独身で遊べばいいじゃん」と言って享楽的にお金を使っている先輩や上司がたくさんいました。我々は直近の先輩である彼らをロールモデルにするしかなかったけれど、社会状況や経済状況が変化して、それは許されなくなった。それでも「趣味に生きるのは控えて、将来設計して、貯金して、結婚を考えよう」みたいな決断ができないまま、今に来てしまっている。 こうした精神性を決定づける上で一番大きかったのは、04年に『「のび太」という生きかた』(アスコム)という本が出たことです。あの本以降、「のび太って良いよね」と、のび太に同調する男性が僕の周りでもすごく多くなった。それ以前からも、のび太がいい奴に描かれている『ドラえもん』の傑作選がよく売れていたこともあって、のび太再評価の気運が土壌としてありました。 ――00年頭あたりで、ヴィレッジヴァンガードのようなサブカル書店で『ドラえもん』の「泣ける話」といった傑作選がよく販売されていた印象があります。 稲田 そこでサブカル男子のプライドをうまくくすぐった側面もあるでしょう。自分が小さい頃に好きだったコンテンツが再評価されるのは誰だってうれしい。「『ドラえもん』を好きな俺が好き」って感じにもなった。 ――「婚期が遅れている」ということですが、そんな“のび太系男子”の問題点とは? 稲田 う~ん……いっぱいあり過ぎますね(笑)。とりあえず、状況を切り開いていくファイトが弱い気がします。団塊ジュニア世代は人口も多くて、競争社会でずっと生きてきたから、いい加減疲れちゃってるんですよ。あとは、自分たちが割をくってるという意識が強い。すぐ上のバブル世代が甘い汁を吸ってるのを目の当たりにしてるのに、自分たちは吸えなかったから、被害者意識も強い。……という感じで、なんでも時代や社会状況のせいにしがち(笑)。 ――“のび太系男子”しかり、本書では、『ドラえもん』を「未成熟な男子の欲望の物語」とも見なしています。では、現代社会における“成熟”とは、どういったものなのでしょう? 稲田 『ドラえもん』は、どこかに必ず「正解」が存在する世界だと思うんですよ。その「正解」を最短のプロセスで探すソリューションツールが、ドラえもんという22世紀から来たお世話ロボットです。ただ、“のび太系男子”が小さい頃、『ドラえもん』を読みふけっていた30年前なんかはまだそういう世界だったけど、今は集団や状況によって「正解」は違う。絶対的な「正解」が存在しない複雑な世界になってしまった。そうすると、「正解を探す」という考え方自体が、間違いなわけです。 そんな時代における“成熟”というのは、今の複雑な状況を複雑なままで受け止めて、その中で「どう快適に生きていくか」という、いわば“瞬間瞬間で息をするための技術”を見つけるということでしかない。そういうパラダイム・シフトを受け入れ、「今は昔とは違う世界なんだ」と認められる人が、成熟した人間ではないでしょうか。 ――『ドラえもん』という物語の中では、まだ「正解のある世界」という共同幻想が生きていた? 稲田 『ドラえもん』は、藤子・F・不二雄先生が亡くなった96年に終わっている昔の作品ですからね。しかも90年代の新作は年1本の大長編がメインで、短編はぽつぽつしか描かれていない。みんなが知っている『ドラえもん』の日常話はほぼ80年代、つまり30年近く前に描き切られているんです。 だから、今を生きるのに『ドラえもん』は役に立たないはずなんです。『ドラえもん』は、もっとおとぎ話扱いしなきゃいけない。80年代に「コロコロコミック」(小学館)や単行本で『ドラえもん』をいっぱい読んでいた大人にとって、その頃の思い出や染み付いた価値観はなかなか抜けきらないので、厄介ですが……。『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』(PLANETS)
■ドラえもんは日本社会の「インフラ」だ! ――『ドラがたり』では、“のび太系男子”だけでなく、しずかちゃんを打算的な姫タイプの女子、ジャイ子をサブカル文化系の女子としても分析していますね。 稲田 “のび太系男子”と思しき読者の方からは「胸が痛い」という反響があって、そこまでは大体予想していたんです。でも、文化系女子としてのジャイ子の生き方について、「私もジャイ子でした」と共感してくれる女性がけっこういたのは意外でしたね。この本の中では、ひとつの語り口の方法というか、ある種の思考実験として文化系女子をジャイ子に見立てているだけですから、ジャイ子がすごくリアルに現代の文化系女子を表しているとは思わないんですけど。ともかく、男女問わずみんなジャイ子が大好きなんだな、というのはわかりました。 ――“のび太系男子”や“ジャイ子系女子”だけでなく、うるさ型の『ドラえもん』好きからも反響はありましたか? 稲田 うるさ型の『ドラえもん』好き(笑)。ウワサによると、世の『ドラえもん』発言を常に巡回サーチしている“ドラえもん警察”っぽい集団もあるらしいのですが……。その人たちにはまだ見つかってないと思います(笑)。 そもそも僕は、『ドラえもん』は日本における最強のインフラだと思ってるんですよ。だって、こんなに全世代が内容も含めて熟知しているコンテンツって、他にないでしょう。「主要登場人物5人の名前は?」と聞かれたら、団塊世代も未就学児も、多分8~9割の人は言えると思う。『ドラゴンボール』やジブリ作品と比べても、図抜けた知名度です。『ドラえもん』は誰もが意識しないくらい、国民の生活に浸透している。それって、もはやインフラです。 誰もが日常で触れているインフラだけに、作品について僕より詳しい人は世の中にたくさんいます。それもあって、この本では「巷では言われているけど、検証されていないこと」はなるべく書いてません。たとえば、「ドラえもんの諸設定を考えたのは、当時チーフアシスタントだった方倉陽二さん」という話が流布していますが、どの設定が彼の手によるもので、どの設定がF先生も了解していたかは細かく確認できないので、言及しませんでした。極力、公式の原典にたどれるものについてだけ書きました。やっぱり“ドラえもん警察”が怖いんで(笑)。 ――「『ドラえもん』はインフラになっている」という指摘は、興味深いですね。 稲田 面白いのは、世代によって作品の受け取り方がけっこう違うということ。これは長らく感じてました。だから、『ドラがたり』の第1章では、学年誌に掲載された同時期の作品を“水平”に、時系列順の作品を“垂直”にとって、『ドラえもん』の作品性をマッピングしています。アニメ版でも、観ていたのが(現在のアニメで声優を務める水田わさび版の)“水田ドラ”なのか、“大山(のぶ代版)ドラ”なのかでドラえもんに抱く印象が大きく違いますし、リアルタイムで原作を読んでいたかどうかでも違う。その他にも、ザワっとする章タイトルや見出しをぶっこんでおいたので、目次を見ただけで百家争鳴の議論が湧き上がると思います。結果的に、そういう本に仕上がって良かったです。 あと、絶対に言及したかったのは、「エコドラ」ですね。 ■プリウスに東京メトロ……ドラえもんをめぐるイメージ ――エコ(環境問題)を呼びかけるドラえもんのことですね。本書を読むと、その部分は特に稲田さんの筆にも力が入っているのがわかります(笑)。 稲田 環境問題に傾倒した時期の『ドラえもん』が本当にイヤでイヤで。84年くらいからですね。“ぼくたち地球人”というスローガンを掲げて、お行儀が良くて、品行方正で……。極めつけは、大長編『のび太とアニマル惑星』でまるで“放射脳”化したみたいな、のび太のママです。あれは、ひどい。 「エコドラ」に対する嫌悪感をはっきり打ち出した書籍にお目にかかったことがなかったので、この気持ち悪さはどうしても書いておきたかったんです。読者の反響でも「私も嫌だった」って人がわりといて、うれしかったですね。F先生自身も、作品によってはエコに寄り過ぎたことをあとで反省してたらしいんですけど。 ――そういったクリーンなイメージからか、近年でもドラえもんを使ったタイアップは盛んですよね。 稲田 (俳優を起用した実写CMの)トヨタはまあ、わかるんですよ。“のび太系男子”にそろそろ家族ができて、エコ色の強いプリウスをファミリーカーとして買わせたいってことなので。ドラえもん役の俳優にジャン・レノが起用されてますけど、“のび太系男子”は彼の主演した映画『レオン』(96年公開)が響く層でしょう(笑)。この世代の文化系男子は皆、ナタリー・ポートマンの演じた黒髪おかっぱの美少女・マチルダが大好きですからね。 昔は日産も、ラシーンという若者向けの車のCMで「新・ぼくたちのどこでもドア」と謳って、『ドラえもん』を起用していました。それが20年くらい前で、“のび太系男子”の一番上の世代が免許を取ったくらいの時期です。当時はまだ、大学生が車を買う発想があった時代でしたからね。 あとは今、東京メトロが『ドラえもん』を起用して「すすメトロ!」というキャンペーンをやってますが、イラストレーターが描いたオシャレクソなドラえもんが、個人的にはちょっと癇に障ります(笑)。普通に原作かアニメの絵でやればいいのに、なんでフラットデザインのオシャレ絵なんでしょうか、あれ。 ――毒気の抜けたドラえもんですよね(笑)。 稲田 ドラえもんというキャラクターは、デザイン的にものすごくうまくできているんです。特にF先生による原作タッチ、円の組み合わせによるバランスは完璧で、時代を経てもぜんぜん古臭さを帯びません。また、原作とアニメのタッチは全然違うのに、青・白・黄・赤のカラーリングさえしてあれば、アイコンとして成立する。だからこそオシャレ絵にもアレンジしやすいし、アパレル展開なんかで女子受けするような方向性に持っていくのも、わかるんですけど。 実は今回、本に書こうと思って書かなかったのが、「文化系アラサー女子、『ドラえもんが好き』って言っておけばOK問題」です。ほら、「このキャラクターが好きな自分」を打ち出すアピールのやり方ってあるじゃないですか。例えば、『ムーミン』のスナフキンが好きだったら、「北欧にも目配せしてる自由人気質」。ディズニーキャラが好きなら、ちょっとマイルドヤンキー文化にも踏み込んだ「平和的なウェイ系」。サンリオのキティ好きなら、周りからどう思われようと「夢の国の住人」として全身ピンクを着まくるとか。でも、ディズニーとかサンリオ好きって公言すると、ディスられる可能性がありますよね、「サイゾー」みたいな意地悪なメディアに(笑)。 ――稲田さんが「サイゾー」本誌の連載で言ってるだけですよ(笑)。 稲田 とにかく、「『ドラえもん』が好き」なら、全方位で安全なんです。思想的にも中立中庸でニュートラルだし、キャラとしての可愛さもある。さらに、原作に顕著ですが「実はちょっと毒がある」みたいなマニアックなアプローチもできる。そういった深い戦略を踏まえた“ドラえもん好き女子”が、世には結構いるわけですよ! だから、郵便局で『ドラえもん』グッズを売り出せば飛ぶように売れるし、(劇場版最新作の)『のび太の南極カチコチ大冒険』にも若い女子が乗っかれる。身につけてもギリギリ恥ずかしくないキャラとしてのドラえもん。そうやって一大マーケットができているんですよね。『ドラえもん』第1巻は1974年の刊行だった
■“虚淵ドラ”だっていいじゃないか! 今後の大長編 ――今、話にも出ましたが、『南極カチコチ大冒険』はいかがでしたか? 稲田 公開直後、ネット上では「クトゥルフ神話っぽい」といった絶賛の意見もよく見られましたが、すみません、僕としては「普通」でした(笑)。偉そうにごめんなさい。もちろん、時間ギミックのアイデアは良かったし、パオパオの登場や『のび太の魔界大冒険』を彷彿とさせるミスリードといった、オールドファンがぐっと来る仕掛けも良かった。導入部はそこそこに、物語がすぐ動き出すなど、子どもたちを飽きさせない工夫もできていました。 でも、原作のない映画オリジナルの『ドラえもん』は、脚本家の力量でもっとぶっ壊してもいいと思うんです。アメコミだってそうでしょう。何十年も前に誕生して、描き手がどんどん変わって、新しい要素や時代性を作品に取り込んだ結果、新規の読者を常に獲得しています。見た目が大きく変わったとしても、最低限の世界観さえ守っていれば、『バットマン』や『スパイダーマン』を名乗れる。それこそ『ドラがたり』にも書いたように、「大長編ドラえもんコード」(大長編の『ドラえもん』を成立させている要件)さえ守っていれば、誰がどう書いたって長編の『ドラえもん』になるんです。 『ドラえもん』は、05年の声優リニューアルで確実に20年は延命したと思いますが、これからさらに延命させたいのなら、新しい脚本家をどんどん起用していけばいいんじゃないでしょうか。それこそ、虚淵玄さんが脚本の映画『ドラえもん』を観てみたい。個人的には、ドラえもんの動力源が原子力だってことをネタにした作品ができると面白いのになと。「体内の原子炉がメルトダウンして、さあ大変。ドラえもんが販売元からリコールされちゃう!」みたいな。 ――最後に、これを読んで久しぶりに『ドラえもん』を読み返したいと思った「日刊サイゾー」読者に、オススメの『ドラえもん』エピソードはありますか? 稲田 やっぱり、大長編の『のび太の魔界大冒険』かな。オールド世代にとって不動のナンバー1・2は、『魔界大冒険』と『のび太と鉄人兵団』。異論は認めん(笑)。 『魔界大冒険』がすごいのは、伏線とその回収です。最初に登場した謎が、その1時間後とかに、小学校低学年が見ても理解できるよう、きっちり解ける。SFのプロットとして図抜けた完成度の高さが魅力です。さらに、「タイムマシン」や「石ころぼうし」といった、ドラえもんの道具の万能性が破られる恐怖もすごい。敵のメジューサからはタイムマシンでも逃げられない。時間を超えてのび太とドラえもんを追跡してくる。このくだりが最高にホラーだっていう意見は、本当に多いんですよ。しかも、『魔界大冒険』は、しずかちゃんのスカートめくりで物語が動き出して、スカートめくりで終わる(笑)。エロスもアドベンチャーも全部入り。完璧です。 原作の大長編『ドラえもん』は、単行本たった1冊分なので、大長編というよりは中編ですが、この短さでアドベンチャーの起承転結が過不足なく描かれています。この見事な構成技術は、僭越ながら僕がものを書いて商売していく上でも、とても役に立っているんですよ。何分くらいで読めるものを、どういうスピード感で語るのが一番快適か。そういうのを小学生のときから感覚として刷り込んでくれたのが、F先生の初期の大長編です。今、読み返してもコマ運びにまったく無駄がない。大河ドラマを得意とした手塚治虫とはまた違った、中短編で光るウェルメイドの素晴らしさが、藤子・F・不二雄作品にはあると思っています。 (構成=須賀原みち) ■稲田豊史(いなだとよし) 1974年、愛知県生まれ。編集者/ライター。キネマ旬報社でDVD業界誌編集長、書籍編集者を経てフリーランスに。著書に『セーラームーン世代の社会論』(すばる舎リンケージ)、編著に『ヤンキーマンガガイドブック』(DU BOOKS)、編集担当書籍に『押井言論2012-2015』(サイゾー)など。<http://inadatoyoshi.com/> ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代 発売中公開中の『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』
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『ジャニーズ大運動会2017』で感じた、ジャニーさんの気配と「名珍場面」
今回ツッコませていただくのは、4月16日に開催された『ジャニーズ大運動会2017』名珍場面。
J-RED軍監督をKAT-TUN・上田竜也が、J-WHITE軍監督をKAT-TUN・中丸雄一が務めていたため、「ここに亀梨がいれば……」という思いはあった。しかし、勝負に対してガチすぎる上田と、通常運転の気ままトークの中丸との対比は、大きな見どころだった。
『大運動会』を取り上げたワイドショーなどでは、Sexy Zone・中島健人がフリースローを外して「セクシーソーリー」と言う場面や、Kis-My-Ft2玉森裕太&藤ヶ谷太輔のコメントなど、デビュー組ばかりが紹介されていたが、実際には多数のJr.が活躍した「ジャニーさんの私的遊び」感満載の運動会だった。
まずJr.ユニットからデビュー組まで、オリジナル曲やデビュー曲を歌いながら登場するなか、「東京B少年」だけはメンバー一人ひとりの名前が紹介される。ジャニー社長の力の入れ方はハンパないし、彼らのフレッシュなキラキラ感もハンパない。「50mダッシュバトル」では、『炎の体育会TV』(TBS系)で「上田ジャニーズ陸上部」に属する管田琳寧と、J-RED軍監督・上田竜也が1位、2位に。同番組に出演する諸星翔希との、「ニヤニヤすんな」のお約束のやりとりも見られて、サービス満点だった。
「野球バトル」は、J-REDが中山優馬、J-WHITEが東京B少年・那須雄登の先発でスタート。どちらも経験者らしい好投だったが、スタメンはデビュー組が多かったためか、特に白組では当たり損ねのフライを落下させたり、送球をことごとく後逸したりと、守備の弱さがどうにも目立った。解説のデーブ大久保も、必死に「着こなしがサマになってますね」などと、妙な褒め方をしていた。
解説のトーンが変わったのは、Prince・岩橋玄樹の好守備から。また、J-WHITEの捕手・高橋優斗の安定したキャッチングや好打撃、途中から選手交代で中村海人、田中樹、末武幸紘(いずれもWHITE)、七五三掛龍也(RED)などが入ったことで、ちゃんとした野球になる。
結局、活躍したのは野球経験者だらけだが、「ジャニーズ」ならではの珍事が多数あった。幼い頃から仕事をしている者も多いためか、野球経験の有無どころか、ルールがわからない者も多く、野次を飛ばしまくる中丸は「アンパイアに言ってください」と言われると「アンパイアって何ですか」。また、「振り逃げ」がわからなかったり、守備でも出塁時もずっとベースを踏み続けていたりする者もいた。
代走で出たSexy Zone・松島聡などは、打者が打つまでベースを踏んでいて、デーブが投球に合わせて「ヨーイドン」と言った途端、急に走り出す有り様。それが面白かったため、その後はデーブがマイクでアドバイスする展開となり、会場は大いに盛り上がった。
また、多数のデビュー組とJr.が集まる場だからこそ、あらためて発見したこともある。
ひとつは、Kis-My-Ft2・北山宏光の、大きなリアクションを絶妙なタイミングでカメラに抜かせる「テレビタレント力」の高さ。バッターボックスにやる気満々で向かう際に代打を出され、大げさに怒ってみせるリアクションには、安定安心のバラエティ力が感じられた。また、「PKバトル」「フリースローバトル」で失敗し、口元に手をあててショゲるKis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔の「乙女リアクション」に見る、繊細な女子力も良かった。
もうひとつは、腰痛のためか競技に参加しなかったにもかかわらず、スクリーンへ映し出されるたびに「きゃ~~~~!」と大歓声を受ける、Hey!Say!JUMP・山田涼介の「スクリーン職人&スター力」。グループで披露した「ウィークエンダー」では、山田のパート「スウィートアンサー」で会場が揺れるほどの絶叫が起こり、『ジャニーズワールドの感謝祭』を思い出してしまった。
山田はほかにも、投手・中山と打者・知念侑李の対決を茶化し、スクリーンにアップで映されて大歓声を浴びたり、ラストでは中山、知念と「NYC」で集まって「勇気100%」を踊って会場を沸かせたりしていた。JUMPではほかに、J-WHITE軍のキャプテン・薮宏太の、俊足・鈴木瞬映に「足は速いけど、しゃべりは遅いね」というツッコミをはじめとした、毒舌&自由すぎるトークが冴えていた。
ジャニーズWESTと「お祭り」イベントは、相性が良いということもわかった。愛されキャラの濱田崇裕は終始笑いをとりつつ、場を盛り上げる。また、「運動音痴」で知られる中間淳太は、野球バトルの応援団で、韻を踏んだ妙な応援をして味方をズッコけさせたり、障害物ダッシュバトルでは運も味方した謎の実力(?)を発揮したりと、大活躍。ほかには、中山の歌のうまさ。ただでさえ音響の良くない東京ドームで、イヤモニをせずあれだけ踊って歌える実力は、素直にすごいと思う。
また、「障害物ダッシュバトル」で多くの選手が苦戦する「Jr.探しゾーン」において、選手として出場したPrince・神宮寺勇太が中村嶺亜を引き、神宮寺×嶺亜の「セクバ」でゴールしたところも、会場中が湧いた。
また、東京B少年、なかでも那須に対する歓声の大きさ。野球のときにも、投手の那須がアップで抜かれるたび、あちこちから「可愛い~♪」という声が上がったが、披露したNEWSの曲「BYAKUYA」のセリフ部分では、若い子から大きいお姉さま方まで含めた黄色い声の「ぎゃ~~~!」という大絶叫が響いていた。
ちなみに、東京B少年の活躍や、「野球」以外にも、「ジャニーさん、ココに来てる感」をヒシヒシ感じる場面がいくつかあった。
ひとつは、関西ジャニーズJr. ・大西流星と、ドラマ『母になる』に出演中(日本テレビ系)の道枝駿佑が「YOU、出ちゃいなよ」的に突然の参加したこと。また、「フリースローバトル」での「ジャニーズにも得意な人がたくさんいると思いますけど、例えば堂本剛君がすごく上手で」といった、A.B.C-Z・河合郁人の唐突なフリ。
また、「一番盛り上げたで賞」になぜか知念が選出されたこと。実際、知念は中山との対決などで野次に怒るフリをし、ヒットを打つなど盛り上げていたし、頑張っていた。でも、やや唐突感があったために、会場ではざわめきが起こったが、「なんで?」と一番思ったのはおそらく知念本人だろう。
「これからも、世界中を盛り上げていきたいと思います!」と笑顔でめいっぱいおどけてみせていたが、その顔は心底困ってるように見えた。
長丁場で名珍場面の多かった『ジャニーズ大運動会2017』。ジャニーさんのプライベートイベントにお邪魔させていただいたようだ、ありがたい機会だったのだと思う。
(田幸和歌子)
“禁酒法”時代の再来!?「アルコール健康障害対策推進室」の目的は税収増加か
今週の注目記事・第1位 「飲酒規制が始まった!」(「週刊ポスト」4/28号) 同・第2位 「旭化成『傾きマンション』追跡ルポ」(「週刊現代」4/29号) 同・第3位 「渡辺謙 愛人の親友が激白『彼女は求婚されていた』」(「週刊文春」4/20号) 同・第4位 「NHK女子アナが映画監督と“花見W不倫”」(「週刊文春」4/20号) 同・第5位 「金正恩“斬首”秒読み 政府が覚悟「『最悪シナリオ』」(「週刊文春」4/20号) 「脱北した北朝鮮外交官が実名で警告」(「週刊現代」4/29号) 「『朝鮮半島有事』なら日本に『特需』がやってくる!?」(「週刊ポスト」4/28号) 同・第6位 「近く死刑確定『遺言手記』木嶋佳苗の東京拘置所から愛をこめて」(「週刊新潮」4/20号) 同・第7位 「安倍昭恵と反社会的勢力 運営するゲストハウスのビルオーナーは暴力団フロントの資金源」(「週刊新潮」4/20号) 同・第8位 「『死ぬまでセックス』は健康にいいのか?」(「週刊文春」4/20号) 同・第9位 「格安バニラエア『フライト中、副操縦士に異変が』」(「週刊文春」4/20号) 同・第10位 「“総理の懐刀”が『番記者いじめて辞めさせた』事件」(「週刊ポスト」4/28号) 同・第11位 「誇大広告! 効かないサプリ」(「週刊現代」4/29号) 同・第12位 「シリア黙示録 トランプの戦争」(「ニューズウィーク日本版」4/18号) 同・第13位 「14歳藤井聡太棋士に聞いた『コンピューターに勝てますか?』」(「週刊文春」4/20号) 同・第14位 「清原和博の弟分がナゾの死!」(「フライデー」4/20号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! まずは、あの清原の記事から。フライデーは清原和博(49)の弟分といわれる人間が突然自殺してしまったと報じている。 彼は43歳。六本木でサパークラブをしていたが、清原が釈放されたときに運転手をやり、清原が宮古島に潜伏していたときも同行していた。 その直前までお客と飲んでいたのに、家に帰って首を吊ってしまったという。知人は、睡眠薬を常用していたから、酒とそれを飲んで、オーバードーズ状態になっていたのかもしれないという。 葬儀に現れた清原は、写真で見る限り、少しやつれ、心ここにあらずという姿である。清原の薬断ちはうまくいっているのだろうか。 お次は将棋界に現れた新星、藤井聡太四段の話。御年14歳。文春によれば、羽生善治九段の10代のころと同じようだという。 1年以内にタイトル(6タイトルあるそうだ)を獲る自信はと聞くと、「まあ、六回チャンスがありますから」と答えた。頼もしい。 最強の将棋ソフト・ボナンザには勝てるかという質問には、「人間に比べるとコンピューターの能力の進化は限度がないです。そういう意味では人間とコンピューターが勝負する時代ではなくなったのかなと思います」。答え方のうまさはコンピューターを凌駕している。 朝鮮戦争以来最大の危機である。トランプが米中首脳会談の直前にシリア攻撃を始め、世界に衝撃が走った。 首脳会談が終わった後、トランプは米原子力空母カールビンソンや空母航空団、誘導ミサイル駆逐艦などを朝鮮半島近海に集結させ、北朝鮮への圧力を強めている。 一つ間違えれば戦争勃発という最悪の事態も考えられるのに、なぜ、トランプは中国の顔に泥を塗るようなことを始めたのか。それを解き明かしてくれる報道は日本のメディアには皆無である。 第一の謎は、なぜシリアを突然、空爆したのか。4月4日、シリアの反体制派支配地域で、神経ガスを使ったと見られる空爆があり、子どもを含む多くの市民が犠牲なった映像が世界中を駆け巡った。 それを見たトランプが怒り狂って命令したといわれているようだが、そんな衝動的な大統領に核のボタンを預けていいのか。 それにニューズウイーク日本版によれば、トランプは選挙中ISISを討伐するといってきたのに、突然、アサド政権を打倒しようとしているISIS側に回ったのだ。さらに、シリアにはトランプが“師事”しているプーチンのロシア軍がアサド政権を守るために1万人程度入り込んでいるといわれる。 ロシアがどう出てくるのか。 「攻撃直後のロシアは怒りの声明を発表。米ロ両軍の偶発的衝突を防ぐための連絡システムを停止した。直接の報復行動ではないが、これで米軍の軍事行動はリスクがかなり高くなる」(ニューズ) ニューズによれば、アメリカ国内で「プーチンの傀儡政権」といわれている風評を打ち消すために強硬姿勢を採ったのではないかいう説もあるという。ロシアの傀儡であっても、それを否定するために他国を空爆したのであっても恐ろしい話だが、この男には世界最大の核戦力を動かせる力があることが最大の恐怖である。(この話については後でまた触れる) ところで私もサプリを毎日いくつか飲んでいるが、現代によると、その多くが「ほとんど効かない」そうである。 今最も売れているグルコサミンとコンドロイチンがある。武蔵国分寺公園クリニックの名郷直樹委員長がこういっている。 「グルコサミン、コンドロイチンが軟骨の成分であることは事実ですが、サプリメントとして経口摂取しても軟骨は再生しません。グルコサミンやコンドロイチンは、糖やアミノ酸からできており、体内に入ると分解される。それが、再びグルコサミンやコンドロイチンに再合成され、膝の軟骨になるとは考えづらい。髪の毛の成分を飲んだからといって髪は生えないのと同じで、軟骨の成分を飲んだからといって、軟骨は再生されないのです」 10年9月には英国医師会誌「BMJ」にも、「グルコサミンやコンドロイチンが関節や股関節の痛みに効くという明確な結果は得られなかった」という研究報告書が掲載されたという。 身もふたもないが、現代は、今売られているほとんどのサプリには効き目がないといっているのだ。 マルチビタミン、ミネラル、鉄、プラセンタ、ウコン、クロレラ、コラーゲン、ローヤルゼリー、ことごとく有効性がなく、中には副作用を起こすものもあるという。 なんのために高いサプリを飲むのか。今あるサプリを全部捨てようか。でも、もったいないから、これを飲んだらにしよう。 今井尚哉という首相補佐官は、よほど評判の悪い人間のようである。ポストによれば、今井の番記者がいるそうで、毎晩、今井の家の前には番記者が10人以上も集まるという。 機嫌がいいと話すが、へそを曲げると何もしゃべらない。その今井が朝日新聞の番記者S記者を、とことん嫌ってしまったという。 S記者は15年9月に可決された安保法案を取材しており、可決後、安倍首相が祖父・岸信介と父・安倍晋太郎の墓参りをした際、安倍に「安保法案の成立を報告したのですか?」と声をかけたのだ。 それを、今井は「無礼極まりない」と怒っていたという。そこへS記者が番記者として現れたから、Sを無視し続けたそうである。 Sはそれでも腐らずに夜回りを続けていたというが、今年1月、某新聞記者とテレビ局の記者に呼び出された。 そして、君がいると今井さんが対応しくれない。もう来ないでくれ。その代わり、今井とのやり取りはメモで回すからといわれたというのだ。 こんな記者がいるから、この程度の人間にいいようにあしらわれてしまうのだ。 それを聞いたS記者は意気消沈して夜回りをしなくなり、朝日の上司もこれを知って、4月に別の記者と交代させてしまったという。 記者もだらしないが、朝日もだらしがない。だから権力のポチといわれてしまうのだ。 記者の質問に答える、説明責任を果たすのは役人や政治家どものやるべきことである。もしそうしないのがいたら、記者たちがそれぞれの紙面で告発し、世間に知らせるべきである。 それでも何もしないのなら、野党に国会で質問させる。とことん追及するべきなのに、何をやっているのだお前たちは! 安倍がヘラヘラしてられるのは、こういう府抜けた記者たちのおかげである。 米ユナイテッド航空内で、搭乗済みの乗客を自分のところの社員を乗せるために無理やり引きずり下ろすシーンが動画で撮られ、この会社の飛行機には乗らないという人が増えているという。 私はそういう無礼な目に遭ったことはないが、もしそうされたら、その飛行機を爆破してやる。 ユナイテッドではないが、今人気のLCCという格安航空会社、バニラエアのパイロットたちが「こんなんじゃ、そのうち堕ちるよ」といっているというのだから、こちらも穏やかではない。 ここは片道1万円以下というのがウリだそうだ。だが文春によると、慢性的な人手不足と、その上、過密スケジュールだから、パイロットやフライトアテンダント(FA)から、行きたくない、死にたいなどという言葉が出ているそうだ。 人手不足だから、操縦士の病欠や、欠航も増えている。今月7、8日には成田セブ便が欠航してしまった。 そんな状況なのに、会社は「新規路線を就航する」といい出していて、「もう頭がおかしいんじゃないかとしか思えません」(バニラエアのFA)。 2月26日には、新千歳空港から成田空港へ向かったバニラエアで副操縦士が体調を崩し、操縦不能になったという。しかし機長はアナウンスせず、管制官への連絡も行わず、機内電話でFAを個別に呼び出したそうである。 バニラエアの関係者は、「もっとも事故の発生率が高い着陸前の時間に、客室の乗務員が持ち場を離れ、コクピットにいるということ自体が異常」だと話している。 文春のいうとおり「安かろう、危なかろう」で済まされる話ではない。 その文春が、ポストや現代が力を入れている「死ぬまでセックスは健康にいいのか」という特集を組んでいる。 普通、高齢者が激しい運動をすれば心臓病などの発症リスクが高まると思うが、そうではないらしい。 世界的権威があるアメリカ心臓学会は、セックスが心筋梗塞の原因になったケースは1%以下で、セックスを活発にしているほうがリスクが少ないというのだ。 月に21回以上射精をしている人は前立腺がんのリスクが非常に低いというのだが、どうしたらそんなに射精ができるのかね。よほど若い嫁さんか愛人でも持たないと、できないと思うのだが。 高齢者の体位についてまで触れている。男は正常位での射精時が血圧、脈拍ともに一番高くなるから、女性上位や側臥位がいいそうだ。 当然だが、不倫は心筋梗塞の発生率が高くなって腹上死の危険が高くなる。家での腹上死はほとんどないそうだ。 腹上死してもいいから若い女性と付き合ってみたいものだが、無理だろうな。 第7位。新潮は安倍昭恵が、元暴力団組長と接点を持っていたと、先週フライデーが報じた話。昭恵が安倍の地元につくった居酒屋の姉妹店「UZUハウス」が入っているビルが、広域暴力団のフロントといわれる人間が関わっていた。昭恵に常に同行していた谷査恵子が、イタリアにある政府系機関に異動する予定だと報じている。 だが、新潮もいっているように、森友学園の籠池前理事長を、安倍官邸は「国策捜査」によって口を封じ、幕を閉じようとしているのは、権力の横暴であるのに、メディアが書きたてないのはなぜなのか。 籠池が国に水増し請求した件で、詐欺容疑で逮捕されるのではないかと報じたのは、安倍友新聞とも揶揄される産経新聞だった。 この報道で流れが変わり、大阪地検特捜部が捜査の手が付けやすい詐欺罪で、ゴールデンウィーク明けに籠池逮捕に踏み切るのではないかと、在阪の司法担当記者が語っている。 だが、一方の当事者である安倍昭恵を公の場で発言させずに、安倍は「籠池は偽証だ」と大騒ぎして、それが罪に問えないとなると、今度は詐欺罪で検察に逮捕させようとする。そんなことがまかり通れば、犯罪捜査が政権の具になってしまうと批判するのは、元地検特捜部検事の郷原信郎弁護士。 「国有地が8億円の減額で売却された経緯によっては、籠池さんの立場も異なったものになり得る。事件の全体像を明らかにせず、籠池さんの罪だけをつまみ食いするのは、正しいやり方とは言えません」(郷原弁護士) こちらのほうが正論だと思う。 さて、木嶋佳苗(42)という女性を覚えておいでだろうか。婚活サイトで知り合った男性3人を練炭自殺と見せかけて殺害したと殺人罪に問われ、4月14日に最高裁で上告が棄却され、死刑が確定した。 その彼女が、新潮に「東京拘置所から愛をこめて」という手記を寄せている。彼女は獄中でも結婚、離婚、再婚をし、房内をパステルカラーのバスタオルで覆い、ベターッと開脚や、筋膜リリース、タバタ式などのストレッチを欠かさず、好きなブラジャーや下着を着けながら、優雅に暮らしていると書いている。 食欲は旺盛で、いろいろなサンドイッチを作って楽しんでいる。性欲は「考えないわけではないけど性欲で息苦しくなることはない」(木嶋)そうだ。 彼女は自分が犯した罪については触れていないが、自分は無実だと主張しているようだ。だが彼女は、死刑確定後に法相に対して早期執行の請願をするというのである。 その背景には母親との激しい葛藤があるようだ。母親は執筆することをやめなければ一切の支援を打ち切る、弟妹や甥姪との交流も禁じると宣告し、彼女がそれを拒否すると、敢然と実行したという。 拘置所内の生活は外部の支援なしでは立ちいかない。木嶋は母親のやったことを「悪意の遺棄」と書いている。それに父親が母親によって「心を蝕まれた結果、還暦で死を選んだ」ことなど、複雑な家庭や母子の間の愛憎があるようだ。 木嶋の学歴は知らないが、文章はうまい。拘置所内で多くの本を読んでいるそうだが、もともと書くことが好きで文才もあったのだろう。以前、ジャーナリストの青木理を好きだといっていたが、そのことはここには書いていない。 不謹慎かもしれないが、編集者としては、彼女の文才を駆使して、犯罪を犯す人間の心理や行動について書いてもらいたいと思う。 新潮が以前から告発していた、死刑囚・矢野治が告白した2件の殺しについて、ようやく警視庁が動き、遺体を掘り起こし、異例の確定死刑囚の逮捕に踏み切った。 この事件については以前にも書いているので、ここでは触れないが、矢野死刑囚が殺人を告白したのは、殺人容疑で逮捕されれば死刑執行がそれだけ遅れるからだ。 木嶋のようにではなく、命を長らえたいがために自白したが、逮捕されると、その件とはなんの話だ、知らねえと、話すことを億劫がるようになってきたという。 死を前にした人間は、あの手この手で死からできるだけ遠ざかりたいために、いろいろなことを考えるのだろう。 木嶋も手記のなかで、こういっている。 「現在、130人程度の死刑確定者のうち約7割が再審請求をしている。その多くは、再審請求中は執行を回避できると信じて形だけの請求を続けている人だと断じてもよいでしょう」 しかし、彼女のこの冷静さはどこから来ているのだろうか。 先にも触れたが、この国のメディアやジャーナリストの中に、安倍官邸の指示で動いていると思われる連中が多くなってきている気がする。一億総ポチ化である。 文春の巻頭で、「金正恩“斬首”秒読み、政府が覚悟『最悪シナリオ』」を書いている山口敬之(元TBS記者)も、そんな匂いがする一人のように見えてならないのだが。 導入部は、9日早朝、安倍首相がトランプとの緊急電話会談に臨んだ話から。トランプは、そこで「シリア攻撃を安倍が支持した」ことへの謝意を述べたという。だが、安倍としては、化学兵器を使用した確固たる証拠がないため、悩んだ末に「軍事行動ではなく、化学兵器の拡散を抑止する」という“決意”を支持するといういい回しにしたというのだ。 山口によれば、トランプは習近平に、近く行われるといわれている北朝鮮の6回目の核実験をやめさせるために、中国に対して期限を区切った北への制裁強化を強硬に求めたというのである。 だが習近平は明確には答えなかったのだろう。そこで北朝鮮へ軍事攻撃も辞さずという強行姿勢に転じたのだが、山口はここで、シリアは空爆したのに「より深刻な北朝鮮に対して、すでに計画立案が終了している『斬首+限定空爆』に踏み切らないのか」というのだ。 日本政府は衝撃的なシミュレーションを入手したという。それは、シリアと違って、アメリカが先制攻撃をすれば、北朝鮮は韓国のソウル攻撃をやってくる。そうなれば韓国人だけでなく、在韓邦人や観光客が犠牲になる可能性があるからだというのだが、こんなことは、いまさらいわれなくてもと思う。 ソウルだけではなく、日本の心臓部にもミサイルを撃ち込んでくることは間違いない。だが、山口も書いているように、日本の最新鋭のミサイル防衛システムでも、全部迎撃できるわけではない。 見逃せないのは結びの言葉である。「覚悟を決める必要がある」。なんの覚悟なのか。安倍首相は自衛隊も参加させるが、ゴチャゴチャいうなということか。官邸の意向を代弁して、われわれに戦争への準備をしておけというつもりなのか。 衝動的で先の見通しもないまま突っ走るトランプに対して、バカなことはやめろというのが同盟国の役割ではないか。シリアや北朝鮮を攻撃しても、アメリカ本土には当面影響はない。自分たちが安全なところにいて、アジアの火薬庫に火を放てば、朝鮮半島と日本列島は火だるまになる。それをワインでも飲みながら、トランプはテレビで見るつもりなのか。 新潮によれば、かつて金日成が息子・金正日にこう尋ねたという。 「アメリカが北朝鮮を攻めてきたら勝てるのか」。金正日はこう答えた。 「勝てないが、朝鮮のない地球はありえない。朝鮮が潰れる時には、地球を破壊してしまえばいい」 当然だが、韓国では日に日に緊張感が高まっている。日本では、これほどの「重大危機」なのに、メディアも国民も騒がないのはなぜか。 まさか、トランプが日本を守ってくれると、安倍のように無邪気に信じているのではないだろうが、不可解である。 現代には元北朝鮮の外交官で、15年に韓国へ亡命した韓進明がインタビューに答え、金正恩は単なる暴君ではないから、今すぐ6度目の核実験をすることはないと見ているといっている。 韓がいうには、金正恩は南北統一を考えていない。彼が考えているのは、アメリカとの2国間交渉。日米韓の連携を断ち切るために、金正恩は日本との関係を修復しようと切望しているという。 トランプにしても、空母カールビンソンなどを結集させて、北を恫喝してはいるが、これから打つ手となると、今のところは動きようがないはずだ。 北が空母にミサイルでも打ち込めば、空爆への口実ができるが、それほど金正恩もバカではなさそうだ。だが一発の銃声が、戦争への導火線になることは歴史が証明している。 日本はこの機会をチャンスと見て、トランプに自粛を呼びかけ、金正恩と話し合うきっかけにすればいいのだ。 今やノー天気週刊誌の代表になったポストは、朝鮮半島有事なら日本に特需が来るなどという特集を巻頭でやっている。 どういう神経なのだろう。昔から遠い戦争は買い、近くの戦争は売りという相場の格言がある。 ベトナム戦争は遠い戦争であった。ポストは朝鮮戦争のときは「朝鮮特需」があったではないかという。 だが、あの戦争は米韓と北朝鮮の戦争であったし、そのころ日本はアメリカの占領下だったから、気分的には遠い戦争であった。 それに、今のような飛び道具がなく、ほとんど地上戦が主体だったし、北にはろくな戦闘機もなかったであろう。 今は一瞬にしてミサイルが飛んでくる。万が一、そこに核弾頭でもついていたら、日本は壊滅状態になる。 そんな危ない状況で、日本株がどうのこうのといえるはずがないのだ。バカも休み休みいってもらいたいものだ。 力を誇示して北を抑え込もうとするトランプのやり方は、一歩間違えればアジアを火の海にする。安倍首相は、なんとしてでもトランプを説得し、空母を引き上げさせて、金正恩とアメリカ、中国、韓国、日本との話し合いに持ち込むことが、真のリーダーシップというものである。 さて、多くの日本人同様、危機感のない私は、どうも今週の「ゲス不倫」に目が行ってしまう。 文春砲、今週はNHK『サンデースポーツ』元キャスター“花見W不倫”。お相手は映画『東京タワー』などを手掛けた映画監督の源孝志(55)で、女は元キャスターでNHKの中堅アナウンサー・與芝(よしば)由三栄(42)。 2人とも既婚者で子どもあり。與芝は慶応大学で「ミス慶応」に輝いたこともあるそうだ。源は大学卒業後、ホリプロへ入社し、03年に独立した。 4月3日、東大駒場キャンパスの昼下がり、桜が咲き乱れている下で、2人は持参したワイングラスを優雅に傾けていた。 グラビアに仲良く並んで話している2人の姿が桜に包まれている写真が載っている。いい雰囲気だ。 その後2人は、源が借りている仕事部屋に入り、2時間半後、出てきた與芝は急いで電車に飛び乗り勤務先のさいたま放送局へ戻ったという。 2人は文春の取材に、会っていることは認めているが、そんな関係ではないと否定している。この2人も、これから大変だろうな。同情する。 ところで、同じ文春だが、先週やった香取慎吾の「謎の少年」の後日談が出ていないが、どうしたのだろう。香取ははっきりと「あれは友達の子ども」だと明言しているようだ。今週の渡辺謙同様、追いかけてもらいたい。 その渡辺だが、付き合っている愛人の親友というのが「激白」している。私は、親友とあるが、愛人本人だと思うが、まあそれはいい。 ここでは15年に渡辺がニューヨークのリンカーン・センターにあるヴィヴィアン・ボーモント劇場で、高い評価を受けたミュージカル『王様と私』の公演をやったときは、妻の南果歩も、手作りの日本食をつくって内助の功を発揮したが、そこへ愛人と彼女の友達も公演に呼んでいたというのである。 公演が終わったその夜、イタリアンレストランで食事をし、翌日からは「謙さんのマンションで一緒に過ごしていたようです」(親友B子)。 別の親友も、愛人は謙から求婚されていたといい、彼女は「子どもが欲しい」と謙にいったら「俺の子どもを産んでいいよっていわれた」とうれしそうに話していたというのである。 その上、「子供が産まれたら二人で育てていこう。もし結婚できなかったら隠し子でもいいよ」とも、謙がいっていたという。 この愛人が「怖い」と思うのは、文春がこう結んでいることである。 「几帳面な性格というA子(愛人=筆者注)さんは、渡辺と過ごした思い出を日記に綴っており、今でも大切に保管しているという」 私を裏切ったら、この日記を出すとこに出そうじゃない。謙は今頃、身震いしてるだろうな。 ところで、約1年半前に起きた横浜市都筑区の三井不動産レジデンシャルの分譲マンション「パークシティLaLa横浜」のマンション傾き“事件”を覚えておいでだろうか。 2つの棟をつなぐ手すりがずれているという住民の指摘から始まり、三井側が調査すると、傾いた棟を支える杭のうち、安定した地盤の「支持層」に届いてないものが多数見つかったのだ。 その後、杭打ちを担当した旭化成建材の担当者による虚偽データの使用が発覚するなどがあり、三井不動産側は全棟建て替えを表明したのである。 昨年9月に住民集会をして、その後引越しをして、この4月から建て替え工事が始まろうとしているところだった。 三井不動産からは一戸当たりの慰謝料300万円が支払われた。 そこに、管理組合の理事長あてに旭化成建材から文書が届き、「マンションの調査をさせてください」というのだ。いまさら何をと、住民たちは呆れてという。それはそうだろう。 なぜこういうことになったかというと、解体を含む工事費は約300億円、居住者の仮住居や引っ越し費用などで約100億円かかり、これをどこがどのくらいずつ負担するかで、売り主の三井不動産、施工した三井住友建設、旭化成建材がいまだに激しい「押し付け合い」を繰り広げているからである。 中でも三井不動産側は、この責任は三井住友建設、杭施工を行った日立ハイテクノロジーズおよび旭化成建設にあり、それらの会社に不法行為責任、瑕疵担保責任などを求償すると、決算短信に書いているというのである。 責任のなすりあい。そこで困った旭化成から、先のような文言の文書が届いたのである。 また、700世帯が近隣で引っ越し先を探したため、便乗値上げが始まり家賃が高騰してしまったのだ。 そのため子どもの学区内では見つけられず、行政と掛け合って、越境を認めさせるなど、住民たちにも大きな苦労があったという。 また80代の独居男性は、孤独死が心配され入居審査に落ち続けて、仕方なく地方へ身を寄せたという。 売ってしまえば、あとは知らない。こうした無責任な販売、施工会社が多いのであろう。こうしたケースが今後どうなるか、追い続けてもらいたい。 さて今週の1位はポストの「飲酒規制が始まった」という特集にあげたい。まさに現代の「禁酒法」を厚労省が作ろうとしているというのである。 タバコについては、飲食店や公共の場所での喫煙を全面禁止する受動喫煙防止法案を3月にまとめていて、今国会で成立を目指している。 4月1日、厚労省内に「アルコール健康障害対策推進室」を新設したそうだ。 日本は酒の規制が少ない国なのだそうだ。そういえば、桜が咲けば酒、名月だといっては酒、めでたいといっては酒。いわれてみりゃそうだがね。 WHO(世界保健機関)では10年に「アルコールの有害な使用を減らすための世界戦略」を採決し、各国が取り組むべき酒害対策として、酒の安売り禁止、飲食店での飲み放題禁止、酒類の広告規制などをあげて、酒の値段の引き上げ、公共の場所での販売規制などが推奨されているというのだ。 すでに欧米をはじめ、シンガポールやインド、タイなどにも規制の動きが広がっていて、日本でも13年に「アルコール健康障害対策基本法」がまとめられている。 これは主として依存症対策だが、昨年5月に改正酒税法を成立させ、ディスカウント店に対して、過剰な酒の安売りの規制に乗り出しているというのである。 へぇ~、ちっとも知らなかった。ポストによると、テレビCMで、うまそうにゴクゴク飲みほすシーンは、アルコール依存症の人に苦痛を与えるとして、内閣府のアルコール健康障害対策関係者会議の指摘で、業界がその指導に従い、ゴクゴクの効果音は使用しない、のど元のアップはしないという自主規制をしているそうだ。 また、日本人の飲酒率は男が83.1%、女性が60.9%で約7,472万人。このうち健康被害が予想される問題飲酒の人間が1,353万人もいて、飲み過ぎによるけがや病気の治療にかかる医療費は年間1兆226億円と推計されている。飲酒による事故や労働損失を考えると、社会的損失は年間推定3兆947億円で、医療費との合計は年間4兆1,483億円にもなる。 アルコール飲料の国内市場は約3兆6,000億円だから、飲酒は経済効果より損失のほうは大きいそうである。 厚労省の官僚が、世界のほとんどの国では、公園やビーチなどの公共の場所での飲酒は禁止が常識だから、東京五輪に向けてアルコール規制の議論を本格化させ、自動販売機の全面禁止、屋外や公共施設での飲酒の規制、店での飲み放題の禁止などをしていくというのだ。 フランスは飲酒大国だったのに、現在は半分に減ったという。カナダでは、野球場でも酒の販売と飲酒が禁止になった。まるでこれでは、1920年から33年まで敷かれたアメリカの禁酒法のようではないか。 プロテスタントの間での禁酒運動の高まりと、巨大資本への不満を持つ国民の社会改変革運動が結びついて制定されたというが、これによって密造酒がつくられ、アル・カポネなどのマフィアの資金源になった。映画『アンタッチャブル』の世界だね。 禁酒法でわかったのは、どんなことをしても飲みたい奴は飲むということ。それを金儲けにしようという人間が必ず出てくるということである。 今回の場合は、国や厚労省が、医療費削減の大義名分でもって、酒への税金を大幅に上げて税収を増やそうという魂胆が見え見えだ。 この国は「酒なくてなんの己が桜かな」である。それに日本酒という世界に誇れる銘酒を作り出した国である。お上が禁酒令など出したら、暴動がおこるぜ。悪いことはいわねぇ、よしといたほうがいい。 さ、これを書き終わったら、一杯飲みに行くとしようか。 【巻末付録】 ポストは「今でもアイドル気分!」で、早見優、松本伊代、森口博子の三ババ(失礼)の色っぽくもなんともないグラビア。 後半は「ぜーんぶ本物の自宅です 家でヌードを撮ってイイですか?」。人気AV女優9人が全裸で自宅を紹介するという趣向だが、労多くして……という感じ。 袋とじは「見たくありませんか? この女のセックス」で、いおりさん、25歳。後は女のスカートの中を覗く猫がいて「猫になりたい。」。グラドルたちの自画撮り。それと橋本マナミの「私生活」 現代は後半だけで「観月ありさ」。もちろんヘアなし。「『アパ不倫』グラドルがヌードで告白 青山真麻」。私を抱いたのは袴田吉彦さんだけじゃありませんとあるから、浮気性なのかね、この子は。 袋とじは「門外不出 傑作『ブルーフィルム』無修正画像を公開する!」。懐かしいね。編集部で温泉に行くと、誰かがこういうのを持っていて、映写会をやって見たものだ。なかなかいいもんだったけどね。こういうのが見られるネットはないのかね。探してみよう。 というわけで今週は両誌ともパンチ力はいまいち。で、引き分けにする。 (文=元木昌彦)「週刊ポスト」(4/28号、小学館)
“禁酒法”時代の再来!?「アルコール健康障害対策推進室」の目的は税収増加か
今週の注目記事・第1位 「飲酒規制が始まった!」(「週刊ポスト」4/28号) 同・第2位 「旭化成『傾きマンション』追跡ルポ」(「週刊現代」4/29号) 同・第3位 「渡辺謙 愛人の親友が激白『彼女は求婚されていた』」(「週刊文春」4/20号) 同・第4位 「NHK女子アナが映画監督と“花見W不倫”」(「週刊文春」4/20号) 同・第5位 「金正恩“斬首”秒読み 政府が覚悟「『最悪シナリオ』」(「週刊文春」4/20号) 「脱北した北朝鮮外交官が実名で警告」(「週刊現代」4/29号) 「『朝鮮半島有事』なら日本に『特需』がやってくる!?」(「週刊ポスト」4/28号) 同・第6位 「近く死刑確定『遺言手記』木嶋佳苗の東京拘置所から愛をこめて」(「週刊新潮」4/20号) 同・第7位 「安倍昭恵と反社会的勢力 運営するゲストハウスのビルオーナーは暴力団フロントの資金源」(「週刊新潮」4/20号) 同・第8位 「『死ぬまでセックス』は健康にいいのか?」(「週刊文春」4/20号) 同・第9位 「格安バニラエア『フライト中、副操縦士に異変が』」(「週刊文春」4/20号) 同・第10位 「“総理の懐刀”が『番記者いじめて辞めさせた』事件」(「週刊ポスト」4/28号) 同・第11位 「誇大広告! 効かないサプリ」(「週刊現代」4/29号) 同・第12位 「シリア黙示録 トランプの戦争」(「ニューズウィーク日本版」4/18号) 同・第13位 「14歳藤井聡太棋士に聞いた『コンピューターに勝てますか?』」(「週刊文春」4/20号) 同・第14位 「清原和博の弟分がナゾの死!」(「フライデー」4/20号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! まずは、あの清原の記事から。フライデーは清原和博(49)の弟分といわれる人間が突然自殺してしまったと報じている。 彼は43歳。六本木でサパークラブをしていたが、清原が釈放されたときに運転手をやり、清原が宮古島に潜伏していたときも同行していた。 その直前までお客と飲んでいたのに、家に帰って首を吊ってしまったという。知人は、睡眠薬を常用していたから、酒とそれを飲んで、オーバードーズ状態になっていたのかもしれないという。 葬儀に現れた清原は、写真で見る限り、少しやつれ、心ここにあらずという姿である。清原の薬断ちはうまくいっているのだろうか。 お次は将棋界に現れた新星、藤井聡太四段の話。御年14歳。文春によれば、羽生善治九段の10代のころと同じようだという。 1年以内にタイトル(6タイトルあるそうだ)を獲る自信はと聞くと、「まあ、六回チャンスがありますから」と答えた。頼もしい。 最強の将棋ソフト・ボナンザには勝てるかという質問には、「人間に比べるとコンピューターの能力の進化は限度がないです。そういう意味では人間とコンピューターが勝負する時代ではなくなったのかなと思います」。答え方のうまさはコンピューターを凌駕している。 朝鮮戦争以来最大の危機である。トランプが米中首脳会談の直前にシリア攻撃を始め、世界に衝撃が走った。 首脳会談が終わった後、トランプは米原子力空母カールビンソンや空母航空団、誘導ミサイル駆逐艦などを朝鮮半島近海に集結させ、北朝鮮への圧力を強めている。 一つ間違えれば戦争勃発という最悪の事態も考えられるのに、なぜ、トランプは中国の顔に泥を塗るようなことを始めたのか。それを解き明かしてくれる報道は日本のメディアには皆無である。 第一の謎は、なぜシリアを突然、空爆したのか。4月4日、シリアの反体制派支配地域で、神経ガスを使ったと見られる空爆があり、子どもを含む多くの市民が犠牲なった映像が世界中を駆け巡った。 それを見たトランプが怒り狂って命令したといわれているようだが、そんな衝動的な大統領に核のボタンを預けていいのか。 それにニューズウイーク日本版によれば、トランプは選挙中ISISを討伐するといってきたのに、突然、アサド政権を打倒しようとしているISIS側に回ったのだ。さらに、シリアにはトランプが“師事”しているプーチンのロシア軍がアサド政権を守るために1万人程度入り込んでいるといわれる。 ロシアがどう出てくるのか。 「攻撃直後のロシアは怒りの声明を発表。米ロ両軍の偶発的衝突を防ぐための連絡システムを停止した。直接の報復行動ではないが、これで米軍の軍事行動はリスクがかなり高くなる」(ニューズ) ニューズによれば、アメリカ国内で「プーチンの傀儡政権」といわれている風評を打ち消すために強硬姿勢を採ったのではないかいう説もあるという。ロシアの傀儡であっても、それを否定するために他国を空爆したのであっても恐ろしい話だが、この男には世界最大の核戦力を動かせる力があることが最大の恐怖である。(この話については後でまた触れる) ところで私もサプリを毎日いくつか飲んでいるが、現代によると、その多くが「ほとんど効かない」そうである。 今最も売れているグルコサミンとコンドロイチンがある。武蔵国分寺公園クリニックの名郷直樹委員長がこういっている。 「グルコサミン、コンドロイチンが軟骨の成分であることは事実ですが、サプリメントとして経口摂取しても軟骨は再生しません。グルコサミンやコンドロイチンは、糖やアミノ酸からできており、体内に入ると分解される。それが、再びグルコサミンやコンドロイチンに再合成され、膝の軟骨になるとは考えづらい。髪の毛の成分を飲んだからといって髪は生えないのと同じで、軟骨の成分を飲んだからといって、軟骨は再生されないのです」 10年9月には英国医師会誌「BMJ」にも、「グルコサミンやコンドロイチンが関節や股関節の痛みに効くという明確な結果は得られなかった」という研究報告書が掲載されたという。 身もふたもないが、現代は、今売られているほとんどのサプリには効き目がないといっているのだ。 マルチビタミン、ミネラル、鉄、プラセンタ、ウコン、クロレラ、コラーゲン、ローヤルゼリー、ことごとく有効性がなく、中には副作用を起こすものもあるという。 なんのために高いサプリを飲むのか。今あるサプリを全部捨てようか。でも、もったいないから、これを飲んだらにしよう。 今井尚哉という首相補佐官は、よほど評判の悪い人間のようである。ポストによれば、今井の番記者がいるそうで、毎晩、今井の家の前には番記者が10人以上も集まるという。 機嫌がいいと話すが、へそを曲げると何もしゃべらない。その今井が朝日新聞の番記者S記者を、とことん嫌ってしまったという。 S記者は15年9月に可決された安保法案を取材しており、可決後、安倍首相が祖父・岸信介と父・安倍晋太郎の墓参りをした際、安倍に「安保法案の成立を報告したのですか?」と声をかけたのだ。 それを、今井は「無礼極まりない」と怒っていたという。そこへS記者が番記者として現れたから、Sを無視し続けたそうである。 Sはそれでも腐らずに夜回りを続けていたというが、今年1月、某新聞記者とテレビ局の記者に呼び出された。 そして、君がいると今井さんが対応しくれない。もう来ないでくれ。その代わり、今井とのやり取りはメモで回すからといわれたというのだ。 こんな記者がいるから、この程度の人間にいいようにあしらわれてしまうのだ。 それを聞いたS記者は意気消沈して夜回りをしなくなり、朝日の上司もこれを知って、4月に別の記者と交代させてしまったという。 記者もだらしないが、朝日もだらしがない。だから権力のポチといわれてしまうのだ。 記者の質問に答える、説明責任を果たすのは役人や政治家どものやるべきことである。もしそうしないのがいたら、記者たちがそれぞれの紙面で告発し、世間に知らせるべきである。 それでも何もしないのなら、野党に国会で質問させる。とことん追及するべきなのに、何をやっているのだお前たちは! 安倍がヘラヘラしてられるのは、こういう府抜けた記者たちのおかげである。 米ユナイテッド航空内で、搭乗済みの乗客を自分のところの社員を乗せるために無理やり引きずり下ろすシーンが動画で撮られ、この会社の飛行機には乗らないという人が増えているという。 私はそういう無礼な目に遭ったことはないが、もしそうされたら、その飛行機を爆破してやる。 ユナイテッドではないが、今人気のLCCという格安航空会社、バニラエアのパイロットたちが「こんなんじゃ、そのうち堕ちるよ」といっているというのだから、こちらも穏やかではない。 ここは片道1万円以下というのがウリだそうだ。だが文春によると、慢性的な人手不足と、その上、過密スケジュールだから、パイロットやフライトアテンダント(FA)から、行きたくない、死にたいなどという言葉が出ているそうだ。 人手不足だから、操縦士の病欠や、欠航も増えている。今月7、8日には成田セブ便が欠航してしまった。 そんな状況なのに、会社は「新規路線を就航する」といい出していて、「もう頭がおかしいんじゃないかとしか思えません」(バニラエアのFA)。 2月26日には、新千歳空港から成田空港へ向かったバニラエアで副操縦士が体調を崩し、操縦不能になったという。しかし機長はアナウンスせず、管制官への連絡も行わず、機内電話でFAを個別に呼び出したそうである。 バニラエアの関係者は、「もっとも事故の発生率が高い着陸前の時間に、客室の乗務員が持ち場を離れ、コクピットにいるということ自体が異常」だと話している。 文春のいうとおり「安かろう、危なかろう」で済まされる話ではない。 その文春が、ポストや現代が力を入れている「死ぬまでセックスは健康にいいのか」という特集を組んでいる。 普通、高齢者が激しい運動をすれば心臓病などの発症リスクが高まると思うが、そうではないらしい。 世界的権威があるアメリカ心臓学会は、セックスが心筋梗塞の原因になったケースは1%以下で、セックスを活発にしているほうがリスクが少ないというのだ。 月に21回以上射精をしている人は前立腺がんのリスクが非常に低いというのだが、どうしたらそんなに射精ができるのかね。よほど若い嫁さんか愛人でも持たないと、できないと思うのだが。 高齢者の体位についてまで触れている。男は正常位での射精時が血圧、脈拍ともに一番高くなるから、女性上位や側臥位がいいそうだ。 当然だが、不倫は心筋梗塞の発生率が高くなって腹上死の危険が高くなる。家での腹上死はほとんどないそうだ。 腹上死してもいいから若い女性と付き合ってみたいものだが、無理だろうな。 第7位。新潮は安倍昭恵が、元暴力団組長と接点を持っていたと、先週フライデーが報じた話。昭恵が安倍の地元につくった居酒屋の姉妹店「UZUハウス」が入っているビルが、広域暴力団のフロントといわれる人間が関わっていた。昭恵に常に同行していた谷査恵子が、イタリアにある政府系機関に異動する予定だと報じている。 だが、新潮もいっているように、森友学園の籠池前理事長を、安倍官邸は「国策捜査」によって口を封じ、幕を閉じようとしているのは、権力の横暴であるのに、メディアが書きたてないのはなぜなのか。 籠池が国に水増し請求した件で、詐欺容疑で逮捕されるのではないかと報じたのは、安倍友新聞とも揶揄される産経新聞だった。 この報道で流れが変わり、大阪地検特捜部が捜査の手が付けやすい詐欺罪で、ゴールデンウィーク明けに籠池逮捕に踏み切るのではないかと、在阪の司法担当記者が語っている。 だが、一方の当事者である安倍昭恵を公の場で発言させずに、安倍は「籠池は偽証だ」と大騒ぎして、それが罪に問えないとなると、今度は詐欺罪で検察に逮捕させようとする。そんなことがまかり通れば、犯罪捜査が政権の具になってしまうと批判するのは、元地検特捜部検事の郷原信郎弁護士。 「国有地が8億円の減額で売却された経緯によっては、籠池さんの立場も異なったものになり得る。事件の全体像を明らかにせず、籠池さんの罪だけをつまみ食いするのは、正しいやり方とは言えません」(郷原弁護士) こちらのほうが正論だと思う。 さて、木嶋佳苗(42)という女性を覚えておいでだろうか。婚活サイトで知り合った男性3人を練炭自殺と見せかけて殺害したと殺人罪に問われ、4月14日に最高裁で上告が棄却され、死刑が確定した。 その彼女が、新潮に「東京拘置所から愛をこめて」という手記を寄せている。彼女は獄中でも結婚、離婚、再婚をし、房内をパステルカラーのバスタオルで覆い、ベターッと開脚や、筋膜リリース、タバタ式などのストレッチを欠かさず、好きなブラジャーや下着を着けながら、優雅に暮らしていると書いている。 食欲は旺盛で、いろいろなサンドイッチを作って楽しんでいる。性欲は「考えないわけではないけど性欲で息苦しくなることはない」(木嶋)そうだ。 彼女は自分が犯した罪については触れていないが、自分は無実だと主張しているようだ。だが彼女は、死刑確定後に法相に対して早期執行の請願をするというのである。 その背景には母親との激しい葛藤があるようだ。母親は執筆することをやめなければ一切の支援を打ち切る、弟妹や甥姪との交流も禁じると宣告し、彼女がそれを拒否すると、敢然と実行したという。 拘置所内の生活は外部の支援なしでは立ちいかない。木嶋は母親のやったことを「悪意の遺棄」と書いている。それに父親が母親によって「心を蝕まれた結果、還暦で死を選んだ」ことなど、複雑な家庭や母子の間の愛憎があるようだ。 木嶋の学歴は知らないが、文章はうまい。拘置所内で多くの本を読んでいるそうだが、もともと書くことが好きで文才もあったのだろう。以前、ジャーナリストの青木理を好きだといっていたが、そのことはここには書いていない。 不謹慎かもしれないが、編集者としては、彼女の文才を駆使して、犯罪を犯す人間の心理や行動について書いてもらいたいと思う。 新潮が以前から告発していた、死刑囚・矢野治が告白した2件の殺しについて、ようやく警視庁が動き、遺体を掘り起こし、異例の確定死刑囚の逮捕に踏み切った。 この事件については以前にも書いているので、ここでは触れないが、矢野死刑囚が殺人を告白したのは、殺人容疑で逮捕されれば死刑執行がそれだけ遅れるからだ。 木嶋のようにではなく、命を長らえたいがために自白したが、逮捕されると、その件とはなんの話だ、知らねえと、話すことを億劫がるようになってきたという。 死を前にした人間は、あの手この手で死からできるだけ遠ざかりたいために、いろいろなことを考えるのだろう。 木嶋も手記のなかで、こういっている。 「現在、130人程度の死刑確定者のうち約7割が再審請求をしている。その多くは、再審請求中は執行を回避できると信じて形だけの請求を続けている人だと断じてもよいでしょう」 しかし、彼女のこの冷静さはどこから来ているのだろうか。 先にも触れたが、この国のメディアやジャーナリストの中に、安倍官邸の指示で動いていると思われる連中が多くなってきている気がする。一億総ポチ化である。 文春の巻頭で、「金正恩“斬首”秒読み、政府が覚悟『最悪シナリオ』」を書いている山口敬之(元TBS記者)も、そんな匂いがする一人のように見えてならないのだが。 導入部は、9日早朝、安倍首相がトランプとの緊急電話会談に臨んだ話から。トランプは、そこで「シリア攻撃を安倍が支持した」ことへの謝意を述べたという。だが、安倍としては、化学兵器を使用した確固たる証拠がないため、悩んだ末に「軍事行動ではなく、化学兵器の拡散を抑止する」という“決意”を支持するといういい回しにしたというのだ。 山口によれば、トランプは習近平に、近く行われるといわれている北朝鮮の6回目の核実験をやめさせるために、中国に対して期限を区切った北への制裁強化を強硬に求めたというのである。 だが習近平は明確には答えなかったのだろう。そこで北朝鮮へ軍事攻撃も辞さずという強行姿勢に転じたのだが、山口はここで、シリアは空爆したのに「より深刻な北朝鮮に対して、すでに計画立案が終了している『斬首+限定空爆』に踏み切らないのか」というのだ。 日本政府は衝撃的なシミュレーションを入手したという。それは、シリアと違って、アメリカが先制攻撃をすれば、北朝鮮は韓国のソウル攻撃をやってくる。そうなれば韓国人だけでなく、在韓邦人や観光客が犠牲になる可能性があるからだというのだが、こんなことは、いまさらいわれなくてもと思う。 ソウルだけではなく、日本の心臓部にもミサイルを撃ち込んでくることは間違いない。だが、山口も書いているように、日本の最新鋭のミサイル防衛システムでも、全部迎撃できるわけではない。 見逃せないのは結びの言葉である。「覚悟を決める必要がある」。なんの覚悟なのか。安倍首相は自衛隊も参加させるが、ゴチャゴチャいうなということか。官邸の意向を代弁して、われわれに戦争への準備をしておけというつもりなのか。 衝動的で先の見通しもないまま突っ走るトランプに対して、バカなことはやめろというのが同盟国の役割ではないか。シリアや北朝鮮を攻撃しても、アメリカ本土には当面影響はない。自分たちが安全なところにいて、アジアの火薬庫に火を放てば、朝鮮半島と日本列島は火だるまになる。それをワインでも飲みながら、トランプはテレビで見るつもりなのか。 新潮によれば、かつて金日成が息子・金正日にこう尋ねたという。 「アメリカが北朝鮮を攻めてきたら勝てるのか」。金正日はこう答えた。 「勝てないが、朝鮮のない地球はありえない。朝鮮が潰れる時には、地球を破壊してしまえばいい」 当然だが、韓国では日に日に緊張感が高まっている。日本では、これほどの「重大危機」なのに、メディアも国民も騒がないのはなぜか。 まさか、トランプが日本を守ってくれると、安倍のように無邪気に信じているのではないだろうが、不可解である。 現代には元北朝鮮の外交官で、15年に韓国へ亡命した韓進明がインタビューに答え、金正恩は単なる暴君ではないから、今すぐ6度目の核実験をすることはないと見ているといっている。 韓がいうには、金正恩は南北統一を考えていない。彼が考えているのは、アメリカとの2国間交渉。日米韓の連携を断ち切るために、金正恩は日本との関係を修復しようと切望しているという。 トランプにしても、空母カールビンソンなどを結集させて、北を恫喝してはいるが、これから打つ手となると、今のところは動きようがないはずだ。 北が空母にミサイルでも打ち込めば、空爆への口実ができるが、それほど金正恩もバカではなさそうだ。だが一発の銃声が、戦争への導火線になることは歴史が証明している。 日本はこの機会をチャンスと見て、トランプに自粛を呼びかけ、金正恩と話し合うきっかけにすればいいのだ。 今やノー天気週刊誌の代表になったポストは、朝鮮半島有事なら日本に特需が来るなどという特集を巻頭でやっている。 どういう神経なのだろう。昔から遠い戦争は買い、近くの戦争は売りという相場の格言がある。 ベトナム戦争は遠い戦争であった。ポストは朝鮮戦争のときは「朝鮮特需」があったではないかという。 だが、あの戦争は米韓と北朝鮮の戦争であったし、そのころ日本はアメリカの占領下だったから、気分的には遠い戦争であった。 それに、今のような飛び道具がなく、ほとんど地上戦が主体だったし、北にはろくな戦闘機もなかったであろう。 今は一瞬にしてミサイルが飛んでくる。万が一、そこに核弾頭でもついていたら、日本は壊滅状態になる。 そんな危ない状況で、日本株がどうのこうのといえるはずがないのだ。バカも休み休みいってもらいたいものだ。 力を誇示して北を抑え込もうとするトランプのやり方は、一歩間違えればアジアを火の海にする。安倍首相は、なんとしてでもトランプを説得し、空母を引き上げさせて、金正恩とアメリカ、中国、韓国、日本との話し合いに持ち込むことが、真のリーダーシップというものである。 さて、多くの日本人同様、危機感のない私は、どうも今週の「ゲス不倫」に目が行ってしまう。 文春砲、今週はNHK『サンデースポーツ』元キャスター“花見W不倫”。お相手は映画『東京タワー』などを手掛けた映画監督の源孝志(55)で、女は元キャスターでNHKの中堅アナウンサー・與芝(よしば)由三栄(42)。 2人とも既婚者で子どもあり。與芝は慶応大学で「ミス慶応」に輝いたこともあるそうだ。源は大学卒業後、ホリプロへ入社し、03年に独立した。 4月3日、東大駒場キャンパスの昼下がり、桜が咲き乱れている下で、2人は持参したワイングラスを優雅に傾けていた。 グラビアに仲良く並んで話している2人の姿が桜に包まれている写真が載っている。いい雰囲気だ。 その後2人は、源が借りている仕事部屋に入り、2時間半後、出てきた與芝は急いで電車に飛び乗り勤務先のさいたま放送局へ戻ったという。 2人は文春の取材に、会っていることは認めているが、そんな関係ではないと否定している。この2人も、これから大変だろうな。同情する。 ところで、同じ文春だが、先週やった香取慎吾の「謎の少年」の後日談が出ていないが、どうしたのだろう。香取ははっきりと「あれは友達の子ども」だと明言しているようだ。今週の渡辺謙同様、追いかけてもらいたい。 その渡辺だが、付き合っている愛人の親友というのが「激白」している。私は、親友とあるが、愛人本人だと思うが、まあそれはいい。 ここでは15年に渡辺がニューヨークのリンカーン・センターにあるヴィヴィアン・ボーモント劇場で、高い評価を受けたミュージカル『王様と私』の公演をやったときは、妻の南果歩も、手作りの日本食をつくって内助の功を発揮したが、そこへ愛人と彼女の友達も公演に呼んでいたというのである。 公演が終わったその夜、イタリアンレストランで食事をし、翌日からは「謙さんのマンションで一緒に過ごしていたようです」(親友B子)。 別の親友も、愛人は謙から求婚されていたといい、彼女は「子どもが欲しい」と謙にいったら「俺の子どもを産んでいいよっていわれた」とうれしそうに話していたというのである。 その上、「子供が産まれたら二人で育てていこう。もし結婚できなかったら隠し子でもいいよ」とも、謙がいっていたという。 この愛人が「怖い」と思うのは、文春がこう結んでいることである。 「几帳面な性格というA子(愛人=筆者注)さんは、渡辺と過ごした思い出を日記に綴っており、今でも大切に保管しているという」 私を裏切ったら、この日記を出すとこに出そうじゃない。謙は今頃、身震いしてるだろうな。 ところで、約1年半前に起きた横浜市都筑区の三井不動産レジデンシャルの分譲マンション「パークシティLaLa横浜」のマンション傾き“事件”を覚えておいでだろうか。 2つの棟をつなぐ手すりがずれているという住民の指摘から始まり、三井側が調査すると、傾いた棟を支える杭のうち、安定した地盤の「支持層」に届いてないものが多数見つかったのだ。 その後、杭打ちを担当した旭化成建材の担当者による虚偽データの使用が発覚するなどがあり、三井不動産側は全棟建て替えを表明したのである。 昨年9月に住民集会をして、その後引越しをして、この4月から建て替え工事が始まろうとしているところだった。 三井不動産からは一戸当たりの慰謝料300万円が支払われた。 そこに、管理組合の理事長あてに旭化成建材から文書が届き、「マンションの調査をさせてください」というのだ。いまさら何をと、住民たちは呆れてという。それはそうだろう。 なぜこういうことになったかというと、解体を含む工事費は約300億円、居住者の仮住居や引っ越し費用などで約100億円かかり、これをどこがどのくらいずつ負担するかで、売り主の三井不動産、施工した三井住友建設、旭化成建材がいまだに激しい「押し付け合い」を繰り広げているからである。 中でも三井不動産側は、この責任は三井住友建設、杭施工を行った日立ハイテクノロジーズおよび旭化成建設にあり、それらの会社に不法行為責任、瑕疵担保責任などを求償すると、決算短信に書いているというのである。 責任のなすりあい。そこで困った旭化成から、先のような文言の文書が届いたのである。 また、700世帯が近隣で引っ越し先を探したため、便乗値上げが始まり家賃が高騰してしまったのだ。 そのため子どもの学区内では見つけられず、行政と掛け合って、越境を認めさせるなど、住民たちにも大きな苦労があったという。 また80代の独居男性は、孤独死が心配され入居審査に落ち続けて、仕方なく地方へ身を寄せたという。 売ってしまえば、あとは知らない。こうした無責任な販売、施工会社が多いのであろう。こうしたケースが今後どうなるか、追い続けてもらいたい。 さて今週の1位はポストの「飲酒規制が始まった」という特集にあげたい。まさに現代の「禁酒法」を厚労省が作ろうとしているというのである。 タバコについては、飲食店や公共の場所での喫煙を全面禁止する受動喫煙防止法案を3月にまとめていて、今国会で成立を目指している。 4月1日、厚労省内に「アルコール健康障害対策推進室」を新設したそうだ。 日本は酒の規制が少ない国なのだそうだ。そういえば、桜が咲けば酒、名月だといっては酒、めでたいといっては酒。いわれてみりゃそうだがね。 WHO(世界保健機関)では10年に「アルコールの有害な使用を減らすための世界戦略」を採決し、各国が取り組むべき酒害対策として、酒の安売り禁止、飲食店での飲み放題禁止、酒類の広告規制などをあげて、酒の値段の引き上げ、公共の場所での販売規制などが推奨されているというのだ。 すでに欧米をはじめ、シンガポールやインド、タイなどにも規制の動きが広がっていて、日本でも13年に「アルコール健康障害対策基本法」がまとめられている。 これは主として依存症対策だが、昨年5月に改正酒税法を成立させ、ディスカウント店に対して、過剰な酒の安売りの規制に乗り出しているというのである。 へぇ~、ちっとも知らなかった。ポストによると、テレビCMで、うまそうにゴクゴク飲みほすシーンは、アルコール依存症の人に苦痛を与えるとして、内閣府のアルコール健康障害対策関係者会議の指摘で、業界がその指導に従い、ゴクゴクの効果音は使用しない、のど元のアップはしないという自主規制をしているそうだ。 また、日本人の飲酒率は男が83.1%、女性が60.9%で約7,472万人。このうち健康被害が予想される問題飲酒の人間が1,353万人もいて、飲み過ぎによるけがや病気の治療にかかる医療費は年間1兆226億円と推計されている。飲酒による事故や労働損失を考えると、社会的損失は年間推定3兆947億円で、医療費との合計は年間4兆1,483億円にもなる。 アルコール飲料の国内市場は約3兆6,000億円だから、飲酒は経済効果より損失のほうは大きいそうである。 厚労省の官僚が、世界のほとんどの国では、公園やビーチなどの公共の場所での飲酒は禁止が常識だから、東京五輪に向けてアルコール規制の議論を本格化させ、自動販売機の全面禁止、屋外や公共施設での飲酒の規制、店での飲み放題の禁止などをしていくというのだ。 フランスは飲酒大国だったのに、現在は半分に減ったという。カナダでは、野球場でも酒の販売と飲酒が禁止になった。まるでこれでは、1920年から33年まで敷かれたアメリカの禁酒法のようではないか。 プロテスタントの間での禁酒運動の高まりと、巨大資本への不満を持つ国民の社会改変革運動が結びついて制定されたというが、これによって密造酒がつくられ、アル・カポネなどのマフィアの資金源になった。映画『アンタッチャブル』の世界だね。 禁酒法でわかったのは、どんなことをしても飲みたい奴は飲むということ。それを金儲けにしようという人間が必ず出てくるということである。 今回の場合は、国や厚労省が、医療費削減の大義名分でもって、酒への税金を大幅に上げて税収を増やそうという魂胆が見え見えだ。 この国は「酒なくてなんの己が桜かな」である。それに日本酒という世界に誇れる銘酒を作り出した国である。お上が禁酒令など出したら、暴動がおこるぜ。悪いことはいわねぇ、よしといたほうがいい。 さ、これを書き終わったら、一杯飲みに行くとしようか。 【巻末付録】 ポストは「今でもアイドル気分!」で、早見優、松本伊代、森口博子の三ババ(失礼)の色っぽくもなんともないグラビア。 後半は「ぜーんぶ本物の自宅です 家でヌードを撮ってイイですか?」。人気AV女優9人が全裸で自宅を紹介するという趣向だが、労多くして……という感じ。 袋とじは「見たくありませんか? この女のセックス」で、いおりさん、25歳。後は女のスカートの中を覗く猫がいて「猫になりたい。」。グラドルたちの自画撮り。それと橋本マナミの「私生活」 現代は後半だけで「観月ありさ」。もちろんヘアなし。「『アパ不倫』グラドルがヌードで告白 青山真麻」。私を抱いたのは袴田吉彦さんだけじゃありませんとあるから、浮気性なのかね、この子は。 袋とじは「門外不出 傑作『ブルーフィルム』無修正画像を公開する!」。懐かしいね。編集部で温泉に行くと、誰かがこういうのを持っていて、映写会をやって見たものだ。なかなかいいもんだったけどね。こういうのが見られるネットはないのかね。探してみよう。 というわけで今週は両誌ともパンチ力はいまいち。で、引き分けにする。 (文=元木昌彦)「週刊ポスト」(4/28号、小学館)
産後のデリケートな時期…実母とのかかわり方は?
出産を終えた女性たちが必ずぶつかる壁と言えば、寝不足や、新生児の世話に関わる色々なことだろうが、実は「出産」と同時に(もしくは妊娠が判明した頃から)ぶつかる壁はそれだけではない。
意外に感じる人もいるかもしれないが、壁のひとつが、「実母」の存在だ。
一般的には義母、すなわち「姑」の存在が厄介なように思われがちで、嫁姑の確執は人気コンテンツのひとつとなっているが、今回は、「母になった娘」と「その実母」にスポットを当ててみようと思う。
◎実母だから甘えて当り散らしてしまう
なぜ、妊娠中や出産後、実の母が厄介な存在になるのか?
妊娠中は体調不良で家事ができない場合に手伝いに来てくれたり、身体に気を使った料理を届けてくれたり……
出産したあとは、やはり体力が回復するまで家のことをやってくれたり、子供(孫)の世話を引き受けてくれたり……
実母は妊産婦にとって“一番の心強い味方”というイメージも確かにある。
実親が近隣に暮らしていないにしても、「里帰り出産」を選択する女性はなかなか多い。これも実家で実母に面倒を見てもらい、産後の満身創痍の体を十分に休め回復させる目的で推奨されている。
私も、子を持つ前はこのようなイメージを漠然と抱いており、妊娠(出産)したら「実母」という存在は救世主になるのだと思っていた。
なんといっても実母は35年前に、私という子供を出産した張本人。その出産・育児経験があるのだし、18年も身近で育ててくれたのだし、身も心も全て委ねられる唯一の場所といっても過言ではないだろう、と。
しかし、いざ妊娠や出産すると、イメージしていたのと少し違うと感じる女性も多いのではないかと思う。特に出産を終えてから、激しい違和感を覚えたという体験談はネット上に多くあがっている。
近い関係だからこそ遠慮がないし、初めての育児というものすごくデリケートな問題に直面している時にズケズケと口出しされるのがストレスだと感じている人も少なくないようだ。
私の実母は電車で10分程度の距離に住んでいる。一人娘の私が妊娠を報告した時は本当に喜んで、頻繁に様子を見に来るようになった。私が子を持つことがなければ、母は一生「おばあちゃん」になれなかったからだろうか。私のお腹に在る命をまるで自分の命かのように大切にしてくれていた。
いよいよ明日出産という前夜も病院に駆けつけ、緊張で眠れない私の頭や身体を1時間以上も、面会時間ギリギリまで撫でていてくれたことは一生忘れないと思う。
後から聞いた話、母が私を産む前夜の祖母の想いを重ねていたそうだ。もう他界しているが「あの時こういう想いだったのか……」と。
私も、大人になってからはあんな風に「自分が子供にかえった」かのように母に甘えることなんてできなかったけど、妊娠や出産に関する弱音だけは丸ごとぶつけられていたのは、やはり自分を産んでくれた母だからなのだろう。
無事出産を終えて退院してからも何日か家に泊まってくれ、新生児である息子の世話や家事を引き受けてくれた。
だからもちろん感謝している。一方で、そうやって、母としてのスタートを切るときに誰よりも側にいた人だからこそ、慣れてくればお互いに遠慮がなく、ぶつかりかけたことも何度もあった。
母は孫を思うばかり、そして娘の私が「良い母になれるように」と願うばかりに、意見することもあったし、私は睡眠不足や体調不良によるイライラを「誰よりも近い」母に当たり散らしていた。
「寝れない」「貧血がつらい」「何もしたくない」「息子を可愛いと思えない」こういったシンプルで雑な弱音は母にだからこそぶつけられたことだったし、要は私自身が甘やかしてほしかったのだと思う。
一番記憶に残っているのは、母乳を与えるのが嫌で嫌で仕方ない私に、「〇〇(息子)が美味しいならいいいじゃない」と母が悪気なく言ったことだ。
母は私を完全母乳で育てた。母乳の出も非常に良かったそうで、何より私と決定的に違ったのは「母乳を与えている時間がほんとうに幸せだった」という点だ。
昔からそんな話を聞いていたし、私も母親になったらこうなりたいと漠然とイメージしていたから、それが叶わなかった(むしろ授乳が苦痛で仕方なかった)ことがすごくショックだったし、「ダメな母親だ」と落ち込んでしまっていた。それだけに母の悪気ない一言が大ダメージだったのだ。
それに自分をこんなにも落ち込ませる息子の存在を憎いと思ったことだって1度や2度じゃない。母や夫は息子に「かわいいかわいい」と(そりゃそうなんだが)声をかけるが、それがまた「こんなにかわいいのにアンタはダメな母親だ」とでも言われているような気さえして、まるで仲間はずれになっているような気にさえなった。育児なんて何ひとつ良いことない!と思った瞬間があったのも事実だ。
産後はホルモンバランスが大きく乱れ、鬱状態になる女性もいる。私もその傾向があったと今は思う。
それでも数カ月が経ち、私が息子を可愛いと思えるようになり始めたころからは、実母と「共有」できることのようが多くなっていき、母も私が自信を持って子育てしている様子を見て納得してくれたのか、私が選ぶ行動を最優先で考えてくれるようになった。
生後10カ月の今となっては、息子への想いを一番共有できるのは母であり、夫とはまた違う「母親」としての子への想いを語り合って盛り上がることもできる良い関係だ。
私の場合はこうして今は円満な母子関係でいるのだが、「子を産んでからというもの、実母との距離が上手く取れなくなった」「実母が過干渉で困る」「子供の持ち物にいちいちケチをつけてくる」など、現在進行形で悩みを深めている女性は大勢いる。
孫が可愛いばかりに口を出してしまうのかもしれないが、幼い子を持つ母親は家事に子育てに、それプラス仕事もしていれば毎日精神的にもカツカツ。「いちいちうるさい!ほっといて!」と言いたくなる気持ちも分かる気がする。
◎祖母にとっての孫はファンタジー
以前職場仲間だったC子は現在小学生の息子を持つ母だが、その昔、実母についてこぼしていた時があった。
C子は週に1度、息子をおばあちゃん(C子の実母)の家に泊まらせているらしいのだが、その時に着てくる服がみずぼらしかったりすれば、実母は新しい物(たいがい高い物)を買って着せ、少しでもお行儀の悪い言動や行動があれば「家での教育がなってない」と後から小言をいちいち言われるそうだ。
服や持ち物に関しては、価値観や、経済的に向き合う現実の違いなのかもしれない。昔は「身なり」=「育ち」とみなされることが多かったと聞くが、現代はファッションも多様化され、よほどボロボロの格好でない限りは「あの子あんな格好してるから貧乏なんだ」と思われることはないだろう。それに、裕福な家庭でもない限り、たくさん必要である子供服を毎回新品で揃えるのは難しい。今はベビー用品や子供服のリサイクルショップもたくさんあり、私もたまに立ち寄るが大体子連れの親子たちでにぎわっている。どうせ来年にはサイズアウトして着られなくなるであろう服なのだから、安いものを大量に揃えたほうが経済的だし、子供がいくら汚そうが気兼ねなく着せられるのもメリットなのだろう。私も今持っている子供服のうち、新品で購入したものは1~2割程度だ。
C子のようにおばあちゃんからのプレゼントとして高い新品の子供服をもらうのは良いが、「普段からこれぐらいのことしてあげなさい」という押し付けだったとしたら確かに余計なお世話だ。
また行儀作法についても、できていないことがあれば特に昔の人間は「みっともない」と感じる大きなポイントになるのだろう。「こんなんで人前に出たら恥ずかしい、しつけができていないと思われる」そう考えるからいちいち母である娘に注意するのだろうが、逆に非の打ちどころのないレベルで常に礼儀作法が完璧な子供がいたら、それはそれでちょっと目立つ。
「ごめんなさい」「ありがとう」が言えないとか根本的なことならまだしも、「子供らしい」とみなされるレベルでの足りなさを「お行儀が悪い」と指摘されるのは何とも窮屈だ。
親しくしている友人Dも、出産を終えた頃にはたびたび実母とぶつかったそうだ。
Dの弟や妹は先に結婚して子供もいたので、実母はDの育児と他の孫の時の育児法を比較したりして、出産を終え身も心も余裕がなかったDにはそれが重荷だったようだ。
「私は私なりにやる」というDの主張も「アンタはすぐそうやって居直るんだから……」と呆れられ、そんな調子でストレスを溜めたDは、家に手伝いに来てくれたお母さんに「帰ってくれ」と言わざるを得なかったらしい。
Dにとっても、せっかく手伝いに来てくれた実母を追い返すのは本意ではなかっただろう。しかし、私にもよく分かる。ただでさえ余裕をもって挑めないのが育児だ。自分なりのやり方を模索している最中に他者のやり方と比較されたり押し付けられたりすればかなりこたえる。
実母あるある、なのかもしれないが、物言いの特徴として、育児に対して「正解は一つ」であるかのように新米親である娘に指導する傾向があるように思う。自分もその昔、育児を経験したのだから、「こうすれば上手くいく」とか「これをしたからダメな子になった」とか、そんな目に見えてハッキリした答えがないことぐらいは分かっているはずなのに、なぜ「やり方」を決めてしまうのだろうか?
「あの子はこうやってた」「あの子がこう言ってた」……すでに妊娠・出産を経験した兄弟や従姉妹のやり方を頭に完コピし、押し付けてくる実母たちの事例は多い。良かれと思って、進言しているのだろうが、当の新米親としては「うるさい、ほっといてくれ」と反感を覚えるものだ。
私には兄弟も従姉妹もいないので親戚と比べられることはなかったが、実母は家族ぐるみで親しくしている幼馴染のY(2児の子育て中)の話をよくしてきた。新生児の服の着させ方、寝かしつけ方、オムツの替え方……思い返したらキリがないほど、間接的レクチャーを一方的に受けたものだ。
母側からすれば、とにかく「間違った子(孫)に育ってほしくない」「間違った母親になってほしくない」との思いが強いのだろう、現在立派に母親業を遂行しているように見える身近な人物をお手本にさせれば無難と思うからこそ、彼女らがやっていることを「正解」として提示するのだろう。
それに、子を産んだばかりで余裕がなく右往左往している実娘を手助けしたい親心が、「こうすればいいのよ」と道しるべを作ってあげたくなるのだろうか。
私の母は元々固定概念に捉われた考え方をするほうではなく、どちらかと言えばオリジナル性の強い破天荒タイプなのだが、初孫ができた時だけは型にはまるかのように「一つの正解」だけを追い求め、こちらも少し驚いた。
私が妊娠中のある日に母が言っていた。
「あんた(私)は、私がこの手で幸せにしなければと思うリアルな存在。でも赤ちゃん(孫)は、“宝物”のような存在」、と。
皆が皆そうではないかもしれないが、祖母に取って孫の存在というものは、そこまでリアリティがなく、ただただ、幸せであってほしい、健康に育ってほしい、そういう「願い」そのものなのではないだろうか。
綺麗な服を着て、お行儀よく誰からも愛されて、勉強も運動もできて……子供の頃にあこがれるヒーローのような存在というか、概念的なものなのかもしれない。
だからこそ、「願う」だけではない、子のリアルな姿と一番近くで寄り添って生きていく母親とは価値観が合わなくても当然だ。
◎親として、自分で正解を見つけたい
私は初めての育児だったので、毎日何が正解かわからないまま不安と闘っていたし、本当なら周りが上手くいった方法を耳にすれば「有り難い」とさえ思う状態のはずなのだが、他の人のやり方を押し付けられるぐらいなら、何一つ分からず八方ふさがりになっているほうが100倍マシだったように思う。
このちょっと普通とは違う、イレギュラーな精神状態に、娘が母に食ってかかりたくなる理由があるのだと思う。
たとえばもし取扱説明書のない家電を購入して手こずっている時に、使い方をレクチャーされれば助かるだろう。漠然と「こんな料理が作りたいけどやり方がわからない」という時に、具体的なレシピを渡されたら嬉しいだろう。
でも「育児」だけはなかなかそうはいかない。
素直に子育て中の友人などにアドバイスを求めるケースもあるだろうが、何から何まで他者のやり方に沿って子育てする母親なんているだろうか?
どんなに試行錯誤して苦しんだとしても、他人の「やり方」なんて本当は必要ないのだ。
「もういやだ、楽になりたい」と思いながらもやっぱり、自分で悩んで見つけた答え、すなわち母子ともに日々重ねていく足並みや呼吸が、育っていく我が子の「結果」でありたいのだと思う。
それを模索してもがいてる時に「あの子はこうしてた」だのとお手本を示されても困る。しかし「自分は自分でやっていく」と主張すれば「素直じゃないんだから」と呆れられる。
そもそも、素直である必要なんてまったくない。「この子の母親」は世界中で自分一人しか存在しないのだから。
少なくとも、母となった私にはそんな想いがある。
面倒臭がり屋で、そこに答えがあるなら大概のことは食いつく私だが、それでも育児に関してだけは他者のやり方なんて不必要だった。
もちろん余裕なんて限りなくゼロに等しかったし、「私ならやれる! 大丈夫!」と得体の知れない自信があったわけでもない。
でも出産から10カ月経った私がいま息子を可愛いと思うのは、私の身体から生まれた命だからということではなく、私オリジナルの悩みや苦労があの小さな身体と心に凝縮されていると思うからだ。
一般的にはマイノリティに分類されるやり方を多く選択してきた私だったが、毎日泣き、笑い、食べて、出して、寝て……と日々人間として発達していく息子を見ていると「別にこれでよかったんだ」と心から思える。何をしたから、ではない。結局は母親である自分自身が選んだやり方を遂行したことが、正解だったのだ。
こう考えると、祖母の立場である人間と、母である立場の人間では、同じ対象を見ているようで実はまったく違うものを見ているのかもしれない。
妊娠中から娘は母に甘え、母は娘を子供の頃に返ったかのように許容する。そうして一体化したまま、その勢いで子供(孫)を見てしまうから、行き先の違いに戸惑うのではないだろうか。
「母」と「祖母」では何もかもが違って当たり前。このことを、子(孫)が誕生する前からお互い十分認識していれば、少しは上手な付き合い方ができるのかもしれない。
■小出 愛/1981年生まれ、学生時代から10年以上スポーツ一本、卒業後はスポーツトレーナーとして第一線を志すも、いろいろあってパチ屋店員に。そこで旦那と出会い、結婚、2016年に第一子出産。プロレスは知らないけど猪木が好き。ママ友ヒエラルキーには入りません。
中居正広が『火曜サプライズ』に登場! 4月18日(火)ジャニーズアイドル出演情報
――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!
※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。
●TOKIO
8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
18:55~19:25 『Rの法則』(NHK Eテレ) 山口達也
22:00~23:00 『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)山口達也
●V6
8:15~ 9:54 『あさイチ』(NHK総合) 井ノ原快彦
25:13~25:43 『アメージパング!』(TBS系)
AKB48島田晴香に見る、あの“超人気キャラクター”!? 『豆腐プロレス』が示したアイドルドラマの価値
15日深夜放送の『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)は、ドラマ内で放送されている「ジャイアントカレー」のCMから始まる。起用されているのは、ユンボ島田(島田晴香)とクイウチ松村(松村香織)の「工事現場同盟」の2人。 コインランドリーで、そのCMが流れるテレビを消す島田。すこし表情も暗い。いつもコインランドリーで一緒になるおばさんが島田へと食べ物を置いて帰ると、島田は「週刊プロレスの道」を開く。表紙は、前回ハリウッドJURINA(松井珠理奈)を下したイケメン百花(木下百花)が大きく取り上げられていた。島田にとって、ハリウッドJURINAは倒すべき最大のライバル。それだけに、ハリウッドJURINAの敗北には思うところも多いはずだ。 しかし、島田を悩ませるのは、ハリウッドJURINAの敗北だけではない。島田は、この「週刊プロレスの道」の誌面上で、工事現場同盟の解散を宣言していたのだ。 前話で島田は、クイウチ松村が一緒にいる男とキスしているところを目撃してしまっていた。解散の理由がこれであることには疑いはないが、インタビューでその解散の理由について聞かれても、うまく答えられずにいる。なんとか「方向性の違いだよ」とぶっきらぼうに言い放ってみせるのだった。 という経緯を踏まえ、ユンボ島田とクイウチ松村の試合に。力のこもった殴り合いから始まり、松村がリングの隅に島田をおびき寄せると、その腕をとって「拝み渡り」へ。「私、カズくんのおかげで強くなれた」「うるせえ!」「私恋愛体質なの!」「知るかあ!」「うるせえ!」というやり取りののち、ダイビングチョップ。 これを決めた松村は、応援に来ていた観客席のカズくん(加藤仁志)と目を合わせる。島田は、「イチャイチャしてんじゃねえよ!」と松村の尻を蹴り上げ、背後から松村の鼻をブタのように押し上げ、その醜態を観客席にさらすと、「こんなブスのどこがいいんだよ!」と叫ぶ。観客席のカズくんが立ち上がり「ブスはあなたです!」と言い返すと、これに怒った島田は観客席に飛び降り、カズくんにつかみかかる。するとシャツのボタンが外れ、道頓堀白間のファンクラブTシャツが露わになった。 道頓堀白間に近づこうと松村との関係を深めていたカズくんの“ゲスな本性”が白日の下に。松村はカズくんにダイビングチョップを食らわし、島田にもチョップ。 再びリングに上がると、それまでの鬱憤を晴らすかのように、さらなるラリアットの応酬を繰り広げる。その間、工事現場同盟の結成、それぞれのリングネームの命名、子どもたちからのブーイング、CM降板……など、工事現場同盟の2人の歴史が走馬灯のようによぎる。 「工事現場同盟の消えゆく火を消したくない」「一撃一撃が、互いに向けられた、まるでエールのようです!」とアナウンサーの実況にも力が入り、BGMも相まって、かなりアツい。フラフラでうめき声をあげながら、互いの思いの丈をぶつけ合うさまは、まさに死闘だ。試合後、大の字になってリング上に寝転び天井を見上げる2人に、観客席から盛大な拍手と歓声が送られる。ユンボ島田の呆然とした表情が素晴らしい。 ユンボ島田は「白間みたいに美人でキャーキャー騒がれるだけのプロレスラーのさばらせていていいのか!」と松村に言い放ち、「解散なんてウソだよバーカ!」と解散を撤回するのだった。 また、今回、工事現場同盟は、思いもかけない仕事をしていった。練習リングの上に寝転び涙を流すハリウッドJURINAに、ユンボ島田が声をかけ「たかが一回負けただけだろう? こっちはお前に何回負けたと思ってんだよ」と告げたのだ。その言葉に何も返さず走り去ろうとするハリウッドJURINAを引き止め、「お前は、プロレスしかできないんだからな」とユンボ島田は言うが、これに対しても答えずハリウッドJURINAは走り去ってしまうというところで、本話は終了。 『豆腐プロレス』で、最も面白い回だったと個人的には思っている。小ネタを観察したり、少し配役やストーリーを深読みするのも、このドラマならではの楽しみだが、今回は純粋にドラマを楽しめた。 自分が倒すと思っていたライバルの敗北、悪役レスラーへの非難、タッグを組んでいた相棒とのすれ違い……。たくさんの苦悩をリング上の殴り合いで、昇華していくさまに思わず涙したという視聴者も少なくないはず。まさに、胸熱くなる要素だけの脚本だったといえるだろう。 また、今回フォーカスされたユンボ島田を演じる島田晴香が、あまりにはまり役である。ド派手な悪役メイクでもごまかせない表情の移ろいには思わず目を見張るものがある。悪役の女子プロレスラーというニッチな配役ではあるものの、このハマりっぷりには、『マジすか学園』(テレビ東京ほか)で、当時SKE48の松井玲奈が演じた、ゲキカラというキャラクターと重なる。 「しょせんアイドルのドラマ」と斜に構えて見ていると、それこそプロレスの必殺技のように炸裂する“神回”にノックアウトされてしまうことだろう。これこそ、グループのプロデューサー、秋元康の口にする“予定調和の破壊”なのだが、こういうのがあるから、AKBのドラマは面白いのだ。 (文=MC内郷丸)テレビ朝日系『豆腐プロレス』公式サイトより
90年代に人気を誇ったTLCがニューシングルの音源を公開、歌詞が長年のファンを熱くさせる!
今を遡ること25年前の1992年、シングル「エイント・2・プラウド・2・ベッグ」で彗星のように現れたTLC。メイン・ボーカルのT-ボズ(46)、コーラスのチリ(46)、ラップのレフト・アイ(享年30)の3人からなるガールズグループで、ノリのいいサウンドはもちろんのこと、ポップでカラフルなファッションが世界中の注目を集めた。
ファーストアルバム『Ooooooohhh… on the TLC Tip』は600万枚売れるヒットとなり、セクシー路線に転向したセカンドアルバム『CrazySexyCool』も1,100万枚売れ、1,000万枚を売り上げないともらえない「ダイヤモンド・アルバム認定」を手に入れた初の女性グループとして歴史に名を刻んだ。
94年6月、カッとなりやすいレフト・アイが同棲していたアメフト選手のアンドレ・リソンの豪邸に放火。理由は「アンドレがスニーカーを大量購入した際、アタシの分は一足も買ってくれなかった」というささいなこと。バスタブにスニーカーを放り込み着火したところ、勢い良く燃え上がり、豪邸が全焼してしまったのだ。この事件で、彼女は5年間の保護観察と1万ドル(約108万円)の罰金を命じられ、放火事件に関する保険金なども合わせて、多額の支払いを抱えることに。レーベルからの支払いがあまりにも少ないこともあり、TLCは95年に米連邦破産法第13章を申請。大ヒットを飛ばすグループが自己破産したことは大々的に報じられ、グループはもうこれで終わりだと陰口を叩く声が上がった。
しかし、TLCは弁済計画を立て、レーベルとも和解。99年に「心配をかけ、今までないがしろにしてきたファンに捧げる」ために制作した3rdアルバム『FanMail』をリリース。収録曲「ノー・スクラブズ」などが大ヒットし、見事復活した。
4thアルバム制作中の2002年4月、レフト・アイがホンジュラスで自動車事故を起こし、他界。深い悲しみの底に突き落とされたT-ボズとチリだったが、残されたレフト・アイの音源を使い、アルバムを仕上げ、同年11月に『3D』をリリースした。
鎌状赤血球症の持病を抱えたT-ボズは、脳腫瘍を患ったり、自己破産に追い込まれるなど大変な苦労をしてきたが、見事克服。子育てもあり、私生活で何かと忙しいT-ボズとチリだったが、区切りをつけるためにTLCとして最後のアルバムを制作すると決意。15年にクラウドファンディングサイト「キックスターター」で「アルバムを制作する資金」の出資を呼びかけ、目標額の15万ドル(約1,600万円)をはるかに超える43万ドル(約4,600万円)を調達。
その後、2人はレコーディングを開始し、レフト・アイの死から15年たつ今月、最後のアルバムを6月30日にリリースすることを発表した。4月18~20日の3日間に、アルバム用のビデオと写真撮影を行うことも明かし、ファンに向けて「アルバムのタイトルが決められないので、何かいい案はないか教えてほしい」と呼びかけた。
そして、ファンは13日に大喜びすることになる。TLCが、ニューアルバムに収録されているシングル「Way Back」の音源とリリック・ビデオをリリースしたのだ。
「Way Back」はタイトル通り、「昔にさかのぼろうよ」という内容。長らく疎遠になってしまっていたけど「But you still my bitch(あなたはアタシの大親友だよ)」で、「何年たっても変わらないものがあるんだよ。あなたとアタシの関係は古いから、時代を巻き戻すことができるよね」とファン心をくすぐるような歌詞が続く。中盤に入るラップはフィーチャリングされたラップ界の大御所スヌープ・ドッグが担当。むろんレフト・アイと声のトーンは異なるのだが、フロウが似ているからか、途中でレフト・アイがラップしている姿が目に浮かんでくる。
後半、T-ボズは「大変なこともあったけど、突き進んできたよね」、チリは「止まったことを再開することはなんてことないのよ」と歌う。サビの「We go way back」という歌詞は、「古くからの友人」という意味もあり、ファンは大感激。ネット上には、「ファンへの最高のプレゼント!」「15年間のブランクなんて感じられない」「TLCは永遠!」と歓喜の声が上がっている。
また、昔はこわもての危険極まりないラッパーだったが、近年は陽気なキャラで親しまれ、「スヌープおじさん」と慕われているスヌープの客演もあり、「『Way Back』は大ヒット間違いなし!」と興奮するファンも少なくない。
6月末にリリースされるのが「最後のアルバム」になってしまうのは残念だが、これまで応援してくれたファンに音楽できちんと返したいという気持ちが込められているTLCのラストアルバム。その仕上がりに、期待が寄せられている。





